JP2016048225A - 振動式センサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも広いダイナミックレンジを有し、高い精度で加速度等を測定することが可能な振動式センサ装置を提供する。【解決手段】振動式センサ装置1は、移動方向がZ方向に設定された錘11と、X方向に延びて錘11と固定フレーム13とに接続されており、錘11を固定フレーム13に対してZ方向に相対的に移動可能に支持するバネ部12と、少なくとも一部がバネ部12に組み込まれており、X方向に引っ張り応力が付与されていて、Y方向に振動する加速度検出用振動子R1とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、振動式センサ装置に関する。
振動式センサ装置は、予め規定された重さを有する錘、錘を支持するバネ部、錘に対して近接配置されるダンピング部材、及びバネ部に組み込まれた振動子を備えており、例えば加速度に比例して生ずるバネ部の歪に起因する振動子の共振周波数の変化を検出することによって加速度を測定する装置である。尚、振動子の共振周波数(歪により変化した共振周波数を含む)の検出は、励振回路を用いて振動子を振動させ、その振動周波数を検出することにより行われる。
振動式センサ装置の固有周波数は、錘の重さとバネ部のバネ定数とによって決定される。また、振動式センサ装置の周波数特性の減衰特性は、錘とダンピング部材との間に形成されるギャップの大きさ及びギャップ内の圧力に応じて変化する。このため、ギャップの大きさやギャップ内の圧力を調整すれば、用途に応じた所望の周波数特性を有する振動式センサ装置を実現することができる。尚、上記のギャップは、錘に対してダンパとして作用する。
また、振動式センサ装置は、周波数特性がクリティカルダンピング(臨界制動)の特性となるようにギャップの大きさやギャップ内の圧力が調整される。これに対し、バネ部に組み込まれた振動子は、高いQ値を実現するために真空封止される。つまり、振動式センサ装置では、錘の周囲の雰囲気の圧力と振動子の周囲の圧力とが異なる圧力となるように設計される。
このような振動式センサ装置において、バネ部の歪は、上述した固有周波数より低い周波数帯域では加速度に比例して生じ、上述した固有周波数付近の周波数帯域では速度に比例して生じ、上述した固有周波数より高い周波数帯域では変位に比例して生ずる。このため、上述した振動式センサ装置では、加速度のみならず、加加速度、速度、変位等を測定することが可能である。
尚、以下の特許文献1〜3及び非特許文献1には、上述した振動式センサ装置が備える振動子と同様の振動子が開示されている。また、以下の特許文献4には、振動ビームを利用した加速度計が開示されている。また、以下の特許文献5,6には、圧力の測定に用いられる振動式トランスデューサが開示されている。
特公平7−6852号公報 米国特許第5090254号明細書 特許第3223358号公報 特許第3544979号公報 特許第5158160号公報 特許第5429696号公報
D.W. Burns et al.,"Sealed-cavity resonant microbeam accelerometer",Sensors and Actuators A,Vol. 53,1996,p.249-255
ところで、近年においては、測定精度の向上等の観点から、振動式センサ装置のダイナミックレンジを向上することが要求されている。振動式センサ装置のダイナミックレンジを向上させるには、バネ部の剛性を低くする(バネ部を柔らかくする)か、錘の重さを重くする(入力に対して変位を大きくする)ことにより入力加速度によるバネ部の歪みを生じ易くし、これにより振動子に加わる歪(引っ張り歪、圧縮歪)が大きくなるように設計変更すれば良いと考えられる。
しかしながら、振動子は、引っ張り歪が大きくなってもクリープ又は破壊が生じ難いが、圧縮歪が大きくなると座屈しやすくなる。例えば、振動子のクリープ又は破壊が生ずる引っ張り歪の値は、約千〜数万[ppm]程度であるのに対し、振動子の座屈が生ずる圧縮歪の値(絶対値)は、おおよそ数十〜数百[ppm]程度である。このように、振動子では、クリープ又は破壊が生ずる引っ張り歪の約1/100〜1/1000の圧縮歪が加わると座屈が生ずる。このため、振動子に引っ張り歪を生じさせる入力加速度(正の入力加速度)についてのダイナミックレンジは広げることができると考えられるものの、振動子に圧縮歪を生じさせる入力加速度(負の入力加速度)についてのダイナミックレンジは広げることが困難であるという問題があった。
また、振動式センサ装置のダイナミックレンジを向上させるために、バネ部の剛性を低くするか、錘を重くして振動子に加わる歪を大きくすると、振動子の共振周波数の変化量も大きくなる。すると、振動子の共振周波数とバネ部の共振周波数(高次モード含む)とが一致する状況が生じ得る。このような状況が生ずると、バネ部の撓み方向と振動子の振動方向とが一致しているときには、振動子のエネルギーがバネ部に吸収されてしまう。前述の通り、振動子の共振周波数の検出は、励振回路を用いて振動子を振動させ、その振動周波数を検出することにより行っているが、上述した状況が生ずると、振動子を振動させるためのエネルギーがバネ部に吸収されてしまい、その結果として加速度の測定精度が著しく悪化するという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、従来よりも広いダイナミックレンジを有し、高い精度で加速度等を測定することが可能な振動式センサ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1発明に係る振動式センサ装置(1〜9)は、移動方向が第1方向(Z方向)に設定された可動部(11)と、前記第1方向と交差する第2方向(X方向)に延びて前記可動部と固定部(13)とに接続されており、前記可動部を前記固定部に対して前記第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部(12、12a、12b、60)と、少なくとも一部が前記支持部に組み込まれており、前記第2方向に引っ張り応力が付与されている振動子(R1、R11、R12)とを備えることを特徴としている。
上記課題を解決するために、第2発明に係る振動式センサ装置(1〜9)は、移動方向が第1方向(Z方向)に設定された可動部(11)と、前記第1方向と交差する第2方向(X方向)に延びて前記可動部と固定部(13)とに接続されており、前記可動部を前記固定部に対して前記第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部(12、12a、12b、60)と、少なくとも一部が前記支持部に組み込まれており、前記第1,第2方向に交差する第3方向(Y方向)に振動する振動子(R1、R11、R12)とを備えることを特徴としている。
上記課題を解決するために、第2発明に係る振動式センサ装置(1〜9)は、移動方向が第1方向(Z方向)に設定された可動部(11)と、前記第1方向と交差する第2方向(X方向)に延びて前記可動部と固定部(13)とに接続されており、前記可動部を前記固定部に対して前記第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部(12、12a、12b、60)と、少なくとも一部が前記支持部に組み込まれており、前記第2方向に引っ張り応力が付与されていて、前記第1,第2方向に交差する第3方向(Y方向)に振動する振動子(R1、R11、R12)とを備えることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記可動部、前記固定部、前記支持部、及び前記振動子は、シリコン材料を用いて一体形成されていることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子が、前記シリコン材料を用いて前記第2方向に延びるように形成された梁状部材であり、少なくとも一部が前記支持部の内部に形成された空間(SP1)に、両端(e11、e12)が固定された状態で配置されていることを特徴としている。
