JP2016050793A - ガス分析装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、図6は、縦軸をln(I0(ν0)/I(ν0))とし、横軸を周波数νとしたグラフである。
さらに、吸収ピークのローレンツ幅νLは下記式(3)のように近似的に表される。
そして、式(1)に式(3)を代入すると、下記式(4)のようになる。
そして、式(1)に式(6)を代入すると、下記式(8)のようになる。
したがって、全圧pがわかった状態で温度Tと光強度変化I(ν)、I0(ν)とを得ることができれば、式(5)や式(9)を用いて酸素分子の数密度cが算出できることになる。
ガス分析装置301は、光源部10と、受光部20と、圧力pを測定する圧力センサ31と、実測温度Tsを測定するガス温度センサ32と、光源部10を制御するレーザ制御部50と、マイコンやPCで構成される制御部360とを備える。
また、ガス温度センサ32も、サンプル流路70内に設置されており、測定対象ガスの温度である実測温度Tsを所定時間間隔で測定する。このようなガス温度センサ32として、例えば、熱電対や白金測温抵抗体やサーミスタ等が用いられる。
制御部360は、CPU361とメモリ362と表示部63と入力装置64とを備える。また、CPU361が処理する機能をブロック化して説明すると、レーザ光の強度I(ν)等を取得する取得部361aと、測定対象ガス中の酸素分子の数密度cnを算出する演算部361bとを有する。
また、線径が細い熱電対は機械的に脆く、実際の計測で使用できる場面が限定されるという問題点もあった。
そこで、本出願人は、吸収スペクトル中の吸収ピークの半値全幅(拡がり量)νL、νEDを記録しながら、温度Tの過渡領域において熱電対の応答性が問題になる場面では、その吸収ピークの半値全幅νL、νEDから温度Tを算出して用いることを見出した。
また、「特定ガス」とは、測定者等によって決められる任意の成分であって、例えば酸素や水蒸気や二酸化炭素や一酸化炭素等である。
さらに、「吸収ピークの拡がり量」とは、吸収ピークの拡がり量を示すものであれば特に限定されず、例えば、半値全幅(ローレンツ幅やドップラ幅)や半値半幅等が挙げられる。
また、上記の発明では、前記判定部は、前記実測温度と前記計算温度との温度差が閾値以上であるときには、前記応答遅れ発生区間であると判定し、一方、閾値未満であるときには、前記応答遅れ発生区間でないと判定するようにしてもよい。
本発明のガス分析装置によれば、計測場の全圧が変化するような計測であっても、圧力項を入力することで、半値幅は温度のみの関数で表されることになる。なお、全圧情報については、ダイアフラム式のような高速な応答が可能な圧力計が一般的に用いられるため、問題にならない。
ガス分析装置1は、光源部10と、受光部20と、圧力pを測定する圧力センサ31と、実測温度Tsを測定するガス温度センサ32と、光源部10を制御するレーザ制御部50と、マイコンやPCで構成される制御部60とを備える。
例えば、まず、第n周期のI(ν)の曲線の傾斜量を順次調べ、その傾斜量が所定値以下になったときに吸収ピークの開始点νminであると判断し、傾斜量が零から正に転じたときに吸収ピークのピークトップ(最大値)ν0であると判断し、傾斜量が所定値以下になったときに吸収ピークの終点νmaxであると判定する。そして、第n周期の吸収ピークの半値全幅νnを算出して拡がり量記憶領域62bに記憶させる。次に、第(n+1)周期のI(ν)の曲線の傾斜量を順次調べて、その傾斜量が所定値以下になったときに吸収ピークの開始点νminであると判断し、傾斜量が零から正に転じたときに吸収ピークのピークトップ(最大値)ν0であると判断し、傾斜量が所定値以下になったときに吸収ピークの終点νmaxであると判定する。そして、第(n+1)周期の吸収ピークの半値全幅ν(n+1)を算出して拡がり量記憶領域62bに記憶させる。このようにして、第n周期の半値全幅νnを拡がり量記憶領域62bに順次記憶させていく。
例えば、計算温度Tmnと実測温度Tsnとの温度差ΔTnが閾値A以上である場合には、第n周期は応答遅れ発生区間であると判定し、一方、温度差ΔTnが閾値A未満である場合には、第n周期は応答遅れ発生区間でないと判定する(図10参照)。
