JP2016042552A - ヒートシンク - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒートシンクの寸法を小さく抑え、単純な構成で、ヒートシンクの冷却能力を高めて均一な冷却を図る。【解決手段】基準直線Lsの方向に互いに隣接する第1フィン群7および第2フィン群9が設けられる。第1フィン群7および第2フィン群9の各々は、互いに間隔をおいて配置された多数の板状フィン7a,9aからなり、これらの間隔が、それぞれ流路7b,9bとなっている。第1フィン群7と第2フィン群9を挟むように同一の基準直線Ls上に配置された第1および第2の送風機11,13が設けられる。第1の送風機11により第1フィン群7の各流路7bに流入した冷却空気と、第2の送風機13により第2フィン群9の各流路9bに流入した冷却空気とは、互いに逆方向に流れ、その後、それぞれ、基準直線Lsと交差する方向に第1フィン群7の各流路7bと第2フィン群9の各流路9bから排出される。【選択図】図1

Description

本発明は、発熱体から熱が伝達され、空気中に放熱するヒートシンクに関する。
ヒートシンクには、パソコンの中央演算処理装置(CPU)やパワートランジスタなどの発熱体が取り付けられる。ヒートシンクは、このような発熱体の熱を空気中に逃がすために、多数の板状フィンを有している。多数の板状のフィンが互いに間隔をおいて、互いに平行に配置されている。これらの間隔には、送風機により冷却空気が流される。
ヒートシンクは、例えば、下記の特許文献1に記載されている。
特許文献1では、冷却能力を高めて、均一な冷却を実現するために、次のようにヒートシンクを構成している。互いに平行で間隔をおいて配置された多数の板状フィンを、多数の管状体が貫通している。多数の板状フィン同士の間隔に冷却空気を送る送風機と、多数の管状体の内部に冷却空気を送る送風機とを設けている。
また、特許文献1の構成例では、多数の板状フィン同士の間隔に冷却空気を送る送風機を、この冷却空気を送る方向と直交する方向に、二台の送風機を設けている。
特開平10−4165号公報
しかし、特許文献1では、各板状フィンに、管状体が貫通する穴を多数形成している。また、特許文献1では、多数の管状体も設けている。
これについて、このような多数の穴や管状体を設けることなく、より単純な構成により、ヒートシンクの冷却能力を高め、均一な冷却(ヒートシンクにおける温度差の低減)を実現することが望まれる。
また、特許文献1では、上述のように、多数の板状フィン同士の間隔に冷却空気を送る2台の送風機を、この冷却空気を送る方向と直交する方向に設けている。
これについて、板状フィン同士の間隔に冷却空気を流す方向と直交する直交方向に2台の送風機を配置せずに、この直交方向におけるヒートシンクの寸法を小さくすることが望まれる。
そこで、本発明の目的は、ヒートシンクの寸法を小さく抑えること、および、より単純な構成で、ヒートシンクの冷却能力を高めて均一な冷却(ヒートシンクにおける温度差の低減)を図ることを同時に達成できるヒートシンクを提供することにある。
上述した目的を達成するため、本発明によると、発熱体から熱が伝達され、空気中に放熱するヒートシンクであって、
発熱体が取り付けられる外面を有するベース体と、
前記ベース体の内面に取り付けられ、基準直線の方向に互いに隣接する第1フィン群および第2フィン群と、を備え、
第1フィン群および第2フィン群の各々は、互いに間隔をおいて配置された多数の板状フィンからなり、これらの間隔が、それぞれ流路となっており、
第1フィン群の各流路は、第2フィン群の各流路と分離されており、
第1フィン群の各流路に冷却空気を流すことにより、第1フィン群を冷却する第1の送風機と、
第2フィン群の各流路に冷却空気を流すことにより、第2フィン群を冷却する第2の送風機と、を備え、
第1および第2の送風機は、第1フィン群と第2フィン群を挟むように同一の基準直線上に配置され、かつ、該基準直線の方向を向いており、または、基準直線と直交する同一の直線上に配置され、かつ、該同一の直線の方向を向いており、
第1の送風機により第1フィン群の各流路に流入した冷却空気と、第2の送風機により第2フィン群の各流路に流入した冷却空気とは、互いに逆方向に流れ、その後、それぞれ、前記基準直線と交差する方向に第1フィン群の各流路と第2フィン群の各流路から排出されるように、第1フィン群および第2フィン群の多数の板状フィンに案内される、ことを特徴とするヒートシンクが提供される。
上述した本発明のヒートシンクは、例えば、以下の構成を有する。
構成例1では、第1フィン群の各板状フィンは、この板状フィンの一端から他端まで、基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延び、これにより、第1フィン群の各流路は、該一端の流入口から該他端の流出口まで基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延びており、
第2フィン群の各板状フィンは、この板状フィンの一端から他端まで、基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延びている。これにより、第2フィン群の各流路は、該一端の流入口から該他端の流出口まで基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延びている。
このように、第1フィン群の各流路と、第2フィン群の各流路は、流入口から流出口まで直線状に延びている。したがって、冷却空気は、第1フィン群および第2フィン群の各流路を直線的に流れるので、空気流の圧力損失を小さく抑えることができる。
構成例2では、第1フィン群と第2フィン群の各々は、基準直線と直交する方向において互いに隣接する1対のサブフィン群を有し、該各サブフィン群は、多数の板状フィンを含み、
第1フィン群において、
一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向の一端における流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、基準直線に交差する第1交差方向に曲がり、この第1交差方向における他端の流出口まで延びており、
他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向の一端における流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、第1交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第2交差方向に曲がり、この第2交差方向における他端の流出口まで延びており、
第2フィン群において、
一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、基準直線に交差する第3交差方向に曲がり、この第3交差方向における他端の流出口まで延びており、
他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、第3交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第4交差方向に曲がり、この第4交差方向における他端の流出口まで延びている。
このように、ヒートシンク内の領域を、4つのサブフィン群の領域に4分割すると、このように4分割された各領域は、2つの第1および第2フィン群に2分割された領域よりも小さくなる。したがって、4分割された各領域にわたって延びる流路の最大全長を小さくすることができる。よって、各流路の最大全長が小さくなるので、冷却空気が、板状フィンを冷却しながら、流路を通過中に、その冷却能力が低下することを抑えることができる。その結果、多数の板状フィンをより均一に冷却できる。
構成例3では、第1フィン群と第2フィン群の各々は、基準直線と直交する方向において互いに隣接する1対のサブフィン群を有し、該各サブフィン群は、多数の板状フィンを含み、
第1フィン群において、
一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向の一端における第1の流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、基準直線に交差する第1交差方向に曲がり、この第1交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の一端における第1の流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、第1交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第2交差方向に曲がり、この第2交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