また、第1,第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子が、シリコン材料よりも原子半径の小さな不純物が拡散されていることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記固定部に組み込まれており、温度を検出する温度検出用振動子(R2)を備えることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、予め規定されたギャップ(G)をもって前記可動部に近接配置されたダンピング部材(20)を備えることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子が、真空封止されていることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子が、真空封止されており、前記振動子の封止圧と前記ギャップ内の圧力とが異なる圧力に設定されていることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子の少なくとも一部が組み込まれており、前記可動部と前記固定部とに接続される前記支持部を複数備えることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子が組み込まれておらず、前記可動部と前記固定部とに接続される補助支持部(51a、51b)を少なくとも1つ備えることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記支持部には、前記第2方向に交差する方向に配列された複数の前記振動子の少なくとも一部が組み込まれていることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記固定部が、前記第1方向に交差する面内において前記可動部の周囲を取り囲むように形成されていることを特徴としている。
ここで、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記固定部と接合され、前記可動部、前記支持部、及び前記振動子を封止する封止部(40)を備えることを特徴としている。
或いは、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記可動部が、前記第1方向に交差する面内において前記固定部の周囲を取り囲むように形成されていることを特徴としている。
また、第1〜第3発明に係る振動式センサ装置は、前記振動子が組み込まれた支持部材が、両端が前記可動部及び前記固定部にそれぞれ張り合わされていることを特徴としている。
本発明によれば、固定部に対して可動部を第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部に、支持部の延びる方向である第2方向に引っ張り応力が付与されている振動子の一部を組み込むようにしているため、振動子の座屈が生じ難くなって振動式センサ装置のダイナミックレンジを広げることができるという効果がある。
また、本発明によれば、固定部に対して可動部を第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部に、第1方向と支持部の延びる方向である第2方向とに交差する第3方向に振動する振動子の一部を組み込むようにしており、振動子を振動させるエネルギーが支持部に吸収されないため、振動子の共振周波数が支持部の固有周波数と一致したとしても、高い精度で加速度を測定することができるという効果がある。
本発明の第1実施形態による振動式センサ装置の平面図である。 図1中のA−A線に沿う断面矢視図である。 図1中のB−B線に沿う断面矢視図である。 図3中のD−D線に沿う断面矢視図である。 図4中のE−E線に沿う断面矢視図である。 図1中のC−C線に沿う断面矢視図である。 図6中のF−F線に沿う断面矢視図である。 図7中のG−G線に沿う断面矢視図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子の特性の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子等の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子等の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子等の製造方法を示す工程図である。 本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子等の製造方法を示す工程図である。 本発明の第2実施形態による振動式センサ装置を示す図である。 本発明の第3実施形態による振動式センサ装置を示す断面図である。 本発明の第4実施形態による振動式センサ装置を示す平面図である。 本発明の第5実施形態による振動式センサ装置を示す平面図である。 本発明の第6実施形態による振動式センサ装置を示す平面図である。 本発明の第7実施形態による振動式センサ装置を示す図である。 本発明の第8実施形態による振動式センサ装置を示す図である。 本発明の第9実施形態による振動式センサ装置を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態による振動式センサ装置について詳細に説明する。尚、本発明の実施形態による振動式センサ装置は、加加速度、加速度、速度、変位等を測定することが可能であるが、以下では理解を容易にするために、加速度を測定するものとして説明する。また、以下では、図中に設定したXYZ直交座標系(原点の位置は適宜変更する)を必要に応じて参照しつつ各部材の位置関係について説明する。
〔第1実施形態〕
〈振動式センサ装置〉
図1は、本発明の第1実施形態による振動式センサ装置の平面図である。また、図2は、図1中のA−A線に沿う断面矢視図である。これら図1,2に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置1は、加速度検出基板10とダンピング部材20とを備えており、振動式センサ装置1に作用する加速度を測定する。尚、振動式センサ装置1は、Z方向の加速度の測定感度が最も高くなるように構成されている。
加速度検出基板10は、錘11(可動部)、バネ部12(支持部)、固定フレーム13(固定部)、加速度検出用振動子R1(振動子)、温度検出用振動子R2、及びアルミパッドPD0〜PD2が形成されたシリコン基板である。このような加速度検出基板10は、振動式センサ装置1に作用する加速度(Z方向の加速度)に比例する歪がバネ部12に生じ、このバネ部12に生じた歪によって加速度検出用振動子R1の共振周波数が変化するよう設計されている。尚、加速度検出用振動子R1の共振周波数の変化から振動式センサ装置1に作用する加速度が求められる。
錘11は、シリコン基板を加工して形成されており、予め規定された重さを有する。この錘11は、一端部(図1に示す例では、−X方向の端部)がバネ部12によって固定フレーム13接続される一方で、残りの端部は一定の隙間G1をもって固定フレーム13から離間している。これにより、錘11は、振動式センサ装置1の測定感度が最も高い方向であるZ方向(第1方向)に移動可能にされている。
バネ部12は、錘11の一端部と固定フレーム13とに接続されて、錘11を固定フレーム13に対してZ方向に相対的に移動可能に支持する。このバネ部12は、錘11及び固定フレーム13よりも厚み(Z方向の幅)が減じられており、X方向(第2方向)に延びるよう形成されている。固定フレーム13に対して錘11がZ方向に相対的に変位することで、バネ部12には歪が生ずる。尚、バネ部12は、シリコン基板を加工して錘11及び固定フレーム13と一体形成されている。
固定フレーム13は、バネ部12を介して錘11を支持する部材であり、シリコン基板を加工してXY平面内において錘11の周囲を取り囲むように四角環状に形成されている。この固定フレーム13は、図2に示す通り、厚みが錘11よりも僅かに厚くなるように形成されている。これは、錘11とダンピング部材20との間で予め規定されたギャップGが形成されるようにするためである。尚、詳細は後述するが、錘11とダンピング部材20との間に形成されるギャップGは、錘11に対してダンパとして作用する。
加速度検出用振動子R1は、振動式センサ装置1に作用する加速度(Z方向の加速度)を検出するために設けられており、バネ部12に生じた歪が加わることで共振周波数が変化するよう設計されている。この加速度検出用振動子R1は、長手方向がX方向に沿うようにされており、加わる歪が極力大きくなる位置に配置される。尚、加速度検出用振動子R1は、バネ部12に歪が生じた場合に、加わる歪が最大となる位置に配置されるのが望ましいが、少なくとも一部がバネ部12に組み込まれていれば良い。このため、加速度検出用振動子R1は、錘11や固定フレーム13に一部が組み込まれていても良い。
この加速度検出用振動子R1は、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向(第3方向)に振動するよう設計されている。加速度検出用振動子R1にX方向の引っ張り応力を付与するのは、加速度検出用振動子R1に圧縮歪を生じさせる入力加速度(負の入力加速度)についてのダイナミックレンジを広げるためである。つまり、加速度検出用振動子R1に引っ張り応力を付与して座屈を生じ難くすることで、負の入力加速度についてのダイナミックレンジを広げるようにしている。
