JP2016051154A - 画像形成装置 - Google Patents

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Terumichi Ochi
照通 越智
匠 和井田
Takumi Waida
匠 和井田
平井 秀二
Hideji Hirai
秀二 平井
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Abstract

【課題】記録媒体の挙動による平滑度の誤検知をなくすことが可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】記録媒体20を搬送する搬送経路と、搬送経路を搬送される記録媒体20へ光を照射して、記録媒体20からの反射光を受光する光学センサ100と、搬送経路における記録媒体20の挙動を検出する挙動検出装置48と、挙動検出装置48によって検出された挙動に基づいて光学センサ100の出力を補正し、当該補正された出力に基づいて記録媒体20の平滑度を算出する平滑度算出手段と、を備える。【選択図】図29

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、記録紙等の記録媒体にトナー像を転写し、所定の条件で加熱及び加圧することにより、トナー像を記録媒体に定着させて画像を形成するものである。このような画像形成装置において、記録媒体に記録される画像品質は、記録媒体の材質、厚さ、湿度、平滑度、塗工状態等により影響を受ける。例えば、平滑度が低い場合には、記録媒体における表面凹部へのトナー定着率が低くなり、画像濃度ムラや色ムラ等が生じて高画質な画像を得ることができない場合がある。
特許文献1には、光源から記録媒体に入射する光の入射角を記録媒体の法線に対してθ1とした場合、この入射角θ1の値の範囲を75°≦θ1≦85°として、記録媒体で反射された光を受光する光学センサを備える画像形成装置が開示されている。このような角度で光源から記録媒体に光を入射させることで、記録媒体からの正反射光量と記録媒体の平滑度との間に高い相関が得られるため、この光学センサの正反射光量から記録媒体の平滑度を高精度に測定することができる。その結果、当該光学センサの正反射光量から算出される記録媒体の平滑度に基づいて、当該記録媒体に適した定着条件を高精度に選択することが可能となり、様々な種類の記録媒体に対して高画質な画像を得ることが可能となる。
しかしながら、特許文献1に開示されたような従来の画像形成装置においては、記録媒体の挙動(記録媒体と光学センサ間の検知距離の変化)によって、記録媒体からの反射光量が低下し、平滑度を正しく測定できなくなるという問題があった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであって、搬送中の記録媒体の挙動によって低下する記録媒体からの反射光量を補正することで、記録媒体の挙動による平滑度の誤検知をなくすことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送経路と、当該搬送経路を搬送される前記記録媒体へ光を照射して、当該記録媒体からの反射光を受光する光学センサと、前記搬送経路における前記記録媒体の挙動を検出する挙動検出手段と、前記挙動検出手段によって検出された前記挙動に基づいて前記光学センサの出力を補正し、当該補正された出力に基づいて前記記録媒体の平滑度を算出する平滑度算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明は、記録媒体の挙動による平滑度の誤検知をなくすことが可能な画像形成装置を提供する。
エアリーク試験の説明図である。 記録媒体を測定するための光学装置の説明図である。 入射角と正反射光強度との相関図(その1)である。 入射角と正反射光強度との相関図(その2)である。 記録媒体に入射する光の説明図(その1)である。 記録媒体に入射する光の説明図(その2)である。 記録媒体に入射する光の説明図(その3)である。 記録媒体における正反射光強度の面内分布の説明図である。 正反射光強度と記録媒体の平滑度との相関図(θ=80°)である。 正反射光強度と記録媒体の平滑度との相関図(θ=85°)である。 実施形態の画像形成装置が備える光学センサの構成を示す概略断面図である。 実施形態の画像形成装置が備える光学センサの他の構造図である。 実施形態の画像形成装置が備える光学センサの他の構造図である。 実施形態の画像形成装置が備える光学センサの制御装置の説明図である。 実施形態の画像形成装置が備える光学センサを用いた検出方法のフローチャートである。 記録媒体の平滑度と光学センサの補正後センサ出力値との関係を示す特性図である。 記録媒体の平滑度と定着温度との関係を示す特性図である。 平滑度とプロセス条件との関係図である。 記録媒体の平滑度を検出するために最適な入射角を調べる実験に用いた実験装置の模式図である。 入射角θ1及び検出角θ2の角度と相関係数との関係を示すグラフである。 記録媒体と光学センサとのギャップ(距離)の説明図である。 記録媒体と光検出器との間にレンズを設けた光学センサの構造図である。 レンズ径とギャップとの相関図である。 検出角と検出光量との相関図である。 検出角と相関係数との相関図である。 焦点位置と記録媒体の位置との関係の説明図である。 光の取り込み角度幅の説明図である。 検出角と相関係数との相関図である。 光学センサと挙動検出装置の位置関係を示す斜視図である。 光学センサに対する記録媒体の姿勢を表す項目の定義を示す説明図である。 Gap、あおり角度、スキュー角度に対する光学センサのセンサ出力変動率を示すグラフである。 実施形態の画像形成装置が備える制御装置が実行する処理のフローチャートである。 電子写真方式の画像形成装置の内部機構の構成を示す概略断面図である。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施形態について、図面を用いて説明する。
記録媒体の表面の状態は、例えば共焦点顕微鏡等により測定することが可能であるが、記録媒体における表面の凹凸は傾斜が急であり、測定結果にノイズ成分が多く含まれ、かつ、測定に長時間を要する。このため、製紙業界等においては、記録紙等の記録媒体における表面状態の指標として、測定方法が簡便なエアリーク試験による測定結果に基づき紙の平滑度が評価されている。この平滑度の指標は紙に関する業界で使用されているが、例えば、複写機の開発においても、紙の平滑度を基準の一つとして、印刷条件を最適化するべく開発が行なわれてきた。すなわち、紙の表面状態を示す指標としては、2乗平均高さRa等の一般的な表面の状態を示す指標よりも、エアリーク試験による測定結果が利用されている。
しかしながら、エアリーク試験は測定が簡便であるものの、装置が大型化し、かつ、測定に時間を要するといった問題点を有している。このため、低価格で、画像形成装置等の装置内に設置することができ、エアリーク試験と同様の紙の表面状態、すなわち、平滑度を検査することのできる光学センサが求められている。
