JP2016044043A - 作業機の荷重測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作が簡単で、利便性の高い作業機の荷重測定装置を提供する。
【解決手段】荷を揚げる揚重機24と、揚重機24を駆動する油圧アクチュエータ42と、油圧アクチュエータ42に作動油を供給する油圧回路30と、油圧アクチュエータ42の駆動圧力を測定する圧力センサ36と、制御装置28とを備え、制御装置28は油圧アクチュエータ42に供給される作動油の流量を所定流量とし、圧力センサ36の出力を荷重値に変換する。制御装置28が油圧アクチュエータ42に供給される作動油の流量を自動的に所定流量とするので、ゼロ点調整や流量調整の操作が不要であり、利便性が高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、作業機の荷重測定装置に関する。さらに詳しくは、例えば、クレーンに設けられ、吊り荷の重さを測定するための荷重測定装置に関する。
特許文献1には、クレーンの荷重計測装置として、圧力計を用いたものが開示されている。クレーンの油圧回路には、エンジンにより駆動する油圧ポンプと、ウインチを作動させる油圧モータとが備えられており、それらは作動油の方向および流量を制御する制御弁を介して接続されている。この制御弁と油圧モータとを接続する油圧管路のうち、ウインチ巻き上げ側の油圧管路に圧力計が接続されており、その圧力計でウインチ巻き上げ作動圧を測定している。圧力計としてはブルドン管式圧力計等のアナログ式の圧力計が用いられ、圧力値を表示する目盛がウインチ巻き上げ作動圧と比例する荷重値の目盛に置き換えられている。これによって圧力計は荷重計としての機能を果たせるようになっている。
特開平09−278379号公報
ウインチ巻き上げ作動圧と荷重との比例関係は、特定の作動油流量の下で成り立つ。アイドリング時のエンジン回転数やPTO(パワーテイクオフ)装置の減速比は車両によって異なるほか、油圧回路を構成する油圧ポンプや制御弁には個体差がある。エンジンをアイドリングさせた状態では、油圧モータに供給される作動油の流量は車両によって異なる。そのため、エンジン回転数をアイドリング状態よりも高い状態として、車両によらず特定の作動油流量とする必要がある。
そのため、上記のような荷重計測装置では、荷重測定のたびに以下の操作が必要である。
(1)ゼロ点調整
まず、無負荷状態、すなわちフックに吊り荷を掛けない状態でウインチ巻き上げ操作を行う。この際、制御弁の操作レバーを巻き上げ側にいっぱいまで操作することで、制御弁のスプール開度を全開とする。つぎに、圧力計の指針が目盛の0を指すようにアクセルでエンジン回転数を調整することで、油圧ポンプの回転数を調整する。このように、制御弁のスプール開度を全開とするとともに、油圧ポンプの回転数を特定の回転数とすることで、油圧モータに供給される作動油の流量を特定の流量に調整するのである。
(2)荷重測定
つぎに、フックに吊り荷を掛け、ウインチ巻き上げ操作を行う。この際も、制御弁の操作レバーを巻き上げ側にいっぱいまで操作することで、制御弁のスプール開度を全開とする。そして、ウインチ巻き上げ中に圧力計を観察して、その指針が指す荷重値を読む。
このように、従来の荷重計測装置では、荷重測定のたびにゼロ点調整を行う必要がある等、操作手順が煩雑であるという問題がある。また、操作レバーを巻き上げ側いっぱいまで操作する必要があったり、ウインチ巻き上げ中の圧力計を観察する必要があったりと、注意点が多く、利便性が悪いという問題がある。
本発明は上記事情に鑑み、操作が簡単で、利便性の高い作業機の荷重測定装置を提供することを目的とする。
第1発明の作業機の荷重測定装置は、荷を揚げる揚重機と、前記揚重機を駆動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧回路と、前記油圧アクチュエータの駆動圧力を測定する圧力センサと、制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記油圧回路を制御して前記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とし、前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換することを特徴とする。
