JP2016035342A - 空気調和機の室内機 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換器の前方に電気品ユニットを配置しながら、正面意匠パネルが開いた状態で電気品ユニットが露出されることがなく、また、サービス作業者が電気品ユニットに関わる点検・修理作業を行う際に、作業を容易に行うことができる空気調和機の室内機を提供する。【解決手段】送風ファンと、送風ファンの上流側で送風ファンの前面側に位置する熱交換器と、熱交換器の前方に横長に配置される電気品ユニット30と、当該室内機の最前面に開閉可能に位置する正面意匠パネルと、当該室内機の筺体を構成する部材に着脱可能に取り付けられ、電気品ユニット30の下方を覆う下側カバー板21、電気品ユニット30の前方を覆う正面側カバー板22から成る電気品カバー20と、を備え、正面意匠パネルが開かれると、正面側カバー板22が露出するものである。【選択図】図8

Description

この発明は、空気調和機の室内機に関し、特に、壁掛けタイプで当該室内機の前面側で熱交換器の前方に電気品ユニットが配置される空気調和機の室内機に関するものである。
室外機と室内機とを有するセパレート型の空気調和機の室内機にあって、空調する部屋の壁面上部に設置される壁掛けタイプの室内機においては、これまで、各種電気電子部品が実装された制御基板を含む電気品が集合した電気品ユニットが、室内機の左右方向に幅広である熱交換器の左右どちら一方の側方に、すなわち左右方向に並んで配置されているものが多かった。
ところが近年では、電気品ユニットを室内機の前面側となる熱交換器の下部前方に配置する室内機も見受けられる。すなわち電気品ユニットを前方として、電気品ユニットと熱交換器とが前後方向に並んで配置されているのである。電気品ユニットを熱交換器の前方に配置することで、室内機の左右方向の幅を広げて熱交換器の伝熱面積を増やし熱交換量を増加させるのである。これにより、空気調和機の能力向上を図ることができるのである。また、熱交換量の増加が必要ない場合では、熱交換器の左右幅は変えずに室内機全体の左右方向寸法を小型化することができることとなる。(例えば特許文献1参照。)
特開2002−71164号公報
特許文献1に示すように熱交換器の前方に電気品ユニットを配置した室内機では、例えば室内機のエアフィルターの手入れ作業等のために、室内機の最前面に設けられている開閉可能な正面意匠パネルをユーザが開くと、電気品ユニットが正面に露出されることとなる。このためユーザが上記のような作業中に、不用意に電気品ユニットに触れてしまって、例えば配線を引っ掛けて抜いてしまうというような不具合が発生する恐れがある。
また、正面意匠パネルが開いて電気品ユニットが正面に露出されると、制御基板を収納する金属製ケースや複数の配線類などがユーザの目に触れることとなる。壁面上部に設置される室内機の外観は、その部屋のインテリアデザインの一部を担うこととなるため、高い意匠性を有しているものであるが、正面意匠パネルが開かれた状態では、露出した電気品ユニットによって、その意匠性が損なわれることとなってしまう。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、熱交換器の前方に電気品ユニットを配置しながら、正面意匠パネルが開いた状態において、電気品ユニットが露出されることがない空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
また、上記のように正面意匠パネルが開いた状態において電気品ユニットが露出されることのない空気調和機の室内機でありながら、この室内機の点検や修理作業を行うサービス作業者が、電気品ユニットに関わる点検・修理作業を行う際には、作業を容易に行うことができる空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
この発明に係る空気調和機の室内機は、上面の吸込み口から下部の吹出し口に至る空気流を生成する送風ファンと、送風ファンの上流側で送風ファンの前面側に位置する熱交換器と、熱交換器の前方に横長に配置される電気品ユニットと、当該室内機の最前面に開閉可能に位置する正面意匠パネルと、当該室内機の筺体を構成する部材に着脱可能に取り付けられ、電気品ユニットの下方を覆う下側カバー板、電気品ユニットの前方を覆う正面側カバー板から成る電気品カバーと、を備え、正面意匠パネルが開かれると、正面側カバー板が露出するものである。
この発明によれば、正面意匠パネルが開いた状態であっても、熱交換器の前方に配置された電気品ユニットが露出されることがなく、また、そのように電気品ユニットが露出されない構造でありながら、点検や修理作業を行うサービス作業者が、電気品ユニットに関わる点検・修理作業を行う際には、作業を容易に行うことができる空気調和機の室内機を得ることができる。
この発明の実施の形態1における室内機の下方からの外観斜視図である。 図1の室内機の上方からの外観斜視図である。 図1の室内機の分解斜視図である。 図1の室内機の縦断面図である。 図1の室内機における電気品ユニットの単体斜視図である。 図6の電気品ユニットの室内機への取り付けを説明する斜視図である。 図1の室内機における筺体構造を成すパネル部品の取り付けを説明する斜視図である。 図1の室内機における電気品カバーの取り付けを説明する斜視図である。 図8の電気品カバーの正面側からの斜視図である。 図8の電気品カバーの背面側からの斜視図である。 図8の電気品カバーの下側カバー板の部分斜視図である。 図8の電気品カバーの正面側カバー板の部分斜視図である。 図12の正面側カバー板の断面図である。 正面側カバー板の下側カバー板への接続を示す断面図である。 下側カバー板のフックと正面側カバー板の係止壁との接続状態を示す縦断面図である。 下側カバー板のフックと正面側カバー板の係止壁との動作を示す縦断面図である。 電気品カバーの下側カバー板の取り付けに関する要部縦断面図である。 電気品カバーの下側カバー板の取り付けに関する要部縦断面図である。 電気品カバーの正面側カバー板の取り付けに関する要部縦断面図である。 図1の室内機における正面意匠パネルの取り付けを説明する斜視図である。 図1の室内機における正面意匠パネルが開いた状態の斜視図である 図1の室内機における電気品カバーの正面側カバー板が開いた状態の斜視図である。 図1の室内機における電気品カバーが取り外された状態の斜視図である。
実施の形態1.
