JP2016040991A - 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法 - Google Patents

圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016040991A
JP2016040991A JP2014164629A JP2014164629A JP2016040991A JP 2016040991 A JP2016040991 A JP 2016040991A JP 2014164629 A JP2014164629 A JP 2014164629A JP 2014164629 A JP2014164629 A JP 2014164629A JP 2016040991 A JP2016040991 A JP 2016040991A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piezoelectric
electrode
substrate
drive device
diaphragm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014164629A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6432204B2 (ja
Inventor
橋本 泰治
Taiji Hashimoto
泰治 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2014164629A priority Critical patent/JP6432204B2/ja
Publication of JP2016040991A publication Critical patent/JP2016040991A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6432204B2 publication Critical patent/JP6432204B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
  • Manipulator (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

【課題】厚みの小さな圧電体に適した圧電駆動装置の構造を得る。【解決手段】圧電駆動装置10は、振動板200と圧電振動体100とを備える。圧電振動体は、基板120と、基板と振動板との間に位置する圧電体140と、基板と圧電体との間に位置する第1電極130と、圧電体と振動板との間に位置する第2電極150と、を有する。圧電駆動装置がその面内方向に振動する際に、その厚み方向に湾曲することによって圧電駆動装置の表面に発生する望ましくない撓みを、基板によって抑制することで、圧電駆動装置の故障や損傷の可能性を低減する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧電駆動装置、及び、圧電駆動装置を備えるロボットなどの各種の装置に関する。
従来から、圧電素子を用いた圧電アクチュエーター(圧電駆動装置)が知られている(例えば特許文献1)。この圧電駆動装置の基本的な構成は、補強板の2つの面のそれぞれの上に、4つの圧電素子が2行2列に配置された構成であり、合計で8つの圧電素子が補強板の両側に設けられている。個々の圧電素子は、圧電体をそれぞれ2枚の電極で挟んだユニットであり、補強板は、圧電素子の一方の電極としても利用される。補強板の一端には、被駆動体としてのローターに接してローターを回転させるための突起部が設けられている。4つの圧電素子のうちの対角に配置された2つの圧電素子に交流電圧を印加すると、この2つの圧電素子が伸縮運動を行い、これに応じて補強板の突起部が往復運動又は楕円運動を行う。そして、この補強板の突起部の往復運動又は楕円運動に応じて、被駆動体としてのローターが所定の回転方向に回転する。また、交流電圧を印加する2つの圧電素子を他の2つの圧電素子に切り換えることによって、ローターを逆方向に回転させることができる。
従来は、圧電駆動装置に用いられる圧電体として、いわゆるバルク状の圧電体が使用されている。本明細書において、「バルク状の圧電体」とは、厚さが100μm以上の圧電体を意味する。バルク状の圧電体が利用されている理由は、圧電駆動装置から被駆動体に与える力を十分に大きくするために、圧電体の厚みを大きくしたいからである。
特開2004−320979号公報
ところで、圧電駆動装置を小さな空間(例えばロボットの関節内)に収容して用いる場合、従来の圧電体を用いた圧電駆動装置では配線スペースが不足する可能性があるため、圧電体を100μ未満の厚さまで薄くしたいという要望があった。しかしながら、従来は、厚みの小さな圧電体に適した圧電駆動装置の構造については十分に検討がなされていなかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、振動板と、圧電振動体と、を備える圧電駆動装置が提供される。前記圧電振動体は、基板と、前記基板と前記振動板との間に位置する圧電体と、前記基板と前記圧電体との間に位置する第1電極と、前記圧電体と前記振動板との間に位置する第2電極と、を有する。
この圧電駆動装置によれば、圧電駆動装置がその面内方向に振動する際に、その厚み方向に湾曲することによって圧電駆動装置の表面に発生する望ましくない撓み(ひずみ)を、基板によって抑制することができる。この結果、圧電駆動装置の故障や損傷の可能性を低減することが可能である。
(2)上記圧電駆動装置において、前記振動板の厚みは、50μm以上700μm以下であるものとしてもよい。
この構成によれば、振動板の厚みを50μm以上とすれば圧電振動体を支持するために十分な剛性を得ることができ、振動板の厚みを700μm以下とすれば圧電振動体の変形に応じて十分に大きな変形を発生することが可能である。
(3)上記圧電駆動装置において、前記圧電体の厚みは0.05μm以上20μm以下であるものとしてもよい。
(4)上記圧電駆動装置において、前記振動板の両面に前記圧電振動体がそれぞれ設置されているものとしてもよい。
この構成によれば、振動板の両面に圧電振動体が配置されているので、圧電駆動装置の駆動力を大きくできる。
(5)上記圧電駆動装置において、前記基板は、前記基板を厚み方向に貫通する第1貫通導電部を有しており、前記第1貫通導電部は、前記第1電極と接続されているものとしてもよい。
この構成によれば、基板の裏面(圧電素子が形成されていない面)側から第1貫通導電部を介して第1電極に至る電気的配線を容易に設けることができる。
(6)上記圧電駆動装置において、前記第1電極は、平面視で前記圧電体と重ならない部分を有するものとしてもよい。
