JP2016038441A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】扁平顔料を含むトナーで形成された非転写画像が転写位置を通過する際に転写電圧と逆極性の非転写電圧のみを印加する構成に比べ、扁平顔料を含むトナーによる転写部材の損傷を抑制する。
【解決手段】画像形成装置は、扁平顔料を含むトナーで、記録媒体に転写されない非転写画像と、記録媒体に転写される転写画像と、を形成する形成部と、前記転写画像及び前記非転写画像を転写位置へ搬送する搬送体と、転写電圧が印加されることで前記転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、前記非転写画像が前記転写位置を通過する際には、前記転写電圧と逆極性の直流電圧と交流電圧とが印加される転写部材と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1には、中間転写ベルトと2次転写ローラとの間の2次転写ニップに直流成分と交流成分とを含む2次転写バイアスを印加する2次転写電源を有し、その2次転写ニップを通過する記録紙に対し、中間転写ベルトに担持されるトナー像を2次転写バイアスの作用によって転写する画像形成装置において、中間転写ベルトの移動中であって2次転写ニップを記録紙が通過していない非通紙期間中に、上記交流成分を印加しない又は上記交流成分のピークツウピーク電圧を画像形成時よりも小さくする交流成分変更期間が存在するように制御する画像形成装置が開示されている。
特開2013−134293号公報
扁平形状の扁平顔料(例えば、アルミニウム)を含むことで扁平形状をなすトナーを用いて画像を形成する画像形成装置がある。この画像形成装置において、記録媒体に転写されない非転写画像(例えば、画質調整用のパッチ)が中間転写ベルト等の搬送体で搬送されて、当該非転写画像が当該搬送体と二次転写ロール等の転写部材との間の転写位置を通過する際に、扁平顔料を含むトナーを搬送体に保持させるべく、転写電圧とは逆極性の非転写電圧を転写部材に印加する構成がある。
扁平顔料を含むトナーは扁平形状であるため、該搬送体と転写部材と間の転写位置を通過する際に非転写電圧のみを印加しても、トナーの姿勢によって、転写部材に突き刺さる場合がある。扁平顔料を含むトナーが転写部材に突き刺さると、転写部材が損傷する。
本発明は、扁平顔料を含むトナーで形成された非転写画像が転写位置を通過する際に転写電圧と逆極性の非転写電圧のみを印加する構成に比べ、扁平顔料を含むトナーによる転写部材の損傷を抑制することを目的とする。
請求項1の発明は、扁平顔料を含むトナーで、記録媒体に転写されない非転写画像と、記録媒体に転写される転写画像と、を形成する形成部と、前記転写画像及び前記非転写画像を転写位置へ搬送する搬送体と、転写電圧が印加されることで前記転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、前記非転写画像が前記転写位置を通過する際には、前記転写電圧と逆極性の直流電圧と交流電圧とが印加される転写部材と、を備える。
請求項2の発明は、扁平顔料を含むトナーで、前記非転写画像としての第1非転写画像と、前記転写画像としての第1転写画像と、を形成する前記形成部としての第1形成部と、扁平顔料を含まないトナーで、記録媒体に転写されない第2非転写画像と、記録媒体に転写される第2転写画像と、を形成する第2形成部と、を備え、前記搬送体は、前記第1非転写画像と前記第2非転写画像とが搬送方向にずれた状態で、前記第1非転写画像、前記第2非転写画像、前記第1転写画像及び前記第2転写画像を転写位置へ搬送し、前記転写部材は、転写電圧が印加されることで前記第1転写画像及び前記第2転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、前記第1非転写画像が前記転写位置を通過する際に前記直流電圧と前記交流電圧とが印加され、前記第2非転写画像が前記転写位置を通過する際には前記交流電圧が印加されずに前記直流電圧が印加される。
請求項3の発明は、第1モードにて、記録媒体に転写されない第1非転写画像と記録媒体に転写される第1転写画像とを、扁平顔料を含むトナーで形成し、第2モードでは、該第1非転写画像と該第1転写画像を形成しない第1形成部と、前記第2モードにて、記録媒体に転写されない第2非転写画像と記録媒体に転写される第2転写画像とを、扁平顔料を含まないトナーで形成する第2形成部と、前記第1非転写画像及び前記第2非転写画像が転写される転写領域を有し、該第1非転写画像、該第2非転写画像、前記第1転写画像及び前記第2転写画像を転写位置へ搬送する搬送体と、前記第1モードにおいて、転写電圧が印加されることで前記第1転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、且つ、前記転写領域が前記転写位置を通過する際に、前記転写電圧と逆極性の直流電圧と交流電圧とが印加される転写部材と、を備える。
請求項4の発明では、前記転写部材は、前記第2モードにおいて、転写電圧が印加されることで前記第2転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、且つ、前記転写領域が前記転写位置を通過する際に前記交流電圧が印加されずに前記直流電圧が印加される。
請求項5の発明は、前記交流電圧の両振幅と前記直流電圧との関係が、交流電圧の両振幅>直流電圧×2を満たす。
本発明の請求項1の構成によれば、扁平顔料を含むトナーで形成された非転写画像が転写位置を通過する際に転写電圧と逆極性の非転写電圧のみを印加する構成に比べ、扁平顔料を含むトナーによる転写部材の損傷を抑制できる。
本発明の請求項2の構成によれば、第2非転写画像が転写位置を通過する際にも交流電圧を印加する場合に比べ、転写部材の電気的な劣化を抑制できる。
本発明の請求項3の構成によれば、第1モードにおいて転写領域が転写位置を通過する際に転写電圧と逆極性の非転写電圧のみを印加する構成に比べ、扁平顔料を含むトナーによる転写部材の損傷を抑制できる。
本発明の請求項4の構成によれば、第2モードにおいて転写領域が転写位置を通過する際にも交流電圧を印加する場合に比べ、転写部材の電気的な劣化を抑制できる。
本発明の請求項5の構成によれば、交流電圧の両振幅と直流電圧との関係が交流電圧の両振幅≦直流電圧×2である場合に比べ、扁平顔料を含むトナーによる転写部材の損傷を抑制できる。
