JP2016050716A - 多缶設置ボイラ - Google Patents

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Abstract

【課題】段階的に燃焼量を増減するボイラを複数台設置している多缶設置ボイラにおいて、燃焼量変更時にキャリオーバが発生することを防止する。【解決手段】燃焼量を段階的に制御するボイラ1を複数台並列に設置し、各ボイラで発生させた蒸気は集合させてから供給するようにしており、蒸気集合部に設けた圧力検出装置にて検出した蒸気の圧力値に基づき、各ボイラの燃焼量を制御する台数制御装置を持った多缶設置ボイラにおいて、台数制御装置には、定格燃焼量よりも少ない燃焼量である低燃焼のボイラが複数台存在している状態で、低燃焼ボイラのなかから燃焼量を増加するボイラを選定する場合、ボイラ内の水位に基づいて燃焼量を増加するボイラを選定する。【選択図】図1

Description

本発明は、高燃焼・中燃焼・低燃焼・燃焼停止のように燃焼値を段階的に調節するボイラを複数台設置しておき、ボイラが供給している蒸気の圧力値に基づいて、各ボイラの燃焼量を制御する多缶設置ボイラに関するものである。
特開2014−92332号公報にあるように、複数台のボイラと、ボイラの燃焼台数を制御する台数制御装置からなり、台数制御装置によって個々のボイラの燃焼状態を調節する多缶設置ボイラが広く使用されている。多缶設置ボイラの場合、各ボイラで発生した蒸気をスチームヘッダに集合させてから蒸気使用部へ供給しており、蒸気集合部での蒸気圧力を検出する圧力検出装置によって検出した蒸気圧力値に基づいてボイラの運転を制御する。台数制御装置は、ボイラが供給している蒸気の圧力値を圧力調節範囲内に維持するように、ボイラ全体での燃焼量を制御するものであり、蒸気圧力値が低くなるとボイラ全体での燃焼量を大きくし、蒸気圧力値が高くなるとボイラ全体での燃焼量を小さくする。台数制御装置での燃焼量の調節は、ボイラ全体での燃焼量から個々のボイラでの燃焼値を決定し、各ボイラに対して決定した燃焼値の燃焼指令を出力することで行う。
台数制御では、蒸気圧力調節範囲内を複数の圧力区分に分割し、圧力区分ごとにボイラの燃焼状態を定めた燃焼パターンを設定しておき、スチームヘッダで検出した蒸気圧力値がどの圧力区分に該当するかによって各ボイラの燃焼状態を定め、ボイラの燃焼量を制御する。蒸気圧力値が高圧側の圧力区分に移るほどボイラの燃焼量を少なくし、逆に低圧側の圧力区分に移るほどボイラの燃焼量を多くすることで、蒸気圧力値が圧力調節範囲内を維持するように制御する。
図4は、高燃焼・中燃焼・低燃焼・燃焼停止の4位置で燃焼制御するボイラ4台で台数制御を行う場合の台数制御パターンを示している。図では4台のボイラを4個の長方形で表しており、各長方形にボイラの燃焼状態を記載している。ボイラの燃焼状態は、高燃焼の場合を「高」、中燃焼の場合を「中」、低燃焼の場合を「低」、燃焼停止の場合を「停」で示している。図ではある蒸気圧力値によって定まる各ボイラの燃焼パターンを、蒸気圧力の区分ごとに示している。
この例でのボイラ1台の時間当たりの蒸気発生量は、低燃焼の場合には0.5t、中燃焼の場合には1.5t、高燃焼の場合には3.0tであるとしている。ボイラには稼働優先順位を設定しており、稼働優先順位の高いボイラから順に燃焼量を増加し、稼働優先順位の低いボイラから順に燃焼量を減少する。稼働優先順位は図の左側のボイラから順に第1位から第4位と設定している。全てのボイラで燃焼停止となっている「停停停停」の状態から、全てのボイラで高燃焼となる「高高高高」まで13の圧力区分があり、区分1から区分13の13段階分の燃焼パターンを設定している。この燃焼量は、各ボイラからの蒸気を集合させた部分での蒸気圧力値に対応させて設定しており、蒸気圧力値が高いほどボイラの燃焼量は小さくなるようにし、蒸気圧力値が低いほどボイラの燃焼量が大きくなっていくようにしておく。
