JP2016028916A - 車両 - Google Patents

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和也 土屋
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Abstract

【課題】車室内に冷風を供給する冷房装置の冷媒を利用して車載機器を良好に冷却しつつ、車両の効率向上を図る。
【解決手段】冷房装置100は、モータMG1により発電される電力およびバッテリ50からの電力の少なくとも何れかにより駆動される圧縮機101を有し、冷却系統200は、冷房装置100の冷媒を冷熱源とする熱交換器202を流通した冷却水によりPCU40およびバッテリ50を冷却し、エンジン22の運転中に出力パワーPeを高めることで燃費が向上する際には、出力パワーPeが高まると共に少なくとも出力パワーPeの増加分に相当する電力が発電されるようにエンジン22およびモータMG1が制御され、かつ回転数が高まるように圧縮機101が制御されると共に熱交換器202に流入する冷媒の流量が増加するように第1および第2膨張弁104,108が制御される。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンと、当該エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、当該発電機と電力をやり取り可能なバッテリとを含む車両に関する。
従来、この種の車両に搭載されてインバータやバッテリといったHV機器熱源(車載機器)を冷却する冷却装置として、モータまたはエンジンを動力源とする圧縮機等を含んで車室内の冷房を行う冷凍サイクルと、当該冷凍サイクルの凝縮器の出口から膨張弁の入口へ向かう冷媒が流通する冷媒通路の一部を形成する通路形成部と、通路形成部と並列に配置されると共にHV機器熱源を経由して冷媒を流通させる冷媒通路と、通路形成部を流れる冷媒の流量と冷媒通路を流れる冷媒の流量とを調節する流量調整弁とを含むものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この冷却装置では、HV機器熱源の冷却に要求される量の冷媒を冷媒通路へと流通させることで、HV機器熱源の過冷却を抑制すると共に、すべての冷媒がHV機器熱源を流通する場合に比べて冷媒通路における圧力損失を低減させている。
また、従来、この種の車両として、エンジンと、エンジンのクランク軸に連結されたトルクコンバータと、トルクコンバータの出力側に連結された自動変速機と、クランク軸に連結された第1電動機と、トルクコンバータと自動変速機との間で当該自動変速機の入力軸に連結された第2電動機とを含むものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この車両の制御装置は、第1電動機と第2電動機との間での電力授受により動力伝達が電気的になされる電気経路で伝達される動力を調節することによりエンジンの動作点を制御する。そして、当該制御装置は、蓄電装置のパワー収支が充電側のパワー制限を超えるときに、第1電動機をトルクアップさせ、蓄電装置のパワー収支が放電のパワー制限を超えるときには、第1電動機をトルクダウンさせる。すなわち、トルクコンバータよりも上流側の第1電動機のパワーを変化させた場合、その変化に起因したトルク変化がタービン翼車へと伝達されるまでにタイムラグ(トルク伝達の遅れ)を生じることになる。従って、かかるトルク伝達の遅れの間、第2電動機のパワーを変更しなくても駆動トルクに影響を与えないようにすることができる。
特開2012−163240号公報 特開2013−163453号公報
特許文献1に記載された冷却装置のように、車室内の冷房に用いられる冷凍サイクルの冷媒によってHV機器熱源を冷却する場合、冷凍サイクルの圧縮機の負荷が増加することから、当該圧縮機の駆動に要する消費電力等の増加をできるだけ抑制して車両の効率(エンジンの燃費)が低下しないように配慮する必要がある。一方、特許文献2に記載された車両のように、蓄電装置のパワー収支が充電側のパワー制限を超えるときに第1電動機をトルクアップさせると、エンジンの出力パワーの一部(余剰パワー)が無駄に消費されてしまう。従って、車両の効率を向上させるためには、このようなエンジンの出力パワーの無駄な消費をできるだけ抑制する必要がある。
そこで、本発明は、車室内に冷風を供給する冷房装置の冷媒を利用して車載機器を良好に冷却しつつ、車両の効率向上を図ることを主目的とする。
