JP2016048504A - 整理券発行装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】整理券の廃券率を大幅に低減して券用紙の無駄な使用量を最小限にし、ランニングコストの低減と保守の負担を低減する。
【解決手段】車両のドアが開くと、制御部30がスピーカ8に「整理券が必要な方は外装ケースに手を触れて下さい」のような音声案内をさせる。その後、筐体10が乗客にタッチされたことをタッチセンサ7が検知した場合にのみ、整理券の発行要求があったと判断し、券用紙3の両面に印字ユニット15,16で乗車地を示す番号を印刷し、搬送ローラ対12〜14の回転によって所定量搬送し、カッタ19で切断して整理券5を作成し、繰り出しローラ対22〜24等を正回転させて発券口10aへ送出し、抜き取り待ち状態にする。ドアが閉じたときに抜き取り待ちの整理券5が残っていたら、繰り出しローラ22〜24等を逆回転させて、それを引き戻して廃券ケース29内へ送リ込む。
【選択図】 図1

Description

この発明は、ワンマンバスやワンマン鉄道車両等のワンマン運転の車両において、運賃精算に必要な乗車地(区間)を証明するための整理券を発行する整理券発行装置に関する。
乗客の乗車地(区間)によって運賃が異なる路線を走行するワンマン運転車両には、乗車口付近に整理券発行装置を設置し、降車口付近の乗務員(運転手)が見やすい場所に運賃箱を設置している。
そして、乗客が乗車する際に整理券発行装置から発券待機中の整理券を引き抜いて所持する。その整理券には乗車地を示す番号等が印字されており、車内にはその番号と運賃額との関係を示す運賃情報が表示され、車両の走行と共にその運賃情報が更新される。
乗客は降車する際に、所持する整理券の番号と表示された運賃情報から運賃額を確認し、その運賃と整理券とを運賃箱に投入する。乗務員がその整理券の番号と運賃額とを見て、投入された運賃が正しいか否かを判断する。
整理券発行装置は一般に、車両が停車して乗車口のドアが開くのに連動して、長尺の券用紙の両面に乗車地を示す番号等を印字し、一定量搬送した後1枚の整理券に切断し、その先端部が発券口から突出するように送り出して抜き取り待ち状態にする。それによって、新たに乗車した客がその整理券を引き抜けるようにしている。整理券が引き抜かれたら、次の整理券を作成して送り出し、抜き取り待ち状態にする。
整理券は、運賃と共に運賃箱に投入された際に、裏表どちらに向いていても乗務員が番号を確認できるように、整理券の両面に番号を印字する必要がある。そのため、印字手段は、券用紙搬送路の上下両側にドラム状の印判を配置して、それを券用紙に同時に押し付けて区間番号を印字するスタンプ方式のものが多用されていた。そのドラム状の印判は、直径8cm程度のドラムの外周面に0から9の数字印が形成されており、2桁の番号を印字するためには、そのドラム状の印判を横に2個並べて上下に二組配置し、その各印判の回転位置をそれぞれ選択的に駆動制御する機構が必要であった。
近年は小型化を計るため、券用紙搬送路の上下両側にサーマル印字ヘッドを配置して、券用紙の両面にサーマル印字するサーマル方式が主流になってきている。しかし、この場合は券用紙に高価なサーマル用紙を使用する必要がある。
このような従来の整理券発行装置は、例えば特許文献1に記載されているように構成されている。
そして、装置内部にはロール状に巻かれた長尺の券用紙がセットされており、その券用紙の先端が待機位置、すなわちカッタで切断された位置で停止している。整理券発行装置が設置された車両の乗車口のドアが閉まったときは、特許文献1には図示されていないが、発券口を閉鎖するシャッタ機構がシャッタを閉じ、抜き取り待ち状態の整理券があればそれを装置内部に折り曲げて保留して、抜き取れない状態にする。
車両が次の停留所に到着する前に、乗務員が運転席付近にある停留所案内装置の停留所送りスイッチを押して次の停留所の放送案内をすると、停留所が進んだ旨の信号が整理券発行装置の制御部へ送られ、制御部は次に発行する整理券番号を把握する。
