JP2016039672A - 電動オイルポンプ装置 - Google Patents

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    • H02K11/40Structural association with grounding devices

Abstract

【課題】モータハウジング内に配置されたコントローラの発熱による温度上昇を抑えるとともに、コントローラで発生するノイズの伝播を防止できる電動オイルポンプ装置を提供する。【解決手段】金属ケース33は、ロータ6を覆ってステータ5の内周面に固定され、径方向外周に突出した前端部がモータハウジング17内周面に固定される。前端部は、ボルト31によりポンプハウジング15を挟持して、ポンププレート14に締結固定される。金属ケース33内には、絶縁性液体である油36が密閉され、油没したロータ6が回転駆動される。制御基板26の前面には、金属ケース33との間に軸線方向に熱伝導性部材の放熱シート34が密着して配置され、電子回路部品22が発生する熱を金属ケース33に伝達する。制御基板26の前面のグランドライン37には、板ばね式のコンタクト35が固着され、金属ケース33の後面に押圧接触して電気的に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動オイルポンプ装置に関し、特に、自動車のトランスミッションなどに油圧を供給する油圧ポンプとして使用される電動オイルポンプ装置に関するものである。
従来、電動オイルポンプ装置の具体的一例には、流体(油)を循環させるオイルポンプとオイルポンプを駆動する電動モータとを組み合わせたものがある。電動モータとオイルポンプとが回転軸を共用し、オイルポンプの中心軸方向に並んで配置され、モータハウジングをポンプハウジングに一体に結合して小型、軽量としている。また、この電動オイルポンプ装置には、モータハウジングのオイルポンプとは反対側に電動モータを収容するモータ室を形成し、このモータ室にモータ制御用のコントローラを収納するようにしたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−189013号公報
この特許文献1の電動オイルポンプ装置によれば、モータハウジング内に形成された密閉状のモータ室に電動モータが内蔵されており、モータ室より後側の隔壁と蓋との間の空間にコントローラの基板が配置されている。冷却用液体である油がモータ室内に密封され、この油により発熱している電動モータが冷却され、電動モータおよびモータ室内の温度上昇が防止されるようになっている。また、コントローラの基板がステータを形成する樹脂製のインシュレータに取り付けられ、外部からハーネスが複数のピンを備えたコネクタを介してコントローラに電気的に接続されている。
しかしながら、上記のような電動オイルポンプ装置は、自動車のトランスミッションに直接取付けられることで高温環境下での作動となり、特に、コントローラは樹脂製のモータハウジング内に配置されるため、放熱性が悪くなり温度上昇する。このため、コントローラを構成する基板上に搭載された電子回路部品、例えば、FETなどのスイッチング素子の自己発熱量が大きくなり、スイッチング素子の耐熱温度を超え、コントローラが誤動作、あるいはスイッチング素子が破損する可能性がある。その結果、電動オイルポンプ装置が作動停止にいたるおそれがある。また、コントローラの基板の電源のグランドラインは、オイルポンプや電動モータの金属部材とは直接的に接続されていないので、FETのスイッチング動作などによりコントローラで発生する高周波ノイズがハーネスへ伝播し、自動車の耐ノイズ性能を低下させる場合がある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、モータハウジング内に配置されたコントローラの発熱による温度上昇を抑えるとともに、コントローラで発生するノイズの伝播を防止できる電動オイルポンプ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電動オイルポンプ装置において、ポンププレートとポンプハウジングとの間に形成されたポンプ室にポンプロータが回転軸線回りに回転可能に支承されたオイルポンプと、前記オイルポンプに回転軸線方向に隣接して設けられ、前記ポンプロータを回転駆動する電動モータと、前記ポンプハウジングに回転可能に軸承され、前記ポンプロータと前記電動モータのロータとを連結する回転軸と、前記電動モータを収納するモータハウジングに前記オイルポンプの反対側に形成され、前記回転軸線方向に外側の開口部をカバーで覆われた空間に収納され、前記電動モータを駆動制御するコントローラと、前記電動モータのステータと前記ロータとの径方向の隙間に配置される金属部材と、前記金属部材と、前記コントローラを構成する制御基板との前記回転軸線方向の間に密着して配置されるシート状の放熱部材と、を備え、前記金属部材は、前記回転軸線方向の一端部が前記制御基板に前記放熱部材を介して熱伝導可能に接続され、他端部が前記ポンプハウジングに熱伝導可能に接続されることを要旨とする。
