JP2016030844A - 水蒸気電解用セル - Google Patents

水蒸気電解用セル Download PDF

Info

Publication number
JP2016030844A
JP2016030844A JP2014153130A JP2014153130A JP2016030844A JP 2016030844 A JP2016030844 A JP 2016030844A JP 2014153130 A JP2014153130 A JP 2014153130A JP 2014153130 A JP2014153130 A JP 2014153130A JP 2016030844 A JP2016030844 A JP 2016030844A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
cell
anode layer
perovskite
anode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014153130A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6367636B2 (ja
Inventor
邦典 宮碕
Kuninori Miyazaki
邦典 宮碕
昌稔 池田
Masatoshi Ikeda
昌稔 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP2014153130A priority Critical patent/JP6367636B2/ja
Priority to EP15827561.0A priority patent/EP3176287B1/en
Priority to PCT/JP2015/064538 priority patent/WO2016017251A1/ja
Priority to US15/326,741 priority patent/US10480083B2/en
Publication of JP2016030844A publication Critical patent/JP2016030844A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6367636B2 publication Critical patent/JP6367636B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】本発明は、セル端子間電圧を高めることなく高いH2生成速度と電流効率が得られ、H2を効率的に製造することができる水蒸気電解用セルを提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係る水蒸気電解用セルは、アノード層とカソード層を有し、当該アノード層と当該カソード層との間にプロトン伝導性固体電解質層を有し、上記アノード層が、ペロブスカイト型酸化物を含有し、且つ、その原料ペロブスカイト型酸化物粉末として、当該アノード層を形成するための焼成条件と同じ条件で焼成した場合のBET比表面積が2.0m2/g以上であるものを用いて形成されたものであることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、H2生成速度と電流効率が高く、水素ガスを水蒸気から効率的に製造することができる水蒸気電解用セルに関するものである。
近年、資源枯渇や地球温暖化を防止する技術が求められている。特に電力分野においては、温暖化ガスの一つである二酸化炭素の排出を抑制し、化石資源に頼らない再生可能エネルギーの開発が進んでいる。再生可能エネルギーは、太陽光、太陽熱、水力、風力、地熱、バイオマスなど、自然から定常的または反復的に補充される再生可能エネルギー源から得られるエネルギーであり、例えば、バイオマスから水素を製造し、燃料電池を使って水素と空気から発電することにより得られる電力が挙げられる。
最近、水素を製造するための有力な技術として、水蒸気電解の研究が広く進められている。水蒸気電解は、H2Oを電気分解して水素と酸素を得る際に、液体である水ではなく気体の水蒸気を用いるものであり、高温で作動させることができるため電解に必要な電圧が小さく、エネルギー効率が高いという特徴を有する。
従来、水蒸気電解では、電解質として酸素イオン伝導性のものが専ら用いられていた。例えば特許文献1には、固体電解質として、酸素イオン伝導性であるイットリア安定化ジルコニアを用いた水蒸気電解技術が開示されている。
しかし、酸素イオン伝導性固体電解質を用いて水蒸気電解を行う場合、アノードおよびカソードで起こる電極反応はそれぞれ以下のとおりである。
アノード: 2O2- → O2 + 4e-
カソード: 2H2O + 4e- → 2H2 + 2O2-
上記式のとおり、この場合には、水素はカソード側で発生し、共存する水蒸気と分離する工程が別途必要になるという問題がある。
かかる問題を解決できる技術としては、例えば特許文献2のように、プロトン伝導性の電解質を用いて水蒸気電解する技術が開発されている。当該技術においてアノードおよびカソードで起こる電極反応はそれぞれ以下のとおりである。
アノード: 2H2O → O2 + 4H+ + 4e-
カソード: 4H+ + 4e- → 2H2
