JP2016031658A - プラント制御装置、及びプラント制御方法 - Google Patents

プラント制御装置、及びプラント制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プラント運転中における制御ソフトの変更が可能なプラント制御装置のコストを低減する。【解決手段】プラント制御装置1は、仮想コントローラ実装部20と、第1の仮想演算部14aと、第2の仮想演算部14bと、信号選択部17と、書換対象選択部21とを備える。信号選択部が第1の制御信号をプラントへ出力する制御信号として選択時、書換対象選択部は、プラントの運転中に、プラント制御装置の外部から制御プログラムの書き換えの指令を受領時、第2の仮想演算部を、制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択する。第2の仮想演算部は、第2の仮想演算部が制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択された場合、第2の制御プログラムを書き換える。信号選択部は、第2の制御プログラムの書き換えが完了した場合、プラントへ出力する制御信号を第1の制御信号から、前記第2の制御信号に切り替える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、プラント制御装置、及びプラント制御方法に関する。
従来、プラントに設置されたタービンに接続された発電機からの出力を制御するプラント制御装置が知られている。従来のプラント制御装置では、タービン運転中にプラント制御装置内の制御ソフトの変更を可能とするために、制御を行っているコントローラと、制御を行わず待機しているコントローラとを設けていた。このようにコントローラを2重化していたため、プラント制御装置のコストが増大するという問題があった。
特開2003−247401号公報 特開2009−180188号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、プラント運転中における制御ソフトの変更が可能なプラント制御装置のコストを低減するプラント制御装置、及びプラント制御方法を提供することである。
一の実施形態によれば、プラント制御装置は、一つのコントローラ上に第1の仮想コントローラと第2の仮想コントローラと共通仮想コントローラとを実装可能な仮想コントローラ実装部を備えるプラント制御装置である。前記第1の仮想コントローラは、第1の制御プログラムを実行して、プラントを制御する第1の制御信号を生成する第1の仮想演算部を有する。前記第2の仮想コントローラは、前記第1の制御プログラムと内容が同じ第2の制御プログラムを実行して、前記プラントを制御する第2の制御信号を生成する第2の仮想演算部を有する。前記共通仮想コントローラは、前記第1の制御信号と前記第2の制御信号から、前記プラントへ出力する制御信号を選択する信号選択部と、前記第1の仮想演算部と前記第2の仮想演算部のうち前記信号選択部が選択しなかった制御信号を生成する仮想演算部を制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択する書換対象選択部と、を有する。
第1の実施形態におけるプラント制御装置1の構成を示す図である。 第1の実施形態におけるプラント制御装置1のRAM41のワークエリアに実現される機能を示すブロック図である。 常用系の仮想コントローラと待機系の仮想コントローラの割り振りの時間遷移の例である。 第1の実施形態における制御プログラムの書き換え処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態におけるプラント制御装置101のRAM41のワークエリアに実現される機能を示すブロック図である。 図6(A)は、第1の制御信号の信号レベル及び第2の制御信号の信号レベルの時間変化の一例を示すグラフである。図6(B)は、図6(A)のように、第1の制御信号の信号レベル及び第2の制御信号の信号レベルが時間変化する場合の、信号選択部18の出力信号の信号レベルの時間変化を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る各実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。第1の実施形態に係るプラント制御装置1は、メモリ空間上に、第1の仮想コントローラと第2の仮想コントローラを生成する。本実施形態では一例として、当初、第1の仮想コントローラが常用系のコントローラに設定され、第2の仮想コントローラが待機系のコントローラに設定される。そして、プラント制御装置1は、第2の仮想コントローラが有する第2の制御プログラムを変更し、その後、第1の仮想コントローラを待機系のコントローラ、第2の仮想コントローラを常用系のコントローラに切り替える。そして、プラント制御装置1は第1の仮想コントローラが有する第1の制御プログラムを変更する。