図1および図2は、この発明の実施の形態1に係る空気調和機の室内機100の外観斜視図であり、図1は斜め下方から、図2は斜め上方からの見た状態を示している。また図3は、その室内機100の分解斜視図であり、図4は、室内機100の縦断面図である。この室内機100は、屋外に設置される室外機(図示なし)と冷媒配管で接続されており冷凍サイクル回路が構成されている。
室内機100は、空調する部屋の壁面上部に設置される壁掛けタイプであり、図1から図4に示すように、内部に、送風ファン1と、その送風ファン1の上流側に送風ファン1を囲うように、下向きにV字形状の熱交換器2とが配置されている。熱交換器2は、送風ファン1の前面側で上部に位置する前側上部熱交換器2aと、下部に位置する前側下部熱交換器2bと、前側上部熱交換器2aの後方に位置する背面側熱交換器2cとから構成されている。前側上部熱交換器2aと前側下部熱交換器2bとは、両者の突き合わせ部分が前面側へと凸となるようにそれぞれ逆方向に傾いて配置されている。これらは一体的であっても、また一体的で前面側へ凸となるような湾曲状となっていてもよい。送風ファン1は細長い円筒状のクロスフローファンで、その長手方向が室内機100の左右方向となるように水平に配置されている。
熱交換器2は基台となる背面ケース11に固定され、送風ファン1は背面ケース11に回転支持される。いずれも背面ケース11の前方に位置する。熱交換器2の左右どちらか一方の側(室内機100では図3において左側)には、樹脂製の熱交換器支持板2dが装着されており、その熱交換器支持板2dが背面ケース11の前面に爪とねじを使って固定される。また、熱交換器支持板2dの一部分は、背面ケース11と組み合わされることで送風ファン1の回転軸を支持する軸受部を構成する。背面ケース11の左右どちらか一方の側(ここでは右側)には、前方に向かって突出するファンモータ収納ケース12が設置されている。このファンモータ収納ケース12の内部に、送風ファン1を回転駆動するファンモータ(図示せず)が収納されている。ここでは、ファンモータ収納ケース12は、背面ケース11の一部分とみなすものとする、すなわち、背面ケース11の前面という表現には、ファンモータ収納ケース12の前面も含まれる。
図4に示すように、室内機100の上面には室内空気を室内機100の内部に吸い込む吸込み口3が形成される。そして、室内機100の下部には、吹出し口4が設けられ、吸込み口3から吸い込まれた室内空気が熱交換器2によって冷やされたり暖められたりして、調和空気となって吹出し口4から室内へと吹き出される。これらの空気の流れ、すなわち吸込み口3から吹出し口4に至る空気流は、送風ファン1の回転により生成される。熱交換器2の下流で、送風ファン1から吹出し口4に至るまでは、吹出し風路5が形成されており、この吹出し風路5の背面壁11aは、送風ファン1に対して凹となるような曲面状となっている。この背面壁11aは、背面ケース11の前面に形成されている。
前側下部熱交換器2bの下方には、ドレンパン組立体6が配置される。図3において、ドレンパン組立体6も背面ケース11に固定される。なお、ドレンパン組立体6の左側は、背面ケース11に直接固定せずに、熱交換器支持板2dにねじ固定して、熱交換支持板2dを介して背面ケース11に支持されるようにしてもよい。ドレンパン組立体6の上面は、冷房運転時に前面上部熱交換器2aおよび前面下部熱交換器2bの表面に結露し滴下する結露水を受けるドレンパン6aとなっている。そして、その反対側となる下面は、吹出し風路6の前側壁6bとなる。
吹出し口4には、吹出し口4から吹き出される調和空気の気流を上下方向に調整する上下風向板7が設置され、その上下風向板7の上流側の吹出し風路6内には、吹き出し気流を左右方向に調整する左右風向板8が設けられる。上下風向板7は左右方向に細長い板状で、図4に示すように、前後方向に分かれており、それぞれが別々の駆動モータにより独立して上下方向に回動される。上下風向板7は、ドレンパン組立体6に回動支持されており、これらを回動させる上下風向板7用の駆動モータもドレンパン組立体6に保持されている。上下風向板7は駆動モータにより上下方向に角度を変更することで、吹き出し気流を上下方向に変化させる。また、室内機100の運転停止時には、図1や図4に示すように吹出し口4を塞ぐような姿勢で静止する。
左右風向板8は、吹出し口4の左右方向に並列する複数の板状羽根とそれらを連結する連結アームから構成され、ドレンパン組立体6の前側壁6bに取り付けられている。左右風向板8は、駆動モータによりリンク機構を介して連結アームを左右方向に移動させることで、板状羽根の角度を左右方向に変更し、吹き出し気流の左右方向を変化させる。左右風向板8用の駆動モータもドレンパン組立体6に保持されている。
前側上部熱交換器2aと背面側熱交換器2cの上方から前側上部熱交換器2aの前方にかけて、フィルターユニット9が配置される。フィルターユニット9は、熱交換器2より上流側で、吸込み口3から吸い込まれた室内空気中の塵埃を捕捉するエアフィルターと、そのエアフィルターに捕捉された塵埃をブラシで回収して前側上部熱交換器2aの前方に位置するダストボックスに溜めるフィルター清掃装置とから構成される。フィルターユニット9の上端には、エアフィルター9より上流側に位置して格子状に開口する上面パネル10が設置されている。この上面パネル10の格子状に形成された複数の開口部が、吸込み口3に相当する。フィルターユニット9と上面パネル10とは、予め組み合わされている。
そして、前側下部熱交換器2bの前方に、電気品ユニット30が配置されている。ここでは、電気品ユニット30の容積をより大きく確保できるように、傾斜している前側下部熱交換器2bに略平行となるように傾斜させて電気品ユニット30を配置している。図5はその電気品ユニット30の斜視図である。この図においては、取り回しされている複数の配線類は、図示を省略してある。
電気品ユニット30は図5に示すように横長で、左右方向に細長く板状に成形された樹脂製の取付ベース31の前面側に、複数の電気品が設置されている。この電気品ユニット30が室内機100に組み込まれるとき、取付ベース31が電気品よりも後方に位置する、すなわち前側下部熱交換器2bに近い位置となる。電気品ユニット30は、前側下部熱交換器2bの前方に、熱交換器2の長手方向に横長な状態で配置される。
取付ベース31の中央部分には、この室内機100の運転制御を担当する制御基板32aを収納した外表面が金属製の制御基板ケース32が取り付けられる。制御基板ケース32は、電気品ユニット30において主要となる電気部品であり、マイクロコンピュータを含めた電子部品が実装されている制御基板32aを着脱可能に爪で固定する箱状の基板ボックス32bと、その基板ボックス32bの前面側開口を覆う蓋32cから構成されている。また図示しないが、基板ボックス32bの左右の側面や下面には、配線が通る切り欠き溝もしくは穴が複数形成されている。
制御基板ケース32は、制御基板ケース32から突出する爪が取付ベース31に形成される断面L字状のフックに係止され、さらにねじ締結されることで、取付ベース31に固定される。蓋32cは基板ボックス32bに対して着脱可能で、取付ベース31に制御基板ケース32が取り付いている状態において、蓋32cだけを基板ボックス32bから取り外したり、取り付けたりすることが可能である。
図5において、取付ベース31上の制御基板ケース32の左側には、静電霧化装置33が固定されている。取付ベース31のこの部分には、前後を連通する略矩形状の連通孔が形成されていて、静電霧化装置33はこの連通孔を通過して取付ベース31の背面側にも突出するように爪固定されている。
