JP2016038012A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット - Google Patents

回転速度検出装置付転がり軸受ユニット Download PDF

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Abstract

【課題】キャップ成形時の生産性を向上させ、また、センサ挿入環の外周面とキャップ本体との間部分の密封性を十分に確保した回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの提供。
【解決手段】センサ挿入環26aは、キャップ本体20aに使用される樹脂より高融点の樹脂を用いて予めモールド成形されたもので、底板部35aと円筒部39aとフランジ部40aから成る。このセンサ挿入環26aはキャップ本体20aの成形時に嵌合環21と共に、オーバーモールドされる。
【選択図】図1

Description

この発明は、自動車の車輪(従動輪)を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの改良に関する。
自動車の車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するのに、転がり軸受ユニットを使用する。又、アンチロックブレーキシステム(ABS)又はトラクションコントロールシステム(TCS)を制御する為には、車輪の回転速度を検出する必要がある。この為、転がり軸受ユニットに回転速度検出装置を組み込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出する事が、広く行われている。
この様な目的で使用される回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの従来構造の1例として、特許文献1には、図5、6に示す様な構造が記載されている。この従来構造の回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1は、静止輪である外輪2の内径側に、回転輪であるハブ3を、回転自在に支持している。
外輪2は、内周面に複列の外輪軌道4a、4bを、外周面に静止側フランジ5を、それぞれ有する。又、外輪2は、使用状態で、懸架装置を構成する図示しないナックルに支持されて回転しない。
ハブ3は、ハブ本体6と内輪7とを組み合わせて成るもので、外周面に複列の内輪軌道8a、8bを有し、外輪2の内径側に外輪2と同心に支持されている。具体的には、ハブ本体6の外周面の軸方向中間部に軸方向外側列の内輪軌道8aを直接形成すると共に、同じく軸方向内端(軸方向に関して内とは、懸架装置に組み付けた状態で車体の幅方向中央寄りとなる側を言い、反対に軸方向に関して外とは、車体の幅方向外寄りとなる側を言う。本明細書及び特許請求の範囲全体で同じ。)寄り部分に形成した小径段部9に、外周面に軸方向内側列の内輪軌道8bを形成した内輪7を外嵌固定している。そして、ハブ本体6の軸方向内端部を径方向外方に塑性変形させて形成したかしめ部10により、内輪7の軸方向内端面を抑え付けている。又、ハブ本体6の軸方向外端部で、外輪2の軸方向外端開口部よりも軸方向外方に突出した部分には、車輪を支持する為の回転側フランジ11を設けている。
又、両外輪軌道4a、4bと両内輪軌道8a、8bとの間には、それぞれ複数個ずつの転動体12、12を設け、外輪2の内径側に、ハブ3を回転自在に支持している。
又、内輪7の外周面の軸方向内端部で、内輪軌道8bから軸方向内方に外れた部分には、エンコーダ13を外嵌固定している。エンコーダ13は、磁性金属板により断面略L字形で全体を円環状に形成した支持環14と、この支持環14を構成する円輪部15の側面に添着したエンコーダ本体16とを組み合わせて成る。エンコーダ本体16は、フェライト粉末を混入したゴム磁石等の永久磁石により全体を円輪状に形成したもので、軸方向に着磁すると共に、着磁の向きを、円周方向に関して交互に且つ等間隔で変化させている。従って、エンコーダ本体16の被検出面である軸方向内側面には、S極とN極とが交互に且つ等間隔で配置されている。
又、外輪2の軸方向外端開口部とハブ本体6の軸方向中間部外周面との間に、シールリング17を設置すると共に、外輪2の軸方向内端開口部にキャップ19を装着している。これにより、各転動体12、12及びエンコーダ13を設置した空間18の軸方向両端開口部を塞ぎ、空間18内に封入したグリースが外部空間に漏洩したり、又は外部空間に存在する異物が、空間18内に侵入したりする事を防止している。