第2フィン群において、
一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における第1の流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、基準直線に交差する第3交差方向に曲がり、この第3交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における第1の流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、第3交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第4交差方向に曲がり、この第4交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
第1フィン群の各サブフィン群の前記各流路は、基準直線、第1交差方向、および第2交差方向に直交する直交方向に延びて、該直交方向の先端において流出口を有し、
第2フィン群の各サブフィン群の前記各流路は、基準直線、第3交差方向、および第4交差方向に直交する直交方向に延びて、該直交方向の先端において流出口を有し、
第1の送風機は、第1フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第1の流入口へ冷却空気を送り込み、第2の送風機は、第2フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第1の流入口へ冷却空気を送り込み、
第1フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第2の流入口へ冷却空気を送り込む第3の送風機と、第2フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第2の流入口へ冷却空気を送り込む第4の送風機と、を備える。
このように、ヒートシンク内の領域を、4つのサブフィン群の領域に4分割すると、このように4分割された各領域は、2つの第1および第2フィン群に2分割された領域よりも小さくなる。したがって、4分割された各領域にわたって延びる流路の最大全長を小さくすることができる。よって、各流路の最大全長が小さくなるので、冷却空気が、板状フィンを冷却しながら、流路を通過中に、その冷却能力が低下することを抑えることができる。その結果、多数の板状フィンをより均一に冷却できる。
しかも、4つの送風機により多数の板状フィンを冷却するので、ヒートシンクの冷却能力が高まる。
構成例4では、第1フィン群と第2フィン群の各々において、
多数の板状フィンは、互いに平行に、基準直線と直交する配列方向に間隔をおいて配置され、該間隔である各前記流路は、基準直線の方向の一端において流入口を有し、
基準直線の方向における各前記流路の他端を閉じる流路端面を形成する流路端面形成体を備え、
各前記流路は、流入口から基準直線の方向に前記流路端面まで延び、かつ、基準直線および前記配列方向に直交する直交方向に延びて、該直交方向の先端において流出口を有し、
第1フィン群の各前記流入口から流入した冷却空気と、第2フィン群の各前記流入口から流入した冷却空気とは、互いに逆方向であって基準直線の方向に流れた後、前記流路端面により前記流出口へ向かう前記直交方向に流れ、前記流出口から外部へ流出する。
このような構成では、互いに反対を向く2方向からヒートシンクに流入した冷却空気を、1方向(前記直交方向)へヒートシンク外部へ流出させることができる。
構成例2、3において、好ましくは、前記基準直線は、第1の送風機の回転軸および第2の送風機の回転軸と同軸または平行であり、
第1フィン群の各板状フィンの側面は、第1の送風機からの冷却空気が当たる領域を有し、この領域において、各板状フィンの側面は、第1の送風機の回転軸の方向と交差する方向を向いており、
第2フィン群の各板状フィンの側面は、第2の送風機からの冷却空気が当たる領域を有し、この領域において、第2フィン群の各板状フィンの側面は、第2の送風機の回転軸の方向と交差する方向を向いている。
このように、第1および第2の送風機からの冷却空気は、それぞれ、第1フィン群の各板状フィンと、第2フィン群の各板状フィンに当たるので、各板状フィンをより効果的に冷却できる。
構成例2、3において、好ましくは、第1フィン群の前記各流路において、前記流出口の面積は、前記流入口の面積よりも大きく、
第2フィン群の前記各流路において、前記流出口の面積は、前記流入口の面積よりも大きい。
このように、各流路において、前記流出口の面積は、前記流入口の面積よりも大きいので、流路を流れる冷却空気の圧力損失を抑えることができる。したがって、冷却効率が高まる。
上述した本発明のヒートシンクによると、第1および第2の送風機は、同一の基準直線上に配置されているので、この基準直線に直交する方向において送風機の配置範囲を小さく抑えることができる。したがって、基準直線に直交する方向におけるヒートシンクの寸法を小さく抑えることができる。
しかも、第1および第2の送風機に挟まれた第1フィン群および第2フィン群を第1および第2の送風機の両方で冷却するので、1つの送風機で、より小さい領域(第1フィン群または第2フィン群)を冷却する。したがって、冷却能力が高まるので、ヒートシンクの最高温度を低下できる。
また、同一の基準直線上に配置された第1および第2の送風機により、互いに反対方向に流れる冷却空気が、第1および第2フィン群の各流路を流れる。したがって、板状フィンから熱をあまり受けていない新鮮な状態の冷却空気が流れる流路範囲を増やすことができる。その結果、ヒートシンクにおける温度差を小さく抑えることができる。
さらに、本発明のヒートシンクによると、特許文献1の「各板状フィンに形成された多数の穴」を不要にできるので、ヒートシンクの構成が単純になる。
しかも、第1フィン群の各流路と第2フィン群の各流路とは、互いに分離されている。したがって、第1の送風機により第1フィン群の流路に流入した冷却空気と、第2の送風機により第2フィン群の流路に流入した冷却空気とは、互いに逆方向に流れるにもかかわらず、第1フィン群の流路に流入した冷却空気と、第2フィン群の流路に流入した冷却空気とは、互いに衝突しない。よって、冷却空気の圧損を抑えることができる。その結果、冷却効率の低下を抑えることができる。
本発明の第1実施形態によるヒートシンクを示す。 (A)は、図1(A)の2A−2A線矢視図であり、(B)は、図1(A)の2B−2B線矢視図である (A)は、図1(A)の3A−3A線矢視図であり、(B)は、図1(A)の3B−3B線矢視図である。 比較例のヒートシンクを示す。 シミュレーションの結果としての温度分布を示す。 シミュレーションの結果としての別の温度分布を示す。 (A)は、シミュレーションの結果としての熱抵抗を示し、(B)は、シミュレーションの結果としての温度差を示す。 本発明の第2実施形態によるヒートシンクを示す。 (A)は、図8(A)の9A−9A線矢視図であり、(B)は、図8(A)の9B−9B線矢視図である。 (A)は、図8(A)の10A−10A線矢視図であり、(B)は、図8(A)の10B−10B線矢視図である。 本発明の第3実施形態によるヒートシンクを示す。 (A)は、図11の12A−12A線矢視図であり、(B)は、図11の12B−12B線矢視図である。 (A)は、図11の13A−13A線矢視図であり、(B)は、図11の13B−13B線矢視図である。 図13(B)のXIV−XIV線矢視図である。 本発明の第4実施形態によるヒートシンクを示す。 (A)は、図15(A)の16A−16A線矢視図であり、(B)は、図15(A)の16B−16B線矢視図である。 (A)は、図15(A)の17A−17A線断面図であり、(B)は、図16(A)の17B−17B線矢視図である。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
図1〜図3に基づいて、本発明の第1実施形態によるヒートシンク10について説明する。
図1(A)は、本発明の第1実施形態によるヒートシンク10の平面図である。図1(B)は、図1(A)において、分かり易くするために発熱体3とベース体5の図示を省略した図である。図2(A)は、図1(A)の2A−2A線矢視図である。図2(B)は、図1(A)の2B−2B線矢視図である。また、図3(A)は、図1(A)の3A−3A線矢視図である。図3(B)は、図1(A)の3B−3B線矢視図である。
ヒートシンク10には、発熱体3から熱が伝達され、ヒートシンク10は、空気中に放熱する。ヒートシンク10は、ベース体5と、第1フィン群7および第2フィン群9と、第1および第2の送風機11,13とを備える。
