JP5835842B2 - 多缶設置ボイラ - Google Patents

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本発明は、ボイラを複数台設置しておき、ボイラの燃焼台数を変更することでボイラ全体での蒸気供給量を調節するようにしている多缶設置ボイラに関するものである。
複数台のボイラと、ボイラの燃焼台数を制御する台数制御装置からなる多缶設置ボイラが広く使用されている。台数制御装置は、ボイラから供給している蒸気の圧力値が圧力調節範囲内を維持するように、各ボイラに対して燃焼指令の出力を行うものである。台数制御装置では、蒸気圧力調節範囲内を複数の圧力区分に分割し、圧力区分ごとにボイラの燃焼量(燃焼台数)を定めておく。そして蒸気の供給圧力値を検出し、現在の蒸気圧力値がどの圧力区分にあたるかを算出することで必要な燃焼量を求め、各ボイラに対して燃焼指令の出力を行う。台数制御装置での台数制御では、蒸気圧力値が上昇して高圧側の圧力区分に移行するごとにボイラ全体の燃焼量を小さくし、蒸気圧力値が低下して低圧側の圧力区分に移行するとボイラ全体での燃焼量を大きくすることで、蒸気圧力値が圧力調節範囲内を保つように調節する。
このとき、ボイラの設置台数が多い場合には圧力調節範囲内で分割する圧力区分の分割数が多くなり、各圧力区分の幅は小さくなる。幅が狭くなればわずかの圧力変動でも前後の圧力区分に移行するため、ボイラの燃焼量を変更する頻度が多くなり、頻繁な燃焼量変更はボイラの効率低下や寿命低下を招くことになるという問題があった。
ところでボイラの多缶設置を行う場合、設置するボイラの台数は蒸気使用量のピークに基づいて決定しており、また点検や修理などで稼働台数が減少することを見越して設置台数を多くする場合もある。そのために通常時には一部のボイラしか運転せず、それ以外のボイラでは全く運転しないということがあった。その場合、台数制御対象となるボイラ台数を制限し、制限した台数分でボイラ台数制御を行うようにすれば、各圧力区分の幅を大きくすることができ、ボイラの燃焼量変更頻度を少なくすることができる。そのため、特開2001−132902号公報に記載があるように、台数制御対象となるボイラ台数を制限することも行われていた。
また、多缶設置ボイラの台数制御では、個々のボイラに稼働優先順位を定めておき、優先順位の高いボイラから必要台数分のボイラを燃焼させるというものであるため、稼働優先順位の高いボイラほど燃焼時間が長くなる。特定のボイラで運転時間が長くなると、そのボイラでは寿命が短くなり、そうなると装置全体としての寿命が短くなってしまう。そのため、特開2011−69558号公報に記載があるように、特定のボイラに運転が集中しないように、稼働優先順位は定期的に変更を行い、各ボイラの燃焼時間が平均化するようにしている。稼働優先順位の変更では、その時点での稼働時間が短いボイラほど稼働優先順位が上位になるようにするため、稼働優先順位変更の直前まで稼働優先順位が下位であったボイラが上位になり、上位であったボイラが下位になることが多い。その場合、燃焼を行っていたボイラが燃焼を停止し、燃焼を停止していたボイラが燃焼を開始することになるが、ボイラでは燃焼指令を受けてもすぐに蒸気供給を開始することはできないため、その間に蒸気供給量が不足するということがあった。
稼働優先順位変更時に蒸気供給量が不足することを防止するためには、稼働優先順位の上昇によって新しく燃焼を開始するボイラで蒸気供給が始まった後に、稼働優先順位の低下によって燃焼を停止するボイラで燃焼を停止するように時間差を設ければよい。例えば、図3にあるように稼働優先順位変更時において、それまで燃焼していたボイラAでは稼働優先順位が1位から6位へ低下することで燃焼を停止し、それまで燃焼を停止していたボイラFでは優先順位が6位から1位へ上昇することで燃焼を開始するというケースで考える。この場合、まずボイラFで稼働優先順位を6位から1位に変えておき、ボイラFでの順位変更から所定時間経過後に、ボイラAで稼働優先順位変更を1位から6位へ変えるようにする。