JP2016039682A - モータユニット - Google Patents

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達也 森本
大 高島
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Abstract

【課題】モータの巻線どうしの接続および巻線とインバータとの接続をコンパクトに行うことができるモータユニットを提供すること。【解決手段】パワーモジュール31を、周方向に略等間隔で配置したインバータ3を、モータ1のコア13cの軸方向位置に配置し、インバータ3とコア13cとの間にバスバー基板2を設け、バスバー基板2に、巻線4,4の直列結線を行う直列結線バスバー21と、直列結線組4aの入力側のコイルエンド4eとパワーモジュール31とを結線するAC結線バスバー22と、を、それぞれ、径方向に異なる位置で、周方向に略等間隔で並設し、直列結線バスバー21は、直列結線させる巻線4,4の間で周方向に延在させ、かつ、一端の入力側結線部21aと他端の出力側結線部21bとを、径方向で異なる位置に配置したことを特徴とするモータユニットとした。【選択図】図5

Description

本発明は、モータと、電力制御用のパワーモジュールを搭載したインバータと、を備えたモータユニットに関し、特に、モータのコイルとパワーモジュールとの接続技術に関する。
従来、モータとして、コイルを、多相に接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このようなモータにおいて、コイルの巻線を多相に接続した場合、この巻線どうしの接続、巻線とインバータとの接続をコンパクトに行うことが要求される。そこで、この従来技術では、複数の略C状の相別用の導電部材を複数組み合わせて環状を成し、外径方向に突出したコイル結線用端子を周方向に一定間隔で有し、軸方向に電源側の接続端子を突出したコイル接続体を備えている。そして、モータにおいて、コイルの軸方向位置に、環状のコイル接続体を設置し、コイル結線用端子とコイルとを接続し、モータのハウジングから突出させた接続端子を電源側と接続させている。
特開2003−324883号公報
しかしながら、上記従来技術では、パワーモジュールを備えたインバータをモータに一体に組み付けることを考慮していない。このため、インバータをモータに組み付けた場合に、コイル接続体から軸方向に突出させた接続端子と、パワーモジュールとの接続のための配線が複雑になるとともに、その配線スペースが必要になる。特に、多相の巻線を、並列に有したものでは、パワーモジュールとの接続個所が増え、いっそう配線が複雑になるとともに、配線スペースも増大する。
そして、必要な配線スペースが増加すれば、インバータを組み付けたモータユニット全体の体積も大きくなるという問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、モータの巻線どうしの接続および巻線とインバータとの接続をコンパクトに行うことができるモータユニットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、
パワーモジュールを、周方向に略等間隔で配置したインバータを、モータのコアの軸方向位置に配置し、
前記インバータと前記コアとの間にバスバー基板を設け、
前記バスバー基板に、前記巻線の直列結線を行う直列結線バスバーと、この直列結線した複数の巻線による直列結線組の入力側のコイルエンドと前記パワーモジュールとを結線するモジュール結線バスバーと、を、それぞれ、径方向に異なる位置で、周方向に略等間隔で並設し、
前記直列結線バスバーは、前記直列結線させる前記巻線の間で周方向に延在させ、かつ、一端の入力側結線部と他端の出力側結線部とを、径方向で異なる位置に配置したことを特徴とするモータユニットとした。
本発明のモータユニットでは、モータのコアの軸方向にインバータを配置し、巻線どうしの接続と、巻線とインバータのパワーモジュールとの接続とを、モータのコアとインバータとの間に介在させたバスバー基板により行うようにした。
したがって、巻線どうしの接続、および、巻線とインバータのパワーモジュールとの接続の配線スペースが不要となり、コンパクトに接続することが可能となる。
しかも、バスバー基板では、巻線どうしの直列結線を行う直列結線バスバーと、巻線とパワーモジュールとの接続を行うモジュール結線バスバーとを、径方向に異なる位置で、周方向に略等間隔に配置した。
このため、直列結線バスバーどうしを径方向に重ねたものや、直列結線バスバーとモジュール結線バスバーとを同径位置に配置したものと比較して、バスバー基板における各バスバーの取り回しを単純化して、バスバーの全長を抑えた効率良い配置が可能となる。これにより、コンパクトな配線構造としてモータユニットの小型化を図ることができる。
