JP2016037460A - 天然物由来成分を基材とするナノ粒子の製造方法 - Google Patents

天然物由来成分を基材とするナノ粒子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ガレート型カテキンおよび動物性タンパク質という機能性素材を用いた天然物由来のナノ粒子を作製する製造方法を提供すること。【解決手段】ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または分散させて、ガレート型カテキン含有溶液または分散液を作製し、ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または膨潤させて、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液を作製し、前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液とをガレート型カテキンの固形分(a)、動物性タンパク質の固形分(b)の重量が0.07≦(b)/(a)≦7.0となるように混合し、pH1.0〜4.0に調整した混合液中において平均粒子径が10〜100nmである、ナノ粒子を形成させる。【選択図】なし

Description

本発明は、ガレート型カテキンとゼラチン、コラーゲンおよびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質からなるナノ粒子の製造方法であり、更に詳しくは、これらを混合する重量比の最適化およびpHを選択することにより簡便な混合作業で平均粒子径が100nm以下のナノ粒子を製造する方法に関する。
近年、物質のナノ粒子化の技術が様々な分野で研究され、幅広い利用が期待されている。特に、医薬品、化粧品分野において活発に検討がなされ、多くの報告が出されている。
これまで、特に進んで研究されてきたのは医薬品分野であり、ナノ粒子化により、医薬品成分を目的の臓器や組織に提供するためのドラッグデリバリーシステム(DDS)に注目が集まっている。例えば、ガン組織において、血管新生が盛んであることから血管に間隙ができ、その間隙のサイズを利用したDDSなどにナノ粒子の利用が考えられてきた。これにより、医薬品成分を安定に効率的に運搬するだけでなく、副作用の軽減も可能となりうる。医薬品分野のDDSには例えば、リポソーム、ポリエチレングリコールなどの基材が検討されている(非特許文献1)。この抗ガン剤としての利用に適したナノ粒子のサイズは100〜200nmとされ、このサイズでの開発が活発であった。しかし、これらを基材としたナノ粒子作成は合成品などの成分や溶媒が多く利用されてきたことから、その用途が医薬品に限定され、食品等にはほとんど利用されていない。
また、食品分野でのナノ化技術に関する報告もある。食品分野のナノ粒子化では、食感や味の向上、フレーバーなどのリリース、溶解性や透明性、吸収性や反応性の向上などを目指して開発がなされている。しかし、実際のところ、食品分野でのナノ化技術はナノサイズに近いマイクロサイズまで含むことが多く、100μmまで含まれることもあった。ところが、実際に体内への吸収が良くなるサイズは、100nm以下という報告がある(非特許文献2)。
これまでに、食品や食品添加物の分野では、例えばキトサンを用いたナノ粒子の製造方法(特許文献1、2、3)が報告されており、また、シリカ、ナノクレイ、リポソーム、白金ナノ粒子なども報告されている(非特許文献3)。特許文献1の場合、キトサンを酸で溶解後に冷却する方法によってナノ粒子が得られているが、その粒子径は800nm〜3100nmと平均粒子径が大きい。また特許文献2の場合、100nm以下の粒子が形成されているが、マイクロ流路を通過させるため、その製造には専門の装置が必要になる。特許文献3はキトサンとタンニンを混合することでナノ粒子が得られているが、その粒子径は100nm以下とはなっていない。さらに、これらはナノ粒子として食品に用いられてきたが、キャリアとしての性質が強く、そのもの自体の機能性についてはほとんど注目されていなかった。
また、ポリフェノールのカプセル化技術に関する報告もある(非特許文献4)。しかし、この報告についてもほとんどがマイクロスケールであり、ナノ粒子とは異なる性質であると考えられる。
以上のことから、作製されたナノ粒子自体が有効な機能性を有し、且つナノ粒子の材料が天然物由来で安全性が高く、食品にも利用可能であり、100nm以下のサイズであるナノ粒子はほとんど報告されていない。
