JP2016039880A - トータル美容アドバイス方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】日頃使用している化粧料を用いても美しさや若々しさについての効果実感が高く、高齢者でも容易に実行することのできる美容方法をアドバイスする。【解決手段】斜め前方45?から撮った頭部画像の顔面領域をグレースケールで6階調表示した場合の顔面領域の面積Sfaceに対する最も明るい輝度領域の面積Slightの比Slight/Sshade(顔の立体感指数)が13〜20%となるようにメイクすることを推奨し、かつ、ヘアメイクについては、斜め前方45?から撮った頭部画像において、顎先と目の中心を通る直線が頭部の外形線と交わる点を頭頂点とした場合の目の中心と頭頂点との距離L1と、顎先と頭頂点との距離L2との比L1/L2をヘアボリューム指数Iとした場合に、髪が乾燥状態のときのヘアボリューム指数Idryと、髪が濡れた状態のときのヘアボリューム指数Iwetとの比Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えることを推奨する。【選択図】図1A

Description

本発明は、メイク方法及びヘアメイク方法を含むトータル的な美容方法のアドバイス方法に関する。
化粧品のユーザーが、自分の好みやTPOにあったメイク、ヘアスタイル及びヘアカラーを追求することのできるように、ユーザーがシミュレーション画像で化粧料やヘアスタイルを任意に変えることのできる美容シミュレーション方法が提案されている(特許文献1)。
一方、身体の姿勢は、健康に大きく影響することに加え、見た目の若々しさにも大きく影響する。この姿勢のバランスを客観的に測定できるようにする装置が提案されている(特許文献2)。
特許5324031号公報 特許5001580号公報
シミュレーション画像で化粧料を任意に選択し、化粧方法やヘアスタイルを変化させることにより自分の好みの化粧やヘアスタイルを追求していくことはできる。また、シミュレーション画像では、他人から見た印象が、同年代の人たちに比べて美しい又は若々しいと感じる理想的な姿を得ることができる。しかしながら、シミュレーション画像で表現された化粧やヘアスタイルが、魅力的であるほど、それを実現するには、熟練された技術や専用の道具が必要になるかもしれないとの懸念がわく。即ち、各個人が日々使用する化粧料や道具を使用して、他人から見た印象が、同年代の人たちに比べて美しいと感じる化粧をしたり、若々しいと感じるヘアスタイルを作ったりすることは難しい。特に、高齢者の場合、使用したことのない化粧料を使用して化粧のシミュレーション画像を形成していくことは、それ自体が煩雑に感じられ、自らを美しく保つことのへの意欲を低減させてしまう場合がある。
更に、他人から見た印象として、年齢を感じさせる要因の一つに姿勢がある。姿勢が疲れた印象や歳をとった印象を与えることもある。測定器で身体の姿勢を測定すれば、姿勢についての詳細なデータを得ることができる。しかしながら、どうすれば日常の姿勢が美しく又は若々しくなるのかを理解することは難しい。
そこで、本発明の課題は、特別な技術や道具を使用しなくても美しさや若々しさについての効果実感が高く、シンプルで高齢者でも容易に実行することのできる美容アドバイスを提供することに関する。
種々の顔立ち、体型、髪型があり、また種々のメイク方法、ヘアメイク方法がある中、メイク及びヘアメイクについてそれぞれ特定の条件が満たされるようにメイクとヘアメイクを行うと、任意の被験者が手持ちの化粧料を使用してメイクやヘアメイクを行う場合でも顔の立体感と髪のボリューム感を高めることができ、顔の立体感と髪のボリューム感の相乗効果により、被験者の全体としての印象が顕著に若々しく美しくなること、したがって、被験者には、この条件が満たされるようにメイクとヘアメイクを行うことを推奨することが、被験者の全体的な印象を若々しく美しくする上で有効であることを見出し、本発明を想到した。
即ち、本発明は、斜め前方45°から撮った頭部画像の顔面領域をグレースケールで6階調表示した場合の、顔面領域の面積Sfaceに対する最も明るい輝度領域の面積Slightの比Slight/Sface(以下、この比を顔の立体感指数という)が13〜20%となるようにメイクし、かつ、