車両のドアが開くと、整理券発行装置がシャッタを開いて、装置内に保留していた整理券を発券口から突出させて、発券する整理券の番号が前と同じ場合はそのまま抜き取り待ち状態にする。しかし、番号が異なる場合は、前の整理券は不要なため、廃券機構の廃券レバーを駆動させて廃券ケース内へ押し込んで廃券する。
この場合、待機していた券用紙の両面に印字手段によって新たな番号を印字し、その券用紙を所定距離だけ送って切断し、整理券を作成する。その整理券を発券口へ送り出して抜き取り待ち状態にする。
乗客によってその整理券が抜き取られると、それを発券センサによって検知して、車両のドアが閉まるまで、上述した整理券を作成して抜き取り待ち状態にする動作を繰り返す。
車両のドアが閉まるとシャッタが発券口を閉鎖する。その後、整理券発行装置は、停留所案内装置の停留所を進める信号を受信しながら上述した動作を終点まで繰り返し、1運行の整理券の発行に関する動作が終了する。
実用新案登録第2575860号公報
このような従来の整理券発行装置では、それを搭載している車両が停留所に到着してドアが開くと、当該停留所に対応した番号の整理券を発券口に出して抜き取り可能な状態にする。例えば路線バスでは、停留所に人が居れば必ず停車してドアを開き、乗車するか否かにかかわらず、整理券を抜き取り待ちの状態にする。
そして、最後の乗客が整理券を抜き取った後も、整理券発行装置は最後の乗客であるとの認識ができないため、次の乗客のために整理券を抜き取り可能な状態にし、ドアが閉まるとシャッタを閉じてその整理券を装置内部に保留する。しかし、次にドアが開いた停留所での整理券の番号が前と同じ場合を除き、その整理券は不要になるため廃券処理をしていた。そのため、廃券される整理券の枚数分だけ券用紙が無駄に使用され、ランニングコストが余分にかかっていた。
また、近年は定期券の他にプリペイドの磁気カードやICカード等による現金によらない運賃清算方式が普及し、整理券を必要とする乗客が減少している。そのような路線においても整理券の発行は必要であり、その場合、停留所でドアが開いて整理券を抜き取り可能な状態にしても、抜き取られずにドアが閉まり、廃券にする割合が増加する。そのため、券用紙が無駄に使用される割合が増加する。
印字手段としてサーマル方式のものを使用する場合には、券用紙として高価なサーマル(感熱)用紙を使用するため、廃券分の券用紙の無駄な使用は、無駄なランニングコストを一層大きくしていた。
さらに、整理券発行装置は、主に車両の乗務員や整備員によって券用紙の補充や廃券を回収して廃棄するなどの保守(メンテナンス)がなされている。そのため、廃券による無駄が生じた分だけ券用紙の補充周期が短くなるばかりか、廃券を回収して廃棄する保守の頻度も高くなり、乗務員や整備員の作業負担が増えるという問題もあった。
この発明は、整理券発行装置におけるこのような問題を解決するためになされたものであり、整理券の廃券率を大幅に低減して券用紙の無駄な使用量を最小限にし、ランニングコストの低減と保守の負担を大幅に低減することを目的とする。
この発明は上記の目的を達成するため、車両に設置され、長尺の券用紙の両面に印字手段によって乗車地を示す番号を印字した後、切断して整理券を作成し、該整理券をその先端部が発券口から突出するまで送り出して抜き取り待ち状態にする整理券発行装置において、
外部からの整理券の発行要求を検知する発行要求検知手段と、上記車両のドアが開いた状態で、上記発行要求検知手段が整理券の発行要求を検知した場合にのみ、上記整理券を作成して抜き取り待ち状態にする制御手段とを設けたことを特徴とする。
上記車両のドアが開いた状態のときに、整理券の発行要求の仕方を音声又は表示によって案内する案内手段を設けるのが望ましい。
上記発行要求検知手段は、当該整理券発行装置の筐体への人体の一部のタッチを検知するタッチセンサであるとよい。