静電霧化装置33は、ペルチエユニットと霧化電極と高電圧発生回路とを有し、ペルチエユニットの冷却面で室内空気中の水分を結露させ、その結露水を霧化電極の先端に搬送し、その状態の霧化電極に高電圧発生回路で発生させた高電圧を印加することにより、霧化電極先端の水を静電霧化して、多量のナノメータサイズの帯電した微粒子水(ミスト)を生成する装置である。生成した帯電微粒子水は、吸込み口3から吸い込んだ室内空気とともに熱交換器2(主に前側下部熱交換器2b)を通過し、吹出し口4から調和空気といっしょに室内へと放出され、部屋の居住者の肌や髪を潤すように作用する。静電霧化装置33と制御基板ケース32内の制御基板32aとは、ペルチエユニットに電力を供給する電源線(配線)、高電圧発生回路に数ボルトの電圧を供給する電源線(配線)とで接続されている。
そして、取付ベース31上の制御基板ケース32の右隣りには、前方斜め下を向いてリモコン送受信部34と表示装置35、それらの上方にて正面を向いて、応急運転スイッチ36が設置されている。さらに表示装置35の右側には赤外線センサーユニット37が設置され、その赤外線センサーユニット37の上方には、部屋のコンセントに差し込まれる電源ケーブル38aを中継する端子台38が設置されている。
リモコン送受信部34は、赤外線を使って、この室内機100と双方向通信が可能なリモコン(図示せず)からの指示信号を受信する受信部と、リモコンへ情報信号を発信する送信部とを有している。その受信部と送信部のそれぞれが制御基板32aと信号線(配線)で接続されている。
表示装置35は、運転状況や設定状態を使用者に光を使った表示により知らせる装置であり、互いに異なる形状に開口した複数の光透過窓が、複数列をなして並んでいる複数のLEDの各々の前方に配置されていて、光透過窓を通過したLEDの光がその窓の開口形状となって表示される。表示装置35のそれぞれのLEDと制御基板32aとが、点灯制御のための信号線(配線)で接続されている。
応急運転スイッチ36は、据付業者が室内機100を壁面に設置後に最初に運転を開始するときに押すスタートボタンである。また、リモコンが故障して使用できない状況で、使用者がこの応急運転スイッチ36を使用することで運転開始や運転停止を行うこともできる。応急運転スイッチ36と制御基板32aとも信号線(配線)で接続されている。
赤外線センサーユニット37は、下方に突出する赤外線センサー37aとその赤外線センサーの上方に位置して赤外線センサー37aを左右方向に回動させる駆動モータから成る。その駆動モータの駆動力で赤外線センサー37aを左右方向に回動させて部屋の熱画像を取得し、床面や壁面の温度分布や部屋にいる人の位置を把握するものである。赤外線センサー37aと駆動モータとのそれぞれが、制御基板32aと信号線(配線)で接続されている。
端子台38には、外部のコンセントに接続された電源ケーブル38aと図示しない室外機との通信線や電源線が接続され、端子台38はこれらの外部配線を制御基板32aへと中継接続している。端子台38と制御基板32aとの間には、これらの中継配線が複数接続されている。
図6は、電気品ユニット30の室内機100への取り付けを説明する斜視図であるが、図示されるように電気ユニット30は、熱交換器2の前方に配置されるように取り付けられる。電気品ユニット30が取り付けられる時点で、すでに上下風向板7および左右風向板8を装着したドレンパン組立体6が背面ケース11に取り付けられている。電気品ユニット30は、右側では取付ベース31と背面ケース11の前面とが、左側では取付ベース31と熱交換器支持板2dの前面とが、それぞれねじ締結されることで固定される。このとき、図4に示すように、前側下部熱交換器2bの前方で、前下部熱交換器2bとおおよそ平行な状態となる。
電気品ユニット30が取り付けられた後で、フィルターユニット9が取り付けられる。フィルターユニット9は、その右側で電気品ユニット30の取付ベース31の前面に、左側で熱交換器支持板2dの上面にそれぞれねじ固定される。右側のねじ固定を、背面ケース11に対して行うようにしてもよい。その場合には、電気品ユニット30とフィルターユニット9の装着は、どちらが先に行われてもよい。
図7は室内機100の組立途中の分解斜視図であり、電気品ユニット30とフィルターユニット9が取り付けられた後で、背面ケース11や上面パネル10といっしょに室内機100の筐体を構成する複数の樹脂製板状部材が取り付けられる。図7に示されるように、室内機100の右側面の意匠を担う右側面パネル13、同じく左側面の意匠を担当する左側面パネル14、および背面ケース11の下面ととともに吹出し口4より奥側(壁面寄り)の下面意匠を担う連結板15が、それぞれが背面ケース11に爪とねじを使って固定される。
連結板15は左右方向に細長い長方形状で、長辺側の前側端面が矩形状の吹出し口4の奥縁を構成している。連結板15は右側面パネル13および左側面パネル14に先んじて、背面ケース11の前面下部の中央で爪固定によって仮固定がなされる。その後に右側面パネル13と左側面パネル14が背面ケース11に対して爪とねじによって固定される。その際、連結板15の左右両端にそれぞれ形成されている突起が、右側面パネル13および左側面パネル14と背面ケース11とで挟持されることとなり連結板15も固定される。
室内機100の筺体を成し、室内機100の側面(左右方向の端面)を閉ざす右側面パネル13と左側面パネル14は、ともに樹脂成形された板状部材で、背面側を除く上下と前面の3方の端面から略直角に折り曲がって内側(室内機100の左右方向の中央寄り)へと突出するフランジ部を有している。ともに3方に形成されるフランジ部のうち、上面から突出するフランジを上フランジ41、下面のフランジを下フランジ42、前面のフランジを前フランジ43と呼ぶものとする。右側面パネル13、左側面パネル14ともに何らかの衝撃で爪固定が解除されて外れてしまわないように、それぞれ少なくとも1か所のねじ締結が必要であり、この室内機100では、それぞれの下フランジ42の奥側が背面ケース11の前面下部にねじ締結されている。このねじ締結の場所は、連結板15の左右端部の挟持位置の近傍である。
右側面パネル13と左側面パネル14はともに、下フランジ42の前側部分が傾斜面421となっており、外向面が真下(室内機100が壁面に設置された時の床面方向)ではなく真下よりもやや前方を向いている。この下フランジ42における前方へ傾斜した前側傾斜面421にそれぞれ、角穴44が特定の距離を空けて2ヶ所形成されている。また、それぞれの前フランジ43には、中央高さ付近に正面角穴45が、下部にはねじ穴46が、いずれも1つずつ形成されている。ねじ穴46は背面へとボス状になっている。
図8も室内機100の組立途中の分解斜視図であり、右側面パネル13と左側面パネル14、および連結板15が取り付けられた状態の室内機100に、この室内機100の特徴的な構成である、電気品ユニット30をその下方と前方にて覆う電気品カバー20が取り付けられる。図8に示されるように、電気品カバー20は、電気品ユニット30の下方を覆う下側カバー板21と、前方を覆う正面側カバー板22とから構成されている。下側カバー板21、正面側カバー板22ともに、樹脂成形された板部材であり、左右方向に長い(横長な)おおよそ矩形状を呈している。この電気品カバー20は、下側カバー板21と正面側カバー板22とが一体ではなく別部品であって、突き合わされる互いの長辺側部がヒンジ構造を介して接続されており、ヒンジ接続部を支点として一方に対して他方が回動可能となっている。
図9は電気品カバー20を正面側から見た斜視図、図10は背面側から見た斜視図である。また、図11は下側カバー板21の部分斜視図で左側部分を裏面側から見ている。図12は正面側カバー板22の部分斜視図で、(a)は左側部分を正面側から、(b)は裏面側から見ている。そして、図13は正面側カバー板22の縦断面図で、図12(b)におけるZ−Z断面を図示している。