本実施形態に係る画像形成装置を正面側から見た構成を示す概略図である。 本実施形態に係るトナー画像形成部を示す概略図である。 本実施形態に係る転写装置の一部構成を示す概略図である。 図3に示す構成において、対向ロールに接続する電源を切り替えた状態を示す図である。 図4に示す構成において、交流電源をオフにした状態を示す図である。 金属色トナーに含まれる扁平顔料の平面図及び側面図である。 金属色モードにおける転写ベルト上の非転写画像と転写画像とを示す図である。 他色モードにおける転写ベルト上の非転写画像と転写画像とを示す図である。 非転写電圧(直流電圧)に交流電圧を重畳して二次転写ロールに印加した際の印加電圧を示すグラフである。 転写ベルト上での金属色トナーの姿勢を示す図である。 金属色トナーが二次転写ロールに突き刺さった状態を示す図である。 転写ベルト上の金属色トナーの姿勢が変化する様子を示す図である。 金属色モードにおいて、非転写画像を転写ベルトに転写する位置の変形例を示す図である。 金属色モードにおいて、非転写画像を転写ベルトに転写する位置の変形例を示す図である。 評価結果を示す表である。
以下に、本発明に係る実施形態の一例を図面に基づき説明する。なお、各図に示す矢印Hは鉛直方向を示し、矢印Wは水平方向であって装置幅方向を示す。
<画像形成装置10の構成>
図1は、画像形成装置10を正面側から見た構成を示す概略図である。この図に示されるように、画像形成装置10は、電子写真方式により用紙等の記録媒体Pに画像を形成する画像形成部12と、記録媒体Pを搬送する搬送装置50と、画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部70と、を有している。
(搬送装置50)
図1に示されるように、搬送装置50は、記録媒体Pが収容される収容器51と、収容器51から二次転写位置NTへ記録媒体Pを搬送する複数の搬送ロール52と、を有している。さらに、搬送装置50は、二次転写位置NTから定着装置40へ記録媒体Pを搬送する複数の搬送ベルト58と、定着装置40から記録媒体Pの排出部(図示省略)へ向けて記録媒体Pを搬送する搬送ベルト54と、を有している。
(画像形成部12)
画像形成部12は、トナー画像を形成するトナー画像形成部20と、トナー画像形成部20で形成されたトナー画像を記録媒体Pに転写する転写装置30と、記録媒体Pに転写されたトナー画像を加熱及び加圧して記録媒体Pに定着する定着装置40と、を有している。
トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。この実施形態では、第1特別色(V)、第2特別色(W)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計6色のトナー画像形成部20が設けられている。図1に示す(V)、(W)、(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色を示している。第1特別色(V)及び第2特別色(W)には、例えば、銀色や金色等の色が用いられる。
〔トナー画像形成部20〕
各色のトナー画像形成部20は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されている。具体的には、各色のトナー画像形成部20は、図2に示されるように、図2における時計周り方向に回転する感光体ドラム21と、感光体ドラム21を帯電させる帯電器22と、を有している。さらに、各色のトナー画像形成部20は、帯電器22によって帯電された感光体ドラム21を露光して感光体ドラム21に静電潜像を形成する露光装置23と、露光装置23によって感光体ドラム21に形成された静電潜像を現像してトナー画像を形成する現像装置24と、を有している。
〔転写装置30〕
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を、転写ベルト31(中間転写体)に重畳して一次転写し、該重畳されたトナー画像を二次転写位置NTで記録媒体Pに二次転写するようになっている。具体的には、転写装置30は、図1に示されるように、搬送体の一例としての転写ベルト31と、一次転写ロール33と、転写部材の一例としての二次転写ロール34と、給電部80と、二次転写ロール34の清掃装置60と、転写ベルト31の清掃装置35と、を備えている。
[転写ベルト31]
転写ベルト31は、図1に示されるように、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。この実施形態では、転写ベルト31は、正面視で装置幅方向に長い逆鈍角三角形状の姿勢とされている。複数のロール32のうち、図1に示すロール32Dは、図示しないモータの動力により転写ベルト31を矢印A方向に周回させる駆動ロールとして機能する。転写ベルト31は、矢印A方向に周回することで、一次転写された画像を二次転写位置NTへ搬送するようになっている。
また、複数のロール32のうち、図1に示すロール32Tは、転写ベルト31に張力を付与する張力付与ロールとして機能する。複数のロール32のうち、図1に示すロール32Bは、二次転写ロール34の対向ロール32Bとして機能する。対向ロール32Bには、前述の通り逆さ鈍角三角形状の姿勢とされた転写ベルト31の鈍角を成す下端側の頂部が巻き掛けられている。この転写ベルト31は、前述した姿勢で装置幅方向に延びる上辺部において、各色の感光体ドラム21に下方から接触している。
[一次転写ロール33]
一次転写ロール33は、各感光体ドラム21のトナー画像を転写ベルト31に転写させるロールであり、図1に示されるように、転写ベルト31の内側に配置されている。各一次転写ロール33は、転写ベルト31を挟んで対応する色の感光体ドラム21に対して対向配置されている。また、一次転写ロール33には、給電部(図示省略)によって、トナー極性とは逆極性の一次転写電圧が印加されるようになっている。この一次転写電圧の印加により、感光体ドラム21に形成されたトナー画像が、一次転写位置Tで転写ベルト31に転写される。
[二次転写ロール34]
