JP2016035887A - マグネシウム発電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 従来の空気マグネシウム電池では正極に酸素電位を使用していた。また、空気マグネシウム電池では水酸化マグネシウムの沈殿が発生し、経時とともに反応効率が悪くなる。水酸化マグネシウムから金属マグネシウムの再生には放電容量の10倍以上のエネルギーが必要になる。【解決手段】 本発明ではセル内構成物に、負極金属マグネシウムもしくはその合金と電極としてのチタンと正極炭素繊維を構造物とし、電解液溶質には決められたマグネシウムが完全溶解しうることと、正極に酸素電位を利用せず高電位差の溶質を使用し電位差をより大きくすることで高効率の発電装置を提供する。また、マグネシウム化合物を沈殿させず、完全溶解イオンもしくは錯体溶解物として保存し、再生時にイオンや錯体から金属マグネシウをム再生すると同時に電解液も再生することを可能とした。【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池、発電装置に関する。
従来のマグネシウム空気電池では、空気中酸素を取り入れ、電解液や正極の多くが大気に対して十分に触れる構造で開放状態となっている。
従来のマグネシウム空気電池では正極集合体には、マンガンや銅、鉄等の金属やその化合物、二酸化硅素などの触媒が配されている。
従来のマグネシウム空気電池では、酸素が使用されているものでは水酸化マグネシウム沈殿の問題から二次電池化のメドが立っていない。
特許第5192613 特願2013−232522 特願2014−19793
従来の空気マグネシウム電池では正極に酸素電位を使用していた。
従来の空気マグネシウム電池では水酸化マグネシウムの沈殿が発生し、経時とともに反応効率が悪くなる。
水酸化マグネシウムから金属マグネシウムへの再生には放電容量の10倍以上のエネルギーが必要になる。
本発明ではセル内構成物に、負極金属マグネシウムもしくはその合金と電極としてのチタンと正極炭素繊維を配し、電解液溶質には決められたマグネシウムが完全溶解しうる配合と正極には酸素電位差を使用せずそれに変わる電位を利用し、電位差をより大きくする高効率の発電装置を提供する。
また、従来技術のように反応副産物としてのマグネシウム化合物を沈殿させず、完全溶解イオンもしくは錯体溶解物として保存し、再生時にイオンや錯体から金属マグネシウムを再生すると同時に電解液も再生することを可能とした。
上記のように構成することにより発電効率の高い再生も可能なマグネシウム発電装置を提供する。
本発明に係るマグネシウム発電装置の一セル断面図の一実施例である。 本発明に係るマグネシウム発電装置の一セル断面図の一実施例である。
本発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1は本発明に係る一実施例を示す一セルの断面図である。
図1に記載の1は負極金属マグネシウムまたはその合金で、その外側には隔離膜(ポリエチレン製セパレータ)3を配し、隔離膜を隔て炭素繊維4が配され、炭素繊維に電解液が十分浸透するように、吸水化学繊維5を配する。隔離膜3は蓋8と負極固定封印部10に封印樹脂7にて正極と隔離されている。負極金属マグネシウムまたはその合金1は負極固定封印部10により密閉されており、この樹脂はゴムや軟質樹脂、接着剤などを用いることができ、電解液がセル外に溶出し端子腐蝕することを遅らす構造に適する材料であればいかようなものも使用できる。
本発明の図1では炭素繊維4を伸縮性ポリウレタン繊維糸6にて圧力をかけ炭素繊維と隔離膜を経て負極金属マグネシウム1に固定している。この固定時に炭素繊維4とチタン電極2も同時に固定して正極端子としている。
炭素繊維4は固定された部分以外にそれと連続して非固定部がセル内部に配され、この非固定炭素繊維41は固定されていないため、その位置はそれぞれのセルにて配置が違い、振動や衝撃にて移動する構造である。この非固定部41は配置しても配さなくとも十分正極反応が起こる構造であれば良い。
図1によれば、容器90を蓋8により密閉され、吸水口11の栓111を開放しないかぎり密閉状態を維持する構造である。
あらかじめ、セル内部に電解液溶質を粉末もしくは固形、化学繊維袋に投与封印する方法やそれらに含浸させておき、吸水口11から水や海水等の溶媒を投与すれば発電が始まる構造である。
