JP2016052151A - 空気噴出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 空気噴出装置であって、特に駆動源として直動型のアクチュエータを使用するものにおいて、推力を増大するためにコイルを巻回したボビンの全長を長くしてもボビンの中心軸が傾くことを防止できる構造を有する空気噴出装置を提供すること。
【解決手段】 空気噴出装置10は、ピストン70と一体的に設けられた永久磁石47がボビン20の内部を直動すると共に、ボビン20が支持用突出部26を介してケース30に支持されているので、永久磁石47がボビン20に接触することなく安定的に直動する。ひいては、ピストン70をぶれることなく安定的に摺動させることができる。また、支持用突出部26を略鍔状、又は、複数の扇形又は台形の板状に形成することによって、ボビン20を強固にケース30に保持させることができ、色々な方向から加わる衝撃によってボビン20が傾斜することを防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、空気噴出装置に関し、特に眼圧計において使用するのに適している空気噴出装置に関する。
空気噴出装置は、眼圧計において広く使用されている。一般的に、シリンダ内のピストンをアクチュエータによって摺動させ、シリンダ内にある空気を急激に噴出させる構成となっている。空気を噴出させるためのアクチュエータとしては、回転型モータ又はロータリソレノイドのような回転型のものが多く採用されているが、リニアモータやリニアソレノイドなどの直動型のものを採用することもある。
図16は、従来技術に係る空気噴出装置の構造を示す断面図である。図16において、102は眼球、110は空気パルス発生器、112はハウジング、114はピストン、117は下部室、124はリニアモータ、126は永久磁石ピストンロッド、128はボビン、130はコイル、132は孔、134はリード線、136は電流駆動部、138はモータ制御回路、140は扁平化検出手段、150はジョイスティック作動ボタンである。
図16は、特表2000−504960公報において開示されている発明である。眼圧計のための空気パルス発生装置110は、2方向のリニアモータ124を含む。リニアモータ124は、ハウジング112に同軸的に取付けられたボビン128中において軸方向に可動でピストン114に一体に設けられた永久磁石ピストンロッド126と、ボビン128上に巻回したコイル130と、下部室117を大気と連通させるようにボビン128に形成した複数の孔132とを備えている。また、リニアモータ124は、リード線134を介して、電流駆動部136に連結されている。電流駆動部136は、モータ制御回路138によって制御され、モータ制御回路138は、ジョイスティック作動ボタン150又は他の作動手段からの活性化信号又は作動信号と、扁平化検出手段140からの扁平化信号とを受信するように結線されている。圧縮機構に駆動可能に連結され、扁平化信号に応答して、眼球102に供給される不要な空気パルスエネルギーを低減させる。扁平化検出器140から扁平化信号を受信すると、モータ制御回路138は、リニアモータ124のコイル中の電流を反転させ、逆向きの電磁力を生じさせ、空気パルスの発生を停止させる。
以上の構成によれば、モータ制御回路138が扁平化検出手段140からの扁平化信号を受信し、この信号に応答してリニアモータ124のコイル中の電流を反転させることによって、ピストン運動をほぼ瞬間的に停止させる逆向き電磁力を生じるので、永久磁石ピストンロッド126の慣性による余分な空気パルスを除去できる。ところで、図16のリニアモータのような直動型のアクチュエータを採用すると、直線運動する部分の推力を増大する上で次のような課題が新たに発生してくる。すなわち、直線運動する部分の推力を増大するためには、巻線の巻数を多くする必要がある。この際、ボビン128を長くせずにこのまま巻数を多くすると、ハウジング112の径よりもコイルの径が大きくなり、空気パルス発生装置110を眼圧計に装着上で障害になることが多い。そこで、一般的に、ボビン128の全長を長くすることによって、コイルの径を増大させずに巻数を多くする構成が採用される。このようにボビンを長くする場合、ケースに挿入したボビンの中心軸がケースの中心軸に対してわずかでも傾くと、永久磁石やシャフトが直動するときにボビンの内周面に接触することがある。永久磁石やシャフトがボビンの内周面に接触すると、接触による摩擦で直動が妨げられるという新たな課題を生じることになる。
特表2000−504960公報
本発明は、上記課題を解決するために、空気噴出装置であって、特に駆動源として直動型のアクチュエータを使用するものにおいて、推力を増大するためにコイルを巻回したボビンの全長を長くしてもボビンの中心軸が傾くことを防止できる構造を有する空気噴出装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、先端部に、空気吹き出しノズルが設けられた、又は、空気吹き出しノズルが連接されたシリンダと、前記シリンダの内部を摺動可能に設けられると共に、前記シリンダの内部の空気を噴出させるピストンと、前記シリンダに連接されると共に、略筒形状又は略有底筒形状に形成されたケースと、一部又は全部が前記ケースに内部に圧入され、かつ、巻胴部と、前記巻胴部の前記シリンダ側の端部に形成された第1の鍔状部と、前記巻胴部の前記シリンダとは反対側の端部に形成された第2の鍔状部と、前記巻胴部の前記第1の鍔状部と前記第2の鍔状部との間に配置されると共に前記ケースの内周面に圧接するように形成された支持用突出部とを備えたボビンと、前記第1の鍔状部と前記第2の鍔状部との間に巻回されたコイルと、前記ピストンと一体的に設けられ、かつ、前記ボビンの内部を直動可能に設けられると共に、前記コイルに通電したときに前記シリンダの前記先端部に