JP2016037092A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】マイクロコンピュータやシリアル通信手段に誤動作を生じても、確実にメインリレー駆動手段によってメインリレーを遮断できるセルフシャットオフ機能を備えた内燃機関の制御装置を提供することにある。【解決手段】マイクロコンピュータによって第一の所定時間が経過すると実行されるメインリレーのセルフシャットオフ動作とは別に、セルフシャットオフ動作が実行できない場合は、キースイッチ遮断時点から第一の所定時間より長い第二の所定時間の経過後にメインリレーの電源遮断動作を実行するメインリレー遮断手段をメインリレー駆動手段に設けるようにした。マイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータからメインリレー駆動手段の間のシリアル通信手段に異常が生じても、メインリレー遮断手段でメインリレーを確実に遮断することができるようになる。【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の制御装置に係り、特にキースイッチからの切換指令が電源オンを示すオン指示状態から電源オフを示すオフ指示状態になった後も、制御回路が特定の処理の実行を終了するまではその制御回路へ電源電圧の供給が継続される内燃機関の制御装置に関するものである。
この種の内燃機関の制御装置においては、セルフシャットオフ機能と呼ばれている電源保持機能(以下、セルフシャットオフ機能という)を備えている。例えば、特開2003-312386号公報(特許文献1)には、キースイッチがオフされた時にセルフシャットオフ機能によって内燃機関の動作情報をバックアップRAMやフラッシュROMの記憶手段に退避させる技術が示されている。
すなわち、自動車の使用者によりキースイッチ(イグニッションスイッチ)がオンされて、電源オン/オフ切換指令としてのキースイッチ信号がオン指示状態としてのハイレベルになると、電源IC回路からマイクロコンピュータにバッテリ電圧を元にした一定の電源電圧が供給され、それに伴ってマイクロコンピュータが動作を開始することができる。
そして、その後、キースイッチがオフされてキースイッチ信号がオフ指示状態としてのローレベルになると、マイクロコンピュータはシャットオフ処理として記憶手段に内燃機関の動作情報(エラー情報、学習情報等)の退避書き込みを行い、その退避処理が終了したらメインリレー駆動FETに電源供給停止指令としてのパワーダウン許可信号を出力する。すると、その時点でメインリレーが遮断されて電源IC回路が制御回路への電源電圧の出力を停止することとなり、それに伴ってマイクロコンピュータの動作が停止することとなる。
また、特許文献1の内燃機関の制御装置にはセルフシャットオフ機能の異常を検出する機能も備えられている。特許文献1に記載の内燃機関の制御装置では、セルフシャットオフ機能の異常を検出するために、マイクロコンピュータはセルフシャットオフ処理を実行した後、パワーダウン許可信号を出力する前に、記憶手段にセルフシャットオフ処理が正常に終了したことを示す正常終了識別フラグを「1」にして書き込んでおき、キースイッチがオンされた際にその正常終了識別フラグが「1」になっていなければ、セルフシャットオフ機能に異常が発生したと判断するようにしている。
特開2003−312386号公報
特許文献1にも例示されているようにセルフシャットオフ機能の異常には、マイクロコンピュータが退避処理の実行を終了するまで電源電圧の供給を継続させることができない電源保持不能異常と、電源電圧の供給を停止させることができない電源遮断不能異常とがある。これらの異常は種々の要因によって発生するが、できるだけこれらの異常に対応することが求められている。
ところで、最近のセルフシャットオフ機能を備えた制御装置においては、マイクロコンピュータとメインリレー駆動手段との間は個別のワイヤによる接続ではなく、シリアル通信手段を用いて制御情報のやりとりを行うようになっている。したがって、ノイズ等によってマイクロコンピュータやシリアル通信手段に誤動作を生じると、マイクロコンピュータからの正常な電源遮断信号をメインリレー駆動手段に正常に伝えることができなくなり、メインリレー駆動手段がメインリレーを遮断できないという現象を発生する恐れがある。メインリレーが遮断できないと内燃機関の制御状態を制御するアクチュエータ等が動作することがあり、内燃機関の制御上からも好ましくない問題を発生する。
本発明の目的は、マイクロコンピュータやシリアル通信手段に誤動作を生じても、確実にメインリレー駆動手段によってメインリレーを遮断できるセルフシャットオフ機能を備えた内燃機関の制御装置を提供することにある。
