JP2016030937A - 庇及び庇の施工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率的且つ経済的に庇の取り付けを行うことを可能にする庇及び庇の施工方法を提供する。【解決手段】庇本体2と、庇本体2を建物の外壁部分Sに接続するための第1連結支持機構3及び第2連結支持機構4とを備えて庇1を構成する。第1連結支持機構3は、庇本体2に固着した第1ブラケット5と、建物の外壁部分Sに固着される第2ブラケット6と、一端を第1ブラケット5に、他端を第2ブラケット6にそれぞれ回動自在に接続して設けられる連結部材7とを備える。第2連結支持機構4は、建物の外壁部分Sに固着される第3ブラケット8と、下方側から第3ブラケット8に接続し、庇本体2の後端側を第3ブラケット8に固着するための連結手段9とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、庇及び庇の施工方法に関する。
従来、例えば多層構造の建物の外壁部分に庇を取り付ける際には、外部足場やゴンドラ足場などを用いている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
特開2004−3186号公報 特開平06−173437号公報 特開平02−35167号公報 特開平10−25887号公報
しかしながら、庇の取り付け作業に外部足場やゴンドラ足場を用いる場合には、この足場の設置に多大な労力やコストが必要になる。また、敷地境界などの関係で外部足場やゴンドラ足場を設置することができないケースもある。
本発明は、上記事情に鑑み、効率的且つ経済的に庇の取り付けを行うことを可能にする庇及び庇の施工方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
本発明の庇は、庇本体と、該庇本体を建物の外壁部分に接続するための第1連結支持機構及び第2連結支持機構とを備えており、前記第1連結支持機構が、前記庇本体に固着した第1ブラケットと、前記建物の外壁部分に固着される第2ブラケットと、一端を前記第1ブラケットに、他端を前記第2ブラケットにそれぞれ、前記庇本体の幅方向に延びる回動軸線周りに回動自在に接続して設けられる連結部材とを備え、前記第2連結支持機構が、前記建物の外壁部分に固着される第3ブラケットと、前記庇本体の後端側を前記第3ブラケットに接続する連結手段とを備えて構成されていることを特徴とする。
また、本発明の庇においては、前記連結部材が伸縮自在でその長さが調整可能に構成されていることが望ましい。
さらに、本発明の庇においては、前記第3ブラケットにボルト挿通孔及び該ボルト挿通孔に連通して前記2ブラケットに固着したナットが設けられ、且つ前記庇本体の後端側にボルト挿通孔が設けられ、前記連結手段の連結ボルトを前記庇本体のボルト挿通孔から前記第3ブラケットにボルト挿通孔に挿通させつつ前記ナットに締結して前記庇本体の後端側を前記第3ブラケットに接続するように構成されていることがより望ましい。
また、本発明の庇においては、前記庇本体が中空構造で形成され、前記庇本体の後端側の天板部にボルト挿通孔が形成されるとともに庇本体の後端側の底板部に開口部が形成されており、且つ前記底板部に着脱可能に設けられて前記開口部を開閉する蓋部材を備えており、前記蓋部材を外して前記開口部から前記連結ボルトを前記ナットに締結させて前記庇本体の後端側を前記第3ブラケットに接続し、前記蓋部材で前記開口部を閉塞させることで前記連結ボルトを前記庇本体の中空部内に納めるように構成されていることがさらに望ましい。
さらに、本発明の庇においては、前記第3ブラケットに当接して建物の外壁に沿う前記庇本体の横方向の位置を規定する位置決め部材が前記庇本体に一体に設けられていることが望ましい。
本発明の庇の施工方法は、上記のいずれかの庇を建物の外壁部分に取り付ける庇の施工方法であって、前記建物の外壁部分に形成された開口部を通じて屋内側から外側に作業台を張り出して配設し、前記庇を吊り下げつつ所定位置に搬送し、前記作業台上の作業者によって、前記建物の外壁部分に前記第1ブラケットと前記第3ブラケットを取り付け、且つ、前記庇本体を回動させて所定位置に配設し、前記庇本体の後端側を前記連結手段によって前記第3ブラケットに接続し、前記第1連結支持機構及び前記第2連結支持機構で前記庇本体を支持させて、前記庇を前記建物の外壁部分に取り付けることを特徴とする。