接近する方向に直動するように着磁された永久磁石とを有することを特徴とする空気噴出装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記コイルは、第1のコイル部と第2のコイル部とで構成され、前記ボビンは、前記支持用突出部が前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間に介在するように形成されていることを特徴とする空気噴出装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記ボビンは、前記支持用突出部が略鍔状、又は、複数の扇形又は台形の板状に形成されていることを特徴とする空気噴出装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記ケースは、前記内周面が前記シリンダと反対側に位置する第1の内周面と、前記シリンダ側に位置すると共に前記第1の内周面よりも内径が大きい第2の内周面とから構成され、前記支持用突出部は前記第1の内周面と前記第2の内周面との段差面と当接する、又は、前記段差面の近傍に位置し、かつ、前記第2の内周面に圧接するように形成されていることを特徴とする空気噴出装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ケースは、前記シリンダと反対側に底部が形成されると共に、前記底部に開口部が形成され、前記ボビンは、前記巻胴部の前記第2の鍔状部側の前記端部に底部が形成されると共に、前記底部に開口部が形成され、さらに、前記ケースの前記底部の前記開口部と、前記ボビンの前記底部の前記開口部とに圧入された止着ピンを有することを特徴とする空気噴出装置である。
請求項6に記載の発明は、請求項4又は請求項5に記載の発明において、前記ケースは、前記第2の内周面よりもさらに前記シリンダに位置すると共に前記第2の内周面よりも内径が大きい第3の内周面がさらに形成され、さらに、前記第2の内周面と前記第3の内周面との段差面と当接し、かつ、前記第3の内周面に当接するように配置され、前記ピストンが前記シリンダの前記先端部から離隔する方向に摺動したときに前記ピストンに当接するように設けられた緩衝材を有することを特徴とする空気噴出装置である。
請求項1に記載の発明によれば、ピストンと一体的に設けられた永久磁石がボビンの内部を摺動すると共に、ボビンが支持用突出部を介してケースに支持されているので、ボビンの全長を径に対して相対的に長く形成しても、装着したボビンの中心軸がケースの中心軸に対して傾くことを防止できる。ひいては、永久磁石がボビンに接触することによって、永久磁石の直動が妨げられることを防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、ボビンの支持用突出部が第1のコイル部と第2のコイル部との間に介在する構成なので、第1のコイル部と第2のコイル部とを個別に通電できるようにし、例えば第1のコイル部に通電したときに永久磁石を空気吹き出しノズル側に直動させ、第2のコイル部に通電したときに永久磁石を空気吹き出しノズルとは反対側に直動させる構成にすることが容易に実現できる。
請求項3に記載の発明によれば、ボビンを強固にケースに保持させることができ、色々な方向から加わる衝撃によってボビンが傾斜することを防止できる。
請求項4に記載の発明によれば、ボビンをケースに圧入して、支持用突出部をケースに圧接させるときに、第1の内周面と第2の内周面との段差面を圧入時のストッパとして利用することができる。ひいては、ボビンの圧入深さを簡単に設定できる。
請求項5に記載の発明によれば、ボビンをケースに止着ピンによって固定するので、外部からの衝撃によってボビンがケースの内部で位置ずれを起こすことを防止できる。
請求項6に記載の発明によれば、ボビンをケースに圧入する際に、第3の内周面を誘い込み面として利用できる上に、緩衝材を挿入するとき際に、第2の内周面と第3の内周面との段差面を挿入時に挿入位置の目安として利用することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の通電状態を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の非通電状態を示す縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のケースを示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンを示す図(1)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンを示す図(2)であり、(c)はA−A線断面図、(d)はB−B線断面図、(e)は縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のストッパを示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の永久磁石及びシャフトを示す図であり、(a)は永久磁石の正面図、(b)は永久磁石の縦断面図、(c)はシャフトの底面図、(d)はシャフトの正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(3)である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(4)である。 本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(5)である。 本発明の第2の実施の形態に係る空気噴出装置のケースを示す図であり、(a)は底面図、(b)は縦断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンを示す図であり、(a)は正面図、(b)はC−C線図である。 