斜め前方45°から撮った頭部画像において、顎先と目の中心を通る直線が頭部の外形線と交わる点を頭頂点とした場合の目の中心と頭頂点との距離L1と、顎先と頭頂点との距離L2との比L1/L2をヘアボリューム指数Iとした場合に、髪が乾燥状態のときのヘアボリューム指数Idryと、髪が濡れた状態のときのヘアボリューム指数Iwetとの比Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えることを推奨するトータル美容アドバイス方法を提供する。
被験者が、本発明にしたがい、メイクにおいて、顔の立体感指数が13〜20%となることを目指し、ヘアスタイルを整えるにあたり、例えばドライヤーがけ等によりIdry/Iwetが105〜115%となるヘアスタイルを目指すと、任意の被験者が手持ちの化粧料を使用する場合でも、顔の立体感と髪のボリュームを改善することがでる。
本発明が推奨するメイクやヘアメイクは、客観的な目標値を定めることにより、シンプルな行為で実現することができるので、高齢者であっても自身でメイクやヘアメイクを行う際に実践することができる。また、これにより、高齢者がメイクやヘアメイクを含む美容全般に対して積極的になり、生活にハリがもたらされることが期待される。
さらに、本発明が推奨するメイク及びヘアメイクに加え、姿勢や歩容についても、本発明が推奨する特定の姿勢と歩容を被験者が目指すと、メイク、ヘアメイク、姿勢、歩容の全てを改善することによる相乗効果により、全体としての見た目の美しさと若々しさが大きく改善する。
図1Aは、顔の立体感指数を18%にメイクし、Idry/Iwetが108%となるようにヘアスタイルを整えた場合の画像である。 図1Bは、顔の立体感指数を12%にメイクし、Idry/Iwetが101%となるようにヘアスタイルを整えた場合の画像である。 図1Cは、顔の立体感指数を24%にメイクし、Idry/Iwetが116%となるようにヘアスタイルを整えた場合の画像である。 図2は、ファンデーションの塗布方法の説明図である。 図3は、チークの塗布方法の説明図である。 図4は、ヘアボリューム指数の説明図である。 図5は、髪の頭頂部にボリュームを持たせる方法の説明図である。 図6は、立位姿勢の評価方法の説明図である。 図7は、好ましくない立位姿勢の説明図である。 図8は、レッスンカードの模式図である。
以下、図面を参照しつつ本発明を詳細に説明する。なお、各図中、同一符号は、同一又は同等の構成要素を表している。
本発明のトータル美容アドバイス方法において推奨するメイク方法は、任意の被験者の頭部を斜め前方45°から撮り、その頭部画像の顔面領域をグレースケールで6階調表示した場合、顔面領域の面積Sfaceに対する最も明るい輝度領域の面積Slightの比Slight/Sfaceである顔の立体感指数が13〜20%となることをメイクの理想とし、顔の立体感指数がこの範囲に入るようにメイクすることを目指す方法である。ここで顔面領域には、眉、目、口等は含まれるが、髪領域や首領域は含まれない。
図1Aの顔画像は顔の立体感指数が18%、図1Bに示す顔画像は同指数が12%、図1Cに示す顔画像は同指数が24%である。図1Aに示すように顔の立体感指数が13〜20%の範囲にある顔は、図1Bに示すように顔の立体感指数がこの範囲を下回る顔に比して立体感を有し、顔が若々しい印象に改善され、また、図1Cに示すように顔の立体感指数がこの範囲を上回る顔に比しても立体感を有し、顔が若々しい印象に改善される。
なお、この頭部画像を撮る場合の撮影条件としては、拡散板を用いた照明を被験者の左右前方から照射し、顔と同じ高さで1.5m以内の距離から撮影することが望ましい。
顔の立体感指数が上述の範囲に入るようにメイクすることによる顔の印象の改善効果は、被験者の年代、顔立ち、肌色、髪型、ファンデーション又は白粉の色、アイシャドウ、チーク、ハイライトなどのポイントメークアップ化粧料の使用の有無等によらず、任意の被験者が、手持ちのファンデーションや白粉を用いて簡便に得ることができる。したがって、手持ちの化粧料の種類が少なく、日頃自身のメイクに関心が薄くなっている高齢者にとっても、簡便な方法で顔の印象を若返らせ、気持ちを明るくさせる上で有用なメイク方法となる。
なお、この顔の立体感指数による印象改善の効果は、本発明者が多数の被験者にメイクを行うことにより見出したものである。
