JP6416684B2 - 遊技場用システム - Google Patents

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Description

本発明は遊技場用システムに関する。
遊技場の中には例えば貸出レート等に複数のレートを設けている遊技場も少なくない。そして、例えば特許文献1のように異なるレートの貯玉(遊技者が遊技場へと預け入れた遊技価値)をレート間の換算率にて換算し、遊技価値の付与を行う所謂乗入れを行いたいというニーズも少なくない。
特開2011−83380号公報
さて、特許文献1にも記載されているが、所謂再プレイを行う場合には上限値が設けられており、乗入れを行う場合であっても上限値を考慮する必要がある。
しかしながら、このような上限値は遊技場における売上金額を確保する等のような目的に基づき前日以前に預け入れられた貯玉(以下、前日貯玉)に対して設けられており、遊技者が当日に獲得した持玉を預け入れた貯玉(以下、当日貯玉)に対しては対象外とするのが一般的である。
一方で、乗入れ自体に制限を設けたいと考える場合には前日貯玉だけでなく当日貯玉も上限値の対象とする必要があるが、このような点については従来は何ら考慮されておらず、上記ニーズに応えることが難しかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、所謂乗入れを行う場合に、付与条件が成立しない場合に対価とすることが可能となる第1獲得価値と、付与条件に関わらず対価とすることが可能な第2獲得価値とに対してニーズに応じて適切に制限可能な遊技場用システムを提供することにある。
請求項1の発明によれば、第1獲得価値と第2獲得価値との双方を乗入れ条件の対象とすることで、遊技場の乗入れ付与処理を必要以上に認めたくないというニーズに対応可能になると共に、第1獲得価値による付与処理は別途制限したいというニーズに対して乗入れ付与処理を考慮した上で対応可能となる。
一実施形態における遊技場用システムの全体構成を示す概略図 乗入れ設定1を示す図 乗入れ設定2を示す図 遊技装置の記憶領域1を示す図 遊技装置の記憶領域2を示す図 遊技装置に表示される各画面例を示す図 POSにおける確認画面例を示す図 遊技装置による処理を示すフローチャート 遊技装置による乗入れ可能数特定処理を示すフローチャート 遊技装置による払出操作受付処理を示すフローチャート
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して遊技装置2(価値受付手段、価値付与手段、獲得価値管理手段、種別管理手段、乗入れ手段、状態切替手段、対価特定手段、許容手段、発行手段)及び情報表示装置3が設置されている。これら遊技機1、遊技装置2及び情報表示装置3は、中継装置4と接続されている。中継装置4は、LAN5を介して管理装置6(獲得価値管理手段、種別管理手段)と接続されている。
遊技場にはPOS7や残高精算機(図示せず)も設置されている。POS7及び残高精算機も、LAN5を介して管理装置6と接続されている。POS7は、遊技場内の景品交換カウンタに設けられており、遊技場の係員により操作される。POS7は、カードリーダ8を付属しており、一般カード9(記録媒体)を当該カードリーダ8により受け付けると、その受け付けた一般カード9に対応付けられている持玉(遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値)に基づいて景品交換が可能であるか否かの判定や、景品交換に関わる情報の記憶等の景品交換処理を行う(獲得価値について精算処理を行う)。この場合、POS7は、一般カード9に記録されている獲得価値の大きさを取扱うときは、管理装置6が一般カード9に対応して予め記憶している獲得価値の大きさと照合した上で獲得価値の取扱いを有効とし、その有効とした獲得価値の範囲内での景品交換を許容する。また、図示しない残高精算機は、一般カード9を受け付けると、その受け付けた一般カード9に記録されている残高の返却処理を行う(貨幣価値の精算処理を行う)。
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード10、モニタ11、プリンタ(図示せず)等が接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
管理装置6は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機側(遊技機1、遊技装置2等)から送信される遊技信号を受信することにより、遊技機1、遊技装置2等の稼動状況を管理することで、遊技機1の稼動状況を示す遊技データを表示する遊技情報表示サービスを実行したり、遊技者毎の獲得価値の大きさ(持玉、会員の場合には貯玉も)を記憶管理することで、遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄し、当日或いは後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービスを実行したりする。
遊技機1は、CRパチンコ機であり、盤面12に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル13、上部受皿14、下部受皿15を有すると共に、盤面12に、液晶表示部16、普図入賞口17、第1始動口18、第2始動口19、大入賞口20等を有する。
遊技機1は、以下に示すように動作する。
(1)第1始動口18は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口19は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口18,19への入賞(始動入賞)に応じて大当り抽選を行い、抽選結果を液晶表示部16にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当りとなる。
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されない。
(3)大当り抽選の当選確率(大当り確率)は1/360であり、大当りがその後確変状態(確変、甘中)となる大当り(確変大当り)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当りが発生すると15ラウンド(R)分だけ大入賞口20を開放する。1Rの上限入賞数は10玉、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数または上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
(4)確変中は大当り確率が1/36に向上すると共に、第2始動口19への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当りまで継続するので、大当り後に大当りでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当り(通常大当り)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