まずは、下側カバー板21について説明する。図9から図11に示すように、下側カバー21板は、外向面である意匠面211の裏面で電気品ユニット30に面する反意匠面212の左右両側、ここでは左右両端からそれぞれ、短辺方向に特定の距離を空けて短辺側部爪21aが2つ、板厚方向に伸びて設けられている。短辺側部爪21aは、先端の引っ掛かり部が左右方向に外側へ凸となって形成されており、左右で反対方向を向いている。
また、略矩形状の下側カバー板21における一対の長辺側部のうち、室内機100に取り付けられた時に奥側に位置することとなる一方の長辺側部には、反意匠面212から左右方向に距離を空けて複数の長辺側部爪21bがより奥側へと突設されている。長辺側部爪21bは先端の引っ掛かり部が下を向いている。すなわち、意匠面211の方向に引っ掛かり部が凸となっている。そして室内機100にて正面側に位置することとなる他方の長辺側部においては、左右方向に距離を空けて複数の断面L字状のフック21cが、先端が正面側を向くように反意匠面212から突設されている。
なお、下側カバー板21の右側には、電気品ユニット30における赤外線センサーユニット37の赤外線センサー37aが通り抜けるセンサー穴21dが形成されている。電気品ユニット30において、赤外線センサーユニット37の赤外線センサー37aだけは例外で、電気品カバー20が取り付けられた状態にて、このセンサー穴21dを通り抜け、下側カバー板21の意匠面211から突出することとなる。
続いて、正面側カバー板22について説明する。図9から図12(ただし図11を除く)に示されるように、正面側カバー板22にも外向面である意匠面221とその裏面で反意匠面222が形成されていて、その上部において、反意匠面222の左右両側、ここでは左右両端からそれぞれ1つの上部爪22aが電気品ユニット30の方向へと伸びて設けられている。上部爪22aは先端の引っ掛かり部がそれぞれ左右方向に外側へ凸状となっていて、左右で反対方向を向いている。
また、正面側カバー板22の下部(下端に近い位置)には、左右方向に間隔を空けて複数の四角穴22bが並んで形成されている。複数の四角穴22bの左右方向の間隔は、下側カバー板21の複数のフック21cの左右方向の間隔とおおよそ同じ、フック21cと四角穴22bの数は同数である。そして、その四角穴22bを含む断面図である図13が示すように、それぞれの四角穴22bの上方には、反意匠面222から突出する係止壁22cが設けられている。さらに、正面側カバー板22には、左右両側のそれぞれの下部、および左右方向中央の上部の計3ヶ所にねじ通し穴22dが形成されている。また、右側下部には矩形状の窓22eが開口している。
そして、下側カバー板21の複数のフック21cを、正面側カバー板22の四角穴22bに挿入して、下側カバー板21と正面側カバー板22とを接続する。図14は、正面側カバー板22の下側カバー板21への取り付け(接続)を示す断面図である。両者の接続にあたっては、図14に示すように、正面側カバー板22と下側カバー板21とを下側カバー板21を下にして上下に並べ、お互いの意匠面211、221が同じ方向を向きつつ、互いにほぼ平行となるような状態から、フック21c先端を、対応する位置にある四角穴22bに下から挿入し、その後に互いの反意匠面212、222が近づく方向にフック21cを中心として下側カバー板21を回転させる。こうして、挿入したフック21cの先部分が、正面側カバー板22の反意匠面222から突設している係止壁22cに引っ掛かることで、下側カバー板21と正面側カバー板22の接続が完了し、電気品カバー20ができあがる。
図15は、フック21cと係止壁22cとの接続状態を示す縦断面図であり、ここに図示される状態が室内機100に取り付けられたときの電気品カバー20としての定常状態である。すなわち、正面側カバー板22は意匠面221が正面を向くようにほぼ鉛直方向に平行となって位置する。そのとき、係止壁22cの上面にフック21cの先部分が引っ掛かった状態となるが、正面側カバー板22に対する下側カバー板21の角度は直角とはならず、互いの反意匠面212、222同士がなす角度が鈍角となる。ここではその角度が110度である。この下側カバー板22の傾斜は、右側面パネル13および左側面パネル14における下フランジ13b、14bの前側傾斜面131b、141bと平行となる。
このフック21cと係止壁22cとの接続がヒンジ構造を成しており、下側カバー板21を固定すれば、正面側カバー板22がフック21cとの接続部を支点として、すなわち正面側カバー板22の下部を支点として前方へと回動可能である。図16は、フック21cと係止壁22cのヒンジ動作を示す断面図であり、固定されている下側カバー板21に対して前方へと回動した正面側カバー板22は、この図16に示すように、例えば下側カバー板21の反意匠面212の前端部分(フック21cが形成されている長辺側部の方)に意匠面221の下端部分が接触することでそれ以上の回動が規制される。両者が互いに平行となるよりも前に正面側カバー板22の回動が規制されるので、回動に伴って接続が外れてしまうことはない。接続を解除するためには、どちらも固定されていない状態のときに、互いを平行にしつつ、下側カバー板21を正面側カバー板22から離すように引っ張って四角穴22bからフック21cを抜くしかない。
以上のように下側カバー板21と正面側カバー板22とが組み合わされた電気品カバー20を図8に示すようにして前面側から室内機100へと取り付ける。図17は電気品カバー20の取り付けに関する要部縦断面図であり、下側カバー板21の長辺側部爪21bの引っ掛け状態を示している。図17で示すように、ドレンパン組立体6の前面下部は、電気品ユニット30よりも下方に突出していて正面側に臨んでいる。そして、その下方に突出した部分の前端に掛かり突起6cが上方向に突出するように形成されている。この掛かり突起6dは、左右方向に下側カバー板21の複数の長辺側部爪21bと同じ間隔を空けて複数設けてもよいし、左右方向に長く連続していてもよい。
なお、ドレンパン組立体6の前面側には、断熱材6cがドレンパン6aに接するようにして設置されており、冷房運転時にドレンパン6aに熱交換器2から滴下する冷たいドレン水によって冷やされたドレンパン6aによって、ドレンパン組立体6の前面側に室内空気中の水分が結露するのを回避している。掛かり突起6cは断熱材6cから露出されている。ここではこの断熱材6cとして、ポリスチレン(PS)を発泡射出成形した発泡スチロールを使用している。
図17に示すように、まず下側カバー板21の長辺側部爪21bを電気品ユニット30の下方を通過させて、すべてを掛かり突起6dにかぶせるようにして引っ掛ける。この状態で電気品カバー20の自重が掛かり突起6dに支持されるので、作業者がたとえ電気品カバー20から手を放したとしても、電気品カバー20は、室内機100から離れることはない。続いて、下側カバー板21の短辺側部爪21aの各々が、右側面パネル13および左側面パネル14の下フランジ前側傾斜面421に形成されている角穴44の位置となるように下側カバー板21の左右方向の位置決めをし、その状態から各々の短辺側部爪21aを対応する角穴44に挿入する。
作業者が下側カバー板21の左右両側をそれぞれ意匠面211側から下フランジ前側傾斜面421に向かって押し付けることにより、片側2個の短辺側部爪21aのそれぞれが対応する角穴44の穴縁に押されて内側へと弾性変形して角穴44に進入できる。図18は、短辺側部爪21aと角穴44との爪固定構造を示す要部断面図である。図18に示すように、内側(左右方向の中央側)に弾性変形して挿入された短辺側部爪21aは、外側に凸状の先端引っ掛かり部が角穴44を通過すると弾性変形が解除され、先端引っ掛かり部が角穴44の裏側で穴縁に引っ掛かって爪固定構造が完成する。
