JP2016039038A - 空気電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部に注入された反応液を漏出させることなく、電気化学反応によって生じた発生ガスを外部に排気することができる排気システムを備えた空気電池の提供。【解決手段】排気システムは、配置スペースS1とその外部とを連通する通気管54を有し、外枠体14は、縦断方向Yへ延び、かつ、横断方向X,Zにおいて対向する、配置面15に当接可能な複数の側面21〜23を有する。複数の側面21−23の一側面21を配置面15に当接させた状態において、通気管54の配置スペースS1に位置する開口端54aが注液域16内に位置しておらず、他側面22を配置面15に当接させた状態において、通気管54の開口端54aが注液域16内に位置していない。【選択図】図7

Description

本発明は、空気や水等の自然燃料を利用して発電する空気電池に関する。
従来、空気や水等の自然燃料を利用して発電する空気電池は、公知である。例えば、特許文献1には、金属製の負極外筒体と、ロッド状の正極電極と、負極外筒体の内部に充填でされた活性炭とを備える空気電池が開示されている。
実用新案登録第3112869号公報
特許文献1に開示の空気電池は、水を負極外筒体の内部に注入すると、水が酸化反応液として作用して負極外筒体と正極電極との間にイオン化反応が生じ、両電極間に起電力が生じる。
かかる両電極間における電気化学反応が発生すると、負極外筒体の内部には、水素ガス等の発生ガスや水酸化マグネシウム等の沈殿物が溜まる。発生ガスが負極外筒体の内部に充満すると内圧が高くなって、負極外筒体の一部にひび割れが生じるおそれがあるので、負極外筒体には外部に発生ガスを排気するための排気口を設けることが必要になる。しかし、排気口を負極外筒体の一部に形成した場合には、そこから内部に注入された水(反応液)が漏れであるおそれがある。
本発明は、従来の空気電池の改良であって、内部に注入された反応液を漏出させることなく、電気化学反応によって生じた発生ガスを外部に排気することができる空気電池の提供に関する。
本発明は、縦断方向とそれに直交する横断方向とを有し、外枠体と、カソード体と、アノード体と、前記外枠体の内部においてカソード体と前記アノード体とが配置される配置スペースと、前記外枠体の内部に反応液を注入することによって画定される注液域と、前記外配置スペース内に発生したガスを外部に排出するための排気システムとを含む空気電池に関する。
本発明に係る空気電池は、前記排気システムは、前記配置スペースとその外部とを連通する通気管を有し、前記外枠体は、前記縦断方向へ延び、かつ、前記横断方向において対向する、配置面に当接可能な複数の側面を有し、
前記複数の側面の一側面を前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の前記配置スペースに位置する開口が前記注液域内に位置しておらず、他側面を前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の開口が前記注液域内に位置していないことを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る空気電池においては、複数の側面のうち少なくとも2つの側面を配置面にそれぞれ当接した状態において、通気管の開口が注液域内に位置していないので、配置態様を変更しても、反応液が通気管の開口から外部に漏れ出るおそれはない。
図面は、本発明の特定の実施の形態を示し、発明の不可欠な構成ばかりでなく、選択的及び好ましい実施の形態を含む。
本発明に係る空気電池の斜視図。 空気電池の一部破断分解斜視図。 図1に示したIII−III線に沿う模式的断面図。 (a)図1に示したVa−Va線に沿う模式的断面図。(b)第2側面を配置面に当接させた状態における、図4(a)と同様の図。 (a)第3側面を配置面に当接された状態における、図4(a)と同様の図。(b)第1角部を配置面に当接させた状態における、図4(a)と同様の図。 第1〜第4配置態様における注液域の水面の様子を示す、図4(a)と同様の図。 変更例における空気電池の斜視図。
下記の実施形態及び変更例の図1〜8に示す空気電池10に関し、発明の不可欠な構成ばかりではなく、選択的及び好ましい構成を含む。
