JP2014021023A - 絶縁劣化検出システム - Google Patents

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慶幸 土江
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Abstract

【課題】モータ駆動電流の高調波が絶縁劣化検出に与える影響を除去し、電気絶縁部の劣化を高精度に検出する。
【解決手段】マイクロプロセッサ20は、回転角センサ15のモータ回転速度情報からモータ駆動電流の基本周波数を計算し、その周波数とは異なる周波数を有する入力電気信号ISを生成するように入力電気信号生成部9を制御する。帯域通過フィルタ部12,13には、入力電気信号に対する応答電気信号RSが入力されている。さらに、マイクロプロセッサ20は、入力電気信号が有する周波数を通過することのできる帯域通過フィルタ部12,13のいずれかを選択し、選択した帯域通過フィルタ部から出力される出力電気信号RS1またはRS2に基づいて、高電圧機器2における電気絶縁部の絶縁劣化を検出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、高電圧機器における感電防止技術に関し、特に、モータ駆動装置を有する高電圧機器における電気絶縁部の劣化検出に有効な技術に関する。
モータなどを動力源とする電気駆動車両においては、該モータに電源を供給するバッテリ、およびバッテリから供給される直流電圧を交流電圧に変換してモータに供給する電力変換部などの高電圧機器が搭載されている。
高電圧機器を搭載した電気駆動車両では、例えば、高電圧機器内の高電圧回路を金属筺体と電気的に絶縁することによって該高電圧機器からの感電を防止する技術が知られている。
高電圧回路の絶縁方法は、例えば、高電圧回路と他の導体が接触しないようにスペースを設けるか、あるいは絶縁体などをはさみ込むものなどがある。以降、この高電圧回路と他の導体が接触しないように設けられたスペ−スまたは絶縁体を電気絶縁部と呼ぶ。
また、電気駆動車両には、高電圧機器の操作者が感電することを防ぐ安全装置の1つとして絶縁劣化検出装置を有するものがある。この絶縁劣化検出装置は、電気絶縁部の絶縁抵抗値を監視し、該絶縁抵抗値が規定の値以下になった場合に、操作者に警告するなどして操作者の感電事故を防ぐものである。
この種の絶縁劣化検出の検出技術としては、例えば、高電圧機器の高電圧回路と機器筺体間に電気信号を入力した応答電気信号から高電圧機器から発生する検出精度を下げる恐れがある電磁ノイズなどをバンドパスフィルタを用いて除去し、その応答電気信号の変化から電気絶縁部の劣化を検出するもの(例えば、特許文献1参照)や、高電圧機器の操作中に電磁ノイズが大きくなることに着目し、高電圧機器の操作停止中にのみ電気絶縁部の劣化検出を実施するもの(例えば、特許文献2参照)などが知られている。
特許第3781289号明細書 特開2011−58839号公報
ところが、上記のような絶縁劣化検出技術では、次のような問題点があることが本発明者により見い出された。
本発明者が、モータ駆動装置を有する高電圧機器から発生する電磁ノイズを分析したところ、モータを駆動する電流の高調波成分が、劣化検出を妨げるノイズ源であることを解明した。
電気信号を高電圧回路に注入し、その応答電圧波形から電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出装置において、注入する電気信号の周波数と前述した電磁ノイズの周波数とが近づいた場合、応答電圧波形が歪み、検出の妨げとなる。
なお、モータ駆動電流の周波数は、モータの回転速度に比例するため、モータの加速、または減速時に電磁ノイズの周波数が変動し、高電圧回路に注入する電気信号の周波数と近づきやすい。
特に、ハイブリッドショベルなどの電動建設機械は、ハイブリッド自動車や電気自動車などと比べて、ショベルの急停止・急旋回を繰り返すことが多く、さらに検出が妨げられやすくなる恐れがある。
これは、モータの加減速に伴い、モータ駆動電流の周波数が変動するために、停止や旋回などのたびにモータ駆動電流の周波数が注入電気信号の周波数に近づいて、応答電圧波形が歪むからである。
本発明の目的は、モータ駆動電流の高調波が、絶縁劣化検出に与える影響を除去し、電気絶縁部の劣化を高精度に検出することのできる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明は、高電圧機器に入力電気信号を注入し、該入力電気信号に対する応答電気信号に基づいて、高電圧機器の電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出システムからなる。
絶縁劣化検出システムは、高圧機器が有するモータの回転速度から、モータの駆動電流の周波数を算出するモータ回転速度検出部と、該モータ回転速度検出部が算出したモータの駆動電流の周波数とは異なる周波数を決定し、その周波数を有する入力電気信号を生成する制御信号を出力する入力電気信号周波数決定部とを有する。
また、絶縁劣化検出システムは、入力電気信号周波数決定部から出力される制御信号に基づいて入力電気信号を生成する入力電気信号生成部と、応答電気信号を解析し、高電圧機器における電気絶縁部の劣化を検出する応答電気信号解析部とを有する。
