JP2016025813A - 自立運転対応分散型電源及び自立運転システム - Google Patents

自立運転対応分散型電源及び自立運転システム Download PDF

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Tetsushi Ono
哲史 大野
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Abstract

【課題】通信回線を用いなくても分散型電源による安定した発電の継続化を実現することが可能な技術を提供することを目的とする。
【解決手段】自立運転対応分散型電源3は、インバータ27と、自立運転専用周波数検出部22と、単独運転検出閾値変更部23とを備える。インバータ27は、自立運転系統の自端と系統接続されている場合に、自端の電圧及び周波数の調整を実施する。自立運転専用周波数検出部22は、自端の電気量を監視することにより、自立運転が開始したか否かを判断する。単独運転検出閾値変更部23は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果に基づいて、単独運転の検出に用いる閾値を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自立運転の際に自立運転対応主電源と協働して、配電系統の一部である自立運転系統での電力を維持可能な自立運転対応分散型電源、及び、それら電源を備える自立運転システムに関する。
災害や事故などにより商用電力系統が長時間に及んで停電した場合に、配電系統の一部の系統(自立運転系統)において独立的に発電して電力を維持することによって、負荷になるべく電力供給し続ける自立運転が注目されている。近年、需要家側に太陽光発電(Photovoltaic:以下「PV」と記す)を始めとした分散型電源が普及しつつあり、自立運転時にはこれら分散型電源を用いることによって自立運転の長時間化が望まれている(例えば特許文献1)。
一方で、自立運転系統は通常時の商用系統と比べて系統規模が小さいため、系統周波数及び電圧が変動しやすく、PVに具備された単独運転防止機能が動作しやすい。このことに鑑みて、特許文献2に開示の技術では、自立運転時の単独運転防止機能の動作を抑制可能としている。具体的には、自立運転時にはPVのパワーコンティショナ(Power Conditioner System:以下「PCS」と記す)において単独運転の検出に用いる閾値を、家庭内のエネルギー管理システム(Home Energy Management System:以下「HEMS」と記す)経由で緩和することが提案されている。この技術によれば、自立運転時の不安定な系統周波数及び電圧でも安定した発電の継続化が期待できる。
特開2011−010412号公報 国際公開第2013/061826号
特許文献2においては、上述したように、HEMS経由でPCSへ閾値が送信されている。自立運転系統が区間単位等のコミュニティ範囲に拡大した場合、このような送信を行うためには、復電検出装置と複数のHEMSとが1:N(1対N)で通信する必要がある。しかしながら、自立運転が期待される災害時においては、これら1:Nの通信回線が確実に通信可能に維持されているとは言えず、コミュニティ規模への適用は困難であった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、通信回線を用いなくても分散型電源による安定した発電の継続化を実現することが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る自立運転対応分散型電源は、自立運転の際に自立運転対応主電源と協働して、配電系統の一部である自立運転系統での電力を維持可能な自立運転対応分散型電源である。前記自立運転対応主電源は、系統周波数、系統電圧及び系統電圧の不平衡の少なくともいずれか1つを含む電気量に関して、前記自立運転の開始時に、通常時の前記電気量と異なる自立運転専用電気量で前記自立運転系統を充電する。前記自立運転対応分散型電源は、前記自立運転系統の自端と系統接続されている場合に、前記自端の電圧及び周波数の調整を実施するインバータと、前記自端の前記電気量を監視することにより、前記自立運転が開始したか否かを判断する検出部と、前記検出部の判断結果に基づいて、単独運転の検出に用いる閾値を変更する閾値変更部とを備える。前記自立運転対応分散型電源は、前記閾値を用いて前記単独運転を検出した場合に前記インバータを前記自立運転系統から切り離す。
本発明によれば、通信回線を用いなくても、分散型電源による安定した発電の継続化を実現することができる。
実施の形態1に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。 実施の形態1に係る自立運転システムの別の全体像を示すブロック図である。 実施の形態1に係る自立運転対応主電源の全体動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る自立運転対応分散型電源の全体動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る自立運転専用周波数の一例を示す図である。 実施の形態2に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。 実施の形態2に係る自立運転対応主電源の全体動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る自立運転対応分散型電源の全体動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る自立運転対応主電源の動作の一例を示す図である。 