JP2016030993A - 杭及び支持架台 - Google Patents

杭及び支持架台

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Yoshiharu Takahashi
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Abstract

【課題】打込み時の施工精度及び作業性を向上させることができる杭及び該杭を備えた支持架台を提供すること。【解決手段】杭2の杭本体21は、貫入時に先端開口211から地盤Gの構成物を内側に取り込むことで、先端が礫や石などに当たったとしても、貫入方向が曲がりにくくなって真っ直ぐに打込むことができる。また、杭本体21の先端には傾斜端縁212が形成されるとともに、傾斜端縁の傾斜角度が20?という緩い角度に形成されているので、礫等に当たった場合でも杭本体21の先端部を変形しにくくすることができ、貫入抵抗の増大を抑制することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、地盤に貫入される杭及び該杭を備えた支持架台に関する。
従来、ソーラーパネルを設置するための設置架台等に利用される杭基礎構造が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された従来の杭基礎構造で用いられる杭は、鋼管からなる本体と、本体外周面に設けられる螺旋羽根と、杭頭部に固定されるキャップ部と、三角錐状の先端部と、を備える。地盤に下穴を形成するとともに、杭頭部にねじ込み作業用の回転式の専用機を取り付けて杭を回転させることにより、杭が所定の深さまでねじ込まれるようになっている。
特開2013−194365号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来の杭基礎構造では、杭の先端部が三角錐状に尖って形成されるとともに閉塞されているため、杭を地盤に打ち込む際に先端部が礫や石等に当たってしまうと、杭の貫入方向が曲げられてしまって真っ直ぐに打ち込むことが困難になり、施工精度が低下してしまうという不都合がある。さらに、先端部が尖っていることで、地盤に打ち込む際に先端が曲がりやすく、このように杭の先端が曲がってしまうと貫入抵抗が大きくなることから、打込み作業の作業性が低下してしまうという不都合も生じる。
本発明の目的は、打込み時の施工精度及び作業性を向上させることができる杭及び該杭を備えた支持架台を提供することにある。
本発明の杭は、地盤上に設置される構造物を支持するために該地盤に貫入される杭であって、円筒状の鋼管から構成される杭本体と、前記杭本体の外周面に設けられる螺旋状の羽根部と、前記杭本体の頭部に設けられて前記構造物に接続される接続部と、を備え、前記杭本体の先端部には、該杭本体の内外を連通させる先端開口を維持しつつ、該杭本体の軸方向と直交する直交平面に対して傾斜した複数の傾斜端縁が形成され、前記複数の傾斜端縁は、それぞれ前記直交平面に対する傾斜角度が45°未満に形成されていることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、杭本体の先端部に先端開口を維持しつつ複数の傾斜端縁が形成されているので、この杭を地盤に打ち込む際に先端が礫や石などに当たったとしても、礫や石を杭本体内部に取り込むことができ、貫入方向が曲がりにくくなって真っ直ぐに打込むことができる。また、傾斜端縁の傾斜角度が45°未満の緩い角度に形成されているので、礫等に当たった場合でも先端部を変形しにくくすることができ、貫入抵抗の増大を抑制することができる。さらに、傾斜端縁が複数設けられて傾斜の方向が互いに異なっていることで、一方向に傾斜した傾斜端縁のみが設けられる場合と比較して、各傾斜端縁に作用する抵抗力のうち横向きの力、すなわち貫入方向を曲げるように作用する力を打ち消しやすくでき、杭の打込み時における貫入方向の曲がりをさらに抑制することができる。
この際、本発明の杭では、前記傾斜端縁は、前記直交平面に対する傾斜角度が10°〜30°の範囲に形成されていることが好ましい。このような構成によれば、先端部の変形をより抑制することができる。尚、「〜」は、「以上」及び「以下」を意味するものとする。
