JP2016049118A - 遊技場用システム - Google Patents
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Abstract
Description
遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値であって対応するレートを特定可能な獲得価値を受け付ける価値受付手段と、当該受け付けられた獲得価値を対価として、遊技者へと遊技価値を付与する付与処理を行う価値付与手段と、前記獲得価値の内、前記付与処理の対象となる遊技価値のレートである付与レートとは異なるレートである他レートの獲得価値である他獲得価値を対価とした前記付与処理である乗入付与処理を行うためのレート間の換算処理である乗入処理を行う乗入処理手段と、前記付与レートと前記他レートとの組み合わせに応じて、前記乗入付与処理の付与単位、或いはその対価を示す乗入単位を設定する設定手段と、前記乗入処理が行われる場合に、当該乗入処理の対象となる付与レートと他レートとの組み合わせに応じて前記乗入単位を特定し、当該特定した乗入単位に応じた前記乗入付与処理が行われるように当該乗入付与処理の付与対象となる遊技価値である乗入価値を特定する乗入価値特定手段と、を備えたものである(請求項1)。
前記価値付与手段は、第1の最小付与単位にて遊技価値を付与する第1価値付与手段と、当該第1の最小付与単位とは異なる値を示す第2の最小付与単位にて遊技価値を付与する第2価値付与手段とを含んで構成され、前記設定手段は、前記付与レートと前記他レートとの組み合わせと共に、対象となる乗入付与処理が前記第1価値付与手段と、前記第2価値付与手段との内、いずれを対象とするのかにより前記乗入単位を区分して設定し、前記乗入価値特定手段は、前記乗入処理が行われる場合に、当該乗入処理の対象となる付与レートと他レートとの組み合わせと共に、対象となる乗入付与処理が前記第1価値付与手段と、前記第2価値付与手段とのいずれにより行われるかに応じて前記乗入単位を特定し、当該特定した乗入単位に応じた前記乗入付与処理が行われるように前記乗入価値を特定するようにしても良い(請求項2)。
前記乗入価値特定手段により乗入価値が特定された場合に前記価値付与手段の状態を、前記乗入付与処理を行う状態である乗入状態へと切替える状態切替手段を備え、前記価値付与手段は、予め設定される基準最小付与単位にて遊技価値の付与を行い、前記乗入状態となった場合には、前記基準最小付与単位とは異なる乗入最小付与単位にて遊技価値の付与を行い、前記設定手段は、前記基準最小付与単位の倍数を示すと共に、当該乗入最小付与単位の対価となる前記他獲得価値が整数となる値である前記乗入最小付与単位を、前記乗入単位として設定するようにしても良い(請求項3)。
前記価値付与手段は、前記乗入状態でない場合には、前記基準最小付与単位の倍数を示す基準操作付与単位分の遊技価値を、遊技者による1回の付与操作に応じて遊技者へと付与する一方、前記乗入状態である場合には、前記乗入最小付与単位の倍数を示す乗入操作付与単位分の遊技価値を、遊技者による1回の乗入付与操作に応じて付与することで、前記乗入単位に応じた乗入付与処理を行い、前記設定手段は、基準操作付与単位と、前記乗入操作付与単位とを区分して設定するようにしても良い(請求項4)。
前記乗入価値特定手段により乗入価値が特定された場合に前記価値付与手段の状態を、前記乗入付与処理を行う状態である乗入状態へと切替える状態切替手段を備え、前記乗入価値特定手段は、レートに対応付けられていない獲得価値を受け付けた場合に、当該獲得価値を前記付与レートに対応付け、前記状態切替手段は、前記乗入状態である場合に、前記特定された乗入価値分の乗入付与処理が行われた場合には当該乗入状態を終了する一方、前記価値受付手段により前記レートに対応付けられていない獲得価値が新たに受け付けられた場合には当該乗入状態を継続するようにしても良い(請求項5)。
