JP2016036241A - モータ - Google Patents

モータ Download PDF

Info

Publication number
JP2016036241A
JP2016036241A JP2015076738A JP2015076738A JP2016036241A JP 2016036241 A JP2016036241 A JP 2016036241A JP 2015076738 A JP2015076738 A JP 2015076738A JP 2015076738 A JP2015076738 A JP 2015076738A JP 2016036241 A JP2016036241 A JP 2016036241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
motor
main body
motor according
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015076738A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6616955B2 (ja
Inventor
勝史 西村
Katsushi Nishimura
勝史 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Techno Motor Corp
Original Assignee
Nidec Techno Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Techno Motor Corp filed Critical Nidec Techno Motor Corp
Priority to JP2015076738A priority Critical patent/JP6616955B2/ja
Priority to CN201510451428.2A priority patent/CN105322684B/zh
Priority to CN201520555302.5U priority patent/CN204810027U/zh
Publication of JP2016036241A publication Critical patent/JP2016036241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6616955B2 publication Critical patent/JP6616955B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

【課題】リード線を保持する部材とモールド樹脂との境界から水滴が浸入したとしても、当該水滴が接続部まで到達することを抑制できる構造を提供する。
【解決手段】配線台22Aは、略板状の配線台本体61Aと口出部62Aとを有する。口出部62Aの径方向外側の端部は、樹脂部23Aの外側に露出する。リード線26Aは、口出部62Aに設けられた案内部621Aを通り、配線台本体61A上の接続部611Aに接続される。配線台本体61Aの上面および下面のうち、接続部611Aが配置される面には、第1段差部81Aが設けられる。第1段差部81Aは、接続部611Aと口出部62Aとの間に位置する。このため、第1段差部81Aによって、口出部62Aから接続部611Aへの水滴の浸入経路が長くなる。したがって、口出部62Aと樹脂部23Aとの境界から水滴が浸入したとしても、当該水滴が接続部611Aまで到達することを抑制できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータに関する。
従来、ステータが内部に埋め込まれた樹脂製のケーシングを有し、当該ケーシングの内側にロータを配置した、いわゆるモールドモータが知られている。モールドモータは、ステータの防水性や、モータ駆動時の防振性・防音性に優れている。従来のモールドモータについては、例えば、特開昭59−148542号公報や特開平11−275793号公報に記載されている。
特開昭59−148542号公報のモールドモータは、固定子鉄心に巻装した巻線と口出線との接続部を絶縁固定する合成樹脂製の口出ブッシュを有する。そして、当該口出ブッシュと固定子鉄心とが、熱硬化性樹脂でモールドされる(特許請求の範囲,図3等参照)。一方、特開平11−275793号公報の電動機は、外部と接続されるリード線を、リード固定板とリード線押えとで挟み込み、その後にモールドした構造を有する(段落0012〜0014,図1等参照)。
特開昭59−148542号公報 特開平11−275793号公報
しかしながら、これらの文献の構造では、リード線を保持する部材とモールド樹脂との境界の僅かな隙間から、モールド樹脂の内部へ、水滴が浸入する虞がある。また、モールド樹脂の内部には、リード線の端部を電気的に接続する接続部が存在する。モールド樹脂の内部に浸入した水滴が、当該接続部まで到達すると、モータの故障の原因となり得る。
本発明の目的は、モールドモータにおいて、リード線を保持する部材とモールド樹脂との境界から水滴が浸入したとしても、当該水滴が接続部まで到達することを抑制できる構造を提供することである。
本願の例示的な第1発明は、上下に延びる中心軸の周りを取り囲む環状のステータと、前記ステータの径方向内側に配置されたロータと、前記ステータの上方に配置された配線台と、前記配線台に保持されるリード線と、前記ステータおよび前記配線台を、少なくとも部分的に覆う樹脂部と、を有し、前記配線台は、前記リード線の端部が接続される接続部をもつ略板状の配線台本体と、前記樹脂部の外側に径方向外側の端部が露出するとともに前記リード線を通す案内部をもつ口出部と、前記配線台本体の上面および下面のうち、前記接続部が配置される面において、前記接続部と前記口出部との間に設けられた第1段差部と、を有する、モータである。
本願の例示的な第1発明によれば、第1段差部によって、口出部から接続部への水滴の浸入経路が長くなる。これにより、接続部への水滴の浸入を抑制できる。
図1は、第1実施形態に係るモータの縦断面図である。 図2は、第2実施形態に係るモータの縦断面図である。 図3は、第2実施形態に係る配線台の上面図である。 図4は、第2実施形態に係る配線台の下面図である。 図5は、第2実施形態に係る配線台の部分断面図である。 図6は、第3実施形態に係るモータの部分縦断面図である。 図7は、第3実施形態に係る配線台の上面図である。 図8は、第3実施形態に係る配線台の下面図である。 図9は、第3実施形態に係る配線台の上面側から見た斜視図である。 図10は、第3実施形態に係る配線台の下面側から見た斜視図である。 図11は、第3実施形態に係るステータの部分斜視図である。 図12は、第3実施形態に係るステータおよび配線台の径方向外側から見た部分斜視図である。 図13は、第3実施形態に係るステータおよび配線台の径方向内側から見た部分斜視図である。 図14は、第3実施形態に係る口出部の分解斜視図である。 図15は、変形例に係る配線台の部分断面図である。 図16は、変形例に係る口出部の側面図である。 図17は、変形例に係る口出部の側面図である。 図18は、変形例に係る配線台の上面図である。 図19は、変形例に係るモータの部分縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本願では、モータの中心軸と平行な方向を「軸方向」、モータの中心軸に直交する方向を「径方向」、モータの中心軸を中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。また、本願では、軸方向を上下方向とし、ステータに対して配線台側を上として、各部の形状や位置関係を説明する。ただし、この上下方向の定義により、本発明に係るモータの製造時および使用時の向きを限定する意図はない。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係るモータ1Aの縦断面図である。図1に示すように、このモータ1Aは、ステータ21A、配線台22A、樹脂部23A、リード線26A、およびロータ32Aを有する。
