JP2016049898A - 車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストラットタワーバーに設けられるワイパモータに生じる上下方向の回転モーメントを抑制し、ワイパ装置の安定したワイパ作動を得ることができる車体構造を提供すること。【解決手段】車体構造は、左右のストラットタワー22L,22R間を繋ぐとともに、出力軸33を上下方向へ向けたワイパモータ30が取り付けられる、ストラットタワーバー40を有している。ストラットタワーバー40は、平面視で車体前方に開いた略V字形状に形成されるとともに、V字の頂点41を車体11に取り付けられている。ワイパモータ30は、ストラットタワーバー40のV字形状の内側に配置されるとともに、車体11のなかのV字の頂点の近傍に位置して車体前後方向を向いている中央取付面52、ストラットタワーバー40のなかの車体前後方向を向いている左取付面44及び右取付面45との、3点に取り付けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、出力軸を上下方向へ向けたワイパモータが取り付けられる、ストラットタワーバーを有している車体構造に関する。
ストラットタワーバーは、自動車の車体に設けられた左右のストラットタワーの上端部を連結し、左右のストラットタワーが外力を受けても倒れないように補強する補強部材である。このストラットタワーバーにより、車体の剛性を高め、車両の走行安定性を向上させることができる。また、車両の前部にはワイパ装置が設けられ、このワイパ装置のワイパモータがストラットタワーバーに取り付けられた構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この特許文献1に示される車体構造は、略直線形状のストラットタワーバーの両端部が、車体前部の左右のストラットタワーの上端部にそれぞれ結合されている。ストラットタワーバーのダッシュボード側(車体後方側)の側面には、対向式ワイパ装置のワイパモータが装着されている。ストラットタワーバーの上面には、ワイパモータの動力をワイパアームに伝えるリンク機構の一部を支持する軸(クランク軸)が上方に延出するように固定されている。
ワイパモータの位置に対してクランク軸の位置は、上下方向にオフセットされている。そのため、ワイパ装置の動作時、クランク軸からの力がリンク機構を介してワイパモータに働く。ワイパモータには、上下方向の回転モーメントが生じる。しかし、ワイパモータは、ストラットタワーバーの長手方向に沿って配置されている。しかも、ストラットタワーバーには、ワイパモータの左右の取付部分が締結されているのみである。このため、ワイパモータの取付部分には、上下方向の回転モーメントが働く。ワイパ装置のワイパ作動の安定性を高める上で、このような回転モーメントを抑制することが好ましい。
特開2006−123752号公報
本発明は、ストラットタワーバーに設けられたワイパモータの取付部分に働く上下方向の回転モーメントを抑制し、ワイパ装置の安定したワイパ作動を得ることができる車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、左右のストラットタワー間を繋ぐとともに、出力軸を上下方向へ向けたワイパモータが取り付けられる、ストラットタワーバーを有している車体構造において、前記ストラットタワーバーは、平面視で車体前方に開いた略V字形状に形成されるとともに、V字の頂点を車体に取り付けられており、前記ワイパモータは、前記ストラットタワーバーのV字形状の内側に配置されるとともに、前記車体のなかの前記V字の頂点の近傍に位置して前記車体前後方向を向いている中央取付面、前記ストラットタワーバーのなかの前記車体前後方向を向いている左取付面及び右取付面との、3点に取り付けられることを特徴とする。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、中央取付面は、左取付面及び右取付面に対して、上下にオフセットしていることを特徴とする。
