JP2016035662A - 情報処理装置、情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 読影医が読影する医用画像群を効率よく該読影医の端末装置に提供可能な技術を提供すること。
【解決手段】 複数の検査のそれぞれに対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルに係る情報を用いて決定(第1の決定)する。上記検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルのそれぞれに対する優先度を、該アーカイブファイルに係る情報を用いて決定(第2の決定)する。第1の決定で決定した優先度及び第2の決定で決定した優先度に基づいて、記憶装置からのアーカイブファイルの読み出し順を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、医用画像を取り扱う技術に関するもので、特に、医用画像の取得技術に関するものである。
現在、医師総数30万人に対して、CT装置やMRI装置等で撮影された医用画像を読影できる専門医は6千人ほどしかいないため、必ず病院内に専門医がいるとは限らない状況がある。そのため、近年、病院外の専門医に読影を依頼し、読影した結果を返信してもらうようにした遠隔読影システムが有効に活用されている。
遠隔読影システムにおいては、読影センターが、依頼施設と専門医との間を中継している。より具体的には、依頼施設は、読影センターに依頼内容と読影対象となる医用画像とを送信し、読影センターは、それらを専門医に転送することで、読影を依頼している。
ところで、このような遠隔読影システムには、ネットワーク負荷という課題がある。このような遠隔読影システムでは、院内のシステムとは違って、パブリックなインターネット上で医用画像のやり取りを行うため、医用画像の枚数によっては、専門医が読影すべき医用画像をダウンロードするのに、かなりの時間がかかってしまうことになる。このような課題は、専門医側の端末や遠隔読影システムにおけるサーバのプロセッサの性能やメモリの容量を増やしたとしても、解消されない場合がある。また、近年では、CT装置などのモダリティが1つの検査について撮影する医用画像の枚数は1千枚を超えるため、インターネットを介して効率よく医用画像をダウンロードすることが求められている。
特許文献1には、専門医の現況(空き状況)や、専門分野、読影端末の性能に応じて、読影を依頼する専門医を決定する技術が開示されている。
特許文献2には、読影センターから専門医の端末までの医用画像の受信時間を短縮する技術であって、撮影装置や画像枚数の情報によって医用画像の圧縮率を変えることで、ネットワークを介した通信量を少なくする技術が開示されている。
特開2010−134540号公報 特開2008−59250号公報
検査によって得られた医用画像群のデータサイズは、該検査の内容や種別等に応じて異なる。もし、データサイズが大きい医用画像群を先に専門医の端末に送信した場合、専門医は、該専門医の端末が該医用画像群を受信し終わるまで、読影を開始できないという課題があった。
特許文献1には、読影を依頼する専門医を決定した後にその専門医の端末に医用画像を送信する際の、その送信順については言及されていない。そのため、読影センターが効率よく専門医に医用画像を振り分けたとしても、仮にデータサイズが大きい医用画像群を先に専門医の端末に送信してしまった場合、上記の通り、専門医は、該専門医の端末が該医用画像群を受信し終わるまで、読影を開始することができない。
特許文献2には、撮影装置や画像枚数の情報によって医用画像の圧縮率を変えた後に、医用画像の送信順を制御することについては言及されていない。そのため、特許文献1と同様に、仮にデータサイズが大きい医用画像群を先に専門医の端末に送信してしまった場合、上記の通り、専門医は、該専門医の端末が該医用画像群を受信し終わるまで、読影を開始することができない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、読影医が読影する医用画像群を効率よく該読影医の端末装置に提供可能な技術を提供する。
本発明の一様態は、患者に対する複数の検査のそれぞれについて、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルを保持する記憶装置、と通信可能な情報処理装置であって、
前記複数の検査のそれぞれに対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルに係る情報を用いて決定する第1の決定手段と、
前記検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルのそれぞれに対する優先度を、該アーカイブファイルに係る情報を用いて決定する第2の決定手段と、
前記第1の決定手段が決定した優先度及び前記第2の決定手段が決定した優先度に基づいて、前記記憶装置からのアーカイブファイルの読み出し順を決定する決定手段と
を備えることを特徴とする。
本発明の構成によれば、読影医が読影する医用画像群を効率よく該読影医の端末装置に提供することができる。
