JP2016027007A - ビタミンb12含有組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】安定化されたビタミンB12含有組成物を提供する。
【解決手段】不活性担体にビタミンB12を付着させ、その周囲を不活性糖類で被覆することによりビタミンB12含有組成物とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、不活性担体にビタミンB12を付着させ、その周囲を不活性糖類で被覆してなるビタミンB12含有組成物、その製造方法及びその安定化方法に関する。
ビタミンB12は各種ビタミン主薬製剤に配合される重要なビタミンである。しかし、ビタミンB12は、ビタミンB1、B2、B6、アスコルビン酸等と配合すると、含量が低下することが知られている。したがって、ビタミンB12をこれらのビタミンとともに製剤化する際には、含量を低下させないための様々な工夫がなされてきた。一般的には、製剤中の水分を低下させる方法が行われてきた。
また、ビタミンB12を内層に、ビタミンB2、ビタミンB6を外層に配合した製剤(特許文献1)、ビタミンB12をα化デンプン中に分散させ、ワックスでコーティングした組成物(特許文献2)、ビタミンB12とα化デンプンをセルロース系高分子化合物またはアクリル系高分子化合物でコーティングした組成物(特許文献3)、ビタミンB12とゼラチンとの混合水溶液を粉末担体に吸着後、ゼラチンなどの被覆剤でコーティングさせた医薬粒子(特許文献4)、さらにはビタミンB12を含むゼラチン主体のマイクロスフェア(ビーズ)を使用する方法(特許文献5)などが報告されている。
特開平9−124480号公報 特開平1−203329号公報 特開2000−16940号公報 特開平10−36270号公報 特開2006−96682号公報
しかしながら、これらの方法によってもビタミンB12の分解を十分に防止することはできなかった。
本発明者らは、他のビタミン類と配合しても、ビタミンB12の分解を防止する方法について検討した。そして、ビタミンB12を不活性な担体に付着させ、その周囲を不活性な糖類で被覆することにより得られる組成物とすることによって、上記の課題を解決することができた。
すなわち、本発明は、以下を提供する。
[1]不活性担体にビタミンB12を付着させ、その周囲を不活性糖類で被覆してなるビタミンB12含有組成物。
[2]不活性担体がトウモロコシデンプン、α化デンプン、部分α化デンプン、β−シクロデキストリン、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸、精製白糖球状顆粒、乳糖・結晶セルロース球状顆粒又は白糖・デンプン球状顆粒である[1]に記載の組成物。
[3]ビタミンB12がシアノコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン又はメチルコバラミンである[1]又は[2]に記載の組成物。
[4]不活性糖類がトレハロース、マンニトール、キシリトール、マルチトール又はエリスリトールである[1]〜[3]のいずれかに記載の組成物。
[5]不活性担体及びビタミンB12の総量1重量部に対して、不活性糖類の配合量が0.1〜10重量部である[1]〜[4]のいずれかに記載の組成物。
[6][1]〜[5]のいずれかに記載の組成物と、ビタミンB1、ビタミンB2又はビタミンB6とを含有する固形製剤。
[7][1]〜[5]のいずれかに記載の組成物と、ビタミンB1、ビタミンB2及びビタミンB6からなる群から選択される少なくとも1種とを含有する固形製剤。
[8]さらに被覆層を形成させた[6]又は[7]に記載の固形製剤。
[9]経口投与用である[6]〜[8]のいずれかに記載の固形製剤。
[10]錠剤である[6]〜[9]のいずれかに記載の固形製剤。
[11]不活性担体にビタミンB12を付着させ、さらにその周囲を不活性糖類で被覆してなるビタミンB12含有組成物の製造方法。
[12]不活性担体にビタミンB12を付着させ、さらにその周囲を不活性糖類で被覆することを特徴とするビタミンB12含有組成物の安定化方法。
本発明のビタミンB12含有組成物は、他のビタミンの存在下でも安定である。また、ビタミンB12の残存率の低下や変色が起こりにくい。製錠した場合の成型性もよく、十分な強度を持った錠剤を得ることができる。本発明のビタミンB12含有組成物は、医薬、健康食品、食品、または、これらの原料として使用することができる。
本明細書において、不活性担体とは、ビタミンB12との接触試験においてビタミンB12の安定性に影響を及ぼさない医薬品添加剤を意味する。具体的には下記の条件で実施した接触試験において、ビタミンB12の残存率が90%以上を示した医薬品添加剤を意味する。このような添加剤としては、トウモロコシデンプン、α化デンプン、部分α化デンプン、β−シクロデキストリン、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸、精製白糖球状顆粒、乳糖・結晶セルロース球状顆粒、白糖・デンプン球状顆粒等を挙げることができる。