この構成によれば、第1電極と第1貫通導電部との接続を容易に行うことができる。
(7)上記圧電駆動装置において、前記基板は、前記基板を厚み方向に貫通する第2貫通導電部を有しており、前記第2貫通導電部は、前記第2電極と接続されているものとしてもよい。
この構成によれば、基板の表面側から第2貫通導電部を介して第2電極に至る電気的配線を容易に行うことができる。
(8)上記圧電駆動装置は、更に、前記振動板に設けられ、被駆動体と接触可能な突起部を備えているものとしてもよい。
この構成によれば、突起部を用いて被駆動体を動作させることができる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、圧電駆動装置の他、圧電駆動装置の駆動方法、圧電駆動装置の製造方法、圧電駆動装置を搭載するロボットなどの各種の装置及びその駆動方法等、様々な形態で実現することができる。
第1実施形態の圧電駆動装置の概略構成を示す平面図及び断面図。 振動板の平面図。 圧電駆動装置と駆動回路の電気的接続状態を示す説明図。 圧電駆動装置の動作の例を示す説明図。 圧電振動体の断面図。 圧電駆動装置の製造フローチャート。 図6のステップS100における圧電振動体の製造プロセスを示す説明図。 基板に貫通導電部を設けるプロセスを示す説明図。 振動板に圧電振動体を接着するプロセスを示す説明図。 他の実施形態の圧電駆動装置の平面図。 圧電駆動装置を利用したロボットの一例を示す説明図。 ロボットの手首部分の説明図。 圧電駆動装置を利用した送液ポンプの一例を示す説明図。
・第1実施形態:
図1(A)は、本発明の第1実施形態における圧電駆動装置10の概略構成を示す平面図であり、図1(B)はそのB−B断面図である。圧電駆動装置10は、振動板200と、振動板200の両面(第1面211と第2面212)にそれぞれ配置された2つの圧電振動体100とを備える。圧電振動体100は、基板120と、基板120の上に形成された第1電極130と、第1電極130の上に形成された圧電体140と、圧電体140の上に形成された第2電極150と、を備えている。第1電極130と第2電極150は、圧電体140を挟持して圧電素子を構成する。2つの圧電振動体100は、振動板200を中心として対称に配置されている。また、この実施形態では、基板120と振動板200とが圧電素子(130,140,150)を挟むように、圧電振動体100が振動板200上に設置されている。2つの圧電振動体100は同じ構成を有しているので、以下では特に断らない限り、振動板200の下側にある圧電振動体100の構成を説明する。
圧電振動体100の基板120は、第1電極130と圧電体140と第2電極150を成膜プロセスで形成するための基板として使用される。また、基板120は機械的な振動を行う振動板としての機能も有する。基板120は、例えば、Si,Al,ZrOなどで形成することができる。Si製の基板120として、例えば半導体製造用のSiウェハーを利用することが可能である。この実施形態において、基板120の平面形状は長方形である。基板120の厚みは、例えば10μm以上100μm以下の範囲とすることが好ましい。基板120の厚みを10μm以上とすれば、基板120上の成膜処理の際に基板120を比較的容易に取扱うことができる。また、基板120の厚みを100μm以下とすれば、薄膜で形成された圧電体140の伸縮に応じて、基板120を容易に振動させることができる。
第1電極130は、基板120上に形成された1つの連続的な導電体層として形成されている。一方、第2電極150は、図1(A)に示すように、5つの導電体層150a〜150e(「第2電極150a〜150e」とも呼ぶ)に区分されている。中央にある第2電極150eは、基板120の幅方向の中央において、基板120の長手方向のほぼ全体に亘る長方形形状に形成されている。他の4つの第2電極150a,150b,150c,150dは、同一の平面形状を有しており、基板120の四隅の位置に形成されている。図1の例では、第1電極130と第2電極150は、いずれも長方形の平面形状を有している。第1電極130や第2電極150は、例えばスパッタリングによって形成される薄膜である。第1電極130や第2電極150の材料としては、例えばAl(アルミニウム)や、Ni(ニッケル)、Au(金)、Pt(白金)、Ir(イリジウム)などの導電性の高い任意の材料を利用可能である。なお、第1電極130を1つの連続的な導電体層とする代わりに、第2電極150a〜150eと実質的に同じ平面形状を有する5つの導電体層に区分してもよい。なお、第2電極150a〜150eの間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)と、第1電極130及び第2電極150a〜150eと駆動回路との間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)とは、図1では図示が省略されている。
圧電体140は、第2電極150a〜150eと実質的に同じ平面形状を有する5つの圧電体層として形成されている。この代わりに、圧電体140を、第1電極130と実質的に同じ平面形状を有する1つの連続的な圧電体層として形成してもよい。第1電極130と圧電体140と第2電極150a〜150eとの積層構造によって、5つの圧電素子110a〜110e(図1(A))が構成される。
圧電体140は、例えばゾル−ゲル法やスパッタリング法によって形成される薄膜である。圧電体140の材料としては、ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスなど、圧電効果を示す任意の材料を利用可能である。ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスとしては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)、メタニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等を用いることが可能である。またセラミック以外の圧電効果を示す材料、例えばポリフッ化ビニリデン、水晶等を用いることも可能である。圧電体140の厚みは、例えば50nm(0.05μm)以上20μm以下の範囲とすることが好ましい。この範囲の厚みを有する圧電体140の薄膜は、成膜プロセスを利用して容易に形成することができる。圧電体140の厚みを0.05μm以上とすれば、圧電体140の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体140の厚みを20μm以下とすれば、圧電駆動装置10を十分に小型化することができる。