請求項3に記載のごとく、より好ましくは、車体は、ダッシュボードロアパネルの上部の前面に、ストラットタワーバーのV字の頂点を固定するための、ストラットタワーバー取付ボックス部を有し、中央取付面は、ストラットタワーバー取付ボックス部の前面に設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載のごとく、より好ましくは、ストラットタワーバーは、左右のパイプによって構成され、左右のパイプの各一端部は、潰されて偏平状に形成されることによって、互いに重ねられて車体に取り付けられる車体取付部に構成され、左右のパイプの各他端部には、左右のストラットタワーに取り付けるための左右のブラケットが結合され、左右のブラケットは、車幅方向に延びた横板と縦板との組み合わせによって構成され、横板と縦板との角の稜線が、左右のブラケットの車幅方向全体にわたって、それぞれ連続していることを特徴とする。
請求項5に記載のごとく、より好ましくは、車体には、ストラットタワーバーの上方に位置したカウルトップが設けられ、カウルトップは、ストラットタワーバーの長手途中からカウルトップへ向かって延びた中央のブラケットに取り付けられるとともに、ストラットタワーバーの長手方向の両端部近傍の上面に直接に取り付けられていることを特徴とする。
請求項6に記載のごとく、より好ましくは、ワイパモータの駆動力がワイパリンク機構から伝達されるワイパ回転軸を、支持するための支持ブラケットが、ダッシュボードロアパネルに設けられており、略V字形状のストラットタワーバーは、V字の頂点が車体に取り付けられる他に、支持ブラケットを介してダッシュボードロアパネルに取り付けられていることを特徴とする。
請求項7に記載のごとく、より好ましくは、ストラットタワーバーの左右には、長手方向から見て三角形断面の三角形断面部をそれぞれ有し、三角形断面部の前面に、左取付面及び右取付面が形成されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ストラットタワーバーは、平面視で車体前方に開いた略V字形状に形成されるとともに、V字の頂点を車体に取り付けられている。出力軸を上下方向に向けたワイパモータは、ストラットタワーバーのV字形状の内側に配置される。ワイパモータは、車体のなかのV字の頂点の近傍に位置して車体前後方向を向いている中央取付面、ストラットタワーバーのなかの車体前後方向を向いている左取付面及び右取付面との、3点に取り付けられるので、ワイパモータの支持剛性が向上する。このため、ワイパモータの取付部分に働く上下方向の回転モーメントを抑制し、ワイパ装置の安定したワイパ作動を得ることができる。
請求項2に係る発明では、中央取付面は、左取付面及び右取付面に対して、上下にオフセットしているので、ワイパモータの上下方向の支持剛性を向上させ、ワイパモータの取付部分に働く上下方向の回転モーメントをより一層抑制することができる。
請求項3に係る発明では、車体は、ダッシュボードロアパネルの上部の前面に、ストラットタワーバーのV字の頂点を固定するための、ストラットタワーバー取付ボックス部を有する。ストラットタワーバーは、左右のストラットタワーだけでなく、ストラットタワーバー取付ボックス部にも固定されるので、ストラットタワーバーの支持剛性が向上する。ワイパモータは、支持剛性が向上したストラットタワーバーに取り付けられるとともに、ストラットタワーバー取付ボックス部の中央取付面にも取り付けられるので、ワイパモータの支持剛性をより一層向上させることができる。
請求項4に係る発明では、ストラットタワーバーは、左右のパイプによって構成される。左右のパイプの各一端部は、潰されて偏平状に形成されることによって、互いに重ねられて車体に取り付けられる車体取付部に構成され、左右のパイプの各他端部には、左右のストラットタワーに取り付けるための左右のブラケットが結合されるので、一のパイプを左右共用可能にすることができ、部品の製造コストを低減することができる。また、左右のブラケットは、車幅方向に延びた横板と縦板との組み合わせによって構成され、横板と縦板との角の稜線が、左右のブラケットの車幅方向全体にわたって、それぞれ連続しており、稜線部周辺がリブの役割も果たすので、左右のストラットタワーへの支持剛性を向上させることができる。
請求項5に係る発明では、車体には、ストラットタワーバーの上方に位置したカウルトップが設けられる。一般的には、車体にダッシュボードアッパパネルを設け、このダッシュボードアッパパネルによってカウルトップが支持される。この点、本発明では、カウルトップは、ストラットタワーバーの長手途中からカウルトップへ向かって延びた中央のブラケットに取り付けられるとともに、ストラットタワーバーの長手方向の両端部近傍の上面に直接に取り付けられている。このため、ダッシュボードアッパパネルが無くてもカウルトップを支持することができ、ダッシュボードアッパパネルを廃止して車体の軽量化を図ることができる。