ステータ21Aは、駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子である。ステータ21Aは、中心軸9Aの周りを環状に取り囲む。配線台22Aは、ステータ21Aの上方に位置する。配線台22Aには、1本または複数のリード線26Aの端部が、接続される。ステータ21Aおよび配線台22Aは、環状の樹脂部23Aによって、少なくとも部分的に覆われる。ロータ32Aは、ステータ21Aの径方向内側に配置される。
配線台22Aは、略板状の配線台本体61Aと、口出部62Aとを有する。口出部62Aの径方向外側の端部は、樹脂部23Aの外側に露出する。リード線26Aの端部は、配線台本体61Aに設けられた接続部611Aに、接続される。また、リード線26Aは、口出部62Aに設けられた案内部621Aを通って、外部へ引き出される。
配線台本体61Aの上面および下面のうち、接続部611Aが配置される面には、第1段差部81Aが設けられる。第1段差部81Aは、接続部611Aと口出部62Aとの間に位置する。このため、第1段差部81Aによって、口出部62Aから接続部611Aへの水滴90Aの浸入経路が長くなる。したがって、口出部62Aと樹脂部23Aとの境界から水滴90Aが浸入したとしても、当該水滴90Aが接続部611Aまで到達することを抑制できる。
<2.第2実施形態>
<2−1.モータの全体構成>
続いて、本発明の第2実施形態について、説明する。図2は、第2実施形態に係るモータ1の縦断面図である。このモータ1は、樹脂ケーシング23の内部にステータ21が埋め込まれた、いわゆるモールドモータである。本実施形態のモータ1は、空調機等の家電製品に使用される。ただし、本発明のモータは、家電製品以外の用途に使用されるものであってもよい。例えば、本発明のモータは、自動車や鉄道等の輸送機器、OA機器、医療機器、工具、産業用の大型設備等に搭載されて、種々の駆動力を発生させるものであってもよい。
図2に示すように、モータ1は、静止部2と回転部3とを有する。静止部2は、家電製品の枠体に固定される。回転部3は、静止部2に対して回転可能に支持される。
本実施形態の静止部2は、ステータ21、配線台22、樹脂ケーシング23、下軸受部24、および上軸受部25を有する。
ステータ21は、駆動電流に応じて磁束を発生させる電機子である。ステータ21は、ステータコア211、インシュレータ212、および複数のコイル213を有する。ステータコア211は、電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板からなる。ステータコア211は、中心軸9の周りを取り囲む円環状のコアバック41と、コアバック41から径方向内側へ向けて突出する複数のティース42と、を有する。コアバック41は、中心軸9と略同軸に配置される。複数のティース42は、周方向に等間隔に配列される。
インシュレータ212は、ステータコア211に取り付けられる。インシュレータ212の材料には、絶縁体である樹脂が用いられる。インシュレータ212は、ティース42の軸方向の両端面および周方向の両面を覆うティース絶縁部51を有する。コイル213は、ティース絶縁部51に巻かれた導線により構成される。また、インシュレータ212は、コイル213の径方向内側および径方向外側において軸方向に延びる鍔部52を有する。これらの鍔部52によって、コイル213の巻き崩れが抑制される。
配線台22は、ステータ21の上方において、リード線26を保持する。配線台22は、略板状の配線台本体61と、リード線26の出入口となる口出部62とを有する。配線台22の材料には、例えば、絶縁体である樹脂が用いられる。配線台22は、インシュレータ212の上端部に係止または溶着されることによって、固定される。リード線26は、モータ1の外部から配線台22へ向けて延びる。そして、配線台22の後述する接続部611に、リード線26の端部が接続される。なお、配線台22の詳細な構造については、後述する。
本実施形態のリード線26は、後述する接続ピン71を介して、コイル213を構成する導線と、電気的に接続される。モータ1の駆動時には、外部電源からリード線26および接続ピン71を介してコイル213に、駆動電流が供給される。ただし、本発明におけるリード線は、必ずしも駆動電流を供給するものでなくてもよい。リード線は、例えば、基準電圧をとるためのグラウンド線であってもよく、磁気センサなどの電子部品に接続される信号線であってもよい。
樹脂ケーシング23は、ステータ21および配線台22を保持する樹脂部である。樹脂ケーシング23は、ステータ21および配線台22が収容された金型内の空洞に、樹脂を流し込むことにより得られる。すなわち、樹脂ケーシング23は、ステータ21および配線台22をインサート部品とする樹脂成型品である。したがって、ステータ21および配線台22は、少なくとも部分的に、樹脂ケーシング23に覆われる。
本実施形態の樹脂ケーシング23は、円筒部231および天板部232を有する。円筒部231は、軸方向に略円筒状に延びる。ステータ21は、円筒部231を構成する樹脂に覆われる。ただし、ティース42の径方向内側の端面を含むステータ21の一部分は、円筒部231から露出していてもよい。また、円筒部231の径方向内側には、後述するロータ32が配置される。天板部232は、ステータコア211およびロータ32よりも軸方向上側において、中心軸9に対して略垂直に広がる。天板部232の下面の中央には、凹部233が設けられている。上軸受部25および後述するシャフト31の上端部は、凹部233内に配置される。
下軸受部24は、ロータ32よりも軸方向下側において、シャフト31を回転可能に支持する。上軸受部25は、ロータ32よりも軸方向上側において、シャフト31を回転可能に支持する。下軸受部24および上軸受部25には、例えば、外輪と内輪との間に複数の球体を有するボールベアリングが、使用される。下軸受部24の外輪は、金属製の下カバー部材241を介して、樹脂ケーシング23の円筒部231の下端に固定される。上軸受部25の外輪は、金属製の上カバー部材251を介して、樹脂ケーシング23の天板部232に固定される。ただし、ボールベアリングに代えて、すべり軸受や流体軸受等の他方式の軸受が、使用されていてもよい。