上記式のとおり、この場合には、酸素イオン伝導性電解質を用いた場合と同様に水素はカソード側で発生するものの、水蒸気はアノード側に導入されるため、水素を水蒸気から分離する必要がないという利点がある。
特開2005−150122号公報 特開2009−209441号公報
上述したように、特許文献2にはプロトン伝導性の固体電解質を含む水蒸気電解用セルが開示されている。しかし、特許文献2に記載の水蒸気電解用セルは、セル端子電圧は低いものの電流効率とH2生成速度も低いという問題があった。
そこで本発明は、高いH2生成速度と電流効率が得られ、H2を効率的に製造することができる水蒸気電解用セルを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、水蒸気電解用セルのアノード層を構成する主要な原料粉末として、当該アノード層を焼成により形成するための焼成条件と同じ条件で焼成した場合のBET比表面積が所定値以上であるペロブスカイト型酸化物粉末を用いることにより、従来の水蒸気電解用セルに比べ、高いH2生成速度と電流効率でH2を効率的に製造可能な水蒸気電解用セルが得られることを見出して、本発明を完成した。
以下、本発明を示す。
[1] アノード層とカソード層を有し、当該アノード層と当該カソード層との間にプロトン伝導性固体電解質層を有し、
上記アノード層が、ペロブスカイト型酸化物を含有し、且つ、その原料ペロブスカイト型酸化物粉末として、当該アノード層を形成するための焼成条件と同じ条件で焼成した場合のBET比表面積が2.0m2/g以上であるものを用いて形成されたものであることを特徴とする水蒸気電解用セル。
[2] さらに、上記ペロブスカイト酸化物のAサイトの一部がSr、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、GdおよびYbから選択される1以上の元素に置換されている上記[1]に記載の水蒸気電解用セル。
[3] 上記プロトン伝導性固体電解質層が、Aサイトにアルカリ土類金属を含み、Bサイトに周期律表の第4族から第14族に属する3価または4価の遷移金属を含むペロブスカイト型金属酸化物を含有する上記[1]または[2]に記載の水蒸気電解用セル。
本発明に係る水蒸気電解用セルは、0.1A/cm2超の電流密度における電極面積当たりのH2生成速度が従来の水蒸気電解用セルに比べて大きく、電流効率が高い。よって、本発明に係る水蒸気電解用セルは、H2を効率的に製造できるものとして、産業上非常に優れている。
以下、先ず、本発明に係る水蒸気電解用セルの製造方法につき説明する。
1. プロトン伝導性固体電解質層
水蒸気電解用セルには、主に電解質支持型セルと電極支持型セルがある。電解質支持型セルの場合、一般的に、電解質層、アノード層、カソード層の中では電解質層の焼成温度が最も高いことから、先ず、電解質層を準備する。電極支持型セルの場合には、支持層となる電極層の上に電解質層を形成する。
本発明で用いることができるプロトン伝導性固体電解質の材料としては、プロトン伝導性を示す金属酸化物を挙げることができ、かかるプロトン伝導性金属酸化物としては、例えば、ABO3型の構造を有するペロブスカイト型酸化物やA227型の構造を有するパイロクロア型酸化物、セリア−希土類酸化物固溶体あるいはセリア−アルカリ土類金属酸化物固溶体、ブラウンミラライト型構造を有する金属酸化物などを挙げることができる。
プロトン伝導性固体電解質の材料としては、アノード層が主成分としてペロブスカイト型酸化物を含有することから、好ましくはABO3型の構造を有するペロブスカイト型金属酸化物を用いる。ペロブスカイト型金属酸化物としては、例えば、そのAサイトがアルカリ土類金属を含み、Bサイトが周期律表の第4族から第14族に属する3価あるいは4価の元素を含むペロブスカイト型金属酸化物、さらには、当該ペロブスカイト酸化物のAサイトまたはBサイトの少なくとも一方の一部をLa、Ce、Pr、Nd、Sm、Gd、Eu、Yb、Sc、Y、In、Ga、Fe、Co、Ni、Zn、Ta、Nbから選択される1以上の元素に置換したペロブスカイト型金属酸化物を用いることができる。具体的には、Sr−Zr−Y系、Sr−Zr−Ce−Y系、Ba−Zr−Y系、Ba−Zr−Ce−Y系、Ca−Zr−In系、La−Sc系、Sr−Ce−Yb系、Ba−Ce−Y系のペロブスカイト型金属酸化物などが挙げられる。
プロトン伝導性固体電解質層の厚さは特に制限されず、セル形状などに応じて適宜設定すればよい。例えば、電解質支持型セルの場合では50μm以上、500μm以下とすることが好ましい。当該厚さが50μm未満であると、十分な強度が得られない可能性があり得る。一方、当該厚さが500μmを超えると、プロトン伝導性に支障が生じるおそれがあり得る。電極支持型セルの場合では、当該厚さは1μm以上、50μm以下とすることが好ましい。当該厚さが1μm未満であると、スクリーンプリントなどの工業的プロセスでプロトン伝導性固体電解質層を形成することが難しくなり得る。一方、当該厚さが50μmを超えると、プロトン伝導性に支障が生じるおそれがあり得る。
プロトン伝導性固体電解質層の作製方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。プロトン伝導性金属酸化物に、エタノールやテルピネオールなどの有機溶媒、分散剤、可塑剤、およびエチルセルロースなどのバインダーなどを加え、ボールミルなどで湿式粉砕混合し、スラリーとした後、ドクターブレード法などでグリーンシートとする。次いで焼成することにより、プロトン伝導性固体電解質層とすることができる。電極支持型セルの場合には、支持層となる電極層の上に上記スラリーを塗布し、次いで焼成することにより、支持電極層の上にプロトン伝導性固体電解質層を形成する。