本発明の特徴は、マイクロコンピュータによって第一の所定時間が経過すると実行されるメインリレーのセルフシャットオフのための電源遮断動作とは別に、セルフシャットオフのための電源遮断動作が実行できない場合は、キースイッチ遮断時点から第一の所定時間より長い第二の所定時間の経過後にメインリレーの電源遮断動作を実行するメインリレー遮断手段をメインリレー駆動手段に設けたところにある。
本発明によれば、マイクロコンピュータと別にメインリレーを遮断するメインリレー遮断手段をメインリレー駆動手段に設けたことによって、マイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータからメインリレー駆動手段の間のシリアル通信手段に異常が生じても、メインリレー遮断手段でメインリレーを確実に遮断することができるようになるものである。
本発明の代表的な実施形態になる内燃機関の制御装置の構成を示す構成図である。 図1に示す制御装置の具体的な制御フローを示すフローチャート図である。 正常な動作を行っている時のタイミングチャート図である。 図1に示す第一タイマに異常が生じている時のタイミングチャート図である。 図1に示すメインリレー駆動手段のキースイッチレジスタに端子断線が生じている時のタイミングチャート図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
図1において、内燃機関の制御装置10にはメインリレー11を介してバッテリから電力(14V)が供給されている。制御装置10にはマイクロコンピュータ12とメインリレー駆動手段13が設けられており、DC-DCコンバータよりなる電源IC回路14を介して電力が供給されている。また、キースイッチ15は運転者により投入/遮断され、その投入/遮断情報はマイクロコンピュータ12とメインリレー駆動手段13に供給されている。メインリレー駆動手段13は、シリアル通信手段16を介してマイクロコンピュータ12と制御情報を送受信し、マイクロコンピュータ12の制御結果を受けてメインリレー11を接続/遮断する。
マイクロコンピュータ12には第一比較機能部17が設けられており、この第一比較機能部17には第一タイマ18の時間情報と第一所定時間設定部19からの第一所定時間値としての時間情報が入力されている。したがって、第一比較機能部17によって第一タイマ18の時間情報と第一所定時間設定部19の第一所定時間情報とが比較され、その比較結果が「1」或いは「0」として出力されてシリアル通信手段16に送られている。第一所定時間設定部19に設定される所定時間は、通常のセルフシャットオフ機能で使用される動作情報の退避に必要な時間である。
第一タイマ18と第一所定時間設定部19にはマイコン側キースイッチレジスタ20の情報が入力されており、このマイコン側キースイッチレジスタ20にはキースイッチ15の投入/遮断情報が「1」或いは「0」として入力される。この投入/遮断情報が「0」の場合に、キースイッチ15が遮断されたとして第一タイマ18が起動されて時間情報がカウントアップされるものである。
また、マイクロコンピュータ12には第二所定時間設定部21が設けられており、この第二所定時間設定部21で設定された第二所定時間情報は第一所定時間設定部19で設定された第一所定時間情報より長い値に設定されている。
このように第二所定時間を第一所定時間よりも長い値に設定することで、マイクロコンピュータ12の制御実行中に、メインリレー駆動手段13によりメインリレー11が意図せず遮断されるのを防ぐことができる。
また、第二所定時間設定部21に設定される第二所定時間の設定値は、マイクロコンピュータ21によって算出されており、メインリレー駆動手段13の第二比較機能部27に様々な値を設定できるため、メインリレー駆動手段13の汎用化が可能となりコスト低減が期待できるものである。
また、キースイッチレジスタ照合機能部22が設けられており、これはマイコン側キースイッチレジスタ20、及びシリアル通信手段16から送られてくる後述のメインリレー側キースイッチレジスタからのキースイッチ15の投入/遮断情報の一致を照合するものであり、照合結果はシリアル通信手段16に送られている。
メインリレー駆動手段13内部にはメインリレー駆動用FET23が設けてあり、このメインリレー駆動用FET23はメインリレー11の接続/遮断状態を制御するものである。メインリレー駆動用FET23のベース側はアンド機能部24によって制御され、アンド機能部24は第一保持レジスタ25と第二保持レジスタ26の両方が「1」の場合だけメインリレー11を接続する信号を出力する。ここで第一保持レジスタ25にはシリアル通信手段16から第一比較機能部17からの比較結果が入力されている。
このアンド機能部24、第一保持レジスタ25、及び第二保持レジスタ26がメインリレー遮断手段に対応するものである。ここで第一保持レジスタ25と第二保持レジスタ26は、キースイッチ15が投入されている状態では「1」がセットされ、キースイッチ15が遮断された状態では第一保持レジスタ25と第二保持レジスタ26の両方、或いは一方の値が変更されてメインリレー15が遮断されるように動作する。