これらの整理券発行装置において、上記整理券の搬送方向に間隔を置いた複数の繰り出しローラ対と、その複数の繰り出しローラ対の間の整理券搬送路に、上記整理券を上記発券口へ送り出す方向には通過させ、その送り出す方向と反対方向の搬送に対しては上記整理券を廃券ケースに向けた分岐路へ案内するゲートを設けると共に、その分岐路に引き込みローラ対と廃券ローラ対を設け、全ての上記ローラ対が共通のモータによって、上記整理券を送り出す方向へ正回転及びその反対方向へ逆回転可能であるように構成するとよい。
この発明による整理券発行装置は、車両のドアが開いても、整理券を必要とする乗客の発行要求(オーダ)があった場合にのみ、整理券を作成して抜き取り待ち状態にする。そのため、乗客がオーダして抜き取らなかった場合を除いて廃券が発生しない。
したがって、券用紙の消耗が大幅に軽減されるためランニングコストが低減し、券用紙の装填頻度も少なくなると同時に、廃券を回収して廃棄する作業頻度も減り、乗務員や整備員によるメンテナンス作業の負荷も低減する。
この発明による整理券発行装置の一実施形態の内部機構を透視して示す斜視図である。 同じくその内部機構の券用紙を待機位置へ搬送した状態を示す側面図である。 同じくその内部機構の整理券を抜き取り待ちにした状態を示す側面図である。 同じくその内部機構の整理券を退避させた状態を示す側面図である。 同じくその内部機構の廃券動作状態を示す側面図である。 券用紙の表裏面に1対の印字ユニットによって2桁の区間番号を印字する手順を説明するための説明図である。 この発明による整理券発行装置の一実施形態の制御系の構成例を示すブロック図である。 図7に示した制御部のマイクロコンピュータによる制御動作の流れを示すフローチャートである。
以下、この発明を実施するための形態を図面に基づいて具体的に説明する。
図1は、この発明による整理券発行装置の一実施形態の内部機構を透視して示す斜視図である。整理券発行装置1の筐体(ケース)10は金属板あるいは強化樹脂などで形成され、不透明であるが、内部機構部の構成を示すために透視状態で図示している。
図2〜図5は、その整理券発行装置1の内部機構を各動作状態で示す側面図である。
この整理券発行装置は、図1に示すように筐体10内にロール受け11を備えており、そのロール受け11に券用紙ロール2を搭載する。その券用紙ロール2は、巻芯(コア)2aに長尺の券用紙3がロール状に巻かれており、その端部が引き出されて複数の搬送ローラ対12,13,14に挟持され、それらの図2に示す矢示方向の回転により、同図に太線で示す位置まで搬送されて待機する。
搬送ローラ対13と14の間の券用紙3の搬送路を挟んで上下両側に印字手段が設けられている。この実施形態では、印字手段として数字環によって数字を1字ずつ刻み印字する印字ユニット15,16を設けている。これは、電子式チェックライタに使用されている刻み印字ユニットと同様なものである。
各印字ユニット15,16に対して、券用紙3の搬送路を挟んで対向する位置に、プラテン板17,18が設けられている。
搬送ローラ対14と筺体10の前面に形成された発券口10aとの間には、券用紙3及びそれが切断された後の図3に示す整理券5の搬送路に沿って複数の繰り出しローラ対22,23,24が設けられている。そして、最後の搬送ローラ対14と最初の繰り出しローラ対22との間にカッタ19が、繰り出しローラ対23と24の間には発券センサ28が、それぞれ設けられている。
カッタ19は、券用紙3の搬送路を挟む下側の固定刃19aと上側の可動刃19bとからなる。発券センサ28は、例えば整理券5の搬送路を挟んで対向する発光素子と受光素子を設けた透過型光電センサである。