実施の形態1のモータユニットの概略構造を示す分解斜視図である。 実施の形態1のモータユニットの結線状態の説明図である。 実施の形態1のモータユニットの要部を示す図であり、(a)はステータおよびロータを軸方向から見た正面図、(b)はステータに対するステータコイルの巻き付け状態を示す正面図、(c)はコイルエンドを示すモータの側面図である。 実施の形態1のモータユニットのステータコイルの各巻線とパワーモジュールとの結線関係を示す回路図である。 実施の形態1のモータユニットにおけるバスバー基板と、バスバー基板による巻線の結線状態の説明図である。 実施の形態1のモータユニットのバスバー基板を示す図であって、(a)は各バスバーとコイルエンドおよびAC結線端子と電流センサとの配置を示す斜視図、(b)は断面図である。 実施の形態1のモータユニットにおける巻線のスロットの配置と接続の関係を示す巻線回路図である。 実施の形態2のモータユニットを示す分解斜視図である。 実施の形態3のモータユニットにおけるバスバー基板の各バスバーの配置を示す正面図である。 実施の形態3のモータユニットのステータコイルの巻き付け状態を示す要部の拡大図である。 実施の形態4のモータユニットにおけるバスバー基板の各バスバーの配置を示す正面図である。 実施の形態4のモータユニットのステータコイルの巻き付け状態を示す概略図である。 実施の形態5のモータユニットにおけるバスバー基板の各バスバーの配置を示す正面図である。 実施の形態5のモータユニットにAC結線バスバーにおける接続構造を示す側面図である。 実施の形態6のモータユニットにおけるバスバー基板の各バスバーの配置を示す正面図である。 実施の形態との比較例のバスバー基板を示す正面図である。
以下、本発明のモータユニットを実現する最良の形態を、図面に示す実施の形態に基づいて説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1のモータユニットの構成を説明する。
[モータユニットの全体構成]
図1は、実施の形態1のモータユニットの概略構造を示す分解斜視図であり、モータユニットは、図1に示すように、モータ1とバスバー基板2とインバータ3とを備えた、機電一体ユニット構造としている。
なお、この実施の形態1のモータユニットは、例えば、図示を省略した車両の駆動輪に回転を与えるために車両に搭載されたインホイールタイプのモータユニットとして用いることができる。
まず、モータ1の構成を説明する。
モータ1は、図3(a)に示すように、ロータシャフト11と、ロータ12と、ステータ13と、を備えている。
ロータ12は、ロータシャフト11の外周に固定され、図示を省略した永久磁石を周方向に間隔を空けて埋設した積層鋼板により構成されている。
ステータ13は、ロータ12の外周との間にエアギャップを介して設けられ、略円環状のコア13cを備えている。本実施の形態1のステータ13は、20スロット構造であり、コア13cの内周には、軸心方向に突設されたステータティース14が周方向に一定間隔で配置され、ステータティース14どうしの間に、スロット15が全部で20個形成されている。
さらに、スロット15の位置には、ステータティース14に巻き付けられたステータコイル40が配置されている。なお、ステータティース14およびスロット15について、特定のものを指さない場合には、単にステータティース14、スロット15とする。一方、ステータティース14およびスロット15について、特定のものを指す場合には、図5に示すように、各符号14,15の後ろに、それぞれ、20個の何番目かを示す(1)などのカッコ書き数字を付けて表記する。
本実施の形態1では、ステータコイル40は、ステータティース14に巻き付けて形成した20個の巻線4を、5相2直列2並列で結線した構造としている。
(巻線の結線構造)
次に、ステータコイル40の巻線4の結線構造の概略を図4により説明する。
なお、5相2直列2並列の計20個の巻線4について、特定のものを指さない場合には、単に巻線4と表記する。一方、特定のものを指す場合には、符号4の後ろに、5相2並列のいずれかを示す(U1)(U2)(V1)(V2)(W1)(W2)(X1)(X2)(Y1)(Y2)の符号を付けて表記する。
図4は、ステータコイル40の各巻線4(U1)〜4(Y1)、4(U2)〜4(Y2)の結線状態を示している。
図4に示すように、巻線4は、同相の2個を直列に結線して直列結線組4aを形成し、この直列結線組4aを5組並列に接続して5相2直列の結線構造を形成し、これを2組並列に結線し、さらに、5相2直列2並列結線構造としている。
そして、各直列結線組4aは、それぞれ、パワーモジュール31と中性点バスバー23とに接続している。
すなわち、パワーモジュール31は、直列結線組4aの数だけ設けられており、直列結線組4aのそれぞれを、対応する直列結線組4aに接続している。また、直列結線組4aの、5相の並列接続組ごとに、中性点バスバー23(1)、23(2)に接続している。
なお、10個のパワーモジュール31は、特定のものを指さない場合には、単にパワーモジュール31と表記する。一方、特定のものを指す場合には、符号31の後ろに、5相2並列のいずれかを示す(U1)(U2)(V1)(V2)(W1)(W2)(X1)(X2)(Y1)(Y2)の符号を付けて表記する。
(巻線結線の具体例)
次に、巻線4(U1)〜4(Y1)、4(U2)〜4(Y2)の構成およびその結線の具体例を、巻線4(U1)、4(U1)を代表して図5に基づいて説明する。
図5は、U1相を形成する巻線4(U1)、4(U1)の結線状態を示している。
図において上側の巻線4(U1)は、1つのスロット15(2)を飛ばして2つのステータティース14(1),14(2)に跨って巻き付けている。そして、このような巻き付けを、スロット15を1つ置きに、U1相,W1相,Y1相,V1相,X1相,U2相,W2相,Y2相,V2相,X2相の順に行っている。
また、前述のスロット15(1)の時計回り方向の隣のスロット15(2)には、V2相の巻線4を配置し、1つ置きにX2相、U1相、W1相、Y1相、V1相、X1相、U2相、W2相、Y2相の順に配置している。
したがって、スロット15(1)に配置したU1相の巻線4と直列接続するもう1つのU1相の巻線4(U1)は、スロット15(7)を飛ばして2つのステータティース14(6),14(7)に跨って巻き付けられている。
