JP2016046897A - ロータ及びモータ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁石の破損を抑えることができるロータを提供する。【解決手段】整流磁石34は、第1ロータコア31の爪状磁極31bと第2ロータコア32の爪状磁極32bとの間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石部37,38と、爪状磁極31b,32bの背面に生じる隙間に配置される背面磁石部35,36とが一体形成される。整流磁石34はロータコア31,32と組み付ける際の当接部位の角部にテーパ部35c,37e,37f,38e,38fを有する。【選択図】図4
Description
本発明は、ロータ及びモータに関する。
従来、モータに使用されるロータとして、周方向に複数の爪状磁極をそれぞれ有して組み合わされるロータコアを備え、それらの間に円板磁石(界磁磁石)を配置して各爪状磁極を交互に異なる磁極に機能させる所謂永久磁石界磁のランデル型構造のロータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のロータでは、爪状磁極の背面に設けられる補助磁石(背面磁石)と、周方向における各爪状磁極間に設けられる補助磁石(極間磁極)とを有し、これら補助磁石と円板磁石の全ての磁石を予め一体成形して部品点数の増加を抑えている。そして、それら一体磁石をロータコアと組み付けてロータを構成している。
ところで、上記のようなロータでは、例えばロータコアと一体磁石とを組み付ける際に、ロータコアの爪状磁極と一体磁石とを軸方向に相対的に移動させて近接する必要がある。このとき、例えば位置決めの精度が低いと、組み付け時に直方体状の爪状磁極と一体磁石とが接触して磁石が破損(欠けて)しまう虞がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、磁石の破損を抑えることができるロータ及びモータを提供することにある。
上記課題を解決するロータは、それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる円板磁石と、前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石部と、前記爪状磁極の背面に生じる隙間に配置される背面磁石部とが一体形成された整流磁石とを備え、前記整流磁石は前記ロータコアと組み付ける際の当接部位の角部にテーパ部を有する。
この構成によれば、整流磁石は前記ロータコアと組み付ける際の当接部位の角部にテーパ部を有するため、ロータコアと整流磁石とを組み付ける際にテーパ部と爪状磁極部とが当接した場合であっても、当接時の力の作用を減らすことができるため、磁石の破損を抑えることができる。
上記ロータにおいて、前記テーパ部は、前記極間磁石部の角部の内、前記ロータコアと前記整流磁石とが組み付けられた状態で前記爪状磁極の基端側であって軸方向且つ周方向の端部の角部と、前記背面磁石部の角部の内、径方向外側の角部と、に形成されることが好ましい。
この構成によれば、テーパ部がロータコアと組み付ける際に爪状磁極が当接し得る角部に確実に形成することができるため、より確実に磁石の破損を抑えることが可能となる。
上記ロータにおいて、前記整流磁石は、前記第1及び第2ロータコアと、前記円板磁石と組み付けられた状態で前記テーパ部が軸方向に露出するように構成されることが好ましい。
上記ロータにおいて、前記整流磁石は、前記第1及び第2ロータコアと、前記円板磁石と組み付けられた状態で前記テーパ部が軸方向に露出するように構成されることが好ましい。
この構成によれば、整流磁石のテーパ部が軸方向に露出するため、整流磁石をセンサマグネットとして利用することができる。
また上記課題を解決するモータは、上記いずれかに記載のロータと、該ロータと対向配置されるステータとを有することが好ましい。
また上記課題を解決するモータは、上記いずれかに記載のロータと、該ロータと対向配置されるステータとを有することが好ましい。
この構成によれば、上記いずれかに記載の効果と同様の効果を奏することができる。
本発明のロータ及びモータによれば、磁石の破損を抑えることができる。
以下、モータの一実施形態について説明する。
図1に示すように、モータとしてのブラシレスモータ11のモータケース12は、略有底円筒状に形成されたヨークハウジング13と、このヨークハウジング13のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞する蓋部としてのエンドプレート14とを有している。