蒸気圧力値が最も高い圧力区分である区分1の場合、全てのボイラで燃焼を停止しているために燃焼パターンは「停停停停」となり、蒸気発生量は0tとなる。蒸気圧力値が区分1から1段階低くなって区分2の圧力値になった場合、台数制御装置は稼働優先順位が1位のボイラに対しては低燃焼の燃焼指令を出力し、他のボイラは燃焼停止とする。この場合の燃焼パターンは「低停停停」となり、燃焼を行っているボイラは低燃焼の1台だけであるために蒸気発生量は0.5tとなる。さらに蒸気圧力値がもう一段階低い区分3の圧力区分内になると、稼働優先順位が第2位のボイラを低燃焼とし、その他のボイラは燃焼停止で燃焼パターンは「低低停停」となり、蒸気発生量は1.0tとなる。このように蒸気圧力値に基づいた燃焼パターンをボイラの全てが高燃焼となるまで設定しておき、蒸気圧力値が低圧の区分に移るごとに燃焼量が1段階増加するようにしている。
また、このボイラでは水位制御が重要である。ボイラ内の水管途中に水位を設定している貫流ボイラは、水管内での缶水の沸き上がりを考慮して水位の設定を行う。水管の加熱を行うと、水管内では缶水の沸き上がりが発生する。水管の途中に水位を設定しておいた場合でも、水管内では缶水の沸き上がりによって缶水が水管の上部まで達するので、水管上部でも水管の過熱を防止することができる。しかし、設定水位が高すぎた場合、缶水の沸き上がり量が多くなり、蒸気とともに缶水が取り出されるキャリオーバが発生することになる。水管の上方に大きな気水ドラムを設置することでキャリオーバを防止することもできるが、その場合にはコストが上昇するため、高すぎる水位は好ましくない。また、水位が低すぎることで水管上部では缶水に接触しないことになると、水管が過熱されるため、水位が低すぎても都合が悪い。そのため水位は、水管の過熱が発生せずかつ、キャリオーバが発生しない高さに設定する。この条件を満たす範囲を設定水位としておき、設定水位の下限まで水位が低下すると給水を開始、給水によって設定水位の上限まで水位が上昇すると給水を停止する給水制御を行うことで、ボイラ内の水位を適正に保つ。
ただし、ボイラでは燃焼量によって缶水の沸き上がり量は変化する。燃焼量が大きくなれば缶水の沸き上がり量は大きくなり、燃焼量が小さい場合には缶水の沸き上がり量も小さくなる。最大燃焼量と最小燃焼量の差であるターンダウン比の小さなボイラであれば、燃焼量の差による適正水位の違いはあまり大きくないが、ターンダウン比を大きく設定しているボイラでは燃焼量の違いによって適正水位が異なり、適正に水位を制御できないことがあった。その場合、大きな燃焼量で燃焼を行う時には設定水位を低くし、小さな燃焼量で燃焼を行う時には設定水位を高くするように、燃焼量に合わせて設定水位を変化させることも行われている。例えば高燃焼・中燃焼・低燃焼・燃焼停止の4位置で燃焼制御するボイラであって、高燃焼と中燃焼では水位調節範囲を低く設定し、低燃焼では水位調節範囲を高く設定するということが行われている。
具体的には、ボイラ内の水位を検出する水位検出装置には、下端高さの異なる複数の水位電極棒を設置しておき、電極間に通電した際の抵抗値によって水位を検出している場合、高燃焼及び中燃焼時に給水を停止する水位を検出する電極棒(E1L)の下端位置よりも、低燃焼時に給水を停止する水位を検出する電極棒(E1H)の下端位置を高くする。給水開始水位での水の有無を検出する電極棒(E2)よりも水位が下がると給水を開始するものであると、高燃焼及び中燃焼時の場合には電極棒(E2)と電極棒(E1L)の間となるように水位制御を行い、低燃焼の場合には電極棒(E2)と電極棒(E1H)の間となるように水位制御を行うことになる。このようにすることで、燃焼量を大きくしている場合には水位を低めとしてキャリオーバーの発生を防止しながら、燃焼量を小さくして売る場合には水位を高めとして水管の過熱を防止することができる。
ところが、上記のように燃焼量に応じて設定水位を変更する制御を行っているボイラにおいても、低燃焼から中燃焼への燃焼量変更時にはキャリオーバが発生することがあった。このキャリオーバは一時的なものであり、かつ常に発生するものでもなかったが、燃焼量変更時にもキャリオーバを発生させないことが望まれていた。
特開2014−92332号公報
本発明が解決しようとする課題は、