図7は、実施の形態1のモータユニットにおける巻線4のスロットの配置と接続との関係を示す巻線回路図であり、全部で20のスロット15の内の、12のスロット15における上記の巻線4の接続状態を回路図で表している。
そして、上述の巻き付けにより1つのスロット15には、2相の巻線が径方向に重ねられる。すなわち、巻線4を1つおきに順に巻き付けるため、図示のように、スロット15(1)のU1相のコイルの外径側にX2相の巻線4が重ねられ、その時計回り方向の隣には、V2相のコイルの内径側にY2相の巻線4が重ねられる。
図5において、各スロット15の四角枠が、各巻線4の巻き付け位置に相当し、かつ、各巻線4のコイルエンド4eの配置となっている。具体的には、前述の巻線4(U1)では、入力側のコイルエンド4eの一方が、スロット15(1)の内径側の位置に配置され、出力側のコイルエンド4eがスロット15(3)の外径側の位置に配置される。このように、各巻線4は、それぞれ、2本のコイルエンド4e,4eを、径方向および周方向に異なる位置で、図1、図3(c)に示すように、バスバー基板2の方向に突出させている。
さらに、巻線4は、周方向に5個離れて配置した同相の巻線4と直列に接続している。この接続は、バスバー基板2に設けた直列結線バスバー21により行っている。
(バスバー基板の構成)
次に、バスバー基板2について簡単に説明する。
バスバー基板2は、図1に示すように、軸方向でモータ1とインバータ3との間に介在されている。このバスバー基板2は、前述の同相の巻線4,4の結線、この結線で形成される直列結線組4aの入力側のコイルエンド4eとパワーモジュール31との接続、直列結線組4aの出力側のコイルエンド4eと中性点バスバー23との接続を行う(図4参照)。
このバスバー基板2は、図5に示すように、円環状に形成され、直列結線バスバー21、AC結線バスバー(モジュール結線バスバー)22、中性点バスバー23、電流センサ24を備えている。なお、各バスバー21〜23、および電流センサ24についても、特定のものを指さない場合には、単に21,22,23,24と表記する。一方、特定のものを指す場合には、各符号21〜24の後ろに、5相2並列のいずれかを示す(U1)(U2)(V1)(V2)(W1)(W2)(X1)(X2)(Y1)(Y2)の符号を付けて表記する。
バスバー基板2は、これらの、直列結線バスバー21、AC結線バスバー22、中性点バスバー23を用いて、図4に示す、5相2直列2並列結線を行う。
図5に示すように、直列結線バスバー21は、バスバー基板2の径方向の中央で、周方向に延在され、かつ、周方向に略等間隔で10個並設されている。
AC結線バスバー22は、バスバー基板2において、直列結線バスバー21の内径方向側の位置で、周方向に略等間隔で10個並設されている。
中性点バスバー23は、バスバー基板2において、直列結線バスバー21の外径方向側の位置で、周方向に延在され2個並設されている。
なお、バスバー基板2は、本体が絶縁性を有した樹脂により形成され、各バスバー21〜23は、図6(b)に示すように、バスバー基板2の内部に配索されている。
以下に、各バスバー21,22,23の詳細ならびに結線構造について説明する。
[直列結線バスバーによる結線]
直列結線バスバー21による同相の巻線4,4の直列結線について説明する。
図5に示す直列結線バスバー21(U1)は、スロット15(3)の外径側に配置した巻線4(U1)のコイルエンド4eと、スロット15(6)の内径側に配置した巻線4(U1)のコイルエンド4eとを結線している。
このように、各直列結線バスバー21は、それぞれの周方向両端部の入力側結線部21aと出力側結線部21bとに、周方向に3つ離れたスロット15,15に配置された各コイルエンド4e,4eを結線することで、1組の巻線4,4を直列結線する。
そこで、各直列結線バスバー21は、両端の入力側結線部21aと出力側結線部21bとの径方向および周方向の位置が、接続対象となる巻線4のコイルエンド4e,4eの軸方向延長線上に配置されるように形成されている。すなわち、各直列結線バスバー21は、周方向に、スロット15の略3つ分の長さを有し、かつ、周方向の両端の位置を、スロット15の径方向の深さに相当する寸法だけずらして配置している。
よって、各直列結線バスバー21は、周方向に隣り合うものとのみ、径方向と周方向とに一部のみが重なって配置されている。このため、各直列結線バスバー21を配置するために必要な径方向寸法は、直列結線バスバー21を径方向に2重配置できる寸法程度でよい。
次に、各直列結線バスバー21の入出力側結線部21a,21bと、コイルエンド4eとの結線構造について、図2により、簡単に説明する。
バスバー基板2には、コイルエンド4eとの結線部には、貫通穴2aが穿設されている。そして、前述の入出力側結線部21a,21bは、図2では図示を省略するがこの貫通穴2aに臨んで配置されている。そこで、図2に示すように、コイルエンド4eを貫通穴2aに差し込み、この状態で、貫通穴2aに半田を流し込むことで、各コイルエンド4eと、各直列結線バスバー21との結線を行う。
[AC結線バスバーの結線]
次に、AC結線バスバー22による直列結線組4aの入力側のコイルエンド4eとインバータ3のパワーモジュール31との結線について説明する。
すなわち、前述のように、直列に接続された2個の巻線4,4の2本のコイルエンド4e,4eのうち、内径側に配置された入力側のコイルエンド4eを、バスバー基板2のAC結線バスバー22を介して、パワーモジュール31に接続している。
ここで、インバータ3について説明を加える。