さらに、本発明の杭では、前記複数の傾斜端縁は、前記杭本体の中心軸を含む平面を対称面として面対称に設けられた一対で構成されるとともに、互いに離れる方向に向かって杭本体の頭部側に傾斜して形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、互いに面対称に設けられた一対の傾斜端縁が互いに離れる方向に向かって杭本体の頭部側に傾斜して形成されていることで、これら一対の傾斜端縁に作用する横向きの力を打ち消して、打込み時の曲がりを抑制することができる。さらに、一対の傾斜端縁が互いに近づく部分に一対の先端突起部が形成されるので、これらの先端突起部が先端刃として機能し、地盤を切りながら貫入することができ、貫入抵抗を低減させることができる。
一方、本発明の支持架台は、前記いずれかに記載の杭と、該杭の前記接続部に接続されて上側にパネル状の載置物を支持する架台と、を備えた支持架台であって、前記杭は、所定間隔で並設された複数本で構成されるとともに、それぞれ地面から前記頭部を突出させた状態で前記地盤に貫入され、前記接続部は、前記杭本体の頭部側端縁に固定されるとともに前記直交平面に沿って延びる接続板で構成され、前記架台は、複数の前記杭における前記接続板のそれぞれに固着具で固定される複数のブラケットと、前記複数のブラケットのうちの2つのブラケット間に直接又は間接に架設される第一梁部材と、互いに並設された隣り合う前記第一梁部材間に架設される第二梁部材と、を有して構成され、前記接続板及び前記ブラケットには、それぞれ前記固着具のボルトを挿通可能な挿通孔が形成され、前記接続板の前記挿通孔は、前記杭本体の径方向に延びる長孔が周方向に複数並設されて構成され、前記ブラケットの前記挿通孔は、前記接続板の前記挿通孔と交差する方向に延びる長孔によって構成されていることを特徴とする。
このような本発明の支持架台によれば、前述のように杭の打込み時における曲がりを抑制し、杭を地盤に対して精度良く打込むことができる。さらに、杭の頭部に固定された接続板が杭本体の軸方向と直交する直交平面に沿って延びるとともに、接続板に形成された挿通孔とブラケットに形成された挿通孔とが、互いに交差する方向に延びる長孔であることから、これらの長孔が延びる範囲内において杭とブラケットとの相対位置を任意に設定して固定することができる。従って、杭の打込み位置に多少のずれが生じて複数の杭同士の間隔に誤差が生じてしまっても、この誤差を解消するように接続板とブラケットとを固定することができ、杭の上側に架台を精度良く設置することができる。
この際、本発明の支持架台では、前記第一梁部材が架設される前記2つのブラケットがそれぞれ接続される前記杭のうち、一方の杭は、他方の杭よりも地面からの突出寸法が大きく形成され、前記第一梁部材は、前記一方の端部側が高く前記他方の端部側が低い傾斜状態で設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、第一梁部材が傾斜状態で設けられていることで架台の上面が傾斜して設けられ、パネル状の載置物を使用目的に応じて適宜に傾斜させて設置することができる。さらに、2つの杭の地面からの突出寸法の違いによって第一梁部材が傾斜状態となることで、傾斜を形成するための部材を杭の上側に設ける必要がない。
さらに、本発明の支持架台では、前記載置物が太陽光発電パネルであることが好ましい。このような構成によれば、前述のように精度良く設置した架台によって太陽光発電パネルを支持することができる。さらに、前述のように架台が傾斜して設けられる構成であれば、設置される地面の傾斜や太陽の南中高度等に応じて架台の傾斜角度を適宜に設定することにより、太陽光発電パネルに日光を当たりやすくすることができる。