これにより、下側カバー板21の左右両側がそれぞれ、右側面パネル13および左側面パネル14の下フランジ前側傾斜面421に重なって下側カバー板21全体が下フランジ前側傾斜面421と同じく角度で前方に傾斜する。そして、左右両側における短辺側部爪21aと角穴44との爪固定構造、および奥側における複数の長辺側部爪21bの掛かり突起6cへの引っ掛かり構造とにより、下側カバー板21が室内機100に固定される。
下側カバー板21を取り付け固定した後で、正面側カバー板22を室内機100に固定する。下側カバー板21がすでに固定されており、正面側カバー板22はフック21cを介して下側カバー板21に接続しているので、正面側カバー板22の右側面パネル13および左側面パネル14の前フランジ43に対する位置決めはすでに為されていることになる。そのため、作業者が正面側カバー板22の左右両側それぞれを意匠面221側から前フランジ43に押し付ければ、正面カバー板22の左右それぞれの上部爪21aが前フランジ43上部の正面角穴45へと挿入される。
図19は、上部爪22aと正面角穴45との爪固定構造を示す要部断面図である。上部爪22aは、下側カバー板21の短辺側爪21aと同様に内側へと弾性変形しながら正面角穴45に進入し、外側に凸状の先端引っ掛かり部が正面角穴45を通過すると弾性変形が解除され、先端引っ掛かり部が正面角穴45の裏側で穴縁に引っ掛かって爪固定構造が完成する。
左右両側での上部爪22aと正面角穴45との爪固定構造によって、正面側カバー板22は取り付け固定されるが、正面側カバー板22にはさらに後述する理由から、ねじ固定も加わる。図8に示すように、左右両側の下部と中央上部の3ヶ所をねじ47で固定する。左右両側の下部2ヶ所のねじ通し穴22dを通ったねじ47は、右側面パネル13および左側面パネル14のそれぞれの前フランジ43下部に形成されたねじ穴46に螺入され、正面側カバー板22を前フランジ43にねじ締結させる。また、中央上部のねじ通し穴22dを通ったねじ47は、フィルターユニット9の前面に設けられたねじ穴(図示せず)に螺入され、正面側カバー板22をフィルターユニット9にねじ締結させる。この中央上部におけるねじ締結は、ねじ穴を電気品ユニット30の取付ベース30に形成して、正面側カバー板22と取付ベース31をねじ締結させるように構成してもよい。
以上で電気品カバー20の取り付けが終了する。平面視で矩形状の吹出し口4は、電気品カバー20の下側カバー板21の奥側端面がその前縁を、連結板15の前側端面がその奥縁を、右側面パネル13および左側面パネル14のそれぞれの下フランジ42の端部がその左右の側縁を、それぞれ担当して形成されることとなる。
その後、正面意匠パネル16を室内機100の最前面に取り付けて室内機100の組立が完了する。図20は正面意匠パネル16の取り付けを示す斜視図である。 正面意匠パネル16の背面(反意匠面)の左右両側上部にはそれぞれ回動軸16aが一体的に形成されており、これら回動軸16aが、右側面パネル13および左側面パネル14のそれぞれの前フランジ43の上部に形成される軸受431に嵌め込まれることで取り付けられる。
回動軸16aは軸受431に回転可能に支持され、正面意匠パネル16は、上部の回動軸16aを支点に上下方向に回動することで、室内機100の前面を開閉可能とする。正面意匠パネル16が閉じている場合には、正面意匠パネル16の左右両側の背面下部に形成された静止爪16bが、前フランジ43の下部に形成されたキャッチ部432に挟持され、安定した静止状態が維持される。開閉可能な正面意匠パネル16は、室内機100の最前面に位置する。
正面意匠パネル16が上方へと特定の角度まで回動して開かれると、軸受の構造上、回動軸16aがその位置で保持されて、その特定の角度で開いた状態が維持される。その状態でユーザが、フィルターユニット9の清掃作業を行うことができる。この室内機100では、その正面意匠パネル16の開放状態が維持される特定の角度(以降は開放維持角度とする)は、閉じた状態から上方へ70度となっている。その角度よりもさらに開くと、回動軸16aが軸受431に対して脱着可能となり、正面意匠パネル16の取り外し、取り付けが可能となる。
このようにして組み立てられた室内機100を、室内の壁面に設置されている状態を模擬して、室内機100を前方斜め下から見た斜視図が図1である。正面意匠パネル16は閉じ、運転停止中であって上下風向板7も吹出し口4を閉じていて、図8の縦断面図に対応している。図1、図8に示すように、上下風向板7によって閉じられた吹出し口4の前端と閉じた状態の正面意匠パネル16の下端との間には、電気品ユニット30の下方を覆う電気品カバー20の下側カバー板21が位置して、その意匠面211が室内に臨んでおり、センサー穴21dを通過して赤外線センサー37aが意匠面211から突出するものの、電気品ユニット30は露出されていない。下側カバー板21は、正面意匠パネル16の開閉状態に関わりなく、その意匠面211が室内に露出されている。
この下側カバー板21を、右側面パネル13および左側面パネル14、または正面意匠パネル16と同じ色とすることにより、室内機100が統一感の取れたデザインとなるし、異なる色として室内機100のデザインにおいてアクセントカラーとして利用することもできる。下側カバー板21は前述のとおり前方斜め下を向いているが、電気品ユニット30のリモコン送受信部34と表示装置35は、その前面が下側カバー板21とほぼ平行となっている。すなわち、リモコン送受信部34と表示装置35の前面は、下側カバー板21の反意匠面212にほぼ平行状態で向き合っている。このため、室内機100の運転中には、表示装置35が発する表示内容が下側カバー板21を透過し、室内に居るユーザがその表示内容を認識することができる。また、同様に下側カバー板21を透過して、赤外線信号を用いるリモコンと室内機100との双方向通信が可能となっている。
そして、ユーザが例えばフィルターユニット9の手入れのために、正面意匠パネル16を開くとする。ここで、フィルターユニット9の手入れとは、フィルター清掃装置のダストボックスを取り外して内部に溜まった塵埃を捨て再び装着することや、エアフィルターを取り外して水洗いし乾燥させた後で再び装着することなどである。図21は、正面意匠パネル16が開放維持角度で開いた状態での室内機100の斜視図で、図1と同様に前方斜め下から見ている。
図21に示すように、正面意匠パネル16を開放しても、電気品ユニット30の前方を正面側カバー板22が覆っているので、熱交換器2(ここでは前側下部熱交換器2b)の前方に電気品ユニット30を配置していながら電気品ユニット30が正面へと露出されることはない。窓22eから応急運転スイッチ36が覗いているだけである。応急運転スイッチ36はリモコンの不具合時にユーザが利用する場合もあるため、正面側カバー板22で隠すことなく、窓22eから正面へと覗かせ、ユーザにその存在を知らしめるとともに、操作可能な状態としているのである。
正面側カバー板22が、制御基板ケース32に出入りしている各種配線を含めて、電気品ユニット30をその背面側に隠しているので、ユーザがフィルターユニット9の手入れの最中に、電気品ユニット30に触れてしまうことがない。そのため、誤って配線を引っ掛けて抜いてしまったり、切断してしまったりすることがなく、安全に手入れ作業を実施することができる。
また、右側面パネル13と左側面パネル14、および下側カバー板21と同様に樹脂成形品の正面側カバー板22が正面へと露出されることとなるので、表面が金属製の制御基板ケース32や各種配線などがむき出しとなることに比べると大幅に意匠性が高く、部屋のインテリアデザインの一部を担っている室内機100にあって、手入れ作業のためとはいえ、正面意匠パネル16の開放状態であっても、ユーザに電気部品や配線を意識させることなく、正面意匠パネル16が閉じた状態での高い意匠性を損なうことがない。
