JP2016044588A - 可変動弁システム、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法 - Google Patents

可変動弁システム、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータリング時の吸排気弁の挙動から、弁バネ受けを固定するコッタ(弁止環)の経時的な摩耗を検出して、燃焼室への吸排気弁の落下を未然に防止できる可変動弁システム及び可変動弁システムの制御方法を提供する。【解決手段】内燃機関の吸気弁又は排気弁をなすバルブ4を作動流体の流体圧により駆動する可変動弁システム1において、バルブ4の実際のバルブリフト量Lmを検出するギャップセンサ7を備えると共に、ギャップセンサ7で検出した実際のバルブリフト量Lmと目標リフト量Ltを比較して、コッタ5の継時的変化を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両走行時の吸排気弁の挙動から、弁バネ受けを固定するコッタ(弁止環)の経時的な摩耗を検出して、燃焼室への吸排気弁の落下を未然に防止できる可変動弁システム、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法に関する。
従来技術のディーゼル機関においては、シリンダ内への吸気及びシリンダ内からの排気のための吸排気弁の開閉動作はカムシャフトにより駆動されている。このカムシャフトはエンジンの回転と同期して回転するため、吸排気弁の開閉時期はクランク角ベースでは常に一定のタイミングとなる。
このカム駆動方式に対し、エンジンの運転状態に応じて吸排気弁の開閉時期とリフト量を任意に設定できるようにするために、特にカム機構を有さずに、即ち、吸排気弁の開閉をカムシャフトではなく、油圧などの流体圧を利用して吸排気弁の開閉制御を行う、所謂カムレス方式の内燃機関の動弁駆動装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図1に示すように、このような内燃機関の動弁駆動装置の油圧駆動の可変動弁システム1では、吸排気弁のバルブ4の開弁動作は、高圧の作動油を油圧制御室18へ供給し、油圧ピストン4cを介してバルブ4を開弁している。つまり、バルブ4の開弁時には、第1作動弁(アクチュエータ)15aを作動させ、油圧制御室18に油圧ポンプ11で昇圧された高圧作動油を流路Aを通じて送ることにより、油圧制御室18の油圧によりバルブスプリング8の付勢力に抗して弁軸4bを押し下げて開弁し、閉弁時には第2作動弁15bを作動させ、油圧制御室18から高圧作動油を油圧用配管21の流路Bを通じて逃がすことにより油圧制御室18の油圧を低下させてバルブスプリング8の付勢力により弁軸4bを押し上げて閉弁する構成となっている。
一方、油圧制御室内のエネルギーを吸排気弁へ伝達する際に、閉弁時に吸排気弁へ掛かる着座衝撃力を緩和するために、例えば、流体圧によりピストンを作動させ、そのピストンにより吸・排気弁等のバルブをリフトさせて、そのバルブを開弁すると共に、流体圧を解除してバルブを閉弁する内燃機関の動弁駆動装置において、ピストンに流体圧を作用させて、そのピストンが最大ストロークに達する直前に、ピストンにかかる流体圧を下げるための流体圧開放手段を備えた内燃機関の動弁駆動装置が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
この内燃機関の動弁駆動装置を用いた油圧による吸排気弁の動作例を図4の実線で示し、カム駆動における吸排気弁動作を点線で併せて示す。また、この時の排気弁の閉弁時の弁速度を図5に示す。この図5から分かるように、油圧駆動可変動弁システムにおいては、閉弁時における吸排気弁の速度を落とし着座衝撃力を緩和しているものの、着座時の閉弁速度はカム駆動よりも依然として高い。そのため、吸排気弁の傘部の折損もしくはコッタ内側の突起部の経時的な磨耗により、燃焼室内への吸排気弁の落下、及び、それに伴うエンジンの甚大な損傷が懸念されるという問題がある。