図1は、第1の実施形態におけるプラント制御装置1の構成を示す図である。
プラント制御装置1は、プラント8を制御する。プラント8は、例えば蒸気発電プラントであり、図1に示すように、ボイラ81、バルブ82、蒸気タービン83、発電機84、速度センサ85、復水器86、及び復水ポンプ87を備える。
ボイラ81は、復水ポンプ87から供給された水を蒸気にして排出する。バルブ82は、ボイラ81から蒸気タービン83への蒸気流入量を調節する。蒸気タービン83は、流入した蒸気に応じて内部のタービンを回転する。発電機84は、蒸気タービン83に接続されており、蒸気タービン83内部のタービンの回転に応じて発電する。速度センサ85は、蒸気タービンの回転数を計測する。復水器86は、蒸気タービン83から流入した蒸気を水にして排出する。復水ポンプ87は、復水器86から流入した水をボイラ81へ供給する。
保守ツール9は、保守管理者が第1の制御プログラム及び第2の制御プログラムを変更するために用いる装置である。保守ツール9は、例えば、保守管理者から入力を受け付ける入力部(図示せず)と、情報を表示する表示部(図示せず)とを備える。
図1に示すように、プラント制御装置1は、コントローラ2を備える。ここで、コントローラ2は、入出力部3と、メモリ4と、インタフェース5と、CPU(Central Processing Unit)6とを備える。これらの構成要素は、互いに内部バスによって接続されている。
入出力部3は、プラント8との間で信号をやり取りするための入出力用のハードウェアである。
メモリ4は、情報を記憶する。メモリ4は、RAM(Random Access Memory)41と、ROM(Read Only Memory)42を有する。
RAM41は、情報を一時的に記憶するワークエリアを提供する。
ROM42は、仮想化を実現するプログラムが記憶されている。
インタフェース5は、保守ツール9との間で信号をやり取りするためのハードウェアである。
CPU6は、ROM42からプログラムを読み出して実行して、RAM41のワークエリアに、後述する図2に示すように、仮想コントローラ実装部20、第1の仮想コントローラ12a、第2の仮想コントローラ12b、共通仮想コントローラ12cを実現する。
図2は、第1の実施形態におけるプラント制御装置1のRAM41のワークエリアに実現される機能を示すブロック図である。図2に示すように、RAM41のワークエリアに、仮想コントローラ実装部20、第1の仮想コントローラ12a、第2の仮想コントローラ12b、共通仮想コントローラ12cが実現される。
仮想コントローラ実装部20は、コントローラ2上に、第1の仮想コントローラ12aと第2の仮想コントローラ12bと共通仮想コントローラ12cとを実装する。仮想コントローラ実装部20は、例えば、仮想オペレーティングシステムである。
第1の仮想コントローラ12aは、仮想入出力部13a、第1の仮想演算部14a、及び仮想インタフェース15aを有する。同様に、第2の仮想コントローラ12bは、仮想入出力部13b、第2の仮想演算部14b、及び仮想インタフェース15bを有する。
仮想入出力部13a及び仮想入出力部13bは、共通仮想コントローラ12c内の後述する信号選択部17と信号のやり取りをする。
第1の仮想演算部14aは、内部に保持する第1の制御プログラム16aを実行し、プラントを制御する第1の制御信号を生成する。第1の仮想演算部14aは、生成した第1の制御信号を仮想入出力部13aを介して、共通仮想コントローラ12c内の後述する信号選択部17へ出力する。
第2の仮想演算部14bは、第1の制御プログラム16aと内容が同じ第2の制御プログラム16bを内部に保持する。第2の仮想演算部14bは、この第2の制御プログラム16bを実行し、プラントを制御する第2の制御信号を生成する。第2の仮想演算部14bは、生成した第2の制御信号を仮想入出力部13bを介して、共通仮想コントローラ12c内の後述する信号選択部17へ出力する。
仮想インタフェース15a及び仮想インタフェース15bは、共通仮想コントローラ内の後述する書換対象選択部21との間で情報のやり取りをする。
共通仮想コントローラ12cは、信号選択部17と、書換対象選択部21とを備える。