図2は、振動板200の平面図である。振動板200は、長方形形状の圧電振動体部210と、圧電振動体部210の左右の長辺からそれぞれ3本ずつ延びる接続部220とを有しており、また、左右の3本の接続部220にそれぞれ接続された2つの取付部230を有している。なお、図2では、図示の便宜上、圧電振動体部210にハッチングを付している。取付部230は、ネジ240によって他の部材に圧電駆動装置10を取り付けるために用いられる。振動板200は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金、鉄−ニッケル合金などの金属材料で形成することが可能である。
振動体部210の上面(第1面)及び下面(第2面)には、圧電振動体100(図1)がそれぞれ接着剤を用いて接着される。振動体部210の長さLと幅Wの比は、L:W=約7:2とすることが好ましい。この比は、振動体部210がその平面に沿って左右に屈曲する超音波振動(後述)を行うために好ましい値である。振動体部210の長さLは、例えば3.5mm以上30mm以下の範囲とすることができ、幅Wは、例えば1mm以上8mm以下の範囲とすることができる。なお、振動体部210が超音波振動を行うために、長さLは50mm以下とすることが好ましい。振動体部210の厚み(振動板200の厚み)は、例えば50μm以上700μm以下の範囲とすることができる。振動体部210の厚みを50μm以上とすれば、圧電振動体100を支持するために十分な剛性を有するものとなる。また、振動体部210の厚みを700μm以下とすれば、圧電振動体100の変形に応じて十分に大きな変形を発生することができる。
振動板200の一方の短辺には、突起部20(「接触部」又は「作用部」とも呼ぶ)が設けられている。突起部20は、被駆動体と接触して、被駆動体に力を与えるための部材である。突起部20は、セラミックス(例えばAl)などの耐久性がある材料で形成することが好ましい。
図3は、圧電駆動装置10と駆動回路300の電気的接続状態を示す説明図である。5つの第2電極150a〜150eのうちで、対角にある一対の第2電極150a,150dが配線151を介して互いに電気的に接続され、他の対角の一対の第2電極150b,150cも配線152を介して互いに電気的に接続されている。これらの配線151,152は成膜処理によって形成しても良く、或いは、ワイヤ状の配線によって実現してもよい。図3の右側にある3つの第2電極150b,150e,150dと、第1電極130(図1)は、配線310,312,314,320を介して駆動回路300に電気的に接続されている。駆動回路300は、一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間に周期的に変化する交流電圧又は脈流電圧を印加することにより、圧電駆動装置10を超音波振動させて、突起部20に接触するローター(被駆動体)を所定の回転方向に回転させることが可能である。ここで、「脈流電圧」とは、交流電圧にDCオフセットを付加した電圧を意味し、その電圧(電界)の向きは、一方の電極から他方の電極に向かう一方向である。また、他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加することにより、突起部20に接触するローターを逆方向に回転させることが可能である。このような電圧の印加は、振動板200の両面に設けられた2つの圧電振動体100に同時に行われる。なお、図3に示した配線151,152,310,312,314,320を構成する配線(又は配線層及び絶縁層)は、図1では図示が省略されている。
図4は、圧電駆動装置10の動作の例を示す説明図である。圧電駆動装置10の突起部20は、被駆動体としてのローター50の外周に接触している。図4(A)に示す例では、駆動回路300(図3)は、一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加しており、圧電素子110a,110dは図4の矢印xの方向に伸縮する。これに応じて、圧電駆動装置10の振動体部210が振動体部210の平面内で屈曲して蛇行形状(S字形状)に変形し、突起部20の先端が矢印yの向きに往復運動するか、又は、楕円運動する。その結果、ローター50は、その中心51の周りに所定の方向z(図4では時計回り方向)に回転する。図2で説明した振動板200の3つの接続部220(図2)は、このような振動体部210の振動の節(ふし)の位置に設けられている。なお、駆動回路300が、他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加する場合には、ローター50は逆方向に回転する。なお、中央の第2電極150eに、一対の第2電極150a,150d(又は他の一対の第2電極150b,150c)と同じ電圧を印加すれば、圧電駆動装置10が長手方向に伸縮するので、突起部20からローター50に与える力をより大きくすることが可能である。なお、圧電駆動装置10(又は圧電振動体100)のこのような動作については、上記先行技術文献1(特開2004−320979号公報、又は、対応する米国特許第7224102号)に記載されており、その開示内容は参照により組み込まれる。
図4(B)は、図4(A)のように圧電駆動装置10がその面内方向に振動する際に、その厚み方向にも湾曲する様子を示いている。このような厚み方向の湾曲は、圧電駆動装置10の表面に撓み(ひずみ)を発生させる点で望ましくない。しかしながら、本実施形態の圧電駆動装置10では、基板120と振動板200とが圧電素子(130,140,150)を挟むように圧電振動体100が振動板200上に設置されているので、このような望ましくない撓み(ひずみ)を基板120によって抑制することができる。図4(C)は、図4(B)とは逆に、基板120が振動板200と接するように圧電振動体100が振動板200上に設置されている例である。図4(C)の積層構造では、第2電極150の表面において望ましくない撓み(ひずみ)が過度に大きくなる可能性がある。従って、図4(B)に示すように、基板120と振動板200とが圧電素子(130,140,150)を挟むように、圧電振動体100を振動板200上に設置することが好ましい。こうすれば、圧電駆動装置10の故障や損傷の可能性を低減することが可能である。特に、基板120をシリコン製とすれば、撓み(ひずみ)に対して損傷し難いので好ましい。
図5は、図1(B)に示した圧電振動体100の断面構造の一例を更に詳細に示した断面図である。圧電振動体100は、基板120と、絶縁層125と、第1電極130と、圧電体140と、第2電極150と、絶縁層160と、リード電極172と、を備える。なお、図5では、複数の第2電極150と、複数のリード電極172については、図1(A)の圧電素子110c,110dと同じ添え字「c」または「d」を付記して区別している。なお、図5では、図3に示した配線151,152は図示が省略されている。
