JP2016051356A - 媒体処理装置の調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コストで、カード状媒体にパンチ孔を精度良く開けられるように媒体処理装置を調整することが可能になる媒体処理装置の調整方法を提案する。【解決手段】この媒体処理装置の調整方法は、基準媒体25の端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、基準パンチ孔25aをパンチ刃5の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離L3だけ基準媒体25を搬送して停止させるステップと、停止した基準媒体25の停止位置と、基準媒体25が一方向へ搬送されるときにパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから検知し終わるまでの中心位置との間の基準媒体25の搬送距離L2を算出するステップと、基準媒体25の搬送方向におけるパンチ孔検知機構8とパンチ刃5との距離L3と搬送距離L2との差ΔLに基づいて調整値を算出して記憶手段に記憶させるステップとを備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、カード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃を有する媒体処理装置の調整方法に関する。
従来、プリペイドカードに対して穿孔処理を行うカード処理装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカード処理装置は、カードが搬送されるカード搬送路と、カード搬送路でカードを搬送する搬送機構とを備えている。搬送機構は、2個のローラと、2個のローラに架け渡されたベルトと、一方のローラを回転駆動するモータとを備えている。モータには、ロータリーエンコーダが連結されている。また、このカード処理装置は、カード搬送路を挟むように対向配置される投光器および受光器からなるセンサと、カードにパンチ孔を開けるための穿孔器とを備えている。
特許文献1に記載のカード処理装置では、カード処理装置の調整を行う校正モードにおいて、予め規定位置にパンチ孔が正確に開けられた第1の校正用カードと、パンチ孔が開いていない第2の校正用カードとが使用されている。また、このカード処理装置では、校正モードにおいて、まず、第1の校正用カードをカード搬送路に取り込むとともに、カードの先端がセンサで検知されると、ロータリーエンコーダの信号の計数を開始し、パンチ孔の位置をロータリーエンコーダの計数値に基づいて検知する。また、パンチ孔の検知位置と規定位置との誤差を算出して、メモリに記憶する。その後、第2の校正用カードをカード搬送路に取り込むとともに、穿孔目標位置として規定位置を指定して穿孔処理を行う。また、穿孔処理後の第2の校正用カードをカード挿入口側に一旦戻してから、カード搬送路に再度取り込んで、穿孔したパンチ孔の位置を検知する。また、パンチ孔の検知位置と規定位置との誤差を算出して、メモリに記憶する。
特許文献1に記載のカード処理装置では、第1の校正用カードを用いてパンチ孔検知位置の誤差が算出され、第2の校正用カードを用いて穿孔位置の誤差が算出されるとともに、算出された2つの誤差がメモリに記憶されている。また、このカード処理装置では、メモリに記憶された2つの誤差を補正することで、カードにパンチ孔を精度良く開けることが可能となっている。
特許文献1に記載のカード処理装置では、上述のように、カードにパンチ孔を精度良く開けることが可能になっている。しかしながら、このカード処理装置では、校正モードにおいて、第2の校正用カードにパンチ孔が開けられる。一旦パンチ孔が開けられた第2の校正用カードを校正モードで再利用することは難しいため、このカード処理装置では、カード処理装置の調整をおこなうたびに、新たな第2の校正用カードを準備しなければならず、カード処理装置の調整コストが高くなる。
そこで、本発明の課題は、低コストで、カード状媒体にパンチ孔を精度良く開けられるように媒体処理装置を調整することが可能になる媒体処理装置の調整方法を提案することにある。
上記の課題を解決するため、本発明の媒体処理装置の調整方法は、駆動源となるモータおよびモータの回転量を検知する回転量検知機構を有しカード状媒体を搬送する搬送機構と、カード状媒体の一部を打ち抜いてカード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃と、カード状媒体の搬送方向におけるカード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構と、カード状媒体のパンチ孔を検知するパンチ孔検知機構とを備え、媒体端部検知機構とパンチ孔検知機構とパンチ刃とがカード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置される媒体処理装置の調整方法であって、所定の基準位置にパンチ孔が形成されたカード状媒体を基準媒体とし、基準媒体に形成されたパンチ孔を基準パンチ孔とすると、媒体処理装置に基準媒体を挿入する媒体挿入ステップと、媒体挿入ステップで挿入され搬送機構で搬送される基準媒体の端部が媒体端部検知機構で検知された位置を基準にして、基準パンチ孔をパンチ刃の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離、回転量検知機構での検知結果に基づいて搬送機構で基準媒体を搬送して停止させる媒体搬送停止ステップと、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置と、カード状媒体の搬送方向の一方へ基準媒体が搬送されるときにパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めてから基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の基準媒体の搬送距離を回転量検知機構での検知結果に基づいて算出する搬送距離算出ステップと、カード状媒体の搬送方向におけるパンチ孔検知機構とパンチ刃との距離と、搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて調整値を算出し、調整値を媒体処理装置の記憶手段に記憶させる調整値算出記憶ステップとを備えることを特徴とする。
