JP2016034866A - 荷吊り補助具 - Google Patents

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Ryuji Hayashi
隆二 林
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Abstract

【課題】作業効率を向上させることができる荷吊り補助具を提供すること。
【解決手段】荷吊り補助具1は、基体2と錘3とフック4とを有する。錘3に対するフック4の後方への回動は、フック基部41が第1回動軸51に当接するまで許容され、フック4の前方への回動は、フック基部41が前方規制部31に当接するまで許容される。錘3が基体2から吊り下がると共にフック基部41が第1回動軸51に支承されることにより、準備状態が形成される。フック4に荷物を吊り下げると、フック4が後方へ回動しながら下降すると共に、錘3が後方へ回動しながら錘3の重心が上昇して、錘3の重心が上死点を超えるまで錘3が回動し、前方規制部31がフック基部41に当接することで、荷吊り状態が形成される。フック4にかかっていた荷重を解放すると、錘3の重心が下降するように錘3が回動し、解放状態が形成される。
【選択図】図5

Description

本発明は、クレーン、リフト等によって荷物を吊る際に用いられる荷吊り補助具に関する。
クレーンやリフト等によって荷物を吊る際には、荷物に固定された綱、鎖、ワイヤー等の被係合部に、フックを引っ掛けることにより、荷物を吊り上げる。ここで、荷物を吊り上げて目的の場所へ移動させた後、荷物を降ろす場合、荷物の被係合部からフックを外す必要がある。このフックを外す作業を作業員が行うと、そのための人員を確保する必要があるのみならず、作業効率の向上が困難である。また、荷降ろしの場所についても、作業員が作業を行える環境にある必要があるため、その場所は限られてしまう。
そこで、特許文献1には、荷物を降ろす際に人手を要することなく、自動的にフックから荷物の被係合部が外れるようにした荷物搬送補助具が開示されている。すなわち、この荷物搬送補助具は、フックと錘とが一体化されたものを本体に対して回動可能に取り付けてなり、さらに止め金が本体に対して回動可能に取り付けてある。止め金を錘に引っ掛けることで、フックが下方に位置して錘が上方に位置した状態を維持することができる。そして、荷物をフックに引っ掛けると、止め金が錘から外れ、さらに荷物を地面等に降ろしてフックにかかる荷重が解放されると、錘がその自重によって下降するのに伴いフックが上方へ跳ね上がることで、フックから荷物が外される。
実公平6−5339号公報
しかしながら、特許文献1に開示された荷物搬送補助具は、荷物をフックに引っ掛ける前に、作業員が錘を上方に引き上げるとともに、止め金を錘に引っ掛ける必要がある。それゆえ、作業効率の向上には限界がある。しかも、この作業は、錘の重量が大きいと特に困難であり、錘の重量が極めて大きくなると、この作業自体が不可能となる。その結果、この荷物搬送補助具を用いた荷物の搬送作業は、作業効率の向上が困難である。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、作業効率を向上させることができる荷吊り補助具を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、基体と、該基体に対して回動可能に取り付けられた錘と、該錘に対して回動可能に取り付けられたフックとを有し、
上記基体と上記錘との回動軸である第1回動軸と、上記錘と上記フックとの回動軸である第2回動軸とは、互いに平行であるとともに、これらの軸方向から見たときに互いに異なる位置に設けてあり、
上記フックは、一端が上記第2回動軸に軸支されるフック基部と、該フック基部から回動方向に沿って前方へ折り返されたフック返し部と、該フック返し部における上記フック基部と反対側に形成されたフック先端部とを有し、
上記錘は、上記基体に対して一回転可能な状態で取り付けられており、
上記錘に対する上記フックの後方への回動は、上記フック基部の後面が上記第1回動軸に当接するまで許容され、上記錘に対する上記フックの前方への回動は、上記フック基部の前面が上記錘に設けた前方規制部に当接するまで許容され、
