JP2016033200A - ボールペン用油性インキ組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】濃い皮脂で汚れた紙面にボールペンで筆記しても、インキ組成物が皮脂に吸着し、筆跡がかすれる事がないボールペン用油性インキ組成物を提供すること。
【解決手段】着色剤と、有機溶剤とトリイソステアリン酸ポリオキエシエチレン硬化ヒマシ油0.1〜20.0重量%とを少なくとも含有するボールペン用油性インキ組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、インキを紙面に転写するボールを先端から一部臨出させて回転自在に抱持するボールペンチップをペン先としたボールペンに収容されたボールペン用油性インキに関する。さらに詳しく言えば、濃い皮脂などで汚れた紙面でも筆跡がかすれる事がないボールペン用油性インキ組成物に関するものである。
インキ組成物は筆記時にインキが接触した紙面上にインキが残ることで筆跡を形成する。インキが接触した紙面にインキが残ることを吸着とする。しかし、皮脂で汚れた紙面においては、インキが皮脂と吸着する事が出来ず、皮脂で汚れた紙面上にインキが吸着しない部分を生じてしまう問題があった。
この問題を解決するために、アミド結合を有する環状構造を持つモノマー単位と窒素含有芳香環構造を持つモノマー単位とを含有する共重合体をインキに添加することで、インキと紙面との間で静電的な引力を発生させて、インキと皮脂で汚れた紙面との吸着力を高めたボールペン用油性インキ(特許文献1)が開示されている。
特開2010−235853
前述の特許文献1のインキは皮脂で汚れた紙面への吸着に一定の効果はあるが、更に濃い皮脂で汚れた紙面に吸着するには十分な効果を発揮するものではなかった。
本発明の目的は、濃い皮脂で汚れた紙面にボールペンで筆記しても、インキ組成物が皮脂に吸着し、筆跡がかすれる事がないボールペン用油性インキ組成物を提供することにある。
すなわち、本発明は、着色剤と、有機溶剤とトリイソステアリン酸ポリオキエシエチレン硬化ヒマシ油とを少なくとも含有するボールペン用油性インキ組成物を第一の要旨とし、前記トリイソステアリン酸ポリオキエシエチレン硬化ヒマシ油の含有量が、0.1重量%以上20.0重量%以下であるボールペン用油性インキ組成物を第二の要旨とするものである。
本発明において、脂肪酸を含む皮脂に対して、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、分子中にイソステアリン酸残基を複数有するため、皮脂成分と吸着することができる。さらに、トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は分子中にポリオキシエチレン部を有するためインキ中の有機溶剤と親和する。トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は、皮脂とインキ双方に吸着でき、濃い皮脂で汚れた紙面にインキを吸着できるため、筆跡がかすれる事がない。
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油は市販のものとして、EMALEX RWIS−305、RWIS−310、RWIS−315、RWIS−320、RWIS−330、RWIS−340、RWIS−350、RWIS−360(以上、日本エマルジョン(株)製)等が挙げられる。トリイソステアリン酸ポリオキエシエチレン硬化ヒマシ油の添加量の含有量が、0.1重量%以上20.0重量%以下の範囲が好ましい。さらに好ましくは1.0重量%以上10.0重量%以下である。
樹脂は、顔料などの固形物の分散、定着性向上、糸曳き性付与、筆跡の裏写り防止の他、粘度調整、染料の溶解促進の為に添加するものであり、一例としては、エステルガム、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、ポリビニルピロリドン、アクリル酸エステル系樹脂、メラミン系樹脂、セルロース系樹脂、シクロヘキサノン、アセトフェノン、尿素などのケトンとホルムアルデヒドとの縮合樹脂、シクロヘキサノンの縮合樹脂及びそれらを水素添加した樹脂、マレイン酸樹脂、スチレンとマレイン酸エステルとの共重合体、スチレンとアクリル酸又はそのエステルとの共重合体、重合脂肪酸とポリアミン類との縮合体であるポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルアルキルエーテル、クマロン−インデン樹脂、ポリテルペン、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合物、ポリメタクリル酸エステル、ポリオキシエチレン、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂が挙げられる。これらの樹脂は単独あるいは混合して使用することができる。これらの樹脂の使用量はインキ全量に対して0.05重量%以上30重量%以下が好ましい。
着色剤は、従来ボールペン用油性インキ組成物に使用されている染料、顔料は単独で用いても、併用しても良い。