上記構成によれば、ステータとロータとの径方向隙間に配置されロータを覆う金属部材は、回転軸線方向の一端部がコントローラの制御基板と放熱部材とを介して接触し、他端部が熱伝導性のよいポンプハウジングに接触して固定される。このため、制御基板での発熱を放熱部材および金属部材を通してポンプハウジングおよびポンププレートに伝導させることができる。この結果、制御基板に搭載された電子回路部品の発熱による温度上昇を抑え、電子回路部品の破損やコントローラの誤動作、あるいは電動オイルポンプ装置の作動停止を防止することが可能となる。また、電子回路部品の発熱素子を冷却するための部品を追加する必要がなく放熱性が向上するので、コントローラの小型、低コスト化を図ることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動オイルポンプ装置において、前記金属部材は、有底円筒状に形成され、前記ロータを油没させて覆うとともに、油に接触して熱伝導させることを要旨とする。
上記構成によれば、金属部材は、有底円筒状に形成されるので、内部にロータを配設して油を密閉させることができる。このため、コントローラの制御基板の発熱は金属部材を介して接触した比較的低温の油に伝導される。この結果、制御基板に搭載された電子部品の発熱による温度上昇を抑え、電子回路部品の破損やコントローラの誤動作、あるいは電動オイルポンプ装置の作動停止を防止することが可能となる。さらに、金属部材および油により電動モータの温度上昇が防止される。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ装置において、前記制御基板は、前記金属部材に前記回転軸線方向に対向する面にグランドラインと電気的に接続された板ばねからなる接触子を有しており、前記接触子は、前記金属部材に押圧され電気的に接続され、前記制御基板から前記金属部材を介して前記ポンプハウジングおよび前記ポンププレートに繋がるグランド経路を形成することを要旨とする。
上記構成によれば、制御基板のグランドラインに板ばね式の接触子が接続され、金属部材に押圧接触するので、コントローラから金属部材を介してポンプハウジングおよびポンププレートへ繋がるグランド経路を形成することができる。このため、コントローラで発生する高周波ノイズが接触子を通って金属部材内を伝播し、ポンプハウジングおよびポンププレートから車体グランドへ流される。この結果、電動オイルポンプ装置のエミッションノイズの外部への輻射を抑えることができる。
本発明によれば、モータハウジング内に配置されたコントローラの発熱による温度上昇を抑えるとともに、コントローラで発生するノイズの伝播を防止できる電動オイルポンプ装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る電動オイルポンプ装置の概略構成を示す縦断面図。 図1における熱の伝導経路を示す概略図。 (a)、(b)は、図1におけるノイズの伝播経路を示す概略図。
以下、本発明の実施の形態に係る電動オイルポンプ装置について、図に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電動オイルポンプ装置1の概略構成を示す縦断面図である。電動オイルポンプ装置1は、例えば、自動車のトランスミッション用の油圧ポンプとして用いられ、図1に示すように、オイルポンプ(例えば、内接ギヤポンプ)2とオイルポンプ2を回転駆動する電動モータ3とがハウジング内に一体化され収納されている。なお、電動モータ3は、3相巻線を有するセンサレスブラシレスモータが使用されている。また、電動モータ3を駆動制御するコントローラ(ECU)4も電動モータ3に隣接してハウジング内に組み込まれている。
電動オイルポンプ装置1は、ポンププレート14の外周に突出した図示しない複数のフランジ部を介してトランスミッションやエンジンケースに、取付け穴を挿通して回転軸線中心に対して周方向に配置された図示しない複数のボルトで締結して固定されている。なお、以下の説明において、図面の左側を前、同右側を後とする。