さらに、本発明は、高電圧機器に入力電気信号を注入し、入力電気信号に対する応答電気信号に基づいて、高電圧機器の電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出システムである。
絶縁劣化検出システムは、第5の周波数、および該第5の周波数よりも大きい周波数の第6の周波数を有する入力電気信号をそれぞれ生成する入力電気信号生成部と、第3の通過周波数特性を有する第3のフィルタと、該第3のフィルタとは異なる第4の通過周波数特性を有する第4のフィルタとを有する。
また、絶縁劣化検出システムは、第3のフィルタを介して出力される応答電気信号の1周期当たりの二乗平均平方根、および第4のフィルタを介して出力される応答電気信号の1周期当たりの二乗平均平方根をそれぞれ算出する算出部と、該算出部が算出した第3のフィルタを介して出力される応答電気信号の1周期当たりの二乗平均平方根、および第4のフィルタを介して出力される応答電気信号の1周期当たりの二乗平均平方根に基づいて、絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出部とを有する。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以下のとおりである。
(1)耐電磁ノイズ耐性を向上させることができる。
(2)電気絶縁部の劣化検出の精度を向上させることができる。
本発明の実施の形態1によるモータ駆動システムの一例を示す説明図である。 図1の絶縁劣化検出装置の一例を示す説明図である。 図2の絶縁劣化検出装置に設けられた帯域通過フィルタ部から出力される出力信号の一例を示した説明図である。 図2の絶縁劣化検出装置が電気絶縁部の劣化を検出するまでの検出処理の一例を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態2による絶縁劣化検出装置の一例を示す説明図である。 図5の入力電気信号生成部が生成する入力電気信号の一例を示す説明図である。 図5の帯域通過フィルタ部から出力される出力電気信号の二乗平均平方根特性曲線の一例を示す説明図である。 図5の絶縁劣化検出装置が電気絶縁部の劣化を検出処理の一例を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
〈発明の概要〉
本発明の概要は、高電圧機器(高電圧機器2)に入力電気信号(入力電気信号IS)を注入し、該入力電気信号に対する応答電気信号(応答電気信号RS)に基づいて、高電圧機器の電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出システム(絶縁劣化検出装置3)からなる。
この絶縁劣化検出システムは、モータ回転速度検出部(モータ回転速度検出部7)と、入力電気信号周波数決定部(入力電気信号周波数決定部8)と、入力電気信号生成部(入力電気信号生成部9)と、応答電気信号解析部(応答電気信号解析部11)とを有する。
モータ回転速度検出部は、高圧機器が有するモータの回転速度から、該モータの駆動電流の周波数を算出する。入力電気信号周波数決定部は、モータ回転速度検出部が算出したモータの駆動電流の周波数とは異なる周波数を決定し、その周波数を有する入力電気信号を生成する制御信号を出力する。
入力電気信号生成部は、入力電気信号周波数決定部から出力される制御信号に基づいて入力電気信号を生成する。応答電気信号解析部は、応答電気信号を解析し、高電圧機器における電気絶縁部の劣化を検出する。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
〈モータ駆動システムの構成例〉
図1は、本実施の形態1によるモータ駆動システム1の一例を示す説明図である。
本実施の形態において、モータ駆動システム1は、例えば、ハイブリッドショベル、ハイブリッド自動車、あるいは電気自動車などの電気駆動車両に搭載される。モータ駆動システム1は、図1に示すように、高電圧機器2、および絶縁劣化検出装置3を有する。
高電圧機器2は、モータ電源部4、電力変換部5、モータ6、および図示しないマイクロコンピュータなどを有している。モータ電源部4は、例えば、キャパシタなどの蓄電器、あるいはリチウムイオンバッテリなどの二次電池などからなる。
電力変換部5は、DC/AC(Direct Current/Alternating Current)変換器などからなり、モータ電源部4から出力される直流電圧を交流電圧に変換してモータ6に供給する。モータ6は、電力変換部5から交流電圧が供給されて回転する。マイクロコンピュータは、モータ6を制御する。
絶縁劣化検出装置3は、高電圧機器2における電気絶縁部の劣化を検出する。ここで、電気絶縁部とは、前述したように高電圧機器2と他の導体が接触しないように設けられたスペ−スまたは絶縁体である。
この絶縁劣化検出装置3は、モータ回転速度検出部7、入力電気信号周波数決定部8、入力電気信号生成部9、入力信号送受信部、および応答電気信号解析部11を有している。また、応答電気信号解析部11は、帯域通過フィルタ部12,13、および絶縁抵抗劣化検出部14からなる。
応答電気信号解析部11は、入力信号送受信部10を介して電力変換部5などの高電圧機器2に注入した入力電気信号ISに対する応答電気信号RSに基づいて高電圧機器2における電気絶縁部の劣化を検出する。応答電気信号RSは、入力信号送受信部10から出力される。