整理券の搬送方向に間隔を置いた繰り出しローラ対22と23の間には、整理券5の搬送路の下側にガイドブロック20が設けられている。そのガイドブロック20の上面は水平ガイド面20aとなり、前面は整理券5を廃券ケース29に向けて案内する分岐路を形成する凹面状の分岐路ガイド面20bであり、その途中にローラ収納部20cを形成している。上部の繰り出しローラ対23に近い方の先端は、整理券5を発券口10aへ送り出す方向には通過させ、その送り出す方向と反対方向の搬送に対しては整理券5を廃券ケース29に向けた分岐路へ案内するゲート21となっている。
このガイドブロック20のローラ収納部20cに引き込みローラ対25の一方のローラを収納し、外部に他方のローラを設けている。分岐路ガイド面20bの下端部付近に、廃券ケース29の投入口29aに近接して廃券ローラ対26を設けている。
さらに、ゲート21上の整理券搬送路の上側に軸27aを支点として揺動可能な誘導子27を備えている。そして、整理券5が発券口10aへ送り出される際には、整理券5がその剛性によって誘導子27を押し上げて直進できる。しかし、整理券5が上記送り出される方向と反対方向に搬送された場合には、誘導子27によって押し下げられて、ゲート21から分岐路ガイド面20bに沿った分岐路へ案内されるようにする。
搬送ローラ対12,13,14は、図示していない共通の第1のモータによって、図2に矢示する正回転及びその反対方向の逆回転が可能である。
繰り出しローラ対22,23,24、引き込みローラ対25及び廃券ローラ対26の全てのローラ対は、図示していない共通の第2のモータによって、整理券5を発券口10aへ送り出す方向へ正回転及びその反対方向へ逆回転可能である。したがって、この整理券発行装置1の全てのローラ対は2個のモータだけで回転駆動される。
これらの第1、第2のモータの駆動、印字ユニット15,16の印字動作、およびカッタ19の切断動作等は、制御手段である基板状の制御部30によって、この整理券発行装置1を搭載した車両の乗車口ドアの開閉及び停留所案内装置の信号等に連動して制御される。
さらに、この整理券発行装置1の筐体10の前面パネルの内側には、2個のタッチセンサ7とスピーカ8が設けられている。2個のタッチセンサ7は、筐体10への人体の一部のタッチを検知することによって、外部からの整理券の発行要求を検知する発行要求検知手段である。スピーカ8は、車両の乗車口のドアが開いたときに、整理券の発行要求の仕方を音声で案内する案内手段の発音部である。これらのタッチセンサ7及びスピーカ8も制御部30に接続されている。
なお、図2〜図5では、タッチセンサ7及びスピーカ8は図示を省略している。
車両が停留所に到着して乗車口のドアが開く信号が制御部30に入力すると、制御部30がスピーカ8を動作させ、例えば「整理券が必要な方は外装カバーに手を触れて下さい」のような音声メッセージで、整理券の発行要求の仕方を案内する。整理券が必要な乗客がそれを聞いて、整理券発行装置1の外装カバーである筐体10に手を触れると、タッチセンサ7がそれを検知して、その検知信号を制御部30へ送る。
それによって、整理券発行装置1は制御部30の制御によって、次の動作を開始する。
図2に示した待機中の券用紙3の表裏両面に、印字ユニット15,16によって、乗車地(区間)を示す番号を印字する。その後、搬送ローラ対12〜14が矢示方向に正回転して、図2で左方へ所定長さだけ搬送して停止し、カッタ19によってその後端を切断して、図3に示す1枚の整理券5を作成する。
そして、繰り出しローラ対22〜24と引き込みローラ対25及び廃券ローラ対26を一緒に図3に矢示する方向へ正回転させ、繰り出しローラ対22〜24によって、整理券5をゲート21を越えて発券口10aに向けて搬送する。それによって、整理券5の先端部が発券口10aから所定量だけ突出するまで送り出して抜き取り待ち状態にする。この一連の動作は極めて短時間で行なわれる。
一方、搬送ローラ対12,13,14を少し逆回転させ、券用紙3をカッタ19によって切断された位置から図3に示す位置まで引き戻して、待機状態にする。
発券口10aから突出している整理券5が乗客に引き抜かれると、発券センサ28がその抜き取りを検知して図1に示した制御部30へそれを通知する。その後再びスピーカ8により整理券の発行要求の仕方を案内して発券要求待ち状態になり、タッチセンサ7によって発券要求が検知されると上述した動作を繰り返す。