二次転写ロール34は、転写ベルト31に重畳されたトナー画像を記録媒体Pに転写するロールである。二次転写ロール34は、図3に示されるように、対向ロール32Bとの間に転写ベルト31を挟むように配置されており、二次転写ロール34と転写ベルト31とは予め定められた荷重にて接触している。このように接触している二次転写ロール34と転写ベルト31の間が二次転写位置NTとされる。この二次転写位置NTには、収容器51から適時に記録媒体Pが供給されるようになっている。二次転写ロール34は、図3における時計周り方向へ回転駆動される。
[給電部80]
給電部80(印加部)は、図3に示されるように、第1直流電源80Aと、第2直流電源80Bと、第1スイッチ80S(切替部)と、第2スイッチ80S(切替部)と、交流電源80Gと、接触ロール80Cと、を有している。第1直流電源80Aは、接触ロール80Cを介して対向ロール32Bに負極性の電圧を印加する電源である。第2直流電源80Bは、接触ロール80Cを介して対向ロール32Bに正極性の電圧を印加する電源である。接触ロール80Cは、対向ロール32Bに接触するロールであり、対向ロール32Bに従動回転する。交流電源80Gは、第2スイッチ80Sを介して第2直流電源80Bに接続されている。
スイッチ80Sは、接触ロール80Cを介して対向ロール32Bに第1直流電源80Aを接続する状態(図3に示す状態)と、接触ロール80Cを介して対向ロール32Bに第2直流電源80Bを接続する状態(図4及び図5に示す状態)と、に切り替えるようになっている。
第2スイッチ80Sは、対向ロール32Bに第2直流電源80Bが接続された状態において、接触ロール80C及び第2直流電源80Bを介して対向ロール32Bに交流電源80Gを接続する状態(図4に示す状態)と、対向ロール32Bに交流電源80Gを接続しない電源オフの状態(図5に示す状態)と、に切り替えるようになっている。
給電部80では、転写ベルト31のトナー画像を記録媒体Pに転写する際には、図3に示されるように、スイッチ80Sによって、第1直流電源80Aと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続される。
これにより、対向ロール32Bに負極性の電圧が印加され、対向ロール32Bと二次転写ロール34との間に電位差が生じる。すなわち、対向ロール32Bに負極性の電圧が印加されることで、対向ロール32Bの対向電極をなす二次転写ロール34にトナー極性と逆極性の二次転写電圧(正極性の電圧)が間接的に印加される。これにより、二次転写位置NTを通過する記録媒体Pに、転写ベルト31からトナー画像が転写される。
一方、転写ベルト31のトナー画像が二次転写位置NTを通過する際に当該トナー画像を転写ベルト31に保持させる場合には、図4及び図5に示されるように、スイッチ80Sによって、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続される。
これにより、対向ロール32Bに正極性の電圧が印加され、対向ロール32Bと二次転写ロール34との間に電位差が生じる。すなわち、対向ロール32Bに正極性の電圧が印加されることで、対向ロール32Bの対向電極をなす二次転写ロール34にトナー極性と同極性の非転写電圧(負極性の電圧)が間接的に印加される。これにより、二次転写位置NTを通過する非転写画像は、二次転写ロール34から反発力を受けて、二次転写ロール34に転写されずに、転写ベルト31に保持される。
さらに、給電部80では、二次転写ロール34に対して非転写電圧に重畳して、交流電圧を印加する場合には、図4に示されるように、対向ロール32Bに第2直流電源80Bが接続された状態において、接触ロール80C及び第2直流電源80Bを介して対向ロール32Bに交流電源80Gを接続する。
また、給電部80では、二次転写ロール34に対して交流電圧を印加せず、非転写電圧を印加する場合には、図5に示されるように、対向ロール32Bに第2直流電源80Bが接続された状態において、対向ロール32Bに交流電源80Gを接続しない電源オフの状態にする。
[二次転写ロール34の清掃装置60]
転写装置30は、二次転写ロール34を清掃する清掃装置60を備えている。清掃装置60は、回転する二次転写ロール34に接触して、二次転写ロール34の表面に付着した異物(トナーや記録媒体Pの粉)を二次転写ロール34から除去する除去部材としてのブレードで構成されている。
[転写ベルト31の清掃装置35]
清掃装置35は、図1に示されるように、転写ベルト31の周回方向において、二次転写位置NTの下流側で、かつ一次転写位置T(V)の上流側に配置されている。清掃装置35は、転写ベルト31の表面に残留したトナーを転写ベルト31の表面から掻き取るブレード351を備えている。
<要部構成>
ここで、本実施形態では、第1形成部の一例としてのトナー画像形成部20Vが、第2特別色(V)としての銀色のトナーを用いてトナー画像を形成する構成とされている(図1参照)。また、第1形成部の一例としてのトナー画像形成部20Wは、第2特別色(W)としての金色のトナーを用いてトナー画像を形成する構成とされている(図1参照)。
トナー画像形成部20Vで用いられる銀色のトナー100は、図10に示されるように、扁平形状の扁平顔料110とバインダー樹脂111とを含んで構成されている。トナー画像形成部20Wで用いられる金色のトナーは、扁平顔料110とイエロー色の顔料とバインダー樹脂111とを含んで構成されている。
扁平顔料110は、例えば、アルミニウム等の金属材料で構成されている。そして、扁平顔料110を平面に置いて側方から見ると、扁平顔料110は、図6(B)に示されるように、図中左右方向の寸法が図中上下方向の寸法に対して長くなる形状とされている。扁平顔料110は、左右方向の寸法と上下方向の寸法との寸法比が、後述の他色トナーの顔料における当該寸法比よりも大きくされている。
また、図6(B)に示す扁平顔料110を図中上方から見ると、扁平顔料110は、図6(A)に示されるように、側方から見た形状に対して広がった形状とされ、扁平顔料110は、扁平顔料110を平面に置いた状態(図6(B)参照)で、上方及び下方を向く一対の反射面110Aを有している。このように、扁平顔料110は、扁平形状とされている。また、扁平顔料110を含んだトナーは、トナーの形状としても扁平形状となる。
なお、本明細書では、説明の便宜上、銀色(V)及び金色(W)を「金属色」と称し、金属色のトナーを「金属色トナー」と称する。図中において、銀色(V)及び金色(W)を区別する場合は、(V)(W)の符号を付す。
