JP2016046218A - シール部材及びシール構造 - Google Patents

シール部材及びシール構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2016046218A
JP2016046218A JP2014172023A JP2014172023A JP2016046218A JP 2016046218 A JP2016046218 A JP 2016046218A JP 2014172023 A JP2014172023 A JP 2014172023A JP 2014172023 A JP2014172023 A JP 2014172023A JP 2016046218 A JP2016046218 A JP 2016046218A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
cross
seal
peripheral surface
sectional shape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014172023A
Other languages
English (en)
Inventor
貞敏 蔵楽
Sadatoshi Zoraku
貞敏 蔵楽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP2014172023A priority Critical patent/JP2016046218A/ja
Publication of JP2016046218A publication Critical patent/JP2016046218A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)
  • Sealing Devices (AREA)
  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】電線収容孔と電線との断面形状が異なる場合であっても、これらの間に介在するシール部材による接触圧を均一にして密着性を確保し確実にシールする。
【解決手段】シール部材は、電線に対応した第1断面形状の電線挿通孔を有すると共に、電線収容孔に対応した第2断面形状の外形形状を有し、弾性材からなり、電線の外周面と接触し電線の外周面に沿った環状の第1接触部分及び電線収容孔の内周面と接触し電線収容孔の内周面に沿った環状の第2接触部分を有するシール部と、シール部の第1接触部分と第2接触部分との間の間隙に嵌合又は充填された硬質材からなり、シール部の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は、コネクタハウジング内におけるハウジングと電線端末部との間の防水を担うシール部材及びシール構造に関する。
断面楕円形状の電線の端末部をハウジングとの間でシールするものとして、下記特許文献1に開示されたコネクタの防水構造が知られている。この防水構造では、断面楕円形状のケーブルの端末部に断面円形状の樹脂成形部を形成した上で、この樹脂成形部をケーブルと共にワイヤシールの断面円形状のケーブル挿通孔に挿着する。これにより、ケーブルの端末部にワイヤシールが装着されている。
特開2002−42956号公報
上記特許文献1に開示された従来技術の防水構造では、ワイヤシールが装着される樹脂成形部が断面円形状であるため、ワイヤシールの外周面で受ける接触圧を樹脂成形部に対して均一に加えることができる。しかし、断面楕円形状のケーブルに断面円形状の樹脂成形部を形成する必要が生じてしまう。
一方、三相交流電線のように、複数の電線を束ねて使用する場合は、断面円形状の電線を3本組み合わせるよりも、例えば約120°の中心角度を有する扇形の断面形状の電線を3本組み合わせて全体が断面円形状となるようにした方が、3本の電線の断面積を小さくすることができる。
しかしながら、例えば断面が扇形を形成するような断面非円形状の電線に対してはワイヤシールなどのシール部材の外周面で受ける接触圧を電線表面に均一に加えることができない。このため、電線、シール部材及びハウジングの三要素間における密着性にバラつきが生じ、ハウジング内の電線とシール部材との間に隙間が生じ易く、結果的にシール性が著しく低下してしまうという問題がある。
このような密着性の問題は、ハウジングの電線収容孔の断面形状と電線の断面形状とが異なる場合、すなわちシール部材の断面外形形状と電線挿通孔の断面形状とが異なる場合には顕著である。
この発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、ハウジングの電線収容孔の断面形状と電線の断面形状とが異なる場合であっても、これらの間に介在するシール部材による接触圧を均一にして密着性を確保し確実にシールすることができるシール部材及びシール構造を提供することを目的とする。