インバータ3は、図4に示すように、ステータコイル40の各直列結線組4aに、それぞれ、電力を供給する10個のパワーモジュール31(U1)〜31(Y1)、31(U2)〜31(Y2)を備えている。すなわち、パワーモジュール31は、相数×並列数だけ設けている。
これら10個のパワーモジュール31(U1)〜31(Y1)、31(U2)〜31(Y2)は、図1に示すように、インバータ3において、周方向に一定の間隔で配置されている。これらパワーモジュール31は、円環状のバスバー基板2と略同径の範囲に設けられている。
AC結線バスバー22は、図5に示すように、バスバー基板2の内周部に、周方向に略等間隔で設けられている。そして、このAC結線バスバー22は、図示のように、周方向に開いた横U字状に形成され、内径側の一端(四角枠表示)がインバータ3に設けたパワーモジュール31に接続され、外径側の一端(丸枠表示)が、巻線4のコイルエンド4eに接続されている。
すなわち、20個のスロット15のうちの1つ置きに配置された10個の内径側のコイルエンド4eに対応してAC結線バスバー22を配置している。そして、AC結線バスバー22に接続される各コイルエンド4eの相がU1〜Y1、U2〜Y2の全ての相となるように、前述の巻線4を配置している。なお、AC件線バスバー22に接続しない残りの10個のスロット15の内径側に配置されたコイルエンド4eは、前述の直列結線バスバー21に接続されるもので、こちらもU1〜Y1、U2〜Y2の全ての相に対応している。
すなわち、AC結線バスバー22の外径側の一端部の位置が、直列結線組4aの入力側のコイルエンド4eの軸方向延長位置であって、このコイルエンド4eと周方向および径方向で略同一位置に配置されている。そして、このコイルエンド4eと、AC結線バスバー22とは、前述の結線構造と同様に、貫通穴2aにコイルエンド4eを差し込み、半田を流し込んで形成したコイル結線部22aにより結線している。
また、AC結線バスバー22とパワーモジュール31とは、後述する両端子25,31aにより行っている。すなわち、AC結線バスバー22の内径側の一端から、図2に示すように、AC結線端子25を軸方向に立ち上げている。一方、各パワーモジュール31からも、軸方向にパワーモジュール端子31aを立ち上げている。両端子25,31aは、周方向および径方向で略同一位置に配置しており、両端子25,31aの先端部を、突き合わせ、半田付けして結線している。
[中性点バスバーによる結線]
次に、上述のように直列結線を行った直列結線組4aと中性点バスバー23との接続について説明する。
前述のように、2個の巻線4,4を直列結線した直列結線組4aの出力側であってスロット15の外径側に配置されたコイルエンド4eを、バスバー基板2の中性点バスバー23に接続している。
中性点バスバー23(1)(2)は、図5および図4に示すように、5相並列接続の直列結線組4aを接続するもので、周方向に2個並設されており、符号の(1)(2)は、その並列接続のいずれかを表す。
これらの中性点バスバー23(1)、23(2)は、図5に示すように、バスバー基板2の外周部に、それぞれ、半周分に満たない長さで周方向に延在されている。そして、各中性点バスバー23は、コイル結線部23a(U1)、23a(V1)、23a(W1)、23a(X1)、23a(Y1)、23a(U2)、23a(V2)、23a(W2)、23a(X2)、23a(Y2)を備えている。これらの各コイル結線部23aは、それぞれ、巻線4の外径方向側に配置されたコイルエンド4eの軸方向位置であって、このコイルエンド4eと、径方向および周方向に重なる位置に配置されている。
なお、各中性点バスバー23は、図示を省略したモータカバーを介して、図示を省略した車体に接地させている。
また、コイルエンド4eと、中性点バスバー23の各コイル結線部23aとの接続も、図2に示すように、コイル結線部23aの位置に設けた貫通穴2aにコイルエンド4eを差し込み貫通穴2aに半田を流し込んで(半田付け)結線している。
[電流センサ]
電流センサ24は、図5に示すように、バスバー基板2の内周部において、AC結線バスバー22に3辺を囲まれて配置されている。なお、図6に示すように、AC結線バスバー22および前述の直列結線バスバー21が、バスバー基板2の内部に配索されているのに対し、電流センサ24は、バスバー基板2において、軸方向でインバータ3側の表面上に実装されている。なお、バスバー基板2の基板部分は、絶縁性の樹脂により形成され、各バスバー21,22を流れる電流を絶縁している。
また、電流センサ24は、ホール素子を用いており、AC結線バスバー22に電流が流れたときに、面直方向に鎖交する磁束を検知することで、電流を検出する。そして、AC結線バスバー22が、電流センサ24の3辺を囲むように配置していることで、単に1辺に沿って配置したものよりも、このAC結線バスバー22への通電により生じる磁束を、より確実に検出する。
(実施の形態1の作用)
次に、実施の形態1の作用を説明する。
ステータ13の製造時には、コア13cにステータコイル40を巻き付ける。この際に、ステータコイル40を20個に分けて巻き付けることで、20個の巻線4を形成する。そして、各巻線4において入力側のコイルエンド4eおよび出力側のコイルエンド4eを、それぞれ、軸方向の一方であって組付時にバスバー基板2およびインバータ3が配置される方向に突出させる(図3(c)参照)。また、各巻線4は、それぞれ、1個のスロット15を飛び越えて次のスロット15に巻き付けるとともに、これを周方向に1個ずつずらして巻き付けていくことにより、1つの巻線4の両端のコイルエンド4e,4aは、それぞれ、径方向の位置を異ならせて配置する。
すなわち、図5において各ステータティース14の間の各スロット15の位置のU1〜X1、U2〜X2の表示位置が、それぞれ、各相の巻線4のコイルエンド4eの位置に対応している。