緩衝材の変形例を示す縦断面図である。 従来技術に係る空気噴出装置の構造を示す断面図である。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の全体概要について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の通電状態を示す縦断面図である。図1において、10は空気噴出装置、20はボビン、22は第2の鍔状部、23は導出部、26は支持用突出部、26aは尖状部分、27は第1の鍔状部、30はケース、31は側壁部、33は嵌合部、34はテーパ面、36は段差面、40はストッパ、46は凹部、47は永久磁石、50はシャフト、51は頭部、60は止着ピン、61は頭部、62はOリング、63は第2のコイル部、64は第1のコイル部、65はリード線、66はナット、67はワッシャ、68はOリング、70はピストン、71は側壁部、72は先端部、73は開口部、74は保持板、75はシリンダ、76は側壁部、77は嵌合部、78はロート状部、79は空気吹き出しノズル、79aは内周面である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の非通電状態を示す縦断面図である。図2において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。
この実施の形態に係る空気噴出装置10は、図示していない眼圧計に装着されるものであり、アクチュエータとしてリニアソレノイドを採用している。また、空気噴出装置10は、全長が径よりも大きいシリンダ75に対して、リニアソレノイドを構成する部分のケース30をシリンダ75の中心軸に沿って配置している。ピストン70や、シャフト50、永久磁石47などの可動的な部材は、シリンダ75とケース30とで構成される内部空間をシリンダ75の中心軸に沿って摺動する。ピストン70は、円筒状の側壁部71及び底板形状の先端部72によって有底円筒形状に形成されており、他の可動的な部材がシリンダ75及びケース30の中心軸に沿って安定的に直動するように支持している。また、ピストン70の駆動源は、永久磁石47である。すなわち、コイルを構成する第1のコイル部64及び第2のコイル部63に通電すると、永久磁石47と第1のコイル部64及び第2のコイル部63とにローレンツ力が作用して、永久磁石47がシリンダ75の先端側に設けた空気吹き出しノズル79に向かってボビン20の内部を直動する。なお、直動するときには、ボビン20の内周面と接触して、無用な摩擦力を生じることのないように、後述する支持用突出部26がケース30に圧接するようにしている。ピストン70は永久磁石47と一体的に設けられているので、ピストン70も空気吹き出しノズル79に向かってシリンダ75の内部を摺動する。シリンダ75の内部の空気は、ピストン70に押されて空気吹き出しノズル79から外部へ噴出する。以上がこの実施の形態に係る空気噴出装置の全体概要である。
さらに、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置を構成部品毎に詳しく説明する。図4は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンを示す図(1)であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。図4において、21aは第1の巻胴部、21bは第2の巻胴部、21cは第3の巻胴部、22aは第2の板状部分、22bは第1の板状部分、22cは端面、22dは連結部分、22eはスリット、24a、24b及び24cは挟持突起、26bは平板状部分、26cはスリットであり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図5は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンを示す図(2)であり、(c)はA−A線断面図、(d)はB−B線断面図、(e)は縦断面図である。図5は、22fはスリット、25b及び25cは挟持突起、26dはスリット、28aは第1の内周部、28bは段差面、28cは第2の内周面であり、その他の符号は図1及び図4と同じものを示す。
図4に示すように、この実施の形態に係る空気噴出装置10のボビン20は、第1の巻胴部21a、第2の巻胴部21b及び第3の巻胴部21cから構成される巻胴部において、シリンダ75の空気吹き出しノズル79に近い側の端部に第1の鍔状部27を設け、空気吹き出しノズル79と反対側となる端部に第2の鍔状部22を設けている。第2の鍔状部22は、図4(b)に示す第2の板状部分22aと第1の板状部分22bとを図5(d)に示す連結部分22dによって連結した構成となっている。第2の板状部分22aと第1の板状部分22bとはそれぞれ略円形板状に形成されており、これらの間の巻胴部が第3の巻胴部21cとなっている。第1の鍔状部27と第2の鍔状部22の第1の板状部分22bとは、第1の巻胴部21aと第2の巻胴部21bとに巻回したコイルワイヤが巻き崩れることを防止すると共に、コイルワイヤを周辺部材から保護するものである。さらに、図5(d)に示すように、第1の板状部分22bには、中心から離隔した位置において、互いに背向するようにスリット22eとスリット22fとが形成されている。スリット22eとスリット22fとは、第2の巻胴部21bに巻回されているコイルワイヤの端部を第3の巻胴部21c側に導出するために形成されている。なお、第1の巻胴部21aと第2の巻胴部21bとに巻回するコイルは、1つのコイルであってもよく、支持用突出部26を境界とする2つのコイルをそれぞれ巻回したものであってもよい。