(5)第2始動口19は普図入賞口17への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当りとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。また、開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口19の入賞率が高くなる。
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打込みや各始動口18、19への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を送信する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから送信される消費価値(アウト)を特定可能な信号(稼動信号)である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から送信される信号でも良い。
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出(付与)玉10玉に対して1パルスが送信されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。尚、補給装置から送信される補給信号をセーフ信号としても良い。
・始動信号=遊技機1から出力される始動入賞により変動(作動)する液晶表示部(役物)15におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号。図柄変動確定時に出力されるので信号入力に応じて図柄変動を特定するので、「始動信号数×1」をスタート回数として特定する。尚、始動口に入賞したことを示す信号としても良い。
・大当り信号=遊技機1から出力される大当り期間を特定可能な信号。大当り中にレベル出力される状態信号なので大当り信号入力中を大当り中として特定する。
・特別状態信号=遊技機1から出力される特別状態(甘中)を特定可能な信号。第2始動口の入賞率が向上する特別状態中(時短中)にレベル出力される状態信号なので、特別状態信号入力中を特別状態中として特定する。勿論、確変中に出力される信号であっても良い。また、大当り信号と特別状態信号のいずれも入力していない期間を通常状態として特定する。尚、例示したスペック等は単なる例示であり、どのようなスペックの遊技機に対応しても良い。
図1では遊技機1としてパチンコ玉を遊技媒体とするパチンコ機を図示したが、遊技場にはパチンコ機が設置されたパチンココーナーと、メダルを遊技媒体とするスロットマシンが設置されたスロットコーナーとが設けられている。パチンココーナーには、1玉4円レートのパチンコ機が設置された4パチコーナーと、1玉2円レートのパチンコ機が設置された2パチコーナーと、1玉1.67円レートのパチンコ機が設置された1.67パチコーナーと、1玉1円レートのパチンコ機が設置された1パチコーナーとが設けられている。スロットコーナーには、1枚20円レートのスロットマシンが設置された20スロコーナーと、1枚5円レートのスロットマシンが設置された5スロコーナーとが設けられている。つまり、遊技場には、遊技機1にて使用する遊技価値の種類及びレートが異なるコーナーが複数設けられている。尚、レートとしては貸出レートと交換レートとを同一レートとしているが異なるレートを採用しても良い。また、スロットマシンの詳細な説明は省略する。
遊技装置2は、所謂各台計数機能付の貸出機であり、遊技装置2の遊技状態を示す状態表示部21、貨幣(遊技者所有の貨幣価値)が投入される貨幣投入口22、遊技者からの操作入力を受け付けると共に持玉数や貯玉数等の再プレイに関わる情報、或いは遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当り確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部23、持玉または貯玉を払い出すための払出釦24、払い出された玉が通過する払出ノズル25、カードが挿入されるカード挿入口26、遊技機1の下部受皿15の下方に位置する着脱可能な計数受皿27等を有する。
遊技装置2は、以下に示す機能を備えている。
(1)貨幣が貨幣投入口22に投入されたことで、貨幣を受け付け(貨幣受付処理)すると、遊技機1と遊技装置2との双方において入金額を残高に加算して表示する。残高がある状態で遊技機1の貸出釦(図示せず)が押下げされると、貸出1単位(例えば500円)分の貸出玉(対価付与価値)を遊技機1内部の払出機構から払い出し(貨幣価値と引換に、遊技に使用可能な遊技価値を付与する貸出処理を行い)、その対価分を残高から減算する。尚、貨幣は複数回分の対価付与処理の対応分を受付可能である(例えば1万円まで)。尚、玉の払い出しを遊技装置2により行っても良い。
(2)遊技機1の下部受皿15が操作された(開放された)ことで、下部受皿15から落下した玉を計数受皿27で受けると、その受けた玉を持玉(計数玉)として計数して液晶表示部23に表示する。持玉がある状態で遊技装置2の払出釦24が押下げされると、持玉の一部を遊技機1内部の払出機構から払い出し(獲得価値を対価として遊技者へと遊技価値を付与する付与処理を行い)、その払出分を持玉数から減算する。尚、この場合も、玉の払い出しを遊技装置2により行っても良い。
(3)残高または持玉がある状態で遊技機1の返却釦(図示せず)が押下げされると(発行操作を受け付けると)、残玉及び合計持玉(引換分を除いた残有価価値)を特定可能な一般カード9を発行する(発行処理を行う)。一般カード9がカード挿入口26に挿入されている状態で返却釦が操作されたときには、そのカード挿入口26に挿入されている一般カード9に残高及び合計持玉の情報を対応付けて(記録して)発行し、一般カード9がカード挿入口26に挿入されていない状態で返却釦が操作されたときには、カードストック部(図示せず)にストックしているICカード(貯留記録媒体)をカード挿入口26に繰出して残高及び合計持玉を記録する(対応付ける)ことで一般カード9として発行する。一般カード9を発行すると、自装置を特定可能な情報(遊技装置ID、装置識別情報)、発行した一般カード9を特定可能な情報(カードID、記録媒体情報)、一般カード9に記録した残高及び合計持玉の情報等を含む発行情報を管理装置6に送信する。尚、残高や合計持玉の一部を発行対象とする分割発行も可能とする。また、一般カード9を受け付けた場合は、その残高や持玉を引継ぐ。
(4)会員カード(記録媒体)もカード挿入口26へと挿入することで受付可能で、会員カードに対しても一般カード9同様に持玉や残高を対応付け可能である。但し、残高は一般カード9同様に会員カードに書き込まれるが、持玉は会員カードには書込まれず、管理装置6にて会員カードのIDである会員IDに対応付けて管理され、会員IDが対応づけられると貯玉として特定される。即ち、遊技者の獲得価値として会員IDに対応付けられた獲得価値が貯玉、一般カード9に対応付けられる等の未対応のものが持玉となる。貯玉は営業日当日以外の期間を含む期間にて獲得した遊技価値であるから、翌日以降も払戻処理や景品交換等を可能とするが、持玉は当日限り有効(貯玉の内、当日預入れられた当日貯玉の場合、翌日以降は貯玉扱い)等、異なる有効期限が設けられる等の違いがある。
