JP2016043752A - 車両用空調装置 - Google Patents

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Yasuhiro Sekido
康裕 関戸
加藤 慎也
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Abstract

【課題】装置を大型化させることなく、冷房時にヒータコアといった加熱器による空気の加熱を確実に抑制することが可能な車両用空調装置を提供すること。【解決手段】車両用空調装置10は、暖房時にヒータコア40を開放して空気を通過させる一方で、冷房時にヒータコア40を遮蔽するように移動可能に構成され、流入面41を遮蔽する流入面遮蔽板53及び流出面42を遮蔽する流出面遮蔽板55を有するドア50を備え、ドア50は、流入面遮蔽板53がヒータコア40の流入面41に沿って移動するとともに、流出面遮蔽板55がヒータコア40の流出面42に沿って移動するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
車両用空調装置においては、エバポレータといった冷却器及びヒータコアといった加熱器によって空気の温度調整を行い、当該空気を乗員が居る車両のキャビンに吹き出すことで、暖房及び冷房を行うことが一般的となっている。
例えば、下記特許文献1には、加熱流路(加温空気流路)と、バイパス流路と、をエバポレータの下流側に備えた車両用空調装置が記載されている。加熱流路は、ヒータコアに通ずるとともに、空気の吹出口まで延びている。バイパス流路は、ヒータコアを迂回して空気の吹出口まで延びている。また、加熱流路及びバイパス流路の入口には、ドア(エアミックスダンパ)が配置されている。この車両用送風装置では、エバポレータを通過した空気は、このドアの状態に応じて、加熱流路及びバイパス流路の一方あるいは双方に流入するように構成されている。
ドアが加熱流路の入口を開放している状態にある場合、エバポレータを通過して冷却された空気は、加熱流路を流れてヒータコアに供給され、加熱される。この加熱流路は、空気をヒータコアの一側面から内部に流入させるとともに、ヒータコアの内部を通過した空気が、当該一側面と対向する他側面から流出するように形成されている。さらに、加熱流路は、ヒータコアの他側面から流出した空気を一側面側に戻すように湾曲し、入口と出口とが隣り合うように形成されている。
下記特許文献1に記載の車両用空調装置では、このように加熱流路を湾曲形成することによって、加熱流路の入口と出口とを隣り合うように配置し、それらを一つのドアによって同時に遮蔽及び開放することが可能となっている。これにより、空気の加熱を必要としない冷房時に、エバポレータを通過した空気が加熱流路に流入し、ヒータコアによって加熱されてしまうことを防止することが可能となる。
特開2008−221877号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された車両用空調装置は、装置の小型化の点で課題を有していた。詳述すると、まず、当該車両用空調装置のドアには、回転軸を中心として揺動するバタフライバルブが採用されている。このドアは、冷房時に加熱流路の入口と出口とを同時に遮蔽できるように、比較的大きく形成されている。したがって、エバポレータの下流側の流路には、この大きなドアを揺動させるためのスペースを設ける必要があり、装置が大型化するという課題があった。
また、加熱流路が湾曲しているため、そこを流れる空気に生じる圧力損失が比較的大きなものとなる。この圧力損失を軽減するために、加熱流路の流路断面積を大きくしようとすると、装置全体が更に大型化してしまう。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置を大型化させることなく、冷房時にヒータコアといった加熱器による空気の加熱を確実に抑制することが可能な車両用空調装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る車両用空調装置は、流路(21)が内部に形成された本体部(20)と、流路に配置され、流路を流れる空気を冷却する冷却器(30)と、冷却器よりも下流側における流路の一部である加熱流路(24)に配置され、上流側から供給される空気を流入面(41)から内部に受け入れ、内部を通過した空気を加熱して流出面(42)から下流側に流出させる加熱器(40)と、流入面を遮蔽状態から開放状態まで開閉可能な流入面遮蔽部(53,531A,532A,53B)及び流出面を遮蔽状態から開放状態まで開閉可能な流出面遮蔽部(55,551A,552A,55B)を有する開閉装置(50,50A,50B)と、を備える。本発明の開閉装置は、流入面遮蔽部が流入面に沿って移動するとともに、流出面遮蔽部が流出面に沿って移動するように構成されている。