第2の鍔状部22の第2の板状部分22aは、第1の板状部分22bとの間に間隙を設けることによって、コイルワイヤとリード線との接続部分を収納できるようにしており、さらに導出部23を支持する基盤となる。さらに、第3の巻胴部21cは、コイルワイヤとリード線との接続部分及びその近傍部分を巻回するものである。また、図4(b)及び図5(d)に示すように、第1の板状部分22bと第2の板状部分22aとの対向する面に挟持突起24a、24b及び24cと、挟持突起25b及び25cと、さらに図示していない第2の板状部分22aの挟持突起との計6つの挟持突起が形成されている。これらの挟持突起は、第1の板状部分22bと第2の板状部分22aとの両側からコイルワイヤとリード線との接続部分及びその近傍部分を挟持するように押圧することによって、コイルワイヤとリード線との接続部分及びその近傍部分が第1の板状部分22bと第2の板状部分22aとの間隙から離脱することを防止する機能を持つ。
導出部23は、第2の板状部分22aの端面22c側に設けられ、空気噴出装置10の組立時にケース30の外部に導出されるリード線を所定方向に位置するように保持する機能を持つ。また、図4(a)及び図5(e)に示すように、導出部23にはケース30の中心軸方向に延びる溝が形成されており、この溝の内部にリード線が配置される。また、第1の巻胴部21a、第2の巻胴部21b及び第3の巻胴部21cから構成される巻胴部の第1の内周部28aは、永久磁石47に最も接近し、かつ、永久磁石47を取り囲む面であるが、永久磁石47の直動時に永久磁石と接することのないように所定の間隙を確保してある。さらに、第2の内周面28cは、第2の鍔状部22の中央部の貫通孔の内周面であり、後述するように、ボビン20を固定する止着ピン60が圧入される。第1の内周部28aと第2の内周面28cとの段差面28bは、止着ピン60の頭部61当接することによって止着ピン60の圧入深さを規定する。なお、ボビン20を止着ピン60で固定しない場合には、第2の内周面28cは形成する必要がない。また、導出部23を設けずに、リード線をケースの周側面の開口部又はスリットから外部に導出してもよい。
支持用突出部26は、ピストン70や、シャフト50、永久磁石47などの直動時に、ボビン20が永久磁石47と接することのないように形成されたものである。図4(b)及び図5(e)に示すように、第1の鍔状部27及び第2の鍔状部22の第1の板状部分22bと類似した形状であるが、ケース30の内周面に圧接するように、第1の鍔状部27及び第2の鍔状部22よりも径を大きくしてある。したがって、支持用突出部26は、第1の鍔状部27及び第2の鍔状部22の第1の板状部分22bとは、形成した目的及び機能が相違する。すなわち、支持用突出部26は、図5(c)及び(e)に示すように、縁辺の近傍部分が縁辺側に向かって漸次肉厚が薄くなる尖状部分26aとして形成されている。これに対して、尖状部分26aよりも中心寄りの領域は、均一な肉厚を持つ平板状部分26bとして形成されている。ボビン20は、後述するように、支持用突出部26をケース30に圧入することによってケース30に装着する。ボビン20をケース30に圧入する際には、剛性が相対的に低い尖状部分26aが僅かに撓み、圧入後は支持用突出部26が側壁部31の内周面に圧接した状態となる。このように、支持用突出部26がケース30の内周面に圧接することによって、ボビン20全体がケース30に強固に支持される。以上のように、ボビン20がケース30に強固に支持されることによって、永久磁石47の直動時にケース30に接触することを確実に防止することが可能となる。
また、支持用突出部26には、図5(c)に示すように、中心から離隔した位置において、互いに背向するようにスリット26cとスリット26dとが形成されている。スリット26cとスリット26dとは、第1の巻胴部21aに巻回されているコイルワイヤの端部を第2の巻胴部21b側に導出するために形成されている。なお、支持用突出部26は、第1のコイル部64と第2のコイル部63とのコイルワイヤに別個にリード線を接続して2個のコイルとして使用する場合、第1のコイル部64及び第2のコイル部63とを区分し、互いの絶縁性を確保するために、第1の鍔状部27又は第2の鍔状部22と同等の絶縁性を持つ形状にする必要がある。一方、第1のコイル部64と第2のコイル部63とを接続して一個のコイルとして使用する場合、第1の巻胴部21a及び第2の巻胴部21bにコイルを巻回できるのであれば、円形板状に形成する必要性はない。そこで、支持用突出部26に可撓性を持たせるために、例えば3枚又は4枚の扇形又は台形の板状に形成し、これらを等間隔に配置した構成にしてもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のケースを示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)は縦断面図である。図3において、31aは平坦面、31bは内周面、32は底面部、32aは内底面、33aは前方端面、33bは内周面、33cは段差面、35は保持内周面、37aはテーパ面、37bは内周面、38は大開口部、39は小開口部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
ケース30は、リニアソレノイドを構成する部分を収納するものである。図3に示すように、ケース30は、外形が角柱状に形成されており、内部空間が円柱状に形成されると共に、蓋としての底面部32を備えている。側壁部31の開口部には、シリンダ75が嵌合される。すなわち、側壁部31の先端側に形成された平坦面31aとシリンダ75の先端面が突き当たるところまで、ケース30の嵌合部33をシリンダ75の内部に圧入する。そうすると、平坦面31aよりも前方に突出している嵌合部33がシリンダ75と嵌合した状態になる。したがって、ケース30とシリンダ75との中心軸を精確に一致させることができる。なお、嵌合部33の前方端面33aは、シリンダ75の先端側とは離隔している。また、嵌合部33の内周面31bは、ボビン20をケース30に圧入する際に、第2の鍔状部22が嵌合部33に引掛かることを防止するために、保持内周面35及び内周面31bよりも径が大きくなるように形成されている。さらに、保持内周面35よりも開口部側に、保持内周面35側に向かって縮径するように傾斜したテーパ面34を形成しており、ボビン20をケース30に圧入する際に、第2の鍔状部22を保持内周面35から奥側に圧入しやすくしている。くわえて、内周面31bとテーパ面34との段差面33cは、Oリング62を挿入するときに挿入位置の目安となる。