車両の乗車口ドアが閉まる信号を制御部30が受けたとき、発券要求しても抜き取られなかった整理券5が、図3に示すように抜き取り待ち状態で残っていた場合には、繰り出しローラ対22〜24と引き込みローラ対25及び廃券ローラ対26を図4に示すように全て逆回転させる。
それによって、発券口10aから先端部が突出していた整理券5を繰り出しローラ23,24によって筐体10内へ引き戻す。その引き戻された整理券5の後端は、券用紙3が内向きにカールしていたため同様にカールしている効果と、誘導子27によって下方に押される作用とによって、ゲート21の下側を通過してガイドブロック20の分岐路ガイド面20bに沿った分岐路へ案内される。
そして、その整理券5が引き込みローラ対25によって、廃券ローラ対26の手前まで送られると、図4に示すように整理券5はその先端が発券口10aの内側に退避して、抜き取りできない状態になる。
さらに、繰り出しローラ対22〜24と引き込みローラ対25及び廃券ローラ対26を、引き続き図5に示す矢示方向へ逆回転させる。それによって、整理券5を引き込みローラ対25と廃券ローラ対26とによって分岐路ガイド面20bに沿って搬送し、投入口29aを通して廃券ケース29内へ強制的に送り込む。こうして、次の発券のために予め廃券を完了させることができる。
整理券作成途中でドアが閉まった場合は、そのまま整理券を作成してゲート21を通過させてから、直ちに繰り出しローラ対22〜24、引き込みローラ対25及び廃券ローラ対26を図4及び図5に示したように全て逆回転させる。そして、前述と同様にその整理券5を廃券ケース29内へ強制的に送り込んで廃券処理する。
このように、この発明による整理券発行装置1は、車両の乗車口のドアが開いても、乗客が外装カバーである筐体10にタッチして、整理券の発行要求をしたことをタッチセンサ7が検知するまでは、整理券を作成しないので抜き取り待ちになることもない。そのため、抜き取り待ち状態にした整理券が抜き取られないことは殆どないはずである。しかし、乗車口のドアが閉まったときに、もし抜き取り待ち状態の整理券が残っていた場合には、上述のように繰り出しローラ対22〜24と引き込みローラ対25及び廃券ローラ対26を逆回転させて、その整理券を廃券してしまう。
そのため、発券口をシャッタ板で塞ぐと共にそのシャッタ板で発券待機中の整理券を折り曲げて退避させる、従来のシャッタ機構は不要になった。また、従来の廃券レバーを駆動する専用モータ等を含む複雑な廃券機構も不要になった。
なお、ゲート21は、整理券5を発券口10aへ送り出す方向には通過させ,それと反対方向の搬送に対しては整理券5を廃券ケース29に向けた分岐路へ案内するための手段であれば、どのような形態でもよい。例えば、整理券5の搬送路にその搬送方向によって搬送路を切り換える弱いバネで付勢したフラッパを設けるようにしてもよい。
ここで、券用紙3の表裏面に1対の印字ユニット15,16によって2桁の番号を印字する手順を、図6によって説明する。ここでは番号「12」を印字する例を説明する。
搬送ローラ対13,14によって、券用紙3をその先端が図6に仮想線Aで示す位置に達するまで搬送した状態で、印字ユニット15,16によって1回目の印字を行う。
このとき、上側の印字ユニット15によって(a)に斜線付き実線で示すように、券用紙3の表(おもて)面に十の桁の数字「1」を印字し、下側の印字ユニット16によって(b)に破線で示すように、券用紙3の裏(うら)面に一の桁の数字「2」を下側から印字する。
次いで、搬送ローラ13,14によって、券用紙3をその先端が図6に仮想線Bで示す位置に達するまで、距離dだけ搬送した後、印字ユニット15,16によって2回目の印字を行う。