オイルポンプ2は、ここではトロコイド曲線型ポンプが用いられている。トロコイド歯形を有する内歯を備えたアウタロータ11の内周側に、外歯を備えたインナロータ12を噛み合わせ、ポンプハウジング15内にこれらのアウタロータ11およびインナロータ12からなるポンプロータを偏心して回転軸線回りに回転自在に配置したものである。
インナロータ12は、回転軸7における後述する電動モータ3のロータ6を形成した部分より前方に寄った部分に外嵌固着されて、この回転軸7とともに回転するようになっている。アウタロータ11は、このインナロータ12の外歯よりも1歯多い内歯を備え、回転軸7に対して偏心した位置を中心にポンプハウジング15内で回転自在となるように配置されている。また、インナロータ12は、外歯がこのアウタロータ11の内歯に全周の一部で噛み合うとともに、各外歯がこのアウタロータ11の内面に全周の各所でそれぞれほぼ内接しながら回転するようになっている。
したがって、電動モータ3により回転軸7が回転駆動されると、このオイルポンプ2のアウタロータ11およびインナロータ12の間隙の容積が回転軸7の1回転の間に拡大と縮小を繰り返す。ここで、ポンププレート14およびポンプハウジング15には、吸入ポート、および吐出ポート(ともに図示せず)が形成され、ポンププレート14には、吸入ポートに連通する吸入口、および吐出ポートに連通する吐出口(ともに図示せず)が形成されている。これにより、アウタロータ11およびインナロータ12の間隙に通じるポンププレート14に回転軸線方向(以下、軸線方向という)に貫通して設けられた吸入口から吸入ポートを経由して、吐出ポートから吐出口に向けて作動油(油)を送り出すポンプ動作が行われることになる。また、吸入口および吐出口は、図示しない外部の油圧配管と接続され、吸入油路から吐出油路を通って油が流れる。
電動オイルポンプ装置1のハウジング本体は、ポンププレート14、ポンプハウジング15、モータハウジング17、およびカバー20により構成されている。オイルポンプ2のハウジングを構成するポンププレート14およびポンプハウジング15は、金属製の非磁性材料(例えば、アルミダイカストなど)により形成されている。電動モータ3を収容するモータハウジング17およびカバー20は、熱可塑性樹脂材料(例えば、PPS、PBT樹脂など)により形成されている。
モータハウジング17は、円筒形状をなし、その前端がOリング32を介してポンプハウジング15の後面外周寄りの部分に固定されている。モータハウジング17の後端開口部が、カバー20により塞がれている。ここで、モータハウジング17およびカバー20は、防水ハウジングとして形成されている。
ポンプハウジング15は、径方向に広がりを持つ厚肉板状のケースであり、その中心に、前部が開口したポンプ室13が形成されている。ポンプハウジング15の前面に、ポンププレート14がOリング16を介して固定され、ポンプ室13の前面が塞がれている。ポンプ室13にオイルポンプ2のポンプロータが支承され、ポンプロータを構成するアウタロータ11がポンプ室13内に回転自在に収容され、アウタロータ11の内側に、これと噛み合うインナロータ12が配置されている。
電動モータ3は、回転するロータ6と、このロータ6の外周面の外側にモータハウジング17に固定されたステータ5とで構成されている。ロータ6は、回転軸7の外周面に、例えば、複数個の永久磁石8を周方向に沿って並べて配置して形成したものである。回転軸7は、電動モータ3とオイルポンプ2とで共用する金属製の回転駆動軸であり、ポンプハウジング15に軸承されている。
ポンプハウジング15の後端面の中心に、モータハウジング17より小径の円筒部が一体に形成され、円筒部内の後部に設けられた軸受23,24により、前後方向に延びる回転軸7が片持ち支持されている。本実施形態では、軸受23,24は、前後に隣接する2個の転がり軸受である玉軸受からなり、両軸受23,24の内輪が回転軸7に固定され、外輪がポンプハウジング15の円筒部に固定されている。回転軸7の前部は、ポンプハウジング15の後壁に形成された穴の部分を挿通してポンプ室13内に進入して、その先端部がインナロータ12に回転可能に連結されている。また、円筒部内周の軸受23,24より前側の部分と回転軸7との間に、オイルシール25が設けられている。
