JP2016031298A - 絶縁異常検知装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電圧から保護しつつ簡素な構成にて自己診断を行うことができる絶縁異常検知装置を提供する。【解決手段】保護素子付半導体スイッチング素子36をオフ状態にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地された状態にしたときにおいて接続点Aから取り出される信号から絶縁抵抗53の抵抗値の低下を検知する。保護素子付半導体スイッチング素子36をオン状態にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地されるとともにカップリングコンデンサ33の第2の電極が擬似抵抗34を介して接地された状態にしたときにおいて接続点Aから取り出される信号から発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁異常検知装置に関するものである。
特許文献1において絶縁異常検知装置が開示されており、カップリングコンデンサの高圧側電極に切替スイッチを介して擬似抵抗の一端が接続され、擬似抵抗の他端は接地ラインに接続され、切替スイッチの可動接点を切り替えて自己診断を行うようにしている。また、特許文献2に開示の地絡検出装置においては、第1スイッチと第2スイッチを有し、第1スイッチはカップリングコンデンサと高電圧バッテリとの間に接続されている。第2スイッチは、一端が車体に接続され、他端が擬似地絡抵抗を介して、第1スイッチがカップリングコンデンサと接続される接続点に接続されている。そして、コンデンサ短絡検出動作として第1スイッチをオフにするとともに第2スイッチをオンにしてカップリングコンデンサが短絡したか否か判定するようにしている。
特開2013−148474号公報 特開2005−91224号公報
ところで、構成の簡素化を図るべく高圧側と電気的に切り離した状態で自己診断を行うのではなく高圧側(電池側)と接続したまま自己診断ができるようにしたいという要求がある。つまり、特許文献2で用いた第1スイッチと第2スイッチに対し第2スイッチのみを用いて絶縁異常検知装置を構成する。この場合、スイッチに過電圧が印加されてしまうことが懸念され、その対策を講じる必要がある。
本発明の目的は、過電圧から保護しつつ簡素な構成にて自己診断を行うことができる絶縁異常検知装置を提供することにある。
請求項1に記載の発明では、直流電源の接地ラインに設けられた絶縁抵抗の抵抗値の低下を検知する絶縁異常検知装置において、第1の電極に検出抵抗を介して発振回路から発振信号が入力されるカップリングコンデンサと、前記カップリングコンデンサの第2の電極から接地ラインに至る電流経路に設けられた擬似抵抗と、前記電流経路の途中に設けられた保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器と、前記保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を遮断状態にして前記カップリングコンデンサの第2の電極が前記絶縁抵抗を介して接地された状態にしたときにおいて前記検出抵抗と前記カップリングコンデンサの間の接続点から取り出される信号から前記絶縁抵抗の抵抗値の低下を検知する第1の判定手段と、前記保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を導通状態にして前記カップリングコンデンサの第2の電極が前記絶縁抵抗を介して接地されるとともに前記カップリングコンデンサの第2の電極が前記擬似抵抗を介して接地された状態にしたときにおいて前記検出抵抗と前記カップリングコンデンサの間の接続点から取り出される信号から前記発振回路と前記検出抵抗と前記カップリングコンデンサを含めた発振信号伝送系の異常を検出する第2の判定手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項1に記載の発明によれば、第1の判定手段により、保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を遮断状態にしてカップリングコンデンサの第2の電極が絶縁抵抗を介して接地された状態にしたときにおいて、検出抵抗とカップリングコンデンサの間の接続点から取り出される信号から絶縁抵抗の抵抗値の低下が検知される。また、第2の判定手段により、保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を導通状態にしてカップリングコンデンサの第2の電極が絶縁抵抗を介して接地されるとともにカップリングコンデンサの第2の電極が擬似抵抗を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗とカップリングコンデンサの間の接続点から取り出される信号から発振回路と検出抵抗とカップリングコンデンサを含めた発振信号伝送系の異常が検出される。