本発明による車両は、エンジンと、前記エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、前記発電機と電力をやり取り可能なバッテリとを含む車両において、前記発電機により発電される電力および前記バッテリからの電力の少なくとも何れか一方により駆動される圧縮機、凝縮器、および蒸発器を有し、車室内に冷風を供給する冷房装置と、前記蒸発器と並列に配置されると共に前記冷房装置の冷媒を冷熱源として冷却液を冷却する熱交換器を有し、前記熱交換器を流通した冷却液により車載機器を冷却する冷却系統と、前記蒸発器に流入する冷媒および前記熱交換器に流入する冷媒の流量を制御する流量制御手段と、前記エンジンの運転中に該エンジンの出力パワーを高めることで燃費が向上する際に、前記出力パワーが高まると共に少なくとも前記出力パワーの増加分に相当する電力が発電されるように前記エンジンおよび前記発電機を制御し、かつ回転数が高まるように前記圧縮機を制御すると共に前記熱交換器に流入する冷媒の流量が増加するように前記流量制御手段を制御する制御装置とを備えることを特徴とする。
この車両では、エンジンの出力パワーを高めることで燃費が向上する際に、出力パワーが高まると共に少なくとも出力パワーの増加分に相当する電力が発電されるようにエンジンおよび発電機が制御され、かつ回転数が高まるように圧縮機が制御される。これにより、エンジンの燃費を向上させつつ、出力パワーを高めたことで余剰になるパワーの増加分に相当する発電機の発電電力を圧縮機に無駄なく消費させることができる。更に、この際、冷房装置側から冷却系統の熱交換器に流入する冷媒の流量が増加するように流量制御手段を制御することで、冷却液の温度を低下させて当該冷却液により車載機器の温度を低下させることが可能となる。そして、エンジンの出力パワーを高めることで燃費が向上する際に冷房装置の冷媒を利用して車載機器を冷却しておくことで、車載機器の冷却のために冷房装置の負荷を増加させたり、冷房装置の圧縮機を作動させたりする頻度を減らし、冷房装置(圧縮機)による消費電力の増加を抑制することができる。この結果、車室内に冷風を供給する冷房装置の冷媒を利用して車載機器を良好に冷却しつつ、車両の効率向上を図ることが可能となる。なお、「回転数が高まるように圧縮機を制御する」ことには、運転停止されている圧縮機を作動させることも含まれ、「熱交換器に流入する冷媒の流量が増加する」ことには、それまで熱交換器に冷媒が流入してなかった状態から冷媒が流入するようになることも含まれる。
また、上記制御装置は、回転数が高まるように圧縮機を制御する際に、熱交換器に流入する冷媒の流量が増加し、かつ車室内の温度が変化しないように流量制御手段を制御してもよい。更に、流量制御手段は、蒸発器に流入する冷媒の流量を制御可能な第1膨張弁と、熱交換器に流入する冷媒の流量を制御可能な第2膨張弁とを含んでもよい。また、上記車両は、発電機としての第1電動機により発電される電力およびバッテリからの電力の少なくとも何れか一方により駆動されて走行用の動力を出力する第2電動機を備えてもよい。この場合、上記車両は、3つの回転要素を有すると共にエンジンの出力軸、第1電動機および駆動輪に連結された駆動軸に接続される遊星歯車を備えてもよく、第2電動機は、遊星歯車の何れかの回転要素に接続されてもよい。更に、上記発電機は、走行用の動力を出力可能な電動機であってもよい。
本発明による車両の概略構成図である。 図1の車両において実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図1の車両におけるエンジンの動作ラインを例示する説明図である。 図1の車両において実行される冷房制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 図3および図4に示すルーチンが実行された際にエンジンの出力パワーや冷房装置の圧縮機の回転数、冷却系統の冷却水の温度が変化する様子を例示するタイムチャートである。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による車両の制御装置を含むハイブリッド車両20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド車両20は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料と空気との混合気の爆発燃焼により動力を発生するエンジン(内燃機関)22と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、それぞれ同期発電電動機として構成されたモータMG1およびMG2と、パワーコントールユニット(以下、「PCU」という)40と、PCU40に電気的に接続されたバッテリ50と、車室内に冷風を供給するための冷房装置100と、車載機器であるPCU40およびバッテリ50を冷却するための冷却系統200とを含む。PCU40は、モータMG1およびMG2を駆動するためのインバータや昇圧コンバータ、DC/DCコンバータ等(何れも図示省略)により構成される。また、本実施形態において、バッテリ50は、リチウムイオン二次電池またはニッケル水素二次電池として構成される。