ところで、主にお茶などの天然物に含まれるガレート型カテキンには、エピガロカテキンガレート(EGCg)、エピカテキンガレート(ECg)、ガロカテキンガレート(GCg)、カテキンガレート(Cg)の4種類が存在し、抗酸化作用、抗肥満作用、抗ガン作用、抗菌作用、抗炎症作用などの優れた機能を有している。
中でもEGCgはその含有量の多さから注目を集め、多くの報告がなされているが、一方、特にECgにはこれまでに様々な有用性が報告されている。例えば、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌において、βラクタム系抗生物質との相乗効果で細胞壁を変化させる効果が他のガレート型カテキンよりも優れた効果を有することが報告されている(非特許文献5)。また、これまでに、本発明者らはECgがLOX−1(レクチン様酸化低密度リポ蛋白質受容体)アンタゴニストとして特に有用であることを見出し、報告している(特許文献4)。また、EGCgとECgでは、ECgのほうが脂質二重膜と相互作用しやすいという報告がある(非特許文献6)。また、ヒト試験において、ECgのほうが血中に取り込まれやすいことも報告がある(非特許文献7)。
以上のことから、ガレート型カテキンであるECgが非常に有用な化合物であることが明らかである。
しかし、ガレート型カテキン類であるEGCg、ECg、CgおよびGCgは、これらの間での苦味や渋味に大差はないものの、EGCやECなどの非ガレート型カテキン類よりも苦味や渋味が強いことが示されており、中でもEGCg、ECgの苦味・渋味閾値濃度は3倍程度低いとされている(非特許文献8)。
したがって、緑茶飲料やカテキン含有食品を調整するに際し、苦味や渋味の制御は、当業者において大きな課題となっている。
そこで、本発明者らは、これまでに、ガレート型カテキンの苦味、渋味の改善に関する研究の結果、分子量4000以上の水溶性コラーゲンと水溶性大豆食物繊維によって、ガレート型カテキンの苦渋味や不快味が低減されることを見出し、報告している(特許文献5)。ただし、特許文献2の条件では得られる粒子の粒子径は記載がないが、本発明者らが測定したところ約130nm以上である。
加えて、本発明者らは、これまでに、ガレート型カテキンとコラーゲンの組み合わせにより、リパーゼ阻害作用(特許文献6)、およびカフェインをさらに加えた組成物で高い抗肥満作用(特許文献7)などの効果が得られることを報告している。
これらの報告から、ガレート型カテキンとコラーゲンやゼラチンを組み合わせることは非常に有用であると考えられる。
これまでに、EGCgを含むカテキンとゼラチンの混合物について、ナノ粒子を作製した報告もあるが(非特許文献9)最終濃度がカテキン、ゼラチンともに0.1%までという非常に限定的なものであり、平均粒子径が100nm以下となる条件では最終濃度がカテキン0.05%、ゼラチン0.0125%と薄すぎるために、測定結果も信用できないとの記述がある。また、カテキン由来、ゼラチン由来の成分をともに0.1%含む条件では、平均粒子径が152nm以上となっている。機能性成分であるガレート型カテキンとゼラチンを効率的に摂取するためには、より高い濃度でのナノ粒子作製が求められるが、非特許文献9では達成できていない。
また、EGCgとゼラチンをレイヤーバイレイヤーでナノ粒子化する方法も報告されている(非特許文献10)が、製造工程が煩雑であり、使用するMnCO3およびEDTAは食品に使用できず、摂取に関して安全とは言いがたい。また、ゼラチンにポリアニオンとポリカチオンを用いてレイヤーバイレイヤーでコーティングし、EGCgを吸着させて作製するナノ粒子に関する報告がある(非特許文献11)が、やはり製造工程が煩雑である。
以上のことから、機能性成分であるガレート型カテキンとタンパク質の組み合わせは有用であり、これらのナノ粒子を作製した例はあるものの、それぞれ限定的な条件下であることや、使用する材料の安全性やナノ粒子作製の効率が十分でないことから、より簡便な方法で、実用性に富み、食品にも利用可能な平均粒子径100nm以下のナノ粒子を作製することが望まれていた。
特許第05564200号公報 特開2009−090160号公報 米国特許第8,642,088号明細書 特開2012−111747号公報 特開2013−000073号公報 特開2013−082673号公報 特願2013−017762号公報