本実施形態の回転部3は、シャフト31およびロータ32を有する。
シャフト31は、中心軸9に沿って配置された円柱状の部材である。シャフト31は、下軸受部24および上軸受部25に支持され、中心軸9を中心として回転する。シャフト31の下端部は、下軸受部24よりも下側へ突出する。シャフト31の下端部には、例えば、空調機用のファンが取り付けられる。ただし、シャフト31は、ギア等の動力伝達機構を介して、ファン以外の駆動部に連結されるものであってもよい。
なお、本実施形態のシャフト31は、樹脂ケーシング23の下方へ突出しているが、本発明はこの限りではない。シャフト31は、樹脂ケーシング23の上方へ突出し、その上端部が駆動部と連結されるようになっていてもよい。また、シャフト31は、樹脂ケーシング23から上下に突出し、その上端部および下端部の双方が、それぞれ駆動部に連結されるようになっていてもよい。
ロータ32は、シャフト31に固定されて、シャフト31とともに回転する。ロータ32は、筒状のロータコア321と、複数のマグネット322とを有する。ロータコア321は、電磁鋼板が軸方向に積層された積層鋼板からなる。シャフト31は、ロータコア321の中央に設けられた貫通孔323に圧入される。複数のマグネット322は、ロータコア321の外周面に配置される。各マグネット322の径方向外側の面は、ティース42の径方向内側の端面と径方向に対向する磁極面となる。複数のマグネット322は、N極の磁極面とS極の磁極面とが交互に並ぶように、周方向に等間隔に配列される。
なお、複数のマグネット322に代えて、単一の円環状のマグネットが使用されていてもよい。円環状のマグネットを使用する場合には、マグネットの外周面に、N極とS極とが、周方向に交互に着磁されていればよい。また、マグネットは、ロータコアの内部に埋め込まれていてもよい。また、磁性体粉を配合した樹脂でロータを成型し、当該ロータをシャフト31に固定してもよい。
モータ1の駆動時には、外部電源から、リード線26を介してコイル213に駆動電流が供給される。そうすると、ステータコア211の複数のティース42に、磁束が生じる。そして、ティース42とマグネット322との間の磁束が及ぼす作用により、周方向のトルクが発生する。その結果、中心軸9を中心として回転部3が回転する。
なお、本実施形態では、マグネットを有するロータを用いているが、本発明では、マグネットのないロータが用いられていてもよい。例えば、インダクションモータやステッピングモータなどで、マグネットのないロータを、ステータからの磁気作用によって回転させる構造であってもよい。
<2−2.配線台の構造について>
続いて、配線台22の構造について、より詳細に説明する。図3は、配線台22の上面図である。図4は、配線台22の下面図である。なお、図2における配線台22の断面は、図3および図4中のA−A断面に相当する。上述の通り、配線台22は、略板状の配線台本体61と、リード線26の出入口となる口出部62とを有する。
配線台本体61は、ステータ21の上側に位置し、中心軸9に対して略垂直に配置される。図3および図4に示すように、本実施形態の配線台本体61は、平面視において円弧状に広がっている。しかしながら、配線台本体61の形状は、平面視において円弧状以外の形状であってもよい。例えば、配線台本体61が、中心軸9の周囲において環状に繋がっていてもよい。また、本実施形態では、2本のリード線26が、配線台22に保持される。各リード線26の端部は、配線台本体61の上面側において、後述する接続ピン71と、電気的に接続される。すなわち、配線台22は、配線台本体61の上面に、リード線26の端部が接続される接続部611を有する。
口出部62は、配線台本体61の径方向外側に位置する。図2に示すように、口出部62は、樹脂ケーシング23内に埋め込まれた部分と、樹脂ケーシング23の外周面よりも径方向外側に位置する部分と、を有する。したがって、口出部62の径方向外側の端部は、樹脂ケーシング23の外側に露出する。本実施形態の口出部62は、上下に配置された一対の部材により形成される。一対の部材の合わせ面には、それぞれ、径方向に延びる溝が設けられている。一対の部材を組み合わせると、これらの溝によって、孔状の案内部621が形成される。リード線26は、モータ1の外部から、当該案内部621を通って、配線台本体61へ至る。
口出部62を通過したリード線26は、図4のように、配線台本体61の下面に沿って、径方向内側へ延びる。配線台本体61は、径方向内側の端縁および周方向の端縁の径方向内端付近に、第1切り欠き612を有する。リード線26は、これらの第1切り欠き612を通って、配線台本体61の上面側へ回り込む。このように、第1切り欠き612を通ることによって、リード線26の位置ずれが抑制される。また、図3のように、各リード線26は、第1切り欠き612から、配線台本体61の上面に沿って、径方向外側へ延びる。そして、各リード線26の端部が、接続部611において、接続ピン71に接続される。
図5は、図2および図3のB−B位置から見た配線台22の部分断面図である。図5に示すように、このモータ1では、コイル213を構成する導線70とリード線26とが、軸方向に延びる接続ピン71を介して、電気的に接続される。接続ピン71は、金属などの導電性の材料により形成される。接続ピン71の下端部は、インシュレータ212に固定される。また、接続ピン71の上端部は、配線台本体61に設けられたピン用孔613を軸方向に貫通して、配線台本体61の上側へ突出する。
コイル213を構成する導線70の端部は、インシュレータ212と配線台本体61との間において、接続ピン71に絡げられる。これにより、コイル213と接続ピン71とが電気的に接続される。一方、配線台本体61の上面側では、リード線26の端部に設けられたリング状の金属端子261に、接続ピン71が挿入される。そして、当該金属端子261と接続ピン71とが、半田72によって、電気的に接続される。すなわち、配線台本体61の接続部611において、金属端子261と接続ピン71とが、電気的に接続される。
本実施形態では、配線台本体61の上面および下面のうち、ステータ21とは反対側となる配線台本体61の上面に、接続部611が配置される。このようにすれば、製造時における接続部611の接続作業が容易となる。具体的には、金属端子261と接続ピン71とを半田付けするときに、ステータ21に妨げられることなく、半田付けの作業を行うことができる。
この配線台22の上面および下面には、複数の壁部81,82,83が設けられている。以下、これらの壁部81,82,83について説明する。
まず、配線台本体61の上面のうち、接続部611と口出部62との間には、第1壁部81が設けられている。第1壁部81は、配線台本体61の上面から上方へ向けて突出する。また、第1壁部81の表面は、樹脂ケーシング23を構成する樹脂に覆われる。このような第1壁部81を設けたことにより、接続部611と口出部62との間で、配線台本体61と樹脂ケーシング23との境界面の高さが、少なくとも2回切り替わる。すなわち、第1壁部81は、少なくとも2つの段差部(第1段差部)を含む。
このため、仮に、口出部62と樹脂ケーシング23との境界部から水滴90が浸入したとしても、第1壁部81によって、口出部62から接続部611への水滴90の浸入経路が長くなっているため、当該水滴90が第1壁部81を乗り越えることは困難である。したがって、接続部611への水滴90の浸入を抑制できる。