本発明に係るシール部材は、第1断面形状の電線の外周に取り付けられ、前記電線が収容されるハウジングに形成された前記第1断面形状とは異なる第2断面形状の電線収容孔の内部に収容されるシール部材であって、前記シール部材は、前記電線に対応した第1断面形状の貫通孔からなる電線挿通孔を有すると共に、前記電線収容孔に対応した第2断面形状の外形形状を有し、弾性材からなり、前記電線の外周面と接触し前記電線の外周面に沿った環状の第1接触部分及び前記電線収容孔の内周面と接触し前記電線収容孔の内周面に沿った環状の第2接触部分を有するシール部と、このシール部の前記第1接触部分と前記第2接触部分との間の間隙に嵌合又は充填された硬質材からなり、前記シール部の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るシール部材によれば、シール部材が、第1断面形状の電線の外周面と接触しこの外周面に沿った環状の第1接触部分及び第2断面形状の電線収容孔の内周面と接触しこの内周面に沿った環状の第2接触部分を有する弾性材からなるシール部と、このシール部の第1及び第2接触部分の間の間隙に嵌合又は充填された硬質材からなるシール部の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部とを備えているので、シール部の接触時の潰れ量を電線及び電線収容孔との第1及び第2接触部分においてそれぞれ一定に調整することができる。これにより、断面形状が異なる電線収容孔及び電線間のシールにおいてもシール部材によって接触圧を均一にして密着性を確保し確実にシールすることが可能となる。
本発明の一実施形態においては、前記潰れ量調整部の前記電線が延びる方向の一方の側に、前記潰れ量調整部と一体又は別体に形成された、前記電線の第1断面形状を保持する形状保持部材を備える。
本発明の他の実施形態においては、前記第1断面形状は扇形状であり、前記第2断面形状は円形状である。
本発明の更に他の実施形態においては、前記第1接触部分は、前記電線の外周面の法線方向に第1の厚みを有し、前記第2接触部分は、前記電線収容孔の内周面の法線方向に第2の厚みを有し、前記第1接触部分と前記第2接触部分とは、一部において繋がる連繋箇所を有し、前記第1の厚みと前記第2の厚みとの和が、前記連繋箇所の前記電線収容孔の内周面の法線方向厚みとほぼ同等となるように形成されている。
本発明に係るシール構造は、第1断面形状の電線が収容されるハウジングに形成された前記第1断面形状とは異なる第2断面形状の電線収容孔のシール構造であって、前記電線は、前記電線収容孔に取り付けられる保持部材によって中心軸が前記電線収容孔と同心を保つように前記電線収容孔内に保持され、その外周に前記電線収容孔の内部に収容されるシール部材が取り付けられており、前記シール部材は、前記電線に対応した第1断面形状の貫通孔からなる電線挿通孔を有すると共に、前記電線収容孔に対応した第2断面形状の外形形状を有し、弾性材からなり、前記電線の外周面と接触し前記電線の外周面に沿った環状の第1接触部分及び前記電線収容孔の内周面と接触し前記電線収容孔の内周面に沿った環状の第2接触部分とを有するシール部と、このシール部の前記第1接触部分と前記第2接触部分との間の間隙に嵌合又は充填された硬質材からなり、前記シール部の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部とを備えたことを特徴とする。
本発明に係るシール構造によれば、上記シール部材の作用効果と同様の作用効果を奏することができるので、断面形状が異なる電線収容孔及び電線間のシール部材による接触圧を均一にして密着性を確保し確実にシールすることが可能となる。
本発明によれば、ハウジングの電線収容孔の断面形状と電線の断面形状とが異なる場合であっても、これらの間に介在するシール部材による接触圧を均一にして密着性を確保し確実にシールすることができる。
本発明の一実施形態に係るシール部材及びシール構造が適用されたコネクタを示す外観斜視図である。 図1のA−A’線断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 電線端末部とシール部材とを示す分解斜視図である。 電線端末部とシール部材とを示す斜視図である。 シール部材の断面図である。 本発明の他の実施形態における電線端末部とシール部材とを示す分解斜視図である。 電線端末部とシール部材とを示す斜視図である。 電線端末部とシール部材のハウジング装着時の要部拡大断面図である。 本発明の更に他の実施形態における電線端末部とシール部材とを示す分解斜視図である。 電線端末部とシール部材とを示す斜視図である。 電線端末部とシール部材のハウジング装着時の要部拡大断面図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係るシール部材及びシール構造を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るシール部材及びシール構造が適用されたコネクタを示す外観斜視図、図2は図1のA−A’線断面図である。また、図3は、図2の要部拡大断面図、図4は電線端末部とシール部材とを示す分解斜視図である。更に、図5は、電線端末部とシール部材とを示す斜視図、図6はシール部材の断面図である。