実施の形態3に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。 実施の形態3に係る自立運転対応分散型電源の全体動作を示すフローチャートである。 変形例1に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。 変形例1に係る自立運転対応分散型電源の全体動作を示すフローチャートである。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。図1の自立運転システムは、自立運転対応主電源1と、自立運転対応分散型電源3と、区分開閉器5と、変圧器6と、高圧配電線7と、自立運転管理システム30と、自立運転ネットワーク31とを備えている。区分開閉器5、変圧器6及び高圧配電線7は、配電系統の一部である自立運転系統を構成している。
自立運転対応主電源1は、自立運転の実施時(自立運転の際)に、自立運転系統の電圧及び周波数の維持を主として担う。自立運転対応分散型電源3は、自立運転の際には、自立運転対応主電源1と協働して、自立運転系統での電力を維持することが可能となっている。
自立運転対応主電源1に備えられる電源装置2には、自立運転系統の需給調整を担うように、電力供給及び余剰吸収が可能な蓄電池(DC電源)等の適用が想定される。しかし電源装置2は、これに限ったものではなく、自立運転対応分散型電源3の出力抑制を前提とすれば、例えば自家発電設備のコージェネレーションや燃料電池などが適用されても構わない。
自立運転対応分散型電源3は、例えば一般に需要家側などに設置される電源を想定しており、PV、風力発電、電気自動車の電源などが想定される。自立運転対応分散型電源3の内部に備えられる電源装置4には、様々な形態の適用が想定されるが、系統連系規定の単独運転防止機能の適用対象となる設備であれば特に限定されない。なお、単独運転防止機能とは、電源装置の出力が逆潮流してしまう運転(単独運転)を防止する機能である。
自立運転管理システム30は、自立運転対応主電源1に対して起動、停止、制御設定変更を指令する。自立運転ネットワーク31は、自立運転対応主電源1と自立運転管理システム30との間の通信経路である。
次に、自立運転対応主電源1及び自立運転対応分散型電源3の構成について詳細に説明する。
<自立運転対応主電源>
自立運転対応主電源1は、電源装置2と、PT(変圧器)及びCT(変流器)11と、自立運転制御指令部12と、連系用開閉器13と、インバータ制御部14と、インバータ15とを内部に備えている。なお、自立運転制御指令部12及びインバータ制御部14は、図示しないCPU(Central Processing Unit)などが、図示しない半導体メモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、当該CPUの機能として実現される。
PT及びCT11は、自立運転系統の第1自端の連系点電気情報(電気情報)を計測する。なお、第1自端は、自立運転系統と自立運転対応主電源1とを連系する連系点に対応する。また、第1自端の連系点電気情報には、例えば、第1自端における、電圧、電流、力率、系統周波数、電圧不平衡などの電気量の情報が含まれている。
自立運転制御指令部12は、自立運転管理システム30からの指令に基づいて、自立運転対応主電源1の連系用開閉器13及びインバータ制御部14など、自立運転対応主電源1の各構成要素を制御する。
連系用開閉器13は、自立運転制御指令部12を介した自立運転管理システム30からの入切指令、または、連系用開閉器13内部に設けられた系統連系リレーによって、インバータ15の自立運転系統(第1自端)への系統接続操作を行う。
インバータ制御部14は、自立運転制御指令部12からの制御指令に基づいて、自立運転系統の電圧及び周波数を立ち上げたり維持したりするようにインバータ15を制御する。
インバータ15は、連系用開閉器13によって自立運転系統の第1自端と系統接続されている場合に、インバータ制御部14の制御によって第1自端の電圧及び周波数の調整を実施する。
本実施の形態1に係る自立運転対応主電源1は、自立運転の開始時に、インバータ15を第1自端に系統接続し、かつインバータ15を制御することにより、通常時の系統周波数(電気量)と異なる自立運転専用周波数(自立運転専用電気量)で自立運転系統を充電するように構成されている。
<自立運転対応分散型電源>
自立運転対応分散型電源3は、電源装置4と、PT(変圧器)及びCT(変流器)21と、自立運転専用周波数検出部22と、単独運転検出閾値変更部23と、定格周波数変更部24と、連系制御部25と、連系用開閉器26と、インバータ27とを内部に備えている。なお、自立運転専用周波数検出部22、単独運転検出閾値変更部23、定格周波数変更部24及び連系制御部25は、図示しないCPUなどが、図示しない半導体メモリなどの記憶装置に記憶されたプログラムを実行することにより、当該CPUの機能として実現される。
PT及びCT21は、自立運転系統の第2自端の連系点電気情報(電気情報)を計測する。なお、第2自端は、自立運転系統と自立運転対応分散型電源3とを連系する連系点に対応する。また、第2自端の連系点電気情報には、例えば、第2自端における、電圧、電流、力率、系統周波数、電圧不平衡などの電気量の情報が含まれている。
検出部である自立運転専用周波数検出部22は、PT及びCT21で計測された第2自端の連系点電気情報を監視することにより、自立運転対応主電源1で自立運転が開始したか否かを判断する。本実施の形態1では、自立運転専用周波数検出部22は、第2自端の系統周波数が、自立運転専用周波数である場合には自立運転が開始したと判断し、自立運転専用周波数でない場合には自立運転が開始していない、または終了したと判断する。