また、図3に示すように、本実施形態では、第1壁部81が、配線台本体61の径方向内側の端部から径方向外側の端部まで繋がっている。このため、口出部62から浸入した水滴90が、第1壁部81の径方向内側または径方向外側に回り込んで、接続部611へ至ることも困難である。したがって、口出部62から接続部611への水滴90の浸入を、さらに抑制できる。
また、本実施形態では、リード線26が、接続部611から、第1壁部81の裏面側を通って、口出部62へ至る。このため、リード線26が第1壁部81を通過しない。また、接続部611と口出部62との間におけるリード線26の配線経路が長くなる。したがって、リード線26の表面を伝って、接続部611へ水滴90が浸入することも、抑制できる。
また、本実施形態では、リード線26が、接続部611よりも径方向内側に位置する第1切り欠き612を経由するように、配置されている。このようにすれば、接続部611と口出部62との間におけるリード線26の配線経路が、より長くなる。したがって、リード線26を伝って、接続部611へ水滴90が浸入することを、より抑制できる。
なお、接続部611への水滴90の浸入を抑制することだけを考えれば、接続部611の周りを第1壁部81で完全に囲うことが好ましい。しかしながら、本実施形態では、接続部611の径方向外側および径方向内側を避けて、第1壁部81を配置している。このようにすれば、樹脂ケーシング23の成型時に、第1壁部81に邪魔されることなく、配線台本体61の接続部611付近に対して、径方向外側または径方向内側から、流動状態の樹脂を流し込むことができる。これにより、接続部611付近に流動状態の樹脂を十分に行き渡らせることができる。したがって、樹脂ケーシング23に空洞ができるのを抑制できる。
また、本実施形態では、口出部62を構成する一対の部材の片方と、配線台本体61とは、一繋がりの部材となっている。このように、口出部62の少なくとも一部と、配線台本体61とを、一繋がりの部材で形成すれば、配線台22の部品点数を低減できる。ただし、当該構造では、口出部62から配線台本体61への水の浸入が生じ易くなる。したがって、第1壁部81によって水の浸入を防止することが、当該構造ではより重要となる。
また、図4に示すように、配線台本体61の下面には、接続ピン71の周囲を少なくとも部分的に取り囲むように、第2壁部82が設けられている。第2壁部82は、配線台本体61の下面から下方へ向けて突出する。また、第2壁部82の表面は、樹脂ケーシング23を構成する樹脂に覆われる。このような第2壁部82を設けたことにより、接続ピン71の周囲において、配線台本体61と樹脂ケーシング23との境界面の高さが、少なくとも2回切り替わる。すなわち、第2壁部82は、少なくとも2つの段差部(第2段差部)を含む。
このため、仮に、第2壁部82の外側に水滴90が浸入したとしても、第2壁部82によって、接続ピン71への水滴90の浸入経路が長くなっているため、当該水滴90が第2壁部82を乗り越えることは困難である。したがって、配線台本体61の下面側において、接続ピン71への水滴90の浸入を抑制できる。
また、図2に示すように、本実施形態の樹脂ケーシング23は、樹脂成型時の支持ピンの痕跡である樹脂孔234を有する。樹脂孔234は、樹脂ケーシング23の表面から、配線台本体61へ向けて延びる。樹脂成型時には、配線台22が支持ピンにより支持された状態で、金型の内部に流動状態の樹脂が流し込まれる。このため、樹脂を硬化させて支持ピンを抜いた後に、支持ピンの形状に対応する樹脂孔234が残る。この樹脂孔234は、接続部611への水滴90の浸入経路となり得る。
このため、本実施形態では、配線台本体61の上面に、樹脂孔234の周囲を取り囲むように、第3壁部83を設けている。第3壁部83は、配線台本体61の上面から上方へ向けて突出する。また、第3壁部83の表面は、樹脂ケーシング23を構成する樹脂に覆われている。このような第3壁部83を設けたことにより、樹脂孔234の周囲において、配線台本体61と樹脂ケーシング23との境界面の高さが、少なくとも2回切り替わる。すなわち、第3壁部83は、少なくとも2つの段差部(第3段差部)を含む。
このため、仮に、樹脂孔234に水滴90が浸入したとしても、第3壁部83によって、接続部611への水滴90の浸入経路が長くなっているため、当該水滴90が第3壁部83を乗り越えることは困難である。したがって、配線台本体61の上面側において、接続部611への水滴90の浸入を、より抑制できる。
また、本実施形態では、第1壁部81および第3壁部83は、一繋がりの壁部で構成されている。すなわち、第1壁部81と第3壁部83とは、一繋がりの壁部の同一の部分を含む。このように、第1壁部81の機能と、第3壁部83の機能とを、同一の壁部で実現すれば、配線台本体61上のスペースを有効利用できる。
また、本実施形態では、配線台本体61と口出部62との間に、第2切り欠き63が設けられている。第2切り欠き63には、樹脂ケーシング23を構成する樹脂が充填される。このようにすれば、口出部62から配線台本体61への水滴90の浸入経路が、より長くなる。したがって、口出部62から接続部611への水滴90の浸入を、より抑制できる。
<3.第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について、説明する。図6は、第3実施形態に係るモータ1Bの部分縦断面図である。図7は、第3実施形態に係る配線台22Bの上面図である。図8は、第3実施形態に係る配線台22Bの下面図である。
第3実施形態のモータ1Bは、配線台22Bの構造が第2実施形態とは異なる。以下では、第3実施形態のモータ1Bについて、第2実施形態と異なる点を中心に説明し、第2実施形態と共通する点については、重複説明を省略する。
本実施形態の配線台22Bでは、配線台本体61Bと口出部62Bとが、互いに別部材となっている。図6〜図8に示すように、配線台本体61Bと口出部62Bとは、径方向に間隔を空けて配置される。また、配線台本体61Bと口出部62Bとの間には、樹脂ケーシング23Bの一部が介在する。
配線台本体61Bは、ステータ21Bの上側に位置し、中心軸9Bに対して略垂直に配置される。配線台本体61Bの上面および下面には、第1壁部81B、第2壁部82B、および第3壁部83Bが設けられている。これらの壁部81B,82B,83Bは、第2実施形態に係るモータ1の壁部81,82,83と同様の構成であるため、その詳細な説明を省略する。
口出部62Bは、配線台本体61Bの径方向外側に位置する。図7および図8では、樹脂ケーシング23Bの外周面の位置が、二点鎖線で示されている。図6〜図8のように、口出部62Bは、樹脂ケーシング23B内に埋め込まれた部分と、樹脂ケーシング23Bの外周面よりも径方向外側に位置する部分と、を有する。したがって、口出部62Bの径方向外側の端部は、樹脂ケーシング23Bの外側に露出する。