図1及び2を参照すると、空気電池10は、略三角柱形状であって、縦断方向Yと、縦断方向Yと直交する第1横断方向X及び第2横断方向Zとを有し、アノード体11とカソード体(空気極)12とを反応液13によって電気化学反応させて発電する発電システムと、内部に発生したガスを外部に放出するための排気システムとを備える。反応液13としては、例えば、水、食塩水、電解液、市販のミネラル水等を用いることができ、これらは一定の電気伝導率を有しているので、酸化反応液として利用することができる。空気電池10は、机やテーブル、電気機器のソケット等の配置面15に配置する他に、外面に手提げ紐を取り付けて、光源となる電球等を備えた携帯用のライトとしても利用することができる。
空気電池10は、その外形をなす断面略三角形状の外枠体14をさらに有する。外枠体14は、縦断方向Yにおいて互いに対向する第1端部17及び第2端部18と、第1及び第2側面21,22と、両側面21,22間に位置する第3側面23とを含む。外枠体14は、さらに、各側面どうしが互いに交差する部分である複数の曲状の角部25,26,27を有する。複数の角部25〜27は、第2側面22と第3側面23とが互いに交差する第1角部25と、第1側面21と第2側面22とが互いに交差する第2角部26と、第3側面23と第1側面21とが互いに交差する第3角部27とから構成される。第1側面21には、縦断方向Yへ延びる、外枠体14の内部が透視可能な窓28が位置する。窓28によって外枠体14内に注入された反応液13の量を確認することができ、例えば、窓28の外面に刻印等によって、第2端部18を下方にして空地電池を直立させた配置態様における、反応液13を内部に注入する際の水位の目安となる表示を配置してもよい。
外枠体14の内部には、断面L字状の固定パネル29が配置される。外枠体14の内部は、挿入されたアノード体11が位置する配置スペースS1と、固定パネル29と外枠体14との間に画定された、発電する際に発生する発生ガスを外部に排出するための排気スペースS2とに区分される。配置スペースS1には、反応液13が注入されることによって水面WLを有する注液域16が画定される。本実施形態において、第1〜第3側面21〜23は、略平坦状であるところ、後記の本願発明の効果を奏する限りにおいて、僅かに全体として凸曲した形状であってもよいし、任意の側面が配置面15と当接される空気電池10の配置態様の場合において、その一部が配置面15に当接しないような歪な形状であってもよい。
空気電池10は、例えば、縦断方向Yの寸法L1が約180〜220mm、第1横断方向Xの寸法W1が約30〜70mm、であって、約1.0〜2.0Vの起電力を発生させることができる。空気電池10は、電気機器の電源として使用したり、その外部に電球を配置した小型のライトとして使用することができることのほかに、例えば、大型タンカーに備え付けられた電気機械装置の動力源や災害等の緊急時における電力源として使用できるものであって、かかる場合には、各寸法L1,W1は、数メートル以上の大きさを有し、それらを複合的に組み合わることによってより大きな電力を発生することもできる。
<発電システム>
外枠体14は、硬質のプラスチック材料から形成されており、棒状のアノード体11が挿抜可能に挿入される本体30と、本体30に取り付けられた通気パネル31と、アノード体11が取り外し可能に取り付けられた封止パネル32とを有する。本体30は、第1端部17側に位置する開口端30aと、第2端部18を形成する閉止端とを有する。通気パネル31は、第1角部25を形成する断面円弧状の薄板であって、第1側面21と第2横断方向Zにおいて対向して位置する、本体30の平坦面(第4側面)24を被覆するように配置される。通気パネル31は、その内面と対向して配置されたカソード体12に酸素を供給するための、縦断方向Yに一定間隔をおいて配置された複数の通気孔35を有する。本体30の平坦面24には、縦断方向Yへ延びる透孔が形成されており、該透孔を覆うようにカソード体12が固定されている。カソード体12の第2端部18側の端部に位置する開孔には、リード線37が取り付けられる。