吸水口11から水を投与し水位WL1まで水を入れた場合、水上面の炭素繊維4に電解液が達する時間が遅くなることと、達しても電解液量が少ないなどがあるため、吸水化学繊維5を図では配している。しかし、常時振動にて電解液が電解液面上の炭素繊維4に達する場合などは吸水化学繊維5を削除することもできる。また、電解液面が高くとも吸水化学繊維5を下まで配することもできる。
電解液面は図に表示の水位WL1より低くとも、高くともその効果を得ることのできる電解液面WLであれば良い。
この密閉されたセルの空間13が大きな場合はある程度の密閉時間では問題はない。しかし、この空間13が小さな場合発電時の反応により水素ガスが発生する。そのガスが内圧を高め、負極固定封印部10と負極金属マグネシウム1の間からの腐蝕速度が速まり、負極電極部を比較的早く溶解させ発電を停止させる。
上記の解決策として容器を半密閉状態にする方法がある。この方法では吸水口11の栓111を完全に密閉せず、内圧が少し高まればその圧力分の気体が外部に出る構造である。図では吸水口11を一実施例としているが、水が漏れにくくその半密閉の目的を達する構造であればいかようなものでも良い。
さて、ここで図1のセルを3セル直列に配したもので、負極にはφ4、長さ80mmの純金属マグネシウム1とし、高さ80mm、φ35mmの容器90に図1様に配置し、LED、3.1V、10mAのものを負荷とした。またスイッチをLEDとセル間に配し、任意に通電遮断できる構造とした。
電解液溶質には、ペルオキソ硫酸アンモニウムと硫酸水素ナトリウムを配合し、それ以外の物は配合せず、水道水30mlを各々に投与した。
投与後図1に示す吸水口11の栓111は開放状態である。このときのpHは2以下で隔離膜3はそのpHに耐久性のある樹脂製、合成繊維もしくはセラミック製のものでなければならない。
水道水投与後15分の開放電圧は3セル合計で7.53Vで室温28度、1日後開放電圧は8.02V、28度であった。そのときスイッチを入れLEDに通電させたときの負荷電圧は3.31Vで電流値が19.5mAであった。隔離膜3にポリエステル繊維などを用いた場合親水性が良いため上記記載と同じ条件にて水投与後すぐに3.3V以上の電圧を有する。
その後通電3時間33分にて、負荷電圧3.24Vでスイッチを切った。
毎日3時間から4時間の点灯時間にて8日目、開放電圧8.03V、負荷電圧3.353V、電流25.0mAであった。
試験を継続し1日3時間から8時間の通電にて16日目、開放電圧8.02V、負荷電圧3.24V、28日目開放電圧7.96V、負荷電圧3.279Vで継続59日目、無負荷電圧7.47V、負荷電圧2.91Vであった。現在110日を経過するが負荷電圧2.7V以上の効率である。この時の温度条件は27度から29度の間であった。
このとき、容器底面や金属マグネシウム表面やセパレータ、炭素繊維など電解液に満たされた、あるいは濡れた部分には異物は確認されず沈殿が無いことがわかる。
上記実施例では溶解度の高いペルオキソ硫酸アンモニウムを使用したため溶質沈殿はおきないが、ペルオキソ硫酸カリウムを使用した場合やEDTAを配合した場合、pHが低いためそれらが初期沈殿し、反応が進むにつれてpHが上昇しそれらが溶解反応するため、反応進行にともないその沈殿は徐々に減少する。
ペルオキソ硫酸カリウムを用いたときも、上記実施例とほぼ同等の結果を得た。また、溶媒量が少なく多量のマグネシウムイオンを溶解させる場合には硫酸塩のほか硝酸塩を使用するもしくは併用することで解決する。塩化物イオンも使用は可能であるが、塩素ガスの発生を引き起こすおそれがあるので使用には注意が必要である。
本発明の反応では、1セルの理論上負極マグネシウムのイオン化電圧はマイナス2.356V、正極ペルオキソ硫酸塩の酸化還元反応で硫酸塩を生成するときの理論電圧はプラス2.01Vで開放理論電圧電位差は4.366Vである。
従来の空気マグネシウム電池では、1セルの理論上負極マグネシウムのイオン化電圧はマイナス2.356V、正極酸素電圧プラス0.828Vで開放理論電圧電位差は2.746Vである。
上記の差により、従来の空気マグネシウム電池より効率が高いと言える。
図2によれば、図1の負極マグネシウムがそのまま電極端子として構成されているのに対し、チタン端子22を金属マグネシウムの中に配した図である。