次に、紙のエアリーク試験について図1を参照しながら説明する。紙のエアリーク試験は、エアリーク装置のヘッド50から記録媒体20にエア51を供給し、このエア51が漏れる時間に基づき記録媒体20の平滑度を評価するものである。記録媒体20に供給されたエア51は、記録媒体20の表面よりリークするエア61と記録媒体20内部に入り込みリークするエア62とに分かれる。このようなエアリークの時間により記録媒体20の平滑度を評価することができる。
ここで、エアリーク試験の結果が異なる記録媒体、すなわち、平滑度の異なる記録媒体について、光源より光を照射し記録媒体からの正反射光を測定した結果について説明する。具体的には、図2に示される光学装置を用いて正反射光を測定した。この光学装置は、光源110からコリメートレンズ120を介して、照射光を記録媒体20に照射し、記録媒体20に照射された光の正反射光をフォトダイオードからなる光検出器130により検出する。このため、記録媒体20に入射する光の入射角と、記録媒体20において反射され光検出器130により検出される正反射光の反射角とは等しく、いずれも角度θである。
図3及び図4は、この光学装置により測定された光の入射角θと正反射光の強度との関係を説明するための説明図である。具体的には、図3は、エアリーク試験の結果が21sec、48sec、91sec、131secの記録媒体について、光の入射角θと正反射光の強度との関係を調べたものである。また、図4は、エアリーク試験の結果が21secの記録媒体を基準に正反射光の強度を規格化したものである。図3及び図4に示されるように、光の入射角θが、80°〜88°において、エアリーク試験の結果と、正反射光の強度とが著しい相関関係にある。これにより、光学的な検査の結果によりエアリーク試験と同様の試験を行なうことができる。
図5、図6及び図7は、記録媒体20に入射する光を説明するための説明図である。図5に示すように、記録媒体20に入射する光の入射角θが70°以下である場合、入射光は記録媒体20の内部にまで入り込むため、正反射光はあまり検出されない。また、図6に示すように、光の入射角θが85°である場合、記録媒体20の表面での正反射であるため、正反射光量は大きく、しかも、エアリーク試験の結果が反映されている。また、図7に示すように、光の入射角θが80°である場合、反射光には記録媒体20の表面と記録媒体20の内部に進入した光の反射光の双方が含まれるため、エアリーク試験の結果が反映されている。
図4に示すように、θが88°を超えると、正反射光の強度は低下し、記録媒体20の平滑度の検出が困難になる。入射角を浅くすると、照射エリアは楕円になり、その楕円率は入射角に依存する。照射エリアの長軸は、ビーム径と入射角θによって決まり、ビーム径のtanθ倍となる。具体的には、80°では5.6倍となる。84°では9.5倍、85°では11.4倍、88°では28.6倍となる。本実施形態においては、ビーム径を実現可能な最小径である1mmφ程度にしている。よって、入射角θが88°では、記録媒体20上でのビーム長辺は28.6mmとなる。
ビームの照射エリアが大きすぎると、正反射光の強度は、記録媒体20の平滑度とは別の要因を受ける可能性がある。例えば、紙のクラーク硬度や紙の厚さなどの影響を受けることが考えられる。紙を固定し反射光強度を検出する際には、その固定端からの距離及びその剛体強度によって紙の形状が決まる。紙のクラーク硬度、一般的には紙の剛体強度は、紙自体を数箇所で固定した状態で、紙の"うねり"形状として現れる。
紙の表面粗さ(平均2乗高さ:Ra)については、カットオフの長さによって、様々な数値を測定することができる。その中で、カットオフ長さが数10mmオーダーでも、大きなRaを検出することができる。この10mmオーダーの大きなRaを以下では"うねり"と記載する。これは、紙表面が、数10mmオーダーのうねり状になっていることを示している。このうねりによって、反射光強度が影響を受ける可能性がある。
例えば、図8に示すように、反射光強度には、ある周期の凹凸が見られる。この要因は、大きな"うねり"と平滑度分布とが含まれた結果であると考えられる。この周期性は20mm〜40mmと幅があり、かつ、数mm程度の微細構造も見て取れる。このうねり形状は平滑度とは無関係なクラーク硬度や紙の厚さに依存するものと考えられる。
20mm程度の紙表面のうねりが存在する場合、このうねりを検出し、補正するためにも、このうねりよりも小さいエリアを検出する必要がある。つまり、一般的な表面性測定のカットオフ長さを、うねりより小さくする必要がある。よって、ビーム照射エリアを20mm程度以下にする必要があることが判る。ビームエリアがうねりの20mm以上であった場合、その反射光強度は、クラーク硬度などの影響を受けてしまう。つまり、ビーム径が20mm以上となる入射角θが88°以上の場合には、平滑度とは無関係な数値を示す。したがって、図4に示すように、入射角θが88°を超えると、反射光強度は、平滑度だけには依存せずに、その依存性が崩れてしまい、数値が急激に低下する。つまりは、平滑度のみを検出するには、入射角θは88°以下の入射角である必要がある。
また、入射角θが88°を超えると、光学系による問題で、ビーム径やビーム広がり角、光検出器と被対象物との距離などによって決まる要因もある。このため、画像形成装置の紙搬送部やトレイ内部にセンサを設置する場合には、センサの大きさ、更には、入射角には限界があり、実用的観点から、入射角θは88°程度が上限であるものと考えられる。
ここで、記録媒体20の平滑度(エアリーク試験の結果)と記録媒体20の正反射光の相対強度(エアリーク試験の結果が21secの記録媒体を基準とした)との関係について説明する。図9は、記録媒体20への光の入射角度θが80°の場合の正反射光の相対強度と平滑度との関係を示すものであり、図10は、記録媒体20への光の入射角度θが85°の場合の正反射光の相対強度と平滑度との関係を示すものである。
図4では、正反射光の相対強度は85°の方が高いが、図9及び図10に基づくならば、正反射光の強度と平滑度との相関は80°の方が高い。また、光学的な試験は、非接触であり、エアリーク試験のような広い面積を必要としないため、印刷が行なわれる記録媒体20を印刷が行なわれる度に検査することもできる。よって、従来、エアリーク試験により行なわれていた記録媒体の検査を低コストで簡単に光学的な装置により行なうことができる。
次に、本実施形態における光学センサ100について説明する。図11に本実施形態における光学センサ100を示す。本実施形態における光学センサ100は、光源としての発光素子41と、光検出器(受光器)としての受光素子42と、を含んで構成される。発光素子41による発光光線45は、記録媒体20上の反射領域46で反射し、反射光47となる。受光素子42は反射光47を受光する。発光素子41はレーザあるいはLEDであり、発光用の駆動源180を備えている。
また、受光素子42はフォトダイオード、又はフォトトランジスタなどの光検知素子であり、検出電流を増幅しA/D変換するための不図示の検出回路を備えている。この検出回路は、記録媒体20からの反射光強度に応じた信号を出力するようになっている。また、受光素子42には後述する制御装置150が接続されており、光学センサ100の制御及び各種演算等を行なう。
