JP2016050749A - クラッカーの製造方法およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法 - Google Patents
クラッカーの製造方法およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】クラッカー外装筒状体への火薬の収容作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることのできるクラッカーの製造方法およびクラッカー外装筒状体へ収容される火薬収容体の製造方法を提供する。
【解決手段】火薬収容体50の製造方法であって、一端部60に形成された開口56を介して、内部に少なくとも火薬54と引紐52とを収容可能とするとともに、他端部62に形成された引紐孔64を介して、引紐52を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体58を用意する工程と、用意された火薬外装筒状体58の内部に、少なくとも引紐52の一端部と連結された火薬54を収容し、さらに引紐52の他端部を、引紐孔64を介して火薬外装筒状体58の内部から外部に排出する工程と、火薬外装筒状体58内に、火薬54を収容した後、火薬外装筒状体58の開口56を受圧体66で塞ぐ工程を有する。
【選択図】図2
【解決手段】火薬収容体50の製造方法であって、一端部60に形成された開口56を介して、内部に少なくとも火薬54と引紐52とを収容可能とするとともに、他端部62に形成された引紐孔64を介して、引紐52を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体58を用意する工程と、用意された火薬外装筒状体58の内部に、少なくとも引紐52の一端部と連結された火薬54を収容し、さらに引紐52の他端部を、引紐孔64を介して火薬外装筒状体58の内部から外部に排出する工程と、火薬外装筒状体58内に、火薬54を収容した後、火薬外装筒状体58の開口56を受圧体66で塞ぐ工程を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、内部に収容された放出物を、火薬の爆発力によって外方に発射させるクラッカーの製造方法、およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法に関する。
パーティーや結婚式などの祝宴では、祝宴の場を盛り上げるのにしばしばクラッカーが用いられている。
このようなクラッカーは、基本的に引紐を引くことで火薬が圧縮されて爆発が生じ、この爆発による爆発音とともに開口からテープや紙吹雪などの放出物が発射されるよう構成されたものである。近年では趣向を凝らした様々なクラッカーが開発され、使用用途に合わせて選択ができるほどバラエティーに富んだものとなっている。
このようなクラッカーは、基本的に引紐を引くことで火薬が圧縮されて爆発が生じ、この爆発による爆発音とともに開口からテープや紙吹雪などの放出物が発射されるよう構成されたものである。近年では趣向を凝らした様々なクラッカーが開発され、使用用途に合わせて選択ができるほどバラエティーに富んだものとなっている。
このようなクラッカーの例としては、一般的に良く知られた円錐形状のもの、楽器や銃器の形状を模したもの、ビール瓶やシャンパンの形状を模したものなどがあり、また放出物が複数回に分けて飛び出す構造のもの、放出物が飛び散らない構造のものなど(例えば本出願人による特許文献1〜3)もあり、多種多様である。
さらに、内蔵される放出物についても、例えば巻テープ,カラーテープ,メタルテープ,花吹雪,紙幣,国旗,パラシュートなど多様化されている。
ところで上記したようなクラッカー100の製造においては、図7に示したように、一端部120に開口130を備え、他端部122に引紐孔110を有するクラッカー外装筒状体102が本体として用いられる。
ところで上記したようなクラッカー100の製造においては、図7に示したように、一端部120に開口130を備え、他端部122に引紐孔110を有するクラッカー外装筒状体102が本体として用いられる。
そして、クラッカー外装筒状体102内への火薬104の収容作業では、予め火薬104の端部に引紐106を接続したものを用意しておき、クラッカー外装筒状体102の開口130を介して、まずは下端側に火薬104の抜け落ちを防止するための孔空きストッパー部材108を設置し、この状態で、クラッカー外装筒状体102の内部に引紐106が接続された火薬104を設置し、引紐106を孔空きストッパー部材108の孔とクラッカー外装筒状体102の下端に設けられた引紐孔110からクラッカー外装筒状体102の外に排出させる。