一方、内燃機関の動弁駆動装置の制御に関しては、例えば、バルブの開弁時期におけるバルブ前後の差圧を算出すると共に、設定バルブリフト量に必要なバルブ推力を算出し、必要な高圧作動流体の投入量を算出すると共に、必要な高圧作動流体の投入期間を予め作成したマップにより決定し、これら高圧作動流体の投入量および投入期間に基いてバルブを開閉制御する制御装置とを備える可変動弁制御システムが提案されている(例えば、特許文献3参照)。
この可変動弁制御システムにおけるバルブの開弁制御では、油圧制御室への高圧作動油の投入量はエンジンの運転状態に応じて異なるため、運転状態および目標リフト量に応じて必要なエネルギー量を計算し、必要なエネルギー量および作動油圧力に対するマップから抽出された期間の指示パルスをアクチュエータに送っている。
つまり、吸排気弁の開弁に必要な投入エネルギー量を、吸排気弁のバルブの弁体の傘部に掛かる筒内圧および吸排気ポート圧、バルブスプリングによる反力、および永久磁石による吸引力から算出し、作動油圧力に応じて高圧作動油供給量、アクチュエータへの駆動パルス印加期間を決定している。この際、筒内圧および吸排気ポート圧はエンジン運転状態に応じて時々刻々変化する値であるが、バルブスプリングによる反力および永久磁石による吸引力はエンジンの運転状態に依らず、組み立て時の初期値に依るものとしている。
しかしながら、バルブの弁軸の上端部近くに設けられた溝部に嵌め込まれて、弁バネ受けを固定するコッタ(弁止環)に磨耗が発生した場合には、閉弁状態におけるコッタおよびバルブスプリングを係止している弁バネ受け(スプリングアッパーシート)はバルブスプリングの付勢力により永久磁石へ近づく方向へ移動することになり、バルブスプリングが伸びて設定力(セットフォース)が低下し、磁石の吸引力が増加することになり、全体としての閉弁保持力(スプリング+磁石)が増加することになる。
その結果、目標とするリフト量を達成するために必要な投入エネルギー量も増加し、上述の手法にて決定された駆動パルス印加期間では目標リフト量まで到達しなくなり、制御の目標通りにバルブの開弁度合いや開弁時期を確保できなくなり、気筒内の燃焼状態や燃費が悪化するという問題が生じる。
例として、図6に、通常の初期設定の場合Aに対して、コッタおよび弁バネ受けが0.5mm磁石へ近付いた場合Bの、バルブの開弁へ掛かる磁石の力、スプリングの力、これらの和、及び、開弁に必要となるエネルギー量の比較を示す。また、図7に、駆動パルス印加期間を同一とした場合のバルブリフトプロファイルの計算結果を示す。この図7より、コッタおよび弁バネ受けが0.5mm磁石へ近付いた場合Bには、バルブの開弁のリフト量は、初期設定の場合Aのリフト量に対して1mm強低下することが予想される。
特開2003−328713号公報 特開2006−152872号公報 特開2011−196233号公報
本発明は、上記のことを鑑みてなされたものであり、その目的は、車両走行時の吸排気弁の挙動から、弁バネ受けを固定するコッタの経時的な摩耗を検出して、燃焼室への吸排気弁の落下を未然に防止できる可変動弁システム、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の可変動弁システムは、内燃機関の吸気弁又は排気弁をなすバルブを閉弁方向に付勢する付勢手段と、前記バルブに流体圧を作用させるための油圧制御室を有する弁開閉手段と、該油圧制御室に作動流体を供給して前記バルブを開弁方向に作動させるための流体供給手段と、前記油圧制御室内の流体圧を解放して前記バルブを前記付勢手段により閉弁させるための圧力開放手段と、前記バルブの開閉制御を行う制御装置とを備え、前記バルブを作動流体の流体圧により駆動する可変動弁システムにおいて、前記バルブの実際のバルブリフト量を検出するギャップセンサからなるギャップ検出手段を備えると共に、前記制御装置が、前記ギャップセンサで検出した実際のバルブリフト量と目標リフト量を比較して、コッタの継時的変化を検出するコッタ摩耗検出手段を備えて構成される。
この構成によれば、車両走行(モータリング)時の吸排気弁の挙動からコッタの経時的な磨耗を検出することができ、燃焼室への吸排気弁の落下を未然に防止することが可能となる。