本発明において、媒体処理装置の調整方法は、たとえば、媒体搬送停止ステップ後に、媒体搬送停止ステップでの搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくともパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めてから基準パンチ孔を検知し終わるまで搬送機構で基準媒体を搬送して停止させる第2媒体搬送停止ステップを備え、搬送距離算出ステップでは、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置と、第2媒体搬送停止ステップにおいてパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めてから基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の基準媒体の搬送距離を算出する。
また、本発明において、搬送距離算出ステップでは、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置と、媒体搬送停止ステップにおいてパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めてから基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の基準媒体の搬送距離を算出しても良い。
また、上記の課題を解決するため、本発明の媒体処理装置の調整方法は、駆動源となるモータおよびモータの回転量を検知する回転量検知機構を有しカード状媒体を搬送する搬送機構と、カード状媒体の一部を打ち抜いてカード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃と、カード状媒体の搬送方向におけるカード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構と、カード状媒体のパンチ孔を検知するパンチ孔検知機構とを備え、媒体端部検知機構とパンチ孔検知機構とパンチ刃とがカード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置される媒体処理装置の調整方法であって、所定の基準位置にパンチ孔が形成されたカード状媒体を基準媒体とし、基準媒体に形成されたパンチ孔を基準パンチ孔とすると、媒体処理装置に基準媒体を挿入する媒体挿入ステップと、媒体挿入ステップで挿入され搬送機構で搬送される基準媒体の端部が媒体端部検知機構で検知された位置を基準にして、基準パンチ孔をパンチ刃の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離、回転量検知機構での検知結果に基づいて搬送機構で基準媒体を搬送して停止させる媒体搬送停止ステップと、媒体搬送停止ステップ後に、媒体搬送停止ステップでの搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくともパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めるまで搬送機構で基準媒体を搬送して停止させる第2媒体搬送停止ステップと、媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始める位置と第2媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始める位置との中心位置と、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置との間の基準媒体の搬送距離を回転量検知機構での検知結果に基づいて算出する搬送距離算出ステップと、カード状媒体の搬送方向におけるパンチ孔検知機構とパンチ刃との距離と、搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて調整値を算出し、調整値を媒体処理装置の記憶手段に記憶させる調整値算出記憶ステップとを備えることを特徴とする。
さらに、上記の課題を解決するため、本発明の媒体処理装置の調整方法は、駆動源となるモータおよびモータの回転量を検知する回転量検知機構を有しカード状媒体を搬送する搬送機構と、カード状媒体の一部を打ち抜いてカード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃と、カード状媒体の搬送方向におけるカード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構と、カード状媒体のパンチ孔を検知するパンチ孔検知機構とを備え、媒体端部検知機構とパンチ孔検知機構とパンチ刃とがカード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置される媒体処理装置の調整方法であって、所定の基準位置にパンチ孔が形成されたカード状媒体を基準媒体とし、基準媒体に形成されたパンチ孔を基準パンチ孔とすると、媒体処理装置に基準媒体を挿入する媒体挿入ステップと、媒体挿入ステップで挿入され搬送機構で搬送される基準媒体の端部が媒体端部検知機構で検知された位置を基準にして、基準パンチ孔をパンチ刃の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離、回転量検知機構での検知結果に基づいて搬送機構で基準媒体を搬送