Drug Delivery System 26−1,2011 農林水産省委託研究プロジェクト「食品ナノテクノロジープロジェクト[食品素材のナノスケール加工及び評価技術の開発]」(平成22年8月20日作成)61−63頁 厚生労働省「ナノマテリアルの安全対策に関する検討会報告書」(平成21年3月31日)5−6頁 Pharmaceutics 2011,3,793−829 Microbiology 2007,153,2093−2103 化学と生物 2011,49(4),p243−249 Xenobiotica 2001,vol.31,no.12,891−901 「食品の変色の化学」、p124−p125(光琳) J.Agric.Food Chem.,2010,58,6728−6734 Journal of Colloid and Interface Science,2009,330,276−283 ACSNANO,2009,vol.3,no.7,1877−1885
したがって、本発明は、ガレート型カテキンおよび動物性タンパク質という機能性素材を用いた天然物由来のナノ粒子を作製する製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、食品にも利用可能なナノ粒子について鋭意検討した結果、ガレート型カテキンと動物性タンパク質を適切な条件下で混合するという非常に簡便な方法で、ガレート型カテキンと動物性タンパク質とのコアセルベートを形成し、天然物由来の原料からなる平均粒子径100nm以下のナノ粒子を作製することに成功した。また、本発明者らは、ゼラチン、コラーゲンの分子量とナノ粒子の粒子径が逆相間するという驚くべき現象を発見し、本発明を完成するに至った。
本発明の要旨は、
〔1〕平均粒子径が10〜100nmである、天然物由来成分を基材とするナノ粒子の製造方法であって、
ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解および/または分散させて、ガレート型カテキン含有溶液または分散液を作製する工程、
ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解および/または膨潤させて、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液を作製する工程、ならびに
前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液とを
(a)ガレート型カテキンの固形分
(b)動物性タンパク質の固形分
の重量が、0.07≦(b)/(a)≦8.0となるように混合し、pH1.0〜4.0に調整した混合液中でナノ粒子を形成させてナノ粒子含有液を作製する工程
を有することを特徴とする、ガレート型カテキンと動物性タンパク質からなるナノ粒子の製造方法、
〔2〕前記混合液が、ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物由来の固形分を0.1重量%以上、且つ、ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質由来の固形分を0.1重量%以上含有する前記〔1〕記載のナノ粒子の製造方法、
〔3〕前記動物性タンパク質の平均分子量が39000以上である前記〔1〕または〔2〕記載のナノ粒子の製造方法、
〔4〕前記動物性タンパク質が豚骨由来タンパク質および牛骨由来タンパク質以外の動物性タンパク質である前記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載のナノ粒子の製造方法、
〔5〕固形分値0.2〜1.0重量%に調整したナノ粒子含有液を、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)を用い、分析設定を水として得られるゼータ電位の絶対値が10mV以上である前記〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載のナノ粒子の製造方法
に関する。
本発明で得られるナノ粒子は、ガレート型カテキンおよび動物性タンパク質という天然物由来の原料からなり、しかもガレート型カテキンおよび動物性タンパク質に由来する優れた健康機能性が期待されるものである。例えば、本発明者らは、これまでにコラーゲンとガレート型カテキンを用いたリパーゼ阻害組成物を報告しているが、本発明によって得られたナノ粒子もその機能を保持していることが期待される。