上記の可変動弁システムにおいて、前記コッタ摩耗検出手段が、前記バルブの開弁期間内における目標リフト量と実際のバルブリフト量の差の統計値が予め設定した第1閾値を上回るサイクル回数が連続して予め設定された第1設定回数以上連続して発生した場合に警告用信号を発生し、さらに、第1閾値よりも大きい、予め設定された第2閾値を上回るサイクル回数が予め設定された第2設定回数以上連続して発生した場合に前記コッタの摩耗を検出したとの通知信号を発生するように構成されると次の効果を奏することができる。
つまり、計算結果より,コッタの経時的な摩耗を検出する手段として,目標リフト量に対して実リフト量が低下した場合を検出することにより、バルブの燃焼室内への落下を回避することが可能であるが、実エンジンにおいては燃料噴射量および吸排気圧力のサイクル間のバラツキにより、目標リフト量に対して±1mm程度のバラツキが発生することが予想される。そのため、コッタの経時的な摩耗の検出として、目標リフト量と実リフト量の差の統計値が第1閾値を上回るサイクルが複数回、即ち、第1設定回数連続して発生した場合を警告(ワーニング)とし,さらに第2閾値を上回るサイクルが複数回、即ち、第2設定回数連続して発生した場合に摩耗の検出とする。
これにより、警告信号から修理の機会があればコッタを新品と交換した方がよいとの情報を得られ、通知信号から修理をすべきであるとの情報を得られるので、コッタの交換に対してより極め細かく対処できるようになり、より、燃焼室への吸排気弁の落下を未然に防止することが容易となる。
なお、ここで、バルブの開弁期間における目標リフト量と実際のバルブリフト量の差の統計値としては、バルブの開弁期間における差の時系列における最大値、平均値、標準偏差、及び、バルブの開弁期間よりも短い予め設定した検出期間における差の時系列の最大値、平均値、最小値、標準偏差等を用いることができる。また、サイクル回数とはバルブが開弁するピストン行程に入った時を1回と数える回数である。
この第1閾値としては、例えば、0.5mm以上1.5mm以下の値、好ましくは1.0mmとし、第2閾値としては、例えば、0.5mm以上1.5mm以下の値、好ましくは1.0mmとするが、第1閾値と等しい値でも良い。また、第1設定回数としては、例えば、5回以上15回以下の値、好ましくは10回とし、第2設定回数としては、例えば、15回以上25回以下の値、好ましくは20回とすることが好ましい。
そして、上記の目的を達成するための本発明の内燃機関は、上記の可変動弁システムを備えて構成され、上記の可変動弁システムと同様の効果を奏することができる。
そして、上記の目的を達成するための本発明の可変動弁システムの制御装置は、内燃機関の吸気弁又は排気弁をなすバルブを閉弁方向に付勢する付勢手段と、前記バルブに流体圧を作用させるための油圧制御室を有する弁開閉手段と、該油圧制御室に作動流体を供給して前記バルブを開弁方向に作動させるための流体供給手段と、前記油圧制御室内の流体圧を解放して前記バルブを前記付勢手段により閉弁させるための圧力開放手段と、前記バルブの開閉制御を行う制御装置とを備え、前記バルブを作動流体の流体圧により駆動する可変動弁システムの制御方法において、前記バルブの実際のバルブリフト量を検出するギャップセンサで検出した実際のバルブリフト量と目標リフト量を比較して、コッタの継時的変化を検出することを特徴とする方法である。
また、上記の可変動弁システムの制御方法において、前記バルブの開弁期間内における目標リフト量と実際のバルブリフト量の差の統計値が予め設定した第1閾値を上回るサイクル回数が連続して予め設定された第1設定回数以上連続して発生した場合に警告用信号を発生し、さらに、第1閾値よりも大きい、予め設定された第2閾値を上回るサイクル回数が予め設定された第2設定回数以上連続して発生した場合に前記コッタの摩耗を検出したとの通知信号を発生する。
これらの可変動弁システムの制御方法によれば、上記の可変動弁システムと同様の効果を奏することができる。
本発明の可変動弁システム、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法によれば、車両走行時の吸排気弁の挙動からコッタの経時的な磨耗を検出することができ、燃焼室への吸排気弁の落下を未然に防止することが可能となる。