信号選択部17は、第1の制御信号と第2の制御信号から、プラント8へ出力する制御信号を選択する。信号選択部12cは、仮想コントローラ実装部20と入出力部3を介して、プラント8と信号のやり取りをする。例えば、信号選択部12cは、選択した制御信号を入出力部3を介して、プラント8へ出力する。
書換対象選択部21は、共通仮想コントローラ12c内で、第1の仮想演算部14aと第2の仮想演算部14bから制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部を選択する。書換対象選択部21は、仮想コントローラ実装部20とインタフェース5を介して、保守ツール9と信号のやり取りをする。
以上のような構成を有するプラント制御装置1の動作について、以下説明する。
まず、図3を用いて、常用系の仮想コントローラと待機系の仮想コントローラの割り振りの時間遷移の例を説明する。図3は、常用系の仮想コントローラと待機系の仮想コントローラの割り振りの時間遷移の例である。図3に示すように、時刻0から時刻t1の間、第1の仮想コントローラ12aは、常用系の仮想コントローラとして動作し、第2の仮想コントローラ12bは、待機系の仮想コントローラとして動作する。次に、時刻t1から時刻t2の間、第1の仮想コントローラ12aは、引き続き常用系の仮想コントローラとして動作するのに対し、第2の仮想コントローラ12bは、第2の制御プログラム16bを書き換える。
次に、時刻t2において、第1の仮想コントローラ12aが待機系の仮想コントローラに切り替わり、第2の仮想コントローラ12bが常用系の仮想コントローラに切り替わる。
そして、時刻t2から時刻t3の間、第1の仮想コントローラ12aは、第1の制御プログラム16aを書き換えるのに対し、第2の仮想コントローラ12bが常用系の仮想コントローラとして動作する。
そして、時刻t3以降、第1の仮想コントローラ12aは、待機系の仮想コントローラとして動作し、第2の仮想コントローラ12bは引き続き、常用系の仮想コントローラとして動作する。
続いて、図4を用いて、第1の実施形態における制御プログラムの書き換え処理について説明する。図4は、第1の実施形態における制御プログラムの書き換え処理を示すフローチャートである。ここで、信号選択部17は、第1の仮想コントローラ12aと第2の仮想コントローラ12bのいずれが常用系の仮想コントローラであるかを示す常用フラグを保持している。例えば、常用フラグが0で、第1の仮想コントローラ12aが常用系の仮想コントローラであり、常用フラグが1で、第2の仮想コントローラ12bが常用系の仮想コントローラである。
図4のフローチャートでは、当初、常用フラグが0で、図3に示すように、第1の仮想コントローラ12aが常用系の仮想コントローラで、第2の仮想コントローラ12bが待機系の仮想コントローラである。そのため、当初、信号選択部18は、値が0である常用フラグを参照して、第1の仮想コントローラ12aを常用系のコントローラと判別する。信号選択部18には、常時、第1の制御信号と第2の制御信号が入力されているが、この判別結果から、信号選択部18は、第1の制御信号をプラント8へ出力する制御信号に選択し、選択した第1の制御信号をプラント8へ出力する。
(ステップS101)まず、書換対象選択部21は、保守ツール9から制御プログラム書換信号を受信する。既述のように、制御プログラム書換信号は、制御プログラムを書き換えるための信号で、ここでは、例えば、書き換え後の制御プログラム、書き換え後の制御プログラムをインストールするためのインストーラなどを含む。
(ステップS102)次に、書換対象選択部21は、常用フラグを信号選択部17から取得する。
(ステップS103)次に、書換対象選択部21は、常用フラグから待機系の仮想コントローラを第2の仮想コントローラ12bと判別し、第2の仮想コントローラ12bへ制御プログラム書換信号を送信する。このように、書換対象選択部21は、プラントの運転中に、自装置の外部から制御プログラムの書き換えの指令を受けた場合、第2の仮想演算部を、制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択する。
(ステップS104)次に、第2の仮想コントローラ12bの第2の仮想演算部14bは、ステップS103で送信された制御プログラム書換信号を受信する。そして、第2の仮想コントローラ12bの第2の仮想演算部14bは、保持する既存のタービン制御プログラム16aを、制御プログラム書換信号に含まれる書き換え後の制御プログラムに書き換える。
このように、第2の仮想演算部14bは、第2の仮想演算部14bが制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択された場合、第2の制御プログラムを書き換える。書き換え後、第2の仮想コントローラ12bの第2の仮想演算部14bは、書き換え完了信号を書換対象選択部21へ送信する。