遊技者による発行操作に応じて、前記価値受付手段により受け付けられた獲得価値を記録媒体に対応付けて発行する発行手段と、前記発行操作があった場合に、前記価値受付手段により受け付けられた獲得価値と、当該獲得価値に対して予め設定される基準獲得価値とを比較した結果に応じて、予め設定される発行条件が成立しない場合に前記発行処理を抑制する抑制手段と、前記乗入価値特定手段は、前記乗入処理の対象となる前記他レートの前記他獲得価値について、前記基準獲得価値分の他獲得価値を除外する除外処理を実行可能であり、前記価値受付手段により受け付けられた獲得価値の内、当該他レートとは異なるレートにおける獲得価値により、前記発行条件が成立しない場合に前記除外処理を実行する一方、前記発行条件が成立する場合には前記除外処理を抑制するようにしても良い(請求項6)。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1(第2価値付与手段)が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2(価値受付手段、価値付与手段、乗入処理手段、設定手段、乗入価値特定手段、認証手段、許容手段、第1価値付与手段、状態切替手段、発行手段、抑制手段、第1状態切替手段、第2状態切替手段、記録媒体保持手段、貯蓄手段)及び情報表示装置3が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6(設定手段、貯蓄手段)と接続されている。
(1)第1始動口17は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口18は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口17,18への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部15にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから送信される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から送信される信号でも良い。
特別状態信号=遊技機1から送信される特別状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口18の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル送信される状態信号であるので、特別状態信号の受信中を特別状態中として特定する。尚、大当り確率が向上する確変中にレベル送信される状態信号(確変信号)であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号の何れも受信していない期間を通常状態として特定する。
(1)貨幣が貨幣投入口21に投入されたことで、貨幣を受け付け(貨幣受付処理)すると、遊技機1と遊技装置2との双方において入金額を残高に加算して表示する。残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が押下(貸出操作、付与操作)されると、1回の貸出単位分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1内部の払出機構から払い出し(貨幣価値と引換に、遊技に使用可能な遊技価値を付与する付与処理である貸出処理を行い)、その対価分を残高から減算する。尚、貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。尚、玉の払出を遊技装置2により行っても良い。
尚、持玉または貯玉の乗入は、オプションによりその運用が設定可能となっている。また、パチンコ機のみの乗入が可能、スロットマシンのみの乗入が可能、更に両方の乗入が可能な運用も設定可能となっている。
乗入設定1には、以下の項目が設定されている。
種別=レートに応じた遊技機グループ。尚、別途、対応する台番範囲が設定され、遊技装置2に対応する台番が属する台番範囲の種別が、当該遊技装置2の自レート(自種別、付与レート)となり、それ以外の種別が他レート(他種別)となり、その持玉や貯玉が他獲得価値となる。
再プレイ上限(付与許容値)=1営業日当り、1つの会員IDに対して許容される再プレイ数の上限。この上限値は乗入処理に関わらず該当レートにて払出された玉数の合計値と比較され、この上限値までの再プレイが許容される。
払出単位(基準操作付与単位)=遊技価値を付与する場合に、対価を貨幣価値とする貸出処理、対価を持玉とする払戻処理、或いは対価を貯玉とする再プレイ処理を行う場合の1回の操作に応じて払出される遊技媒体の基本となる上限値。
換算基準値=該当レートの価値情報であり、対価額単位÷払出単位により示される1遊技価値当りの貨幣価値(レート)を示す。乗入処理を行う場合、乗入先の換算基準値を乗入元の換算基準値にて除した値が乗入時の換算率となる。例えば4パチから1パチに乗入る場合、乗入先となる1パチの換算基準値(1)を乗入元となる4パチの換算基準値(4)にて除した1/4が換算率となり、乗入払出により1パチにて払い出した玉数に換算率を乗じた値を対価として4パチから減算する。