閾値変更部である単独運転検出閾値変更部23は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果に基づいて、単独運転の検出に用いる閾値(以下「単独運転検出閾値」と記す)を変更する。本実施の形態1では、自立運転が開始したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合には、単独運転検出閾値変更部23は、単独運転検出閾値を緩和する。一方、自立運転が終了したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合には、単独運転検出閾値変更部23は、単独運転検出閾値を元の単独運転検出閾値(緩和していない単独運転検出閾値)に戻す。
定格周波数変更部24は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果に基づいて、連系制御部25で用いるインバータ定格周波数の変更を行う。本実施の形態1では、自立運転が開始したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合には、定格周波数変更部24は、連系制御部25に設定すべき定格周波数を自立運転専用周波数に変更する。一方、自立運転が終了したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合には、定格周波数変更部24は、連系制御部25に設定すべき定格周波数を元の系統周波数(通常時の系統周波数)に戻す。
連系制御部25は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果と、単独運転検出閾値変更部23で変更された単独運転検出閾値と、定格周波数変更部24で変更されたインバータ定格周波数とに基づいて、連系用開閉器26及びインバータ27を制御する。
本実施の形態1では、自立運転が開始したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合には、連系制御部25は、自立運転専用周波数(定格周波数変更部24により設定された定格周波数)でインバータ27に連系点の調整を実施させる。また、この場合に、連系制御部25は、PT及びCT21で計測された第2自端の連系点電気情報と、単独運転検出閾値変更部23で緩和された単独運転検出閾値とに基づいて、単独運転が実施されているか否かを検出する。連系制御部25は、単独運転検出閾値を用いて単独運転を検出した場合にインバータ27を自立運転系統から切り離すように切指令を連系用開閉器26に出力する。このように、自立運転対応分散型電源3は、単独運転を防止する防止機能(以下「単独運転防止機能」と記す)を有している。
一方、自立運転が終了したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合には、連系制御部25は、通常時の系統周波数(定格周波数変更部24により設定された定格周波数)でインバータ27に連系点の調整を実施させる。また、この場合に、連系制御部25は、PT及びCT21で計測された第2自端の連系点電気情報と、単独運転検出閾値変更部23で緩和されていない単独運転検出閾値とに基づいて、単独運転が実施されているか否かを検出する。連系制御部25は、単独運転検出閾値を用いて単独運転を検出した場合にインバータ27を自立運転系統から切り離すように切指令を連系用開閉器26に出力する。
連系用開閉器26は、連系制御部25からの入切指令、または、連系用開閉器26内部に設けられた系統連系リレーによって、インバータ27の自立運転系統(第2自端)への系統接続操作を行う。
インバータ27は、連系用開閉器26によって自立運転系統の第2自端と系統接続されている場合に、連系制御部25の制御によって第2自端の電圧及び周波数の調整を実施する。
なお、図1では、高圧系統を介した自立運転系統の構成が示されていたが、これに限ったものではない。例えば、図2に示すように、柱上変圧器8以下の低圧配電線9にて構成される低圧系統を対象とした自立運転にも本発明は適用可能である。なお、このことは、本実施の形態1だけでなく、後述する他の実施の形態においても同様である。
<動作>
図3は、本実施の形態1に係る自立運転対応主電源1の全体動作(全体処理)を示すフローチャートであり、図4は、本実施の形態1に係る自立運転対応分散型電源3の全体動作(全体処理)を示すフローチャートである。
まず、図3を用いて自立運転対応主電源1の動作について説明する。なお、図3の動作は、例えば、運用者の判断による自立運転開始の操作または停電時の自動起動等に応じて、自立運転管理システム30から自立運転対応主電源1に起動指令が通知されることによって開始する。
ステップS1にて、起動指令を受信した自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、連系用開閉器13で入操作を行い、インバータ15を自立運転系統に接続する。これにより、自立運転が開始する。
ステップS2にて、自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、自立運転管理システム30により設定された自立運転専用周波数及び電圧をインバータ制御部14に設定する。これにより、インバータ制御部14は、当該自立運転専用周波数及び電圧で自立運転系統を充電するようにインバータ15を制御する。この結果、自立運転の開始時には、系統周波数が、通常時の系統周波数と異なる自立運転専用周波数に調整される。
