JP2016035521A - 車両用固体型ecミラー - Google Patents
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Abstract
【課題】従来装置に比べて表示のムラを軽減できるようにした発光表示機能付きの車両用固体型ECミラーを提供する。【解決手段】ミラー素子18は、表側基板60と裏側基板62との間に少なくとも固体EC層66および反射層68を配置した構造を有する。反射層68には警告シンボルの切欠パターン73による表示部20が形成されている。裏側基板62の外表面62b自体には、表示部20に対面する領域に、微細な凹凸面による拡散部78が構成されている。光源80から放射された光線82は拡散部78で拡散されて、裏側基板62、切欠パターン73、表側基板60等を透過して、運転者の視点76に導かれる。【選択図】図1
Description
この発明は発光表示機能付きの車両用固体型EC(エレクトロクロミック)ミラーに関し、従来装置に比べて表示のムラを軽減できるようにしたものである。
車両用後写鏡として、防眩機能を備えたECミラーが実用化されている。また、近年の自動車用ドアミラーは、いわゆるブラインドスポットモニター等と称して、自車両の側方の死角エリアに接近した他車両をレーダーで検知して、該検知結果をドアミラーの鏡面内に発光表示して、自車両の運転者に他車両の接近を報知する機能を搭載したものがある。
従来の発光表示機能付きの車両用ECミラーとして、下記特許文献1に記載されたものがあった。その断面構造を図6に示す。このECミラーは2枚のガラス基板(51:表側基板,52:裏側基板)の間にEC層(53)を挟み込み、裏側基板(52)の裏面にヒーター(26)を装着した構造を有する。ヒーター(26)は下層のプラスチック層(56)と上層の発泡層(55)を有する。発泡層(55)には開口(74)が形成されている。裏側基板(52)の裏面側には、回路基板(38)に搭載されたLED(39)が配置されている。LED(39)から放射された光線(35)は開口(74)から入射され、プラスチック層(56)、裏側基板(52)、EC層(53)のバー(39')、表側基板(51)を透過して表側基板(51)の外表面から外界に出射され(光線35')、自車両の運転者に視認される。この場合、プラスチック層(56)の開口(74)に位置する領域(34)を粗面等にして、透過する光線(35)を拡散することにより、領域(34)を均一な光分布で発光表示させるようにしている。特許文献1では、プラスチック層(56)を光拡散体として使用するのに代えて、個別の光拡散パネルを使用することも提案されている。
光源から放射した光線を拡散部で拡散して発光表示する場合、光源と拡散部との距離が近いと十分な拡散効果が得られず、表示光が点光(表示させようとする全領域のうち光源に近い領域のみが顕著に明るく表示される状態)となって、表示にムラが生じる。前記従来の発光表示機能付きのECミラーによれば、プラスチック層(56)または個別の光拡散パネルで構成される拡散部はLED(39)の近くに配置されるため、表示光が点光となって表示にムラが生じやすかった。
この発明は前記従来の技術における問題点を解決して、従来装置に比べて表示のムラを軽減できるようにした発光表示機能付きの車両用固体型ECミラーを提供するものである。
この発明は、表側基板と裏側基板との間に少なくとも固体EC層および反射層を配置した構造(固体EC層と反射層を直接に積層して配置した構造に限らない。固体EC層と反射層の間に別の層(例えば、導電性を有する透明な層等)を介在させて、固体EC層と反射層を間接に積層して配置した構造を含む)を有し、前記固体EC層に印加する電圧により、前記表側基板の外側から該表側基板および前記固体EC層を透過して見る前記反射層による鏡面の反射率が変化するように構成した車両用固体型ECミラーにおいて、光源と、前記光源から放射された光線を前記裏側基板の外表面から入射し該裏側基板および前記表側基板を透過させて該表側基板の外表面から出射させるように配置された光路と、前記光路の前記裏側基板の外表面から前記表側基板の外表面に至るいずれかの箇所(一箇所または複数箇所)に配置された拡散部とを有するものである。これによれば、裏側基板の外表面よりも光源寄りの箇所に別部材で構成された拡散部に比べて、光源から遠い位置に配置された拡散部を有するので、拡散効果を高めて表示のムラを軽減することができる。