(5)中継装置4との間でデータ通信(シリアル通信)を行うことで、上記した貨幣受付処理、付与処理、計数処理、払戻処理、発行処理、カード受付処理等の各処理、残高や貸出玉数、入金額、貸出玉数、貸出玉の対価となる売上額、計数玉、払戻玉等の値を特定する。これらをパルス信号(例えば入金1000円毎に1パルス、売上100円毎に1パルス等)にて特定しても良い。尚、貸出玉や持玉の一部を払い出す際のデータ通信については中継装置4を介さずに遊技機1との間で直接行っても良い。
管理装置6には、上述した各コーナーのレートに対応する複数の口座が設定されており、玉やメダルを計数して貯玉操作した場合に会員IDと対応付けて貯玉(預け入れ)することができる。本実施形態では、会員IDに対応付けて4パチ口座、2パチ口座、1.67パチ口座、1パチ口座、20スロ口座、5スロ口座がそれぞれ設定されており、コーナーで使用可能なメイン口座(コーナーで優先的に使用する遊技媒体の持玉または貯玉のことで、例えば、4パチコーナーであれば、4パチ口座)以外のサブ口座(同じく4パチコーナーであれば、2パチ口座、1.67パチ口座、1パチ口座)を使用可能な乗入れが可能となっている。例えば、4パチコーナーにおいて1パチ口座に1000玉の貯玉或いは持玉(当日貯玉)があれば、4円玉250玉として貯玉の再プレイ、或いは持玉の払い出しに使用できる。
図2は乗入れに関する設定である乗入れ設定1を示しており、管理装置6に対する設定操作に応じて各遊技装置2へ送信されることで当該遊技装置2に設定される。
乗入れ設定1には、以下の各項目が設定されている。
・種別=レートに応じた遊技機グループ。尚、別途、対応する台番範囲が設定され、遊技装置2に対応する台番が属する台番範囲の種別が、当該遊技装置2の遊技機に対応する付与レートである自レート(自種別)となり、その持玉や貯玉が自獲得価値となる。それ以外の種別が他レート(他種別)となり、その持玉や貯玉が他獲得価値となる。
・認証上限=遊技者が暗証番号や指紋認証等の認証処理の1回当りに許容される再プレイ数の上限。
・再プレイ上限(付与条件、付与上限)=1営業日当り(所定の単位期間)、1つの会員IDに対して許容される再プレイ数の上限。この上限値は乗入れ処理に関わらず該当レートにて払い出された玉数の合計値と比較され、この上限値までの再プレイ(第1付与処理)が許容される。尚、対象は前日貯玉や持玉(第2獲得価値)による払い出しとなり、当日貯玉による払い出し等は対象外。
・払出単位=遊技価値を付与する場合に、対価を貨幣価値とする貸出処理、対価を持玉とする払戻処理、或いは対価を貯玉とする再プレイ処理を行う場合の1回の操作に応じて払い出される遊技媒体の基本となる上限値(基準操作付与単位)。
・対価額単位=払出単位分の貸出処理を行った場合に減算される貨幣価値(レート情報)。
・換算基準値=該当レートの価値情報であり、対価額単位÷払出単位により示される1遊技価値当りの貨幣価値(単価)を示す。乗入れ処理を行う場合、乗入れ先の換算基準値を乗入れ元の換算基準値にて除した値が乗入れ時の換算率となる。例えば4パチから1パチに乗入れる場合、乗入れ先となる1パチの換算基準値(1)を乗入れ元となる4パチの換算基準値(4)にて除した1/4が換算率となり、乗入れ払出により1パチにて払い出した玉数に換算率を乗じた値を対価として4パチから減算する。
・乗入れ上限(乗入れ条件)=乗入れ先となった場合の乗入れ払出先の1営業日当りの上限。
・グループ=乗入れを許容するグループ。乗入れ先と乗入れ元とが同一グループであることを条件として乗入れ払出を許容する。つまり、乗入れは図2に示すグループ内にて許容されており、乗入れ元として指定した種別と同一グループの種別が乗入れ先として指定されることを条件として乗入れ払出を行う。
尚、図2では玉やメダル等、同一の遊技媒体をグループ化しているが、同一の遊技媒体を異なるグループとしたり、異なる遊技媒体を同一グループに設定したりしても良く、更にどのグループにも属せず乗入れ自体を行わない種別を設けても良い。また、POS7等でもカードを受け付け、乗入れ元を指定することで乗入れ処理(乗入れ元と乗入れ元値の特定)が可能となっている。
一方、遊技装置2には図3に示す乗入れ設定2が設定されており、乗入れ設定1と同様に管理装置6に対する設定操作に応じて各遊技装置2に設定される。この乗入れ設定2は、後述する遊技者による乗入れ操作(予め設定される状態切替条件の成立)に応じて、レート(種別)の異なる持玉や貯玉(以下、持玉等)を自身に対応した種別(自種別)の再プレイ処理(乗入れ付与処理、他種別の前日貯玉を対価とするのが第1乗入れ付与処理、他種別の当日貯玉や持玉を対価とするのが第2乗入れ付与処理)を行うためのレート間の換算処理である乗入れ処理を行う際に、乗入れ設定1と同様に参照されるように設定されている。即ち、乗入れ設定2では、乗入れ払出に応じた対価の徴収時に整数とならない(小数点未満の)端数の対価が発生しないように乗入れ設定1の払出単位とは異なる払出単位を含む払出単位(乗入れ単位)を乗入れの組み合わせに応じて設定している。つまり、乗入れ払出は1玉単位で払い出す遊技装置2の払出ノズル25を払出手段としており1玉単位での払出が可能であるが、図2に示す乗入れ先の払出単位をそのまま採用すると対価となる他種別の持玉等が端数になる場合があるので、その端数を考慮して乗入れ対象となるレートの組み合わせ、及び対象となる払出手段に応じて各々異なる払出単位を設定している。
ここで、図3に斜線領域で示した箇所は図2で示す乗入れ先の払出単位とは異なる払出単位が設定されており、この点について4パチから2パチへと乗入れ処理を行う場合について説明する。
4パチから2パチへと乗入れ処理を行う場合、換算率は1/2(=2÷4)となる。ここで、2パチの払出単位である125玉の払い出しを行うと、4パチの減算対象は62.5(=125×1/2)玉となってしまい、整数単位で減算することができなくなる。そこで、減算対象が整数となる乗入れ先の払出単位以上である最小値(126)を払出単位として設定し、対応する減算値である63を併せて設定することで減算対象を整数としたままでの乗入れ処理を可能としている。斜線領域で示す他の箇所の各値も同様の特定方法にて特定しており、以下、特定方法について具体的に説明する。
払出単位は、上記したように図2の乗入れ先の払出単位に対応する乗入れ元の減算値が整数とならなければ、乗入れ先の払出単位に1(払出ノズル25による払出単位、最小付与単位)を加算し、その値に対応する乗入れ元の減算値が整数とならなければ更に乗入れ先の払出単位に1を加算するという処理を対応する乗入れ元の減算値が整数となるまで繰返すことにより最終的に特定できる。尚、図3の乗入れ設定2は説明の都合上設定値として例示したものであり、図2を設定すれば、上記処理等により図3の各設定値を特定可能であるので、乗入れ設定2を遊技装置2に別途設定しなくとも、図2の設定に応じてまたは乗入れ処理時に毎回処理を行う等して設定しても良いし、図3の設定を管理者による操作入力等により行っても良い。
