JP2016043281A - 浄化処理方法及び浄化槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】省エネルギーで、低コストで維持できる浄化処理方法、及びその浄化方法を備えた浄化槽を提供する。
【解決手段】便所排水や生活雑排水からなる被処理汚水を流入させて処理する浄化処理方法であって、合併処理浄化槽を構成する嫌気ろ床槽及び接触曝気槽に代えて設けた、酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理工程と、前記筒状体に空気を送入する送風工程と、を備える浄化処理方法によって課題解決できた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、し尿を含む便所排水と、台所排水・風呂排水・洗濯排水などの生活雑排水との処理を、微生物の働きを利用して処理する省エネ型の浄化処理方法及び浄化槽に関する。
浄化槽は、一般的には合併処理浄化槽が普及しており、その合併処理浄化槽は、便所排水や生活雑排水からなる被処理汚水を流入させて夾雑物や大きい固形物を沈殿させて分離する原水槽、浮遊する固形物を沈殿・ろ過させて分離し嫌気性微生物で有機物を分解する嫌気ろ床槽、及び、空気を被処理汚水中に曝気させて好気性微生物で有機物を分解する接触曝気槽を備えている。
特許文献1には、下水その他の排水に対する無動力排水処理方法において、排水と大気との間に酸素透過膜を介して気液分離界面を形成し、自然通気により排水中の有機物および/または窒素を除去するための無動力排水処理方法であって、少なくとも以下の処理工程を包含することを特徴とする無動力排水処理方法であって、(1)酸素透過膜を介して排水中に大気酸素を取り込み、膜表面に発生する生物膜により有機物の好気性処理をおこなう。(2)排水中のアンモニア性窒素を酸化して硝酸性窒素を生成する。(3)硝酸性窒素を生物膜から遠ざかる嫌気環境下の排水中に拡散させて脱窒反応をおこなわせる無動力排水処理方法が開示されている。
特許文献2には、脱窒性リン蓄積細菌を含む排水が供給される排水領域と、この排水領域に対して隔壁で区分された酸素領域と、この酸素領域に酸素を供給する酸素供給手段とを備えた排水処理装置において、前記隔壁は、前記酸素領域から前記排水領域に向かって酸素を透過可能に設けられるとともに、前記排水領域側の面に硝化細菌が担持され、前記酸素供給手段は、水中に溶存可能な状態で酸素を供給する排水処理装置が開示されている。
特開2003−211185号公報 特開2006−87990号公報
一般的に普及している合併処理浄化槽における有機物の分解は、生物学的処理によって行われており、特に好気性微生物による好気性処理が主体となっている。好気性処理には酸素は不可欠であり、一般的にはブロアを使った曝気によりなされている。排水処理エネルギーのほとんどはこのブロアに要するエネルギーであり、ランニングコストが高いという問題があった。
また、接触曝気槽では、常時曝気を行い好気性微生物の活動を維持する必要があり、安定的な電力供給が見込めない山岳地帯や途上国では普及が困難であるという問題があった。
特許文献1に記載の発明は、浄化処理能力の向上には、酸素透過膜の膜面積を増加させるために酸素透過膜からなるチューブを長くする必要があるが、無動力ではチューブ内の空気が流動しにくく酸素透過膜を介しての空気の交換が不十分であるという問題があった。
また、酸素透過膜からなるチューブを介した酸素透過量を増加させたり、酸素透過膜のコストを下げるには、酸素透過膜の膜厚を薄くする必要があるが、前記膜厚を薄くすると浄化槽内の非処理汚水の水圧によりチューブの中空の形状を維持できないという問題があった。
特許文献2に記載の発明は、酸素を透過可能な隔壁に、段落[0017]に記載されているように硝化細菌が付いたスラグウールを巻き付けるなどの硝化細菌を担持しなければならないため、硝化細菌を担持させるためのコストがかかるという問題があった。
そこで、本発明の課題は、省エネルギーで、低コストで維持できる浄化処理方法、及びその浄化方法を備えた浄化槽を提供することである。
