JP2016042894A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線の損傷を防止し得る遊技機を提供する。
【解決手段】作動部材76の取付ベース102に、第2表示装置が配設された可動台88が回動自在に支持される。取付ベース102に配線支持軸103が突設されると共に、配線支持軸103から軸方向に離間してカバー部材104が配設される。取付ベース102およびカバー部材104に、軸方向に整列して取付凹部102aおよび貫通孔104aが形成される。貫通孔104aに挿通した配線巻き付け部材111の端部を取付凹部102aに嵌挿した状態で、可動台88に配設した第3駆動モータ97に接続する配線Hを、配線支持軸103および配線巻き付け部材111の周囲に巻き付けた後に配線巻き付け部材111を取り外すことで、配線Hの移動許容部106の径が適正に規定される。
【選択図】図23

Description

本発明は、動作により演出を行う可動体を備えた遊技機に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に枠状の枠状装飾体(所謂センター役物)が配設されて、該枠状装飾体の窓口を介して複数の図柄を変動表示する液晶式やドラム式等の図柄表示装置(表示装置)を後方から臨ませると共に、該遊技盤における枠状装飾体の下方位置に、パチンコ球(遊技球)の入賞により図柄表示装置での図柄変動を開始させる始動入賞装置(始動入賞手段)や大当り時等に開放する特別入賞装置を配設するよう構成されたものが多数提案されている。この種のパチンコ機では、前記遊技領域に打ち出されたパチンコ球が遊技領域内に植設された遊技釘等との接触により跳ね返りながら次第に自重により流下し、該遊技領域を流下する過程で前記始動入賞装置に入賞することにより、所定数の賞球が払い出されると共に、前記図柄表示装置での図柄変動演出に伴うリーチ演出等の各種の遊技演出がなされ、該図柄表示装置に図柄が所定の組み合わせで停止することにより所謂大当りが発生し、前記特別入賞装置が開放して多数の賞球を獲得し得るよう構成されている。
また、パチンコ機では、所要の動作を行う可動体に発光装置を配設し、該可動体を図柄表示装置で行われる遊技演出に合わせて動作させることにより、可動体自体の動作および可動体の動作に伴う発光装置による発光位置の変化によって、視覚的な演出効果を向上させて遊技の興趣を高めることが行われている。このように、可動体と共に発光装置が一体で移動する構成においては、該発光装置と遊技機裏側に配設した基板とを接続する配線が、可動体(発光装置)の移動に際して屈曲して該可動体の移動を許容するようになっているが、配線の屈曲部分に大きな負荷が加わることがあり、該屈曲部での屈曲が繰り返されることによって配線が断線等の破損を来たすおそれがある。
そこで、特許文献1のように、可動体に配設された電気部品に接続した配線を、可動体の回転軸線位置に設けた配線巻き付け部に巻き付け、可動体の回転に伴い配線が収縮、弛緩するように撓むように支持することで、配線に屈曲する負荷が掛かるのを防いで断線を防止する提案がなされている。
特開2012−205758号公報
前記特許文献1では、配線巻き付け部に巻き付けられた配線が、該配線巻き付け部に対して余裕のない状態できつく巻き付けられていた場合は、可動体が配線の収縮方向に回転した際に配線が配線巻き付け部に強く当って該配線が損傷するおそれがあった。また、配線巻き付け部に巻き付けられた配線が、該配線巻き付け部に対して緩く巻き付けられていた場合は、可動体が配線の弛緩方向に回転した際に配線が径方向の外側に大きく変位して外側に位置する部材に接触して擦れてしまい、配線の収縮、弛緩を繰り返すことで配線が損傷するおそれがあった。
すなわち本発明は、従来の技術に係る遊技機に内在する前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提案されたものであって、配線の損傷を防止し得る遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明では、
設置部(102)に移動可能に配設され、第1位置と第2位置との間で往復移動する動作により演出を行う可動体(88,93)を備えた遊技機において、
前記可動体(88,93)に設けられ、該可動体(88,93)と共に移動する電気部品(92,97,100)と、
前記設置部(102)に設けられ、一端が前記電気部品(92,97,100)に接続される配線(H)を該設置部(102)に対して保持する保持部(110)と、
前記設置部(102)に設けられ、前記配線(H)において前記保持部(110)および電気部品(92,97,100)の間に延在して環状に巻かれた移動許容部(106)に遊挿された配線支持軸(103)と、
前記設置部(102)に前記配線支持軸(103)から該配線支持軸(103)の径方向に離間して設けられ、配線巻き付け部材(111)が着脱される取付部(102a)とを備え、
前記移動許容部(106)は、前記可動体(88,93)が第1位置から第2位置に移動する際に径が小さくなるように状態変化すると共に、該可動体(88,93)が第2位置から第1位置に移動する際に径が大きくなるように状態変化し、
前記取付部(102a)に前記配線巻き付け部材(111)を取り付けた状態で、前記配線(H)を前記配線支持軸(103)および配線巻き付け部材(111)の周囲に巻き付けた後に該配線巻き付け部材(111)を取り外すことで、前記移動許容部(106)の径を規定可能に構成されたことを要旨とする。
請求項1の発明によれば、移動許容部を、可動体の移動に伴い適正に状態変化させ得る径の環状に規定し得るので、配線が損傷するのを防止することができる。
請求項2に記載の発明では、前記設置部(102)に、該設置部(102)との間で前記移動許容部(106)の軸方向への移動を規制するカバー部材(104)が配設され、
前記カバー部材(104)に、前記取付部(102a)に対応して移動許容部(106)の軸方向に貫通する貫通孔(104a)が形成されて、該貫通孔(104a)に挿通された前記配線巻き付け部材(111)が取付部(102a)に取り付けられるよう構成されたことを要旨とする。
請求項2の発明によれば、可動体の移動によって移動許容部が軸方向に変位するのをカバー部材で防止することができ、配線が他の部材に引っ掛かって可動体のスムーズな移動が阻害されるのを防止し得る。また、カバー部材を配設した状態で、配線を配線支持軸および配線巻き付け部材の周囲に巻き付ける作業を行うことができる。
請求項3に記載の発明では、前記可動体(88,93)は、前記配線支持軸(103)と同軸で回動するよう構成され、
前記カバー部材(104)と設置部(102)との間は、前記移動許容部(106)の径方向外方に開放するよう構成されたことを要旨とする。
請求項3の発明によれば、移動許容部は、可動体の回動軸線と同軸の配線支持軸を囲む環状になっているので、可動体の回動に際して移動許容部はスムーズに状態変化し、配線に加わる負荷を軽減し得る。また、カバー部材を配設した状態で設置部との間は径方向外方に開放しているので、配線支持軸および配線巻き付け部材の周囲に配線を巻き付ける作業を容易に行い得る。
請求項4に記載の発明では、前記取付部(102a)は、前記可動体(88,93)の第1位置において前記配線支持軸(103)を挟んで前記保持部(110)とは反対側に設けられていることを要旨とする。
請求項4の発明によれば、配線支持軸を挟んで保持部とは反対側に配線巻き付け部材を取り付けた状態で配線を巻くことで、移動許容部が状態変化可能な部分を大きく確保することができ、移動許容部が状態変化する際に部分的に負荷が加わるのを防止することができる。
本発明に係る遊技機によれば、配線が損傷するのを防止し得る。
実施例に係るパチンコ機を示す正面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、第2表示装置が初期位置で基準姿勢となっている状態で示している。なお、枠状装飾体の透明壁を図示省略している。 実施例に係る第1および第2可動演出装置が配設されている状態での設置部材の正面図であって、第2表示装置が初期位置で基準姿勢となっている状態を示している。 実施例に遊技盤における第1可動演出装置の配設位置での要部縦断側面図である。 実施例に遊技盤における第2可動演出装置の配設位置での要部縦断側面図である。 実施例に係る第1可動演出装置を前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第1可動演出装置を後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第1可動演出装置における設置基体および移動機構を分解して前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第1可動演出装置における設置基体および移動機構を分解して後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第1可動演出装置における作動部材、可動台および第2表示装置を分解して前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第1可動演出装置における作動部材、可動台および第2表示装置を分解して後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第1可動演出装置を設置基体に対する作動部材の軸支部で縦断した側面図である。 実施例に係る第1可動演出装置を作動部材に対する可動台の軸支部で縦断した側面図である。 実施例に係る第1可動演出装置の横断平面図である。 実施例に係る第2可動演出装置を前側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第2可動演出装置を後側から見た概略斜視図である。 実施例に係る第2可動演出装置を設置基体に対する作動部材の軸支部で縦断した側面図である。 実施例に係る第2可動演出装置を作動部材に対する可動台の軸支部で縦断した側面図である。 実施例に係る第2可動演出装置の横断底面図である。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、第2表示装置が第1移動位置で基準姿勢となっている状態で示している。なお、枠状装飾体の透明壁を図示省略している。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、第2表示装置が第2移動位置で傾斜姿勢となっている状態で示している。なお、枠状装飾体の透明壁を図示省略している。 実施例に係る遊技盤の正面図であって、第2表示装置が第3移動位置で直立姿勢となっている状態で示している。なお、枠状装飾体の透明壁を図示省略している。 実施例に係る配線支持部に配線巻き付け部材を取り付けて配線を巻く状況を示す説明図である。 (a)は作動部材に対して第2表示装置が第1位置での配線の状態を示す説明図であり、(b)は作動部材に対して第2表示装置が基準第2位置での配線の状態を示す説明図である 実施例に係るパチンコ機の制御ブロック図である。
次に、本発明に係る遊技機につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお、実施例では、遊技球としてパチンコ球を用いて遊技を行うパチンコ機を例に挙げて説明する。また、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」とは、特に断りのない限り、図1に示すようにパチンコ機を前側(遊技者側)から見た状態で指称する。
(パチンコ機10について)
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な第1表示装置17(図4,図5参照)が着脱し得るよう配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明部材13aを窓部に備えた装飾枠としての前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記第1表示装置17は、後述する始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として演出用の図柄(飾図という場合もある)を第1表示部17aに変動表示させる図柄変動演出を行うよう構成される。また第1表示装置17では、図柄変動に関連して実行される各種の表示演出(リーチ演出、予告演出、報知演出等)を第1表示部17aに表示し得るようになっている。実施例では、前記第1表示装置17として、各種図柄や表示演出に係る画像を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、有機EL(Electro-Luminescence)を用いた表示装置、あるいはドラム式の表示装置やドットマトリックス式の表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を用いることができる。
前記前枠13には、図1に示す如く、前記下球受け皿15の右側方に、前記中枠12に配設された打球発射装置(図示せず)を作動する操作ハンドル16が設けられる。この操作ハンドル16は、左回転方向に付勢された操作レバー16aを備えており、該操作レバー16aを右回転するよう遊技者が回動操作することで打球発射装置が作動されて、前記上球受け皿14に貯留されたパチンコ球が前記遊技盤20に向けて発射されるようになっている。ここで、前記操作レバー16aの回動量に応じて前記打球発射装置によるパチンコ球の打球力が強弱変化するよう構成されており、遊技者が操作レバー16aを操作して回動量を調節することで、前記遊技盤20に配設された後述する枠状装飾体42の左側の遊技領域21aをパチンコ球が流下する所謂「左打ち」と、該枠状装飾体42の右側の遊技領域21aをパチンコ球が流下する所謂「右打ち」とを打ち分け得るようになっている。また、前枠13の前部には、LED等の発光体による発光演出が可能なランプ装置18や、音声や効果音を出力可能なスピーカ19が配設されており、前記第1表示装置17での図柄変動演出に合わせてランプ装置18で発光演出を行ったりスピーカ19で音声演出を行い得るよう構成されている。
(遊技盤20について)
実施例の前記遊技盤20は、図4,図5に示すように、パチンコ球が流下可能な遊技領域21aが前面側に形成された板状部材(遊技領域形成部材)21から構成され、該板状部材21の裏側には、当該板状部材21との間に収容空間27を画成する設置部材(収容空間画成部材)22が配設されている。前記板状部材21は、合成樹脂材やベニヤ材等から所定板厚の略矩形状に形成されており、図2に示す如く、前面(盤面)に配設された略円形状の案内レール23によりパチンコ球が流下可能な遊技領域21aが画成されている。実施例の板状部材21は、アクリル樹脂から形成された透明板であって、前記収容空間27を板状部材21の前面側から透視し得るようになっている。また、前記板状部材21と設置部材22との間の収容空間27には、各種演出を行う可動演出装置N1,N2(後述)が設置されており、透明な板状部材21を介して遊技盤20の前面側から当該収容空間27内の可動演出装置N1,N2を遊技者が目視し得るよう構成されている。なお、前記第1表示装置17は、設置部材22の裏側に取り付けられて、後述するように設置部材22に設けた開口部(可視部)22aおよび枠状装飾体42(後述)の開口部42aを介して遊技盤20の前側に視認可能に臨むよう構成される。