この発明は、前記裏側基板がその外表面自体に第1の微細な凹凸面を有し、前記第1の微細な凹凸面は前記拡散部を構成するものとすることができる。これによれば、裏側基板の外表面自体で拡散部を構成することができる。
この発明は、前記拡散部が前記光路の前記裏側基板の内表面から前記表側基板の内表面に至るいずれかの箇所(一箇所または複数箇所)に配置された内部拡散部を有するものとすることができる。これによれば、裏側基板の外表面自体に構成された拡散部に比べて、光源からさらに遠い位置に配置された拡散部を有するので、拡散効果をさらに高めて表示のムラを軽減することができる。また、内部拡散部を裏側基板と表側基板によって外界から保護することができる。
この発明は、前記車両用固体型ECミラーが前記表側基板と前記裏側基板を接着する接着層を有し、前記接着層は少なくとも前記光路が通過する箇所で半透明の接着層を有し、前記半透明の接着層は前記内部拡散部を構成するものとすることができる。これによれば、表側基板と裏側基板とを接着する接着層が光拡散部を兼ねることができる。
この発明は、前記表側基板がその内表面自体に第2の微細な凹凸面を有し、前記第2の微細な凹凸面は前記内部拡散部を構成するものとすることができる。これによれば、表側基板の内表面自体で拡散部を構成することができる。
《実施の形態1》
この発明の実施の形態1を説明する。図2はこの発明を適用した車両左側用ECドアミラー10(車両用固体型ECミラー)の外観をミラー正面から見た図である。なお車両右側用ECドアミラーは図2を左右反転したものとして構成することができる。ECドアミラー10はミラーハウジング12の開口部12a内にミラー本体部14を配置した構成を有する。ミラー本体部14はミラーホルダー16の前面にミラー素子18を嵌め込み装着した構成を有する。ミラー素子18はECミラー素子として構成されている。ミラー素子18の周縁部付近(図2の例では左上部)にはブラインドスポットモニターの表示部20が構成されている。表示部20はミラー素子18の反射層をレーザーカッティング等で切り欠き除去して構成された所定の警告シンボルパターン(表示形状)の光透過部として構成されている。表示部20の背後にはLED等の光源80(図1等)が配置されている。光源80は、自車両の側方の死角エリアに接近した他車両をレーダーが検知したときに点灯する。このとき光源80から放射された可視光線は表示部20の光透過部を透過して警告シンボルパターンとして発光表示されて運転者に視認される。これにより、運転者は他車両の接近を認知することができる。
この発明の実施の形態1を説明する。図2はこの発明を適用した車両左側用ECドアミラー10(車両用固体型ECミラー)の外観をミラー正面から見た図である。なお車両右側用ECドアミラーは図2を左右反転したものとして構成することができる。ECドアミラー10はミラーハウジング12の開口部12a内にミラー本体部14を配置した構成を有する。ミラー本体部14はミラーホルダー16の前面にミラー素子18を嵌め込み装着した構成を有する。ミラー素子18はECミラー素子として構成されている。ミラー素子18の周縁部付近(図2の例では左上部)にはブラインドスポットモニターの表示部20が構成されている。表示部20はミラー素子18の反射層をレーザーカッティング等で切り欠き除去して構成された所定の警告シンボルパターン(表示形状)の光透過部として構成されている。表示部20の背後にはLED等の光源80(図1等)が配置されている。光源80は、自車両の側方の死角エリアに接近した他車両をレーダーが検知したときに点灯する。このとき光源80から放射された可視光線は表示部20の光透過部を透過して警告シンボルパターンとして発光表示されて運転者に視認される。これにより、運転者は他車両の接近を認知することができる。