ベース体5は、冷却対象となる発熱体3が取り付けられる外面4と、第1フィン群7と第2フィン群9とが取り付けられる内面6とを有する。好ましくは、ベース体5は、良好な熱伝導率を有する金属(例えば、アルミなどの純金属)で形成されている。図示の例では、ベース体5は、板状部5aと板状部5bを含む。板状部5aと板状部5bは、互いに対向するように、互いに平行に配置される。板状部5aと板状部5bとの間には、第1フィン群7と第2フィン群9が配置されている。図示の例では、板状部5aの外面4に発熱体3が取り付けられている。また,板状部5aの内面6と板状部5bの内面6には、それぞれ、第1フィン群7と第2フィン群9(すなわち、後述する各板状フィン7a,9a)の両端部が取り付けられている。なお、発熱体3は、パワー半導体素子、コンピュータの中央演算処理装置(CPU)、電子回路基板などである。
第1フィン群7は、互いに間隔をおいて配置された多数の板状フィン7aからなる。これらの間隔が、それぞれ流路7bとなっている。第2フィン群9も、互いに間隔をおいて配置された多数の板状フィン9aからなる。これらの間隔が、それぞれ流路9bとなっている。第1フィン群7と第2フィン群9とは、基準直線Lsの方向に互いに隣接している。各板状フィン7a,9aの一端部は、板状部5aの内面6に取り付けられている。この状態で、各板状フィン7a,9aは、板状部5aの内面6に直交する方向に延びている。好ましくは、第1フィン群7(各板状フィン9aなど)と第2フィン群9(各板状フィン9aなど)は、良好な熱伝導率を有する金属(例えば、アルミなどの純金属)で形成されている。
第1の送風機11は、第1フィン群7の各流路7bに冷却空気を流すことにより、第1フィン群7を冷却する。第1の送風機11により、冷却空気は、第1フィン群7の各流路7bの流入口7cへ流入して、板状フィン7aに接触しながら各流路7bを流れ、その後、各流路7bの流出口7dを通して、流路7bから流出する。
第2の送風機13は、第2フィン群9の各流路9bに冷却空気を流すことにより、第2フィン群9を冷却する。第2の送風機13により、冷却空気は、第2フィン群9の各流路9bの流入口9cへ流入して、板状フィン9aに接触しながら各流路9bを流れ、その後、各流路9bの流出口9dを通して、流路9bから流出する。
第1および第2の送風機11,13は、第1フィン群7と第2フィン群9を挟むように同一の基準直線Ls上に配置されている。また、第1および第2の送風機11,13は、この基準直線Lsの方向を向いている。好ましい例では、第1の送風機11の回転軸は、第2の送風機13の回転軸と同軸に基準直線Ls上に位置している。ただし、本発明によると、基準直線Lsの方向から見た場合に、第1および第2の送風機11,13が、少なくとも部分的に互いに重複していればよい。すなわち、基準直線Lsは、第1の送風機11の回転軸および第2の送風機13の回転軸と同軸または平行であればよい。
図1の例では、第1および第2の送風機11,13は、互いに対向するように配置されている。第1および第2の送風機11,13の各々は、自身が向いている方向に冷却空気を送出する。
第1の送風機11により第1フィン群7の各流路7bに流入した冷却空気と、第2の送風機13により第2フィン群9の各流路9bに流入した冷却空気とは、互いに逆方向に流れ、その後、それぞれ、基準直線Lsと交差する方向に第1フィン群7の各流路7bと第2フィン群9の各流路9bから排出されるように、第1フィン群7および第2フィン群9の多数の板状フィン7a,9aに案内される。
上述した第1実施形態の各内容は、後述する本発明の第2実施形態と第3実施形態と第4実施形態にも当てはまる。以下、第1実施形態について、より詳しく説明する。
第1フィン群7の各流路7bは、第2フィン群9の各流路9bと分離されている。この分離は、図1(B)に示すように、ヒートシンク10の中央に配置された分離用フィン8によりなされている。分離用フィン8は、板状であって、第1フィン群7と第2フィン群9に共有される。すなわち、分離用フィン8は、多数の板状フィン7aのうち、最も第2フィン群9側に位置する板状フィン7aとして機能するとともに、多数の板状フィン9aのうち、最も第1フィン群7側に位置する板状フィン9aとしても機能する。
このように、第1フィン群7の各流路7bと第2フィン群9の流路9bとは、互いに分離されている。したがって、第1の送風機11により第1フィン群7の各流路7bに流入した冷却空気と、第2の送風機13により第2フィン群9の各流路9bに流入した冷却空気とは、互いに逆方向に流れるにもかかわらず、第1フィン群7の各流路7bに流入した冷却空気と、第2フィン群9の各流路9bに流入した冷却空気とは、互いに衝突しない。よって、冷却空気の圧損を抑えることができる。その結果、冷却効率の低下を抑えることができる。
第1フィン群7の各板状フィン7aの側面は、図1(B)に示すように、第1の送風機11からの冷却空気が当たる領域R1を有する。この領域R1において、各板状フィン7aの側面は、第1の送風機11の回転軸の方向と交差する方向を向いている。なお、領域R1を、図1(B)において、簡単のため、1つの板状フィン7aにおいてのみ図示している。
第2フィン群9の各板状フィン9aの側面は、図1(B)に示すように、第2の送風機13からの冷却空気が当たる領域R2を有する。この領域R2において、第2フィン群9の各板状フィン9aの側面は、第2の送風機13の回転軸の方向と交差する方向を向いている。なお、領域R2を、図1(B)において、簡単のため、1つの板状フィン9aにおいてのみ図示している。
好ましくは、第1フィン群7の各流路7bにおいて、流出口7dの面積は、流入口7cの面積よりも大きい。同様に、好ましくは、第2フィン群9の各流路9bにおいて、流出口9dの面積は、流入口9cの面積よりも大きい。
第1フィン群7の各板状フィン7aは、この板状フィン7aの一端から他端まで、基準直線Lsと斜めに交差する方向に直線状に延びている。これにより、第1フィン群7の各流路7bは、一端の流入口7cから他端の流出口7dまで基準直線Lsと斜めに交差する方向に直線状に延びている。
第2フィン群9の各板状フィン9aは、この板状フィン9aの一端から他端まで、基準直線Lsと斜めに交差する方向に直線状に延びている。これにより、第2フィン群9の各流路9bは、一端の流入口9cから他端の流出口9dまで基準直線Lsと斜めに交差する方向に直線状に延びている。
図1の例では、第1フィン群7の各板状フィン7aは、第2フィン群9の各板状フィン9aと平行になっている。したがって、第1フィン群7の各流路7bは、第2フィン群9の各流路9bと平行である。これについて、第1フィン群7の各流路7bにおいて冷却空気が流れる方向は、第2フィン群9の各流路9bにおいて冷却空気が流れる方向と逆である。
第1フィン群7の各流路7bの流入口7cは、基準直線Lsの方向において、第2フィン群9の各流路9bの流入口9cと反対側に位置している。また、第1フィン群7の各流路7bの流出口7dは、基準直線Lsの方向と直交する方向において、第2フィン群9の各流路9bの流出口9dと反対側に位置している。
第1および第2の送風機11,13とベース体5を除いたヒートシンク10の全体形状は、好ましくは、直方体である。この直方体は、図1(B)のように、基準直線Lsの方向を向く第1および第2の面S1,S2を有する。第1および第2の面S1,S2には、それぞれ、第1フィン群7の各流路7bの流入口7cと、第2フィン群9の各流路9bの流入口9cが位置する。また、上述の直方体は、図1(B)のように、基準直線Lsに直交する方向を向く第3および第4の面S3,S4を有する。第3および第4の面S3,S4には、第1フィン群7の各流路7bの流出口7dと、第2フィン群9の各流路9bの流出口9dが位置する。
また、図1(B)において、第1の面S1から第3の面S3へ各板状フィン7aが延びる方向と、第1の面S1から第2の面S2へ基準直線Lsが延びる方向とのなす角度は、45度よりも小さい(例えば、30度以下である)。これにより、上述したように、第1フィン群7の各流路7bにおいて、流出口7dの面積は、流入口7cの面積よりも大きくなっている。
同様に、図1(B)において、第2の面S2から第4の面S4へ各板状フィン9aが延びる方向と、第2の面S2から第1の面S1へ基準直線Lsが延びる方向とのなす角度は、45度よりも小さい(例えば、30度以下である)。これにより、上述したように、第2フィン群9の各流路9bにおいて、流出口9dの面積は、流入口9cの面積よりも大きくなっている。
なお、上述の直方体の第5の面S5と第6の面S6に位置する板状部5aと板状部5bにより、各流路7b,9bは、第5または第6の面S5,S6の法線方向において、ヒートシンク10の外部に対して閉じられている。