本実施形態では乗入れ時の払い出しを1玉単位で払出可能な払出ノズル25にて払い出すことにより上記のような処理となるが、払出手段が最小付与単位を25玉とする遊技機等の場合には対応する最小付与単位にて払出単位を特定する必要がある。また、乗入れ払出についても遊技機1からの払い出しとし、遊技機1にて払い出せない端数(25玉に達しない)分を遊技装置2のノズル25から払い出しても良い。
さて、遊技装置2は、通常の処理に加えて、乗入れを行うための処理を実行するようになっている。
図8は、遊技装置2による乗入れを行うための処理に関する動作を示すフローチャートである。遊技装置2は、貨幣を受け付けたか(S101:NO)、貸出操作を受け付けたか(S102:NO)、計数玉を受け付けたか(S103:NO)、乗入れ操作が有るか(S104:NO)、払出操作(付与操作)を受け付けたか(S117:NO)、全発行操作を受け付けたか(S107:NO)、解除操作を受け付けたか(S108:NO)、一般カード9または会員カードを受け付けたか(S109:NO)の待機フローを実行している。
遊技者が遊技装置2に貨幣を投入すると、貨幣を受け付け(S101:YES)、遊技機1の貸出釦を押下げると、貸出操作を受け付け(S102:YES)、獲得玉を計数すると、計数玉を受け付け(S103:YES)、それらの受け付けに応じて貨幣受付処理や貸出処理等の各対応処理を行ってから(S116)、残高や持玉等を対象として記憶領域を更新する(S115)。
図4は遊技装置2(管理装置6)の記憶領域を示しており、カード挿入により受け付けた貨幣価値の内、貸出処理の対価となっていない貨幣価値である残高と、当日の遊技により遊技者が獲得した遊技価値の内、払戻処理や持玉乗入れ払出、或いは景品交換等の対価となっていない遊技価値である持玉(当日貯玉、第2獲得価値)と、遊技者が獲得した遊技価値の内、会員IDに対応付けて前日までに遊技場へと預け入れられた持玉である貯玉(前日貯玉、第1獲得価値)と、乗入れ処理、或いは再プレイ処理により払い出された遊技価値を示す貯玉に対応した再プレイ数と、乗入れにより払い出した遊技価値を示す乗入れ払出(乗入れ払出値)とがレート別に(種別単位で)記憶、管理されている。
また、図5は遊技装置2の記憶領域2を示しており、以下の項目が設定されている。
・状態=現在の状態が乗入れ状態、貯玉認証状態、及びいずれでもない待機状態のいずれか。
・乗入れ元=乗入れ元の種別、即ち、乗入れ払出を行った場合の対価分の減算対象。
・認証払出=前回の認証処理を行ってから乗入れ払出も含めた貯玉を対価とした再プレイにより払い出した遊技価値で、後述する認証差は図2の認証上限とこの認証払出の差を示し、認証処理後に次の認証処理を行う必要なく再プレイ可能な遊技価値を示す。
尚、乗入れ状態とは、遊技装置2に対応していない種別(他種別)の再プレイ処理(乗入れ払出)が可能となる状態である。
図4及び図5は遊技装置2だけでなく、管理装置6や会員カード等の記録媒体でも管理、記憶可能となっている。尚、図示しないが、図2,3の設定情報も管理される。
ここで、図4は4パチにて1パチを乗入れ元とする乗入れ払出を行う等して、1.67パチの持玉(当日貯玉)が1200、貯玉(前日貯玉)が1680、1パチの持玉が400、貯玉が280残った状態を示している。この状態で、4パチを自種別とする遊技装置2にて1.67パチを乗入れ元とする乗入れ操作を行う場合、及び4パチを乗入れ先、1パチを乗入れ元とした乗入れ払出を行う場合の処理を例に挙げて、乗入れ操作、乗入れ処理、及び乗入れ払出について説明する。尚、乗入れ払出に関わる乗入れ処理は、後述する払出操作受付処理で説明するように乗入れ状態にて払出操作を行う毎に判定する。
遊技者がメイン口座とは異なるサブ口座(他口座)の持玉または貯玉を利用する場合は、遊技装置2の待機画面にて液晶表示部23のいずれかをタッチする。すると、メニュー画面が表示される。
図6は遊技装置2での乗入れ操作時における液晶表示部23に表示される各画面例を示している。メニュー画面1にはタイトル表示部23aに「メニュー」が表示されると共に、「持ち玉共有」釦23b、「他口座利用」釦23c、「入金残高取出」釦23d、「会員カード挿入」釦23eが表示されており、「次」釦23fをタッチすることにより次のメニュー画面を表示することができる。尚、図6では「会員カード挿入」釦23eが活性化されているが、会員カード挿入中であれば非活性状態となる。
さて、遊技者が「他口座利用」釦23cをタッチすると、遊技装置2は、乗入れ操作が有ったと判断し(S104:YES)、乗入れを認証するために認証処理を行い(S105)、乗入れフラグを1とする(S106)。認証処理では、まず、乗入れ元となる口座を選択する(乗入れ操作を行う)選択画面を表示する。
図6に示す選択画面は、4パチコーナーの遊技装置2において図4に示す記憶情報の場合の表示例を示している。タイトル表示部23aには「口座選択」が表示されていると共に、選択可能な口座が表示される。
ここで、遊技装置2が選択対象とする口座は当該遊技装置2と同一グループの種別であり、自種別以外の他種別となる。図4では4パチの遊技装置2での乗入れ操作を想定しているため、Aグループの4パチ以外の他種別が選択対象となっている。また、選択対象となる他種別の内、自種別の後述する総換算値が、図3のような乗入れ組み合わせにより予め設定された乗入れ払出単位以上の他種別のみが選択対象となり、そうでない他種別(図4では2パチ)は非活性化され(図4中に斜線で示す)、選択不能となっている。そして、活性化されている1.67パチ等の乗入れ元となる種別の選択に応じて認証画面が表示される。
認証画面では、タイトル表示部23aに「暗証番号入力」が表示されると共に、テンキー23jを表示する。この認証画面において、会員の遊技者が予め登録されている暗証番号をテンキー23jにより入力する等して認証されると、確認画面1が表示される。
確認画面1では、タイトル表示部23aに「口座選択」が表示されると共に、乗入れ先種別23l、乗入れ元種別23k、総元貯玉23m、乗入れ可能数23nが表示される。総元貯玉とは乗入れ元の持玉と貯玉との合計であり、乗入れ可能数は総元貯玉を乗入れ先に換算した場合に乗入れ処理により乗入れ可能となる値であり、以下の乗入れ可能数特定処理により特定する。
以下、乗入れ可能数特定処理について、図4の状態にて1.67パチやその他の種別を乗入れ元とした乗入れ処理を行う場合について説明する。
図9は、乗入れ可能数特定処理を示すフローチャートである。まず、乗入れ差(=乗入れ上限−乗入れ払出)が持再合計値(=持玉換算値+再プレイ可能数:合計換算値)とを比較する(S201)。つまり、乗入れ制限を考慮してどの程度の乗入れが可能かを特定するのである。乗入れ先が4パチの場合、乗入れ元に関わらず乗入れ差は1500(2000−500)となる。そして、乗入れ元が1.67パチである場合、乗入れ元の持玉(1200)と貯玉(1680)との合計値である総元貯玉は2880であるので、換算率となる12/5で除した持玉換算値(第2換算値)は500、貯玉換算値(第1換算値)は700となる。再プレイ差(再プレイ上限−再プレイ数)は1000(=3000−2000)であり貯玉換算値に達していることから再プレイ可能数(第1換算値)は貯玉換算値(700)となり、その合計を示す持再合計値は1200となる一方、乗入れ差は1500(=2000−500)であり、持再合計値が乗入れ差に達していないので(S201:YES)、持再合計値を仮乗入れ可能数とし(S202)、乗入れ払出単位は乗入れ元が1.67パチの場合125であることから、仮乗入れ可能数以下の値であって、乗入れ払出単位の倍数の最大値である1125を乗入れ可能数として特定する(S203)。