以上のような本発明の杭及び支持架台によれば、杭本体の先端部に先端開口を維持しつつ複数の傾斜端縁が形成されていることで、打込み時における先端部の変形を抑制するとともに貫入方向の曲がりを抑制し、施工精度及び作業性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る支持架台を示す側面図である。 前記支持架台の杭の一部を断面して示す部分断面図である。 前記杭を示す斜視図である。 前記杭の頭部を拡大して示す斜視図である。 前記支持架台のブラケットを示す斜視図である。 前記杭と前記ブラケットとの固定構造を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態の支持架台1は、図1に示すように、地盤Gに貫入される複数の杭2と、杭2に支持されるとともに上側に載置物としての太陽光発電パネルPを支持する架台3と、を備える。本実施形態において、図1に示すように、地面GLに対して直交する方向をZ方向とするとともに、Z方向と直交する一方向をX方向とし、X方向及びZ方向と直交する方向をY方向とする。
複数の杭2は、X方向に所定間隔で並設された一方の杭としての第一杭2Aと他方の杭としての第二杭2Bとで構成され、第一杭2A及び第二杭2Bは、それぞれ複数(例えば、3本ずつ)が所定間隔でY方向に並設されている。杭2は、図2にも示すように、杭本体21と、杭本体21の外周面に設けられる螺旋状の羽根部22と、杭本体21の頭部210に設けられて後述するブラケット31に接続される接続部(接続板)としてのフランジ部23と、を備え、その表面に溶融亜鉛メッキが施されている。
杭本体21は、例えば厚さが3mmの円筒状の鋼管から構成されるとともに、貫入時に充分な引き抜き力が得られるような軸方向の長さを有し、第一杭2Aにおいては、例えば1900mmの軸方向長さを有して形成され、第二杭2Bにおいては、例えば1300mmの軸方向長さを有して形成されている。第一杭2A及び第二杭2Bは、貫入深さが例えば1000mmに設定され、杭本体21の頭部210が地面GLからそれぞれ900mm及び300mm突出するように貫入され、第一杭2Aの方が第二杭2Bよりも大きな突出寸法を有する。
杭本体21の先端部は、図3にも示すように、杭本体21の内外を連通させる先端開口211を有するとともに、中心軸O1との直交平面Sに対して傾斜した一対の傾斜端縁212が形成されている。
一対の傾斜端縁212は、それぞれ、直交平面Sに対して互いに反対方向にθだけ傾斜した平面に沿って杭本体21の先端部を切断することによって形成される。本実施形態において、傾斜端縁212の傾斜角度θは20°に形成されている。また、一対の傾斜端縁212は、杭本体21の中心軸O1を含む平面を対称面として互いに面対称に形成されている。一対の傾斜端縁212同士の間には、先端突起部213が形成され、一対の傾斜端縁212は先端突起部213から互いに離れる方向に向かって頭部210側に傾斜して形成されている。先端突起部213は、図2における紙面手前側と奥側とにおいて対向する一対で構成されている。
羽根部22は、例えば金属製の板状部材を杭本体21の外周面に巻き付けるとともに溶接することによって形成され、杭本体21の外周面のうち地盤Gに貫入される範囲に形成される。羽根部22が設けられることで、杭2は地盤Gに対し回転貫入可能に形成されるとともに引き抜き力が向上する。尚、羽根部22は、杭本体21と別部材によって構成されていなくてもよく、例えば、杭本体21の外周面を切削加工することによって形成されてもよい。
フランジ部23は、図4にも示すように、中心軸O1と直交する平面に沿って延びる円盤状に形成されるとともに杭本体21の頭部210に溶接によって接続され、ブラケット31との固定のために図6に示す固着具4のボルト41が挿通される挿通孔231が形成されている。挿通孔231は、杭本体21の中心軸O1から径方向外側に向かって放射状に延びるとともに周方向に並設された複数(本実施形態では6つ)の長孔によって構成されている。
架台3は、複数の杭2におけるフランジ部23のそれぞれに固定される複数のブラケット31と、複数のブラケット31のうちの2つのブラケット31間に直接架設される複数の第一梁部材32と、第一梁部材32間に架設される複数の第二梁部材33と、を有して構成される。
ブラケット31は、図5に示すように、例えば平板状の金属部材を略直角に曲げ加工及び打ち抜き加工することによって形成され、フランジ23に固定される第一平板部31Aと、第一平板部31Aから立設されるとともに第一梁部材32に固定される第二平板部31Bと、を備える。第一平板部31Aには、円弧状の2つの長孔によって構成されて杭2のフランジ部23に固定するためのボルト41が挿通される挿通孔311が形成され、第二平板部31Bには、図5における上下方向に延びる長孔で構成されて第一梁部材32を固定するためのボルト41が挿通される第一梁固定用挿通孔312が形成されている。