次に、第1実施形態によるヒートシンク10について行ったシミュレーションの結果を述べる。シミュレーションは、図1〜図3に示す第1実施形態のヒートシンク10と、比較例のヒートシンクについて行った。
比較例のヒートシンクを図4に示す。図4(A)は、平面図であり、図4(B)は、図4(A)のB−B線矢視図である。図4(C)は、図4(A)のC−C線矢視図である。なお、図4(A)では、図4(B)の板状部53の図示を省略している。この比較例のヒートシンクでは、多数の板状フィン51が、互いに平行に配置されており、各板状フィン51の両端部が、それぞれ、板状部53、55に取り付けられている。多数の板状フィン51の間隔へ、送風機57が冷却空気を送出する。
シミュレーションの条件は、次のようにした。第1実施形態のヒートシンク10と比較例のヒートシンクとで、その全体形状と寸法を同じにした。第1実施形態のヒートシンク10において、板状部5aの発熱量を500Wにし、板状部5aが一様に発熱するとした。比較例のヒートシンクでも、板状部53の発熱量を500Wにし、板状部53が一様に発熱するとした。第1実施形態のヒートシンク10と比較例のヒートシンクとで、ヒートシンクの周囲温度を293Kにした。冷却空気の風速5m/s、3m/s、2m/s、1m/sの各々について、シミュレーションを行った。
シミュレーションの結果を、図5〜図7に示す。
図5(A)(B)と図6(A)(B)は、それぞれ、風速5m/s、3m/s、2m/s、1m/sの場合における板状部5aおよび板状部53の温度分布を示す。
図5(A)において、板状部5aおよび板状部53の温度の各領域として、領域A〜Jを示している。図5(A)から分かるように、本発明では、温度領域として、領域Aから領域Eまでがあり、比較例では、温度領域として、領域Bから領域Jまである。したがって、比較例の方が、温度差(最高温度と最低温度との差)が大きくなっている。図5(B)と図6(A)(B)の場合も同様に、比較例の方が、温度差が大きくなっている。
図7(A)は、各風速における熱抵抗を示し、図7(B)は、各風速における温度差を示す。ここで、温度差は、本発明の第1実施形態の場合には、板状部5aにおける最高温度と最低温度との差であり、比較例の場合には、板状部53における最高温度と最低温度との差である。
図5〜図7に示すシミュレーション結果によると、本発明の第1実施形態のヒートシンク10により、比較例と比べて、板状部5aにおける最高温度が低下し(風速2m/sでは5度以上低下)、熱抵抗が10〜20%低下し、板状部5aにおける最高温度と最低温度の差が2〜8度低下している。
(第2実施形態)
図8〜図10に基づいて、本発明の第2実施形態によるヒートシンク10について説明する。
図8(A)は、本発明の第2実施形態によるヒートシンク10の平面図である。図8(B)は、図8(A)において、分かり易くするために発熱体3とベース体5の図示を省略した図である。図9(A)は、図8(A)の9A−9A線矢視図である。図9(B)は、図8(A)の9B−9B線矢視図である。また、図10(A)は、図8(A)の10A−10A線矢視図である。図10(B)は、図8(A)の10B−10B線矢視図である。
第2実施形態において、以下で説明しない点は、上述の第1実施形態の場合と同じである。
第2実施形態によると、第1フィン群7は、基準直線Lsと直交する方向(図8(B)の上下方向)において互いに隣接する1対のサブフィン群15、17を有する。各サブフィン群15、17は、多数の板状フィン7aからなる。
一方のサブフィン群15の各板状フィン7aは、基準直線Ls方向の一端から基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第1交差方向に曲がり、この第1交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群15の各流路7bは、基準直線Ls方向の一端における流入口7cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第1交差方向に曲がり、この第1交差方向における他端の流出口7dまで延びている。
他方のサブフィン群17の各板状フィン7aは、基準直線Ls方向の一端から基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第2交差方向に第1交差方向と反対側へ曲がり、この第2交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群17の各流路7bは、基準直線Ls方向の一端における流入口7cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第2交差方向に曲がり、この第2交差方向における他端の流出口7dまで延びている。なお、好ましくは、第1交差方向と第2交差方向は、互いに正反対である。
同様に、第2フィン群9は、基準直線Lsと直交する方向(図8(B)の上下方向)において互いに隣接する1対のサブフィン群19、21を有する。各サブフィン群19、21は、多数の板状フィン9aからなる。
一方のサブフィン群19の各板状フィン9aは、基準直線Lsの方向において第1フィン群7の反対側に位置する一端から第1フィン群7の側へ基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第3交差方向に曲がり、この第3交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群19の各流路9bは、基準直線Ls方向の一端における流入口9cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第3交差方向に曲がり、この第3交差方向における他端の流出口9dまで延びている。好ましくは、第3交差方向は、基準直線Lsに直交し、第1交差方向に一致する。
他方のサブフィン群21の各板状フィン9aは、基準直線Lsの方向において第1フィン群7の反対側に位置する一端から第1フィン群7の側へ基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第4交差方向に第3交差方向と反対側へ曲がり、この第4交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群21の各流路9bは、基準直線Ls方向の一端における流入口9cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第4交差方向に曲がり、この第4交差方向における他端の流出口9dまで延びている。好ましくは、第4交差方向は、基準直線Lsに直交し、第2交差方向に一致する。また、好ましくは、第3交差方向と第4交差方向は、互いに正反対である。
図8の例では、サブフィン群15は、さらに板状フィン16と分離用フィン8を有する。この板状フィン16は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群15の分離用フィン8は、板状フィン16における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図8(B)の上方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン16と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群15の板状フィン7aとして機能し、サブフィン群15を構成する。すなわち、板状フィン16と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群15の板状フィン7aとの間に、サブフィン群15の上述した流路7bを形成する。
また、サブフィン群15は、第1交差方向の先端に位置する板状フィン23を有する。この板状フィン23は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン23は、隣接する板状フィン7aとの間に、サブフィン群15の流路7bを形成する。
また、図8の例では、サブフィン群17は、サブフィン群15と共有される上述の板状フィン16と、分離用フィン8を有する。この板状フィン16は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群17の分離用フィン8は、板状フィン16における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図8(B)の下方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン16と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群17の板状フィン7aとして機能し、サブフィン群17を構成する。すなわち、板状フィン16と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群17の板状フィン7aとの間に、サブフィン群17の上述した流路7bを形成する。