同様に、乗入れ先が1パチの場合、換算率は3/5であることから持玉換算値は2000、貯玉換算値は2800となる。再プレイ差は1000であり貯玉換算値以下であることから再プレイ可能数は再プレイ差(1000)となり、持再合計値は3000となる。乗入れ先が1パチであることから、乗入れ差は10000であり、持再合計値が乗入れ差に達していないので(S201:YES)、持再合計値を仮乗入れ可能数としてから(S202)、乗入れ払出単位は乗入れ元が1.67パチの場合200なので、仮乗入れ可能数以下の値であって、乗入れ払出単位の倍数の最大値である3000を乗入れ可能数として特定する(S203)。
一方、乗入れ差の方が小さければ、仮乗入可能数を乗入れ差とした上で、乗入れ可能数を特定する。即ち、乗入れ先が2パチの場合、換算率は6/5であることから持玉換算値は1000、貯玉換算値は1400となる。再プレイ差は6000であり貯玉換算値に達しているので再プレイ可能数は貯玉換算値(1400)となり、持再合計値は2400となる。乗入れ先が2パチであることから、乗入れ差は2000であり、持再合計値が乗入れ差に達しているので(S201:NO)、乗入れ差を仮乗入れ可能数としてから(S204)、乗入れ払出単位は乗入れ元が1.67パチの場合125なので、仮乗入れ可能数以下の値であって、乗入れ払出単位の倍数の最大値である2000を乗入れ可能数として特定する(S203)。
以上のように、図4の場合、乗入れ可能数として4パチは1125、2パチは2000、1パチは3000と特定することができる。尚、払出操作を受け付けた場合に上記のような処理を行い、乗入れ可能数が残存する場合に乗入れ払出を許容しても良く、例えば仮乗入れ可能数を特定せずに乗入れ払出単位の倍数単位で換算値等を特定して乗入れ可能数を特定する等、どのようにして乗入れ可能数を特定しても良い。また、他に例示する演算等も同様に例示した以外の演算方法等を採用しても勿論良い。また、認証上限を再プレイ上限同様に考慮して再プレイ可能数を特定した上で乗入れ可能数を特定しても勿論良い。
図6に示す確認画面1では、乗入れ先種別が4パチ、乗入れ元種別が1.67パチ、図4を参照して乗入れ元の総元貯玉が2880、乗入れ可能数が1125であることを示している。尚、図6の確認画面1では自種別(4パチ)のみの乗入れ可能数を表示しているが、他の種別の乗入れ可能数を特定し、表示対象としても良いし、乗入れ可能数を表示すること自体を省略しても良い。
乗入れ状態では図6に示すメニュー画面1がメニュー画面2のように変更され、「他口座利用」釦23cに代えて「他口座利用終了」釦23c’が表示される。そして、図6のメニュー画面2において「他口座利用終了」釦23c’のタッチ(解除操作)により確認画面2が表示され、「OK」釦23oのタッチにより解除操作を受け付けた場合も(S108:YES)、乗入れフラグを0として乗入れ状態を終了する(S121)。
遊技装置2は、全発行処理を行うための全発行操作(遊技機1の返却釦の押下げ)を受け付けると(S107:YES)、残高や持玉等の発行可能な有価価値全てを発行対象とした全発行処理を行い(S119)、貯玉認証フラグを0として貯玉認証フラグを終了し(S120)、乗入れフラグを0として乗入れ状態を終了してから(S121)、記憶領域を更新する(S115)。
ここで、発行処理時に乗入れ状態を終了する場合は乗入れ状態を台移動後も持ち越すために発行対象となったカードに乗入れ元値等を対応付けて発行する一方、解除操作や乗入れ元値分の払出を行った場合等、発行処理以前に乗入れ状態が終了した場合は台移動後も乗入れ状態は持ち越されない。つまり、遊技装置2は、乗入れ操作を受け付けた場合に乗入れ状態とするための識別情報である乗入れ情報をカードに対応付けて発行処理を行うのである。
遊技者が一般カード8を遊技装置2に挿入したり、図7のメニュー画面にて「会員カード挿入」釦22eを押下げて会員カードを挿入したりすると、カードを受け付け(S109:YES)、乗入れ状態であることを示す乗入れフラグを0としてから(S110)、管理装置6へ問い合せ等を行うことでカードに対応したデータを引継ぐ記録媒体受付処理を行う(S111)。つまり、乗入れ状態にてカードを挿入した場合は一旦乗入れ状態を終了する。これは、会員カードと一般カード8との持玉が合算される場合があり、この場合の処理の複雑化、及び遊技者の混乱を防止するためである。
尚、本実施形態では、会員カードは一般カード8の受付状態でも受付可能とし、一般カード8は、一般カード8や会員カードの受付状態(持玉がある状態を含む)では受付不能としているが、受付可能とした場合等も含め、カード受付時に乗入れ状態を継続しても良い。
遊技装置2は、カード受付時に、受付カードに自種別と同一グループの種別が乗入れ元として対応付けられていれば(S112:YES)、認証処理を行い(S113)、乗入れ状態としてから(S114)、記憶領域を更新する(S115)。ここで、図8のフローチャートでは省略しているが、本実施形態では、カード受付後の認証処理は、カード受付後の最初の払出釦24の押下げに応じて行う。
一方、台移動時、即ち全発行時には乗入れ元値を引き継ぐ。即ち、発行したカードに乗入れ元値を対応付け、カード受付時に台移動先にて乗入れ先値を再特定する(後述するPOS7等での乗入れ処理後も同様)。
台移動する場合、図5に示す「状態」「乗入れ元」「認証払出」を発行したカードに対応付け、台移動先にて引き継ぐ。
さて、遊技者が獲得した玉を遊技装置2により計数すると、遊技装置2は、計数玉を受け付け(S103:YES)、各対応処理において(S116)、遊技装置2の自種別を計数玉に対応付けることで持玉を得ることができるが、乗入れ状態にて自種別の持玉が発生した場合、乗入れ状態を継続したまま自種別の持玉払出を優先し、自種別の持玉払出が不可となると乗入れ払出を再開する。乗入れ払出では、持玉乗入れ払出を優先し、持玉乗入れ払出が不可となると貯玉乗入れ払出を行い、貯玉乗入れ払出が不可となると持玉と貯玉とを混合して払い出す混合乗入れ払出を行うようになっている。
即ち、遊技装置2は、遊技者が払出釦24を押下げすると、払出操作を受け付け(S117:YES)、払出操作受付処理を行う(S118)。この払出操作受付処理では、乗入れ元の持玉等を図3の換算基準値に基づいて換算処理して乗入れ払出単位分の払い出しが可能かを判定し、可能であれば乗入れ払出を行うようになっている。