尚、図2では、20スロについても換算基準値等を設定し乗入可能としているが、玉やメダル等異なる媒体間の乗入を禁じたり制限したりしても良い。
再P単位(第2の最小付与単位)=再プレイ処理を行う場合の払出単位(パチンコ玉は遊技機1からの払出となるため、遊技機1から払出を行う際の最低払出数)。
払出単位の特定方法としては、上記同様に対応する減算値が整数とならない場合に、基準となる払出単位に再P単位を順次加算していき、対応する減算値が整数となった場合にその値を払出単位として特定する方法を例示出来る。尚、他は上記同様である。
尚、本実施形態では、会員カードは一般カード8の受付状態でも受付可能とするが、一般カード8は、一般カード8や会員カードの受付状態(持玉がある状態を含む)では受付不能としているが、受付可能とした場合に貯玉乗入状態を終了しても良い。
図4に示す記憶領域1では、利用可能な貯玉の口座としては4パチ、1.67パチ、1パチ、20スロがあり、1.67パチにて3000玉分、20スロにて500枚分の自種別の再プレイを行った状態を示している。
図7は遊技装置2での乗入操作時における液晶表示部22に表示される各画面例を示している。メニュー画面1にはタイトル表示部22aに「メニュー」が表示されると共に、「持ち玉共有」釦22b、「他口座利用」釦22c、「入金残高取出」釦22d、「会員カード挿入」釦22eが表示されており、「次」釦22fをタッチすることにより次のメニュー画面を表示することが出来る。尚、図7では会員カード挿入釦が活性化されているが、会員カード挿入中であれば非活性状態となる。
この認証画面において、会員の遊技者が予め登録されている暗証番号をキーボード22jにより入力する等して認証されると、確認画面1のように乗入元種別22kと乗入先種別22l、乗入元の貯玉数22m、及び乗入値22nが表示される。
以上のような乗入処理により、図7に示す例では、4パチの乗入元貯玉が800玉の場合、1.67パチの乗入値が1800玉となり、払出釦23に対する操作により1800玉までの乗入付与処理が可能となる。
尚、後述する貯玉乗入フラグが1の状態が貯玉乗入状態、持玉乗入フラグが1の状態が持玉乗入状態、貯玉認証フラグが1の状態が認証処理により再プレイが可能な貯玉認証状態に対応する。
尚、貯玉を対象とした乗入処理を含んで乗入自体に乗入上限を設けても良い。この場合、乗入先または乗入元となる種別単位で乗入上限を設け、再プレイ上限と同様に乗入により乗入元にて徴収した玉数や乗入先にて払い出した玉数の営業日当日の累計値が乗入上限を超えないように乗入値を特定すれば良い。勿論、払出単位等の他の条件を考慮する必要はあるし、認証上限と同様に乗入元と乗入先との双方を対象として其々特定する等しても良い。この場合、再プレイと払戻処理とによる乗入玉数との合計値と、新たに特定する乗入値との合計値が乗入上限を超過しないことを条件として乗入値を特定することが望ましいが、貯玉乗入払出と持玉乗入払出とを区分しても良い。また、貯玉と持玉とで区分して乗入上限を設定し、それぞれの乗入値を管理して、それぞれの特定の際に別々に参照しても良い。更に、乗入上限と比較するのは乗入値であっても良いし、乗入により払い出した遊技価値であっても良いし、その対価分であってもいずれでも良い。
図9は、遊技装置2による払出操作受付処理を示すフローチャートである。遊技装置2は、貯玉乗入フラグが1か(S201:NO)、持玉乗入フラグが1か(S202:NO)、自種別の持玉が有るか(S203:NO)、貯玉認証フラグが1か(S204:NO)の優先順で対応する処理が可能かを判断する。貯玉乗入フラグが1の場合(S201:YES)、つまり貯玉乗入状態では、乗入付与処理された貯玉を対価とする貯玉乗入払出処理を行う(S207)。持玉乗入フラグが1の場合(S202:YES)、つまり持玉乗入状態では、乗入付与処理された持玉を対価とした持玉乗入払出処理を行う(S208)。貯玉乗入フラグ及び持玉乗入フラグが0で自種別の持玉が有る場合(S203:YES)、つまりいずれの乗入状態でもない状態で自種別の持玉が有る場合は、持玉を対価とした払戻処理を行う(S209)。乗入状態でなく且つ自種別の持玉が無い状態で、貯玉認証フラグが1の場合(S204:YES)、つまり貯玉認証状態では、貯玉を対価とした再プレイ処理を行う(S210)。そして、上記各処理の終了後、記憶領域を更新する(S211)。つまり、払出釦23の押下に応じて乗入付与処理された玉を払い出した場合、対価となる乗入元の持玉等を減少させる。この場合、乗入状態中に自種別の持玉を獲得しても乗入状態は継続され、その後、乗入した持玉を使用し尽くす等の終了条件を満たすと乗入状態が終了する。いずれの払出処理も出来ず、さらに貯玉認証されていない状態では(S204:NO)、上記した認証処理を実行し(S205)、認証できれば、貯玉認証フラグを1とし(S206)、再プレイ処理を可能とする。尚、周知の通り、再プレイ処理よりも払戻処理の方を優先させるので、貯玉認証フラグも計数玉の受け付けに応じて0となる。また、乗入元となる貯玉がない場合や、キャンセル操作等があり選択操作が行われなければ、認証処理が行われることはない。