染料の具体例としては、SPILON BLACK GMH SPECIAL、SPILON RED C−GH、SPILON RED C−BH、SPILON BLUE C−RH、SPILON BLUE BPNH、SPILON YELLOW C−GNH、SPILON YELLOW C−2GH、SPILON VIOLET C−RH、S.P.T. ORANGE6、S.P.T. BLUE111、SOT Yellow−1、SOT Yellow−2、SOT Yellow−3、SOT Yellow−4、SOT Yellow−6、SOT Orange−1、SOT Orange−2、SOT Scarlet−1、SOT Red−1、SOT Red−2、SOT Red−3、SOT Pink−1、SOT Brown−1、SOT Brown−2、SOT Blue−1、SOT Blue−2、SOT Blue−3、SOT Blue−4、SOT Violet−1、SOT Green−1、SOT Green−2、SOT Green−3、SOT Brack−1、SOT Brack−2、SOT Brack−4、SOT Brack−5、SOT Brack−6、SOT Brack−8、ORIENT SPRIT BLACK AB、VALIFAST BLACK 3804、VALIFAST RED 1320、VALIFAST RED 1360、VALIFAST ORANGE 2210、VALIFAST BLUE 1605、VALIFAST VIOLET 1701、VALIFAST BLUE 1601、VALIFAST BLUE 1603、VALIFAST BLUE 1621、VALIFAST BLUE 2601、VALIFAST YELLOW 1110、VALIFAST YELLOW 1171、VALIFAST YELLOW 3104、VALIFAST YELLOW 3105、VALIFAST YELLOW 1109、Oil Colors Yellow #101、Oil Colors Yellow 3G、Oil Colors Yellow GGS、Oil Colors Yellow #105、Oil Colors Yellow #107、Oil Colors Yellow #136、Oil Colors Yellow #140、Oil Colors Orange PS、Oil Colors Orange PR、Oil Colors Orange #201、Oil Colors Pink OP、Oil Colors Pink #312、Oil Colors Scarlet #308、Oil Colors Red RR、Oil Colors Red 5B、Oil Colors Red #330、Oil Colors Brown GR、Oil Colors Brown #416、Oil Colors Brown BB、Oil Colors Green BG、Oil Colors Green #502、Oil Colors Green #533、Oil Colors Blue BOS、Oil Colors Blue IIN、Oil Colors Blue #603、Oil Colors Blue #613、Oil Colors Violet #730、Oil Colors Violet #732、Oil Colors Black BY、Oil Colors Black BS、Oil Colors Black HBB、Oil Colors Black #803、Oil Colors Black EB、Oil Colors Black EX、ネオスーパーブルーC−555、ローダミンBベース、ソルダンレッド3R、メチルバイオレット2Bベース、ビクトリアブルーF4R、などの油性染料や、C.I.ダイレクトブラック17、同19、同22、同32、同38、同51、同71、ダイレクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同39、同75、同80、同81、同83、同225、同226、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同15、同41、同71、同86、同87、同106、同108、同199、C.I.ダイレクトイエロー4、同26、同44、同50、などの直接染料や、C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、同31、同52、同107、同109、同110、同119、同154、C.I.アシッドレッド8、同9、同14、同18、同26、同27、同35、同37、同50、同51、同52、同57、同82、同83、同87、同91、同92、同93、同94、同95、同98、同111、同129、同131、同138、同186、同249、同254、同265、同276、C.I.アシッドイエロー1、同7、同17、同19、同23、同25、同29、同38、同42、同49、同61、同72、同78、同110、同127、同135、同141、同142、C.I.アシッドバイオレット15、同17、同49、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、同22、同23、同25、同40、同41、同43、同62、同78、同83、同90、同93、同100、同103、同104、同112、同113、同158、C.I.アシッドグリーン3、同9、同16、同25、同27、C.I.アシッドオレンジ56、C.I.アシッドブルー74、C.I.アシッドグリーン5などの酸性用染料、ソルベントイエロー2、同6、同14、同15、同16、同19、同21、同33、同56、同61、同62、同79、同80、同82、同83:1、同151、ソルベントオレンジ1、同2、同5、同6、同14、同37、同40、同41、同44、同45、同62、ソルベントレッド1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同81、同82、同83、同84、同89、同91、同100、同109、同121、同122、同127、同132、同218、ディスパースレッド9、ソルベントバイオレット8、同13、同14、同21、同21:1、同27、ディスパースバイオレット1、ソルベントブルー2、同4、同5、同11、同12、同25、同35、同36、同38、同44、同45、同55、同67、同70、同73、ソルベントグリーン3、ソルベントブラウン3、同5、同20、同28、同37、ソルベントブラック3、同5、同7、同22、同22:1、同23、同27、同29、同34、同43、同123等が挙げられる。