本発明においては、顔の立体感指数を13〜20%とするための具体的なメイク方法として、例えば、クリーム状ファンデーションを次のように塗布することをアドバイスすることが好ましい。即ち、図2に示すように、まず、適量のファンデーションを両頬と額の中央部に置き、そこから外に向かって円を描くように指や塗布用具を滑らせながらファンデーションを塗り広げていく。また、目の周りや口の周囲では、頬の中央部や額の中央部に比してファンデーションを薄く塗り広げる。
この塗布方法によれば、複数の色の化粧料を組み合わせて使用することを必要とせず、ファンデーションの塗り広げ方もシンプルな動作からなるため、被験者は容易に習得することができる。
また、両頬と額でファンデーションを中央部から外に向かって円を描くように塗り広げるので、所定のストロークで繰り返し塗布する場合に比して、ファンデーションが肌に平滑に付着する。そのため、肌で反射した光には正反射光成分が多く含まれ、肌にツヤが感じられるようになる。また、頬や額の中心部から徐々に付着量が少なくなるため、中心部から周辺部にかけて反射光のグラデーションができることから、特に頬や額の中心部のツヤが強調される。これに対して、所定のストロークでファンデーションを繰り返し塗布すると、ファンデーションがストロークの端部に溜まってしまい、密着しないために白っぽくツヤのない肌となる。
また、この正反射光成分の増加によるツヤは、ファンデーションの色味には左右されない。そのため、任意の色のファンデーションで肌にツヤを持たせ、顔の立体感指数を13〜20%とすることにより本発明の効果を得ることができる。
さらに、頬や額の中央部には、シミやソバカスなどの隠したい部分が多いので、隠したい部分に付着量を多くできるこの塗布方法によれば肌を綺麗に見せることも可能となる。
一方、頬や額に置くファンデーションの量や、目の周りや口の周りに置くファンデーションの量によって顔の立体感指数は異なり、また、塗り広げた後の塗布厚によっても顔の立体感指数は異なる。そのため、本発明の美容アドバイス方法においては、当該被験者が当該ファンデーションを、頬、額、目の周り、及び口の周りに、それぞれ最初に置くべき量、及び塗り広げる程度をわかるようにするため、ファンデーションの使用量や塗り広げる程度を変えた被験者の顔画像を撮り、立体感指数を求め、その結果を被験者に提示することや、顔の立体感指数が13〜20%の範囲となるメイクの顔画像をメイクの目標として被験者に提示することが好ましい。また、顔の立体感指数が13〜20%の範囲となるメイク画像と、顔の立体感指数がこの範囲外となるメイクの顔画像とを比較提示することが好ましい。これにより、被験者は、自らが目標とすべきメイクが明確になり、またこの目標を達成するためのファンデーションの具体的な塗布方法を習得することができる。
なお、本発明の美容アドバイス方法では、必要に応じて、ファンデーションの塗布後に行うポイントメークの方法をアドバイスしてもよい。例えば、ファンデーションの塗布後にチークを塗布する場合、図3に示すように、チークを鼻脇から耳まで真横に往復させることや、ハイライトを目から下方へ目の幅の半円を描くように塗布し、周辺をぼかすことをアドバイスする。また、チークの塗布量は、チークの色に応じて、顔の立体感指数が13〜20%の範囲に収まる量とする。これにより、さらに顔全体の立体感を高め、メリハリをつけることができる。この塗布方法もシンプルな動作からなるため、被験者は容易に習得することができる。
本発明のトータル美容アドバイス方法において推奨するヘアメイク方法は、被験者を斜め前方45°から撮った頭部画像において、図4に示すように、顎先Aと、その頭部画像において中心よりの目(図4の場合左目)の中心Bを通る直線が頭部の外形線と交わる点を頭頂点Cとした場合の目の中心Bと頭頂点Cとの距離L1と、顎先Aと頭頂点Cとの距離L2との比L1/L2をヘアボリューム指数Iとした場合に、髪が乾燥状態のときのヘアボリューム指数Idryと、髪が濡れた状態のときのヘアボリューム指数Iwetとの比Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えることを推奨する方法であり、具体的にはそのようなヘアボリューム指数の乾燥状態となるようにドライヤーがけ等で髪にボリュームを持たせ、その後、髪のボリュームを維持しつつ髪を所望のヘアスタイルに整える方法である。