また、本実施形態における光学センサ100は、図12に示すように、駆動源180、光源110、光源110から出射された光をコリメートするコリメートレンズ120を有するものであってもよい。さらに、光学センサ100は、記録媒体20に正反射された光を検出するフォトダイオード等からなる正反射光検出器としての光検出器130、光検出器130に所定の角度の光のみを入射させるためのアパーチャ140を有するものであってもよい。この光学センサ100は、記録媒体20に入射する光の角度θが、80°以上、88°以下のものである。また、光検出器130には制御装置150が接続されており、光学センサ100の制御及び各種演算等を行なう。
本実施形態における光学センサ100においては、光源110として面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting LASER、以下、VCSELともいう)を用いることができる。安定した光源110としてはLEDや端面LD(laser diode)が一般的である。しかし、LED(Light Emitting Diode)は発光面が広く、FFP(ファーフィールドパターン:ビーム広がり角、半値の値)が大きいため、精度の良い光学系を形成することが難しい。本実施形態では、記録媒体20へ精度の良いコリメート光を照射することが望まれるが、LEDではそのような光学系を形成することが難しい。また、それを実現する場合には、光学系が非常に大型になってしまう。本実施形態における光学センサ100は画像系装置に組み込むことが可能なものであり、大きさは数10mmオーダーの形状でしか利用することができない。
ビーム品質の良い端面LDなどを利用することも可能であるが、被対象物が非常に強い散乱体である紙であるため、スペックルによるノイズが測定精度を低下させる。このため、複数のchを同時に発光させることで、スペックルによるノイズを低減する必要があり、ビーム品質が良く、スペックルを発生させないVCSELのマルチ光源が必要である。以下、VCSELに2次元配列されているそれぞれの発光点をch(チャンネル)と標記する。また、それぞれのchについてch1、ch2、という標記を行う。
光源110にVCSELを用いることにより、FFPを10°程度に抑えることが可能となる。FFPを10°とすることで、レンズによって形成されるコリメート光はビーム径にして約1mmφ程度に絞ることが可能である。検出精度を20secオーダーにするには、高いコリメート精度が必要であり、また、照射エリアを1mm程度にすることで、平滑度検出を高精度化することが可能になる。また、高いコリメート性と小さいビーム径をマルチビームで実現するには、光源間距離を小さくできる2次元光源配列のVCSELを用いるしかない。高いコリメート性と照射エリアを小さくすることで、平滑度センシングが高精度化するその要因を以下に述べる。
図3に示したように、入射角と検出精度には非常に密接な関係がある。つまりは、入射角を80°とした時に、コリメート性が悪いと、その精度は±数°の幅を持ってしまう。図に示すように、80°から著しく感度が上昇するが、約87°では感度が低下している。
つまりは、85°を中心とすると、±2°程度に入射角を決定する必要があり、被対象物にコリメート光で照射する場合には、85°±2°程度で入射させる必要がある。つまり、コリメート精度は±2°程度だといえる。光源からの光を高い精度でコリメート光にするには、光源のFFPは小さい方が有利である。VCSELはFFPを10°程度に小さくすることができる。
次に、照射エリアを小さくするために、照射するコリメート光のビーム径を1mm程度とする。このセンサを利用して、A4の大きさの一枚の紙の反射光強度を測定した。その結果が図8である。図には約20%程度の凹凸が数mmオーダーで検出されていることが判る。これは非常に再現性が良く、かつ、異なる紙でも同様に現れる。
つまり、照射エリアを1mm程度にすることで、紙の平滑度には面内分布があることが判明した。(ただし、図8には、平滑度とは無関係な紙の"うねり"の影響も含まれている。)これは従来のように照射エリアを数cmにしていた光学系では、検出できない分布である。また、平滑度を測定するエアリーク試験機では、測定エリアが数cmと決まっており、このような微小エリアの分布を検出することができなかった。
光源110を端面LDのようなコヒーレント性の高い品質の良いビーム光源とすれば、ビーム径を小さくすることは可能である。しかし、端面LDでは非点収差があり、小さなコリメート光を形成するのは難しい。また、端面LDでは、スペックルが発生するため、その防止策が必要である。また、端面LDは、VCSELのように複数のchのビームを同時に一箇所に照射することは困難である。
また、ビーム径を1mm程度にするには、VCSELの複数chもそれと同等、それ以下に発光光源が集まっていないと、同一箇所への照射ができない。そこで、VCSELの発光光源を集積化し、約200μm程度のエリアに、9ch(VCSELの発光点をchと標記し、9つの発光点を9chと標記する)を配置してもよい。これにより、スペックルを低減した照射エリアが1mm程度のセンシングが可能になり、紙の面内分布を検出することが可能となった。
これにより、本センサでは、紙の平滑度を検出する際に、この紙の面内分布を検出して、特徴的な面内分布を取ることができる。例えば、図8に示す面内分布データをフーリエ変換すると、周期性や振幅強度を検出することができる。周期性は紙の製紙工程において、紙の脱水工程や、加圧圧縮する伸縮工程などの製紙条件によって、決まっている。製造工程の条件は同一紙種であれば、ロットが異なってもほぼ同様であり、周期性などの数値もロットが異なっても同様である。紙種によって決まるこの指標は、紙種を判断する情報となる。
紙の面内分布を把握し、正確に演算処理することで、平滑度の検出精度を向上することができる。例えば、A4の紙を走査して、図8に示す検出したデータから、この紙の平滑度を検出する方法として、平均値を算出する方法があるが、単に平均値を算出する場合には、外乱要因があった場合には、検出精度が低下する。
外乱要因としては、例えば、紙が走査中に微小な折れ曲がり、ゆがみを持つ場合がある。光学センサでは、照射エリアで、紙自体が若干でも傾くと、反射光強度が大きく影響を受ける。このゆがみによる検出値の変動は、先の紙の面内分布による変動とは明らかに異なっており、少なくとも、紙がその紙種ごとに独自に持つ周期性などからは大きく外れる。そのため、フーリエ変換などを行うことで、外乱要因であるゆがみによる検出値の変動をキャンセルすることは容易である。
また、外乱要因としては、走査する際の駆動部であるローラの振動を拾った特徴的なノイズがのることがある。これらのノイズは特定周波数であることから、その情報を取り除くことが可能である。ノイズ信号と、紙の面内分布とを判別することで、A4紙の平均値を正確に算出することが可能となる。
精度を低下させる要因として、外乱光がある。外乱光は室内の電灯光や、太陽光である。特に偏光回転する光の強度は非常に弱いので、感度良く検出する必要がある。本実施形態ではVCSELを利用して、波長を単一化することが可能である。光検出器130は、光源110からの波長のみを検出する機能を持たせることで、外乱光に強い、精度の高い検出が可能となる。これはLEDなどでは実現できない機能である。
(コリメートレンズ)