上記フックに荷重をかけていない状態において、上記錘が上記基体から吊り下がると共に上記フック基部が上記第1回動軸に支承されることにより、上記フック先端部が上記フック基部よりも上方に位置する準備状態が形成され、
該準備状態から、上記フックに荷物を引っ掛けて吊り下げると、上記錘に対して上記フックが後方へ回動しながら下降すると共に、上記錘が上記基体に対して後方へ回動しながら上記錘の重心が上昇して、該錘の重心が上記第1回動軸の鉛直上方の上死点を超えるまで上記錘が回動し、上記錘の上記前方規制部が上記フック基部に当接することで、上記錘の重心が上記準備状態のときよりも上方において静止する荷吊り状態が形成され、
該荷吊り状態から、荷物を降ろして上記フックにかかっていた荷重を解放すると、上記錘の重心が下降するように上記錘が回動し、これに伴い上記フックが後方へ回動して上記フック先端部が上記フック返し部よりも下方に位置する解放状態が形成されるよう構成されていることを特徴とする荷吊り補助具にある。
上記荷吊り補助具は、基体と、該基体に対して回動可能に取り付けられた錘と、該錘に対して回動可能に取り付けられたフックとを有し、錘とフックとが上記のように一体となって回動したり相対的に回動したりするように構成されている。これにより、荷物をフックから自動的に取り外すことが可能となるとともに、フックへの荷物の引っ掛け作業も容易に行うことができる。
まず、上記準備状態において荷物をフックに引っ掛けて荷物を吊り上げると、その後は荷物を地面等に降ろすだけで、上記解放状態が得られ、フックから荷物が自動的に外される。そして、準備状態から、荷吊り状態を経て解放状態に至るまで、錘は基体に対して略一回転し、準備状態及び解放状態において、錘は基体から吊り下がった状態となる。つまり、準備状態と解放状態とは、錘に対するフックの角度が異なるものの、錘が基体から吊り下がった状態にある点では共通する。そのため、解放状態から準備状態に移行する際には、作業者はフックを後方へ回動させるだけでよい。フックは、錘と異なりその重量が大きくないため、上記の作業は困難な作業ではなく、その時間もかからない。それゆえ、準備状態を形成する作業も極めて容易である。
その結果、フックから荷物を外す工程が自動化されるのみならず、荷物をフックにかける作業も簡単に行うことができるため、荷吊り作業の作業効率を向上させることができる。そして、複数の荷物を連続的に荷吊り搬送する場合に、特に作業効率を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、作業効率を向上させることができる荷吊り補助具を提供することができる。
実施例1における、準備状態にある荷吊り補助具の側面図。 実施例1における、荷吊り状態にある荷吊り補助具の側面図。 実施例1における、解放状態にある荷吊り補助具の側面図。 実施例1における、準備状態にある荷吊り補助具の正面図。 図4のV−V線矢視断面図であって、実施例1における、準備状態にある荷吊り補助具の断面図。 実施例1における、準備状態から荷吊りを開始した後の荷吊り補助具の主要部の断面図。 実施例1における、荷吊り状態の直前の荷吊り補助具の主要部の断面図。 実施例1における、荷吊り状態にある荷吊り補助具の主要部の断面図。 実施例1における、荷吊り状態から解放状態へ移行する途中の荷吊り補助具の主要部の断面図。 実施例1における、解放状態にある荷吊り補助具の主要部の断面図。
上記荷吊り補助具は、上記フックに荷物を引っ掛けた状態で、上記基体をクレーンやリフト等の吊り上げ手段によって吊り上げることにより、荷物を吊り上げることができるよう構成されている。
また、吊り下げる荷物は、種々の荷物が想定されるが、上記錘よりも充分に重い荷物が対象となる。
また、上記のように、基体に対して錘が回動し、錘に対してフックが回動するよう構成されているが、本明細書においては、フック先端部が向く方向に回動する場合(図5〜図10における時計回りに回動する場合)に、前方に回動といい、その反対側に回動する場合に、後方に回動という。また、特に示さない限り、これに準じて、「前」、「後」の語を用いて説明する。
また、上記錘は、上記第1回動軸に軸支された部分を含む錘基部と、該錘基部の外周側に設けられて上記錘の重心を含む錘本体部とを有し、上記錘本体部は、上記錘基部の外周端から後方に屈曲して形成されていることが好ましい。この場合には、上記荷吊り状態としたときに、錘の重心が上死点を超えるまで錘が回動するように構成することが容易となる。
