JP2016039283A - 薄膜キャパシタシートの製造方法 - Google Patents

薄膜キャパシタシートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】薄膜キャパシタの転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まず、信頼性をより向上させることができるとともに、薄膜キャパシタの量産性に優れた薄膜キャパシタシートの製造方法を提供すること。
【解決手段】薄膜キャパシタシートの製造方法は、金属箔によって構成される金属箔支持部材31の表面に誘電体膜12を形成する工程(b)と、誘電体膜12上に薄膜キャパシタの第1電極11を形成する工程(c)と、誘電体膜12上および第1電極11上にシート状の樹脂基材2を形成する工程(d)と、第1電極11が形成された面と反対側の樹脂基材2の面上に樹脂製の支持部材32を形成する工程(d)と、金属箔支持部材31を除去する工程(e)とを含む。
【選択図】図4

Description

本発明は、薄膜キャパシタを含む薄膜キャパシタシートの製造方法に関する。
従来、薄膜キャパシタシートの製造方法として、例えば、特許文献1に開示された技術が知られている。特許文献1では、薄膜キャパシタを樹脂シートに転写して、薄膜キャパシタシートを製造する技術が開示されている。詳しくは、転写基板上に薄膜キャパシタを形成し、転写基板上に形成された薄膜キャパシタを半軟化状態(プリプレグ)の樹脂シートに加圧し、その後、転写基板を剥離することで、薄膜キャパシタが樹脂シートに転写される。
特開2004−103967号公報
しかしながら、上記の従来の製造方法では、転写基板上に形成された薄膜キャパシタを樹脂シートに転写させる転写工程を含み、その転写工程において、転写基板を薄膜キャパシタから剥離させる必要がある。そのため、転写基板の剥離の際に、形成された薄膜キャパシタに何らかの影響を及す虞がある。
そこで、本明細書では、薄膜キャパシタの転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まず、信頼性をより向上させることができるとともに、薄膜キャパシタの量産性に優れた薄膜キャパシタシートの製造方法を提供する。
本明細書によって開示される薄膜キャパシタシートの製造方法は、薄膜キャパシタを含む薄膜キャパシタシートの製造方法であって、金属箔によって構成される金属箔支持部材の表面に誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜上に前記薄膜キャパシタの第1電極を形成する工程と、前記誘電体膜上および前記第1電極上にシート状の樹脂基材を形成する工程と、前記第1電極が形成された面と反対側の前記樹脂基材の面上に樹脂製の支持部材を形成する形成工程と、前記金属箔支持部材を溶融させて除去する工程と、前記第1電極と重なる部分を残して前記誘電体膜を除去し、前記薄膜キャパシタの誘電体層を形成する工程と、前記第1電極が形成された面と反対側の前記誘電体膜の面上に薄膜キャパシタの第2電極を形成する工程と、前記樹脂製の支持部材を除去する工程とを含む。
本構成によれば、薄膜キャパシタシートを製造する際に、薄膜キャパシタの転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まない。そのため、薄膜キャパシタシートの製造に係る信頼性をより向上させることができる。また、通常、薄膜キャパシタをシリコン、ガラス、セラミック等の基材上で作製し、剥離する場合、大面積での処理は非常に難しく生産性に乏しい。しかしながら、基材として金属箔(金属箔支持部材)を使用し、使用した金属箔を、例えば、ウエットエッチング等で溶融して除去するため、高い生産性が得られる。すなわち、薄膜キャパシタの転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まず、信頼性をより向上させることができるとともに、薄膜キャパシタの量産性に優れ薄膜キャパシタシートの製造方法を提供できる。
上記薄膜キャパシタシートの製造方法において、前記金属箔はアルミ箔によって構成されるようにしてもよい。
本構成によれば、金属箔はアルミ箔によって構成されるため、例えば、誘電体膜をSTOで形成する際に、STOを、ASCVD法を用いて成膜できる。