遠隔読影システムの構成例を示す図。 コンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図。 医用画像群及びPACKファイルを説明する図。 PACKファイルの管理例を示す図。 PACKファイル情報のテーブルの構成例を示す図。 ステップS805で受信して表示するリストの一例を示す図。 並び替え後のリストの構成例を示す図。 端末装置121及びサーバ115が行う処理のフローチャート。 ステップS855における処理の詳細を示すフローチャート。
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載した構成の具体的な実施例の1つである。
[第1の実施形態]
先ず、本実施形態に係る遠隔読影システムの構成例について、図1を用いて説明する。図1に示す如く、本実施形態に係る遠隔読影システムは、読影を依頼する側である病院等の医療機関(依頼施設)100と、依頼された読影を行ってその結果を返す機関である読影センタ120と、医療機関100と読影センタ120と、の仲介を担うデータセンタ110と、のそれぞれの機関における機器により構成されるものである。それぞれの機関における機器(モダリティ101や記憶装置112及び114を除く)は、インターネットなどのネットワーク195に接続されており、該ネットワーク195を介して互いにデータ通信を行うことができる(通信可能)。
先ず、医療機関100における機器について説明する。
モダリティ101は、CT装置やMRI装置等の、患者の医用画像を撮像するための機器であり、患者の検査対象部位について複数枚の医用画像を撮像する。例えば、頭部のCT撮像を行う場合には、頭部のある区間について複数枚のCT画像を撮像することになる。医用画像は、DICOMと呼ばれる周知のフォーマットを有するデータ構造を有しており、医用画像本体と、該医用画像に係る様々な情報(検査対象部位、患者の情報、撮像日時、検査に固有の識別情報である検査ID等)と、を含む。そしてモダリティ101は、検査対象部位について撮像したそれぞれの医用画像を、端末装置102に対して送出する。
端末装置102は、モダリティ101から送出された医用画像に基づいて1以上のPACKファイル(所謂アーカイブファイル)を生成する。
ここで、モダリティ101を用いて、患者の頭部、胸部、腹部、のそれぞれの部位について複数枚の医用画像を撮像した場合における端末装置102の動作について、図3を用いて説明する。
モダリティ101を用いて、患者の頭部、胸部、腹部、のそれぞれの部位について複数枚の医用画像を撮像する、という検査(検査ID=001の検査)を行った場合、モダリティ101からは、患者の頭部の医用画像群504、患者の胸部の医用画像群506、患者の腹部の医用画像群508、が出力されることになる。図3では、頭部の医用画像群504のデータサイズが10MB、胸部の医用画像群506のデータサイズが17MB、腹部の医用画像群508のデータサイズが10MB、であるとしている。端末装置102は、これらの医用画像群から1以上のPACKファイルを生成するのであるが、1つのPACKファイルのデータサイズが閾値を超えないように生成する。図3の場合は、閾値を20MBとしているため、頭部の医用画像群504と腹部の医用画像群508とから1つのPACKファイル501を生成すると、該PACKファイル501のデータサイズは20MBとなり、胸部の医用画像群506から1つのPACKファイル502を生成すると、該PACKファイル502のデータサイズは17MB、となり、何れのPACKファイルのデータサイズも閾値以下となる。然るに、図3の場合は、頭部の医用画像群504、胸部の医用画像群506、腹部の医用画像群508、がモダリティ101から得られた場合には、端末装置102は、頭部の医用画像群504及び腹部の医用画像群508を含むPACKファイル501、胸部の医用画像群506を含むPACKファイル502、を生成する。この場合、端末装置102は、PACKファイル501及びPACKファイル502のそれぞれにおけるヘッダに、検査ID=001を記録すると共に、検査ID=001の検査における1つ目のPACKファイルであることを示す識別子「P001_1」、検査ID=001の検査における2つ目のPACKファイルであることを示す識別子「P001_2」をそれぞれ記録する。なお、検査IDは、モダリティ101において検査が行われるたびにインクリメントされる番号であるが、モダリティ101のユーザが不図示の操作部を操作して手動で設定しても構わない。
そして端末装置102は、1つの検査についてモダリティ101から送出された医用画像群から1以上のPACKファイル(図3の場合、PACKファイル501及び502)を生成すると、該生成した1以上のPACKファイルを、ネットワーク195を介して、データセンタに対して送信する。
端末装置103は、モダリティ101を用いて患者に対する検査を行ったことで得られた医用画像に対する読影を依頼するための様々な情報を、依頼情報として作成するための機器である。例えば、端末装置103のユーザは、不図示の操作部を操作して、依頼情報を作成して入力する。依頼情報には、対応する検査IDが含まれている。例えば、図3に示す如く、モダリティ101を用いて、検査ID=001の検査を行った場合には、PACKファイル501及びPACKファイル502に含まれている医用画像に対する読影を依頼するための依頼情報には検査ID=001が含まれている。
そして端末装置103のユーザが不図示の操作部を操作して依頼情報の送信指示を入力すると、端末装置103は、この入力された依頼情報をネットワーク195を介してデータセンタに対して送信する。