尚、加速度検出用振動子R1に作用するX方向の引っ張り応力は、例えば加速度検出用振動子R1を構成する材料よりも原子半径の小さな不純物を、加速度検出用振動子R1に拡散することにより付与される。例えば、加速度検出用振動子R1がシリコンによって形成されている場合には、ホウ素(B)やリン(P)等の不純物を拡散することによって付与される。
また、加速度検出用振動子R1をY方向に振動させるのは、加速度検出用振動子R1の共振周波数とバネ部12の共振周波数(高次モード含む)とが一致したとしても、加速度の測定精度の悪化を防止するためである。つまり、加速度検出用振動子R1の振動方向をバネ部12の振動方向であるZ方向と直交するY方向に設定することで、加速度検出用振動子R1を振動させるエネルギーがバネ部12に吸収されることを防止し、これにより加速度の測定精度の悪化を防止するようにしている。
加速度検出用振動子R1は、シリコン基板を加工して、上述した錘11、バネ部12、及び固定フレーム13と一体形成されている。このように、錘11、バネ部12、及び固定フレーム13に加えて加速度検出用振動子R1が、接着剤等を用いることなく一体形成されていることで、温度特性、ヒステリシス、長期安定性等を向上させることができる。また、加速度検出用振動子R1は、真空封止されている。尚、加速度検出用振動子R1の具体的な構成については後述する。
温度検出用振動子R2は、振動式センサ装置1の内部温度(加速度検出用振動子R1の温度にほぼ等しい温度)を測定するために設けられており、固定フレーム13に組み込まれている。尚、温度検出用振動子R2は、固定フレーム13に限らず、錘11やバネ部12に配置することも可能である。この温度検出用振動子R2の検出結果は、加速度検出用振動子R1の検出結果(共振周波数)を温度補正するために用いられる。このため、温度検出用振動子R2は、加速度検出用振動子R1に極力近い位置に配置されている。尚、温度検出用振動子R2の具体的な構成については後述する。
アルミパッドPD1は、加速度検出用振動子R1と電気的に接続された電極であり、加速度検出用振動子R1に対応して固定フレーム13上に形成される。このアルミパッドPD1には、加速度検出用振動子R1を振動させるための励振信号が外部から供給されるとともに、加速度検出用振動子R1から検出信号(加速度検出用振動子R1の共振周波数と同じ周波数を有する信号)が出力される。
アルミパッドPD2は、温度検出用振動子R2と電気的に接続された電極であり、温度検出用振動子R2に対応して固定フレーム13上に形成される。このアルミパッドPD2には、温度検出用振動子R2を振動させるための励振信号が外部から供給されるとともに、温度検出用振動子R2から検出信号(温度に応じた周波数を有する信号)が出力される。尚、アルミパッドPD0は、ノイズの影響を防止するために設けられる電極(シールド用アルミパッド)であり、加速度検出用振動子R1及び温度検出用振動子R2に電気的に接続されていない部分が電気的に接続され、例えば接地電位に接続される。
ダンピング部材20は、錘11の振動特性を制御するために設けられる部材であり、予め規定されたギャップGをもって錘11に近接配置されている。具体的に、ダンピング部材20は、加速度検出基板10と熱膨張係数、弾性定数等が近い材料(例えば、シリコンやガラス等)を用いて形成されており、錘11との間にギャップGが形成されるように、加速度検出基板10の−Z側において固定フレーム13に接合されている。
ダンピング部材20がギャップGをもって錘11に近接配置されることで、ギャップGは、スクイズフィルム効果により錘11に対してダンパとして作用する。このダンパの効果は、ギャップGの大きさ、及びギャップG内の気体の圧力を調整することにより調整することができる。このため、ギャップGの大きさ、及びギャップG内の気体の圧力を調整すれば、錘11の減衰係数を調整することができるため、錘11の振動特性を所望の特性にすることができる。尚、錘11の振動特性は、バターワース特性(最平坦特性)となるように調整されることが多い。また、ギャップG内の気体の圧力は、真空封止されている加速度検出用振動子R1の封止圧とは異なる圧力に設定されている。
ダンピング部材20は、上述の通り、加速度検出基板10と熱膨張係数、弾性定数等が近い材料を用いて形成され、加速度検出基板10の固定フレーム13に直接接合されているため、温度特性、ヒステリシス、長期安定性等を向上させることができる。尚、ダンピング部材20は、振動式センサ装置1を不図示の筐体(パッケージ)に取り付けるための取り付け部材としても用いられる。
〈加速度検出用振動子〉
図3〜5は、本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子の断面図である。具体的に、図3は、図1中のB−B線に沿う断面矢視図であり、図4は、図3中のD−D線に沿う断面矢視図であり、図5は、図4中のE−E線に沿う断面矢視図である。
図3に示す通り、加速度検出用振動子R1が組み込まれる部位は、基板31上に、下部絶縁膜32、電極33(入力電極33a及び出力電極33b)、上部絶縁膜34、及びシェル35が順に形成された構造である。尚、加速度検出用振動子R1が組み込まれる部位は、バネ部12と固定フレーム13とが接続されている部分の表面側(+Z側)の部位である。加速度検出用振動子R1は、基板31、入力電極33a、出力電極33b、及びシェル35等によって形成される真空室SP1内に配置されている。
基板31は、例えばシリコン基板である。下部絶縁膜32及び上部絶縁膜34は、例えばシリコン酸化膜であり、入力電極33a及び出力電極33bを電気的に絶縁するために形成される。シェル35は、例えばポリシリコンによって形成されており、内部に加速度検出用振動子R1が配置された真空室SP1を封止するために設けられる。
入力電極33aは、加速度検出用振動子R1を振動させる励振信号が入力される電極であり、出力電極33bは、加速度検出用振動子R1の共振周波数と同じ周波数を有する信号を取り出すための電極である。これら入力電極33a及び出力電極33bは、Y方向に加速度検出用振動子R1を挟むように配置されている。
加速度検出用振動子R1は、図4に示す通り、X方向に延びるように形成された梁状部材であり、その両端e11,e12が、図5に示す通り、下部絶縁膜32及び上部絶縁膜34を介して基板31及びシェル35に固定されている。つまり、加速度検出用振動子R1は、少なくとも一部がバネ部12の内部に形成された真空室SP1内に、引っ張り応力が付与されて両端e11,e12が固定された状態で配置されている。このため、バネ部12がZ方向に撓めば、加速度検出用振動子R1に歪(引っ張り歪、圧縮歪)が加わる。尚、加速度検出用振動子R1の共振周波数は、引っ張り歪が加わると高くなり、圧縮歪が加わると低くなる。
〈温度検出用振動子〉
図6〜8は、本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる温度検出用振動子の断面図である。具体的に、図6は、図1中のC−C線に沿う断面矢視図であり、図7は、図6中のF−F線に沿う断面矢視図であり、図8は、図7中のG−G線に沿う断面矢視図である。
図6に示す通り、温度検出用振動子R2が組み込まれる部位は、加速度検出用振動子R1が組み込まれる部位と同様の構造である。つまり、電極33(入力電極33a及び出力電極33b)に代えて電極36(入力電極36a及び出力電極36b)が設けられており、基板31上に、下部絶縁膜32、電極36(入力電極36a及び出力電極36b)、上部絶縁膜34、及びシェル35が順に形成された構造である。温度検出用振動子R2は、基板31、入力電極36a、出力電極36b、及びシェル35等によって形成される真空室SP2内に配置されている。
入力電極36aは、温度検出用振動子R2を振動させる励振信号が入力される電極であり、出力電極36bは、温度検出用振動子R2の共振周波数と同じ周波数を有する信号を取り出すための電極である。これら入力電極36a及び出力電極36bは、入力電極33a及び出力電極33bと同様に、Y方向に温度検出用振動子R2を挟むように配置されている。尚、温度検出用振動子R2の配置方向は、他の方向を向いていても良い。
温度検出用振動子R2は、図7に示す通り、X方向に延びるように形成された梁状部材であり、その一端e21が、図8に示す通り、下部絶縁膜32及び上部絶縁膜34を介して基板31及びシェル35に固定されている。つまり、温度検出用振動子R2は、振動式センサ装置1に作用する加速度や実装により発生する歪の影響を受けないように、一端e21のみが固定された状態で真空室SP2内に配置されている。
このような温度検出用振動子R2は、振動式センサ装置1の内部温度(加速度検出用振動子R1の温度にほぼ等しい温度)に応じてヤング率が変化し共振周波数が変化する。このため、出力電極36bから取り出される信号の周波数から、振動式センサ装置1の内部温度を求めることができる。尚、求められた振動式センサ装置1の内部温度は、加速度検出用振動子R1の検出結果(共振周波数)を温度補正するために用いられる。