また、本明細書によって開示される薄膜キャパシタシートの製造方法は、薄膜キャパシタを含む薄膜キャパシタシートの製造方法であって、金属箔によって構成される金属箔支持部材の表面に誘電体膜を形成する工程と、前記誘電体膜上に前記薄膜キャパシタの第1電極を形成する工程と、前記誘電体膜上および前記第1電極上にシート状の樹脂基材を形成する工程と、前記第1電極が形成された面と反対側の前記樹脂基材の面上に樹脂製の支持部材を形成する形成工程と、前記第1電極と重なる部分を残して前記誘電体膜および前記金属箔支持部材を除去し、前記誘電体膜によって前記薄膜キャパシタの誘電体層を形成し、前記金属箔支持部材によって前記薄膜キャパシタの第2電極を形成する工程と、前記樹脂製の支持部材を除去する工程とを含む。
本構成によれば、薄膜キャパシタの第2電極が金属箔支持部材によって形成されるため、第2電極を新たに成膜して形成する場合と比べて、薄膜キャパシタの製造工程を低減できる。また、金属箔支持部材をすべて除去する場合と比べて、金属箔支持部材を有効利用できる。
上記薄膜キャパシタシートの製造方法において、前記金属箔は銅箔によって構成されるようにしてもよい。
本構成によれば、第2電極を銅箔によって形成することができる、電極として良好な導電性を得ることができる。
また、上記薄膜キャパシタシートの製造方法において、少なくとも前記第1電極の一端部側が前記第2電極と平面視で重ならないように、前記第1電極および第2電極が形成されるようにしてもよい。
本構成によれば、少なくとも第1電極の一端部側が第2電極と平面視で重ならないように、第1電極および第2電極が形成される。それによって、第1電極において、一端部側を外部接続用の金属パッドとすることができる。
また、上記薄膜キャパシタシートの製造方法において、前記第1電極の一端部側が前記第2電極と平面視で重ならず、第2電極の、前記第1電極の一端部とは反対側である他端部側が前記第1電極と平面視で重ならないように、前記第1電極および第2電極は、それぞれ、平面視における位置をずらした状態で形成されるようにしてもよい。
本構成によれば、第1電極および第2電極は、平面視における位置をずらした状態で形成される。それによって、第1電極の一端部側を外部接続用の金属パッドとして形成し、第2電極の他端部側を外部接続用の金属パッドとして形成することができる。
また、上記薄膜キャパシタシートの製造方法において、前記樹脂基材はガラス繊維布に樹脂を含浸させて形成され、前記薄膜キャパシタは、平面視で矩形状に形成され、当該製造方法は、さらに、前記薄膜キャパシタの周囲に切断部を形成する工程を備え、前記切断部は、平面視で、前記薄膜キャパシタの各辺に沿って形成される切込部と、矩形状の薄膜キャパシタの各角部に対応して、前記樹脂基材によって形成されるコーナーブリッジとを含み、前記コーナーブリッジは、前記ガラス繊維布の繊維方向に対し斜めに交差する方向に延びて形成されているようにしてもよい。
本構成によれば、薄膜キャパシタを回路基板に実装するために薄膜キャパシタシートから薄膜キャパシタを切り離す際に、コーナーブリッジを切断すればよい。そのため、薄膜キャパシタの切離し作業が簡易化されるとともに、切離し作業の信頼性が向上する。すなわち、コーナーブリッジは、ガラス繊維布の繊維方向に対し斜めに交差する方向に延びて形成されているため、コーナーブリッジを、例えば、超音波振動によって破断する際に、破断残りの発生が抑制され、破断の信頼性が向上する。
本明細書によって開示される薄膜キャパシタシートの製造方法は、薄膜キャパシタの転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まず、信頼性をより向上させることができるとともに、薄膜キャパシタの量産性に優れている。
実施形態1の薄膜キャパシタシートを示す概略的な平面図 薄膜キャパシタおよび切断部を示す概略的な平面図 薄膜キャパシタおよび切断部を示す断面図 実施形態1における薄膜キャパシタシートの製造方法を示す概略的な断面図 実施形態1における薄膜キャパシタシートの製造方法を示す概略的な断面図 実施形態2における薄膜キャパシタシートの製造方法を示す概略的な断面図 実施形態2における薄膜キャパシタシートの製造方法を示す概略的な断面図 別の例の薄膜キャパシタおよび切断部を示す概略的な平面図 別の例の薄膜キャパシタおよび切断部を示す断面図