更に、ハイブリッド車両20は、エンジン22を制御するエンジン電子制御ユニット25と、PCU40を介してモータMG1およびMG2を制御するモータ電子制御ユニット45と、バッテリ50を管理するバッテリ電子制御ユニット55と、冷房装置100を制御する空調電子制御ユニット110と、これらの電子制御ユニット25,45,55および110等と通信しながら車両全体を制御するハイブリッド電子制御ユニット70とを含む。電子制御ユニット25,45,55および70は、いずれも図示しないCPUを含むマイクロコンピュータとして構成される。なお、以下、「電子制御ユニット」を「ECU」という。
モータMG1は、主に、負荷運転されるエンジン22により駆動されて電力を生成する発電機として動作し、モータMG2は、主に、バッテリ50からの電力およびモータMG1からの電力の少なくとも何れか一方により駆動されて動力を発生する電動機として動作すると共に、ハイブリッド車両20の制動時に回生制動力を出力する。モータMG1およびMG2は、PCU40に含まれるそれぞれに対応したインバータを介してバッテリ50と電力をやり取りする。プラネタリギヤ30は、モータMG1のロータに接続されるサンギヤ(第1要素)31と、駆動軸35に接続されると共に変速機36を介してモータMG2のロータに接続されるリングギヤ(第2要素)32と、複数のピニオンギヤ33を支持すると共にダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト(出力軸)に連結されるプラネタリキャリヤ(第3要素)34とを有する。駆動軸35は、図示しないギヤ機構、デファレンシャルギヤ38を介して左右の車輪(駆動輪)DWに連結される。変速機36は、モータMG2のロータと駆動軸35との接続および当該接続の解除を実行すると共に、当該ロータと駆動軸35との間の変速比を複数段階に設定可能なものであり、ハイブリッドECU70により制御される。
冷房装置100は、冷凍サイクルを利用するものであり、冷媒を吸入・圧縮する圧縮機101、凝縮器102、レシーバ(気液分離器)103、第1膨張弁104、蒸発器105、ファン106等を含む。本実施形態において、圧縮機101は、PCU40とバッテリ50との間の電力ラインに接続されるインバータと、当該インバータにより駆動されるモータとを有する電動インバータコンプレッサとして構成され、バッテリ50からの電力およびモータMG1,MG2により発電される電力の少なくとも何れかにより駆動される。第1膨張弁104は、レシーバ103(凝縮器102)から蒸発器105に流入する冷媒の流量を制御可能に構成されている。ファン106は、蒸発器105に向けて空気を送り出し、ファン106からの空気は、蒸発器105を通過することで冷却され、図示しない吹出口から車室内に冷風として供給される。
更に、冷房装置100は、レシーバ103と第1膨張弁104とを結ぶ冷媒管の中途から分岐されると共に圧縮機101の冷媒吸入口に接続されるバイパスライン107と、当該バイパスライン107に設置された第2膨張弁108とを含む。第2膨張弁108は、その冷媒出口から流出する冷媒の流量を制御可能に構成されている。冷房装置100の圧縮機101、ファン106、第1および第2膨張弁104,108は、それぞれ空調ECU110により制御される。空調ECU110は、冷房装置100の作動中、吹出口から車室内に供給される冷風の温度が乗員により設定された設定温度に応じた温度になり、かつ冷却系統200の冷却水の温度が予め定められた一定の基準冷却水温度になるように圧縮機101の回転数や第1および第2膨張弁104,108の開度を制御する。以下、このように冷風の温度が設定温度に応じた温度になり、かつ冷却系統200の冷却水の温度が基準冷却水温度になるように圧縮機101や第1および第2膨張弁104,108を制御することを冷房装置100の「通常制御」という。
冷却系統200は、冷房装置100の冷媒を冷熱源として冷却水(冷却液)を冷却してPCU40やバッテリ50に設けられた伝熱管に供給するものであり、冷却水を循環させる冷却水ポンプ(電動ポンプ)201や、冷房装置100のバイパスライン107に組み込まれてレシーバ103と圧縮機101との間に蒸発器105と並列に配置される熱交換器202を含む。冷却水ポンプ201は、ハイブリッドECU70により制御され、熱交換器202を通過した冷却水を吸入してPCU40およびバッテリ50に圧送する。熱交換器202は、冷房装置100の第2膨張弁108と圧縮機101との間に位置するようにバイパスライン107に組み込まれ、第2膨張弁108を介して冷房装置100のレシーバ103(凝縮器102)から流入する冷媒と、PCU40およびバッテリ50を通過した冷却水とを熱交換させ、当該冷却水を冷却する。