本発明に係る車両用空調装置では、流入面遮蔽部が加熱器の流入面に沿って移動するとともに、流出面遮蔽部が加熱器の流出面に沿って移動する。このため、従来の車両用空調装置で採用されているバタフライバルブ式のドアのように、ドアの移動のための大きなスペースを流路に設けることなく、加熱器の流入面及び流出面を遮蔽することができ、冷房時に空気と加熱器との接触を抑制することができる。更に、流入面遮蔽部及び流出面遮蔽部は、加熱器の流入面及び流出面を、それぞれ別個に遮蔽する。このため、1つのドアによってヒータコアの上流側及び下流側を遮蔽している従来の車両用空調装置のように、流路を湾曲させる必要がない。このように、本発明に係る車両用空調装置によれば、流路に大きなスペースを設けたり、流路を湾曲させたりする必要がないため、装置を大型化させることなく冷房時に加熱器を遮蔽し、空気の加熱を確実に抑制することが可能となる。
本発明によれば、装置を大型化させることなく、冷房時にヒータコアといった加熱器による空気の加熱を確実に抑制することが可能な車両用空調装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の最大暖房時の状態を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の最大冷房時の状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の最大暖房時の状態を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の最大冷房時の状態を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置の最大暖房時の状態を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置の最大冷房時の状態を示す模式図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず、図1及び図2を参照しながら、第1実施形態に係る車両用空調装置10の構成について説明する。車両用空調装置10は、乗員が居る車両のキャビンに空気を吹き出して暖房及び冷房を行う。車両用空調装置10は、ダクト20(本体部)と、エバポレータ30(冷却器)と、ヒータコア40(加熱器)と、ドア50(開閉装置)と、を備えている。
ダクト20は、耐熱性樹脂によって形成された筒状の部材である。ダクト20は、ブロア(不図示)から供給される空気を流す流路21を内部に有している。ダクト20は、車両のキャビンに空気を吹き出す吹出口(不図示)まで延びている。
エバポレータ30は、圧縮機、コンデンサ、膨張弁等(いずれも不図示)とともに冷凍サイクルを構成する機器であり、流路21に配置されている。エバポレータ30は、冷媒が流れるフィン(不図示)を複数積層させた積層型の熱交換器であり、その内部(フィンの間)を水平方向に空気を通過させることができるように形成されている。エバポレータ30は、当該冷凍サイクルを循環する冷媒と内部を通過する空気とを熱交換させる。当該冷媒はエバポレータ30において蒸発することで、エバポレータ30の表面を流れる空気から熱を奪い、冷却する。また、エバポレータ30の外形は、水平方向の寸法が、他の方向の寸法よりも小さい方形状を呈しており、その大きさは、流路21の断面の略全体を占めるほどになっている。
ヒータコア40は、車両のエンジン(不図示)から冷却水回路を経て温水が循環される機器である。ヒータコア40は、エバポレータ30よりも下流側の流路21に配置されている。ヒータコア40は、温水が流れるフィン(不図示)を複数積層させた積層型の熱交換器であり、その内部(フィンの間)を水平方向に空気を通過させることができるように形成されている。ヒータコア40は、循環する温水と内部を通過する空気とを熱交換させることで、空気を加熱する。
また、ヒータコア40は、その外形が方形状となっており、上流側から供給される空気を内部に流入させる流入面41と、内部を通過した空気を下流側に流出させる流出面42と、を有している。流入面41及び流出面42は、いずれも上下方向に延びるように形成されている。
また、ヒータコア40は、その外形がエバポレータ30よりも小さく、上下方向において流路21の中央部に配置されている。このようにヒータコア40が配置されることで、エバポレータ30の下流側には、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24と、ヒータコア40の下面43と内壁22との間のバイパス流路25と、ヒータコア40の上面44と内壁22との間のバイパス流路26と、が形成される。