図1及び図2に示すように、コネクタ1は、複数の被覆電線20を束ねた構造の束電線10の先端側において、それぞれ解された各被覆電線20の端末部の先端をまとめて内部に収容するように取り付けられている。コネクタ1は、図示しない相手方のコネクタや筐体等(以下、「相手方接続部材」と呼ぶ。)に接続されるものである。
コネクタ1は、樹脂成形部材からなるハウジング31を備える。ハウジング31には、各被覆電線20の芯線21に接続された接続端子39をそれぞれ収容する複数の端子収容孔37が並設されている。また、コネクタ1は、ハウジング31を相手方接続部材に固定するためのハウジング固定部32を備える。ハウジング固定部32は、相手方接続部材に形成されたねじ穴に対し、ねじ止めにより取り付けるための孔部32aが複数形成されたフランジ状の先端部を有する。
コネクタ1は、また、ハウジング31とハウジング固定部32との間をシールすると共に、相手方接続部材とコネクタ1との間をシールする角丸矩形リング状のパッキン33を備える。このパッキン33は、ハウジング固定部32の先端面側に形成された溝部32b内に嵌め込まれた状態で備えられている。
ハウジング31の端子収容孔37においては、接続端子39は、係合穴39eにランス部37aの係合部が係合することにより内部に固定収容される。ハウジング31には、端子収容孔37の後端側に連通する断面円形状(丸穴)の電線収容孔38が設けられている。電線収容孔38は、端子収容孔37側の先方電線収容孔38Aと、これよりも大径の後方電線収容孔38Bとにより構成されている。
なお、電線収容孔38において、先方電線収容孔38Aと後方電線収容孔38Bとの間には段差面38aが設けられている。電線収容孔38には、接続端子39が接続されると共に、後述するシール部材40が装着された各被覆電線20の端末部が収容される。
各被覆電線20を備える束電線10は、例えば二相三線や三相三線等の3本の被覆電線20を撚り合わせて全体の外径及び断面が円形状となるように束ねて構成されている。被覆電線20は、銅、アルミニウムなどの導電材からなる芯線21が、絶縁樹脂などの絶縁材からなる被覆22に覆われた構造からなる。
被覆電線20の芯線21は、複数の素線を撚ったものである。被覆電線20の外周面23は、被覆22の外周面と同義である。ハウジング31内に収容される端末部における各被覆電線20は、上記のように束電線10を構成する際に全体の外形が断面円形状となるように撚り合わされることにより、それぞれ芯線21及びその周囲の被覆22の断面形状が非円形状の、例えば扇形状となるように形成されている。
ここで、扇形又は扇形状とは、1つの円弧部とその両端を通る2つの半径部とで囲まれた形状をいう。なお、2つの半径部がなす角度は必ずしも180°未満とは限らず、例えば半円形であってもよい。また、被覆電線20の断面形状は必ずしも厳密な扇形状ではなく、ほぼ扇形状であればよい。
なお、本実施形態においては、束電線10が3本の被覆電線からなるため、1つの被覆電線20における2つの半径部がなす角度は約120°となっている。このように、被覆電線20は主要部分の断面形状が扇形状であるので、例えば被覆電線20を3本束ねた束電線10の形態では、既存の円形導体を有する一般的な丸形電線に比べて全体の外径を小さくすることができる。従って、これら被覆電線20からなる束電線10を用いれば、電線全体の配索スペース等の省スペース化を図ることができる。
また、一般的な電線においては、芯線の導電材を銅ではなくアルミニウムにより構成すると、被覆電線全体の軽量化を図ることができるが、この場合は芯線の導電率が銅に比べて低くなってしまう。このため、銅と同等の導電率を有する被覆電線をアルミニウムの芯線により形成しようとすると、必然的に芯線のサイズが大きくなってしまうこととなる。この点、上記束電線10によれば、被覆電線20の断面形状が扇形状であるので、芯線21をアルミニウムにより構成して3本束ねたときの束電線10の全体の外径を小さくすることができる。これにより、電線全体の大型化を抑制することができる。
扇形状の被覆電線20には、それぞれ先端側の芯線21に超音波溶着や抵抗溶接、圧着などにより接続端子39が接続されている。接続端子39は、金属母材を打ち抜き/折り曲げ加工等して形成される。接続端子39は、図5に示すように、被覆電線20の端末部の芯線21と電気的に接続される電線接続部39aと、この電線接続部39aから先端側(前方)に延びる電気接触部39bとを一体的に有している。