キャップ19は、合成樹脂を射出成形する事により造られた有底円筒状のキャップ本体20と、非磁性金属板をプレス成形する事により断面L字形で全体を円環状に形成した嵌合環21とから構成されている。キャップ本体20は、円筒部22と、この円筒部22の軸方向内端開口部を塞いだ底部23とから成る。円筒部22の先端部の内径側部分には、嵌合環21が固定(モールド)されている。又、底部23の径方向外寄り部分には、他の部分に比べて軸方向内方に膨出した(軸方向厚さ寸法が大きくなった)取付部24が設けられている。取付部24のうち、エンコーダ13(エンコーダ本体16)の被検出面と軸方向に対向する部分には、軸方向に貫通した貫通孔25が形成されている。そして、貫通孔25内には、非磁性ステンレス鋼板製で、有底円筒状のセンサ挿入環26が内嵌されている。センサ挿入環26は、キャップ本体20の射出成形時に、インサート成形により、取付部24に埋め込まれている。更に、取付部24のうちで、貫通孔25から外れた部分には、内周面に雌ねじが形成されたナット27が、やはりインサート成形により埋め込まれている。
キャップ19には、回転速度を検出する為のセンサユニット28が支持固定されている。センサユニット28は、センサ29と、センサホルダ30とを備えている。センサ29は、ホール素子、磁気抵抗素子等の磁気検出素子を検出部に設けたもので、エンコーダ13の被検出面の特性変化に対応して出力信号を変化させるものである。センサホルダ30は、合成樹脂を射出成形して成るもので、センサ29を保持した挿入部31と、キャップ19に固定する為の取付フランジ部32とを備える。この様なセンサユニット28は、挿入部31をセンサ挿入環26内に挿入した状態で、取付フランジ部32に形成した通孔を挿通したボルト34の雄ねじ部を、ナット27の雌ねじ部に螺合する事により、キャップ19(取付部24)に対して固定している。
以上の様な構成を有する従来構造の回転速度検出装置付転がり軸受ユニット1によれば、ハブ3に固定した車輪を、外輪2を支持した懸架装置に対し回転自在に支持できる。又、車輪の回転に伴ってハブ3と共にエンコーダ13が回転すると、センサ挿入環26の底板部35を介して、エンコーダ13の被検出面に対向したセンサ29の検出部の近傍を、エンコーダ13の被検出面に存在するN極とS極とが交互に通過する。この結果、センサ29を構成する磁気検出素子内を流れる磁束の方向が交互に変化し、磁気検出素子の特性が交互に変化する。この様に磁気検出素子の特性が変化する周波数は、ハブ3の回転速度に比例するので、センサ29の出力信号を図示しない制御器に送れば、ABSやTCSを適切に制御できる。又、従来構造の場合には、センサユニット28を、自動車メーカ等の組立ラインで組み付ける以前の状態であっても、エンコーダ13が設置された空間18を、キャップ19(及びセンサ挿入環26)によって密閉できる為、このエンコーダ13に異物が付着する事を有効に防止できる。
但し、上述した様な従来構造の場合には、次の様な問題を生じる可能性がある。即ち、従来構造の場合には、キャップ19を製造するのに、例えば図7に示した様な、1組の上型36と下型37を使用する。具体的には、これら上型36と下型37とを軸方向に当接させた状態で画成される、キャップ19の外面形状に合致した形状を有するキャビティ38内に、溶融した合成樹脂を送り込む。特に従来構造の場合には、このキャビティ38内に、センサ挿入環26をセットした状態で、合成樹脂を送り込む(インサート成形を行う)。又、この様なインサート成形を行う際に、センサ挿入環26の設置位置を規制すべく、センサ挿入環26を構成する底板部35を、下型37の一部に当接させると共に、センサ挿入環26を構成する円筒部39とフランジ部40との連続部である折れ曲がり部41の軸方向内側面(凸曲面)に、上型36の一部を突き当てる(食い込ませる)。従って、キャップ19のうち、組み立て状態で、外輪2の軸方向内端面に突き当てられる突き当て面42(図6参照)に対する、センサ挿入環26の底板部35の位置精度は、下型37の寸法精度により管理され、キャップ19を構成する底部23の軸方向内側面に対する、折れ曲がり部41(のうちの突き当て部)の位置精度は、上型36の寸法精度により管理される。
ここで、センサ挿入環26は、非磁性ステンレス鋼板にプレス加工(深絞り加工)を施す事により造られるが、非磁性ステンレス鋼板は、加工硬化性が高い為、深絞り加工により安定して高い寸法精度(形状精度)を得る事は困難である。更に、センサ挿入環26のうち、折れ曲がり部41の形状(凸曲面形状)を、精度良く規制する事は困難である。この為、センサ挿入環26の底板部35の軸方向外側面から、折れ曲がり部41のうちで上型36の一部を突き当てる部分までの距離Xに、個体差が生じる可能性があり、次の様な問題を招く可能性がある。