このとき、上側の印字ユニット15によって(c)に斜線付き実線で示すように、券用紙3の表(おもて)面に一の桁の「2」を十の桁の数字「1」の右側に印字し、下側の印字ユニット16によって(d)に破線で示すように、券用紙3の裏(うら)面に十の桁の数字「1」を一の桁の「2」の右側に下側から印字する。
このように乗車地を示す番号を印字した券用紙3を、その後所定の長さに切断して整理券にすると、その表面にも裏面にも、同じ位置に2桁の番号「12」が印字されていることになる。
次に、この実施形態の整理券発行装置の制御系の構成例とその制御動作の流れを図7及び図8によって説明する。
図7は、上述した整理券発行装置1の制御系の構成例を示すブロック図である。
制御部30は、マイクロコンピュータ31、入力インタフェース32、音声出力回路33、及び出力インタフェース34を有している。
入力インタフェース32には、タッチセンサ7及び透過型光電センサである発券センサ28が接続されており、それらを動作させる回路を有している。また、停留所案内装置からの停留所を進める停留所送り信号と、乗務員が乗車口ドアを開閉する際のドア開閉信号が入力される。
タッチセンサ7は、図1では2個の例を示したが、1個でも3個以上でもよく、複数個の場合はいずれか1個が人体のタッチを検知すれば、その検知信号によってマイクロコンピュータ31は、外部から整理券の発行要求があったものと判断できる。タッチセンサとしては、静電容量センサ、誘電センサ、圧電センサ、歪ゲージ等、種々の公知のセンサを使用できる。
音声出力回路33は、前述した「整理券が必要な方は外装カバーに手を触れて下さい」のような整理券の発行要求の仕方を案内する音声メッセージを生成あるいは記憶するデバイスを有し、マイクロコンピュータ31の指示に応じて、音声信号をスピーカ8に送って発音させる回路である。したがって、この音声出力回路33も、マイクロコンピュータ31及びスピーカ8と共に案内手段を構成する。
出力インタフェース34には、搬送ローラ対12〜14を正回転及び逆回転させる第1のモータ36と、ローラ対22〜26を正回転及び逆回転させる第2のモータ37と、印字ユニット15,16、及びカッタソレノイド38を接続している。
出力インタフェース34内には、それぞれ第1、第2のモータ36,37、印字ユニット15,16、及びカッタソレノイド38を駆動するドライバ回路を有している。
図8は、図7に示した制御部30のマイクロコンピュータ31による制御動作の流れを示すフローチャートである。
整理券発行装置1の電源が投入されると、制御部30のマイクロコンピュータ31が図8に示す処理を開始する。まず、ステップS1で停留所送り信号を入力すると、それによって次に発行する整理券の番号を把握する。
そして、ステップS2でドア開閉信号をチェックして、乗車口のドアが開くまで待ち、ドアが開くとステップS3で、乗車する客に整理券の発行要求の仕方を案内する。この実施形態では、音声出力回路33からスピーカ8へ音声信号を出力して、前述したような音声メッセージを発して案内する。
その後、ステップS4でタッチセンサ7から筐体10にタッチされた検知信号が入力されると、「オーダ(発行要求)あり」と判断して、ステップS5へ進む。
そして、前述したように印字ユニット15,16によって券用紙の両面に乗車地を示す番号を印刷して、第1のモータ36によって搬送ローラ対12〜14を正回転させて券用紙を所定量搬送し、カッタ19で切断して整理券を作成する。
さらに、ステップS6で第2のモータ37によって繰り出しローラ対22〜24等を正回転させて、その整理券を先端部が発券口から突出するように繰り出して、抜き取り待ち状態にする。
その後、ステップS7で発券センサ28が整理券の抜き取りを検知すると、ステップS10でドアが閉じたか否かをチェックし、閉じていなければステップS3へ戻って、再び整理券の発行要求の仕方を案内して発行要求待ちとなり、上述した発券のための動作を繰り返す。ステップS4でオーダがなかった場合もステップS10へ進み、ドアが閉じていなければステップS3へ戻って、整理券の発行要求の仕方を案内して発行要求待ちとなる。