図1は、実施例4で算出した動物性タンパク質の平均分子量(x)と、ナノ粒子の平均粒子径(y)の関係を示すグラフである。動物性タンパク質の平均分子量が大きいほど粒子径が小さくなることが分かる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のナノ粒子の製造方法は、平均粒子径が10〜100nmである、天然物由来成分を基材とするナノ粒子の製造方法であって、
ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または分散させて、ガレート型カテキン含有溶液または分散液を作製する工程、
ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または膨潤させて、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液を作製する工程、ならびに
前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液とを
(a)ガレート型カテキンの固形分
(b)動物性タンパク質の固形分
の重量が、0.07≦(b)/(a)≦8.0となるように混合し、pH1.0〜4.0に調整した混合液中でナノ粒子を形成させてナノ粒子含有液を作製する工程
を有することを特徴とする
本発明で作製するナノ粒子の平均粒子径は、10〜100nmであり、体内への吸収性および、製造性が良好である観点から、好ましくは10〜90nmであり、より好ましくは20〜80nmであり、特に好ましくは、30〜70nmであり、さらに好ましくは、30〜60nmである。
前記ナノ粒子の平均粒子径は、後述の実施例に記載のように、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)にて測定することができる。
本発明でいう天然物由来成分とは、原料である、ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物、および動物性タンパク質がともに天然物由来であることを示す。なお、前記原料として試薬等を使用する際にも、その試薬が天然物由来であればよい。
(ガレート型カテキン含有溶液または分散液作製工程)
本発明のナノ粒子の製造方法では、前記ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または分散させて、ガレート型カテキン含有溶液または分散液を作製する。
本発明で用いるガレート型カテキンとしては、EGCg、ECg、GCg、Cgが挙げられる。前記ガレート型カテキンは、非重合体でも重合体でもよく、それらを混合しても、単独で使用してもよい。効率的な粒子形成の観点よりEGCgおよび/またはECgを含有することが好ましい。
また、本発明で用いるガレート型カテキンを含む組成物としては、例えば、前記ガレート型カテキンを含む茶抽出物やコーヒー抽出物等が挙げられる。また、粒子作製の効率の面から、組成物中のガレート型カテキン量が20重量%以上のものが好ましく、さらに好ましくは、30重量%以上のもの、より好ましくは60重量%以上のものがよい。
前記溶媒として使用する有機溶媒としては水と混和するものであれば特に限定はされないが、得られたナノ粒子の使用用途に適した溶媒を選択することが好ましく、例えば、食品としてはグリセリン、プロピレングリコール、エタノール等が挙げられ、医薬品としては上記に加えてメタノール、アセトン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。また、前記溶媒として使用する含水溶媒とは、前記有機溶媒と水との混合溶媒をいう。
前記溶解または分散させる手段としては、公知の手段であれば特に限定はない。例えば、ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物を、前記溶媒に添加・混合することで、溶解または分散させることができる。また、前記溶解または分散させる際には、ガレート型カテキンの溶解性の観点から、前記溶媒の温度を20〜90℃に調整しておくことが好ましいが溶解もしくは分散すれば特に限定はない。
前記ガレート型カテキン含有溶液または分散液中のガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物の固形分値は平均粒子径100nm以下のナノ粒子を効率的に作製する観点から、0.1〜24重量%であることが好ましい。より好ましくは0.1〜20重量%であることが好ましいが、所望のナノ粒子が作製できれば、特に限定されることはない。