モータ回転速度検出部7は、モータ6に組み込まれているモータの回転角度を検出する回転角センサ15(図2)が検出した回転角度に基づいてモータ6の回転速度を検出し、検出したモータ回転速度に比例するモータ駆動電流の周波数情報を算出する。
入力電気信号周波数決定部8は、モータ回転速度検出部7が算出したモータ駆動電流の周波数情報に基づいて、入力電気信号ISの周波数を決定し、制御信号CSとして入力電気信号生成部9、および絶縁抵抗劣化検出部14にそれぞれ出力する。
この場合、入力電気信号周波数決定部8は、例えば、2種類の周波数から、入力電気信号ISの周波数を決定し、その周波数は、帯域通過フィルタ部12,13のいずれか一方を通過できるものとする。入力電気信号周波数決定部8は、入力電気信号ISの周波数がモータ駆動電流の周波数とは異なる周波数となるように決定する。
入力電気信号生成部9は、入力電気信号周波数決定部8から出力された制御信号CSに基づいて、モータ駆動電流の周波数とは異なる周波数をもつ入力電気信号ISを生成する。入力電気信号生成部9が生成した入力電気信号ISは、入力信号送受信部10を介して高電圧機器2に注入される。
入力信号送受信部10は、高電圧機器2の直流電流が絶縁劣化検出装置3に流れ、該絶縁劣化検出装置3が破壊することを防ぐための部位である。帯域通過フィルタ部12,13は、互いに異なる通過周波数特性を有するフィルタである。
入力電気信号ISに対する応答電気信号RSは、帯域通過フィルタ部12,13を介して絶縁抵抗劣化検出部14に入力される。絶縁抵抗劣化検出部14は、入力電気信号周波数決定部8が算出した入力電気信号ISの周波数を通過できる帯域通過フィルタ部12から出力される出力電気信号RS1、もしくは帯域通過フィルタ部13から出力される出力電気信号RS2に基づいて、高電圧機器2の電気絶縁部の劣化を検出する。
この絶縁劣化検出装置3は、モータ駆動電流の周波数とは異なる周波数帯の入力電気信号ISを用いて電気絶縁部の劣化を検出し、モータ駆動電流の周波数成分を応答電気信号RSから帯域通過フィルタ部12、または帯域通過フィルタ部13によって除去する。
〈絶縁劣化検出装置の構成例〉
図2は、図1の絶縁劣化検出装置3の一例を示す説明図である。
絶縁劣化検出装置3は、図示するように、入力電気信号生成部9、入力信号送受信部10、帯域通過フィルタ部12,13、およびマイクロプロセッサ20から構成されている。マイクロプロセッサ20は、モータ回転速度検出部7、入力電気信号周波数決定部8、および応答電気信号解析部11として機能する。
また、入力電気信号生成部9は、抵抗21,22、トランジスタ23、電源24、およびドライバ25から構成されている。入力信号送受信部10は、注入コンデンサ26、および抵抗27から構成されている。
モータ6に組み込まれた回転角センサ15は、マイクロプロセッサ20(モータ回転速度検出部7)に接続されており、該回転角センサ15が検出した回転角度は、マイクロプロセッサ20に入力される。また、マイクロプロセッサ20(応答電気信号解析部11)には、帯域通過フィルタ部12,13から出力される出力電気信号RS1,RS2がそれぞれ入力されるように接続されている。
入力電気信号生成部9において、ドライバ25の入力部には、マイクロプロセッサ20(入力電気信号周波数決定部8)から出力される制御信号CSが入力されるように接続されている。このドライバ25の出力部には、抵抗22の一方の接続部が接続されており、該抵抗22の他方の接続部には、トランジスタ23のゲートが接続されている。
トランジスタ23は、例えば、NチャネルMOSからなる。このトランジスタのソース/ドレインの一端には、抵抗21の一方の接続部、および入力信号送受信部10の抵抗27の他方の接続部がそれぞれ接続されている。
抵抗21の他方の接続部には、電源24の正極が接続されている。トランジスタのソース/ドレインの他端、および電源24の負極は、それぞれグランドGNDに接続されている。ここで、グランドGNDは、高電圧機器2(図1)における金属筺体に相当する。
トランジスタ23は、マイクロプロセッサ20(入力電気信号周波数決定部8)から出力される制御信号CSにほぼ同期して動作(オン/オフ)し、ハイレベル/ローレベル電圧を出力することにより方形波電圧Vpulse(入力電気信号IS)を生成する。この方形波電圧Vpulseは、マイクロプロセッサ20(入力電気信号周波数決定部8)から出力される制御信号CSによって周波数が制御される。
入力電気信号生成部9が生成した方形波電圧Vpulseは、入力信号送受信部10の注入コンデンサ26、および抵抗27を介して入力電気信号ISとして、例えば、モータ電源部4、または電力変換部5などのマイナス(−)端子に注入される。また、入力電気信号ISは、モータ電源部4、または電力変換部5などのプラス(+側端子に注入するようにしてもよい。
入力信号送受信部10は、前述したように、絶縁劣化検出装置3が破壊することを防ぐための部位であり、コンデンサ26によって直流電流が絶縁劣化検出装置3に流れ込むことを防止する。
帯域通過フィルタ部12,13は、例えば、バンドパスフィルタからなり、帯域通過フィルタ部12と帯域通過フィルタ部13との通過周波数帯域は、それぞれ異なる。帯域通過フィルタ部12,13の入力部には、注入コンデンサ26と抵抗27との接続部がそれぞれ接続されており、これら帯域通過フィルタ部12,13に入力される電気信号が応答電気信号RSとなる。