第2発明の作業機の荷重測定装置は、第1発明において、前記油圧回路は、エンジンで駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプと前記油圧アクチュエータとを接続する油圧管路に設けられた流量制御弁と、を備え、前記制御装置は、前記エンジンの回転数を所定回転数とし、前記流量制御弁のスプール開度を所定開度とすることで、前記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とすることを特徴とする。
第3発明の作業機の荷重測定装置は、第1または第2発明において、前記制御装置と通信可能であり、表示部を有する遠隔操作端末を備え、前記制御装置は、前記遠隔操作端末から荷重測定指示を受信した場合に、前記油圧回路を制御して前記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とし、前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換し、前記荷重値を前記遠隔操作端末に送信し、前記遠隔操作端末は、前記制御装置から受信した前記荷重値を前記表示部に表示することを特徴とする。
第4発明の作業機の荷重測定装置は、第1、第2または第3発明において、前記油圧アクチュエータは可変容量形の油圧モータであり、前記制御手段は、前記油圧モータの容量に対応した前記圧力センサのゲインを用いて、前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換することを特徴とする。
第5発明の作業機の荷重測定装置は、第1、第2または第3発明において、前記油圧アクチュエータは可変容量形の油圧モータであり、前記制御手段は、前記油圧回路を制御して前記油圧モータに供給される作動油の流量を所定流量とするとともに、前記油圧モータの容量を所定容量とし、前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換することを特徴とする。
第6発明の作業機の荷重測定装置は、第1、第2、第3、第4または第5発明において、前記制御装置は、前記圧力センサの出力の変化率が閾値以下となった場合に、前記油圧アクチュエータの動作を停止させることを特徴とする。
第1発明によれば、制御装置が油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を自動的に所定流量とするので、ゼロ点調整や流量調整の操作が不要であり、利便性が高い。
第2発明によれば、制御装置がエンジンおよび流量制御弁を制御することで、油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とすることができる。
第3発明によれば、遠隔操作端末の操作により荷重測定ができるので操作が簡単である。また、遠隔操作端末に荷重値が表示されるので、荷重値を確認しやすい。
第4発明によれば、油圧モータの容量に対応した圧力センサのゲインを用いて、圧力センサの出力を荷重値に変換するので、油圧モータの設定によらず適切な荷重値を求めることができる。
第5発明によれば、油圧モータの容量を自動的に所定容量とするので、可変容量形の油圧モータであっても適切な荷重値を求めることができる。
第6発明によれば、荷重測定が終了したときに自動で揚重機が停止するので安全である。
遠隔操作端末および制御装置による荷重測定処理のフローチャートである。 積載形トラッククレーンの側面図である。 小型クレーンの油圧回路図である。
つぎに、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
〔第1実施形態〕
(積載形トラッククレーン)
本発明の第1実施形態に係る荷重測定装置は、積載形トラッククレーンCRに設けられる。まず、積載形トラッククレーンCRの構成について説明する。
図2に示すように、積載形トラッククレーンCRは、汎用トラック10の運転室11と荷台12との間の車両フレーム13に小型クレーン20が搭載されたものである。