顔料の具体例としては、カーボンブラックや不溶性アゾ顔料、アゾレーキ系顔料、縮合アゾ系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、フタロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリノン系顔料、イソインドリン系顔料、アントラキノン系顔料、ジオキサジン系顔料、インジゴ系顔料、チオインジゴ系顔料、キノフタロン系顔料、ペリノン、ペリレン系顔料等有機顔料などの従来公知の一般的な顔料が使用可能である。これらは単独で用いてもよいし、2種以上組合せて調色して用いてもよい。
黒色顔料としては、プリンテックス3、同25、同30、同35、同40、同45、同55、同60、同75、同80、同85、同90、同95、同300、スペシャルブラック4、同5、同100、同250、同550(以上、デグサヒュルスジャパン(株)製)、三菱カーボンブラック#2700、同#2650、同#2600、同#2400、同#2350、同#2300、同#2200、同#1000、同#990、同#980、同#970、同#960、同#950、同#900、同#850、同#750、同#650、同#52、同#50、同#47、同#45、同#45L、同#44、同#40、同#33、同#32、同#30、同#25、同#20、同#10、同#5、同#95、同#260、同CF9、同MCF88、同MA600、同MA77、同MA7、同MA11、同MA100、同MA100R、同MA100S、同MA220、同MA230(以上、三菱化学(株)製)、トーカブラック#8500/F、同#8300/F、同#7550SB/F、同#7400、同#7360SB/F、同#7350/F、同#7270SB、同#7100/F、同#7050(以上、東海カーボン(株)製)、ボーンブラック(三重カラーテクノ(株)製)などのカーボンブラックや、ダイヤモンドブラックN(玉億色材(株)製)などのアニリンブラックや、鉄化ブラックKN−320(日本鉄化(株)製)などの鉄黒が挙げられる。
青色顔料の一例としては、例えばC.I.Pigment Blue 2、同9、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同28、同29、同36、同60、同68、同76、同80が挙げられる。
赤色の顔料の一例としてはC.I.Pigment Red 2、同3、同5、同8、同14、同17、同22、同23、同31、同48:1、同48:2、同48:3、同48:4、同53:1、同53:2、同57:1、同112、同122、同144、同146、同149、同166、同170、同175、同176、同177、同179、同184、同185、同187、同188、同202、同207、同208、同209、同210、同211、同213、同214、同242、同253、同254、同255、同256、同257、同264、同266、同268、同270、同272が挙げられる。
黄色の顔料の一例としてはC.I.Pigment Yellow 1、同3、同12、同13、同14、同16、同17、同55、同73、同74、同79、同81、同83、同93、同94、同95、同97、同109、同110、同111、同120、同128、同133、同136、同138、同139、同147、同151、同154、同155、同167、同173、同174、同175、同176、同180、同185、同191、同194、同213が挙げられる。
橙色の顔料の一例としてはC.I.Pigment Orange5、同13、同16、同34、同36、同38、同43、同62、同68、同72、同74が挙げられる。
緑色の顔料の一例としてはC.I.Pigment Green7、同36、同37が挙げられる。
紫色の顔料の一例としてはC.I.Pigment Violet19、同23等が使用出来る。
顔料の分散効率を上げるため、前記高分子化合物中に顔料をあらかじめ微分散したものを粒子化したものを使用しても良い。特に、このような顔料を用いた場合は、製造上容易に分散できるので、製造上有用な手段として用いることが出来る。一例を挙げると、マイクロリス Yellow 2G−T、同Yellow 3R−T、同Brown 5R−T、同Scarlet R−T、同Red BR−T、同Blue GS−T、同Green G−T、同Black C−T(ロジンエステル樹脂に微分散させた顔料、チバ・ジャパン(株)製)、マイクロリス Yellow 4G−A、同Yellow MX−A、同Yellow 2R−A、同Brown 5R−A、同Scarlet R−A、同 Red 2C−A、同Red 3R−A、同Magenta 2B−A、同Violet B−A、同Blue 4G−A、同Green G−A、同Black C−A、同White R−A(エチルセルロース樹脂に微分散させた顔料、チバ・ジャパン(株)製)、L1/SイエローNIF、L1/8レッドF3RK−70、L1/8バイオレットRN50、L1/8オレンジ501、L1/8ブラウン5R、L1/8ブラックMA100、NC790ホワイト(ニトロセルロース樹脂に微分散させた顔料、太平化学製品(株)製)等が挙げられる。
これらの染料および顔料の使用量はボールペン用インキ全量に対し1.0重量%以上40.0重量%以下が好適に使用でき、2.0重量%以上30.0重量%以下がより好ましい。使用量が1.0重量%より少ないと筆跡が薄すぎて判読がし難くなる。40.0重量%より多いと配合時の溶解不足や、経時的な沈降による目詰まりによる筆記不能やボールペン用インキ中の固形分の増加により書き味が重くなる不具合を生じやすくなる。
本発明で使用する溶剤としては、従来ボールペン用油性インキに使用されている有機溶剤を限定なく使用でき、特に、安全性や臭気の問題から、アルコール、グリコール、グリコールエーテルなどを使用することが好ましい。