また、上記基体は、互いの間に間隔を設けて対向配置した一対の板状体を連結固定してなり、上記第1回動軸は、上記一対の板状体を繋ぐように配設されており、上記一対の板状体の間には、上記錘及び上記フックを通過させることができる貫通空間を有するものとすることができる。この場合には、上記基体を容易に形成することができるとともに、基体と錘とフックとの円滑な相対運動を容易に実現することができる。
また、上記基体は、上記第1回動軸及び上記第2回動軸の軸方向から見た形状がL字形状を有し、鉛直方向に形成された鉛直部と、該鉛直部の下端から水平方向であって上記第1回動軸及び上記第2回動軸に直交する方向に延びる水平部とを有し、上記第1回動軸は、上記基体の下端部であって上記水平部の突出方向と反対側の角部である下端角部に設けてあることが好ましい。この場合には、上記荷吊り状態から上記解放状態に移行する際に、フック返し部が上記水平部の下端面よりも上方に移動すると、フックに引っ掛けていた荷物の被係合部が、水平部によってフックから外れる方向に押されることとなる。それゆえ、より円滑にフックから荷物が外れやすくなる。
また、上記基体を構成する上記一対の板状体は、後面に凹状の逃し部を有し、上記第1回動軸及び上記第2回動軸の軸方向から見たとき、上記準備状態において、上記フック先端部が上記逃し部に対向配置されるとともに、上記フック先端部と上記逃し部との間に隙間が形成されるよう構成されていることが好ましい。この場合には、フックへの荷物の引っ掛け作業をより容易にすることができる。
(実施例1)
上記荷吊り補助具の実施例につき、図1〜図10を用いて説明する。
本例の荷吊り補助具1は、図1に示すごとく、基体2と、基体2に対して回動可能に取り付けられた錘3と、錘3に対して回動可能に取り付けられたフック4とを有する。
基体2と錘3との回動軸である第1回動軸51と、錘3とフック4との回動軸である第2回動軸52とは、互いに平行であるとともに、これらの軸方向から見たときに互いに異なる位置に設けてある。
フック4は、一端が第2回動軸52に軸支されるフック基部41と、フック基部41から回動方向に沿って前方へ折り返されたフック返し部42と、フック返し部42におけるフック基部41と反対側に形成されたフック先端部43とを有する。
錘3は、基体2に対して一回転可能な状態で取り付けられている。
錘3に対するフック4の後方への回動は、図5に示すごとく、フック基部41の後面が第1回動軸51に当接するまで許容され、錘3に対するフック4の前方への回動は、図8〜図10に示すごとく、フック基部41の前面が錘3に設けた前方規制部31に当接するまで許容される。
荷吊り補助具1は、下記の準備状態(図1)と荷吊り状態(図2)と解放状態(図3)とを形成することができるよう構成されている。
図1、図5に示すごとく、フック4に荷重をかけていない状態において、錘3が基体2から吊り下がると共にフック基部41が第1回動軸51に支承されることにより、フック先端部43がフック基部41よりも上方に位置する準備状態が形成される。
そして、準備状態から、フック4に荷物を引っ掛けて吊り下げると、図6、図7に示すごとく、錘3に対してフック4が後方へ回動しながら下降する。これと共に、錘3が基体2に対して後方へ回動しながら錘3の重心が上昇して、図8に示すごとく、錘3の重心が第1回動軸51の鉛直上方の上死点を超えるまで錘3が回動する。そして、錘3の前方規制部31がフック基部41に当接することで、錘3の重心が上記準備状態のときよりも上方において静止する荷吊り状態(図2、図8)が形成される。
さらに、荷吊り状態から、荷物を降ろしてフック4にかかっていた荷重を解放すると、図9、図10に示すごとく、錘3の重心が下降するように錘3が回動する。これに伴いフック4が後方へ回動してフック先端部43がフック返し部42よりも下方に位置する解放状態(図3、図10)が形成される。
また、錘3は、第1回動軸51に軸支された部分を含む錘基部32と、錘基部32の外周側に設けられて錘3の重心を含む錘本体部33とを有する。錘本体部33は、錘基部32の外周端から後方に屈曲して形成されている。
図4、図5に示すごとく、錘基部32には、フック基部41の一部を収容配置する凹部空間34が形成されている。また、錘基部32に、第1回動軸51及び第2回動軸52が挿通されている。第1回動軸51及び第2回動軸52は、凹部空間34を通過するように設けられている。第2回動軸52は、第1回動軸51よりも前方規制部31に近く、錘3の重心から遠い位置に配置されている。