U1相の巻線4(U1)を例に挙げれば、図において略12時の位置のスロット15(1)の内径側に入力側のコイルエンド4eが配置され、時計回り方向で1つ飛ばした位置のスロット15(3)の外径側に出力側のコイルエンド4eが配置される。
したがって、図2に示すように、コア13cに対し、バスバー基板2を組み付ける際に周方向の位置を予め設定された位置に配置させた後、各コイルエンド4eを、バスバー基板2の対応する位置に形成した貫通穴2aに挿通する。これらの貫通穴2aには、図6に示すように、各直列結線バスバー21の各結線部21a,21bが配置され、かつ、各AC結線バスバー22のコイル結線部22aが配置されているとともに、図外の中性点バスバー23のコイル結線部23aが配置されている。
そこで、各貫通穴2aに半田を流し込むことで、各コイルエンド4eと、各直列結線バスバー21、各AC結線バスバー22、各中性点バスバー23との結線を行うことができる。
この結線作業により、一対の巻線4,4の直列結線と、この一対の巻線4,4による直列結線組4aの入力側とこれに対応する相のパワーモジュール31との結線と、直列結線組4aの出力側と中性点バスバー23との結線と、を同時に行うことができる。
(実施の形態1の効果)
以下に、実施の形態1のモータユニットの効果を列挙する。
1)実施の形態1のモータユニットは、
モータ1と、
このモータ1に円環状に設けられ、ステータティース14の間にスロット15を有するコア13cと、
前記ステータティース14に巻き付けられてスロット15に配置され、直列結線された複数相の直列結線組4aを有する巻線4と、
前記直列結線組4aに、それぞれ独立して接続されるパワーモジュール31を備えたインバータ3と、
を備えたモータユニットにおいて、
前記パワーモジュール31を、周方向に略等間隔で配置した前記インバータ3を、前記コア13cの軸方向位置に配置し、
前記インバータ3と前記コア13cとの間にバスバー基板2を設け、
前記バスバー基板2に、前記巻線4,4の直列結線を行う直列結線バスバー21と、前記直列結線組4aの入力側のコイルエンド4eと前記パワーモジュール31とを結線するモジュール結線バスバーとしてのAC結線バスバー22とを、それぞれ、径方向に異なる位置で、周方向に略等間隔で並設し、
前記直列結線バスバー21は、前記直列結線させる巻線4,4の間で周方向に延在させ、かつ、一端の入力側結線部21aと他端の出力側結線部21bとを、径方向で異なる位置に配置したことを特徴とする。
上記のように、本発明では、一対の巻線4,4どうしの直列結線ならびにパワーモジュール31と直列結線組4aとの結線を、バスバー基板2に設けた直列結線バスバー21およびAC結線バスバー22により行うようにした。このため、上記の結線を1平面で行うことができ、複数の結線用のコイルを軸方向や周方向に取り回す場合と比較して、モータユニットの軸方向寸法を抑えて、モータユニットの小型化を図ることができる。
しかも、バスバー基板2では、直列結線バスバー21およびAC結線バスバー22を周方向に略等間隔で配置した。
このため、周方向に略等間隔に配置したパワーモジュール31と、巻線4,4による直列結線組4aとの位相を一致させて配置可能であり、両者の結線に必要なスペースを抑え、バスバー基板2の小型化が可能である。
さらに、直列結線バスバー21の入力側結線部21aと出力側結線部21bとの径方向の位置を異ならせることにより、直列結線バスバー21を交差させることなく、周方向に等間隔に分散配置させることが可能である。これにより、この直列結線に必要な軸方向および径方向の寸法を抑え、バスバー基板2の小型化が可能となる。
加えて、バスバー基板2の小型化により、モータユニットの小型化も可能となる。
特に、本実施の形態1では、直列結線バスバー21を、両結線部21a,21bを最短で結ぶように周方向に延在させている。このため、図16に示すように、直列結線バスバー021、AC結線バスバー022、中性点バスバー023を、折曲部を挟んで径方向および周方向に延在したものと比較して、径方向に必要なスペースを抑えることができ、上記効果をより顕著に得ることができる。
さらに、パワーモジュール31を周方向に略等間隔で配置したため、パワーモジュール31を1個所にまとめて配置したものと比較して、放熱性にも優れる。
2)実施の形態1のモータユニットは、
前記バスバー基板2に、前記直列結線組4aへの通電を検出する電流センサ24を実装したことを特徴とする。
バスバー基板2に電流センサ24を設けたため、電流センサ24を、インバータ3やモータ1に搭載したものや、電流センサ24を搭載する基板を別途設けるものと比較して、効率良く搭載でき、モータユニットの軸方向寸法の短縮が可能である。
加えて、本実施の形態1では、電流センサ24を周方向に略等間隔に配置したことで、電流センサ24どうしの距離を確保して、ノイズ影響を抑えて検出精度の向上を図ることができる。
また、電流センサ24が磁束を検出する対象のAC結線バスバー22は、20スロットの巻線4に対して、周方向に1つ置きに接続しているため、一部に連続して接続する配置としたものよりも、電流センサ24の設置スペースを確保しやすい。
3)実施の形態1のモータユニットは、
前記バスバー基板2の前記直列結線バスバー21および前記AC結線バスバー22の設置位置と径方向に異なる位置に、前記直列結線組4aの出力側のコイルエンド4eと接地側とを接続する中性点バスバー23を設けたことを特徴とする。
直列結線バスバー21、AC結線バスバー22、中性点バスバー23とを、それぞれ、径方向に異なる位置に配置することにより、これらを同径方向位置に混在して設けた場合よりも、効率良く各バスバー21,22,23を設置することができる。