請求項6に係る発明では、ワイパモータの駆動力が、ワイパリンク機構を介してワイパ回転軸に伝達される。このワイパ回転軸を支持するための支持ブラケットが、ダッシュボードロアパネルに設けられる。略V字形状のストラットタワーバーは、V字の頂点が車体に取り付けられる他に、支持ブラケットを介してダッシュボードロアパネルに取り付けられているので、ワイパ装置の支持剛性を向上させるとともに、車体剛性を向上させることができる。
請求項7に係る発明では、ストラットタワーバーの左右には、長手方向から見て三角形断面の三角形断面部をそれぞれ有する。三角形断面部であれば、一枚の平板状の支持部に比較して剛性が高く、このような三角形断面部の前面に、左取付面及び右取付面が形成されているので、ワイパモータの支持剛性を一層向上させることができる。
本発明に係る車体構造の斜視図である。 図1の要部拡大図である。 本発明に係るワイパモータを取り付けた状態の要部斜視図である。 図3の4矢視図である。 図2の5矢視図である。 図5の6−6線断面図である。 図3の7−7線断面図である。 本発明に係るカウルトップが設けられた状態の車体構造の斜視図である。 図3の9−9線断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
先ず、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1に示されるように、車両10は自動車であり、車体11の前部は、左右のフロントフェンダ12L,12Rに、エンジンルーム13が形成され、このエンジンルーム13の後方に車室14が形成されている。エンジンルーム13と車室14とは、ダッシュボードロアパネル15によって仕切られている。ダッシュボードロアパネル15は立ち壁のように形成され、このダッシュボードロアパネル15の上端に、カウルトップ16(図8参照)が車幅方向全域にわたって形成されている。
車体11の前部は、左右のアッパフレーム21L,21Rと、左右のストラットタワー22L,22Rと、左右のストラットタワー22L,22Rの上端に形成される横板状のダンパベース23L,23Rと、左右のホイールハウス24R(右側のみ図示する)と、フロントバルクヘッド25とを含む。フロントバルクヘッド25の前方は、バンパフェイス26で覆われている。
左右のアッパフレーム21L,21Rは、車室14側から前方へ延び左右のホイールハウス24Rの前まで延びている。左右のアッパフレーム21L,21Rの内側に左右のストラットタワー22L,22Rが設けられ、左右のストラットタワー22L,22Rの下部には、左右のホイールハウス24Rが連なっている。
図1〜図3に示されるように、車体構造は、左右のストラットタワー22L,22R間を繋ぐとともにワイパモータ30が取り付けられる、ストラットタワーバー40を有している。ストラットタワーバー40は、平面視で車体前方に開いた略V字形状に形成され、V字の頂点41を車体11に取り付けられるとともに、左右の端部42L,42Rを左右のダンパベース23L,23Rに締結部材43によって締結されている。
図2〜図5に示されるように、車体11は、ダッシュボードロアパネル15の車幅方向中央且つ上部の前面に、ストラットタワーバー40のV字の頂点41を固定するための、ストラットタワーバー取付ボックス部51が設けられている。ストラットタワーバー取付ボックス部51は、板状の部材を曲げた略ドーム形状を呈しており、ダッシュボードロアパネル15から車両前方に膨出するように設けられている。
そして、ストラットタワーバー取付ボックス部51は、略カップ形状の開口をダッシュボードロアパネル15側に向け、上部51a、下部51b、左部51c、右部51dがダッシュボードロアパネル15に溶接されている。すなわち、ストラットタワーバー取付ボックス部51は、周縁部全体がダッシュボードロアパネル15に溶接されているので、支持剛性が高い。