更に、メインリレー駆動手段13には第二比較機能部27が設けられており、この第二比較機能部27には、第二タイマ28とマイクロコンピュータ12側に設けられシリアル通信手段16から送られてくる第二所定時間設定部21からの第二所定時間情報が入力されている。したがって、第二比較機能部27によって第二タイマ28の時間情報と第二所定時間設定部21の第二所定時間情報とが比較され、その比較結果が「1」或いは「0」として出力されて第二保持レジスタ26に送られている。
第二タイマ28にはメインリレー側キースイッチレジスタ29の情報が入力されており、このメインリレー側キースイッチレジスタ29にはキースイッチ15の投入/遮断情報が「1」或いは「0」として入力される。また、第二タイマ28には、シリアル通信手段16を介して、キースイッチレジスタ照合機能部22からの照合結果が入力されている。この照合結果が「照合OK」の場合に、第二タイマ18が起動されて時間情報がカウントアップされる。
後述するように、キースイッチレジスタ照合機能部22によってマイクロコンピュータ12に入力されたキースイッチ状態とメインリレー駆動手段13に入力されたキースイッチ状態を比較し、その比較結果が異なる場合ではメインリレー駆動手段13による第二所定時間後のメインリレー遮断動作を行わないようにしている。したがって、メインリレー駆動手段13入力されるメインリレー側キースイッチレジスタ29の端子断線が発生した場合に意図せずにメインリレーが遮断されることを防ぐことができる。
以上のような内燃機関の制御装置において、次にその具体的な動作について図2に基づき説明する。
ステップS20はキースイッチ15が投入された状態を示しており、第一保持レジスタ25と第二保持レジスタ26がともに「1」である。このため、アンド機能部24からメインリレー駆動用FET23のベースにON信号が供給され、メインリレー駆動用FET23によってメインリレー11が投入されている。また、第一タイマ18と第二タイマ28には共に「0」がセットされている。
ステップS21ではマイコン側キースイッチレジスタ20とメインリレー側キースイッチレジスタ29が共に「1」がセットされているかどうかを判断する。両方とも「1」がセットされていれば、キースイッチ15が投入されて正常に運転が行われていると考えられるので、YESの判断がなされてステップS21に戻って待機することになる。一方、キースイッチレジスタ20、28の両方、或いはどちらか一方が「0」と判断された場合はキースイッチ15が遮断されたとしてステップS22に進む。
ステップS21でキースイッチレジスタ20、28の両方、或いはどちらか一方が「0」と判断されているので、ステップS22ではマイコン側キースイッチレジスタ20に「0」がセットされているかどうかを判断する。この判断は通常のセルフシャットオフ機能を実行するための判断である。このステップS22で、マイコン側キースイッチレジスタ20に「0」がセットされていると判断されるとステップS23に進み、マイコン側キースイッチレジスタ20に「0」がセットされていないと判断されるとステップS24に進む。
ステップS23では、第一所定時間設定部19に第一所定時間が設定され、これに同期して第一タイマ18が起動されて時間情報が積算されていく。ここで、ステップS22でマイコン側キースイッチレジスタ20に「0」がセットされていないと判断された場合は、ステップS23の制御ステップを実行しないので、第一所定時間設定部19に第一所定時間が設定されず、また、第一タイマ18の起動は実行されない。
ステップS23での制御ステップを実行する場合と、ステップS23の制御ステップを実行しない場合であってもステップS24では、マイコン側キースイッチレジスタ20とメインリレー側キースイッチレジスタ29の照合を行う。したがって、マイコン側キースイッチレジスタ20のセット情報(「1」或いは「0」)と、メインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報(「1」或いは「0」)が照合される。
ステップS22で正常にキースイッチ15が遮断されているとマイコン側キースイッチレジスタ20のセット情報は「0」となっている。そして、メインリレー側キースイッチレジスタ29も正常であるとセット情報が「0」となって、両者は照合OKとなってステップS25に進む。一方、マイクロコンピュータ12の構成要素(例えば、第一タイマ、キースイッチレジスタ等)、シリアル通信手段16等の異常によって、マイコン側キースイッチレジスタ20のセット情報とメインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報が異なり、照合NGの場合はステップS26に進む。