以下、図1から図7を参照して、実施形態を説明する。なお、図中、同一の符号は、同一又は相当部分を示す。
<実施形態1>
まず、図1から図5を参照して、実施形態1を説明する。
1.薄膜キャパシタシートの構成
図1に示されるように、薄膜キャパシタシート1は、樹脂シート(「シート状の樹脂基材」の一例)2と、樹脂シート2に支持されて、マトリクス上に形成された複数の薄膜キャパシタ10とを含む。樹脂シート2は、例えば、BTレジン(登録商標)やポリイミド樹脂等の樹脂材料により形成され、可撓性を有する。
各薄膜キャパシタ10は、図2および図3に示されるように、薄膜状の第1電極11、薄膜状の誘電体層12、および薄膜状の第2電極13を含む。第1電極11は、例えば、Cu(銅)によって樹脂シート2内に形成される。誘電体層12は、第1電極11の表面に、例えば、STO(チタン酸ストロンチウム)が成膜されて、形成されている。第2電極13は、例えば、Cu(銅)によって誘電体層12の表面に形成される。なお、図3は、図2のC−C線に示される断面を示す。
また、図2および図3に示されるように、第1電極11の一端部(図2における右側の端部)側が第2電極13と平面視で重ならず、第2電極13の、第1電極11の一端部とは反対側である他端部(図2における左側の端部)側が第1電極11と平面視で重ならないように、第1電極11および第2電極13は、それぞれ、平面視における位置をずらした状態で形成されている。それによって、第1電極11の一端部側を外部接続用の金属パッド11aとして形成し、第2電極13の他端部側を外部接続用の金属パッド13aとして形成することができる。
すなわち、図2に示されるように、第1電極11の一端部側が外部接続用の金属パッド11aとして形成され、第1電極11の一端部とは反対側である第2電極13の他端部側が外部接続用の金属パッド13aとして形成されている。
なお、薄膜キャパシタ10の構成としては上記した例に限定されるものではなく、AuやPt、Ag、Al等のその他の金属材料により第1電極11および第2電極13が形成されていてもよいし、その他の絶縁材料により誘電体層12が形成されていてもよい。また、樹脂シート2を形成する樹脂材料も上記した例に限定されるものではない。
また、図1において矩形状の実線で示されるように、平面視で、各薄膜キャパシタ10を囲むように、切断部20が形成されている。切断部20は、薄膜キャパシタ10を回路基板に実装する際に、薄膜キャパシタ10を樹脂シート2から容易に切り離すために形成されている。
切断部20は、図2に示されるように、平面視で、薄膜キャパシタ10の各辺に沿って形成された切込部21と、薄膜キャパシタ10の各角部に対応して、樹脂シート2によって形成されるコーナーブリッジ22とを含む。各切込部21は、図3に示されるように樹脂シート2を貫通している。切込部21は、例えば、レーザ加工によって樹脂シート2に形成されてもよいし、あるいは金型を用いて樹脂シート2に形成されてもよい。
一方、コーナーブリッジ22は、薄膜キャパシタ10を樹脂シート2に保持する。そのため、薄膜キャパシタ10を樹脂シート2から切り離す際には、コーナーブリッジ22が、例えば、超音波振動によって破断される。
すなわち、薄膜キャパシタ10を回路基板等に実装するために、薄膜キャパシタシート1から薄膜キャパシタ10を切り離す際に、コーナーブリッジ22を切断すればよい。そのため、薄膜キャパシタ10の切離し作業が簡易化されるとともに、切離し作業の信頼性が向上する。
その際、樹脂シート2がガラス繊維布に樹脂を含浸させて形成されたもの、例えば、樹脂シート2がガラスエポシキ樹脂によって構成される場合、コーナーブリッジ22は、ガラス繊維布の繊維方向に対し斜めに交差する方向に延びて形成されていることが好ましい。この場合、コーナーブリッジ22を、超音波振動によって破断する際に、破断残りの発生が抑制され、破断の信頼性が向上する。すなわち、コーナーブリッジ22が、ガラス繊維布の繊維方向に延びて形成されていると、繊維方向とコーナーブリッジ22の延びる方向が同一のため、超音波振動によって破断する際に、破断残りが発生しやすい。
2.薄膜キャパシタシートの製造方法