トナー画像形成部20V、20Wが形成するトナー画像としては、記録媒体Pに転写される転写画像(第1転写画像の一例)と、記録媒体Pに転写されない非転写画像(第1非転写画像の一例)と、がある。
当該非転写画像としては、転写ベルト31(搬送体の一例)上のトナー画像のトナー濃度を検出するための濃度検出用画像(パッチ)や、転写ベルト31上のトナー画像における各色間の位置ずれを検出するための色ずれ検出用画像(パッチ)や、劣化した現像剤(トナー)を消費するための画像(バンド)等がある。
以下、説明の便宜上、トナー画像形成部20V、20Wが形成する非転写画像を「金属色パッチ」と称し、トナー画像形成部20V、20Wが形成する転写画像を「金属色画像」と称する。
なお、本実施形態では、濃度検出用画像(パッチ)や、色ずれ検出用画像(パッチ)を検出するための検出部(センサ)49が、トナー画像形成部20Kに対する下流側(図1における左側)に配置されている。
一方、第2形成部の一例としてのトナー画像形成部20Y、20M、20C、20K(以下、20Y〜20Kと示す)で用いられるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)のトナーは、扁平顔料110を含まず、扁平顔料110以外の顔料とバインダー樹脂とを含んで構成されている。
なお、本明細書では、説明の便宜上、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を「他色」と称し、他色のトナーを「他色トナー」と称する。図中において、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)を区別する場合は、(Y)、(M)、(C)、(K)の符号を付す。
トナー画像形成部20Y〜20Kが形成するトナー画像としては、記録媒体Pに転写される転写画像(第2転写画像の一例)と、記録媒体Pに転写されない非転写画像(第2非転写画像の一例)と、がある。当該非転写画像としては、トナー画像形成部20V、20Wが形成する非転写画像と同様に、濃度検出用画像(パッチ)や、色ずれ検出用画像(パッチ)、劣化した現像剤(トナー)を消費するための画像(バンド)等がある。
以下、説明の便宜上、トナー画像形成部20Y〜20Kが形成する非転写画像を「他色パッチ」と称し、トナー画像形成部20Y〜20Kが形成する転写画像を「他色画像」と称する。
なお、図7に示されるように、金属色パッチ410及び他色パッチ420は、転写ベルト31上の金属色画像310及び他色画像320が転写される転写画像領域R1の間の非転写画像領域R2(転写領域の一例)に転写される。転写画像領域R1の金属色画像310及び他色画像320が、記録媒体Pと共に二次転写位置NTを通過して、当該金属色画像310及び他色画像320が記録媒体Pに転写される。一方、非転写画像領域R2の金属色パッチ410及び他色パッチ420は、記録媒体Pと共に二次転写位置NTを通過せずに、単独で二次転写位置NTを通過するようになっている。なお、転写画像領域R1及び非転写画像領域R2は、転写ベルト31の周回ごとに、転写ベルト31における位置が変更されてもよいし、変更されない構成であってもよい。
さらに、本実施形態では、金属色トナーによるトナー画像を記録媒体Pに形成せずに、他色トナーの少なくとも1つによるトナー画像を記録媒体Pに形成する態様(他色モード)と、金属色トナーの少なくとも1つによるトナー画像と他色トナーの少なくとも1つによるトナー画像とを記録媒体Pに形成する態様(金属色モード)と、を有している。
他色モード(第2モードの一例)は、制御部70がトナー画像形成部20V、20Wを作動させず且つトナー画像形成部20Y〜20Kの少なくとも1つを作動させることで、実行させる。トナー画像形成部20Y〜20Kの少なくとも1つが作動されることで、図8に示されるように、他色画像320が転写ベルト31の各転写画像領域R1に転写され、他色パッチ420が転写ベルト31の各非転写画像領域R2に転写される。なお、図8では、トナー画像形成部20Y〜20Kの全部が作動された場合を図示している。
また、他色モードは、制御部70が給電部80を制御し、以下のように、二次転写ロール34に電圧が印加される。すなわち、転写画像領域R1(他色画像320)が二次転写位置NTを通過する際に、図3に示されるように、第1直流電源80Aと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)が印加される。また、非転写画像領域R2(他色パッチ420)が二次転写位置NTを通過する際に、図5に示されるように、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。
なお、他色モードは、交流電源80Gは、対向ロール32Bに接続されない電源オフの状態となっている。
一方、金属色モード(第1モードの一例)は、制御部70がトナー画像形成部20V、20Wの少なくとも1つとトナー画像形成部20Y〜20Kの少なくとも1つとを作動させることで、実行される。トナー画像形成部20V、20Wの少なくとも1つとトナー画像形成部20Y〜20Kの少なくとも1つが作動されることで、図7に示されるように、金属色画像310及び他色画像320が転写ベルト31の各転写画像領域R1に転写され、金属色パッチ410及び他色パッチ420が転写ベルト31の各非転写画像領域R2に転写される。さらに、具体的には、非転写画像領域R2内には、他色パッチ420、金属色パッチ410の順で、当該パッチが転写ベルト31の搬送方向上流から配置された状態で転写される。なお、図7では、トナー画像形成部20Y〜20K及びトナー画像形成部20V、20Wの全部が作動された場合を図示している。
また、金属色モードでは、制御部70が給電部80を制御し、以下のように、二次転写ロール34に電圧が印加される。すなわち、転写画像領域R1(金属色画像310及び他色画像320)が二次転写位置NTを通過する際に、図3に示されるように、第1直流電源80Aと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)が印加される。
また、非転写画像領域R2内の他色パッチ420が二次転写位置NTを通過する際に、図5に示されるように、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。このとき、交流電源80Gは、対向ロール32Bに接続されない電源オフの状態になっている。