ドア50は、ヒータコア40の開放及び遮蔽を行う機器である。ドア50は、流入面遮蔽板53(流入面遮蔽部)と、流出面遮蔽板55(流出面遮蔽部)と、を有している。流入面遮蔽板53及び流出面遮蔽板55はいずれも平板状に形成されており、その厚さ方向が水平方向となるように流路21に配置されている。また、流入面遮蔽板53及び流出面遮蔽板55は、いずれも、その鉛直方向寸法がヒータコア40と同程度に設定されている。流入面遮蔽板53はヒータコア40の上流側に配置され、流出面遮蔽板55はヒータコア40の下流側に配置されている。
流入面遮蔽板53の上流側の面には、鉛直方向に延びるラック57が取り付けられている。また、流出面遮蔽板55の下流側の面には、鉛直方向に延びるラック58が取り付けられている。ラック57,58は、それぞれ電動モータ(不図示)によって回転するピニオン60,61と噛合している。
次に、以上のように構成された車両用空調装置10において、図1に示されるようにヒータコア40を開放して加熱流路24を全開とする最大暖房時と、図2に示されるようにヒータコア40を遮蔽して加熱流路24を全閉とする最大冷房時と、について説明する。
図1に示されるように、車両用空調装置10の最大暖房時では、流入面遮蔽板53はヒータコア40の下方にオフセットして配置される。また、流出面遮蔽板55は、ヒータコア40の上方にオフセットして配置される。これにより、ヒータコア40の流入面41及び流出面42が開放され、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24が全開となる。一方、バイパス流路25,26は、流入面遮蔽板53及び流出面遮蔽板55によって遮蔽される。
ブロアによって上流側から供給された空気は、エバポレータ30の内部を通過することで冷却される。これにより、エバポレータ30の内部を通過する空気は、その温度が露点以下まで低下し、含んでいる水分がエバポレータ30の表面において凝結して取り除かれ、除湿される。
エバポレータ30の内部を通過して冷却若しくは除湿された空気は、次に流入面41からヒータコア40の内部に流入する。ヒータコア40の内部では、通過する空気と温水との熱交換が行われ、空気が加熱される。加熱されて高温となった空気は、ヒータコア40の流出面42から下流側に流出し、流路21を更に下流側へと流れる。このようにして高温となった空気が、車両のキャビンに吹き出されることで、キャビンの暖房が行われる。
車両用空調装置10を、最大暖房状態から最大冷房状態へと移行させる際は、電動モータが駆動することにより、ピニオン60,61を回転させる。これにより、ピニオン60と噛合しているラック57が上方に移動するとともに、ピニオン61と噛合しているラック58が下方に移動する。すなわち、ラック57が取り付けられている流入面遮蔽板53が、ヒータコア40の流入面41に沿ってスライドするように上方に移動する。また、ラック58が取り付けられている流出面遮蔽板55が、ヒータコア40の流出面42に沿ってスライドするように下方に移動する。
図2に示されるように、流入面遮蔽板53、流出面遮蔽板55は、それぞれヒータコア40と同じ高さ位置まで移動して停止する。このとき、流入面41が流入面遮蔽板53によって遮蔽され、流出面42が流出面遮蔽板55によって遮蔽される。これにより、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24が全閉となる。一方、流入面遮蔽板53及び流出面遮蔽板55が流路21の中央部に移動したことよって、バイパス流路25,26が開放される。
これにより、エバポレータ30の内部を通過して冷却された空気は、流入面遮蔽板53によってヒータコア40の内部への流入が妨げられる。したがって、空気がヒータコア40の内部を通過して加熱されることがない。
したがって、エバポレータ30の内部を通過した空気は、ヒータコア40の上流側で上下に分流し、バイパス流路25,26に流入する。バイパス流路25,26を流れた空気の一部は、ヒータコア40の下流側に回り込む。しかしながら、ヒータコア40の流出面42は流出面遮蔽板55によって遮蔽されているため、当該空気が流出面42と接触することはない。したがって、ヒータコア40を回り込んだ空気が流出面42と接触し、加熱されることがない。
このようにしてエバポレータ30によって冷却されるとともに、ヒータコア40によって加熱されることなく流れた空気が車両のキャビンに吹き出されることで、キャビンの冷房が行われる。
以上説明したように、車両用空調装置10は、ドア50が流入面遮蔽板53及び流出面遮蔽板55を有している。流入面遮蔽板53はヒータコア40の流入面41に沿って移動するとともに、流出面遮蔽板55はヒータコア40の流出面42に沿って移動する。このため、従来の車両用空調装置で採用されているバタフライバルブ式のドアのように、ドアの揺動や移動のための大きなスペースを流路21に設けることなく、最大冷房時に空気とヒータコア40との接触を抑制することができる。