ステップS25では、第二所定時間設定部21に第二所定時間が設定され、これに同期して第二タイマ28が起動されて時間情報が積算されていく。ここで、第二所定時間は第一所定時間を下回らない時間が設定されている。つまり、この第2所定時間がメインリレー駆動手段13に設けたメインリレー遮断手段(アンド機能部24、第一保持レジスタ25、第二保持レジスタ26)を起動するタイミングとなる。尚、メインリレー遮断手段は第一比較機能部17による比較結果によってもメインリレーの遮断を制御している。
また、ステップS24でマイコン側キースイッチレジスタ20のセット情報とメインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報が異なっていると判断された場合は、ステップS25の制御ステップを実行しないので、第二所定時間設定部21に第二所定時間が設定されず、また、第二タイマ28の起動は実行されない。
このように、ステップS22からステップS25までの制御ステップを実行すると、ステップS26に進んで第一タイマ18の積算時間と第一所定時間設定部19の第一所定時間を比較判定する。このステップS26の比較判定で、第一タイマ18の積算時間が第一所定時間設定部19の第一所定時間を超えるとステップS27に進む。スッテプS27では第一保持レジスタ25の情報を「0」に変更する。
一方、ステップS26の比較判定で、第一タイマ18の積算時間が第一所定時間設定部19の第一所定時間を超えないと判断されるとステップS28に進む。これはステップS22でマイコン側キースイッチレジスタ20が「0」でないと判断されて、ステップS23の制御ステップが実行されない場合である。
ステップS28では、第二タイマ28の積算時間と第二所定時間設定部21の第二所定時間を比較判定する。このステップS28の比較判定で、第二タイマ28の積算時間が第二所定時間設定部21の第二所定時間を超えるとステップS29に進む。スッテプS29では第二保持レジスタ26の情報を「0」に変更する。
一方、ステップS29の比較判定で、第二タイマ28の積算時間が第二所定時間設定部21の第二所定時間を超えないと判断されると再びステップS21戻ることになる。これはステップS24でマイコン側キースイッチレジスタ20とメインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報が一致しないと判断されて、ステップS25の制御ステップが実行されない場合である。
ステップS27とステップS29で第一保持レジスタ25或いは第二保持レジスタ26に「0」がセットされると、ステップ30でメインリレー駆動用FET23のベース側にOFF信号を送り、ステップS31でメインリレー11を遮断する。
このように、メインリレー駆動手段に設けたメインリレー遮断手段によって、マイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータからメインリレー駆動手段の間のシリアル通信手段に異常が生じても、メインリレー遮断手段でメインリレーを確実に遮断することができるようになるものである。
次に、図2に示した制御フローチャートに基づく制御状態の例をいくつか説明する。この制御状態の例は、(1)正常な状態と、(2)第一タイマ18が機能しないマイクロコンピュータ異常の状態と、(3)キースイッチ側キーレジスタ29に端子断線異常が生じた状態である。
まず、図3には正常な状態でセルフシャットオフ機能が動作した場合を示している。図3において、区間Aはキースイッチ15が投入されている状態であり、この区間Aの間では、キースイッチ15、マイコン側キースイッチレジスタ20、第一タイマ18、第一保持レジスタ25、メインリレー側キースイッチレジスタ29、第二タイマ28、第二保持レジスタ26、キースイッチレジスタ照合機能部22、メインリレー11の動作は図面に記載の通りである。
ここで、時刻T30でキースイッチ15が投入状態から遮断されたとすると、マイコン側キースイッチレジスタ20のセット情報は「1」から「0」に変更され、これに同期して第一タイマ18が起動されてカウントアップを開始し、更に第一所定時間設定部19に第一所定時間が設定される。この処理はステップS22とステップS23に対応している。次に、メインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報も「1」から「0」に変更され、この時キースイッチレジスタ照合機能部22は照合OKと判断し、これに同期して第二タイマ28が起動されてカウントアップを開始し、更に第二所定時間設定部21に第二所定時間が設定される。この処理はステップS24とステップS25に対応している。
次に、時刻T31で第一タイマ18の積算時間が第一所定時間に到達すると、第一保持レジスタ25のセット情報は「1」から「0」に変更され、メインリレー11は遮断される。この処理はステップS26、ステップS27、ステップS30、ステップS31に対応している。