正面側カバー22を、右側面パネル13および左側面パネル14、または下側カバー板21と同色とすることで、正面意匠パネル16の開放状態であっても、統一感の取れたデザインを確保できる。また、あえてそれらと異なる色として、アクセントカラーに利用することもできる。
下側カバー板21は、左右方向に細長いおおよそ矩形状の樹脂成形された板部品であるが、左右両側における短辺側部爪21aの固定構造によるだけではなく、奥側の長辺側部では、複数の長辺側部爪21bが、左右方向に適度な間隔でドレンパン組立体6の前面の掛かり突起6dに引っ掛かっており、また、正面側の長辺側部は、右側面パネル13および左側面パネル14にねじ固定されている正面側カバー板22に、左右方向に適度な間隔で複数のフック21cにより吊り下げられている状態となっているので、経年変化によって、左右方向に湾曲して下方へと膨らんでしまうようなことはなく、意匠性を長期間維持できる。なお、この室内機100では、それぞれ6個の長辺側部爪21bとフック21cを使用しているが、それらの数や間隔は設計事項であり、下側カバー板21の大きさに応じて適宜選択されればよい。
また、正面側カバー板22も、左右方向に細長いおおよそ矩形状の樹脂成形された板部品であるが、その上部では、左右両側における上部爪22aの固定構造だけでなく、中央にてフィルターユニット9とねじ締結されており、また下部では、左右両側それぞれで前フランジ43とねじ締結されるとともに、下側カバー板21の複数のフック21cが左右方向に適度な間隔で、反意匠面222の係止壁22cに引っ掛かって下側カバー板21の自重を受けているので、経年変化によって、左右方向に湾曲して前方へと膨らんでしまうようなことはない。
正面側カバー板22はヒンジ接続構造をなす下部を支点として前方下向きへと回動可能であるが、爪固定構造だけでなく、3ヶ所でねじ47によって固定されているので、ユーザがフィルターユニット9の手入れの最中に誤って正面側カバー板22に接触したり何かをぶつけてしまったりしても、上部爪22aが正面角穴45から外れて正面側カバー板22が回動してしまう、すなわち開いてしまうような事態にはならず、意図せずに電気品ユニット30が露出されてしまうということも起こらない。
また、下側カバー板21は、ねじ固定されている正面側カバー板22に、フック21cを介して前側の長辺側部を固定されているので、奥側での長辺側部爪21bの固定とあいまって、その状態の下側カバー板21を弾性変形させることができず、短辺側部爪21aの角穴44への引っ掛かりを解除することはできない。そのため、正面側カバー板22が固定されている状態では、下側カバー板21は外れることがない。ユーザがフィルターユニット9の手入れの際に、フィルターユニット9と関係のない正面側カバー板22のねじ47を取り外すことはないので、ユーザが意図しないのに電気品カバー20が外れてしまうという事態が起こることはない。
そして、この電気品カバー20は、室内壁面への室内機100の設置後の電気品ユニット30に関わる配線作業や点検・修理作業のメンテナンス時において大きな効力を発揮する。室内機100の点検や故障した場合の修理においては、サービス作業者が電気品ユニット30の各種電気部品の調査や修理、交換といった作業を実施する。サービス作業者は、電気品ユニット30のメンテナンスや修理を行うにあたっては、まず正面意匠パネル16を開く、もしくは取り外す。そうすれば正面側カバー板22が露出されるので、正面側カバー板22を固定している3ヶ所のねじ47を外す。
ねじ47による締結が解除された状態では、正面側カバー板22の上部は左右両側における上部爪22aによる固定だけであるので、サービス業者が上部を持って手前に引けば、挿入時とは逆に、上部爪22aの先端引っ掛かり部が正面角穴45の穴縁に押されて内側へと弾性変形しながら正面角穴45から抜け出る。これによって上部爪22aの爪固定構造が解除される。
上部爪22aの固定が解除されると、正面側カバー板22は、短辺側部爪21aと長辺側部爪21bで固定されている下側カバー板21に対して、ヒンジ接続構造であるフック21cを介して回動可能となるので、手前側に倒すことができる。こうして正面側カバー板22を手前に回動させて開いた状態として、電気品ユニット30の前面側を開放することができる。図22は、正面側カバー板22を回動させて開いた状態を示す斜視図である。この図では作業にあたって正面意匠パネル16を取り外しており、図22、および後述する図23では、正面意匠パネル16は図示されていない。
正面側カバー板22は、図16に示すような、下側カバー板21と互いの反意匠面212、222のなす鈍角が165度程度となるまで傾く。こうして正面側カバー板22が回動して傾斜することで、図22に示すように、電気品ユニット30前面が開放されるので、サービス作業者は斜め上方から電気品ユニット30の状況を確認でき、目視調査が可能となる。ただしこの状態では、下側カバー板21に前面が平行となるように配置されているリモコン送受信装置34と表示装置35の前面の目視調査をすることはできない。
さらにこの状態からサービス作業者が、正面側カバー板22を手前に引き寄せるような力を加えれば、フック21cを介して下側カバー板21に、下側カバー板21を下フランジ前側傾斜面421から引き離そうとする力が作用することとなって、左右両側の短辺側部爪21aのそれぞれが内側に弾性変形しながら角穴44から抜け出る。これによって短辺側部爪21aの爪固定構造が解除される。
奥側の長辺側部爪21bは、ドレンパン組立体6の掛かり突起6dにかぶるようにして引っ掛けられているものなので、短辺側部爪21aの固定がすでに解除されている状態であるので、サービス作業者は下側カバー板21を正面側カバー板22とともに持ち上げるだけで長辺側部爪21bの掛かり突起6dへの引っ掛かりを解除できる。サービス作業者は長辺側部爪21bの引っ掛かりを解除して手元に引き寄せることで、電気品カバー20の取り外しが終了する。
図23は、電気品カバー20が取り外された状態の室内機100の斜視図であり、図22と同様に正面意匠パネル16は取り外されている。図23に示すように、電気品カバー20が取り外されることで、電気品ユニット30が最前面に位置して、しかもその電気品ユニット30の前方および下方が開放されて遮るものがない状態となる。そのため、サービス作業者が電気品ユニット30に関わる点検や修理、部品交換等を行う作業スペースを十分に確保でき、それらの作業を容易に行うことができる。そしてサービス作業者は、身体をひねるような動作をする必要もなく対象電気部品を正面に観ながら作業することができるため、安全で正確な作業を行うことができる。
電気品ユニット30に設置される複数の電気品の中で、点検が必要となる頻度が他の電気品に比べて高い制御基板32aは、図23の状態から、制御基板ケース32の蓋32cを取り外すだけで点検作業を行える。蓋32cを取り外せば、正面を向いて制御基板32aが露出されるので、テスターを用いた点検作業等が容易に実施できる。また制御基板32aに不具合が検出され新しいものと交換しなければならない場合でも、蓋32cを開ければ、制御基板32aに接続される各種配線の抜き差し、制御基板32aの脱着が可能であり、新旧基板の交換作業も容易に行うことができる。
前方斜め下を向くリモコン送受信部34を含めた他の電気品についても、正面に観ながら十分な作業スペースで、点検や修理、交換などの作業することができるので、作業し易く、かつ安全で正確な作業を行うことができる。なお、電気品カバー20を取り外して電気品ユニット30に関わる点検・修理作業するにあたって、図23に示す例では、正面意匠パネル16を取り外していたが、取り外すことなく開放維持角度で開いた状態にて作業することも可能である。電気品の必要な作業を終了したならば、サービス作業者は、取り外した電気品カバー20を、下側カバー板21から上記した手順で取り付けることで、再び電気品ユニット30を覆い隠した意匠性の高い状態に戻すことができる。