して停止させる媒体搬送停止ステップと、媒体搬送停止ステップ後に、媒体搬送停止ステップでの搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくともパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めてから基準パンチ孔を検知し終わるまで搬送機構で基準媒体を搬送して停止させる第2媒体搬送停止ステップと、媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し終わる位置と第2媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し終わる位置との中心位置と、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置との間の基準媒体の搬送距離を回転量検知機構での検知結果に基づいて算出する搬送距離算出ステップと、カード状媒体の搬送方向におけるパンチ孔検知機構とパンチ刃との距離と、搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて調整値を算出し、調整値を媒体処理装置の記憶手段に記憶させる調整値算出記憶ステップとを備えることを特徴とする。
本発明では、上述の媒体挿入ステップと、媒体搬送停止ステップと、搬送距離算出ステップと、調整値算出記憶ステップとを有する媒体処理装置の調整方法によって、媒体処理装置の調整を行っている。あるいは、本発明では、上述の媒体挿入ステップと、媒体搬送停止ステップと、第2媒体搬送停止ステップと、搬送距離算出ステップと、調整値算出記憶ステップとを有する媒体処理装置の調整方法によって、媒体処理装置の調整を行っている。そのため、本発明の媒体処理装置の調整方法では、基準媒体にパンチ孔を開けることなく、媒体処理装置を調整することが可能になる。したがって、本発明では、媒体処理装置の調整時に基準媒体を繰り返し使用することが可能になり、その結果、低コストで媒体処理装置を調整することが可能になる。
また、本発明の媒体処理装置の調整方法では、搬送距離算出ステップにおいて、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置と、カード状媒体の搬送方向の一方へ基準媒体が搬送されるときにパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始めてから基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の基準媒体の搬送距離を回転量検知機構での検知結果に基づいて算出している。または、本発明の媒体処理装置の調整方法では、搬送距離算出ステップにおいて、媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始める位置と第2媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し始める位置との中心位置と、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置との間の基準媒体の搬送距離を回転量検知機構での検知結果に基づいて算出している。あるいは、本発明の媒体処理装置の調整方法では、搬送距離算出ステップにおいて、媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し終わる位置と第2媒体搬送停止ステップでパンチ孔検知機構が基準パンチ孔を検知し終わる位置との中心位置と、媒体搬送停止ステップで停止した基準媒体の停止位置との間の基準媒体の搬送距離を回転量検知機構での検知結果に基づいて算出している。
そのため、本発明では、搬送距離算出ステップにおいて、パンチ孔検知機構の検知誤差の影響が排除された状態の基準媒体の搬送距離を算出することが可能になる。また、本発明では、媒体端部検知機構とパンチ孔検知機構とパンチ刃とがカード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置されており、搬送距離算出ステップにおいて算出される搬送距離は比較的短くなっている。そのため、本発明では、搬送距離算出ステップにおいて、搬送機構による搬送誤差等の誤差の影響が抑制された状態の基準媒体の搬送距離を算出することが可能になる。
このように、本発明では、搬送距離算出ステップにおいて、パンチ孔検知機構の検知誤差の影響が排除された状態であって、かつ、搬送機構による搬送誤差等の誤差の影響が抑制された状態の基準媒体の搬送距離を算出することが可能になるため、搬送距離算出ステップにおいて、基準媒体が停止したときのパンチ孔の位置とパンチ孔検知機構との、カード状媒体の搬送方向における距離を精度良く算出することが可能になる。したがって、本発明では、調整値算出記憶ステップにおいて、カード状媒体の搬送方向におけるパンチ孔検知機構とパンチ刃との距離と、搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて、精度の高い調整値を算出することが可能になる。その結果、本発明では、カード状媒体にパンチ孔を精度良く開けられるように媒体処理装置を調整することが可能になる。
本発明において、パンチ孔検知機構は、たとえば、カード状媒体が通過する搬送路をカード状媒体の厚さ方向で挟むように配置される発光部および受光部を備える光学センサである。
以上のように、本発明の媒体処理装置の調整方法によれば、低コストで、カード状媒体にパンチ孔を精度良く開けられるように媒体処理装置を調整することが可能になる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(媒体処理装置の構成)
図1は、本発明の実施の形態にかかる媒体処理装置1の概略構成を説明するための側面図である。図2は、図1に示す媒体処理装置1の概略構成を説明するための平面図である。