受付順=一般カード8を受け付けた順番
受付種別=受け付けた一般カード8により特定される持玉の種別
受付玉数=受け付けた一般カード8により特定される持玉の玉数
合算種別=交換処理上で対象となる種別(交換種別)
受付換算値=受付玉数の合算種別における換算値
前換算値=一般カード8の受付前に受け付けていた合算種別の玉数(合算玉数)を新たな合算種別にて換算した値
合算玉数=受付換算値と前換算値との合計値、即ち、受け付けた一般カード8の持玉を合算種別にて換算した値であって、交換処理対象となる持玉
図11に示す例では、受付順1(最初の受け付け)で1パチ4003玉(獲得価値)の一般カード8を受け付けており、通常の一般カード8の受け付けとなるので、合算種別(1パチ)、受付換算値(4003)、及び合算玉数(4003)は受け付けた一般カード8に対応付けられた持玉のままとなる。
図12は、図11に示す受付順3までの一般カード8を受け付けた上で、一般景品1と一般景品2とを交換景品として選択した交換処理中のPOS7の表示画面例を示している。即ち、種別表示部7aにて合算種別、受付数表示部7bにて受け付けた一般カード8の枚数と括弧書きにて持玉の受付回数(1枚の一般カードにて2種別受け付けた場合は2を加算)、一般景品表示部7cでは選択された一般景品の選択状況を表示している。
図13のように会員カードを受付けている状態では、貯玉出来ることから終了基準値未満にならなくとも交換処理を終了可能であることから、終了可否表示部7kは終了を許容する表示となっている。
一方で、異種別合算処理を行わなかった場合には、従来と同様に「実行」釦7l1の押下に応じて交換対象となっている種別の口座へと貯玉処理が行われる。また、その処理前に「キャンセル」釦7l3の操作を行えば貯玉操作前の状態へと戻る。
また、異種別合算状態で終了操作を受け付けた場合に(S303:YES)、会員カードを受け付けていなければ(S304:NO、S329:YES)、残りを基準種別を対象として取込む(S331)。会員カードを受け付けていれば(S304:YES、S305:YES)、基準種別を対象として残り(残価値)を貯玉処理(貯蓄処理)する(S306)。このとき、整数とならない端数分は基準種別にて取り込む(S307)。このように終了操作に応じて所謂自動貯玉を行い、異種別合算状態であれば基準種別を対象として、その種別の持玉や貯玉を受け付けたか否かに関わらず貯玉処理が行われる。このように貯玉操作と終了操作とにより、貯玉処理対象となる口座を基準種別とするか、別途指定する指定選択とするかを選択可能に構成しているが、いずれの操作においても基準種別と指定選択とを選択可能としても良いし、遊技者により選択可能としても良い。尚、会員カードを受け付けている場合に(S304:YES)、異種別合算フラグが0であるときは(S305:NO)、通常の交換処理とし、交換種別を対象として残りを貯玉処理する(S332)。また、会員カードを受け付けていない場合に(S304:NO)、異種別合算フラグが0のときは(S329:NO)、交換種別にて取込む(S330)。このように会員カードを受け付けていない場合、周知の通り、終了操作は残りが別途設定される終了基準値未満であることを条件として受け付けられる。
尚、交換処理を終了するための各処理の実行後は仮交換状態とした選択景品の交換を確定する(S308)。
図14は図11で示す例の異種別合算を行った上で景品交換を行った場合に管理装置6へと送信する交換情報を例示している。尚、図14では省略しているが一般カード8のID等も交換情報により特定可能とする。
遊技装置2にて乗入元と乗入先との組み合わせに応じて払出の最小単位を設定し、その最小単位に応じた持玉乗入払出が行われるように持玉乗入元の乗入値を特定するようにしたので、乗入付与処理に応じて他種別の持玉を対価として徴収する場合であっても、整数とならない端数が発生する虞を軽減出来る。