段階的に燃焼量を増減するボイラを複数台設置している多缶設置ボイラにおいて、燃焼量変更時にキャリオーバが発生することを防止することにある。
請求項1に記載の発明は、燃焼量を段階的に制御するボイラを複数台並列に設置し、各ボイラで発生させた蒸気は集合させてから供給するようにしており、蒸気集合部に設けた圧力検出装置にて検出した蒸気の圧力値に基づき、各ボイラの燃焼量を制御する台数制御装置を持った多缶設置ボイラにおいて、台数制御装置には、定格燃焼量よりも少ない燃焼量である低燃焼のボイラが複数台存在している状態で、低燃焼ボイラのなかから燃焼量を増加するボイラを選定する場合、ボイラ内の水位に基づいて燃焼量を増加するボイラを選定するようにしていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記の多缶設置ボイラにおいて、ボイラへの給水は水位に基づいてON−OFF制御するものであり、ボイラ内水位は給水停止時間に基づいて推測するようにしていることを特徴とする。
本発明を実施することで、燃焼量の変更時にもキャリオーバの発生を防止することができる。
本発明の一実施例を行っている多缶設置ボイラのフロー図 本発明の一実施例でのキャリオーバ防止のために行う台数制御パターン説明図 本発明の一実施例での制御水位を表した説明図 比較のため、通常の台数制御を行った場合での台数制御パターン説明図 ボイラの水位検出筒部分説明図
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を行っている多缶設置ボイラのフロー図、図2は本発明の一実施例での台数制御パターン説明図、図3は本発明の一実施例でのボイラ運転状態と水位を表した説明図、図4は通常の台数制御を行っている場合での台数制御パターン説明図、図5はボイラの水位検出筒部分説明図である。
図1では1号缶から4号缶のボイラ1を並列に設置しており、各ボイラ1で発生させた蒸気を集合させるスチームヘッダ4を設けている。各ボイラ1とスチームヘッダ4の間を蒸気配管5で結んでおき、各ボイラ1で発生させた蒸気はスチームヘッダ4に集合させた後で蒸気使用部(図示せず)へ送る。スチームヘッダ4には、蒸気圧力値を検出する圧力検出装置6を設け、圧力検出装置6で検出した蒸気圧力値は台数制御装置3へ送る。台数制御装置3には、蒸気圧力値に応じてボイラの燃焼台数を定めている台数制御パターンを設定しておき、台数制御装置3が各ボイラにおける燃焼の有無及び燃焼値を決定する。各ボイラには、それぞれに運転制御装置2を設けており、運転制御装置2は台数制御装置3からの燃焼要求信号を受けてボイラの燃焼を行う。
各ボイラは、高燃焼、中燃焼、低燃焼、燃焼停止の四位置燃焼制御を行う。各ボイラでの1時間当たりの蒸気発生量は、高燃焼の場合には3.0t、中燃焼では1.5t、低燃焼では0.5tであるとしている。
台数制御装置3には、各ボイラ1に対して優先順位を設定しておき、台数制御装置3は基本的には優先順位の高いものから何番目のボイラをどの燃焼値とするかということを決定する。優先順位は1日単位などで定期的にローテーションすることにより、各ボイラの寿命が平均化するようにしている。この実施例での優先順位は、1号缶を第1位、2号缶を第2位、3号缶を第3位、4号缶を第4位としておく。台数制御装置に設定しておく基本の台数制御パターンは、図4に記載しているものとなる。
図2及び図4でボイラの燃焼状態は、高燃焼の場合を「高」、中燃焼の場合を「中」、低燃焼の場合を「低」、燃焼停止の場合を「停」で示している。台数制御対象ボイラの台数は4台であって、4つ並べた長方形で各ボイラを表現している。各ボイラには稼働優先順位を設定しており、稼働優先順位は左端の1号缶が第1位、その右側の2号缶が第2位、さらに右側の3号缶が第3位であり、右端の4号缶を第4位としている。台数制御での燃焼パターンは蒸気圧力値に対応させて設定しており、図では上段ほど蒸気圧力値が高いものとなる。最上段の圧力区分を区分1、最下段の圧力区分を区分13とし、区分1から区分13まで設定している。