前記案内レール23は、図2に示すように、板状部材21の左下部から右上部に至るよう左方向に膨出する円弧状に形成された外レール24と、板状部材21の右上部、右下部および左上部に至るよう右方向に膨出する円弧状に形成された内レール25とから構成されている。前記内レール25は、外レール24の右上端部に連接して板状部材21の右上部から下部に亘って配設され、左端縁が右方に凹む円弧状に形成された盤面飾り部材25aと、板状部材21の下部から左上部に亘って配設されて盤面飾り部材25aの下端部に連接し、前記外レール24の右方(内側)に離間して位置するレール部材25bとから構成され、該外レール24およびレール部材25bにより1個のパチンコ球が通過可能な発射通路26が画成されている。ここで、前記内レール25を構成するレール部材25bは、前記板状部材21の左上部に開放端が臨むよう配置されて、外レール24との間に遊技領域21aに開口する発射口を画成するよう構成され、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が発射通路26の下方開口から飛翔して、当該発射口から遊技領域21a内に打ち出されるようになっている。
前記板状部材21には、前後に貫通する装着口が前記遊技領域21a内の適宜位置に開設されて、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品が配設されている。なお、実施例の遊技盤20には、遊技盤設置部品として枠状装飾体42、第1の始動入賞部29、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31、第2の特別入賞部32、普通入賞部33,34、ゲート部35等を設置する装着口が形成されている。そして、前記遊技盤20の板状部材21において遊技領域21aの最下部位置に、該遊技領域21aの最下部位置まで流下したパチンコ球を遊技盤20の外部に排出するアウト口36が開設されている。すなわち、前記打球発射装置から発射されて遊技領域21aを流下するパチンコ球が前記遊技盤設置部品に設けられた入球部(第1の始動入賞部29、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31、第2の特別入賞部32、普通入賞部33,34、ゲート部35等)に入球することにより、入球した入球部に応じた賞球の払い出しや図柄変動演出の実行等の所定の遊技が行われ、遊技領域21aの最下部まで流下したパチンコ球がアウト口36を介して機外に排出されるよう構成される。なお、前記装着口の形成数は、板状部材21に対して取り付けられる遊技盤設置部品の配設位置や配設数等に応じて適宜に決定される。
また、前記板状部材21には、前記遊技領域21a内に多数の遊技釘37が設けられると共に、後述する枠状装飾体42の左側方に、遊技領域21aを流下するパチンコ球の接触に伴って回転する回転案内部材38が回転自在に支持されており、遊技釘37や回転案内部材38との接触によりパチンコ球の流下方向が不規則に変化するよう構成されている。前記回転案内部材38は、所謂「風車」とも称される部材であって、該回転案内部材38の回転に伴ってパチンコ球を弾くように左右方向へ放出する部材である。
実施例の前記板状部材21には、図2に示すように、前記案内レール23で囲まれた遊技領域21aの略中央の大部分が開口する装着口(開口部)21b(図4参照)に、前後に開口する枠状に形成された枠状装飾体42が取り付けられ、該枠状装飾体42の開口部42aの後方に、前記設置部材22の開口部22aが位置するようになっている。すなわち、前記枠状装飾体42の開口部42aの後方に前記第1表示装置17の第1表示部17aが位置するよう構成されている。
また、前記板状部材21には、前記枠状装飾体42の下方位置(アウト口36の直上位置)に形成された装着口(図示せず)に、遊技領域21aを流下するパチンコ球が入賞可能な第1の始動入賞部29が配設されている。第1の始動入賞部29は、パチンコ球が入賞可能な第1始動入賞口が遊技領域21a内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで第1始動入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るよう構成されている。また、前記板状部材21には、前記第1の始動入賞部29の左側方(枠状装飾体42の左下方位置)に形成された装着口(図示せず)に、遊技領域21aを流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞部33が複数設けられた普通入賞ユニット39が配設されている。なお、各普通入賞部33は、前記第1の始動入賞部29と同様に、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口が遊技領域21a内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで普通入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るようになっている。
前記板状部材21には、前記枠状装飾体42の右側をパチンコ球が流下する遊技領域21aに、複数の装着口(図示せず)が上下離間して開設されており、上側の装着口から下側の装着口の順で、ゲート部35、複合入賞ユニット40が配設されている。前記ゲート部35は、パチンコ球が通過可能なゲート入口およびゲート出口が遊技領域21a内で常に上下に開口する常時開放型の入球部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングでゲート入口をパチンコ球が入球(通過)して、ゲート出口を介して遊技領域21aに排出されるようになっている。前記複合入賞ユニット40は、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31および普通入賞部34を備えている。
前記複合入賞ユニット40は、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31および普通入賞部34を備えている。第2の始動入賞部30は、パチンコ球が入賞可能な第2始動入賞口を駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材30aで閉鎖する開閉型の入賞部とされており、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様および駆動手段の駆動による開閉部材30aの開放動作タイミングに応じて第2始動入賞口にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。また、第1の特別入賞部31は、パチンコ球が入賞可能な特別入賞口を駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材31aで閉鎖する開閉型の入賞部とされており、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様および図示しない駆動手段の駆動による開閉部材31aの開放動作タイミングに応じて特別入賞口にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。また、複合入賞ユニット40の普通入賞部34は、前記普通入賞ユニット39に設けられた普通入賞部33と同様に、パチンコ球が入賞可能な普通入賞口が遊技領域21a内で常に上方開口する常時開放型の入賞部とされ、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様に応じて任意のタイミングで普通入賞口にパチンコ球が入球(入賞)し得るようになっている。
ここで、実施例のパチンコ機10では、前記枠状装飾体42の右側に画成されている遊技領域21aに臨むように、該枠状装飾体42に第2の特別入賞部32が配設されている。この第2の特別入賞部32は、パチンコ球が入賞可能な特別入賞口を駆動手段の駆動に伴って開放可能に開閉部材32aで閉鎖する開閉型の入賞部とされており、遊技盤20の遊技領域21aを流下するパチンコ球の流下態様および図示しない駆動手段の駆動による開閉部材32aの開放動作タイミングに応じて特別入賞口にパチンコ球が入賞し得るよう構成されている。
前記第1の始動入賞部29、第2の始動入賞部30、第1の特別入賞部31、第2の特別入賞部32および普通入賞部33,34の夫々は、各対応の入賞口に入賞したパチンコ球を検出する入賞検出センサ(図示せず)を備えており、各入賞検出センサがパチンコ機10の裏側に配設された制御手段112(図25参照)に配線接続されている。そして、第1および第2の始動入賞部29,30が備える入賞検出センサの何れかによるパチンコ球の検出(パチンコ球を検出した検出信号の入力)に伴い特図当り判定条件(当り判定条件)が成立するようになっている。特図当り判定条件が成立することで、特図当り(大当りや小当り)を生起させるか否かに関する特図当り判定が行われ、該判定結果が当りであった場合に、前記第1表示装置17で行われる図柄変動演出の結果として所定の当り表示(例えば同一図柄の3つ揃い等)で飾図が確定停止表示されて、前記第1の特別入賞部31の開閉部材31aまたは第2の特別入賞部32の開閉部材32aを開放する遊技者に有利な当り遊技が付与されるよう構成されている。なお、第1の特別入賞部31および第2の特別入賞部32は、大当り遊技が付与される場合に、決定された大当りの種類に応じて特別入賞部31,32における開閉部材31a,32aの開放動作パターンが異なるよう設定される。また、実施例のパチンコ機10では、前記入賞検出センサがパチンコ球を検出することで賞球払出条件が成立するよう構成されており、当該賞球払出条件の成立に伴って制御手段112が図示しない払出制御装置に制御信号を出力して、所定数の賞球が前記上球受け皿14または下球受け皿15に払い出されるようになっている。
前記ゲート部35には、ゲート入口に入球して当該ゲート部35を通過するパチンコ球を検出するゲートセンサ(図示せず)が設けられている。このゲートセンサは、パチンコ機10の裏側に配設された制御手段112に配線接続されており、該ゲートセンサから制御手段112への球検出信号の入力(すなわちパチンコ球の検出)に伴って普図当り判定条件が成立するようになっている。そして、普図当り判定条件の成立に伴って普図当りを生起させるか否かに関する普図当り判定が行われ、該判定結果が当りの判定であった場合に、前記第2の始動入賞部30の開閉部材30aが開放作動されて、当該第2始動入賞口が開放するよう構成されている。なお、実施例では、前記ゲートセンサがパチンコ球を検出することによっては賞球払出条件が成立しないよう設定されており、パチンコ球のゲート部35の通過に伴って賞球が払い出されないようになっている。
(枠状装飾体42について)
次に、前記枠状装飾体42について詳細に説明する。前記枠状装飾体42は、図2,図4,図5に示す如く、前記板状部材21に開設された枠状装飾体42が配設される装着口21bの内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部43と、該枠状基部43に設けられて前記板状部材21の前面より前方に突出し、前記遊技領域21aと第1表示装置17の第1表示部17aを区切る庇状部44と、該庇状部44の後縁から外方に延出する薄板状の台板部45とを備える。そして、前記枠状基部43を装着口に挿入すると共に台板部45を板状部材21の前面に当接した状態で、該台板部45をネジ等の固定手段で板状部材21に固定することで、枠状装飾体42が板状部材21に取り付けられて、該枠状装飾体42の外側、具体的には庇状部44と案内レール23との間にパチンコ球が流下する遊技領域21aが画成されるようになっている。なお、枠状装飾体42を板状部材21に取り付けた状態で、庇状部44の後端縁から外方に延出する台板部45が板状部材21の前面に沿って延在して、該台板部45の前側をパチンコ球が通り得るよう構成される。また、枠状装飾体42は、全体が透明な合成樹脂製とされており、透明な板状部材21の前側に台板部45を重ねた状態で、該台板部45および板状部材21を介して裏側を透視可能に構成されている。
前記枠状装飾体42の庇状部44は、枠状装飾体42(台板部45)の左側縁の略中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、前記第1表示装置17における第1表示部17aの前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また庇状部44は、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域21aに打ち出されたパチンコ球が庇状部44上で滞ることなく枠状装飾体42の左側方または右側方へ誘導案内されるよう形成されている。
前記枠状装飾体42には、図2に示す如く、前記開口部42aの下側(枠状装飾体42の内周下縁部)に、ステージ47が配設されると共に、開口部42aの左側に、前記遊技領域21aに開口して該遊技領域21aを流下するパチンコ球を枠状装飾体42の内側(ステージ47)に取り込む球導入部48が設けられ、該球導入部48がステージ47に連通するよう構成される。そして、球導入部48からステージ47に通出されたパチンコ球は、ステージ47上を左右に転動した後に、前記第1始動入賞口が設けられている遊技領域21aに排出される。また、枠状装飾体42には、前記ステージ47の形成位置の右上側に前記第2の特別入賞部32が設けられており、該第2の特別入賞部32の特別入賞口および開閉部材32aが、前記ゲート部35および複合入賞ユニット40の間の遊技領域21aに臨んでいる。
前記ステージ47の後端縁には、左右方向の全長に亘って上側に向けて所定高さで立上がる透明壁41が設けられ(図5参照)、ステージ47上を転動するパチンコ球が第1表示装置17の第1表示部17a側に移動するのを該透明壁41で防止している。また、透明壁41の上端縁に、前記前枠13における透明部材13aの裏面に近接する位置(透明部材13aとの間をパチンコ球が通過できない隙間となる位置)まで張り出す張出部41aが設けられ、遊技釘37に接触して跳ねてステージ47に飛び込むパチンコ球が第1表示部17a側に移動するのを該張出部41aで防止している。
前記枠状装飾体42には、図2に示す如く、パチンコ機10のモチーフとなる意匠が施された複数の装飾部品46が、前記庇状部44の内周縁部に設けられている。そして、本実施例では、装飾部品46、庇状部44および透明壁41の張出部41aによって、前記第1表示装置17の第1表示部17aを前側に臨ませる開口部42aが画成される。
(設置部材22について)