絶縁層125は、基板120上に形成されており、基板120と、第1電極130との間を絶縁する。第1電極130は、絶縁層125の上に形成されている。圧電体140は、第1電極130の上に形成されている。第2電極150は、圧電体140の上に形成されている。絶縁層160は、第2電極150の上に形成されている。なお、第1電極130は、平面視において、圧電体140と重ならない部分(図5では、圧電体140の左右にはみ出た部分)を有することが好ましい。この理由は、第1電極130を、基板120の厚み方向に貫通する貫通導電部と接続し易くするためである。絶縁層160は、リード電極172が第2電極150と接触できるように、その一部に開口(コンタクトホール)を有している。リード電極172は、絶縁層160の上に形成され、第2電極150と接している。なお、図5では、図示の都合上、圧電素子110cと圧電素子110dの境界に近い位置にリード電極172c、172dを形成しているが、圧電素子110cと圧電素子110dの境界と反対側、及び、振動板200の長手方向の両端側にそれぞれリード電極172c、172dを形成してもよい。リード電極172c、172dは、その下部に圧電体140が存在しない領域まで延びていることが好ましい。この理由は、リード電極172c、172dを、基板120の厚み方向に貫通する貫通導電部と接続し易くするためである。
図6は、圧電駆動装置10の製造フローチャートを示す説明図である。ステップS100では、基板120上に圧電素子110を形成することによって、圧電振動体100を形成する。この際、基板120としては、例えばSiウェハーを利用することができる。1枚のSiウェハー上には、圧電振動体100を複数個形成することが可能である。またSiは機械的品質係数Qmの値が10万程度と大きいため、圧電振動体100や、圧電駆動装置10の機械的品質係数Qmを大きく出来る。ステップS200では、圧電振動体100が形成された基板120をダイシングして、個々の圧電振動体100に分割する。なお、基板120をダイシングする前に基板120の裏面を研磨して、基板120を所望の厚さにしても良い。ステップS300では、2つの圧電振動体100を振動板200の両面に接着剤で接着する。ステップS400では、圧電振動体100の配線層と駆動回路とを配線で電気的に接続する。
図7は、図6のステップS100における圧電振動体100の製造プロセスを示す説明図である。図7では、基板120上に、図5の右半分の上部に示した圧電素子110dを形成するプロセスを示している。ステップS110では、基板120を準備し、基板120の表面に絶縁層125を形成する。絶縁層125としては、例えば、基板120の表面を熱酸化して形成されるSiO層を利用することができる。その他に、絶縁層としてアルミナ(Al)、アクリルやポリイミドなどの有機材料を用いることができる。なお、基板120が絶縁体である場合には、絶縁層125を形成する工程は省略可能である。
ステップS120では、絶縁層125の上に第1電極130を形成する。第1電極130は、例えば、スパッタリングにより形成できる。
ステップS130では、第1電極130の上に圧電体140を形成する。具体的には、例えばゾル−ゲル法を用いて圧電体140を形成することが可能である。すなわち、圧電体材料のゾルゲル溶液を基板120(第1電極130)の上に滴下し、基板120を高速回転させることにより、第1電極130の上にゾルゲル溶液の薄膜を形成する。その後、200〜300℃の温度で仮焼きして第1電極130の上に圧電体材料の第1層を形成する。その後、ゾルゲル溶液の滴下、高速回転、仮焼き、のサイクルを複数回繰り返すことによって、第1電極130の上に所望の厚さまで圧電体層を形成する。なお、1サイクルで形成される圧電体の一層の厚みは、ゾルゲル溶液の粘度や、基板120の回転速度にも依存するが、約50nm〜150nmの厚さとなる。所望の厚さまで圧電体層を形成した後、600℃〜1000℃の温度で焼結することにより、圧電体140を形成する。焼結後の圧電体140の厚さを、50nm(0.05μm)以上20μm以下とすれば、小型の圧電駆動装置10を実現できる。なお、圧電体140の厚さを0.05μm以上とすれば、圧電体140の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体140の厚さを20μm以下とすれば、圧電体140に印加する電圧を600V以下としても十分に大きな力を発生することができる。その結果、圧電駆動装置10を駆動するための駆動回路300を安価な素子で構成できる。なお、圧電体の厚さを8μm以上としてもよく、この場合、圧電素子で発生する力を大きく出来る。なお、仮焼きや焼結の温度、時間は、一例であり、圧電体材料により、適宜選択される。
ゾル−ゲル法を用いて圧電体材料の薄膜を形成した後に焼結した場合には、原料粉末を混合して焼結する従来の焼結法と比較して、(a)薄膜を形成しやすい、(b)格子方向を揃えて結晶化し易い、(c)圧電体の耐圧を向上できる、というメリットがある。
ステップS140では、圧電体140の上に第2電極150を形成する。第2電極150の形成は、第1電極と同様に、スパッタリングにより行うことが出来る。
ステップS150では、第2電極150と圧電体140をパターニングする。本実施形態では、アルゴンイオンビームを用いたイオンミリングにより、第2電極150と圧電体140のパターニングを行っている。なお、イオンミリングの時間を制御することにより、第2電極150と圧電体140のみをパターニングし、第1電極130をパターニングしないことが可能である。なお、イオンミリングを用いてパターニングを行う代わりに、他の任意のパターニング方法(例えば、塩素系のガスを用いたドライエッチング)によりパターニングを行っても良い。
ステップS160では、第1電極130と第2電極150の上に絶縁層160を形成する。絶縁層160としては、リン含有シリコン酸化膜(PSG膜)、ボロン・リン含有シリコン酸化膜(BPSG膜)、NSG膜(ボロンやリン等の不純物を含まないシリコン酸化膜)、窒化ケイ素膜(Si膜)等を用いることが可能である。絶縁層160は、例えばCVD法により形成できる。絶縁層160の形成後には、第2電極150の接続用のコンタクトホール165を形成するためのパターニングを行う。
ステップS170では、リード電極用の導電体層を形成し、パターニングを行う。この導電体層は、例えばアルミニウムで形成することができ、スパッタリングにより形成される。その後、導電体層をパターニングすることによって、第2電極150と接続されたリード電極172を形成する。