次に、図4および図5の断面図を参照して薄膜キャパシタシート1の製造方法を説明する。なお、図4および図5は、図1のB−B線に示される断面を示す。すなわち、図4および図5においては、薄膜キャパシタシート1に含まれる複数の薄膜キャパシタ10の内、二個の薄膜キャパシタ10が示される。
同製造方法では、図4(a)に示されるように、まず、ドライ洗浄されたアルミ基材31を準備する。アルミ基材31は、アルミ箔で構成され、「金属箔で構成される金属支持部材」の一例である。なお、金属箔はアルミ箔に限られず、銅、ニッケル等の金属箔であってもよい。
次いで、図4(b)に示されるように、アルミ基材31の表面に、例えば、AS(エアロゾル)CVD法によってSTO膜(「誘電体膜」の一例)12を形成する。STO膜12は、薄膜キャパシタ10の誘電体層となる。
次いで、図4(c)に示されるように、STO膜12上に薄膜キャパシタ10の第1電極11を形成する。第1電極11は、例えば、Cu薄膜によって構成される。Cu薄膜は、例えば、メタルマスクを用いて、イオンプレーティング法によって成膜される。
次いで、図4(d)に示されるように、STO膜12上および第1電極11上に、例えば、BTレジンを加熱圧着して樹脂シート2を形成する。また、第1電極11が形成された面と反対側の樹脂シート2の面上に樹脂製の支持部材32、例えば、ポリイミドフィルムの支持部材32を形成する。具体的には、BTレジンにポリイミドフィルムを貼り付けることによって支持部材32が形成される。支持部材32は、薄膜キャパシタシート1を製造過程において、薄膜キャパシタシート1のハンドリングを良くするために形成される。また、ポリイミドフィルムの支持部材32を形成することによって、BTレジンの加熱圧着を好適に行うことができる。
なお、樹脂製の支持部材32はポリイミドフィルムに限られず、例えば、ガラスエポキシ樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、あるいはテフロン(登録商標)等のフッソ樹脂等であってもよい。
次いで、図4(e)に示されるように、アルミ基材31を、例えばウエットエッチングによって、溶融させて除去し、アルミ基材31を除去後のSTO膜12の表面をデスマット(スマット除去)処理する。
次いで、図5(a)に示されるように、STO膜12上に、例えば、スピンコータによってレジストを塗布して、レジスト膜33を形成する。
次いで、図5(b)に示されるように、レジスト膜33を、例えば、所定のマスクを用いて、UV露光および現像(フォトリソグラフ)することによって、レジスト膜33を、薄膜キャパシタ10の誘電体層に対応した形状にパターニングする。それによって、STO膜12をパターニングするためのマスクがレジスト膜33によって形成される。
次いで、図5(c)に示されるように、パターニングされたレジスト膜33をマスクとしてSTO膜12をパターニングし、薄膜キャパシタ10の誘電体層を形成する。その際、第1電極11と重なる部分を残してSTO膜12が除去される。
次いで、図5(d)に示されるように、レジスト膜33を除去し、ポリイミドで構成される支持部材32を剥離する。その後、樹脂シート2の表面を洗浄する。
次いで、図5(e)に示されるように、第1電極11が形成された面と反対側のSTO膜12の面上に薄膜キャパシタ10の第2電極13を形成する。第2電極13は、例えば、第1電極11と同様に、Cu薄膜によって構成される。Cu薄膜は、メタルマスクを用いて、イオンプレーティング法によって成膜される。
次いで、例えば、レーザ加工によって、図2および図3に示されるように、各薄膜キャパシタ10の周囲に切断部20を形成する。以上の工程によって薄膜キャパシタシート1が製造される。
3.実施形態1の効果
上記したように、実施形態1の薄膜キャパシタシートの製造方法では、薄膜キャパシタシート1を製造する際に、薄膜キャパシタ10の転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まない。そのため、薄膜キャパシタシート1の製造に係る信頼性をより向上させることができる。また、通常、薄膜キャパシタをシリコン、ガラス、セラミック等の基材上で作製し、剥離する場合、大面積での処理は非常に難しく生産性に乏しい。しかしながら、基材としてアルミ箔(金属箔支持部材)31を使用し、使用したアルミ箔31を、例えば、ウエットエッチング等で溶解させて除去するため、高い生産性が得られる。すなわち、薄膜キャパシタの転写工程、および転写後における転写基板の剥離工程を含まず、信頼性をより向上させることができるとともに、薄膜キャパシタの量産性に優れ薄膜キャパシタシートの製造方法を提供できる。