電線接続部39aは、芯線21を挟んだ両側部に水平方向に対向するように立設配置された接続バレル部39c(図3(e)参照)を有する。電気接触部39bは、図示しない相手方接続部材の棒状の接続端子と接触して結合される部分である。本実施形態の接続端子39は、被覆電線20の延びる方向(以下、「電線軸方向」と呼ぶ。)に延びる平板状をなしている。
電気接触部39bの先端側には、棒状の接続端子が挿通される貫通穴39dが形成され、この貫通穴39dの後端側(後方)には、上述した係合穴39eが形成されている。なお、接続端子39の具体的な形状や構造は限定されるものではなく、いわゆる雌雄嵌合可能な形状を有する接続端子であってもよい。
図2〜図5に示すように、被覆電線20の端末部に接続された接続端子39の近傍における被覆22の外周側には、シール部材40が装着されている。シール部材40は、被覆電線20に対応した第1断面形状である扇形状の貫通孔からなる電線挿通孔41aを有すると共に、ハウジング31の電線収容孔38の後方電線収容孔38Bに対応した第2断面形状である円形状の外形形状を有する。
シール部材40は、エンドカバー34によってハウジング31に固定されている。エンドカバー34は、例えば樹脂成形部材からなり、ハウジング31の後端側に電線収容孔38を被覆電線20と共に塞ぐように装着される。エンドカバー34は、例えば被覆電線20の端末部及びシール部材40を端子収容孔37及び段差面38aと共に、例えば被覆電線20の軸心が電線収容孔38と同心を保つようにハウジング31内において保持する。
シール部材40は、被覆電線20の外周面23と接触しこの外周面23に沿った環状の第1接触部分48及び後方電線収容孔38Bの内周面と接触しこの内周面に沿った環状の第2接触部分49を有するシール部41と、このシール部41の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部42とを備える。シール部41はエラストマー等の弾性材料からなり、潰れ量調整部42はシール部41の第1接触部分48と第2接触部分49との間の間隙に嵌合や充填されたプラスチック等の硬質材料からなる。本実施形態においては、潰れ量調整部42は、予め成形された上で例えば電線軸方向に凹むように形成された間隙としてのシール部41の凹部41b内に嵌合配置されている。
なお、シール部41の電線挿通孔41aの内周面及び外周面には、それぞれ全周に亘ってリブ状の凸部48a,49aが形成されている。特に、電線挿通孔41aの内周面に形成された凸部48aは、例えば被覆電線20の外周面23に食い込むように作用するので、電線挿通孔41aの内周面と被覆22との接触面積を増やして密着性を高める効果が期待できる。
図6に示すように、シール部41は、被覆電線20の外周面23との第1接触部分48において、外周面23の法線方向厚みW1a,W1bである第1の厚みを有する。また、シール部41は、後方電線収容孔38Bの内周面との第2接触部分49において、内周面の法線方向厚みW2a,W2bである第2の厚みを有する。
なお、本実施形態のシール部41の第1接触部分48と第2接触部分49とは、一部において繋がる連繋箇所47を有する。そして、第1の厚みと第2の厚みとの和が、この連繋箇所47の後方電線収容孔38Bの法線方向厚みWとほぼ同等となる(例えば、和が法線方向厚みWの95%〜105%程度となる)ように形成されている。
すなわち、第1接触部分48の第1の厚みと、第2接触部分49の第2の厚みと、連繋箇所47の上記法線方向厚みWとの関係は、W≒W1a+W2a≒W1b+W2bとなっている。また、上記第1の厚み及び第2の厚みは、シール部材40をハウジング31内に収容したときに変形する凸部48a,49bの厚みも加味しており、更に第1断面形状と第2断面形状との関係如何によって、必ずしも厳密な意味で一定であるとは限らない。
このため、第1及び第2の厚みを構成する第1接触部分48及び第2接触部分49それぞれの上記法線方向厚みは、それぞれW1a≒W1b、W2a≒W2bであればよい。なお、図2及び図3においては、実際には変形するシール部41の凸部48a,49aが変形していない状態を示している。
このように構成されたシール部材40は、シール部41と潰れ量調整部42とを組み合わせた状態で、電線挿通孔41aに被覆電線20を通すことで被覆電線20の端末部に装着される。そして、シール部材40は、ハウジング31の電線収容孔38の後方電線収容孔38B内に収容される。シール部材40は、この後方電線収容孔38B内において、段差面38aとエンドカバー34との間に挟まれて配置され、ハウジング31と被覆電線20との間をそれぞれとの接触圧をほぼ均一にした状態で水密に封止する。