図8は、図7の工程に続いて、基板120に貫通導電部を設けるプロセスを示す説明図である。図8(A)では、平面視で圧電体140よりも外側の位置において、基板120に有底のビア401,402を形成する。第1ビア401は第1電極130に隣接した位置に設けられ、第2ビアホール402は第2電極150用のリード電極172に隣接した位置に設けられる。これらのビア401,402は、基板120の圧電素子側(図8(A)の上側)から、例えばレーザ加工や、CVDを利用したドライエッチングを用いて形成される。CVDを利用したドライエッチングとしては、いわゆるボッシュプロセスを用いることができる。すなわち、ビア401,402の表面をポリマー膜で保護しながらビア401,402の底部のみを選択的に除去することによって、高いアスペクト比を有するビア401,402を形成することが可能である。ビア401,402のサイズは、例えば直径が20〜50μm、深さが30〜120μmとすることができる。
図8(B)では、積層構造の全面に絶縁膜410を形成する。絶縁膜410としては、例えばSiO膜を用いることができ、プラズマCVDで作成することが可能である。図8(C)では、まず、絶縁膜410の一部をドライエッチング等で除去することによって、第1電極130との接続用の第1コンタクトホール421と、リード電極172(すなわち第2電極150)との接続用の第2コンタクトホール422とを形成する。その後、積層構造の全面にCuシード層430をスパッタリング等により形成する。
図8(D)では、Cuシード層430をメッキ電極として用いて電解メッキを実行することによって、導電層440を形成する。このとき、ビア401,402の内部も導電層440で充填される。ビア401,402内に充填された導電層440を「貫通導電部451,452」とも呼ぶ。図8(E)では、導電層440の不要な部分をCMP(化学機械研磨)等のプロセスで除去する。この結果、第1電極130に接続された第1導電層441と、第2電極150及びリード電極172に接続された第2導電層442が分離される。
図8(F)では、基板120の裏面(圧電素子が形成されていない面)を、図8(E)の一点鎖線の位置まで機械的に研削することによって、貫通導電部451,452を露出させる。その後、基板120の裏面を洗浄して、貫通導電部451,452の位置に接続用の電極パッド461,462を形成する。
これらの図8(A)〜(F)の工程により、第1電極130に接続されているとともに基板120の厚み方向に貫通する第1貫通導電部451と、第2電極150に接続されているとともに基板120の厚み方向に貫通する第2貫通導電部452とを形成することが可能である。
図9は、図6のステップS300において、振動板200に圧電振動体100を接着するプロセスを示す説明図である。図9(B)では、振動板200の両面に絶縁層202を形成する。絶縁層202は、例えば、ポリイミドなどの絶縁性樹脂を塗布することによって形成可能である。図9(C)では、図7及び図8のプロセスにより個々に作成された圧電振動体100を、接着剤250を用いて振動板200の両面に貼り付ける。この際、圧電振動体100の基板120と、振動板200との間に、圧電素子(130,140,150)が挟まれるように圧電振動体100が振動板200上に設置される。なお、図9では、振動板200の下面に設置するもう一つの圧電振動体100の図示は省略されている。
その後、基板120の裏面に形成された電極パッド461,462と、駆動回路300(図3)とを配線320,314で接続する。この結果、第1電極130は、第1貫通導電部451と第1電極パッド461と配線320とを介して駆動回路300に接続される。また、第2電極150が、第2貫通導電部452と第2電極パッド462と配線314とを介して駆動回路300に接続される。なお、これまでの説明では、図3の右下にある第2電極150dを有する圧電素子110d(図1)の配線構造について説明したが、他の圧電素子110a,110b,110c,110eの配線構造もほぼ同様である。また、図3の左上の第2電極150aと右下の第2電極150dとを接続する配線151は、図7に示したリード電極172の形成工程の際に同時に生成してもよく、或いは、他の工程で生成してもよい。配線152についても同様である。また、図3の例では、左上と左下にある2つの第2電極150a,150cは、他の第2電極150d,150bに配線151,152を介して接続されているので、図8(F)で示したような第2貫通導電部452は不要である。
以上のように、第1実施形態の圧電駆動装置10によれば、基板120と振動板200とが圧電素子(130,140,150)を挟むように、圧電振動体100が振動板200上に設置されているので、このような望ましくない撓み(ひずみ)を基板によって抑制することができる。この結果、圧電駆動装置10の故障や損傷の可能性を低減することが可能である。また、基板120を厚み方向に貫通する貫通導電部451,452を設けたので、これらの貫通導電部451,452を介して、基板120の裏面(圧電素子が形成されていない面)側から第1電極130及び第2電極150に至る電気的配線を容易に設けることが可能である。
・圧電駆動装置の他の実施形態:
図10(A)は、本発明の更に他の実施形態としての圧電駆動装置10bの平面図であり、第1実施形態の図1(A)に対応する図である。図10(A)〜(C)では、図示の便宜上、振動板200の接続部220や取付部230は図示が省略されている。図10(A)の圧電駆動装置10bでは、一対の第2電極150b,150cが省略されている。この圧電駆動装置10bも、図4(A)に示すような1つの方向zにローター50を回転させることが可能である。なお、図10(A)の3つの第2電極150a,150e,150dには同じ電圧が印加されるので、これらの3つの第2電極150a,150e,150dを、連続する1つの電極層として形成してもよい。
図10(B)は、本発明の更に他の実施形態としての圧電駆動装置10cの平面図である。この圧電駆動装置10cでは、図1(A)の中央の第2電極150eが省略されており、他の4つの第2電極150a,150b,150c,150dが図1(A)よりも大きな面積に形成されている。この圧電駆動装置10cも、第1実施形態とほぼ同様な効果を達成することができる。
図10(C)は、本発明の更に他の実施形態としての圧電駆動装置10dの平面図である。この圧電駆動装置10dでは、図1(A)の4つの第2電極150a,150b,150c,150dが省略されており、1つの第2電極150eが大きな面積で形成されている。この圧電駆動装置10dは、長手方向に伸縮するだけであるが、突起部20から被駆動体(図示省略)に対して大きな力を与えることが可能である。
図1及び図10(A)〜(C)から理解できるように、圧電振動体100の第2電極150としては、少なくとも1つの電極層を設けることができる。但し、図1及び図10(A),(B)に示す実施形態のように、長方形の圧電振動体100の対角の位置に第2電極150を設けるようにすれば、圧電振動体100及び振動板200を、その平面内で屈曲する蛇行形状に変形させることが可能である点で好ましい。