さらに、非転写画像領域R2内の金属色パッチ410が二次転写位置NTを通過する際には、図4に示されるように、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。さらに、第2スイッチ80Sによって、接触ロール80C及び第2直流電源80Bを介して対向ロール32Bに交流電源80Gが接続される。これにより、二次転写ロール34に対して非転写電圧に重畳して、交流電圧が印加される。
このとき、印加される交流電圧のピークツーピーク値Vpp(両振幅)と非転写電圧(直流電圧)Vdcとの関係が、図9に示されるように、交流電圧のピークツーピーク値Vpp>非転写電圧(直流電圧)Vdc×2を満たすようになっている。
(本実施形態に係る作用)
次に、本実施形態に係る作用を説明する。
(他色モード)
他色モードでの画像形成指令(プリント指令)を制御部70が受けると、制御部70は、他色のトナー画像形成部20Y〜20K、転写装置30、定着装置40を作動させる(図1参照)。
これにより、トナー画像形成部20Y〜20Kでは、以下の画像形成工程(プロセス)にて、他色画像320(図8参照)及び他色パッチ420(図8参照)が形成される。すなわち、各色の感光体ドラム21は、回転されながら帯電器22によって帯電される。帯電された各感光体ドラム21が各露光装置23によって露光されて、各感光体ドラム21の表面に静電潜像が形成される。各感光体ドラム21に形成された静電潜像は、現像装置24から供給される現像剤によって現像される。これにより、各色の感光体ドラム21には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の他色画像320及び他色パッチ420が形成される。
各色の感光体ドラム21に形成された各色の他色画像320は、図8に示されるように、各色の一次転写ロール33によって、周回する転写ベルト31の転写画像領域R1に順次転写される。各色の感光体ドラム21に形成された各色の他色パッチ420は、各色の一次転写ロール33によって、周回する転写ベルト31の非転写画像領域R2に順次転写される。これにより、転写ベルト31に転写された各色の他色画像320及び他色パッチ420は、転写ベルト31の周回によって二次転写位置NTに搬送される。
この二次転写位置NTには、搬送ロール52によって、他色画像320の搬送にタイミングを合わせて、記録媒体Pが供給される。この二次転写位置NTを記録媒体P及び転写画像領域R1(他色画像320)が通過する際に、図3に示されるように、第1直流電源80Aと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)が印加される。これにより、転写ベルト31から他色画像320が記録媒体Pに転写される。
他色画像320が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト58によって、二次転写位置NTから定着装置40へ搬送され、定着装置40において、記録媒体P上の他色画像320が記録媒体Pに定着される。
一方、二次転写位置NTを記録媒体Pが通過せずに非転写画像領域R2(他色パッチ420)が通過する際には、図5に示されるように、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。なお、このとき、交流電源80Gは、対向ロール32Bに接続されない電源オフの状態となっている。
対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加されることにより、転写ベルト31上の他色パッチ420は、二次転写ロール34から反発力を受けて、転写ベルト31に保持される。これにより、他色パッチ420の他色トナーは、転写ベルト31に保持されたまま、二次転写位置NTを通過して清掃装置35へ搬送され、清掃装置35によって転写ベルト31から除去される。
(金属色モード)
金属色モードでの画像形成指令(プリント指令)を制御部70が受けると、制御部70は、金属色のトナー画像形成部20V、20W、他色のトナー画像形成部20Y〜20K、転写装置30及び定着装置40を作動させる(図1参照)。
これにより、トナー画像形成部20V、20Wでは、前述と同様の画像形成工程(プロセス)を経て、各感光体ドラム21に金属色画像310及び金属色パッチ410が形成される。トナー画像形成部20Y〜20Kでは、前述と同様の画像形成工程(プロセス)を経て、各感光体ドラム21に他色画像320及び他色パッチ420が形成される。
各感光体ドラム21に形成された各色の他色画像320及び各色の金属色画像310は、図7に示されるように、各色の一次転写ロール33によって、周回する転写ベルト31の転写画像領域R1に順次転写される。
各感光体ドラム21に形成された各色の金属色パッチ410は、各色の一次転写ロール33によって、周回する転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向下流側に順次転写される。各感光体ドラム21に形成された各色の他色パッチ420は、各色の一次転写ロール33によって、周回する転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向上流側に順次転写される。
そして、他色パッチ420と金属色パッチ410とが搬送方向にずれた状態で、他色パッチ420、金属色パッチ410、他色画像320及び金属色画像310が、転写ベルト31の周回によって二次転写位置NTに搬送される。
この二次転写位置NTには、搬送ロール52によって、他色画像320及び金属色画像310の搬送にタイミングを合わせて、記録媒体Pが供給される。この二次転写位置NTを記録媒体P、他色画像320及び金属色画像310(転写画像領域R1)が通過する際に、図3に示されるように、第1直流電源80Aと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)が印加される。これにより、転写ベルト31から他色画像320及び金属色画像310が記録媒体Pに転写される。
他色画像320及び金属色画像310が転写された記録媒体Pは、搬送ベルト58によって、二次転写位置NTから定着装置40へ搬送され、定着装置40において、記録媒体P上の他色画像320が記録媒体Pに定着される。