前記設置部材(設置部)22は、図3,図4,図5に示す如く、前記板状部材21の外郭形状より小さい略矩形状に形成された背面板49と、該背面板49の外周縁部から前方に突出する外周壁部50とから前側に開口した箱状に形成されて、該外周壁部50の開口前端部を板状部材21の裏面に当接させた状態で、当該板状部材21と設置部材22とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材22において前記板状部材21との間に画成される前記収容空間27に、動作により演出を行う複数の可動演出装置N1,N2が設置されて、設置部材22を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。前記設置部材22の背面板49には、前記枠状装飾体42の開口部42aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部22aが前後に開口するよう開設される。そして、背面板49の裏面に配設した前記第1表示装置17の第1表示部17aが、前記開口部22aおよび開口部42aを介して板状部材21の前側に臨むようになっている。なお、以下の説明では、設置部材22の背面板49について、開口部22aに対する上下左右の各部位を、上板部49a、下板部49b、左板部49c、右板部49dと指称して区別する場合もある。
(可動演出装置N1,N2について)
図3に示すように、前記設置部材22の背面板49における開口部22aの上側前面(上板部49aおよび右板部49dの前面)に、第1可動演出装置N1が配設されると共に、背面板49における開口部22aの下側前面(下板部49bおよび左板部49cの前面)に、第2可動演出装置N2が配設されている。第1可動演出装置N1および第2可動演出装置N2は、設置部材22に対する配設位置が異なるだけで基本的な構成は同じであるので、第1可動演出装置N1の構成について説明し、第2可動演出装置N2については第1可動演出装置N1と同じ部材に同一の符号を付して詳細説明は省略する。但し、第2可動演出装置N2に特有の構成や第1可動演出装置N1と異なる部分については個別に説明する。なお、第1および第2可動演出装置N1,N2の各構成部材について、第1可動演出装置N1の構成部材の部材名の前に「上」を付すと共に、第2可動演出装置N2の構成部材の部材名の前に「下」を付して区別する場合もある。
(第1可動演出装置N1について)
前記第1可動演出装置N1は、背面板49の板面に沿って往復移動する作動部材76と、該作動部材76に動作可動に配設されて画像を表示可能な第2表示装置(可動体)93とを備える(図6,図7参照)。作動部材76は、後述する移動機構65によって前記枠状装飾体42における開口部42aの縁部側(装着口21bの縁部側)の初期位置(図2,図3)と、該初期位置より開口部中央側の移動位置(図20〜図22)との間を往復移動するよう構成される。また、作動部材76に対して第2表示装置93は、該作動部材76が初期位置および移動位置の間を移動する移動平面に沿って該作動部材76の移動方向と交差する方向にスライド動作可能に構成されている。実施例では、第2表示装置93は、前記板状部材21の後側において前記第1表示装置17の第1表示部17aに沿ってスライド動作し得るようになっている。また実施例では、前後方向の軸回りに回動する作動部材76に対し、前記移動平面と交差する回転軸回り(前後方向の軸回り)に回動する動作を第2表示装置93が行い得るよう構成されている。なお、第1可動演出装置N1の説明において、特に断りのない限り、図2に示すように作動部材76が初期位置で、第2表示装置93の長手方向が設置部材22の開口部22aの上縁と平行(略水平)に延在する基準姿勢となっている状態で、「左」、「右」、「上」、「下」を指称する。
(設置基体60について)
前記第1可動演出装置N1は、前記背面板49の前面における右上隅部に配設されて、前記作動部材76が移動自在に支持される設置基体60を備える。設置基体60は、図8,図9に示す如く、設置部材22に取り付けられるベース体61と、該ベース体61の前面に取り付けられるカバー体62とから構成される。ベース体61とカバー体62との間に、前後方向に延在する第1支持軸63が設けられ、該第1支持軸63に前記作動部材76の長手方向の一端部が回動自在に支持されている(図12,図14参照)。また設置基体60に、作動部材76を初期位置と移動位置との間で移動(揺動)させる移動機構65が配設されている。
前記第1支持軸63は、図12に示す如く、ベース体61の裏面に配設された平板状の補強板金64に突設されて、該第1支持軸63におけるベース体61を貫通した突出端部がカバー体62に支持されている。そして、作動部材76の後述する可動基部79に形成されて前後に貫通する軸孔79aに第1支持軸63が挿通されて、ベース体61とカバー体62との間で作動部材76の可動基部79が回動自在に支持される。また、べース体61における可動基部79の後面との対向面部に、図8に示す如く、前側に開口する複数の後凹部61aが、第1支持軸63を中心とする所定直径の円に沿って周方向に等間隔で設けられている。各後凹部61aには後球体61bが転動自在に遊嵌されており、該後球体61bの後凹部61aから前方に突出する部分が可動基部79の後面に転動自在に接触して支持するよう構成されている。なお、前記ベース体61には、第1支持軸63から径方向に離間する位置にバネ用係止部61cが設けられ、該バネ用係止部61cに後述する捻りコイルバネ80の一方の係合片が係止されるようになっている。
(移動機構65について)
前記移動機構65は、図8,図9に示す如く、前記設置基体60の前面に出力軸を後向きにして配設された駆動手段としての第1駆動モータ66と、設置基体60に配設されて該第1駆動モータ66の回転力を作動部材76に伝達する第1伝達機構67とを備える。そして、第1駆動モータ66を正転方向および逆転方向に回転駆動することで、作動部材76が前記第1支持軸63を中心として初期位置と移動位置との間を揺動するよう構成される。なお、第1駆動モータ66の回転方向について、作動部材76を初期位置から移動位置へ移動させる方向を正転方向、作動部材76を移動位置から初期位置へ移動させる方向を逆転方向と指称する場合もある。
前記第1伝達機構67は、前記第1駆動モータ66の出力軸に連結された第1駆動歯車68と、該第1駆動歯車68に従動歯車69を介して噛合する第1作動歯車70と、該第1作動歯車70と作動部材76の可動基部79とを連繋する連繋部材71とを備える。この連繋部材71は、第1作動歯車70の偏心位置に一端が回動自在に連結されると共に、他端が可動基部79に設けられた後述する延出部79bに回動自在に連結されて、第1作動歯車70の回転に伴って移動する連繋部材71によって作動部材76を第1支持軸63を中心として揺動させるよう構成される。
図8に示す如く、前記第1作動歯車70に第1検出片70aが設けられ、該第1検出片70aは、前記設置基体60(具体的にはカバー体62)に配設された第1検出手段72によって検出可能に構成されている。第1検出手段72は、後述する制御手段112に配線接続されており(図25参照)、該第1検出手段72からの検出信号の入力に基づいて制御手段112が第1駆動モータ66を駆動制御し得るよう構成される。前記第1検出片70aは、初期位置において第1検出手段72で検出されて、該第1検出手段72の検出信号の入力に基づいて第1駆動モータ66を制御手段112が停止制御することで、作動部材76を初期位置に停止保持し得るよう構成される。第1駆動モータ66としてステッピングモータが採用され、該第1駆動モータ66の駆動によって初期位置から移動を開始した作動部材76を、移動パルス信号の制御によって移動位置で停止するように第1駆動モータ66を制御手段112で駆動制御し得るよう構成されている。また制御手段112は、第1駆動モータ66に供給する移動パルス信号によって作動部材76の現在位置(初期位置からの傾動角度)を認識し得るよう構成されている。
ここで、前記第1可動演出装置N1の作動部材76は、初期位置では、図3に示す如く、前記設置部材22における上板部49aの前側において前記開口部22aの上縁に沿って該作動部材76の長手方向が延在する略水平な姿勢に保持され、該初期位置から移動機構65によって第1支持軸63を中心として傾動された作動部材76は、移動位置では、図20,図21,図22に示す如く、延出端が開口部22a(枠状装飾体42の開口部42a)の中央側を向く傾斜姿勢(具体的には可動基部79を基準として左下がりの傾斜姿勢)となるよう設定される。なお、実施例では、作動部材76は3つの移動位置で停止し得るよう構成されており、図20に示すように初期位置に対して第1傾斜角度で傾斜する移動位置を第1移動位置、図21に示すように初期位置に対して第2傾斜角度で傾斜する移動位置を第2移動位置、図22に示すように初期位置に対して第3傾斜角度で傾斜する移動位置を第3移動位置として区別する場合がある。また、実施例では、第1傾斜角度、第2傾斜角度、第3傾斜角度の順で初期位置に対する角度が大きくなるよう設定されている。
前記ベース体61には、上縁部から前方に突出する基板保持壁61dが設けられ、該基板保持壁61dに、後述する制御手段112に接続する第1中継基板73が、板面を上下に向けた姿勢で配設されている。この第1中継基板73には、前記第2表示装置93に接続するフラットケーブル74の一端が接続されるコネクタ73aが、差込口を板面(実装面)に沿って右側方を向くように開口した状態で配設されている。そして、コネクタ73aに一端が差込み接続されたフラットケーブル74は、幅方向を前記第1支持軸63の軸方向に沿う姿勢(実施例では幅方向が前後方向を向く姿勢)で前記作動部材76の内部に引き込まれるよう構成される。実施例では、前記連繋部材71の上側に第1中継基板73が位置して、前記コネクタ73aに接続するフラットケーブル74が連繋部材71の上側を引き回された後に作動部材76の内部に引き込まれるよう構成される。また、フラットケーブル74におけるコネクタ73aと作動部材76との間の部位は、連繋部材71に配設されたハーネス保持部材75によって連繋部材71の外面に沿って延在するように移動可能に保持されるようになっている。
(作動部材76について)
前記作動部材76は、図10,図11に示す如く、前記第1支持軸63の径方向に延在する長尺な前壁77aの外周縁から後側に壁部77bを突設したトレー状の前半体77と、該前半体77の前壁77aと対向する後壁78aの外周縁から前側に壁部78bを突設したトレー状の後半体78とを、両壁部77b,78bの突出端同士を当接した状態でネジ止め固定することで構成される。この作動部材76における長手方向の一端部に、前記第1支持軸63が挿通される軸孔79aが形成された可動基部79が設けられ、当該作動部材76は、前記設置基体60に対して可動基部79の軸孔79aに第1支持軸63が挿通されて回動自在に支持される(図12参照)。また可動基部79には、軸孔79a(第1支持軸63)の径方向に延在する延出部79bが設けられており、該延出部79bに前記連繋部材71の他端部が回動自在に連結されている。すなわち、連繋部材71は、前記第1作動歯車70における偏心位置に一端が連結されると共に、作動部材76の揺動中心となる第1支持軸63に対する偏心位置に他端が連結されている。また、前記可動基部79を画成する側壁(具体的には前後の半体77,78の壁部77b,78b)に、前記第1支持軸63を中心とする円の接線方向に開口する導入口79cが形成されて、前記フラットケーブル74が該導入口79cから作動部材76の内部に引き込まれるよう構成される(図6参照)。
前記可動基部79における前記カバー体62の後面との対向面部に、図8,図12に示す如く、前側に開口する複数の前凹部79fが、軸孔79a(第1支持軸63)を中心とする所定直径の円に沿って周方向に等間隔で設けられている。各前凹部79fには前球体79gが転動自在に遊嵌されており、該前球体79gの前凹部79fから前方に突出する部分がカバー体62の後面に転動自在に接触して支持されるよう構成されている。
前記可動基部79の内部に、前記軸孔79aと同心円の筒状に形成されたバネ支持部79dが設けられており、コイル部にバネ支持部79dが挿通されるように可動基部79内に配設した捻りコイルバネ80の一方の係合片が、可動基部79を画成する側壁に係止されている。この捻りコイルバネ80の他方の係合片は、可動基部79の側壁に形成されて作動部材76の長手方向に延在する長孔79e(図12参照)から外方に延出し、該係合片の延出部が前記バネ用係止部61cに係止されている。第1可動演出装置N1では、作動部材76に配設される捻りコイルバネ80は、該作動部材76を移動位置から初期位置に向けて付勢するよう構成されている。すなわち、第1可動演出装置N1では、作動部材76を下方の移動位置から上方の初期位置に移動する際に前記第1駆動モータ66に加わる負荷を、捻りコイルバネ80の付勢力によって軽減するように構成されている。
前記作動部材76における可動基部79から離間する端部(以後延出端部と指称する場合もある)の前側に、前記第2表示装置93をスライド動作自在に備えた可動台88が、前記第1支持軸63の軸方向と平行な軸回りに回動自在に支持されている。作動部材76を構成する前記前半体77の前壁77aにおける延出端部に円形の開口部77cが設けられると共に、該開口部77cに対応する前記後半体78の後壁78aに、前後方向に貫通する軸孔81aが形成された軸支部81が前方に向けて突設されている(図10,図13参照)。そして、軸支部81の軸孔81aに後側から挿通されて配設された第2支持軸89の該軸支部81aから前方に突出する軸端部に、可動台88が回動自在に支持されるよう構成される。また、作動部材76には、可動台88を作動部材76に対して回転させる回転駆動機構82が配設されている。
(回転駆動機構82について)
前記回転駆動機構82は、図10,図11に示す如く、前記作動部材76における可動基部側の端部前面に出力軸を後向きにして配設された駆動手段としての第2駆動モータ83と、作動部材76の内部に配設されて該第2駆動モータ83の回転力を前記可動台88に伝達する第2伝達機構84とを備える。第2伝達機構84は、第2駆動モータ83の出力軸に連結された第2駆動歯車85と、作動部材76に回動自在に支持されて相互に噛合する複数の従動歯車86とを備え、一の従動歯車86が第2駆動歯車85に噛合すると共に別の従動歯車86が前記可動台88に一体的に配設された後述する第2作動歯車90に噛合するよう構成される。すなわち、第2駆動モータ83を正転方向および逆転方向に回転駆動することで、第2作動歯車90に噛合する従動歯車86の回転によって該第2作動歯車90と共に可動台88(第2表示装置93)が作動部材76に対して回転するようになっている。
図11に示す如く、前記第2作動歯車90に第2検出片90aが設けられ、該第2検出片90aは、前記作動部材76(具体的には後半体78)に配設された第2検出手段87によって検出可能に構成されている。第2検出手段87は、後述する制御手段112に配線接続されており(図25参照)、該第2検出手段87からの検出信号の入力に基づいて制御手段112が第2駆動モータ83を駆動制御し得るよう構成される。前記第2検出片90aは、作動部材76に対する可動台88(第2表示装置93)の第1位置において第2検出手段87で検出されて、該第2検出手段87の検出信号の入力に基づいて第2駆動モータ83を制御手段112が停止制御することで、可動台88(第2表示装置93)を第1位置に停止保持し得るよう構成される。第2駆動モータ83としてステッピングモータが採用され、該第2駆動モータ83の駆動によって第1位置から移動を開始した可動台88(第2表示装置93)を、移動パルス信号の制御によって第2位置で停止するように第2駆動モータ83を制御手段112で駆動制御し得るよう構成されている。また制御手段112は、第2駆動モータ83に供給される移動パルス信号によって作動部材76に対して相対的な位置が変化する可動台88(第2表示装置93)の現在位置を認識し得るよう構成されている。