先ず、距離Xが、上型36及び下型37により規定される距離Yよりも短い場合(X<Y)、折れ曲がり部41に対する上型36の押し付け力(食い込み量)が不十分になり、この突き当て部分から溶融した樹脂がセンサ挿入環26の内側に漏れ出し、固化する可能性がある。この様な場合、貫通孔25の内径寸法が小径である事に起因して、固化した合成樹脂(バリ)を除去する作業が面倒になる。
これに対し、距離Xが距離Yよりも長い場合(X>Y)、上型36のうちで、折れ曲がり部41に突き当てる部分に、摩耗(かじり等を含む)を生じる可能性があり、上型36の寿命低下の原因になる。又、センサ挿入環26を構成する円筒部39に、座屈を含む変形が生じる可能性があり、円筒部39の内側に、センサホルダ30を構成する挿入部31を挿入しにくくなる可能性がある。更に、上型36の押し付け力に基づき、円筒部39が径方向外方に弾性変形した(膨らんだ)状態で射出成形を行い、その後、キャビティ38からキャップ19を取り出す(上型36による押し付け力が除去される)と、円筒部39が弾性的に復元する(小径になる)為、円筒部39の外周面と合成樹脂のうちで円筒部39の周囲に存在する部分との間に隙間が生じる可能性がある。この様な隙間は、キャップ19による密封性の低下を招く為、好ましくない。
尚、合成樹脂は、冷却されて凝固する際に、体積が減少する事により収縮する事が一般的に知られている。この為、キャップ本体20を構成する合成樹脂のうちで、円筒部39の周囲に存在する部分が収縮する事で、上述した様な原因で生じる隙間が消滅乃至減少する事も考えられる。但し、貫通孔25の内径寸法は通常10mm程度と小径であり、凝固に伴う収縮量は僅かである為、隙間を完全に消滅させる事は難しい。
以上の様に、従来構造の場合には、センサ挿入環26の寸法精度のばらつきに起因して、センサ挿入環26の内側から固化した合成樹脂を除去する作業が必要になったり、又は、センサ挿入環26の変形やキャップ19による密封性の低下といった問題を生じる可能性がある。
特開2011−80500号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、センサ挿入環の寸法精度を安定させ、製造工程において面倒な作業を要する事がなく、また密封性を確保できるキャップを有する回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを提供するものである。
本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットは、従動輪用の車輪をナックル等の懸架装置に対して回転自在に支持する為に使用するもので、外輪と、ハブと、複数個の転動体と、エンコーダと、キャップと、センサ挿入環と、センサユニットとを備える。
このうちの外輪は、内周面に複列の外輪軌道を有し、使用時に回転しない。
前記ハブは、外周面に複列の内輪軌道を有すると共に、軸方向外側の外周面に車輪を支持する為の回転側フランジを有し、前記外輪と同心に支持される。
前記各転動体は、前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ転動自在に設けられている。
前記エンコーダは、軸方向内側面の磁気特性を円周方向に関して交互に変化させて成り、前記ハブの軸方向内端部に支持されている。
前記キャップは、合成樹脂製で、前記外輪の軸方向内端部に装着されて、前記外輪の軸方向内端開口部を塞いでいる。
前記センサ挿入環は、非磁性体であり、前記キャップのうちで、軸方向に関して前記エンコーダと対向する部分に内嵌されている。
前記センサユニットは、センサと、挿入部とを備える。
前記センサは、前記センサ挿入環の底板部を介して、前記エンコーダの被検出面に対向している。前記挿入部は、前記センサを保持すると共に、前記センサ挿入環の内側に挿入される。
特に本発明の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの場合には、予め成形された合成樹脂製の前記センサ挿入環が、前記キャップの成形時に一緒にオーバーモールドされる。
上述の様に構成する本発明によれば、センサ挿入環の寸法精度が向上し、キャップ成形時の生産性が向上する。また、センサ挿入環の外周面とキャップ本体との間部分を通じて、水等の異物が、転動体やエンコーダを設置した空間に侵入する事を有効に防止できる。従って、本発明によれば、キャップによる密封性を十分に確保できる。