2. アノード層の形成
本発明の水蒸気電解用セルが電解質支持型セルである場合には、プロトン伝導性固体電解質層にアノード層ペーストとカソード層ペーストを塗布した後に焼成する。アノード層とカソード層は、各ペーストをプロトン伝導性固体電解質層に塗布した後に同時に焼成して形成してもよい。しかし、アノード層とカソード層の焼成温度が同じであるとは限らないため、一般的には、焼成温度がより高い電極層を先に形成した後に、他方の電極層を形成することが好ましい。
本発明の水蒸気電解用セルが電極支持型セルである場合には、支持層となる電極層の上に電解質層を形成し、さらに当該電解質層の上に他方の電極層を形成する。この場合、一般的には、アノード層よりもカソード層の焼成温度の方が高いため、カソード層またはそのグリーンシートを支持層とし、その上に電解質層を形成し、さらに当該電解質層の上にアノード層を形成する。
本発明に係る水蒸気電解用セルのアノード層は、2H2O → O2 + 4H+ + 4e-の反応を促進する触媒作用を示すと共に、電子伝導性を有する必要がある。このような材料としては、上記反応を促進する触媒成分である遷移金属元素を含むペロブスカイト型金属酸化物を用いることができ、本発明では、ペロブスカイト型酸化物を主成分として用いることが好ましい。
上記のとおり、本発明に係る水蒸気電解用セルのアノード層の主成分は、ペロブスカイト型酸化物である。本発明において「ペロブスカイト型酸化物がアノード層の主成分である」とは、アノード層の形成時において、バインダーや溶媒など焼成により消失する成分を除き、アノード層を構成する成分の原料に占めるペロブスカイト型酸化物の割合が60v/v%以上であることをいうものとする。当該割合としては65v/v%以上が好ましく、70v/v%以上がより好ましく、75v/v%以上がさらに好ましい。一方、当該割合の上限は特に制限されず、不可避的不純物や不可避的残留物を除いた実質的に100v/v%がペロブスカイト型酸化物であってもよいが、後述するように他成分が含まれていてもよいため、当該割合としては95v/v%以下が好ましく、90v/v%以下がより好ましく、85v/v%以下がさらに好ましい。
アノード層を構成するベロブスカイト型酸化物としては、例えば、AサイトがSr、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、GdおよびYbから選択される1以上の元素で、BサイトがCo、Ni、Feなどで置換されたペロブスカイト型金属酸化物で、具体的には、Sm−Sr−Co系、La−Sr−Co系、La−Ba−Co系、Pr−Sr−Co系、Nd−Sr−Co系、Ba−Sr−Co−Fe系などのペロブスカイト型金属酸化物が挙げられる。これらを単独で用いることもできるし、或いは上記プロトン伝導性酸化物等を加えた電極も用いることができる。
本発明に係る水蒸気電解用セルのアノード層には、上記ペロブスカイト型酸化物に加え、電子伝導性成分を添加してもよい。電子伝導性成分としては、銀、ニッケル、コバルト、鉄、白金、パラジウム、ルテニウム等の金属;酸化銀、酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄のように還元性雰囲気や空気雰囲気で電子伝導性金属に変化する金属酸化物;或いはこれらの酸化物を2種以上含有するニッケルフェライトやコバルトフェライトのような複合金属酸化物が挙げられる。これらは単独で使用し得るほか、必要により2種以上を適宜組み合わせて使用できる。これらの中でも、銀、金属ニッケル、金属コバルト、金属鉄またはこれらの酸化物が好ましい。
電子伝導性成分の使用量は特に制限されるものではないが、例えば、電極全体に対する質量割合で、2.0質量%以上、25質量%以下とすることが好ましい。当該割合が2.0質量%以上であれば、電子伝導性がより確実に発揮される。一方、当該割合が大き過ぎると電極の気孔率が過剰に低下するおそれがあり得るので、当該割合としては25質量%以下が好ましい。
本発明では、アノード層を形成するための主要な原料であるペロブスカイト型酸化物粉末として、アノード層を形成するための焼成条件と同じ条件で焼成した場合のBET比表面積が2.0m2/g以上であるものを用いる。当該BET比表面積が2.0m2/g以上であるペロブスカイト型酸化物粉末を主要な原料粉末として用いてアノード層を形成すれば、水蒸気電解用セルのH2生成速度と電流効率が改善され、H2の効率的な製造が可能になる。当該BET比表面積としては2.1m2/g以上が好ましく、2.2m2/g以上がより好ましく、2.4m2/g以上がさらに好ましい。当該BET比表面積が大きいほどH2の製造効率は向上するといえるが、過剰に大きいとアノード層の強度が十分に確保できなくなるおそれがあり得るので、当該BET比表面積としては15m2/g以下が好ましく、10m2/g以下がより好ましく、8m2/g以下がさらに好ましい。なお、アノード層原料粉末である上記ペロブスカイト型酸化物粉末の焼成は、あくまで本発明の指標となるBET比表面積を測定するために行うのであって、実際にアノード層を形成するために用いる原料ペロブスカイト型酸化物粉末としては、上記焼成を行う前のものを用いる。即ち、上記の焼成とBET比表面積の測定は、アノード層の形成とは独立して別途行う。