ここで、前記作動部材76に対する可動台(第2表示装置93)の第1位置とは、該作動部材76が初期位置にある姿勢に対して第2表示装置93が後述する基準姿勢となっている位置である。また、作動部材76に対する可動台(第2表示装置93)の第2位置とは、該作動部材76が第1移動位置にある姿勢に対して第2表示装置93が基準姿勢(図2参照)となっている位置、第2移動位置にある姿勢に対して第2表示装置93が後述する傾斜姿勢(図21参照)となっている位置、および第3移動位置にある姿勢に対して第2表示装置93が後述する直立姿勢(図22参照)となっている位置である。すなわち、第1位置と第2位置とでは、作動部材76に対する第2表示装置93の相対的な角度姿勢が異なっている。また、実施例では、作動部材76の3つの移動位置に対応して3つの第2位置が設定されているので、作動部材76が第1移動位置にある姿勢に対して基準姿勢となっている第2表示装置93を作動部材76に対する基準第2位置と指称し、作動部材76が第2移動位置にある姿勢に対して傾斜姿勢となっている第2表示装置93を作動部材76に対する傾斜第2位置と指称し、作動部材76が第3移動位置にある姿勢に対して直立姿勢となっている第2表示装置93を作動部材76に対する直立第2位置と指称して区別する場合がある。
(可動台88について)
前記可動台88は、図10,図11に示す如く、平板状の部材であって、該可動台88の前側に前記第2表示装置93が前記移動平面に沿って移動自在に配設されている。また可動台88には、作動部材76との対向面部に第2作動歯車90が一体的に回転するように設けられている。この第2作動歯車90の中心に軸孔90bが設けられており、該軸孔90bに、前記第2支持軸89の軸端部が回動自在に挿通されて、可動台88は作動部材76の前側で該作動部材76に対して第2支持軸89を中心として回動自在に支持される。また、第2作動歯車90が、図14に示す如く、前記従動歯車86に噛合するよう構成されている。
前記可動台88における作動部材76との対向面部に、図11,図13に示す如く、後側に開口する複数の凹部88aが、第2支持軸89を中心として第2作動歯車90より大きな直径の円に沿って周方向に等間隔で設けられている。各凹部88aには球体88bが転動自在に遊嵌されており、該球体88bの凹部88aから後方に突出する部分が作動部材76の前面(具体的には前壁77aの前面)に転動自在に接触して支持されるよう構成されている。
ここで、前記可動台88の裏面に、該可動台88に対して相対的に回転する前記作動部材76の軌道上に、前記作動部材76に対する可動台88(第2表示装置93)の第1位置において作動部材76の外側面に当接する第1ストッパ88cが設けられている。また、可動台88の裏面に、第1ストッパ88cから離間する作動部材76の軌道上に第2ストッパ88dが設けられている。この第2ストッパ88dは、作動部材76に対して前記基準第2位置から傾斜第2位置に向けて回転した可動台88が該傾斜第2位置を越えて前記た直立第2位置まで回転した際に可動部材76の外側面に第2ストッパ88dが当接して、該可動台88を直立第2位置に保持し得るように構成されている。
前記可動台88には、図13に示す如く、下側の端縁(第2表示装置93の後述する基準面F側の端縁)に、後方に延出する覆い壁91が設けられている。この覆い壁91は、可動台88の裏側に配設された前記作動部材76の後方への突出寸法と同等の長さで後方に突出して、該作動部材76と可動台88との支持部分が前側から視認されるのを防ぐようになっている。また可動台88には、前記覆い壁91が設けられる端縁に沿って延在する発光基板(電気部品)92が、可動台88の前面から前方に突出するように設けられている。この発光基板92の下面に、LED等の発光体92aが複数実装されている。また、発光基板92における可動台88に対する第2表示装置93のスライド動作方向の長さは、第2表示装置93の後述する収容ケース95に設けられた収容部95aの長さより短かく設定されて、可動台88に対して第2表示装置93がスライド動作した際に該発光基板92が収容ケース95に干渉してスライド動作が阻害されないよう構成される。
(第2表示装置93について)
前記可動台88に配設される前記第2表示装置93は、図10,図11に示す如く、各種画像を表示可能な液晶パネル94を収容ケース95に収容した液晶表示装置が採用され、収容ケース95に収容された液晶パネル94は、該収容ケース95に形成した開口部から前側に臨むよう構成される。以後、液晶パネル94における収容ケース95の開口部から前側に臨んで画像が表示される部位を第2表示部(表示部)93aと指称する。そして、第2表示装置93では、後述する制御手段112の制御下に第2表示部93aで各種演出に係る画像を表示し得るよう構成されている。すなわち、第2表示装置93では、前記始動入賞口へのパチンコ球の入賞を契機として第1表示装置17で実行される図柄変動演出と関連する演出や、該図柄変動演出とは別の演出を表示し得る他、客寄せのためのデモンストレーション演出(デモ演出)等も表示し得るよう構成される。図柄変動演出と関連した表出演出としては、例えば、特図当り抽選や普図当り抽選に当選する期待度等を示唆する予告演出や、該特図当り抽選や普図当り抽選の結果を報知する報知演出等が挙げられる。なお、第2表示装置93は、第1表示装置17と同様に、液晶表示装置に限られるものではなく、有機EL(Electro-Luminescence)等、各種画像を表示可能なその他の表示原理が異なる各種装置を用いることができる。なお、前記収容ケース95は、図10,図11に示す如く、前面に装飾が施された枠状の前部材113と、該前部材113との間で前記液晶パネル94を挟持する後部材114とから構成されている。
前記第2表示装置93は、外形が矩形状に形成されて、図2に示す如く、前記作動部材76の初期位置では長手辺が前記設置部材22の開口部22aの上縁と平行(略水平)に延在する基準姿勢に保持されている。また、第1可動演出装置N1の第2表示装置93は、作動部材76の初期位置では前記第2表示部93aが前記枠状装飾体42の開口部42aの上縁側(板状部材21における装着口21bの縁部側)において、該第2表示部93aの略全体が開口部42a内に位置するよう構成される(図4参照)。すなわち、第1可動演出装置N1の第2表示装置93は、前記作動部材76の初期位置において第2表示部93aの全体が枠状装飾体42の開口部42aに露出して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、第1可動演出装置N1の第2表示装置93は、作動部材76が移動位置に移動することで開口部42aの中央側(装着口21b内)に移動した位置においても、該第2表示部93aは全体が枠状装飾体42の開口部42aを介して前側から視認し得るよう構成される(図20,図21,図22参照)。
ここで、前記可動台88に配設される第2表示装置93は、該可動台88と一体的に回転するよう構成されており、可動台88を回転駆動機構82によって回動することで、第2表示装置93は、初期位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが略平行となる基準姿勢(図2参照)、第1移動位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが所定の傾斜角度で交差する基準姿勢(図20参照)、第2移動位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが略直交するよう該長手辺が右下がりに傾斜する傾斜姿勢(図21参照)、および第3移動位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが所定の傾斜角度で交差するよう該長手辺が略鉛直となる直立姿勢(図22参照)の間で姿勢変化し得るよう構成される。なお、作動部材76の長手方向とは、実施例では設置基体60に対する作動部材76の回転中心(第1支持軸63)と作動部材76に対する可動台88の回転中心(第2支持軸89)とを通る線と平行な方向である。
前記収容ケース95の下端部には、図13に示す如く、後方に開口して左右方向(スライド動作方向)に延在する収容部95aが設けられており、該収容部95aに、前記可動台88に設けられた発光基板92が後方から収容されるよう構成される。この収容部95aを画成する下壁(上下の第2表示装置93,93が集合状態となった状態での対向端部である基準面F)に光拡散処理が施されており、収容された発光基板92の発光体92aを点灯することで下壁が明輝するよう構成される。
(可動台88に対する第2表示装置93の取付構造について)
前記可動台88には、図10,図11に示す如く、前後方向に貫通して前記移動平面に沿って延在する複数の長孔88eが上下および左右方向に離間して形成されており、各長孔88eに、前記第2表示装置93の収容ケース95に設けられて後方に突出する対応する案内部材95bが摺動自在に挿通されている。すなわち、可動台88の前側に位置する第2表示装置93は、複数の案内部材95bが対応する長孔88eで案内されて該長孔88eの延在方向(移動平面に沿う方向)に移動自在に支持されている。なお、第2表示装置93は、可動台88に対して案内部材95bによって前後方向の変位が規制されるようになっている。
(スライド駆動機構96について)
前記可動台88に、前記第2表示装置93をスライド動作(移動)させるスライド駆動機構96が配設されている。このスライド駆動機構96は、図10,図11に示す如く、可動台88の裏面に出力軸を前向きにして配設された駆動手段としての第3駆動モータ(電気部品)97と、該第3駆動モータ97の回転力を前記第2表示装置93に伝達する第3伝達機構98とを備える。第3伝達機構98は、第3駆動モータ97の出力軸に連結されたカム部材99と、該カム部材99の偏心位置に設けられて、前記第2表示装置93における収容ケース95の後壁に形成されたスライド用長孔95cに摺動自在に挿入された係合ピン99aとを備える。前記スライド用長孔95cは、可動台88に形成された前記長孔88eの延在方向と直交する方向に延在するよう形成されている。すなわち、第3駆動モータ97を正転方向および逆転方向に回転駆動することで、カム部材99の係合ピン99aがスライド用長孔95c内を移動することで、可動台88に対して第2表示装置93が前記長孔88eで案内されて前記移動平面に沿って直線的に往復移動し得るよう構成される(図24参照)。実施例では、可動台88に対して第2表示装置93は、案内部材95bが長孔88eの一端側(具体的には作動部材76に対する第2表示装置93の第1位置において第1支持軸側の端)に位置する基本位置と、該案内部材95bが長孔88eの他端側に位置する作動位置との間をスライド動作し得るようになっている。
図10に示す如く、前記カム部材99に第3検出片99cが設けられ、該第3検出片99cは、前記可動台88に配設された第3検出手段(電気部品)100によって検出可能に構成されている。第3検出手段100は、後述する制御手段112に配線接続されており(図25参照)、該第3検出手段100からの検出信号の入力に基づいて制御手段112が第3駆動モータ97を駆動制御し得るよう構成される。前記第3検出片99cは、可動体88に対する第2表示装置93の基本位置において第3検出手段100で検出されて、該第3検出手段100の検出信号の入力に基づいて第3駆動モータ97を制御手段112が停止制御することで、可動台88に対して第2表示装置93を基本位置に停止保持し得るよう構成される。第3駆動モータ97としてステッピングモータが採用され、該第3駆動モータ97の駆動によって基本位置から移動を開始した第2表示装置93を、移動パルス信号の制御によって作動位置および基本位置と作動位置との間の任意の位置で停止するように第3駆動モータ97を制御手段112で駆動制御し得るよう構成されている。また、制御手段112は、第3駆動モータ97の駆動によって基本位置から移動を開始した第2表示装置93の現在位置を、第3駆動モータ97に供給される移動パルス信号によって制御手段112が認識し得るよう構成されている。
ここで、前記第1可動演出装置N1では、前記作動部材76の初期位置において、図2に示す如く、基準姿勢となっている第2表示装置93は、該第2表示装置93の左右方向の中央が、遊技盤20に対して設定される上下方向の第1基準線C1に一致する位置に保持されている。基準姿勢の第2表示装置93において、第2可動演出装置N2の第2表示装置93と対向する下面を基準面Fと指称すると共に、該基準面Fにおける第1基準線C1と一致する点を基準点Pと指称する。そして、第1可動演出装置N1では、作動部材76が初期位置および第1移動位置(図20参照)の間を揺動(回転移動)する場合に、作動部材76に対して可動台88および第2表示装置93を回転駆動機構82により回転動作させると共に、該可動台88に対して第2表示装置93をスライド駆動機構96によりスライド動作させることによって、第2表示装置93が基準姿勢を維持したまま基準点Pが第1基準線C1上を移動し得るよう構成されている。すなわち、作動部材76が初期位置と第1移動位置との間を揺動する際に、該作動部材76と可動台88との支持部(第2支持軸89の支持位置)は円弧軌道で移動するのに対し、第2表示装置93を第1基準線C1に沿った直線軌道で移動させ得るようになっている。実施例では、回転駆動機構82およびスライド駆動機構96により、第2表示装置(可動体)93を姿勢を一定に維持させたまま直線軌道で移動させる姿勢維持機構が構成される。また、前記第1可動演出装置N1は、前記作動部材76の初期位置および移動位置においてスライド駆動機構96を独立して駆動することによって第2表示装置93を基準姿勢のままスライド動作させ得るようになっている。なお、実施例では、作動部材76の初期位置において基準姿勢となっている第2表示装置93が可動台88に対する基本位置にある状態で、該第2表示装置93の基準点Pが第1基準線C1に一致するよう設定されている。
また、第1可動演出装置N1では、作動部材76が第2移動位置から第3移動位置(図22参照)に移動(回転移動)する場合に、作動部材76に対して可動台88および第2表示装置93を回転駆動機構82により回転動作させると共に、該可動台88に対して第2表示装置93をスライド駆動機構96によりスライド動作させることによって、第2表示装置93は、基準面Fが略鉛直となる直立姿勢に姿勢変化し得るよう構成される。そして、この直立姿勢において、遊技盤20に対して設定される左右方向の第2基準線C2に基準点Pを一致させ得るよう構成されている。
(配線支持部101について)
