JP2016046427A - 超伝導電磁石 - Google Patents

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Abstract

【課題】力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる超伝導電磁石を提供する。
【解決手段】超伝導電磁石1によれば、超伝導コイル10及び電源33の間に設けられ、端部24a,24bに上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26が設けられる超伝導電流リード24に力が作用する場合がある。このような場合であっても、超伝導電流リード24の少なくとも一部を支持体40が支持することにより超伝導電流リード24の破損を抑制することができる。従って、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
【選択図】図5

Description

本発明は、超伝導電磁石に関する。
従来、冷却した超伝導コイルに通電して強磁場を発生させる超伝導電磁石として、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、超伝導コイルの巻枠に対し、伝熱材を介してGM冷凍機のコールドヘッドを接触させて冷却を行う超伝導電磁石が記載されている。
特開2002−043117号公報
ところで、超伝導電磁石では、電源側から超伝導コイルへの熱侵入を抑制するために、電源及び超伝導コイルの間に超伝導線材(超伝導電流リード)が設けられる場合がある。これにより、電源側から超伝導コイルへの熱の伝達が抑えられると共に、超伝導線材を用いることで通電による発熱も抑えられる。以上により、超伝導コイルに対する熱侵入を効率良く抑制できる。しかしながら、超伝導線材は強度を向上することが難しく、力が作用することによる破損を抑制することが求められていた。
そこで、本発明は、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる超伝導電磁石を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る超伝導電磁石は、環状の超伝導コイルと、超伝導コイルに電力を供給する電源と、超伝導コイル及び電源の間に設けられる超伝導線材と、超伝導線材の電源側の端部に設けられる第1電極と、超伝導線材の超伝導コイル側の端部に設けられる第2電極と、第1電極及び第2電極の間において、超伝導線材の少なくとも一部を支持する支持体と、を備える。
本発明に係る超伝導電磁石によれば、超伝導コイル及び電源の間に設けられ、両端部に第1電極及び第2電極が設けられる超伝導線材に力が作用する場合がある。このような場合であっても、超伝導線材の少なくとも一部を支持体が支持することにより、超伝導線材の破損を抑制することができる。従って、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、支持体は、第1電極及び第2電極に固定されていてもよい。これにより、応力が集中し易い超伝導線材と第1電極及び第2電極との接続部において超伝導線材を補強することができるため、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、支持体は、第1電極及び第2電極の間にわたって延びるように設けられていてもよい。これにより、超伝導線材の全体を補強することができるため、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、支持体は、第1電極及び第2電極の間で複数に分割されて設けられていてもよい。これにより、電源側から超伝導コイルへの、支持体を通じた熱の伝達を抑えることができるため、超伝導コイルに対する熱侵入を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、支持体は、超伝導線材の少なくとも一部に固定されていてもよい。これにより、超伝導線材は、支持体と一体化することで曲げに対する強度が向上する。従って、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、支持体の熱伝導率は、超伝導線材の熱伝導率より低くてもよい。これにより、電源側から超伝導コイルへの熱の伝達をより抑えることができるため、超伝導コイルに対する熱侵入を効率良く抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、支持体のヤング率は、超伝導線材のヤング率より高くてもよい。これにより、支持体が超伝導線材をより強固に補強することができるため、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石において、超伝導線材が延びる方向と交差する方向に磁場が発生してもよい。この場合、超伝導線材には、発生した磁場と、超伝導線材を流れる電流と、によってローレンツ力が作用する。これに対し、支持体が超伝導線材を支持することによって、ローレンツ力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