さらに、保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を用いることにより過電圧から保護される。このようにして、過電圧から保護しつつ簡素な構成にて自己診断を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の絶縁異常検知装置において、前記保護素子付半導体スイッチング素子は、半導体スイッチング素子と、前記半導体スイッチング素子の制御端子と高圧側端子との間においてカソードが前記高圧側端子側となるとともにアノードが前記制御端子側となるように設けられたツェナーダイオードと、前記半導体スイッチング素子の制御端子に設けた電流制限抵抗と、を有することを要旨とする。
請求項2に記載の発明によれば、半導体スイッチング素子が遮断状態で半導体スイッチング素子の耐圧を超えるような高い電圧が印加されようとしてもツェナーダイオードと電流制限抵抗により半導体スイッチング素子を導通状態にさせて半導体スイッチング素子が保護される。
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の絶縁異常検知装置において、前記保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子は、前記電流経路における前記擬似抵抗と接地ラインとの間に設けられていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明によれば、保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子の低圧側端子がアース電位となっているので保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子の制御性に優れる。
本発明によれば、過電圧から保護しつつ簡素な構成にて自己診断を行うことができる。
実施形態における絶縁異常検知装置の電気的構成を示す回路図。 (a)〜(c)は絶縁異常検知装置の作用を説明するためのタイムチャート。 (a)〜(f)は絶縁異常検知装置の作用を説明するためのタイムチャート。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車の走行モータの制御システムにおいて、車載バッテリ(二次電池)50の正極端子と負極端子との間にはインバータ51が接続され、インバータ51には走行用モータ52が接続されている。インバータ51はスイッチング素子を具備しており、スイッチング素子のスイッチング動作により車載バッテリ50による直流電力を交流電力に変換して走行用モータ52に供給して走行用モータ52を駆動する。本実施形態では、車載バッテリ50に対する負荷がインバータ51と走行用モータ52により構成されている。
また、車載バッテリ50の負極端子は絶縁抵抗53を介して接地されている(ボディアースされている)。つまり、直流電源としての車載バッテリ50の接地ラインに絶縁抵抗53が設けられている。この絶縁抵抗53の絶縁異常、即ち、抵抗値の低下を検知するために絶縁異常検知装置10が設けられている。
絶縁異常検知装置10は、電池監視ユニット20を備えており、電池監視ユニット20の接続端子21は車載バッテリ50の負極端子と接続されている。つまり、電池監視ユニット20の接続端子21は絶縁抵抗53を介して接地されている(ボディアースされている)。
電池監視ユニット20は絶縁抵抗低下検出器30とマイコン40を備えている。絶縁抵抗低下検出器30は発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33と擬似抵抗34とフィルタ回路35と保護素子付半導体スイッチング素子36を備えている。マイコン40はA/Dコンバータ41とCPU42を備えている。
電池監視ユニット20の接続端子22は外部において接地されている(ボディアースされている)。電池監視ユニット20の内部において接続端子22には発振回路31が接続されている。また、電池監視ユニット20の内部において発振回路31の信号出力端子には検出抵抗32が接続されている。そして、マイコン40のCPU42からの発振指令により発振回路31が駆動して、発振回路31の信号出力端子から発振信号としての低周波信号が出力されるようになっている。
カップリングコンデンサ33は、低圧側電極である第1の電極が検出抵抗32を介して発振回路31と接続され、発振回路31から発振信号としての低周波信号が入力される。当該低周波信号はカップリングコンデンサ33を通過する。具体的には、発振回路31から出力される低周波信号の周波数が、例えば、1〜3Hzであり、この帯域の低周波信号がカップリングコンデンサ33を通過するようになっている。
カップリングコンデンサ33における高圧側電極である第2の電極は電池監視ユニット20の接続端子21と接続されている。また、カップリングコンデンサ33における第2の電極が擬似抵抗34の一端と接続されている。擬似抵抗34の他端は保護素子付半導体スイッチング素子36を介して電池監視ユニット20の接続端子22と接続されている。