バッテリ50を管理するバッテリECU55は、図示しない電流ラインにより検出される充放電電流Ibの積算値∫Ibに基づいてバッテリ50の充電割合(残容量)SOCを算出する。また、バッテリECU55は、予め定められた図示しない充放電要求電力設定マップに従い、バッテリ50の充電割合SOCが予め定められた範囲内に収まるように当該充電割合SOCに基づいてバッテリ50の充放電要求電力(目標充放電電力)Pb*(ここでは、放電側を正とし、充電側を負とする)を設定する。更に、バッテリECU55は、充電割合SOCとバッテリ50の温度Tbとに基づいてバッテリ50の充電に許容される電力である許容充電電力としての入力制限Winと、バッテリ50の放電に許容される電力である許容放電電力としての出力制限Woutとを設定する。
ハイブリッドECU70は、上述のようにECU25,45,55および110から各種信号を入力すると共に、例えばアクセル開度(アクセルペダルの踏み込み量)Accを検出するアクセルペダルポジションセンサや、車速Vを検出する車速センサ、モータMG1,MG2の回転数を検出する回転数センサといった複数のセンサ(何れも図示省略)からの信号を入力する。そして、ハイブリッドECU70は、ハイブリッド車両20の走行に際して、アクセル開度Accや車速Vに基づいて走行に要求される要求トルクTr*を設定すると共に、エンジン22の目標エンジンパワーPe*および目標回転数Ne*、モータMG1,MG2に対するトルク指令Tm1*,Tm2*等を設定する。
次に、上述のように構成されるハイブリッド車両20の動作について説明する。図2は、エンジン22が負荷運転される際(アイドル運転時を除く)にハイブリッドECU70により所定時間おきに繰り返し実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図2の駆動制御ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70(図示しないCPU)は、制御に必要なデータを入力した上で(ステップS100)、上述のようにして要求トルクTr*を設定する共に、要求トルクTr*や駆動軸35の回転数Nr、充放電要求電力Pb*等に基づいて次式(1)に従い車両全体に要求される要求パワーPrqを設定する(ステップS110)。ただし、式(1)において、“Nm2”は、回転数センサにより検出されるモータMG2の回転数であり、“γ”は、変速機36の現変速比であり、“Loss”は、損失を示し、Nr=Nm2/γである。
Prq=Tr*×Nm2/γ-Pb*+Loss …(1)
次いで、ハイブリッドECU70は、図3に例示する動作ライン(最適燃費ライン)から、要求パワーPrqに対応したエンジン22の動作点と、要求パワーPrqと予め定められたパワー増加量ΔPとの和(Prq+ΔP)に対応したエンジン22の動作点とを取得する(ステップS120)。動作ラインは、エンジン22を効率よく動作させるように、いわゆる燃料消費率等高線(図3における点線参照)に基づいて予め定められたものである。また、パワー増加量ΔPは、冷房装置100の圧縮機101の回転数を予め定められた回転数Ncだけ増加させたり、圧縮機101を当該回転数Ncで回転させたりするのに必要な電力を示す。ステップS120の処理の後、ハイブリッドECU70は、燃料消費率等高線に基づいて定められた判定基準を用いて、エンジン22の出力パワーPeを要求パワーPrqよりもパワー増加量ΔPだけ高めることでエンジン22の燃費が向上するか否か(エンジン22の動作点が最適動作点により近づくか否か)を判定する(ステップS130)。
ステップS130にて否定判断を行った場合、ハイブリッドECU70は、所定のフラグFを値0に設定すると共に、ステップS110にて設定した要求パワーPrqを目標エンジンパワーPe*に設定し、上記動作ラインから目標エンジンパワーPe*に対応したエンジン22の目標回転数Ne*を導出・設定する(ステップS140)。また、出力パワーPeを要求パワーPrqよりもパワー増加量ΔPだけ高めることでエンジン22の燃費が向上する場合、ハイブリッドECU70は、フラグFを値1に設定すると共に、ステップS110にて設定した要求パワーPrqとパワー増加量ΔPとの和(Prq+ΔP)を目標エンジンパワーPe*に設定し、上記動作ラインから目標エンジンパワーPe*に対応したエンジン22の目標回転数Ne*を導出・設定する(ステップS150)。