(動物性タンパク質含有溶液または膨潤液作製工程)
また、本発明のナノ粒子の製造方法では、前記動物性タンパク質を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または膨潤させて、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液を作製する。
本発明で用いる動物性タンパク質は、ガレート型カテキンとコアセルベートを形成可能なゼラチン、コラーゲンペプチド、およびこれらの分解物などであればよい。動物性タンパク質の由来は、豚、魚、ニワトリ等、および遺伝子組み換え体のいずれかを用いることができ、これらの由来のタンパク質は、単独で使用しても、2種以上を組み合わせて使用してもよい。なお、牛骨または豚骨由来の動物性タンパク質は、100nm以下の粒子が一部形成されるものの、その平均粒子径が100nmを超える大きさになるため、本発明では使用することが難しい。
ただし、牛骨または豚骨由来のタンパク質が含まれている動物性タンパク質であっても、平均粒子径100nm以下のナノ粒子が作製できれば、特に限定はなく使用することができる。
本発明に用いられる動物性タンパク質は、例えばゼラチンを用いて作製したときに得られる粒子径のグラフから、得られるナノ粒子の平均粒子径が100nmとなるよう、分子量39000以上が好ましく、より好ましくは50000以上、さらに好ましくは100000以上である。
前記溶媒として使用する前記含水溶媒とは、水と混和する有機溶媒をいう。また、有機溶媒としては水と混和するものであれば特に限定はされないが、得られたナノ粒子の使用用途に適した溶媒を選択することが好ましく、例えば、食品としてはグリセリン、プロピレングリコール、エタノール等が上げられ、医薬品としては上記に加えてメタノール、アセトン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
前記溶解または膨潤させる手段としては、公知の手段であれば特に限定はない。例えば、前記動物性タンパク質を、前記溶媒に添加・混合することで、溶解または膨潤させることができる。
なお、膨潤とは、動物性タンパク質に水、含水溶媒もしくは有機溶媒を添加してゲル状にすることをいう。
また、前記溶解または膨潤させる際には、効率的に溶解または膨潤させる観点から、前記溶媒の温度を20〜90℃に調整しておくことが好ましい。
前記動物性タンパク質含有溶液または膨潤液中の動物性タンパク質の固形分値は、平均粒子径100nm以下のナノ粒子を効率的に作製する観点から、0.1〜19重量%であることが好ましく、より好ましくは、0.1〜10重量%であるが、所望のナノ粒子が作製できれば、特に限定されることはない。
なお、ゼラチンを使用する場合、前記固形分値が20重量%以上であれば液の粘度の上昇により扱いにくくなる。
(ナノ粒子含有液作製工程)
本発明のナノ粒子の製造方法では、前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液とを
(a)ガレート型カテキンの固形分
(b)動物性タンパク質の固形分
の重量が、0.07≦(b)/(a)≦8.0となるように混合し、pH1.0〜4.0に調整した混合液中でナノ粒子を形成させてナノ粒子含有液を作製する。
本工程における前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液との混合方法としては、均一に混合可能であればよく、静置している前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液に前記動物性タンパク質含有液または膨潤液を添加する方法、その逆の添加方法、攪拌しながら添加する方法、ホモジナイズしながら添加する方法、予め水をそれぞれの液に混合する方法、等が使用可能であるが、特に限定はない。
本工程において、混合する際の温度などの条件については、成分の大幅な変化などが生じず、均一に混合可能な条件であればよく、使用する成分に適した温度であればよい。例えば、ゼラチンの場合、低温であると溶液の粘度が上昇し、濃度が数%以上などと高い場合、均一に混合することが困難となることから、50℃以上であることが好ましい。さらに、高温の場合、成分の変化が起こりやすくなるため、50〜80℃がより好ましく、さらに好ましくは、50〜70℃がよい。