何れの場合も、ステップS10でドアが閉じたと判断したときは、ステップS11へ進んで次の停留所送り信号を待つ。停留所送り信号によって次に発行する整理券の番号を把握すると、ステップS12で運行終了を判断するまではステップS2へ戻り、ドアが開くと上述した発券のための動作を繰り返す。
抜き取り待ち状態でありながら、ステップS7で整理券が抜き取られたことを検知せずに、ステップS8でドアが閉まったと判断した場合は、ステップS9で繰り出しローラ対22〜24及び引き込みローラ対25と廃券ローラ対26を第2のモータ37によって逆回転させる。それによって、整理券を戻して廃券した後、ステップS11へ進む。
いずれの場合も、ステップS12で運行終了と判断するとこの処理を終了する。
したがって、この実施形態では、マイクロコンピュータ31を含む制御部30が、車両のドアが開いた状態で、発行要求検知手段であるタッチセンサ7が整理券の発行要求を検知した場合にのみ、整理券を作成して抜取り待ち状態にする制御手段として機能している。
外部からの整理券の発行要求を検知する発行要求検知手段としては、タッチセンサに限らず、押しボタンスイッチやキースイッチ、近接スイッチ等の各種スイッチ、あるいは光学センサやビデオカメラなどを用いてもよい。
その場合は、例えば「ボタンを押してください」のような音声又は表示による案内をすればよい。
整理券の発行要求の仕方を案内する案内手段も、音声によって案内するものに限らず、車両のドアが開くのに連動して案内表示器を点灯したり、液晶ディスプレイ等で案内メッセージを表示するようにしてもよい。あるいは、乗車口付近に案内メッセージを固定表示しておくようにし、ドアが開いているときにだけ音声や表示で案内する案内手段を省略してもよい。
この発明による整理券発行装置は、上述したように、車両のドアが開いても、整理券を必要とする乗客の発行要求(オーダ)があった場合にのみ、整理券を作成して抜き取り待ち状態にする。したがって、抜き取り待ち状態にした整理券は殆ど抜き取られるはずであり、乗客がオーダして抜き取らなかった例外的な場合を除き、廃券が発生しない。
したがって、券用紙の消耗が大幅に軽減されるため、ランニングコストが低減する。また、必然的に券用紙の装填頻度も少なくなると同時に、廃券も少なくなるため廃券を回収して廃棄する作業頻度も減り、乗務員や整備員によるメンテナンス作業の負荷が低減する。
さらに、上述した実施形態の整理券発行装置1は、従来のシャッタ機構を不要にし、廃券機構を簡略化し、専用のモータやソレノイドを不要にしたので、装置全体を小型軽量化し、安価に提供することが可能になる。そして、車両内へ設置するために従来のような専用の架台が不要になり、車内のポールや手すり等のパイプを利用して容易に取り付けることが可能になる。
この発明による整理券発行装置の印字手段は、前述した実施形態では刻み印字ユニットとしたが、これに限るものではなく、従来装置と同様なスタンプ式の印字ユニットやサーマル印字ユニットなどを用いてもよい。但し、刻み印字ユニットを用いた方が、一層の小型軽量化を実現することができる。
なお、券用紙3の表裏面の乗車地を示す番号を印字する領域以外のスペースに、「整理券」の文字や、会社名、注意書などを予め印刷しておいてもよい。
また、印字手段としてサーマル印字ユニットを用いた場合には、発行日や時刻、バーコード情報等の変化する情報も含む任意の情報を、乗車地を示す番号と同時に印刷することができる。
サーマル印字ユニットを用いる場合は、券用紙として高価なサーマル紙を使用するため、廃券率を大幅に低下することによるランニングコスト低減効果はより大きくなる。
