JP2016029754A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】縦線キズを補正することができる撮像素子、及び撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】複数の画素から構成されるCMOS撮像素子を有し、CMOS撮像素子の列回路の欠陥に起因して発生する線状のキズ情報を判定する手段と、撮像素子の欠陥列を補正する手段とを備え、列回路の駆動条件に応じて線状のキズの補正の有無を判定し、線状のキズを撮影条件に応じてオフセット補正する。
【選択図】図7

Description

本発明は、CMOSイメージセンサなどの撮像素子を用いた固体撮像装置、及びその制御方法に関する。
近年、デジタル一眼レフカメラやビデオカメラにCMOS撮像素子が多く使用されている。このCMOS撮像素子に関しては、多画素化、高速撮像化、高ISO化が要求されている。
高ISOを実現する手段として、各画素の出力を読み出した後に、デジタル的にゲインをかける方法もあるが、撮像素子において得られた電荷に対してアナログ的にゲインをかける方法もある。ところで、ゲインをかけると本来の光信号はもちろん増幅されるが、回路等で発生するノイズも増幅されてしまう。そこで、回路で発生するノイズをできるだけ増幅しないようにするには、回路の前段でアナログ的にゲインをかける方法が取られる。
図15は、CMOS撮像素子におけるゲイン回路の一例である。図15のゲイン回路は列ごとに配され、各画素の画素信号が垂直出力線に出力されて、読み出し回路で読み出す前に増幅されるものとする。図示していない垂直信号線Voutより読み出された画素信号は、このゲイン回路より増幅される。増幅ゲインはC0とCfの容量比で決まる。スイッチM1がOFFし、スイッチM2がONしている時はC01/Cf、スイッチM1がONし、スイッチM2がOFFしている時は(C01+C02)/Cfになる。このように、ゲインの切り替えをM1とM2のMOSスイッチを切り替えることにより行っている。
ところで、MOSスイッチに不適合があるとリーク電流が生じてしまうことがある。この場合、MOSスイッチがOFFしているにも関わらず、電流が流れてしまうため、結果として正常な出力が得られなくなる。ここで説明しているCMOS撮像素子のような列アンプにおいて図15のゲイン回路を持つ構成では、リーク電流が生じているMOSスイッチを持つ列の出力は全て正常でないため、結果として縦線キズとなる。例えば、スイッチM2にリーク電流が生じる場合は、M2をOFFしている駆動、すなわち(C01+C02)/Cfのゲイン駆動時に縦線キズとなる。なお、リーク電流は温度上昇と共に増加する傾向にあり、高温になるにつれて縦線キズのレベルが大きくなる。
縦線キズに関しては、特許文献1にて補正方法が提案されている。CCD撮像素子において垂直転送路の欠陥に起因する縦線キズについて、欠陥画素列のうち先頭の欠陥画素のみの位置情報を記憶保存しておき、縦線キズが発生する画素の周辺画像領域について、欠陥画素列による画質劣化が目立つレベルのものであるか否かを判定し、欠陥画素の信号値を周辺の画素の信号値を用いて補間補正する技術が提案されている。
一方、特許文献2では、縦線キズが発生する位置とレベル、及びキズレベルの温度との関係を記憶保存しておき、撮影時の温度に応じて補正量を決定して縦線キズをオフセット補正する技術が提案されている。
特開2004−23683号公報 特開2006−262308号公報
ところで、縦線キズのような線状のキズは特許文献1で示されているような補間補正を実施した場合、細線などを撮影した場合に補正痕が目立つといった画質劣化の問題がある。
特許文献2では、オフセット補正を行っており補正痕は発生しない。また、温度に応じて補正量のテーブルを持っているため、温度上昇によるキズレベルの変化も考慮されている。しかし、図15で示したようにMOSスイッチの使用の有無によりキズが発生したりしなかったりする場合については考慮されていない。
そこで、本発明は駆動条件によらず縦線キズを補正することができる撮像素子、及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明の固体撮像装置は、複数の画素から構成されるCMOS撮像素子を有し、CMOS撮像素子の列回路の欠陥に起因して発生する線状のキズ情報を判定する手段と、撮像素子の欠陥列を補正する手段とを備え、列回路の駆動条件に応じて線状のキズの補正の有無を判定し、線状のキズを撮影条件に応じてオフセット補正することを特徴とする。
また、前記撮影条件はISO感度や撮像素子の温度を含むことを特徴とする。
本発明によれば、駆動条件に応じて線状キズの補正の有無を決定し、補正量を適切に算出することができるため、補正痕は過補正を生じることなく線状のキズを補正することができる。