本工程では、前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液との量として、
(a)ガレート型カテキンの固形分
(b)動物性タンパク質の固形分
の重量が、0.07≦(b)/(a)≦8.0となるように調整する。
前記重量比が8.0を超える場合、100nm以下の粒子が一部生成されるが、平均粒子径としては100nmを超える。また、前記重量比が0.07未満であっても同様である。前記重量比については、上限値が7.0以下であることが好ましい。
また、前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液との混合液のpHは、1.0〜4.0であり、1.5〜3.5がより好ましい。さらに好ましくは、1.5〜3.1がよい。pHが1.0より低すぎるとナノ粒子が溶解してしまったり、粒子径が大きくなったりする。このように低いpHでナノ粒子の粒子径を調整した報告はほとんどない。一方、pHが4.0より高いと、一時的に粒子を形成するが、凝集、沈殿が生じやすい。また、pH7以上ではガレート型カテキンの安定性が減少するため効率的なナノ粒子を形成させることができない。
pHの調整には、ナノ粒子の使用用途に応じて、使用可能な酸であれば特に制限はない。例えば、クエン酸、アスコルビン酸、グルコン酸、カルボン酸、酒石酸、コハク酸、酢酸またはフタル酸、トリフルオロ酢酸のような有機酸、塩酸、過塩素酸、炭酸のような無機酸、又は緩衝液、などで調整することが挙げられるが、これらに限定されるものではない。得られたナノ粒子を医薬品、化粧品、食品等に利用する場合は、それぞれの使用用途に適した酸を選択することが好ましい。
なお、前記混合液のpHを調整するには、ガレート型カテキン含有溶液または分散液と、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液のpHを予め調整してもよい。このように予めpHを調整することで、ガレート型カテキン含有溶液または分散液と、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液を混合するだけでも、混合液のpHを1.0〜4.0の範囲に調整することができる。
前記のようにpHを1.0〜4.0の範囲に調整した混合液中において、ガレート型カテキンと動物性タンパク質とがコアセルベートを形成し、このコアセルベート中に平均粒子径10〜100nmのナノ粒子が生じる。
前記混合液中においては、効率的にナノ粒子を作製する観点から、ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物由来の固形分を0.1重量%以上、ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質由来の固形分を0.1重量%以上含有することが好ましい。また、前記ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物由来の固形分および動物性タンパク質由来の固形分の合計量は、0.28重量%以上がより好ましく、1.0重量%以上がさらに好ましく、1.8重量%以上が最も好ましい。
なお、前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液との混合時に所望の濃度となるよう調整してもよく、ナノ粒子を作製した後に濃縮してもよい。
前記のようにして得られるナノ粒子含有液は、限外濾過、透析等を施してもよい。透析をすれば、粒子化していない成分を分離しやすい。限外濾過膜としては例えばペンシル型UF膜(旭化成社製)、透析膜としてはSnakeSkin(ピアス社製)が挙げられる。これ以外にもナノ粒子を失わずに限外ろ過および透析ができれば特に限定はない。
本発明で得られるナノ粒子は、安定性に優れたものである。例えば、ナノ粒子の安定性を示す指標にナノ粒子表面のゼータ電位を測定する方法が知られており、このゼータ電位の絶対値が大きいほど安定性に優れるといえる。例えば、本発明で得られるナノ粒子としては、固形分値0.2〜1.0重量%に調整したナノ粒子含有液を、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)を用い、分析設定を水として得られるゼータ電位の絶対値が10mV以上であるものが好ましい。
なお、測定時におけるナノ粒子含有液の溶媒は、水、含水溶媒、有機溶媒のいずれでもよいが、測定誤差などが生じにくい観点から、水または含水溶媒であることが好ましい。