記録媒体20への光の入射角を80°以上にし、かつコリメート光の平行性を±4°とすることで、飛躍的に平滑度の検出感度を上昇させることができる。コリメート光を正確に作り、その光を被対象物に入射させることで、入射角が正確に実現できる。図4に示すように、平滑度を検出するには、入射角にして80°〜88°が最適である。入射角を84°±4とするためには、コリメート光を±4°とし、中心入射角を84°とすることで実現できる。
VCSEL光源のビームをコリメート光にするには、凸面レンズを用いればよく、レンズの焦点にVCSELが来るように配置する。また、凸面レンズは単純な球面レンズでも構わないが、レンズを非球面レンズにすることで、VCSELのch位置による球面収差を低減することができる。非球面レンズを用いれば、像面の異なる全てのchに対して、概ねコリメート光が形成できる。
コリメート光を±4°とし、中心入射角を84°とすることで、全ビームの入射角を84°±4とすることができるので、被対象物に照射される全てのビームの入射角を80°〜88とすることが可能となる。これによって、平滑度の感度の高い光学センサを提供できる。
(アパーチャ)
本実施形態における光学センサ100には、光検出器130に入射する光の入射角を制限するためのアパーチャ140が設けられており、反射角を±4°に限定することができる。入射光を高い精度に実現しても、反射光には散乱光が混じり、それがノイズになって、検出感度を低下させる。つまり、入射角を正確に実現するともに、受光側でのSN比を上げる必要がある。アパーチャ140によって、あまりに制限を加えてしまうと、アパーチャ140を透過する光量が低下し、それによってフォトディテクタの検出光量が低下し、ノイズが上昇する。つまり、アパーチャ140による制限をできるだけつけない方が、検出強度に対してはより良いことになる。
本発明者は、入射角及び反射角について、高精度なフォトゴニオメーターを利用して、様々な被対象物を実験したところ、特に普通紙などの表面粗さ(平均2乗高さRa)が0.5μm〜10μm程度の表面粗さを持つ材料に対し、図4のような結果を得ることができた。図4に示すように入射角は80°〜88°が良いことから、この成分をできるだけ、検出できるアパーチャ140が最適であることが判る。従来は、アパーチャ140は1°以下に制限されていた。本実施形態では、図4より、最適な角度が±4°となるようにアパーチャ140の制限を±4°とすることで、光量を最大限確保しつつ、平滑度検出の精度を低下させることはない。これによって、散乱光によるノイズを低減しつつ、光量低下によるノイズを極力抑えることができる光学センサ100を提供できる。
(接触部材)
また、本実施形態における光学センサ100は、図13に示すように、全体が筐体160内に納められており、筐体160の開口部161より記録媒体20に光を照射し、記録媒体20からの正反射光を取り込む構造のものであってもよい。この場合、記録媒体20と筐体160との間には接触部材170を設けてもよい。
接触部材170を介し、筐体160と記録媒体20とが接触していることで、常に、記録媒体20と光検出器130及び光源110との距離が一定になる。これにより、高精度の検出が可能になる。入射角が80°を超えると、光検出器130及び光源110と記録媒体20との距離が非常に敏感に平滑度検出の精度に影響を与える。接触部材170としては、例えば、回転体のローラなどを利用して、摩擦抵抗を下げる方法もあるが、ローラの回転振動を受けるため、測定結果にノイズがのる。
本実施形態では、筐体160の表面にフッ素樹脂等の摩擦抵抗を低減できる部材を設置し、摺動性を確保する。今回、接触部材に採用したフッ素樹脂は被対象物である紙の上を滑るとともに、紙の平滑度に大きな影響を与えない。一般的に、すべり抵抗が小さく、高い硬度のものは、被対象物を傷つけてしまう。
本実施形態では、被対象物を紙などのような弾性体を念頭においてあるため、硬いものは利用できない。フッ素樹脂等の樹脂材料は、自分自身を削りながら摩擦抵抗を低減できるので、記録媒体20を傷つけない。これにより、記録媒体20を傷つけることなく、光源110及び光検出器130と記録媒体20との距離を一定にすることができ、高精度の平滑度検出が可能となる。
次に、本実施形態における光学センサ100の制御装置150について説明する。図14に示されるように、制御装置150は、光学センサ100の受光素子42又は光検出器130や後述する挙動検出装置48等からの信号の入出力制御を行なうI/O部151を有している。さらに、制御装置150は、信号処理等の各種演算を行なう演算処理部152、平均化処理等を行なう平均化処理部153、各種情報が記憶されている記憶部154を有している。また、本実施形態における光学センサ100は、制御装置150を介し画像形成装置等に接続されている。なお、本実施形態においては、制御装置150は、本実施形態における光学センサ100の制御等を行なうものであって、本実施形態における光学センサ100が含まれる画像形成装置内に設置されていてもよく、あるいは、光学センサ100に含まれていてもよい。
(光学センサによる検出方法等)
次に、本実施形態における光学センサ100による検出方法等を図15に基づき説明する。なお、以下では、図11の光学センサ100の構成に沿って説明するが、光学センサ100として、図12や図13等の構成のものを用いてもよい。
最初に、ステップS102で制御装置150は、本実施形態における光学センサ100を用いた反射光強度検出操作を開始する。具体的には、電源をオンにする操作、又は、本実施形態における光学センサ100に接続されている画像形成装置に印刷の開始を知らせる信号が送られることにより、制御装置150は、本実施形態における光学センサ100を用いた反射光強度検出操作を開始する。
次に、ステップS104に示すように、記録媒体20が搬送される。このように記録媒体20が搬送されることにより、発光素子41から出射された光はコリメートレンズ120を介し、搬送された記録媒体20に照射され、記録媒体20における正反射光が受光素子42に入射する。なお、記録媒体20が搬送されている状態において、記録媒体20に光を照射し、記録媒体20において正反射光を検出することにより、制御装置150は、記録媒体20の一方の端から他方の端までの正反射光を検出することができる。具体的には、制御装置150は、図8に示すような記録媒体20について、光の照射された位置に対応する正反射光量を測定することができる。このような正反射光量は、記録媒体がその種類等に応じた特定のパターン等を有する場合には、記録媒体の種類を特定する際、非常に有利となる。
次に、ステップS106で制御装置150は、記録媒体20における反射光強度検出を終了する。
次に、ステップS108で制御装置150は、記録媒体20の挙動に応じて、ステップS106で得られた反射光強度のデータを補正する処理を行う。この補正処理は、制御装置150における演算処理部152において行なわれる。この処理の詳細については後述の図32のフローチャートに沿って説明する。
次に、ステップS110で制御装置150は、ステップS108で補正された反射光強度のデータ(以下、補正後センサ出力値ともいう)を平均化する処理を行なう。この平均化する処理は、制御装置150における平均化処理部153において行なわれる。