なお、前記乳糖・結晶セルロース球状顆粒は、乳糖及び結晶セルロースを成分とする球状顆粒である。また、前記白糖・デンプン球状顆粒は、白糖及びデンプンを成分とする球状顆粒である。
接触試験方法
医薬品添加剤9.9gとシアノコバラミン0.1gをポリ袋に入れ、十分に攪拌混合した。次に、乳鉢に移し、5分間擦りつぶして均一に混合した。その一部をガラス瓶に入れ、温度60℃、相対湿度75%の条件で、開栓下30日間保存した。保存後、混合物中のシアノコバラミンをHPLC法にて定量した。
本明細書において、ビタミンB12とは、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン、塩酸ヒドロキソコバラミン、メチルコバラミン、補酵素型ビタミンB12等のコバラミン類縁化合物及びその薬理学的に許容しうる塩を意味する。好ましくはシアノコバラミンである。
本明細書において、不活性糖類とは、ビタミンB12と接触した場合に相互作用を示さない糖類を意味する。このような不活性糖類としては、トレハロース、マンニトール、キシリトール、マルチトール、エリスリトール、ソルビトール、パラチノース、パノース等を挙げることができる。好ましくはトレハロースである。
上記ビタミンB12は、水、エタノールまたは含水エタノールに溶解させた状態で使用する。この溶液に、必要に応じてビタミンB12の安定性に影響を与えない程度の量の結合剤を添加・溶解し、不活性担体に付着させ、顆粒とする。この際、流動層造粒乾燥装置、高速攪拌混合装置、転動造粒装置、押し出し造粒装置等を使用することができる。また、上記溶液に不活性担体を分散させ、噴霧乾燥機を用いて造粒してもよい。
不活性担体の粒径は、10〜500μm、好ましくは15〜200μm、さらに好ましくは20〜100μmである。不活性担体とビタミンB12の重量比は、10:1〜1,000:1、好ましくは20:1〜600:1、さらに好ましくは40:1〜400:1である。
上記ビタミンB12顆粒に、流動層造粒乾燥装置等を使用して、不活性糖類の被覆を行う。特に、容器底面に撹拌機構が備わった撹拌流動層装置やワースター装置を使用すると、効率的に被覆を行うことができる。
被覆液には不活性糖類を単独、または、必要に応じて、凝集防止剤、結合剤、滑沢剤等を混合する。被覆に使用する不活性糖類は、単独の成分でも複数の成分の混合物でもよい。
不活性糖類は適切な溶媒を使用して、溶液または懸濁液として使用する。溶媒としては、水、エタノール、含水エタノール、アセトン、n−ヘキサン等を挙げることができる。好ましくは、水、エタノール、含水エタノールである。被覆液中の不活性糖類の濃度は、10〜40W/W%、好ましくは20〜30W/W%である。
上記凝集防止剤の例としては、コーンスターチ、微結晶セルロース等を挙げることができる。また、結合剤としては、メチルセルロース、ポリビニルアルコール、ヒドロキシプロピルメチルセルロース等を挙げることができる。滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、フマル酸ステアリルナトリウム等を挙げることができる。これらを添加した溶液又は懸濁液を、流動層造粒乾燥装置等を用いてスプレーコーティングする。
本発明に係るビタミンB12含有組成物の粒径は、体積平均粒径として、50〜1,000μm、好ましくは100〜200μmである。この粒径とすることによって、ビタミンB12の含有量が均一となり、他の賦形剤との混合性も良好となる。
不活性糖類の被覆量は、不活性担体およびビタミンB12の総量1重量部に対して、0.1〜10重量部、好ましくは0.2〜5重量部、さらに好ましくは0.5〜2重量部である。
上記の方法で得たビタミンB12含有組成物に、さらに、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、アスコルビン酸等の第2の有効成分を配合してもよい。第2の有効成分は、原末のまま配合してもよいし、それぞれ公知の賦形剤を使用して製剤化したものを配合してもよい。また、ビタミンB12含有組成物と、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、アスコルビン酸等から選ばれる一部の成分と、残りの成分を別々のマトリックス中に存在させた製剤としてもよい。
上記のビタミンB1としては、フルスルチアミン、プロスルチアミン、ジセチアミン、オクトチアミン、チアミンジスルフィド、シコチアミン、ビスイブチアミン、ビスベンチアミン、ベンフォチアミン又はこれらの塩等を挙げることができる。好ましくは塩酸フルスルチアミンである。
ビタミンB1の配合量は、ビタミンB12の1重量部に対して、50〜10,000重量部、好ましくは100〜5,000重量部、さらに好ましくは1,000〜3,000重量部である。
上記のビタミンB2としては、リボフラビン、リン酸リボフラビンナトリウム、酪酸リボフラビン、フラビンモノヌクレオチド、フラビンアデニンジヌクレオチド等を挙げることができる。好ましくはリボフラビンである。