本発明で得られるナノ粒子は、食品に利用可能な条件で作製した場合は、飲食品に配合してもよい。飲食品としては特に限定されず、例えば、飲料、アルコール飲料、ゼリー、菓子、機能性食品、健康食品、健康志向食品等が挙げられる。保存性、携帯性、摂取の容易さ等を考慮すると、菓子類が好ましく、菓子類の中でも、ハードキャンディ、ソフトキャンディ、グミキャンディ、タブレット、チューイングガム等が好ましい。
前記ナノ粒子を飲食品に配合する場合、ナノ粒子の飲食品における含有量は、その生理活性効果が期待できる量であればよい。通常1日あたり10〜10000mg、より好ましくは100〜3000mg摂取できるように配合量を決定することが好ましい。例えば、固形状食品の場合には5〜50重量%、飲料等の液状食品の場合には0.01〜10重量%が好ましい。
また、本発明で得られるナノ粒子は、安全性に優れたものであると考えられるので、ヒトに対してだけでなく、非ヒト動物、例えば、ラット、マウス、モルモット、ウサギ、ヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ネコ、イヌ、サル、チンパンジー等の哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類等の治療剤又は飼料に配合してもよい。飼料としては、例えばヒツジ、ブタ、ウシ、ウマ、ニワトリ等に用いる家畜用飼料、ウサギ、ラット、マウス等に用いる小動物用飼料、ウナギ、タイ、ハマチ、エビ等に用いる魚介類用飼料、イヌ、ネコ、小鳥、リス等に用いるペットフードが挙げられる。
次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本発明はかかる実施例にのみ限定されるものではない。
(実施例1)ガレート型カテキンと動物性タンパク質によるナノ粒子作製の検討
G微粉(豚皮由来)、APH−250(豚皮由来)、FGL−250(魚由来)、GBL−250(豚骨由来)、A330(牛骨由来)、#250(牛骨由来)(いずれも新田ゼラチン株式会社製)、ニワトリゼラチン(鶏由来、日本ハム社製)などの平均分子量39000以上の動物性タンパク質0.1gを、50℃の水に溶かした7種類の動物性タンパク質含有水溶液をそれぞれ90gずつ作製した。
一方、緑茶抽出物(ガレート型カテキン(以下Gカテキンと記載)含量67重量%)0.18gを50℃の水に溶かしたガレート型カテキン含有水溶液10gを7つ作製した。
次いで、7種類の前記動物性タンパク質含有水溶液90gに対して、それぞれガレート型カテキン含有水溶液10gを加え、混合したところ、いずれも凝集・沈殿のないコロイド状薄白色液体100g(pH3.2)となった。得られた液体の粒子の平均粒子径とゼータ電位を、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)にて測定した。
また、Gカテキンを含まない緑茶抽出物サンフェノンXLB−100(太陽化学社製)を用いた比較品も作製した。結果を表1に示す。
なお、ゼータ電位および平均粒子径は、分析設定を水として測定した。
Figure 2016037460
表1の結果より、Gカテキンを含まない緑茶抽出物とG微粉を用いた場合には、ナノ粒子が形成されないのに対して、豚皮、魚、鶏などに由来する動物性タンパク質とGカテキンとを混合することで100nm以下のナノ粒子が作製できることが分かる。また、豚皮、魚、鶏などに由来する動物性タンパク質を用いると、ゼータ電位の絶対値が19〜46mVと大きくなっており、豚骨、牛骨由来の動物性タンパク質よりも安定性に優れることがわかった。
一方、豚骨および牛骨由来の動物性タンパク質を用いた場合には、理由は不明であるが粒子の平均粒子径は100nmを超えるものとなった。
(実施例2)動物性タンパク質とGカテキン比率の検討
ナノ粒子作製においての動物性タンパク質とGカテキン比率検討のために、混合するゼラチンとGカテキンの比率のみを変更して実施例1に準じた方法で平均粒子径を測定した。ゼラチンとしてはG微粉を用いた。結果は表2に示す。なお、表中の「G微分」、「Gカテキン」の数値の単位はいずれも重量%である。
Figure 2016037460
表2の結果より、動物性タンパク質の固形分(b)とGカテキンの固形分(a)との比率((b)/(a))が0.07〜7.0の範囲内において100nm以下のナノ粒子が形成されていることが分かる。
(実施例3)pHの検討