さらに、バスバー基板2に電流センサ24を搭載したものでは、電流センサ24に対するノイズ源との距離を径方向に確保して、ノイズ影響を抑えることができる。
4)実施の形態1のモータユニットは、
前記巻線4の両端のコイルエンド4e.4eを、異なるスロット15で異なる径方向位置に配置し、
前記直列結線バスバー21の前記入力側結線部21aと前記出力側結線部21bとを、それぞれ、接続対象の前記コイルエンド4e,4eと、径方向および周方向位置を略一致させて配置したことを特徴とする。
したがって、コイルエンド4e,4eの軸方向に、両結線部21a,21bを配置させることができ、結線に要するスペースの省スペース化を図ることができるとともに、結線作業の容易化を図ることができる。
5)実施の形態1のモータユニットは、
前記電流センサ24を、前記バスバー基板2の表面に実装したことを特徴とする。
したがって、バスバー基板2の全体の厚み寸法は、バスバー基板2の厚みに、電流センサ24の厚みを加えた寸法とすることができる。これにより、モータユニットの軸方向寸法を抑えることができる。
6)実施の形態1のモータユニットは、
前記コア13cを、20スロット構造とし、巻線4を、5相2直列2並列結線構造としたことを特徴とする。
このように、多スロット巻き構造としたことにより、モータ1を滑らかに回転させることができる。
(他の実施の形態)
次に、他の実施の形態のモータユニットについて説明する。
なお、他の実施の形態を説明するのにあたり、実施の形態1と共通する構成には実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略し、実施の形態1との相違点のみ説明する。
(実施の形態2)
図8に示す実施の形態2のモータユニットについて説明する。
図8は実施の形態2のモータユニットを示す分解斜視図であって、この実施の形態2のモータユニットは、バスバー基板2とモータ1との間に導電性を有する隔壁としてのロータ軸受ブラケット200を設けた例である。
ロータ軸受ブラケット200は、導電性を有するアルミニウム製であり、円盤状でインバータ3とモータ1との間を遮断する隔壁部201と、図示を省略したロータシャフト(11)を支持する円筒状の軸受部202と、を備えている。
また、隔壁部201には、コイルエンド4eを貫通させる複数の貫通穴201aが、コイルエンド4eの軸方向に配置されるように設けられている。
(実施の形態2の作用)
まず、組付時について説明する。
モータ1の組み付け時には、ロータ軸受ブラケット200をモータ1側に組み付け、ロータシャフト11を支持する状態としたのちに、バスバー基板2およびインバータ3をモータ1に組み付ける手順となる。
したがって、バスバー基板2を、ロータ12の組み付け前にモータ1に組み付けることはなく、バスバー基板2に、ロータ12を通過させることのできる内径の貫通穴を形成することが不要となる。
よって、このようなロータ12を通過させる貫通穴を形成する場合と比較して、同一外径のバスバー基板2における、各バスバー21〜23および電流センサ24の設置面積を広く確保することができる。これにより、各バスバー21〜23および電流センサ24の設置自由度が向上し、特に、電流センサ24がノイズ影響を受けにくい配置とするのに有効となる。
次に、モータ1の駆動時について説明する。
モータ1の駆動時には、ロータ軸受ブラケット200の隔壁部201は、導電性を有することから、モータ1において生じた磁束は、隔壁部201に沿って流れ、バスバー基板2側に通過するのを妨げる。
したがって、バスバー基板2に実装した電流センサ24に対して、ロータ軸受ブラケット200が磁気シールドとして機能し、電流センサ24が、モータ1側の磁束による影響を抑えることができる。
2-1)実施の形態2のモータユニットは、
前記バスバー基板2と前記モータ1との間に、前記巻線4の通電時に生じる磁束が前記バスバー基板2側に通過するのを妨げる隔壁部201を配置したことを特徴とする。
したがって、上記のように、ロータ軸受ブラケット200が磁気シールドとして機能し、電流センサ24が、モータ1側の磁束による影響を抑えることができる。
加えて、バスバー基板2における、各バスバー21〜23および電流センサ24の設置面積を広く確保して、各バスバー21〜23および電流センサ24の設置自由度の向上を図ることができる。これにより、各バスバー21〜23を、電流センサ24のノイズ影響を抑制可能な位置に配置するのに有効となる。
なお、実施の形態2にあっても、実施の形態1において説明した1)〜6)の効果を奏する。
(実施の形態3)
図9、図10に示す実施の形態3のモータユニットについて説明する。
なお、図9は実施の形態3のモータユニットのバスバー基板302の正面図であり、図10は実施の形態3のステータ313のステータティース14およびスロット15を示す正面図である。
この実施の形態3は、巻線4を、3相2直列2並列結線とした例である。
実施の形態3では、巻線4は、図10のステータ313の要部に示すように、それぞれ、1つのステータティース14に巻き付けている。そして、コイルエンド4eは、図10において丸枠で囲んで相を表すU1、U1、V2,V2を表示する位置、すなわち、隣り合うスロット15において、径方向に異なる位置に配置している。
そして、本実施の形態3では、巻線4の相の配置は、図9に示すように、周方向にU1、V2、W1、U1、V1、W1、U2、V1、W2、U2、V2、W2の順に配置している。すなわち、直列接続する巻線4は、ステータティース14を2つ飛ばして配置し、かつ、共通の中性点バスバー23に接続する巻線4は、時計回り方向でU相、W相、V相の順に配置している。