二次転写位置NTを記録媒体Pが通過せずに他色パッチ420が通過する際には、図5に示されるように、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。これにより、転写ベルト31上の他色パッチ420は、二次転写ロール34から反発力を受けて、転写ベルト31に保持される。これにより、他色パッチ420の他色トナーは、転写ベルト31に保持されたまま、二次転写位置NTを通過して清掃装置35へ搬送され、清掃装置35によって転写ベルト31から除去される。このとき、交流電源80Gは、対向ロール32Bに接続されない電源オフの状態となっている。
また、二次転写位置NTを記録媒体Pが通過せずに金属色パッチ410が通過する際には、図4に示されるように、第2直流電源80Bと対向ロール32Bとが接触ロール80Cを介して接続され、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。さらに、このとき、第2スイッチ80Sによって、接触ロール80C及び第2直流電源80Bを介して対向ロール32Bに交流電源80Gが接続される。これにより、二次転写ロール34に対して非転写電圧に重畳して、交流電圧が印加される。
ここで、転写ベルト31上の金属色パッチ410の金属色トナー100は、一次転写位置Tを通過した後の転写ベルト31上において、図10に示されるように、扁平形状に起因して電荷が局在し、転写ベルト31上で起立しやすい。
このため、二次転写位置NTを金属色パッチ410が通過する際に二次転写ロール34に交流電圧を印加せず非転写電圧のみを印加する比較例では、図11に示されるように、金属色トナー100が二次転写ロール34に突き刺さりやすく、二次転写ロール34の表層34Aを損傷する場合がある。
これに対して、本実施形態では、二次転写位置NTを金属色パッチ410が通過する際に、二次転写ロール34に対して非転写電圧に重畳して、交流電圧が印加される。交流電圧は、周期的に電圧の大きさ及び電圧の極性が変化するため、例えば、金属色トナー100に局在する電荷が変化し、図12に示されるように、転写ベルト31上の金属色トナー100が、寝た姿勢(傾いた状態)と起立した姿勢とに交互に状態変化する。
これにより、金属色トナーが二次転写ロール34に突き刺さりにくく、二次転写ロール34の表層34Aの損傷が抑制される。よって、二次転写ロール34の損傷による低抵抗化に起因する電界の形成の不良が抑制され、電界の形成の不良に起因する画質不良が抑制される。
また、本実施形態では、印加される交流電圧のピークツーピーク値Vppと非転写電圧(直流電圧)Vdcとの関係が、図9に示されるように、交流電圧のピークツーピーク値Vpp>非転写電圧(直流電圧)Vdc×2を満たす。このため、非転写電圧に交流電圧が重畳された状態の電圧の極性が、負極性に反転する(図9の矢印D部分参照)。これにより、金属色トナー100に局在する電荷が極性を変化させて、効果的に、転写ベルト31上の金属色トナー100が、寝た姿勢と起立した姿勢とに交互に状態変化させられる。
また、本実施形態では、図7に示されるように、二次転写位置NTを金属色パッチ410が通過する際に、二次転写ロール34に交流電圧が印加し、二次転写位置NTを記録媒体Pが通過せずに他色パッチ420が通過する際には、二次転写ロール34に交流電圧が印加しない。
このため、他色パッチ420が通過する際にも二次転写ロール34に交流電圧を印加する場合に比べ、二次転写ロール34に印加される交流電圧の印加時間が短くなる。このため、直流電圧と交流電圧とが重畳されて高電圧が二次転写ロール34に印加される時間が短くなり、二次転写ロール34の電気的な劣化が抑制される。よって、二次転写ロール34の電気的な劣化(すなわち、二次転写ロール34の低抵抗化)に起因する電界の形成の不良が抑制され、電界の形成の不良に起因する画質不良が抑制される。
(第1変形例)
本実施形態では、図7に示されるように、転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向上流側に他色パッチ420が転写され、転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向下流側に金属色パッチ410が転写される構成であったがこれに限られない。例えば、図13に示されるように、転写ベルト31の非転写画像領域R2ごとに、他色パッチ420及び金属色パッチ410の一方を転写する構成であってもよい。この構成では、他色パッチ420及び金属色パッチ410は、例えば、転写ベルト31の非転写画像領域R2に対して、交互に転写される。他色パッチ420及び金属色パッチ410は、転写ベルト31の搬送方向にずれた状態で二次転写位置NTに搬送される。
第1変形例においても、例えば、以下のように、給電部80が動作される。すなわち、二次転写位置NTを他色画像320及び金属色画像310(転写画像領域R1)が通過する際に、図3に示されるように、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)が印加される。これにより、転写ベルト31から他色画像320及び金属色画像310が記録媒体Pに転写される。
また、二次転写位置NTを記録媒体Pが通過せずに他色パッチ420が通過する際には、図5に示されるように、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加される。このとき、交流電源80Gは、対向ロール32Bに接続されない電源オフの状態となっている。
また、二次転写位置NTを記録媒体Pが通過せずに金属色パッチ410が通過する際には、図4に示されるように、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加する共に、交流電圧が印加される。
(第2変形例)
また、本実施形態では、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを非転写画像領域R2内の他色パッチ420が通過する際に、二次転写ロール34に交流電圧を印加せず、二次転写位置NTを非転写画像領域R2内の金属色パッチ410が通過する際に二次転写ロール34に交流電圧を印加していたが、これに限られない。