そして火薬104の設置後、さらに火薬104上に内装受圧体112を設置し、さらにこの内装受圧体112と開口130との間の空間内に放出物114を設置する。最後に開口130を受圧体140で塞ぐことでクラッカー100が完成する。
従来のこのようなクラッカー100の製造方法において、特にクラッカー外装筒状体102への火薬104の収容作業は、製造工程が多く煩雑である。したがって、製造方法の改善が求められているのが現状である。
本発明は、このような現状に鑑みなされたものであって、特にクラッカー外装筒状体への火薬の収容作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることのできるクラッカーの製造方法を提供することを目的とする。
さらには、クラッカー外装筒状体へ収容される火薬用の火薬収容体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上述したような従来技術における課題および目的を達成するために発明されたものであって、
本発明の火薬収容体(50)の製造方法は、
内部に収容された放出物(30)を、火薬の爆発力によって外方に発射させるクラッカー(10)の内部に収容される火薬収容体(50)の製造方法であって、
一端部(60)に形成された開口(56)を介して、内部に少なくとも火薬(54)と引紐(52)とを収容可能とするとともに、他端部(62)に形成された引紐孔(64)を介して、前記引紐(52)を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体(58)を用意する工程と、
前記用意された火薬外装筒状体(58)の内部に、少なくとも前記引紐(52)の一端部と連結された火薬(54)を収容し、さらに前記引紐(52)の他端部を、前記引紐孔(64)を介して前記火薬外装筒状体(58)の内部から外部に排出する工程と、
前記火薬外装筒状体(58)内に、前記火薬(54)を収容した後、前記火薬外装筒状体(58)の開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程と、
を少なくとも有することを特徴とする。
本発明の火薬収容体(50)の製造方法は、
内部に収容された放出物(30)を、火薬の爆発力によって外方に発射させるクラッカー(10)の内部に収容される火薬収容体(50)の製造方法であって、
一端部(60)に形成された開口(56)を介して、内部に少なくとも火薬(54)と引紐(52)とを収容可能とするとともに、他端部(62)に形成された引紐孔(64)を介して、前記引紐(52)を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体(58)を用意する工程と、
前記用意された火薬外装筒状体(58)の内部に、少なくとも前記引紐(52)の一端部と連結された火薬(54)を収容し、さらに前記引紐(52)の他端部を、前記引紐孔(64)を介して前記火薬外装筒状体(58)の内部から外部に排出する工程と、
前記火薬外装筒状体(58)内に、前記火薬(54)を収容した後、前記火薬外装筒状体(58)の開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程と、
を少なくとも有することを特徴とする。
このような製造方法であれば、火薬およびその周辺の部材を1つにまとめて成る火薬収容体を簡単に製造することができる。また、クラッカーの製造に際し、予め火薬収容体を製造しておくことができ、クラッカーの製造時には、火薬収容体をクラッカー外装筒状体内に収容するだけで良く、クラッカーの製造工程の簡素化に寄与することができる。
さらに本発明の火薬収容体の製造方法であれば、火薬外装筒状体が樹脂製であるため、例えば紙製のものと比べて強度があり、火薬の爆発力を効率的に開口方向に放出することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を得ることができ、安全性を向上させることができる。
しかも火薬収容体は、様々な形状のクラッカーに収容可能であるため、クラッカー外装筒状体の形状自由度を高めることができる。
しかも火薬収容体は、様々な形状のクラッカーに収容可能であるため、クラッカー外装筒状体の形状自由度を高めることができる。
また、本発明の火薬収容体(50)の製造方法は、
前記開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程において、
前記受圧体(66)が板状の受圧板(66a)であり、