〈振動式センサ装置の動作〉
次に、上述した振動式センサ装置1の動作について簡単に説明する。振動式センサ装置1にZ方向の加速度が作用すると、錘11は、固定フレーム13に対して+Z方向又は−Z方向に相対的に変位する。すると、バネ部12には、錘11と固定フレーム13との相対的な変位量に応じた撓みが生じ、振動式センサ装置1に作用する加速度に比例する歪が生ずる。バネ部12に生じた歪みは加速度検出用振動子R1に加わり、これにより加速度検出用振動子R1の共振周波数が変化する。
具体的に、固定フレーム13に対して錘11を−Z方向に相対的に変位させる加速度(正の入力加速度)が振動式センサ装置1に作用すると、バネ部12は錘11の変位によって−Z方向に撓み、バネ部12の上面(+Z側の面)には引っ張り歪が生ずる。このような歪が加速度検出用振動子R1に加わると、加速度検出用振動子R1の共振周波数は高くなる。
これに対し、固定フレーム13に対して錘11を+Z方向に相対的に変位させる加速度(不の入力加速度)が振動式センサ装置1に作用すると、バネ部12は錘11の変位によって+Z方向に撓み、バネ部12の上面(+Z側の面)には圧縮歪が生ずる。このような歪が加速度検出用振動子R1に加わると、加速度検出用振動子R1の共振周波数は低くなる。このような加速度検出用振動子R1の共振周波数の変化を検出することによって、振動式センサ装置1に作用する加速度が測定される。
図9は、本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子の特性の一例を示す図であって、(a)は入力加速度と歪との関係を示す図であり、(b)は出力周波数の時間変化を示す図であり、(c)は周波数特性の一例を示す図である。尚、図9(a)に示すグラフは、横軸に入力加速度をとり、縦軸に加速度検出用振動子R1に加わる歪をとってある。また、図9(b)に示すグラフは、横軸に時間をとり、縦軸に出力電極33b(図3,4参照)から出力される信号の周波数(出力周波数)をとってある。また、図9(c)に示すグラフは、横軸に出力周波数をとり、縦軸にその信号の振幅をとってある。
図9(a)の縦軸に示されているεmaxは、加速度検出用振動子R1のクリープ又は破壊が生ずる引っ張り歪の値を示しており、εminは、加速度検出用振動子R1の座屈が生ずる圧縮歪の値を示している。加速度検出用振動子R1に引っ張り応力が付与されていない場合(即ち、従来の場合)には、入力加速度が零のときには加速度検出用振動子R1に歪が生じないことから、入力加速度と歪との関係は図中の直線L12で表される。この直線L12を参照すると、許容される正の入力加速度は大きいが、許容される負の入力加速度が極めて小さいことが分かる。
これに対し、加速度検出用振動子R1に引っ張り応力が付与されている場合には、入力加速度が零のときであっても引っ張り歪が生ずることから、入力加速度と歪との関係は図中の直線L11で表される。尚、図9(a)では、入力加速度が零のときの引っ張り歪の値をεとしている。この直線L11を参照すると、直線L12に比べて、許容される正の入力加速度が小さいものの、許容される負の入力加速度がaminまで大きくなっていることが分かる。
ここで、加速度のセンシングでは、正負の入力加速度が等しく発生することが多いため、ダイナミックレンジは、一般的に、測定可能な正の入力加速度の最大値(絶対値)、或いは測定可能な負の入力加速度の最大値(絶対値)の何れか小さい方で定義される。図9(a)中の直線L11は、直線L12よりも測定可能な負の入力加速度の最大値が著しく大きくなっていることから、引っ張り応力が付与された加速度検出用振動子R1は、引っ張り応力が付与されていない従来のものよりも、著しくダイナミックレンジが広がっている。
図9(b)の縦軸に示されているfminは、座屈が生ずる圧縮歪(図9(a)中のεmin)が加速度検出用振動子R1に加わった場合の出力周波数である。加速度検出用振動子R1に引っ張り応力が付与されておらず、ダイナミックレンジが狭い場合(即ち、従来の場合)には、出力周波数の時間変化は図中の曲線L22で表される。この曲線L22を参照すると、周波数fminよりも低い周波数の出力周波数は得られていないことから、振動式センサ装置1に大きな負の入力加速度が作用してしまうと、加速度を測定することができなくなることが分かる。
これに対し、加速度検出用振動子R1に引っ張り応力が付与されていてダイナミックレンジが広い場合には、出力周波数の時間変化は図中の曲線L21で表される。この曲線L21を参照すると、振動式センサ装置1に大きな負の入力加速度が作用したとしても、出力周波数が周波数fminを下回ることがないため、図9(b)に示す通り、正弦波状に変化する出力周波数が得られることになる。これにより、振動式センサ装置1に作用する加速度を精度良く測定することができる。
また、図9(c)の横軸に示されている周波数fは、バネ部12の固有周波数である。加速度検出用振動子R1の振動方向とバネ部12の振動方向とが一致している場合(即ち、従来の場合)には、周波数特性は図中の曲線L32で表される。この曲線L32を参照すると、出力周波数(加速度検出用振動子R1の共振周波数)がバネ部12の固有周波数fと一致すると、振幅が低下してしまうことが分かる。
これに対し、加速度検出用振動子R1の振動方向とバネ部12の振動方向とが異なる場合には、周波数特性は図中の直線L31で表される。この直線L31を参照すると、出力周波数(加速度検出用振動子R1の共振周波数)がバネ部12の固有周波数fと一致しても、振幅が低下していないことが分かる。これは、加速度検出用振動子R1の振動方向をバネ部12の振動方向であるZ方向と直交するY方向に設定しているため、加速度検出用振動子R1を振動させるエネルギーがバネ部12に吸収されないからである。従って、加速度検出用振動子R1の共振周波数がバネ部12の固有周波数fと一致したとしても高い精度で加速度を測定することができる。
〈振動式センサ装置の製造方法〉
図10,11は、本発明の第1実施形態による振動式センサ装置の製造方法を示す工程図である。図10(a)に示す通り、振動式センサ装置1を製造するために、SOI(Silicon on Insulator)基板100が用意される。このSOI基板100は、シリコン基板101上に、BOX層(Buried Oxide層:埋め込み酸化膜層)102、及び活性層103が順に積層された基板である。例えば、BOX層102は、二酸化ケイ素(SiO)により形成され、活性層103は、単結晶シリコンにより形成される。尚、シリコン基板101は、図3,5,6,8に示す基板31であり、BOX層102は、下部絶縁膜32(図3,5参照)として用いられる。また、加速度検出用振動子R1及び温度検出用振動子R2は、活性層103に形成される。
振動式センサ装置1の製造が開始されると、図10(b)に示す通り、まずSOI基板100の表面側に、加速度検出用振動子R1及びこれに付随する構造(図2に示す電極33、上部絶縁膜34、シェル35等)を形成する工程が行われる。尚、この工程では、加速度検出用振動子R1等とともに温度検出用振動子R2及びこれに付随する構造(図6に示す電極36、上部絶縁膜34、シェル35等)も形成されるが、以下では、加速度検出用振動子R1等に着目して説明する。
図12〜15は、本発明の第1実施形態による振動式センサ装置に設けられる加速度検出用振動子等の製造方法を示す工程図である。加速度検出用振動子R1等の製造が開始されると、まず図12(a)に示すSOI基板100の表面をエッチングして、加速度検出用振動子R1及び電極33(入力電極33a及び出力電極33b)等を形成する工程が行われる。
具体的には、図12(b)に示す通り、例えばDeepRIE(深掘りRIE(Reactive Ion Etching))を用いて活性層103をエッチングし、図4に示す平面視形状を有する加速度検出用振動子R1、入力電極33a、出力電極33b等を形成する工程が行われる。ここで、加速度検出用振動子R1は、図12(b)に示す通り、SOI基板100の積層方向における幅が、SOI基板100の面内方向における幅よりも大きくなるように形成される。これは、加速度検出用振動子R1が、SOI基板100の面内方向(図3中のY方向)に振動するようにするためである。
次に、図12(c)に示す通り、加速度検出用振動子R1に不純物IMを拡散させる工程が行われる。具体的には、加速度検出用振動子R1を構成するシリコンよりも原子半径の小さな不純物IM(例えば、ホウ素(B)やリン(P)等)を、熱拡散法、或いはPBF(ポリボロンフィルム)を用いた拡散法によって加速度検出用振動子R1に拡散させる。尚、不純物IMの拡散は、シリコンの固溶限近くの10の20乗[atom/cm]程度まで行われる。尚、図12(c)に示す通り、不純物IMは、入力電極33a及び出力電極33bの表面にも拡散される。