続いて、ハイブリッドECU70は、目標回転数Ne*やモータMG2の回転数Nm2、プラネタリギヤ30のギヤ比ρ、現変速比γに基づいて次式(2)に従いモータMG1の目標回転数Nm1*を算出する。更に、ハイブリッドECU70は、基本的には次式(3)および(4)が満たされ、かつバッテリ50が入力制限Winおよび出力制限Wout範囲内で充放電されるように、モータMG1のトルク指令Tm1*とモータMG2のトルク指令Tm2*とを設定する(ステップS160)。ただし、式(3)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させてエンジン22を目標回転数Ne*で回転させるためのフィードバック制御における関係式である。式(3)における“Nm1”は、回転数センサにより検出されるモータMG1の回転数であり、“k1”は比例項のゲインであり、“k2”は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(γ・ρ) …(2)
Tm1*=-ρ/(1+ρ)・Te*+k1・(Nm1*-Nm1)+k2・∫(Nm1*-Nm1)dt …(3)
Tm2*=(Tr*+Tm1*/ρ)/γ …(4)
そして、ハイブリッドECU70は、設定した目標エンジンパワーPe*および目標回転数Ne*をエンジンECU25に送信すると共に、設定したトルク指令Tm1*およびTm2*をモータECU45に送信し(ステップS170)、本ルーチンを一旦終了させる。エンジンECU25は、エンジン22の出力トルクが目標エンジンパワーPe*および目標回転数Ne*から得られる目標トルクに一致するように吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火時期制御等を実行する。また、モータECU45は、トルク指令Tm1*,Tm2*に基づいてPCU40(2つのインバータのスイッチング素子)を制御(スイッチング制御)する。これにより、ハイブリッド車両20では、出力パワーPeを要求パワーPrqよりもパワー増加量ΔPだけ高めることでエンジン22の燃費が向上する場合、ステップS150−S170の処理が実行されることで、出力パワーPeが高まるようにエンジン22およびモータMG1が制御される。また、この際、モータMG1の発電電力は、出力パワーPeを高めたことで余剰になるエンジン22のパワー(増加分)に相当する分だけ増加することになる。なお、ハイブリッドECU70は、図3のステップS150−S170の処理時に冷却系統200の冷却水ポンプ201が停止している場合、当該冷却水ポンプ201を作動させる。
図4は、空調ECU110により所定時間おきに繰り返し実行される冷房制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。図4の冷房制御ルーチンの開始に際して、空調ECU110(図示しないCPU)は、上述のフラグFの値や、冷媒温度、冷房装置100の設定温度といった制御に必要なデータを入力した上で(ステップS200)、フラグFが値1であるか否かを判定する(ステップS210)。フラグFが値0であって上記要求パワーPrがエンジン22の目標エンジンパワーPe*に設定されている場合、空調ECU110は、冷房装置100の運転状態に応じて、上記通常制御を実行するか、あるいは冷房装置100を停止状態に維持し(ステップS215)、本ルーチンを一旦終了させる。
また、ステップS210にてフラグFが値1であると判定した場合、空調ECU110は、冷房装置100によって車室内に冷風が供給されているか否かを判定する(ステップS220)。ステップS220にて冷風の供給(冷房装置100の運転)が停止されていると判定した場合、空調ECU110は、当該冷房装置100のファン106を停止させたまま、圧縮機101を始動させる(ステップS230)。なお、車室内に冷風が供給されている場合、ステップS230の処理はスキップされる。ステップS220またはS230の処理の後、空調ECU110は、冷房装置100の圧縮機101の目標回転数と、第1および第2膨張弁104,108の目標開度とを設定する(ステップS240)。
ステップS240において、空調ECU110は、車室内に冷風が供給されている場合、設定温度に応じた圧縮機101の回転数と、上述のパワー増加量ΔPに応じた回転数Ncとの和を圧縮機101の目標回転数に設定する。また、ステップS240において、ファン106を停止させた状態で圧縮機101を作動させる場合、空調ECU110は、パワー増加量ΔPに応じた回転数Ncを当該目標回転数に設定する。