図2のミラー素子18のA−A矢視位置の模式断面を図1に示す。ミラー素子18はいずれも透明ガラス板で構成された表側基板60(基材ガラス)と裏側基板62(裏面ガラス)を有する。以下、表側基板60、裏側基板62の互いに対向する面60a,62aをそれぞれ「内表面」といい、互いに外側を向く面60b,62bをそれぞれ「外表面」という。表側基板60の内表面60aには、透明導電層64、固体EC層66、反射層68が順次成膜固定されている。透明導電層64はITO(Indium Tin Oxide)等で構成されており、ミラー素子18の一方の電極を構成する。固体EC層66は、いずれも固体材料による酸化発色層、電解質層、還元発色層等を積層して構成される。反射層68はAl(アルミニウム)等で構成され、透明導電層64の対向電極を兼ねる。透明導電層64は、その下辺付近にレーザーカッティング等で形成された分割線67により上下2つの領域64a,64bに分割されている。反射層68の下辺部は透明導電層64の下側の領域64bに接続されている。各層64,66,68による積層膜69が形成された後、表側基板60の上下両辺にはクリップ電極によるターミナル70,71がそれぞれ装着される。ターミナル70は透明導電層64の上側の領域64aに接続され、ターミナル71は透明導電層64の下側の領域64bに接続される。ターミナル70,71が装着された表側基板60の内表面60a側の面には、積層膜69の上にエポキシ樹脂等の透明な液状接着剤が塗布されて裏側基板62が貼り付けられる。接着剤はその後固化して接着層72を構成する。接着層72は全体が透明な接着層72aで構成される。接着層72によりミラー素子18は一体化され、固体EC層66および反射層68は接着層72中に封止され、外気から遮断される。ターミナル70,71間に直流電圧を供給すると、透明導電層64と反射層68が電極として、その間に挟まれた固体EC層66の厚み方向に電圧が印加され、固体EC層66は着色する。ターミナル70,71間を短絡して電圧の印加を解除すると、固体EC層66は消色する。固体EC層66の着色、消色により、ミラー素子18のおもて面側(表側基板60の外側)に位置する運転者の視点76から表側基板60および透明導電層64および固体EC層66を透過して見た反射層68の反射率が変化し、防眩状態(着色して反射率が低下した状態)と非防眩状態(消色して反射率が高められた状態)が切り替えられる。
実施の形態1では表示部20で発光表示するための構成は次のように構成されている。ミラー素子18には、表側基板60に積層膜69が形成された後、接着剤が塗布される前に、積層膜69がレーザーカッティング等で所定の警告シンボルパターンに切り欠かれる。これにより、積層膜69に切欠パターン73による光透過部が形成され、この切欠パターン73によりミラー素子18のおもて面の所定の領域に表示部20が構成される。裏側基板62の外表面62b自体には、少なくとも表示部20に対面する領域に、サンドブラスト加工等により擦りガラス状の微細な凹凸面による拡散部78が構成される。ミラー素子18の裏面側(裏側基板62の外側)には、表示部20および拡散部78に対面する位置にLED等の光源80が、ミラー素子18に固定された状態で(その固定構造は図示せず)配置される。
図1の構成によれば、光源80から放射された光線82(可視光線)は、裏側基板62の外表面62bに形成された拡散部78に入射される。拡散部78の凹凸の大きさは光線82の波長よりも大きいので、光線82は拡散部78で拡散される。拡散された光線82は、いずれも透明な裏側基板62および接着層72を透過し、積層膜69の切欠パターン73を透過して所定の警告シンボルパターンに整形される。整形された光線82は透明な表側基板60を透過して、表側基板60の外表面62bから外界に出射され、運転者の視点76に導かれる。矢印84は光源80から運転者の視点76に至る光線82の光路を示す。これにより、表示部20に発光表示された警告シンボルが運転者によって視認される。この場合、拡散部78は裏側基板62の外表面62b自体に構成されているので、裏側基板62の外表面62bと光源80との距離が定まっているとすると、拡散部を裏側基板62の外表面62bよりも光源80寄りの箇所に別部材で構成する場合に比べて、拡散部78を光源80から遠ざけて配置することができ、拡散効果を高めて発光表示のムラを軽減することができる。