本実施形態では、配線台本体61Bと口出部62Bとの間に介在する樹脂ケーシング23Bの一部によって、口出部62Bから配線台本体61Bへ向かう水滴の浸入経路が遮断される。このため、口出部62Bのうち樹脂ケーシング23Bの外部に露出した部分から、口出部62Bと樹脂ケーシング23Bとの境界部へ水滴が浸入したとしても、当該水滴が配線台本体61Bまで浸入することを抑制できる。したがって、配線台本体61Bの上面に配置された接続部611Bに水滴90Bが到達することを防止できる。
配線台本体61Bは、その径方向外側の端縁付近に、第3切り欠き614Bを有する。第3切り欠き614Bは、口出部62Bと径方向に対向する位置において、径方向内側に凹む。図7および図8に示すように、口出部62Bから配線台本体61Bへ向かうリード線26Bは、軸方向から見たときに、第3切り欠き614Bの周方向の幅の範囲内に位置する。配線台本体61Bが第3切り欠き614Bを有することにより、第3切り欠き614Bが無い場合よりも、配線台本体61Bと口出部62Bとの間隔が広くなる。したがって、配線台本体61Bと口出部62Bとの間に介在する樹脂ケーシング23の径方向の厚みも増加する。その結果、配線台本体61Bへの水滴90Bの浸入をより抑制できる。
特に、本実施形態の配線台本体61Bには、第1壁部81Bおよび第2壁部82Bが、さらに設けられている。このため、仮に、口出部62Bから配線台本体61B側へ水滴90Bが浸入したとしても、当該水滴90Bが第1壁部81Bおよび第2壁部82Bを超えることは困難である。したがって、接続部611Bおよび接続ピン71Bに水滴90Bが到達することを、より抑制できる。
また、図7および図8に示すように、配線台本体61Bは、2つの張出部615B、第1外側脚部616B、および第2外側脚部617Bを有する。2つの張出部615Bは、それぞれ、第3切り欠き614Bの内部に向かって突出する。第1外側脚部616Bおよび第2外側脚部618Bは、2つの張出部615Bのそれぞれから、下方へ向けて延びる。また、第1外側脚部616Bの下端部には、下方へ向けて延びる嵌合突起618Bが設けられている。
図9は、配線台22Bを上面側から見た斜視図である。図10は、配線台22Bを下面側から見た斜視図である。図9および図10に示すように、配線台本体61Bは、径方向外側の縁部から下方へ向けて延びる第1フック部610Bを有する。また、図10に示すように、配線台本体61Bは、径方向内側の縁部から下方へ向けて延びる内側脚部619Bを有する。
図11は、ステータ21Bの部分斜視図である。図11に示すように、本実施形態のステータ21Bのインシュレータ212Bは、外側固定台214Bおよび内側固定台215Bを有する。外側固定台214Bは、コイル213Bよりも径方向外側において、ステータコア211の上面から上方へ向けて突出する。内側固定台215Bは、コイル213Bよりも径方向内側において、ステータコア211の上面から上方へ向けて突出する。外側固定台214Bおよび内側固定台215Bの各々の上端部は、コイル213Bの上端部よりも上側に位置する。
また、外側固定台214Bは、嵌合孔216Bおよび第1フック受け部217Bを有する。嵌合孔216Bは、外側固定台214Bの上面から下方へ向けて凹む。第1フック受け部217Bは、外側固定台214Bの上端部から、径方向外側へ向けて突出する。
上述した第1外側脚部616Bの嵌合突起618Bは、外側固定台214Bの嵌合孔216Bに嵌合する。すなわち、このモータ1Bでは、嵌合突起618Bを有する第1外側脚部616Bが第1嵌合部を構成し、嵌合孔216Bを有する外側固定台214Bが第2嵌合部を構成する。嵌合孔216Bに嵌合突起618Bが嵌合することによって、ステータ21Bに対する配線台本体61Bの位置が固定される。
このように、本実施形態では、配線台本体61B側の第1嵌合部に嵌合突起618Bが設けられ、ステータ21B側の第2嵌合部に、嵌合孔216Bが設けられている。ただし、配線台本体61B側の第1嵌合部に嵌合孔を設け、ステータ21B側の第2嵌合部に嵌合突起を設けてもよい。
図12は、ステータ21Bおよび配線台22Bを径方向外側から見た部分斜視図である。図12に示すように、配線台本体61Bの第1フック部610Bは、インシュレータ212Bの第1フック受け部217Bに引っ掛けられる。これにより、ステータ21Bに対して配線台本体61Bが軸方向に移動するのが抑制される。
このように、このモータ1Bでは、第3切り欠き614Bの付近において、配線台本体61Bをステータ21Bに固定する。これにより、配線台本体61Bの特に第3切り欠き614Bに近い部分を、精度よく位置決めできる。したがって、口出し部62Bに対する第2切り欠き614Bの相対位置を、精度よく位置決めできる。
上述した第2外側脚部617Bの下端面は、外側固定台214Bの上面に接触する。また、図13は、ステータ21Bおよび配線台22Bを径方向内側から見た部分斜視図である。図13に示すように、上述した内側脚部619Bの下端面は、内側固定台215Bの上面に接触する。これにより、樹脂ケーシング23Bの射出成型時に、配線台本体61Bをステータ21B上に安定的に載置できる。
図14は、口出部62Bの分解斜視図である。図14に示すように、本実施形態の口出部62Bは、上下に配置された一対の部材である上側口出部641Bおよび下側口出部642Bにより形成される。図9に示すように、下側口出部642Bは、上側口出部641Bの下方に配置される。上側口出部641Bの下面は、第1合わせ面643Bであり、下側口出部642Bの上面は、第2合わせ面644Bである。第1合わせ面643Bと第2合わせ面644Bとは、接触するか、僅かな隙間を介して軸方向に対向する。
第1合わせ面643Bおよび第2合わせ面644Bには、それぞれ、径方向に延びる溝が設けられている。上側口出部641Bと下側口出部642Bとを組み合わせると、これらの溝によって、孔状の案内部621Bが形成される。図6に示すように、リード線26Bは、モータ1Bの外部から、当該案内部621Bを通って、配線台本体61Bへ至る。
また、下側口出部642Bは、周方向の端部付近から上側口出部641B側へ向けて軸方向に延びる第2フック部645Bを有する。一方、上側口出部641Bは、第2フック部645Bが引っ掛かる第2フック受け部646Bを有する。図14の例では、上側口出し部641Bに設けられた凹みが、第2フック受け部646Bとなっている。口出部62Bの製造時には、第2フック受け部646Bに第2フック部645Bを係合させる。これにより、上側口出部641Bと下側口出部642Bとが、互いに固定される。
なお、第2フック受け部646Bに、凹みや貫通孔などの特別な形状を設けることなく、上側口出部641Bの上面に、第2フック部645Bの先端を引っ掛けるようにしてもよい。また、上側口出部641Bに、下側口出部642B側へ向けて延びる第2フック部645Bを設け、下側口出部642Bに第2フック受け部646Bを設けてもよい。
上側口出部641Bと下側口出部642Bとを組み合わせた後、第2フック部645Bは、口出部62Bの周方向の端面から突出する突出部となる。そして、樹脂ケーシング23Bの成型後には、当該第2フック部645Bが、樹脂ケーシング23Bを構成する樹脂に覆われる。これにより、樹脂ケーシング23Bの成型後に、口出部62Bの位置が径方向にずれることが、抑制される。