次に、ステップS112で制御装置150は、ステップS110で平均化処理された補正後センサ出力値に基づき平滑度を算出する。具体的には、制御装置150における演算処理部152が、制御装置150における記憶部154に記憶されている図16に示すような所定の変換式に基づき、平均化処理された補正後センサ出力値から平滑度を算出する。例えば、平均化処理された補正後センサ出力値をy(V)とした場合に、y=a×x+bで表される変換式に基づき平滑度x(sec)を算出することができる。
次に、ステップS114で制御装置150は、算出された平滑度に基づき、画像形成装置において記録媒体20に印刷を行う際の定着時の作像プロセス値を決定する。具体的には、制御装置150は、制御装置150における記憶部154に記憶されている図17に示す所定の変換式に基づき、定着装置22における定着温度を算出する。例えば、平滑度をx(sec)とした場合に、y'=c×x+dで表される変換式に基づき定着温度y'(℃)を算出することができる。さらに、制御装置150は、図18に示す平滑度とプロセス条件との関係に基づき、算出された平滑度に最も近い条件を定着時の作像プロセス値として決定する。
次に、ステップS116に示すように、画像形成装置において記録媒体20に印刷が行なわれ、記録媒体20に画像が形成される。
以上により、本実施形態における光学センサ100を用いて記録媒体20の平滑度を検出することができ、検出された平滑度に基づき画像形成装置の印刷条件を設定することができる。
なお、上記の処理において、ステップS110の処理がステップS108の処理よりも先に行われてもよい。この場合には、ステップS106で得られた反射光強度のデータが平均化され、平均化された反射光強度のデータに対して、記録媒体20の挙動に応じた補正が行われることになる。
次に、本実施形態における光学センサ100について、より詳細に具体的に説明する。
記録媒体20の平滑度を検出するために、最適な入射角を調べる実験を行った。図19に示されるように、光源110から出射された光が、記録媒体20において反射され、光検出器130に入射するように、光源110、光検出器130、記録媒体20を配置した。記録媒体20の紙面における法線に対し、光源110より記録媒体20に入射する光の光軸の角度をθ1とし、記録媒体20において反射され光検出器130に入射する光の光軸の角度をθ2とした場合、角度(入射角)θ1と角度(検出角)θ2とが等しくなるように配置する。
次に、入射角θ1及び検出角θ2を60°から90°まで変化させる。この際に、入射角θ1と検出角θ2とが同一となるように、光源110及び光検出器130を同時に移動させる。測定には高精度のフォトゴニオメーターを利用した。光源110にはレーザーダイオード(LD)を用い、図19には不図示のコリメートレンズにより、ビーム径が約1mm程度の平行光とした。光検出器130には、検出領域が約2mm角のフォトダイオード(PD)を用いた。光検出器130であるPDに入射する光は、図19には不図示のレンズを介して入射する。
光検出器130における光の取り込み角度幅を0.5°程度とし、入射角θ1及び検出角θ2を0.1°刻みに変化させて実験を行った。LDは電流値を一定にすることにより、発光強度を一定にした。PDにおいては、入射した光が光量に応じた電流へ変換され、更に、オペアンプによって電圧に変換される。この電圧値を読み取ることにより、光検出器130であるPDに入射した光の光量の検出を行った。
本実験においては、記録媒体20となる普通紙を30種選定した。選定した30種の普通紙は市場で流通している紙種とほぼ同じである。この普通紙の平滑度をあらかじめ平滑度測定装置で測定する。普通紙において平滑度測定を行った領域とフォトゴニオメーターで測定する領域とをほぼ同じ領域とする。入射角θ1及び検出角θ2の角度と相関係数との関係を図20に示す。なお、図20では、横軸については、入射角θ1及び検出角θ2を代表して検出角と記載している。
図20に示されるように、入射角θ1及び検出角θ2は約80°において、相関係数がピークとなっており、ピークとなる相関係数の値は0.8に近い。これに対し、入射角θ1及び検出角θ2が5°ずれている85°や75°においては、相関係数の値は、約0.7となる。記録媒体20の平滑度で複写機の制御を行うには、相関係数が0.7以上であることが求められる。したがって、本実施形態における光学センサ100を記録媒体の平滑度センサとして用いる場合には、記録媒体への光の入射角θ1及び検出角θ2は、80±5°の範囲、すなわち、75°≦θ1≦85°であることが好ましい。なお、上記における相関係数の値は、下記の数1に示される式に基づき算出した。また、既に述べたように、入射角θ1及び検出角θ2は、記録媒体の紙面における法線に対する角度を意味するものとする。
Figure 2016051154
以上より、入射角θ1を75°≦θ1≦85°とすることにより、記録媒体の平滑度との相関係数を高めることができるため、記録媒体の紙種の検出精度を高めることができる。
ところで、図21に示されるように、入射角θ1及び検出角θ2が、80°等の浅い角度となるように、光学センサ100が形成されている場合、記録媒体20と光学センサ100との距離が所定の位置よりずれると、検出精度が低下してしまう。記録媒体20と光学センサ100における焦点位置との距離(ギャップ)は、記録媒体20を搬送する際に、記録媒体20がばたつくことによって、数mmのオーダーで変化してしまう。光学センサ100は、この記録媒体20の搬送による記録媒体20のばたつき等によるギャップの変動に強いものであることが好ましい。
このような光学センサ100は、図22に示されるように、記録媒体20と光検出器130との間に、レンズ121を設けることにより得ることができる。記録媒体20と光検出器130との間に、レンズ121を設けることにより、レンズ121の口径内に入射してくる光を光検出器130であるPDに集光させることができる。すなわち、レンズ121の中心部のみならず、レンズ121の有効径内部に平行に入ってくる光であれば集光される。つまりは、レンズ121を設けることにより、レンズ有効径と同じ大きさの入射光の入射位置ばらつきを許容することができる。
このような効果について、実験に基づき説明する。光源110にはLEDを用いており、図22には不図示のコリメートレンズにより平行光とした光を記録媒体20に照射する。照射された光のうち、記録媒体20において反射された光は、光検出器130に入射するが、記録媒体20と光検出器130との間には、直径3mm、焦点距離f=9mmのレンズ121が設置されている。この際、光検出器130の受光面が、レンズ121の焦点位置となるように設置する。
この実験においては、NAを一致させ、レンズ径を変えたレンズ121を4つ作製し、各々のレンズを搭載した光学センサ100において、ギャップを変化させた際の光の検出強度を測定した。ギャップを広げていくと、光量がだんだんと下がっていく。これは、反射面となる記録媒体20が離れるため、記録媒体20からの反射光がレンズ121に入らなくなるからである。