図1Aの顔画像はIdry/Iwetが108%、図1Bに示す顔画像はIdry/Iwetが101%、図1Cに示す顔画像はIdry/Iwetが116%である。これらの図からもわかるように、Idry/Iwetが105〜115%となるように、一旦、髪にボリュームを持たせ、その後にヘアスタイルを整えると、顔の印象を若々しくすることができる。
即ち、一般に、頭頂部のつむじ周辺の髪がねたり、つむじ周辺の髪が薄くなってつむじが外観上目立つようになると、老けた印象となるが、本発明にしたがって頭頂部の髪にボリュームをもたせることにより、ヘアスタイルを整えた後のヘアボリューム指数Iが大きくなり、顔の印象を若々しくすることができる。
なお、被験者が所望のヘアスタイルに髪を整える前に、Idry/Iwetが105〜115%となるようにドライヤーを掛けると、ヘアスタイルの如何を問わず被験者の印象が若々しく、美しくなることは、本発明者が多数の被験者にヘアメイクを行うことにより見出したものである。
また、被験者に、現在の髪型を基準とし、現在の髪型と理想の髪型との比率を指数として、所定の数値となるようにアドバイスすることも考えられるが、基準となる髪型がその時々で異なり客観的な値とならないので直接的に評価することは好ましくない。これに対し、Idry/Iwet、すなわちWET状態を基準とした比率にすると、WET状態のヘアボリューム指数は髪型によらず略一定となるので任意の髪型について髪がボリュームアップされているかを客観的に評価することができる。したがって、ヘアメイクにおいて、Idry/Iwetを105〜115%とすることは、任意の髪型にとって好ましい目標となる。
本発明においては、Idry/Iwetが105〜115%となるように髪にボリュームをもたせるためのより具体的方法を被験者にアドバイスすることが好ましく、例えば、被験者が髪を所望のヘアスタイルに整える前に、まず、少なくとも髪の根元を濡らし、図5に示すように、髪1の根元を起こすようにしてドライヤー2で髪の根元に風をあてることをアドバイスする。
この場合、髪をどのように起こし、ドライヤーをどの程度かけるとIdry/Iwetが105〜115%となるかを被験者に習得させるため、髪の起こし方やドライヤーの当て方を変えて複数の被験者の顔画像を撮り、それぞれについてIdry/Iwetを算出し、算出したIdry/Iwetの数値と共に、顔画像を被験者に比較提示することが好ましい。
また、顔の立体感指数が13〜20%の範囲となるメイクをし、Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えたときの被験者の顔画像を、被験者の目標として提示することにより、被験者が、他人視線による理想的な姿を視認することができる。
さらに、Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えた目標とする被験者の顔画像と、Idry/Iwetが105%未満又は115%超となるようにヘアスタイルを整えたときの被験者の顔画像とを被験者に比較提示することが好ましい。また、目標とする顔画像と、顔の立体感指数とヘアボリューム指数の比とのいずれかが範囲外である顔画像を比較提示することにより、2種の指数による見かけ効果の違いを示してもよい。
なお、本発明が推奨するヘアメイク方法においては、必要に応じて、ドライヤーをかける前、又は後に、毛髪化粧料を使用してもよい。
また、髪にドライヤーをかけて頭頂部にボリュームを持たせた後のヘアスタイルは、頭頂部のボリュームが損なわれない限り特に限定はなく、例えば、ショート、ミディアム、ロングのいずれの長さでもよい。
本発明のトータル美容アドバイス方法においては、上述のメイク及びヘアメイクのアドバイスと共に望ましい姿勢についてもアドバイスすることが好ましい。より具体的には、図6に示すように、身体の立位姿勢を真横から撮った画像において、(a)耳孔、(b)肩峰、(c)大転子、(d)膝関節前部、(e)外踵前部を順次結ぶ直線を、Lab、Lbc、Lcd、Ldeとした場合に、
LabとLbcがなす角度θ1が160°以上180°未満、
LbcとLcdがなす角度θ2が160°以上180°未満、
LcdとLdeがなす角度θ3が160°以上
となる立位姿勢を作ることを推奨する。
この立位姿勢を目指すことにより、被験者は、高齢者にありがちな、図7(a)に示す肩が前に出て尻が後ろに出る姿勢や、図7(b)に示す腰が前に反って腹が前に突き出る姿勢や、図7(c)に示す腹が屈曲して尻が下がる姿勢になり難くなり、見た目の印象が若々しくなる。