本発明に係る実施の形態の可変動弁システムの構成を模式的に示す図である。 本発明に係る実施の形態の可変動弁システムにおける各手段を示す図である。 目標リフト量と実際のバルブリフト量の時系列を示す図である。 油圧駆動及びカム駆動による吸排気弁のクランク角に対するバルブリフト量を示す図である。 油圧及びカム駆動による排気弁の閉弁時の弁速度を示す図である。 バルブリフト量に対する磁気力とスプリング力とその和と吸排気弁の開弁に要求されるエネルギーを示す図である。 コッタおよび弁バネ受けの移動前と異動後のバルブリフト量の時系列を示す図である。
本発明に係る実施の形態の可変動弁システム、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法について説明する。なお、下記の説明では、バルブを閉弁方向に付勢するためにバルブスプリングおよび磁石を併用しているが、バルブスプリングのみとしても良い。
図1及び図2に示すように、この可変動弁システム1は、内燃機関の吸気弁又は排気弁をなすバルブ4と、このバルブ4を閉弁方向に付勢するバルブスプリング8と磁石(図示しない)を有する付勢手段S1と、バルブ4に流体圧を作用させるための油圧制御室18を有する弁開閉手段S2と、この油圧制御室18に作動流体を供給してバルブ4を開弁方向に作動させるための油圧ポンプ11と第1作動弁15aを有する流体供給手段S3と、油圧制御室18内の流体圧を解放してバルブ4を付勢手段S1により閉弁させるための第2作動弁15bを有する圧力開放手段S4と、バルブ4の開閉制御を行う制御装置12を備えて、バルブ4を作動流体の流体圧により駆動するシステムである。
より詳細には、図1に示すように、バルブ4は、エンジンのシリンダヘッド20に昇降自在に設けられている。このバルブ4の弁軸4bは、全体的に軸状に形成され、その下端部に傘状の弁体4aが、その上端部に油圧ピストン4cが設けられ、長手方向中間部には弁バネ受け(鍔部)4dが設けられている。この弁体4aは、開弁時にはシリンダヘッド20の弁座部(シート部)6から離間し、閉弁時には弁座部6に着座するように構成されている。
また、バルブ4の弁バネ受け4dとシリンダヘッド20との間にはバルブ4を閉弁方向に付勢するバルブスプリング8が圧縮状態で配設され、また、シリンダヘッド20には弁バネ受け4dを上方に吸引してバルブ4を閉弁方向に付勢する磁石(図示しない)が設けられている。これらのバルブスプリング8と磁石により、バルブ4を閉弁方向に付勢する付勢手段S1が構成され、バルブ4を閉弁方向に付勢する力を大きくして、バルブ4の閉弁速度を高めて、バルブ4の制御性を向上させている。
更に、シリンダヘッド20内には、油圧ピストン4cの上面に面した油圧制御室(圧力室)18が設けられ、その底面は油圧ピストン4cの上面によって塞がれている。この油圧制御室18には、バルブ4を開弁方向にリフトするための作動油(作動流体)が供給される。このバルブ4を開弁するための作動油としてエンジンの燃料と共通の軽油が用いられる。
また、油圧制御室18の側方には、油圧制御室18への高圧の作動油の供給、供給停止を切り換えるための第1作動弁(第1のアクチュエータ)15aが設けられている。この第1作動弁15aの作動により、油圧制御室18へ油圧ポンプ11(若しくはコモンレール)から高圧の燃料からなる作動油が流路A経由で油圧用配管21を通じて供給される。この油圧ポンプ11は、エンジンからの駆動力を回転数センサ14a、14bでその回転数をモニターされているギア13a、13bを介して受けて駆動される。
また、油圧制御室18の上方には第2作動弁(第2のアクチュエータ)15bが油圧制御室18の上面を塞ぐように設けられている。この第2作動弁15bの作動により、油圧制御室18の作動油が流路B経由で油圧用配管21を通じて油圧ポンプ11へ戻るようになっている。
これらの第1作動弁15aおよび第2作動弁15bは電磁ソレノイド等により、制御装置12からの制御信号により制御されるようになっている。つまり、この油圧駆動の可変動弁システム1は、エンジンコントロールユニットと呼ばれるエンジン制御装置(ECU)2からの指令を受けて可変動弁システム1の制御装置12からの制御信号を、信号線3を経由して油圧ポンプ11に伝達してこの油圧ポンプ11を駆動し、この油圧ポンプ11で昇圧された高圧の作動油を油圧用配管21の流路Aを通じて油圧制御室18に供給し、また、この油圧制御室18から高圧の作動油を油圧用配管21の流路Bを通じて油圧ポンプ11に戻している。