このように、擬似抵抗34は、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路に設けられている。また、電流経路の途中には保護素子付半導体スイッチング素子36が設けられている。保護素子付半導体スイッチング素子36は、電流経路における擬似抵抗34と接地ラインとの間に設けられている。
保護素子付半導体スイッチング素子36は、半導体スイッチング素子37と、ツェナーダイオード38と、電流制限抵抗39とを有する。半導体スイッチング素子37は、nチャネルパワーMOSFETである。半導体スイッチング素子37は、低圧側端子としてのソース端子と、高圧側端子としてのドレイン端子と、制御端子としてのゲート端子を有する。半導体スイッチング素子37は耐圧(例えば100ボルト)を有する。ツェナーダイオード38は、半導体スイッチング素子37のゲート端子とドレイン端子との間においてカソードがドレイン端子側となるとともにアノードがゲート端子側となるように設けられている。また、半導体スイッチング素子37のゲート端子に電流制限抵抗39が設けられている。半導体スイッチング素子37のゲート端子は、電流制限抵抗39を介してCPU42に接続されている。
そして、半導体スイッチング素子37はCPU42によりオン/オフ制御される。半導体スイッチング素子37のオフ時(遮断時)には、カップリングコンデンサ33の第2の電極は擬似抵抗34を介してアース側と遮断された状態になる。一方、半導体スイッチング素子37のオン時(導通時)には、カップリングコンデンサ33の第2の電極が擬似抵抗34を介して接地された状態になる。
このように、保護素子付半導体スイッチング素子36の半導体スイッチング素子37をオフ状態(遮断状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地された状態にできる。また、保護素子付半導体スイッチング素子36の半導体スイッチング素子37をオン状態(導通状態)にして、カップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地されるとともにカップリングコンデンサ33の第2の電極が擬似抵抗34を介して接地された状態にできる。つまり、カップリングコンデンサ33から見て高圧側(車載バッテリ50側)に擬似抵抗34と保護素子付半導体スイッチング素子36の半導体スイッチング素子37を設けて半導体スイッチング素子37のオン(導通)により擬似抵抗34側にも接続することができる構造となっている。
検出抵抗32とカップリングコンデンサ33との間の接続点Aはフィルタ回路35を介してマイコン40のA/Dコンバータ41と接続されている。フィルタ回路35はローパスフィルタあるいはバンドパスフィルタであり、ノイズを除去するためのものである。
接続点Aでの電圧(信号)がフィルタ回路35を介してA/Dコンバータ41に入力され、A/Dコンバータ41においてアナログ値からデジタル値に変換される。A/Dコンバータ41にはCPU42が接続され、CPU42はA/Dコンバータ41からA/D変換後の信号を取り込むようになっている。そして、CPU42は、取り込んだ信号の振幅から異常の有無を判定する。
また、マイコン40のCPU42にはイグニッションスイッチ操作信号が送られてくる。マイコン40にはシステムECU60が接続され、マイコン40のCPU42から、異常検出信号が電池監視ユニット20の外部のシステムECU60に対し出力されるようになっている。
次に、このように構成した絶縁異常検知装置10の作用について説明する。
絶縁抵抗53の異常(抵抗値の低下)を検知すべく、CPU42は、オフ指令を保護素子付半導体スイッチング素子36に送り、半導体スイッチング素子37がオフ状態(遮断状態)にされる。このとき、カップリングコンデンサ33の第2の電極は、車載バッテリ50の負極端に接続されるとともに絶縁抵抗53を介して接地される。一方、CPU42は発振回路31に対し発振指令を送り、発振回路31から図2(a)に示す低周波信号を出力させる。発振信号としての低周波信号は0ボルトと5ボルトの間で変化する矩形信号であって、振幅が5ボルトの信号である。この低周波信号が検出抵抗32を介してカップリングコンデンサ33に向かって送られ、接続点Aでの電圧(信号)がフィルタ回路35によりノイズ成分が除去された後にA/Dコンバータ41に送られる。そして、A/Dコンバータ41によりアナログ信号からデジタル信号に変換された後にCPU42に取り込まれ、この取り込んだ信号に基づいて(接続点Aから取り出される信号から)CPU42は、絶縁抵抗53における絶縁異常の検知(抵抗値の低下検知)を行う。
例えば、図2(b)に示すように、接続点Aでの電圧(信号)が4ボルト程度であると、CPU42は、絶縁抵抗53の抵抗値が低下しておらず正常であると判定する。一方、図2(c)に示すように、接続点Aでの電圧(信号)が正常時の振幅(4ボルト)に対し振幅が小さいと(例えば2ボルト以下であると)、CPU42は絶縁抵抗53が異常である(抵抗値が低下した)と判定する。