《実施の形態2》
この発明の実施の形態2を説明する。実施の形態2のECドアミラーの外観は実施の形態1で説明した図2に示したECドアミラー10と同様である。実施の形態2における図2のミラー素子18のA−A矢視位置の模式断面を図3に示す。実施の形態1と共通する部分には、実施の形態1で使用したものと同じ符号を用いる。図3のミラー素子18は、接着層72に拡散部86(内部拡散部)を構成したものである。すなわち、接着層72は、表示部20に対面する領域が半透明の接着層(すなわち光線82を拡散させながら透過させる、濁りのある接着層)72bで構成され、半透明の接着層72b以外の領域が実施の形態1の接着層72と同様の透明な接着層72aで構成されている。半透明の接着層72bで拡散部86が構成される。半透明の接着層72bは例えば、透明な液状接着剤に微細な粒子を分散させた乳白色の接着剤を固化して構成される。乳白色の接着剤としては、例えば住友スリーエム株式会社製「3M Scotch-Weld EPX 二液室温硬化型接着剤」(3M、Scotch-Weldはそれぞれ登録商標)、製品番号DP-410、DP-420、DP-460等を使用することができると考えられる。図3の接着層72は、表側基板60の内表面60a側の面に、積層膜69の上から、表示部20に対面する領域に半透明の液状接着剤を塗布し、それ以外の領域に透明の液状接着剤を塗布し、その上に裏側基板62を貼り付けて、これら接着剤を固化させることにより構成される。
この発明の実施の形態2を説明する。実施の形態2のECドアミラーの外観は実施の形態1で説明した図2に示したECドアミラー10と同様である。実施の形態2における図2のミラー素子18のA−A矢視位置の模式断面を図3に示す。実施の形態1と共通する部分には、実施の形態1で使用したものと同じ符号を用いる。図3のミラー素子18は、接着層72に拡散部86(内部拡散部)を構成したものである。すなわち、接着層72は、表示部20に対面する領域が半透明の接着層(すなわち光線82を拡散させながら透過させる、濁りのある接着層)72bで構成され、半透明の接着層72b以外の領域が実施の形態1の接着層72と同様の透明な接着層72aで構成されている。半透明の接着層72bで拡散部86が構成される。半透明の接着層72bは例えば、透明な液状接着剤に微細な粒子を分散させた乳白色の接着剤を固化して構成される。乳白色の接着剤としては、例えば住友スリーエム株式会社製「3M Scotch-Weld EPX 二液室温硬化型接着剤」(3M、Scotch-Weldはそれぞれ登録商標)、製品番号DP-410、DP-420、DP-460等を使用することができると考えられる。図3の接着層72は、表側基板60の内表面60a側の面に、積層膜69の上から、表示部20に対面する領域に半透明の液状接着剤を塗布し、それ以外の領域に透明の液状接着剤を塗布し、その上に裏側基板62を貼り付けて、これら接着剤を固化させることにより構成される。
図3の構成によれば、光源80から放射された光線82は、裏側基板62の外表面62bに入射され、透明な裏側基板62を透過して拡散部86に入射される。拡散部86を構成する半透明の接着層72bに含まれる微細な粒子の大きさは光線82の波長よりも大きいので、光線82は拡散部86で拡散される。拡散された光線82は積層膜69の切欠パターン73を透過して所定の警告シンボルパターンに整形される。整形された光線82は透明な表側基板60を透過して表側基板60の外表面62bから外界に出射され、運転者の視点76に導かれる。矢印84は光源80から運転者の視点76に至る光線82の光路を示す。これにより、表示部20に発光表示された警告シンボルが運転者によって視認される。この場合、拡散部86は接着層72に構成されているので、ミラー素子18に対する光源80の位置が実施の形態1と同じであれば、実施の形態1の配置に比べて、拡散部86は光源80からさらに遠ざけて配置されることになり、拡散効果をさらに高めて発光表示のムラを軽減することができる。
《実施の形態2の変形例》