第一梁部材32は、例えば溝形鋼であって、第一杭2Aに固定されたブラケット31と第二杭2Bに固定されたブラケット31との間に直接架設されてX方向に延びる。このような第一梁32は、Y方向に並設された第一杭2Aと第二杭2Bとのそれぞれに架設されることで、複数がY方向に並設される。第一杭2Aの方が第二杭2Bよりも地面GLからの突出寸法が大きいことから、第一梁部材32は、第一杭2A側の端部32Aが第二杭2B側の端部32Bよりも高い傾斜状態となる。本実施形態において、第一梁部材32のXY平面に対する傾斜角度は10°に設定されている。第一梁部材32には、図6に示すように、ブラケット31に固定するためのボルト41が挿通されるブラケット固定用挿通孔321と、第二梁部材33を固定するためのボルトが挿通される第二梁固定用挿通孔322と、が形成されている。
第二梁部材33は、例えば溝形鋼であって、第一梁部材32の第一杭2A側の端部32A近傍と、第二杭2B側の端部32B近傍と、長手方向の略中央部と、の3箇所において、Y方向に並設された複数の第一梁部材32に架設されてY方向に延びるように設けられる。端部32A、32B近傍に設けられた第二梁部材33には、太陽光発電パネルPを保持するためのL字状の保持部材331が設けられ、第一梁部材32の長手方向の略中央部に設けられた第二梁部材33には、太陽光発電パネルPを保持するためのT字状の保持部材332が設けられる。また、第二梁部材33には、第一梁部材32に固定するためのボルトが挿通される図示しない挿通孔が形成されている。
L字状及びT字状の保持部材331、332は、それぞれ第二梁部材33との間に太陽光発電パネルPを挟み込んで保持するように構成されている。太陽光発電パネルPは、第一梁部材32が傾斜状態となっていることから、その上面がXY平面に対して傾斜した状態で保持される。
以下、杭2のフランジ部23とブラケット31との固定構造、及び、ブラケット31と第一梁部材32との固定構造について、図6を参照して説明する。
フランジ部23とブラケット31とは、ボルト41とナット42とによって構成された2組の固着具4によって固定され、フランジ23の複数の挿通孔231のうち任意の2つが固定に用いられる。フランジ部23の挿通孔231とブラケット31の挿通孔311とがそれぞれ長孔で構成され、これらの長孔が互いに交差する方向に延びるようにフランジ部23とブラケット31とが固定される。したがって、フランジ部23とブラケット31とは、長孔が延びる範囲において(即ち、挿通孔231、311同士が重なる範囲において)任意の相対位置となるように固定可能に構成されている。
ブラケット31と第一梁部材32とは、ボルト41とナット42とによって構成された1組の固着具4によって固定される。ブラケット31は、第二平板部31BがZ方向に沿って立設するように固定され、第一梁固定用挿通孔312がZ方向に沿って延びる長孔となることから、第一梁32は、ブラケット31及び杭2に対し、第一梁固定用挿通孔312が延びる範囲において任意のZ方向位置で固定可能に構成されている。
以上のような支持架台1の施工方法について説明する。まず、適宜な治具を杭2のフランジ部23取り付けるとともに、回転貫入装置によって杭2を回転させ、中心軸O1がZ方向に沿うように各杭2を地盤Gの所定位置に貫入する。このとき、杭本体21は、先端突起部213を先端刃として地盤Gを切りながら貫入するとともに、先端開口211を通して地盤Gの構成物を内側に取り込みつつ貫入される。尚、杭2の貫入前に、打込み位置に予め下穴を形成してもよい。
次に、杭2から治具を取り外すとともに、架台3の設置位置を決め、この設置位置にしたがって杭2のフランジ部23にブラケット31を固着具4によって固定する。尚、フランジ部23の挿通孔231とブラケット31の挿通孔311とが重ならない場合、フランジ部23又は第一平板部31Aに新たな挿通孔を形成すればよい。