図1は、本発明の実施の形態にかかる媒体処理装置1の概略構成を説明するための側面図である。図2は、図1に示す媒体処理装置1の概略構成を説明するための平面図である。
本形態の媒体処理装置1は、カード状媒体に記録された磁気データの読取やカード状媒体への磁気データの記録を行うための装置である。媒体処理装置1の内部には、カード挿入口から挿入されたカード状媒体が通過する搬送路3が形成されている。媒体処理装置1は、カード状媒体に記録された磁気データの読取やカード状媒体への磁気データの記録を行う磁気ヘッド(図示省略)と、搬送路3でカード状媒体を搬送する搬送機構4とを備えている。
また、媒体処理装置1は、カード状媒体の一部を打ち抜いてカード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃5を有するパンチ機構6と、カード状媒体の搬送方向(図1のX方向)におけるカード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構7と、カード状媒体に開いたパンチ孔を検知するパンチ孔検知機構8とを備えている。媒体端部検知機構7と、パンチ孔検知機構8と、パンチ刃5とは、カード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置されている。
カード状媒体は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードである。カード状媒体には、磁気データが記録される磁気ストライプが形成されている。なお、カード状媒体は、所定の厚さの紙カード等であっても良いし、厚さが0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードであっても良い。
搬送機構4は、カード状媒体に接触してカード状媒体を搬送する搬送ローラ10と、搬送ローラ10を駆動する駆動源としてのモータ11と、モータ11の回転量を検知する回転量検知機構12とを備えている。搬送ローラ10には、パッドローラ13が対向配置されており、パッドローラ13は、搬送ローラ10に向かって付勢されている。また、搬送ローラ10は、プーリやベルト等の動力伝達機構(図示省略)を介してモータ11に連結されている。回転量検知機構12は、たとえば、ロータリーエンコーダである。
パンチ機構6は、パンチ刃5を駆動する駆動源15と、パンチ刃5がカード状媒体にパンチ孔を開けるときにカード状媒体を受ける受け台16とを備えている。駆動源15は、たとえば、ソレノイドである。この駆動源15は、パンチ刃5が搬送路3から退避した位置と、パンチ刃5が搬送路3に突出してカード状媒体にパンチ孔を開ける位置との間でパンチ刃5を移動させる。
媒体端部検知機構7は、発光部18と受光部19とを有する光学センサである。発光部18と受光部19とは、カード状媒体の厚さ方向において搬送路3を挟むように配置されている。パンチ孔検知機構8は、媒体端部検知機構7と同様に、発光部20と受光部21とを有する光学センサである。発光部20と受光部21とは、カード状媒体の厚さ方向において搬送路3を挟むように配置されている。パンチ孔検知機構8は、搬送路3を通過するカード状媒体の幅方向(カード状媒体の搬送方向とカード状媒体の厚さ方向とに直交する方向)において、パンチ孔が形成される位置に配置されている。また、媒体端部検知機構7は、カード状媒体の幅方向において、パンチ孔検知機構8とずれた位置に配置されている。
(媒体処理装置の調整方法)
図3は、図1に示す媒体処理装置1の調整方法を説明するためのフローチャートである。図4は、図1に示すパンチ孔検知機構8による基準パンチ孔25aの検知方法を説明するための図である。
図3は、図1に示す媒体処理装置1の調整方法を説明するためのフローチャートである。図4は、図1に示すパンチ孔検知機構8による基準パンチ孔25aの検知方法を説明するための図である。
媒体処理装置1では、パンチ刃5によってカード状媒体の正しい位置にパンチ孔を開けることが可能となるように調整が行われる。この調整では、所定の基準位置に1個のパンチ孔が形成された(すなわち、1箇所の正しい位置のパンチ孔が形成された)カード状媒体である基準媒体25が使用される。以下では、基準媒体25に形成されたパンチ孔を基準パンチ孔25aとする。また、媒体処理装置1の調整は以下の手順で行われる。
すなわち、媒体処理装置1の調整を行うときには、図3のフローチャートに示すように、まず、媒体処理装置1に基準媒体25を挿入する(媒体挿入ステップ、ステップS1)。その後、ステップS1で挿入され搬送機構4で搬送される基準媒体25の端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、基準パンチ孔25aをパンチ刃5の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離L1、搬送機構4で基準媒体25を搬送して停止させる(媒体搬送停止ステップ、ステップS2)。
具体的には、ステップS2では、図2に示すように、基準媒体25の移動方向における基準媒体25の先端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、回転量検知機構12での検知結果に基づいて、搬送距離L1だけ基準媒体25を搬送して停止させる。搬送距離L1は、たとえば、設計上算出される値であり、ステップS2において、基準パンチ孔25aは、パンチ孔検知機構8を通過している。なお、搬送距離L1は、設計上算出される距離に予め算出された補正値を加算することで算出される値、または、設計上算出される距離から予め算出された補正値を減算することで算出される値であっても良い。