この発明の実施の形態2の変形例を図4に示す。これは、接着層72の全領域を半透明の接着層72bで構成し、接着層72の表示部20に対面する領域を拡散部86(内部拡散部)として利用したものである。接着層72以外の構成は実施の形態2と同じである。
この発明の実施の形態2の変形例を図4に示す。これは、接着層72の全領域を半透明の接着層72bで構成し、接着層72の表示部20に対面する領域を拡散部86(内部拡散部)として利用したものである。接着層72以外の構成は実施の形態2と同じである。
《実施の形態3》
この発明の実施の形態3を説明する。実施の形態3のECドアミラーの外観は実施の形態1で説明した図2に示したECドアミラー10と同様である。実施の形態3における図2のミラー素子18のA−A矢視位置の模式断面を図5に示す。実施の形態1,2と共通する部分には、実施の形態1,2で使用したものと同じ符号を用いる。図5のミラー素子18は、表側基板60の内表面60a自体に拡散部を構成したものである。すなわち、表側基板60の内表面60a自体には、積層膜69を成膜する前に、少なくとも表示部20に対面する領域に、サンドブラスト加工等により擦りガラス状の微細な凹凸面による拡散部88(内部拡散部)が警告シンボルパターン形状に構成される。すなわち、表側基板60の内表面60aの拡散部88を、警告シンボルパターンの外側にはみ出さないように形成することにより、警告シンボルパターンの外側の領域が拡散部でぼやけた鏡面になるのが防止される。なお、警告シンボルパターン形状に切り抜かれたマスクを利用してサンドブラス加工等を行うことで、同パターン形状をした拡散部88が形成できる。拡散部88が構成された後に、表側基板60の内表面60aに積層膜69が成膜され、さらに積層膜69がレーザーカッティング等で所定の警告シンボルパターンに(すなわち表側基板60の内表面60a自体に構成された拡散部88の警告シンボルパターンと重なり合う警告シンボルパターンに)切り欠かれて、積層膜69に切欠パターン73による光透過部が形成される。接着層72は実施の形態1の接着層72と同様に全域が透明な接着剤72aで構成される。
この発明の実施の形態3を説明する。実施の形態3のECドアミラーの外観は実施の形態1で説明した図2に示したECドアミラー10と同様である。実施の形態3における図2のミラー素子18のA−A矢視位置の模式断面を図5に示す。実施の形態1,2と共通する部分には、実施の形態1,2で使用したものと同じ符号を用いる。図5のミラー素子18は、表側基板60の内表面60a自体に拡散部を構成したものである。すなわち、表側基板60の内表面60a自体には、積層膜69を成膜する前に、少なくとも表示部20に対面する領域に、サンドブラスト加工等により擦りガラス状の微細な凹凸面による拡散部88(内部拡散部)が警告シンボルパターン形状に構成される。すなわち、表側基板60の内表面60aの拡散部88を、警告シンボルパターンの外側にはみ出さないように形成することにより、警告シンボルパターンの外側の領域が拡散部でぼやけた鏡面になるのが防止される。なお、警告シンボルパターン形状に切り抜かれたマスクを利用してサンドブラス加工等を行うことで、同パターン形状をした拡散部88が形成できる。拡散部88が構成された後に、表側基板60の内表面60aに積層膜69が成膜され、さらに積層膜69がレーザーカッティング等で所定の警告シンボルパターンに(すなわち表側基板60の内表面60a自体に構成された拡散部88の警告シンボルパターンと重なり合う警告シンボルパターンに)切り欠かれて、積層膜69に切欠パターン73による光透過部が形成される。接着層72は実施の形態1の接着層72と同様に全域が透明な接着剤72aで構成される。