台数制御装置にて行う台数制御は、基本的には優先順位に基づいて行うのであるが、低燃焼で燃焼を行っているボイラが複数台存在し、かつ低燃焼ボイラを中燃焼に変更する場合には、複数台ある低燃焼ボイラのうち、ボイラ内水位が最も低いボイラを選択して燃焼量の増加を行うようにしている。具体的には、図2に記載している台数制御パターンであれば、圧力区分の5から6、6から7、7から8へ移行する場合は、既定の優先順位ではなく水位に基づいて燃焼量を増加するボイラを決定する。
ボイラの運転制御は、燃焼量については台数制御装置からの指令に基づき行う。ボイラでの給水制御は、図5で記載しているような、ボイラの缶体と接続した水位検出筒にて水位の検出を行い、検出した水位に基づいて行う。水位検出筒には、下端の高さ位置を異ならせた複数の電極棒を設置しておき、電極間で通電した際の抵抗値を検出することで、水位が電極棒の検出部以上になっているか否かの判定を行う。水位検出筒で検出している水位は、低燃焼給水停止水位、中・高燃焼給水停止水位、給水開始水位、燃焼停止水位などがある。低燃焼を行っている場合には、水位が低燃焼給水停止水位を離れてから一定時間後、又は給水開始水位よりも低くなると給水ポンプの作動を開始し、水位が低燃焼給水停止水位より高くなると給水ポンプの作動を停止する。中燃焼又は高燃焼を行っている場合には、水位が給水開始水位よりも低くなると給水ポンプの作動を行い、水位が中・高燃焼給水停止水位より高くなると給水ポンプの作動を停止する。そのため、低燃焼時の水位調節範囲は、中・高燃焼時の水位調節範囲よりも高くなる。
まず、稼働優先順位通りに行う台数制御を図4に記載の台数制御パターンに基づいて、燃焼状態の説明をする。各ボイラに対してどの燃焼指令を出力するかの決定は、その時点における蒸気圧力値から定まる。
具体的な台数制御パターンは次の通りとなる。蒸気圧力値が台数制御範囲の上限よりも高い場合は区分1となり、この場合は4台のボイラ全てが燃焼停止となって、燃焼を行っているボイラがないために蒸気発生量は0t/hとなる。区分1から蒸気圧力値が1段階下がって区分2の圧力になると、稼働優先順位第1位の1号缶ボイラを低燃焼、第2位から第4位のボイラは燃焼停止となる。台数制御装置は1号缶に対して燃焼指令の出力を行い、1号缶ではプレパージなど燃焼準備の工程を行った後に燃焼を開始する。燃焼を開始して蒸気の発生が始まると、ここでは低燃焼1台と燃焼停止3台になっているため、ボイラ全体での蒸気発生量は0.5t/hとなる。各燃焼パターンにおける蒸気発生量は、図中の燃焼パターン表示右側に記載している。区分2では、蒸気圧力値が増加する方向への変化と、蒸気圧力値が減少する方向への変化の2通りがあるため、区分2から出ている矢印は区分1と区分3の2方向になっている。燃焼パターンの変更は、この矢印の向きに行われる。
蒸気圧力値が更に低下して区分3になると、ここでの燃焼パターンは、稼働優先順位第1位と第2位を低燃焼としているため、第2位である2号缶ボイラを低燃焼とし、第3位と第4位は燃焼停止のままで継続している。
同様に区分4では、稼働優先順位第3位の3号缶ボイラを低燃焼とすることで、低燃焼の台数を3台とし、燃焼停止は第4位の4号缶ボイラのみとなる。そして区分5で、稼働優先順位第4位の4号缶の燃焼を開始すると、設置している4台のボイラ全てが低燃焼で燃焼を行うことになる。
区分6から区分9の間では、低圧側の圧力区分に移行するごとに、低燃焼で燃焼を行っていたボイラを1台、中燃焼に変更していく。区分5から区分6への移行では、稼働優先順位が第1位である1号缶で燃焼量の変更を行っており、1号缶で中燃焼、2号缶から4号缶では低燃焼としている。1号缶を中燃焼にすると、1号缶での蒸気発生量は低燃焼時の0.5t/hから中燃焼での1.5t/hに変更されることになり、1号缶での燃焼量ではそれまでの3倍に拡大することになる。
同様に、さらに圧力が低下して区分7になると、燃焼パターンは稼働優先順位第1位と第2位で中燃焼、第3位と第4位で低燃焼となるため、稼働優先順位第2位の2号缶ボイラで燃焼量を低燃焼から中燃焼に変更する。そして圧力が区分8になると、稼働優先順位第3位の3号缶ボイラで燃焼量を低燃焼から中燃焼に変更、区分9になると稼働優先順位第4位の4号缶ボイラで燃焼量を低燃焼から中燃焼に変更していく。このように稼働優先順位の高いものから順に燃焼量を増加していく。