次に、ブラケット31に第一梁部材32を固着具4によって固定する。このとき、第一梁部材32は、端部32A側と端部32Bとのそれぞれにおいて、設定された高さ(Z方向位置)となるように固定されることで、所定の角度の傾斜状態となる。尚、ブラケット31の第一梁固定用挿通孔312と第一梁部材32のブラケット固定用挿通孔321とが重ならない場合、第二平板部31B又は第一梁部材32に新たな挿通孔を形成すればよい。
次に、第一梁部材32に第二梁部材33を固着具によって固定する。さらに、第二梁部材33に保持部材331、332を取り付けることによって太陽光発電パネルPを保持する。
以上のような支持架台1の設置方法において、各部材同士の固定作業は、上記の手順で順次実施してもよいし、上記の手順で仮固定するとともに太陽光発電パネルPの保持の前後に再度固定位置を調節した後に本固定してもよい。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。即ち、杭本体21が貫入時に先端開口211から地盤Gの構成物を内側に取り込むことで、先端が礫や石などに当たったとしても、貫入方向が曲がりにくくなって真っ直ぐに打込むことができる。また、傾斜端縁212の傾斜角度が20°という緩い角度に形成されているので、礫等に当たった場合でも杭本体21の先端部を変形しにくくすることができ、貫入抵抗の増大を抑制することができる。
さらに、傾斜端縁212が互いに面対称に設けられた一対で構成されるとともに、互いに離れる方向に向かって杭本体21の頭部210側に傾斜して形成されていることで、これら一対の傾斜端縁212に作用する横向きの力を打ち消して、打込み時の曲がりを抑制することができる。
さらに、杭本体21に形成された先端突起部213が先端刃として機能して地盤Gを切りながら貫入することで、貫入抵抗を低減させることができる。
また、杭本体21が先端開口211を有していることで、表面に溶融亜鉛メッキを施す際に、円筒状の杭本体21の内側から外側にメッキ用の溶液を排出することができる。従来のように先端を三角錐状に形成する構成では、メッキ用の溶液を排出するために孔を形成する必要があり、このような従来の杭と比較して、構成を簡単化することができる。
さらに、架台3が太陽光発電パネルPを傾斜した状態で保持することで、地面GLの傾斜や太陽の南中高度等に応じて架台3の傾斜角度を適宜に設定することにより、太陽光発電パネルPに日光を当たりやすくすることができる。また、第一杭2Aと第二杭2Bとの地面GLからの突出寸法の違いによって第一梁部材32が傾斜状態となることで、傾斜を形成するための部材を杭2の上側に設ける必要がない。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。例えば、前記実施形態では、傾斜端縁212の傾斜角度θが20°に形成されるものとしたが、傾斜角度θは45°未満であればよい。傾斜角度θが10°〜30°の範囲内であれば、前記実施形態と略同様に杭本体の先端部の変形を抑制することができる。また、傾斜角度θが30°よりも大きい場合、杭本体の先端部の強度が低下してしまうものの、先端突起部を鋭くして先端刃としての機能を向上させることができる。
また、前記実施形態では、傾斜端縁212が杭本体21の中心軸O1を含む平面を対称面として互いに面対称な一対で構成されるものとしたが、傾斜端縁は、互いに傾斜角度の異なる一対で構成されていてもよいし、3以上で構成されていてもよい。
また、前記実施形態では、一対の傾斜端縁212の間に先端突起部213が形成されるものとしたが、傾斜端縁同士が互いに離隔することによって杭本体の先端部が平坦に形成され、先端突起部が形成されていなくてもよい。このような構成によれば、貫入時における先端刃としての機能は低下してしまうものの、突起の先端の変形や欠けを抑制することができる。
また、前記実施形態では、フランジ部23に形成された挿通孔231が径方向に沿って放射状に延びる長孔で構成され、ブラケット31に形成された挿通孔311が円弧状の長孔で構成されるものとしたが、これらの長孔は、フランジ部とブラケットを固定する際に互いに異なる方向に延びるものであれば、任意の形状を有して任意の方向に延びるものであってよい。また、挿通孔は長孔で構成されていなくてもよく、相対位置を調節可能な部材を介してフランジ部とブラケットとが固定されていてもよい。