次に、読影センタ120について説明する。
端末装置121は、読影医が読影等の目的で使用したりする等の目的のために使用されるものである。
次に、データセンタ110について説明する。
サーバ111は、端末装置102からネットワーク195を介して送信されたPACKファイルを、記憶装置112に格納する。記憶装置112におけるPACKファイルの管理例について、図4を用いて説明する。
図4の例では、検査001(検査ID=001である検査)について端末装置102が生成したPACKファイルは、識別子=P001_1のPACKファイル501と、識別子=P001_2のPACKファイル502と、であり、これら2つのPACKファイルのヘッダには、検査ID=001が記録されているため、これら2つのPACKファイルは、検査001に対するPACKファイルとして、記憶装置112に登録されている。
検査002(検査ID=002である検査)について端末装置102が生成したPACKファイルは、識別子=P002_1のPACKファイル601と、識別子=P002_2のPACKファイル602と、識別子=P002_3のPACKファイル603と、であり、これら3つのPACKファイルのヘッダには、検査ID=002が記録されているため、これら3つのPACKファイルは、検査002に対するPACKファイルとして、記憶装置112に登録されている。
検査003(検査ID=003である検査)について端末装置102が生成したPACKファイルは、識別子=P003_1のPACKファイル605であり、このPACKファイル605のヘッダには、検査ID=003が記録されているため、このPACKファイル605は、検査003に対するPACKファイルとして、記憶装置112に登録されている。
検査004(検査ID=004である検査)について端末装置102が生成したPACKファイルは、識別子=P004_1のPACKファイル607であり、このPACKファイル607のヘッダには、検査ID=004が記録されているため、このPACKファイル607は、検査004に対するPACKファイルとして、記憶装置112に登録されている。
検査005(検査ID=005である検査)について端末装置102が生成したPACKファイルは、識別子=P005_1のPACKファイル609と、識別子=P005_2のPACKファイル610と、識別子=P005_3のPACKファイル611と、識別子=P005_4のPACKファイル612と、であり、これら4つのPACKファイルのヘッダには、検査ID=005が記録されているため、これら4つのPACKファイルは、検査005に対するPACKファイルとして、記憶装置112に登録されている。
このようにして、サーバ111は、患者に対する複数の検査のそれぞれについて、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のPACKファイルを、記憶装置112に保持して管理している。
サーバ113は、端末装置103からネットワーク195を介して送信された依頼情報を記憶装置114に保存する。更に、サーバ113は、端末装置103から受信した依頼情報を用いて、図5に例示するテーブル700を作成する。
テーブル700の各行には、記憶装置112に登録したPACKファイルに係る情報(PACKファイル情報)が登録されており、図5の場合、PACKファイル情報は、PACK ID701、検査ID702、登録日703、サイズ704、割当読影医705、実施予定日706、を含む。
PACK ID701は、記憶装置112に格納したPACKファイルのヘッダに記録された、該PACKファイルの識別子である。サーバ113は依頼情報を受けると、該依頼情報に含まれている検査IDを特定し、記憶装置112において該特定した検査IDを含むPACKファイル中の識別子をPACK ID701として読み出す。
検査ID702は、記憶装置112に格納したPACKファイルのヘッダに記録された検査IDである。サーバ113は依頼情報を受けると、該依頼情報に含まれている検査IDを、検査ID702として読み出す。
登録日703は、サーバ111がPACKファイルを記憶装置114に格納(登録)したときの日時である。サーバ113は依頼情報を受けると、該依頼情報に含まれている検査IDを特定し、記憶装置112において該特定した検査IDを含むPACKファイルを特定し、該特定したPACKファイルの格納日時を登録日703として取得する。
サイズ704は、記憶装置112に格納したPACKファイルのデータサイズである。サーバ113は依頼情報を受けると、該依頼情報に含まれている検査IDを特定し、記憶装置112において該特定した検査IDを含むPACKファイルを特定し、該特定したPACKファイルのデータサイズをサイズ704として取得する。
割当読影医705は、読影を割り当てた読影医に固有の情報であり、サーバ113のユーザが、不図示の操作部を操作することで入力する情報である。もちろん、割当読影医705は、サーバ113が何らかの基準条件に従って決定しても構わない。
実施予定日706は、読影医が読影を実施する予定の日時であり、サーバ113のユーザが、不図示の操作部を操作することで入力する情報である。もちろん、実施予定日706は、サーバ113が何らかの基準条件に従って決定しても構わない。