例えば、応答遅れ発生区間である周期nには、計算温度Tmnを式(5)に当てはめて数密度cnを得て、応答遅れ発生区間でない周期(n+5)には、実測温度Ts(n+5)を式(5)に当てはめて数密度c(n+5)を得る。ここで、図14は、温度補正前後の酸素濃度演算値の一例を示すグラフである。なお、実線は本発明のガス分析装置1で計測された(温度補正後の)酸素濃度演算値であり、点線は従来のガス分析装置301で計測された(温度補正前の)酸素濃度演算値である。
まず、ステップS101の処理において、周期回数パラメータn=1とする。
次に、ステップS102の処理において、レーザ温度調節部52は、半導体レーザの温度を設定温度となるようにPI制御する制御信号を光源部10に出力するとともに、レーザ電流制御部51は、半導体レーザへ印加する駆動電流値を連続的に変化させる制御信号を光源部10に出力する。
次に、ステップS104の処理において、拡がり量算出部61cは、第n周期のレーザ光の強度I(ν)における酸素ガスの吸収ピークを検出し酸素ガスの吸収ピークの半値全幅νnを算出する。
次に、ステップS106の処理において、判定部61dは、計算温度Tmnと実測温度Tsnとの温度差ΔTnが閾値A未満であるか否かを判定する。温度差ΔTnが閾値A未満であると判定したときには、ステップS107の処理において、演算部61bは、実測温度Tsnを式(5)又は式(9)に当てはめて数密度cnを得る。
一方、温度差ΔTnが閾値A以上であると判定したときには、ステップS108の処理において、演算部61bは、計算温度Tmnを式(5)又は式(9)に当てはめて数密度cnを得る。
一方、計測を終了すると判定したときには、本フローチャートを終了する。
10 光源部
20 受光部
32 温度センサ
51 レーザ電流制御部
52 レーザ温度調節部
61b 演算部
61c 拡がり量算出部
61d 判定部
70 ガスセル
Claims (3)
- ガスセル内の測定対象ガスに測定光を照射するレーザ素子を有する光源部と、
前記測定対象ガス中を通過した測定光の強度を受光する受光部と、
前記レーザ素子へ印加する駆動電流値を所定周期で変化させることにより、所定波長範囲の測定光をレーザ素子から所定周期で発振させるレーザ電流制御部と、
前記ガスセル内の実測温度を所定時間間隔で検出する温度センサと、
前記受光部で受光された第n周期の所定波長範囲の測定光の強度変化I(ν)における特定ガスの吸収ピークと、前記ガスセル内の実測温度とに基づいて、前記測定対象ガス中の特定ガス量情報を算出する演算部とを備えるガス分析装置であって、
前記特定ガスの吸収ピークの拡がり量を算出する拡がり量算出部と、
前記特定ガスの吸収ピークの拡がり量に基づいて、前記ガスセル内の計算温度を算出し、前記実測温度と前記計算温度とを比較することにより、前記温度センサの応答遅れ発生区間を判定する判定部とを備え、
前記演算部は、前記応答遅れ発生区間では前記計算温度を用いて前記特定ガス量情報を算出し、一方、前記応答遅れ発生区間以外では前記実測温度を用いて前記特定ガス量情報を算出することを特徴とするガス分析装置。 - 前記判定部は、前記実測温度と前記計算温度との温度差が閾値以上であるときには、前記応答遅れ発生区間であると判定し、一方、閾値未満であるときには、前記応答遅れ発生区間でないと判定することを特徴とする請求項1に記載のガス分析装置。
- 前記ガスセル内の圧力を所定時間間隔で検出する圧力センサを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のガス分析装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH07103831A (ja) * | 1991-07-08 | 1995-04-21 | Toshihiko Yoshino | 温度測定方法 |
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JP2011149718A (ja) * | 2010-01-19 | 2011-08-04 | Shimadzu Corp | ガス分析装置 |
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