本発明の庇及び庇の施工方法においては、庇本体に一体に設けた第1ブラケット、建物の外壁部分に固着する第2ブラケット、第1ブラケット及び第2ブラケットに回動自在に接続される連結部材を有してなる第1連結支持機構と、建物の外壁部分に固着する第3ブラケット、この第3ブラケットに庇本体の後端側を接続する連結手段を有してなる第2連結支持機構とを備えて庇が構成されているため、建物の窓等の開口部から外側に張り出した作業台上の作業者によって、確実に庇を建物の外壁部分に取り付けることができる。
よって、本発明の庇及び庇の施工方法によれば、従来のように庇の取り付け作業に外部足場やゴンドラ足場を用いる必要がなく、効率的且つ経済的に庇の取り付けを行うことが可能になる。
本発明の一実施形態に係る庇を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇の施工方法で用いるはね出し足場装置を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇の施工方法で用いる庇吊り込み治具を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇の施工方法において、庇を吊り下すとともに、第1連結支持機構を建物の外壁部分に接続した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇の施工方法において、第2連結支持機構の第3ブラケットを建物の外壁部分に固着し、庇本体を回動させている状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇の施工方法において、第2連結支持機構の連結ボルトを下方から第3ブラケットに接続した状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る庇の施工方法において、庇の取り付けを完了した状態を示す図である。
以下、図1から図7を参照し、本発明の一実施形態に係る庇及び庇の施工方法について説明する。ここで、本実施形態は、多層構造の建物の外壁部分に取り付けられる庇の構造及びこの庇を施工する方法に関し、特に外部足場やゴンドラ足場を用いることなく設置可能な庇及び庇の施工方法に関するものである。
本実施形態の庇(庇構造)1は、図1に示すように、例えば、アルミニウム製で平面視略矩形状且つ略平盤状の中空構造で形成された庇本体2と、庇本体2を建物の外壁部分Sに接続するための連結支持機構3、4を備えて構成されている。
また、本実施形態の庇1においては、第1連結支持機構3と第2連結支持機構4の2つの連結支持機構を備えている。
第1連結支持機構3は、庇本体2の奥行き方向(建物の外壁Sから突出する庇本体2の突出方向/前後方向/横方向T1)後端2aから前端2bの間の上面2cにボルト接続するなどして固着した第1ブラケット5と、建物の外壁部分Sに固着される第2ブラケット6と、一端を第1ブラケット5に、他端を第2ブラケット6にそれぞれ、庇本体2の奥行き方向T1に直交する幅方向(横方向)T2に延びる回動軸線O1周りに回動自在に接続して設けられた略棒状の連結部材7とを備えて構成されている。
また、本実施形態では、庇本体2の幅方向T2に所定の間隔をあけて2つの第1連結支持機構3が設けられている。
さらに、本実施形態の連結部材7は、軸線周りに回動操作(図1中の符号P1)すると、伸縮(図1中の符号P2)してその長さが調整できるように構成されている。
第2連結支持機構4は、建物の外壁部分Sにボルト接合するなどして固着されるとともに、ボルト挿通孔を設け、且つこのボルト挿通孔にネジ孔を連通させたナット8aを溶接などして一体に設けてなる第3ブラケット8と、庇本体2の中空部2d内から上面2cを形成する天板部2eに貫通形成されたボルト挿通孔に挿通し、上方に突出させた軸部9aを第3ブラケット8のナット8aに締結させて庇本体2を外壁部分Sに連結する連結手段の連結ボルト9と、庇本体2の下面2fを形成する底板部2gに着脱可能に設けられ、底板部2gの後端2a側に形成された開口部を開閉する蓋部材10と、一端を庇本体2の内部に、他端を蓋部材10に接続し、蓋部材10の落下を防止するスプリング等の落下防止部材11とを備えて構成されている。