保持内周面35は、内周面31bよりも径が大きくなるように形成されている。これによって、保持内周面35と内周面31bとの境界に段差面36を形成している。段差面36は、ボビン20の圧入深さの最大値を設定するものである。よって、ボビン20をケース30に圧入する際に、支持用突出部26の尖状部分26aが段差面36に当接したところで圧入を停止すれば、ボビン20を正しい(設計上許容される)深さに圧入することができる。さらに、ケース30の側壁部31の最も奥側には、内周面31bよりも径が小さい内周面37bを形成している。内周面37bは、第2の鍔状部22の径よりも僅かに大きい径に形成されており、ボビン20をケース30に圧入し終えたときに、ボビン20の中心軸とケース30の中心軸が一致するようにしている。また、内周面37bは、ケース30の内周面において最も径が小さく、さらに最も奥側に位置しており、内底面32aと同じ径である。このように、ケース30は、内周面が奥側に向かって段階的に縮径しているので、ボビン20等の挿入をスムーズに行うことができる。また、内周面31bと内周面37bとの間の領域に、内周面37b側に向かって縮径するように傾斜したテーパ面37aを形成している。したがって、ボビン20をケース30に圧入するときには、第2の鍔状部22がテーパ面37aに案内されて内周面37bよりも奥側にスムーズに進入して行く。また、大開口部38は、導出部23を挿入する空間である。さらに、小開口部39は、止着ピン60を嵌合する開口部である。なお、底面部32を設けずに、大開口部38及び小開口部39に相当する2つの開口部を形成した蓋を嵌合する構成にしてもよい。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のストッパを示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は縦断面図である。図6において、41は本体部、42は後方突出部、43は開口部、44は環状壁部、45は外方突出部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。また、図7は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の永久磁石及びシャフトを示す図であり、(a)は永久磁石の正面図、(b)は永久磁石の縦断面図、(c)はシャフトの底面図、(d)はシャフトの正面図である。図7において、48は貫通孔、49aは前方端面、49bは後方端面、52は本体部、53ねじ部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
ストッパ40は、ピストン70や、シャフト50、永久磁石47などの可動的な部材を一体の状態に保持するためのものである。すなわち、図1及び図6に示すように、ストッパ40は、永久磁石47の前方端面49a側に、ピストン70、保持板74の順に配置し、後方端面49b側にワッシャ67を配置した状態において、ストッパ40の開口部43、永久磁石47の貫通孔48、及び、ワッシャ67にシャフト50を挿通し、さらにねじ部53にナット66をねじ込むことによって一体としている。また、ストッパ40の環状壁部44に囲まれた凹部46には、シャフト50の頭部51が位置する。さらに、環状壁部44には外周側に張り出した外方突出部45を形成しており、本体部41と外方突出部45とによってOリング68を保持している。くわえて、ストッパ40のケース30側の開口部43の周辺部をケース30側に突出させて後方突出部42としている。後方突出部42は、ピストン70の開口部73に挿入されることによって、空気噴出装置10の組立時に、ピストン70の中心軸とストッパ40の中心軸とが精確に一致するようにしている。なお、ピストン70の開口部のストッパ40側の周辺部をストッパ40側に突出させ、この突出部をストッパ40の開口部43に挿入する構成にしてもよく、両方を突出させ、いずれか一方を他方の内部に挿入する構成にしてもよい。
永久磁石47は、図7(a)及び(b)に示すように、略円筒形状に形成されており、中心軸方向に着磁されている。また、長いストロークに対応するために、鉛筆状に細長い形状に形成されている。なお、本発明ではコイルの電流を流す方向を変更できるので、空気吹き出しノズル79をN極とS極とのいずれの極にしてもよい。シャフト50は、ストッパ40と共に可動的な部材を一体の状態に保持する機能を持つ。すなわち、図1並びに図7(c)及び(d)に示すように、本体部52及びねじ部53をストッパ40及び保持板74の開口部、並びに、永久磁石47の貫通孔48、並びにワッシャ67に挿通し、ねじ部53にナット66をねじ込むと、これらの部材が永久磁石47の頭部51とナット66によって締め付けられる。