また、サブフィン群17は、第2交差方向の最先端に位置する板状フィン24を有する。この板状フィン24は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン24は、隣接する板状フィン7aとの間に、サブフィン群17の流路7bを形成する。
同様に、図8の例では、サブフィン群19は、さらに板状フィン18と、サブフィン群15と共有される分離用フィン8を有する。この板状フィン18は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群19の分離用フィン8は、板状フィン18における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図8(B)の上方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン18と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群19の板状フィン9aとして機能し、サブフィン群19を構成する。すなわち、サブフィン群19の板状フィン18と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群19の板状フィン9aとの間に、サブフィン群19の上述した流路9bを形成する。
また、サブフィン群19は、第3交差方向の最先端に位置する板状フィン25を有する。この板状フィン25は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン25は、隣接する板状フィン9aとの間に、サブフィン群19の流路9bを形成する。
図8の例では、サブフィン群21は、サブフィン群19と共有される上述の板状フィン18と、サブフィン群17と共有される分離用フィン8とを有する。この板状フィン18は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群21の分離用フィン8は、板状フィン18における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図8(B)の下方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン18と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群21の板状フィン9aとして機能し、サブフィン群21を構成する。すなわち、サブフィン群21の板状フィン18と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群21の板状フィン9aとの間に、サブフィン群21の上述した流路9bを形成する。
また、サブフィン群21は、第4交差方向の最先端に位置する板状フィン26を有する。この板状フィン26は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン26は、隣接する板状フィン9aとの間に、サブフィン群21の流路9bを形成する。
第2実施形態において、第1実施形態と同様に、図8(B)に示すように、第1フィン群7の各板状フィン7aの側面は、第1の送風機11からの冷却空気が当たる領域R1を有する。この領域R1において、各板状フィン7aの側面は、第1の送風機11の回転軸の方向と交差する方向を向いている。なお、領域R1を、図8(B)において、簡単のため、1つの板状フィン7aにおいてのみ図示している。
第2実施形態において、第1実施形態と同様に、図8(B)に示すように、第2フィン群9の各板状フィン9aの側面は、第2の送風機13からの冷却空気が当たる領域R2を有する。この領域R2において、第2フィン群9の各板状フィン9aの側面は、第2の送風機13の回転軸の方向と交差する方向を向いている。なお、領域R2を、図8(B)において、簡単のため、1つの板状フィン9aにおいてのみ図示している。
また、第2実施形態において、好ましくは、第1フィン群7の各流路7bにおいて、流出口7dの面積は、流入口7cの面積よりも大きい。同様に、好ましくは、第2フィン群9の各流路9bにおいて、流出口9dの面積は、流入口9cの面積よりも大きい。
第2実施形態において、第1実施形態と同様に、第1および第2の送風機11,13とベース体5を除いたヒートシンク10の全体形状は、好ましくは、直方体である。この直方体は、図8(B)のように、基準直線Lsの方向を向く第1および第2の面S1,S2を有する。第1および第2の面S1,S2には、それぞれ、第1フィン群7の各流路7bの流入口7cと、第2フィン群9の各流路9bの流入口9cが位置する。また、上述の直方体は、図9(B)のように、基準直線Lsに直交する方向を向く第3および第4の面S3,S4を有する。第3および第4の面S3,S4には、第1フィン群7の各流路7bの流出口7dと、第2フィン群9の各流路9bの流出口9dが位置する。
なお、ヒートシンク10の上述の直方体の第5の面S5と第6の面S6は、それぞれ、上述した板状部5a、5bにより閉じられている。
(第3実施形態)
図11〜図14に基づいて、本発明の第3実施形態によるヒートシンク10について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態によるヒートシンク10の平面図である。図11は、図8(A)の場合と同様に、分かり易くするために発熱体3とベース体5の図示を省略した図である。図12(A)は、図11(A)の12A−12A線矢視図である。図12(B)は、図11(A)の12B−12B線矢視図である。また、図13(A)は、図11(A)の13A−13A線矢視図である。図13(B)は、図11(A)の13B−13B線矢視図である。図14は、図13(B)のXIV−XIV線矢視図である。
第3実施形態において、以下で説明しない点は、上述の第1実施形態の場合と同じである。
第3実施形態によると、第1フィン群7は、基準直線Lsと直交する方向(図11の上下方向)において互いに隣接する1対のサブフィン群15、17を有する。各サブフィン群15、17は、多数の板状フィン7aからなる。
一方のサブフィン群15の各板状フィン7aは、基準直線Ls方向の一端から基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第1交差方向に曲がり、この第1交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群15の各流路7bは、基準直線Ls方向の一端における第1の流入口7cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第1交差方向に曲がり、この第1交差方向における他端の第2の流入口7eまで延びている。
他方のサブフィン群17の各板状フィン7aは、基準直線Ls方向の一端から基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第2交差方向に第1交差方向と反対側へ曲がり、この第2交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群17の各流路7bは、基準直線Ls方向の一端における第1の流入口7cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第2交差方向に曲がり、この第2交差方向における他端の第2の流入口7eまで延びている。なお、好ましくは、第1交差方向と第2交差方向は、互いに正反対である。
同様に、第2フィン群9は、基準直線Lsと直交する方向(図11の上下方向)において互いに隣接する1対のサブフィン群19、21を有する。各サブフィン群19、21は、多数の板状フィン9aからなる。
一方のサブフィン群19の各板状フィン9aは、基準直線Lsの方向において第1フィン群7の反対側に位置する一端から第1フィン群7の側へ基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第3交差方向に曲がり、この第3交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群19の各流路9bは、基準直線Ls方向の一端における第1の流入口9cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第3交差方向に曲がり、この第3交差方向における他端の第2の流入口9eまで延びている。好ましくは、第3交差方向は、基準直線Lsに直交し、第1交差方向に一致する。