その後、ステップS2での搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくともパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから基準パンチ孔25aを検知し終わるまで搬送機構4で基準媒体25を搬送して停止させる(第2媒体搬送停止ステップ、ステップS3)。その後、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置と、ステップS3においてパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから基準パンチ孔25aを検知し終わるまでの中心位置Cとの間の基準媒体25の搬送距離L2を算出する(搬送距離算出ステップ、ステップS4)。すなわち、ステップS3では、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置と、カード状媒体の搬送方向の一方へ基準媒体25が搬送されるときにパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから基準パンチ孔25aを検知し終わるまでの中心位置Cとの間の基準媒体25の搬送距離L2を算出する。
具体的には、ステップS4では、図4に示すように、受光部21の出力信号SGのレベルが所定の閾値thを超えてパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始める検知開始位置P1(図4の破線で示す位置に基準パンチ孔25aがあるときの基準媒体25の位置)と、受光部21の出力信号SGのレベルが閾値th未満となってパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し終わる検知終了位置P2(図4の二点鎖線で示す位置に基準パンチ孔25aがあるときの基準媒体25の位置)との中心位置Cと、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置との間の基準媒体25の搬送距離L2を算出する。
すなわち、ステップS4では、搬送距離L1だけ搬送されて停止した基準媒体25の基準パンチ孔25aとパンチ孔検知機構8との、基準媒体25の搬送方向における距離を算出する。具体的には、搬送距離L1だけ搬送されて停止した基準媒体25の基準パンチ孔25aの中心とパンチ孔検知機構8の中心との、基準媒体25の搬送方向における距離を算出する。また、ステップS4では、回転量検知機構12での検知結果に基づいて搬送距離L2を算出する。
その後、基準媒体25の搬送方向(すなわち、カード状媒体の搬送方向)におけるパンチ孔検知機構8とパンチ刃5との距離L3と、ステップS4で算出された搬送距離L2との差ΔLに基づいて調整値を算出するとともに、この調整値を媒体処理装置1の記憶手段(メモリ)に記憶させる(調整値算出記憶ステップ、ステップS5)。具体的には、ステップS5では、基準媒体25の搬送方向におけるパンチ孔検知機構8の中心とパンチ刃5の中心との距離L3と搬送距離L2との差ΔLに基づいて調整値を算出する。なお、距離L3は、設計上算出される値、あるいは、実測された値である。
以上の調整方法で調整された媒体処理装置1において、実際にカード状媒体にパンチ孔が開けられるときには、搬送機構4で搬送される基準媒体25の端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、ステップS5で算出された調整値を搬送距離L1に加算した距離、または、ステップS5で算出された調整値を搬送距離L1から減算した距離、カード状媒体を搬送して停止させた後に、パンチ機構6によって、カード状媒体にパンチ孔が開けられる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、基準パンチ孔25aが形成された基準媒体25を使用して、上述のように媒体処理装置1の調整を行っている。そのため、本形態では、基準媒体25にパンチ孔を開けることなく、媒体処理装置1を調整することが可能になる。したがって、本形態では、媒体処理装置1の調整時に基準媒体25を繰り返し使用することが可能になり、その結果、低コストで媒体処理装置1を調整することが可能になる。
以上説明したように、本形態では、基準パンチ孔25aが形成された基準媒体25を使用して、上述のように媒体処理装置1の調整を行っている。そのため、本形態では、基準媒体25にパンチ孔を開けることなく、媒体処理装置1を調整することが可能になる。したがって、本形態では、媒体処理装置1の調整時に基準媒体25を繰り返し使用することが可能になり、その結果、低コストで媒体処理装置1を調整することが可能になる。
また、本形態では、ステップS4において、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置と、ステップS3においてパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから基準パンチ孔25aを検知し終わるまでの中心位置Cとの間の基準媒体25の搬送距離L2を算出している。そのため、本形態では、ステップS4において、パンチ孔検知機構8の検知誤差の影響が排除された状態の基準媒体25の搬送距離L2を算出することが可能になる。また、本形態では、媒体端部検知機構7とパンチ孔検知機構8とパンチ刃5とがカード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置されており、ステップS4において算出される搬送距離L2は比較的短くなっている。そのため、本形態では、ステップS4において、搬送機構4による搬送誤差等の誤差の影響が抑制された状態の基準媒体25の搬送距離L2を算出することが可能になる。
このように、本形態では、ステップS4において、パンチ孔検知機構8の検知誤差の影響が排除された状態であって、かつ、搬送機構4による搬送誤差等の誤差の影響が抑制された状態の基準媒体25の搬送距離L2を算出することが可能になるため、搬送距離L1だけ搬送されて停止した基準媒体25の基準パンチ孔25aとパンチ孔検知機構8との、基準媒体25の搬送方向における距離を精度良く算出することが可能になる。したがって、本形態では、ステップS5において、カード状媒体の搬送方向におけるパンチ孔検知機構8とパンチ刃5との距離L3と搬送距離L2との差ΔLに基づいて、精度の高い調整値を算出することが可能になる。