ここで、焦点位置における光量に対して、その光量が90%になってしまうギャップ位置をギャップR1とする。このギャップR1はレンズの大きさに依存する。具体的には、図23に示されるように、レンズ径とギャップR1との間には相関関係があり、レンズ径が大きいほどギャップR1が大きくなる。なお、比較のために、レンズ121を入れていない光学センサ100については、レンズ径0mmとして示している。レンズ121を入れていない場合には、ギャップR1は1mmに満たないのに対し、レンズ径が5mmのレンズ121を設置することにより、ギャップR1は1mmを超える。したがって、記録媒体20と光検出器130との間にレンズ121を設けることにより、ギャップ変動に強い光学センサ100を得ることができる。
また、入射角θ1と検出角θ2との関係において、θ1<θ2とすることにより記録媒体20の平滑度の検出精度を向上させることができる。以下、このことを示す実験の内容について説明する。
図19に示される光学センサ100を用いて、入射角θ1を80°に固定して、検出角θ2を変化させた場合において、光検出器130により検出される光量を図24に示す。今回、測定に用いた紙は、12Aに示されるコート紙、12B及び12Cに示される普通紙である。平滑度は、12Aに示されるコート紙が5200sec、12B及び12Cに示される普通紙が、それぞれ40sec、120secであった。図24に示される角度依存性から明らかなように、12Aに示されるコート紙は、略正反射角度となる約80°において光の強度のピークがあるのに対し、12B及び12Cに示される普通紙は、光の強度のピークが5°程度高角度側にずれている。
一般的に反射光量の強度は、記録媒体の平滑度と相関があるといわれている。確かに、図24に示されるように、正反射となる角度である検出角θ2が80°の場合では、相関がある。しかし、検出角θ2が85°になると、その相関は無くなる。すなわち、検出角θ2が85°の場合では、12Aに示されるコート紙における反射光量が激減しているが、これに対し、12B及び12Cに示される普通紙の光量が増加しており、検出される反射光量の関係は逆転している。これでは平滑度との相関関係は悪くなってしまう。このことは、普通紙の強度ピーク位置が、正反射となる角度から5°程度高角度側にずれていることに起因している。
図25は、紙種17種の平滑度を測定し、図19に示される光学センサ100により入射角80°における反射強度角度依存性を測定することにより得られた、平滑度との相関係数(R)と検出角θ2との関係を示すものである。光検出器130における光の取り込み角度幅によっても変化するが、光の取り込み角度幅が比較的小さく全角で5°の場合においては、相関係数が最も大きい検出角θ2は、76°であった。また、検出角θ2が71°の場合では、検出角θ2が83°の場合と、ほぼ同等の相関係数になってしまうことから、正反射となる角度からのずれ量は、約10°以内であることが好ましい。
次に、図26に示されるように、記録媒体20の表面が焦点位置よりも光学センサ100側から離れた位置となるように、光学センサ100を設置した。これによって、記録媒体20と光検出器130とのなす角θ3は、焦点位置における光検出器130との検出角θ2に比べ狭くなり、θ3<θ2となる。具体的には、光源110及びコリメートレンズ120やアパーチャによる出射光の光軸と、光検出器130及びレンズ121や受光側アパーチャによる受光側の光軸とが交差する焦点位置よりも、光源110からの光が記録媒体20において反射される位置が、光検出器130側となるように設置すればよい。
また、レンズ121は平行光を光検出器130に集光する機能を有している。これは理想的に光検出器130の面積が小さい場合には、ほぼ平行光のみしか集光できないためである。これに対し、光検出器130が有限の有効径である場合には、平行光から若干ずれた光も集光することができるようになる。本実施形態においては、この平行光からずれた角度を光の取り込み角度と記載する。
図27に模式的に記載されるように、ここでの光の取り込み角度幅φは上下で2倍になるため、図27に示される角度φ/2は、光の取り込み角度幅φの半分の値となる。この光の取り込み角度幅φは、光検出器130における受光面の面積と、レンズ121のf値に依存する。光の取り込み角度幅φが大きいと、検出角θ2の幅が広がり、誤差が生じてしまう。例えば、図24に示されるように、検出角θ2を80°としても、光の取り込み角度幅φが10°超えると、検出角θ2は75°〜85°の範囲を超えて測定値が検出されるため、平滑度との相関が悪くなる。すなわち、光の取り込み角度幅φが大きくなると、図28に示すように相関係数が低下する。
具体的には、光の取り込み角度幅φが5°の場合では、相関係数のピークは約0.79であり、光の取り込み角度幅φが10°の場合では、相関係数のピークは0.77以上である。これに対し、光の取り込み角度幅φが15°の場合では、相関係数は、0.77を下回る。よって、光の取り込み角度幅φは10°以下であることが好ましい。
本実施形態の画像形成装置における制御装置150の構成は図14に示したとおりである。画像形成装置は、画像形成装置内の搬送経路を搬送される記録媒体20へ光を照射して、記録媒体20からの反射光を受光する平滑度検出装置としての光学センサ100と、挙動検出装置48と、平滑度算出手段と、定着温度算出手段と、を備える。
挙動検出装置48は、搬送経路における記録媒体20の挙動を検出するようになっている。平滑度算出手段は、挙動検出装置48によって検出された挙動に基づいて光学センサ100の出力を補正し、当該補正された出力に基づいて記録媒体20の平滑度を算出するようになっている。定着温度算出手段は、記録媒体20上にトナー像を定着する定着装置22と、平滑度算出手段によって算出された平滑度に基づいて、定着装置22の定着温度を算出するようになっている。
ここで、平滑度算出手段及び定着温度算出手段は、制御装置150によって構成される。さらに、制御装置150は、挙動検出装置48、光学センサ100、及び定着装置22の3つの装置を制御するようになっている。
既に述べたように、本実施形態においては、制御装置150は、光学センサ100に含まれていてもよく、あるいは、本実施形態における光学センサ100が含まれる画像形成装置内に設置されるものであって、本実施形態における光学センサ100の制御等を行なうものであってもよい。
図29に示すように、挙動検出装置48は、少なくとも2つの距離センサ171a,171bからなっており、光学センサ100の位置に対する記録媒体20の位置の変化(挙動)を検出するようになっている。これらの距離センサ171a,171bとしては、例えばレーザ変位計LJ−V7080(キーエンス製)を用いることができる。
図29では、距離センサ171aは、記録媒体20の一辺方向の位置を測定するように配置されている。ここで、一辺方向とは、例えば記録媒体20の搬送方向である。また、距離センサ171bは、記録媒体20の前記一辺方向と直行する方向(以下、他辺方向という)の位置を測定するように配置されている。逆に、距離センサ171bが前記一辺方向の位置を測定するように配置され、距離センサ171aが他辺方向の位置を測定するように配置されてもよい。
挙動検出装置48は、記録媒体20が搬送される搬送経路を挟んで光学センサ100と対向する側に配置されている。なお、挙動検出装置48は、光学センサ100の検知領域の外側(例えば、搬送方向に直交する方向の記録媒体20の端部)の位置を測定する場合もあり、光学センサ100の検知領域の内側の位置を測定する場合もある。