請求項1に記載の浄化処理方法70は、被処理汚水80を流入させて処理する浄化処理方法70であって、合併処理浄化槽50を構成する嫌気ろ床槽53及び接触曝気槽54の工程に代えて設けた、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理工程71と、前記筒状体4に空気を送入する送風工程73と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の浄化処理方法70は、被処理汚水80を流入させて処理する浄化槽1において、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理工程71と、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、又は曝気することによって有機物を分解、あるいは被処理汚水80を好気化する後処理工程72と、前記筒状体に空気を送入する送風工程73と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の浄化処理方法70は、請求項1又は2において、前記送風工程73が、太陽電池30により発電された電力を利用して送風することを特徴とする。
請求項4に記載の浄化処理方法70は、請求項1又は2において、前記生物処理槽に浸漬する酸素透過膜の膜面積を8m以上/人とすることを特徴とする。
請求項5に記載の浄化槽1は、被処理汚水80を流入させて処理する浄化槽1であって、合併処理浄化槽を構成する嫌気ろ床槽53及び接触曝気槽54に代えて設けた、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理槽6と、前記筒状体4に空気を送入する送風手段3と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の浄化槽1は、被処理汚水80を流入させて処理する浄化槽1において、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理槽6と、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、又は曝気することによって有機物を分解、あるいは被処理汚水80を好気化する後処理槽7と、前記筒状体に空気を送入する送風手段3と、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の浄化槽1は、請求項5又は6において、前記送風手段3が、太陽電池30により発電された電力を利用して送風することを特徴とする。
請求項8に記載の浄化槽1は、請求項5又は6において、前記生物処理槽に浸漬する酸素透過膜の膜面積を8m以上/人とすることを特徴とする。
合併処理浄化槽50において、嫌気性微生物が活動し有機物を分解する嫌気ろ床槽53内では、好気性微生物を活動させるための空気を曝気させると嫌気性微生物が死活するうえ、曝気された気泡によって固形物が浮遊し沈殿しないため、嫌気ろ床槽53としての機能が喪失する。したがって、一般的に、空気を供給する槽は接触曝気槽54しか考えられておらず、嫌気ろ床槽53に空気を供給させた浄化槽は存在していません。
特許文献1に記載の発明は、無動力排水処理方法でブロア等の動力源を無とする発明であって、特許文献1の段落[0033]の表2の比較が、従来方法の合併処理浄化槽50の接触曝気槽54においてポンプなどの動力を使用する場合と無動力の場合とを比較した表であります。特許文献1の発明は接触曝気槽54内で酸素透過膜の使用によって無動力化を意図した発明であり、酸素を曝気させない嫌気ろ床槽53内における酸素透過膜の使用を意図していません。
一般的な合併処理浄化槽50に対して、本発明は、嫌気ろ床槽53に空気を供給し、従来の嫌気ろ床槽53内で空気を必要とする好気性微生物による有機物の分解をさせる発明である。固形物を沈殿させながら、嫌気性微生物によって有機物を分解する嫌気ろ床槽53内において、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬させることによって、好気性微生物による有機物の分解をさせることを初めて実現させた浄化槽1である。
このように、嫌気ろ床槽53の機能である、浮遊する固形物を沈殿・ろ過させて分離し嫌気性微生物で有機物を分解する機能と、接触曝気槽54の機能である、空気を被処理汚水中に曝気させて好気性微生物で有機物を分解する機能を同一の槽で可能にすることは、当業者において容易に想達できるものではなく、本発明の発明者によって初めて実現できた。
その実現により、従来の嫌気ろ床槽53の固形物を沈殿させるという機能を活かした状態で好気処理を加えることができること、並びに、好気性処理は嫌気性処理と比較して有機物の分解処理が速いという長所があることから、従来の嫌気ろ床槽53の機能を保持する生物処理槽6内で有機物の分解を飛躍的に促進するという効果を奏する。
また、酸素透過膜41を用いた酸素供給は、曝気と異なり汚水を動かすことなく好気性微生物に酸素を供給できる。そして、生物処理工程71において、酸素透過膜41からなる筒状体4の外周面に好気性微生物の生物膜60を形成し、さらに好気性微生物の生物膜60の外周面に嫌気性微生物の生物膜61を形成し、二重膜構造を形成させたことによって、酸素透過膜41直近のみを好気環境にし、酸素透過膜41から離れた範囲を嫌気環境にできるので、嫌気ろ床槽53に求められる固形物の沈殿や嫌気性微生物による有機物分解を妨害することなく、好気性処理を同時実施できるという効果を奏する。また生物膜60、61が自然に形成されるので、酸素透過膜41の外周面に生物膜60、61を人手で担持しなくてもよいので維持コストがかからないという効果を奏する。