また、図示は省略するが、実施の形態3では、パワーモジュール31は、相数×並列数である、6個設けている。よって、バスバー基板302では、内周縁部に、AC結線バスバー22および電流センサ24を、周方向に略等間隔で配置している。なお、AC結線バスバー22の形状および電流センサ24の実装状態は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、実施の形態3と実施の形態1との相違点は、相数の違いであり、この実施の形態3にあっても、実施の形態1で説明した1)〜5)の効果を奏する。
(実施の形態4)
次に、実施の形態4のモータユニットを図11、図12に基づいて説明する。
実施の形態4は、バスバー基板402において、実施の形態1とは逆に、AC結線バスバー422および電流センサ24を外周部に配置し、中性点バスバー423を内周部に配置した例である。
そして、この実施の形態4では、電流センサ24を、直列結線バスバー421およびその両結線部21a,21bよりも外径方向側に配置している。
また、AC結線バスバー422は、電流センサ24の外周側の3辺を囲むように略U字状に折曲している。
さらに、直列結線バスバー421およびAC結線バスバー422の径方向の配置の違いにより、巻線4のコイルエンド4e,4eの径方向の位置を、実施の形態1とは逆に、入力側結線部21aを内径側に、出力側結線部21bを外径側に配置している。
次に、実施の形態4のモータユニットの効果を説明する。
4-1)実施の形態4のモータユニットは、
前記電流センサ24を、前記直列結線バスバー421の両結線部21a,21bよりも外径方向側に配置したことを特徴とする。
したがって、電流センサ24を、バスバー基板402の内周に配置したものと比較して、電流センサ24どうし間の周方向距離を大きく確保可能となり、電流センサ24が、異なる相の電流で発生した磁束によるノイズの影響を受けるのを抑制できる。
なお、実施の形態4にあっても、実施の形態1にて説明した1)〜5)の効果を奏する。
(実施の形態5)
次に、実施の形態5のモータユニットを、図13、図14に基づいて説明する。
実施の形態5のモータユニットは、実施の形態4の変形例であり、電流センサ24をバスバー基板502の外周部に配置するとともに、直列結線バスバー521に電流が流れるのにより生じる磁束を検出するようにした例である。
すなわち、電流センサ24は、実施の形態4と同様に、バスバー基板502の外周部であって、直列結線バスバー521の両結線部21a,21bよりも外径方向側に配置している。また、直列結線バスバー521は、その中間部を、電流センサ24の外径側位置に配索させており、図13に示すように、電流センサ24の外径方向側と周方向側との3辺を囲むように略U字状に折曲させている。
また、実施の形態5では、AC結線バスバー522としては、図13、図14に示すように、コイルエンド4eと接続する部分のみを有し、周方向寸法は、極めて短い寸法に形成している。そして、AC結線バスバー522から、図14に示すAC結線端子525をパワーモジュール31の方向に起立させている。
したがって、実施の形態5では、電流センサ24の内径方向に、AC結線バスバー522に接続されるコイルエンド4eと、AC結線端子525とが、径方向の内外に配置されている。なお、図14において矢印OUTが外径方向を示し、矢印Ceが、軸方向でインバータ3の方向を示している。
以上のように構成した実施の形態5のモータユニットでは、電流センサ24は、直列結線バスバー521への通電により生じる電流センサ24に直交する向きの磁束を検出することで通電を検出する。
また、このとき、AC結線バスバー522の通電方向は、軸方向(図14において矢印Ce方向)となり、この通電による磁束は、電流センサ24の表面に直交する方向には殆ど生じず、電流センサ24により検出され難く、ノイズ影響を受け難い。
以上説明した実施の形態5のモータユニットは、下記の効果を奏する。
5-1)実施の形態5のモータユニットは、
直列結線バスバー521を、電流センサ24の周囲を囲むように折曲させたことを特徴とする。
このように、電流センサ24は、直列結線バスバー521の通電により生じる磁束により電流を検出する。
さらに、AC結線バスバー522は、実施の形態1〜4のように、バスバー基板502の径方向および周方向に延在させていないため、電流センサ24のノイズ成分が1つ減ることになり、電流センサ24が、ノイズ影響を受け難くなる。
(実施の形態6)
次に、実施の形態6のモータユニットを図15に基づいて説明する。
この 実施の形態6のモータユニットは、実施の形態5の変形例であり、電流センサ24が、周方向に隣り合って配置された直列結線バスバー621の通電によるノイズ影響を受け難くしたものである。
具体的には、直列結線バスバー621の配置が実施の形態5と異なり、これを周方向に隣り合うX2相の直列結線バスバー621(X2)と、U1相の直列結線バスバー621(U1)およびV2相の直列結線バスバー621(V2)と、に基づいて説明する。
直列結線バスバー621(X2)の周方向に隣り合う直列結線バスバー621(V2)および直列結線バスバー621(U1)は、それぞれ、周方向に延在されて、直列結線バスバー621(X2)と周方向に重なる周方向延在部21v,21uを備えている。
そして、電流センサ24(X2)は、バスバー基板602の表面において、両周方向延在部21v,21uに対して直交する領域6a,6bの範囲外に配置されている。