本発明の実施形態に係る固体撮像装置の全体ブロック図。 固体撮像装置の画素領域の構成例を示す図。 CMOS撮像素子の単位画素(1画素分)の回路図。 CMOS型固体撮像装置の構成例を示すブロック図。 列アンプと読み出し回路を示す図。 固体撮像素子の駆動タイミングチャート。 課題の縦線キズ発生例を示す図。 本発明の第1の実施の形態を説明するフローチャート。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における縦線キズのアドレスとキズレベルのテーブルの一例を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係る撮像装置における縦線キズの補正判定テーブルの一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の列アンプ回路の一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置の列アンプ回路におけるゲイン設定とその設定方法に関する表を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置における縦線キズのアドレスとキズレベルのテーブルの一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る撮像装置における縦線キズの補正判定テーブルの一例を示す図。 従来例における列アンプ回路の一例を示す図。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
[実施例1]
図1に、本発明の第1の実施形態に係る固体撮像装置の全体ブロック図を示す。図1の撮像素子101は、CMOS撮像素子であり、不図示の撮影レンズで撮像された画像を取り込む。AFE102は、アナログフロントエンド(Analog Front End)であり、撮像素子からの信号の増幅や黒レベルの調整(OBクランプ)などを行う信号処理回路である。タイミング発生回路110からOBクランプタイミングやOBクランプ目標レベルなどを受け取り、それに従って処理を行う。
そして、処理を行ったアナログ信号をデジタル信号に変換する。DFE103は、デジタルフロントエンド(Digital Front End)であり、AFE102で変換された各画素のデジタル信号を受けて画像信号の補正や画素の並び替え等のデジタル処理などを行っている。また、DFE103でOBクランプを実施することができる。105は画像処理装置であり、現像処理を行って表示回路108に画像を表示する、制御回路106を介して記録媒体109に記録する、といった処理を行う。
なお、制御回路106はその他、操作部107からの指示を受けて、タイミング発生回路110に命令を送るなどの制御も行う。また、記録媒体にはコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリなどがある。メモリ回路104は、画像処理装置105の現像段階での作業用メモリに使用される。また、撮像が続いて行われて現像手段が間に合わないときのバッファーメモリとしても使用される。操作部107は、デジタルカメラを起動させるための電源スイッチ、及び測光処理、測距処理などの撮影準備動作開始やミラー、シャッターを駆動して撮像素子101から読み出した信号を処理して記録媒体109に書き込む一連の撮像動作の開始を指示するシャッタースイッチなどが含まれる。
図2は、固体撮像装置の画素領域の構成例である。開口画素を有する開口画素領域203と、非開口画素201、202からなる。非開口画素は、遮光画素を有する水平方向オプティカルブラック画素領域(以下、HOB)202及び垂直オプティカルブラック画素領域(以下、VOB)201からなる。開口画素領域203の開口画素は、入射光に応じて発生した電荷を蓄積して出力する。水平オプティカルブラック領域(HOB)202は、開口画素領域203の水平方向の先頭(左側)に隣接して設けられた遮光された領域である。垂直方向オプティカルブラック領域(VOB)201は、開口画素領域203の垂直方向の先頭に隣接して設けられた遮光された領域である。
開口画素領域203及びオプティカルブラック領域201と201は、画素としては同じ構造を有し、開口画素領域203は遮光されず、オプティカルブラック領域202、203は遮光されている。また、オプティカルブラック領域は光電変換素子を持たない構成でも良い。
図3にCMOS撮像素子の単位画素(1画素分)の回路の一例を示す。PD301は、撮影レンズによって結像された光画像を受けて電荷を発生し蓄積する。302は転送スイッチでありMOSトランジスタで構成されている。304はFDである。PD301で蓄積された電荷は転送MOSトランジスタ302を介してFD304に転送して電荷が電圧に変換され、ソースフォロワアンプ305から出力される。306は選択スイッチであり、一行分の画素を一括して垂直出力線307に画素出力を出力する。303はリセットスイッチであり、FD304の電位、及び転送スイッチ302を介してPD301の電位をVDDにリセットする。