また、図7および図8に示すように、本実施形態の口出部62Bは、テーパ部65Bを有する。テーパ部65Bの周方向の幅は、径方向外側へ向かうにつれて次第に増加する。テーパ部65Bの少なくとも一部は、樹脂ケーシング23Bの外側に露出する。樹脂ケーシング23Bの射出成型時には、テーパ部65Bの形状に対応する形状を有する金型に、口出部62Bがセットされる。これにより、金型に対する口出し部62の位置決めを、容易に行うことができる。また、射出成型時に口出し部62が径方向内側へずれることを、抑制できる。
また、図7、図9、および図14に示すように、本実施形態の口出部62Bは、凸部66Bを有する。樹脂ケーシング23Bの射出成型時には、凸部66Bを目印として、口出部62Bの上面と下面とを区別し、上下が反転しないように、金型に口出部62Bをセットする。これにより、射出成型時の作業効率を高めることができる。また、射出成型後には、凸部66Bの表面が、樹脂ケーシング23Bを構成する樹脂に覆われる。これにより、樹脂ケーシング23Bの成型後に、口出部62Bの位置が径方向および周方向にずれることが、より抑制される。
なお、口出部62Bは、上面から突出する凸部66Bに代えて、下面から突出する凸部を有していてもよい。また、口出部62Bは、上面および下面を見分ける目印および射出成型後の位置ずれ防止のために、凸部66Bに代えて、上面もしくは下面から凹む凹部を有していてもよい。
<4.変形例>
以上、本発明の例示的な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態には限定されない。
図15は、一変形例に係る配線台22Cの部分断面図である。第2実施形態の図5と図15とを比較すると、図15の例では、図5の第1壁部81に代えて、第1段差部81Cが設けられている。また、図15の例では、図5の第2壁部82に代えて、第2段差部82Cが設けられている。第1段差部81Cおよび第2段差部82Cにおいては、配線台本体61Cと樹脂ケーシングとの境界面の高さが、1回のみ切り替わる。このような、単なる立ち上がり面または立ち下がり面であっても、水滴90Cの浸入経路を長くすることができる。したがって、接続部611Cまたは接続ピン71Cへの水滴90Cの浸入を、抑制できる。
なお、上記の実施形態の第3壁部83を、図15のような段差部に置き換えてもよい。
また、上記の実施形態では、配線台本体の上面に、接続部が配置されていた。しかしながら、配線台本体の下面に、接続部を配置してもよい。その場合、配線台本体の下面に、第1段差部を設ければよい。すなわち、第1段差部は、配線台本体の上面および下面のうち、接続部が配置される面において、接続部と口出部との間に設けられていればよい。
図16および図17は、他の変形例に係る配線台の口出部62Dの側面図である。図16は、口出部62Dの組み立て前の様子を示した図であり、図17は、口出部62Dの組み立て後の様子を示した図である。図16および図17の口出部62Dは、第3実施形態の口出部と同様に、配線台本体とは別の部材となっている。
この口出部62Dは、上側口出部641Dと、下側口出部642Dと、連結部647Dとを有する。上側口出部641Dと下側口出部642Dとは、帯状の連結部647Dによって、接続されている。連結部647Dの一端は、上側口出部641Dの周方向の2つの側面のうち、第2フック受け部646Dとは反対側の側面に繋がる。また、連結部647Dの他端は、下側口出部642Dの周方向の2つの側面のうち、第2フック部645Dとは反対側の側面に接続する。
口出部62Dの組み立て時には、図16中に矢印で示すように、上側口出部641Dの第1合わせ面643Dと下側口出部642Dの第2合わせ面644Dとが対向するように、連結部647Dを曲げる。そして、下側口出部642Dの第2フック部645Dを、上側口出部641Dの第2フック受け部646Dに係合させる。これにより、上側口出部641Dと下側口出部642Dとを固定する。
このように、図16および図17の例では、上側口出部641D、下側口出部642D、および連結部647Dが、一繋がりの部材となっている。すなわち、口出部62Dが一部材で形成されている。これにより、配線台の部品点数を減らすことができる。
図18は、他の変形例に係る配線台22Eの上面図である。この配線台22Eも、第3実施形態と同様に、配線台本体61Eと口出部62Eとが、別々の部材で形成されている。図18では、樹脂ケーシング23Eの外周面の位置が、二点鎖線で示されている。図18に示すように、口出部62Eは、樹脂ケーシング23E内に埋め込まれた部分と、樹脂ケーシング23Eの外周面よりも径方向外側に位置する部分と、を有する。
この口出部62Eは、周方向の端面から突出する突出部645Eを有する。この突出部645Eは、樹脂ケーシング23Eから露出する部分に配置される。樹脂ケーシング23Eの成型時には、突出部645Eに対応する凹部を有する金型に、口出部62Eがセットされる。これにより、金型に対して口出部62を容易に位置決めできる。また、樹脂ケーシング23Eの成型時に、口出部62Eの位置がずれることを、抑制できる。
図19は、他の変形例に係るモータ1Fの部分断面図である。図19の例でも、第3実施形態と同様に、配線台本体61Fと口出部62Fとが、別々の部材で形成されている。また、この口出部62Fは、テーパ部65Fを有する。テーパ部65Fの軸方向の幅は、径方向外側へ向かうにつれて、次第に増加する。テーパ部65Fの少なくとも一部は、樹脂ケーシング23Fの外側に露出する。樹脂ケーシング23Fの射出成型時には、テーパ部65Fの形状に対応する形状を有する金型に、口出部62Fがセットされる。これにより、金型に対する口出部62Fの位置決めを、容易に行うことができる。また、射出成型時に口出し部62Fが径方向内側へずれることを、抑制できる。
このように、口出部のテーパ部は、径方向外側へ向かうにつれて、軸方向の幅が変化するものであってもよい。また、口出部のテーパ部は、径方向外側へ向かうにつれて、周方向または軸方向の幅が次第に減少するものであってもよい。その場合には、金型に対して口出部を径方向外側へ押し付けて、金型に対する口出部の位置決めを行えばよい。
また、上記の実施形態では、リード線の端部に設けられたリング状の金属端子を、接続ピンに半田付けしていた。しかしながら、接続ピンに対するリード線の接続方法は、他の方法であってもよい。例えば、接続ピンに対してリード線を絡げることによって、接続ピンとリード線とを電気的に接続するようにしてもよい。また、接続ピンを省略し、コイルを構成する導線の端部に、直接リード線を接続するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、1つの配線台に2本のリード線が保持されていた。しかしながら、1つの配線台に保持されるリード線の数は、1本であってもよく、3本以上であってもよい。
また、本発明における配線台は、複数の電子部品を有する回路基板であってもよい。リード線は、回路基板上に設けられた配線パターンの一部分に、半田付け等で接続されてもよい。
また、各部材の細部の形状については、本願の各図に示された形状と、相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
本発明は、モータに利用できる。
1,1A,1B,1F モータ
2 静止部
3 回転部
9,9A,9B 中心軸
21,21A,21B ステータ