他方のサブフィン群21の各板状フィン9aは、基準直線Lsの方向において第1フィン群7の反対側に位置する一端から第1フィン群7の側へ基準直線Lsの方向に延びて、途中で、基準直線Lsに交差(好ましくは、直交)する第4交差方向に第3交差方向と反対側へ曲がり、この第4交差方向に他端まで延びている。これにより、サブフィン群21の各流路9bは、基準直線Ls方向の一端における第1の流入口9cから、基準直線Lsの方向に延びて、途中で、第4交差方向に曲がり、この第4交差方向における他端の第2の流入口9eまで延びている。好ましくは、第4交差方向は、基準直線Lsに直交し、第2交差方向に一致する。また、好ましくは、第3交差方向と第4交差方向は、互いに正反対である。
図11の例では、サブフィン群15は、さらに板状フィン16と分離用フィン8を有する。この板状フィン16は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群15の分離用フィン8は、板状フィン16における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図11の上方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン16と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群15の板状フィン7aとして機能し、サブフィン群15を構成する。すなわち、板状フィン16と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群15の板状フィン7aとの間に、サブフィン群15の上述した流路7bを形成する。
また、サブフィン群15は、第1交差方向の先端に位置する板状フィン23を有する。この板状フィン23は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン23は、隣接する板状フィン7aとの間に、サブフィン群15の流路7bを形成する。
また、図11の例では、サブフィン群17は、サブフィン群15と共有される上述の板状フィン16と、分離用フィン8を有する。この板状フィン16は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群17の分離用フィン8は、板状フィン16における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図11の下方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン16と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群17の板状フィン7aとして機能し、サブフィン群17を構成する。すなわち、板状フィン16と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群17の板状フィン7aとの間に、サブフィン群17の上述した流路7bを形成する。
また、サブフィン群17は、第2交差方向の最先端に位置する板状フィン24を有する。この板状フィン24は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン24は、隣接する板状フィン7aとの間に、サブフィン群17の流路7bを形成する。
同様に、図11の例では、サブフィン群19は、さらに板状フィン18と、サブフィン群15と共有される分離用フィン8を有する。この板状フィン18は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群19の分離用フィン8は、板状フィン18における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図11の上方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン18と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群19の板状フィン9aとして機能し、サブフィン群19を構成する。すなわち、サブフィン群19の板状フィン18と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群19の板状フィン9aとの間に、サブフィン群19の上述した流路9bを形成する。
また、サブフィン群19は、第3交差方向の最先端に位置する板状フィン25を有する。この板状フィン25は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン25は、隣接する板状フィン9aとの間に、サブフィン群19の流路9bを形成する。
図11の例では、サブフィン群21は、サブフィン群19と共有される上述の板状フィン18と、サブフィン群17と共有される分離用フィン8とを有する。この板状フィン18は、基準直線Lsの方向に延びている。サブフィン群21の分離用フィン8は、板状フィン18における基準直線Ls方向の端部と結合しており、この端部から、基準直線Lsと直交する方向(図11の下方向)に延びている。このように互いに結合された板状フィン18と分離用フィン8とは、上述したサブフィン群21の板状フィン9aとして機能し、サブフィン群21を構成する。すなわち、サブフィン群21の板状フィン18と分離用フィン8は、これに隣接するサブフィン群21の板状フィン9aとの間に、サブフィン群21の上述した流路9bを形成する。
また、サブフィン群21は、第4交差方向の最先端に位置する板状フィン26を有する。この板状フィン26は、基準直線Lsの方向に延びている。板状フィン26は、隣接する板状フィン9aとの間に、サブフィン群21の流路9bを形成する。
第3実施形態では、図13(A)のように、第1フィン群7のサブフィン群15の各流路7bは、基準直線Lsと第1交差方向の両方に直交する直交方向に延びて、この直交方向の先端において流出口7fを有する。なお、この直交方向は、第2交差方向にも直交する。
同様に、第3実施形態では、図13(B)のように、第1フィン群7のサブフィン群17の各流路7bは、基準直線Lsと第2交差方向の両方に直交する直交方向に延びて、この直交方向の先端において流出口7fを有する。なお、この直交方向は、第1交差方向にも直交する。
また、第3実施形態では、図13(A)のように、第2フィン群9のサブフィン群19の各流路9bは、基準直線Lsと第3交差方向の両方に直交する直交方向に延びて、この直交方向の先端において流出口9fを有する。なお、この直交方向は、第4交差方向にも直交する。
同様に、第3実施形態では、図13(B)のように、第2フィン群9のサブフィン群21の各流路9bは、基準直線Lsと第4交差方向の両方に直交する直交方向に延びて、この直交方向の先端において流出口9fを有する。なお、この直交方向は、第3交差方向にも直交する。
第1の送風機11は、第1フィン群7の各サブフィン群15,17の各流路7bにおける第1の流入口7cへ冷却空気を送り込み、第2の送風機13は、第2フィン群9の各サブフィン群19,21の各流路9bにおける第1の流入口9cへ冷却空気を送り込む。
第3実施形態によると、ヒートシンク10は、第3および第4の送風機27,29をさらに備える。第3の送風機27は、第1フィン群7のサブフィン群15の各流路7bにおける第2の流入口7eと、第2フィン群9のサブフィン群19の各流路9bにおける第2の流入口9eへ冷却空気を送り込む。第4の送風機29は、第1フィン群7のサブフィン群17の各流路7bにおける第2の流入口7eと、第2フィン群9のサブフィン群21の各流路9bにおける第2の流入口9eへ冷却空気を送り込む。第3の送風機27と第4の送風機29とは、基準直線Lsに直交する方向を向き互いに対向している。好ましくは、第3の送風機27の回転軸は、第4の送風機29の回転軸と同軸になっている。ただし、本発明によると、第3の送風機27と第4の送風機29とが互いに対向している方向から見た場合に、第3の送風機27と第4の送風機29が、少なくとも部分的に互いに対向し重複していればよい。
第3実施形態において、第1実施形態と同様に、第1および第2の送風機11,13を除いたヒートシンク10の全体形状は、好ましくは、直方体である。この直方体の互いに対向し基準直線Lsの方向を向く第1および第2の面S1,S2において、それぞれ、第1フィン群7の各流路7bの第1の流入口7cと、第2フィン群9の各流路9bの第1の流入口9cが位置する。また、上述の直方体の互いに対向し基準直線Lsに直交する方向を向く第3および第4の面S3,S4の各々において、第1フィン群7の各流路7bの第2の流入口7eと、第2フィン群9の各流路9bの第2の流入口9eが位置する。