例えば、金属色モードでの画像形成指令(プリント指令)を制御部70が受けた場合において、非転写画像領域R2に形成される非転写画像に関わらず、二次転写位置NTを転写ベルト31の非転写画像領域R2が通過する際に、図4に示されるように、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)を印加する共に、交流電圧を印加してもよい。
この構成では、非転写画像領域R2内において、金属色パッチ410及び他色パッチ420を転写する位置に制約がなく、図14に示されるように、金属色パッチ410及び他色パッチ420を搬送方向にずらす必要がなくなる。
(第3変形例)
また、本実施形態では、金属色モードにおいて、他色トナーによる他色画像320及び他色パッチ420を含んで形成されていたが、金属色モードでは、他色トナーによる他色画像320及び他色パッチ420を含んでいなくてもよい。この場合では、制御部70は、トナー画像形成部20Y〜20Kを作動させず、トナー画像形成部20V、20Wの少なくとも1つが作動させる。トナー画像形成部20V、20Wの少なくとも1つが作動されることで、金属色画像310が転写ベルト31の各転写画像領域R1に転写され、金属色パッチ410が転写ベルト31の各非転写画像領域R2に転写される。
この構成においても、例えば、以下のように、給電部80が動作される。すなわち、転写画像領域R1が二次転写位置NTを通過する際に、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)が印加され、非転写画像領域R2が二次転写位置NTを通過する際には、二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)が印加する共に、交流電圧が印加する。
(他の変形例)
また、本実施形態では、図7に示されるように、転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向上流側に他色パッチ420が配置され、転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向下流側に金属色パッチ410が配置されていたがこれに限られない。例えば、転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向上流側に金属色パッチ410が配置され、転写ベルト31の非転写画像領域R2内の搬送方向下流側に他色パッチ420が配置される構成であってもよい。
また、本実施形態では、転写部材の一例として二次転写ロール34を用いたが、転写部材としては、例えば、二次転写ベルトであってもよい。
また、本実施形態では、搬送体の一例として転写ベルト31を用いたが、搬送体としては、例えば、転写ドラムであってもよい。
また、本実施形態では、対向ロール32Bを介して、二次転写ロール34に二次転写電圧、非転写電圧、交流電圧を印加していたが、これに限られず、二次転写ロール34に直接、各種の電圧を印加してもよい。この場合、対向ロール32Bに印加する電圧とは逆極性の電圧が二次転写ロール34に印加される。
また、本実施形態では、二次転写ロール34に潤滑剤(例えば、ZnSt)を供給して、二次転写ロール34上に潤滑剤の被膜を形成する構成を適用してもよい。この構成によれば、転写ベルト31上で起立した金属色トナーが、二次転写位置NTを通過しても、金属色トナーの先端が二次転写ロール34上で滑って寝た状態になりやすく、二次転写ロール34に突き刺さることが抑制される。
また、本実施形態では、二次転写ロール34の表面粗さをRz=2μm以下に設定してもよい。この構成によれば、転写ベルト31上で起立した金属色トナーが、二次転写位置NTを通過しても、金属色トナーの先端が二次転写ロール34上で滑って寝た状態になりやすく、二次転写ロール34に突き刺さることが抑制される。
(評価)
本評価では、連続通紙による画質評価を実施した(室温10℃、相対湿度15%)。当該画質評価は、目視により、記録媒体Pとしての用紙に形成された転写画像において、画質に問題がない場合を「○」とし、白抜けがある場合を「×」とした。
(実施例1)
前述の画像形成装置10において、以下の転写ベルト31、対向ロール32B、二次転写ロール34を用いた。
転写ベルト31:体積抵抗率10[logΩ・cm]、厚さ80[um]、
対向ロール32B:φ20、体積抵抗6.5[logΩ]、硬度65°(アスカーC)、
二次転写ロール34:φ24、体積抵抗7.0[logΩ]、硬度75°(アスカーC)
非転写画像領域R2(インターイメージ)には、図7に示されるように、搬送方向上流側に他色パッチ420としての画質調整用のトナーパッチ20mm×20mmを転写し、搬送方向下流側に金属色パッチ410としての画質調整用のトナーパッチ20mm×20mmを転写した。転写画像領域R1には、特定の他色画像320及び金属色画像310を転写した。また、画像形成装置10のプロセス速度を440mm/sに設定した。
金属色モードにおいて、二次転写位置NTを転写画像領域R1が通過する際に、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)を印加した。対向ロール32Bに印加される電圧は、−2kVとされる。
また、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを他色パッチ420が通過する際には、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の直流電圧)を印加した。対向ロール32Bに印加される電圧Vdoは、+0.4kVとされる。
さらに、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを金属色パッチ410が通過する際には、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)を印加すると共に、交流電圧を印加した。対向ロール32Bに印加される交流電圧は、ピークツーピーク値Vppが+2kVとされ、周波数が、0.5〜1kHZとされる。
(実施例2)
上記の実施例1と同じ装置構成とし、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを転写画像領域R1が通過する際に、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)を印加した。対向ロール32Bに印加される電圧は、−2kVとされる。