更に、ステップS240において、空調ECU110は、車室内に冷風が供給されている場合、設定した圧縮機101の目標回転数や、冷媒温度、冷房装置の設定温度等に基づいて、車室内に供給される冷風の温度(車室内の温度)が変化しないように第1膨張弁104の目標開度を設定すると共に、圧縮機101の目標回転数や第1膨張弁104の目標開度等に基づいて第2膨張弁108の目標開度を設定する。これにより、第2膨張弁108の目標開度は、冷房装置100(レシーバ103)から当該第2膨張弁108を介して冷却系統200の熱交換器202に流入する冷媒の量が上記通常制御の実行時よりも増加するように設定される。
また、ファン106を停止させた状態で圧縮機101を作動させる場合、空調ECU110は、冷房装置100(レシーバ103)から第1膨張弁104を介して予め定められた少量の冷媒が蒸発器105に流入するように第1膨張弁104の目標開度を設定すると共に、圧縮機101の目標回転数や第1膨張弁104の目標開度等に基づいて第2膨張弁108の目標開度を設定する。これにより、第2膨張弁108の目標開度は、冷房装置100(レシーバ103)から第2膨張弁108を介して冷却系統200の熱交換器202に流入する冷媒の量が冷房装置100の運転停止時よりも増加するように設定される。
そして、空調ECU110は、設定した目標回転数に基づいて圧縮機101を制御すると共に、設定した目標開度に基づいて第1および第2膨張弁104,108を制御し(ステップS250)、本ルーチンを一旦終了させる。
上述のような図2の駆動制御ルーチンが実行される結果、エンジン22の目標エンジンパワーPe*が要求パワーPrqとパワー増加量ΔPとの和に設定される場合、すなわちエンジン22の出力パワーPeを高めることで燃費が向上する場合には、図5に示すようにエンジン22の出力パワーPeが高まり、かつモータMG1の発電電力が増加するようにエンジン22およびモータMG1が制御される(図2のステップS150−S170)。また、図4の冷房制御ルーチンが実行される結果、エンジン22の出力パワーPeを高めることで燃費が向上する場合、図5に示すように、冷房装置100の圧縮機101は、図3のステップS150−S170の処理が繰り返し実行される前よりも回転数が上記回転数Ncだけ高まるように制御される(図4のステップS240,S250)。これにより、図5における時刻t1から時刻t2までの間には、エンジン22の燃費を向上させつつ、出力パワーPeを高めたことで余剰になるパワーの増加分に相当するモータMG1の発電電力を圧縮機101に無駄なく消費させることができる。
更に、図4の冷房制御ルーチンが実行される結果、エンジン22の出力パワーPeを高めることで燃費が向上する場合、図2のステップS150−S170の処理が繰り返し実行される前よりも冷房装置100側から冷却系統200の熱交換器202に流入する冷媒の流量が増加するように第1および第2膨張弁104,108が制御される(図4のステップS240,S250)。これにより、図5における時刻t1から時刻t2までの間には、冷却水の温度を低下させ、当該冷却水によりPCU40およびバッテリ50の温度を低下させることが可能となる。そして、エンジン22の出力パワーPeを高めることで燃費が向上する際に冷房装置100の冷媒を利用してPCU40およびバッテリ50を冷却(蓄冷)しておくことで、PCU40およびバッテリ50の冷却のために冷房装置100の負荷を増加させたり、冷房装置100の圧縮機101を作動させたりする頻度を減らし、冷房装置100(圧縮機101)による消費電力の増加を抑制することができる。
また、冷房装置100は、流量制御手段として、レシーバ103から蒸発器105に流入する冷媒の流量を制御可能な第1膨張弁104と、冷房装置100から冷却系統200の熱交換器202に流入する冷媒の流量を制御可能な第2膨張弁108とを含む。これにより、冷風(車室内)の温度と、冷却系統200の冷却水の温度とを個別に調節することが可能となる。更に、図4の冷房制御ルーチンが実行されて回転数が高まるように圧縮機101が制御される際、第1および第2膨張弁104,108は、熱交換器202に流入する冷媒の流量が増加し、かつ車室内の温度が変化しないように制御される。これにより、エンジン22の出力パワーPeが高まるのに伴って冷房装置100の圧縮機101の回転数が高まっても、車室内の温度が変化しないようにして乗員が違和感を覚えるのを抑制することができる。