封止パネル32は、外枠体14の第1端部17を形成する略三角形状であって、中央に位置する透孔にアノード体11が取り外し可能に嵌挿されている。封止パネル32からさらに縦断方向Yの外側に延出するアノード体11の外端部には、リード線36が取り付けられた開口が位置する。封止パネル32は、本体30の内周面に当接する程度の外形寸法を有し、第1側面21及び第2側面22の内面に位置する突起部(位置決め)38に当接するまで、本体30の開口端30aの内周面に摺接させながら本体30の内部に挿入する。なお、図示した態様では、突起部38は、本体30の開口端縁から封止パネル32の厚さ寸法と同じ寸法離間しているが、封止パネル32が使用中に本体30から不用意に外れるのを防止するために、突起部38をさらに内部に設けて封止パネル32を挿入してもよいし、本体30と封止パネル32とにそれらを連結するためのファスナ手段を設けてもよい。アノード体11は、イオン化傾向の比較的に大きな電極活物質、例えば、金属マグネシウム、アルミニウム、亜鉛等を用いることができる。
カソード体12は、薄板状であって、電気伝導率の良好な金属、例えば、金、銀、銅合金や活性炭、塩化銀、ステンレス等を用いることができる。本実施形態において、カソード体12は、単層から形成されているが、起電力及び集電性能を向上させるために、例えば、カーボン材等の導電性材料から形成された第1層(電極層)と、第1層の一方面に取り付けられた活性炭等の正極活物質から形成された第2層(活性層)と、第1層の他方面に取り付けられた、導電性金属から形成された板状の第3層(集電層)とから構成された複数層から形成することもできる。カソード体12を複層から形成する場合には、導電性を有する接着剤を介して各層を接合することが好ましい。
かかる構成を有する空気電池10において、外枠体14の配置スペースS1に反応液13が注入されることによって、反応液13が酸化を促進してアノード体11とカソード体12との間にイオン化反応が生じる。イオン化したアノード体11から発生した電子がカソード体12で通気パネル31の通気孔35から供給された酸素と反応液13中の水と反応して放電反応が生じる。それによってアノード体11とカソード体12との間に電位差が生じて所定の起電力が発生する。発電開始から一定時間経過した後、アノード体11及び反応液13中における電気化学反応に寄与する構成要素が消費されることによって電流値が低下したときには、アノード体11を封止パネル32から取り外し、アノード体11と反応液13とを交換することによって再びにピーク時の電流値を得ることができる。なお、本実施形態の空気電池10は、封止パネル32を本体30から取り外して反応液13を内部に注入する構成を有しているが、封止パネル32と本体30とを一体に成形して、封止パネル32に反応液13の注入、排出用の尾栓を配置してもよい。また、本体30と一体に成形された封止パネル32の中央部に透孔を設け、該透孔にアノード体11の先端11aを被嵌するキャップを取り付けて、キャップを取り外すことによって、反応液13の注入、排出をしてもよい。
<排気システム>
図2〜4を参照すると、固定パネル29は、プラスチック製であって、互いに直交する第1側板51と第2側板52と、第1側板51と第2側板52との一方端部どうしをつなぐ端板53とを有する。第1側板51は、外枠体14の第3側面23の内面に固定されており、第2側板52は第1側板51と直交して第2横断方向Zへ延び、その端縁部が平坦面24の内面に固定される。固定パネル29の端板53は、外枠体14の第2端部18から縦断方向Yにおいて離間して位置し、端板53の位置する一方端の反対側に位置する他方端は、第2側面22の内面に位置する突起部38と第1横断方向Xにおいて並んで位置する。封止パネル32を本体30の突起部38に当接させた状態において、固定パネル29の他方端は、封止パネル32に当接される。したがって、配置スペースS1内に注入された反応液13が排気スペースS2に移動したり、開口端30aから外部に漏れ出ることはない。
固定パネル29の第2側板52には、それを貫通して第1横断方向Xへ延びる通気管54が位置する。通気管54は、中空円筒状であって、配置スペースS1に位置する第1開口端54aと排気スペースS2に位置する第2開口端54bとを有する。排気スペースS2には、その内部に第1開口端56aと、平坦面24に位置する第2開口端56bとを有する排気管56が配置される。したがって、排気スペースSは、配置スペースS1と通気管54を介して連通するとともに、排気管56を介して外部と連通している。また、通気管54の平坦面24側において、固定パネル29の第2側板52から配置スペースS1へ延びる遮蔽板55が位置する。遮蔽板55は、縦断方向Yの寸法が通気管54の縦断方向Yの寸法(直径寸法)よりも大きく、かつ、遮蔽板55は通気管54よりも第2側面22側へ延在しており、その端縁55aが通気管54の第1開口端54aよりも第2側面22側に位置している。なお、本実施形態においては、外枠体14内に固定パネル29を配置して排気スペースS2が形成されているが、固定パネル29は外枠体14と一体に成形されていてもよいし、固定パネル29及び排気管56を配置せず、通気管54の第2開口端54bを直接に外枠体14に設けて排気してもよい。