また、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを非転写画像領域R2が通過する際には、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の直流電圧)を印加すると共に、交流電圧を印加した。対向ロール32Bに印加される直流電圧Vdoは、+0.4kVとされる。対向ロール32Bに印加される交流電圧は、ピークツーピーク値Vppが+2kVとされ、周波数が、0.5〜1kHZとされる。
(比較例1)
上記の実施例1と同じ装置構成とし、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを転写画像領域R1が通過する際に、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に二次転写電圧(正極性の電圧)を印加した。対向ロール32Bに印加される電圧は、−2kVとされる。
また、金属色モードにおいて、二次転写位置NTを非転写画像領域R2が通過する際には、交流電圧を印加せず、対向ロール32Bを介して二次転写ロール34に非転写電圧(負極性の電圧)を印加した。対向ロール32Bに印加される直流電圧Vdoは、+0.4kVとされる。
実施例1,2及び比較例1を評価した結果、図15に示されるように、実施例1、2では、500000枚を通紙しても、画質に問題がでなかった。これに対して、比較例では、100000枚の通紙時から、白抜けが生じた。なお、当該白抜けは、金属色トナーが二次転写ロール34に突き刺さって、二次転写ロール34の表層34Aに損傷を与えたことで、二次転写ロール34の抵抗が低下したことに起因して生じるものと推測される。
本発明は、上記の実施形態に限るものではなく、その主旨を逸脱しない範囲内において種々の変形、変更、改良が可能である。例えば、上記に示した変形例は、適宜、複数を組み合わせて構成しても良い。
10 画像形成装置
20V、20Wトナー画像形成部(形成部の一例、第1形成部の一例)
20Y、20M、20C、20K トナー画像形成部(第2形成部の一例)
31 転写ベルト(搬送体の一例)
34 二次転写ロール(転写部材の一例)

Claims (5)

  1. 扁平顔料を含むトナーで、記録媒体に転写されない非転写画像と、記録媒体に転写される転写画像と、を形成する形成部と、
    前記転写画像及び前記非転写画像を転写位置へ搬送する搬送体と、
    転写電圧が印加されることで前記転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、前記非転写画像が前記転写位置を通過する際には、前記転写電圧と逆極性の直流電圧と交流電圧とが印加される転写部材と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 扁平顔料を含むトナーで、前記非転写画像としての第1非転写画像と、前記転写画像としての第1転写画像と、を形成する前記形成部としての第1形成部と、
    扁平顔料を含まないトナーで、記録媒体に転写されない第2非転写画像と、記録媒体に転写される第2転写画像と、を形成する第2形成部と、
    を備え、
    前記搬送体は、
    前記第1非転写画像と前記第2非転写画像とが搬送方向にずれた状態で、前記第1非転写画像、前記第2非転写画像、前記第1転写画像及び前記第2転写画像を転写位置へ搬送し、
    前記転写部材は、
    転写電圧が印加されることで前記第1転写画像及び前記第2転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、前記第1非転写画像が前記転写位置を通過する際に前記直流電圧と前記交流電圧とが印加され、前記第2非転写画像が前記転写位置を通過する際には前記交流電圧が印加されずに前記直流電圧が印加される
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 第1モードにて、記録媒体に転写されない第1非転写画像と記録媒体に転写される第1転写画像とを、扁平顔料を含むトナーで形成し、第2モードでは、該第1非転写画像と該第1転写画像を形成しない第1形成部と、
    前記第2モードにて、記録媒体に転写されない第2非転写画像と記録媒体に転写される第2転写画像とを、扁平顔料を含まないトナーで形成する第2形成部と、
    前記第1非転写画像及び前記第2非転写画像が転写される転写領域を有し、該第1非転写画像、該第2非転写画像、前記第1転写画像及び前記第2転写画像を転写位置へ搬送する搬送体と、
    前記第1モードにおいて、転写電圧が印加されることで前記第1転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、且つ、前記転写領域が前記転写位置を通過する際に、前記転写電圧と逆極性の直流電圧と交流電圧とが印加される転写部材と、
    を備えた画像形成装置。
  4. 前記転写部材は、
    前記第2モードにおいて、転写電圧が印加されることで前記第2転写画像を前記転写位置で記録媒体に転写し、且つ、前記転写領域が前記転写位置を通過する際に前記交流電圧が印加されずに前記直流電圧が印加される
    請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記交流電圧の両振幅と前記直流電圧との関係が、
    交流電圧の両振幅>直流電圧×2
    を満たす
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011064740A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Ricoh Co Ltd 転写定着装置、並びに、該転写定着装置を用いた画像形成装置及び画像形成方法
US20130038665A1 (en) * 2010-04-30 2013-02-14 Doris Pik-Yiu Chun Printing system

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