また、このとき、ゴム座金9bを用いることで連結ボルト9の落下防止が図られている。
なお、連結手段は庇本体2の後端2a側を第3ブラケット8に接続可能であればよく、必ずしも連結ボルト9に限定しなくてもよい。
また、本実施形態の庇1の庇本体2には、その幅方向T2の両側端部側に、上面2cから上方に突出し、前端2b側から後端2a側に延びる水返し12が取り付けられている。
さらに、庇本体2の前端2b側には、上面2cから上方に突出して鳥避けワイヤー支柱13が取り付けられており、この鳥避けワイヤー支柱13に支持させて鳥避けワイヤー13aが張設されている。
また、本実施形態の庇1においては、上端を建物の外壁部分Sに固着し、下端を庇本体2の上面2cに固着し、第3ブラケット8やナット8a、連結ボルト9を被覆するように水切りカバー14が設けられている。
さらに、本実施形態の庇1の庇本体2には、第3ブラケット8に当接して建物の外壁Sに沿う庇本体2の横方向T2の位置を規定する位置決め部材30が庇本体2に一体に設けられている。
そして、上記構成からなる本実施形態の庇1を建物の外壁部分Sに設置する際には(本実施形態の庇の施工方法においては)、従来のような外部足場やゴンドラ足場を用いず、図2に示すように、建物の屋内側から窓等の開口部S1を通じて外側に張り出す作業台15を備えたはね出し足場装置16を用いる。
具体的に、本実施形態のはね出し足場装置16は、車輪(キャスター)17を備えて走行自在に形成されたローリング足場部18と、ローリング足場部18に下端を接続し、上下方向T3に伸縮自在に設けられた第1ストッパー部19と、ローリング足場部18に一端を繋げ、横方向T1外側に突出して作業台15を形成する作業台部20と、作業台部20が設けられる側で、且つ作業台部20よりも下方に位置する部分のローリング足場部18に一端を繋げ、横方向T1に突設された第2ストッパー部21とを備えて構成されている。
このはね出し足場装置16は、ローリング足場部18の車輪17により、作業者Mがローリング足場部18を押しながら窓等の開口部S1から屋外に作業台部20が張り出すように所定位置に配設される。このとき、第2ストッパー部21が腰壁等に当接することで、はね出し足場装置16のオーバーランを防止することができる。また、車輪17のストッパーを操作して固定するとともに、第2ストッパー部21が腰壁等に当接していることにより、はね出し足場装置16を位置決めして保持することができる。
次に、第1ストッパー部19を伸長し天井面に当接させる。これにより、はね出し足場装置16を確実に安定した状態で保持することができる。
この状態で作業者Mがローリング足場部18から屋外に張り出した作業台部20に移動することで、上記の庇1の設置作業が好適に行える。また、例えば、屋内側の柱躯体等に親綱を固定して張設し、安全帯のフックをこの親綱に接続することで、屋外に張り出した作業台15上での作業時の作業者Mの安全を確保することができる。
このようにはね出し足場装置16を設置した段階で、図1、図2及び図4に示すように、はね出し足場装置16を使い、作業者Mによって第2ブラケット6と、ナット8aを一体に設けた第3ブラケット8とをそれぞれ、建物の外壁部分Sの所定位置にボルトなどを用いて設置する。
これら第2ブラケット6や第3ブラケット8を設置する際には、複数の第2ブラケット6や第3ブラケット8の設置位置となる所定の間隔の目印が予め示された定規を、作業者Mが水平にしつつ建物の外壁部分Sの所定位置に押し当てる。これにより、定規に示された目印位置に合わせて設置していくだけで、複数の第2ブラケット6や第3ブラケット8を所定の間隔をあけた所定の位置に精度よく設置することができる。
次に、図1、図3及び図4に示すように、クレーン等の揚重機のワイヤー先端に設けられたフック22に庇吊り込み治具23を取り付け、この庇吊り込み治具23を庇1の第1連結支持機構3の第1ブラケット5(吊り孔5a)に着脱可能に接続し、庇吊り込み治具23とともに庇1を吊り下げて所定位置に搬送する。