アノード層の形成のための焼成条件と同じ条件で焼成した原料ペロブスカイト型酸化物粉末のBET比表面積を所定範囲に調整するためには、例えば、当該焼成前の原料ペロブスカイト型酸化物粉末の構成元素、組成比率、粉砕条件や粉砕方法を調節すればよい。具体的には、粉砕方法としては、乾式粉砕、湿式粉砕あるいは凍結粉砕のいずれでもよく、ボールミル、ビーズミル、アトライタ、ロッドミル、ハンマーミル、フリーザーミル、ジェットミル等を用いることができる。その条件としては、前記した粉砕方法あるいは粉砕機の特性によって適宜選択されるべきであって一概に特定はできないが、例えば、ボールミル、ビーズミル、アトライタ等の回転式粉砕機を用いる場合、回転数10rpm以上、150rpm以下で1時間以上、200時間以下の範囲で粉砕すればよく、好ましくは、回転数50rpm以上、100rpm以下で1時間以上、100時間以下湿式粉砕することが好ましい。
BET比表面積とは、液体窒素温度である−196℃で測定対象物質に窒素分子を吸着させ、その吸着量からBETの式により求められる表面積をいう。
アノード層の厚さは特に限定されず、セル形状などに応じて適宜決定すればよい。例えば、電解質支持型セルと電極支持型セルのいずれにおいても5μm以上、100μm以下の範囲内とすることが好ましい。
アノード層を形成する方法としては、例えば、プロトン伝導性固体電解質層の場合と同様に上記構成成分のペーストを調製した後に、上記プロトン伝導性固体電解質層上に所望の膜厚が得られるよう塗布した後、焼成すればよい。アノード層を形成するための好ましい焼成条件は、例えば、700℃以上、900℃以下で、30分間以上、2時間以下とすることができる。焼成温度について、700℃未満では電極の密着性が低くなるため剥離が生じ、性能が低下してしまう可能性があり得、一方、900℃より高いと水素生成速度が低下するおそれがあり得るため好ましくない。焼成温度としては、好ましくは750℃以上、900℃以下であり、さらに好ましくは800℃以上、900℃以下である。
3. カソード層の形成
本発明に係るセルのカソード層は、4H+ + 4e- → 2H2の反応を促進する触媒作用を示すと共に、電子伝導性を有する必要がある。このような材料としては、Pt、Pd、Ni、Co、Fe、Ruなどの金属元素の他、当該金属元素とプロトン伝導性固体電解質層の材料であるペロブスカイト型酸化物との混合物を挙げることができ、プロトン伝導性固体電解質層との親和性や密着性の観点から、金属元素とペロブスカイト型酸化物との混合物が好ましい。
金属元素の材料としては、Pt、Pd、Ni、Co、Fe、Ruなどの金属;酸化ニッケル、酸化コバルト、酸化鉄のように還元性雰囲気で電子伝導性金属に変化する金属酸化物;或いはこれらの酸化物を2種以上含有するニッケルフェライトやコバルトフェライトのような複合金属酸化物が挙げられる。これらは単独で使用し得るほか、必要により2種以上を適宜組み合わせて使用できる。これらの中でも、金属ニッケル、金属コバルト、金属鉄またはこれらの酸化物が好ましい。
プロトン伝導性金属酸化物としては、A成分がアルカリ土類金属、B成分が周期律表の第4族から第14族に属する3価あるいは4価の元素で構成されたペロブスカイト型金属酸化物、当該ペロブスカイト型金属酸化物のA成分および/またはB成分の一部をLa、Pr、Nd、Sm、Gd、Yb、Sc、Y、Ce、In、Ga、Fe、Co、Ni、Zn、Ta、Nbから選択される1以上の元素に置換したペロブスカイト型金属酸化物を用いることができる。
カソード材料として金属元素材料とペロブスカイト型酸化物との混合物を用いる場合、これらの割合は特に制限されず、具体的に使用する材料の電子伝導性や触媒能などを考慮して適宜調整すればよいが、例えば、金属元素材料とペロブスカイト型酸化物との合計に対するペロブスカイト型酸化物の割合を20v/v%以上、80v/v%以下とすることができる。当該割合としては、25v/v%以上がより好ましく、また、70v/v%以下がより好ましい。
カソード層の厚さは特に限定されず、セル形状などに応じて適宜決定すればよいが、例えば、電解質支持型セルの場合では5μm以上、100μm以下とすることが好ましい。当該電極層を支持層とする電極支持型セルの場合では、当該厚さは100μm以上、2000μm以下とすることが好ましい。下限と上限の規定理由は、電解質支持型セルの場合と同様である。
カソード層を形成する方法として、例えば、プロトン伝導性固体電解質層の場合と同様に上記構成成分のペーストを調製した後に、上記プロトン伝導性固体電解質層上に所望の膜厚が得られるよう塗布した後、焼成すればよい。当該カソード層を支持層とする電極支持型セルの場合には、支持体としての役割も有する当該カソード層を形成した後、その上にプロトン伝導性固体電解質層を形成し、さらに当該電解質層の上にアノード層を形成すればよい。或いは、当該カソード層の下(電解質層の反対側)に多孔質のサポート層を形成してもよい。なお、金属元素材料として金属酸化物を用いた場合には、積極的に還元処理を行うことにより金属酸化物が金属元素に還元され、その分体積が減少してカソード層を多孔質にすることができる。かかる多孔質カソード層を有する水蒸気電解用セルは、H2製造能力がより一層高い。