そうすると、ボイラAとボイラFの稼働優先順位は、一時的に両方が1位となり、台数制御装置では稼働優先順位が1位であるボイラAとボイラFの両方に燃焼指令を出力することになる。後から燃焼を開始するボイラFは、燃焼指令を受けた直後には蒸気供給を行えないが、その時間帯にはボイラAが蒸気を供給し続けているために蒸気の供給が不足することにはならない。その後、ボイラFで蒸気供給が開始されるころにボイラAの稼働優先順位を6位に変更して燃焼を停止することで、蒸気供給量の不足を招くことなく稼働優先順位の変更を行うことができる。
ただし、この制御と台数制御対象台数を制限することで圧力区分の幅を広げる制御を組み合わせた場合には問題が出てくる。図3は、台数制御対象台数を制限する制御と、稼働優先順位変更時に時間差を設けることで上位のボイラを重複させる制御を組み合わせたものである。ここではボイラAからボイラFの6台のボイラを設置しておき、稼働優先順位はボイラAが第1位から第6位、ボイラBが第2位から第5位、ボイラCが第3位から第4位、ボイラDが第4位から第3位、ボイラEが第5位から第2位、ボイラFが第6位から第1位への変更を行っている。また、台数制御対象のボイラ数は3台としており、台数制御の対象となる3台は表中に○印を付け、台数制御対象外の3台には×印を付けている。燃焼を行うボイラは、台数制御の対象となっているボイラであって、蒸気圧力値によって定まる順位内のボイラであり、燃焼指令の出力を行っているボイラは順位を四角で囲んでいる。蒸気供給量の欄には、ボイラの蒸気供給量を面積で表しており、各ボイラでの蒸気供給量の内訳もあわせて記載している。
稼働優先順位変更前の場合、稼働優先順位が1位から3位のボイラA・B・Cが台数制御対象のボイラであって、台数制御対象の3台すべてに対して燃焼指令の出力を行っており、蒸気供給量はボイラ3台分となる。稼働優先順位が4位から6位のボイラD・E・Fは、台数制御対象外となっているため、蒸気圧力が圧力調節範囲内の低い圧力になっても台数制御対象外のボイラD・E・Fが運転を行うことはない。
時刻aで稼働優先順位の変更を開始すると、第一段階としてボイラFの稼働優先順位を第6位から第1位に変更し、第1位のボイラを2台とする。このとき、台数制御では第1位から第3位のボイラに対して燃焼指令を出力することになるが、台数制御対象のボイラ台数は3台であり、第1位のボイラA及びボイラFと第2位のボイラBで3台に達するため、第3位のボイラCは台数制御対象から外れることになる。台数制御対象から外れたボイラCは、この時点で燃焼を停止するため、燃焼指令を受けているのはボイラA・B・Fの3台となる。しかしボイラFは、それまで燃焼を停止していたものであるため、時刻aの時点では蒸気を供給することができない。そのため、時刻aからの蒸気供給量は、ボイラCが停止した分だけ減少しており、ボイラFが蒸気供給を開始するまでの間は蒸気供給量が不足することになる。
次の稼働優先順位変更は、ボイラFからの蒸気供給が開始されてから行うようにしており、時刻bでボイラEの稼働優先順位を2位へ変更するとともにボイラAの稼働優先順位を6位へ変更する。しかしこの場合でも、順位を変更した時刻bの時点で蒸気供給が行えるボイラは、ボイラBとボイラFの2台であるために1台分の蒸気が不足する。そのため、この時間帯でも蒸気供給量が不足することになる。
同様に、ボイラDの稼働順位を第4位から第3位に変更し、ボイラBの稼働優先順位を5位に変更する時刻cでも、蒸気供給を行えるボイラはボイラEとボイラFの2台となるため、ここでも1台分の蒸気が不足する。このように燃焼指令の出力は行っているが実際の蒸気供給量は想定量に達していないということになると、蒸気の供給圧力が足りなくなることになる。
特開2001−132902号公報