発電システムによって発電する際に、外枠体14の配置スペースS1内には、水酸化マグネシウムと発生ガス(水素ガス)が生成される。空気電池10が発電を開始してから一定時間経過した場合には、発電時の電気化学反応によって発生した発生ガスによって外枠体14内の内圧が上昇して、その内部が比較的に高圧となる。外枠体14は、強度等を考慮すれば、金属や合金等の硬質かつ重量のある金属材料から形成することもできるが、コスト面や空気電池10が電源として用いられる電気機械器の種類等を考慮してプラスチック等の軽量の部材から形成することが好ましい。外枠体14をプラスチックから形成したときには、内部に充満した発生ガスの圧力によって外枠体14の一部にひび割れが生じて内部の反応液13が漏れ出るおそれがある。かかる事態を避けるために、空気電池10の内部と外部とに連通する排気口を設けることもできるが、内部に位置する開口端から反応液13が外部に漏れ出て、起電力の低下や漏電を生じるおそれがあった。
図4(a),(b)及び図5(a),(b)を参照すると、第1〜第3側面21〜23及び第1角部25とが配置面15に当接された電池の配置態様において、外枠体14の配置スペースS1は、その収容容量が約80〜200mlであるところ、約50〜100ml、好ましくは、60〜80mlの反応液13が注入されている。このように、注入される反応液13が収容容量よりも比較的に低いことから、配置スペースS1全体に反応液13が充填されることはない。反応液13は、封止パネル32を取り外した状態において配置スペースS1にのみ注入されるので、排気スペースS2には反応液13は注入されていない。各配置態様のいずれにおいても、配置スペースS1内に発生した発生ガスは、通気管54を通って排気スペースS2内に移動して、排気管56を通って外部に排出される。このように、配置スペースS1内に発生した発生ガスは、排気システムによって速やかに外部に排出されるので、外枠体14の内部の圧力が高くなって外枠体14がひび割れしたりするおそれはない。図示していないが、空気電池10を第1端部17側を上方として起立した状態で配置又は携帯する場合には、配置スペースS1の第2端部18側に位置する注液域16の水面WLは、通気管54の下方に位置し、反応液13が通気管54の第1開口端54aから直接的に内部に進入するおそれはない。
図4(a)を参照すると、第1側面21を配置面15に当接させた空気電池10の配置態様(第1配置態様)において、注液域16の水面WL1は、通気管54の第1開口端54aよりも下方に位置している。したがって、通気管54の第1開口端54aから排気スペースS2内に反応液13が進入して、排気スペースS2内に位置する排気管56から外部に漏れ出るおそれはない。図4(b)を参照すると、第2側面22を配置面15に当接させた空気電池10の配置態様(第2配置態様)において、通気管54は、水面WL2を有する注液域16よりも上方に位置している。したがって、反応液13が通気管54を通って排気スペースS2内に進入することはない。
図5(a)を参照すると、第3側面23を配置面15に当接された配置態様(第3配置態様)において、配置スペースS1内に位置する通気管54の一部は、水面WL3を有する注液域16内に位置し、第1開口端54aは注液域16よりも上方に位置している。したがって、第1開口端54aから反応液13が通気管54内に進入するおそれはない。図5(b)を参照すると、第1角部25を配置面15に当接させた空気電池10の配置態様(第4配置態様)において、通気管54は水面WL4を有する注液域16の上方に位置し、水面WL4は、遮蔽板55に接している。かかる配置態様においても、水面WL4が通気管54の第1開口端54aに接していなことから、排気スペースS1内に反応液13が進入するおそれはない。以上のように、第1〜第4配置態様において、注液域16の水面WL1〜WL4はすべて通気管54の第1開口端54aと接しておらず、反応液13が排気スペースS2内に移動して排気管56を通って外枠体14の外部に漏れ出ることはない。