ワイパモータ30は、駆動力を発生するモータ本体31と、このモータ本体31に接続された減速機32と、この減速機32から上下方向に延びる出力軸33とを有するとともに、モータブラケット34を介して車体11及びストラットタワーバー40に取り付けられている。
モータブラケット34は、ワイパモータ30の下部を支持する底板部35と、底板部35の後部から立ち上がりワイパモータ30の車体後方に位置する背板部36とからなり、背板部36は略三角形状を呈する。ワイパモータ30は、締結部材37によって底板部35に締結されている。
ワイパモータ30は、ストラットタワーバー40のV字形状の内側に配置されるとともに、モータブラケット34を介して、車体11のなかのV字の頂点41の近傍に位置して車体前後方向を向いている中央取付面52、ストラットタワーバー40のなかの車体前後方向を向いている左取付面44及び右取付面45との、3点に締結部材38によって取り付けられる。
中央取付面52、左取付面44及び右取付面45は車体前方を向いた面であるので、ワイパモータ30を前方から取り付けることができ、組み付け性を向上させることができる。なお、実施例では、締結部材38によって、モータブラケット34を中央取付面52、左取付面44及び右取付面45に締結したが、モータブラケット34を締結できれば、ブッシュを介しても差し支えない。
中央取付面52は、ストラットタワーバー取付ボックス部51の前面に設けられており、左取付面44及び右取付面45に対して、上下に距離L1だけオフセットしている。すなわち、ワイパモータ30は、モータブラケット34を介して、車幅方向及び上下方向にオフセットした3点で支持される。
ワイパモータ30の出力軸33には、ワイパリンク機構61の一端が接続され、このワイパリンク機構61の他端は、ワイパ回転軸62に接続されている。ワイパモータ30の出力軸33は上下方向に向いているので、ワイパ作動時、出力軸33の先端部がワイパリンク機構61から力を受けることで、ワイパモータ30に上下方向の回転モーメントが生じる。ここで、ワイパモータ30は、モータブラケット34を介して、車幅方向及び上下方向にオフセットした3点で支持されており、支持剛性が高いので、ワイパモータ30に生じる上下方向の回転モーメントを抑制し、安定したワイパ作動を得ることができる。すなわち、ワイパモータ30を支持するモータブラケット34の取付部分に働く上下方向の回転モーメントを抑制し、ワイパ装置の安定したワイパ作動を得ることができる。
なお、ワイパリンク機構61は、図4に示された構成に限定されず、車体中央側のワイパ回転軸62(図1参照)だけでなく、車体右側のワイパ回転軸63にも接続されても差し支えない。
図3〜図7に示されるように、ストラットタワーバー40は、左右のパイプ40L,40Rによって構成されている。左右のパイプ40L,40Rの各一端部は潰されて偏平状に形成されることによって、互いに重ねられて車体取付部46に構成されている。このため、左右のパイプ40L,40Rの形状を同様にし、一のパイプを左右共用可能にすることができ、部品の製造コストを低減することができる。
車体取付部46は、ストラットタワーバー取付ボックス部51の下部に締結部材47によって締結されている。左右のパイプ40L,40Rは、締結部材47によって共締めされる態様となるので、部品点数の削減を図ることができる。なお、実施例では、ストラットタワーバー取付ボックス部51の下部にスタッドボルトを設け、このスタッドボルトを車体取付部46に形成した貫通孔に通して、ナットにより締結したが、これに限定されず、ストラットタワーバー取付ボックス部51にウェルドナットを設け、ボルトを車体取付部46に形成した貫通孔に通して、ウェルドナットに締結しても差し支えない。さらに、締結部材47は、ボルトやナットではなく、ピン等、車体取付部46をストラットタワーバー取付ボックス部51に締結できれば他の部材であっても差し支えない。
また、ストラットタワーバー取付ボックス部51には、左右のパイプ40L,40R及びモータブラケット34から荷重が加わるが、ストラットタワーバー取付ボックス部51は、周縁部全体がダッシュボードロアパネル15に溶接されており、一点ではなく周縁部全体で荷重を受けるので、支持剛性が高く、良好に支持することができる。