前記作動部材76の後半体78における延出端部の後壁78bの裏側に、前記可動台88に配設された第3駆動モータ97、第3検出手段100、発光基板92等の電気部品から導出した配線(具体的には配線Hの後述する移動許容部106)を支持する配線支持部101が設けられている。なお、後半体78の後壁78bにおける配線支持部101が設けられる部位について、他の部位と区別する場合には取付ベース102と指称する場合もある。
ここで、実施例では、前記作動部材76に対して可動台88および第2表示装置93が一体で回動可能(移動可能)に支持されており、作動部材76が可動台88および第2表示装置93に対する設置部であり、可動台88および第2表示装置93が作動部材76に対する可動体である。すなわち、実施例では、可動台88に配設されている第3駆動モータ97、第3検出手段100、発光基板92が、設置部に対して可動体と一体的に移動する電気部品である。
前記配線支持部101は、図13,図23に示す如く、前記取付ベース102の裏面に突設されて、前記第2支持軸89と同軸となるように設けられた円筒状の配線支持軸103と、該配線支持軸103の突出端(後端)に配設される平板状のカバー部材104とを備える。配線支持部101は、カバー部材104と取付ベース102との対向面間に、径方向外方に開放する配線収容空間105が画成されて、該配線収容空間105に、前記配線Hの後述する移動許容部106が軸方向への移動が規制された状態で径方向への移動は許容された状態で収容されるよう構成される。なお、配線収容空間105におけるカバー部材104の外縁部と取付ベース102とで画成される径方向に開放する開口部について、以後は径方向開口部105aと指称する場合がある。
前記可動台88に配設される前記第3駆動モータ97は、前記第2支持軸89から径方向に離間すると共に、前記作動部材76に対して第2表示装置93と共に可動台88が第1位置と各第2位置との間を回動する間において該作動部材76と干渉しない位置に配設されている。また、可動台88には、図23(b)に示す如く、前記第3駆動モータ97の配設位置に近接して可動台側配線保持部107が設けられる。そして、第3駆動モータ97、第3検出手段100および発光基板92から導出する各配線が纏められた状態で可動台側配線保持部107に結束具108を介して係止されて、これらの配線が可動台88の後方に大きく変位するのを防止するよう構成されている。実施例では、可動台88に配設されている第3駆動モータ97、第3検出手段100および発光基板92等の電気部品から導出した複数本の配線を纏めた状態で引き回される配線を、配線Hと指称するものとする。そして、該配線Hに形成される後述する移動許容部106が、前記配線支持軸103を囲む状態で前記配線収容空間105に収容されるようになっている。なお、配線Hは、配線収容空間105の径方向開口部105aを介して該配線収容空間105に引き込まれると共に、該径方向開口部105aを介して配線収容空間105の外部に引き出されるよう構成される。
前記作動部材76には、前記取付ベース102から該作動部材76の回動中心側(第1支持軸63による支持部側)に離間した位置に第2中継基板(基板)109が配設され、該第2中継基板109に、前記電気部品92,97,100に一端が接続された前記配線Hの他端がコネクタ接続されている。また、取付ベース102には、図23(b)に示す如く、前記第2中継基板109に近接する位置にベース側配線保持部(保持部)110が設けられており、前記配線Hにおける配線収容空間105から第2中継基板側に引き出された部位がベース側配線保持部110に係止されている。すなわち、配線Hは、ベース側配線保持部110によって作動部材76(取付ベース102)に保持されて、該配線Hが作動部材76(取付ベース102)の後方に大きく変位するのを防止するよう構成されている。なお、実施例では、配線Hにおけるベース側配線保持部110で係止されている部分の近傍で複数の配線が結束具108で結束されて、各配線がばらけないようにしている。
(配線Hについて)
前記配線Hは、前記径方向開口部105aから取付ベース102とカバー部材104との間の配線収容空間105に引き込まれた後、図23(b)に示す如く、前記配線支持軸103(可動台88および第2表示装置93の回動軸線)を囲むように環状に巻かれ、その後に径方向開口部105aから外部に引き出されるよう構成されており、該環状に巻かれた部分が移動許容部106として機能するようになっている。すなわち、移動許容部106は、前記第2表示装置93(可動台88)と同軸の配線支持軸103を囲むように配置されて、第2表示装置93(可動台88)が作動部材76に対して回動する際に移動許容部106が円滑に状態変化するよう構成される(図24参照)。また、配線Hにおける配線収容空間105から前記第2中継基板109側に引き出された部位(基板接続部側の部位)が、前記ベース側配線保持部110に保持されている。すなわち、ベース側配線保持部110と可動台側配線保持部107(電気部品92,97,100)の間に延在して環状に巻かれた移動許容部106が、前記配線支持軸103に対して所定の隙間をあけて囲むように配置されている。言い替えれば、移動許容部106に配線支持軸103が遊挿されて、該配線支持軸103に対して移動許容部106は径方向に縮小・拡大可能に位置している。なお、ベース側配線保持部110による配線Hの保持位置は、前記第2表示装置93(可動台88)の作動部材76に対する第1位置において前記配線支持軸103を挟んで可動台側配線保持部107とは反対側に設定されて、配線支持部101を軸方向から見て移動許容部106が環状を保持し得るようになっている。
前記環状の移動許容部106は、前記作動部材76に対する第2表示装置93(可動台88)の第1位置において、図24(a)に示す如く、該配線Hが配線支持軸103との間に隙間をあけて負荷が加わらない第1状態を保持し、図24(b)に示す如く、該作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置へ回転(移動)する際に径が小さくなる第2状態へと状態変化するよう構成される。すなわち、移動許容部106は、前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置に回転(移動)する際に径が小さくなるように状態変化すると共に、該作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第2位置から第1位置に回転(移動)する際に径が大きくなるように状態変化するよう構成されている。なお、図24は、初期位置から第1移動位置に移動した作動部材76に対して第2表示装置93が基準第2位置となる状態を示している。
前記移動許容部106の巻き形態について具体的に説明すると、前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置にある状態において、図24(a)のように配線支持部101を裏側から見た場合に、配線Hは、前記可動台側配線保持部107に保持されている部位から時計回り(右回り)で前記配線支持軸103の周りを囲うように引き回された後に前記ベース側配線保持部110に保持されている部位に至るように一巻きされている。そして、このように配線支持軸103の周りを囲う環状に巻かれた第1状態の移動許容部106は、ベース側配線保持部110と配線支持軸103との間に臨む部分が該配線支持軸103に近接するのに対し、該配線支持軸103を挟んでベース側配線保持部110とは反対側の部分が配線支持軸103から径方向に大きく離間している。また、移動許容部106の第1状態において、配線支持軸103を挟んでベース側配線保持部110とは反対側の部分(配線支持軸103から径方向に大きく離間している部分)が配線収容空間105から外方に延出しないようになっている。そして、前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置(基準第2位置)に回転する際には、図24(b)において該第2表示装置93(可動台88)が反時計回り方向に回転するにつれて、移動許容部106における可動台側配線保持部107側が引っ張られることで該移動許容部106が縮径して第2状態となる。
前記移動許容部106の第2状態では、図24(b)のように配線支持部101を裏側から見た場合に、移動許容部106は、該移動許容部106の内周が前記配線支持軸103の外周に近接するが、該配線支持軸103に締め付けられる状態とはならずに、該移動許容部106(配線H)に大きな負荷が加わらない状態となる。そして、作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第2位置(基準第2位置)から第1位置に回転する際には、図24(a)において該第2表示装置93(可動台88)が時計回り方向に回転するにつれて、移動許容部106における可動台側配線保持部107側が押されることで該移動許容部106が拡径して第1状態に戻る。このとき、移動許容部106におけるベース側配線保持部110と配線支持軸103との間に臨む部分が径方向外方へ変位されるのが該ベース側配線保持部110によって規制されることで、該移動許容部106は、配線支持軸103を挟んでベース側配線保持部110とは反対側の部分が径方向外方に変位して第1状態に戻るようになっている。すなわち、ベース側配線保持部110は、作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置および第2位置(基準第2位置)の間を回動する際に移動許容部106における特定部位(ベース側配線保持部110と配線支持軸103との間の部分)の径方向外方への変位を規制する規制部材として機能するよう構成されている。また、作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置および第2位置(基準第2位置)の間を回動する際に、前記移動許容部106は配線収容空間105内に位置して、前記取付ベース102およびカバー部材104によって軸方向への移動が規制されるようになっている。
(配線巻き付け部材111の取付凹部102aについて)
前記取付ベース(設置部)102には、図23に示す如く、前記配線支持軸103から径方向の外側に離間した位置に、後方に開口する取付凹部(取付部)102aが設けられている。実施例では、2つの取付凹部102a,102aが配線支持軸103の周方向に離間して設けられている。また、前記カバー部材104には、各取付凹部102aと前後方向に整列する位置に軸方向(移動許容部106の軸方向)に貫通する貫通孔104aが夫々が形成されており、該貫通孔104aに後側から挿通された配線巻き付け部材111の端部を対応する取付凹部102aに嵌挿することで、該配線巻き付け部材111が位置決め状態で配線支持部101に取り付けられるよう構成されている。この配線巻き付け部材111は、貫通孔104aおよび取付凹部102aに挿通可能な棒状部材であって、配線支持軸103に対して配線Hを巻く場合に用いられ、該配線Hを巻いた後には貫通孔104aから引き抜かれる。
前記配線Hを、前記配線支持軸103および2つの配線巻き付け部材111,111の周囲に巻き付けた後に該配線巻き付け部材111,111を取り外すことで、一定の径に規定された前記移動許容部106が形成されるようになっている。配線支持軸103および2つの配線巻き付け部材111,111の周囲に配線Hを巻き付けることで規定される移動許容部106の径(内径)は、前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置および第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)の間を回動(移動)する際に移動許容部106が径方向に縮小・拡大しても配線Hに大きな負荷が加わったり、該移動許容部106が前記配線収容空間105から外方に延出しない値に設定されている。具体的には、作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置に回転することで径が小さくなる移動許容部106が配線支持軸103に締め付けられることがなく、かつ作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第2位置から第1位置に回転することで径が大きくなる移動許容部106が前記配線収容空間105から外方に延出することがないよう設定される。実施例では、第2表示装置93(可動台88)の第1位置に対して基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置の順で作動部材76に対する回動角度が大きくなるよう設定されており、第1位置に対して最も大きな回動角度となる直立第2位置まで第2表示装置93(可動台88)が回動した場合でも、径方向に縮小する配線Hの移動許容部106が配線支持軸103に締め付けられることがないよう設定されている。なお、前記カバー部材104は透明に構成されて、配線支持軸103および2つの配線巻き付け部材111,111の周囲に配線Hを巻き付ける際には外側から配線Hの様子を視認し得るようになっている。
また、前記取付凹部102aおよび貫通孔104aは、図23に示す如く、前記作動部材76に対する第2表示装置93(可動台88)の第1位置において前記配線支持軸103を挟んでベース側配線保持部110とは反対側に偏倚して設けられている。すなわち、配線支持軸103および2つの配線巻き付け部材111,111の周囲に巻き付けた後に該配線巻き付け部材111,111を取り外すことで形成された前記移動許容部106は、図23(b)に示す如く、配線Hにおけるベース側配線保持部110から配線支持軸103に至る第1部位106aより、配線支持軸103から配線Hの交差部を経て可動台側配線保持部107に至るまでの第2部位106bが長くなる。従って、作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置に回転する際には、長い第2部位106bが変位するので、移動許容部106の円滑な状態変化ができる。
(第2可動演出装置N2について)
図15〜図19に示す前記第2可動演出装置N2について、前記第1可動演出装置N1と異なる部分について説明する。第2可動演出装置N2の設置基体60は、前記背面板49の前面における左下隅部に配設されて、該第2可動演出装置N2の作動部材76は、図3に示す如く、初期位置では前記設置部材22における下板部49bの前側において第1支持軸63による支持端とは反対の延出端が、可動基部79を基準として右下がりの傾斜姿勢となっている。そして、第2可動演出装置N2の作動部材76は、初期位置から移動機構65によって第1支持軸63を中心として傾動された移動位置(第1〜第3移動位置)では、延出端が開口部22a(枠状装飾体42の開口部42a)の中央側を向く傾斜姿勢(具体的には可動基部79を基準として右上がりの傾斜姿勢)となるよう設定される。なお、第2可動演出装置N2においても、作動部材76は、図20に示すように初期位置に対して第1傾斜角度で傾斜する第1移動位置、図21に示すように初期位置に対して第2傾斜角度で傾斜する第2移動位置、図22に示すように初期位置に対して第3傾斜角度で傾斜する第3移動位置の3つの移動位置で停止し得るよう構成されている。また、第1傾斜角度、第2傾斜角度、第3傾斜角度の順で初期位置に対する角度が大きくなるよう設定されている。