その結果、本形態では、搬送機構4で搬送されるカード状媒体の端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、ステップS5で算出された調整値を搬送距離L1に加算した距離、または、ステップS5で算出された調整値を搬送距離L1から減算した距離、カード状媒体を搬送して停止させることで、パンチ刃5によってカード状媒体の正しい位置にパンチ孔を開けることが可能になる。すなわち、本形態では、カード状媒体にパンチ孔を精度良く開けられるように媒体処理装置1を調整することが可能になる。
また、本形態では、1種類の基準媒体25を媒体処理装置1に取り込んで媒体処理装置1の調整を行えば良いため、上述の特許文献1に記載のカード処理装置のように、校正モードにおいて2種類の校正用カードをカード処理装置に取り込まなければならない場合と比較して、媒体処理装置1の調整作業を簡素化することが可能になる。
(他の実施の形態)
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、ステップS1〜S4の処理を1回行うとともに、ステップS5で算出された1個の、距離L3と搬送距離L2との差ΔLに基づいて、調整値を算出している。この他にもたとえば、ステップS1〜S4の処理を複数回行うとともに、ステップS5で算出された複数個の、距離L3と搬送距離L2との差ΔLに基づいて、調整値を算出しても良い。この場合には、たとえば、複数個の差ΔLの平均値に基づいて、調整値を算出する。
上述した形態では、基準媒体25に1個の基準パンチ孔25aが形成されている。この他にもたとえば、基準媒体25の搬送方向において所定の間隔をあけた状態で配置される複数個の基準パンチ孔25aが基準媒体25に形成されても良い。この場合には、複数個の基準パンチ孔25aごとに、ステップS1〜S5の処理を行って、複数個の基準パンチ孔25aごとの調整値を算出して記憶しても良い。また、複数個の基準パンチ孔25aごとに調整値を算出しなくても、カード状媒体に精度良くパンチ孔を形成することができる場合には、複数個の基準パンチ孔25aのうちのいくつかの基準パンチ孔25aに関してステップS1〜S5の処理を行って、いくつかの基準パンチ孔25aの調整値を算出して記憶しても良い。また、1個の基準パンチ孔25aが基準媒体25の搬送方向において異なる位置に形成されている複数枚の基準媒体25を媒体処理装置1に順次挿入して、ステップS1〜S5の処理を行い、複数枚の基準媒体25ごとの調整値を算出して記憶しても良い。
上述した形態では、ステップS2において、基準媒体25の移動方向における基準媒体25の先端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、初期設定された搬送距離L1だけ基準媒体25を搬送して停止させている。この他にもたとえば、基準媒体25の移動方向における基準媒体25の後端部が媒体端部検知機構7で検知された位置を基準にして、初期設定された所定の搬送距離だけ基準媒体25を搬送して停止させても良い。
上述した形態では、ステップS4において、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置と、ステップS3においてパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから基準パンチ孔25aを検知し終わるまでの中心位置Cとの間の基準媒体25の搬送距離L2を算出している。この他にもたとえば、ステップS4において、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置と、ステップS2においてパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めてから基準パンチ孔25aを検知し終わるまでの中心位置Cとの間の基準媒体25の搬送距離L2を回転量検知機構12での検知結果に基づいて算出しても良い。この場合であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。また、この場合には、ステップS3を省略することができる。
また、ステップS4において、ステップS2でパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始める位置とステップS3でパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始める位置との中心位置Cと、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置との間の基準媒体25の搬送距離L2を回転量検知機構12での検知結果に基づいて算出しても良い。この場合であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。なお、この場合には、ステップS3において、少なくともパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し始めるまで搬送機構4で基準媒体25を搬送して停止させれば良い。
また、ステップS4において、ステップS2でパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し終わる位置とステップS3でパンチ孔検知機構8が基準パンチ孔25aを検知し終わる位置との中心位置Cと、ステップS2で停止した基準媒体25の停止位置との間の基準媒体25の搬送距離L2を回転量検知機構12での検知結果に基づいて算出しても良い。この場合であっても、上述した形態と同様の効果を得ることができる。
1 媒体処理装置
3 搬送路
4 搬送機構