帯域通過フィルタ部12と帯域通過フィルタ部13との関係は、例えば、帯域通過フィルタ部12の通過周波数帯域を、周波数fl1[Hz]以上からfh1[Hz]以下とし、帯域通過フィルタ部13の通過周波数帯域を、周波数fl2[Hz]以上から周波数fh2[Hz]以下として、次式を満たす。
fl1<fh1≦fl2<fh2 (式1)
ここで、fl1、fh1は、帯域通過フィルタ部12における特性を表すパラメータであり、fl2、fh2は、帯域通過フィルタ部13の特性を表すパラメータである。これらパラメータは、いずれも設計値である。
前述したように、マイクロプロセッサ20は、絶縁抵抗劣化検出部14として機能し、帯域通過フィルタ部12の出力電気信号RS1、または帯域通過フィルタ部13の出力電気信号RS2に基づいて、電気絶縁部の劣化を検出する。
マイクロプロセッサ20は、電気絶縁部の劣化を検出した際、高電圧機器2が有するマイクロコンピュータなどに電気絶縁部の劣化を検出したことを知らせる検出信号を出力する。マイクロコンピュータは、マイクロプロセッサ20から出力された検出信号を受け取ると、、例えば、高電圧機器2の動作を停止させるなどの制御を行う。
〈帯域通過フィルタ部から出力される出力電気信号の一例〉
図3は、帯域通過フィルタ部12(または帯域通過フィルタ部13)から出力される出力電気信号RS1(または出力電気信号RS2)の一例を示した説明図である。
図3において、実線は、電気絶縁部の劣化が認められない場合(正常時)における波形を示しており、点線は、電気絶縁部に劣化が認めらる場合(劣化時)の波形を示している。図示するように、電気絶縁部が劣化して絶縁抵抗値が減ると、帯域通過フィルタ部12(または帯域通過フィルタ部13)から出力される出力電気信号RS1(または出力電気信号RS2)の振幅は、電気絶縁部が劣化が認められない場合に比べて小さくなる。この振幅値の減少から、電気絶縁部の絶縁抵抗値を読み取ることできる。
〈絶縁劣化検出装置による電気絶縁部の劣化検出例〉
次に、本実施の形態による絶縁劣化検出装置3の動作について、図2、ならびに図4を用いて説明する。
図4は、図2の絶縁劣化検出装置3が電気絶縁部の劣化を検出するまでの検出処理の一例を示したフローチャートである。
地絡(絶縁劣化)検出を妨げる電磁ノイズは、主にモータ駆動電流の高調波成分であるため、モータ回転数に比例して周波数が変動する。このとき、電磁ノイズの基本周波数fm1[Hz]は、モータ回転速度w[rpm]の関数として、次式で表される。
fm1(w)=w/60×n/2[Hz] (式2)
ここで、nはモータの極数である。
まず、回転角センサ15の検出結果に基づき、マイクロプロセッサ20は、モータ回転速度情報を取得する(ステップS101)。取得したモータ回転速度をw[rpm]とし、以下の処理によって、注入パルスである入力電気信号ISの周波数の決定、および絶縁劣化検出に使用する帯域通過フィルタ部12,13のいずれかを選択する。
マイクロプロセッサ20は、モータ回転速度wからモータ駆動電流の基本周波数fm1(w)を計算する(ステップS102)。そして、マイクロプロセッサ20は、モータ駆動電流の基本周波数を、帯域通過フィルタ部12,13の通過周波数帯域と比較する(ステップS103)。
このステップS103の処理では、モータ回転速度wに対し、モータ駆動電流の基本周波数fm1(w)が、周波数fh2[Hz]より大きいか、およびモータ回転速度wに対し、モータ駆動電流の基本周波数fm1(w)が周波数fh2より小さく、周波数(fl2+fh1)/2[Hz]以上であるかを判定する。
このステップS103の処理において、モータ回転速度wに対し、モータ駆動電流の基本周波数fm1(w)が周波数fh2[Hz]より小さく、周波数(fl2+fh1)/2[Hz]以上であれば、入力電気信号ISの周波数が、帯域通過フィルタ部13が有する通過周波数特性範囲内の周波数、例えば、(fl1+fh1)/2[Hz]となるように制御信号CSを生成する(ステップS104)。
これにより、入力電気信号ISは、電磁ノイズとなる基本周波数fm1[Hz]とは異なる周波数に設定されることになり、電気絶縁部劣化の検出精度を向上させることができる。
さらには、応答電気信号RSは、帯域通過フィルタ部12を通過できる周波数となるので、マイクロプロセッサ20には、検出精度を下げる恐れがある電磁ノイズなどを帯域通過フィルタ部12によって除去した出力電気信号RS1が入力されことになり、耐ノイズ性能を向上させることができる。
続いて、マイクロプロセッサ20は、帯域通過フィルタ部12から出力される出力電気信号RS1を選択し、その出力電気信号RS1に基づいて、該出力電気信号RS1の振幅値(V1)を算出し(ステップS105)、算出した振幅値(V1)と予め設定されている振幅しきい値(Th1)とを比較する(ステップS106)。
算出した振幅値(V1)が振幅しきい値(Th1)よりも低い場合、マイクロプロセッサ20は、図3に示したように電気絶縁部が劣化していると判定し(ステップS107)、高電圧機器2が有するマイクロプロセッサ20に検出信号を出力する。