遊技機1及び払出ノズル24の構成上の最小の払出単位の倍数であり、更にその対価が整数となる値を乗入払出の最小単位としたので、乗入払出の最小単位が遊技機1及び払出ノズル24の構成上不可能な払出処理を行う払出単位となる虞を軽減出来ると共に、その対価となる他種別の持玉や貯玉が整数となることで乗入払出に応じて徴収する場合であっても、整数とならない端数が発生する虞を軽減出来る。
乗入後、自種別の持玉が発生しても乗入状態を継続し、自種別の持玉の払出を抑制するようにしたので、遊技者がいずれのレートを対価として乗入付与処理が行われているのかを把握出来ずに混乱してしまうことを抑制できる。
再プレイ上限値を超えないように乗入処理を行うようにしたので、認証上限と再プレイ上限値とを考慮した上での乗入付与処理が可能となる。
貯玉乗入処理時には認証処理を要するが、持玉乗入処理時には認証処理を不要としたので、もしもの場合の被害を抑えつつも、必要性の低い認証処理を抑えた適度な認証処理が可能となる。
持玉があれば持玉、持玉がなければ貯玉を対象として乗入処理を行うようにしたので、遊技場の方針として多数を占める貯玉よりも持玉を制限が少なく遊技者にとって利用し易い方針がとられている場合に、遊技者にとって利用し難い貯玉を無暗に乗入付与処理の対象とする虞を軽減出来、遊技者にとって利用し易いシステムになり得る。
貯玉対象となる口座を指定した場合も基準種別とした場合も端数分は基準種別にて取り込むようにしたので、整数とならない端数について取込処理を行う場合に、取込処理で端数が発生するレートを基準種別に留め、全てのレートに端数が生ずる虞を軽減出来る。
一般カード8へ再持玉する場合に、異種別合算可能な種別から選択可能に再持玉するようにしたので、異種別合算を遊技場が希望するグループ内のレート間の処理に留めることが可能となり、無暗に異種別合算が行われる虞を軽減出来る。
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
遊技装置2は、図6のように乗入値と乗入払出とを管理し、乗入払出が乗入値となった場合に乗入状態を終了することで、乗入付与処理の対象となる遊技価値が乗入価値を超えないことを条件として乗入付与処理を許容する構成を例示したが、例えば乗入値を乗入払出により減算していき、0となった場合に乗入状態を終了する等、どのような構成を採用しても良い。また、他も含めて超えないとは超過するだけなく以上とならない構成も包含する。同様に達しないとは未満だけなく以下とならない構成も包含する。
記録媒体に獲得価値を対応付けておき、その記録媒体を受け付けること、及び遊技媒体を計数した場合に計数した遊技装置2の自種別を対応付けることでレートを特定可能な獲得価値を受け付ける構成を例示したが、いずれか一方の受け付けのみを採用しても良いし、例えば指紋等の記録媒体以外の識別情報に獲得価値を対応付けておき、その識別情報を受け付けることにより獲得価値を受け付ける構成を採用しても良い。
遊技者による乗入操作が行われることを状態切替条件として例示したが、他に、自種別の持玉がなく他種別の乗入可能な持玉があれば、遊技者の操作を伴うことなく成立するという条件を状態切替条件とする等、状態切替条件等の条件は適当な条件であればどのような条件を採用しても良い。
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。
遊技装置2として貨幣受付処理や、その貨幣による対価付与処理(貸出処理)の所謂貸出機の機能を備えた遊技装置を例示したが、持玉の計数や払戻しが可能であれば、必ずしも貸出機の機能を備える必要はない。
例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
例示した処理は遊技装置2だけでなく、中継装置4や管理装置6等、どのような機器により行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどのように組み合わせても、適宜採用しなくても良く、更に設定により有効、無効を切り替えるように構成しても良い。
Claims (6)
- 遊技機にて使用する遊技価値のレートが複数設けられた遊技場に対応した遊技場用システムであって、
遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値であって対応するレートを特定可能な獲得価値を受け付ける価値受付手段と、
当該受け付けられた獲得価値を対価として、遊技者へと遊技価値を付与する付与処理を行う価値付与手段と、
前記獲得価値の内、前記付与処理の対象となる遊技価値のレートである付与レートとは異なるレートである他レートの獲得価値である他獲得価値を対価とした前記付与処理である乗入付与処理を行うためのレート間の換算処理である乗入処理を行う乗入処理手段と、