小型クレーン20は、車両フレーム13上に固定されたベース21と、ベース21に対して旋回可能に設けられたポスト22と、ポスト22の上端部に起伏可能に設けられたブーム23とを備えている。ポスト22にはウインチが内蔵されており、このウインチからワイヤロープをブーム23の先端部に導いて、ブーム23先端部の滑車を介してフック24に掛け回すことにより、フック24をブーム23の先端部から吊り下げている。これらポスト22、ブーム23、フック24等からクレーン装置が構成されている。また、小型クレーン20は、ベース21の左右両側に設けられたアウトリガ装置25、26を備えている。以下、クレーン装置(ポスト22、ブーム23、フック24)とアウトリガ装置25、26をまとめて「作業装置」と称する。
これらの作業装置は後述の油圧回路により油圧駆動される。この油圧回路を操作するためのレバー群27がベース21の左右両側に設けられている。また、油圧回路を電気的に制御する制御装置28がレバー群27の近くに設けられている。
なお、フック24を巻き上げ、巻き下げ操作するウインチが、特許請求の範囲に記載の「揚重機」に相当する。フック24に吊り荷を掛けウインチを巻き上げ側に回転させることで、吊り荷を吊り揚げることができる。また、ウインチを巻き下げ側に回転させることで、吊り荷を降ろすことができる。
(油圧回路)
図3に示すように、小型クレーン20の油圧回路30は、主に、油圧バルブユニット31と、油圧バルブユニット31にタンク32内の作動油を供給する油圧ポンプ33と、油圧ポンプ33と油圧バルブユニット31とを接続する主油路34と、油圧バルブユニット31とタンク32とを接続する戻油路35と、油圧バルブユニット31に接続された複数の油圧アクチュエータ41〜46とから構成されている。
油圧ポンプ33はPTO(パワーテイクオフ)装置を介して汎用トラック10のエンジン14に接続されており、エンジン14により駆動される。
油圧バルブユニット31に接続された油圧アクチュエータ41〜46は、ブーム伸縮用油圧シリンダ41、ウインチ用油圧モータ42、ブーム起伏用油圧シリンダ43、旋回用油圧モータ44、およびアウトリガ用油圧シリンダ45、46である。ブーム伸縮用油圧シリンダ41の動作によりブーム23が伸縮され、ウインチ用油圧モータ42の動作によりフック24が巻上巻下作動され、ブーム起伏用油圧シリンダ43の動作によりブーム23が起伏され、旋回用油圧モータ44の動作によりポスト22が旋回され、アウトリガ用油圧シリンダ45、46の動作によりアウトリガ装置25、26が伸縮する。
油圧バルブユニット31には、伸縮用切換制御弁51、ウインチ用切換制御弁52、起伏用切換制御弁53、旋回用切換制御弁54、およびアウトリガ用切換制御弁55、56が設けられている。伸縮用切換制御弁51にブーム伸縮用油圧シリンダ41が、ウインチ用切換制御弁52にウインチ用油圧モータ42が、起伏用切換制御弁53にブーム起伏用油圧シリンダ43が、旋回用切換制御弁54に旋回用油圧モータ44が、アウトリガ用切換制御弁55、56にアウトリガ用油圧シリンダ45、46が、それぞれ接続されており、油圧ポンプ33から供給される作動油の方向および流量を制御して、これら油圧アクチュエータ41〜46の動作を切り換え制御できるようになっている。
切換制御弁51〜56には、それぞれレバーが取り付けられており、そのレバーを手動操作することにより、油圧ポンプ33から供給される作動油の方向および流量を切り換えることができるようになっている。切換制御弁51〜56に取り付けられたレバーは、レバー群27としてベース21の左右両側に設けられている(図2参照)。そのため、レバー群27を使用者Uが操作することにより、作業装置を動作させることができる。
また、切換制御弁51〜56には、それぞれパイロットシリンダ61〜66が取り付けられており、そのパイロットシリンダ61〜66の動作によっても、油圧ポンプ33から供給される作動油の方向および流量を切り換えることができるようになっている。