前記受圧板(66a)は、前記火薬外装筒状体(58)の開口(56)寄りの内周壁面(68)に設けられた嵌合溝(70)内に嵌合されることを特徴とする。
前記開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程において、
前記受圧体(66)が板状の受圧板(66a)であり、
前記受圧板(66a)は、前記火薬外装筒状体(58)の開口(56)寄りの内周壁面(68)に設けられた嵌合溝(70)内に嵌合されることを特徴とする。
このように受圧板が嵌合溝内に嵌合される構造で有れば、構造が簡単であり、生産性を向上させることができる。
しかも、受圧板と嵌合溝との嵌合具合を互いの隙間量で簡単に調整することができ、これにより火薬外装筒状体と受圧板とで効率良く密閉することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を生じさせることができ、安全なクラッカーの使用に寄与することができる。
しかも、受圧板と嵌合溝との嵌合具合を互いの隙間量で簡単に調整することができ、これにより火薬外装筒状体と受圧板とで効率良く密閉することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を生じさせることができ、安全なクラッカーの使用に寄与することができる。
また、本発明の火薬収容体(50)の製造方法は、
前記開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程において、
前記受圧体(66)が受圧シール(66b)であり、
前記受圧シール(66b)は、前記火薬外装筒状体(58)の開口縁部(72)に貼着されることを特徴とする。
前記開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程において、
前記受圧体(66)が受圧シール(66b)であり、
前記受圧シール(66b)は、前記火薬外装筒状体(58)の開口縁部(72)に貼着されることを特徴とする。
このように受圧シールで有れば、火薬の爆発時に受圧シールが裂けるだけであるため、従来のクラッカーのように、受圧体が外れて不要なゴミを生ずることがない。
したがって、クラッカー使用時におけるごみ処理を簡便に行うことができる。
したがって、クラッカー使用時におけるごみ処理を簡便に行うことができる。
なお、受圧シールの貼着具合や貼着面積を調整すれば、火薬外装筒状体と受圧シールとの密閉具合を調整することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を生じさせることができ、安全なクラッカーの使用に寄与することができる。
また、本発明の火薬収容体(50)の製造方法は、
前記火薬(54)を収容するとともに引紐(52)を外部に排出する工程において、
前記火薬外装筒状体(58)の内部に収容された火薬(54)と開口(56)との間の空間内に、収容体用放出物(90)が収容されていることを特徴とする。
前記火薬(54)を収容するとともに引紐(52)を外部に排出する工程において、
前記火薬外装筒状体(58)の内部に収容された火薬(54)と開口(56)との間の空間内に、収容体用放出物(90)が収容されていることを特徴とする。
このように火薬収容体内に収容体用放出物が収容されていれば、クラッカーの使用時にクラッカー外装筒状体内に収容された放出物とともに、収容体用放出物も放出されるため、よりたくさんの放出物を放出でき、演出効果を高めることができる。
さらに火薬収容体そのものが、クラッカーと同等の構成であるため、火薬収容体だけでもクラッカーと同等のものとして、使用することができる。
さらに火薬収容体そのものが、クラッカーと同等の構成であるため、火薬収容体だけでもクラッカーと同等のものとして、使用することができる。
また、本発明のクラッカー(10)の製造方法は、
上記のいずれかに記載の火薬収容体(50)の製造方法で製造された火薬収容体(50)を用意する工程と、
一端部(20)に形成された開口(14)を介して、内部に少なくとも前記火薬収容体(50)を収容可能とし、他端部(22)に形成された引紐孔(16)を介して、前記火薬収容体(50)の引紐(52)を前記内部から外部に排出可能とし、さらに前記火薬収容体(50)と開口(14)との間の空間内に放出物(30)を収容可能とするクラッカー外装筒状体(12)を用意する工程と、
前記用意されたクラッカー外装筒状体(12)の内部に、少なくとも前記火薬収容体(50)を収容する工程と、