また、前記実施形態では、第一杭2Aと第二杭2Bとの地面GLからの突出寸法の違いにより第一梁部材32が傾斜状態となるものとしたが、例えば、杭に固定されたブラケットの上側に適宜な嵩上げ用の部材を設け、第一梁部材がブラケット間に間接に架設されることによって傾斜状態となる構成であってもよい。また、南方を向いて傾斜した地面に設置する場合や、太陽の南中高度が高い地域に設置する場合、太陽光発電パネルは傾斜して設けられていなくてもよく、第一梁部材も傾斜状態でなくてもよい。
また、前記実施形態では、支持架台1が架台3によって太陽光発電パネルPを支持するものとしたが、支持架台は、パネル状の載置物を架台によって支持するものであればよく、載置物として看板や標識、遊具等を支持するものであってもよいし、適宜な屋根材を支持したテラスやカーポート等の屋外構造物であってもよい。
また、前記実施形態では、支持架台1に用いられる複数の杭2を例示したが、このような杭は、単独で用いられてその上側に上記のような適宜な屋外構造物を支持してもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 支持架台
2 杭
3 架台
4 固着具
21 杭本体
22 羽根部
23 フランジ部(接続部、接続板)
211 先端開口
212 傾斜端縁
231 挿通孔
31 ブラケット
32 第一梁部材
33 第二梁部材
311 挿通孔
G 地盤
P 太陽光発電パネル

Claims (6)

  1. 地盤上に設置される構造物を支持するために該地盤に貫入される杭であって、
    円筒状の鋼管から構成される杭本体と、
    前記杭本体の外周面に設けられる螺旋状の羽根部と、
    前記杭本体の頭部に設けられて前記構造物に接続される接続部と、を備え、
    前記杭本体の先端部には、該杭本体の内外を連通させる先端開口を維持しつつ、該杭本体の軸方向と直交する直交平面に対して傾斜した複数の傾斜端縁が形成され、
    前記複数の傾斜端縁は、それぞれ前記直交平面に対する傾斜角度が45°未満に形成されていることを特徴とする杭。
  2. 前記傾斜端縁は、前記直交平面に対する傾斜角度が10°〜30°の範囲に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の杭。
  3. 前記複数の傾斜端縁は、前記杭本体の中心軸を含む平面を対称面として面対称に設けられた一対で構成されるとともに、互いに離れる方向に向かって前記杭本体の頭部側に傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の杭。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の杭と、該杭の前記接続部に接続されて上側にパネル状の載置物を支持する架台と、を備えた支持架台であって、
    前記杭は、所定間隔で並設された複数本で構成されるとともに、それぞれ地面から前記頭部を突出させた状態で前記地盤に貫入され、
    前記接続部は、前記杭本体の頭部側端縁に固定されるとともに前記直交平面に沿って延びる接続板で構成され、
    前記架台は、複数の前記杭における前記接続板のそれぞれに固着具で固定される複数のブラケットと、前記複数のブラケットのうちの2つのブラケット間に直接又は間接に架設される第一梁部材と、互いに並設された隣り合う前記第一梁部材間に架設される第二梁部材と、を有して構成され、
    前記接続板及び前記ブラケットには、それぞれ前記固着具のボルトを挿通可能な挿通孔が形成され、
    前記接続板の前記挿通孔は、前記杭本体の径方向に延びる長孔が周方向に複数並設されて構成され、
    前記ブラケットの前記挿通孔は、前記接続板の前記挿通孔と交差する方向に延びる長孔によって構成されていることを特徴とする支持架台。
  5. 前記第一梁部材が架設される前記2つのブラケットがそれぞれ接続される前記杭のうち、一方の杭は、他方の杭よりも地面からの突出寸法が大きく形成され、前記第一梁部材は、前記一方の端部側が高く前記他方の端部側が低い傾斜状態で設けられていることを特徴とする請求項4に記載の支持架台。
  6. 前記載置物が太陽光発電パネルであることを特徴とする請求項4又は5に記載の支持架台。
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