有機溶剤の一例としては、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノベンジルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、ポリエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールターシャリブチルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル、3−メチル−3−メトキシ−1−ブチルアセテート等のグリコールエーテル類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール、3−メチル−1,3ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール等のグリコール類、ベンジルアルコール、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、3−メチル−3−メトキシペンタノール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール類、メチルイソプロピルエーテル、エチルエーテル、エチルプロピルエーテル、エチルブチルエーテル、イソプロピルエーテル、ブチルエーテル、ヘキシルエーテル、2−エチルヘキシルエーテル等のエーテル類、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸ブチル等のエステル類を挙げることができる。
これらの有機溶剤は単独あるいは組み合わせて使用でき、その使用量はインキ全量に対し10.0重量%以上90.0重量%以下が好ましい。
上記成分の他に必要に応じて、pH調節剤、防腐剤、防錆剤、湿潤剤、潤滑剤等の添加剤を併用することも可能である。
pH調節剤として、アンモニア、尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリポリ燐酸ナトリウム、炭酸ナトリウムなど炭酸やリン酸のアルカリ金属塩、水酸化ナトリウムなどアルカリ金属の水酸化物などが挙げられる。
防腐剤もしくは防黴剤としては、フェノール、ナトリウムオマジン、ペンタクロロフェノールナトリウム、1,2‐ベンズイソチアゾリン3‐ワン、2,3,5,6‐テトラクロロ‐4(メチルスルフォニル)ピリジン、安息香酸ナトリウム、安息香酸、ソルビン酸やデヒドロ酢酸のアルカリ金属塩、ベンズイミダゾール系化合物などが挙げられる。
防錆剤としては、ベンゾトリアゾール、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト、ジイソプロピルアンモニウムナイトライト、トリルトリアゾールなどが挙げられる。
湿潤剤としては、尿素、エチレン尿素、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどフッ素化アルキル基を有する界面活性剤が挙げられる。
潤滑剤としては、切削油類、高級脂肪酸類、リン酸エステル類、リン酸エステル類の中和物、アシルアミノ酸類、チアゾール類、ポリエチレングリコール類、ポリオール変性シリコーンが挙げることが出来る。
リン酸エステル類の例を挙げると、フォスファノールBH−650、SM−172、ED−200、GF−339、RA−600、GF199、ML−200、ML−220、ML−240、RD−510Y、GF−185、RS−410、RS−610、RS−710、RL−210、RL−310、RB−410、RP−710、AK−25、GF702、RS−610NA、SC−6103、RD−720、LP−700、LS−500、LB400(以上、東邦化学工業(株)製)や、プライサーフA208B、A219B、A208S、A212S、A215C(以上、第一工業製薬(株)製)、NIKKOL DLP−10、DOP−8N、DDP−2、DDP−4、DDP−6、DDP−8、DDP−10(以上、日光ケミカルズ(株)製)、TLP−4、TCP−5、NIKKOL TOP−0V、TDP−2、TDP−6、TDP−8、TDP−10(以上、日光ケミカルズ(株)製)などがある。
リン酸エステルの中和物を形成する中和剤としては、アミン化合物、アミド化合物、アミノ酸化合物やこれらの誘導体、両性界面活性剤などが用いられる。具体的には、アミート102、アミート105、アミート302、アミート308、アミート320などのポリオキシエチレンアルキルアミン類や、ファーミンCS、ファーミン08D、ファーミン20D、ファーミン80、ファーミン86T、ファーミンO、ファーミンT、ファーミンなどの脂肪アミン類(以上、花王(株)製)や、ナイミーンL−201、ナイミーンL−202、ナイミーンL207、ナイミーンF−215、ナイミーンS−202、ナイミーンS−204、ナイミーンS−210、ナイミーンS−215、ナイミーンS−220、ナイミーンT2−206、ナイミーンT2−210、ナイミーンT2−230、ナイミーンT2−260、ナイミーンDT−203、ナイミーンDT−208などのアルキルポリエーテルアミン類(以上、日本油脂(株)製)や、NIKKOL TAMNOS−5、TAMNOS−10、TAMNOS−15、TAMNO−5、TAMNO−15などのポリオキシエチレンアルキルアミン類や、TAMDS−4、TAMDS−15、TAMDO−5などのポリオキシエチレン脂肪酸アミド類や、NIKKOL AM−301、AM3130Nなどの両性界面活性剤(以上、日光ケミカルズ(株)製)や、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリエチルアミン、ジメチルアミノエタノール、ジエチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、ブチルジエタノールアミン、ジブチルエタノールアミン、ジエチルイソプロパノールアミン、ブチルイソプロピルアミン、ブチルベンジルアミン、ブトキシプロピルアミン(以上、関東化学(株)製)などが挙げられる。