ここで、第2可動演出装置N2について、前記作動部材76に対して可動台88と一体的に回転される第2表示装置93は、初期位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが所定の傾斜角度で交差する基準姿勢(図2参照)、第1移動位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが所定の傾斜角度で交差する基準姿勢(図20参照)、第2移動位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが略直交するよう該長手辺が右下がりに傾斜する傾斜姿勢(図21参照)、および第3移動位置の作動部材76に対して該作動部材76の長手方向と該第2表示装置93の長手辺とが所定の傾斜角度で交差するよう該長手辺が略鉛直となる直立姿勢(図22参照)の間で姿勢変化し得るよう構成される。
前記第2可動演出装置N2の第2表示装置93は、図3に示す如く、作動部材76の初期位置では長手辺が前記設置部材22の開口部22aの下縁と平行(略水平)に延在する基準姿勢に保持されている。また、第2可動演出装置N2の第2表示装置93は、作動部材76の初期位置では第2表示部93aが前記枠状装飾体42の開口部42a(板状部材21の装着口21b)の下縁側において、図5に示す如く、該第2表示部93aの下側の一部が透明な前記ステージ47および透明壁41の後側に重なると共に、該第2表示部93aの上側は開口部42aに臨むよう構成される。すなわち、第2可動演出装置N2の第2表示装置93は、初期位置において第2表示部93aの下部側がステージ47および透明壁41を介して遊技盤20の前側から視認し得ると共に、該第2表示部93aの上部側が枠状装飾体42の開口部42aを介して遊技盤20の前側から視認し得るようになっている。また、第2可動演出装置N2の第2表示装置93は、作動部材76が移動位置に移動することで、図20,図21,図22に示す如く、全体が開口部42aの中央側(装着口21b内)に位置して、該第2表示部93aの全体が枠状装飾体42の開口部42aを介して視認し得るよう構成される。なお、第2可動演出装置N2の第2表示装置93においては、基準姿勢において第1可動演出装置N1の第2表示装置93と対向する上面が基準面Fであり、該基準面Fにおける前記第1基準線C1と一致する点が基準点Pとなる。
前記第2可動演出装置N2では、作動部材76に配設される捻りコイルバネ80(図17,図19参照)は、該作動部材76を初期位置から移動位置に向けて付勢するよう構成されている。すなわち、第2可動演出装置N2では、作動部材76を下方の初期位置から上方の移動位置に移動する際に第1駆動モータ66に加わる負荷を、捻りコイルバネ80の付勢力によって軽減するように構成されている。また、第2可動演出装置N2では、設置基体60に対して第1中継基板73は板面を前後方向に向けた姿勢で配設されると共に(図3,図17参照)、該第1中継基板73から導出するフラットケーブル74を連繋部材71の外面に沿って保持するハーネス保持部材75は設けられていない。
(第1および第2可動演出装置N1,N2の第2表示装置93,93の関係について)
前記第1および第2可動演出装置N1,N2は、作動部材76,76の初期位置において、図2に示す如く、両第2表示装置93,93の基準点P,Pが第1基準線C1に一致する基準姿勢で基準面F,Fが上下方向に離間して対向する分離状態に保持されている。そして、両作動部材76,76を移動機構65,65により初期位置から第1移動位置に移動させる際に、作動部材76,76に対して可動台88,88および第2表示装置93,93を回転駆動機構82,82によって回転動作させると共に、該可動台88,88に対して第2表示装置93,93をスライド駆動機構96,96によってスライド動作させることによって、両第2表示装置93,93が基準姿勢を維持したまま相互に近接すると共に、基準点P,Pが第1基準線C1上を移動して前記枠状装飾体42の開口部42aの中央側において基準面F,Fが近接した集合状態となるよう構成される(図20参照)。すなわち、第1および第2可動演出装置N1,N2の両第2表示装置93,93は、相互に離間した分離状態および相互に近接した集合状態の何れの状態においても、基準点P,Pが第1基準線C1上(同一直線上)に位置するように整列する。また、第1および第2可動演出装置N1,N2の両第2表示装置93,93は、前記作動部材76,76の揺動によって相互に近接・離間する動作中も両基準点P,Pが第1基準線C1(同一直線上)に整列する状態を維持し得るように構成されている。
前記第1および第2可動演出装置N1,N2は、図21に示す如く、作動部材76,76を第1移動位置から第2移動位置に移動するのに伴い、該作動部材76,76に対して可動台88,88および第2表示装置93,93を回転駆動機構82,82によって回転動作させると共に、該可動台88,88に対して第2表示装置93,93をスライド駆動機構96,96によってスライド動作させることによって、両第2表示装置93,93の集合状態を維持したまま両第2表示装置93,93を回転して傾斜姿勢に変化可能に構成されている。なお、実施例において集合状態とは、第2表示装置93,93の基準面F,Fが近接して並んで対向すると共に、基準点P,Pが対向方向で揃っている状態(具体的には、第2表示装置93,93の両短辺が基準面F,Fの対向方向で揃って該対向方向と交差する方向でずれていない状態)を指す。
更に、前記第1および第2可動演出装置N1,N2は、作動部材76,76を第2移動位置から第3移動位置に移動するのに伴い、該作動部材76,76に対して可動台88,88および第2表示装置93,93を回転駆動機構82,82によって回転動作させると共に、該可動台88,88に対して第2表示装置93,93をスライド駆動機構96,96によってスライド動作させることによって、図22に示す如く、両第2表示装置93,93は、基準面F,Fが略鉛直となる直立姿勢となる。そして、両第2表示装置93,93の基準点P,Pが第2基準線C2に一致する直立姿勢で基準面F,Fが左右方向に離間して対向する分離状態に保持されるよう構成される。
すなわち、実施例の第1および第2可動演出装置N1,N2では、2つの第2表示装置93,93を、基準面F,Fが上下に離間して対向する第1形態(図2)、基準面F,Fが近接して第2表示装置93,93が基準姿勢で集合した第2形態(図20)、基準面F,Fが近接して第2表示装置93,93が傾斜姿勢で集合した第3形態および基準面F,Fが左右に離間して対向する第4形態(図22)に変化させ得るよう構成されている。
(パチンコ機10の制御構成について)
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図25に示す如く、パチンコ機10を制御する制御手段112が設けられ、該制御手段112では、パチンコ機10に備えられた各種検出スイッチ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じて対応する各種装置を制御するよう構成される。制御手段112は、制御処理を実行する制御CPU、該制御CPUが実行する制御プログラムを記憶する制御ROM、当該制御CPUの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能な制御RAM等を備えている。
前記制御手段112には、図25に示す如く、前記上下の第1駆動モータ66,66、上下の第2駆動モータ83,83、上下の第3駆動モータ97,97が接続されている。また、制御手段112には、前記上下の第1検出手段72,72、上下の第2検出手段87,87、上下の第3検出手段100,100が接続されており、該制御手段112での制御処理結果に基づいて各モータ66,66,83,83,97,97を駆動させることで、対応する第2表示装置93,93が移動(動作)するよう構成されている。すなわち、制御手段112は、第2表示装置93,93(可動演出装置N1,N2)を制御する動作演出制御手段としての機能を有する。また、制御手段112には、前記第1表示装置17および上下の第2表示装置93,93が接続される。制御手段112の制御ROMには、具体的には第1表示装置17および第2表示装置93,93の表示内容を制御するための表示制御プログラムや各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。
前記制御手段112は、前記第1駆動モータ66,66を移動パルス信号によって駆動制御して前記作動部材76,76を初期位置から第1移動位置(移動位置)に傾動する際には、前記第2表示装置93,93が基準姿勢を維持したまま基準点P,Pが第1基準線C1上を移動するように、前記第2駆動モータ83,83および第3駆動モータ97,97の回転方向および回転量を移動パルス信号によって制御するよう構成される。また、制御手段112は、第1駆動モータ66,66を移動パルス信号によって駆動制御して作動部材76,76を第1移動位置(移動位置)から初期位置に傾動する際においても、第2表示装置93,93が基準姿勢を維持したまま基準点P,Pが第1基準線C1上を移動するように、第2駆動モータ83,83および第3駆動モータ97,97の回転方向および回転量を移動パルス信号によって制御するよう構成される。具体的に第2駆動モータ83は、第1駆動モータ66の回転方向とは逆方向に、該第1駆動モータ66の回転により傾動する作動部材76の傾動角度と同じ角度で第2表示装置93が傾動するように回転駆動制御され、これによって第2表示装置93は基準姿勢に維持される。また、第3駆動モータ97は、円弧軌道で移動する作動部材76における第1駆動モータ66の回転により傾動する傾動角度に応じた基準点Pの第1基準線C1からの変位量を相殺する方向に第2表示装置93をスライド動作するように回転駆動制御され、これによって第2表示装置93は基準点Pが第1基準線C1上を移動する。
また、制御手段112は、第2表示装置93,93を集合状態に維持したまま回動するように、第1駆動モータ66,66、第2駆動モータ83,83および第3駆動モータ97,97の回転方向および回転量を移動パルス信号によって制御するよう構成される。更に、前記作動部材76を第2移動位置と第3移動位置との間を移動させる際に、制御手段112は、円弧軌道で移動する作動部材76における第1駆動モータ66の回転により傾動する傾動角度に応じた基準点Pの第2基準線C2からの変位量を相殺する方向に第2表示装置93をスライド動作するように第3駆動モータ97を回転駆動制御して、第2表示装置93の基準点Pが第2基準線C2上を移動するよう構成される。
〔実施例の作用〕
次に、前述した実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記前枠13に設けられた前記操作ハンドル16の操作レバー16aを遊技者が回転操作すると、前記打球発射装置から発射されたパチンコ球が前記板状部材21の遊技領域21a内に打ち出される。この遊技領域21aに打ち出されたパチンコ球は、前記枠状装飾体42の外周囲を流下し、該パチンコ球が前記始動入賞口に入賞すると、前記制御手段112の制御に基づいて前記第1表示装置17の第1表示部17aにおいて図柄(飾図)が変動開始され、所要の図柄変動演出が展開される。第1表示部17aで展開される図柄変動演出の結果、該第1表示部17aに所定の図柄組合わせで図柄が停止表示されたときに大当りが発生する。そして、大当りが発生すると、第1表示装置17の第1表示部17aに表示された図柄組み合わせ(大当りの種類)に応じて、前記板状部材21の下部に設けられた第1の特別入賞部31および前記枠状装飾体42に設けられた第2の特別入賞部32の特別入賞口が所要のパターンで開放され、遊技者は多くの賞球が獲得可能となる。
前記第1表示装置17の第1表示部17aで展開される図柄変動演出に応じて、前記制御手段112の制御に基づいて前記可動演出装置N1,N2の各第2表示装置93,93が動作されて動的な演出により遊技の興趣が高められる。また、制御手段112の制御に基づいて、第2表示装置93,93の第2表示部93a,93aにおいて第1表示部17aで展開される図柄変動演出に対応する演出(画像)が表示されて、第1表示部17aおよび第2表示部93a,93aでの表示演出の組み合わせによって遊技の興趣が高められる。更には、第1表示部17aでの図柄変動演出に応じてパチンコ機10に配設されたランプ装置18で発光演出が行われたりスピーカ19で音演出が行われることで、遊技の興趣がより高められる。
(第1および第2可動演出装置N1,N2の作用について)
前記第1可動演出装置N1において、前記上作動部材76が初期位置に位置すると共に上可動台88および上第2表示装置93が基準姿勢となっている状態(図2)で、前記制御手段112の制御下に前記上第1駆動モータ66が正転方向に回転するように駆動制御されると、前記上作動部材76が上第1支持軸63を中心として第1移動位置に向けて反時計回り方向に傾動する(図20参照)。上作動部材76の傾動に伴って前記上第2駆動モータ83が制御手段112の制御下に駆動制御されて、上作動部材76に対して上可動台88および上第2表示装置93が基準姿勢に維持されるように該上可動台88および上第2表示装置93が時計回り方向に回転される。また、上作動部材76の傾動に伴って前記上第3駆動モータ97が制御手段112の制御下に駆動制御されて、上可動台88に対して上第2表示装置93が、円弧軌道を移動する上作動部材76による基準点Pの第1基準線C1からの変位量を相殺する方向にスライド動作されることで、前記基準点Pが第1基準線C1上の位置に維持される。上第1駆動モータ66が予め設定された回転数(パルス数)だけ回転すると、前記制御手段112により上第1駆動モータ66が停止制御され、前記上作動部材76が第1移動位置で停止する。また、制御手段112により上第2駆動モータ83および上第3駆動モータ97も停止制御され、上作動部材76に対する上可動台88および上第2表示装置93の回転動作が停止すると共に、上可動台88に対する上第2表示装置93のスライド動作が停止し、図20に示す如く、上第2表示装置93は前記枠状装飾体42における開口部42aの中央側において基準姿勢でパチンコ機10の前側から視認可能な状態となる。
また、前記第2可動演出装置N2において、前記下作動部材76が初期位置に位置すると共に下可動台88および下第2表示装置93が基準姿勢となっている状態(図2)で、前記制御手段112の制御下に前記下第1駆動モータ66が正転方向に回転するように駆動制御されると、前記下作動部材76が下支持軸63を中心として第1移動位置に向けて反時計回り方向に傾動される(図20参照)。下作動部材76の傾動に伴って前記下第2駆動モータ83が制御手段112の制御下に駆動制御されて、下作動部材76に対して下可動台88および下第2表示装置93が基準姿勢に維持されるように該下可動台88および下第2表示装置93が時計回り方向に回転される。また、下作動部材76の傾動に伴って前記下第3駆動モータ97が制御手段112の制御下に駆動されて、下可動台88に対して下第2表示装置93が、円弧軌道を移動する下作動部材76による基準点Pの第1基準線C1からの変位量を相殺する方向にスライド動作されることで、前記基準点Pが第1基準線C1上の位置に維持される。下第1駆動モータ66が予め設定された回転数(パルス数)だけ回転すると、前記制御手段112により下第1駆動モータ66が停止制御され、前記下作動部材76が移動位置で停止する。また、制御手段112により下第2駆動モータ83および下第3駆動モータ97も停止制御され、下作動部材76に対する下可動台88および下第2表示装置93の回転動作が停止すると共に、下可動台88に対する下第2表示装置93のスライド動作が停止し、図20に示す如く、下第2表示装置93は前記枠状装飾体42における開口部42aの中央側において基準姿勢でパチンコ機10の前側から視認可能な状態となる。そして、上下の第2表示装置93,93が、枠状装飾体42における開口部42aの中央部で基準面F,Fが上下に対向して近接する集合状態となる。