(ステップS105)次に、書換対象選択部21は、ステップS104で送信された書き換え完了信号を受信する。
(ステップS106)次に、書換対象選択部21は、書き換え完了信号を保守ツール9へ送信する。保守ツール9は、この書き換え完了信号を受信し、書き換え完了を提示する。これにより、保守管理者は、待機系の仮想コントローラで制御プログラムの書き換えが完了したことを把握することができる。今度は、その時点で常用系の仮想コントローラについて、制御プログラムの書き換えを行うために、保守管理者は、常用系の仮想コントローラと待機系の仮想コントローラの切替指示を保守ツール9に入力する。保守ツール9は、この入力を受け付けると、この切替指示を示す常用待機切替信号を書換対象選択部21へ送信する。
(ステップS107)次に、書換対象選択部21は、ステップS106で送信された常用待機切替信号を受信する。
(ステップS108)次に、書換対象選択部21は、常用待機切替信号を信号選択部17へ渡す。
(ステップS109)次に、信号選択部17は、ステップS108で常用待機切替信号が渡されたのを契機に、保持している常用フラグを反転する。
(ステップS110)そして、信号選択部17は、反転した常用フラグを参照して、第2の仮想コントローラを常用系のコントローラと判別する。そして、信号選択部17は、プラントへ出力する制御信号を、第1の制御信号から、第2の制御信号に切り替える。
(ステップS111)次に、信号選択部17は、反転後の常用フラグを書換対象選択部21へ渡す。
(ステップS112)次に、書換対象選択部21は、ステップS110で反転後の常用フラグが渡されたのを契機に、反転後の常用フラグを用いて、待機系の仮想コントローラを第1の仮想コントローラ12aと判別し、第1の仮想コントローラ12aへ制御プログラム書換信号を送信する。
(ステップS113)次に、第1の仮想コントローラ12aの第1の仮想演算部14aは、ステップS111で送信された制御プログラム書換信号を受信する。そして、第1の仮想コントローラ12aの第1の仮想演算部14aは、タービン制御プログラム16aを、制御プログラム書換信号に含まれる書き換え後の制御プログラムに書き換える。書き換え後、第1の仮想コントローラ12aの第1の仮想演算部14aは、書き換え完了信号を書換対象選択部21へ送信する。
(ステップS114)次に、書換対象選択部21は、ステップS112で送信された書き換え完了信号を受信する。
(ステップS115)次に、書換対象選択部21は、書き換え完了信号を保守ツール9へ送信する。これにより、保守ツール9は、書き換え完了信号を受信すると、書き換え完了を提示する。
なお、書換対象選択部21は、ステップS105で書き換え完了信号を受信した場合、信号選択部17が保持する常用フラグを反転させ、自動的に、第1の仮想コントローラ12aの制御プログラムを書き替えるようにしてもよい。
(第1の実施形態の効果)
以上説明したように、第1の実施形態におけるプラント制御装置1において、信号選択部17が第1の制御信号をプラントへ出力する制御信号に選択した場合に、書換対象選択部21は、プラントの運転中に、外部から制御プログラムの書き換えの指令を受けた場合、第2の仮想演算部14bを、制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択する。そして、第2の仮想演算部14bは、第2の仮想演算部14bが制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択された場合、第2の制御プログラムを書き換える。そして、信号選択部17は、第2の制御プログラムの書き換えが完了した場合、プラント8へ出力する制御信号を、第1の制御信号から、第2の制御信号に切り替える。
このように、第1の実施形態によれば、プラント制御装置1は、仮想コントローラを二つRAM41上に生成することにより、一方の制御プログラムによる演算結果がプラントの制御に利用されているときに、他方の制御プログラムを更新することができる。これにより、ハードウェアが1重化コントローラで構成されていても、第2の制御プログラムをタービン運転中に変更できる。従来のように、ハードウェアで構成されたコントローラを多重化する必要がなく、ハードウェアで構成されたコントローラが一つでよいため、プラント運転中における制御ソフトの変更が可能なプラント制御装置のコストを低減することができる。
また、第1の仮想演算部14aは、プラント8へ出力する制御信号が第1の制御信号から第2の制御信号に切り替わった場合、未だ書き換えが完了していない第1の制御プログラムを、プラント8の運転中に書き換える。これにより、ハードウェアが1重化コントローラで構成されていても、第1の制御プログラムをタービン運転中に変更することができる。