図4は、CMOS型固体撮像装置の構成例を示すブロック図である。垂直シフトレジスタ401は、行選択線Pres1、Ptx1、Psel1等の信号を画素領域400に出力する。画素領域400は、図3の構成を有し、複数の画素セルPixelを有する。各画素セルPixelは、偶数列と奇数列で各々CH1、CH2の垂直信号線に画素信号を出力する。電流源407は、各垂直信号線に接続される。読み出し回路402は、垂直信号線上の画素信号を入力し、画素信号をnチャネルMOSトランジスタ403を介して差動増幅器405に出力し、ノイズ信号をnチャネルMOSトランジスタ404を介して差動増幅器405に出力する。水平シフトレジスタ406は、トランジスタ403及び404のオン/オフを制御する、差動増幅器405は、画素信号とノイズ信号との差分を出力する。
前述の図3の転送MOSトランジスタ302のゲートは、横方向に延長して配置される第1の行選択線Ptx1(図4)に接続される。同じ行に配置された他の画素セルPixelの同様な転送MOSトランジスタ302のゲートも上記第1の行選択線Ptx1に共通に接続される。同じ行に配置された他の画素セルPixelの同様なリセットMOSトランジスタ303のゲートも上記第2の行選択線Pres1に共通に接続される。上記選択MOSトランジスタ306のゲートは、横方向に延長して配置される第3の行選択線Psel1に接続される。同じ行に配置された他の画素セルPixelの同様な選択MOSトランジスタ306のゲートも上記第3の行選択線Psel1に共通に接続される、これら第1〜第3の行選択線Ptx1、Pres1、Psel1は、垂直シフトレジスタ401に接続されて駆動される。
図4に示されている残りの行においても同様な構成の画素セルPixelと、行選択線が設けられる。これらの行選択線には、上記垂直シフトレジスタ401により形成された行選択線Ptx2〜Ptx3、Pres2〜Pres3、Psel2〜Pres3が供給される。
上記選択MOSトランジスタ306のソースは、縦方向に延長して配置される垂直信号線の端子Voutに接続される。同じ列に配置される画素セルPixelの同様な選択MOSトランジスタ306のソースも上記垂直信号線の端子Voutに接続される。図4において、上記垂直信号線の端Voutは負荷手段である定電流源407に接続される。
図5は、図4に示した読み出し回路402(410)のブロック1列分の回路例である。破線で囲った部分501(以下、列アンプ501と呼ぶ)が列分だけあり、各垂直信号線には端子Voutが接続される。
列アンプ501はVoutに出力された信号のゲイン増幅も行う。図示していない垂直信号線Voutより読み出された画素信号は、このゲイン回路より増幅される。増幅ゲインはC0とCfの容量比で決まる。スイッチM1がOFFし、スイッチM2がONしている時はC01/Cf、スイッチM1がONし、スイッチM2がOFFしている時は(C01+C02)/Cfになる。このように、ゲインの切り替えをM1とM2のMOSスイッチを切り替えることにより行っている。

図6は、CMOS撮像素子の読み出し動作例を示すタイミングチャートである。フォトダイオード301からの信号電荷の読み出しに先立って、リセットMOSトランジスタ303のゲート線Pres1がハイレベルとなる。これによって、増幅MOSトランジスタのゲートがリセット電源電圧にリセットされる。リセットMOSトランジスタ303のゲート線Pres1がローレベルに復帰すると同時にクランプスイッチのゲート線Pc0r(図5)がハイレベルになった後に、選択MOSトランジスタ306のゲート線Psel1がハイレベルとなる。
これによって、リセットノイズが重畳されたリセット信号(ノイズ信号)が垂直信号線Voutに読み出され、各列のクランプ容量C0にクランプされる。次に、クランプスイッチのゲート線Pc0rがローレベルに復帰した後、ノイズ信号側転送スイッチのゲート線Pctnがハイレベルとなり、各列に設けられたノイズ保持容量Ctnにリセット信号が保持される。
次に、画素信号側転送スイッチのゲート線Pctsをハイレベルにした後、転送MOSトランジスタ302のゲート線Ptx1がハイレベルとなり、フォトダイオード301の信号電荷が、アンプ305のゲートに転送されると同時に信号電荷が垂直信号線Voutに読み出される。次に転送MOSトランジスタ302のゲート線Ptx1がローレベルに復帰した後、画素信号側転送スイッチのゲート線Pctsがローレベルとなる。これによって、リセット信号からの変化分(光信号成分)が各列に設けられた信号保持容量Ctsに読み出される。ここまでの動作で、第1行目に接続された画素Pixelの信号電荷がそれぞれの列に接続された信号保持容量Ctn、Ctsに保持される。 この後、水平シフトレジスタ406(409)から供給される信号Phによって、各列の水平転送スイッチゲートが順次ハイレベルとなる。信号保持容量Ctn,Ctsに保持されていた電圧は、順次水平出力線Chn,Chsに読み出され、出力アンプで差分処理されて出力端子OUTに順次出力される。各列の信号読み出しの合間でリセットスイッチによって水平出力線Chn,Chsがリセット電圧VCHRN、VCHRSにリセットされる。以上で、第1行目に接続された画素セルPixelの読み出しが完了する。以下同様に、垂直シフトレジスタ401からの信号によって第2行目以降に接続された画素セルPixelの信号が順次読み出され、全画素セルPixelの読み出しが完了する。