さらに蒸気圧力値が低下して蒸気圧力値が区分10に移ると、今度は稼働優先順位第1位のボイラを高燃焼、第2位から第4位のボイラを中燃焼としている。区分10以降は中燃焼のボイラを高燃焼に変更することで燃焼量を増加していく。区分11では、稼働優先順位第1位と第2位で高燃焼、第3位と第4位で中燃焼とするため、稼働優先順位第2位の2号缶ボイラを高燃焼とする。同様に、区分12では稼働優先順位第3位の3号缶ボイラを高燃焼とし、区分13では稼働優先順位第4位の4号缶ボイラを高燃焼として最大の燃焼量となる。
蒸気圧力値が上昇していった場合には、前記とは逆にボイラでの燃焼量を減少していく。最大の燃焼量である区分13から蒸気圧力値が上昇していく場合、蒸気圧力値の上昇によって区分12になると、稼働優先順位第4位のボイラで燃焼量を高燃焼から中燃焼に変更することで高燃焼3台と中燃焼1台とし、さらに蒸気圧力値が上昇して区分11になると稼働優先順位第3位のボイラで燃焼量を高燃焼から中燃焼に変更して高燃焼2台と中燃焼2台とするように、蒸気圧力が上昇するとボイラでの燃焼量を減少していく。
続いてキャリオーバ防止制御を行う場合の台数制御パターンを図2と図3に基づいて説明をする。キャリオーバ防止制御では、図4の台数制御とは一部で異ならせており、低燃焼ボイラが複数存在している状態で低燃焼ボイラの燃焼量を中燃焼に変更する場合は、稼働優先順位ではなくボイラ内の水位によって燃焼量を増加するボイラを決定する。図2の実施例では、区分5から区分6への移行時、区分6から区分7への移行時、区分7から区分8への移行時が対象となる。
図4の実施例とは区分5から区分8にかけての部分で相違し、他の部分は同じとなっている。図2に記載している実施例においては、区分5から区分6への移行時は3号缶の燃焼量を増加している。図4の台数制御では、区分5から区分6への移行時には、優先順位が第1位である1号缶で燃焼量の増加を行うとしていたが、ここで優先順位ではなくボイラ内の水位に基づいて燃焼量を増加するボイラを選択する。
図3には圧力区分の移り変わりと、ボイラごとでの燃焼状態と缶内水位を記載している。ここで区分5から区分6への移行時には、この時点で低燃焼を行っている1号缶から4号缶での缶内水位を比較し、最も水位の低いボイラを選定する。図3では区分5から区分6への移行時において水位が最も低いボイラは3号缶であるため、3号缶で燃焼量の増加を行っている。区分6では、優先順位が第3位の3号缶ボイラで中燃焼を行い、それよりも優先順位の高い第1位及び第2位のボイラと、第4位のボイラはで低燃焼を行うことになる。
これは、区分5では低燃焼であった1号缶、2号缶、3号缶、4号缶のうち、各ボイラにおける水位の最も低いボイラは3号缶であった場合であり、その場合には優先順位が第1位の1号缶と第2位の2号缶を飛ばして3号缶で燃焼量の増加を行う。このように、燃焼量を増加するボイラの選択は、ボイラ内の水位に基づいて行っているため、優先順位で下位のボイラでも先に燃焼量を増加する場合がある。
この実施例では3号缶で燃焼量の増加を行ったが、最も水位の低いボイラは他のボイラであった場合には、そのボイラで燃焼量の増加を行う。図2での区分6の右側には、他のパターンとして1号缶が水位最低である場合、2号缶が水位最低である場合、4号缶が水位最低である場合での燃焼パターンを記載している。1号缶で水位最低であった場合には、1号缶で燃焼量の増加を行うため、1号缶が中燃焼となり、その他のボイラは低燃焼となる。同様に、2号缶で水位最低であった場合には2号缶が中燃焼、4号缶で水位最低であった場合には4号缶が中燃焼となる。
区分6から区分7への移行時には、既に中燃焼を開始している3号缶を除いた残り3台の低燃焼ボイラから燃焼量増加を行うボイラを選択する。ここでボイラ内水位が最も低いボイラは1号缶であったとすると、1号缶の燃焼量を低燃焼から中燃焼に変更し、その他の2号缶と4号缶では低燃焼を継続している。ここでも先ほどと同様、図2での区分7の右側には、他のパターンとして、2号缶が水位最低である場合、4号缶が水位最低である場合でのケースを記載している。2号缶で水位最低であった場合には2号缶が中燃焼、4号缶で水位最低であった場合には4号缶を中燃焼とする。なお、この実施例では3号缶は既に中燃焼となっている場合のものであるため、3号缶が水位最低である場合は記載していない。