続けて、図1及び図2に戻って説明する。シリンダ75は、側壁部76のケース30側の端部に、ケース30の嵌合部33を嵌合するための嵌合部77が形成されている。嵌合部77は、内周側よりも後方に突出しており、内周側にケース30の嵌合部33が嵌合される。ロート状部78は、空気吹き出しノズル79側に向かって縮径する円錐台形状に形成されている。また、ロート状部78は、シリンダ75に押圧された空気を空気吹き出しノズル79に集める役割と、緩衝材であるOリング68が当接することによってシリンダ75の摺動を規制する役割を併せ持つ。空気吹き出しノズル79の内周面79aは、シリンダ75の中心軸と平行に形成されており、シリンダ75に押圧された空気は、空気吹き出しノズル79の前方に噴出する。なお、この実施の形態に係る空気噴出装置10では、シリンダ75と、ロート状部78及び空気吹き出しノズル79を一体に形成しているが、空気吹き出しノズル79、又は、ロート状部78及び空気吹き出しノズル79をシリンダ75とを別の部材にしてもよい。
前述のように、コイルは、ボビン20に支持用突出部26を設けたことによって、第1のコイル部64と第2のコイル部63とから構成されているが、1つのコイルとして機能する。そして、第1のコイル部64と第2のコイル部63とに第1の方向に電流を流すと、第1のコイル部64と第2のコイル部63と永久磁石47との間に互いに反発する力を生じて、永久磁石47が第1のコイル部64及び第2のコイル部63から離隔するように直動して図1に示す状態、すなわち、Oリング68がロート状部78に当接するところまで直動する。次に、第1のコイル部64と第2のコイル部63とに第1の方向とは逆の第2の方向に電流を流すと、第1のコイル部64と第2のコイル部63と永久磁石47との間に互いに吸引する力を生じて、永久磁石47が第1のコイル部64及び第2のコイル部63に接近するように直動して図2に示す状態、すなわち、シリンダ75の後方端部がOリング62に当接するところまで直動する。また、Oリング62とOリング68とは、シリンダ75の可動的な部材の衝撃音を低減する役割を持つ。この実施の形態に係る空気噴出装置10では、製造コストを低減するためにOリング62及びOリング68を用いているが、後述するように、他の部材を使用することも可能である。
次に、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置の組立方法の概要について説明する。図8は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(1)である。図8において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。また、図9は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(2)である。図9において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。さらに、図10は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(3)である。図10において、29はたわみ部分であり、その他の符号は図1と同じものを示す。くわえて、図11は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(4)である。図11において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。また、図12は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンの固定手順を示す縦断面図(5)である。図12において用いた符号は、すべて図1と同じものを示す。
まず、ボビン20にコイルワイヤを巻回して第1のコイル部64と第2のコイル部63とを形成し、さらにコイルワイヤの端部にリード線65を接続するなどして、磁界を生成する部材をあらかじめ組み立てておく。くわえて、ピストン70などの可動的な部材もあらかじめ組み立てておく。次に、図8に示すように、リード線65を大開口部38してから、ケース30にボビン20を挿入し、さらに支持用突出部26を圧入して行く。このとき、ボビン20の側方に突出した支持用突出部26は、図9に示すように、テーパ面34に案内されて保持内周面35に囲まれた空間に進入して行く。支持用突出部26が保持内周面35のところまで進入すると、図10のたわみ部分29に示すように、尖状部分26aが保持内周面35に圧接して、尖状部分26aの先端部近傍が撓んだ状態となる。次に、図11に示すように、ボビン20の第2の内周面28cのところの開口部、及び、ケース30の小開口部39に対して止着ピン60を圧入する。図11に示す用意、止着ピン60の頭部61がボビン20の段差面28bが当接すると、止着ピン60の圧入が完了した状態となる。次に、図12に示すように、Oリング62をケース30の内周面33bのところまで挿入し、さらにピストン70などの可動的な部材をボビン20の内部に挿入して行き、最後にケース30に対してシリンダ75を圧入して図2に示す状態にする。
以上のように、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置10は、ピストン70と一体的に設けられた永久磁石47がボビン20の内部を直動すると共に、ボビン20が支持用突出部26を介してケース30に支持されているので、ボビン20の全長を径に対して相対的に長く形成しても、永久磁石47がボビン20に接触することなく安定的に直動する。ひいては、ピストン70をぶれることなく安定的に摺動させることができる。また、ボビン20の支持用突出部26が第1のコイル部64と第2のコイル部63との間に介在する構成なので、第1のコイル部64と第2のコイル部63とを個別に通電できるようにし、例えば第1のコイル部64に通電したときに永久磁石47を空気吹き出しノズル79側に直動させ、第2のコイル部63に通電したときに永久磁石47を空気吹き出しノズル79と反対側に動くように構成し、支持用突出部26を略鍔状、又は、複数の扇形又は台形の板状に形成することによって、ボビン20を強固にケース30に保持させることができ、色々な方向から加わる衝撃によってボビン20が傾斜することを防止できる。くわえて、ボビン20をケース30に圧入して、支持用突出部26をケース30に圧接させるときに、内周面31bと保持内周面35との段差面36を圧入時のストッパとして利用することができる。ひいては、ボビン20の圧入深さを簡単に設定できる。また、ボビン20をケース30に止着ピン60によって固定するので、外部からの衝撃によってボビン20がケース30の内部で位置ずれを起こすことを防止できる。さらに、ボビン20をケース30に圧入する際に、内周面33bを誘い込み面として利用できる上に、Oリング62を挿入するとき際に、内周面31bとテーパ面34との段差面33cをOリング62の挿入時に挿入位置の目安として利用することができる。