錘基部32は、第1回動軸51及び第2回動軸52に直交する方向から凹部空間34に対向した対向壁部310を有する。対向壁部310は、錘本体部33から連続して形成されており、対向壁部310における錘本体部33と反対側の端部が、前方規制部31となっている。
凹部空間34は、錘本体部33と反対側に向かって開口していると共に、対向壁部310と反対側に向かって開口している。
フック4は、フック基部41の後面に、切欠凹部44を有する。切欠凹部44は、フック4における切欠凹部44の周囲の輪郭と滑らかにつながっている。そして、図5に示すごとく、フック基部41が第1回動軸51に当接する際には、切欠凹部44に第1回動軸51が配置される。
基体2は、図4に示すごとく、互いの間に間隔を設けて対向配置した一対の板状体21を連結固定してなる。第1回動軸51は、一対の板状体21を繋ぐように配設されている。そして、基体2は、一対の板状体21の間には、錘3及びフック4を通過させることができる貫通空間22を有する。
基体2は、第1回動軸51及び第2回動軸52の軸方向から見た形状がL字形状を有する。そして、基体2は、鉛直方向に形成された鉛直部23と、鉛直部23の下端から水平方向であって第1回動軸51及び第2回動軸52に直交する方向に延びる水平部24とを有する。第1回動軸51は、基体2の下端部であって水平部24の突出方向と反対側の角部である下端角部25に設けてある。
図1に示すごとく、基体2を構成する一対の板状体21は、後面に凹状の逃し部211を有する。第1回動軸51及び第2回動軸52の軸方向から見たとき、準備状態において、フック先端部43が逃し部211に対向配置されるとともに、フック先端部43と逃し部211との間に隙間11が形成されるよう構成されている。
また、基体2は、図4に示すごとく、一対の板状体21の間にスペーサ261を介在させつつ一対の板状体21を互いに固定した2本の連結固定部26を有する。これにより、一対の板状体21を、所定の間隔を保ちつつ互いに固定されている。2本の連結固定部26は、基体2の鉛直部23に、互いに鉛直方向に並ぶように配設されている。また、下側の連結固定部26と第1回動軸51との間に、貫通空間22が形成される。
また、基体2の上端部には、荷吊り補助具1を吊り下げるクレーンやリフト等の吊り上げ装置の係止部に係合するための係合部材27が、回動可能に取り付けてある。基体2に対する係合部材27の回動軸は、第1回動軸51及び第2回動軸52と平行である。
なお、基体2、錘3、フック4、係合部材27は、例えば、鋼材によって形成することができる。
次に、本例の荷吊り補助具1の使用状態及びその動きにつき、図5〜図10を用いて詳細に説明する。
まず、荷吊り補助具1を、図示しないクレーンやリフト等の吊り上げ装置に吊り下げる。この状態において、荷吊り補助具1に荷物を吊り下げていないとき、すなわちフック4に荷重をかけていないとき、基体2から錘3が吊り下がった状態となる。このような状態において、荷吊り補助具1は、図5に示すごとく、フック4が後方へ倒れて第1回動軸51に支承された状態と、図10に示すごとく、フック4が前方へ倒れて錘3の前方規制部31に支承された状態とにおいて、それぞれ静止することができる。
そこで、荷吊りを開始する前の準備状態としては、図5に示すごとく、フック4が第1回動軸51に支承された状態、すなわちフック先端部43がフック基部41よりも上方に位置する状態を形成する。このとき、フック4の切欠凹部44が第1回動軸51に当接する。
この準備状態から、フック4に荷物の被係合部W(図2)を引っ掛けて吊り下げると、図6に示すごとく、フック返し部42に鉛直下方への荷重Lがかかり、フック返し部42が下降するように、フック4が回動する。これに伴い、てこの原理によってフック4が錘3との連結部である第2回動軸52を後方へ引き込むことで、錘本体部33(重心)が上昇するように錘3が回動する。
フック返し部42が下側となるまでフック4が回動した後は、、図6、図7に示すごとく、鉛直下方へフック4が移動することで、さらに錘3の錘本体部33(重心)が上昇するように、錘3が回動する。そして、錘本体部33が基体2の貫通空間22を通り、錘3の重心が、第1回動軸51の鉛直上方、すなわち上死点を超えると、錘3はその自重によって後方へさらに回動しようとする。ところが、錘3の前方規制部31がフック基部41の前面に当接することで、錘3の回動が規制される。ここで、錘3の荷重によって前方規制部31を介してフック基部41が後方へ押されるが、フック4には荷物の荷重Lがかかっているため、錘3の荷重を受けてもフック4はほとんど動かない。その結果、図8に示すような荷吊り状態において、荷吊り補助具1が静止する。