また、ステップS103の処理において、モータ回転速度wに対し、モータ駆動電流の基本周波数fm1(w)が、周波数fh2より大きい場合、マイクロプロセッサ20は、入力電気信号ISの周波数が帯域通過フィルタ部12が有する通過周波数特性範囲内、例えば、周波数(fh2+fl2)/2[Hz]程度となるように制御信号CSを生成する(ステップS108)。
この場合においても、入力電気信号ISは、電磁ノイズとなる基本周波数fm1[Hz]とは異なる周波数に設定され、電気絶縁部における劣化検出の精度を向上させることができる。
さらに、応答電気信号RSは、帯域通過フィルタ部13を通過できる周波数であるので、マイクロプロセッサ20には、検出精度を下げる恐れがある電磁ノイズなどを帯域通過フィルタ部13によって除去した出力電気信号RS2が入力されことになり、耐ノイズ性能を向上させることができる。
そして、マイクロプロセッサ20は、帯域通過フィルタ部13から出力される出力電気信号RS2を選択し、その出力電気信号RS2に基づいて、該出力電気信号RS2の振幅値(V2)を算出し(ステップS109)、算出した振幅値(V2)と予め設定されている振幅しきい値(Th2)とを比較する(ステップS110)。
算出した振幅値(V2)が振幅しきい値(Th2)よりも低い場合、マイクロプロセッサ20は、電気絶縁部が劣化していると判定し(ステップS107)、高電圧機器2が有するマイクロプロセッサ20に検出信号を出力する。
なお、振幅しきい値(Th1,Th2)は、例えば、マイクロプロセッサ20が有するメモリなどに格納してもよいし、マイクロプロセッサ20とは別にメモリを有し、該メモリに格納するようにしてもよい。
このように、絶縁劣化検出装置3が図4に示した検出処理を実行することで、電磁ノイズの周波数と異なる入力電気信号ISと、電気絶縁部の劣化検出に用いるバンドパスフィルタ(帯域通過フィルタ部12,13)の出力電気信号RS1,RS2との組み合わせを、モータ回転速度に基づき選択することができる。マイクロプロセッサ20は、電磁ノイズの周波数成分を除去した出力電気信号RS1、または出力電気信号RS2に基づいて、電気絶縁部の劣化を検出することができる。
それにより、本実施の形態1によれば、電磁ノイズなどが電気絶縁部の劣化検出に与える影響を抑えることができ、高精度な劣化検出を行うことができる。
また、入力電気信号ISの周波数が、電磁ノイズとは異なる周波数に設定されるので、電磁ノイズの耐性を高めることができ、絶縁劣化検出装置3の信頼性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1では、ノイズ源となりうるモータを1基搭載した場合について記載したが、例えば、搭載するモータ数が2基以上の複数である場合、帯域通過フィルタ部の通過特性と対応する入力電気信号数の組み合わせを増やし、各モータが同時に取りうる回転速度に対応したモータ駆動電流の高調波成分を除去する帯域通過フィルタ部と、該帯域通過フィルタ部に対応する入力電気信号の周波数を選択すればよい。
(実施の形態2)
〈発明の概要〉
本発明の概要は、高電圧機器(高電圧機器2)に入力電気信号(入力電気信号IS)を注入し、該入力電気信号に対する応答電気信号(応答電気信号RS)に基づいて、高電圧機器の電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出システム(絶縁劣化検出装置3)である。
この絶縁劣化検出システムは、入力電気信号生成部(入力電気信号生成部9)と、第3のフィルタ(帯域通過フィルタ部12a)と、第4のフィルタ(帯域通過フィルタ部13a)と、算出部(マイクロプロセッサ20)と、絶縁劣化検出部(マイクロプロセッサ20)とを有する。
入力電気信号生成部は、第5の周波数(周波数f1)、および該第5の周波数よりも大きい周波数の第6の周波数(周波数f2)を有する入力電気信号をそれぞれ生成する。また、第3のフィルタは、第3の通過周波数特性を有し、第4のフィルタは、第3のフィルタとは異なる第4の通過周波数特性を有する。
算出部は、第3のフィルタを介して出力される応答電気信号の振幅に合わせて増加する正の相関を有する第1の相関数値(二乗平均平方根S1)、および 第4のフィルタを介して出力される応答電気信号の振幅に合わせて増加する正の相関を有する第2の相関数値(二乗平均平方根S1)をそれぞれ算出する。絶縁劣化検出部は、算出部が算出した第1の相関数値、および第2の相関数値に基づいて、絶縁劣化を検出する。
以下、上記した概要に基づいて、実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態2では、複数の周波数成分を含む入力電気信号を生成する入力電気信号生成部9により、電気絶縁部の劣化を検出する例について説明する。
〈絶縁劣化検出装置の構成例〉
図5は、本実施の形態2による絶縁劣化検出装置3の一例を示す説明図である。
絶縁劣化検出装置3は、前記実施の形態1の図2と同様に、入力電気信号生成部9、入力信号送受信部10、帯域通過フィルタ部12a,13a、およびマイクロプロセッサ20から構成されている。
また、入力信号送受信部10は、注入コンデンサ26と抵抗27とからなり、これも図2と同様の構成となっている。図5の絶縁劣化検出装置3が図2と異なるところは、入力電気信号生成部9の回路構成であり、その他の接続構成については、図2と同様であるので、説明は省略する。