本発明の実施の形態の第1例を示す、図6に相当する図。 同じく第2例を示す、図6に相当する図。 同じく第3例を示す、図6に相当する図。 同じく第4例を示す、図6に相当する図。 従来構造の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットを示す断面部。 同じく図5のA部拡大図。 同じくキャップの製造工程を説明する為に示す、金型の部分断面図。
[実施の形態の第1例]
図1は、本発明の実施の形態の第1例であり、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのキャップ付近の拡大図を示している。本例の特徴は、外輪2の軸方向内端開口部を塞ぐキャップ19a(キャップ本体20a)に対する、センサ挿入環26aの材質と取付構造を工夫した点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前述した従来構造の場合と基本的には同じであるので、重複する図示及び説明は省略又は簡略にし、以下、本例の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
本例のセンサ挿入環26aは、キャップ本体20aに使用される樹脂より高融点の樹脂を用いて予めモールド成形されたもので、底板部35aと円筒部39aとフランジ部40aとからなる。センサ挿入環26aはキャップ本体20aの成形時に嵌合環21と共に、オーバーモールドされ、キャップ19aの一部となる。センサ挿入環26aは樹脂製であるので、その寸法精度を高くすることが可能であり、底板部35aの端部からフランジ部40aの端部までの軸方向の寸法、即ち、全長の寸法を高精度に成形できる。従って、成形時に上型とフランジ部40aの端部とを当接させ(図7参照)、下型と底板部35aとを当接させることで、従来例の非磁性ステンレス鋼板をプレス加工(深絞り加工)して成形したセンサ挿入環の問題であった、キャップ19の成形時の樹脂漏れや成形型の寿命低下が起きることはない。
また、成形の際、樹脂は3%位の凝縮をし、センサ挿入環26aの円筒部39aはキャップ本体20aの貫通穴25aとの間に締め代を持つことになる。従って、センサユニット28を取り付ける前でも、センサ挿入環26aはキャップ本体20aと相対運動不能の状態となっており、センサ挿入環26aと貫通穴25aとの間から浸水することもない。
なお、前記3%位の凝縮の為、貫通穴25aは縮径するので、センサ挿入環26aの成形時はこの縮径量を見込んでセンサ挿入環26aの内径寸法を大きめに成形しておく必要がある。
また、センサ挿入環26aの成形型のゲート部は、溶融樹脂の流速が早く、ひけやフローマーク等の不具合が発生しやすいので、薄肉である底板部35aとは離れた位置に設ける必要がある。
更に、ゲート部が底板部35aに近いと、ランナを外す際に底板部35aを破損する虞がある為、センサ挿入環26aの円筒部39aの外径にゲート部を設け、スプルーからランナを放射状に伸ばして、アキシャルドロー成形で多数個取りを行うとよい。
[実施の形態の第2例]
図2は、本発明の実施の形態の第2例であり、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのキャップ付近の拡大図を示している。本例の特徴は、前記第1例のセンサ挿入環の構成を工夫した点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前述した第1例と基本的には同じであるので、重複する図示及び説明は省略又は簡略にし、以下、本例の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
本例は、センサ挿入環26bの円筒部39bの内径側に金属環101を設けて、センサ挿入環26bを補強した例である。センサ挿入環26bを成形する際、金属環を外径側に配置すると、上記3%位の凝縮により内径側の樹脂が縮径して、金属環と樹脂との間に隙間が発生して浸水の原因となる。従って、本例では金属環101を内径側に配置した状態で、樹脂と一体成形している。本構造では、金属環101が、樹脂であるキャップ本体20bからの強い圧縮力を受け止めるので、センサユニット28を取り付ける前の状態においてもセンサ挿入環26bの係止力が向上すると共に、センサ挿入環26bとキャップ本体20bとの間の耐水性も向上する。
[実施の形態の第3例]
図3は、本発明の実施の形態の第3例であり、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのキャップ付近の拡大図を示している。本例の特徴は、前記第1例のセンサ挿入環の構成を工夫した点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前述した第1例と基本的には同じであるので、重複する図示及び説明は省略又は簡略にし、以下、本例の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