同様に区分7から区分8へ移行する際には、低燃焼を行っている2台のボイラのなかでより水位の低いボイラで燃焼量を増加する。ここでは2号缶の方が4号缶よりも水位が低くなっているため、2号缶で燃焼量を低燃焼から中燃焼に変更する。
区分5から区分6、区分6から区分7、区分7から区分8への移行時は、どのボイラで燃焼量を増加するかはボイラ内水位によって定まるため、その時々によって燃焼量を増加する順位のボイラは異なる。上記においても別のボイラで水位が最も低くなっていれば、そのボイラで燃焼量を増加することになる。
ここ以外での台数制御は図4と同じにしているが、区分6から区分8に掛けては優先順位に基づかずに燃焼量を増加するボイラを決定する理由は、低燃焼から中燃焼への変更時にキャリオーバが発生することを防止するためである。実施例では中燃焼は低燃焼の3倍の燃焼量にしており、中燃焼での適正水位は低燃焼での適正水位よりも低くなる。低燃焼から中燃焼への燃焼量の変更は短時間で行われるため、低燃焼時には適正範囲内であったものが、中燃焼に変更されると適正範囲から外れるということがあった。つまり、低燃焼時の適正水位内であっても上限に近い水位となっている時に、燃焼量を低燃焼から中燃焼への変更を行うと、中燃焼に変更した時点では水位が高すぎるということになり、水位が高すぎることによってキャリオーバが発生することがあった。低燃焼から中燃焼への変更を行う際に、水位の低いボイラを選択して燃焼量の増加を行うようにすることで、燃焼量を中燃焼に変更した際にキャリオーバが発生する可能性を低下させることができる。
なお、水位が最も低いボイラの選択は、ボイラ内の水位を細かく検出しているものであれば比較することで選択できる。しかし、一般的なボイラでは、水位検出は給水開始高さと給水停止高さで水位を検出するものが多く、その場合には給水開始高さ以上であって給水停止水位未満であるといった幅を持った水位しか分からず、水位の比較を行えないということが考えられる。この場合、給水を停止してからの時間を比較することでボイラ内水位を予想するようにしてもよい。燃焼中のボイラでは、給水を行うことで水位は上昇し、給水を停止すると水位は低下することを繰り返している。同一機種であって燃焼量が同じであれば、給水停止後の水位低下速度はほぼ同じであり、給水を停止している時間が長いほどボイラ内の水位は低くなる。異なる機種であっても係数を調節すれば、給水停止時間に基づいて水位を比較することが可能となる。そのため、給水を停止している時間に基づき、対象ボイラの内で水位の最も低いボイラを選定するようにしてもよい。
なお、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 ボイラ
2 運転制御装置
3 台数制御装置
4 スチームヘッダ
5 蒸気配管
6 圧力検出装置

Claims (2)

  1. 燃焼量を段階的に制御するボイラを複数台並列に設置し、各ボイラで発生させた蒸気は集合させてから供給するようにしており、蒸気集合部に設けた圧力検出装置にて検出した蒸気の圧力値に基づき、各ボイラの燃焼量を制御する台数制御装置を持った多缶設置ボイラにおいて、台数制御装置には、定格燃焼量よりも少ない燃焼量である低燃焼のボイラが複数台存在している状態で、低燃焼ボイラのなかから燃焼量を増加するボイラを選定する場合、ボイラ内の水位に基づいて燃焼量を増加するボイラを選定するようにしていることを特徴とする多缶設置ボイラ。
  2. 請求項1に記載の多缶設置ボイラにおいて、ボイラへの給水は水位に基づいてON−OFF制御するものであり、ボイラ内水位は給水停止時間に基づいて推測するようにしていることを特徴とする多缶設置ボイラ。



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