より詳細には、バルブ4の弁体4aの開弁時には、制御装置12からの制御信号により第1作動弁15aを作動させて、バルブ4の弁体4aを開弁させるために油圧ポンプ11で昇圧された高圧の作動油を流路Aを通じて油圧制御室18に送ることにより、油圧制御室18の油圧によりバルブスプリング8及び磁石の付勢力に抗して油圧ピストン4cを押し下げてシリンダヘッド20の弁座部6から離間させて開弁する。
また、閉弁時には制御装置12からの制御信号により第2作動弁15bを作動させて、油圧制御室18から高圧の作動油を油圧用配管21の流路Bを通じて油圧ポンプ11に逃がすことにより油圧制御室18の油圧を低下させてバルブスプリング8及び磁石の付勢力により油圧ピストン4cを押し上げて弁体4aをシリンダヘッド20の弁座部6に接触させて閉弁する。
この油圧駆動の可変動弁システム1におけるバルブ4の開弁動作の場合に、油圧制御室18への高圧作動油の投入量が、エンジンの運転状態に応じて異なるため,運転状態および目標リフト量Ltに応じて必要なエネルギー量Eを計算し、必要なエネルギー量Eおよび作動油圧力に対するマップから抽出された期間の指示パルスを第1作動弁15aと第2作動弁15bに送ってこれらを制御している。
この必要なエネルギー量Eの算出においては、シリンダヘッド20に、筒内の圧力を検出する筒用センサ(図示しない)と、給排気ポート(図示しない)内の圧力を検出する給排気ポート用センサ(図示しない)とを設け、開弁時におけるバルブ4の前後の差圧、すなわち、吸排気ポート内の圧力および筒内の圧力を測定し、制御モデル内に設けた空気系モデルと筒内圧算出モデルを用いて、必要なエネルギー量Eを算出する。
この空気系モデルでは、過給機仕様およびポート形状に対し、エンジン回転数、作動油投入量、給排気温度、EGRバルブ開度およびVGT(Variable Geometry Turbo)開度をパラメータとし、また、筒内圧算出モデルでは、エンジン仕様(排気量、幾何学的圧縮比など)に対し、エンジン回転数および作動油投入量をパラメータとして、給排気バルブの開弁時期におけるバルブ前後の圧力を算出する。なお、これらのパラメータはエンジン制御装置2より入手する。
さらに、これらの制御モデルによる圧力算出に加え、以下に示す力学的物理式を加えることにより、可変動弁システム1におけるバルブ4の開弁動作において、適正な高圧の作動油の投入期間および投入量を求める。
つまり、高圧の作動油がバルブ4を押す力をFo、磁石の吸引力をFm、バルブスプリング8の反力をFs、吸排気ポート側からの弁座部6への力をFp、筒内からのバルブ4への力をFcとする。この場合、バルブ4への開弁方向へかかる力Fvは、「Fv=Fo−(Fc−Fp)−(Fm+Fs)」の(1)式で表される。
ここで、油圧制御室18へ投入する高圧作動油の圧力をPoとし、油圧制御室18に面しているバルブ上面の直径をφ1とするとFoは「Fo=Po×(φ1/2)2×π」の(2)式となり、また、式(1)の右辺の「(Fc−Fp)」は筒内及び吸排気ポートにて圧力センサにより計測した圧力Pc、Ppを用い、バルブ4のシート径をφ2とすると、「Fc−Fp=(Pc、Pp)×(φ2/2)2×π」の(3)式となる。
ただし、「(Pc、Pp)」はバルブ開弁過程中に変動するため、「WAVE」などの吸排気系シミュレーションにて特性マップを作成する必要がある。また、開弁時の圧力Pcに関しては、圧力センサの応答性を考慮し、開弁時期の直前圧からポリトロープ変化と見なし、開弁時の圧力Pcを算出する。
(1)式の右辺の最後の項の「(Fm+Fs)」のFmについては、磁石の吸引力を事前に調査しておくことでFmの特性マップを作成しておくことで、また、Fsについてはバルブスプリング8のバネ定数k及び取り付け時の長さLbを計測しておくことで、「Fs=k×(L+Lb)」の(4)式で求められる。
以上の物理式を(1)式に適用することで、開弁過程におけるリフト量Lに対するバルブ4への開弁方向へかかる力Fvを求めることができる。これにより、バルブ4を設定したリフト量Lまで開弁させるために必要な推力W(J)は、「W=∫FvdL」(積分範囲は0〜L)の(5)式となる。