このようにして、絶縁抵抗53の異常(抵抗値の低下)を検知する絶縁異常検知動作において、CPU42は、絶縁抵抗53の異常(抵抗値の低下)を検知すると、異常検出信号を外部のシステムECU60に出力する。
また、発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常を検出すべく、イグニッションスイッチがオン操作されると、CPU42は、オン指令を保護素子付半導体スイッチング素子36に送り、半導体スイッチング素子37がオン状態(導通状態)にされる。これにより、カップリングコンデンサ33の第2の電極は、車載バッテリ50の負極端および絶縁抵抗53に接続されるとともに擬似抵抗34を介して接地される。一方、CPU42は発振回路31に対し発振指令を送り、発振回路31から図3(a)に示す低周波信号を出力させる。この発振信号としての低周波信号は図2(a)と同様に0ボルトと5ボルトの間で変化する矩形信号であり、振幅が5ボルトの信号である。この低周波信号が検出抵抗32を介してカップリングコンデンサ33に向かって送られ、接続点Aでの電圧(信号)がフィルタ回路35によりノイズ成分が除去された後にA/Dコンバータ41に送られる。そして、A/Dコンバータ41によりアナログ信号からデジタル信号に変換された後にCPU42に取り込まれ、この取り込んだ信号に基づいて(接続点Aから取り出される信号から)CPU42は、発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常を検出する(自己診断を行う)。
例えば、図3(b)に示すように、接続点Aでの電圧(信号)が0ボルトと4ボルトの間で変化する信号であったならば(カップリングコンデンサ33に対応する所定振幅となっていたならば)、CPU42は、発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系が正常と判定する。
一方、図3(c)に示すように、接続点Aでの電圧(信号)がゼロボルトで推移すると、CPU42は、発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系が異常であると判定する。また、図3(d)に示すように、接続点Aでの電圧(信号)の振幅が5ボルトに張り付いた状態であると、CPU42は、検出抵抗32がショートしたと判定する。さらに、図3(e)のように、接続点Aでの電圧(信号)の振幅が4.5ボルト程度あると、CPU42は、カップリングコンデンサ33がオープンされていると判定する。また、図3(f)に示すように、接続点Aでの電圧(信号)の振幅が3.5ボルト程度あると、CPU42は、カップリングコンデンサ33がショートしていると判定する。
このようにして、発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常の検出(自己診断)動作において、CPU42は異常が発生したと判定すると、異常検出信号を外部のシステムECU60に出力する。
次に、半導体スイッチング素子37のソース・ドレイン間に過電圧が印加された場合について説明する。
カップリングコンデンサ33の高圧側(電池側)に、自己診断用の擬似抵抗34が接続され、擬似抵抗34とボディグランドとを接続する半導体スイッチング素子(MOSFET)37がボディグランド側に設けられている。そして、半導体スイッチング素子37がオフ状態で例えばバッテリ負荷が急変した等により高圧側の電位が瞬間的に例えば200ボルトに振れて半導体スイッチング素子37に過電圧が印加されてもツェナーダイオード38と電流制限抵抗39に電流が流れて半導体スイッチング素子37のゲート電位が上昇する。これにより、半導体スイッチング素子37がオンすることで、半導体スイッチング素子37の耐圧100ボルトを超えることなく半導体スイッチング素子37の故障を回避できる。
つまり、半導体スイッチング素子37がオフ状態で半導体スイッチング素子37の耐圧を超えるような高い電圧が印加されようとしてもツェナーダイオード38と電流制限抵抗39により半導体スイッチング素子37をオンさせて半導体スイッチング素子37が保護される。詳しくは、半導体スイッチング素子37に対し高電圧が瞬間的に印加されても、ツェナーダイオード38、および、半導体スイッチング素子37のゲート端子に設けた電流制限抵抗39により、半導体スイッチング素子37が瞬時にオン状態にされて半導体スイッチング素子37が保護される。
このように、半導体スイッチング素子37の過電圧保護のため、ツェナーダイオード38と電流制限抵抗39が設けられている。これにより、カップリングコンデンサ33の故障も含めて自己診断が可能となる。
また、半導体スイッチング素子37はソース電位がグランド電位であり(半導体スイッチング素子37はボディグランド基準であり)、マイコン40もボディグランド基準で作動している。よって、半導体スイッチング素子37ではボディグランド基準でオン/オフ制御するためCPU42からの制御が容易となる。