すなわち、シール部材40は、潰れ量調整部42が第1の厚みの第1接触部分48及び第2の厚みの第2接触部分49にそれぞれ囲繞されたような状態でシール部41の凹部41b内に配置されているので、シール部41の潰れ量を被覆電線20との第1接触部分48及び後方電線収容孔38Bとの第2接触部分49においてそれぞれほぼ一定となるように調整している。
このため、被覆電線20の外周面23に掛かるシール部材40との接触圧、及び後方電線収容孔38Bの内周面からシール部材40に掛かる接触圧の、それぞれの周方向におけるバラつきを小さくしてほぼ均等にすることができる。これにより、被覆電線20の外周面23とシール部材40との密着性、及び後方電線収容孔38Bとシール部材40との密着性をそれぞれ向上させることができる。
従って、円形状の後方電線収容孔38Bと扇形状の被覆電線20とのように、断面形状が異なる部材間のシールにおいても、シール部材40によって接触圧を均一にして密着性を確保することができるので、確実にシールすることが可能となる。なお、例えば後方電線収容孔38Bが矩形状で、被覆電線20が円形或いは扇形状のように、上述したものと異なる組み合わせの断面形状であっても本発明のシール部材及びシール構造を適用することが可能である。
図7は、本発明の他の実施形態における電線端末部とシール部材とを示す分解斜視図、図8は電線端末部とシール部材とを示す斜視図、図9は電線端末部とシール部材のハウジング装着時の要部拡大断面図である。図7〜図9に示すように、本実施形態に係るシール部材40は、シール部41及び潰れ量調整部42と共に、潰れ量調整部42の電線軸方向の一方の側に、潰れ量調整部42と一体成形された被覆電線20の形状保持部材としてのカラー部43を備えている点が、先の実施形態に係るシール部材40と相違している。
カラー部43は、例えば潰れ量調整部42の前方側の被覆電線20の外周面23上に取り付けられるように一体成形され、被覆電線20の外周を囲むように扇形状に形成された枠状部材からなる。カラー部43は、潰れ量調整部42と同様にプラスチック等の硬質材料からなり、その厚みは例えば約1mm程度となるように形成されている。
このようにカラー部43が備えられていることで、シール部材40の装着箇所近傍において被覆電線20の扇形状が変形してしまうことを防止することができるので、シール部材40によるシール性をより確実に発揮することが可能となる。
図10は、本発明の更に他の実施形態における電線端末部とシール部材とを示す分解斜視図、図11は電線端末部とシール部材とを示す斜視図、図12は電線端末部とシール部材のハウジング装着時の要部拡大断面図である。図10〜図12に示すように、本実施形態に係るシール部材40は、潰れ量調整部42の電線軸方向の一方の側に一体成形されていたカラー部43が別体とされている点が、先の実施形態に係るシール部材と相違している。このように構成しても、被覆電線20の扇形状の変形を防止することができ、シール性をより確実に発揮することができる。
1 コネクタ
10 束電線
20 被覆電線
21 芯線
22 被覆
23 外周面
31 ハウジング
37 端子収容孔
38 電線収容孔
38B 後方電線収容孔
40 シール部材
41 シール部
41a 電線挿通孔
41b 凹部
42 潰れ量調整部
43 カラー部
48 第1接触部分
49 第2接触部分

Claims (5)

  1. 第1断面形状の電線の外周に取り付けられ、前記電線が収容されるハウジングに形成された前記第1断面形状とは異なる第2断面形状の電線収容孔の内部に収容されるシール部材であって、
    前記シール部材は、
    前記電線に対応した第1断面形状の貫通孔からなる電線挿通孔を有すると共に、前記電線収容孔に対応した第2断面形状の外形形状を有し、
    弾性材からなり、前記電線の外周面と接触し前記電線の外周面に沿った環状の第1接触部分及び前記電線収容孔の内周面と接触し前記電線収容孔の内周面に沿った環状の第2接触部分を有するシール部と、
    このシール部の前記第1接触部分と前記第2接触部分との間の間隙に嵌合又は充填された硬質材からなり、前記シール部の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部と
    を備えた
    ことを特徴とするシール部材。
  2. 前記潰れ量調整部の前記電線が延びる方向の一方の側に、前記潰れ量調整部と一体又は別体に形成された、前記電線の第1断面形状を保持する形状保持部材を備える
    ことを特徴とする請求項1記載のシール部材。
  3. 前記第1断面形状は扇形状であり、前記第2断面形状は円形状である
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のシール部材。
  4. 前記第1接触部分は、前記電線の外周面の法線方向に第1の厚みを有し、