入力電気信号生成部9は、抵抗22a〜22d、トランジスタ23a〜23d、電源24a,24b、ドライバ25a〜25d、およびダイオード28,29から構成されている。ドライバ25a〜25dの入力部には、マイクロプロセッサ20(入力電気信号周波数決定部8)から出力される制御信号CS1〜CS4が入力されるように接続されている。
ドライバ25a〜25dの出力部には、抵抗22a〜22dの一方の接続部がそれぞれ接続されており、これら抵抗22a〜22dの他方の接続部には、トランジスタ23a〜23dのゲートがそれぞれ接続されている。トランジスタ23a〜23dは、例えば、NチャネルMOSからなる。
トランジスタ23aのソース/ドレインの一端には、電源24aの正極が接続されおり、該トランジスタ23aのソース/ドレインの他端には、トランジスタ23bのソース/ドレインの一端、およびダイオード28のカソードがそれぞれ接続されている。
トランジスタ23bのソース/ドレインの他端には、トランジスタ23cのソース/ドレインの一端、および抵抗27の他方の接続部がそれぞれ接続されている。トランジスタ23cのソース/ドレインの他端には、トランジスタ23dのソース/ドレインの一端、およびダイオード29のアノードがそれぞれ接続されている。
ダイオード29のカソードには、ダイオード28のアノード、電源24aの負極、および電源24bの正極がそれぞれ接続されている。電源24bの負極、およびトランジスタ23dのソース/ドレインの他端には、グランドGNDが接続されている。グランドGNDは、高電圧機器2(図1)における金属筺体に相当する。
〈入力電気信号生成部が生成する入力電気信号の一例〉
図6は、図5の入力電気信号生成部9が生成する入力電気信号ISの一例を示す説明図である。
入力電気信号生成部9は、図示すように、周波数f1[Hz]と周波数f2[Hz]との2つの周波数を含むパルス信号を入力電気信号ISとして生成する。なお、周波数f1[Hz]と周波数f2[Hz]とは次式を満たす。
f1<f2 (式3)
図6における電圧Highから電圧Middleの振幅を有するパルス信号を生成する場合、マイクロプロセッサ20からは、トランジスタ23a,23bをそれぞれオン、トランジスタ23c,23dをそれぞれオフさせる制御信号CS1〜CS4、およびトランジスタ23b、23cをオン、トランジスタ23a,23dをそれぞれオフさせる制御信号CS1〜CS4が繰り返し出力される。
また、図6における電圧Lowから電圧Middleの振幅を有するパルス信号を生成する場合、マイクロプロセッサ20からは、トランジスタ23a,23bをそれぞれオフ、トランジスタ23c,23dをそれぞれオンさせる制御信号CS1〜CS4、およびトランジスタ23b、23cをオン、トランジスタ23a,23dをそれぞれオフさせる制御信号CS1〜CS4が繰り返し出力される。
帯域通過フィルタ部12aは、例えば、ローパスフィルタからなり、周波数f1[Hz]を越えるカットオフ周波数をもつ。帯域通過フィルタ部13aは、例えば、バンドパスフィルタからなり、周波数f1[Hz]を通過させず、周波数f2[Hz]を通過させる通過帯域をもつ。
マイクロプロセッサ20は、帯域通過フィルタ部12aの出力電気信号RS1、ならびに帯域通過フィルタ部13aの出力電気信号RS2における一周期あたりの二乗平均平方根をそれぞれ計算する。
ここでは、マイクロプロセッサ20が、帯域通過フィルタ部12a,13aの出力電気信号RS1,RS2における一周期あたりの二乗平均平方根をそれぞれ計算しているが、該マイクロプロセッサ20の計算は、帯域通過フィルタ部12a,13aから出力される応答電気信号の振幅に合わせて増加する正の相関を有する相関数値であればよい。
図3に示したように、電気絶縁部の劣化が進むに連れ、出力電気信号RS1(,RS2)の振幅が小さくなるため、二乗平均平方根も合わせて小さくなる。そこで、マイクロプロセッサ20は、帯域通過フィルタ部12aの出力電気信号RS1、または帯域通過フィルタ部13aの出力電気信号RS2の二乗平均平方根のいずれかが、予め設定されたそれぞれのフィルタに対応するしきい値以下になったときに電気絶縁部が劣化したことを検出する。一般に、電磁ノイズが出力電気信号RSに重畳した場合、二乗平均平方根は重畳前の信号に比べて大きくなる。
〈出力電気信号の二乗平均平方根特性曲線の一例〉
図7は、図5の帯域通過フィルタ部12a(または帯域通過フィルタ部13a)から出力される出力電気信号RS1(または出力電気信号RS2)の二乗平均平方根特性曲線の一例を示す説明図である。
図7において、点線は、モータ駆動電流の周波数が入力電気信号ISの周波数の近いときの特性を示しており、実線は、モータ駆動電流の周波数と入力電気信号ISの周波数と遠いときの特性を示している。
図7から、モータ駆動電流の周波数が入力電気信号ISの周波数の近い場合には、モータ駆動電流の周波数が入力電気信号ISの周波数と遠い場合に比べて、出力電気信号RS1(または出力電気信号RS2)の二乗平均平方根が大きくなっていることがわかる。
すなわち、モータ回転速度によって決まる(式2)の周波数成分を除去できない帯域通過フィルタ部において、出力電気信号の二乗平均平方根は大きくなる。
高電圧機器2が有するモータが1基であると、常にモータ回転速度は一意に定まるため、一方のフィルタ(例えば、帯域通過フィルタ部12a)によってモータ駆動電流の高調波成分を除去できない場合であると、異なる通過特性をもつ他方のフィルタ(例えば、帯域通過フィルタ部13a)によってモータ駆動電流の高調波成分を除去することができる。