前記第1および第2可動演出装置N1,N2において、前記作動部材76,76を第1移動位置から初期位置に戻す場合は、前記制御手段112により前記第1駆動モータ66,66、第2駆動モータ83,83および第3駆動モータ97,97が夫々初期位置から移動位置に移動される場合とは逆方向に回転駆動制御されることで、両第2表示装置93,93は基準姿勢を維持すると共に基準点P,Pが第1基準線C1上に位置したまま相互に離間するように直線軌道で移動する。そして、前記第1検出手段92,92、第2検出手段87,87および第3検出手段100,100の夫々が対応する検出片71a,71a,90a,90a,99c,99cを検出すると、前記制御手段112により第1駆動モータ66,66、第2駆動モータ83,83および第3駆動モータ97,97が停止制御され、作動部材76,76は初期位置で停止する。このとき、両第2表示装置93,93は基準姿勢で分離状態となる(図2参照)。
実施例のパチンコ機10では、前記第1および第2可動演出装置N1,N2の第2表示装置93,93について、上下に分離した分離状態および相互に近接した集合状態の何れの状態においても基準点P,Pが第1基準線C1上(同一直線上)に整列するように構成したので、分離状態での第2表示装置93,93による装飾効果を低下させることはない。すなわち、作動部材76,76の回転動作によって2つの第2表示装置93,93を前記枠状装飾体42における開口部42aの中央部で集合状態とする場合に、分離状態において上下の第2表示装置93,93を左右方向にずらす必要はなく、装飾効果は低下しない。言い替えると、枠状装飾体42における開口部42aの縁部側に位置する分離状態においてパチンコ機10の前側から視認可能な両第2表示装置93,93が同一直線上に位置して左右にずれていないので、分離状態の第2表示装置93,93による装飾性を向上することができ、演出効果を高め得る。また、回転駆動機構82,82によって第2表示装置93,93は基準姿勢(作動部材76の初期位置での姿勢)を維持し得るので、回動する作動部材76,76の小さなストロークで第2表示装置93,93を大きく移動させることができ、第2表示装置93,93の大きな動きによってインパクトのある演出を行って興趣を向上し得る。また、作動部材76,76を回動動作させても第2表示装置93,93を直線軌道上で移動させることができるので、一定の姿勢(基準姿勢)の第2表示装置93,93が直線的に移動する動作演出によって興趣を向上し得る。
ここで、設置部材22等に固定配置した直線ガイド等の案内部材によって各第2表示装置93を直線的に案内するよう構成することで、分離状態および集合状態で2つの第2表示装置93,93を同一直線上に位置させることは可能であるが、第2表示装置93の移動量を大きくすると案内部材が前側に露出して見栄えが低下してしまう。また、案内部材が露出しないようにすると、第2表示装置93の移動量が小さくなってインパクトのある動作演出ができなくなると共に集合状態とすることが困難となる。しかしながら、実施例のパチンコ機10では、各可動演出装置N1,N2において、作動部材76に対して第2表示装置93を回転動作させる回転駆動機構82およびスライド動作させるスライド駆動機構96を、回転動作する作動部材76と共に移動するよう構成しているので、第2表示装置93を案内する部材を露出させることなく該第2表示装置93の移動量を大きくしてインパクトのある動作演出を行って、演出の興趣を向上し得る。すなわち、常に同一直線上に位置する2つの第2表示装置93,93が分離したり集合するインパクトのある動作演出によって興趣を向上し得る。
前記第1および第2可動演出装置N1,N2の両第2表示装置93,93について、分離状態から集合状態となる動作中および集合状態から分離状態となる動作中の何れの動作中も基準点P,Pが第1基準線C1上に位置している。すなわち、両第2表示装置93,93は、近接・離間移動する間も同一直線上に整列しているので、両第2表示装置93,93の第2表示部93a,93aに表示されている画像が左右方向にずれることなく近接・離間移動する動作演出によって興趣をより高めることができる。
実施例のパチンコ機10では、各可動演出装置N1,N2の作動部材76,76に対して第2表示装置93,93(可動台88,88)をスライド動作させ得るよう構成したので、初期位置および第1移動位置の間を移動する作動部材76,76に対して第2表示装置93,93(可動台88,88)をスライド動作することによって、作動部材76,76の初期位置における一対の第2表示装置93,93の相対的な位置に関わらず第1移動位置において一対の第2表示装置93,93を集合状態とするインパクトのある演出を行って興趣を高め得る。すなわち、前記作動部材76,76の初期位置において上下に分離している一対の第2表示装置93,93が左右方向にずれている場合において、可動台88,88に対して第2表示装置93,93をスライド動作させることで、作動部材76,76の第1移動位置において一対の第2表示装置93,93を集合状態とすることができる。従って、作動部材76,76の初期位置における一対の第2表示装置93,93の配置に係る設計の自由度を高め得ると共に、一対の第2表示装置93,93が枠状装飾体42における開口部42aの中央部で集合状態となるインパクトのある演出によって演出効果を向上し得る。また、第2表示装置93,93は一定の姿勢を維持して移動するので、表示部93a,93aに表示される画像を、第2表示装置93,93の姿勢変化に合わせて適正な表示状態となるように制御する必要はなく、第2表示装置93,93の表示制御を簡略化して制御負荷を抑えることができる。
前記各可動演出装置N1,N2は、作動部材76,76に対して第2表示装置93,93を、移動機構65,65とは独立した回転駆動機構82,82およびスライド駆動機構96,96によって回転動作およびスライド動作させ得るよう構成したので、作動部材76,76を第1移動位置から第2移動位置に移動する際に、回転駆動機構82,82およびスライド駆動機構96,96によって第2表示装置93,93を回転動作すると共にスライド動作することで、図21に示す如く、一対の第2表示装置93,93を集合状態に維持したまま回転させて傾斜姿勢とすることができ、演出の興趣を高め得る。また、各可動演出装置N1,N2は、可動台88,88に対して第2表示装置93,93を、移動機構65,65および回転駆動機構82,82とは独立したスライド駆動機構96,96によってスライド動作するよう構成したので、両第2表示装置93,93を同一方向にスライド動作することで集合状態に維持したまま左右方向に移動させる動作演出や、上第2表示装置93と下第2表示装置93とを相互に反対方向にスライド動作することで集合状態から左右にずれる動作演出を行うことが可能となる。しかも、実施例の第2表示装置93,93は、集合状態で近接する基準面F,Fを前記発光体92a,92aの点灯により明輝し得るので、集合状態での発光演出や相互に反対方向にスライド動作する際の発光演出により興趣を向上し得る。
また、各可動演出装置N1,N2は、移動機構65,65とは独立して回転駆動機構82,82およびスライド駆動機構96,96を備えているので、作動部材76,76を初期位置および第1移動位置の間で移動させる途中において、第2表示装置93,93を左右方向にスライド動作させたり、回転動作することができ、動作演出の幅を広げて興趣を高めることができる。また、実施例の可動演出装置N1,N2では、回転駆動機構82を作動部材76に配設すると共に、スライド駆動機構96を可動台88に配設するよう構成したので、作動部材76または可動台88(第2表示装置93)に両機構82,96を纏めて配設する場合に比べて作動部材76または可動台88(第2表示装置93)の構成が複雑化するのを抑制することができる。
また、各可動演出装置N1,N2において、図21に示す傾斜姿勢で集合した状態で、前記制御手段112の制御下に前記第1駆動モータ66,66を正転方向に回転駆動して作動部材76,76を第3移動位置に向けて移動する。そして、作動部材76,76の傾動に伴って第2駆動モータ83,83を駆動制御して、可動台88,88および第2表示装置93,93を時計回り方向に回転させると共に、第3駆動モータ97,97を駆動制御して、可動台88,88に対して第2表示装置93,93が、円弧軌道を移動する作動部材76,76による基準点Pの第2基準線C2からの変位量を相殺する方向にスライド動作されることで、前記基準点Pが第2基準線C2上の位置に維持される。第1駆動モータ66,66が予め設定された回転数(パルス数)だけ回転すると、前記制御手段112により第1駆動モータ66,66が停止制御され、作動部材76,76が第3移動位置で停止する。また、制御手段112により第2駆動モータ83,83および第3駆動モータ97,97も停止制御され、作動部材76,76に対する可動台88,88および第2表示装置93,93の回転動作が停止すると共に、可動台88,88に対する第2表示装置93,93のスライド動作が停止し、図22に示す如く、第2表示装置93,93は前記枠状装飾体42における開口部42aの左右の端縁側において直立姿勢でパチンコ機10の前側から視認可能な状態となる。また第2表示装置93,93は、基準面F,Fが左右に対向して離間する分離状態となる。すなわち、第2表示装置93,93は、作動部材76,76の初期位置と第3移動位置とでは、姿勢が90度変化した状態となり、画面(第2表示部93a,93a)が物理的に90度変化することにより表示演出の興趣を向上し得る。
前記作動部材76の可動基部79は、図12,図17に示す如く、前記設置基体60に対して前後の両側から転動自在な前球体79gおよび後球体61bで移動自在に支持されている。すなわち、作動部材76の揺動時には前後の球体79g,61bが夫々転動することで、摺動する場合に比べて著しく抵抗を低減することができる。従って、設置基体60に対して回動自在に支持されている作動部材76に回転駆動機構82、スライド駆動機構96および第2表示装置93を配設して重量のある作動部材76においても、該作動部材76を円滑に揺動させることができ、かつ作動部材76を揺動する第1駆動モータ66に加わる負荷も低く抑え得る。また、作動部材76に対して可動台88も転動自在な球体88bで移動自在に支持されているので(図13,図18参照)、作動部材76に対して可動台88が回動する際の抵抗を低減することができ、スライド駆動機構96および第2表示装置93が配設されて重量のある可動台88を作動部材76に対して円滑に回動し得ると共に、該可動台88を回動する第2駆動モータ83に加わる負荷も低減し得る。
前記第1可動演出装置N1の前記作動部材76は、前記可動基部79に配設した捻りコイルバネ80によって初期位置に付けて付勢されるようになっているので、作動部材76が移動位置(第1〜第3移動位置)から初期位置に向けて傾動する際には、前記第1駆動モータ66に加わる負荷を軽減することができる。すなわち、回転駆動機構82、スライド駆動機構96および第2表示装置93が配設されて重量のある作動部材76を移動位置(第1〜第3移動位置)から引き上げる際には、前記第1駆動モータ66に加わる負荷は大きくなるが、このときには前記捻りコイルバネ80の付勢力によって作動部材76が初期位置に移動するのを補助するので、第1駆動モータ66に加わる負荷を軽減することができる。従って、第1駆動モータ66として小型のものを使用し得ると共に、耐久寿命を延ばすことができる。なお、作動部材76が初期位置から移動位置(第1〜第3移動位置)に移動する際には、捻りコイルバネ80の付勢力に抗して第1駆動モータ66が作動部材76を駆動することとなるが、このときには作動部材76に配設されている各機構82,96や第2表示装置93の重量が移動位置(第1〜第3移動位置)に向かう方向に作用するから、捻りコイルバネ80の付勢力が第1駆動モータ66にとって大きな負担となることはない。
なお、前記第2可動演出装置N2の捻りコイルバネ80は、作動部材76を初期位置から移動位置(第1〜第3移動位置)に向けて付勢するものであるが、第1可動演出装置N1の捻りコイルバネ80と同様に、作動部材76を下方から上方に引き上げる際に第1駆動モータ66に加わる負荷を軽減する方向に付勢力が作用するよう構成されている。従って、第2可動演出装置N2においても、捻りコイルバネ80を配設することで、第1駆動モータ66として小型のものを使用し得ると共に、耐久寿命を延ばすことができる。
(配線Hの作用について)
前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が回動する際における前記配線Hに設けられた移動許容部106の作用につき、先ず配線Hを配線支持部101に支持させる組み付けについて説明する。
前記第2表示装置93を取り付けた可動台88を作動部材76に第2支持軸89を介して回動自在に取り付けた状態で、前記配線支持軸103の後端に前記カバー部材104をネジ止め固定する。このとき、カバー部材104の各貫通孔104aが、作動部材76における取付ベース102の対応する取付凹部102aに軸方向で整列する。また、作動部材76に対して可動台88(第2表示装置93)を第1位置に位置決めする。そして、カバー部材104の各貫通孔104aに挿通した配線巻き付け部材111の端部を、対応する取付凹部102aに嵌挿することで該配線巻き付け部材111を配線支持部101にセットする(図23参照)。このもとで、可動台88に配設されている電気部品92,97,100から導出する配線Hを、カバー部材104と取付ベース102との間の配線収容空間105に導入しつつ前記配線支持軸103および2本の配線巻き付け部材111,111の周囲に1周巻き付けた後に該配線収容空間105から引き出し、該配線Hにおける引き出された端部を前記作動部材76に配設されている第2中継基板109にコネクタ接続する。
前記配線Hにおける電気部品92,97,100から導出して配線収容空間105に引き込まれるまでの間の部位を、前記可動台側配線保持部107に結束具108で係止して移動しないように保持する。また、配線Hにおける配線収容空間105から引き出されて第2中継基板109に接続されるまでの間の部位を、前記ベース側配線保持部110に係止して前記取付ベース102から軸方向に移動しないように保持する。これにより、配線収容空間105に収容された環状に巻かれている移動許容部106の径が規定される。そして、取孔凹部102aおよび貫通孔104aから配線巻き付け部材111を取り外すことで、移動許容部106は、配線支持軸103を囲うように配置される。また、配線収容空間105に収容された移動許容部106は、取付ベース102およびカバー部材104によって軸方向への移動は規制される。