・圧電駆動装置を用いた装置の実施形態:
上述した圧電駆動装置10は、共振を利用することで被駆動体に対して大きな力を与えることができるものであり、各種の装置に適用可能である。圧電駆動装置10は、例えば、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置(例えば紙送り機構。ただし、ヘッドに利用される圧電駆動装置では、振動板を共振させないので、ヘッドには適用不可である。)等の各種の機器における駆動装置として用いることが出来る。以下、代表的な実施の形態について説明する。
図11は、上述の圧電駆動装置10を利用したロボット2050の一例を示す説明図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動又は屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020とを備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。それぞれの関節部2020には、上述した圧電駆動装置10が内蔵されており、圧電駆動装置10を用いて関節部2020を任意の角度だけ回動又は屈曲させることが可能である。アーム2010の先端には、ロボットハンド2000が接続されている。ロボットハンド2000は、一対の把持部2003を備えている。ロボットハンド2000にも圧電駆動装置10が内蔵されており、圧電駆動装置10を用いて把持部2003を開閉して物を把持することが可能である。また、ロボットハンド2000とアーム2010との間にも圧電駆動装置10が設けられており、圧電駆動装置10を用いてロボットハンド2000をアーム2010に対して回転させることも可能である。
図12は、図11に示したロボット2050の手首部分の説明図である。手首の関節部2020は、手首回動部2022を挟持しており、手首回動部2022に手首のリンク部2012が、手首回動部2022の中心軸O周りに回動可能に取り付けられている。手首回動部2022は、圧電駆動装置10を備えており、圧電駆動装置10は、手首のリンク部2012及びロボットハンド2000を中心軸O周りに回動させる。ロボットハンド2000には、複数の把持部2003が立設されている。把持部2003の基端部はロボットハンド2000内で移動可能となっており、この把持部2003の根元の部分に圧電駆動装置10が搭載されている。このため、圧電駆動装置10を動作させることで、把持部2003を移動させて対象物を把持することができる。
なお、ロボットとしては、単腕のロボットに限らず、腕の数が2以上の多腕ロボットにも圧電駆動装置10を適用可能である。ここで、手首の関節部2020やロボットハンド2000の内部には、圧電駆動装置10の他に、力覚センサーやジャイロセンサー等の各種装置に電力を供給する電力線や、信号を伝達する信号線等が含まれ、非常に多くの配線が必要になる。従って、関節部2020やロボットハンド2000の内部に配線を配置することは非常に困難だった。しかしながら、上述した実施形態の圧電駆動装置10は、通常の電動モーターや、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流を小さくできるので、関節部2020(特に、アーム2010の先端の関節部)やロボットハンド2000のような小さな空間でも配線を配置することが可能になる。
図13は、上述の圧電駆動装置10を利用した送液ポンプ2200の一例を示す説明図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、圧電駆動装置10と、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213、2214、2215、2216、2217、2218、2219と、が設けられている。リザーバー2211は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。チューブ2212は、リザーバー2211から送り出される液体を輸送するための管である。圧電駆動装置10の突起部20は、ローター2222の側面に押し付けた状態で設けられており、圧電駆動装置10がローター2222を回転駆動する。ローター2222の回転力は減速伝達機構2223を介してカム2202に伝達される。フィンガー2213から2219はチューブ2212を閉塞させるための部材である。カム2202が回転すると、カム2202の突起部2202Aによってフィンガー2213から2219が順番に放射方向外側に押される。フィンガー2213から2219は、輸送方向上流側(リザーバー2211側)から順にチューブ2212を閉塞する。これにより、チューブ2212内の液体が順に下流側に輸送される。こうすれば、極く僅かな量を精度良く送液可能で、しかも小型な送液ポンプ2200を実現することができる。なお、各部材の配置は図示されたものには限られない。また、フィンガーなどの部材を備えず、ローター2222に設けられたボールなどがチューブ2212を閉塞する構成であってもよい。上記のような送液ポンプ2200は、インシュリンなどの薬液を人体に投与する投薬装置などに活用できる。ここで、上述した実施形態の圧電駆動装置10を用いることにより、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流が小さくなるので、投薬装置の消費電力を抑制することができる。従って、投薬装置を電池駆動する場合は、特に有効である。
・変形例:
なお、この発明は上記の実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、振動板200の両面にそれぞれ1つの圧電振動体100を設けていたが、圧電振動体100の一方を省略することも可能である。但し、振動板200の両面にそれぞれ圧電振動体100を設けるようにすれば、振動板200をその平面内で屈曲した蛇行形状に変形させることがより容易である点で好ましい。
・変形例2:
上記実施形態で説明した断面構造や配線接続構造は、単なる一例であり、他の断面構造や配線接続構造を採用することが可能である。例えば、配線接続構造に関しては、図3に示した配線151,152を導電層ではなくリード線で実現してもよく、また、配線310,312,314,320の一部を導電層で実現してもよい。また、基板120を貫通する貫通導電部451,452を設ける必要は無く、リード線などの他の配線構造を用いて第1電極130と第2電極150を駆動回路300に接続してもよい。
以上、いくつかの実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明してきたが、上記した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