カソード層を形成するための好ましい焼成条件としては、例えば、900℃以上、1500℃以下で、1時間以上、5時間以下とすることができる。焼成温度について、900℃未満では、強度が十分ではなく剥離が生じ、性能が低下してしまう可能性があり得、一方、1500℃より高いとカソード層が緻密体となり、ガスの拡散が低下するおそれがあり得るため好ましくない。焼成温度として、好ましくは1000℃以上、1500℃以下であり、さらに好ましくは1100℃以上、1500℃以下である。
本発明に係る水蒸気電解用セルを使い、電極間に電圧をかけて電流を流しつつアノードに水蒸気を供給することにより、H2を効率的に製造することができる。
なお、本発明に係る水蒸気電解用セルは、通電した電流に対するH2の製造効率である電流効率が従来のセルより高いが、かかる違いは、電流密度が高いほど顕著である。
以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
実施例1
(1) カソード支持体グリーンシートの作製
市販の酸化ニッケル粉末(正同化学社製,製品名「Green」)と電解質粒子としてSrZr0.5Ce0.40.13-δ粒子とを、当該酸化ニッケル粉末50vol%、電解質粒子50vol%となるように秤量した。これら粒子へバインダーと溶剤を添加し、さらに可塑剤、分散剤、潤滑剤および消泡剤を添加した。当該混合物をボールミルで30時間湿式粉砕混合することによりスラリーを調製した。得られたスラリーを、テープキャスト法によりシート状に成形した後、80℃で1時間乾燥した。
(2) ハーフセルの作製
SrZr0.5Ce0.40.13-δ、エチルセルロースおよびα−テルピネオールを乳鉢で混合した。その後、3本ロールミル(EXAKT technologies社製,型式「M−80S」)を用いて混練し、電解質層ペーストを得た。
上記(1)で作製したカソード支持体グリーンシート上に、当該ペーストをスクリーン印刷法で塗布し、80℃で30分間乾燥した後、1400℃、空気雰囲気下で2時間焼成することにより、プロトン伝導性電解質層の厚さが20μm、カソード支持体の厚さが250μmのハーフセルを作製した。
(3) アノード層の作製
市販の純度99.9質量%のSm23、SrCO3およびCo34の粉末を、Sm0.5Sr0.5CoO3-δの組成となるように混合した。得られた混合物にエタノールを加え、ビーズミルで2時間湿式粉砕した後、120℃で10時間乾燥した。次いで、1000℃で10時間熱処理することにより粉末を得た。さらに、得られた粉末にエタノールを加え、ビーズミルで2時間湿式粉砕した後、120℃で10時間乾燥することにより、水蒸気電解用アノード層材料とすることができる原料粉末とした。得られたアノード層原料粉末の組成はSm0.5Sr0.5CoO3-δであり、X線回折により、ペロブスカイトからなる単一相であることを確認した。
上記アノード層原料粉末に、バインダーとしてエチルセルロース、溶媒としてα−テルピネオールを加え、乳鉢で混合した。次いで、3本ロールミル(EXAKT technologies社製,型式「M−80S」)を用いて混練し、アノード用ペーストを得た。
上記(2)で得たハーフセルのプロトン伝導性電解質におけるカソード支持体の反対側に、上記アノード用ペーストをスクリーンプリント法により塗布した後、空気雰囲気下、850℃で1時間焼成することにより、厚さ30μmのアノード層を形成した。
別途、上記湿式粉砕したアノード層原料粉末を、上記アノード層を形成するための焼成条件と同様に、空気雰囲気下、850℃で1時間焼成した後、BET比表面積計(マウンテック社製「マックソーブHM−1210」)を用いてBET比表面積を測定した。具体的には、測定試料をセルに仕込み、セル内に窒素ガス100mL/分を流通しながら、200℃で30分間脱気処理を行った。脱気処理後、セル内に窒素ガス50mL/分を流通しながら、セルを液体窒素に浸漬して測定試料に窒素を吸着させた。次いで、セルを常温下で保ち、脱離する窒素量を測定することでBET比表面積を測定した。測定は一試料につき3回行い、その平均値を求めた。その結果、得られたアノード層原料粉末のBET比表面積は2.5m2/gであった。
実施例2
上記実施例1において、アノード層の組成をLa0.5Sr0.5CoO3-δとした以外は同様にしてセルを作製した。当該セルのアノード層を形成するためのLa0.5Sr0.5CoO3-δアノード層原料粉末を、アノード層を形成するための焼成条件と同様に、空気雰囲気下、850℃で1時間焼成したところ、そのBET比表面積は2.8m2/gであった。
実施例3
市販の純度99.9質量%のLa23、BaCO3およびCo34の粉末を、La0.5Ba0.5CoO3-δの組成となるように混合した。得られた混合物にエタノールを加え、ボールミルで60時間湿式粉砕した後、120℃で10時間乾燥した。次いで、1100℃で10時間熱処理することにより粉末を得た。さらに、得られた粉末にエタノールを加え、ボールミルで100時間湿式粉砕した後、120℃で10時間乾燥することにより、水蒸気電解用アノード層材料とすることができる原料粉末とした。得られたアノード層原料粉末の組成はLa0.5Ba0.5CoO3-δであり、X線回折により、ペロブスカイトからなる単一相であることを確認した。
上記アノード層原料粉末に、バインダーとしてエチルセルロール、溶媒としてα−テルピネオールを加え、乳鉢で混合した。その後、3本ロールミル(EXAKT technologies社製,型式「M−80S」)を用いて混練し、アノード用ペーストを得た。