図1の構造では放電反応終了時に端子である金属マグネシウムがすべて溶解し反応が完結する。図2では負極端子であるチタン端子22が残る状態になる。
この端子22はpHの低い環境にてこの酸化還元反応で溶解しないチタンや金や白金、炭素などを一例とする導電体を使用できる。また、チタン等を用いるときには触媒25としての白金等を少量配すことができる。この触媒は再生時に金属マグネシウム結晶を生成しやすくするや電解液を円滑に再生するのが目的である。この触媒は必要に応じ、負極端子22とは限らず、正極やその他のセル内空間に1つ以上配置することができる。
さてここで、図2に記載した構造物と電解液配合にて実施例2のように放電させ反応がほぼ終了した。ここではほとんどの金属マグネシウムがマグネシウムイオンとして溶解している。このときのpHは初期のpHより水素イオンがマグネシウムイオンに置換された分だけ上昇している。
負極端子に直流電源より負極を接続、正極端子には正極を接続し、3セル直列状態で通電した。
このときの電解液には水素供与体としてのメタノール等の有機液体を配合するか、放電時、吸水口11の栓111を完全密閉し、発生した水素を空間13の気層部へ保存し水素供与体としておかなければならない。無論、外部からこの水素供与体を提供することも可能である。
このときの反応は硫酸塩からペルオキソ硫酸塩へ電解反応させると同時に、硫酸塩に水素を供与し、硫酸もしくは硫酸水素塩を生成させ、マグネシウムイオンは金属として負極電極22に結晶析出させるという仕組みである。硝酸塩を使用した場合は硝酸となる。
このときの給電圧が高ければマグネシウムの結晶が粗く、低ければ密に生成されるほか、負極電極の表面が粗いすなわち表面積が大きいほど再生は比較的速く行われる。
また、EDTA等有機キレートを配合した場合、pHが低ければマグネシウムを放出し沈殿しやすくなる。pHが高かければマグネシウムを錯体化し水溶性となる。
産業上の利用の可能性
上記のように構成されたマグネシウム発電装置では従来の空気マグネシウム電池に比較し、高容量放電が可能となり、構造や使用部材も単純であるため低コストにて簡易電源を提供できる。また、再生においては、余剰電力や太陽光、風力、地熱などで発電された電力を金属マグネシウムとして蓄え、いつでも必要なだけ使用できる電源を供給できる。
以上のように本発明に係るマグネシウム発電装置では、安価に簡易に電源を提供することに成功した。
1 負極、金属マグネシウムまたはその合金
3 隔離膜(セパレータ)
4 炭素繊維
9 管
90 容器

Claims (5)

  1. 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム電池において、特願2013−232522と特願2014−19793に記載されている負極に金属マグネシウムもしくはその合金と正極に炭素繊維を使用する構造において、電解液溶質にペルオキソ硫酸(過硫酸)化合物と硫酸もしくは酸性硫酸化合物もしくは硝酸もしくは酸性硝酸化合物のうち1つ以上を使用することを特徴とするマグネシウム発電装置。
  2. 請求項1に記載の金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム発電装置において、溶解マグネシウムイオンを錯体(キレート)化する有機キレート剤たとえばアミノカルボン酸系塩、ホスホン酸系塩、グルコン酸塩を使用することを特徴とするマグネシウム発電装置。
  3. 請求項1と2に記載の金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム発電装置において、大気を含む外部酸素供給源を必要としないことを特徴とするマグネシウム発電装置。
  4. 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム発電装置において、請求項1と2と3に記載の電解液溶媒に純水を用い、電解液中もしくはその外部に水素供給源としての水素ガス、水溶性有機水素化合物例えば低級アルコールやアルデヒドなどをセル内に配することを特徴とする再生可能なマグネシウム発電装置。
  5. 金属マグネシウムもしくはその合金を負極とするマグネシウム発電装置において、セル内にたとえば白金等の金属触媒を1つ以上配することを特徴とするマグネシウム発電装置。
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