更に、ドア50の流入面遮蔽板53及び流出面遮蔽板55は、ヒータコア40の流入面41及び流出面42を、それぞれ別個に遮蔽する。このため、1つのドアによってヒータコア40の上流側及び下流側を遮蔽している従来の車両用空調装置のように、流路21を湾曲させる必要がない。
以上のように、車両用空調装置10によれば、流路21に大きなスペースを設けたり、流路21を湾曲させたりする必要がないため、装置を大型化させることなく冷房時にヒータコア40を遮蔽し、空気の加熱を確実に抑制することが可能となる。
続いて、図3及び図4を参照しながら、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置10Aについて説明する。この第2実施形態は、ドア50A(開閉装置)の構成が、前述した第1実施形態のドア50と異なっている。第1実施形態と同一の構成については、適宜同一の符号を付して説明を省略する。
まず、ドア50Aの構成について説明する。ドア50Aは、ドア50と同様に、ヒータコア40の開放及び遮蔽を行う機器である。ドア50Aは、下部ドア51Aと、上部ドア52Aと、を有している。
下部ドア51Aは、流入面遮蔽板531A(流入面遮蔽部)と、流出面遮蔽板551A(流出面遮蔽部)と、を有している。流入面遮蔽板531A及び流出面遮蔽板551Aは、いずれも平板状に形成されており、その厚さ方向が水平方向となるように流路21に配置されている。また、流入面遮蔽板531A及び流出面遮蔽板551Aは、いずれも、その鉛直方向寸法がヒータコア40の半分程度に設定されている。流入面遮蔽板531Aはヒータコア40の上流側に配置され、流出面遮蔽板551Aはヒータコア40の下流側に配置されている。
下部ドア51Aは、さらに、下部連結板541Aを有している。下部連結板541Aは平板状に形成されており、その厚さ方向が鉛直方向となるように流路21に配置されている。下部連結板541Aは、ヒータコア40の下方を跨いで流入面遮蔽板531A及び流出面遮蔽板551Aの下端部を連結している。
流入面遮蔽板531Aの上流側の面には、鉛直方向に延びるラック57Aが取り付けられている。ラック57Aは、電動モータ(不図示)によって回転するピニオン60Aと噛合している。
上部ドア52Aは、流入面遮蔽板532Aと、流出面遮蔽板552Aと、を有している。流入面遮蔽板532A及び流出面遮蔽板552Aは、いずれも平板状に形成されており、その厚さ方向が水平方向となるように流路21に配置されている。また、流入面遮蔽板532A及び流出面遮蔽板552Aは、いずれも、その鉛直方向寸法がヒータコア40の半分程度に設定されている。流入面遮蔽板532Aはヒータコア40の上流側に配置され、流出面遮蔽板552Aはヒータコア40の下流側に配置されている。
上部ドア52Aは、さらに、上部連結板542Aを有している。上部連結板542Aは、平板状に形成されており、その厚さ方向が鉛直方向となるように流路21に配置されている。上部連結板542Aは、ヒータコア40の上方を跨いで流入面遮蔽板532A及び流出面遮蔽板552Aの上端部を連結している。
流出面遮蔽板552Aの下流側の面には、鉛直方向に延びるラック58Aが取り付けられている。ラック58Aは、電動モータ(不図示)によって回転するピニオン61Aと噛合している。
次に、以上のように構成された車両用空調装置10Aにおいて、図3に示されるようにヒータコア40を開放して加熱流路24を全開とする最大暖房時と、図4に示されるようにヒータコア40を遮蔽して加熱流路24を全閉とする最大冷房時と、について説明する。
図3に示されるように、車両用空調装置10Aの最大暖房時では、下部ドア51Aはヒータコア40の下方にオフセットして配置される。また、上部ドア52Aは、ヒータコア40の上方にオフセットして配置される。これにより、ヒータコア40の流入面41及び流出面42が開放され、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24が全開となる。一方、バイパス流路25,26は、下部ドア51A及び上部ドア52Aによって遮蔽される。
したがって、エバポレータ30の内部を通過して除湿された空気は、ヒータコア40の内部を通過して高温となり、車両のキャビンに吹き出されることで、キャビンの暖房が行われる。
車両用空調装置10Aを最大暖房状態から最大冷房状態へと移行させる際は、電動モータが駆動することにより、ピニオン60A,61Aを回転させる。これにより、ピニオン60Aと噛合しているラック57Aが上方に移動するとともに、ピニオン61Aと噛合しているラック58Aが下方に移動する。すなわち、ラック57Aが取り付けられている下部ドア51Aは、その流入面遮蔽板531Aがヒータコア40の流入面41に沿ってスライドするとともに、その流出面遮蔽板551Aがヒータコア40の流出面42に沿ってスライドするように、上方に移動する。また、ラック58Aが取り付けられている上部ドア52Aは、その流入面遮蔽板532Aがヒータコア40の流入面41に沿ってスライドするとともに、その流出面遮蔽板552Aがヒータコア40の流出面42に沿ってスライドするように、下方に移動する。