前記付与レートと前記他レートとの組み合わせに応じて、前記乗入付与処理の付与単位、或いはその対価を示す乗入単位を設定する設定手段と、
前記乗入処理が行われる場合に、当該乗入処理の対象となる付与レートと他レートとの組み合わせに応じて前記乗入単位を特定し、当該特定した乗入単位に応じた前記乗入付与処理が行われるように当該乗入付与処理の付与対象となる遊技価値である乗入価値を特定する乗入価値特定手段と、
を備えたことを特徴とする遊技場用システム。 - 前記価値付与手段は、第1の最小付与単位にて遊技価値を付与する第1価値付与手段と、当該第1の最小付与単位とは異なる値を示す第2の最小付与単位にて遊技価値を付与する第2価値付与手段とを含んで構成され、
前記設定手段は、前記付与レートと前記他レートとの組み合わせと共に、対象となる乗入付与処理が前記第1価値付与手段と、前記第2価値付与手段との内、いずれを対象とするのかにより前記乗入単位を区分して設定し、
前記乗入価値特定手段は、前記乗入処理が行われる場合に、当該乗入処理の対象となる付与レートと他レートとの組み合わせと共に、対象となる乗入付与処理が前記第1価値付与手段と、前記第2価値付与手段とのいずれにより行われるかに応じて前記乗入単位を特定し、当該特定した乗入単位に応じた前記乗入付与処理が行われるように前記乗入価値を特定することを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。 - 前記乗入価値特定手段により乗入価値が特定された場合に前記価値付与手段の状態を、前記乗入付与処理を行う状態である乗入状態へと切替える状態切替手段を備え、
前記価値付与手段は、予め設定される基準最小付与単位にて遊技価値の付与を行い、前記乗入状態となった場合には、前記基準最小付与単位とは異なる乗入最小付与単位にて遊技価値の付与を行い、
前記設定手段は、前記基準最小付与単位の倍数を示すと共に、当該乗入最小付与単位の対価となる前記他獲得価値が整数となる値である前記乗入最小付与単位を、前記乗入単位として設定することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技場用システム。 - 前記価値付与手段は、前記乗入状態でない場合には、前記基準最小付与単位の倍数を示す基準操作付与単位分の遊技価値を、遊技者による1回の付与操作に応じて遊技者へと付与する一方、前記乗入状態である場合には、前記乗入最小付与単位の倍数を示す乗入操作付与単位分の遊技価値を、遊技者による1回の乗入付与操作に応じて付与することで、前記乗入単位に応じた乗入付与処理を行い、
前記設定手段は、基準操作付与単位と、前記乗入操作付与単位とを区分して設定することを特徴とする請求項3に記載の遊技場用システム。 - 前記乗入価値特定手段により乗入価値が特定された場合に前記価値付与手段の状態を、前記乗入付与処理を行う状態である乗入状態へと切替える状態切替手段を備え、
前記乗入価値特定手段は、レートに対応付けられていない獲得価値を受け付けた場合に、当該獲得価値を前記付与レートに対応付け、
前記状態切替手段は、前記乗入状態である場合に、前記特定された乗入価値分の乗入付与処理が行われた場合には当該乗入状態を終了する一方、前記価値受付手段により前記レートに対応付けられていない獲得価値が新たに受け付けられた場合には当該乗入状態を継続することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技場用システム。 - 遊技者による発行操作に応じて、前記価値受付手段により受け付けられた獲得価値を記録媒体に対応付けて発行する発行手段と、
前記発行操作があった場合に、前記価値受付手段により受け付けられた獲得価値と、当該獲得価値に対して予め設定される基準獲得価値とを比較した結果に応じて、予め設定される発行条件が成立しない場合に前記発行処理を抑制する抑制手段と、
前記乗入価値特定手段は、前記乗入処理の対象となる前記他レートの前記他獲得価値について、前記基準獲得価値分の他獲得価値を除外する除外処理を実行可能であり、前記価値受付手段により受け付けられた獲得価値の内、当該他レートとは異なるレートにおける獲得価値により、前記発行条件が成立しない場合に前記除外処理を実行する一方、前記発行条件が成立する場合には前記除外処理を抑制することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の遊技場用システム。
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