ポンプハウジング15の円筒部より後方に突出した回転軸7の後端部に、電動モータ3を構成するロータ6が固定されている。ロータ6は、回転軸7の後端部から半径方向に延び、かつ軸受23,24の外周を囲む円筒状に形成され、その外周に永久磁石8が設けられている。さらに詳細には、ロータ6は、ロータコア10の穴の開いた円板部27と、その外周に一体に形成されたロータ円筒部28とからなり、円板部27の内周が回転軸7に固定され、ロータ円筒部28の外周に永久磁石8が固着されている。回転軸7、ロータ6およびオイルポンプ2のインナロータ12を含む回転部分の重心の軸線方向位置が、軸受23,24の軸線方向範囲内にある。本実施形態では、上記重心の軸線方向位置が、軸受23,24を構成する2個の玉軸受の間にある。
ステータ5は、ロータ6の外周面の外側にわずかな隙間(以下、エアギャップという)を介してステータコア9の内向きの突極(ティース)を複数配置している。このステータコア9の各ティースには、それぞれコイル19が巻回されている。ここで、コイル19をステータコア9から絶縁するために、ステータコア9の軸線方向両端側から樹脂製のインシュレータ18が装着されている。
ステータ5とロータ6との径方向のエアギャップには、有底円筒状に形成された金属材料(例えば、ステンレス合金など)からなる金属ケース(金属部材)33が配置されている。金属ケース33は、ロータ6を覆ってステータ5の内周面側に固定され、径方向外周に屈曲して延びた円板状の前端部は、前面がポンプハウジング15の後面に密着してモータハウジング17円筒部に固定されている。金属ケース33の前端部は、ボルト31によりモータハウジング17、ポンプハウジング15を挟持して、ポンププレート14に締結固定されている。そして、金属ケース33内部の空間には、絶縁性の冷却用液体である油36が密閉され、ロータ6が油没した状態で回転駆動可能に配設されている。なお、油36として、オイルポンプ2の油と同種類の油を用いることができる。
また、本実施形態の電動オイルポンプ装置1には、電動モータ3を制御するためのコントローラ4の制御基板26がモータハウジング17の後端に形成されたモータ室21に収容されモータハウジング17に取り付け固定されている。制御基板26には、直流電源を交流に変換して電動モータ3の各コイル19に駆動電流を供給するインバータ回路と、ホール素子などのセンサが検出したアウタロータ11の回転位置の情報に基づいて、このインバータ回路を制御する制御回路とが実装されている。制御基板26の両面には、コントローラ4を構成する上記回路のマイコンやIC、FET、コンデンサ、コイルなどの電子回路部品22が搭載されている(図中には制御基板26の後面に取り付けられた電子回路部品22の一例を示す)。
そして、上記構成により、コントローラ4によって制御された駆動電流が電動モータ3の各コイル19に供給される。これにより、コイル19に回転磁界が発生し、永久磁石8にトルクが生じてロータ6が回転駆動される。このようにして、インナロータ12が回転駆動されると、アウタロータ11がこれに従動して回転し、アウタロータ11の内歯と、インナロータ12の外歯との間隙が拡縮を繰り返すので、吸入口および吐出口を通じて油を吸入・吐出するポンプ動作が行われる。
制御基板26の前面側には、金属ケース33の軸線方向の一端部である後面との間に放熱シート(放熱部材)34が密着して配置されている。放熱シート34は、シート状の高熱伝導性部材(例えば、シリコーンゴムなど)が用いられ、電子回路部品22の発熱素子が発生する熱を金属ケース33に伝導する。なお、放熱シート34は、シート状の熱伝導性ゲルを用いてもよい。金属ケース33の軸線方向の他端部である前面は、ポンプハウジング15の後面に接触している。また、制御基板26の前面に配置されるグランドライン(GNDプレーン)37には、金属製の板ばね式のコンタクト(接触子)35が、例えば、はんだ付けなどにより固着されている。コンタクト35は、対向する金属ケース33の後面に押圧接触して電気的に接続されている。なお、コンタクト35は、ねじ止めにより制御基板26に固定されていてもよい。
モータハウジング17とカバー20とは、樹脂部材同士を加熱、加圧することにより溶着(例えば、熱板溶着、超音波溶着、振動溶着、赤外線溶着など)して接合されている。カバー20の中央部には、モータハウジング17の外部と内部の空間を連通し、オイルポンプ2の軸線方向に一方の面から反対側の面に抜ける円形の呼吸孔29が設けられている。これにより、オイルポンプ2の使用環境において電動モータ3の急激な温度変化などによるモータハウジング17内外の気圧差を調整する。また、カバー20の内面には呼吸孔29を覆うフィルタ30が固着されており、このフィルタ30により水を遮断して空気を通過させる。