本発明によれば、力が作用することによる超伝導線材の破損を抑制できる。
本発明の実施形態に係る超伝導電磁石を採用したマグネット装置を示す斜視図である。 クライオスタットを示す斜視図である。 図2におけるIII−III線に沿った断面図である。 電流導入部を示す斜視図である。 第1実施形態に係る超伝導電流リードを模式的に示す図である。 第2実施形態に係る超伝導電流リードを模式的に示す図である。 比較例に係る超伝導電流リードを模式的に示す図である。
[第1実施形態]
以下、添付図面を参照しながら本発明による超伝導電磁石の第1実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、以降の説明においては、各図に示す状態の超伝導電磁石1の姿勢を基準として「上」「下」の語を用いる。ただし、超伝導電磁石1の姿勢は図に示すものに限定されず、適宜変更してもよい。図1は、本発明の実施形態に係る超伝導電磁石を採用したマグネット装置を示す斜視図である。図2は、クライオスタットを示す斜視図である。図3は、図2におけるIII−III線に沿った断面図である。図4は、電流導入部を示す斜視図であり、クライオスタット3から真空容器3aと熱シールド13とを取り除いた状態を示す。
図1〜図4に示されるように、マグネット装置100は、上下一対の超伝導電磁石1を対向配置すると共に、超伝導電磁石1を支持台101で支持することによって構成されている。超伝導電磁石1は、内部に超伝導コイル10を収容する真空容器3aを有するクライオスタット3と、クライオスタット3の外側に設けられるヨーク4と、を備えている。上側の超伝導電磁石1のクライオスタット3と下側の超伝導電磁石1のクライオスタット3とは、互いに上下を逆転した状態で対向し、支柱6を介して互いに離間するように連結されている。マグネット装置100は、一対のクライオスタット3の間を通過する荷電粒子線Bの軌道を切り替える偏向磁石として機能する。例えば、マグネット装置100は、加速器から出射された荷電粒子線Bの軌道を、軌道T1と軌道T2との間で切り替えることができる。荷電粒子線Bを出射する加速器として、リングサイクロトロン、AVFサイクロトロン、シンクロトロン、ベータトロン等の円形加速器や、ライナック等の線形加速器などが挙げられる。
超伝導電磁石1は、鉛直中心軸周りの環状をなし磁束を発生させる超伝導コイル10と、超伝導コイル10の荷重を支持する荷重支持部7と、超伝導コイル10を冷却する冷凍機8と、超伝導コイル10に電流を導入する電流導入部9と、電流導入部9を介して超伝導コイル10に電力を供給する電源33と、を備えている(図5参照)。超伝導コイル10は、超伝導体からなる線材を巻回した構成の超伝導コイル本体を有しており、超伝導体として高温超伝導体を用いてよい。高温超伝導体として、例えばBi2223、Bi2212、Y123、MgB2、酸化物超伝導体等を用いてよい。なお、超伝導体として低温超伝導体を用いてもよい。このような超伝導体からなる線材が用いられる超伝導コイル10を約20Kまで効率よく冷却するため、超伝導電磁石1は、クライオスタット3の真空容器3aの内部において、超伝導コイル10を包囲する熱シールド13を備えている。熱シールド13には、冷凍機8の低温ヘッドが接触しており、熱シールド13は約50Kに冷却されている。
続いて、図4を参照しながら、電流導入部9について説明する。ここでは、図4に示されるように、鉛直方向にZ軸を取ったXYZ直交座標系を設定し、各部位の位置関係の説明に用いる場合がある。電流導入部9は、真空容器3aの一部をなす容器円筒部3bと、熱シールド13の一部をなすシールド円筒部13bとを有している。容器円筒部3bはクライオスタット3の上面側に鉛直に立設されている。容器円筒部3bの上面には、電流を導入するための正極側と負極側との2つの入力端子31,31が、真空容器3aの外部に露出するように設けられている。容器円筒部3bの直ぐ内側には、電気的絶縁を図るため、例えば薄肉のGFRP製の円筒が設けられてもよい。シールド円筒部13bは熱シールド13の上面側に鉛直に立設され、容器円筒部3bの内側において容器円筒部3bの途中の高さの位置まで延びている。シールド円筒部13bの上面には、Y方向に延びる細長い開口14が形成されている。シールド円筒部13bの内側には、電気的絶縁を図るため、超耐寒性の絶縁テープ等が施されてもよい。
電流導入部9は、機体の外部から供給される電流を超伝導コイル10に送るための一対の正極側導電部20A及び負極側導電部20Bを備えている。正極側導電部20Aと負極側導電部20Bとは、容器円筒部3b内で隣接して並設され、両者の間に絶縁部材(図示せず)を挟むことで互いに電気的に絶縁されている。図4にも示される通り、正極側導電部20Aと負極側導電部20Bとの構成は鉛直面に対して互いに対称であるので、以下においては正極側導電部20Aの構成を説明し、その説明に重複する負極側導電部20Bについての説明を省略する。