ところで、図5の列アンプ501は、MOSスイッチに不適合があるとリーク電流が生じてしまうことがある。この場合、MOSスイッチがOFFしているにも関わらず、電流が流れてしまうため、結果として正常な出力が得られなくなる。リーク電流が生じているMOSスイッチを持つ列の出力は全て正常でないため、結果として縦線キズとなる。例えば、スイッチM2にリーク電流が生じる場合は、M2をOFFしている駆動、すなわち(C01+C02)/Cfのゲイン駆動時に縦線キズとなる(図7の704)。なお、リーク電流は温度上昇と共に増加する傾向にあり、高温になるにつれて縦線キズのレベルが大きくなる。このような、縦線キズが発生する場合の補正方法を以下に説明する。なお、本実施例では、C01/Cf=1、(C01+C02)/Cf=2とする。
図8は、本発明の第1の実施の形態の縦線キズ補正の動作例を示すフローチャートである。本処理は図1のDFE103の制御のもとに実行しても良いし、
画像処理装置105で実行しても良い。
撮像装置には予め線キズのアドレスとキズレベルの情報を記憶しておく。予め撮像素子の欠陥列を検出し、その欠陥列に関するデータをROM等に記憶しておく。この作業は、例えば撮像素子の工場出荷時に実施する。図9に線キズ情報のテーブルを示す。
また、図10はキズレベルと撮影時の温度条件によるキズ補正の有無を決定するキズ補正判定テーブルを示す。例えば、図9のキズテーブルのX=500列のキズの場合、キズレベルが3mVであるので、図10より50℃未満であればキズ補正しない、50℃以上でキズ補正するということになる。
縦線キズの補正に先立ち、まず撮影時の撮像装置の温度を確認する(ステップS801)。ISO100の時は列アンプ501のゲインは1倍、ISO200の時は列アンプ501のゲインは2倍を使用するとする。ここで、撮影時温度は52℃でISO感度は200であったとする。
続いて、図9の線キズデータの読み出しを行う(ステップS802)。そして、撮影画像のVOB70領域の信号より水平写像を算出する(ステップS803)。なお、VOB702は開口画素領域704と同様に列アンプ502のゲインは2倍で駆動させておく。
ステップS803で算出したVOB写像とステップS802で読み出した線キズデータをもとにキズオフセット補正値をX=0より順に算出する(ステップS804)。X=nが線キズ列であるかを判定し(ステップS805)、キズ補正列であれば、図10のキズ補正判定テーブルよりキズ補正対象かを判定する(ステップS806)。なお、X=nが線キズ列でない場合は補正値は0となる(ステップS807)。
X=nがキズ補正対象であれば、X=nの補正値をVOB写像データより算出する(ステップS808)。例えば、式1に示すようにX=nの写像VOB(n)と周辺±10列のVOB写像の平均値との差分をX=nの補正値とする。周辺領域との差分値を算出することにより、温度上昇に伴う水平SHDの影響をなくした縦線キズの原因となる出力分を算出することができる。なお、キズ補正対象でない時はX=nの補正値は0となる(ステップS809)。
補正値(n)=VOB(n)− {ΣVOB(i)−VOB(n)}/20
―――(式1)
※ΣVOB(i)はVOB(n−10)からVOB(n+10)までの和
X=nの補正値が決まったら、全列終了までS805からS809を繰り返す(ステップS810)。全列分の補正値が算出されたら、撮影画像の出力に対し、各列の補正値で減算する(ステップS811)。以上が、実施例1における縦線キズのオフセット補正である。
なお、ステップS805及びステップS806のキズ補正判定処理に関して、図9に示した縦線キズ情報それぞれは以下の通りになる。前述した通り、撮影時温度は52℃であった場合、X=500、1400の縦線キズは補正対象となるが、X=2500の縦線キズは補正しない、ということになる。
以上より、縦線キズレベルと撮影時の温度条件から補正の有無を判定し、補正対象列のみVOBの写像から補正値を算出して減算することにより、縦線キズ列以外の画質劣化を防ぎ、正しく縦線キズのみを補正することができる。
なお、列アンプ501のような構成の場合、M1スイッチにリーク電流が発生する不適合があるとC01/Cf=1のISO100設定時のみに縦線が発生する。また、M2スイッチにリーク電流が発生する不適合があると(C01+C02)/Cf1=2のISO200設定時のみに縦線が発生する。このように、縦線キズが発生するゲイン条件が各キズで特定されている場合、その情報もキズ情報テーブルに持たせてキズ補正有無の判定を盛り込めば、より正しく縦線キズのみを補正することができる。
[実施例2]
本発明の第2の実施形態の列アンプのゲイン設定が多数ある回路構成の場合について説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態の列アンプの回路図である。図11は列アンプ501のゲイン増幅回路のところのみ図示しており、その他の撮像装置の構成に関しては実施例1と同様であるため省略する。