図4に示されるように、下部ドア51A、上部ドア52Aは、それぞれヒータコア40と同じ高さ位置まで移動して停止する。このとき、流入面41は、その下半分が流入面遮蔽板531Aによって遮蔽され、その上半分が流入面遮蔽板532Aによって遮蔽される。また、流出面42は、その下半分が流出面遮蔽板551Aによって遮蔽され、その上半分が流出面遮蔽板552Aによって遮蔽される。これにより、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24が全閉となる。一方、下部ドア51A及び上部ドア52Aが流路21の中央部に移動したことより、バイパス流路25,26が開放される。
このような第2実施形態に係る車両用空調装置10Aでは、第1実施形態に係る車両用空調装置10と同様に、最大冷房時に空気がヒータコア40の内部を通過して加熱されることがないとともに、ヒータコア40を回り込んだ空気が流出面42と接触し、加熱されることがない。
車両用空調装置10Aでは、さらに、最大冷房時に、下部ドア51Aの下部連結板541Aがヒータコア40の下面43を遮蔽するとともに、上部ドア52Aの上部連結板542Aがヒータコア40の上面44を遮蔽する。したがって、最大冷房時に、バイパス流路25,26を流れる空気が、ヒータコア40の下面43、上面44と接触し、加熱されることがない。したがって、車両用空調装置10Aでは、最大冷房時に空気とヒータコア40との接触と、それに伴う加熱をさらに抑制することができる。
続いて、図5及び図6を参照しながら、本発明の第3実施形態に係る車両用空調装置10Bについて説明する。この第3実施形態は、流路21におけるヒータコア40の配置が、前述した実施形態と異なっている。また、この第3実施形態は、ドア50B(開閉装置)の構成が、前述した実施形態のドア50,50Aと異なっている。前述した実施形態と同一の構成については、適宜同一の符号を付して説明を省略する。
まず、流路21におけるヒータコア40の配置について説明する。車両用空調装置10Bでは、ヒータコア40の下面43をダクト20の内壁22の下端部に近接させ、両者の間に隙間が殆ど生じないように配置している。したがって、エバポレータ30の下流側には、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24Bと、ヒータコア40の上面44と内壁22との間のバイパス流路26Bと、が形成される。
次に、ドア50Bの構成について説明する。ドア50Bは、ドア50,50Aと同様に、ヒータコア40の開放及び遮蔽を行う機器である。ドア50Bは、流入面遮蔽板53B(流入面遮蔽部)と、流出面遮蔽板55B(流出面遮蔽部)と、を有している。流入面遮蔽板53B及び流出面遮蔽板55Bはいずれも平板状に形成されており、その厚さ方向が水平方向となるように流路21に配置されている。また、流入面遮蔽板53B及び流出面遮蔽板55Bは、いずれも、その鉛直方向寸法がヒータコア40と同程度に設定されている。流入面遮蔽板53はヒータコア40の上流側に配置され、流出面遮蔽板55Bはヒータコア40の下流側に配置されている。
ドア50Bは、さらに、上部連結板54Bを有している。上部連結板54Bは、平板状に形成されており、その厚さ方向が鉛直方向となるように流路21に配置されている。上部連結板54Bは、ヒータコア40の上方を跨いで流入面遮蔽板53B及び流出面遮蔽板55Bの上端部を連結している。
流出面遮蔽板55Bの下流側の面には、鉛直方向に延びるラック57Bが取り付けられている。ラック57Bは、電動モータ(不図示)によって回転するピニオン61Bと噛合している。
次に、以上のように構成された車両用空調装置10Bにおいて、図5に示されるようにヒータコア40を開放して加熱流路24Bを全開とする最大暖房時と、図6に示されるようにヒータコア40を遮蔽して加熱流路24Bを全閉とする最大冷房時と、について説明する。
図5に示されるように、車両用空調装置10Bの最大暖房時では、ドア50Bはヒータコア40上方にオフセットして配置される。これにより、ヒータコア40の流入面41及び流出面42が開放され、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24Bが全開となる。一方、バイパス流路26Bは、ドア52Bによって遮蔽される。
したがって、エバポレータ30の内部を通過して除湿された空気は、ヒータコア40の内部を通過して高温となり、車両のキャビンに吹き出されることで、キャビンの暖房が行われる。
車両用空調装置10Bを最大暖房状態から最大冷房状態へと移行させる際は、電動モータが駆動することにより、ピニオン61Bを回転させる。これにより、ピニオン61Bと噛合しているラック58Bが上方に移動する。すなわち、ラック58Bが取り付けられているドア50Bは、その流入面遮蔽板53Bがヒータコア40の流入面41に沿ってスライドするととともに、その流出面遮蔽板55Bがヒータコア40の流出面42に沿ってスライドするように上方に移動する。