ヒートシンク10において、上述した直方体の第5の面S5は、上述した板状部5aにより閉じられている。
図14の例では、ベース体5は、板状部5bの代わりに、板状部5aと反対側に設けられた板状部5cを有する。板状部5cの各々は、上述した直方体の第6の面S6の一部を閉じるように配置されている。第6の面S6には、各サブフィン群15,17の各流路7bの流出口7fと、各サブフィン群19,21の各流路9bの流出口9fとが位置している。なお、各板状部5cを省略してもよい。この場合には、図14の紙面と直交する方向から見た場合に、この方向において、サブフィン群15の各流路7bの全体が、流出口7fを通して、ヒートシンク10の外部に開放され、サブフィン群17の各流路7bの全体が、流出口7fを通して、ヒートシンク10の外部に開放され、サブフィン群19の各流路9bの全体が、流出口9fを通して、ヒートシンク10の外部に開放され、サブフィン群21の各流路9bの全体が、流出口9fを通して、ヒートシンク10の外部に開放される。
第3実施形態によると、第1〜第4の送風機11,13,27,29により、第1フィン群7の各流路7bと、第2フィン群9の各流路9bとの流入した冷却空気は、流出口7f,9fからヒートシンク10の外部へ流出する。
(第4実施形態)
図15〜図17に基づいて、本発明の第4実施形態によるヒートシンク10について説明する。
図15(A)は、本発明の第4実施形態によるヒートシンク10の平面図である。図15(B)は、図15(A)において、分かり易くするために発熱体3と板状部5aの図示を省略した図である。図16(A)は、図15(A)の16A−16A線矢視図である。図16(B)は、図15(A)の16B−16B線矢視図である。また、図17(A)は、図15(A)の17A−17A線断面図である。図17(B)は、図16(A)の17B−17B線矢視図である。
第4実施形態において、以下で説明しない点は、上述の第1実施形態の場合と同じである。
第1フィン群7において、多数の板状フィン7aは、互いに平行に、基準直線Lsと直交する配列方向に間隔をおいて配置されている。これらの間隔であるそれぞれの流路7bは、基準直線Lsの方向の一端において流入口7cを有する。
同様に、第2フィン群9において、多数の板状フィン9aは、互いに平行に、基準直線Lsと直交する配列方向に間隔をおいて配置されている。これらの間隔であるそれぞれの流路9bは、基準直線Lsの方向の一端(第1フィン群7と反対側の流路9bの一端)において流入口9cを有する。
第4実施形態によると、ヒートシンク10は、図17(A)のように、基準直線Lsの方向における各流路7b,9bの他端を閉じる流路端面34,35を形成する流路端面形成体33を備える。図17(A)のように、流路端面形成体33は、内部空間を有しないように中実に形成されている。また、図17(A)において、流路端面形成体33は、略T字状の断面を有する。なお、好ましくは、流路端面形成体33は、良好な熱伝導率を有する金属(例えば、アルミなどの純金属)で形成されている。
第1フィン群7の各流路7bと、第2フィン群9の各流路9bとは、それぞれ、流入口7c,9cから、互いに反対方向であって基準直線Lsの方向に流路端面34,35まで延びている。
また第1フィン群7の各流路7bと、第2フィン群9の各流路9bとは、基準直線Lsおよび上述の配列方向の両方に直交する直交方向にも延びて、この直交方向の先端において流出口7gを有する。
第1フィン群7の各流入口7cから流路7bに流入した冷却空気と、第2フィン群9の各流入口9cから流路9bに流入した冷却空気とは、互いに逆方向であって基準直線Lsの方向に流れた後、流路端面34,35により流出口7g,9gへ向かう方向に流れ、流出口7g,9gからヒートシンク10の外部へ流出する。
好ましくは、流路端面34,35は、図17(A)の例では、次のように、滑らかな曲面部分を有する。図17(A)において、図17(A)の上下方向(基準直線Lと直交する方向)に関する流路端面34の位置が、板状部5aから流出口7gの側へ移行するにつれて、流路端面34の法線の向きは、図17(A)の上下方向(基準直線Lと直交する方向)に近い向き(または、図17(A)の上下方向の向き)から、次第に、図17(A)の左右方向(基準直線の方向)の向きまで変化し、その後、図17(A)の左右方向(基準直線の方向)の向きになった位置から、流出口7gの位置まで、図17(A)の左右方向に維持されるようになっている。同様に、図17(A)において、図17(A)の上下方向(基準直線Lと直交する方向)に関する流路端面35の位置が、板状部5aから流出口9gの側へ移行するにつれて、流路端面35の法線の向きは、図17(A)の上下方向(基準直線Lと直交する方向)に近い向き(または、図17(A)の上下方向の向き)から、次第に、図17(A)の左右方向(基準直線の方向)の向きまで変化し、その後、図17(A)の左右方向(基準直線の方向)の向きになった位置から、流出口9gの位置まで、図17(A)の左右方向に維持されるようになっている。
第4実施形態において、第1実施形態と同様に、第1および第2の送風機11,13とベース体5を除いたヒートシンク10の全体形状は、好ましくは、第1〜第6の面S1〜S6を有する直方体である。この直方体の互いに対向し基準直線Lsの方向を向く第1および第2の面S1,S2において、それぞれ、第1フィン群7の各流路7bの流入口7cと、第2フィン群9の各流路9bの流入口9cが位置する。また、図17(A)の上方向において、各流路7b,9bは、第5の面S5に設けた板状部5aにより閉じられている。
図17(A)の例では、ベース体5は、板状部5bの代わりに、板状部5aと反対側に設けられた板状部5dを有する。板状部5dの各々は、上述した直方体の第6の面S6の一部を閉じるように配置されている。第6の面S6には、各流出口7gと、各流出口9gとが位置している。なお、各板状部5dを省略してもよい。この場合には、図17(A)の紙面と直交する方向から見た場合に、この方向において、各流路7bの全体が、流出口7gを通して、ヒートシンク10の外部に開放され、各流路9bの全体が、流出口9gを通して、ヒートシンク10の外部に開放される。
本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
例えば、上述の第1実施形態と第2実施形態において、第1の送風機11と第2の送風機13は、それぞれ、第1の面S1と第2の面S2の近傍ではなく、第3の面S3と第4の面S4の近傍に配置してもよい。この場合、第1および第2の送風機は、基準直線Lsと直交する同一の直線(第3の面S3から第4の面S4へ延びる直線)上に配置され、かつ、該同一の直線の方向を向いている。
この場合、以下のようになる。第1および第2の送風機11,13は、それぞれ、流出口7d、9dを通して流路7b,9b内の空気を吸引する。これにより、冷却空気が、各流入口7c,9cから流路7b,9bへ流入し、流出口7d、9dから流出する。また、第1および第2の送風機11,13は、基準直線Lsと直交する上述の同一の直線を向いている。好ましい例では、第1の送風機11の回転軸は、第2の送風機13の回転軸と同軸に上述の同一の直線上に位置している。ただし、本発明によると、上述の同一の直線の方向から見た場合に、第1および第2の送風機11,13が、少なくとも部分的に互いに重複していればよい。すなわち、上述の同一の直線は、第1の送風機11の回転軸および第2の送風機13の回転軸と同軸または平行であればよい。
3 発熱体、4 外面、5 ベース体、5a 板状部、5b 板状部、5c 板状部、5d 板状部、6 内面、7 第1フィン群、7a 板状フィン、7b 流路、7c 流入口(第1の流入口)、7d 流出口、7e 第2の流入口、7f 流出口、7g 流出口、8 分離用フィン、9 第2フィン群、9a 板状フィン、9b 流路、9c 流入口(第1の流入口)、9d 流出口、9e 第2の流入口、9f 流出口、9g 流出口、11 第1の送風機、10 ヒートシンク、13 第2の送風機、15 サブフィン群、16 板状フィン、17 サブフィン群、18 板状フィン、19 サブフィン群、21 サブフィン群、23,24,25,26 板状フィン、27 第3の送風機、29 第4の送風機、31 板状部、33 流路端面形成体、34,35 流路端面、51 板状フィン、53 板状部、55 板状部、57 送風機、Ls 基準直線

Claims (7)

  1. 発熱体から熱が伝達され、空気中に放熱するヒートシンクであって、
    発熱体が取り付けられる外面を有するベース体と、
    前記ベース体の内面に取り付けられ、基準直線の方向に互いに隣接する第1フィン群および第2フィン群と、を備え、
    第1フィン群および第2フィン群の各々は、互いに間隔をおいて配置された多数の板状フィンからなり、これらの間隔が、それぞれ流路となっており、