次に、図2は、図1における熱の伝導経路を示す概略図である。
図2に示すように、制御基板26の前面と金属ケース33の後面とは、熱伝導性のよい放熱シート34を介して密着して熱伝導可能に結合されている。電子回路部品22の発熱素子(例えば、FETなど)で発生した熱は、放熱シート34を通して金属ケース33へ伝導され(図中、矢印実線で示す)、さらに、金属ケース33から金属ケース33内周面に接触して密閉された熱伝導性のよい油36に伝導される。
次に、図3(a)、(b)は、図1におけるノイズの伝播経路を示す概略図である。
図3(a)に示すように、対向する制御基板26の前面と金属ケース33の後面とは、制御基板26のグランドライン37に接合された金属製の板ばね状のコンタクト35を介して電気的に接続されている。コンタクト35が金属ケース33を軸線方向に押圧接触することにより、制御基板26で発生した高周波ノイズは、金属ケース33内を伝播する(図中、矢印実線で示す)。
さらに、図3(b)に示すように、金属ケース33の前端部は、モータハウジング17およびポンプハウジング15内を挿通するボルト31によりポンププレート14に一体的に螺合されている。これにより、ノイズは、金属ケース33からボルト31を通ってポンプハウジング15およびポンププレート14へ伝播され、車体グランド(筐体GND)へ放出される(図中、矢印実線で示す)。
以上により、制御基板26のグランドライン37と金属ケース33とが電気的に接続され、ノイズはハーネス側へ流れ出すことがなく、電動オイルポンプ装置1から車体グランドへ放出することができる。このため、エミッションノイズ(例えば、ラジオノイズなど)のハーネスを通して外部への輻射を抑えることができる。ここで、コンタクト35は、グランドライン37に限らず、例えば、コンデンサ結合による交流成分のみを流し出すように接続されていてもよい。
次に、上記のように構成された本実施形態である電動オイルポンプ装置1の作用および効果について説明する。
上記構成によれば、金属ケース(金属部材)33がロータ6を覆い、ステータ5とロータ6との径方向のエアギャップに配置されている。金属ケース33は、軸線方向の一端部がコントローラ4の制御基板26と放熱シート(放熱部材)34を介して接触し、他端部が熱伝導性のよいポンプハウジング15に接触して固定されている。このため、電子回路部品22の発熱素子(例えば、FETなど)による制御基板26の発熱を放熱シート34および金属ケース33を通してポンプハウジング15およびポンププレート14に伝導させることができる。また、金属ケース33は、有底円筒状に形成されるので、内部にロータ6を配設して油36を密閉させることができる。このため、コントローラ4の制御基板26の発熱は、金属ケース33を介して接触する比較的低温の油36に伝導される。
さらに、制御基板26のグランドライン37に金属製の板ばね式のコンタクト(接触子)35が固着され、対向する金属ケース33の後面に押圧接触して電気的に接続される。このため、コントローラ4から金属ケース33を介してポンプハウジング15およびポンププレート14へ繋がるグランド経路を形成することができる。その結果、コントローラ4で発生する高周波ノイズがコンタクト35を通って金属ケース33内を伝播し、ポンプハウジング15およびポンププレート14から車体グランドへ放出される。
これにより、制御基板26に搭載された電子回路部品22の発熱素子の発熱による温度上昇を抑え、電子回路部品22の破損やコントローラ4の誤動作、あるいは電動オイルポンプ装置1の作動停止を防止することが可能となる。そして、電子回路部品22の発熱素子を冷却するための部品を追加する必要がなく放熱性が向上するので、コントローラ4の小型、低コスト化を図ることができる。また、電動オイルポンプ装置1のエミッションノイズのハーネスを通して外部への輻射(放射、あるいは伝導)を抑えることができる。さらに、熱伝導性のよい金属ケース33および油36によりステータ5およびロータ6が冷却されるので、電動モータ3の温度上昇が防止される。
以上のように、本実施形態によれば、モータハウジング内に配置されたコントローラの発熱による温度上昇を抑えるとともに、コントローラで発生するノイズの伝播を防止できる電動オイルポンプ装置を提供できる。
以上、本発明に係る一実施形態について説明したが、本発明はさらに他の形態で実施することも可能である。