ところで、前述した実施形態の整理券発行装置1において、図3に示した抜き取り待ち状態の整理券5が抜き取られずに残った状態でドアが閉まった場合に、繰り出しローラ22〜24等を逆回転させて、整理券5を図4に示したように分岐路へ引き込んで退避状態にしたところで、保留しておくこともできる。そして、次の停留所送り信号によって把握した整理券の番号が前の番号と相違する場合は、その保留した整理券5を廃券ケース29内へ送り込んで廃券する。しかし、前の番号と同じ場合は、次に車両のドアが開いて整理券の発行要求があったときに、保留しておいた整理券5を再び発券口10aへ送り出して、抜き取り待ち状態にすることができる。
このようにすれば、廃券率を一層少なくすることができ、ランニングコストの低減と、メンテナンス作業の負担軽減の効果をさらに高めることができる。
以上、この発明の実施形態について説明してきたが、その実施形態の各部の具体的な構成や処理の内容等は、そこに記載したものに限るものではない。
また、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された技術的特徴を有する以外は、何ら限定されるものではないことは言うまでもない。
さらに、以上説明してきた実施形態の構成例、動作例及び変形例等は、適宜変更又は追加したり一部を削除してもよいことは勿論である。
この発明は、ワンマンバスやワンマン鉄道車両に設置し、運賃精算のために乗車した停留所や駅を証明する整理券を発行するための整理券発行装置として利用される。
1:整理券発行装置 2:券用紙ロール 2a:巻芯(コア) 3:券用紙
5:整理券 7:タッチセンサ(発行要求検知手段)
8:スピーカ(案内手段の発音部) 10:筐体 10a:発券口
11:ロール受け 12,13,14:搬送ローラ対
15,16:印字ユニット(印字手段) 17,18:プラテン板
19:カッタ 19a:固定刃 19b:可動刃 20:ガイドブロック
20a:水平ガイド面 20b:分岐路ガイド面 20c:ローラ収納部
21:ゲート 22,23,24:繰り出しローラ対 25:引き込みローラ対
26:廃券ローラ対 27:誘導子 27a:軸 28:発券センサ
29:廃券ケース 29a:投入口 30:制御部(制御手段)
31:マイクロコンピュータ 32:入力インタフェース 33:音声出力回路
34:出力インタフェース 36:第1のモータ 37:第2のモータ
38:カッタソレノイド

Claims (4)

  1. 車両に設置され、長尺の券用紙の両面に印字手段によって乗車地を示す番号を印字した後、切断して整理券を作成し、該整理券をその先端部が発券口から突出するまで送り出して抜き取り待ち状態にする整理券発行装置において、
    外部からの整理券の発行要求を検知する発行要求検知手段と、
    前記車両のドアが開いた状態で、前記発行要求検知手段が整理券の発行要求を検知した場合にのみ、前記整理券を作成して前記抜き取り待ち状態にする制御手段とを設けたことを特徴とする整理券発行装置。
  2. 請求項1に記載の整理券発行装置において、前記車両のドアが開いた状態のときに、整理券の発行要求の仕方を音声又は表示によって案内する案内手段を設けたことを特徴とする整理券発行装置。
  3. 前記発行要求検知手段が、当該整理券発行装置の筐体への人体の一部のタッチを検知するタッチセンサであることを特徴とする請求項1又は2に記載の整理券発行装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の整理券発行装置において、
    前記整理券の搬送方向に間隔を置いた複数の繰り出しローラ対と、該複数の繰り出しローラ対の間の整理券搬送路に、前記整理券を前記発券口へ送り出す方向には通過させ、該送り出す方向と反対方向の搬送に対しては前記整理券を廃券ケースに向けた分岐路へ案内するゲートを設けると共に、該分岐路に引き込みローラ対と廃券ローラ対を設け、全ての前記ローラ対が共通のモータによって、前記整理券を送り出す方向へ正回転及びその反対方向へ逆回転可能であることを特徴とする整理券発行装置。
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