本発明においては、角度θ1、θ2、θ3が所定の角度を満たす上述の立位姿勢をとることを被験者に習得させるため、アドバイスの中で、ストレッチ等の簡単な運動を取り入れてもよい。例えば、被験者に5秒以上ゆっくり息を吸いながら腕を横に伸ばし、その腕を肩のラインまで上げ、さらに5秒以上かけて息を吐きながら腕を下ろすというストレッチを行い、ストレッチ後の立位姿勢を被験者に確認させることが好ましい。被験者は、ストレッチ後に立位姿勢を確認することにより、現時点での自然な立位姿勢を自らチェックすることができる。
また、被験者が自然に立位姿勢をとっているときの画像と、意識的に上述の立位姿勢をとっているときの画像を撮り、被験者に比較提示することが好ましい。
本発明のトータル美容アドバイス方法においては、さらに、望ましい歩容についても被験者にアドバイスすることが好ましい。より具体的には、被験者が平坦面を歩行した場合に、歩幅と身長の比が0.40〜0.55となるように歩くことを推奨する。
この歩容は、被験者が平坦面を約5m歩行した場合の映像を撮ることにより確認することができる。
歩幅と身長の比が0.40〜0.55となる歩容で被験者が歩くとき、被験者は背を伸ばし、大きく手を振って歩き、若々しい歩容となる。したがって、本発明においては、被験者がこの歩容を習得するため、例えば、適正な腕ふりと歩幅をアドバイスすることが好ましい。
本発明のトータル美容アドバイス方法においては、上述のメイク方法やヘアメイク方法を習得させ、また、望ましい姿勢や歩容を習得させるにあたり、複数名を同時に被験者とするグループレッスンを行っても良い。これにより、被験者同士でファンデーションの塗布方法、ヘアメイク方法、立位姿勢、及び歩容を評価することが可能となり、自らの印象を若々しく美しくしたいという意欲を高めることができる。
また、本発明の美容アドバイス方法において、被験者に上述のメイク方法やヘアメイク方法を習得させ、また、望ましい姿勢や歩容を習得させるにあたり、メイク、ヘアメイク、姿勢及び歩行に関する被験者ごとの具体的な指導内容をカードに表示したものを被験者に配布したり、所定日数をあけて繰り返し指導し、効果確認を行うことが好ましい。
例えば、図8に示すように、各レッスン後に、当該レッスンで習得した方法と効果を確認できるように、レッスン前の顔画像、レッスン後の顔画像、及びレッスンのポイントを記載したレッスンカード3を配布する。このレッスンカード3には、被験者自らの目標とする顔画像を表示することが好ましい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
比較例1
45〜55歳で、髪型がショート又はセミロングの女性4名を被験者とし、髪を濡らさず、各被験者の日常の方法でヘアスタイルを整えてもらった。また、各被験者に、市販のクリーム状ファンデーション(A)を各被験者の日常の塗布方法で塗布してもらった。
次いで、各被験者の斜め前方45°から頭部画像を撮り、ヘアボリューム指数Iを求めた。また、この頭部画像の顔面領域について、顔の立体感指数を次のようにして求めた。
即ち、画像の撮影は、照明は2台(サンテック社CN−600HS)を被験者の左右前方より照射した。カメラはNIKON社D−600を使用し、被験者の顔と水平の高さで約1.2mの距離から撮影した。
顔の立体感指数の算出は、市販の画像編集ソフトであるAdobe社Photoshopの輝度ヒストグラム表示機能を用い、各輝度領域の画素数を求めてその比率を算出することにより行った。
さらに、美容の専門技術者を評価者として、各被験者の実年齢に対する見た目の若々しさを次の基準で評価した。結果を表1に示す。
1:まったく若々しく感じられない
2:あまり若々しく感じられない
3:やや若々しく感じる
4:とても若々しく感じる
比較例2
比較例1と同じ被験者に、一旦髪を濡らし、髪の根元を起こしつつ、髪の根元にドライヤーの風があたるようにして髪を乾かし、次いでヘアスタイルを整えてもらった。この場合、ドライヤーで髪を乾かす前と、髪を乾かしてヘアスタイルを整えた後の2ショットについて、比較例1と同様にして頭部画像を撮った。この際、ドライヤーで髪を乾かす前の頭部画像からIwetを求め、ドライヤーで髪を乾かした後の頭部画像からIdryを求め、ヘアボリューム指数Idry/Iwetを求めた。また、ドライヤーがけでは、Idry/Iwetが、105〜115%となるように、美容アドバイザーがドライヤーのかけ方を指導した。