ストラットタワーバー40は、左右のストラットタワー22L,22Rだけでなく、ストラットタワーバー取付ボックス部51にも固定されるので、ストラットタワーバー40の支持剛性が向上する。さらに、ワイパモータ30は、支持剛性が向上したストラットタワーバー40に取り付けられるとともに、ストラットタワーバー取付ボックス部51の中央取付面52にも取り付けられるので、ワイパモータ30の支持剛性もより一層向上させることができる。
また、左右のパイプ40L,40Rは、中間部分が一定断面であり、形状が簡単であるので、部品の製造コストを低減することができる。左右のパイプ40L,40Rの各他端部には、左右のストラットタワー22L,22Rに取り付けるための左右のブラケット48L,48Rが結合されている。
左右のブラケット48L,48Rは、車幅方向に延びた横板48aと縦板48bとの組み合わせによって構成され、横板48aと縦板48bとの角の稜線49が、左右のブラケット48L,48Rの車幅方向全体にわたって、それぞれ連続している。稜線49部周辺がリブの役割も果たすので、左右のストラットタワー22L,22Rへの支持剛性を向上させることができる。さらに、横板48aは、上下2枚を合わせた閉断面に形成されているので、より一層支持剛性を向上させることができる。
ダッシュボードロアパネル15には、ワイパ回転軸62を支持するための支持ブラケット64が設けられている。ワイパ回転軸62は、ワイパモータ30の駆動力がワイパリンク機構61から伝達されるとともに、ワイパ(不図示)が取り付けられる軸である。略V字形状のストラットタワーバー40は、V字の頂点41が車体11に取り付けられる他に、支持ブラケット64を介してダッシュボードロアパネル15に取り付けられている。
詳細には、ストラットタワーバー40の右のパイプ40Rが締結部材65により支持ブラケット64に締結されている。支持ブラケット64は、両端部に沿って車体前後方向に延びるリブ64aを有しているので、支持ブラケット64自体の剛性が高い。このため、ワイパ装置の支持剛性を向上させるとともに、車体剛性をも向上させることができる。
図3、図8に示されるように、車体11には、ストラットタワーバー40の上方に位置したカウルトップ16が設けられている。ストラットタワーバー40は、左のパイプ40Lの長手途中から車幅方向中央且つ前方に向かって延びた中央のブラケット71を有している。中央のブラケット71は、ストラットタワーバー40の長手途中からカウルトップ16へ向かって延びており、カウルトップ16の前中央部を支持している。カウルトップ16の前中央部は、締結部材72によって中央のブラケット71に取り付けられている。
また、カウルトップ16の前左右部には、カウルトップ16をストラットタワーバー40に固定するための左右の固定部16L,16Rが設けられている。左右の固定部16L,16Rは、左右のパイプ40L,40Rの長手方向の両端部近傍の上面に締結部材73によって直接取り付けられている。このため、ダッシュボードアッパパネルが無くてもカウルトップ16を支持することができ、ダッシュボードアッパパネルを廃止して車体の軽量化を図ることができる。さらに、カウルトップ16を上からストラットタワーバー40に載せて締結するだけてよく、組立性の向上を図ることができる。
図3、図9に示されるように、ストラットタワーバー40の右のパイプ40Rには、長手方向から見て三角形断面の三角形断面部74を有し、三角形断面部74の前面に、右取付面45が形成されている。三角形断面部74であれば、一枚の平板状の支持部に比較して剛性が高く、このような三角形断面部74の前面に、右取付面45が形成されているので、ワイパモータ30の支持剛性を一層向上させることができる。
また、便宜上、右のパイプ40Rの三角形断面部74について説明したが、左のパイプ40Rの三角形断面部についても同様の構成である。
尚、本発明に係る車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。例えば、実施例では、追従式ワイパ装置を備えた車体構造としたが、対向式ワイパ装置であっても差し支えない。また、実施例では、出力軸33がワイパモータ30の下方に延出したが、出力軸33がワイパモータ30の上方に延出する構成であっても差し支えない。
また、実施例では、モータブラケット34を取り付ける中央取付面52、左取付面44及び右取付面45を車体前方を向いている面としたが、これに限定されず、中央取付面52、左取付面44及び右取付面45を車体後方を向いている面としても差し支えない。この場合、中央取付面52が設けられるストラットタワーバー取付ボックス部51をドーム形状ではなく、車体側面視L字形状等とし、Lの裏側を車体後方を向いている面とすればよい。