上記実施形態では、油没タイプの電動オイルポンプ装置1に有底円筒状の金属ケース33を用いる例を示したが、これに限定されるものでなく、油没させない電動オイルポンプ装置に適用してもよい。その場合、コントローラ4で発生する熱は金属ケース33を経由してポンプハウジング15およびポンププレート14へ伝導され放熱される。また、金属ケース33も有底構造でなくてもよい。
上記実施形態では、油路から分離して金属ケース33内に油36を密閉させる例を示したが、これに限定されるものでなく、油36としてオイルポンプ2を流れる油を分岐させて、金属ケース33内を流れるようにしてもよい。
上記実施形態では、オイルポンプ2として内接ギヤ式ポンプを用いる例を示したが、これに限定されるものでなく、ベーン駆動や外接ギヤなどを用いた回転ポンプであってもよい。さらに、内接ギヤポンプとして、アウタロータ11の内周側に内歯を設け、外歯を備えたインナロータ12と噛み合わせながら偏心して回転させることにより、アウタロータ11とインナロータ12との間の内接する部分で仕切られた間隙の容積が拡縮変化を繰り返す内接ギヤポンプであれば、必ずしも上述のようなトロコイド曲線型ポンプには限定されない。また、アウタロータ11の内歯やインナロータ12の外歯は、必ずしも明確ないわゆる歯形に形成されたものに限らず、突出部、突起部または係合部であってもよい。
上記実施形態では、ポンププレート14をトランスミッションに締結するアドオンタイプの電動オイルポンプ装置1について例を示したが、これに限定されるものでなく、例えば、モータ部分をトランスミッション内部に埋め込み固定するビルトインタイプの電動オイルポンプ装置に適用してもよい。また、ウォータポンプへの適用も可能である。
さらに、本発明は、トランスミッション用の電動オイルポンプ装置1以外の電動オイルポンプ装置にも適用できる。
1:電動オイルポンプ装置、2:オイルポンプ、3:電動モータ、4:コントローラ、
5:ステータ、6:ロータ、7:回転軸、8:永久磁石、9:ステータコア、
10:ロータコア、11:アウタロータ、12:インナロータ、13:ポンプ室、
14:ポンププレート、15:ポンプハウジング、16,32:Oリング、
17:モータハウジング、18:インシュレータ、19:コイル、20:カバー、
21:モータ室、22:電子回路部品、23,24:軸受、25:オイルシール、
26:制御基板、27:円板部、28:ロータ円筒部、29:呼吸孔、30:フィルタ、31:ボルト、33:金属ケース、34:放熱シート、35:コンタクト(接触子)、
36:油、37:グランドライン

Claims (3)

  1. ポンププレートとポンプハウジングとの間に形成されたポンプ室にポンプロータが回転軸線回りに回転可能に支承されたオイルポンプと、
    前記オイルポンプに回転軸線方向に隣接して設けられ、前記ポンプロータを回転駆動する電動モータと、
    前記ポンプハウジングに回転可能に軸承され、前記ポンプロータと前記電動モータのロータとを連結する回転軸と、
    前記電動モータを収納するモータハウジングに前記オイルポンプの反対側に形成され、前記回転軸線方向に外側の開口部をカバーで覆われた空間に収納され、前記電動モータを駆動制御するコントローラと、
    前記電動モータのステータと前記ロータとの径方向の隙間に配置される金属部材と、
    前記金属部材と、前記コントローラを構成する制御基板との前記回転軸線方向の間に密着して配置されるシート状の放熱部材と、を備え、
    前記金属部材は、前記回転軸線方向の一端部が前記制御基板に前記放熱部材を介して熱伝導可能に接続され、他端部が前記ポンプハウジングに熱伝導可能に接続されることを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  2. 請求項1に記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記金属部材は、有底円筒状に形成され、前記ロータを油没させて覆うとともに、油に接触して熱伝導させることを特徴とする電動オイルポンプ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動オイルポンプ装置において、
    前記制御基板は、前記金属部材に前記回転軸線方向に対向する面にグランドラインと電気的に接続された板ばねからなる接触子を有しており、前記接触子は、前記金属部材に押圧され電気的に接続され、前記制御基板から前記金属部材を介して前記ポンプハウジングおよび前記ポンププレートに繋がるグランド経路を形成することを特徴とする電動オイルポンプ装置。
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