制御装置150は、挙動検出装置48による記録媒体20の上記一辺方向及び他辺方向における位置の測定結果に基づいて、図30に定義するGap、あおり角度、スキュー角度などの、光学センサ100に対する記録媒体20の姿勢を表す項目を算出するようになっている。図30に示すように、Gapは光学センサ100と記録媒体20の距離を示す。あおり角度は、記録媒体20の搬送方向と直行する方向を軸としたときの光学センサ100に対する記録媒体20の相対的な回転角度を意味する。スキュー角度は、記録媒体20の搬送方向を軸としたときの光学センサ100に対する記録媒体20の相対的な回転角度を意味する。
Gap、あおり角度、スキュー角度に対する光学センサ100のセンサ出力変動率を図31に示す。ここで、センサ出力変動率とは、光学センサ100の発光素子41からの一定の光出力に対する受光素子42の受光量の変動率を意味する。本実施形態では、図31(a)のグラフに示すGap、図31(b)のグラフに示すあおり角度、図31(c)のグラフに示すスキュー角度と、光学センサ100のセンサ出力変動率との関係が、制御装置150の記憶部154にあらかじめ制御テーブルとして格納されている。
記録媒体20が搬送される際、記録媒体20の挙動により、Gap、あおり角度、スキュー角度が複合的に狙いの読み取り位置(図31のグラフの縦軸の位置)に対応する値からずれ、光学センサ100における記録媒体20からの反射光の受光量が低下してしまう。この際の光学センサ100の受光量の低下率は、図31に示すようなGap、あおり角度、スキュー角度によって決まる各々のセンサ出力変動率を乗算したものになる。このような受光量の低下が発生すると、平滑度を算出する際に本来の値よりも小さい値の平滑度が算出されることとなり、定着装置22における定着温度をその分下げられなくなってしまう。
そこで、本実施形態の画像形成装置は、挙動検出装置48によって記録媒体20の挙動を検出して、その挙動に応じて光学センサ100で検出された記録媒体20の反射光強度のデータの補正を行う。以下、この処理を図32に基づき説明する。図32は、図15のフローチャートのステップS108の処理を説明するフローチャートである。
最初に、ステップS202で制御装置150は、挙動検出装置48を用いて、光学センサ100に対する記録媒体20の一辺方向及び他辺方向の位置を測定する。
次に、ステップS204で制御装置150は、ステップS202で得られた記録媒体20の位置の測定結果に基づいて、Gap、あおり角度、スキュー角度を算出する。
次に、ステップS206で制御装置150は、ステップS204で得られたGap、あおり角度、スキュー角度の算出結果に基づいて、記憶部154に格納された制御テーブルを参照して、光学センサ100の受光量の低下率を算出する。
次に、ステップS208で制御装置150は、ステップS206で得られた光学センサ100の受光量の低下率に基づいて、ステップS106で得られた反射光強度のデータを補正する。ここでは例えば、上記低下率から記録媒体20の挙動による光学センサ100の受光量の低下分を算出し、算出した低下分をステップS106で得られた反射光強度のデータに加算することで、反射光強度のデータを補正する。
これにより、制御装置150は、光学センサ100の実際のセンサ出力に対して、受光量の低下分を補正した補正後センサ出力値を得ることができる。そして、制御装置150は、図15のフローチャートのステップS110以降の処理を実行することにより、記録媒体20の挙動によって低下した光学センサ100の受光量を補正して算出した平滑度に基づいて、定着温度を算出することができる。
図33は、電子写真方式を採用し、挙動検出装置48及び光学センサ100を有する画像形成装置の内部機構の構成を示す概略断面図である。図33に示すように、画像形成装置は、画像形成装置本体1の上に画像読取装置200が設置され、図33中の右側面に両面反転装置300が取り付けられている。画像形成装置本体1内には、中間転写装置10が備えられている。この中間転写装置10には、複数のローラに掛けまわしている無端状ベルトとしての中間転写ベルト11がほぼ水平に張り渡され、図33中において反時計回りに走行するように設けられている。
中間転写装置10の下には、シアン、マゼンタ、イエロ、ブラックの作像装置12c,12m,12y,12kが、中間転写ベルト11の張り渡し方向に沿って四連タンデム式に並べて配置されている。各作像装置12c,12m,12y,12kは、図33中の時計回りに回転するドラム状の像担持体の周りに帯電装置、現像装置、転写装置、クリーニング装置などが設置されて構成される。作像装置12c,12m,12y,12kの下には、露光装置13が備えられている。
露光装置13の下には、給紙装置14が設けられている。給紙装置14は、記録媒体20を収納する給紙カセット15を、この例では二段備えている。そして、各給紙カセット15の右上方には、各給紙カセット15内の記録媒体20を一枚ずつ繰り出して記録媒体搬送経路16に入れる給紙コロ17が設けられている。
記録媒体搬送経路16は、画像形成装置本体1内の右側に配置されて、下方から上方に向けて形成され、画像形成装置本体1と画像読取装置200との間に形成された胴内排紙部18へと通ずるように設けられている。記録媒体搬送経路16には、記録媒体20を所定の搬送方向に搬送する搬送手段を構成する搬送ローラ19、搬送ローラ28、搬送ローラ34、搬送ローラ35、中間転写ベルト11と対向して、二次転写装置21、定着装置22、一対の排紙ローラよりなる排紙装置23などが順に設けられている。搬送ローラ19及び搬送ローラ28の上流には、両面反転装置300から再給紙され、又は両面反転装置300を横切って手差し給紙装置36から手差し給紙される記録媒体20を記録媒体搬送経路16に合流させる給紙路37が設けられている。
また、搬送ローラ19及び搬送ローラ28の直後には、搬送ローラ38、搬送ローラ39があり、これらにより定着装置22を通らずに、両面反転装置300への再給紙搬送経路24を通り両面反転できる構成となっている。さらに、定着装置22を通っても、両面反転装置300への再給紙搬送経路24を用いて両面反転できる構成となっている。
そして、複写を行うときは画像読取装置200で原稿画像を読み取って露光装置13で書き込みを行い、各作像装置12c,12m,12y,12kのそれぞれの像担持体上に各色トナー画像を形成する。そのトナー像を一次転写装置25c,25m,25y,25kで順次一次転写して中間転写ベルト11上にカラー画像を形成する。
一方、給紙コロ17の1つを選択的に回転して対応する給紙カセット15から記録媒体20を繰り出して記録媒体搬送経路16に給紙し、又は手差し給紙装置36から手差し記録媒体を給紙路37に給紙する。そして、記録媒体搬送経路16を通して搬送ローラ19及び搬送ローラ28で搬送してタイミングを取って二次転写装置21における二次転写位置へと搬送する。中間転写ベルト11上に形成されたカラー画像を二次転写装置21で記録媒体20に二次転写する。画像転写後の記録媒体20は、定着装置22で画像定着後、排紙装置23で排出されて胴内排紙部18上にスタックされる。
記録媒体20の裏面にも画像を形成するときには、記録媒体20は再給紙搬送経路24に給紙されて両面反転装置300で反転されてから給紙路37を通して再給紙される。次に、中間転写ベルト11上に形成されたカラー画像を二次転写装置21において記録媒体20に二次転写後、記録媒体20は、再び定着装置22で定着されて排紙装置23で胴内排紙部18に排出される。