以上説明したように、ハイブリッド車両20の冷房装置100は、モータMG1により発電される電力およびバッテリ50からの電力の少なくとも何れか一方により駆動される圧縮機101、凝縮器102、および蒸発器105を有し、車室内に冷風を供給する。また、冷却系統200は、冷房装置100の蒸発器105と並列に配置されると共に冷房装置100の冷媒を冷熱源として冷却水を冷却する熱交換器202を有し、熱交換器202を流通した冷却水により車載機器としてのPCU40およびバッテリ50を冷却する。更に、冷房装置100の蒸発器105に流入する冷媒および冷却系統200の熱交換器202に流入する冷媒の流量は、流量制御手段としての第1および第2膨張弁104,108により制御される。そして、エンジン22の運転中に当該エンジン22の出力パワーPeを高めることで燃費が向上する際には、制御装置としてのハイブリッドECU70、エンジンECU25、モータECU45および空調ECU110により、出力パワーPeが高まると共に少なくとも出力パワーPeの増加分に相当する電力が発電されるようにエンジン22およびモータMG1が制御される。更に、回転数が高まるように圧縮機101が制御されると共に熱交換器202に流入する冷媒の流量が増加するように第1および第2膨張弁104,108が制御される。これにより、車室内に冷風を供給する冷房装置100の冷媒を利用して車載機器としてのPCU40およびバッテリ50を良好に冷却しつつ、ハイブリッド車両20の効率向上を図ることが可能となる。
なお、上記ハイブリッド車両20は、モータMG1(第1電動機)により発電される電力およびバッテリ50からの電力の少なくとも何れか一方により駆動されて駆動軸35(リングギヤ32)に走行用の動力を出力するモータMG2(第2電動機)と、エンジン22のクランクシャフト、モータMG1および車輪DWに連結された駆動軸35に接続されるプラネタリギヤ30とを含むが、本発明による車両は、これに限られるものではない。すなわち、本発明による車両は、エンジンと、機械式無段変速機(CVT)と、エンジンの出力軸および無段変速機の入力軸に連結された走行用の動力を出力可能な発電電動機とを含む1モータ式(パラレル式)のハイブリッド車両であってもよい。また、上記ハイブリッド車両20において、変速機36の代わりに、シンプルな減速ギヤ機構が採用されてもよい。更に、冷却系統200の冷却対象となる車載機器は、PCU40およびバッテリ50に限られず、例えばモータMG1およびMG2を含んでもよい。また、ハイブリッド車両20において、何らかの要因によってエンジン22の目標動作点が当該エンジン22を効率よく作動させる動作点(動作ライン)から外れており、エンジン22の出力パワーPeを高めることで当該エンジン22の燃費が向上する際には、モータMG1からの負のトルクの増加が許容される範囲内で、エンジン22の例えば出力トルクが高まるようにエンジン22およびモータMG1を制御すると共に、回転数が高まるように圧縮機101を制御し、かつ熱交換器202に流入する冷媒の流量が増加するように第1および第2膨張弁104,108を制御してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、エンジンと、エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、発電機と電力をやり取り可能なバッテリとを含む車両の製造産業等において利用可能である。
20 ハイブリッド車両、22 エンジン、25 エンジン電子制御ユニット、30 プラネタリギヤ、35 駆動軸、40 パワーコントロールユニット(PCU)、45 モータ電子制御ユニット、50 バッテリ、55 バッテリ電子制御ユニット、70 ハイブリッド電子制御ユニット、100 冷房装置、101 圧縮機、102 凝縮器、103 レシーバ、104 第1膨張弁、105 蒸発器、106 ファン、107 バイパスライン、108 第2膨張弁、110 空調電子制御ユニット、200 冷却系統、201 冷却水ポンプ、202 熱交換器、MG1,MG2 モータ。

Claims (1)

  1. エンジンと、前記エンジンからの動力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、前記発電機と電力をやり取り可能なバッテリとを含む車両において、
    前記発電機により発電される電力および前記バッテリからの電力の少なくとも何れか一方により駆動される圧縮機、凝縮器、および蒸発器を有し、車室内に冷風を供給する冷房装置と、
    前記蒸発器と並列に配置されると共に前記冷房装置の冷媒を冷熱源として冷却液を冷却する熱交換器を有し、前記熱交換器を流通した冷却液により車載機器を冷却する冷却系統と、
    前記蒸発器に流入する冷媒および前記熱交換器に流入する冷媒の流量を制御する流量制御手段と、
    前記エンジンの運転中に該エンジンの出力パワーを高めることで燃費が向上する際に、前記出力パワーが高まると共に少なくとも前記出力パワーの増加分に相当する電力が発電されるように前記エンジンおよび前記発電機を制御し、かつ回転数が高まるように前記圧縮機を制御すると共に前記熱交換器に流入する冷媒の流量が増加するように前記流量制御手段を制御する制御装置と、
    を備えることを特徴とする車両。
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