そこで、電気絶縁部が劣化した際に、少なくとももいずれかのフィルタ(帯域通過フィルタ部12aまたは帯域通過フィルタ部13a)の出力電気信号ISの二乗平均平方根は、ノイズが重畳していない場合と等しく減少しており、マイクロプロセッサ20によって電気絶縁部の劣化を検出することができる。
〈絶縁劣化検出装置による電気絶縁部の劣化検出例〉
図8は、図5の絶縁劣化検出装置3が電気絶縁部の劣化を検出処理の一例を示したフローチャートである。
まず、マイクロプロセッサ20は、帯域通過フィルタ部12aから出力される出力電気信号RS1の一周期あたりの二乗平均平方根(S1)を計算する(ステップS201)。続いて、マイクロプロセッサ20は、帯域通過フィルタ部13aから出力される出力電気信号RS2の一周期あたりの二乗平均平方根(S2)を計算する(ステップS202)。
そして、マイクロプロセッサ20は、ステップS201の処理において算出した二乗平均平方根(S1)が予め設定されている電圧しきい値(Th1)以下であるか否かを判断する(ステップS203)。
算出した二乗平均平方根(S1)が電圧しきい値(Th1)以下の場合には、電気絶縁部が劣化していると判定し(ステップS204)、高電圧機器2が有するマイクロコンピュータなどに電気絶縁部の劣化を検出したことを知らせる検出信号を出力する。
また、ステップS203処理において、算出した二乗平均平方根(S1)が電圧しきい値(ThV1)よりも大きい場合には、ステップS202の処理において算出した二乗平均平方根(S2)が予め設定されている電圧しきい値(ThV2)以下であるか否かを判断する(ステップS205)。
算出した二乗平均平方根(S2)が電圧しきい値(ThV2)以下の場合には、電気絶縁部が劣化していると判定し(ステップS204)、高電圧機器2が有するマイクロコンピュータなどに電気絶縁部の劣化を検出したことを知らせる検出信号を出力する。
また、算出した二乗平均平方根(S2)が電圧しきい値(ThV2)よりも大きい場合には、ステップS201の処理から再び、処理を実行する。なお、電圧しきい値(ThV1,ThV2)は、例えば、マイクロプロセッサ20が有するメモリなどに格納してもよいし、マイクロプロセッサ20とは別にメモリを有し、該メモリに格納するようにしてもよい。
それにより、本実施の形態2においても、絶縁劣化検出装置3は、モータ駆動電流の周波数とは異なる周波数帯の入力電気信号IS1、または入力電気信号IS2を用いて電気絶縁部の劣化を検出することが可能となり、モータ駆動電流の周波数成分を応答電気信号から帯域通過フィルタ部12a,13aによって除去することができる。
なお、本実施の形態2において、搭載するモータ数が2基以上に増えた場合には、同時に動作しているモータの駆動電流周波数とは異なる注入パルスの周波数を、同時に動作しているモータの駆動電流周波数をすべて除去する通過帯域を有するフィルタ部(帯域通過フィルタ部)が最低限一つ必要となる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
本発明は、走査電子顕微鏡による画像処理、および特徴量算出技術に適している。
1 モータ駆動システム
2 高電圧機器
3 絶縁劣化検出装置
4 モータ電源部
5 電力変換部
6 モータ
7 モータ回転速度検出部
8 入力電気信号周波数決定部
9 入力電気信号生成部
10 入力信号送受信部
11 応答電気信号解析部
12 帯域通過フィルタ部
12a 帯域通過フィルタ部
13 帯域通過フィルタ部
13a 帯域通過フィルタ部
14 絶縁抵抗劣化検出部
15 回転角センサ
20 マイクロプロセッサ
21 抵抗
22 抵抗
22a 抵抗
22b 抵抗
22c 抵抗
22d 抵抗
23 トランジスタ
23a トランジスタ
23b トランジスタ
23c トランジスタ
23d トランジスタ
24 電源
24a 電源
24b 電源
25 ドライバ
25a ドライバ
25b ドライバ
25c ドライバ
25d ドライバ
26 注入コンデンサ
27 抵抗
28 ダイオード
29 ダイオード

Claims (8)

  1. 高電圧機器に入力電気信号を注入し、前記入力電気信号に対する応答電気信号に基づいて、高電圧機器の電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出システムであって、
    前記高電圧機器が有するモータの回転速度から、前記モータの駆動電流の周波数を算出するモータ回転速度検出部と、
    前記モータ回転速度検出部が算出したモータの駆動電流の周波数とは異なる周波数を決定し、前記周波数を有する前記入力電気信号を生成する制御信号を出力する入力電気信号周波数決定部と、
    前記入力電気信号周波数決定部から出力される制御信号に基づいて、前記入力電気信号を生成する入力電気信号生成部と、
    前記応答電気信号を解析し、前記高電圧機器における電気絶縁部の劣化を検出する応答電気信号解析部とを有することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  2. 請求項1記載の絶縁劣化検出システムにおいて、
    前記応答電気信号解析部は、