前記収容された火薬収容体(50)の引紐(52)を、前記引紐孔(16)を介して前記クラッカー外装筒状体(12)の内部から外部に排出する工程と、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に、前記火薬収容体(50)を収容した後、さらに前記火薬収容体(50)と開口(14)との間の空間内に放出物(30)を収容する工程と、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に放出物(30)を収容した後、前記クラッカー外装筒状体(12)の開口(14)を受圧体(40)で塞ぐ工程と、
を少なくとも有することを特徴とする。
上記のいずれかに記載の火薬収容体(50)の製造方法で製造された火薬収容体(50)を用意する工程と、
一端部(20)に形成された開口(14)を介して、内部に少なくとも前記火薬収容体(50)を収容可能とし、他端部(22)に形成された引紐孔(16)を介して、前記火薬収容体(50)の引紐(52)を前記内部から外部に排出可能とし、さらに前記火薬収容体(50)と開口(14)との間の空間内に放出物(30)を収容可能とするクラッカー外装筒状体(12)を用意する工程と、
前記用意されたクラッカー外装筒状体(12)の内部に、少なくとも前記火薬収容体(50)を収容する工程と、
前記収容された火薬収容体(50)の引紐(52)を、前記引紐孔(16)を介して前記クラッカー外装筒状体(12)の内部から外部に排出する工程と、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に、前記火薬収容体(50)を収容した後、さらに前記火薬収容体(50)と開口(14)との間の空間内に放出物(30)を収容する工程と、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に放出物(30)を収容した後、前記クラッカー外装筒状体(12)の開口(14)を受圧体(40)で塞ぐ工程と、
を少なくとも有することを特徴とする。
このようにクラッカーの製造時において、予め火薬周辺の部材を1つにまとめて成る火薬収容体を用意しておき、これをクラッカー外装筒状体内に収容するようにすれば、クラッカー外装筒状体への火薬の収容作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることができる。
特にクラッカーの製造を機械生産する場合には、火薬そのものに直接接触することなくクラッカーを製造することができるため、安全にクラッカーを製造することができる。
さらに、クラッカー外装筒状体に火薬収容体を収容する二重構造であるため、クラッカー外装筒状体の形状の自由度を高めることができ、様々な形態のクラッカーを製造し、演出効果を高めることに寄与することができる。
さらに、クラッカー外装筒状体に火薬収容体を収容する二重構造であるため、クラッカー外装筒状体の形状の自由度を高めることができ、様々な形態のクラッカーを製造し、演出効果を高めることに寄与することができる。
また、本発明のクラッカー(10)の製造方法は、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に収容された放出物(30)と火薬収容体(50)との間に、さらに内装受圧体(80)が収容されていることを特徴とする。
前記クラッカー外装筒状体(12)内に収容された放出物(30)と火薬収容体(50)との間に、さらに内装受圧体(80)が収容されていることを特徴とする。
このように内装受圧体を収容していれば、例えば火薬収容体に受圧シールが用いられていた際に、内装受圧体が確実に爆発力を放出物に伝えることができる。したがって、クラッカーを確実に楽しむことができる。
本発明によれば、クラッカーの製造時において、火薬関連の複数の部材を1つにまとめて成る火薬収容体を予め用意しておき、これをクラッカー外装筒状体内に収容するようにしたので、特にクラッカー外装筒状体への火薬収容作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることのできるクラッカーの製造方法を提供することができる。
さらには、このクラッカー外装筒状体へ収容される火薬用の火薬収容体の製造方法を提供することができる。
さらには、このクラッカー外装筒状体へ収容される火薬用の火薬収容体の製造方法を提供することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいてより詳細に説明する。
本発明は、内部に収容された放出物を、火薬の爆発力によって外方に発射させるクラッカーの製造方法、およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法に関するものである。