前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置となっている状態では、図24(a)に示す如く、前記配線支持軸103を囲むように環状に巻かれている移動許容部106の内周と該配線支持軸103の外周との間には隙間がある。作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)に回転する際には、図24(b)に示す如く、配線支持軸103の周囲に離間して巻かれている移動許容部106の径が小さくなるように状態変化することで、該第2表示装置93(可動台88)の回転が許容される。この場合に、前記配線支持軸103と2つの配線巻き付け部材111,111の周囲に巻き付けることで径が規定された移動許容部106は、第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)に回転したときに配線支持軸103に締め付けられないように設定されているので、該移動許容部106(配線H)に大きな負荷が加わることなく第2表示装置93(可動台88)は円滑に回動する。また、作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)から第1位置に回転する際には、前記移動許容部106は径が大きくなる状態に変化することで、配線Hに大きな負荷が加わることなく第2表示装置93(可動台88)の回転が許容される。すなわち、第2表示装置93(可動台88)が第1位置および第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)の間を回動するに際し、移動許容部106に大きな負荷が加わることはなく、配線Hが損傷するのは防止される。また、第2表示装置93(可動台88)が第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)から第1位置に回転することで径が大きくなる移動許容部106は、第1位置における径に戻るだけであるので、該移動許容部106が配線収容空間105から外方に延出することはなく、配線Hが他の部材に接触したり引っ掛かることはない。
前記配線Hの移動許容部106は環状に形成されて、第2表示装置93(可動台88)の回動時には径が大きくなったり小さくなるよう変化するから、配線Hが部分的に鋭角に屈曲して負荷が集中することはなく、配線Hの損傷防止効果は高い。また、移動許容部106は、第2表示装置93(可動台88)の回動中心を囲む環状に形成されているから、該第2表示装置93(可動台88)の回動に際して移動許容部106はスムーズに状態変化し、配線Hに加わる負荷をより軽減し得る。また、移動許容部106は取付ベース102およびカバー部材104によって軸方向への変位は規制されているので、第2表示装置93(可動台88)が回動する際に移動許容部106が軸方向に変位して配線Hが他の部材に接触したり引っ掛かることはなく、第2表示装置93(可動台88)のスムーズな回動が阻害されるのを防止し得る。
実施例では、前記配線収容空間105に収容されて配線支持軸103を囲うように環状に巻かれている移動許容部106の径は、前記作動部材76に対して第2表示装置93(可動台88)が第1位置および第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)の間で回動する際に、配線Hに大きな負荷が加わったり、移動許容部106の径が必要以上に大きくならないように設定されているから、配線Hが損傷したり第2表示装置93(可動台88)の動作に支障を来たすのを防止し得る。また、移動許容部106は、取付ベース102の取付凹部102aおよびカバー部材104の貫通孔104aに挿通した配線巻き付け部材111,111および配線支持軸103の周囲に巻き付けるだけで適正な径に設定されるから、作業者によって径がまちまちとなることはなく、品質を一定に維持できる。また、配線支持部101に配線巻き付け部材111を取り付けるために取付ベース102に設ける取付部を取付凹部102aとしたので、配線巻き付け部材111を取り外した状態で、取付部は配線収容空間105に突出しないので、移動許容部106の状態変化を阻害することはなく、該移動許容部106はスムーズに状態変化する。
実施例では、配線巻き付け部材111が挿脱可能な貫通孔104aをカバー部材104に形成してあるので、該カバー部材104を配線支持軸103に固定した状態で、配線支持部101に対して配線巻き付け部材111を取り付けたり取り外すことができる。すなわち、カバー部材104を配線支持軸103に固定した状態で、配線Hを配線支持軸103および配線巻き付け部材111の周囲に巻き付ける作業を行うことができる。また、カバー部材104を配設した状態で取付ベース102とカバー部材104との間に画成される配線収容空間105は径方向外方に開放しているので、配線Hを配線支持軸103および配線巻き付け部材111の周囲に巻き付ける作業を容易に行い得る。
ここで、前記取付凹部102aおよび貫通孔104aの位置、すなわち配線支持部101に対する配線巻き付け部材111の取付け位置は、配線支持軸103を挟んでベース側配線保持部110とは反対側に設定されている。これにより、第2表示装置93の第1位置において、図24(a)に示す如く、第1状態の移動許容部106は、ベース側配線保持部110から配線支持軸103に至る第1部位106aより、配線支持軸103から配線Hの交差部を経て可動台側配線保持部107に至るまでの第2部位106bが長くなる。すなわち、第2表示装置93(可動台88)が第1位置から第2位置(基準第2位置、傾斜第2位置、直立第2位置)に回転する際には、長い第2部位106bが変位するので、移動許容部106が状態変化する際に配線Hが局部的に屈曲することはなく、移動許容部106(配線H)に部分的に大きな負荷が加わるのを防止することができ、配線Hの損傷を防ぎ得る。
〔変更例〕
本願発明は、前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、一対の第2表示装置(可動体)を初期位置において上下方向で対向するように配置して近接・離間移動するよう構成したが、一対の第2表示装置(可動体)を初期位置において左右方向や斜め方向で対向するように配置して近接・離間移動する構成を採用し得る。
(2) 実施例では、2つの第2表示装置(可動体)を分離したり集合するよう構成したが、第2表示装置(可動体)は3つ以上であってもよい。
(3) 実施例では、可動体として表示部に画像を表示可能な表示装置を用いたが、表面に各種の装飾を施した装飾部材を可動体としてもよい。そして、可動体を装飾部材とした場合は、複数の装飾部材が集合することで1つの意匠を形成するようにすれば、一層興趣を高めることができる。
(4) 実施例では、作動部材に対して可動台を、移動機構とは独立した回転駆動機構によって回転動作させるよう構成したが、作動部材の動作に連動して可動台(第2表示装置)を回動して姿勢を維持させるリンク機構等の姿勢維持機構を採用することができる。
(5) 実施例では、可動台に対して第2表示装置(可動体)を、移動機構および回転駆動機構とは独立したスライド駆動機構によってスライド動作させるよう構成したが、作動部材の動作あるいは可動台の動作に連動して第2表示装置(可動体)をスライド動作させて移動中においても基準点が基準線から外れないように直線軌道を移動するようにする軌道維持機構を採用することができる。
(6) 実施例では、作動部材に対して可動台を回動自在に配設すると共に、該可動台に対して第2表示装置(可動体)をスライド動作自在に配設するよう構成したが、第2表示装置(可動体)を作動部材に対して回動自在で、かつスライド動作自在に配設し、該第2表示装置(可動体)を回転駆動機構およびスライド駆動機構によって回転およびスライド動作する構成を採用し得る。この場合に、回転駆動機構およびスライド駆動機構に代えて、作動部材の動作に連動して第2表示装置(可動体)を回転およびスライド動作させて姿勢および軌道を維持する姿勢維持機構を採用し得る。
(7) 実施例では、作動部材に対して第2表示装置(可動体)を回転およびスライド動作可能に配設したが、作動部材に対して第2表示装置(可動体)をスライド動作のみが可能な構成を採用し得る。すなわち、作動部材に対して該作動部材における回転軸の径方向に第2表示装置(可動体)をスライド動作可能に配設し、作動部材が初期位置と移動位置との間を移動する間に第2表示装置(可動体)をスライド動作して基準点が基準線から外れないようにすることができる。なお、この場合は第2表示装置の姿勢は変化するが、作動部材の移動位置では基準点が基準面の対向方向で一致するように2つの第2表示装置を集合状態とすることができる。
(8) 実施例では、取付ベース(設置部)に対して2本の配線巻き付け部材を取り付けるよう構成したが、該取付ベース(設置部)に取り付ける配線巻き付け部材の数は1本でも3本以上であってもよい。すなわち、取り付ける配線巻き付け部材の数に応じて取付ベース(設置部)に設ける取付凹部(取付部)の数を設定すればよい。同様に、カバー部材の貫通孔の数も、配線巻き付け部材の数に対応させればよい。
(9) 実施例では、第2表示装置(可動体)の第1位置において配線支持軸を挟んでベース側配線保持部(保持部)とは反対側に取付凹部(取付部)を設けたが、配線支持軸とベース側配線保持部(保持部)との間等、配線支持軸から径方向に離間する任意の位置に取付凹部(取付部)を設けることができる。
(10) 実施例では、移動許容部で囲われる配線支持軸と第2表示装置(可動体)の回動中心とを同軸とした場合で説明したが、径方向にずれていてもよい。
(11) 実施例では、作動部材に対して回動する可動台(第2表示装置)の回動を許容するための移動許容部を支持する配線支持部を可動台に設けた場合で説明したが、可動台に対して第2表示装置がスライド動作するのを許容するための移動許容部を支持する配線支持部を可動台に設ける構成を採用し得る。すなわち、第2表示装置自体や該第2表示装置に設けられた発光装置等の電気部品から導出する配線を環状に巻かれた移動許容部に遊挿される配線支持軸を可動台(設置部)に設けると共に、該可動台に配線巻き付け部材を着脱自在な取付部を設ける。この構成においても、配線支持軸と取付部に取り付けた配線巻き取り部材との周囲に配線を巻き付けることで、移動許容部の径を適正に規定することができ、可動台に対して第2表示装置(可動体)がスライド動作する際に配線に大きな負荷が加わったり配線が他の部材に接触するのを防止することができる。すなわち、設置部に配設される可動体は、該設置部に対して回転動作するものに限らずスライド動作するものであってもよい。
(12) 実施例では、移動機構を、駆動モータの回転を歯車および連繋部材を介して作動部材に伝えて揺動させるよう構成したが、駆動モータの回転を作動部材に伝える機構は、歯車と連繋部材とを用いた機構に限定されるものでなく、リンク手段やベルト、その他各種公知の機構を採用し得る。
(13) 実施例では、回転駆動機構を、駆動モータの回転を複数の歯車を介して可動台(第2表示装置)に伝えて回動させるよう構成したが、駆動モータの回転を可動台(第2表示装置)に伝える機構は、歯車を用いた機構に限定されるものでなく、リンク手段やベルト、その他各種公知の機構を採用し得る。
(14) 実施例では、スライド駆動機構を、駆動モータの回転をカム機構によって第2表示装置に伝えて直線的に往復移動させるよう構成したが、駆動モータの回転を第2表示装置に伝える機構は、カム機構に限定されるものでなく、リンク手段やラック・ピニオン機構等、その他各種公知の機構を採用し得る。
(15) 実施例では、パチンコ機の全体を1つの制御手段で制御するよう構成したが、パチンコ機の全体を制御するメイン制御手段と、該メイン制御手段からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御手段とを設け、該サブ制御手段が可動演出装置の動作や第1および第2表示装置の表示内容(画像)を制御する構成を採用し得る。また、サブ制御手段を、可動演出装置の動作やパチンコ機の演出全体を統括的に制御する統括制御手段と、第1および第2表示装置の表示内容(画像)を制御する表示制御手段とに分けて、統括制御手段からの制御信号に基づいて表示制御手段が対象となる第1および第2表示装置の表示内容(画像)を制御する構成とすることができる。
(16) 遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機や遊技媒体としてパチンコ球やメダルを用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
88 可動台(可動体)
92 発光基板(電気部品)
93 第2表示装置(可動体)
97 第3駆動モータ(電気部品)
100 第3検出手段(電気部品)
102 取付ベース(設置部)
102a 取付凹部(取付部)
103 配線支持軸
104 カバー部材
104a 貫通孔
106 移動許容部
110 ベース側配線保持部(保持部)
111 配線巻き付け部材
H 配線

Claims (4)

  1. 設置部に移動可能に配設され、第1位置と第2位置との間で往復移動する動作により演出を行う可動体を備えた遊技機において、
    前記可動体に設けられ、該可動体と共に移動する電気部品と、
    前記設置部に設けられ、一端が前記電気部品に接続される配線を該設置部に対して保持する保持部と、
    前記設置部に設けられ、前記配線において前記保持部および電気部品の間に延在して環状に巻かれた移動許容部に遊挿された配線支持軸と、
    前記設置部に前記配線支持軸から該配線支持軸の径方向に離間して設けられ、配線巻き付け部材が着脱される取付部とを備え、
    前記移動許容部は、前記可動体が第1位置から第2位置に移動する際に径が小さくなるように状態変化すると共に、該可動体が第2位置から第1位置に移動する際に径が大きくなるように状態変化し、
    前記取付部に前記配線巻き付け部材を取り付けた状態で、前記配線を前記配線支持軸および配線巻き付け部材の周囲に巻き付けた後に該配線巻き付け部材を取り外すことで、前記移動許容部の径を規定可能に構成された
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 前記設置部に、該設置部との間で前記移動許容部の軸方向への移動を規制するカバー部材が配設され、
    前記カバー部材に、前記取付部に対応して移動許容部の軸方向に貫通する貫通孔が形成されて、該貫通孔に挿通された前記配線巻き付け部材が取付部に取り付けられるよう構成された請求項1記載の遊技機。
  3. 前記可動体は、前記配線支持軸と同軸で回動するよう構成され、
    前記カバー部材と設置部との間は、前記移動許容部の径方向外方に開放するよう構成された請求項2記載の遊技機。
  4. 前記取付部は、前記可動体の第1位置において前記配線支持軸を挟んで前記保持部とは反対側に設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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