正極側導電部20Aは、入力端子31と、超伝導コイル10への電流の入口であるコイル電極32との間を繋ぐように容器円筒部3b内部に延在しており、その途中でシールド円筒部13bの開口14を通過している。なお、開口14の寸法が調整されることで、正極側導電部20Aが開口14の縁部に接触しないようになっている。正極側導電部20Aは、上記入力端子31からコイル電極32までの電流経路を構成する複数の導電部材が連なって構成されている。電流経路を構成する導電部材には、入力端子31側から順に連結されたブスバー21、屈曲部22、上部導電体ブロック(第1電極)23、超伝導電流リード(超伝導線材)24、下部導電体ブロック(第2電極)26、銅編線27、及び支持体40が含まれている(図5参照)。超伝導電流リード24は超伝導材料からなる。また、他の導電部材は例えば銅からなり、高い導電性と高い伝熱性を有している。なお、支持体40は超伝導電流リード24に沿って延在している。支持体40については後述する。
上部導電体ブロック23と下部導電体ブロック26とは、ステンレス製の鉛直支柱29で連結されている。鉛直支柱29は、電流導入部9の上部導電体ブロック23から上側による荷重を支持している。
超伝導電流リード24は、電源33及び超伝導コイル10の間に設けられて、電源33から超伝導コイル10への電流経路の一部を構成している。超伝導電流リード24は、Y方向に厚みを持つ板状をなし、鉛直支柱29と平行に延在している。当該超伝導電流リード24によって上部導電体ブロック23と下部導電体ブロック26とが電気的に接続されている。超伝導電流リード24の端部のうち、電源33側の端部24aには上部導電体ブロック23が設けられ、超伝導コイル10側の端部24bには下部導電体ブロック26が設けられている。超伝導電流リード24と、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26とは、間に支持体40等が介在しないで直接接触する部位を少なくとも有し、この部位で半田等の冶金的な方法により接続される。
超伝導電流リード24は、例えば、ビスマス系等の超伝導材料からなり、複数本の細線状の超伝導材料を、又は複数枚の薄板状の超伝導材料を、半田等の冶金的な方法で一体化して形成されている。超伝導材料を採用することにより、通電による発熱が抑えられ、その結果、正極側導電部20A及び負極側導電部20Bを介した外部からの熱侵入が抑えられる。また、超伝導電流リード24は、延在する方向に垂直な方向の断面積が小さいため、電源33側から超伝導コイルへの熱の伝達が抑えられる。以上により、超伝導コイルに対する熱侵入を効率良く抑制できる。また、板状の超伝導電流リード24を採用することにより、省エネルギー、性能アップ、低コスト化、及び製造工期の短縮が図られる。
続いて、支持体40について詳細に説明する。
図5は、第1実施形態に係る超伝導電流リードを模式的に示す図である。支持体40は、超伝導電流リード24を支持して、超伝導電流リード24に力が作用した場合であっても超伝導電流リード24が破損することを抑制する部材である。
支持体40は、例えば断面円形状、断面矩形状等をなし、超伝導電流リード24に沿って延在している。支持体40のX方向の幅は、超伝導電流リード24のX方向の幅より狭くてもよく、広くてもよく、同程度でもよい。また、支持体40のY方向の厚みは、超伝導電流リード24のY方向の厚みより薄くてもよく、厚くてもよく、同程度でもよい。なお、支持体40は、図5に示すように超伝導電流リード24と平行に、直線状に延びる形状に限らず、例えば筒状をなして超伝導電流リード24を囲う形状であってもよく、螺旋状に超伝導電流リード24の周囲に巻き付いた形状であってもよい。支持体40は、超伝導電流リード24に固定されており、例えば半田等の冶金的な方法、接着剤を用いた接着、両側からのプレスによる圧接等の方法によって固定してよい。
支持体40は、上部導電体ブロック23から下部導電体ブロック26までの間にわたって延びるように設けられている。支持体40の両端部は、X方向から見て上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26と重なる位置まで延びている。この位置において、支持体40が上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26に対して固定される。また、支持体40の両端部において、X方向から見て上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26と重なる位置の全長のうちの少なくとも一部は、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26と、超伝導電流リード24と、の間に介在していない。これにより、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26と、超伝導電流リード24と、が直接接続されて良好な導電性を確保できる。支持体40は、両端部が、それぞれ上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26に、例えば半田等の冶金的な方法、接着剤を用いた接着、両側からのプレスによる圧接等の方法によって固定されている。