画像形成装置本体1には操作パネル400が設けられており、この操作パネル400によって、操作者は画像形成装置を操作することができる。画像形成装置本体1内の搬送ローラ28と搬送ローラ34の間には、光学センサ100が配置されている。また、搬送経路を挟んで光学センサ100に対向する両面反転装置300には、挙動検出装置48が配置されている。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送経路と、搬送経路を搬送される記録媒体へ光を照射して、記録媒体からの反射光を受光する光学センサと、搬送経路における記録媒体の挙動を検出する挙動検出手段と、挙動検出手段によって検出された挙動に基づいて光学センサの出力を補正し、補正された出力に基づいて記録媒体の平滑度を算出する平滑度算出手段と、を備えることを特徴とする。
この構成により、搬送中の記録媒体20の挙動によって低下する記録媒体20からの反射光量を補正することで、記録媒体20の挙動による平滑度の誤検知をなくすことができる。
また、本実施形態の画像形成装置においては、挙動検出手段は、記録媒体の少なくとも一辺方向の位置を測定する少なくとも2つの距離センサからなることを特徴とする。
この構成により、記録媒体20の搬送により時々刻々と変化する記録媒体20の一辺方向の挙動を検出することができる。一辺方向が搬送方向である場合には、挙動検出結果に基づいて少なくともGapとあおり角度を算出することができる。これにより、Gapによって決まる光学センサ100のセンサ出力変動率と、あおり角度によって決まる光学センサ100のセンサ出力変動率との積から光学センサ100の受光量の低下率を算出することができる。
また、本実施形態の画像形成装置においては、挙動検出手段は、記録媒体の一辺方向と直交する方向の位置を測定する少なくとも1つの距離センサを含むことを特徴とする。
この構成により、Gap、あおり角度、スキュー角度を算出することができる。これにより、Gapによって決まる光学センサ100のセンサ出力変動率と、あおり角度によって決まる光学センサ100のセンサ出力変動率と、スキュー角度によって決まる光学センサ100のセンサ出力変動率とを算出できる。そして、Gap、あおり角度、スキュー角度によって決まる上記の各々のセンサ出力変動率の積から光学センサ100の受光量の低下率を算出することができる。
また、本実施形態の画像形成装置においては、挙動検出手段は、搬送経路を挟んで光学センサと対向する側に配置されていることを特徴とする。また、本実施形態の画像形成装置においては、挙動検出手段は、光学センサの検知領域の外側又は内側において記録媒体の位置を測定する距離センサを有する。
この構成により、画像形成装置本体1及び両面反転装置300内の限られたスペースに光学センサ100と挙動検出装置48を配置することができる。
また、本実施形態の画像形成装置は、記録媒体を搬送する搬送手段を更に備え、距離センサが、搬送手段により記録媒体が搬送される搬送方向に直行する方向の記録媒体の端部の位置を測定することを特徴とする。
この構成により、搬送ローラ28と搬送ローラ34の隙間の限られたスペースに挙動検出装置48を配置することができる。
また、本実施形態の画像形成装置は、記録媒体上にトナー像を定着する定着手段と、平滑度算出手段によって算出された平滑度に基づいて、定着手段の定着温度を算出する定着温度算出手段と、を更に備えることを特徴とする。
この構成により、記録媒体20の挙動を考慮に入れて算出した平滑度に基づいて定着温度を算出することができる。
1 画像形成装置本体
10 中間転写装置
11 中間転写ベルト
12c,12m,12y,12k 作像装置
13 露光装置
14 給紙装置
15 給紙カセット
16 記録媒体搬送経路
17 給紙コロ
18 胴内排紙部
19,28,34,35,38,39 搬送ローラ(搬送手段)
20 記録媒体
21 二次転写装置
22 定着装置
23 排紙装置
24 再給紙搬送経路
25c,25m,25y,25k 一次転写装置
36 手差し給紙装置
37 給紙路
45 発光光線
46 反射領域
47 反射光
48 挙動検出装置(挙動検出手段)
100 光学センサ(平滑度検出装置)
110 発光素子(光源)
120 コリメートレンズ
121 レンズ
130 受光素子(光検出器)
140 アパーチャ
150 制御装置(平滑度算出手段、定着温度算出手段)
151 I/O部
152 演算処理部
153 平均化処理部
154 記憶部
160 筐体
161 開口部
170 接触部材
171a,171b 距離センサ
180 駆動源
200 画像読取装置
300 両面反転装置
400 操作パネル
特開2014−44157号公報

Claims (8)

  1. 記録媒体を搬送する搬送経路と、
    当該搬送経路を搬送される前記記録媒体へ光を照射して、当該記録媒体からの反射光を受光する光学センサと、
    前記搬送経路における前記記録媒体の挙動を検出する挙動検出手段と、
    前記挙動検出手段によって検出された前記挙動に基づいて前記光学センサの出力を補正し、当該補正された出力に基づいて前記記録媒体の平滑度を算出する平滑度算出手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記挙動検出手段は、前記記録媒体の少なくとも一辺方向の位置を測定する少なくとも2つの距離センサからなることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記挙動検出手段は、前記記録媒体の前記一辺方向と直交する方向の位置を測定する少なくとも1つの距離センサを含むことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記挙動検出手段は、前記搬送経路を挟んで前記光学センサと対向する側に配置されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記挙動検出手段は、前記光学センサの検知領域の外側において前記記録媒体の位置を測定する距離センサを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記記録媒体を搬送する搬送手段を更に備え、
    前記距離センサが、前記搬送手段により前記記録媒体が搬送される搬送方向に直行する方向の前記記録媒体の端部の位置を測定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記挙動検出手段は、前記光学センサの検知領域の内側において前記記録媒体の位置を測定する距離センサを有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記記録媒体上にトナー像を定着する定着手段と、
    前記平滑度算出手段によって算出された前記平滑度に基づいて、前記定着手段の定着温度を算出する定着温度算出手段と、を更に備えることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像形成装置。
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