各パイロットシリンダ61〜66は、複動形シリンダであり、右側油室への作動油の給排を行なう電磁弁と、左側油室への作動油の給排を行なう電磁弁がそれぞれ付設されている。これらの電磁弁は、制御装置28に接続されている。制御装置28はCPUやメモリ等で構成されたコンピュータであり、レバー群27の近くに設けられている(図2参照)。制御装置28からの制御信号に基づいて電磁弁が動作することで、パイロットシリンダ61〜66を駆動し、切換制御弁51〜56を切り換えるようになっている。このようにして、制御装置28は作業装置の動作を制御する。また、制御装置28には、各種のスイッチやレバー等の操作部と、7セグメントディスプレイや液晶パネル等の表示部が搭載されている。
ウインチ用油圧モータ42に接続された2本の油圧管路のうち、ウインチ用油圧モータ42を巻き上げ側に回転させる場合に作動油を供給する方の油圧管路には、圧力センサ36が設けられている。この圧力センサ36によりウインチ用油圧モータ42のウインチ巻き上げ時の駆動圧力を測定することができる。ここで、「駆動圧力」とは、油圧アクチュエータの入力ポートに供給される作動油の圧力を意味する。
圧力センサ36としては、例えば圧電素子など、その検出結果を電気信号として出力できるものが用いられる。圧力センサ36の出力は、制御装置28に入力されている。
制御装置28は、エンジン14のECU(エンジンコントロールユニット)にも接続されており、少なくともエンジン14の回転数を制御できるよう構成されている。
なお、ウインチを駆動するウインチ用油圧モータ42が特許請求の範囲に記載の「油圧アクチュエータ」に相当する。また、油圧ポンプ33から供給される作動油の方向および流量を制御してウインチ用油圧モータ42に導くウインチ用切換制御弁52が特許請求の範囲に記載の「流量制御弁」に相当する。
(遠隔操作端末)
制御装置28は、遠隔操作端末29と双方向に無線通信または有線通信可能となっている。遠隔操作端末29には、いわゆるラジコン送信機をはじめとする無線操作端末のほか、有線操作端末が含まれる。遠隔操作端末29には、各種のスイッチやアクセルトリガ等からなる操作部と、液晶パネル等の表示部29aとが搭載されている。
遠隔操作端末29は、限られた操作部の中で操作性を向上するため、複数の操作モードを有しており、各操作モードにより操作部の機能と表示部29aの表示が切り換えられる。例えば、クレーン装置(ポスト22、ブーム23、フック24)を操作するためのクレーン操作モードや、アウトリガ装置25、26を操作するためのアウトリガ操作モード等を有している。操作モードの切り換えは、例えば特定のスイッチを押下することにより行われる。
(荷重測定装置)
本実施形態に係る荷重測定装置は、主に、前記遠隔操作端末29と、制御装置28と、圧力センサ36とからなる。これらが協働することで、吊り荷の重さ(荷重)を測定することができる。
(荷重測定方法)
つぎに、図1に基づき、荷重測定装置を用いた荷重測定方法を説明する。
まず、作業員はフック24に測定対象の吊り荷を掛ける。
つぎに、作業員は遠隔操作端末29の特定のスイッチを押下する。そうすると、遠隔操作端末29は荷重測定モードに切り換わり、操作部の機能と表示部29aの表示が切り換えられる。そして、遠隔操作端末29は制御装置28に荷重測定準備信号を送信する(ステップSA1)。制御装置28は遠隔操作端末29から荷重測定準備信号を受信すると、エンジン14のECUに制御信号を送信し、エンジン14の回転数を所定回転数とする(ステップSB1)。
ここで、エンジン14の所定回転数は、予め定められた値であり制御装置28に記憶されている。所定回転数は任意に設定すればよく、例えば、エンジン14の最大回転数の1/2として設定される。エンジン14の回転数を所定回転数とすることにより、油圧ポンプ33の回転数も所定回転数とすることができる。
つぎに、作業員は遠隔操作端末29のアクセルトリガを引く。そうすると、遠隔操作端末29は制御装置28に荷重測定開始信号を送信する(ステップSA2)。制御装置28は遠隔操作端末29から荷重測定開始信号を受信すると、ウインチ用油圧モータ42が巻き上げ側に回転するようにウインチ用切換制御弁52を切り換えるとともに、そのスプール開度を所定開度とする(ステップSB2)。
ここで、ウインチ用切換制御弁52のスプールの所定開度は、予め定められた値であり制御装置28に記憶されている。所定開度は任意に設定すればよく、例えば、全開に設定される。以上のように、エンジン14の回転数(油圧ポンプ33の回転数)を所定回転数とし、ウインチ用切換制御弁52のスプール開度を所定開度とすることで、ウインチ用油圧モータ42に供給される作動油の流量を所定流量とする。なお、荷重測定準備信号および荷重測定開始信号が、特許請求の範囲に記載の「荷重測定指示」に相当する。