例えば、テーブル700の最上段に登録されているPACKファイル情報(PACK ID701=P001_1に対応するPACKファイルの情報)は、識別子がP001_1であるPACKファイルに係る情報で、該PACKファイルの記憶装置112への登録日時は「2014/6/1 10:00」であり、該PACKファイルのデータサイズは「20MB」であり、該PACKファイルに含まれている医用画像に対する読影を依頼する読影医に固有の情報は「ドクターA」であり、該読影を実施する予定の日時は「2014/6/10」である。
サーバ113は、このようなテーブル700を作成すると、該テーブル700を記憶装置114に格納する。
記憶装置114に登録された依頼情報や図5のテーブルに登録されている情報の一部若しくは全部は、電子メールの形式でもって端末装置121に対して送信されるか、若しくは紙媒体に印刷されて読影センタ120に郵送されるなどして読影センタ120に通知され、これにより、読影センタ120に対して医用画像の読影が依頼されることになる。もちろん、医療機関100から読影センタ120への医用画像の読影の依頼は、特定の方法によって行われることに限るものではなく、如何なる方法を採用しても構わない。
なお、本実施形態では、PACKファイルと依頼情報とは別個の記憶装置に格納するものとして説明するが、1つの記憶装置にPACKファイルと依頼情報とを格納するようにしても構わない。これは、図5のテーブルについても同様である。
以上説明した構成によれば、モダリティ101において検査を行うたびに、該検査に応じたPACKファイルが端末装置102において生成されてサーバ111に送信されると共に、該検査についての依頼情報が端末装置103において生成されてサーバ113に送信されるので、記憶装置112及び記憶装置114には、検査毎のPACKファイル及び依頼情報が登録されることになる。また、記憶装置114には、図5に例示するような、PACKファイル毎の情報が登録されることになる。
サーバ115は、端末装置121からの要求に応じて、該端末装置121のユーザに割り当てられている読影に係る情報を提供したり、該端末装置121のユーザに割り当てられているPACKファイルをダウンロードしたりする。
次に、端末装置102、端末装置103、サーバ111、サーバ113、サーバ115、端末装置121に適用可能な情報処理装置としてのコンピュータのハードウェア構成例について、図2のブロック図を用いて説明する。なお、図2に示した構成は一例であり、後述する各処理を実現可能な構成であれば、如何なる構成を採用しても構わない。
CPU201は、RAM203やROM202に格納されているコンピュータプログラムやデータを用いて各種の処理を実行することで本コンピュータ全体の動作制御を行うと共に、本コンピュータを適用する装置が行うものとして後述する各処理を実行若しくは制御する。
ROM202には、本コンピュータを適用する装置の設定データやブートプログラムなどが格納されている。
RAM203は、外部メモリ211からロードされたコンピュータプログラムやデータ、通信I/F(インターフェース)コントローラ208を介して外部から受信したデータなどを格納するためのエリアや、CPU201が各種の処理を実行する際に用いるワークエリア、等を有する。このように、RAM203は、各種のエリアを適宜提供することができる。
入力コントローラ205は、KB(キーボード)209の動作制御を行うためのもので、ユーザはKB209を操作することで各種の指示をCPU201に対して入力することができる。
ビデオコントローラ206は、ディスプレイ210の動作制御を行うためのものであり、ディスプレイ210には、CPU201による処理結果を画像や文字などでもって表示することができる。
メモリコントローラ207は、外部メモリ211に対する読み書きを制御するためのものである。外部メモリ211は、ハードディスクドライブ装置に代表される大容量情報記憶装置である。外部メモリ211には、OS(オペレーティングシステム)や、本コンピュータを適用する装置が行うものとして後述する各処理をCPU201に実行させるためのコンピュータプログラムやデータが保存されている。外部メモリ211に保存されているコンピュータプログラムやデータは、CPU201による制御に従って適宜RAM203にロードされ、CPU201による処理対象となる。
通信I/Fコントローラ208は、上記のネットワーク195上に接続されている機器やデータセンタ110における他の機器とのデータ通信を行うためのインターフェースとして機能するものである。
CPU201、ROM202、RAM203、入力コントローラ205、ビデオコントローラ206、メモリコントローラ207、通信I/Fコントローラ208、は何れも、システムバス204に接続されている。
次に、読影センタ120に属する読影医Aが端末装置121を操作して、自身に割り当てられているPACKファイルをデータセンタからダウンロードするために、端末装置121及びサーバ115が行う処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
なお、図8のフローチャートに従った処理を開始する時点では、すでに端末装置121に入力されている読影医Aの識別情報の認証が成功しているものとする。
<ステップS801>
端末装置121は、定期的若しくは不定期的に、読影医Aの識別情報をサーバ115に対して送信することで、読影医Aへの読影の依頼があるか否かを、サーバ115に問い合わせる。
<ステップS851>