これらの添加剤は単独あるいは組み合わせて使用でき、その使用量はインキ全量に対し1.0重量%以上40.0重量%以下が好ましい。
インキの製造方法としては従来知られている種々の方法が採用できる。例えば、ボールミル、ビーズミル、ロールミル、ヘンシェルミキサー、プロペラ撹拌機、ホモジナイザー、ニーダー等の装置を使用して作ることが出来る。濾過や遠心分離を行い粗大粒子や気体を除いても良い。製造時に加熱や冷却や加圧や減圧や不活性ガス置換をしても良い。動力は電気でも加圧空気でも良い。これらはそれぞれ単独で使用しても良いし、組み合わせて使用しても良い。
また、本発明のボールペン用インキ組成物を使用するボールペンは、従来知られている構造を使用することができる。例えば、ボールペンチップの先端から一部臨出するボールは、タングステンカーバイドやシリコンカーバイドなどの焼結体や金属製のボールを使用することができ、その直径は0.1mm以上0.5mm以下の小径ボールから、0.5mmよりも大きく0.7mm以下の中径ボール、0.7mmを超える大径のボールを使用することもできるし、ボールペンチップとしてステンレスや洋白、黄銅などの合金や、ポリオキシメチレン樹脂などの耐摩耗性の高い樹脂製のものとすることもできる。インキを収容する部材は、アルミニウムやステンレスなどの合金や、透明性を有するポリプロピレン樹脂やポリエーテルケトン樹脂などの合成樹脂の押し出し又は射出成型パイプとすることもできる。また、インキタンク内にインキの後方移動や漏れを抑制する逆流防止剤を使うことが出来る。逆流防止剤の基剤としてシリコンオイルやポリブテン、α−オレフィンなどをインキ界面に接触させてインキ界面の移動に伴って移動するよう配置することもできる。
インキ組成物の配合例を以下に示す。なお、以下の配合数値は重量部を示す。
(実施例1)
スペシャルブラック4A(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
25.00重量部
ソルスパース#20000(高分子活性剤型分散剤、Lubrizol社製、米国)
8.00重量部
EMALEX RWIS−340(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 2.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 20.00重量部
ヘキシレングリコール 25.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 20.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ソルスパース#20000の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、スペシャルブラック4Aの全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例2)
プリンテックス 35(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
27.00重量部
エスレックBL−1(ピリビニルブチラール樹脂、積水化学工業(株)製)
6.00重量部
EMALEX RWIS−310(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 4.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 19.00重量部
ヘキシレングリコール 29.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 15.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、エスレックBL−1の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、プリンテックス 35の全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例3)
C.I.ピグメント ブルー 15:6 20.00重量部
ジョンクリル 67(高分子顔料分散剤、ジョンソンポリマー(株)製)
10.00重量部
EMALEX RWIS−305(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 6.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 26.00重量部
ヘキシレングリコール 29.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 9.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ジョンクリル 67の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、C.I.ピグメント ブルー 15:6の全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い青色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して青色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例4)
C.I.ピグメント レッド 170 20.00重量部