10…圧電駆動装置
20…突起部
50…ローター
51…中心
100…圧電振動体
110…圧電素子
120…基板
130…第1電極
140…圧電体
150…第2電極
151,152…配線
200…振動板
210…振動体部
211…第1面
212…第2面
220…接続部
230…取付部
240…ネジ
300…駆動回路
310,312,314,320…配線
2000…ロボットハンド
2003…把持部
2010…アーム
2012…リンク部
2020…関節部
2050…ロボット
2200…送液ポンプ
2202…カム
2202A…突起部
2211…リザーバー
2212…チューブ
2213…フィンガー
2222…ローター
2223…減速伝達機構
2230…ケース

Claims (11)

  1. 振動板と、
    基板と、前記基板と前記振動板との間に位置する圧電体と、前記基板と前記圧電体との間に位置する第1電極と、前記圧電体と前記振動板との間に位置する第2電極と、を有する圧電振動体と、
    を備える、圧電駆動装置。
  2. 請求項1に記載の圧電駆動装置において、
    前記振動板の厚みは、50μm以上700μm以下である、圧電駆動装置。
  3. 請求項1又は2に記載の圧電駆動装置において、
    前記圧電体の厚みは0.05μm以上20μm以下である、圧電駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記振動板の両面に前記圧電振動体がそれぞれ設置されている、圧電駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記基板は、前記基板を厚み方向に貫通する第1貫通導電部を有しており、前記第1貫通導電部は、前記第1電極と接続されている、圧電駆動装置。
  6. 請求項5に記載の圧電駆動装置において、
    前記第1電極は、平面視で前記圧電体と重ならない部分を有する、圧電駆動装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記基板は、前記基板を厚み方向に貫通する第2貫通導電部を有しており、前記第2貫通導電部は、前記第2電極と接続されている、圧電駆動装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、更に、
    前記振動板に設けられ、被駆動体と接触可能な突起部を備えている、圧電駆動装置。圧電駆動装置。
  9. 複数のリンク部と
    前記複数のリンク部を接続する関節部と、
    前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる請求項1〜8のいずれか一項に記載の圧電駆動装置と、
    を備えるロボット。
  10. 請求項9に記載のロボットの駆動方法であって
    前記圧電駆動装置の駆動回路は、交流電圧又は交流電圧にオフセット電圧を加えた電圧を駆動電圧として前記第1電極と前記第2電極の間に印加することによって、前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる、ロボットの駆動方法。
  11. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の圧電駆動装置の駆動方法であって、
    交流電圧又は交流電圧にオフセット電圧を加えた電圧を駆動電圧として前記第1電極と前記第2電極の間に印加する、圧電駆動装置の駆動方法。
JP2014164629A 2014-08-13 2014-08-13 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法 Active JP6432204B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014164629A JP6432204B2 (ja) 2014-08-13 2014-08-13 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014164629A JP6432204B2 (ja) 2014-08-13 2014-08-13 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016040991A true JP2016040991A (ja) 2016-03-24
JP6432204B2 JP6432204B2 (ja) 2018-12-05

Family

ID=55541150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014164629A Active JP6432204B2 (ja) 2014-08-13 2014-08-13 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6432204B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019141987A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 制御装置、エンドエフェクター、ロボットおよび制御方法
CN113395013A (zh) * 2020-03-12 2021-09-14 精工爱普生株式会社 压电驱动装置、超声波电机以及机器人

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001238291A (ja) * 1999-12-16 2001-08-31 Murata Mfg Co Ltd 圧電音響部品およびその製造方法
JP2010233337A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Seiko Epson Corp 圧電モーター、液体噴射装置及び時計
JP2011129369A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Fujifilm Corp 圧電memsスイッチ及びその製造方法
JP2011187789A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーターの製造方法
JP2014017908A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Nikon Corp 振動波モータ