次いで、荷吊り状態から、荷物を地面等に降ろしてフック4にかかっていた荷重Lを解放すると、図9、図10に示すごとく、錘3の重心が下降するように錘3が回動する。これに伴いフック4が後方へ回動する。つまり、図8〜図10に示すごとく、前方規制部31とフック基部41とが当接した状態を維持しつつ、錘3とフック4とが、第1回動軸51を中心に後方へ回動する。
そして、フック先端部43がフック返し部42よりも下方に位置する解放状態が形成される。この解放状態が形成されると、フック4と荷物との係合が外れる。つまり、荷物を地面等に降ろすだけで、自動的に解放状態(図10)が形成され、自動的に荷物がフック4から外れる。
なお、場合によっては、フック先端部43が下側を向くような状態となっても、被係合部Wがフック4の内側の表面に引っ掛かり、円滑に外れないことも想定される。しかし、荷吊り状態から解放状態へ移行する間に、被係合部Wがフック4に追従しても、フック4が水平部24の下端面241を通過する際に、被係合部Wは、水平部24によってフック4から外れる方向に押され、フック4から離される。
また、荷吊り補助具1を用いて、次の荷物を吊り上げる際には、解放状態(図3、図10)からフック4のみを後方へ回動させることにより、準備状態(図1、図5)を形成することができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記荷吊り補助具1は、基体2と、基体2に対して回動可能に取り付けられた錘3と、錘3に対して回動可能に取り付けられたフック4とを有し、錘3とフック4とが上記のように一体となって回動したり相対的に回動したりするように構成されている。これにより、荷物をフック4から自動的に取り外すことが可能となるとともに、フック4への荷物の引っ掛け作業も容易に行うことができる。
まず、上記準備状態において荷物をフック4に引っ掛けて荷物を吊り上げると、その後は荷物を地面等に降ろすだけで、解放状態が得られ、フック4から荷物が自動的に外される。そして、準備状態(図1)から、荷吊り状態(図2)を経て解放状態(図3)に至るまで、錘3は基体2に対して略一回転し、準備状態及び解放状態において、錘3は基体2から吊り下がった状態となる。つまり、準備状態と解放状態とは、錘3に対するフック4の角度が異なるものの、錘3が基体2から吊り下がった状態にある点では共通する。そのため、解放状態から準備状態に移行する際には、作業者はフック4を後方へ回動させるだけでよい。すなわち、錘3を持ち上げたりする必要がない。フック4は、錘3と異なりその重量が大きくないため、上記の作業は困難な作業ではなく、その時間もかからない。それゆえ、準備状態を形成する作業も極めて容易である。
その結果、フック4から荷物を外す工程が自動化されるのみならず、荷物をフック4にかける作業も簡単に行うことができるため、荷吊り作業の作業効率を向上させることができる。そして、複数の荷物を連続的に荷吊り搬送する場合に、特に作業効率を向上させることができる。
また、錘3は、錘本体部33が、錘基部32の外周端から後方に屈曲して形成されている。これにより、荷吊り状態とするとき、錘3の重心が上死点を超えるまで錘3が回動するように構成することが容易となる。
また、基体2は、一対の板状体21を連結固定してなり、一対の板状体21の間に貫通空間22を有する。これにより、基体2を容易に形成することができるとともに、基体2と錘と3フック4との円滑な相対運動を容易に実現することができる。
また、基体2は、L字形状を有し、鉛直部23と水平部24とを有し、第1回動軸51は、基体2の下端角部25に設けてある。これにより、荷吊り状態から解放状態に移行する際に、フック返し部42が水平部24の下端面241よりも上方に移動すると、フック4に引っ掛けていた荷物の被係合部Wが、水平部24によってフック4から外れる方向に押されることとなる。それゆえ、より円滑にフック4から荷物が外れやすくなる。
また、基体2を構成する一対の板状体21は逃し部211を有するため、準備状態において、フック4への荷物の引っ掛け作業をより容易にすることができる。