図10は、遊技装置2による払出操作受付処理を示すフローチャートであり、種別(4パチ)に応じて図2の再プレイ上限(3000)と、乗入れ上限(2000)とが設定される。遊技装置2は、自種別の持玉は持玉基準値(例えば30玉)未満か(S301:YES)、乗入れフラグが1の乗入れ状態か(S302:NO)、貯玉認証フラグが1の貯玉認証状態か(S318:NO)の順で判定している。この場合、自種別の持玉が持玉基準値に達していれば(S301:NO)、乗入れ払出や貯玉による再プレイに優先して自種別の持玉を対価とした払戻処理を行う(S317)。これにより、乗入れ状態でも自種別の持玉による払戻処理が乗入れ払出に優先して行われる。以後、記憶領域を更新し(S314)、総元貯玉が貯玉基準値(例えば自種別の乗入れ払出単位の対価分)に達しているかを判定し(S315)、達している場合は(S315:YES)、乗入れ払出が可能であることから上記待機ルーチンを実行し、総元貯玉が貯玉基準値に達していない場合は(S315:NO)、乗入れ払出が不可であることから乗入れフラグを0として乗入れ状態を終了する(S316)。
自種別の持玉を対価とした払戻しが不可の場合は(S301:YES)、乗入れ状態かを判定し(S302)、乗入れ状態でない場合は(S302:NO)、貯玉認証状態かを判定する(S318)。貯玉認証状態でない場合(S318:NO)、認証画面での認証処理が行われ(S324)、認証が正しく行われると、貯玉認証フラグを1として自種別の貯玉による再プレイが許容される貯玉認証状態とする(S325)。このような貯玉認証状態で(S318:YES)払出操作が行われた場合は、自種別の貯玉による再プレイ処理が行われる。つまり、再プレイ分を、貯玉の減算対象とすると共に再プレイ数の加算対象として(S319)、再プレイ玉を払い出す再プレイ処理を実行してから(S320)、記憶領域を更新する(S321)。再プレイ処理の結果、再プレイ差及び認証差及び貯玉のいずれかが払出単位未満となり再プレイ処理を継続できない状況となれば(S322:YES)、貯玉認証フラグを0として貯玉認証状態を終了する(S323)。
一方、乗入れ状態の場合は(S302:YES)、乗入れ先にて乗入れ払出分の乗入れ払出を行っても乗入れ上限に達しないか(乗入れ条件)を判定する(S303)。即ち、図4のように、4パチでは既に500の乗入れ払出を行っているが、乗入れ上限である2000との差1500(乗入れ差)とが乗入れ払出単位である125とを比較して乗入れ上限に達しないと判定する(S303:NO)。尚、1.67パチのように乗入れ差(50=8000−7950)が乗入れ払出単位に達していなければ乗入れ払出は不可となり(S303:YES)、その旨のエラー表示を行う(S326)。
乗入れ払出が可能と判定した場合は(S303:NO)、まず、乗入れ元の持玉の換算値(持玉換算値)が乗入れ払出単位分残存するかを判定する(S304:対価特定処理)。即ち、1パチの持玉は400で換算率が4(4/1)であることから、持玉を換算率にて除した払出対象となる持玉換算値は100となり乗入れ払出単位125に25(持玉差)不足する(S304:YES)。尚、2パチを乗入れ先とした場合、持玉換算値200で乗入れ払出単位125に達しているので、乗入れ元の持玉(2パチなので250が減算対象)により乗入れ払出可能と判定し(S304:NO)、乗入れ払出単位分の持玉を減算対象とすると共に(S327)、乗入れ払出単位を乗入れ払出の加算対象とし(S312:全第2乗入れ付与処理)、乗入れ払出単位分の持玉を払い出す乗入払出処理を実行してから(S313)、ステップS314へ移行する。
一方、上述した1パチのように持玉による乗入れ払出が不可の場合は(S304:YES)、再プレイ可能な貯玉(再プレイ可能数)を、乗入れ元の貯玉と再プレイ上限とに基づき特定する。即ち、図4の4パチを乗入れ先、1パチを乗入れ元とすると、1パチの貯玉は280なので貯玉の換算値(貯玉換算値)は70となる。4パチでは既に再プレイ数が2000となっているが、再プレイ上限の3000との差(再プレイ差)として1000分の再プレイが可能であり、貯玉換算値が再プレイ差に達していないので貯玉換算値を再プレイ可能数として特定する。尚、貯玉換算値の方が大きければ再プレイ差が再プレイ可能数となる。
上述のようにして特定した再プレイ可能数が乗入れ払出単位に達しているかを判定し(S305:対価特定処理)、達していれば(S305:NO)、乗入れ元の1パチの貯玉(500分(4パチ125玉相当))による乗入れ払出(全第1乗入れ付与処理)が可能と判定し、認証差が乗入れ払出単位に達していることを確認した上(S328:NO)で(認証差が乗入れ払出単位に達していなければ(S328:YES)、認証処理が行われることを条件として(S329))、乗入れ払出単位分の貯玉を減算対象としてから(S330)、ステップS311へ移行する。
しかしながら、図4の1パチの貯玉は280であることから、再プレイ可能数は70(280分)であり乗入れ払出単位に達しない(S305:YES)。そこで、再プレイ可能数と持玉換算値との合計である持再合計値170(=100+70)を求め、その持再合計値が乗入れ払出単位に達しているかを判定し(S306)、達していることから(S306:NO)、乗入れ元の持玉と貯玉とを混合して減算対象とした乗入れ払出(混合乗入れ)が可能と判定する。このとき、更に払出対象となる貯玉換算値分(再プレイ可能数)の乗入れ払出により認証上限に達しないかを判定する(S307)。
即ち、図5のように認証払出は2000であり、4パチの認証上限の2500との差(認証差)は500であり、再プレイ可能数分の乗入れ払出を行っても認証上限を満たさず(S307:NO)、乗入れ払出が許容される。つまり、再プレイ可能数分の貯玉を減算対象とすると共に(S309)、乗入れ払出単位分の残りを持玉の減算対象とし(S310)、更に貯玉の減算対象分の換算値(100)を再プレイ数の加算対象とする(S311)。ここで、認証上限に達する場合には(S307:YES)、新たな認証処理を要するが(S308)、改めて認証処理を行うと認証払出が初期化(0)されるので認証差は2500となり、この場合も乗入れ払出が許容される。
要するに、許容された乗入れ払出が混合乗入れの場合、貯玉を優先して減算し、乗入れ払出単位分の残りを持玉の減算対象とするもので、再プレイ可能数分の貯玉280と、乗入払出単位から再プレイ可能数との差55(=125−70)分の持玉220(=500−280)とを減算対象とする。図4の状態から乗入れ払出を行うと、1パチの貯玉は0となり、持玉は180となる。
一方、持再合計値が乗入れ払出単位に達していなければ(S306:YES)、乗入れ払出が不可のためエラー表示を行う(S326)。このようにエラー表示するものの乗入れ状態を継続しているのは、他種別へと台移動した場合に乗入れ状態を継続することを想定しているが、この場合に乗入れ状態を終了しても良い。
また、持玉換算値が乗入れ払出単位に達していない場合に、再プレイ可能数を特定して持再合計値が乗入れ払出単位に達しているかを判定したが、乗入れ差が乗入れ払出単位に達しているかと共に持玉と貯玉との合計を換算した値を示す総換算値または持再合計値と乗入れ払出単位とを比較し、総換算値や持再合計値の方が少ない場合にエラー表示すれば、乗入れ払出が不可の場合に、ステップS304〜S307の判断を省略可能となる。
以上のようにして、乗入れ上限分の乗入れ払出を行えない場合には減算対象が持玉と貯玉のいずれであっても乗入れ払出を抑制する一方、貯玉を対象とした再プレイ処理として再プレイ上限分を行えない場合には乗入れ払出か否かに関わらず再プレイ処理(乗入れ払出も含む)を抑制すると共に、乗入れ状態であっても自種別の持玉があれば払戻処理を優先し、乗入れ払出ができなくとも乗入れ状態を継続し、総元貯玉がなくなれば乗入れ状態を終了している。