なおこの室内機100では、電気品ユニット30の左右両端付近は、それぞれ右側面パネル13および左側面パネル14の前フランジ43に前方を覆われている。左側面パネル14の方は取付ベース31を覆っているのみで前フランジ43の背面側に位置する電気品は存在しないが、右側面パネル13の方は、電気品の1つである端子台38を覆っている。この端子台38は電源コンセントや室外機(ともに図示せず)からの配線を中継する機能を有しているが、故障の頻度は少ないため、ここでは前フランジ43の背面側に位置させている。
だからと言って端子台38の点検や修理作業ができないわけではない。右側面パネル13も左側面パネル14も上述のとおり、電気品カバー20が取り付けられる直前に背面ケース11に取り付けられた部品であり、電気品カバー20が取り外された状態にあっては、室内の壁面に設置後であってもともに背面ケース11から取り外しおよび再取り付けが可能である。頻度は低いが端子台38に関わる作業が必要な場合は、右側面パネル13を取り外すことで実施することができる。また、右側面パネル13と左側面パネル14の両方を取り外せば、室内の壁面に設置されている状況でも、電気品ユニット30全体の取り外しおよび再取り付けが可能である。
なお、電気品ユニット30の前方を全域に渡って正面側カバー板22で覆うように構成してもよく、その場合では、正面側カバー板22の爪固定およびねじ締結は、ともに電気品ユニット30の取付ベース31を対象として行うのがよい。
この室内機100の電気品カバー20では、固定されている下側カバー板21に対する正面側カバー板22のヒンジ接続構造(回動可能接続構造)として、フック21cを使用したが、他のヒンジ接続構造を用いることも可能である。 どのようなヒンジ接続構造であっても、通常状態では鉛直方向に平行に取り付けられている正面側カバー板22を、その下端付近を支点として前方に回動でき、電気品ユニット30の前方を解放することができればよい。
例えば、下側カバー板21の前端と正面側カバー板22の下端とを薄肉片で接続し、この薄肉片を弾性変形させて正面側カバー板22が前方に回動可能となるようにしてもよい。このような薄肉ヒンジを利用した場合には、回動させて開いた状態の正面側カバー板22から手を放すと薄肉片の弾性力により閉じ方向に回動して閉じてしまうこととなる。また、開いた状態から下側カバー板21を取り外す場合には、正面側カバー板22を手前に引き寄せようとすると薄肉片が伸びたり切断してしまったりする恐れがあるので、下側カバー板21の前端や側端を直接持って、下フランジ前側傾斜面421から引き離そうとする力を付与する必要がある。しかし、薄肉ヒンジを利用すれば、正面側カバー板22の回動角度を大きくできるメリットがある。
フック21cの場合には構造上、フック21cが外れないようにするために、正面側カバー板22は下側カバー板21と平行になる手前までしか回動させられず、この室内機100では、正面側カバー板22の通常取り付け状態からの回動可能角度が50度程度であった。しかし、薄肉ヒンジを利用すれば、回動可能角度を90度以上とすることも可能となり、電気品ユニット30の前面を大きく解放でき、サービス作業者の点検作業がより容易に行えるようになる。
また、他のヒンジ接続構造として、下側カバー板21と正面側カバー板22の一方に左右方向に延伸する軸を、他方にその軸と嵌め合う軸受を設け、蝶つがいとなるようにして正面側カバー板22を回動可能としてもよい。この場合では、正面側カバー板22の90度以上の回動可能角度を得ようとすれば、接続する下側カバー板21と正面側カバー板22のそれぞれの長辺側部の間に、軸および軸受を配置しなければならないため、正面側カバー板22の下端と下側カバー板21の前端には、軸および軸受がない部分に隙間が生じてしまい、電気品カバー20の通常取付状態において、その隙間から電気品ユニット30が見えてしまう恐れがある。どちらか一方の反意匠面上に軸および軸受を配置した場合には隙間は生じないが、正面側カバー板22の下部が下側カバー板21の前端付近に接触して、フック21cと同様にそれ以上の回動が制限されることになる。
一般的な空気調和機の室内機では、この室内機100で言うところの、格子状の上面パネル10、右側面パネル13、左側面パネル14、背面板15、下側カバー板21が枠体として樹脂で一体成形されていて、それを前方から熱交換器2にかぶせるようにして、背面ケース11に固定して筺体を成す構造のものが多い。その場合には、前側下部熱交換器2bの前方に配置した電気品ユニット30が、正面意匠パネル16が開かれると正面へと露出してしまうし、また、電気品ユニット30の点検、修理作業の際には、電気品ユニット30の下方をその枠体の一部(室内機100の下側カバー板21に相当する部分)が覆っているので、作業し難く、十分な作業スペースを得るためには、その枠体すべてを取り外す必要が生じる。
しかし、この実施形態における室内機100は、送風ファン1より前側に位置する熱交換器2の下部前方に電気品ユニット30が配置され、その電気品ユニット30の下方および前方を覆う下側カバー板21および正面側カバー板22から成る電気品カバー20を備える。そして、電気品ユニット30の下方を覆う下側カバー板21が、この室内機100の筺体を成す右側面パネル13および左側面パネル14から独立した別部品であり、右側面パネル13および左側面パネル14に着脱可能に取り付けられている。さらに、右側面パネル13および左側面パネル14に着脱可能に、この電気品ユニット30の前方を覆う正面側カバー板22も取り付けられている。
このため、ユーザが、この室内機100の内部の簡単な拭き掃除やフィルターユニット9の手入れを行うために、正面意匠パネル16を開けた状態としても、下側カバー板21と正面側カバー板22から成る電気品カバー20に隠れて電気品ユニット30は露出されず、ユーザの目に触れることもないし、作業するユーザの手が電気品ユニット30に触れることもない。
よって、ユーザが正面意匠パネル16を開けても、表面が金属製の制御基板ケース32や各種電気品やそれらと制御基板32bをつなぐ多数の配線類を見ることがないので、正面意匠パネル16が閉じられた状態のときの高い意匠性が維持される。さらに、ユーザが清掃やフィルターユニット9の手入れ中に、電気品ユニット30に触れることがないので、誤って配線類を引っ掛けて抜いたり、切断したりしてしまうトラブルが発生せず、ユーザはそれらの作業を安全に安心して実施することができる。
また、電気品カバー20は、正面側カバー板22および下側カバー板21ともに、この室内機100が室内の壁面に設置された状態にあっても、室内機100の筺体を構成する右側面パネル13および左側面パネル14に着脱可能であるため、電気品ユニット30の点検や修理作業が必要な場合には、その作業を行うサービス作業者が、電気品カバー20を取り外すことで、電気品ユニット30が最前面に位置し、その前方にも下方にも障害物がないので、作業スペースを十分に確保することができ、作業がし易く、また安全に正確な作業を実施することができる。
また、電気品カバー20は、正面側カバー板22をヒンジ構造を介して下側カバー板21に接続させているので、サービス作業者は、固定されている下側カバー板21に対して、正面側カバー板22を前方下向きに回動させて電気品ユニット30の前方を解放させることができ、電気品カバー20を取り外さなくても電気品ユニット30の目視調査が可能となる。ヒンジ構造の種類、例えば薄肉ヒンジ構造、によっては、正面側カバー板22を90度以上回動させることもでき、そのように大きく回動させれば、一部の電気品、例えば静電霧化装置33、の点検や修理、交換も可能となる。