ナノ粒子作製においてのpH検討のために、実施例1に準じた方法にてナノ粒子を作製し、その後、クエン酸、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウムで混合液のpHを調整して平均粒子径を測定した。ゼラチンとしてはG微粉を用い、動物性タンパク質の固形分とGカテキンの固形分の混合する重量比率は0.83とした。結果を表3に示す。
Figure 2016037460
表3の結果より、混合液のpHを1.9〜4.0に調整することで、平均粒子径が100nm以下のナノ粒子が得られることがわかる。
(実施例4)分子量の検討
ナノ粒子作製におけるタンパク質の分子量検討のために、動物性タンパク質として3種類のコラーゲンペプチド(1)商品名:HBC―P20、新田ゼラチン株式会社製、分子量20000、(2)商品名:SCP―5200、新田ゼラチン株式会社製、分子量5000、(3)商品名:SCP―2000、新田ゼラチン株式会社製、分子量2000およびG微分(平均分子量100000)を用い、実施例1に準じた方法にて3種類のナノ粒子を作製した。動物性タンパク質の固形分とGカテキンの固形分の混合する重量比率は0.83とした。結果を図1に示す。
図1に示す結果より、動物性タンパク質の平均分子量と、ナノ粒子の平均粒子径との間には、逆相間(相関係数0.9926)にあることが分かり、以下の公式が見出された。ついで100nm以下の粒子を形成する平均分子量を算出した。
公式:平均粒子径=(447955×平均分子量)-0.7952
そして、前記公式にナノ粒子の平均粒子径100nmを代入したところ、動物性タンパク質の平均分子量が39000と算出されたことから、平均分子量が39000以上のタンパク質を使用することで100nm以下のナノ粒子が形成できることが分かる。
(実施例5)ナノ粒子の吸収性評価
ナノ粒子の吸収性評価のためにラットを用いた吸収性評価試験を行った。
7週齢のラットに実施例1で得られたG微粉を用いた本発明品、ガレート型カテキン単独を投与し、1、2、3、5、7時間に尾部より採血を行って血漿を作成した。得られた血漿をGrucuronodase(Sigma社製)およびSulfatase(Sigma社製)で脱抱合を行い、LC−MSにてカテキン濃度を測定した。測定するカテキンはEGCgとECgとした。その結果、本発明品において吸収性の向上が認められた。

Claims (5)

  1. 平均粒子径が10〜100nmである、天然物由来成分を基材とするナノ粒子の製造方法であって、
    ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または分散させて、ガレート型カテキン含有溶液または分散液を作製する工程、
    ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質を、水または含水溶媒または有機溶媒に溶解または膨潤させて、動物性タンパク質含有溶液または膨潤液を作製する工程、ならびに
    前記ガレート型カテキン含有溶液又は分散液と、前記動物性タンパク質含有液または膨潤液とを
    (a)ガレート型カテキンの固形分
    (b)動物性タンパク質の固形分
    の重量が、0.07≦(b)/(a)≦8.0となるように混合し、pH1.0〜4.0に調整した混合液中でナノ粒子を形成させてナノ粒子含有液を作製する工程
    を有することを特徴とする、ガレート型カテキンと動物性タンパク質からなるナノ粒子の製造方法。
  2. 前記混合液が、ガレート型カテキンまたはガレート型カテキンを含む組成物由来の固形分を0.1重量%以上、且つ、ゼラチン、コラーゲン、およびこれらの分解物から選ばれる少なくとも1種の動物性タンパク質由来の固形分を0.1重量%以上含有する請求項1記載のナノ粒子の製造方法。
  3. 前記動物性タンパク質の平均分子量が39000以上である請求項1または2記載のナノ粒子の製造方法。
  4. 前記動物性タンパク質が豚骨由来タンパク質および牛骨由来タンパク質以外の動物性タンパク質である請求項1〜3のいずれかに記載のナノ粒子の製造方法。
  5. 固形分値0.2〜1.0重量%に調整したナノ粒子含有液を、ゼータ電位・ナノ粒子径測定システム(ベックマン・コールター株式会社製、「DelsaMax PRO」)を用い、分析設定を水として得られるゼータ電位の絶対値が10mV以上である請求項1〜4のいずれかに記載のナノ粒子の製造方法。
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