上記実施例1(2)で得たハーフセルのプロトン伝導性電解質におけるカソード支持体の反対側に、上記アノード用ペーストをスクリーンプリント法により塗布した後、850℃、空気雰囲気下で1時間焼成することにより、厚さ30μmのアノード層を形成した。
上記実施例1(3)と同様にして、別途、La0.5Ba0.5CoO3-δアノード層原料粉末を、上記アノード層を形成するための焼成条件と同様に、空気雰囲気下、850℃で1時間焼成した後にBET比表面積を測定したところ、4.7m2/gであった。
比較例1
上記実施例1において、アノード層を形成するための焼成温度を950℃に変更した以外は同様にしてセルを作製した。別途、使用したSm0.5Sr0.5CoO3-δアノード層原料粉末を、アノード層を形成するための焼成条件と同様に、空気雰囲気下、950℃で1時間焼成した後、BET比表面積を測定したところ、1.5m2/gであった。
試験例1
上記実施例1〜3および比較例1で作製したセルに、そのアノード層に接触しないようガラスリングを挟みつけ、800℃で軟化させることによりガスシールした。次いで、作動温度である600℃まで降温した後、10v/v%H2ガスを含むN2ガスを導入してカソード支持体中のNiOを還元した。アノード層側に、水蒸気20v/v%と酸素1v/v%を含むアルゴンガスを流量100NmL/分で導入し、カソード層側に、水蒸気2v/v%と水素1v/v%を含むアルゴンガスを流量100NmL/分で導入した。ポテンショガルバノスタットを用い、電流を変化させつつ電圧を測定することにより電流−電圧曲線を得た。
また、カソード層において発生した水素の濃度をガスクロマトグラフィで定量し、さらに、カソード出口ガスの流量を高精度精密膜流量計(堀場エステック社製)で測定した。得られた測定値から、下記式によりH2生成速度を算出した。
2生成速度(μmol/h・cm2)=[{(Qv0×Hc0/100)−(Qv1×Hc1/100)}]×60×106]/(22400×S)
Qv0: 非通電時のカソード出口ガス流量(NmL/分)
Hc0: 非通電時のカソード出口ガス中のH2濃度(v/v%)
Qv1: 通電時のカソード出口ガス流量(NmL/分)
Hc1: 通電時のカソード出口ガス中のH2濃度(v/v%)
S: アノードの電極面積(cm2
また、下記式により理論H2生成速度を算出した。
理論H2生成速度(μmol/h・cm2)={通電した電流(A)×3600(s)×106}/{2×F×電流面積(cm2)}
F: ファラデー定数
さらに、測定値に基づくH2生成速度と理論H2生成速度から、下記式により電流効率を算出した。
電流効率(%)=(H2生成速度/理論H2生成速度)×100
各セルのアノード層の組成とBET比表面積、電流密度0.5A/cm2での水素生成速度、および電流効率を表1に示す。
Figure 2016030844
表1に示す結果のとおり、アノード層作製時と同じ条件で焼成した場合のBET比表面積が2.0m2/g以上の原料粉末を用いてアノード層を形成すれば、H2生成速度が大きく、電流効率が顕著に良好な水蒸気電解用セルが得られることが実証された。

Claims (3)

  1. アノード層とカソード層を有し、当該アノード層と当該カソード層との間にプロトン伝導性固体電解質層を有し、
    上記アノード層が、ペロブスカイト型酸化物を含有し、且つ、その原料ペロブスカイト型酸化物粉末として、当該アノード層を形成するための焼成条件と同じ条件で焼成した場合のBET比表面積が2.0m2/g以上であるものを用いて形成されたものであることを特徴とする水蒸気電解用セル。
  2. さらに、上記ペロブスカイト酸化物のAサイトの一部がSr、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、GdおよびYbから選択される1以上の元素に置換されている請求項1に記載の水蒸気電解用セル。
  3. 上記プロトン伝導性固体電解質層が、Aサイトにアルカリ土類金属を含み、Bサイトに周期律表の第4族から第14族に属する3価または4価の遷移金属を含むペロブスカイト型金属酸化物を含有する請求項1または2に記載の水蒸気電解用セル。
JP2014153130A 2014-07-28 2014-07-28 水蒸気電解用セル Active JP6367636B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153130A JP6367636B2 (ja) 2014-07-28 2014-07-28 水蒸気電解用セル
EP15827561.0A EP3176287B1 (en) 2014-07-28 2015-05-20 Steam electrolysis cell
PCT/JP2015/064538 WO2016017251A1 (ja) 2014-07-28 2015-05-20 水蒸気電解用セル
US15/326,741 US10480083B2 (en) 2014-07-28 2015-05-20 Steam electrolysis cell

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153130A JP6367636B2 (ja) 2014-07-28 2014-07-28 水蒸気電解用セル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016030844A true JP2016030844A (ja) 2016-03-07