ビタミンB2の配合量は、ビタミンB12の1重量部に対して、0.1〜1,000重量部、好ましくは10〜800重量部、さらに好ましくは100〜500重量部である。
上記のビタミンB6としては、塩酸ピリドキシン、ピリドキシン、リン酸ピリドキサール、ピリドキサミン等を挙げることができる。好ましくは塩酸ピリドキシンである。
ビタミンB6の配合量は、ビタミンB12の1重量部に対して20〜1,000重量部、好ましくは50〜600重量部である。
本発明のビタミンB12含有組成物と、必要に応じて配合する第2の有効成分に、さらに公知の賦形剤を加えて、細粒剤、顆粒剤、錠剤、カプセル剤としてもよい。これらの製剤は、第15改正日本薬局方解説書の製剤総則に記載されている方法等、公知の方法により製造することができる。
以下に、上記の製剤のうち、錠剤を製造する方法を例示する。まず、後述する本発明のビタミンB12含有組成物を製造する。次に、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6等に、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を加えて、造粒し、必要に応じて整粒する。この顆粒にビタミンB12含有組成物、賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤等を混合する。混合顆粒を打錠機を使用して、錠剤とする。得られた錠剤に、必要に応じて、着色剤、矯味剤等を加えたコーティング液で、フイルムコーティングや糖衣コーティングを施す。
上記の賦形剤としては、乳糖、白糖、ブドウ糖、果糖、デンプン、バレイショデンプン、コーンスターチ、コムギデンプン、コメデンプン、結晶セルロース、微結晶セルロース、カンゾウ末、マンニトール、エリスリトール、マルチトール、ソルビトール、トレハロース、無水ケイ酸、ケイ酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸カルシウム、無水リン酸カルシウム、硫酸カルシウム等を挙げることができる。
上記結合剤としては、ゼラチン、デンプン、アラビアゴム、トラガント、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、部分α化デンプン、α化デンプン、ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、プルラン、グリセリン等を挙げることができる。
上記崩壊剤としては、カルメロース、カルメロースナトリウム、カルメロースカルシウム、カルボキシメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナトリウム、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、クロスポビドン等を挙げることができる。
上記滑沢剤としては、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、フマル酸ステアリルナトリウム、タルク、マクロゴール等を挙げることができる。
上記のフイルムコーティング基剤としては、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、アミノアルキルメタアクリレートポリマー、メタクリル酸コポリマー等を挙げることができる。
上記の糖衣液に配合する成分としては、ショ糖、マルチトール、エリスリトール、キシリトール等を挙げることができる。さらに、プルラン、ポリビニルピロリドン、コポリビドン、アラビアゴム、ゼラチン等を配合してもよい。
上記着色剤としては、酸化チタン、三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄、コチニール、カルミン、リボフラビン、食用黄色5号、食用青色2号等を挙げることができる。
上記矯味剤としては、クエン酸、アスコルビン酸、酒石酸、リンゴ酸、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、ソーマチン、サッカリンナトリウム、グリチルリチン二カリウム、グルタミン酸ナトリウム、5’−イノシン酸ナトリウム、5’−グアニル酸ナトリウム等を挙げることができる。
以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
実施例1
部分α化デンプン(PCS(商品名)、旭化成ケミカルズ)500gに、転動流動層造粒装置(マルチプレックスMP-01(商品名)、パウレック)を用いて、シアノコバラミン12.5g、トレハロース12.5g、トウモロコシデンプン6.25g、水250gからなる分散液を噴霧した。顆粒を乾燥後、トレハロース(旭化成ケミカルズ)312.5g、トウモロコシデンプン181.25g、水350gからなる分散液でコーティングした。その顆粒を乾燥後、その顆粒512.5gに対し、トレハロース37.5g、微結晶セルロース62.5g、メチルセルロース12.5g、水400gからなる分散液をスプレーコーティングした。乾燥冷却後、目開き500μmの篩で篩下し、体積平均粒径約160μmの組成物621gを得た。