図1に示すように、モータとしてのブラシレスモータ11のモータケース12は、略有底円筒状に形成されたヨークハウジング13と、このヨークハウジング13のフロント側(図1中、左側)の開口部を閉塞する蓋部としてのエンドプレート14とを有している。
図1に示すように、ヨークハウジング13の内周面にはステータ16が固定されている。ステータ16は、径方向内側に延びる複数のティース17aを有するステータコア17と、ステータコア17のティース17aにインシュレータ18を介して巻回される巻線19とを備えている。ステータ16は、外部の制御回路Sから巻線19に駆動電流が供給されることで回転磁界を発生する。
図1に示すように、ブラシレスモータ11のロータ21は回転軸22を有し、ステータ16の内側に配置されている。回転軸22は非磁性体の金属シャフトであって、ヨークハウジング13の底部13a及びエンドプレート14に支持された軸受23,24により回転可能に支持されている。
図4〜図6に示すように、ロータ21は、前記回転軸22が圧入されることで互いの軸方向の間隔が保持されつつ回転軸22に固定される2つのロータコア31,32と、各ロータコア31,32の軸方向の間に介在される界磁磁石としての環状磁石33と、整流磁石34とを備える。
図5及び図6に示すように、ロータコア31は、略円板状のコアベース31aの外周部に、等間隔に複数(本実施形態では5つ)の第1爪状磁極31bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。詳しくは、第1爪状磁極31bは、コアベース31aの外周部から径方向外側に突出した突出部31cと、該突出部31cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部31dとを有する。突出部31cは、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部31dは、軸直交方向断面が扇形状に形成されている。
図5及び図6に示すように、ロータコア32は、ロータコア31と同形状であって、略円板状のコアベース32aの外周部に、等間隔に複数の第2爪状磁極32bが径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出して形成されている。詳しくは、第2爪状磁極32bは、コアベース32aの外周部から径方向外側に突出した突出部32cと、該突出部32cの先端に設けられ軸方向に延びる爪部32dとを有する。突出部32cは、ロータコア31の突出部31cと同様に、軸方向から見て扇形状に形成されている。爪部32dは、軸直交方向断面が扇形状に形成されている。
そして、各ロータコア31,32は、その中央孔に回転軸22が圧入されるとともに、各コアベース31a,32aの軸方向の外側(相反する側)の距離が予め設定された距離となるように回転軸22に対して圧入固定される。この際、ロータコア32は、第2爪状磁極32bが周方向に隣り合う他方のロータコア31の第1爪状磁極31b間に配置されるようにして、且つコアベース31aとコアベース32aとの環状磁石33及び整流磁石34が配置(挟持)されるようにしてロータコア31に対して組み付けられている。
図3〜図6に示すように、環状磁石33は、焼結フェライト磁石等の磁石であって、中央孔が形成された円環状に形成され、ロータコア31の第1爪状磁極31bを第1の磁極(本実施形態ではN極)として機能させ、ロータコア32の第2爪状磁極32bを第2の磁極(本実施形態ではS極)として機能させるように、軸方向に磁化されている。即ち、本実施形態のロータ21は、界磁磁石としての環状磁石33を用いた所謂ランデル型構造のロータである。ロータ21は、N極となる5つの第1爪状磁極31bと、S極となる5つの第2爪状磁極32bとが周方向に交互に配置されており、極数が10極(極対数が5個)となる。
図2に示すように、整流磁石34は、ネオジボンド磁石等の磁石であって、第1及び第2背面磁石部35,36と、第1及び第2極間磁石部37,38とを備える。
図5及び図6に示すように、第1及び第2背面磁石部35,36は、ロータコア31の各第1爪状磁極31bの背面31e(径方向内側の面)とロータコア32のコアベース32aの外周面32fとの間、及び、ロータコア32の各第2爪状磁極32bの背面32eとロータコア31のコアベース31aの外周面31fとの間に配置される。