JP6367636B2 JP6367636B2 (ja) 2018-08-01

Family

ID=55441414

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014153130A Active JP6367636B2 (ja) 2014-07-28 2014-07-28 水蒸気電解用セル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6367636B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018172763A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社日本触媒 水蒸気電解セル
JP2020002397A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 株式会社グラヴィトン 電気分解装置および電極製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11260376A (ja) * 1998-03-11 1999-09-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 酸素側電極
JP2010287520A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Ngk Insulators Ltd 電気化学セル
JP2011150932A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Tomosuke Okumura 固体電解質の表面に形成された電極、ならびにこれを備える燃料電池、水素発生装置および水素選択透過装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11260376A (ja) * 1998-03-11 1999-09-24 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 酸素側電極
JP2010287520A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Ngk Insulators Ltd 電気化学セル
JP2011150932A (ja) * 2010-01-22 2011-08-04 Tomosuke Okumura 固体電解質の表面に形成された電極、ならびにこれを備える燃料電池、水素発生装置および水素選択透過装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018172763A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 株式会社日本触媒 水蒸気電解セル
JP2020002397A (ja) * 2018-06-26 2020-01-09 株式会社グラヴィトン 電気分解装置および電極製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6367636B2 (ja) 2018-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shen et al. Medium-Entropy perovskites Sr (FeαTiβCoγMnζ) O3-δ as promising cathodes for intermediate temperature solid oxide fuel cell
Shang et al. A promising cathode for intermediate temperature protonic ceramic fuel cells: BaCo 0.4 Fe 0.4 Zr 0.2 O 3− δ
Lin et al. Silver-modified Ba0. 5Sr0. 5Co0. 8Fe0. 2O3− δ as cathodes for a proton conducting solid-oxide fuel cell
Shen et al. Impregnated LaCo0. 3Fe0. 67Pd0. 03O3-δ as a promising electrocatalyst for “symmetrical” intermediate-temperature solid oxide fuel cells
Li et al. Sr2Fe2− xMoxO6− δ perovskite as an anode in a solid oxide fuel cell: Effect of the substitution ratio
Huang et al. Investigation of La2NiO4+ δ-based cathodes for SDC–carbonate composite electrolyte intermediate temperature fuel cells
Meng et al. Praseodymium-deficiency Pr0. 94BaCo2O6-δ double perovskite: a promising high performance cathode material for intermediate-temperature solid oxide fuel cells