ウインチ用切換制御弁52を切り換えると、ウインチ用油圧モータ42が巻き上げ側に回転し、吊り荷が吊り揚げられる。吊り荷が地面から離れた(地切り)状態になった場合に、制御装置28は圧力センサ36の出力を読み込み、荷重値に変換する(ステップSB3)。
ここで、圧力センサ36の出力から荷重値への変換には、圧力センサ36のゼロ点と、ゲインを用いて行われる。圧力センサ36のゼロ点とは、無負荷状態、すなわちフック24に吊り荷を掛けない状態でウインチ巻き上げ操作を行った場合の圧力センサ36の出力である。圧力センサ36が圧電素子の場合は、無負荷状態の場合の圧電素子の出力電圧である。また、圧力センサ36のゲインとは、荷重と圧力センサ36の出力との比である。圧力センサ36が圧電素子の場合には、荷重と圧電素子の出力電圧との比である。これら圧力センサ36のゼロ点およびゲインは、後述の初期調整により求められ、制御装置28に記憶されている。圧力センサ36の出力からゼロ点を減算し、ゲインを乗算することで、荷重値を得ることができる。
制御装置28は求めた荷重値を遠隔操作端末29に送信する(ステップSB4)。遠隔操作端末29は、制御装置28から受信した荷重値を表示部29aに表示する(ステップSA3)。作業員は遠隔操作端末29の表示部29aを見ることで、荷重を確認できる。
遠隔操作端末29の表示部29aへの荷重値の表示は、作業員がアクセルトリガを引いている間とすればよい。この場合には、作業員がアクセルトリガを戻したときに、遠隔操作端末29を自動的にクレーン操作モードに切り換え、荷重値の表示を消せばよい。そうすれば、作業員は引き続き通常のクレーン作業を行うことができる。
また、作業員がアクセルトリガを戻した場合でも、表示部29aへの荷重値の表示を残してもよい。そうすれば、吊り荷の状態を観察しながらウインチ巻き上げ操作を行い、操作を停止した後に荷重を確認できるので安全である。この場合、遠隔操作端末29の特定のスイッチを押下することにより、クレーン操作モード等に切り換えられる。
また、作業員が遠隔操作端末29のアクセルトリガを引いている間、ウインチ用油圧モータ42を駆動して吊り荷を吊り揚げ続けてもよいし、吊り荷が地切りしたことを検知してウインチ用油圧モータ42の駆動を自動的に停止させてもよい。
吊り荷を吊り揚げていくと、フック24にかかる負荷は、最初はフック重量のみであり、吊り荷の一部が地面から離れると徐々に負荷が増し、完全に地切りした後は負荷が一定となる。これに伴い、圧力センサ36の出力(ウインチ巻き上げ時の駆動圧力)も、最初は一定(フックの荷重)であり、徐々に増加した後に、再び一定(フックおよび吊り荷の荷重)となる。吊り荷が地切りした後は圧力センサ36の出力の時間変化率が小さくなる。そこで、圧力センサ36の出力の時間変化率を求め、時間変化率が閾値以下となった場合に吊り荷が地切りしたと判断すればよい。
制御装置28は、以上のような方法で吊り荷の地切りを判断し、吊り荷が地切りした場合にウインチ用切換制御弁52を切り換えてウインチ用油圧モータ42の動作を停止させる。このような構成とすれば、荷重測定が終了したときに自動でウインチが停止するので、吊り荷を必要以上に吊り揚げることがなく、安全である。
以上のように、本実施形態の荷重測定装置によれば、制御装置28がウインチ用油圧モータ42に供給される作動油の流量を自動的に所定流量とするので、従来のようなゼロ点調整や流量調整の操作が不要であり、利便性が高い。
また、ウインチ用切換制御弁52をレバーにより操作する必要がなく、遠隔操作端末29の操作により荷重測定ができるので操作が簡単である。遠隔操作端末29に荷重値が表示されるので、作業員が荷重値を確認しやすい。しかも、作業員は遠隔操作端末29を持って任意の場所で操作できるので、作業の安全を確認しやすい。
(初期調整方法)
つぎに、荷重測定装置の初期調整方法を説明する。
初期調整により圧力センサ36のゼロ点およびゲインを定めることができる。なお、この初期調整は基本的に最初に一度行えばよく、荷重測定のたびに行う必要はない。