ジョンクリル 67(高分子顔料分散剤、ジョンソンポリマー(株)製)
10.00重量部
EMALEX RWIS−340(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 1.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 30.00重量部
ヘキシレングリコール 30.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 9.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ジョンクリル 67の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、C.I.ピグメント レッド 170の全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い赤色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例5)
バリファストバイオレット1704(染料、オリエント化学工業(株)製)
20.00重量部
ニグロシンベースEX(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00重量部
EMALEX RWIS−310(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 7.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 31.00重量部
ベンジルアルコール 16.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 16.00重量部
上記成分の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例6)
バリファストレッド1320(染料、オリエント化学工業(株)製)20.00重量部
EMALEX RWIS−305(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 10.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 31.00重量部
ベンジルアルコール 23.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 16.00重量部
上記成分の全量を加え、70℃で4時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例7)
スペシャルブラック4A(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
20.00重量部
ソルスパース#20000(高分子活性剤型分散剤、Lubrizol社製、米国)
8.00重量部
バリファストバイオレット1704(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.00重量部
ニグロシンベースEX(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00重量部
EMALEX RWIS−305(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 0.10重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 16.00重量部
ベンジルアルコール 16.90重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 14.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ソルスパース#20000の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、スペシャルブラック4Aの全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例8)
スペシャルブラック4A(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
20.00重量部
ソルスパース#20000(高分子活性剤型分散剤、Lubrizol社製、米国)
8.00重量部
バリファストバイオレット1704(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.00重量部
ニグロシンベースEX(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00重量部
EMALEX RWIS−310(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 0.90重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 16.00重量部
ベンジルアルコール 16.10重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 14.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ソルスパース#20000の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、スペシャルブラック4Aの全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例9)
C.I.ピグメント レッド 170 10.00重量部