支持体40の材質は特に限定されないが、超伝導電流リード24よりも熱伝導率が低い材質とすることができる。この場合、電源33側から超伝導コイル10への熱の伝達をより抑えることができるため、超伝導コイル10に対する熱侵入を効率良く抑制できる。また、支持体40は、超伝導電流リード24よりもヤング率が高い材質とすることができる。この場合、超伝導電流リード24を支持体40によってより強固に補強することができるため、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。また、支持体40は、熱収縮率が超伝導電流リード24と同程度の材質とすることができる。この場合、冷却した際に支持体40と超伝導電流リード24との熱収縮率の差による熱応力によって、支持体40が超伝導電流リード24から剥離すること等の破損を抑制できる。以上より、支持体40は、例えばSUS304等の金属としてもよい。ただし、熱伝導率、ヤング率、熱収縮率に係る上記の特性は一例であって、支持体40は上記特性を有する材質に限定されるものではない。
支持体40は、超伝導電流リード24に対してローレンツ力Fが作用した場合にも、超伝導電流リード24を支持して超伝導電流リード24が破損することを抑制する。超伝導コイル10に電源33から電力が供給され、超伝導コイル10が励磁して超伝導電流リード24が延びる方向と交差する方向に磁場Hが発生した場合、超伝導電流リード24を流れる電流Iと磁場Hとによって、超伝導電流リード24に対して超伝導電流リード24が延びる方向に垂直な方向の成分を含むローレンツ力Fが作用する(図7参照)。このような場合であっても、支持体40を設けることで超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
次に、第1実施形態に係る超伝導電磁石1の作用・効果について説明する。
まず、比較例に係る超伝導電磁石について説明する。図7は、比較例に係る超伝導電流リードを模式的に示す図である。比較例に係る超伝導電磁石では、超伝導電流リード24は支持体40によって支持されていない。また、超伝導電流リード24自体の強度を向上することは難しい。以上により、超伝導電流リード24に力が作用する場合において、超伝導電流リード24を補強することは困難である。
特に、図7に示すように、超伝導電流リード24が延びる方向と交差する方向に磁場Hが発生する場合、超伝導電流リード24には、発生した磁場Hと、超伝導電流リード24を流れる電流Iと、によってローレンツ力Fが作用する。ローレンツ力Fは、超伝導電流リード24が延びる方向に垂直な方向の成分を含む。比較例に係る超伝導電流リード24には支持体40が設けられていないため、ローレンツ力Fに対して超伝導電流リード24を支持体40によって補強できない。また、超伝導電流リード24自体の強度を向上することも困難である。
以上説明したように、第1実施形態に係る超伝導電磁石1によれば、超伝導コイル10及び電源33の間に設けられ、端部24a,24bに上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26が設けられる超伝導電流リード24に力が作用する場合がある。このような場合であっても、超伝導電流リード24の少なくとも一部を支持体40が支持することにより超伝導電流リード24の破損を抑制することができる。従って、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石1において、支持体40は、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26に固定されている。これにより、応力が集中し易い超伝導電流リード24と上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26との接続部において超伝導電流リード24を補強することができるため、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石1において、支持体40は、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26の間にわたって延びるように設けられている。これにより、超伝導電流リード24の全体を補強することができるため、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石1において、支持体40は、超伝導電流リード24の少なくとも一部に固定されている。これにより、超伝導電流リード24は、支持体40と一体化することで曲げに対する強度が向上する。従って、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石1において、支持体40の熱伝導率は、超伝導電流リード24の熱伝導率より低い。これにより、電源33側から超伝導コイル10への熱の伝達をより抑えることができるため、超伝導コイル10に対する熱侵入を効率良く抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石1において、支持体40のヤング率は、超伝導電流リード24のヤング率より高い。これにより、超伝導電流リード24を支持体40がより強固に補強することができるため、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