また、金属箔支持部材としてアルミ箔31が用いられるため、アルミ箔31上にSTO膜12をASCVD法によって好適に成膜できるとともに、アルミ箔31を除去する際に、ウエットエッチングによって容易に除去できる。
<実施形態2>
次いで、図6および図7を参照して、実施形態2を説明する。実施形態2は、実施形態1とは、薄膜キャパシタシートの製造方法において、薄膜キャパシタ10の第2電極13の形成方法が異なる。すなわち、実施形態2では、「金属箔で構成される金属支持部材」がCu箔31Aで構成され、第2電極13が、Cu箔31Aから形成される。なお、以下の説明において、実施形態1の薄膜キャパシタシートの製造方法と同一工程の説明は、簡略化あるいは省略する。
同製造方法では、図6(a)に示されるように、まず、ドライ洗浄されたCu箔31Aを準備する。なお、Cu箔31Aの厚みは、薄膜キャパシタ10の第2電極13の所定の厚さに対応したものとされる。
次いで、図6(b)に示されるように、Cu箔31Aの表面に、薄膜キャパシタ10の誘電体層となるSTO膜12を形成する。
次いで、図6(c)に示されるように、実施形態1と同様に、STO膜12上にCu薄膜による薄膜キャパシタ10の第1電極11を形成する。
次いで、図6(d)に示されるように、実施形態1と同様に、STO膜12上および第1電極11上に、BTレジンを加熱圧着して樹脂シート2を形成する。また、第1電極11が形成された面と反対側の樹脂シート2の面上にポリイミドの支持部材32を形成する。
次いで、図6(e)に示されるように、Cu箔31Aの表面上に、レジスト膜33を形成する。
次いで、図7(a)に示されるように、レジスト膜33をUV露光および現像(フォトリソグラフ)することによって、レジスト膜33を、薄膜キャパシタ10の誘電体層に対応した形状にパターニングする。それによって、Cu箔31AおよびSTO膜12をパターニングするためのマスクがレジスト膜33によって形成される。
次いで、図7(b)に示されるように、パターニングされたレジスト膜33をマスクとしてCu箔31AおよびSTO膜12をパターニングし、薄膜キャパシタ10の第2電極13および誘電体層を形成する。その際、第1電極11とほぼ重なる部分を残してCu箔31AおよびSTO膜12が除去される。
次いで、図7(c)に示されるように、レジスト膜33を除去し、ポリイミドで構成される支持部材32を剥離する。その後、樹脂シート2の表面を洗浄する。それによって、図7(d)に示されるように、薄膜キャパシタ10が形成される。次いで、例えば、レーザ加工によって、図2および図3に示されるように、各薄膜キャパシタ10の周囲に切断部20を形成する。以上の工程によって薄膜キャパシタシート1が製造される。
4.実施形態2の効果
上記したように、実施形態2の薄膜キャパシタシートの製造方法では、薄膜キャパシタ10の第2電極13が銅箔(金属箔支持部材)31Aによって形成される。そのため、第2電極13を新たに成膜して形成する場合と比べて、薄膜キャパシタの製造工程を低減できる。また、金属箔支持部材をすべて除去する場合と比べて、金属箔支持部材を有効利用できる。
その際、第2電極13を銅箔によって形成することができ、電極として良好な導電性を得ることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態では、STO膜12をASCVD法によって成膜して、薄膜キャパシタ10の誘電体層を形成する例を示したが、誘電体層は、これに限られない。誘電体の組成は、例えば、ZnO、BTO、あるいはBSTであってもよいし、成膜方法は、スパッタ、スピンコート、あるいは蒸着であってもよい。
(2)薄膜キャパシタ10の第1電極11および第2電極13の形状は図2および図3に示したものに限られない。例えば、図8および図9に示されるように、第1電極11の一端部側が第2電極13と平面視で重ならず、第2電極の、第1電極の一端部とは反対側である他端部と第1電極の他端部とが重なるように、第2電極13が形成されるようにしてもよい。すなわち、少なくとも第1電極11の一端部側が第2電極13と平面視で重ならないように、第1電極11および第2電極13が形成されるようにしてもよい。この場合においても、第1電極11において、一端部側を外部接続用の金属パッド11aとすることができる。なお、図9は、図8のC−C線に示される断面を示す。