(第2の実施形態)
続いて、第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、信号選択部17は、第2の制御プログラムの書き換えが完了した場合、プラント8へ出力する制御信号を、第1の制御信号から、第2の制御信号に切り替えた。第2の制御プログラムを変更した場合、それまで制御のために用いられてきた第1の制御プログラムの演算結果と、書き換えが完了した第2の制御プログラムの演算結果に差があると、プラント8に大きな変動を与えるという問題がある。
そこで、第2の実施形態におけるプラント制御装置101は、第1の制御信号から第2の制御信号に切り替えるときに、第1の制御信号のレベルを第2の制御信号のレベルへ徐々に変化させる。これにより、第1の制御信号のレベルと第2の制御信号のレベルに差があっても、プラント8に与える変動を低減することができる。
図5は、第2の実施形態におけるプラント制御装置101のRAM41のワークエリアに実現される機能を示すブロック図である。図2と共通する要素には同一の符号を付し、その具体的な説明を省略する。第2の実施形態におけるプラント制御装置1の構成は、第1の実施形態におけるプラント制御装置1の構成に対して、信号選択部17が信号選択部18に変更されたものになっている。
第2の実施形態における信号選択部18は、第1の実施形態における信号選択部17と同様の機能を有するのに加えて、更に以下の機能を有する。
第2の実施形態における信号選択部18は、図6(B)に示すように、第1の制御信号から第2の制御信号に切り替えるときに、第1の制御信号のレベルを第2の制御信号のレベルへ徐々に変化させる。
図6(A)は、第1の制御信号の信号レベル及び第2の制御信号の信号レベルの時間変化の一例を示すグラフである。図6(B)は、図6(A)のように、第1の制御信号の信号レベル及び第2の制御信号の信号レベルが時間変化する場合の、信号選択部18の出力信号の信号レベルの時間変化を示す図である。
図6(A)の折れ線WBが示すように、第2の制御プログラム16bの書き換えが完了する時刻t2までは、第2の制御信号の信号レベルはLAである。第2の制御プログラム16bの書き換えが完了する時刻t2以降は、第2の制御信号の信号レベルはLBである。
一方、図6(A)の折れ線WAが示すように、第1の制御プログラム16aの書き換えが完了する時刻t3までは、第1の制御信号の信号レベルはLAである。第1の制御プログラム16aの書き換えが完了する時刻t3以降は、第1の制御信号の信号レベルはLBである。
図6(B)の折れ線WOが示すように、第2の制御プログラム16bの書き換えが完了する時刻t2までは、信号選択部18の出力信号のレベルは、第1の制御信号の信号レベルと同じLAである。
図6(B)の折れ線WOが示すように、信号選択部18は、第2の制御プログラム16bの書き換えが完了する時刻t2から、第1の制御信号の信号レベルLAから第2の制御信号の信号レベルLBへ徐々に変化させる。
具体的には例えば、信号選択部18は、時刻t2における第1の制御信号の信号レベルLAと第2の制御信号の信号レベルLBの差分(=LA−LB)を加算項として、第2の制御信号の信号レベルLBに足した信号を出力する。その後、信号選択部18は、この加算項を一定のレートで0に落とす。
(第2の実施形態の効果)
以上説明したように、信号選択部22は、第1の制御信号から第2の制御信号に切り替えるときに、第1の制御信号のレベルを第2の制御信号のレベルへ徐々に変化させる。これにより、第1の実施形態の効果に加えて、第1の制御プログラムと書き換え後の第2の制御プログラムの演算結果に差があっても、プラント8に与える変動を低減することができる。
なお、各実施形態において、仮想コントローラ実装部20は、二つの仮想コントローラを実装したが、これに限らず、三つ以上の仮想コントローラを実装してもよい。
また、各実施形態のプラント制御装置1または101の各処理を実行するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、当該記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、プロセッサが実行することにより、各実施形態のプラント制御装置1または101に係る上述した種々の処理を行ってもよい。
以上、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1、101、201 プラント制御装置
2、102 コントローラ
3 入出力部