ここで、速度検出用振動子R1に不純物IMが拡散すると、速度検出用振動子R1を構成するシリコンよりも原子半径の小さな不純物がシリコンと置き換わるため、加速度検出用振動子R1は縮もうとする。しかしながら、加速度検出用振動子R1の両端は固定されているため、加速度検出用振動子R1には引っ張り応力が作用する。このようにして、加速度検出用振動子R1に引っ張り応力が付与される。
次いで、図12(d)に示す通り、加速度検出用振動子R1、入力電極33a、及び出力電極33bを覆う絶縁用の酸化膜104を形成する工程が行われる。この酸化膜104は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)やスパッタ等を用いて形成される。この酸化膜104は、上部絶縁膜34(図3,5参照)として用いられる。尚、酸化膜104は、加速度検出用振動子R1と入力電極33a及び出力電極33bとの間の溝にも埋め込まれる。
続いて、図13(a)に示す通り、酸化膜104上に第1ポリシリコン層105を形成する工程が行われる。この第1ポリシリコン層105は、シェル35の一部をなすものである。その後、図13(b)に示す通り、第1ポリシリコン層105の一部(加速度検出用振動子R1の上方部分)をエッチングする工程、図13(c)に示す通り、第1ポリシリコン層105を覆う酸化膜106をCVDにより形成する工程、及び図13(d)に示す通り、加速度検出用振動子R1の上方部分が残るように、酸化膜106をパターニングする工程が順に行われる。
次に、図14(a)に示す通り、第1ポリシリコン層105及び酸化膜106を覆う第2ポリシリコン層107を形成する工程が行われる。この第2ポリシリコン層107は、CVDを用いて形成されるが、その形成条件は、段差がある部分でも第2ポリシリコン層107の表面高さがより均一になる条件に設定される。次いで、図14(b)に示す通り、第2ポリシリコン層107の一部(酸化膜106の上方部分)を、第1ポリシリコン層105上に形成されている酸化膜106の高さ位置までエッチングする工程が行われる。このとき、次工程で酸化膜106のエッチングを行うため、第1ポリシリコン層105上に形成されている酸化膜106を完全に露出させることが重要である。
続いて、図14(c)に示す通り、酸化膜106と、加速度検出用振動子R1の周囲に形成されているBOX層102及び酸化膜104とをエッチングする工程が行われる。この工程が行われることで、図2に示す真空室SP1が形成され、加速度検出用振動子R1は、両端(図4,5に示す両端e11,e12)のみが固定され、側面が入力電極33a及び出力電極33b等から離間した状態になる。
続いて、図14(d)に示す通り、第1ポリシリコン層105及び第2ポリシリコン層107を覆うようにポリシリコン層108を形成して真空室SP1を封止する工程が行われる。この工程では、モノシランを用いて、第1ポリシリコン層105及び第2ポリシリコン層107上にポリシリコン層108をエピタキシャル成長させる処理が行われる。この処理が行われることにより、第1ポリシリコン層105、第2ポリシリコン層107、及びポリシリコン層108からなるシェル35が形成される。
ここで、上記工程では、ポリシリコン層108を形成する際には水素ガスが生成されるため、真空室SP1内は水素ガスで満たされる。このため、上記工程が終了した後に、高温でアニールを行って、真空室SP1内の水素ガスを外部に放出する処理が行われる。このような処理を行うことで真空室SP1内を高い真空度にすることができ、その結果として加速度検出用振動子R1のQ値を高めることができる。このようにして、外部回路を用いて共振周波数を容易に検出することができる加速度検出用振動子R1が形成される。
以上の工程が終了すると、図15(a)に示す通り、シェル35を部分的にエッチングして電極取出孔Hを形成する工程が行われる。この工程は、後の工程で入力電極33a及び出力電極33bに接続される電極を形成するための前工程として行われる工程である。具体的には、酸化膜104をエッチングストップに用い、入力電極33a及び出力電極33bの上方に形成されたシェル35をなすポリシリコン層108、第2ポリシリコン層107、及び第1ポリシリコン層105を部分的にエッチングして電極取出孔Hを形成する処理が行われる。
尚、図15(a)では、理解を容易にするために、加速度検出用振動子R1に近接する位置に電極取出孔Hを図示しているが、電極取出孔Hが形成される位置は、後工程でセンサを実装する際に便利な任意の位置に設定される。例えば、図1に示すアルミパッドPD1が形成されている部分に電極取出孔Hを形成するようにしても良い。この位置に電極取出孔Hが形成される場合には、入力電極33a及び出力電極33bを、アルミパッドPD1が形成されている部分の下方まで延びるように形成する必要がある。
続いて、図15(b)に示す通り、電極取出孔H内に露出している酸化膜104をエッチングする工程が行われ、その後に、電極取出孔H内に電極109を形成する工程が行われる。以上の図12〜15を用いて説明した工程が順に行われることによって、加速度検出用振動子R1及びこれに付随する構造(図2に示す電極33、上部絶縁膜34、シェル35等)が形成される。
加速度検出用振動子R1等が形成されると、図10(c)に示す通り、図1に示す隙間G1の一部を形成する工程が行われる。具体的には、ドライエッチング、ウェットエッチング、イオンミリング、電界放電加工等により、シェル35、酸化膜104(上部絶縁膜34)、活性層103、及びBOX層102(下部絶縁膜32)を貫通し、シリコン基板101の所定深さまでに至る溝を形成する処理が行われる。尚、シリコン基板101のエッチングは、溝の底の位置が図2に示すバネ部12の底面位置よりも下方(バネ部12の−Z側における面の位置よりも−Z側)となるまで行われる。
次に、図10(d)に示す通り、シリコン基板101の裏面側をエッチングする工程が行われる。この工程は、後に図2に示すギャップGが形成されるようにするための工程である。このシリコン基板101のエッチングは、ギャップGの大きさ(エッチング深さ)が、上記の隙間G1よりも大きめの寸法となるように行われる。尚、本工程でのエッチング法としては、ドライエッチング、ウェットエッチング等を用いることができる。
次いで、図11(a)に示す通り、シリコン基板101の裏面側をエッチングして、錘11、バネ部12、固定フレーム13、及び隙間G1を形成する工程が行われる。具体的には、シリコン基板101の裏面側に形成したレジストを、錘11及び固定フレーム13の平面視形状(図1参照)にパターニングし、バネ部12になる部分の厚みが設計された厚みになるまでシリコン基板101の裏面側をエッチングする処理が行われる。
上述の通り、図10(c)を用いて説明した工程で、シリコン基板101の表面側には、底の位置が図2に示すバネ部12の底面位置よりも下となる溝(隙間G1の一部)が形成されているため、バネ部12の厚みが設計された厚みになるまでシリコン基板101の裏面側をエッチングすれば隙間G1が完全に形成されることになる。尚、本工程でのエッチング法としては、ドライエッチング、ウェットエッチング等を用いることができる。以上の工程によって、加速度検出基板10が製造される。
最後に、図11(b)に示す通り、以上の工程を経て製造された加速度検出基板10の裏面側(固定フレーム13の裏面側)に、ダンピング部材20を接合する工程が行われる。尚、ダンピング部材20の接合法としては、温度特性やヒステリシス等の特性が向上するように、直接接合、金属拡散接合、陽極接合等の接合法(接着材を用いない接合法)を用いることができる。以上により、本実施形態の振動式センサ装置1が製造される。
以上の通り、本実施形態では、X方向に延びていて錘11を固定フレーム13に対してZ方向に相対的に移動可能に支持するバネ部12に、X方向に引っ張り応力が付与されていてY方向に振動する加速度検出用振動子R1の少なくとも一部を組み込むようにしている。これにより、振動式センサ装置1に負の入力加速度(加速度検出用振動子R1に圧縮歪を生じさせる入力加速度)が作用しても、加速度検出用振動子R1の座屈が生じ難くなり、振動式センサ装置1のダイナミックレンジを広げることができる。また、加速度検出用振動子R1の振動方向をバネ部12の振動方向であるZ方向と直交するY方向に設定しており、加速度検出用振動子R1を振動させるエネルギーがバネ部12に吸収されないため、加速度検出用振動子R1の共振周波数がバネ部12の固有周波数と一致したとしても高い精度で加速度を測定することができる。
〔第2実施形態〕