一方、メイクは比較例1と同様にしてもらった。
次に、比較例1と同様にして見た目の若々しさを評価した。結果を表1に示す。
比較例3
比較例1のヘアスタイルを維持したまま、メイクを次のように行った。
比較例1と同じファンデーションAを使用し、そのファンデーションAの適量を頬と額の中央部にとりそこから外に向かって円を描くように塗り広げた。また、目の周りや口の周りにも同じファンデーションを塗り広げたが、頬や額よりも薄く塗った。この場合、各被験者には、ファンデーションの使用量や、塗り広げ方に関し、顔の立体感指数が13〜20%の範囲になるように美容アドバイザーが指導した。ファンデーションの塗布後、比較例1と同様に顔画像を撮り、顔の立体感指数を求めた。
また、比較例1と同様にして見た目の若々しさを評価した。結果を表1に示す。
実施例1
比較例1と同じ被験者に、比較例2と同様にヘアスタイルを整えてもらい、ヘアボリューム指数Idry/Iwetを求めた。
また、比較例3と同様にしてファンデーションAを塗布し、顔画像を撮り、顔の立体感指数を求めた。
さらに、比較例1と同様にして見た目の若々しさを評価した。結果を表1に示す。
以上の結果を表1に示す。表1から、顔の立体感指数が13〜20%となることを目標にファンデーションを塗布し、かつヘアスタイルを整える前に、ドライヤーでIdry/Iwetが105〜115%となるように髪をボリュームアップさせると、見た目の若々しさが顕著に向上することがわかる。
Figure 2016039880
本発明のトータル美容アドバイス方法は、手持ちの化粧料でシンプルに実施できる内容でありながら、顔立ち、体型、髪型等に関わらず、被験者を若々しく美しくする効果をもたらすので、広い世代の被験者に有用となり、特に、高齢者を対象とする美容アドバイス方法として有用である。
1 髪
2 ドライヤー
3 レッスンカード

Claims (6)

  1. 斜め前方45°から撮った頭部画像の顔面領域をグレースケールで6階調表示した場合の、顔面領域の面積Sfaceに対する最も明るい輝度領域の面積Slightの比Slight/Sface(以下、この比を顔の立体感指数という)が13〜20%となるようにメイクし、かつ、
    斜め前方45°から撮った頭部画像において、顎先と目の中心を通る直線が頭部の外形線と交わる点を頭頂点とした場合の目の中心と頭頂点との距離L1と、顎先と頭頂点との距離L2との比L1/L2をヘアボリューム指数Iとした場合に、髪が乾燥状態のときのヘアボリューム指数Idryと、髪が濡れた状態のときのヘアボリューム指数Iwetとの比Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えることを推奨するトータル美容アドバイス方法。
  2. 顔の立体感指数が13〜20%となるようにメイクし、Idry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えた被験者の顔画像を提示する請求項1記載のトータル美容アドバイス方法。
  3. 顔の立体感指数が13〜20%となるようにメイクした被験者の顔画像と、顔の立体感指数がこの範囲外となるようにメイクした被験者の顔画像とを比較提示する請求項1又は2記載のトータル美容アドバイス方法。
  4. dry/Iwetが105〜115%となるようにヘアスタイルを整えた被験者の顔画像と、Idry/Iwetがこの範囲外となるようにヘアスタイルを整えた被験者の顔画像とを比較提示する請求項1〜3のいずれかに記載のトータル美容アドバイス方法。
  5. 身体の立位姿勢を真横から撮った画像において、(a)耳孔、(b)肩峰、(c)大転子、(d)膝関節前部、(e)外踵前部を順次結ぶ直線を、Lab、Lbc、Lcd、Ldeとした場合に、
    LabとLbcがなす角度が160°以上180°未満、
    LbcとLcdがなす角度が160°以上180°未満、
    LcdとLdeがなす角度が160°以上
    となる立位姿勢をとることを推奨する請求項1〜4のいずれかに記載のトータル美容アドバイス方法。
  6. 平坦面を歩行した場合の歩幅と身長の比が0.40〜0.55となる歩容を推奨する請求項1〜5のいずれかに記載のトータル美容アドバイス方法。
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