尚、再プレイ可能数が乗入れ払出単位に達しているものの、認証差は乗入れ払出単位に達していないが、持玉差には達している場合は、改めて認証処理を行わずに乗入れ払出を許容し、認証差分の貯玉と残りの持玉とを減算対象としても良いし、上記同様に改めて認証処理を行い、貯玉分のみで乗入れ払出を行っても良い。
また、乗入れ状態では自種別の再プレイが抑制されるが、他グループの乗入れ状態のカードを受け付けた場合は他グループの乗入れ状態を継続した上で自種別の再プレイを抑制しても良いし、乗入れ状態を終了しても良いし、同一グループの乗入れ状態へと移行しても良い。
次に台移動した際の処理を説明する。乗入れ状態は、上記解除操作や総元貯玉が貯玉基準値に達しなくなる等により成立する乗入れ終了条件が成立した場合に終了するが、終了条件が成立せずに図2に示す同一グループ間の台移動があった場合は乗入れ状態も引き継ぐ。
ここで、台移動に応じてカードを受け付けた上で、払出釦24の押下げがあると、認証画面を表示して認証処理を行い、承認されると乗入れ状態となる。尚、台移動を行ったか否かに関わらず、乗入れ状態中は自種別の貯玉による再プレイは乗入れ状態を終了しないと許容されないが、自種別の持玉による再プレイ(払戻処理)は自種別の持玉が持玉基準値に達していることを条件として乗入れ払出に優先して行われる。
即ち、乗入れ状態にて自種別の再プレイを行いたい場合は乗入れ状態をいったん終了する必要がある。尚、台移動時に認証処理を行わず、認証画面にて中止釦を押下げすれば乗入れ状態を終了するので、改めて払出釦24の押下げにより認証処理を行い、自種別の貯玉による再プレイが可能となる。
乗入れ処理はPOS7や残高精算機等、遊技装置2以外の払出機能(価値付与手段)が対応付けられていない端末(記録媒体受付手段、媒体乗入れ手段)でも可能であり、この場合はカード受付後に遊技装置2同様に乗入れ元となる種別を選択することで乗入れ操作を行う。この場合、遊技装置2と同様に認証処理を行い、認証されると確認画面が表示される。
図7はPOS7のカードリーダ8の液晶表示部に表示される確認画面例を示している。液晶表示部28には、乗入れ元の種別28a、総元貯玉28b、持玉28c、乗入れ先となり得る種別単位で特定された乗入れ可能数28dが表示され、「はい」釦28eの押下げにより乗入れ状態がカードに対応付けられる。
尚、乗入れ対象となるカードは会員カードが想定されるが、非会員向けの一般カード9を対象としても良く。この場合、持玉のみが対象となるが、認証処理は行わなくとも良いし、最初のカード発行時などに暗証番号を受入れる等して行っても良い。また、乗入れ処理は端末ではなく管理装置6にて演算等を行い、管理装置6からの情報送信により端末側にて乗入れ元値等を特定する。
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
貯玉と持玉との双方を乗入れ条件の対象とすることで、乗入れ払出を必要以上に認めたくないというニーズに対応可能になると共に、貯玉乗入れ払出は別途制限したいというニーズに対して乗入れ付与処理を考慮した上で対応可能となる。
付与条件の対象になる貯玉と対象にならない持玉とを比較した場合、持玉を優先して払出した方が乗入れ払出を多く利用可能となることから、持玉乗入れ払出が不可となった場合に貯玉乗入れ払出を行うことで、付与条件により必要以上に乗入れ付与処理を制限する虞を低減できる。
持玉乗入れ払出及び貯玉乗入れ払出のいずれもが不可の場合に、持玉と貯玉とを混合して乗入れて払出す混合乗入れ払出することで、対価をいずれか一方として必要以上に少量の玉を乗入れ払出とする虞を低減し、適量の玉を乗入れ払出対象にできる。
乗入れ付与条件が成立しない範囲にて貯玉換算値を特定するため、乗入れ払出、及びその対価の特定が乗入れ付与条件を考慮した上で適切に可能となる。
乗入れ操作を認証処理が行われた場合に成立するようにしたので、認証処理を必要とする貯玉を対価とした乗入れ付与処理を行う場合であっても、改めて認証処理を行う手間が生ずる虞を低減できる。
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張できる。
自種別の持玉がある場合に乗入れ操作を受け付けないようにしても良く、乗入れ状態にて、持玉が増加しない限りは乗入れ払出を行うが、持玉が増加した場合には自種別の持玉を払出すようにしても良い。また、予め設定される増加基準値(例えば1000玉)分の増加により初めて持玉が増加した等と判定しても良い。また、自種別の持玉や総元貯玉が基準値に達しないことにより残存するか否かを特定したが、残存するか否かを直接的に判定しても勿論良い。
遊技装置2、POS7、残高精算機にて乗入れ操作を行うことを例示したが、いずれかの端末のみで行っても良いし、いずれかを除外しても良いし、例示した以外の端末にて行っても良い。また、再プレイ上限や乗入れ上限等の対象を乗入れ先とすることを例示したが、乗入れ元としても勿論良い。
レートとして貸出レートと交換レートとの双方が複数設けられる場合を例示したが、いずれか一方のレートが複数設けられる場合に適用しても勿論良い。また、予め設定される自種別を計数した持玉の対応レートとして特定することで対応するレートを特定可能な獲得価値を受け付けることを例示したが、例えば遊技者が遊技開始時等にレートを選択可能な構成としてレートを設定し、計数時にその設定されたレートを採用する等、受け付けた獲得価値のレートを特定可能な構成や設定する構成はどのような構成としても良い。
達したか等の表現は、基準値との比較において、超過だけなく以上となったかを判定する構成も包含する。同様に達しない等の表現は未満だけなく以下とならないかを判定する構成も包含する。また、認証処理として暗証番号の入力を例示したが、例えば指紋認証や会員カードとは異なる記録媒体の提示等、本人であることを認証出来ればどのような認証処理を採用しても良い。
記録媒体にレートや獲得価値を対応付け、その記録媒体を受け付けること、及び自種別に対応付けて遊技媒体を計数することでレートを特定可能な獲得価値を受け付ける構成を例示したが、いずれか一方の受付のみを採用しても良いし、例えば指紋等の記録媒体以外の識別情報に獲得価値を対応付け、その識別情報を受け付けることにより獲得価値を受け付けても良い。この場合、乗入れ状態中に新たな記録媒体や識別情報を受け付けることにより、自種別の持玉の優先払出を行う構成とすれば良い。また、発行とは記録媒体を排出するだけでなく情報と記録媒体とを対応付ける処理を示す。
再プレイ上限等に対応する所定の単位期間として1営業日を例示したが、例えば1週間や1月間、或いは午前中等、どのような期間を採用しても良い。また、乗入れ上限と再プレイ上限との対象期間を1営業日、即ち、第1単位期間と第2単位期間とを共通した期間とすることを例示したが、乗入れ上限を1週間とする等異なる期間としても良い。
遊技者による乗入れ操作の受け付けや乗入れ情報が対応付けられた記録媒体の受け付け等により状態切替条件が成立することを例示したが、他に、自種別の持玉がなく他種別の乗入れ可能な持玉がある場合に、遊技者の操作を伴うことなく成立する条件を状態切替条件とする等、状態切替条件等の条件は適当な条件であればどの様な条件を採用しても良い。