このメインリレーの遮断の後の時刻T32では、第二タイマ28が第二所定時間に到達して第二保持レジスタ26のセット情報が「1」から「0」に変更されてもメインリレー11は時刻T31にて既に遮断されているため、メインリレー11の状態は変化せず遮断された状態を維持している。この処理はステップS26、ステップS28、ステップS29に対応している。このような処理によって正常なセルフシャットオフ機能を実行できることになる。
次に、第一タイマ18に異常が生じた状態のセルフシャットオフ機能の動作を説明する。この例は電源電圧の供給を停止させることができない電源遮断不能異常に該当する。
図4においても区間Aはキースイッチ15が投入されている状態であり、この区間Aの間では、キースイッチ15、マイコン側キースイッチレジスタ20、第一タイマ18、第一保持レジスタ25、メインリレー側キースイッチレジスタ29、第二タイマ28、第二保持レジスタ26、キースイッチレジスタ照合機能部22、メインリレー11の動作は図面に記載の通りである。
ここで、時刻T40でキースイッチ15が投入状態から遮断されたとすると、マイコン側キースイッチレジスタ20のセット情報は「1」から「0」に変更される。第一タイマ18が正常であれば、これに同期して第一タイマ18が起動されてカウントアップを開始し、更に第一所定時間設定部19に第一所定時間が設定される。しかしながら、第一タイマ18に異常が生じているためカウントアップは実行されず、第一所定時間設定部19に第一所定時間が設定されるだけである。この処理はステップS23を実行せずにステップS22からステップS24に移行する処理に対応している。
次に、メインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報も「1」から「0」に変更され、この時キースイッチレジスタ照合機能部22は照合OKと判断し、これに同期して第二タイマ28が起動されてカウントアップを開始し、更に第二所定時間設定部21に第二所定時間が設定される。この処理はステップS24とステップS25に対応している。
次に、時刻T41で第二タイマ28の積算時間が第二所定時間に到達すると、第二保持レジスタ26のセット情報は「1」から「0」に変更され、メインリレー11は遮断される。この処理はステップS28、ステップS29、ステップS30、ステップS31に対応している。これによって正常なセルフシャットオフ機能が実行される第一所定時間より長い時間を経て、シャットオフ機能を実行できることになる。
このように、メインリレー駆動手段13はマイクロコンピュータ12(構成部品である第一タイマ等も含む)、或いはマイクロコンピュータ12からメインリレー駆動手段13の間のシリアル通信手段を含む通信区間に異常が生じても、キースイッチレジスタ情報に基づきメインリレーを遮断できるようになる。
次に、メインリレー駆動手段13のキースイッチ側レジスタ29に端子断線異常が生じて意図しない電源遮断が生じる異常について説明する。この例は電源電圧の供給を継続させることができない電源保持不能異常に該当する。
図5においては、電源電圧が供給されている状態であり、この状態ではキースイッチ15、マイコン側キースイッチレジスタ20、第一タイマ18、第一保持レジスタ25、メインリレー側キースイッチレジスタ29、第二タイマ28、第二保持レジスタ26、キースイッチレジスタ照合機能部22、メインリレー11の動作は図面に記載の通りである。
この電源電圧が供給されている状態で、メインリレー駆動手段13のメインリレー側キースイッチレジスタ29の端子に時刻T50で断線が発生したとする。この断線によりメインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報が「1」から「0」に変更される。尚、メインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報が「0」に変更されても、マイコン側キースイッチレジスタ20は「1」であるのでステップS23を実行しないでステップS24に進む。
次に、マイコン側キースイッチレジスタ20とメインリレー側キースイッチレジスタ29のセット情報が照合される。マイコン側キースイッチレジスタ20が「1」に対し、メインリレー側キースイッチレジスタ29が「0」であるため、照合NGとなってステップS25を実行しないでステップS26に進む。ステップS23、ステップS25が実行されないため、ステップS26では「NO」の判断となり、更にステップS28でも「NO」の判断となってステップS21に戻ることになる。
このように、メインリレー駆動手段13のメインリレー側キーレジスタ29の端子断線が生じた場合でも意図せずにメインリレー1が遮断されることを防ぐことができるようになる。