ここで、本実施形態の庇吊り込み治具23は、図3に示すように、上端を揚重機のフック22に接続する吊りロープ24と、吊りロープ24の下端に一端を接続した棒状の支持部25と、支持部25の他端に一端を接続し、先端に第1ブラケット5の吊り孔5aに着脱可能に接続するコラムロックなどの接続部26を備えた吊り部27と、一端を支持部25の一端ひいては吊りロープ24の下端に接続するとともに支持部25と逆方向に突出し、他端にバランスウェイト28が設けられたバランス部29とを備えて構成されている。
このような庇吊り込み治具23を用いることで、庇1が安定した状態で吊り下げ支持され、建物の外壁部分Sに接触するようなことを防止しつつ所定箇所まで庇1を好適に搬送することができる。
そして、図1、図4に示すように、庇1を所定箇所まで吊り下げ搬送した段階で、一端を回動軸O1周りに回動自在に第1ブラケット5に接続されている連結部材7を回動し、作業者Mによってこの連結部材7の他端を第2ブラケット6に回動軸O1周りに回動自在に接続する。
次に、図1、図5及び図6に示すように、庇本体2を回動させ、また必要に応じてさらに吊り下しながら、庇本体2の後端2aを建物の外壁S側に配し、庇本体2を水平の所定方向に、且つ第3ブラケット8の直下の所定位置に配設する。
このとき、庇本体2に設けられた位置決め部材30を第3ブラケット8に当接させるだけで庇本体2の横方向T2の位置を位置決めすることができ、容易に庇本体2を水平の所定位置に配設することができる。
次に、図1、図7に示すように、蓋部材10を庇本体2から取り外し、庇本体2の中空部2dからボルト挿通孔を通じて連結ボルト9の軸部9aを上方に突出させ、この連結ボルト9を第3ブラケット8に一体に設けられたナット8aに締結させるとともに他のナットを用い、ダブルナットで接続する。このとき、落下防止部材11に繋がっているため、蓋部材10が落下するおそれがない。そして、連結ボルト9と第3ブラケット8の接続作業を終えた段階で蓋部材10を再度庇本体2に取り付ける。
また、このとき、連結部材7を伸縮させることで、庇本体2の姿勢、位置を微調整する。これにより、庇本体2を容易に精度よく配設することができる。
そして、連結部材7と第1ブラケット5、第2ブラケット6を接続するボルトを本締めして連結部材7と第1ブラケット5、第2ブラケット6を(回動不能に)緊結する。
ここで、図4から図6に示すように、本実施形態の庇吊り込み治具23の吊りコラムロックなどの接続部26には、回動/固定を操作設置するためのワイヤー31と、分離するためのワイヤー32が設けられており、作業者Mがこれらワイヤー31、32を引っ張り操作することで、接続部26の回動/固定操作や分離操作が行えるようになっている。
このため、上記のように庇本体2を設置した段階で、図7に示すように、作業者Mがワイヤー32を引っ張ることで、容易に庇本体2から接続部26ひいては庇吊り込み治具23を分離することができる。
また、水切りカバー14を取り付け、シール処理などを施す。
これにより、第1連結支持機構3の斜設された連結部材7、第2連結支持機構4の連結ボルト9等によって、庇1が所定位置に固定して設置され、庇1の設置作業が完了する。
したがって、本実施形態の庇及び庇の施工方法においては、庇本体2に一体に設けた第1ブラケット5、建物の外壁部分Sに固着する第2ブラケット6、第1ブラケット5及び第2ブラケット6に回動自在に接続される連結部材7を有してなる第1連結支持機構3と、建物の外壁部分Sに固着する第3ブラケット8、この第3ブラケット8に下方から接続する連結ボルト9を有してなる第2連結支持機構4とを備えて庇1が構成されているため、建物の窓等の開口部S1から外側に張り出した作業台15上の作業者Mによって、確実に庇1を建物の外壁部分Sに取り付けることができる。
よって、本実施形態の庇及び庇の施工方法によれば、従来のように庇1の取り付け作業に外部足場やゴンドラ足場を用いる必要がなく、効率的且つ経済的に庇1の取り付けを行うことが可能になる。
以上、本発明に係る庇及び庇の施工方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、はね出し足場装置16を用い、このはね出し足場装置16の作業台部20上の作業者Mによって庇1の設置作業(庇1の取付作業)を行い、作業現場の状況に応じ、水切りカバー14の取り付け、シール処理などの作業はゴンドラなどを用いて行うようにしてもよい。