図16は、本発明の第2実施形態による振動式センサ装置を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)中のH−H線に沿う断面矢視図である。尚、図16においては、図1,2に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図16に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置2は、図1に示す振動式センサ装置1に封止部材40を設けて、錘11、バネ部12、及び加速度検出用振動子R1等を封止したものである。
封止部材40は、ダンピング部材20と同様に、加速度検出基板10と熱膨張係数、弾性定数等が近い材料(例えば、シリコンやガラス等)を用いて形成されており、加速度検出基板10の+Z側において固定フレーム13に接合されている。この封止部材40は、Z方向に移動可能にされた錘11、及び錘11の変位によってZ方向に撓むバネ部12が接触しないように、底面がエッチングされている。
また、封止部材40の−X側には、スルーホールTH0〜TH2、及びアルミパッドPD3〜PD5が形成されている。スルーホールTH0〜TH2は、アルミパッドPD0〜PD3が形成されている位置(平面視での位置)に対応する位置に、封止部材40の表面側から裏面側に至るように形成されている。この、スルーホールTH0〜TH2の内壁には、アルミニウム等からなる金属層がメッキ等によって形成されている。
アルミパッドPD3〜PD5は、封止部材40の表面(+Z側の面)に形成されており、スルーホールTH0〜TH2にそれぞれ接続されている。このアルミパッドPD3〜PD5は、スルーホールTH0〜TH2を介してアルミパッドPD0〜PD2にそれぞれ接続され、封止部材40によって封止されるアルミパッドPD0〜PD2の外部電極として用いられる。
以上の封止部材40を設けると、錘11、バネ部12、及び加速度検出用振動子R1等とともにギャップGが封止されることになる。このため、ギャップG内の気体の圧力を調整することにより、容易に錘11の振動特性を所望の特性にすることができる。尚、本実施形態の振動式センサ装置2は、図1に示す振動式センサ装置1に封止部材40を設けただけの構成であるため、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第3実施形態〕
図17は、本発明の第3実施形態による振動式センサ装置を示す断面図である。尚、図17においても、図1,2に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図17に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置3は、錘11と固定フレーム13とを接続する2つのバネ部12a,12bをZ方向に並べて設け、バネ部12a,12bに加速度検出用振動子R11,R12をそれぞれ設けたものである。
バネ部12aは、図2に示すバネ部12と同様に、錘11の−X側において、錘11の上端部(+Z側の端部)と固定フレーム13の上端部とに接続されている。これに対し、バネ部12bは、錘11の−X側において、下端部(−Z側の端部)と固定フレーム13の下端部とに接続されている。つまり、錘11は、固定フレーム13に対してZ方向に相対的に移動可能に、−X側における上端部及び下端部がバネ部12a,12bによってそれぞれ支持される。
加速度検出用振動子R11,R12は、図1,2に示す加速度検出用振動子R1と同様のものであり、少なくとも一部がバネ部12a,12bにそれぞれ組み込まれている。但し、加速度検出用振動子R11は、バネ部12aの上面側(+Z側の面)に組み込まれているのに対し、加速度検出用振動子R12は、バネ部12bの底面側(−Z側の面)に組み込まれている。尚、本実施形態の振動式センサ装置3は、錘11の下端部をバネ部12bによって支持する必要があることから、錘11の底面がエッチングされておらず、ダンピング部材20の上面がエッチングされてギャップGが形成されている。
次に、上記構成の振動式センサ装置3の動作について簡単に説明する。振動式センサ装置3に加速度が作用して錘11が+Z方向に変位すると、バネ部12a,12bが+Z方向に撓み、これにより、加速度検出用振動子R11には圧縮歪が加わる一方で、加速度検出用振動子R12には引っ張り歪が加わる。これに対し、振動式センサ装置3に加速度が作用して錘11が−Z方向に変位すると、バネ部12a,12bが−Z方向に撓み、これにより、加速度検出用振動子R11には引っ張りが加わる一方で、加速度検出用振動子R12には圧縮歪が加わる。
このように、本実施形態の振動式センサ装置3では、加速度検出用振動子R11,R12には、一方に加わった歪(圧縮歪、引っ張り歪)とは異なる歪(引っ張り歪、圧縮歪)が他方に加わることになる。このため、加速度検出用振動子R11で検出される共振周波数と、加速度検出用振動子R12で検出される共振周波数との差分を求めることにより、コモンモードノイズを除去することができる。また、加速度検出用振動子R11,R12に対して同様に加わる外乱(例えば、静圧や温度等)の影響を排除することもできる。
尚、加速度検出用振動子R11,R12は、加速度検出用振動子R1と同様に、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置3も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第4実施形態〕
図18は、本発明の第4実施形態による振動式センサ装置を示す平面図である。尚、図18においても、図1,2に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図18に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置4は、錘11と固定フレーム13とを接続する2つのバネ部12a,12bをY方向に並べて設けるとともに、錘11と固定フレーム13とを接続する2つの補助バネ部51a,51b(補助支持部)をX方向に並べて設け、バネ部12a,12bに加速度検出用振動子R11,R12をそれぞれ設けたものである。
バネ部12aは、X方向に延びるように形成されており、錘11の1つの角(錘11の中央部に対して+X方向及び+Y方向に位置する角)と、錘11の−X側に位置していてY方向に延びる固定フレーム13とに接続されている。これに対し、バネ部12bは、X方向に延びるように形成されており、錘11の1つの角(錘11の中央部に対して−X方向及び−Y方向に位置する角)と、錘11の+X側に位置していてY方向に延びる固定フレーム13とに接続されている。
また、補助バネ部51aは、Y方向に延びるように形成されており、錘11の1つの角(錘11の中央部に対して+X方向及び−Y方向に位置する角)と、錘11の+Y側に位置していてX方向に延びる固定フレーム13とに接続されている。これに対し、補助バネ部51bは、Y方向に延びるように形成されており、錘11の1つの角(錘11の中央部に対して−X方向及び+Y方向に位置する角)と、錘11の−Y側に位置していてX方向に延びる固定フレーム13とに接続されている。
上記の補助バネ部51a,51bは、錘11の回転運動(X軸周りの回転運動、Y軸周りの回転運動、及びZ軸周りの回転運動)を抑えるために設けられる。このように、本実施形態では、錘11の四つの角がバネ部12a,12b及び補助バネ部51a,51bによってそれぞれ支持されることによって、錘11が固定フレーム13に対してZ方向に相対的に移動可能にされている。
加速度検出用振動子R11,R12は、図1,2に示す加速度検出用振動子R1と同様のものであり、少なくとも一部がバネ部12a,12bの表面側(+Z側の面)にそれぞれ組み込まれている。図18に示す例では、加速度検出用振動子R11が、バネ部12aと固定フレーム13との接続部付近に組み込まれており、加速度検出用振動子R12が、バネ部12bと錘11との接続部付近に組み込まれている。尚、加速度検出用振動子R11,R12に対応して、アルミパッドPD1(図1参照)と同様のアルミパッドPD11,PD12がそれぞれ設けられている。
次に、上記構成の振動式センサ装置4の動作について簡単に説明する。振動式センサ装置4に加速度が作用して錘11が+Z方向に変位すると、バネ部12a,12b及び補助バネ部51a,51bの全てが+Z方向に撓む。これにより、バネ部12aと固定フレーム13との接続部付近に組み込まれた加速度検出用振動子R11には圧縮歪が加わる一方で、バネ部12bと錘11との接続部付近に組み込まれた加速度検出用振動子R12には引っ張り歪が加わる。
これに対し、振動式センサ装置4に加速度が作用して錘11が−Z方向に変位すると、バネ部12a,12b及び補助バネ部51a,51bの全てが−Z方向に撓む。これにより、バネ部12aと固定フレーム13との接続部付近に組み込まれた加速度検出用振動子R11には引っ張りが加わる一方で、バネ部12bと錘11との接続部付近に組み込まれた加速度検出用振動子R12には圧縮歪が加わる。