バリファストレッド1320(染料、オリエント化学工業(株)製)15.00重量部
ジョンクリル 67(高分子顔料分散剤、ジョンソンポリマー(株)製)
10.00重量部
EMALEX RWIS−305(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 11.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 31.00重量部
ベンジルアルコール 16.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 7.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ジョンクリル 67の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、C.I.ピグメント レッド 170の全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い赤色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例10)
C.I.ピグメント レッド 170 10.00重量部
バリファストレッド1320(染料、オリエント化学工業(株)製)15.00重量部
ジョンクリル 67(高分子顔料分散剤、ジョンソンポリマー(株)製)
10.00重量部
EMALEX RWIS−340(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 20.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 25.00重量部
ベンジルアルコール 15.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 5.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ジョンクリル 67の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、C.I.ピグメント レッド 170の全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い赤色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して赤色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例11)
スペシャルブラック4A(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
20.00重量部
ソルスパース#20000(高分子活性剤型分散剤、Lubrizol社製、米国)
8.00重量部
バリファストバイオレット1704(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.00重量部
ニグロシンベースEX(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00重量部
EMALEX RWIS−305(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 0.05重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 16.00重量部
ベンジルアルコール 16.95重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 14.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ソルスパース#20000の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、スペシャルブラック4Aの全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(実施例12)
スペシャルブラック4A(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
20.00重量部
ソルスパース#20000(高分子活性剤型分散剤、Lubrizol社製、米国)
8.00重量部
バリファストバイオレット1704(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.00重量部
ニグロシンベースEX(染料、オリエント化学工業(株)製) 10.00重量部
EMALEX RWIS−310(トリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油、日本エマルジョン(株)製) 21.00重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 11.00重量部
ベンジルアルコール 8.00重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 7.00重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ソルスパース#20000の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、スペシャルブラック4Aの全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(比較例1)
スペシャルブラック4A(カーボンブラック、デグサ・ヒュルスジャパン(株)製)
25.0重量部
ソルスパース#20000(高分子活性剤型分散剤、Lubrizol社製、米国)