さらに、本発明の第2の実施の形態に係る空気噴出装置について説明する。図13は、本発明の第2の実施の形態に係る空気噴出装置のケースを示す図であり、(a)は底面図、(b)は縦断面図である。図13において、80はケース、81は側壁部、81aは平坦面、81bは内周面、82は底面部、82aは内底面、83は嵌合部、83aは前方端面、83bは内周面、83cは段差面、84aは突出部、84aaはテーパ面、84bは突出部、84baはテーパ面、84cは突出部、85a、85b及び85cは分割内周面、86は段差面、87aはテーパ面、87bは内周面、88は大開口部、89は小開口部である。また、図14は、本発明の第2の実施の形態に係る空気噴出装置のボビンを示す図であり、(a)は正面図、(b)はC−C線図である。図14において、90はボビン、91aは第1の巻胴部、91bは第2の巻胴部、91cは第3の巻胴部、92は第2の鍔状部、92aは第2の板状部分、92bは第1の板状部分、92cは端面、92dは連結部分、92eはスリット、93は導出部、94a、94b及び94cは挟持突起、95は支持用突出部、96a及び96bはスリット、97は第1の鍔状部である。
本発明の第2の実施の形態に係る空気噴出装置は、ケース及びボビンの構成が第1の実施の形態に係る空気噴出装置と異なっている。すなわち、図13に示すように、ケース80では、分割内周面85a、85b及び85cから突出している突出部84a、84b及び84cを等間隔に形成している。また、突出部84a、84b及び84cの内周面83b側には、テーパ面84aa及びテーパ面84baと図示していない突出部84cのテーパ面を形成している。なお、ケース80の側壁部81、平坦面81a、内周面81b、底面部82、内底面82a、嵌合部83、前方端面83a、内周面83b、段差面83c、段差面86、テーパ面87a、内周面87b、大開口部88及び小開口部89は、第1の実施の形態に係るケース30と同じ構成である。また、図14に示すように、ボビン90の支持用突出部95は、尖状部分を形成しておらず、全体を均一な肉厚の平板状に形成している。また、支持用突出部95は、突出部84a、84b及び84cと圧接するが、分割内周面85a、85b及び85cには接しないように構成されている。なお、ボビン90の第1の巻胴部91a、第2の巻胴部91b、第3の巻胴部91c、第2の鍔状部92、第2の板状部分92a、第1の板状部分92b、端面92c、連結部分92d、スリット92e、導出部93、挟持突起94a、94b及び94c、スリット96a及び96b、並びに、第1の鍔状部97は、第1の実施の形態に係るボビン20と同じ構成である。
以上のように構成したボビン90は、支持用突出部95を均一な肉厚の平板状に形成しているので、支持用突出部96の剛性を相対的に高くすることができる。また、支持用突出部96が突出部84a、84b及び84cと圧接した状態において、支持用突出部96の撓んだ肉が突出部84a、84b及び84cの間隙となる空間に逃げるので、支持用突出部96の撓みによってボビン90全体が中心軸に対して傾斜することを防ぐことができる。
次に、緩衝材の変形例について説明する。図15は、緩衝材の変形例を示す縦断面図である。図15において、69は緩衝材、69aは被支持面、98は当接部、98aは当接面、99aは開口部、99bは中空部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
図15は、本発明の第1の実施の形態に係る空気噴出装置10において、緩衝材であるOリング62に代えて緩衝材69を設けた例を示している。緩衝材69は、全体が樹脂製であり、半円形に形成した2つの部材を接着して一体の円形の緩衝材69としている。また、緩衝材69は、ピストン70などの直動によって生じる衝撃音を減少させるためのものである。ケース30の内周面や段差面に接する被支持面69aの形状は、内周面、テーパ面及び段差面との間に間隙を生じない形状、つまり、内周面、テーパ面及び段差面と同じ形状に形成している。ピストン70は当接面98aに当接するが、当接したときの衝撃を吸収するために、開口部99a及び中空部99bを設けている。すなわち、ピストン70が当接したときに、当接部98が開口部99a及び中空部99b側に撓むことによって衝撃を吸収する。なお、中空部99bは略円筒状に限られるものではなく、矩形筒形状など他の形状に形成してもよい。以上のように構成した緩衝材69は、ピストン70などの可動的な部材の推力が大きく、Oリングによる緩衝効果が十分でない場合に好適と言える。
本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、例えば、別個に形成した2つのボビンを接着し、接着した鍔状部を支持用突出部としてもよい。このように、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の変形を加えることが可能である。
10 空気噴出装置
20 ボビン
21a 第1の巻胴部
21b 第2の巻胴部
21c 第3の巻胴部
22 第2の鍔状部
22a 第2の板状部分
22b 第1の板状部分
22c 端面
22d 連結部分
22e スリット
22f スリット
23 導出部