図5の構成によれば、光源80から放射された光線82は、裏側基板62の外表面62bに入射され、透明な裏側基板62および接着層72を透過し、積層膜69の切欠パターン73を透過して所定の警告シンボルパターンに整形される。整形された光線82は表側基板60の内表面60aに形成された拡散部88に入射される。拡散部88の凹凸の大きさは光線82の波長よりも大きいので、光線82は拡散部88で拡散される。拡散された光線82は透明な表側基板60を透過して表側基板60の外表面62bから外界に出射され、運転者の視点76に導かれる。矢印84は光源80から運転者の視点76に至る光線82の光路を示す。これにより、表示部20に発光表示された警告シンボルが運転者によって視認される。この場合、拡散部88は表側基板60の内表面60a自体に構成されているので、ミラー素子18に対する光源80の位置が実施の形態2と同じであれば、実施の形態2の配置に比べて、拡散部88は光源80からさらに遠ざけて配置されることになり、拡散効果をさらに高めて発光表示のムラを軽減することができる。
なお、前記各実施の形態では拡散部を、光路84の、裏側基板62の外表面62bから表側基板60の外表面60bに至るいずれか一箇所に配置したが、この発明は前記いずれか複数の実施の形態における拡散部の配置を組み合わせて、光路84の二箇所以上に拡散部を配置することもできる。また、この発明は、前記実施の形態における拡散部の配置に代えてあるいは前記実施の形態における拡散部の配置と組み合わせて、裏側基板62の内表面62a自体の少なくとも表示部20に対面する領域に、サンドブラスト加工等により擦りガラス状の微細な凹凸面による拡散部(内部拡散部)を構成することもできる。また、この発明は裏側基板の外表面よりも光源寄りの箇所に別部材で構成された、例えば特許文献1に記載されているような拡散部を併設することもできる。また、前記各実施の形態では切欠パターン73を積層膜69の全層を貫通して形成したが、切欠パターン73は少なくとも反射層68に形成されていればよい。また、前記各実施の形態ではこの発明をドアミラーに適用した場合について説明したが、この発明はドアミラー以外の車両用ミラー(インナーミラー、ドアミラー以外のアウターミラー等)にも適用することができる。また、前記各実施の形態では、この発明を他車両の接近表示に適用した場合について説明したが、この発明は他車両の接近表示以外の用途の発光表示に適用することもできる。
10…ECドアミラー(車両用固体型ECミラー)、18…ミラー素子、20…表示部、60…表側基板、60a…表側基板の内表面、60b…表側基板の外表面、62…裏側基板、62a…裏側基板の内表面、62b…裏側基板の外表面、66…固体EC層、68…反射層、72…接着層、72a…透明な接着層、72b…半透明の接着層、73…切欠パターン、76…運転者の視点、78…拡散部(微細な凹凸面)、80…光源、82…光源から放射された光線、84…光路、86…拡散部(内部拡散部)、88…拡散部(内部拡散部、微細な凹凸面)
Claims (5)
- 表側基板と裏側基板との間に少なくとも固体EC層および反射層を配置した構造を有し、前記固体EC層に印加する電圧により、前記表側基板の外側から該表側基板および前記固体EC層を透過して見る前記反射層による鏡面の反射率が変化するように構成した車両用固体型ECミラーにおいて、
光源と、
前記光源から放射された光線を前記裏側基板の外表面から入射し該裏側基板および前記表側基板を透過させて該表側基板の外表面から出射させるように配置された光路と、
前記光路の前記裏側基板の外表面から前記表側基板の外表面に至るいずれかの箇所に配置された拡散部と
を有する車両用固体型ECミラー。 - 前記裏側基板はその外表面自体に第1の微細な凹凸面を有し、
前記第1の微細な凹凸面は前記拡散部を構成する請求項1に記載の車両用固体型ECミラー。 - 前記拡散部は前記光路の前記裏側基板の内表面から前記表側基板の内表面に至るいずれかの箇所に配置された内部拡散部を有する請求項1または2に記載の車両用固体型ECミラー。
- 前記車両用固体型ECミラーは前記表側基板と前記裏側基板を接着する接着層を有し、
前記接着層は少なくとも前記光路が通過する箇所で半透明の接着層を有し、
前記半透明の接着層は前記内部拡散部を構成する
請求項3に記載の車両用固体型ECミラー。 - 前記表側基板はその内表面自体に第2の微細な凹凸面を有し、
前記第2の微細な凹凸面は前記内部拡散部を構成する請求項3または4に記載の車両用固体型ECミラー。
Priority Applications (2)
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