Pang et al. A comparative study of electrochemical performance of La0. 5Ba0. 5CoO3− δ and La0. 5Ba0. 5CoO3− δ–Gd0. 1Ce0. 9O1. 95 cathodes
Yang et al. A highly active and durable electrode with in situ exsolved Co nanoparticles for solid oxide electrolysis cells
Pang et al. Highly enhanced electrochemical performance of PrBa0. 92Co2O5+ δ cathode by introducing Ba cationic-deficiency
Zhou et al. Synthesis and characterization of BaBi0. 05Co0. 8Nb0. 15O3− δ as a potential IT-SOFCs cathode material
Yatoo et al. La2Pr2Ni3O10±δ Ruddlesden-Popper phase as potential intermediate temperature-solid oxide fuel cell cathodes
Xu et al. Oxide composite of La0. 3Sr0. 7Ti0. 3Fe0. 7O3-δ and CeO2 as an active fuel electrode for reversible solid oxide cells
Park et al. Effect of anode firing on the performance of lanthanum and nickel co-doped SrTiO3 (La0. 2Sr0. 8Ti0. 9Ni0. 1O3− δ) anode of solid oxide fuel cell
Sun et al. The effect of calcination temperature on the electrochemical properties of La0. 3Sr0. 7Fe0. 7Cr0. 3O3− x (LSFC) perovskite oxide anode of solid oxide fuel cells (SOFCs)
Sun et al. Study of oxygen reduction mechanism on Ag modified Sm1. 8Ce0. 2CuO4 cathode for solid oxide fuel cell
JP6362007B2 (ja) 電気化学セルおよびその製造方法
Zhang et al. A novel composite cathode for intermediate temperature solid oxide fuel cell
Hu et al. Visiting the roles of Sr‐or Ca‐doping on the oxygen reduction reaction activity and stability of a perovskite cathode for proton conducting solid oxide fuel cells
Zhou et al. Preparation and electrochemical properties of an La-doped Pr2Ni0. 85Cu0. 1Al0. 05O4+ δ cathode material for an IT-SOFC
JP6625855B2 (ja) 水蒸気電解用セルおよびその製造方法
JP6805054B2 (ja) 水蒸気電解セル
Zeng et al. Enhancing the oxygen reduction reaction activity and durability of a solid oxide fuel cell cathode by surface modification of a hybrid coating
JP7231431B2 (ja) 電気化学セル
JP6367636B2 (ja) 水蒸気電解用セル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170406

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180515

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180608

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180626

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180705

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6367636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150