本例は、センサ挿入環26cの円筒部39cの外径側に、フランジ部40cと繋がるリブ102を、円周方向に関して等間隔に複数個設けている。本構成により、センサ挿入環26cの円筒部39cを補強して、径方向の変形を抑制している。また、リブ102の分だけセンサ挿入環26cとキャップ本体20cとの接触面積が増えると共に、リブ102が回転方向の相対移動を防止するので、センサユニット28の取付前の状態おいて、センサ挿入環26cの係止力が向上する。
[実施の形態の第4例]
図4は、本発明の実施の形態の第4例であり、回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのキャップ付近の拡大図を示している。本例の特徴は、前記第1例のセンサ挿入環の構成を工夫した点にある。その他の部分の構成及び作用効果に就いては、前述した第1例と基本的には同じであるので、重複する図示及び説明は省略又は簡略にし、以下、本例の特徴部分及び先に説明しなかった部分を中心に説明する。
中空構造である樹脂製のセンサ挿入環は、ある程度の無理抜きが可能である為、本例の場合、センサ挿入環26dの円筒部39dの外周面に、全周に亘って径方向外側に突出する凸条103を、軸方向に関して複数個設けている。本構成により、センサユニット28の取付前の状態において、センサ挿入環26dの軸方向の係止力を向上させると共に、軸方向の接触長さを増やすことで、センサ挿入環26dとキャップ本体20dとの間の耐水性も向上させている。なお、凸条103の突出部を円周方向に間欠して設ける構成とすれば、センサ挿入環26dの回転を防止することもできる。
1 回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
2 外輪
3 ハブ
4a、4b 外輪軌道
5 静止側フランジ
6 ハブ本体
7 内輪
8、8a 内輪軌道
9 小径段部
10 かしめ部
11 回転側フランジ
12 転動体
13 エンコーダ
14 支持環
15 円輪部
16 エンコーダ本体
17 シールリング
18 空間
19、19a、19b、19c、19d キャップ
20、20a、20b、20c、20d キャップ本体
21 嵌合環
22 円筒部
23 底部
24 取付部
25、25a、25b、25c、25d 貫通孔
26、26a、26b、26c、26d センサ挿入環
27 ナット
28 センサユニット
29 センサ
30 センサホルダ
31 挿入部
32 取付フランジ部
33 雄ねじ部
34 ボルト
35、35a、35b、35c、35d 底板部
36 上型
37 下型
38 キャビティ
39、39a、39b、39c、39d 円筒部
40、40a、40b、40c、40d フランジ部
41 折れ曲がり部
42 突き当て面
43 嵌合筒部
44 外向鍔部
45 支持筒部
101 金属環
102 リブ
103 凸条

Claims (1)

  1. 内周面に複列の外輪軌道を有し、使用時に回転しない外輪と、
    外周面に複列の内輪軌道を有し、前記外輪と同心に支持され、軸方向外側の外周面に車輪を支持する為の回転側フランジを設けたハブと、
    前記両外輪軌道と前記両内輪軌道との間に、両列毎に複数個ずつ転動自在に設けられた転動体と、
    軸方向内側面の磁気特性を円周方向に関して交互に変化させて成り、前記ハブの軸方向内端部に支持された、円環状のエンコーダと、
    前記外輪の軸方向内端部に装着されて、前記外輪の軸方向内端開口部を塞いだ、合成樹脂製のキャップと、
    前記キャップのうちで軸方向に関して前記エンコーダと対向する部分に内嵌された、非磁性体のセンサ挿入環と、
    前記センサ挿入環の底板部を介して前記エンコーダの被検出面に対向するセンサと、このセンサを保持して前記センサ挿入環の内側に挿入された挿入部とを有するセンサユニットと、
    を備えた回転速度検出装置付転がり軸受ユニットにおいて、
    予め成形された合成樹脂製の前記センサ挿入環が、前記キャップの成形時にオーバーモールドされることを特徴とする回転速度検出装置付転がり軸受ユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109406067A (zh) * 2018-11-21 2019-03-01 华南理工大学 一种高压氢气下橡胶密封圈密封特性检测装置

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