初期調整においても、基本的な流れは荷重測定と同じである。
すなわち、遠隔操作端末29の操作により、制御装置28はエンジン14の回転数を所定回転数とするとともに、ウインチ用切換制御弁52のスプール開度を所定開度とする。この際、エンジン14の所定回転数と、ウインチ用切換制御弁52のスプールの所定開度は、荷重測定の場合と同一とする。すなわち、初期調整と荷重調整とで、ウインチ用油圧モータ42に供給される作動油の流量を同一とするのである。
この状態で、吊り荷の重量を変更しながら少なくとも2回吊り荷の吊り揚げ操作を行い、それぞれの場合における圧力センサ36の出力を取得する。例えば、1回目は無負荷状態とし、2回目は既知の重量の吊り荷を吊り揚げて、それぞれの場合における圧力センサ36の出力を取得する。そうすれば、2回分の吊り荷の重量と圧力センサ36の出力との関係から、圧力センサ36のゼロ点およびゲインを定めることができる。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態に係る荷重測定装置は、ウインチ用油圧モータ42として可変容量形の油圧モータを用いた形態である。ウインチ用油圧モータ42として可変容量形の油圧モータを用いることで、ウインチ用油圧モータ42の容量を多くした高速低トルクモードと、ウインチ用油圧モータ42の容量を少なくした低速高トルクモードの2つのモードとを有するウインチを実現できる。
これら2つのモードではウインチ用油圧モータ42の駆動圧力に対する出力トルクが異なるため、それぞれのモードに対して圧力センサ36のゼロ点およびゲインを定めておく必要がある。これは、上記第1実施形態における初期調整を2つのモードのそれぞれで行えばよい。制御装置28には、それぞれのモードごとに圧力センサ36のゼロ点およびゲインが記憶される。
本実施形態の荷重測定は第1実施形態の荷重測定と基本的に同一である。ただし、圧力センサ36の出力を荷重値に変換するステップSB3においては、ウインチのモード、すなわちウインチ用油圧モータ42の容量に対応した圧力センサ36のゼロ点およびゲインを用いて、圧力センサ36の出力を荷重値に変換する。このようにすることで、ウインチ用油圧モータ42の設定によらず適切な荷重値を求めることができる。
上記のようにウインチのモードごとに圧力センサ36のゼロ点およびゲインを定める方法に代えて、荷重測定においてウインチのモードを特定のモードに切り換える方法としてもよい。例えば、荷重測定においては、常にウインチを低速高トルクモードにすればよい。荷重測定においては、ウインチの動作が低速でもよく、むしろ低速のほうが安全である。
この場合、圧力センサ36のゼロ点およびゲインは、低速高トルクモードの場合のみ定めておけばよい。また、荷重測定においては、ステップSB1において、エンジン14の回転数を所定回転数とするとともに、ウインチを低速高トルクモードに切り換える、すなわちウインチ用油圧モータ42の容量を所定容量とすればよい。このように、ウインチ用油圧モータ42の容量を自動的に所定容量とすることで、可変容量形の油圧モータであっても適切な荷重値を求めることができる。
なお、上記ではウインチが2つのモードを有する場合を説明したが、3つ以上のモードを有する場合、すなわちウインチ用油圧モータ42の容量を3つ以上の段階で制御する場合も同様である。さらに、ウインチ用油圧モータ42の容量を無断階で制御する場合も同様である。
〔その他の実施形態〕
上記実施形態では、ウインチ用油圧モータ42に供給される作動油の流量を所定流量とするために、エンジン14の回転数を所定回転数とするとともに、ウインチ用切換制御弁52のスプール開度を所定開度とした。しかし、油圧回路の構成が変われば、他の制御を採用してもよい。例えば、油圧ポンプ33として可変吐出量形の油圧ポンプを用いる場合には、油圧ポンプ33の吐出容量を所定容量とする必要がある。
また、上記実施形態では遠隔操作端末29を用いたが、これを用いない構成としてもよい。この場合、遠隔操作端末29の操作部に代えて制御装置28の操作部を用い、遠隔操作端末29の表示部29aに代えて制御装置28の表示部を用いればよい。