したがって、電流センサ24(V2)は、領域6a,6b内に設置した場合と比較して、直列結線バスバー621(V2)、621(U1)への通電時に、周方向延在部21v,21uにより生じる磁束の影響を受け難くなっている。
実施の形態6のモータユニットは、下記の効果を奏する。
6-1)実施の形態6のモータユニットは、
前記電流センサ24を、電流検出対象の直列結線バスバー621に周方向に隣接する直列結線バスバー621において周方向に延在される部分である周方向延在部21v,21uの直交方向の領域6a,6bの範囲外に配置したことを特徴とする。
したがって、電流センサ24は、隣り合って配置された直列結線バスバー621に通電した際に、周方向延在部21v,21uにて生じた磁束によるノイズ影響を軽減することができる。
以上、本発明のモータユニットを実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施の形態では、5相2直列2並列結線構造、3相2直列2並列結線構造のものを示したが、巻線の結線構造としては、これに限定されるものではなく、相数、直列に結線数、並列数は、実施の形態にて示した数以外のものにも適用できる。
また、実施の形態5,6では、直列結線バスバーは、電流センサの外径方向側の辺を含んで囲むようにしたが、これとは逆に内径方向側の辺を含んで囲むように形成してもよい。
1 モータ
2 バスバー基板
3 インバータ
4 巻線
4a 直列結線組
4e コイルエンド
13c コア
14 ステータティース
15 スロット
21 直列結線バスバー
21a 入力側結線部
21b 出力側結線部
22 AC結線バスバー(モジュール結線バスバー)
22a コイル結線部
23 中性点バスバー
23a コイル結線部
24 電流センサ
31 パワーモジュール
40 ステータコイル
201 隔壁部
302 バスバー基板
402 バスバー基板
421 直列結線バスバー
422 AC結線バスバー
423 中性点バスバー
502 バスバー基板
521 直列結線バスバー
522 AC結線バスバー
602 バスバー基板
621 直列結線バスバー

Claims (9)

  1. モータと、
    このモータに円環状に設けられ、周方向にティースおよびスロットを有するコアと、
    前記ティースに巻き付けられてスロットに配置され、直列結線された複数相の直列結線組を有する巻線と、
    前記直列結線組に、それぞれ独立して接続されるパワーモジュールを有するインバータと、
    を備えたモータユニットにおいて、
    前記パワーモジュールを、周方向に略等間隔で配置した前記インバータを、前記コアの軸方向位置に配置し、
    前記インバータと前記コアとの間にバスバー基板を設け、
    前記バスバー基板に、前記巻線の直列結線を行う直列結線バスバーと、前記直列結線組の入力側のコイルエンドと前記パワーモジュールとを結線するモジュール結線バスバーと、を、それぞれ、径方向に異なる位置で、周方向に略等間隔で並設し、
    前記直列結線バスバーは、前記直列結線させる前記巻線の間で周方向に延在させ、かつ、一端の入力側結線部と他端の出力側結線部とを、径方向で異なる位置に配置したことを特徴とするモータユニット。
  2. 請求項1に記載のモータユニットにおいて、
    前記バスバー基板に、前記直列結線組への通電を検出する電流センサを実装したことを特徴とするモータユニット。
  3. 請求項1または請求項2に記載のモータユニットにおいて、
    前記バスバー基板の前記直列結線バスバーおよび前記モジュール結線バスバーの実装位置と径方向に異なる位置に、前記直列結線組の出力側のコイルエンドと接地側とを接続する中性点バスバーを設けたことを特徴とするモータユニット。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のモータユニットにおいて、
    前記巻線の両端のコイルエンドを、異なるスロットで異なる径方向位置に配置し、
    前記直列結線バスバーの前記入力側結線部と前記出力側結線部とを、それぞれ、接続対象の前記コイルエンドと、径方向および周方向位置を略一致させて配置したことを特徴とするモータユニット。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のモータユニットにおいて、
    前記バスバー基板と前記モータとの間に、前記巻線の通電時に生じる磁束が前記バスバー基板側に通過するのを妨げる隔壁を配置したことを特徴とするモータユニット。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のモータユニットにおいて、
    前記電流センサを、前記バスバー基板の表面に実装したことを特徴とするモータユニット。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のモータユニットにおいて、
    前記電流センサを、前記直列結線バスバーの両結線部よりも外径方向側に配置したことを特徴とするモータユニット。
  8. 請求項7に記載のモータユニットにおいて、
    前記直列結線バスバーを、前記電流センサの周囲を囲むように折曲させたことを特徴とするモータユニット。
  9. 請求項7または請求項8に記載のモータユニットにおいて、
    前記電流センサを、電流検出対象の前記直列結線バスバーに周方向に隣接する前記直列結線バスバーにおいて周方向に延在される部分の直交方向の領域の範囲外に配置したことを特徴とするモータユニット。
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