JP2014079134A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーター、ロボットハンド、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、送液ポンプ、印刷装置、電子時計、投影装置、搬送装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001238291A (ja) * 1999-12-16 2001-08-31 Murata Mfg Co Ltd 圧電音響部品およびその製造方法
JP2010233337A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Seiko Epson Corp 圧電モーター、液体噴射装置及び時計
JP2011129369A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Fujifilm Corp 圧電memsスイッチ及びその製造方法
JP2011187789A (ja) * 2010-03-10 2011-09-22 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーターの製造方法
JP2014017908A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Nikon Corp 振動波モータ
JP2014079134A (ja) * 2012-10-12 2014-05-01 Seiko Epson Corp 圧電アクチュエーター、ロボットハンド、ロボット、電子部品搬送装置、電子部品検査装置、送液ポンプ、印刷装置、電子時計、投影装置、搬送装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019141987A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 セイコーエプソン株式会社 制御装置、エンドエフェクター、ロボットおよび制御方法
JP7052407B2 (ja) 2018-02-23 2022-04-12 セイコーエプソン株式会社 制御装置、エンドエフェクター、ロボットおよび制御方法
CN113395013A (zh) * 2020-03-12 2021-09-14 精工爱普生株式会社 压电驱动装置、超声波电机以及机器人
CN113395013B (zh) * 2020-03-12 2023-12-19 精工爱普生株式会社 压电驱动装置、超声波电机以及机器人

Also Published As

Publication number Publication date
JP6432204B2 (ja) 2018-12-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9919418B2 (en) Piezoelectric driving device, robot, and driving method of the same
JP6398454B2 (ja) 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法
US10195737B2 (en) Piezoelectric drive device, robot, and method for driving piezoelectric drive device
JP6467809B2 (ja) 圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法
JP6676935B2 (ja) 電気デバイス、圧電モーター、ロボット、ハンド及び送液ポンプ
JP6543951B2 (ja) 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法
US20160226401A1 (en) Piezoelectric drive device, robot, and drive method of robot
US10147866B2 (en) Piezoelectric driving device and driving method therefor, and robot and driving method therefor
US20170008167A1 (en) Piezoelectric drive device, robot, and method for driving piezoelectric drive device
US9712087B2 (en) Piezoelectric element drive circuit and robot
JP6432204B2 (ja) 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法
JP2016040984A (ja) 圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法
JP6442913B2 (ja) 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法
US10493619B2 (en) Piezoelectric drive device and robot
JP6601174B2 (ja) 圧電アクチュエーター、積層アクチュエーター、圧電モーター、ロボット、ハンド及び送液ポンプ
JP2017034784A (ja) 圧電駆動装置、ロボット、及び圧電駆動装置の駆動方法
JP2016040990A (ja) 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法
JP6413461B2 (ja) 圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法
JP6702447B2 (ja) 圧電駆動装置及びその駆動方法、ロボット及びその駆動方法
JP6432369B2 (ja) 圧電駆動装置、ロボット及びロボットの駆動方法
JP2016144269A (ja) 圧電駆動装置、ロボット及びロボットの駆動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180529

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181009

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181022

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6432204

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150