以上述べた通り、本発明によればマイクロコンピュータによって第一の所定時間が経過すると実行されるメインリレーのセルフシャットオフのための電源遮断動作とは別に、セルフシャットオフのための電源遮断動作が実行できない場合は、キースイッチ遮断時点から第一の所定時間より長い第二の所定時間の経過後にメインリレーの電源遮断動作を実行するメインリレー遮断手段をメインリレー駆動手段に設けるようにした。
これによれば、マイクロコンピュータと別にメインリレーを遮断するメインリレー遮断手段をメインリレー駆動手段に設けたことによって、マイクロコンピュータ及びマイクロコンピュータからメインリレー駆動手段の間のシリアル通信手段に異常が生じても、メインリレー駆動手段に設けたメインリレー遮断手段でメインリレーを確実に遮断することができるようになる。
したがって、マイクロコンピュータやシリアル通信手段に誤動作を生じても、確実にメインリレー駆動手段によってメインリレーを遮断できるセルフシャットオフ機能を備えた内燃機関の制御装置を提供することができるものである。
10…制御装置、11…メインリレー、12…マイクロコンピュータ、13…メインリレー駆動手段、14…電源IC回路、15…キースイッチ(イグニッションスイッチ)、16…シリアル通信手段、17…第一比較機能部、18…第一タイマ、19…第一所定時間設定部、20…マイコン側キースイッチレジスタ、21…第二所定時間設定部、22…キースイッチレジスタ照合機能部、23…メインリレー駆動用FET、24…アンド機能部、25…第一保持レジスタ、26…第二保持レジスタ、27…第二比較機能部、28…第二タイマ、29…メインリレー側キースイッレジスタ。

Claims (4)

  1. 内燃機関の制御対象を制御するための処理を行うマイクロコンピュータと、キースイッチによる電源投入、或いは遮断があった場合に前記マイクロコンピュータに電源電圧を供給、或いは遮断するメインリレーと、前記メインリレーを駆動するメインリレー駆動手段と、前記マイクロコンピュータと前記メインリレー駆動手段の間で制御情報を送受信する通信手段を備え、前記マイクロコンピュータによって前記キースイッチの遮断時点から第一の所定時間の経過後に前記メインリレーのセルフシャットオフのための電源遮断動作を前記メインリレー駆動手段に実行させる内燃機関の制御装置において、
    前記マイクロコンピュータによる前記メインリレーの前記セルフシャットオフのための電源遮断動作とは別に、前記メインリレー駆動手段は、前記セルフシャットオフのための電源遮断動作が実行できない場合に前記キースイッチ遮断時点から前記第一の所定時間より長い第二の所定時間の経過後に前記メインリレーの電源遮断動作を実行するメインリレー遮断手段を備えていることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記第一の所定時間の経過後に実施される前記メインリレーの電源遮断動作は、前記マイクロコンピュータに設けた第一タイマの時間情報と第一所定時間設定部に設定される第一所定時間情報とを比較して得られた信号を前記通信手段を介して前記メインリレー駆動手段の前記メインリレー遮断手段に送ることで実行され、
    前記第二の所定時間の経過後に実施される前記メインリレーの電源遮断動作は、前記マイクロコンピュータに設けた第二所定時間設定部に設定される第二所定時間情報を前記通信手段を介して前記リレー駆動手段に送り、この送られてきた前記第二所定時間情報と前記メインリレー駆動手段に設けた第二タイマの時間情報とを比較して得られた信号を前記リレー駆動手段の前記メインリレー遮断手段に送ることで実行されることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記マイクロコンピュータに入力された前記キースイッチの投入、或いは遮断状態と、前記メインリレー駆動手段に入力された前記キースイッチの投入、遮断状態とを比較し、その比較結果が異なる場合は、前記メインリレー駆動手段は前記第二の所定時間後に前記メインリレーの電源遮断動作を実行しないことを特徴とした内燃機関の制御装置。
  4. 請求項3に記載の内燃機関の制御装置において、
    前記マイクロコンピュータに入力される前記キースイッチの投入、或いは遮断状態はマイコン側キースイッチレジスタにセットされ、前記メインリレー駆動手段に入力される前記キースイッチの投入、遮断状態はメインリレー側キースイッチレジスタにセットされ、前記マイコン側キースイッチレジスタと前記メインリレー側キースイッチレジスタのセット情報の不一致から前記メインリレー側キースイッチレジスタの異常を判断し、前記メインリレー側キースイッチレジスタが断線している場合は、前記メインリレー駆動手段は前記第二の所定時間後に前記メインリレーの電源遮断動作を実行しないことを特徴とした内燃機関の制御装置。
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