また、電気品カバー20が通常に取り付けられている状態では、下側カバー板21はヒンジ構造で接続される正面側カバー板22によって長手方向である左右方向の弾性変形が許容されず、正面側カバー板22のねじ47による締結および爪固定が解除され、正面側カバー板22が下側カバー板21に対して回動されている状態からでなければ、下側カバー板21が爪固定されているだけであっても、右側面パネル13および左側面パネル14から下側カバー板21を取り外ことができない。そして、正面側カバー板22は右側面パネル13および左側面パネル14にねじ47によってねじ締結されているので、ユーザが誤って正面側カバー板22に接触したり何かをぶつけてしまったりしても、正面側カバー板22の固定が解除されてしまうことはなく、電気品カバー20が意図せずに取り外されてしまうことがない。このように下側カバー板21は、ねじ固定がなく爪による固定だけであっても、意図せずに取り外れてしまうことがない。
なお、この室内機100では、室内機100の筺体を構成している上面パネル10、右側面パネル13、左側面パネル14、背面板15をそれぞれ別部品として構成しているが、これらが一体成形されたものであってもよく、そのような一体成形品に、下側カバー板21と正面側カバー板22から成る電気品カバー20を着脱可能に取り付けるように構成しても同様な作用効果が得られる。室内機100の筺体構造がどうようなものであっても、筺体を構成する部材(樹脂部材)に電気品カバー20を着脱可能に取り付ければ、同様な作用効果が得られる。
電気品カバー20の下側カバー板21は、正面意匠パネル16の開閉状態に関わらず、常に意匠面211を室内に臨ませており、外観意匠部品の1つであると言え、また、同時に右側面パネル13と左側面パネル14とを接続しているので、室内機100の筺体の一部であるとも言える。同様に、正面側カバー板22も右側面パネル13と左側面パネル14とを接続しており、室内機100の筺体の一部であると言うことができる。
ここまで、室内機100の着脱可能な電気品カバー20は、下側カバー板21と正面側カバー板22とが回動可能にヒンジ構造で接続されていたが、下側カバー板21と正面側カバー板22とを接続しないで電気品カバー20を構成とすることもできる。すなわち、下側カバー板21と正面側カバー板22とが互いに独立しているのである。この場合には、不意に電気品カバー20が外れてしまうことがないように、正面側カバー板22だけでなく、下側カバー板21にも右側面パネル13および左側面パネル14、もしくは他の部品に、ねじ締結する必要が生じ組み立て工程が増えるが、このような構成であっても同様な作用効果が得られる。それだけでなく、サービス作業者は、電気品ユニット30の下方だけを解放することも可能となり、下側カバー板21の反意匠面212に対向しているリモコン送受信部34や表示装置35の点検作業が容易となる効果も加えられる。
また、下側カバー板21と正面側カバー板22とを一体成形された1つの部品で構成することもできる。縦断面が略L字状となるような樹脂成形品をとするわけだが、この場合には電気品ユニット30の正面側だけを解放することができなくなって、サービス作業者が簡単に目視調査するだけでも、電気品カバー20を取り外す必要が生じるが、正面意匠パネル16が開いた状態でも電気品カバー20によって高い意匠性が維持され、電気品ユニット30に触れる心配がないというユーザにとっての利点、また、電気品カバー20を取り外すことで、点検や修理を行う作業スペースを十分に確保でき、作業が容易で、かつ安全で正確に作業が行えるというサービス作業者にとっての利点は得ることができる。
電気品カバー20は、樹脂の射出成形品であるが、下側カバー板21と正面側カバー板22とを別々に成形し、それらを回動可能にヒンジ構造接続する、もしくは接続しないで互いに独立させて電気品カバー20を構成させる場合では、下側カバー板21と正面側カバー板22の板厚を異ならせることが可能である。また、それらの樹脂材料を異ならせることも可能となる。
したがって、経年劣化で自重により下方へと膨らむような変形が懸念される下側カバー板21の板厚を、通常取り付け状態が鉛直方向となる正面側カバー板22の板厚よりも厚くして電気品カバー20を構成するということができる。この場合では、下側カバー板21のリモコン送受信部34や表示装置35が対向する部分の板厚は、リモコン送受信部34が送受信する赤外線信号や表示装置35の表示内容が下側カバー板21を透過し易いように、他の部分よりも薄く形成するのがよい。
また、経年劣化で自重により下方へと膨らむような変形が懸念される下側カバー板21の樹脂材料を、通常取り付け状態が鉛直方向に水平となる正面側カバー板22の樹脂材料板厚よりも高剛性な材料で成形して電気品カバー20を構成するということができる。さらにこの場合には、下側カバー板21の板厚を、正面側カバー板22の板厚よりも薄くして、リモコン送受信部34が送受信する赤外線信号や表示装置35の表示内容が下側カバー板21を透過し易いように構成することもできる。
また、下側カバー板21と正面側カバー板22の色を異ならせて電気品カバー20を構成することも可能となる。
1 送風ファン、2 熱交換器、3 吸込み口、4 吹出し口、11 背面ケース、13 右側面パネル、14 左側面パネル、16 正面意匠パネル、20 電気品カバー、21 下側カバー板、21c フック、22 正面側カバー板、22c 係止壁、22d ねじ通し穴、30 電気品ユニット、46 ねじ穴、47 ねじ、100 室内機。

Claims (7)

  1. 上面の吸込み口から下部の吹出し口に至る空気流を生成する送風ファンと、
    前記送風ファンの上流側で前記送風ファンの前面側に位置する熱交換器と、
    前記熱交換器の前方に横長に配置される電気品ユニットと、
    当該室内機の最前面に開閉可能に位置する正面意匠パネルと、
    当該室内機の筺体を構成する部材に着脱可能に取り付けられ、前記電気品ユニットの下方を覆う下側カバー板、前記電気品ユニットの前方を覆う正面側カバー板から成る電気品カバーと、を備え、
    前記正面意匠パネルが開かれると、前記正面カバー板が露出することを特徴とする空気調和機の室内機。
  2. 前記下側カバー板は、前記正面意匠パネルが閉じた状態であっても、当該室内機の前側下部で露出されていることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機の室内機。
  3. 前記電気品カバーは、前記下側カバー板と前記正面側カバー板とがヒンジ構造を介して接続され、前記正面意匠パネルが開いた状態にて、前記下側カバー板に対して、前記正面側カバー板が前方下向きに回動可能であることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の室内機。
  4. 前記正面側カバー板は、前記筺体を構成する部材にねじ締結されていて、このねじ締結が解除されないと前記下側カバー板に対して回動できないものであり、前記正面側カバー板が回動されている状態でないと、前記下側カバー板が、前記筺体を構成する部材から取り外すことができないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  5. 前記筺体を構成する部材が、当該室内機の側面を閉ざす右側面パネルおよび左側面パネルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  6. 前記電気品カバーは、前記下側カバー板と前記正面側カバー板の材質が異なるものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
  7. 前記電気品カバーは、前記下側カバー板と前記正面側カバー板の板厚が異なるものであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気調和機の室内機。
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