被処理汚水80中の予測される有機物の最大含有量を十分に分解可能となるように酸素透過膜の面積を確保することによって、生物処理槽6において有機物の分解がほとんど完了させることができるので、現状の普及している合併処理浄化槽50を構成する嫌気ろ床槽53と、接触曝気槽54の2つの槽を、本発明の浄化槽1では生物処理槽6の1つの槽に減じられるので、浄化槽をコンパクト化できるという効果を奏する。
また、曝気では酸素の供給効率は数%といわれており、大部分は大気中へと飛散する。一方、酸素透過膜41で酸素を透過させる場合は、酸素透過膜41を透過した酸素は100%生物膜60に供給される。このため、被処理汚水80中への無駄に供給される酸素量がないため空気の送入量を少なくできることから、送風手段3の必要な出力を小さくすることができ、省エネルギー化を実現するという効果を奏する。
酸素透過膜41からなる筒状体4の外周面に生成された生物膜60への酸素供給は、生物膜60が酸素を消費することにより酸素透過膜41内に濃度勾配が生じ筒状体4内から生物膜60への自然拡散が起こることによって行われる。このため、筒状体4内への空気の送入圧力は曝気の場合ほど高圧にする必要はなくなり、送入圧力を低くすることができ、省エネルギー化を実現するという効果を奏する。
生物膜60が酸素を消費することにより、酸素透過膜41からなる筒状体4内部の酸素濃度は減少する。酸素濃度が低下すると生物膜60への酸素供給が減少し、排水処理能力が低下する。無動力の場合は、筒状体を長くした場合、嫌気ろ床槽53内に浸漬した筒状体の先端部にいくほど酸素を含有する新鮮な空気との交換が困難となって浄化槽の排水処理能力が低下するが、本発明の送風手段3を備える場合は、常に嫌気ろ床槽53内に浸漬した筒状体4の先端部まで新鮮な空気が送り込まれるので安定した排水処理能力を維持できるという効果を奏する。
筒状体4内にはブロア等の送風手段3で空気を送り込んでいるので、可撓性を有し薄肉の筒状体4であっても、送気される空気を加圧させることにより、筒状体4の内圧を浄化槽1内の被処理汚水80の水圧より高くすることができ、これによって筒状体4の中空状態を維持でき、常時空気を十分に流動させることができるという効果を奏する。また、筒状体4を薄膜化でき購入コストを低減できる。
筒状体4を嫌気ろ床槽53内に浸漬すると、嫌気ろ床槽53の有効容積が筒状体4の体積にほぼ相当する分だけ小さくなる。無動力の場合は、筒状体内部の空気を自然拡散により交換しようとすると、筒状体の外径を太くし大気に対する開口部を多く設ける必要がある。この場合において有効容積を確保しようとすると嫌気ろ床槽53の容積を一般的な大きさより大きくしなければならない。これに対して、本発明の浄化槽1のようにブロア等の送風手段3で筒状体4に空気を送り込む場合は、筒状体4の外径を小さくすることができることで占有率を小さくでき、また開口部は最低1つでよく筒状体4の設置形態の自由度が増す。このため浄化槽をコンパクト化できるという効果を奏する。
請求項2又は6に記載の発明は、請求項1又は5に記載の発明と同じ効果を奏するとともに、さらに、一般的な嫌気ろ床槽53の機能を保持する生物処理槽6で有機物の分解を促進できることにより、後処理槽7における有機物負荷が低減されることから酸素を含有する空気の曝気量を低減でき、省エネルギー化を実現するという効果を奏する。
生物処理槽6において有機物の分解がほとんど完了する場合は、後処理槽7では主として有機物分解が完了した被処理汚水80の好気化が行われ、さらに硫化水素除去などの水質改善がなされるという有利な効果を奏する。この場合は、曝気量はより少量で供給圧力を低くすることができ、送風手段3の必要な出力を小さくすることができ、省エネルギー化を実現するという効果を奏する。
後処理槽7に空気を曝気させる場合は好気性微生物による有機物の分解、並びに被処理汚水80を好気化し水質の改善が一段とすすむという効果を奏し、空気を大気中に放出する場合は送風手段3である例えばブロアの出力を小さくできるという効果を奏する。
請求項3及び7に記載の発明は、請求項1、2、5及び6に記載の発明と同じ効果を奏するとともに、さらに太陽電池30により発生する電力を使用するので、安定的な電力供給が見込めない山岳地帯や途上国において普及がすすむという効果を奏する。そして、既存電力を使用しないで再生可能エネルギーとして太陽電池30を活用するので低炭素社会に貢献するという効果を奏する。