また、第2〜第4配置態様では、注液域16内にアノード体11とカソード体12とが位置することによって起電状態(オン状態)にあるが、第1配置態様においては、アノード体11が注液域に位置しておらず、電気化学反応が生じないので、非起電状態(オフ状態)となる。したがって、空気電池10を携帯用ライトとして利用した場合等において、手動の電源スイッチを備えていなくても、必要に応じて、その配置態様を変更することによって、電源のオン状態とオフ状態とを切り替えることができる。また、通気管54とアノード体11との間に位置する遮蔽板55の端縁55aが、第1開口端54aよりも第2側面22側に位置することによって、外枠体14の配置態様を変更するためにそれが配置面15上において回転されたときに、撥ね上がった反応液13が遮蔽板55に当たるので、第1開口端54aから通気管54内に進入するのを防止することができる。
図6を参照すると、各配置態様における水面WL1〜WL4を重ね合わせると、それらに囲まれた、いずれの配置態様においても注液域が位置しない領域、液不存在空間部Rが画定される。配置スペースS1内に発生した発生ガスを排気スペースS2に移動させるための通気管54の第1開口端54aは、液不存在空間部Rに位置する。このように、通気管54の第1開口端54aが液不存在空間部Rに位置することによって、いずれの配置態様にあっても、反応液13が直接に第1開口端54aから通気管54の内部に進入して、排気スペースS2に進入することはない。したがって、本発明に係る排気システムによれば、配置スペースS1内の空気を確実に外部に排出することができるとともに、反応液13の漏出を防止することが可能である。なお、空気電池10の配置態様を変更する際や空気電池10を傾いた状態で使用する場合等において、反応液13が排気スペースS2に進入したときには、図示していないが、外枠体14内に充満した発生ガスを外部に放出する一方、排気スペースS2に進入した反応液13の漏出を防ぐための弁機能(例えば、開口端に、発泡ウレタン等の連続気泡体を配置する等)を排気管56が有していてもよい。外枠体14が複数の側面を有する多面体形状である場合において、本発明の効果を奏するためには、少なくとも2つの側面がそれぞれ配置面15に当接された配置態様において、通気管54の第1開口端54aが位置する液不存在空間部Rが画定されていればよい。また、本発明にかかる効果を奏するためには、外枠体14の中心(回転軸)を中心点とし、外枠体14の中心から最も離間した部分(本実施形態においては、第1角部25)までの離間寸法の約半分以下の寸法を半径とする仮想円内に液不存在空間部Rが位置することが好ましい。
<変更例>
図7は、本発明に係る空気電池10の変更例の一例を示すものであって、本変更例においては、空気電池10は、略円筒状の外形を有する。本変更例において、空気電池10の外周面を等分して第1側面21,第2及び第3側面22、23が画定されるところ、各側面21,22,23が配置面15に当接された各配置態様における水面を互いに交差させることによって液不存在空間部Rが画定され、通気管54の第1開口端54aは液不存在空間部Rに位置する。
空気電池10の各構成部材としては、前記材料のほかに、この種の物品に用いられる材料を制限なく用いることができる。また、外枠体14、アノード体11,カソード体12等の各構成部材の形状、大きさは、用途、必要な起電力に応じて適宜変更することができる。
以上に記載した本発明に関する開示は、少なくとも下記事項に整理することができる。
縦断方向とそれに直交する横断方向とを有し、外枠体と、カソード体と、アノード体と、前記外枠体の内部において前記カソード体と前記アノード体とが配置される配置スペースと、前記外枠体の内部に反応液を注入することによって画定される注液域と、前記配置スペース内に発生したガスを外部に排出するための排気システムとを含む空気電池において、前記排気システムは、前記配置スペースとその外部とを連通する通気管を有し、前記外枠体は、前記縦断方向へ延び、かつ、前記横断方向において対向する、配置面に当接可能な複数の側面を有し、
前記複数の側面のうちの一側面を前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の前記配置スペースに位置する開口が前記注液域内に位置しておらず、他側面を前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の前記開口が前記注液域内に位置していないことを特徴とする。
上記段落に開示した本発明は、少なくとも下記の実施の形態を含むことができる。該実施の形態は、分離して又は互いに組み合わせて採択することができる。