以上のごとく、本例によれば、作業効率を向上させることができる荷吊り補助具を提供することができる。
なお、本発明は、上記実施例に限られず、種々の態様を採ることができる。例えば、複数組の錘とフックとを、共通する一つの基体に取り付けて、荷吊り補助具を構成することもできる。この場合、複数の荷物を目的の場所まで一度に搬送することが可能となり、作業効率を一層向上させることができる。
1 荷吊り補助具
2 基体
3 錘
4 フック
41 フック基部
42 フック返し部
43 フック先端部
51 第1回動軸
52 第2回動軸

Claims (5)

  1. 基体と、該基体に対して回動可能に取り付けられた錘と、該錘に対して回動可能に取り付けられたフックとを有し、
    上記基体と上記錘との回動軸である第1回動軸と、上記錘と上記フックとの回動軸である第2回動軸とは、互いに平行であるとともに、これらの軸方向から見たときに互いに異なる位置に設けてあり、
    上記フックは、一端が上記第2回動軸に軸支されるフック基部と、該フック基部から回動方向に沿って前方へ折り返されたフック返し部と、該フック返し部における上記フック基部と反対側に形成されたフック先端部とを有し、
    上記錘は、上記基体に対して一回転可能な状態で取り付けられており、
    上記錘に対する上記フックの後方への回動は、上記フック基部の後面が上記第1回動軸に当接するまで許容され、上記錘に対する上記フックの前方への回動は、上記フック基部の前面が上記錘に設けた前方規制部に当接するまで許容され、
    上記フックに荷重をかけていない状態において、上記錘が上記基体から吊り下がると共に上記フック基部が上記第1回動軸に支承されることにより、上記フック先端部が上記フック基部よりも上方に位置する準備状態が形成され、
    該準備状態から、上記フックに荷物を引っ掛けて吊り下げると、上記錘に対して上記フックが後方へ回動しながら下降すると共に、上記錘が上記基体に対して後方へ回動しながら上記錘の重心が上昇して、該錘の重心が上記第1回動軸の鉛直上方の上死点を超えるまで上記錘が回動し、上記錘の上記前方規制部が上記フック基部に当接することで、上記錘の重心が上記準備状態のときよりも上方において静止する荷吊り状態が形成され、
    該荷吊り状態から、荷物を降ろして上記フックにかかっていた荷重を解放すると、上記錘の重心が下降するように上記錘が回動し、これに伴い上記フックが後方へ回動して上記フック先端部が上記フック返し部よりも下方に位置する解放状態が形成されるよう構成されていることを特徴とする荷吊り補助具。
  2. 上記錘は、上記第1回動軸に軸支された部分を含む錘基部と、該錘基部の外周側に設けられて上記錘の重心を含む錘本体部とを有し、上記錘本体部は、上記錘基部の外周端から後方に屈曲して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の荷吊り補助具。
  3. 上記基体は、互いの間に間隔を設けて対向配置した一対の板状体を連結固定してなり、上記第1回動軸は、上記一対の板状体を繋ぐように配設されており、上記一対の板状体の間には、上記錘及び上記フックを通過させることができる貫通空間を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の荷吊り補助具。
  4. 上記基体は、上記第1回動軸及び上記第2回動軸の軸方向から見た形状がL字形状を有し、鉛直方向に形成された鉛直部と、該鉛直部の下端から水平方向であって上記第1回動軸及び上記第2回動軸に直交する方向に延びる水平部とを有し、上記第1回動軸は、上記基体の下端部であって上記水平部の突出方向と反対側の角部である下端角部に設けてあることを特徴とする請求項3に記載の荷吊り補助具。
  5. 上記基体を構成する上記一対の板状体は、後面に凹状の逃し部を有し、上記第1回動軸及び上記第2回動軸の軸方向から見たとき、上記準備状態において、上記フック先端部が上記逃し部に対向配置されるとともに、上記フック先端部と上記逃し部との間に隙間が形成されるよう構成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載の荷吊り補助具。
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