このように、本実施形態の振動式センサ装置4では、第3実施形態の振動式センサ装置3と同様に、加速度検出用振動子R11,R12には、一方に加わった歪(圧縮歪、引っ張り歪)とは異なる歪(引っ張り歪、圧縮歪)が他方に加わることになる。このため、コモンモードノイズの除去や、外乱(例えば、静圧や温度等)の影響を排除することができる。また、本実施形態の振動式センサ装置4では、加速度検出用振動子R11,R12が取り付けられるバネ部12a,12bを長くすることができるため、感度を上げることができる。
尚、加速度検出用振動子R11,R12は、加速度検出用振動子R1と同様に、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置4も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第5実施形態〕
図19は、本発明の第5実施形態による振動式センサ装置を示す平面図である。尚、図19においては、図1,2,18に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図19に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置5は、錘11と固定フレーム13とを接続する2つのバネ部12a,12bをX方向に延びる直線上に設けるとともに、錘11と固定フレーム13とを接続する2つの補助バネ部51a,51b(補助支持部)をY方向に延びる直線上に設け、バネ部12a,12bに加速度検出用振動子R11,R12をそれぞれ設けたものである。
バネ部12aは、X方向に延びるように形成されており、錘11の−X側の辺と錘11の−X側に位置する固定フレーム13とに接続されている。これに対し、バネ部12bは、X方向に延びるように形成されており、錘11の+X側の辺と錘11の+X側に位置する固定フレーム13とに接続されている。また、補助バネ部51aは、Y方向に延びるように形成されており、錘11の+Y側の辺と錘11の+Y側に位置する固定フレーム13とに接続されている。これに対し、補助バネ部51bは、Y方向に延びるように形成されており、錘11の−Y側の辺と錘11の−Y側に位置する固定フレーム13とに接続されている。このように、本実施形態では、錘11の四辺がバネ部12a,12b及び補助バネ部51a,51bによってそれぞれ支持されることによって、錘11が固定フレーム13に対してZ方向に相対的に移動可能にされている。
加速度検出用振動子R11,R12は、図1,2に示す加速度検出用振動子R1と同様のものであり、少なくとも一部がバネ部12a,12bの表面側(+Z側の面)にそれぞれ組み込まれている。図19に示す例では、図18と同様に、加速度検出用振動子R11が、バネ部12aと固定フレーム13との接続部付近に組み込まれており、加速度検出用振動子R12が、バネ部12bと錘11との接続部付近に組み込まれている。
本実施形態の振動式センサ装置5では、第4実施形態の振動式センサ装置4と同様に、加速度検出用振動子R11,R12には、一方に加わった歪(圧縮歪、引っ張り歪)とは異なる歪(引っ張り歪、圧縮歪)が他方に加わることになる。このため、コモンモードノイズの除去や、外乱(例えば、静圧や温度等)の影響を排除することができる。
尚、加速度検出用振動子R11,R12は、加速度検出用振動子R1と同様に、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置5も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第6実施形態〕
図20は、本発明の第6実施形態による振動式センサ装置を示す平面図である。尚、図20においては、図1,2,18,19に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図20に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置6は、図1に示す振動式センサ装置1において、錘11を支持するバネ部12に複数の加速度検出用振動子R11,R12を設けたものである。具体的に、加速度検出用振動子R11,R12は、バネ部12と固定フレーム13との接続部付近に、バネ部12が延びるX方向とは直交するY方向に配列されている。
本実施形態の振動式センサ装置6は、バネ部12と固定フレーム13との接続部付近に加速度検出用振動子R11,R12が設けられているため、バネ部12が+Z方向又は−Z方向に撓むと、加速度検出用振動子R11,R12の双方に同じ歪が加わる。但し、バネ部12にねじれ(X軸周りのねじれ)が生ずると、加速度検出用振動子R11,R12には、一方に加わった歪(圧縮歪、引っ張り歪)とは異なる歪(引っ張り歪、圧縮歪)が他方に加わることになる。このため、加速度検出用振動子R11で検出される共振周波数と、加速度検出用振動子R12で検出される共振周波数との和を求めることにより、バネ部12のねじれによる影響を排除することができる。
尚、加速度検出用振動子R11,R12は、加速度検出用振動子R1と同様に、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置6も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第7実施形態〕
図21は、本発明の第7実施形態による振動式センサ装置を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)中のI−I線に沿う断面矢視図である。尚、図21においては、図18に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。また、図21においては、図18中に示したアルミパッドPD11,PD12,PD2の図示を省略している。
図21に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置7は、錘11と固定フレーム13との位置関係を変えたものである。つまり、XY面内において固定フレーム13の周囲を取り囲むように錘11を四角環状に形成し、図18に示す振動式センサ装置4と同様に、バネ部12a,12b及び補助バネ部51a,51bによって錘11を支持するようにしたものである。
具体的に、X方向に延びるように形成されたバネ部12aは、固定フレーム13の1つの角(固定フレーム13の中央部に対して+X方向及び+Y方向に位置する角)と、固定フレーム13の−X側に位置していてY方向に延びる錘11とに接続されている。これに対し、X方向に延びるように形成されたバネ部12bは、固定フレーム13の1つの角(固定フレーム13の中央部に対して−X方向及び−Y方向に位置する角)と、固定フレーム13の+X側に位置していてY方向に延びる錘11とに接続されている。
また、Y方向に延びるように形成された補助バネ部51aは、固定フレーム13の1つの角(固定フレーム13の中央部に対して+X方向及び−Y方向に位置する角)と、固定フレーム13の+Y側に位置していてX方向に延びる錘11とに接続されている。これに対し、Y方向に延びるように形成された補助バネ部51bは、固定フレーム13の1つの角(固定フレーム13の中央部に対して−X方向及び+Y方向に位置する角)と、固定フレーム13の−Y側に位置していてX方向に延びる錘11とに接続されている。
加速度検出用振動子R11は、バネ部12aと錘11との接続部付近に組み込まれており、加速度検出用振動子R12は、バネ部12bと固定フレーム13との接続部付近に組み込まれている。このため、本実施形態の振動式センサ装置7は、第4実施形態の振動式センサ装置4と同様に、コモンモードノイズの除去や、外乱(例えば、静圧や温度等)の影響を排除することができるとともに、感度を上げることができる。
尚、加速度検出用振動子R11,R12は、加速度検出用振動子R1と同様に、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置7も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第8実施形態〕
図22は、本発明の第8実施形態による振動式センサ装置を示す図であって、(a)は平面図であり、(b)は(a)中のJ−J線に沿う断面矢視図である。尚、図22においては、図19に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図22に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置8は、図21に示す振動式センサ装置7と同様に、錘11と固定フレーム13との位置関係を変えたものである。つまり、XY面内において固定フレーム13の周囲を取り囲むように錘11を四角環状に形成し、図19に示す振動式センサ装置5と同様に、バネ部12a,12b及び補助バネ部51a,51bによって錘11を支持するようにしたものである。