通常の付与処理を行う付与手段を乗入れ状態へと切り替えることで乗入れ付与処理を行うことを例示したが、通常の付与処理を行う付与手段と、乗入れ付与処理とを行う付与手段とを区別して設けて、乗入れ状態に関わりなく乗入れ付与処理を行う様にしても良い。
例示した設定値は予め設定されれば、遊技場管理者が任意に設定しても、管理装置6の製造メーカにて設定しても、外部(例えばチェーン店本部等)の管理サーバから設定情報をダウンロードして設定しても良い。また、記録媒体としてカードを例示したが、有価価値を特定可能な情報を記録可能であれば例えばコイン等の他の記録媒体であっても良い。
貨幣受付処理や、貨幣による対価付与処理(貸出処理)の所謂貸出機能を備えた遊技装置2を例示したが、乗入れ払出が可能であれば、必ずしも貸出機能を備える必要はない。また、各台計数のシステムを例示したが、所謂島端計数を含む、或いは島端計数のみのシステムに適用しても良い。この場合も計数時に島端計数機に対応した種別や指定された種別を持玉に対応する種別とすれば良い。例示した全ての遊技情報は入力した信号により直接的に特定しても演算式を利用する等して間接的に特定しても良い。また、数値、桁数、項目等は例示であり、どのような数値を採用しても良い。
対象となる遊技機は遊技媒体をデータのみで管理する所謂封入式等の例示したパチンコ遊技機以外のパチンコ遊技機やスロットマシン等も採用できる。尚、所謂封入式等を考慮して遊技媒体は必要に応じて遊技価値と表現する。また、封入式等の場合、有価価値を遊技に消費出来る状態とすることが遊技に使用可能な遊技価値を付与する対価付与処理となる。
例示した処理は遊技装置2だけでなく中継装置4や管理装置6、或いはPOS7等、どのような機器にて行っても良い。また、変形例を含む例示した構成をどの様に組み合わせても、適宜選択的に採用しても良い。
図面中、1は遊技機、2は遊技装置(価値受付手段、価値付与手段、獲得価値管理手段、種別管理手段、乗入れ手段、状態切替手段、対価特定手段、許容手段、発行手段)、6は管理装置(獲得価値管理手段、種別管理手段)、7はPOS、8はカードリーダ、9は一般カード(記録媒体)である。

Claims (5)

  1. 遊技機にて使用する遊技価値のレートが複数設けられた遊技場に対応した遊技場用システムであって、
    遊技者が遊技により獲得した遊技価値である獲得価値であって対応するレートを特定可能な獲得価値を受け付け可能な価値受付手段と、
    遊技者からの付与操作の受け付けに応じて、前記獲得価値を対価として遊技者へと遊技価値を付与する付与処理を行う価値付与手段と、
    前記付与処理を行う場合に、予め設定される前記付与処理を制限するための付与条件が成立しない場合に対価とすることが可能となる第1獲得価値と、前記付与条件に関わらず対価とすることが可能な第2獲得価値とに区分して前記獲得価値を管理する獲得価値管理手段と、
    前記価値受付手段により受け付けられた前記獲得価値の内、予め前記価値付与手段に対応付けて設定される前記付与処理の対象となるレートである付与レートとは異なるレートである他レートの遊技価値である他獲得価値と、前記付与レートの遊技価値である自獲得価値とを管理する種別管理手段と、
    前記他獲得価値を対価とした前記付与処理である乗入れ付与処理を行うためのレート間の換算処理である乗入れ処理を行う乗入れ手段と、
    予め設定される状態切替条件の成立に応じて前記乗入れ付与処理を行う状態である乗入れ状態へと前記価値付与手段の状態を切り替える状態切替手段と、
    前記乗入れ付与処理が行われる場合に、対価となる他獲得価値を前記第1獲得価値と前記第2獲得価値との内から特定する対価特定処理を行う対価特定手段と、
    前記第1獲得価値を対価とする前記乗入れ付与処理である第1乗入れ付与処理は予め設定される前記乗入れ付与処理を制限するための乗入れ条件と、前記付与条件とが成立しない場合に許容する一方、前記第2獲得価値を対価とする前記乗入れ付与処理である第2乗入れ付与処理は前記付与条件に関わらず、前記乗入れ条件が成立しない場合に許容する許容手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技場用システム。
  2. 前記乗入れ手段は、前記他獲得価値を前記第1獲得価値と前記第2獲得価値とに区分して前記乗入れ処理を行うことにより、前記第1獲得価値に対応した換算値である第1換算値と、前記第2獲得価値に対応した換算値である第2換算値とを特定可能であり、
    前記対価特定手段は、前記乗入れ付与処理の対象となる遊技価値と前記第2換算値とを比較することにより、前記乗入れ付与処理の対価の全てを前記第2獲得価値とした全第2乗入れ付与処理が可能であれば、前記乗入れ付与処理の対価の全てを前記第2獲得価値とする一方、当該全第2乗入れ付与処理が可能ではない場合に、前記乗入れ付与処理の対象となる遊技価値と前記第1換算値とを比較することにより、前記乗入れ付与処理の対価の全てを前記第1獲得価値とした全第1乗入れ付与処理が可能であれば、前記乗入れ付与処理の対価の全てを前記第1獲得価値とすることを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
  3. 前記対価特定手段は、前記全第2乗入れ付与処理と前記全第1乗入れ付与処理の双方が可能ではない場合に、前記第1換算値と前記第2換算値との合計値である合計換算値と、前記乗入れ付与処理の対象となる遊技価値とを比較することにより、前記乗入れ付与処理が可能であれば、当該乗入れ付与処理の対価を前記第1獲得価値と前記第2獲得価値との双方とすることを特徴とする請求項2に記載の遊技場用システム。
  4. 前記付与条件は、前記第1獲得価値を対価とした付与処理である第1付与処理の対象となる遊技価値である第1付与価値の所定の単位期間において許容される上限を示す付与上限と、前記第1付与処理が行われた場合における前記単位期間を対象とした前記第1付与価値とを比較することにより成立するか否かが特定され、
    前記乗入れ手段は、前記付与条件が成立しない範囲にて前記第1換算値を特定することを特徴とする請求項2または3に記載の遊技場用システム。
  5. 前記乗入れ状態を開始する旨の遊技者による操作である乗入れ操作を受け付け可能であると共に、当該乗入れ操作を受け付けた場合に前記乗入れ状態とするための識別情報である乗入れ情報を記録媒体に対応付ける発行処理を行う発行手段を備え、
    前記価値付与手段は、所定の認証処理を条件として前記第1獲得価値を対価とした前記付与処理を行い、
    前記価値受付手段は、前記価値付与手段に対応して設けられ、前記記録媒体を受け付け可能であり、
    前記状態切替条件は、前記乗入れ情報が対応付けられた記録媒体が前記価値受付手段にて受け付けられた上で、新たな認証処理が行われた場合に成立することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の遊技場用システム。
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