実施例2
部分α化デンプン(PCS(商品名)、旭化成ケミカルズ)1,100gに、転動流動層造粒装置(マルチプレックスMP-01(商品名)、パウレック)を用いて、シアノコバラミン2.75g、トレハロース2.75g、トウモロコシデンプン1.375g、水220gからなる分散液を噴霧した。その顆粒を乾燥後、その顆粒503.125gに、トレハロース(旭化成ケミカルズ)300g、トウモロコシデンプン200g、水350gからなる分散液でコーティングした。その顆粒を乾燥後、その顆粒942gに続けて、トレハロース93.9g、微結晶セルロース117.4g、メチルセルロース20.54g、水750gからなる分散液をスプレーコーティングした。乾燥冷却後、目開き500μmの篩で篩下し、体積平均粒径約171μmの組成物1155gを得た。
実施例3
塩酸チアミン296.2g、リボフラビン42g、塩酸ピリドキシン70g、乳糖611.9g及びコーンスターチ301gを、ヒドロキシプロピルセルロース(HPC−L(商品名)、日本曹達)52.5gおよび水822.5からなる水溶液で、流動層造粒装置で造粒した。その顆粒を乾燥後、得られた造粒末を目開き850μmの篩を用いて篩過した。
実施例4
実施例3で得た顆粒106.2g、実施例1で得た1%ビタミンB12含有組成物16g、コーンスターチ6.8g、ステアリン酸マグネシウム1gを十分に混合した。その混合物を単発打錠機(RIVA MINIPRESS MII(商品名)、RIVA Europe社)を用いて、荷重5〜6kNで打錠し、一錠あたり重量300mg、直径9mm、硬度約50Nの錠剤300錠を得た。
実施例5
実施例3で得た顆粒106.2g、実施例2で得た0.1%ビタミンB12含有組成物80g、コーンスターチ12.3g、ステアリン酸マグネシウム1.5gを十分に混合した。その混合物をロータリー打錠機を用いて打錠し、一錠あたり重量300mg、直径9mm、硬度約40Nの錠剤約500錠を得た。
比較例1
実施例3で得た顆粒106.2g、市販の0.1%ビタミンB12製剤(理研ドライB12-B1CN−GP(商品名)、理研ビタミン)80g、コーンスターチ12.3g、ステアリン酸マグネシウム1.5gを十分に混合した。その混合物をロータリー打錠機を用いて、打錠し、一錠あたり重量300mg、直径9mm、硬度約40Nの錠剤約500錠を得た。
試験例1 シアノコバラミンの安定性
実施例4、5、および比較例1で得た錠剤を用いて、シアノコバラミンの安定性を評価した。各錠剤を40℃、密封または開放下で、4週間及び8週間保存した。シアノコバラミンの含有量を、HPLC法(波長 550nm;カラム イナートジル ODS−3(商品名)、ジーエルサイエンス)で測定した。冷所で保存した場合の含有率を100とした場合の、それぞれの測定値の相対値を表1に示した。
表1に示されるように、実施例4及び5の錠剤中のシアノコバラミンは、従来品よりも安定であった。

Claims (12)

  1. 不活性担体にビタミンB12を付着させ、その周囲を不活性糖類で被覆してなるビタミンB12含有組成物。
  2. 不活性担体がトウモロコシデンプン、α化デンプン、部分α化デンプン、β−シクロデキストリン、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸、精製白糖球状顆粒、乳糖・結晶セルロース球状顆粒又は白糖・デンプン球状顆粒である請求項1に記載の組成物。
  3. ビタミンB12がシアノコバラミン、酢酸ヒドロキソコバラミン又はメチルコバラミンである請求項1又は2に記載の組成物。
  4. 不活性糖類がトレハロース、マンニトール、キシリトール、マルチトール又はエリスリトールである請求項1〜3のいずれかに記載の組成物。
  5. 不活性担体及びビタミンB12の総量1重量部に対して、不活性糖類の配合量が0.1〜10重量部である請求項1〜4のいずれかに記載の組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物と、ビタミンB1、ビタミンB2又はビタミンB6とを含有する固形製剤。
  7. 請求項1〜5のいずれかに記載の組成物と、ビタミンB1、ビタミンB2及びビタミンB6からなる群から選択される少なくとも1種とを含有する固形製剤。
  8. さらに被覆層を形成させた請求項6又は7に記載の固形製剤。
  9. 経口投与用である請求項6〜8のいずれかに記載の固形製剤。
  10. 錠剤である請求項6〜9のいずれかに記載の固形製剤。
  11. 不活性担体にビタミンB12を付着させ、さらにその周囲を不活性糖類で被覆してなるビタミンB12含有組成物の製造方法。
  12. 不活性担体にビタミンB12を付着させ、さらにその周囲を不活性糖類で被覆することを特徴とするビタミンB12含有組成物の安定化方法。
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