22,22A,22B,22C,22E,22F 配線台
23,23B,23E,23F 樹脂ケーシング
23A 樹脂部
26,26A リード線
31 シャフト
32,32A ロータ
61,61A,61B,61C,61E,61F 配線台本体
62,62A,62B,62D,62E,62F 口出部
63 第2切り欠き
65B,65F テーパ部
66B 凸部
70 導線
71,71B,71C 接続ピン
72 半田
81,81B 第1壁部
81A,81C 第1段差部
82,82B 第2壁部
82C 第2段差部
83,83B 第3壁部
90,90A,90B,90C 水滴
211 ステータコア
212,212B インシュレータ
213,213B コイル
214B 外側固定台
216B 嵌合孔
231 円筒部
232 天板部
233 凹部
234,234B 樹脂孔
261 金属端子
611,611A,611B,611C 接続部
612 第1切り欠き
613 ピン用孔
614B 第3切り欠き
615B 張出部
616B 第1外側脚部
618B 嵌合突起
621,621A 案内部
645B,645D 第2フック部
645E 突出部
647D 連結部

Claims (23)

  1. 上下に延びる中心軸の周りを取り囲む環状のステータと、
    前記ステータの径方向内側に配置されたロータと、
    前記ステータの上方に配置された配線台と、
    前記配線台に保持されるリード線と、
    前記ステータおよび前記配線台を、少なくとも部分的に覆う樹脂部と、
    を有し、
    前記配線台は、
    前記リード線の端部が接続される接続部をもつ略板状の配線台本体と、
    前記樹脂部の外側に径方向外側の端部が露出するとともに前記リード線を通す案内部をもつ口出部と、
    前記配線台本体の上面および下面のうち、前記接続部が配置される面において、前記接続部と前記口出部との間に設けられた第1段差部と、
    を有する、モータ。
  2. 請求項1に記載のモータにおいて、
    前記リード線は、前記接続部から、前記第1段差部の裏面側を通って、前記口出部へ至る、モータ。
  3. 請求項2に記載のモータにおいて、
    前記配線台本体は、端部に第1切り欠きを有し、
    前記リード線は、前記接続部から、前記第1切り欠きおよび前記第1段差部の裏面側を通って、前記口出部へ至る、モータ。
  4. 請求項3に記載のモータにおいて、
    前記配線台本体は、径方向内側の端部に前記第1切り欠きを有する、モータ。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記第1段差部は、前記配線台本体の前記接続部が配置される面から突出した壁部である、モータ。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記第1段差部は、前記配線台本体の径方向内側の端部から径方向外側の端部まで繋がっている、モータ。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記接続部は、前記配線台本体の上面に配置される、モータ。
  8. 請求項7に記載のモータにおいて、
    前記ステータのコイルと電気的に接続される接続ピンをさらに有し、
    前記配線台本体は、前記接続ピンを軸方向に貫通させるピン用孔を有し、
    前記配線台本体の上面に配置された前記接続部において、前記接続ピンと前記リード線の端部とが電気的に接続され、
    前記配線台本体の下面は、前記接続ピンの周囲に設けられた第2段差部を有する、モータ。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記第1段差部は、前記接続部の径方向外側および径方向内側を避けて配置される、モータ。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記樹脂部は、表面から前記配線台本体へ向けて延びる樹脂孔を有し、
    前記配線台本体は、前記樹脂孔の周囲に設けられた第3段差部をさらに有する、モータ。
  11. 請求項10に記載のモータにおいて、
    前記第1段差部および前記第3段差部は、同一の段差部を含む、モータ。
  12. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記配線台本体と前記口出部との間に、第2切り欠きが設けられている、モータ。
  13. 請求項12に記載のモータにおいて、
    前記配線台は、前記配線台本体と、前記口出部の少なくとも一部とを含む、一繋がりの部材を有する、モータ。
  14. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記配線台本体と、前記口出部とは、径方向に間隔を空けて配置され、
    前記配線台本体と前記口出部との間に、前記樹脂部が介在する、モータ。
  15. 請求項14に記載のモータにおいて、
    前記口出部は、
    径方向外側へ向かうにつれて、周方向または軸方向の幅が次第に増加または減少するテーパ部
    を有し、
    前記テーパ部の少なくとも一部は、前記樹脂部の外側に露出する、モータ。
  16. 請求項15に記載のモータにおいて、
    前記テーパ部は、径方向外側へ向かうにつれて、周方向の幅が次第に増加する、モータ。
  17. 請求項14乃至請求項16のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記口出部は、
    周方向の端面から突出する突出部
    を有する、モータ。
  18. 請求項14乃至請求項17のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記配線台本体は、
    前記口出部と径方向に対向する位置において径方向内側に凹む第3切り欠きを有し、
    軸方向から見たときに、前記第3切り欠きの周方向の幅の範囲内に、前記リード線が位置する、モータ。
  19. 請求項18に記載のモータにおいて、
    前記配線台本体は、
    前記第3切り欠きの内部に向かって突出する張出部と、
    前記張出部から下方へ向けて延びる第1嵌合部と、
    を有し、
    前記ステータは、
    前記第1嵌合部と嵌合する第2嵌合部
    を有する、モータ。
  20. 請求項14乃至請求項19のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記口出部は、
    下面である第1合わせ面を有する上側口出部と、
    前記上側口出部の下方に配置され、上面である第2合わせ面を有する下側口出部と、
    を有し、
    前記第1合わせ面と前記第2合わせ面とが、接触または僅かな隙間を介して軸方向に対向し、
    前記上側口出部および前記下側口出部の一方は、前記上側口出部および前記下側口出部の他方側へ向けて、軸方向に延びるフック部を有し、
    前記上側口出部および前記下側口出部の他方は、前記フック部が引っ掛かるフック受け部を有する、モータ。
  21. 請求項20に記載のモータにおいて、
    前記口出部は、