(1)前記外枠体は、前記縦断方向へ延びる第1側面、第2側面及び第3側面を有し、前記第1、第2及び第3側面のいずれをも前記配置面に当接させた状態においても、前記通気管の開口が前記注液域内に位置していない。
(2)前記外枠体は、断面略三角形状であって、前記第2側面と前記第3側面との間には、角部が位置し、前記角部が前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の開口が前記注液域内に位置しておらず、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記角部がそれぞれ配置面に当接された状態における注液域の水面を互いに交差することによって画定される液不存在空間部をさらに有し、前記通気管の前記開口は、前記液不存在空間部に位置する。
(3)前記第1側面が前記配置面に当接された状態において、前記アノード体は、前記注液域に位置してない。
(4)前記通気管と前記アノード体との間には、遮蔽板が位置する。
(5)前記配置スペース内において、前記遮蔽板の端縁は、前記通気管が対向する前記外枠体の前記側面側に位置する。
(6)前記外枠体の内部には、前記配置スペースと前記通気管を介して連通された排気スペースが位置し、前記排気スペースは、排気管を介して外部と連通される。
10 空気電池
11 アノード体
12 カソード体
14 外枠体
13 反応液
15 配置面
16 注液域
21 第1側面
22 第2側面
23 第3側面
25 第1角部
54 通気管
54a 開口端(第1開口端)
55 遮蔽板
55a 遮蔽板の端縁
56 排気管
R 液不存在空間部
S1 配置スペース
S2 排気スペース
X 第1横断方向
Y 縦断方向
Z 第2横断方向

Claims (7)

  1. 縦断方向とそれに直交する横断方向とを有し、外枠体と、カソード体と、アノード体と、前記外枠体の内部において前記カソード体と前記アノード体とが配置される配置スペースと、前記外枠体の内部に反応液を注入することによって画定される注液域と、前記配置スペース内に発生したガスを外部に排出するための排気システムとを含む空気電池において、
    前記排気システムは、前記配置スペースとその外部とを連通する通気管を有し、
    前記外枠体は、前記縦断方向へ延び、かつ、前記横断方向において対向する、配置面に当接可能な複数の側面を有し、
    前記複数の側面のうちの一側面を前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の前記配置スペースに位置する開口が前記注液域内に位置しておらず、他側面を前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の前記開口が前記注液域内に位置していないことを特徴とする前記空気電池。
  2. 前記外枠体は、前記縦断方向へ延びる第1側面、第2側面及び第3側面を有し、前記第1、第2及び第3側面のいずれをも前記配置面に当接させた状態においても、前記通気管の開口が前記注液域内に位置していない請求項1に記載の空気電池。
  3. 前記外枠体は、断面略三角形状であって、前記第2側面と前記第3側面との間には、角部が位置し、前記角部が前記配置面に当接させた状態において、前記通気管の開口が前記注液域内に位置しておらず、前記第1側面、前記第2側面、前記第3側面及び前記角部がそれぞれ配置面に当接された状態における注液域の水面を互いに交差することによって画定される液不存在空間部をさらに有し、前記通気管の前記開口は、前記液不存在空間部に位置する請求項2に記載の空気電池。
  4. 前記第1側面が前記配置面に当接された状態において、前記アノード体は、前記注液域に位置してない請求項2又は3に記載の空気電池。
  5. 前記通気管と前記アノード体との間には、遮蔽板が位置する請求項1〜4のいずれかに記載の空気電池。
  6. 前記配置スペース内において、前記遮蔽板の端縁は、前記通気管が対向する前記外枠体の前記側面側に位置する請求項5に記載の空気電池。
  7. 前記外枠体の内部には、前記配置スペースと前記通気管を介して連通された排気スペースが位置し、前記排気スペースは、排気管を介して外部と連通される請求項1〜6のいずれかに記載の空気電池。
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