本発明は、アームヘッドに取り付けられてガラス面から離間する方向へ揺動可能なシャンクを有する車両用ワイパ装置への適用に好適である。
10 車両(自動車)
11 車体
15 ダッシュボードロアパネル
16 カウルトップ
22L,22R 左右のストラットタワー
30 ワイパモータ
33 出力軸
40 ストラットタワーバー
40L,40R 左右のパイプ
41 V字の頂点
44 左取付面
45 右取付面
48a 横板
48b 縦板
48L,48R 左右のブラケット
49 稜線
51 ストラットタワーバー取付ボックス部
52 中央取付面
61 ワイパリンク機構
62 中央側のワイパ回転軸
64 支持ブラケット
71 中央のブラケット
74 三角形断面部

Claims (7)

  1. 左右のストラットタワー間を繋ぐとともに、出力軸を上下方向へ向けたワイパモータが取り付けられる、ストラットタワーバーを有している車体構造において、
    前記ストラットタワーバーは、平面視で車体前方に開いた略V字形状に形成されるとともに、V字の頂点を車体に取り付けられており、
    前記ワイパモータは、前記ストラットタワーバーのV字形状の内側に配置されるとともに、前記車体のなかの前記V字の頂点の近傍に位置して前記車体前後方向を向いている中央取付面、前記ストラットタワーバーのなかの前記車体前後方向を向いている左取付面及び右取付面との、3点に取り付けられることを特徴とする車体構造。
  2. 前記中央取付面は、前記左取付面及び前記右取付面に対して、上下にオフセットしていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  3. 前記車体は、ダッシュボードロアパネルの上部の前面に、前記ストラットタワーバーの前記V字の頂点を固定するための、ストラットタワーバー取付ボックス部を有し、
    前記中央取付面は、前記ストラットタワーバー取付ボックス部の前面に設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車体構造。
  4. 前記ストラットタワーバーは、左右のパイプによって構成され、
    前記左右のパイプの各一端部は、潰されて偏平状に形成されることによって、互いに重ねられて前記車体に取り付けられる車体取付部に構成され、
    前記左右のパイプの各他端部には、前記左右のストラットタワーに取り付けるための左右のブラケットが結合され、
    前記左右のブラケットは、車幅方向に延びた横板と縦板との組み合わせによって構成され、
    前記横板と前記縦板との角の稜線が、前記左右のブラケットの車幅方向全体にわたって、それぞれ連続していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の車体構造。
  5. 前記車体には、前記ストラットタワーバーの上方に位置したカウルトップが設けられ、
    前記カウルトップは、前記ストラットタワーバーの長手途中から前記カウルトップへ向かって延びた中央のブラケットに取り付けられるとともに、前記ストラットタワーバーの長手方向の両端部近傍の上面に直接に取り付けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の車体構造。
  6. 前記ワイパモータの駆動力がワイパリンク機構から伝達されるワイパ回転軸を、支持するための支持ブラケットが、前記ダッシュボードロアパネルに設けられており、
    略V字形状の前記ストラットタワーバーは、前記V字の頂点が前記車体に取り付けられる他に、前記支持ブラケットを介して前記ダッシュボードロアパネルに取り付けられていることを特徴とする請求項3記載の車体構造。
  7. 前記ストラットタワーバーの左右には、長手方向から見て三角形断面の三角形断面部をそれぞれ有し、
    前記三角形断面部の前面に、前記左取付面及び前記右取付面が形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の車体構造。
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