図5及び図6に示すように、第1及び第2背面磁石部35,36は、ロータコア31の各第1爪状磁極31bの背面31e(径方向内側の面)とロータコア32のコアベース32aの外周面32fとの間、及び、ロータコア32の各第2爪状磁極32bの背面32eとロータコア31のコアベース31aの外周面31fとの間に配置される。
第1背面磁石部35は、第1爪状磁極31bの背面31eに当接する側が第1爪状磁極31bと同極のN極に、ロータコア32のコアベース32aの外周面32fに当接する側がコアベース32aと同極のS極となるように磁化されている。
第2背面磁石部36は、第2爪状磁極32bの背面32eに当接する側がS極に、ロータコア31のコアベース31aの外周面31fに当接する側がN極となるように磁化されている。
また、各第1及び第2背面磁石部35,36は、ロータコア31,32との組み付け時においてロータコア31,32と当接する部位である径方向外側面35a,36aにおいて、その角部35b,36bにテーパ部35c,36cが設けられる。詳述すると、図5及び図6に示すように第1背面磁石部35の径方向外側面35aであって、第1爪状磁極31bの基端側(図6中上側)の角部35bにテーパ部35cが設けられる。更に、第2背面磁石部36の径方向外側面36aであって、第2爪状磁極32bの基端側(図6中下側)の角部36bにテーパ部36cが設けられる。
図5に示すように、第1及び第2極間磁石部37,38は、第1爪状磁極31bと第2爪状磁極32bとの周方向の間に配置されている。詳述すると第1極間磁石部37は、第1爪状磁極31bの一方の周方向端面31gと第2爪状磁極32bの他方の周方向端面32hとの間に配置されている。また、第2極間磁石部38は、第1極間磁石部37と同形状であって、第1爪状磁極31bの他方の周方向端面31hと、第2爪状磁極32bの一方の周方向端面32gとの間に配置されている。第1及び第2極間磁石部37,38は、第1及び第2爪状磁極31b,32bのそれぞれと同極性が対向するように(第1爪状磁極31b側がN極で、第2爪状磁極32b側がS極となるように)周方向に磁化されている。
また、本実施形態の第1及び第2極間磁石部37,38は、ロータコア31,32との組み付け時においてロータコア31,32と当接する部位である周方向端面37a,37b,38a,38bにおいて、その角部37c,37d,38c,38dにテーパ部37e,37f,38e,38fが設けられる。詳述すると、第1極間磁石部37の周方向端面37bは第2ロータコア32の爪状磁極32bの周方向端面32hと当接するものであり、周方向端面37bにおける第2爪状磁極32bの基端側(図5において下側)の角部37cにテーパ部37eが設けられる。さらに、第1極間磁石部37の周方向端面37aは第1ロータコア31の第1爪状磁極31bの周方向端面31gと当接するものであり、周方向端面37aにおける第1爪状磁極31bの基端側(図5において上側)の角部37dにテーパ部37fが設けられる。また、第2極間磁石部38の周方向端面38aは第2ロータコア32の第2爪状磁極32bの周方向端面32gと当接するものであり、周方向端面38aにおける第2爪状磁極32bの基端側の角部38cにテーパ部38eが設けられる。さらに、第2極間磁石部38の周方向端面38bは第1ロータコア31の第1爪状磁極31bの周方向端面31hと当接するものであり、周方向端面38bにおける第1爪状磁極31bの基端側の角部38dにテーパ部38fが設けられる。
また、図1に示すように、ロータ21には、略円板状のマグネット固定部材41を介してセンサ磁石42が設けられている。詳しくは、マグネット固定部材41は、中央にボス部41aが形成された円板部41bと、この円板部41bの外縁から筒状に延びる筒部41cとを有し、該筒部41cの内周面及び円板部41bの表面に当接するように環状のセンサ磁石42が固着されている。そして、マグネット固定部材41は、ロータコア31と近い側で、そのボス部41aが回転軸22に外嵌されて固定されている。
そして、エンドプレート14において、センサ磁石42と軸方向に対向する位置には磁気センサとしてのホールIC43が設けられている。ホールIC43は、センサ磁石42に基づくN極とS極の磁界を感知するとそれぞれHレベルの検出信号とLレベルの検出信号とを前記制御回路Sに出力する。
次に、上記のように構成されたブラシレスモータ11の作用について説明する。