以下、クラッカーおよび火薬収容体の構造について説明し、その後、クラッカーの製造方法およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法について説明する。
本発明は、内部に収容された放出物を、火薬の爆発力によって外方に発射させるクラッカーの製造方法、およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法に関するものである。
以下、クラッカーおよび火薬収容体の構造について説明し、その後、クラッカーの製造方法およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法について説明する。
<クラッカー10>
クラッカーは、図1に示したように、一端部20に開口14が形成され、内部に少なくとも火薬収容体50を収容可能とし、他端部22に引紐52を排出するための引紐孔16が形成された、筒状のクラッカー外装筒状体12が本体として用いられている。
クラッカーは、図1に示したように、一端部20に開口14が形成され、内部に少なくとも火薬収容体50を収容可能とし、他端部22に引紐52を排出するための引紐孔16が形成された、筒状のクラッカー外装筒状体12が本体として用いられている。
そして、このクラッカー外装筒状体12の内部には、後述するように火薬周辺の部材をまとめて成る火薬収容体50が収容され、この火薬収容体50の引紐52は、引紐孔16を介してクラッカー外装筒状体12の内部から外部に排出されている。
さらに火薬収容体50と開口14との間の空間内には、放出物30が収容され、最後にクラッカー外装筒状体12の開口14が受圧体40で塞がれ、これによりクラッカー10が構成される。
次いで火薬収容体50について説明する。
次いで火薬収容体50について説明する。
<火薬収容体50>
火薬収容体は、図1に示したように、クラッカー外装筒状体12の引紐孔16側(本図では右側)に収容され、詳しくは、図2に示した拡大斜視図のように、一端部60に開口56が形成され、内部に火薬54と引紐52とを収容可能とするとともに、他端部62に形成された引紐孔64を介して、引紐52を内部から外部に排出可能とする樹脂製で筒状の火薬外装筒状体58が本体として用いられている。
火薬収容体は、図1に示したように、クラッカー外装筒状体12の引紐孔16側(本図では右側)に収容され、詳しくは、図2に示した拡大斜視図のように、一端部60に開口56が形成され、内部に火薬54と引紐52とを収容可能とするとともに、他端部62に形成された引紐孔64を介して、引紐52を内部から外部に排出可能とする樹脂製で筒状の火薬外装筒状体58が本体として用いられている。
この火薬外装筒状体58の内部には、引紐52の一端部と連結された火薬54が収容され、さらに引紐52の他端部は、引紐孔64を介して火薬外装筒状体58の内部から外部に排出されている。そして、火薬外装筒状体58の開口56が受圧体66で塞がれ、火薬収容体50が構成される。
ここで火薬収容体50の受圧体66は、図3に示したように板状の受圧板66aであり、受圧板66aは、火薬外装筒状体58の開口56寄りの内周壁面68に設けられた嵌合溝70内に嵌合されるようになっている。
この場合、受圧板66aと嵌合溝70との嵌合具合を互いの隙間量で簡単に調整することができ、これにより火薬外装筒状体58と受圧板66aとで効率良く密閉することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を生じさせることができ、安全なクラッカー10の使用に寄与することができる。
なお、開口56の密閉構造としてはこれに限定されるものではなく、他にも図4(a)に示したように、受圧体66が受圧シール66bであっても良く、受圧シール66bは、火薬外装筒状体58の開口縁部72に貼着されるようにしても良い。
さらに受圧シール66bは、図4(b)に示したように、開口縁部72および火薬外装筒状体58の外周壁面74にも貼着されるようにしても良いものである。
火薬収容体50として、受圧シール66bを用いて開口56を密閉した際には、図5に示したように、クラッカー外装筒状体12内に収容された放出物30と火薬収容体50との間に、さらに内装受圧体80を収容することが好ましい。
火薬収容体50として、受圧シール66bを用いて開口56を密閉した際には、図5に示したように、クラッカー外装筒状体12内に収容された放出物30と火薬収容体50との間に、さらに内装受圧体80を収容することが好ましい。
これは、確実に爆発力をクラッカー10の放出物30に伝えるためであり、使用時においては、内装受圧体80によって、放出物30を確実に放出させることができる。
受圧シール66bは、火薬54の爆発時に受圧シール66bが裂けるだけであるため、通常のクラッカーのように、受圧体が外れて不要なゴミを生ずることがない。