サーバ115は、端末装置121からの上記問い合わせを受ける。
<ステップS852>
サーバ115は、端末装置121から読影医Aの識別情報を受信すると、記憶装置114に登録されている図5に例示するテーブルを参照し、割当読影医705=読影医Aの識別情報、であるPACKファイル情報が存在するか否かを判断する。そして存在する場合には、その旨を示す情報を端末装置121に対して送信する。図5の場合、読影医Aの識別情報が「ドクターA」である場合には、存在する旨を示す情報を端末装置121に対して送信する。もちろん、存在しなければ、その旨を端末装置121に対して送信する。
<ステップS802>
端末装置121は、サーバ115から、存在する旨、若しくは、存在しない旨、を受信する。
<ステップS803>
サーバ115から、存在する旨を受信した場合には、処理はステップS803を介してステップS804に進み、存在しない旨を受信した場合には、処理はステップS803を介してステップS801に戻る。
<ステップS804>
端末装置121は、読影医Aへの読影の依頼内容を表すリストの取得要求を、サーバ115に対して送信する。
<ステップS853>
サーバ115は、端末装置121から送信された、上記のリストの取得要求を受信する。
<ステップS854>
サーバ115は、記憶装置114に登録されている図5のテーブルを参照し、割当読影医705が「読影医Aの識別情報」であるPACKファイル情報群(リスト)を抽出する。以下では、本ステップにおいて図5に例示するリストが抽出されたものとして説明する。
<ステップS855>
サーバ115は、端末装置121に対して最初にダウンロードするPACKファイルに対応するPACKファイル情報が図5のリストの最上段に位置し、端末装置121に対して最後にダウンロードするPACKファイルに対応するPACKファイル情報が図5のリストの最下段に位置するように、図5のリストにおける各行を並び替える。
ステップS855における処理の詳細について、図9のフローチャートを用いて説明する。
<ステップS901>
サーバ115は先ず、リスト中のPACKファイル情報群を、検査IDが同じPACKファイル情報のグループを単位に分割する(検査毎にグループ化する)。そして、それぞれのグループを、実施予定日706が古い順に並び替える。
<ステップS902>
ステップS902では、ステップS901において並び替えたグループのうち、実施予定日706が現在日時(サーバ115のCPU201が有するタイマ機能により計時)よりも過去のグループについては処理対象外とし、ステップS901において並び替えたグループのうち、実施予定日706が現在日時以降(現在日時よりも未来)のグループを処理対象とする。そして、処理対象とするそれぞれのグループを、データサイズの小さい順に並び替える。グループのデータサイズとは、該グループに属するそれぞれのPACKファイル情報におけるサイズ704の合計値である。
<ステップS903>
ステップS902で並び替えたそれぞれのグループのうち、データサイズの差が規定値以内となるグループが存在した場合には、このようなグループのみを対象とし、該対象とするグループを、該グループに属するPACKファイル情報の数の多い順に並び替える。
<ステップS904>
ステップS903で並び替えたそれぞれのグループのうち、PACKファイル情報の数が同じグループが存在した場合には、このようなグループのみを対象とし、該対象とするグループを、該グループ中の登録日703が古い順に並び替える。
ここまでの処理により、リスト中のPACKファイル情報群を、グループ単位で並び替えた。次に、それぞれのグループ内でPACKファイル情報を並び替える。
<ステップS905>
それぞれのグループのうち未選択のグループを1つ選択グループとして選択する。そして、選択グループに属するPACKファイル情報を、サイズ704の小さい順に並び替える。
<ステップS906>
ステップS905で並び替えられたそれぞれのPACKファイル情報のサイズ704を参照し、ステップS905で並び替えられたそれぞれのPACKファイル情報のうち、サイズ704が規定値以内となるPACKファイル情報が存在した場合には、このようなPACKファイル情報のみを対象とし、該対象とするPACKファイル情報を、該対象とするPACKファイル情報中の登録日703が古い順に並び替える。
<ステップS907>
ステップS905において全てのグループを選択したか否かを判断する。この判断の結果、全てのグループを選択した場合には、処理はステップS856に進み、未選択のグループが残っている場合には、処理はステップS905に戻る。
以上説明した、図9のフローチャートに従った処理によりPACKファイル情報が並び替えられたリストの最上段には、端末装置121に対して最初にダウンロードするPACKファイルのPACKファイル情報が位置していることになり、リストの最下段には、端末装置121に対して最後にダウンロードするPACKファイルのPACKファイル情報が位置していることになる。
図5のリストに対して図9のフローチャートに従った処理を行うことで得られるリスト900を図7に示す。図7では、左端にダウンロード順(配送順)を示す列が付加されており、最上段から最下段に向けて1,2,…,11と配送順が記されているが、この列の付加は必須ではない。すなわち、どの列のPACKファイル情報に対応するPACKファイルをどの順番でダウンロードするのかが特定できるのであれば、如何なる方法を採用しても構わない。