本発明が解決しようとする課題は、ボイラを複数台設置しており、負荷に基づいてボイラの燃焼台数を制御している多缶設置ボイラにおいて、稼働優先順位の変更を行う際に蒸気供給量が不足し、蒸気供給圧力が低下してしまうことを防止することのできる多缶設置ボイラを提供することにある。
ボイラを複数台設置し、負荷に応じてボイラ燃焼台数を制御する台数制御を実施しており、ボイラの運転順位を定めた稼働優先順位は定期的に変更するようにしている多缶設置ボイラであって、設置しているボイラを台数制御対象のボイラと台数制御対象外のボイラに分け、台数制御対象となるボイラの台数をボイラ設置台数より少なくしておき、台数制御対象のボイラ台数分で圧力区分を設定して台数制御を行うことで、ボイラの燃焼量変更頻度を少なくするようにしている多缶設置ボイラにおいて、稼働優先順位の変更時には台数制御対象となるボイラの台数を一時的に増加するようにしておき、稼働優先順位が繰り上がることになるボイラの1台を先行させて稼働優先順位の変更を行い、その後で稼働優先順位が繰り下がることになるボイラの稼働優先順位変更を行う。
本発明を実施することで、稼働優先順位の変更によって燃焼を停止していたボイラの燃焼を開始することになった場合でも、蒸気供給量が不足することにはならず、安定的に蒸気を供給することができる。
本発明の一実施例における多缶設置ボイラのフロー図 一実施例における稼働優先順位変更時のボイラ運転状況説明図 従来例における稼働優先順位変更時のボイラ運転状況説明図
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明の一実施例における多缶設置ボイラのフロー図、図2は一実施例におけるボイラ運転状況説明図、図3は比較のための従来例におけるボイラ運転状況説明図である。
図1ではボイラAからボイラFの6台のボイラ1を並列に設置しており、ボイラで発生させた蒸気を集合させてから蒸気使用部へ送る。蒸気集合部4には、蒸気圧力値を検出する圧力検出装置6を設け、圧力検出装置6で検出した蒸気圧力値は台数制御装置3へ送る。台数制御装置3には、蒸気圧力値に対応させてボイラの燃焼パターンを設定しておき、台数制御装置3が各ボイラにおける燃焼量を決定し、各ボイラの稼働を制御する。各ボイラには、それぞれに運転制御装置2を設けており、運転制御装置2は台数制御装置3からの燃焼要求信号を受けてボイラの燃焼を行う。
台数制御装置3は、圧力検出装置6で検出した蒸気圧力値と、設定している燃焼パターンに基づいて台数制御を行う。ボイラによる蒸気の発生量が蒸気の使用量より大きい場合には蒸気圧力値は上昇し、蒸気の発生量が蒸気の使用量より小さい場合には蒸気圧力値は低下することとなる。そのため、台数制御装置3は蒸気圧力値を制御圧力幅内に保つように、蒸気圧力値が高くなるほどボイラの燃焼量を少なくし、蒸気圧力値が低くなるほどボイラの燃焼量を多くする。各ボイラには稼働優先順位を設定しておき、優先順位の高いボイラから順に必要台数分のボイラで燃焼を行わせる台数制御を行う。
優先順位はボイラごとに設定するようにしておき、ボイラの設置台数が6台であれば優先順位は第1位から第6位となる。ボイラの運転は優先順位の高いものから順に行うため、優先順位の高いボイラでは燃焼時間が長くなる。そのため、優先順位は定期的に変更することで各ボイラの燃焼時間を均一化するようにしており、優先順位変更時にはその時点において燃焼時間が短いものほど次の優先順位を高く設定する。実施例では、稼働優先順位はボイラAが第1位から第6位、ボイラBが第2位から第5位、ボイラCが第3位から第4位、ボイラDが第4位から第3位、ボイラEが第5位から第2位、ボイラFが第6位から第1位への変更を行うものとしている。