受圧シール66bは、火薬54の爆発時に受圧シール66bが裂けるだけであるため、通常のクラッカーのように、受圧体が外れて不要なゴミを生ずることがない。
したがって、クラッカー10使用時におけるごみ処理を簡便に行うことができる。
なお、受圧シール66bの貼着具合や貼着面積を調整すれば、火薬外装筒状体58と受圧シール66bとの密閉具合を調整することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を生じさせることができ、安全なクラッカー10の使用に寄与することができる。
次いで、クラッカー10の製造方法およびクラッカー10の内部に収容される火薬収容体50の製造方法について説明する。
なお、受圧シール66bの貼着具合や貼着面積を調整すれば、火薬外装筒状体58と受圧シール66bとの密閉具合を調整することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を生じさせることができ、安全なクラッカー10の使用に寄与することができる。
次いで、クラッカー10の製造方法およびクラッカー10の内部に収容される火薬収容体50の製造方法について説明する。
<クラッカー10の製造方法>
クラッカー10の製造方法においては、まず上述した火薬収容体50を用意する。
次いで、一端部20に形成された開口14を介して、内部に少なくとも火薬収容体50を収容可能とし、他端部22に形成された引紐孔16を介して、火薬収容体50の引紐52を内部から外部に排出可能とし、さらに火薬収容体50と開口14との間の空間内に放出物30を収容可能とするクラッカー外装筒状体12を用意する。
さらに、用意されたクラッカー外装筒状体12の内部に、火薬収容体50を収容する。
クラッカー10の製造方法においては、まず上述した火薬収容体50を用意する。
次いで、一端部20に形成された開口14を介して、内部に少なくとも火薬収容体50を収容可能とし、他端部22に形成された引紐孔16を介して、火薬収容体50の引紐52を内部から外部に排出可能とし、さらに火薬収容体50と開口14との間の空間内に放出物30を収容可能とするクラッカー外装筒状体12を用意する。
さらに、用意されたクラッカー外装筒状体12の内部に、火薬収容体50を収容する。
次いで、収容された火薬収容体50の引紐52を、引紐孔16を介してクラッカー外装筒状体12の内部から外部に排出する。
さらに、クラッカー外装筒状体12内に、火薬収容体50を収容した後、火薬収容体50と開口14との間の空間内に放出物30を収容する。
さらに、クラッカー外装筒状体12内に、火薬収容体50を収容した後、火薬収容体50と開口14との間の空間内に放出物30を収容する。
次いで、クラッカー外装筒状体12内に放出物30を収容した後、クラッカー外装筒状体12の開口14を受圧体40で塞ぐ。
これにより、クラッカー10を製造することができる。
これにより、クラッカー10を製造することができる。
このようにクラッカー10の製造時において、予め火薬周辺の部材を1つにまとめて成る火薬収容体50を用意しておき、これをクラッカー外装筒状体12内に収容するようにすれば、クラッカー外装筒状体12への火薬の収容作業を効率的に行うことができ、生産性を向上させることができる。
特にクラッカー10の製造を機械生産する場合には、火薬そのものに直接接触することなくクラッカー10を製造することができるため、安全にクラッカー10を製造することができる。
さらに、クラッカー外装筒状体12に火薬収容体50を収容する二重構造であるため、クラッカー外装筒状体12の形状の自由度を高めることができ、様々な形態のクラッカー10を製造し、演出効果を高めることに寄与することができる。
<火薬収容体50の製造方法>
火薬収容体50の製造方法では、まず一端部60に形成された開口56を介して、内部に少なくとも火薬54と引紐52とを収容可能とするとともに、他端部62に形成された引紐孔64を介して、引紐52を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体58を用意する。
火薬収容体50の製造方法では、まず一端部60に形成された開口56を介して、内部に少なくとも火薬54と引紐52とを収容可能とするとともに、他端部62に形成された引紐孔64を介して、引紐52を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体58を用意する。
次いで、用意された火薬外装筒状体58の内部に、引紐52の一端部と連結された火薬54を収容し、さらに引紐52の他端部を、引紐孔64を介して火薬外装筒状体58の内部から外部に排出する。