請求項4及び8に記載の発明は、請求項1、2、5又は6に記載の発明と同じ効果を奏するとともに、さらに、生物処理槽6において有機物の分解を90%以上完了させることができるという効果を奏する。
本発明の請求項1に記載の浄化槽の概要図である。 本発明の筒状体をコイル状とした請求項2に記載の浄化槽の概要図である。 本発明の筒状体を棒状とした浄化槽の概要図である。 本発明の後処理槽の筒状体の端部を大気中とした浄化槽の概要図である。 一般的な合併処理浄化槽の概要図である。 酸素透過膜からなる筒状体で、(a)が表面がストレート状、(b)がジャバラ状を示した説明図である。 生物処理工程において、酸素透過膜からなる筒状体の外周面に好気性微生物の生物膜を形成し、さらに好気性微生物の生物膜の外周面に嫌気性微生物の生物膜を形成した形態の説明図である。 本発明の浄化処理工程を示すフロー図である。 1日1人当たりのBOD負荷量を40gとしたときの、筒状体の酸素透過膜の膜面積とBOD除去率との関係を示す図である。
一般的に普及している合併処理浄化槽50は、図5に示すように、便所排水や生活雑排水からなる被処理汚水80を流入させて夾雑物や大きい固形物を沈殿させて沈殿物20として分離させる原水槽5、さらに浮遊する固形物を沈殿・ろ過させ分離して嫌気性微生物によって有機物を分解する嫌気ろ床槽53、空気を被処理汚水80中に曝気させて好気性微生物で有機物を分解する接触曝気槽54を備えている。そして、接触曝気槽54から下流に沈殿室8と消毒室9が備えられている。また、接触曝気槽54に送風される空気は、商用電源51で作動するブロア等の送風手段52から送風される。
本発明に係る浄化槽1は、図1に示すように、便所排水や生活雑排水からなる被処理汚水80を流入させて処理する浄化槽1であって、合併処理浄化槽50を構成する嫌気ろ床槽53及び接触曝気槽54に代えて設けた、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理槽6と、前記筒状体4に空気を送入する送風手段3とを備える。
また他の形態として、本発明に係る浄化槽1は、図2乃至図4に示すように、請求項1に記載の浄化槽1に後処理槽7を追加した浄化槽1であって、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬した生物処理槽6と、酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、または散気部材22で曝気することにより好気性微生物によって有機物を分解させる後処理槽7と、前記筒状体4に空気を送入する送風手段3とを備える。
本発明の浄化処理方法70は、図8に示すフロー図に記載されており、夾雑物除去工程、生物処理工程71、後処理工程72、沈殿工程、消毒工程からなる浄化工程のうちの生物処理工程71及び後処理工程72を備え、太陽電池30から電力の供給を受ける送風工程73も備える。生物処理工程71は生物処理槽6に相当し、後処理工程72は後処理槽7に相当し、送風工程73は送風手段3に相当する。
本発明に係る生物処理槽6は、一般的な合併処理浄化槽50の嫌気ろ床槽53からろ床55を取り出して、従来の嫌気ろ床槽53内に、空気を送風手段3で送入された、シリコン等の酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬した槽に相当する。
シリコン等の酸素透過膜41からなる筒状体4の形態は、チューブ状の中空体であり、図6(a)に示すように筒状体4の表面形状が平滑な面からなるパイプ状や、図6(b)に示すように筒状体4の表面形状が凹凸状となるジャバラ状がある。ジャバラ状の形状の場合は、筒状体4の表面積が大きくなるのでより多くの酸素を透過できる。
そして、チューブ状の筒状体4は、図2に示すようにコイル状に浸漬した形態、図3又は図4に示すように槽内に垂直方向あるいは水平方向に配列した形態がある。
シリコン等の酸素透過膜41からなる筒状体4の内部には、送風手段3で空気が強制的に送入される。シリコン等の酸素透過膜41からなる可撓性を有する筒状体4が、生物処理槽6や後処理槽7内に充満された被処理汚水80の圧力によって押し潰されることが懸念される場合においても送風手段3で加圧することにより中空体の形状を維持できる。
また、送風手段3を備えることによって、送風手段を備えない無動力の場合に比較して筒状体の体積を小さくすることができる。無動力の場合は、筒状体内部の空気を自然拡散により交換しようとすると、筒状体の外径を太くし大気に対する開口部を多く設ける必要がある。そのため、無動力の場合の筒状体4の外径を10cmとし、送風手段3によって空気を供給する場合の筒状体4の外径を1cmとすると、筒状体の表面積を同一にした場合でそれぞれの筒状体の体積は計算上で表1に示すように、無動力の場合に比較して送風手段を備えた場合の方が体積は1/10でよいという大きな差があり、送風手段3によって空気を供給する場合の方が筒状体4をコンパクト化でき、これによって浄化槽1をコンパクト化できるという効果を奏する。なお、[実施例2]に示すように無動力の場合は、外径を10cmとしても筒状体内部の空気の交換は不十分である。