台数制御では、設置しているボイラをすべて使用して台数制御を行った場合、蒸気制御圧力内に多数の圧力区分を設定することになるため、個々の圧力区分の幅は小さくなる。圧力区分の幅が小さいと、少しの圧力変動でもボイラの燃焼台数を変更することになり、燃焼台数変更頻度が大きくなるために蒸気圧力値の安定性が悪くなり、装置の寿命にも影響を与える。そのため、台数制御対象のボイラを必要最小限に制限しておき、その台数分で圧力区分を設定する。そのようにすると、各圧力区分の幅を広げることができるため、ボイラの燃焼量を変更する頻度を少なくすることができる。この実施例では、台数制御対象台数は3台としており、稼働優先順位が上位のボイラから3台分を台数制御対象としている。ただし、優先順位変更時期の場合には、台数制御対象ボイラの台数を1台増加することとし、4台のボイラが台数制御対象となるようにしている。
図2と図3は、ボイラ設置台数が6台の場合におけるボイラの運転状況を説明するものであり、時間経過に伴って変化している稼働優先順位と蒸気供給量を記載している。図2は本発明の実施例であって優先順位変更時には台数制御対象となるボイラの台数を1台増加して4台とする場合、図3は従来例であって台数制御対象となるボイラの台数は3台で固定している場合のものである。図では、台数制御対象となっているボイラには○印、台数制御対象外のボイラには×印を付けており、さらに燃焼指令を受けているボイラは順位の所を四角で囲むことで表している。蒸気供給量の欄には蒸気の供給量を面積で示すとともに、その内訳も面積で表している。
ボイラは台数制御装置から燃焼指令を受けると燃焼を開始し、燃焼指令が途切れると燃焼を停止する。その際、燃焼停止は瞬時に行える。しかし燃焼を開始する場合は、燃焼指令を受けても炉内換気などの準備工程を行う必要があるため、すぐに燃焼を開始することはできず、さらに燃焼を開始してもボイラ内温度が高まるまでは蒸気の供給が行えない。そのため、燃焼停止と燃焼開始を同時に行った場合、燃焼指令を出力しているボイラの台数は同じであっても蒸気供給量は低下するということになるため、優先順位変更時に蒸気供給量が不足しないように、稼働優先順位の変更を段階的に行う。
優先順位の変更は時刻aから時刻dの間で行っており、優先順位の変更を開始する時刻aよりも前の時点では、燃焼指令を出力しているボイラはボイラA・B・Cの3台となっており、3台分の蒸気を供給している。時刻aで優先順位の変更を開始すると、優先順位を1位に繰り上げることになるボイラFの1位への変更を最初に行い、その他のボイラでは優先順位の変更は行わないでおく。時刻aからの時間帯では、優先順位が1位のボイラはボイラAとボイラFの2台となり、2位はボイラB、3位はボイラC、4位はボイラD、5位はボイラEとなって、6位のボイラはなくなる。台数制御装置では、台数制御対象とするボイラの台数を1台増やして4台とし、稼働優先順位が1位の2台と2位及び3位である各1台のボイラで台数制御を行う。台数制御対象となるボイラは、1位から3位であるボイラA・B・C・Fの4台、燃焼指令を出力するボイラもボイラA・B・C・Fの4台であり、ボイラA・B・C・Fの4台は燃焼を行うことになる。ただし、それまで燃焼を停止していたボイラFでは、燃焼指令の出力を受けてもすぐに蒸気供給を開始することはできないため、この時点で蒸気を供給しているボイラはボイラA・B・Cの3台となる。蒸気供給量はボイラ3台分となるため、優先順位変更を開始する時刻aより前と同じになっている。
その後、ボイラFからの蒸気供給が開始される程度の時間に設定しておいた所定時間が経過すると、稼働優先順位変更の次の段階に入る。時刻bになると、ボイラAの優先順位を6位へ繰り下げる変更と、ボイラEの優先順位を2位へ繰り上げる変更を行う。すると1位はボイラF、2位はボイラBとボイラE、3位はボイラC、4位はボイラD、6位はボイラAとなって、5位のボイラはなしとなる。蒸気供給は、時刻bの手前でボイラFからの蒸気供給が始まっているため、一時的に3台分よりも多くなっているが、時刻bでそれまで燃焼していたボイラAが燃焼を停止すると蒸気供給量はボイラ3台分になる。この場合にも台数制御装置では、4台のボイラを台数制御対象とし、1位から3位までのボイラに対して燃焼指令を出力するため、台数制御対象となるボイラはボイラB・C・E・Fの4台、燃焼指令を出力するボイラもボイラB・C・E・Fの4台となる。そしてここでも、それまで燃焼を停止していたボイラEでは、燃焼指令の出力を受けてもすぐに蒸気供給を開始することはできない。そのため、この時点で蒸気を供給しているボイラはボイラB・C・Fの3台であって、蒸気供給量はボイラ3台分となる。ボイラEからの蒸気供給は行われていないが、蒸気供給量は3台分になっており、優先順位変更前と同じ量を供給することができている。