上記の物理式を制御ロジックに組み込み、先ず、エンジン仕様および運転パラメータよりバルブ4の開閉時期におけるバルブ前後の差圧を算出する。次に設定リフト量Lに必要なバルブ推力Wを算出し、高圧の作動油の必要投入量Owを算出し、さらに事前に作成した特性マップより必要な高圧の作動油の投入期間Taを決定する。これにより、モデルベース制御により可変動弁システム1における安定したバルブ動作を可能とする。
従って、開弁時におけるバルブ前後の差圧を明確にしてバルブ開閉時に設定したリフト量Lを得るために必要なバルブ推力Wを求めて高圧作動油の必要投入量Owを制御するので、バルブ4の開弁時においては、バルブ4の前後の圧力によって、設定した目標リフト量Ltを得るために必要なバルブ推力Wが変化してしまって、求めている目標リフト量Ltよりも小さいか或いは大きいといった症状が生じることを防止でき、筒内の吸気量および吸気組成の変動への影響をなくすることができる。
なお、上記の計算では、バルブ4を閉弁方向に付勢するためにバルブスプリング8および磁石(図示しない)を併用したが、バルブスプリング8のみとしても良い。
そして、本発明においては、図1に示すように、吸排気弁4の実際のバルブリフト量Lmを検出するためのギャップセンサ7を有するギャップ検出手段S5を備えて構成される。また、制御装置12が、ギャップセンサ7で検出した実際のバルブリフト量Lmと目標リフト量Ltを比較して、バルブ4の弁軸4bの上端部近くに設けられた溝部に嵌め込まれて、弁バネ受け4dを固定するコッタ(弁止環)5の継時的変化を検出するコッタ摩耗検出手段を備えて構成される。このコッタ摩耗検出手段S6により、バルブ4の実際のバルブリフト量Lmと目標リフト量Ltとの比較に基づいてコッタ5の継時的変化を検出する。
この構成によれば、車両走行(モータリング)時のバルブ4の挙動からコッタ5の経時的な磨耗を検出することができ、燃焼室へのバルブ4の落下を未然に防止することが可能となる。
そして、コッタ摩耗検出手段S6が、バルブ4の開弁期間内における目標リフト量Ltと実際のバルブリフト量Lmの差ΔLの統計値ΔLvが予め設定した第1閾値ΔL1を上回るサイクル回数Nmが連続して予め設定された第1設定回数N1以上連続して発生した場合に警告用信号を発生し、さらに、第1閾値ΔL1よりも大きい、予め設定された第2閾値ΔL2を上回るサイクル回数Nnが予め設定された第2設定回数N2以上連続して発生した場合にコッタ5の摩耗を検出したとの通知信号を発生するように構成される。
これにより、警告信号から修理の機会があればコッタ5を新品と交換した方がよいとの情報を得られ、通知信号から修理をすべきであるとの情報を得られるので、コッタ5の交換に対してより極め細かく対処できるようになり、より、燃焼室へのバルブ4の落下を未然に防止することが容易となる。
なお、ここで、tを経過時間(又はクランク角)として、バルブ4の開弁期間Toにおける目標リフト量Lt(t)と実際のバルブリフト量Lm(t)の差ΔL(t)の統計値ΔLvとしては、バルブ4の開弁期間Toにおける差ΔL(t)の時系列における最大値、平均値、標準偏差、及び、バルブ4の開弁期間Toよりも短い予め設定した検出期間Tcにおける差ΔL(t)の時系列の最大値、平均値、最小値、標準偏差等を用いることができる。また、サイクル回数Nとはバルブ4が開弁するピストン行程に入った時を1回と数える回数である。
この第1閾値ΔL1としては、例えば、0.5mm以上1.5mm以下の値、好ましくは1.0mmとし、第2閾値ΔL2としては、例えば、0.5mm以上1.5mm以下の値、好ましくは1.0mmとするが、第1閾値ΔL1と等しい値でも良い。また、第1設定回数N1としては、例えば、5回以上15回以下の値、好ましくは10回とし、第2設定回数N2としては、例えば、15回以上25回以下の値、好ましくは20回とすることが好ましい。
そして、本発明に係る実施の形態の内燃機関は、この可変動弁システム1を備えて構成される。
上記の構成の可変動弁システム1、内燃機関、及び可変動弁システムの制御方法によれば、車両走行時の吸排気弁の挙動からコッタ5の経時的な磨耗を検出することができ、燃焼室への吸排気弁のバルブ4の落下を未然に防止することが可能となる.