そして、火薬外装筒状体58内に、火薬54を収容した後、火薬外装筒状体58の開口56を受圧体66で塞ぐことで火薬収容体50を製造することができる。
そして、火薬外装筒状体58内に、火薬54を収容した後、火薬外装筒状体58の開口56を受圧体66で塞ぐことで火薬収容体50を製造することができる。
このような製造方法であれば、火薬54およびその周辺の部材を1つにまとめて成る火薬収容体50を簡単に製造することができる。また、クラッカー10の製造に際し、予め火薬収容体50を製造しておくことができ、クラッカー10の製造時には、火薬収容体50をクラッカー外装筒状体12内に収容するだけで良く、クラッカー10の製造工程の簡素化に寄与することができる。
さらに本発明の火薬収容体50の製造方法であれば、火薬外装筒状体58が樹脂製であるため、例えば通常用いられる紙製のものと比べて強度があり、火薬54の爆発力を効率的に開口方向に放出することができる。したがって、少ない火薬量で大きな爆発力を得ることができ、安全性を向上させることができる。
しかも火薬収容体50は、様々な形状のクラッカー10に収容可能であるため、クラッカー外装筒状体12の形状自由度を高めることができる。
しかも火薬収容体50は、様々な形状のクラッカー10に収容可能であるため、クラッカー外装筒状体12の形状自由度を高めることができる。
以上、本発明の好ましい一実施態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば図6に示したように、火薬収容体50の火薬外装筒状体58の内部に収容された火薬54と開口56との間の空間内に、収容体用放出物90が収容されていても良いものである。
このように火薬収容体50内に収容体用放出物90が収容されていれば、クラッカー10の使用時にクラッカー外装筒状体12内に収容された放出物30とともに、収容体用放出物90も放出されるため、よりたくさんの放出物を放出でき、演出効果を高めることができる。
さらに火薬収容体50そのものが、クラッカー10と同等の構成であるため、火薬収容体50だけでもクラッカー10と同等のものとして、使用することができる。
また図1〜図6では、円錐形状の一般的なクラッカー10を記したが、その他の形態(楽器や銃器の形状を模したもの、ビール瓶やシャンパンの形状を模したものなど)を有するものや、放出物30が複数回に分けて飛び出したり、放出物30が飛び散らないなどの特殊な構造のものであっても良く、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能なものである。
また図1〜図6では、円錐形状の一般的なクラッカー10を記したが、その他の形態(楽器や銃器の形状を模したもの、ビール瓶やシャンパンの形状を模したものなど)を有するものや、放出物30が複数回に分けて飛び出したり、放出物30が飛び散らないなどの特殊な構造のものであっても良く、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能なものである。
10 クラッカー
12 クラッカー外装筒状体
14 開口
16 引紐孔
20 一端部
22 他端部
30 放出物
40 受圧体
50 火薬収容体
52 引紐
54 火薬
56 開口
58 火薬外装筒状体
60 一端部
62 他端部
64 引紐孔
66 受圧体
66a 受圧板
66b 受圧シール
68 内周壁面
70 嵌合溝
72 開口縁部
74 外周壁面
80 内装受圧体
90 収容体用放出物
100 クラッカー
102 クラッカー外装筒状体
104 火薬
106 引紐
108 孔空きストッパー部材
110 引紐孔
112 内装受圧体
114 放出物
120 一端部
122 他端部
130 開口
140 受圧体
12 クラッカー外装筒状体
14 開口
16 引紐孔
20 一端部
22 他端部
30 放出物
40 受圧体
50 火薬収容体
52 引紐
54 火薬
56 開口
58 火薬外装筒状体
60 一端部
62 他端部
64 引紐孔
66 受圧体
66a 受圧板
66b 受圧シール
68 内周壁面
70 嵌合溝
72 開口縁部
74 外周壁面
80 内装受圧体
90 収容体用放出物
100 クラッカー
102 クラッカー外装筒状体
104 火薬
106 引紐
108 孔空きストッパー部材
110 引紐孔
112 内装受圧体
114 放出物
120 一端部
122 他端部
130 開口
140 受圧体
Claims (6)
- 内部に収容された放出物(30)を、火薬の爆発力によって外方に発射させるクラッカー(10)の内部に収容される火薬収容体(50)の製造方法であって、