    第1フィン群の各流路は、第2フィン群の各流路と分離されており、
    第1フィン群の各流路に冷却空気を流すことにより、第1フィン群を冷却する第1の送風機と、
    第2フィン群の各流路に冷却空気を流すことにより、第2フィン群を冷却する第2の送風機と、を備え、
    第1および第2の送風機は、第1フィン群と第2フィン群を挟むように同一の基準直線上に配置され、かつ、該基準直線の方向を向いており、または、基準直線と直交する同一の直線上に配置され、かつ、該同一の直線の方向を向いており、
    第1の送風機により第1フィン群の各流路に流入した冷却空気と、第2の送風機により第2フィン群の各流路に流入した冷却空気とは、互いに逆方向に流れ、その後、それぞれ、前記基準直線と交差する方向に第1フィン群の各流路と第2フィン群の各流路から排出されるように、第1フィン群および第2フィン群の多数の板状フィンに案内される、ことを特徴とするヒートシンク。
  2. 第1フィン群の各板状フィンは、この板状フィンの一端から他端まで、基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延び、これにより、第1フィン群の各流路は、該一端の流入口から該他端の流出口まで基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延びており、
    第2フィン群の各板状フィンは、この板状フィンの一端から他端まで、基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延び,これにより、第2フィン群の各流路は、該一端の流入口から該他端の流出口まで基準直線と斜めに交差する方向に直線状に延びている、ことを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  3. 第1フィン群と第2フィン群の各々は、基準直線と直交する方向において互いに隣接する1対のサブフィン群を有し、該各サブフィン群は、多数の板状フィンを含み、
    第1フィン群において、
    一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向の一端における流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、第1交差方向に曲がり、この第1交差方向における他端の流出口まで延びており、
    他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向の一端における流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、第1交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第2交差方向に曲がり、この第2交差方向における他端の流出口まで延びており、
    第2フィン群において、
    一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、基準直線に交差する第3交差方向に曲がり、この第3交差方向における他端の流出口まで延びており、
    他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、第3交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第4交差方向に曲がり、この第4交差方向における他端の流出口まで延びている、ことを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  4. 第1フィン群と第2フィン群の各々は、基準直線と直交する方向において互いに隣接する1対のサブフィン群を有し、該各サブフィン群は、多数の板状フィンを含み、
    第1フィン群において、
    一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向の一端における第1の流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、第1交差方向に曲がり、この第1交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
    他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の一端における第1の流入口から、基準直線の方向に延びて、途中で、第1交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第2交差方向に曲がり、この第2交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
    第2フィン群において、
    一方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における第1の流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、基準直線に交差する第3交差方向に曲がり、この第3交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
    他方のサブフィン群により形成される前記各流路は、基準直線の方向において第1フィン群の反対側に位置する一端における第1の流入口から第1フィン群の側へ基準直線の方向に延びて、途中で、第3交差方向と反対側へ、基準直線に交差する第4交差方向に曲がり、この第4交差方向における他端の第2の流入口まで延びており、
    第1フィン群の各サブフィン群の前記各流路は、基準直線、第1交差方向、および第2交差方向に直交する直交方向に延びて、該直交方向の先端において流出口を有し、
    第2フィン群の各サブフィン群の前記各流路は、基準直線、第3交差方向、および第4交差方向に直交する直交方向に延びて、該直交方向の先端において流出口を有し、
    第1の送風機は、第1フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第1の流入口へ冷却空気を送り込み、第2の送風機は、第2フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第1の流入口へ冷却空気を送り込み、
    第1フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第2の流入口へ冷却空気を送り込む第3の送風機と、第2フィン群の各サブフィン群の前記各流路における第2の流入口へ冷却空気を送り込む第4の送風機と、を備える、ことを特徴とする請求項1または2に記載のヒートシンク。
  5. 第1フィン群と第2フィン群の各々において、
    多数の板状フィンは、互いに平行に、基準直線と直交する配列方向に間隔をおいて配置され、該間隔である各前記流路は、基準直線の方向の一端において流入口を有し、
    基準直線の方向における各前記流路の他端を閉じる流路端面を形成する流路端面形成体を備え、
    各前記流路は、流入口から基準直線の方向に前記流路端面まで延び、かつ、基準直線および前記配列方向に直交する直交方向に延びて、該直交方向の先端において流出口を有し、
    第1フィン群の各前記流入口から流入した冷却空気と、第2フィン群の各前記流入口から流入した冷却空気とは、互いに逆方向であって基準直線の方向に流れた後、前記流路端面により前記流出口へ向かう前記直交方向に流れ、前記流出口から外部へ流出する、ことを特徴とする請求項1に記載のヒートシンク。
  6. 前記基準直線は、第1の送風機の回転軸および第2の送風機の回転軸と同軸または平行であり、
    第1フィン群の各板状フィンの側面は、第1の送風機からの冷却空気が当たる領域を有し、この領域において、各板状フィンの側面は、第1の送風機の回転軸の方向と交差する方向を向いており、
    第2フィン群の各板状フィンの側面は、第2の送風機からの冷却空気が当たる領域を有し、この領域において、第2フィン群の各板状フィンの側面は、第2の送風機の回転軸の方向と交差する方向を向いている、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載のヒートシンク。
  7. 第1フィン群の前記各流路において、前記流出口の面積は、前記流入口の面積よりも大きく、
    第2フィン群の前記各流路において、前記流出口の面積は、前記流入口の面積よりも大きい、ことを特徴とする請求項2または3に記載のヒートシンク。
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