5 パンチ刃
7 媒体端部検知機構
8 パンチ孔検知機構
11 モータ
12 回転量検知機構
20 発光部
21 受光部
25 基準媒体
25a 基準パンチ孔
S1 媒体挿入ステップ
S2 媒体搬送停止ステップ
S3 第2媒体搬送停止ステップ
S4 搬送距離算出ステップ
S5 調整値算出記憶ステップ
X カード状媒体の搬送方向
3 搬送路
4 搬送機構
5 パンチ刃
7 媒体端部検知機構
8 パンチ孔検知機構
11 モータ
12 回転量検知機構
20 発光部
21 受光部
25 基準媒体
25a 基準パンチ孔
S1 媒体挿入ステップ
S2 媒体搬送停止ステップ
S3 第2媒体搬送停止ステップ
S4 搬送距離算出ステップ
S5 調整値算出記憶ステップ
X カード状媒体の搬送方向
Claims (6)
- 駆動源となるモータおよび前記モータの回転量を検知する回転量検知機構を有しカード状媒体を搬送する搬送機構と、前記カード状媒体の一部を打ち抜いて前記カード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃と、前記カード状媒体の搬送方向における前記カード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構と、前記カード状媒体の前記パンチ孔を検知するパンチ孔検知機構とを備え、前記媒体端部検知機構と前記パンチ孔検知機構と前記パンチ刃とが前記カード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置される媒体処理装置の調整方法であって、
所定の基準位置に前記パンチ孔が形成された前記カード状媒体を基準媒体とし、前記基準媒体に形成された前記パンチ孔を基準パンチ孔とすると、
前記媒体処理装置に前記基準媒体を挿入する媒体挿入ステップと、
前記媒体挿入ステップで挿入され前記搬送機構で搬送される前記基準媒体の端部が前記媒体端部検知機構で検知された位置を基準にして、前記基準パンチ孔を前記パンチ刃の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離、前記回転量検知機構での検知結果に基づいて前記搬送機構で前記基準媒体を搬送して停止させる媒体搬送停止ステップと、
前記媒体搬送停止ステップで停止した前記基準媒体の停止位置と、前記カード状媒体の搬送方向の一方へ前記基準媒体が搬送されるときに前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始めてから前記基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の前記基準媒体の搬送距離を前記回転量検知機構での検知結果に基づいて算出する搬送距離算出ステップと、
前記カード状媒体の搬送方向における前記パンチ孔検知機構と前記パンチ刃との距離と、前記搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて調整値を算出し、前記調整値を前記媒体処理装置の記憶手段に記憶させる調整値算出記憶ステップとを備えることを特徴とする媒体処理装置の調整方法。 - 前記媒体搬送停止ステップ後に、前記媒体搬送停止ステップでの搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくとも前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始めてから前記基準パンチ孔を検知し終わるまで前記搬送機構で前記基準媒体を搬送して停止させる第2媒体搬送停止ステップを備え、
前記搬送距離算出ステップでは、前記媒体搬送停止ステップで停止した前記基準媒体の停止位置と、前記第2媒体搬送停止ステップにおいて前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始めてから前記基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の前記基準媒体の搬送距離を算出することを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置の調整方法。 - 前記搬送距離算出ステップでは、前記媒体搬送停止ステップで停止した前記基準媒体の停止位置と、前記媒体搬送停止ステップにおいて前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始めてから前記基準パンチ孔を検知し終わるまでの中心位置との間の前記基準媒体の搬送距離を算出することを特徴とする請求項1記載の媒体処理装置の調整方法。
- 駆動源となるモータおよび前記モータの回転量を検知する回転量検知機構を有しカード状媒体を搬送する搬送機構と、前記カード状媒体の一部を打ち抜いて前記カード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃と、前記カード状媒体の搬送方向における前記カード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構と、前記カード状媒体の前記パンチ孔を検知するパンチ孔検知機構とを備え、前記媒体端部検知機構と前記パンチ孔検知機構と前記パンチ刃とが前記カード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置される媒体処理装置の調整方法であって、
所定の基準位置に前記パンチ孔が形成された前記カード状媒体を基準媒体とし、前記基準媒体に形成された前記パンチ孔を基準パンチ孔とすると、
前記媒体処理装置に前記基準媒体を挿入する媒体挿入ステップと、
前記媒体挿入ステップで挿入され前記搬送機構で搬送される前記基準媒体の端部が前記媒体端部検知機構で検知された位置を基準にして、前記基準パンチ孔を前記パンチ刃の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離、前記回転量検知機構での検知結果に基づいて前記搬送機構で前記基準媒体を搬送して停止させる媒体搬送停止ステップと、