<ステップS856>
サーバ115は、図9のフローチャートに従った処理によって得られたリストを、端末装置121に対して送信する。例えば、図7のリストを送信する。なお、リストに登録されている全ての情報を送信することに限るものではなく、例えば、PACK ID701やサイズ704以外の項目について送信しても良い。また、このリストを加工したもの(サーバ115が形式的に加工したものであっても良いし、サーバ115のユーザがKB209を操作して加工したものであっても良い)を端末装置121に対して送信しても良い。
<ステップS805>
端末装置121は、サーバ115から送信されたリストを受信する。
<ステップS806>
端末装置121は、ステップS805において受信したリストをディスプレイ210に表示する。
<ステップS857>
サーバ115は、図9のフローチャートに従った処理によって得られたリストを最上段から順に参照して、該参照した行におけるPACK ID701に対応するPACKファイル(該参照した行におけるPACK ID701をヘッダに含むPACKファイル)を記憶装置112から読み出し、該読み出したPACKファイルを端末装置121に対して送信する。
<ステップS807>
端末装置121は、サーバ115から送信されたPACKファイルを受信して外部メモリ211に登録する。なお、PACKファイルを外部メモリ211に登録した後は、例えば、端末装置121はこのPACKファイルを展開して各部位の医用画像を取り出してディスプレイ210に一覧表示しても良いし、そのうちの1つを他の医用画像よりも拡大してディスプレイ210に表示しても良い。
また、PACKファイルの送受信に際し、セキュリティーを考慮して、該PACKファイルを暗号化してから送信しても良く、その場合、受信側では暗号化されたPACKファイルは復号してから使用することになる。
[第2の実施形態]
ステップS805で受信して表示するリストの一例を図6に示す。図6では、各行にPACKファイル情報に含まれている情報が表示されている。図6では、1行目のPACKファイル情報に対応するPACKファイルがすでにダウンロード済みであることを示すマーカ660が表示されていると共に、対応するステータスが「読影待ち」となっている。また、図6では、3行目のPACKファイル情報に対応するPACKファイルがダウンロード中であることを示すマーカ661が表示されていると共に、対応するステータスが「読影待ち」となっている。
このようなマーカの表示制御やステータスの表示制御は、ステップS807においてどのPACKファイルがダウンロード済みであるのか、どのPACKファイルがダウンロード中であるのか、等を確認することで行うことができる。
なお、図6に示したリストの表示例は一例に過ぎず、どのPACKファイルがダウンロード済みであるのか、どのPACKファイルがダウンロード中であるのか、等を視認可能に提供する表示画面であれば、如何なる構成を有する表示画面を採用しても構わない。
[第3の実施形態]
本実施形態では、グループに対する並び替え条件及びPACKファイル情報に対する並び替え条件が、システムの使用者にとって好ましい条件となるように調整可能にした。第1の実施形態では、PACKファイルに含まれている医用画像が患者のどの部位の画像であるのかについては全く触れることなく、PACKファイルの送信順を決定していた。しかし、頭部、胸部、腹部の順番に読影したいなど、読影医は、読影する部位の順番について要望があるケースも考えられる。そこで、本実施形態では、それぞれのPACKファイルにどの部位の医用画像が含まれているのかを考慮して、PACKファイルの送信順を決定する。
例えば、ステップS902では、上記の通り、処理対象とするそれぞれのグループを、データサイズの小さい順に並び替えるのであるが、グループのデータサイズに該グループに対して予め設定した重み値を乗じたものを用いて並び替えを行っても良い。例えば、重要度がより高いグループ(より先に読影したいグループ)ほど小さい重み値を設定しておく。
また例えば、ステップS905では、上記の通り、選択グループに属するPACKファイル情報を、データサイズの小さい順に並び替えるのであるが、データサイズにPACKファイル情報に対して予め設定した重み値を乗じたものを用いて並び替えを行っても良い。例えば、重要度がより高いPACKファイル情報(より先に読影したいPACKファイルのPACKファイル情報)ほど小さい重み値を設定しておく。
このように、読影医がより早く読影したい部位が予め決まっており、且つその要望をダウンロードに強く反映させたい場合には、このような、並び替えの基準として用いるデータ値に乗じる重み値を設定しても構わない。なお、このような重み値は、サーバ115のユーザがKB209を用いて設定してから外部メモリ211に登録しても良いし、端末装置121のユーザがKB209を用いて設定したものをサーバ115に送信して外部メモリ211に登録しても良い。
また、図9では幾つかの並び替え条件を挙げているが、幾つかの並び替え条件は省略しても良い。例えば、ステップS903やステップS906の並び替えが不要なケースについては、これらのステップにおける並び替えは省略しても良い。
もちろん、上記のような要望を背景に考えると、部位毎にPACKファイルを作成しても良い。
[第4の実施形態]