1 可変動弁システム
2 エンジン制御装置(ECU)
3 信号線
4 バルブ(吸気弁又は排気弁)
4a 弁体
4b 弁軸
4c 油圧ピストン
4d 弁バネ受け(鍔部)
5 コッタ
6 弁座部(シート部)
7 ギャップセンサ
8 バルブスプリング
11 油圧ポンプ
12 制御装置
13a、13b ギア
14a、14b 回転数センサ
15a 第1作動弁(第1のアクチュエータ)
15b 第2作動弁(第2のアクチュエータ)
18 油圧制御室(圧力室)
20 シリンダヘッド
21 油圧用配管
S1 付勢手段
S2 弁開閉手段
S3 流体供給手段
S4 圧力開放手段
S5 ギャップ検出手段
S6 コッタ摩耗検出手段

Claims (5)

  1. 内燃機関の吸気弁又は排気弁をなすバルブを閉弁方向に付勢する付勢手段と、前記バルブに流体圧を作用させるための油圧制御室を有する弁開閉手段と、該油圧制御室に作動流体を供給して前記バルブを開弁方向に作動させるための流体供給手段と、前記油圧制御室内の流体圧を解放して前記バルブを前記付勢手段により閉弁させるための圧力開放手段と、前記バルブの開閉制御を行う制御装置とを備え、前記バルブを作動流体の流体圧により駆動する可変動弁システムにおいて、
    前記バルブの実際のバルブリフト量を検出するギャップセンサからなるギャップ検出手段を備えると共に、
    前記制御装置が、前記ギャップセンサで検出した実際のバルブリフト量と目標リフト量を比較して、コッタの継時的変化を検出するコッタ摩耗検出手段を備えて構成されることを特徴とする可変動弁システム。
  2. 前記コッタ摩耗検出手段が、前記バルブの開弁期間内における目標リフト量と実際のバルブリフト量の差の統計値が予め設定した第1閾値を上回るサイクル回数が連続して予め設定された第1設定回数以上連続して発生した場合に警告用信号を発生し、さらに、第1閾値よりも大きい、予め設定された第2閾値を上回るサイクル回数が予め設定された第2設定回数以上連続して発生した場合に前記コッタの摩耗を検出したとの通知信号を発生するように構成された請求項1に記載の可変動弁システム。
  3. 請求項1又は2に記載の可変動弁システムを備えたことを特徴とする内燃機関。
  4. 内燃機関の吸気弁又は排気弁をなすバルブを閉弁方向に付勢する付勢手段と、前記バルブに流体圧を作用させるための油圧制御室を有する弁開閉手段と、該油圧制御室に作動流体を供給して前記バルブを開弁方向に作動させるための流体供給手段と、前記油圧制御室内の流体圧を解放して前記バルブを前記付勢手段により閉弁させるための圧力開放手段と、前記バルブの開閉制御を行う制御装置とを備え、前記バルブを作動流体の流体圧により駆動する可変動弁システムの制御方法において、
    前記バルブの実際のバルブリフト量を検出するギャップセンサで検出した実際のバルブリフト量と目標リフト量を比較して、コッタの継時的変化を検出することを特徴とする可変動弁システムの制御方法。
  5. 前記バルブの開弁期間内における目標リフト量と実際のバルブリフト量の差の統計値が予め設定した第1閾値を上回るサイクル回数が連続して予め設定された第1設定回数以上連続して発生した場合に警告用信号を発生し、さらに、第1閾値よりも大きい、予め設定された第2閾値を上回るサイクル回数が予め設定された第2設定回数以上連続して発生した場合に前記コッタの摩耗を検出したとの通知信号を発生する請求項4に記載の可変動弁システムの制御方法。
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