前記媒体搬送停止ステップ後に、前記媒体搬送停止ステップでの搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくとも前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始めるまで前記搬送機構で前記基準媒体を搬送して停止させる第2媒体搬送停止ステップと、
前記媒体搬送停止ステップで前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始める位置と前記第2媒体搬送停止ステップで前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始める位置との中心位置と、前記媒体搬送停止ステップで停止した前記基準媒体の停止位置との間の前記基準媒体の搬送距離を前記回転量検知機構での検知結果に基づいて算出する搬送距離算出ステップと、
前記カード状媒体の搬送方向における前記パンチ孔検知機構と前記パンチ刃との距離と、前記搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて調整値を算出し、前記調整値を前記媒体処理装置の記憶手段に記憶させる調整値算出記憶ステップとを備えることを特徴とする媒体処理装置の調整方法。 - 駆動源となるモータおよび前記モータの回転量を検知する回転量検知機構を有しカード状媒体を搬送する搬送機構と、前記カード状媒体の一部を打ち抜いて前記カード状媒体にパンチ孔を開けるパンチ刃と、前記カード状媒体の搬送方向における前記カード状媒体の端部を検知する媒体端部検知機構と、前記カード状媒体の前記パンチ孔を検知するパンチ孔検知機構とを備え、前記媒体端部検知機構と前記パンチ孔検知機構と前記パンチ刃とが前記カード状媒体の搬送方向においてこの順番に配置される媒体処理装置の調整方法であって、
所定の基準位置に前記パンチ孔が形成された前記カード状媒体を基準媒体とし、前記基準媒体に形成された前記パンチ孔を基準パンチ孔とすると、
前記媒体処理装置に前記基準媒体を挿入する媒体挿入ステップと、
前記媒体挿入ステップで挿入され前記搬送機構で搬送される前記基準媒体の端部が前記媒体端部検知機構で検知された位置を基準にして、前記基準パンチ孔を前記パンチ刃の配置位置に到達させるために初期設定された搬送距離、前記回転量検知機構での検知結果に基づいて前記搬送機構で前記基準媒体を搬送して停止させる媒体搬送停止ステップと、
前記媒体搬送停止ステップ後に、前記媒体搬送停止ステップでの搬送方向と逆方向へ、かつ、少なくとも前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し始めてから前記基準パンチ孔を検知し終わるまで前記搬送機構で前記基準媒体を搬送して停止させる第2媒体搬送停止ステップと、
前記媒体搬送停止ステップで前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し終わる位置と前記第2媒体搬送停止ステップで前記パンチ孔検知機構が前記基準パンチ孔を検知し終わる位置との中心位置と、前記媒体搬送停止ステップで停止した前記基準媒体の停止位置との間の前記基準媒体の搬送距離を前記回転量検知機構での検知結果に基づいて算出する搬送距離算出ステップと、
前記カード状媒体の搬送方向における前記パンチ孔検知機構と前記パンチ刃との距離と、前記搬送距離算出ステップで算出された搬送距離との差に基づいて調整値を算出し、前記調整値を前記媒体処理装置の記憶手段に記憶させる調整値算出記憶ステップとを備えることを特徴とする媒体処理装置の調整方法。 - 前記パンチ孔検知機構は、前記カード状媒体が通過する搬送路を前記カード状媒体の厚さ方向で挟むように配置される発光部および受光部を備える光学センサであることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の媒体処理装置の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014176761A JP2016051356A (ja) | 2014-09-01 | 2014-09-01 | 媒体処理装置の調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016051356A true JP2016051356A (ja) | 2016-04-11 |
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JP2014176761A Ceased JP2016051356A (ja) | 2014-09-01 | 2014-09-01 | 媒体処理装置の調整方法 |
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JP (1) | JP2016051356A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001006029A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Shinko Jimuki Kk | プリペイドカードの処理装置 |
-
2014
- 2014-09-01 JP JP2014176761A patent/JP2016051356A/ja not_active Ceased
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JP2001006029A (ja) * | 1999-06-22 | 2001-01-12 | Shinko Jimuki Kk | プリペイドカードの処理装置 |
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