また、本発明に係る超伝導電磁石1において、超伝導電流リード24が延びる方向と交差する方向に磁場Hが発生する。この場合、超伝導電流リード24には、発生した磁場Hと、超伝導電流リード24を流れる電流Iと、によってローレンツ力Fが作用する。これに対し、支持体40が超伝導電流リード24を支持することによって、ローレンツ力Fが作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
[第2実施形態]
以下、添付図面を参照しながら本発明による超伝導電磁石の第2実施形態を説明する。図6は、第2実施形態に係る超伝導電流リードを模式的に示す図である。図6に示すように、支持体41は、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26に固定されているが、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26の間で複数に分割されている。なお、図6では、支持体41は上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26の間で2つに分割されているが、分割される数は特に限定されず、3つ以上に分割されていてもよい。
第2実施形態に係る超伝導電磁石1によれば、支持体41は、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26の間で複数に分割されて設けられている。これにより、電源33側から超伝導コイル10への、支持体41を通じた熱の伝達を抑えることができるため、超伝導コイル10に対する熱侵入を抑制できる。また、特に超伝導電流リード24の補強が必要な部位に支持体41を設けることができるため、例えば超伝導電流リード24のうち応力が集中し易い部位や、ローレンツ力F等の力が強く作用する部位等の部分的な補強が可能となり、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。例えば、支持体40,41は、図5及び図6において、超伝導電流リード24を両側から挟み込むように図示されているが、支持体40,41は、超伝導電流リード24の少なくとも一部に設けられていればよい。例えば、支持体40,41は、超伝導電流リード24の片側にのみ設けられていてもよく、超伝導電流リード24が延びる方向に垂直な断面の全周を囲うように設けられていてもよい。
また、支持体40,41は、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26に固定されていなくてもよい。この場合でも、上部導電体ブロック23及び下部導電体ブロック26の中間部分における超伝導電流リード24を補強することができるため、力が作用することによる超伝導電流リード24の破損を抑制できる。
1…超伝導電磁石、10…超伝導コイル、23…上部導電体ブロック、24…超伝導電流リード(超伝導線材)、24a、24b…端部、26…下部導電体ブロック、33…電源、40、41…支持体。

Claims (8)

  1. 環状の超伝導コイルと、
    前記超伝導コイルに電力を供給する電源と、
    前記超伝導コイル及び前記電源の間に設けられる超伝導線材と、
    前記超伝導線材の前記電源側の端部に設けられる第1電極と、
    前記超伝導線材の前記超伝導コイル側の端部に設けられる第2電極と、
    前記第1電極及び前記第2電極の間において、前記超伝導線材の少なくとも一部を支持する支持体と、を備える超伝導電磁石。
  2. 前記支持体は、前記第1電極及び前記第2電極に固定されている請求項1に記載の超伝導電磁石。
  3. 前記支持体は、前記第1電極及び前記第2電極の間にわたって延びるように設けられている請求項1又は2に記載の超伝導電磁石。
  4. 前記支持体は、前記第1電極及び前記第2電極の間で複数に分割されて設けられている請求項1又は2に記載の超伝導電磁石。
  5. 前記支持体は、前記超伝導線材の少なくとも一部に固定されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の超伝導電磁石。
  6. 前記支持体の熱伝導率は、前記超伝導線材の熱伝導率より低い請求項1〜5のいずれか一項に記載の超伝導電磁石。
  7. 前記支持体のヤング率は、前記超伝導線材のヤング率より高い請求項1〜6のいずれか一項に記載の超伝導電磁石。
  8. 前記超伝導線材が延びる方向と交差する方向に磁場が発生する請求項1〜7のいずれか一項に記載の超伝導電磁石。
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