具体的に、X方向に延びるように形成されたバネ部12aは、固定フレーム13の−X側の辺と固定フレーム13の−X側に位置する錘11とに接続されている。これに対し、X方向に延びるように形成されたバネ部12bは、固定フレーム13の+X側の辺と固定フレーム13の+X側に位置する錘11とに接続されている。また、Y方向に延びるように形成された補助バネ部51aは、固定フレーム13の+Y側の辺と固定フレーム13の+Y側に位置する錘11とに接続されている。これに対し、Y方向に延びるように形成された補助バネ部51bは、固定フレーム13の−Y側の辺と固定フレーム13の−Y側に位置する錘11とに接続されている。
加速度検出用振動子R11は、バネ部12aと錘11との接続部付近に組み込まれており、加速度検出用振動子R12は、バネ部12bと固定フレーム13との接続部付近に組み込まれている。このため、本実施形態の振動式センサ装置8は、第7実施形態の振動式センサ装置7と同様に、コモンモードノイズの除去や、外乱(例えば、静圧や温度等)の影響を排除することができる。
尚、加速度検出用振動子R11,R12は、加速度検出用振動子R1と同様に、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置8も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
〔第9実施形態〕
図23は、本発明の第9実施形態による振動式センサ装置を示す断面図である。尚、図23においては、図1,2に示す構成に相当する構成については同じ符号を付してある。図23に示す通り、本実施形態の振動式センサ装置9は、加速度検出用振動子R1が内部に組み込まれたバネ基板60(支持部材)を、錘11及び固定フレーム13に貼り合わせることによって、錘11をZ方向に移動可能に支持したものである。バネ基板60は、図1,2に示すバネ部12と同程度の厚みを有し、例えばシリコンによって形成された基板である。
このような振動式センサ装置9において、バネ基板60に形成された加速度検出用振動子R1は、予めX方向に引っ張り応力が付与されており、Y方向に振動するよう設計されている。このため、本実施形態の振動式センサ装置9も、第1実施形態と同様に、従来よりもダイナミックレンジを広げることができ、高い精度で加速度等を測定することができる。
以上、本発明の実施形態による振動式センサ装置について説明したが、本発明は上記実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。例えば、上述した実施形態では、加速度検出用振動子R1,R11,R12が、予めX方向に引っ張り応力が付与されていて、且つ、Y方向に振動するよう設計されている場合を例に挙げて説明した。しかしながら、これら加速度検出用振動子R1,R11,R12は、X方向に引っ張り応力が付与されているもののY方向以外の方向に振動するよう設計されていても良く、Y方向に振動するもののX方向に引っ張り応力が付与されていないものであっても良い。
1〜9 振動式センサ装置
11 錘
12 バネ部
12a,12b バネ部
13 固定フレーム
20 ダンピング部材
40 封止部材
51a,51b 補助バネ部
60 バネ基板
e1,e2 両端
G ギャップ
R1 加速度検出用振動子
R2 温度検出用振動子
R11,R12 加速度検出用振動子
SP1 真空室

Claims (17)

  1. 移動方向が第1方向に設定された可動部と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延びて前記可動部と固定部とに接続されており、前記可動部を前記固定部に対して前記第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部と、
    少なくとも一部が前記支持部に組み込まれており、前記第2方向に引っ張り応力が付与されている振動子と
    を備えることを特徴とする振動式センサ装置。
  2. 移動方向が第1方向に設定された可動部と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延びて前記可動部と固定部とに接続されており、前記可動部を前記固定部に対して前記第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部と、
    少なくとも一部が前記支持部に組み込まれており、前記第1,第2方向に交差する第3方向に振動する振動子と
    を備えることを特徴とする振動式センサ装置。
  3. 移動方向が第1方向に設定された可動部と、
    前記第1方向と交差する第2方向に延びて前記可動部と固定部とに接続されており、前記可動部を前記固定部に対して前記第1方向に相対的に移動可能に支持する支持部と、
    少なくとも一部が前記支持部に組み込まれており、前記第2方向に引っ張り応力が付与されていて、前記第1,第2方向に交差する第3方向に振動する振動子と
    を備えることを特徴とする振動式センサ装置。
  4. 前記可動部、前記固定部、前記支持部、及び前記振動子は、シリコン材料を用いて一体形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  5. 前記振動子は、前記シリコン材料を用いて前記第2方向に延びるように形成された梁状部材であり、少なくとも一部が前記支持部の内部に形成された空間に、両端が固定された状態で配置されていることを特徴とする請求項4記載の振動式センサ装置。
  6. 前記振動子は、シリコン材料よりも原子半径の小さな不純物が拡散されていることを特徴とする請求項1又は請求項3記載の振動式センサ装置。
  7. 前記固定部に組み込まれており、温度を検出する温度検出用振動子を備えることを特徴とする請求項1から請求項6の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  8. 予め規定されたギャップをもって前記可動部に近接配置されたダンピング部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項7の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  9. 前記振動子は、真空封止されていることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  10. 前記振動子は、真空封止されており、
    前記振動子の封止圧と前記ギャップ内の圧力とが異なる圧力に設定されている
    ことを特徴とする請求項8記載の振動式センサ装置。
  11. 前記振動子の少なくとも一部が組み込まれており、前記可動部と前記固定部とに接続される前記支持部を複数備えることを特徴とする請求項1から請求項10の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  12. 前記振動子が組み込まれておらず、前記可動部と前記固定部とに接続される補助支持部を少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項11記載の振動式センサ装置。
  13. 前記支持部には、前記第2方向に交差する方向に配列された複数の前記振動子の少なくとも一部が組み込まれていることを特徴とする請求項1から請求項12の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  14. 前記固定部は、前記第1方向に交差する面内において前記可動部の周囲を取り囲むように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項13の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  15. 前記固定部と接合され、前記可動部、前記支持部、及び前記振動子を封止する封止部を備えることを特徴とする請求項14記載の振動式センサ装置。
  16. 前記可動部は、前記第1方向に交差する面内において前記固定部の周囲を取り囲むように形成されていることを特徴とする請求項1から請求項13の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
  17. 前記振動子が組み込まれた支持部材は、両端が前記可動部及び前記固定部にそれぞれ張り合わされていることを特徴とする請求項1から請求項16の何れか一項に記載の振動式センサ装置。
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