Figure 2016043281
まず、生物処理槽6について説明する。生物処理槽6内には酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬する。図7に示すように、生物処理槽6内に浸漬した酸素透過膜41からなる筒状体4の外周面には、好気性微生物の生物膜60が形成され、さらに好気性微生物の生物膜60の外周面には嫌気性微生物の生物膜61を形成され、筒状体4の外周面は好気性微生物の生物膜60と嫌気性微生物の生物膜61との二重膜構造が形成される。前記嫌気性微生物の生物膜61が嫌気ろ床槽53のろ床55の代替的な存在となる。
生物処理槽6内では、空気を曝気しないので生物処理槽6内の被処理汚水80が気泡でかき混ぜられることはなく静置状態となるので、被処理汚水80に浮遊する固形物を沈降させて生物処理槽6内の底面上に沈殿させることができる。そして、酸素透過膜41からなる筒状体4の外周面に形成された好気性微生物の生物膜60によって被処理汚水80中の有機物の分解が促進され、同時並行で嫌気性微生物の生物膜61によって被処理汚水80中の有機物の分解も行われる。
したがって、一般的な嫌気ろ床槽53は固形物の分離と嫌気性微生物による有機物の分解しかできなかったが、本発明の生物処理槽6は固形物の分離と嫌気性微生物による有機物の分解に加えて好気性微生物による有機物の分解ができる。さらに、生物処理槽6は、被処理汚水80中の予測される有機物の最大含有量を十分に分解可能となるように酸素透過膜の面積を確保することによって、被処理汚水80中の有機物の分解をほとんど完了させることができる。
次に、後処理槽7について説明する。後処理槽7内には酸素透過膜41からなる筒状体4を浸漬し、浸漬した筒状体4の先端部の開放口から、図4に示すように空気を大気中へ排出させる、又は図3に示すように空気を被処理汚水80中で曝気させる。また、後処理槽7内には好気性微生物を担保する接触材23を配設してもよい。
後処理槽7の上流に位置する生物処理槽6において、好気性微生物による分解が実施されることで後処理槽7での有機物負荷量を減じることができ、送風手段3の送風させる風量を少なくすることができる。これにより、送風手段3の消費電力を小さくさせることができるので、省エネルギー効果が生じ、浄化槽1に設けられた小型の太陽電池30により発電された電力を蓄えた蓄電装置31から電力を供給されることができる。また、直流交流変換などは制御装置32で行われる。
生物処理槽6において被処理汚水80中の有機物の分解がほとんど完了できる使用量の場合には、後処理槽7を省略できる。あるいは、後処理槽7では主として有機物分解が完了した被処理汚水80の好気化が行われ、浄化槽1外に放流される放流水81となる段階で放流水81中の硫化水素除去などの水質改善がなされる。
そして、水質改善がなされた放流水81は、後処理槽7に隣接した沈殿室8と消毒室9を通過して浄化槽1の外に放流される。
外径10mm、内径6mm、膜厚2mmのシリコンチューブ約500mを生物処理槽6に浸漬させ、エアポンプでチューブ内に空気を送入した。
表2に示す水質の汚水を水理学的滞留時間(HRT)約2日で浄化槽1に流入させ、シリコンチューブ外周面に生物膜60、61が形成され処理が安定した後、放流水81の水質を測定した。その結果を表2に示す。なお、実験時の水温は、16〜25℃であった。
Figure 2016043281
表2より、有機物の指標である生物化学的酸素要求量(BOD)及び浮遊物質(SS)濃度が激減し、透視度が向上していることから汚水が浄化されたのがわかる。
また、7人槽の浄化槽1の場合、一般的な合併処理浄化槽50では空気供給量は約80L/分が必要であり、その消費電力は約50W/hに対して、本発明の合併処理浄化槽2では空気供給量は1〜2L/分、消費電力は1W/h以下でよい。したがって、ブロワー等の空気供給手段の電力量を大幅に削減できるという省エネ効果を有する。
筒状体に空気を供給しない無動力の場合と、筒状体4に空気を供給する送風手段3を備えた場合との筒状体内部の酸素濃度及びBOD除去率を比較した。一本の筒状体を縦方向で深さ1.5mの処理槽内に浸漬し、無動力の場合は最深部の酸素濃度を、送気手段3を備えた場合は筒状体から排気される空気の酸素濃度を測定した。BOD膜面積負荷及び水温を略同一条件で実施した。また、送気手段3を備えた場合の筒状体の外径1cmに対して無動力の場合は外径を10cmとした。その結果を表3に示す。