4 メモリ
41 RAM
42 ROM
5 インタフェース
6 CPU
8 プラント
9 保守ツール
12a 第1の仮想コントローラ
12b 第2の仮想コントローラ
12c 共通仮想コントローラ
13a、13b 仮想入出力部
14a 第1の仮想演算部
14b 第2の仮想演算部
15a、15b 仮想インタフェース
16a、206a 第1の制御プログラム
16b、206b 第2の制御プログラム
17、18 信号選択部
20 仮想コントローラ実装部
21 書換対象選択部
202a 第1のコントローラ
202b 第2のコントローラ
203a、203b 入出力部
204a、204b 演算部
205a、205b インタフェース
207 信号選択装置

Claims (6)

  1. 一つのコントローラ上に第1の仮想コントローラと第2の仮想コントローラと共通仮想コントローラとを実装可能な仮想コントローラ実装部を備えるプラント制御装置であって、
    前記第1の仮想コントローラは、第1の制御プログラムを実行して、プラントを制御する第1の制御信号を生成する第1の仮想演算部を有し、
    前記第2の仮想コントローラは、前記第1の制御プログラムと内容が同じ第2の制御プログラムを実行して、前記プラントを制御する第2の制御信号を生成する第2の仮想演算部を有し、
    前記共通仮想コントローラは、
    前記第1の制御信号と前記第2の制御信号から、前記プラントへ出力する制御信号を選択する信号選択部と、
    前記第1の仮想演算部と前記第2の仮想演算部のうち前記信号選択部が選択しなかった制御信号を生成する仮想演算部を制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択する書換対象選択部と、
    を有するプラント制御装置。
  2. 前記信号選択部が、前記第1の制御信号を前記プラントへ出力する制御信号として選択した場合において、
    前記書換対象選択部が、前記プラントの運転中に前記プラント制御装置の外部から前記制御プログラムの書き換えの指令を受けた場合、前記第2の仮想演算部は、前記第2の制御プログラムを書き換え、
    前記信号選択部は、前記第2の制御プログラムの書き換えが完了した場合、前記プラントへ出力する制御信号を、前記第1の制御信号から前記第2の制御信号に切り替える
    請求項1に記載のプラント制御装置。
  3. 前記第1の仮想演算部は、前記プラントへ出力する制御信号が前記第1の制御信号から前記第2の制御信号に切り替わった場合、未だ書き換えが完了していない第1の制御プログラムを、前記プラントの運転中に書き換える
    請求項1または2に記載のプラント制御装置。
  4. 前記信号選択部は、前記プラントへ出力する制御信号を前記第1の制御信号から前記第2の制御信号に切り替えるときに、前記第1の制御信号のレベルを前記第2の制御信号のレベルへ徐々に変化させる
    請求項1から3のいずれか一項に記載のプラント制御装置。
  5. 前記信号選択部は、前記第2の制御プログラムの書き換えが完了し、且つ前記書換対象選択部が常用系の仮想コントローラと待機系の仮想コントローラの切替指示を示す常用待機切替信号を前記プラント制御装置の外部から受信した場合、前記第1の制御信号から前記第2の制御信号に切り替える
    請求項1から4のいずれか一項に記載のプラント制御装置。
  6. 一つのコントローラ上に第1の仮想コントローラと第2の仮想コントローラと共通仮想コントローラとを実装可能な仮想コントローラ実装部を備えるプラント制御装置が実行するプラント制御方法であって、
    前記第1の仮想コントローラの第1の仮想演算部は、第1の制御プログラムを実行して、プラントを制御する第1の制御信号を生成し、
    前記第2の仮想コントローラの第2の仮想演算部は、前記第1の制御プログラムと内容が同じ第2の制御プログラムを実行して、前記プラントを制御する第2の制御信号を生成し、
    前記共通仮想コントローラの信号選択部は、前記第1の制御信号と前記第2の制御信号から、前記プラントへ出力する制御信号を選択し、
    前記共通仮想コントローラの書換対象選択部は、前記第1の仮想演算部と前記第2の仮想演算部のうち前記信号選択部が選択しなかった制御信号を生成する仮想演算部を制御プログラムの書き換えを行う仮想演算部として選択する、
    プラント制御方法。
JP2014154077A 2014-07-29 2014-07-29 プラント制御装置、及びプラント制御方法 Pending JP2016031658A (ja)

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