図11に示す回路構成ではCf容量を選択することができ、CfとC0の組み合わせにより色々なゲイン設定をすることができる。例えば、
Cf1:Cf2:Cf3:Cf4=8:4:2:1
C01/Cf1=1、
(C01+C02)/Cf1=2
で容量設定を行えば、図12に示した表のようにゲイン設定を行うことができる。なお、図12のスイッチの欄はそれぞれのゲイン設定における、ONしているスイッチを示す。例えば、gain4スイッチをオンしてCf側はCf4を使用し、M1スイッチをオフして(M2がオン)C0側はC01を使用することによって、列アンプのゲインは8倍となる。
図11のようなゲイン回路の構成の場合、M1スイッチに不適合があると、1倍、2倍、4倍、8倍駆動時に縦線キズが発生する。縦線キズの出力はゲイン設定に依存し、8倍駆動に対し、4倍駆動は1/2倍、2倍駆動は1/4倍、1倍駆動は1/8倍になる。
図11のゲイン回路における縦線キズのオフセット補正方法について説明する。なお、補正値算出の流れは実施例1で説明した図8のフローチャートと同様である。
図13は図11のゲイン回路構成を持つCMOS撮像素子の縦線キズ情報の一例である。左列からそれぞれ、線キズ列のアドレス、キズレベル、ON時に線キズが発生するC0スイッチを示す。
図14は、キズ補正判定テーブルの一例である。各ゲイン設定における、撮像装置の温度条件、C0スイッチ、キズレベルを示す。キズレベルはそのレベル以上のキズは補正することを意味し、例えば、ISO400で撮影時温度が47℃の場合、8mV以上のM2のキズが補正対象となる(図13のX=3000が該当)。また、ISO800で撮影温度47℃の場合は、4mV以上のM2のキズが補正対象となるため、図13のX=350、3000が補正対象となる。ISO1600で撮影温度47℃の場合は、4mV以上のM1のキズが補正対象となるため、図13のX=700が補正対象となる。
以上のように、縦線キズの位置だけでなく、発生条件(どちらのスイッチを使用しているか)、キズレベル、撮影時のゲイン設定や温度などの撮影条件に応じて縦線キズ補正の有無を判定するため、縦線キズ列以外の画質劣化を防ぎ、正しく縦線キズのみを補正することができる。
また、本実施例では縦線キズの補正値をVOBの写像データから算出したが、キズレベルと撮影時の温度に応じた補正量のテーブルをROM等に記憶しておき、補正値を決定しても良い。
100 固体撮像装置の全体ブロック図、101 CMOS撮像部、102 AFE、
103 DFE、104 メモリ回路、105 画像処理装置、106 制御回路、
107 操作部、108 表示回路、109 記録媒体、110 タイミング発生回路、
201,701 オプティカルブラック領域(VOB)、
202,702 オプティカルブラック領域(HOB)、
203,703 開口画素領域

Claims (7)

  1. 複数の画素から構成されるCMOS撮像素子を有する固体撮像装置において、
    前記CMOS撮像素子の列回路の欠陥に起因して発生する線状のキズ情報を判定する手段と、前記撮像素子の欠陥列を補正する手段とを備え、
    前記列回路の駆動条件に応じて前記線状のキズの補正の有無を判定し、
    前記線状のキズを撮影条件に応じてオフセット補正することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記撮影条件はISO感度を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮影条件は前記撮像素子の温度を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記CMOS撮像素子の列回路はゲイン増幅回路を含み、前記ゲイン増幅回路のゲイン設定はスイッチの切り替えで可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記列回路の欠陥は前記ゲイン設定のスイッチに起因するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記CMOS撮像素子は、被写体像を光電変換する開口画素を有する開口画素領域と、遮光画素を有するオプティカルブラック領域からなり、
    オプティカルブラック領域と前記開口画素は同じ駆動条件で撮影し、前記オプティカルブラック領域の画素の信号から前記欠陥列のオフセット補正値を算出することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  7. 前記CMOS撮像素子の欠陥列のオフセット補正値は、前記撮像装置に保持された、欠陥に起因する線状キズのレベルと撮影条件に応じた補正量の情報から算出されることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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