Figure 2016043281
表3から、無動力の場合は膜内部の酸素濃度が8.6%と空気の交換が不十分である。その結果、生物膜への酸素の供給が十分に行われていないでBOD除去率が78%しかならないのに対して、本発明の送風手段3を備えた場合は酸素濃度が19%を有しBOD除去率が90%に達するという顕著な効果を奏する。
酸素透過膜上に形成した生物膜上にBOD約200mg/lの模擬排水を流し、膜面積1m当たりの処理能力を測定した。一方、浄化槽の人員算定には、BOD負荷量を1日1人当たり40gと設定することが一般的であることから、BOD負荷量を1日40gとし、筒状体4の酸素透過膜41の膜面積とBOD除去率との関係を求めた。その結果を図9に示す。
図9より、酸素透過膜41の膜面積が5mのときのBOD除去率が約62%、酸素透過膜41の膜面積が10mのときのBOD除去率が約93%、酸素透過膜41の膜面積が20mのときのBOD除去率が約98%であることから、浄化槽1を1人が使用する使用方法の場合には、BOD除去率を略90%を確保する場合には酸素透過膜41の膜面積が少なくとも8m以上備えることがわかる。人数が増加するごとに必要な酸素透過膜41の膜面積は人数に比例して拡大させる必要がある。
したがって、請求項1に記載の浄化槽1の場合のように生物処理槽6のみの処理で放流させる場合には、生物処理槽6に浸漬する酸素透過膜41の膜面積を8m以上/人とすることによって、BOD除去率を90%以上確保することができる。
1 浄化槽
2 合併処理浄化槽
3 送風手段
4 筒状体
5 原水槽
6 生物処理槽
7 後処理槽
8 沈殿室
9 消毒室
20 沈殿物
22 散気部材
23 接触材
30 太陽電池
31 蓄電装置
32 制御装置
41 酸素透過膜
60 生物膜
61 生物膜
50 合併処理浄化槽
51 商用電源
52 送風手段
53 嫌気ろ床槽
54 接触曝気槽
55 ろ床
70 浄化処理方法
71 生物処理工程
72 後処理工程
73 送風工程
80 被処理汚水
81 放流水

Claims (8)

  1. 被処理汚水を流入させて処理する浄化処理方法であって、
    合併処理浄化槽を構成する嫌気ろ床槽及び接触曝気槽の工程に代えて設けた、
    酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理工程と、
    前記筒状体に空気を送入する送風工程と、を備えることを特徴とする浄化処理方法。
  2. 被処理汚水を流入させて処理する浄化処理方法であって、
    酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理工程と、
    酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、又は曝気することによって有機物を分解、あるいは被処理汚水を好気化する後処理工程と、
    前記筒状体に空気を送入する送風工程と、を備えることを特徴とする浄化処理方法。
  3. 前記送風工程が、太陽電池により発電された電力を利用して送風することを特徴とする請求項1又は2に記載の浄化処理方法。
  4. 前記生物処理槽に浸漬する酸素透過膜の膜面積を8m以上/人とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の浄化処理方法。
  5. 被処理汚水を流入させて処理する浄化槽であって、
    合併処理浄化槽を構成する嫌気ろ床槽及び接触曝気槽に代えて設けた、
    酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理槽と、
    前記筒状体に空気を送入する送風手段と、を備えることを特徴とする浄化槽。
  6. 被処理汚水を流入させて処理する浄化槽であって、
    酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、好気性微生物及び嫌気性微生物によって有機物を分解させる生物処理槽と、
    酸素透過膜からなる筒状体を浸漬し、又は曝気することによって有機物を分解、あるいは被処理汚水を好気化する後処理槽と、
    前記筒状体に空気を送入する送風手段と、を備えることを特徴とする浄化槽。
  7. 前記送風手段が、太陽電池により発電された電力を利用して送風することを特徴とする請求項4又は5に記載の浄化槽。
  8. 前記生物処理槽に浸漬する酸素透過膜の膜面積を8m以上/人とすることを特徴とする請求項5又は6に記載の浄化槽。
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