第1〜第3の実施形態では、何れの検査も同じモダリティ101を使用していた。しかし、検査ID=001の検査ではCT装置を用い、検査ID=002の検査ではMRI装置を用いるなど、複数の検査において2種類以上のモダリティを使用するケースも考え得る。本実施形態では、グループに対する並び替え条件として、該グループに対応する検査で用いたモダリティの種別を用いる。
一般に、モダリティにて撮像された医用画像には、該モダリティの種別(CT装置やMRI等)を表す情報(モダリティ情報)がヘッダとして添付される。然るに、本実施形態では、PACKファイルのヘッダに、該PACKファイルに含まれている医用画像のモダリティ情報を記録し、そして、ステップS901〜S904の処理の代わりに若しくは加えて、それぞれのグループを、該グループ内のPACKファイルのヘッダに記録されているモダリティの種別に応じて並び替える。例えば、CT装置→MRI装置の順に優先度が高い場合には、モダリティ情報=CT装置のグループ、モダリティ情報=MRI装置のグループの順に並び替える。
[第5の実施形態]
第1〜第4の実施形態では、端末装置121に対して最初にダウンロードするPACKファイルに対応するPACKファイル情報がリストの最上段に位置し、端末装置121に対して最後にダウンロードするPACKファイルに対応するPACKファイル情報がリストの最下段に位置するように、リストにおける各行を並び替えていた。
しかし、この処理は、患者に対する複数の検査のそれぞれに対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のPACKファイルに係る情報を用いて決定すると共に、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のPACKファイルのそれぞれに対する優先度を、該PACKファイルに係る情報を用いて決定する、という処理を実現するための一例に過ぎず、各PACKファイルの優先度をこのように決定可能な構成であれば、図9のフローチャートに示したような「リストにおける並び替え処理」以外の処理を採用しても構わない。
この場合、記憶装置112が保持するPACKファイル群(アーカイブファイル群)のうち、より優先度が高い検査のPACKファイルから順に選択し、該選択したPACKファイルのうちより優先度が高いPACKファイルから順に送信することになる。
[第6の実施形態]
第1の実施形態では、「端末装置121に対して最初にダウンロードするPACKファイルに対応するPACKファイル情報が図5のリストの最上段に位置し、端末装置121に対して最後にダウンロードするPACKファイルに対応するPACKファイル情報が図5のリストの最下段に位置するように、図5のリストにおける各行を並び替える」処理をサーバ115が行うものとして説明した。しかし、サーバ115は端末装置121から要求されたリストを並び替えることなくそのまま端末装置121に対して送信し、端末装置121側で該リストを図9のフローチャートに従った処理でもって並び替えても構わない。
この場合、図8のフローチャートに従った処理を以下のように変更すればよい。すなわち、サーバ115は、端末装置121からリストの取得要求を受けると(ステップS853)、図5のリストを抽出し(ステップS854)、該抽出した図5のリストを端末装置121に対して送信する(ステップS856)。端末装置121は図5のリストを受信すると(ステップS805)、該受信したリストを用いてステップS855の処理を行う。そして端末装置121は、ステップS855の処理によって得られたリストをディスプレイ210に表示する(ステップS806)と共に、該リストを最上段から順に参照して、該参照した行におけるPACK ID701に対応するPACKファイル(該参照した行におけるPACK ID701をヘッダに含むPACKファイル)をサーバ115に対して要求する。サーバ115は該要求に応じたPACKファイルを記憶装置112から読み出して端末装置121に対して送信し(ステップS857)、端末装置121は、サーバ115から送信されたPACKファイルを受信する(ステップS807)。
また、第5の実施形態を本実施形態に適用した場合、「患者に対する複数の検査のそれぞれに対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のPACKファイルに係る情報を用いて決定すると共に、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のPACKファイルのそれぞれに対する優先度を、該PACKファイルに係る情報を用いて決定する」、という処理は端末装置121側で行うことになる。
そして、このような処理をサーバ115及び端末装置121の何れ側で行ったとしても、このような処理を実行する装置は、「患者に対する複数の検査のそれぞれに対する優先度」及び「該検査において収集した医用画像から生成した1以上のPACKファイルのそれぞれに対する優先度」に基づいて、記憶装置112からのPACKファイルの読み出し順を決定していることになる。
なお、以上の各実施形態で説明した内容は、適宜組み合わせて使用しても構わない。

Claims (12)

  1. 患者に対する複数の検査のそれぞれについて、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルを保持する記憶装置、と通信可能な情報処理装置であって、