同様に、さらに時刻bから所定時間が経過して時刻cになると、ボイラBの優先順位を5位へ繰り下げる変更と、ボイラDの優先順位を3位へ繰り上げる変更を行う。すると1位はボイラF、2位はボイラE、3位はボイラCとボイラD、5位はボイラB、6位はボイラAとなって、4位のボイラはなしとなる。このときに台数制御対象となるボイラはボイラC・D・E・Fの4台、燃焼指令を出力するボイラもボイラC・D・E・Fの4台となる。そしてこの時点から蒸気を供給するボイラはボイラC・E・Fの3台であって、蒸気供給量はボイラ3台分となるため、蒸気供給量は優先順位変更前と同じになっている。その後、時刻cから所定時間経過後である時刻dになると、ボイラCの優先順位を4位へ繰り下げる最後の優先順位変更を行い、優先順位変更の工程を終了する。
比較のために記載している図3の場合、台数制御対象台数は一定としており、優先順位変更開始前の3台であった台数制御対象台数は、優先順位変更時も3台のままとなっている。この場合も時刻aで優先順位の変更を開始し、優先順位が1位はボイラAとボイラFの2台、2位はボイラB、3位はボイラC、4位はボイラD、5位はボイラEとなって、6位のボイラはなくなる点については図2の場合と同じである。しかし、台数制御対象台数は3台であり、優先順位が1位と2位のボイラF・A・Bで3台になるため、ボイラCは台数制御対象から外れることになる。この場合、ボイラAとボイラBでは、それまでも燃焼を行っていたために蒸気の供給は継続して行えている。しかしボイラFでは、時刻a以前は運転を行っていなかったものであるため、燃焼指令の出力が行われてもすぐには蒸気供給を行うことはできず、時刻aでボイラCが台数制御対象から外れると、蒸気供給量はボイラ1台分減少するために蒸気供給量が不足することになる。同様に、ボイラB・E・Fに対して燃焼指令の出力を開始し、ボイラAでは燃焼を停止する時刻b、ボイラD・E・Fに対して燃焼指令の出力を開始し、ボイラBでは燃焼を停止する時刻cでも、3位となるボイラCは燃焼を停止しており、蒸気供給量の不足を招くことになる。稼働優先順位の変更時に蒸気供給量が減少して蒸気供給が足りなくなると、供給蒸気圧が低下するということになる。
本発明を実施するならそのようなことにはならず、蒸気を安定的に供給することができる。なお、本発明は以上説明した実施例に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
1 ボイラ
2 運転制御装置
3 台数制御装置
4 蒸気集合部
5 蒸気配管
6 圧力検出装置

Claims (1)

  1. ボイラを複数台設置し、負荷に応じてボイラ燃焼台数を制御する台数制御を実施しており、ボイラの運転順位を定めた稼働優先順位は定期的に変更するようにしている多缶設置ボイラであって、
    設置しているボイラを台数制御対象のボイラと台数制御対象外のボイラに分け、台数制御対象となるボイラの台数をボイラ設置台数より少なくしておき、台数制御対象のボイラ台数分で圧力区分を設定して台数制御を行うことで、ボイラの燃焼量変更頻度を少なくするようにしている多缶設置ボイラにおいて、稼働優先順位の変更時には台数制御対象となるボイラの台数を一時的に増加するようにしておき、稼働優先順位が繰り上がることになるボイラの1台を先行させて稼働優先順位の変更を行い、その後で稼働優先順位が繰り下がることになるボイラの稼働優先順位変更を行うものであることを特徴とする多缶設置ボイラ。
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