制御回路Sから巻線19に3相の駆動電流が供給されると、ステータ16にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。この際、ホールIC43と対向するセンサ磁石42が回転することで、ホールIC43から出力される検出信号のレベルがロータ21の回転角度(位置)に応じて切り替わり、その検出信号に基づいて制御回路Sから巻線19に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ21が良好に連続して回転駆動される。
制御回路Sから巻線19に3相の駆動電流が供給されると、ステータ16にて回転磁界が発生され、ロータ21が回転駆動される。この際、ホールIC43と対向するセンサ磁石42が回転することで、ホールIC43から出力される検出信号のレベルがロータ21の回転角度(位置)に応じて切り替わり、その検出信号に基づいて制御回路Sから巻線19に最適なタイミングで切り替わる3相の駆動電流が供給される。これにより、良好に回転磁界が発生され、ロータ21が良好に連続して回転駆動される。
ここで、整流磁石34は、ロータコア31,32と組み付けされた状態で、爪状磁極31b,32bと当接する面35a,36a,37a,37b,38a,38bであって爪状磁極31b,32bの基端側の角部35b,37c,37d,38c,38dにテーパ部35c,37e,37f,38e,38fが設けられている。このため、ロータコア31,32と整流磁石34とを軸方向において組み付ける際に、爪状磁極31b,32bがテーパ部35c,37e,37f,38e,38fと当接しても当接時の力の作用を減らすようになっている。
次に、本実施形態の効果を記載する。
(1)整流磁石34はロータコア31,32と組み付ける際の当接部位の角部35b,37c,37d,38c,38dにテーパ部35c,37e,37f,38e,38fを有する。このため、ロータコア31,32と整流磁石34とを組み付ける際にテーパ部35c,37e,37f,38e,38fと爪状磁極31b,32bとが当接した場合であっても、当接時の力の作用を減らすことができるため、整流磁石34の破損を抑えることができる。
(1)整流磁石34はロータコア31,32と組み付ける際の当接部位の角部35b,37c,37d,38c,38dにテーパ部35c,37e,37f,38e,38fを有する。このため、ロータコア31,32と整流磁石34とを組み付ける際にテーパ部35c,37e,37f,38e,38fと爪状磁極31b,32bとが当接した場合であっても、当接時の力の作用を減らすことができるため、整流磁石34の破損を抑えることができる。
(2)テーパ部35c,37e,37f,38e,38fが設けられているため、整流磁石34と、ロータコア31,32との組み付け時においての位置決めの際に位置がずれても緩和することができる。
(3)また、爪状磁極31b,32bと整流磁石34(テーパ部35c,37e,37f,38e,38f)との接触を避ける必要がないため、位置決め誤差分のギャップを設ける必要が無く、爪状磁極31b,32bと整流磁石34との隙間を最小限にすることが可能となる。これによって有効磁束量を十分に確保することができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、環状磁石33と整流磁石34とを別体で構成したが、図8に示すように環状磁石33と整流磁石34とを一体で構成する一体磁石50を採用してもよい。この場合、予め一体としても良いし、後から接着等で一体としてもよい。
・上記実施形態では、環状磁石33と整流磁石34とを別体で構成したが、図8に示すように環状磁石33と整流磁石34とを一体で構成する一体磁石50を採用してもよい。この場合、予め一体としても良いし、後から接着等で一体としてもよい。
・上記実施形態では、整流磁石34にテーパ部35c,37e,37f,38e,38fを設ける構成としたが、これに限らず、第1及び第2ロータコア31,32の爪状磁極31b,32bにテーパ部を設ける構成を採用してもよい。
・図7に示すように、ロータ51の構成例として、テーパ部37e,37f,38e,38f分だけ整流磁石34を軸方向に延出させる構成を採用してもよい。整流磁石34が軸方向に露出するため、整流磁石34をセンサ磁石42(図1参照)として利用することができる。