    前記上側口出部と前記下側口出部とを繋ぐ連結部
    をさらに有し、
    前記上側口出部と、前記下側口出部と、前記連結部とは、一繋がりの部材である、モータ。
  22. 請求項14乃至請求項21のいずれか1項に記載のモータにおいて、
    前記口出部は、
    上面もしくは下面から突出する凸部、または、上面もしくは下面から凹む凹部
    を有する、モータ。
  23. 請求項22に記載のモータにおいて、
    前記凸部または前記凹部の表面は、前記樹脂部に覆われる、モータ。
JP2015076738A 2014-08-01 2015-04-03 モータ Active JP6616955B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015076738A JP6616955B2 (ja) 2014-08-01 2015-04-03 モータ
CN201510451428.2A CN105322684B (zh) 2014-08-01 2015-07-28 马达
CN201520555302.5U CN204810027U (zh) 2014-08-01 2015-07-28 马达

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014157973 2014-08-01
JP2014157973 2014-08-01
JP2015076738A JP6616955B2 (ja) 2014-08-01 2015-04-03 モータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016036241A true JP2016036241A (ja) 2016-03-17
JP6616955B2 JP6616955B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=55523805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015076738A Active JP6616955B2 (ja) 2014-08-01 2015-04-03 モータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6616955B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018212123A1 (ja) * 2017-05-17 2018-11-22 日本電産株式会社 モータ及び電動パワーステアリング装置
WO2023188540A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ及びモータの製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05199691A (ja) * 1992-01-20 1993-08-06 Shibaura Eng Works Co Ltd モ−ルド電動機
JP2009022148A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Nidec Shibaura Corp モータ
WO2014080675A1 (ja) * 2012-11-21 2014-05-30 三菱電機株式会社 電動機、空気調和機、および電動機の製造方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05199691A (ja) * 1992-01-20 1993-08-06 Shibaura Eng Works Co Ltd モ−ルド電動機
JP2009022148A (ja) * 2007-07-13 2009-01-29 Nidec Shibaura Corp モータ
WO2014080675A1 (ja) * 2012-11-21 2014-05-30 三菱電機株式会社 電動機、空気調和機、および電動機の製造方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018212123A1 (ja) * 2017-05-17 2018-11-22 日本電産株式会社 モータ及び電動パワーステアリング装置
CN113612333A (zh) * 2017-05-17 2021-11-05 日本电产株式会社 马达和电动助力转向装置
CN113612333B (zh) * 2017-05-17 2024-04-23 日本电产株式会社 马达和电动助力转向装置
WO2023188540A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 モータ及びモータの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6616955B2 (ja) 2019-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9496762B2 (en) Motor
JP6381347B2 (ja) モータ
JP2013042633A (ja) モータ
WO2017098907A1 (ja) モータ
JP2015154514A (ja) 樹脂ケーシングの成型方法およびモータ
JP2013123365A (ja) モータ
JP6063262B2 (ja) 電動機、電動機を用いたポンプ装置およびステータ
JP6766535B2 (ja) ステータユニット、モータ、およびファンモータ
JP2017175897A (ja) モータ
WO2018150964A1 (ja) モータおよびポンプ装置
JP6248433B2 (ja) モータ
WO2017018066A1 (ja) モータおよびモータの製造方法
JP2017216759A (ja) モータおよびポンプ装置
JP2017060368A (ja) ステータおよびモータ
JP2017221021A (ja) ステータユニット、モータ、および送風機
JP6616955B2 (ja) モータ
CN204810027U (zh) 马达
JP2018201294A (ja) モータ
JP2018207582A (ja) 静止部、モータ、およびモータの製造方法
JP2014073030A (ja) 電機子およびモータ
JP2017216758A (ja) モータ
JP6229331B2 (ja) モータ
JP6288195B2 (ja) モータ
JP2018143048A (ja) 樹脂ケーシングの成型方法およびモータ
JP2018143049A (ja) モータの製造方法およびモータ

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150416

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190522

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6616955

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250