さらに、上記実施形態では荷重測定装置が設けられる作業機として積載形トラッククレーンCRを説明したが、他の作業機でもよい。作業機としては、クレーンのほか、荷を揚げる揚重機を備える作業機であればよい。クレーンとしては移動式クレーンでもよいし、固定式クレーンでもよい。移動式クレーンとしては、オールテレーンクレーン、ラフテレーンクレーン、トラッククレーン、積載形トラッククレーン等が挙げられる。揚重機としてはクレーンのウインチに限られず、荷を揚げる装置であればよい。
CR 積載形トラッククレーン
10 汎用トラック
20 小型クレーン
28 制御装置
29 遠隔操作端末
30 油圧回路
31 油圧バルブユニット
33 油圧ポンプ
36 圧力センサ
41〜46 油圧アクチュエータ
51〜56 切換制御弁
61〜66 パイロットシリンダ

Claims (6)

  1. 荷を揚げる揚重機と、
    前記揚重機を駆動する油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧回路と、
    前記油圧アクチュエータの駆動圧力を測定する圧力センサと、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    前記油圧回路を制御して前記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とし、
    前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換する
    ことを特徴とする作業機の荷重測定装置。
  2. 前記油圧回路は、
    エンジンで駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプと前記油圧アクチュエータとを接続する油圧管路に設けられた流量制御弁と、を備え、
    前記制御装置は、前記エンジンの回転数を所定回転数とし、前記流量制御弁のスプール開度を所定開度とすることで、前記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とする
    ことを特徴とする請求項1記載の作業機の荷重測定装置。
  3. 前記制御装置と通信可能であり、表示部を有する遠隔操作端末を備え、
    前記制御装置は、
    前記遠隔操作端末から荷重測定指示を受信した場合に、
    前記油圧回路を制御して前記油圧アクチュエータに供給される作動油の流量を所定流量とし、
    前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換し、
    前記荷重値を前記遠隔操作端末に送信し、
    前記遠隔操作端末は、前記制御装置から受信した前記荷重値を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の作業機の荷重測定装置。
  4. 前記油圧アクチュエータは可変容量形の油圧モータであり、
    前記制御手段は、
    前記油圧モータの容量に対応した前記圧力センサのゲインを用いて、前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換する
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の作業機の荷重測定装置。
  5. 前記油圧アクチュエータは可変容量形の油圧モータであり、
    前記制御手段は、
    前記油圧回路を制御して前記油圧モータに供給される作動油の流量を所定流量とするとともに、前記油圧モータの容量を所定容量とし、
    前記揚重機を動作させた際の前記圧力センサの出力を荷重値に変換する
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の作業機の荷重測定装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記圧力センサの出力の変化率が閾値以下となった場合に、前記油圧アクチュエータの動作を停止させる
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の作業機の荷重測定装置。
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