    前記第2接触部分は、前記電線収容孔の内周面の法線方向に第2の厚みを有し、
    前記第1接触部分と前記第2接触部分とは、一部において繋がる連繋箇所を有し、
    前記第1の厚みと前記第2の厚みとの和が、前記連繋箇所の前記電線収容孔の内周面の法線方向厚みとほぼ同等となるように形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のシール部材。
  5. 第1断面形状の電線が収容されるハウジングに形成された前記第1断面形状とは異なる第2断面形状の電線収容孔のシール構造であって、
    前記電線は、前記電線収容孔に取り付けられる保持部材によって中心軸が前記電線収容孔と同心を保つように前記電線収容孔内に保持され、その外周に前記電線収容孔の内部に収容されるシール部材が取り付けられており、
    前記シール部材は、
    前記電線に対応した第1断面形状の貫通孔からなる電線挿通孔を有すると共に、前記電線収容孔に対応した第2断面形状の外形形状を有し、
    弾性材からなり、前記電線の外周面と接触し前記電線の外周面に沿った環状の第1接触部分及び前記電線収容孔の内周面と接触し前記電線収容孔の内周面に沿った環状の第2接触部分とを有するシール部と、
    このシール部の前記第1接触部分と前記第2接触部分との間の間隙に嵌合又は充填された硬質材からなり、前記シール部の接触時の潰れ量を調整する潰れ量調整部と
    を備えた
    ことを特徴とするシール構造。
JP2014172023A 2014-08-26 2014-08-26 シール部材及びシール構造 Pending JP2016046218A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172023A JP2016046218A (ja) 2014-08-26 2014-08-26 シール部材及びシール構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014172023A JP2016046218A (ja) 2014-08-26 2014-08-26 シール部材及びシール構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016046218A true JP2016046218A (ja) 2016-04-04

Family

ID=55636571

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014172023A Pending JP2016046218A (ja) 2014-08-26 2014-08-26 シール部材及びシール構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016046218A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9490567B2 (en) Connector
JP2012199051A (ja) シールドコネクタ
JP2013225378A (ja) 端子接続金具、端子台および電気機器
TWM488766U (zh) 插接器
CN105914481A (zh) 带有压接端子的电线
JP2010061891A (ja) コネクタ
JP2016192317A (ja) 編組シールド電線の接続構造
JP5878075B2 (ja) 電線の外部導体端子の接続構造
JP2013051079A (ja) 圧着端子の電線に対する接続構造および接続方法
US10333247B2 (en) Wire harness
JP2017076537A (ja) コネクタ
JP2016046227A (ja) 被覆電線端末の防水構造
JP2016046219A (ja) 電線保持部材
JP2015018743A (ja) コネクタおよびシールドコネクタ
JP2018073476A (ja) コネクタ
JP2016046218A (ja) シール部材及びシール構造
JP6487765B2 (ja) コネクタ付き電線
JP6616671B2 (ja) ケーブルアッセンブリ及びケーブルアッセンブリの製造方法
JP2019036461A (ja) 圧着端子、及び、端子付き電線
JP6537273B2 (ja) ケーブル被覆具、ケーブル端末部の被覆方法、及び、ケーブル接続部の被覆方法
JP7115955B2 (ja) 端子構造
JP3214098U (ja) 同軸マイクロケーブル用フリーハンダ付けコネクタ
JP2015162435A (ja) シール部材及びシール構造
JP2014107072A (ja) 端子付電線
JP2009129865A (ja) 挟持シールドコネクタ組立キット及びシールドケーブルハーネス