8.0重量部
エチレングリコールモノフェニルエーテル 22.0重量部
ヘキシレングリコール 25.0重量部
レジンSK(ケトン樹脂、デグサ ジャパン(株)製) 20.0重量部
上記成分のうち、エチレングリコールモノフェニルエーテルの全量と、ソルスパース#20000の全量を室温で攪拌、混合溶解した後、スペシャルブラック4Aの全量を加えてさらに攪拌した後、ダイノーミル(ビーズミル、(株)シンマルエンタープライズ製)で直径0.3mmのジルコニアビーズを用い10回通しを行い黒色のペーストを得た。
次いで、このペーストに残りの材料の全量を加え、70℃で4時間攪拌して黒色のボールペン用油性インキを得た。
(比較例2)
実施例1において、EMALEX RWIS−340を、EMALEX RWIS−110(モノイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、日本エマルジョン(株)製)に替えた以外は同様にして黒色のボールペン用油性インキを得た。
(比較例3)
実施例3において、EMALEX RWIS−305を、ルビカット ホールド(3−メチル−1−ビニルイミダゾリウムメチル硫酸塩・ビニルピロリドン・ビニルカプロラクタム共重合体の20%水溶液、BASF ジャパン(株)製)を70℃72時間(開放系)で乾燥し、ペレット状とした物質25gとエチレングリコールモノフェニルエーテル75gとを、還流装置を付けた攪拌機にて80℃5時間攪拌した溶液に替えた以外は同様にして青色のボールペン用油性インキを得た。
上記実施例1〜12、比較例1〜3で得たボールペン用油性インキ組成物を、市販のボールペン(ドットイーボールペンBK127、ぺんてる(株)製、ペン先はステンレス製ボールホルダーにて直径0.7mmの超硬合金の筆記ボールを抱持したボールペンチップを備えるノック出没式ボールペン)と同様の筆記具に0.30g充填し、遠心機にて遠心力を加えてインキ中の気泡を脱気して、試験用ボールペンを作製した。
人口皮脂溶液1
スクワラン 3.0重量部
イソプロピルミリステート 6.0重量部
オリーブ油 12.0重量部
コレステロール 0.6重量部
パルミチン酸 0.6重量部
オレイン酸 3.9重量部
イソステアリン酸 3.9重量部
アセトン 70.0重量部
上記成分を攪拌混合して人工皮脂溶液1とした。
人口皮脂溶液2
スクワラン 4.5重量部
イソプロピルミリステート 9.0重量部
オリーブ油 18.0重量部
コレステロール 0.9重量部
パルミチン酸 0.9重量部
オレイン酸 5.8重量部
イソステアリン酸 5.9重量部
アセトン 55.0重量部
上記成分を攪拌混合して人工皮脂溶液2とした。
筆記試験1(従来、一般的な皮脂で汚れた紙面への筆記):前記人工皮脂溶液1を、上質紙(JIP P 3201で規定される筆記用紙)に、筆で縦に1回塗布した後、室温で2時間乾燥させアセトンを除去し、幅約2cmの人工皮脂成分が塗られた紙面を作成した。この人工皮脂成分が塗られた部分を横切るように、静・動摩擦測定機(Tribo−master Type TL201Sa、(株)トリニティーラボ製)筆記荷重を150gf、筆記角度70度、筆記速度7cm/sec)で試作用ボールペンを15cm筆記させた。その時、インキが吸着しなかった部分の筆記方向の長さを測定し、かすれ距離とした。
筆記試験2(従来よりも濃い皮脂で汚れた紙面への筆記):前記人工皮脂溶液2を、上質紙(JIP P 3201で規定される筆記用紙)に、筆で縦に1回塗布した後、室温で2時間乾燥させアセトンを除去し、幅約2cmの人工皮脂成分が塗られた紙面を作成した。この人工皮脂成分が塗られた部分を横切るように、静・動摩擦測定機(Tribo−master Type TL201Sa、(株)トリニティーラボ製)筆記荷重を150gf、筆記角度70度、筆記速度7cm/sec)で試作用ボールペンを15cm筆記させた。その時、インキが吸着しなかった部分の筆記方向の長さを測定し、かすれ距離とした。 試験結果を表1に示す。
Figure 2016033200
実施例1〜12にはインキ中にトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含むことにより濃い皮脂で汚れた紙面にボールペンで筆記しても、インキ組成物が皮脂に吸着し、筆跡がかすれる事がない。
比較例1は、皮脂で汚れた紙面にインキを付着させる対策が全くとられていないため、薄い皮脂で汚れた紙面にも濃い皮脂で汚れた紙面にもインキが全く付着せず、筆記線がかすれてしまった。
比較例2はインキ中にイソステアリン酸残基を含む物質が存在するが、脂肪酸残基が一つしかなく、薄い皮脂で汚れた紙面にも濃い皮脂で汚れた紙面にもインキを吸着させることができなかった。
比較例3は、従来、ボールペン用油性インキ組成物において皮脂で汚れた紙面にインキを付着させるための成分を含むため、薄い皮脂で汚れた紙面にインキが吸着することが出来たが、濃い皮脂で汚れた紙面にインキを吸着するには十分ではなく、インキが殆ど付着せず、筆記線がかすれてしまった。
本発明は、ボールペン用インキ組成物にトリイソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含むため、濃い皮脂で汚れた紙面にボールペンで筆記しても、インキ組成物が皮脂に吸着し、筆跡がかすれる事がない。

Claims (2)

  1. 着色剤と、有機溶剤とトリイソステアリン酸ポリオキエシエチレン硬化ヒマシ油とを少なくとも含有するボールペン用油性インキ組成物。
  2. 前記トリイソステアリン酸ポリオキエシエチレン硬化ヒマシ油の添加量の含有量が、0.1重量%以上20.0重量%以下である請求項1に記載のボールペン用油性インキ組成物。
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