24a 挟持突起
24b 挟持突起
24c 挟持突起
25b 挟持突起
25c 挟持突起
26 支持用突出部
26a 尖状部分
26b 平板状部分
26c スリット
26d スリット
27 第1の鍔状部
28a 第1の内周部
28b 段差面
28c 第2の内周面
29 たわみ部分
30 ケース
31 側壁部
31a 平坦面
31b 内周面
32 底面部
32a 内底面
33 嵌合部
33a 前方端面
33b 内周面
33c 段差面
34 テーパ面
35 保持内周面
36 段差面
37a テーパ面
37b 内周面
38 大開口部
39 小開口部
40 ストッパ
41 本体部
42 後方突出部
43 開口部
44 環状壁部
45 外方突出部
46 凹部
47 永久磁石
48 貫通孔
49a 前方端面
49b 後方端面
50 シャフト
51 頭部
52 本体部
53 ねじ部
60 止着ピン
61 頭部
62 Oリング
63 第2のコイル部
64 第1のコイル部
65 リード線
66 ナット
67 ワッシャ
68 Oリング
69 ナット
70 ピストン
71 側壁部
72 先端部
73 開口部
74 保持板
75 シリンダ
76 側壁部
77 嵌合部
78 ロート状部
79 空気吹き出しノズル
79a 内周面
80 ケース
81 側壁部
81a 平坦面
81b 内周面
82 底面部
82a 内底面
83 嵌合部
83a 前方端面
83b 内周面
83c 段差面
84a 突出部
84aa テーパ面
84b 突出部
84ba テーパ面
84c 突出部
85a 分割内周面
85b 分割内周面
85c 分割内周面
86 段差面
87a テーパ面
87b 内周面
88 大開口部
89 小開口部
90 ボビン
91a 第1の巻胴部
91b 第2の巻胴部
91c 第3の巻胴部
92 第2の鍔状部
92a 第2の板状部分
92b 第1の板状部分
92c 端面
92d 連結部分
92e スリット
93 導出部
94a 挟持突起
94b 挟持突起
94c 挟持突起
95 支持用突出部
96a スリット
96b スリット
97 第1の鍔状部
98 緩衝材
98a 当接面
98b 被支持面
99a 開口部
99b 中空部
102 眼球
110 空気パルス発生器
112 ハウジング
114 ピストン
117 下部室
124 リニアモータ
126 永久磁石ピストンロッド
128 ボビン
130 コイル
132 孔
134 リード線
136 電流駆動部
138 モータ制御回路
140 扁平化検出手段
150 ジョイスティック作動ボタン

Claims (6)

  1. 先端部に、空気吹き出しノズルが設けられた、又は、空気吹き出しノズルが連接されたシリンダと、
    前記シリンダの内部を摺動可能に設けられると共に、前記シリンダの内部の空気を噴出させるピストンと、
    前記シリンダに連接されると共に、略筒形状又は略有底筒形状に形成されたケースと、
    巻胴部と、前記巻胴部の前記シリンダ側の端部に形成された第1の鍔状部と、前記巻胴部の前記シリンダとは反対側の端部に形成された第2の鍔状部と、前記巻胴部の前記第1の鍔状部と前記第2の鍔状部との間に配置されると共に前記ケースの内周面に圧接するように形成された支持用突出部とを備えたボビンと、
    前記第1の鍔状部と前記第2の鍔状部との間に巻回されたコイルと、
    前記ピストンと一体的に設けられ、かつ、前記ボビンの内部を直動可能に設けられると共に、前記コイルに通電したときに前記シリンダの前記先端部に接近する方向に直動するように着磁された永久磁石とを有することを特徴とする空気噴出装置。
  2. 前記コイルは、第1のコイル部と第2のコイル部とで構成され、
    前記ボビンは、前記支持用突出部が前記第1のコイル部と前記第2のコイル部との間に介在するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の空気噴出装置。
  3. 前記ボビンは、前記支持用突出部が略鍔状、又は、複数の扇形又は台形の板状に形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気噴出装置。
  4. 前記ケースは、前記内周面が前記シリンダと反対側に位置する第1の内周面と、前記シリンダ側に位置すると共に前記第1の内周面よりも内径が大きい第2の内周面とから構成され、前記支持用突出部は前記第1の内周面と前記第2の内周面との段差面と当接する、又は、前記段差面の近傍に位置し、かつ、前記第2の内周面に圧接するように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の空気噴出装置。
  5. 前記ケースは、前記シリンダと反対側に底部が形成されると共に、前記底部に開口部が形成され、
    前記ボビンは、前記巻胴部の前記第2の鍔状部側の前記端部に底部が形成されると共に、前記底部に開口部が形成され、
    さらに、前記ケースの前記底部の前記開口部と、前記ボビンの前記底部の前記開口部とに圧入された止着ピンを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の空気噴出装置。
  6. 前記ケースは、前記第2の内周面よりもさらに前記シリンダ側に位置すると共に前記第2の内周面よりも内径が大きい第3の内周面がさらに形成され、
    さらに、前記第2の内周面と前記第3の内周面との段差面と当接し、かつ、前記第3の内周面に当接するように配置され、前記ピストンが前記シリンダの前記先端部から離隔する方向に摺動したときに前記ピストンに当接するように設けられた緩衝材を有することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の空気噴出装置。
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