1…薄膜キャパシタシート、2…樹脂シート、10…薄膜キャパシタ、11…第1電極、12…STO膜(誘電体膜、誘電体層)、13…第2電極、20…切断部、21…切込部、22…コーナーブリッジ、31…アルミ基材(アルミ箔)、31A…銅基材(銅箔)、32…支持部材(ポリイミド)

Claims (7)

  1. 薄膜キャパシタを含む薄膜キャパシタシートの製造方法であって、
    金属箔によって構成される金属箔支持部材の表面に誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜上に前記薄膜キャパシタの第1電極を形成する工程と、
    前記誘電体膜上および前記第1電極上にシート状の樹脂基材を形成する工程と、
    前記第1電極が形成された面と反対側の前記樹脂基材の面上に樹脂製の支持部材を形成する形成工程と、
    前記金属箔支持部材を溶融させて除去する工程と、
    前記第1電極と重なる部分を残して前記誘電体膜を除去し、前記薄膜キャパシタの誘電体層を形成する工程と、
    前記第1電極が形成された面と反対側の前記誘電体膜の面上に薄膜キャパシタの第2電極を形成する工程と、
    前記樹脂製の支持部材を除去する工程と、
    を含む、薄膜キャパシタシートの製造方法。
  2. 請求項1に記載の薄膜キャパシタシートの製造方法において、
    前記金属箔はアルミ箔によって構成される、薄膜キャパシタシートの製造方法。
  3. 薄膜キャパシタを含む薄膜キャパシタシートの製造方法であって、
    金属箔によって構成される金属箔支持部材の表面に誘電体膜を形成する工程と、
    前記誘電体膜上に前記薄膜キャパシタの第1電極を形成する工程と、
    前記誘電体膜上および前記第1電極上にシート状の樹脂基材を形成する工程と、
    前記第1電極が形成された面と反対側の前記樹脂基材の面上に樹脂製の支持部材を形成する形成工程と、
    前記第1電極と重なる部分を残して前記誘電体膜および前記金属箔支持部材を除去し、前記誘電体膜によって前記薄膜キャパシタの誘電体層を形成し、前記金属箔支持部材によって前記薄膜キャパシタの第2電極を形成する工程と、
    前記樹脂製の支持部材を除去する工程と、
    を含む、薄膜キャパシタシートの製造方法。
  4. 請求項3に記載の薄膜キャパシタシートの製造方法において、
    前記金属箔は銅箔によって構成される、薄膜キャパシタシートの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の薄膜キャパシタシートの製造方法において、
    少なくとも前記第1電極の一端部側が前記第2電極と平面視で重ならないように、前記第1電極および第2電極が形成される、薄膜キャパシタシートの製造方法。
  6. 請求項5に記載の薄膜キャパシタシートの製造方法において、
    前記第1電極の一端部側が前記第2電極と平面視で重ならず、第2電極の、前記第1電極の一端部とは反対側である他端部側が前記第1電極と平面視で重ならないように、前記第1電極および第2電極は、それぞれ、平面視における位置をずらした状態で形成される、薄膜キャパシタシートの製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の薄膜キャパシタシートの製造方法において、
    前記樹脂基材はガラス繊維布に樹脂を含浸させて形成され、
    前記薄膜キャパシタは、平面視で矩形状に形成され、
    当該製造方法は、さらに、
    前記薄膜キャパシタの周囲に切断部を形成する工程を備え、
    前記切断部は、平面視で、前記薄膜キャパシタの各辺に沿って形成される切込部と、矩形状の薄膜キャパシタの各角部に対応して、前記樹脂基材によって形成されるコーナーブリッジとを含み、
    前記コーナーブリッジは、前記ガラス繊維布の繊維方向に対し斜めに交差する方向に延びて形成されている、薄膜キャパシタシートの製造方法。
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