図6に示されるように、ドア50Bは、その下端部がダクト20の内壁22と当接するまで移動して停止する。このとき、流入面41は流入面遮蔽板53Bによって遮蔽され、流出面42は流出面遮蔽板55Bによって遮蔽される。これにより、ヒータコア40の内部を通過する加熱流路24が全閉となる。一方、ドア50Bが流路21の下部に移動したことより、バイパス流路26Bが開放される。
このような第3実施形態に係る車両用空調装置10Bでは、上述した実施形態に係る車両用空調装置10,10Aと同様に、空気がヒータコア40の内部を通過して加熱されることがないとともに、ヒータコア40を回り込んだ空気が流出面42と接触し、加熱されることがない。
車両用空調装置10Bでは、さらに、最大冷房時に、上部連結板54Bがヒータコア40の上面44を遮蔽する。したがって、最大冷房時に、バイパス流路26Bを流れる空気が、ヒータコア40の上面44と接触し、加熱されることがない。したがって、車両用空調装置10Bでは、最大冷房時に空気とヒータコア40との接触と、それに伴う加熱をさらに抑制することができる。
車両用空調装置10Bでは、さらに、1つのピニオン61B及び電動モータによってドア50Bを上下方向に移動させることができる。このため、構成を簡易にして低コストとしながらも、ヒータコア40の開放及び遮蔽を行うことが可能となる。
以上、具体例を参照しつつ本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。すなわち、これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。例えば、前述した各具体例が備える各要素およびその配置、材料、条件、形状、サイズなどは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
10,10A,10B:車両用空調装置
20:ダクト(本体部)
21:流路
22:内壁
30:エバポレータ(冷却器)
40:ヒータコア(加熱器)
41:流入面
42:流出面
50,50A,50B:ドア(開閉装置)
53,531A,532A,53B:流入面遮蔽板(流入面遮蔽部)
55,551A,552A,55B:流出面遮蔽板(流出面遮蔽部)

Claims (6)

  1. 車両用空調装置(10,10A,10B)であって、
    流路(21)が内部に形成された本体部(20)と、
    前記流路に配置され、前記流路を流れる空気を冷却する冷却器(30)と、
    前記冷却器よりも下流側における前記流路の一部である加熱流路(24)に配置され、上流側から供給される空気を流入面(41)から内部に受け入れ、内部を通過した空気を加熱して流出面(42)から下流側に流出させる加熱器(40)と、
    前記流入面を遮蔽状態から開放状態まで開閉可能な流入面遮蔽部(53,531A,532A,53B)及び前記流出面を遮蔽状態から開放状態まで開閉可能な流出面遮蔽部(55,551A,552A,55B)を有する開閉装置(50,50A,50B)と、を備え、
    前記開閉装置は、前記流入面遮蔽部が前記流入面に沿って移動するとともに、前記流出面遮蔽部が前記流出面に沿って移動するように構成されていることを特徴とする車両用空調装置。
  2. 前記流入面遮蔽部及び前記流出面遮蔽部は、一方の動きに他方の動きが連動するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記流入面遮蔽部が前記流入面を遮蔽する位置に移動するのに連動して、前記流出面遮蔽部が前記流出面を遮蔽する位置に移動することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記流入面遮蔽部が前記流入面を開放する位置に移動するのに連動して、前記流出面遮蔽部が前記流出面を開放する位置に移動し、前記流入面遮蔽部及び前記流出面遮蔽部は前記流路において前記加熱流路と並列配置されたバイパス流路(25,26)を閉塞することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記流入面遮蔽部(531A,532A,53B)及び前記流出面遮蔽部(551A,552A,55B)は、同一方向に移動することで前記流入面及び前記流出面を遮蔽状態から開放状態まで開閉することを特徴とする請求項2に記載の車両用空調装置。
  6. 前記流入面遮蔽部と前記流出面遮蔽部とは互いに連結されていることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。
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