    前記複数の検査のそれぞれに対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルに係る情報を用いて決定する第1の決定手段と、
    前記検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルのそれぞれに対する優先度を、該アーカイブファイルに係る情報を用いて決定する第2の決定手段と、
    前記第1の決定手段が決定した優先度及び前記第2の決定手段が決定した優先度に基づいて、前記記憶装置からのアーカイブファイルの読み出し順を決定する決定手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1の決定手段は、
    前記複数の検査のそれぞれに対する1以上のアーカイブファイルを、検査ごとのアーカイブファイルにグループ化した場合に、より古い読影の実施予定日が設定されているグループに対する優先度をより高くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第1の決定手段は、
    前記グループのうち実施予定日が現在日時以降のグループを対象とし、よりデータサイズが小さいグループに対する優先度をより高くする
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の決定手段は、
    前記グループのうちデータサイズの差が規定値以内であるグループを対象とし、より多くのアーカイブファイルを含むグループに対する優先度をより高くする
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理装置。
  5. 前記第1の決定手段は、
    前記グループのうち同じ数のアーカイブファイルを含むグループを対象とし、登録日がより古いアーカイブファイルのグループに対する優先度をより高くする
    ことを特徴とする請求項2乃至4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記第1の決定手段は、
    前記複数の検査に対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルに係る情報に含まれている、該検査に用いたモダリティの種別に応じて決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記第2の決定手段は、
    前記検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルのそれぞれを対象とし、データサイズがより小さいアーカイブファイルの優先度をより高くする
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記第2の決定手段は、
    前記検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルのうちデータサイズの差が規定値以内であるアーカイブファイルを対象とし、登録日がより古いアーカイブファイルの優先度をより高くする
    ことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記決定手段は、
    前記記憶装置が保持するアーカイブファイル群のうち、より優先度が高い検査のアーカイブファイルから順に選択し、該選択したアーカイブファイルのうちより優先度が高いアーカイブファイルから順に送信する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  10. 前記決定手段は、
    前記記憶装置が保持するアーカイブファイル群のうち、より優先度が高い検査のアーカイブファイルから順に選択し、該選択したアーカイブファイルのうちより優先度が高いアーカイブファイルから順に要求する
    ことを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載の情報処理装置。
  11. 患者に対する複数の検査のそれぞれについて、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルを保持する記憶装置、と通信可能な情報処理装置が行う情報処理方法であって、
    前記情報処理装置の第1の決定手段が、前記複数の検査のそれぞれに対する優先度を、該検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルに係る情報を用いて決定する第1の決定工程と、
    前記情報処理装置の第2の決定手段が、前記検査において収集した医用画像から生成した1以上のアーカイブファイルのそれぞれに対する優先度を、該アーカイブファイルに係る情報を用いて決定する第2の決定工程と、
    前記情報処理装置の決定手段が、前記第1の決定工程で決定した優先度及び前記第2の決定工程で決定した優先度に基づいて、前記記憶装置からのアーカイブファイルの読み出し順を決定する決定工程と
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
  12. コンピュータを、請求項1乃至10の何れか1項に記載の情報処理装置の各手段として機能させるためのコンピュータプログラム。
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