・図9に示す整流磁石34のように、着磁態様を極異方配向としてもよい。詳述すると、図9に示す整流磁石34は、S極の背面磁石部36の外側面から隣接の極間磁石部37,38を経由してN極の背面磁石部35の外側面に向けて磁束が径方向内側に凸状に湾曲して流れる、いわゆる極異方配向の着磁がなされている。これにより、背面磁石部35,36は径方向成分の磁束を有し、極間磁石部37,38は周方向成分の磁束を有することとなり、上記実施形態の整流磁石34と同様に機能し、背面磁石部35,36と極間磁石部37,38とのそれぞれ最適な方向の成分を有するように磁化できる。
・上記実施形態並びに上記各変形例は適宜組み合わせてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1)
それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる円板磁石と、
前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石部と、前記爪状磁極の背面に生じる隙間に配置される背面磁石部とが一体形成された整流磁石とを備え、
前記第1及び第2ロータコアの前記爪状磁極は、前記整流磁石と組み付ける際の当接部位の角部にテーパ部を有することを特徴とするロータ。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想を以下に追記する。
(付記1)
それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる円板磁石と、
前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石部と、前記爪状磁極の背面に生じる隙間に配置される背面磁石部とが一体形成された整流磁石とを備え、
前記第1及び第2ロータコアの前記爪状磁極は、前記整流磁石と組み付ける際の当接部位の角部にテーパ部を有することを特徴とするロータ。
11…モータ、16…ステータ、21…ロータ、31…第1ロータコア、31a…コアベース、31b…爪状磁極、32…第2ロータコア、32a…コアベース、32b…爪状磁極、33…環状磁石(円板磁石)、34…整流磁石、35…第1背面磁石部、35b…角部、35c…テーパ部、36…第2背面磁石部、36b…角部、36c…テーパ部、37…第1極間磁石部、37c,37d…角部、37e,37f…テーパ部、38…第2極間磁石部、38c,38d…角部、38e,38f…テーパ部、51…ロータ。
Claims (4)
- それぞれ略円板状のコアベースの外周部に、等間隔に複数の爪状磁極が径方向外側に突出されるとともに軸方向に延出形成され、互いのコアベースが対向されつつ爪状磁極が周方向に交互に配置された第1及び第2ロータコアと、
前記コアベース同士の軸方向の間に配置され、前記軸方向に磁化されることで、第1ロータコアの前記爪状磁極を第1の磁極として機能させ、前記第2ロータコアの前記爪状磁極を第2の磁極として機能させる円板磁石と、
前記第1ロータコアの爪状磁極と前記第2ロータコアの爪状磁極との間において周方向に生じる隙間に配置された極間磁石部と、前記爪状磁極の背面に生じる隙間に配置される背面磁石部とが一体形成された整流磁石とを備え、
前記整流磁石は前記ロータコアと組み付ける際の当接部位の角部にテーパ部を有することを特徴とするロータ。 - 請求項1に記載のロータにおいて、
前記テーパ部は、
前記極間磁石部の角部の内、前記ロータコアと前記整流磁石とが組み付けられた状態で前記爪状磁極の基端側であって軸方向且つ周方向の端部の角部と、
前記背面磁石部の角部の内、径方向外側の角部と、
に形成されることを特徴とするロータ。 - 請求項1又は2に記載のロータにおいて、
前記整流磁石は、前記第1及び第2ロータコアと、前記円板磁石と組み付けられた状態で前記テーパ部が軸方向に露出するように構成されることを特徴とするロータ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のロータと、該ロータと対向配置されるステータとを有することを特徴とするモータ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019087056A1 (en) * | 2017-10-30 | 2019-05-09 | Romax Technology Limited | Motor |
WO2020008979A1 (ja) * | 2018-07-02 | 2020-01-09 | 日本電産株式会社 | ロータおよびモータ |
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