この場合には、従来よりゴンドラなどの使用時間を大幅に削減することが可能である。また、ゴンドラなどを必要とする他の外壁の各種工事を合わせて施工でき、施工の効率化を図ることが可能になる。
1 庇
2 庇本体
2a 後端
2b 前端
2c 上面
2d 中空部
2e 天板部
2f 下面
2g 底板部
3 第1連結支持機構
4 第2連結支持機構
5 第1ブラケット
5a 吊り孔
6 第2ブラケット6
7 連結部材
8 第3ブラケット
8a ナット
9 連結ボルト(連結手段)
9a 軸部
10 蓋部材
11 落下防止部材
12 水返し
13 鳥避けワイヤー支柱
13a 鳥避けワイヤー
14 水切りカバー
15 作業台
16 はね出し足場装置
17 車輪(キャスター)
18 ローリング足場部
19 第1ストッパー部
20 作業台部
21 第2ストッパー部
22 フック
23 庇吊り込み治具
24 吊りロープ
25 支持部
26 接続部
27 吊り部
28 バランスウェイト
29 バランス部
30 位置決め部材
31 ワイヤー
32 ワイヤー
O1 回動軸線
S 建物の外壁部分
S1 開口部
T1 庇の奥行き方向、前後方向、横方向
T2 庇の幅方向、横方向
T3 上下方向
M 作業者

Claims (6)

  1. 庇本体と、該庇本体を建物の外壁部分に接続するための第1連結支持機構及び第2連結支持機構とを備えており、
    前記第1連結支持機構が、前記庇本体に固着した第1ブラケットと、前記建物の外壁部分に固着される第2ブラケットと、一端を前記第1ブラケットに、他端を前記第2ブラケットにそれぞれ、前記庇本体の幅方向に延びる回動軸線周りに回動自在に接続して設けられる連結部材とを備え、
    前記第2連結支持機構が、前記建物の外壁部分に固着される第3ブラケットと、前記庇本体の後端側を前記第3ブラケットに接続する連結手段とを備えて構成されていることを特徴とする庇。
  2. 請求項1記載の庇において、
    前記連結部材が伸縮自在でその長さが調整可能に構成されていることを特徴とする庇。
  3. 請求項1または請求項2に記載の庇において、
    前記第3ブラケットにボルト挿通孔及び該ボルト挿通孔に連通して前記2ブラケットに固着したナットが設けられ、且つ前記庇本体の後端側にボルト挿通孔が設けられ、
    前記連結手段の連結ボルトを前記庇本体のボルト挿通孔から前記第3ブラケットにボルト挿通孔に挿通させつつ前記ナットに締結して前記庇本体の後端側を前記第3ブラケットに接続するように構成されていることを特徴とする庇。
  4. 請求項3記載の庇において、
    前記庇本体が中空構造で形成され、
    前記庇本体の後端側の天板部にボルト挿通孔が形成されるとともに庇本体の後端側の底板部に開口部が形成されており、
    且つ前記底板部に着脱可能に設けられて前記開口部を開閉する蓋部材を備えており、
    前記蓋部材を外して前記開口部から前記連結ボルトを前記ナットに締結させて前記庇本体の後端側を前記第3ブラケットに接続し、前記蓋部材で前記開口部を閉塞させることで前記連結ボルトを前記庇本体の中空部内に納めるように構成されていることを特徴とする庇。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の庇において、
    前記第3ブラケットに当接して建物の外壁に沿う前記庇本体の横方向の位置を規定する位置決め部材が前記庇本体に一体に設けられていることを特徴とする庇。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の庇を建物の外壁部分に取り付ける庇の施工方法であって、
    前記建物の外壁部分に形成された開口部を通じて屋内側から外側に作業台を張り出して配設し、
    前記庇を吊り下げつつ所定位置に搬送し、
    前記作業台上の作業者によって、前記建物の外壁部分に前記第1ブラケットと前記第3ブラケットを取り付け、
    且つ、前記庇本体を回動させて所定位置に配設し、前記庇本体の後端側を前記連結手段によって前記第3ブラケットに接続し、
    前記第1連結支持機構及び前記第2連結支持機構で前記庇本体を支持させて、前記庇を前記建物の外壁部分に取り付けることを特徴とする庇の施工方法。
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