以上のごとく本実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)絶縁異常検知装置10の構成として、カップリングコンデンサ33と擬似抵抗34と保護素子付半導体スイッチング素子36とCPU42とを備える。第1の判定手段としてのCPU42は、保護素子付半導体スイッチング素子36をオフ状態(遮断状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗32とカップリングコンデンサ33の間の接続点Aから取り出される信号から絶縁抵抗53の抵抗値の低下を検知する。第2の判定手段としてのCPU42は、保護素子付半導体スイッチング素子36をオン状態(導通状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地されるとともにカップリングコンデンサ33の第2の電極が擬似抵抗34を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗32とカップリングコンデンサ33の間の接続点Aから取り出される信号から発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常を検出する。保護素子付半導体スイッチング素子36は1つのみ用いており、簡素な構成となっている。また、保護素子付半導体スイッチング素子36を用いることにより過電圧から保護される。よって、過電圧から保護しつつ簡素な構成にて自己診断を行うことができる。
(2)保護素子付半導体スイッチング素子36は、半導体スイッチング素子37とツェナーダイオード38と電流制限抵抗39とを有する。これにより、半導体スイッチング素子37が過電圧から保護される。
(3)保護素子付半導体スイッチング素子36は、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路における擬似抵抗34と接地ラインとの間に設けられている。このようにして、保護素子付半導体スイッチング素子36の低圧側端子がアース電位となっているので保護素子付半導体スイッチング素子36の制御性に優れている。
(4)半導体スイッチング素子37はnチャネルパワーMOSFETであるので、オン抵抗を小さくすることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように具体化してもよい。
・保護素子付半導体スイッチング素子36は、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路における擬似抵抗34と接地ラインとの間に設けた。これに代わり、保護素子付半導体スイッチング素子36は、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路におけるカップリングコンデンサ33の第2の電極と擬似抵抗34との間に設けてもよい。この場合、半導体スイッチング素子37としてpチャネルパワーMOSFETを用いるとよい。
・保護素子付半導体スイッチング素子36における半導体スイッチング素子37としてパワーMOSFETを用いたが、これに代わり、半導体スイッチング素子37としてIGBTを用いてもよい。
・カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路の途中に保護素子付半導体スイッチング素子36を設けたが、保護素子付半導体スイッチング素子36に代わり、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路の途中に高耐圧スイッチング素子を設けてもよい。そして、CPU42は、高耐圧スイッチング素子をオフ状態(遮断状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗32とカップリングコンデンサ33の間の接続点Aから取り出される信号から絶縁抵抗53の抵抗値の低下を検知する。また、CPU42は、高耐圧スイッチング素子をオン状態(導通状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地されるとともにカップリングコンデンサ33の第2の電極が擬似抵抗34を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗32とカップリングコンデンサ33の間の接続点Aから取り出される信号から発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常を検出する。
また、高耐圧スイッチング素子は、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路における擬似抵抗34と接地ラインとの間に設けるとよい。
・カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路の途中に保護素子付半導体スイッチング素子36を設けたが、保護素子付半導体スイッチング素子36に代わり、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路の途中に機械式開閉器を設けてもよい。具体的には、リレーコイルとリレーコンタクトで機械式開閉器(メカニカルリレー)を構成する。
つまり、カップリングコンデンサ33の第2の電極から接地ラインに至る電流経路の途中に機械式開閉器を設ける。そして、CPU42は、機械式開閉器を開路状態(遮断状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗32とカップリングコンデンサ33の間の接続点Aから取り出される信号から絶縁抵抗53の抵抗値の低下を検知する。また、CPU42は、機械式開閉器を閉路状態(導通状態)にしてカップリングコンデンサ33の第2の電極が絶縁抵抗53を介して接地されるとともにカップリングコンデンサ33の第2の電極が擬似抵抗34を介して接地された状態にしたときにおいて検出抵抗32とカップリングコンデンサ33の間の接続点Aから取り出される信号から発振回路31と検出抵抗32とカップリングコンデンサ33を含めた発振信号伝送系の異常を検出する。
・上記実施形態ではCPU42においてA/Dコンバータ41の出力信号から振幅を求め、この振幅から異常の有無を判定してシステムECU60に異常検出信号を出力した。これに代わり、CPU42においてA/Dコンバータ41の出力信号から振幅を求め、この振幅をシステムECU60に出力し、システムECU60において振幅から異常の有無を判定してもよい。
・フィルタ回路35は無くてもよい。
・負荷はインバータ51と走行用モータ52であったが、これに限定されるものではない。
・発振回路31から矩形波を出力したが、正弦波等であってもよい。
10…絶縁異常検知装置、31…発振回路、32…検出抵抗、33…カップリングコンデンサ、34…擬似抵抗、36…保護素子付半導体スイッチング素子、37…半導体スイッチング素子、38…ツェナーダイオード、39…電流制限抵抗、42…CPU、50…車載バッテリ、53…絶縁抵抗。

Claims (3)

  1. 直流電源の接地ラインに設けられた絶縁抵抗の抵抗値の低下を検知する絶縁異常検知装置において、
    第1の電極に検出抵抗を介して発振回路から発振信号が入力されるカップリングコンデンサと、
    前記カップリングコンデンサの第2の電極から接地ラインに至る電流経路に設けられた擬似抵抗と、
    前記電流経路の途中に設けられた保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器と、
    前記保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を遮断状態にして前記カップリングコンデンサの第2の電極が前記絶縁抵抗を介して接地された状態にしたときにおいて前記検出抵抗と前記カップリングコンデンサの間の接続点から取り出される信号から前記絶縁抵抗の抵抗値の低下を検知する第1の判定手段と、
    前記保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子または機械式開閉器を導通状態にして前記カップリングコンデンサの第2の電極が前記絶縁抵抗を介して接地されるとともに前記カップリングコンデンサの第2の電極が前記擬似抵抗を介して接地された状態にしたときにおいて前記検出抵抗と前記カップリングコンデンサの間の接続点から取り出される信号から前記発振回路と前記検出抵抗と前記カップリングコンデンサを含めた発振信号伝送系の異常を検出する第2の判定手段と、
    を備えたことを特徴とする絶縁異常検知装置。
  2. 前記保護素子付半導体スイッチング素子は、
    半導体スイッチング素子と、
    前記半導体スイッチング素子の制御端子と高圧側端子との間においてカソードが前記高圧側端子側となるとともにアノードが前記制御端子側となるように設けられたツェナーダイオードと、
    前記半導体スイッチング素子の制御端子に設けた電流制限抵抗と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の絶縁異常検知装置。
  3. 前記保護素子付半導体スイッチング素子または高耐圧スイッチング素子は、前記電流経路における前記擬似抵抗と接地ラインとの間に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の絶縁異常検知装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020148736A (ja) * 2019-03-15 2020-09-17 オムロン株式会社 絶縁抵抗監視装置

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