一端部(60)に形成された開口(56)を介して、内部に少なくとも火薬(54)と引紐(52)とを収容可能とするとともに、他端部(62)に形成された引紐孔(64)を介して、前記引紐(52)を内部から外部に排出可能とする樹脂製の火薬外装筒状体(58)を用意する工程と、
前記用意された火薬外装筒状体(58)の内部に、少なくとも前記引紐(52)の一端部と連結された火薬(54)を収容し、さらに前記引紐(52)の他端部を、前記引紐孔(64)を介して前記火薬外装筒状体(58)の内部から外部に排出する工程と、
前記火薬外装筒状体(58)内に、前記火薬(54)を収容した後、前記火薬外装筒状体(58)の開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程と、
を少なくとも有することを特徴とする火薬収容体(50)の製造方法。 - 前記開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程において、
前記受圧体(66)が板状の受圧板(66a)であり、
前記受圧板(66a)は、前記火薬外装筒状体(58)の開口(56)寄りの内周壁面(68)に設けられた嵌合溝(70)内に嵌合されることを特徴とする請求項1に記載の火薬収容体(50)の製造方法。 - 前記開口(56)を受圧体(66)で塞ぐ工程において、
前記受圧体(66)が受圧シール(66b)であり、
前記受圧シール(66b)は、前記火薬外装筒状体(58)の開口縁部(72)に貼着されることを特徴とする請求項1に記載の火薬収容体の製造方法。 - 前記火薬(54)を収容するとともに引紐(52)を外部に排出する工程において、
前記火薬外装筒状体(58)の内部に収容された火薬(54)と開口(56)との間の空間内に、収容体用放出物(90)が収容されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の火薬収容体(50)の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載の火薬収容体(50)の製造方法で製造された火薬収容体(50)を用意する工程と、
一端部(20)に形成された開口(14)を介して、内部に少なくとも前記火薬収容体(50)を収容可能とし、他端部(22)に形成された引紐孔(16)を介して、前記火薬収容体(50)の引紐(52)を前記内部から外部に排出可能とし、さらに前記火薬収容体(50)と開口(14)との間の空間内に放出物(30)を収容可能とするクラッカー外装筒状体(12)を用意する工程と、
前記用意されたクラッカー外装筒状体(12)の内部に、少なくとも前記火薬収容体(50)を収容する工程と、
前記収容された火薬収容体(50)の引紐(52)を、前記引紐孔(16)を介して前記クラッカー外装筒状体(12)の内部から外部に排出する工程と、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に、前記火薬収容体(50)を収容した後、さらに前記火薬収容体(50)と開口(14)との間の空間内に放出物(30)を収容する工程と、
前記クラッカー外装筒状体(12)内に放出物(30)を収容した後、前記クラッカー外装筒状体(12)の開口(14)を受圧体(40)で塞ぐ工程と、
を少なくとも有することを特徴とするクラッカー(10)の製造方法。 - 前記クラッカー外装筒状体(12)内に収容された放出物(30)と火薬収容体(50)との間に、さらに内装受圧体(80)が収容されていることを特徴とする請求項5に記載のクラッカー(10)の製造方法。
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JP2014178117A JP2016050749A (ja) | 2014-09-02 | 2014-09-02 | クラッカーの製造方法およびクラッカーの内部に収容される火薬収容体の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110186333A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-08-30 | 杨文和 | 一种烟花爆竹的制作方法及一种烟花爆竹的生产线 |
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-
2014
- 2014-09-02 JP JP2014178117A patent/JP2016050749A/ja active Pending
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