    第1の通過周波数特性を有する第1のフィルタと、
    前記第1のフィルタとは異なる第2の通過周波数特性を有する第2のフィルタと、
    前記第1のフィルタ、または前記第2のフィルタを介して出力される前記応答電気信号に基づいて前記高電圧機器における電気絶縁部の劣化を検出する絶縁抵抗劣化検出部とを有し、
    前記絶縁抵抗劣化検出部は、
    前記入力電気信号周波数決定部の制御信号に基づいて、前記入力電気信号周波数決定部が決定した周波数が通過できる前記第1、または前記第2のフィルタのいずれから出力される応答電気信号を選択し、選択した前記応答電気信号に基づいて、前記高電圧機器における電気絶縁部の劣化を検出することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  3. 請求項2記載の絶縁劣化検出システムにおいて、
    前記第1のフィルタは、
    第1の周波数から、前記第1の周波数よりも大きい周波数である第2の周波数まで周波数を通過させる通過周波数特性を有し、
    前記第2のフィルタは、
    前記第2の周波数よりも大きい周波数である第3の周波数から、前記第3の周波数よりも大きい周波数である第4の周波数までの周波数を通過させる通過周波数特性を有し、
    前記入力電気信号周波数決定部は、
    前記モータの駆動電流の周波数が、前記第4の周波数よりも小さく、前記第3の周波数と前記第2の周波数との中間程度の周波数以上の場合、前記第1の通過周波数特性を有する前記入力電気信号が生成され、
    前記モータの駆動電流の周波数が、前記第4の周波数よりも大きい場合、前記第1の通過周波数特性を有する前記入力電気信号が生成されるように制御信号を出力することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  4. 請求項3記載の絶縁劣化検出システムにおいて、
    前記入力電気信号周波数決定部は、
    前記モータの駆動電流の周波数が、前記第4の周波数よりも小さく、前記第3の周波数と前記第2の周波数との中間程度の周波数以上の場合、前記第1の周波数と前記第2の周波数との中間程度の周波数の前記入力電気信号が生成され
    前記モータの駆動電流の周波数が、前記第4の周波数よりも大きい場合、前記第3の周波数と前記第4の周波数との中間程度の周波数の前記入力電気信号が生成されるように制御信号を出力することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  5. 高電圧機器に入力電気信号を注入し、前記入力電気信号に対する応答電気信号に基づいて、高電圧機器の電気絶縁部の劣化を検出する絶縁劣化検出システムであって、
    第5の周波数、および前記第5の周波数よりも大きい周波数の第6の周波数を有する前記入力電気信号をそれぞれ生成する入力電気信号生成部と、
    第3の通過周波数特性を有する第3のフィルタと、
    前記第3のフィルタとは異なる第4の通過周波数特性を有する第4のフィルタと、
    前記第3のフィルタを介して出力される前記応答電気信号の振幅に合わせて増加する正の相関を有する第1の相関数値、および前記第4のフィルタを介して出力される前記応答電気信号の振幅に合わせて増加する正の相関を有する第2の相関数値をそれぞれ算出する算出部と、
    前記算出部が算出した前記第1の相関数値、および前記第2の相関数値に基づいて、絶縁劣化を検出する絶縁劣化検出部とを有することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  6. 請求項5記載の絶縁劣化検出システムにおいて、
    前記算出部は、
    前記第1の相関数値として前記第3のフィルタを介して出力される前記応答電気信号の1周期当たりの二乗平均平方根を算出し、前記第2の相関数値として、前記第4のフィルタを介して出力される前記応答電気信号の1周期当たりの二乗平均平方根を算出することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  7. 請求項6記載の絶縁劣化検出システムにおいて、
    前記絶縁劣化検出部は、
    前記算出部が算出した前記第3のフィルタを介して出力される前記応答電気信号の二乗平均平方根の算出結果である第1の二乗平均平方根が第1のしきい値よりも小さいか、および前記算出部が算出した前記第4のフィルタを介して出力される前記応答電気信号の二乗平均平方根の算出結果である第2の二乗平均平方根が第2のしきい値よりも小さいかをそれぞれ判定し、前記第1の二乗平均平方根が前記第1のしきい値よりも小さい場合、または前記第1の二乗平均平方根が第2のしきい値よりも小さい場合に絶縁劣化と判定することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
  8. 請求項5記載の絶縁劣化検出システムにおいて、
    前記第3のフィルタは、
    ローパスフィルタからなり、
    前記第4のフィルタは、
    前記第3のフィルタが通過できる周波数帯域の信号が通過できない通過周波数特性を有することを特徴とする絶縁劣化検出システム。
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