ステップS3にて、自立運転対応主電源1は、自立運転を停止するか否かを判断する。例えば、自立運転対応主電源1は、運用者の判断による自立運転停止の操作、または自立運転系統異常に応じて連系用開閉器13の系統切操作を行うべきであると判断した場合には、自立運転を停止すると判断してステップS6に進む。自立運転を停止すると判断しなかった場合にはステップS4に進む。ステップS4に進んだ場合には、以下の説明で明らかとなるように、ステップS3にて自立運転を停止すると判断するまで自立運転を継続する。
ステップS4にて、自立運転対応主電源1は、運転継続中に自立運転管理システム30から制御設定変更の指令(例えば定格電圧の変更など)があったか否かを判断する。制御設定変更の指令があったと判断した場合にはステップS5に進み、そうでない場合にはステップS2に戻る。
ステップS5にて、自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、制御設定変更の指令に基づいてインバータ15の制御設定を変更する。その後、ステップS2に戻る。このように、ステップS5でインバータの制御設定の変更が適宜行われることによって、自立運転系統内の負荷と分散型電源とによる需要状態に合った、電源装置2による自端の電圧、ひいては系統電圧及び需給の調整が行われる。
ステップS3からステップS6に進んだ場合(自立運転停止の場合)、自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、インバータ15の制御を停止する。
ステップS7にて、自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、連系用開閉器13で切操作を行い、インバータ15を自立運転系統から切り離す。そして、図3に示す動作を終了する。
以上の動作により、本実施の形態1に係る自立運転対応主電源1は、自立運転の開始時だけでなく、自立運転の開始後(自立運転の実施中、インバータ制御中)も、通常時の系統周波数と異なる自立運転専用周波数で自立運転系統を充電する。
図5は、自立運転系統が、通常時には商用電力系統の一部として運用されていると仮定した場合の、自立運転専用周波数の一例を示す図である。
通常、東日本の商用電力系統では50Hz、西日本の商用電力系統では60Hzの周波数を基準に±0.2Hz程度の偏差を目標値として電力会社等の電気事業者により維持されており、周波数擾乱時でも±2Hz以下と想定される。
このことに鑑みて本実施の形態1では、自立運転専用周波数に、55Hzの周波数が適用されるものとする。つまり、ステップS2にて、インバータ制御部14は、自立運転専用周波数(55Hz)で自立運転系統を充電するようにインバータ15を制御するものとする。
ただし、自立運転専用周波数については、通常時の商用電力系統周波数などと区別できればよく、上記の例に限ったものではない。例えば、東日本の自立運転専用周波数には、60Hzの周波数が適用されてもよいし、西日本の自立運転専用周波数には、50Hzの周波数が適用されてもよい。
なお、系統電圧も周波数と同様に調整される。つまり、系統電圧が、自立運転管理システム30により設定された電圧(例えば定格6600Vなど)となるように、インバータ制御部14はインバータ15を制御する。
次に、図4を用いて自立運転対応分散型電源3の動作について説明する。
ステップS11にて、自立運転対応分散型電源3は、PT及びCT21の計測値を示す自端計測情報(連系点電気情報に対応)を定周期で取得し、当該自端計測情報に基づいて系統状態を定周期で監視する。
ステップS12にて、自立運転対応分散型電源3は、系統状態が停電状態から充電状態に復電されたと判断した場合にはステップS13に進み、そうでない場合には図4に示す動作を終了する。
ステップS13にて、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、連系用開閉器26で入操作を行い、インバータ27を自立運転系統に接続する。
ステップS14にて、自立運転対応分散型電源3(自立運転専用周波数検出部22)は、自端計測情報を取得し、当該自端計測情報に含まれる第2自端の系統周波数が、自立運転専用周波数であるか否かを判断する。自立運転専用周波数であると判断した場合にはステップS15に進み、自立運転専用周波数でないと判断した場合(例えば商用系統周波数であると判断した場合)にはステップS18に進む。
ステップS15にて、自立運転対応分散型電源3(自立運転専用周波数検出部22)は、自立運転対応主電源1で自立運転が開始したと判断する。そして、自立運転対応分散型電源3(単独運転検出閾値変更部23)は、単独運転検出閾値を緩和する。なお、自立系統内に連系される全ての分散型電源に、自立運転対応分散型電源3が適用されてもよいし、自立系統内に連系される一部の分散型電源にのみ、自立運転対応分散型電源3が適用されてもよい。後者の構成の場合、単独運転検出閾値を緩和する機能が具備されていない分散型電源では、単独運転の検出を、通常の閾値を用いて行うものとする。
ここで、単独運転検出方式については、現在大別して受動的方式と能動的方式とを併用することが推奨されており、受動的方式及び能動的方式の各々においても複数の検出手法が検討及び提案されている。このため、自立運転対応分散型電源3の製造年やメーカによって、単独運転検出方式が異なることが予想される。このことに鑑みて本実施の形態1では、自立運転対応分散型電源3毎に適宜単独運転検出のための閾値を適当に緩和するものとする。
系統連系規定によれば、例えば受動的方式の一手法である周波数変化率検出方式では、検出時限0.5秒(PCSゲートブロックまでの時限)で周波数変化±0.1%〜±0.3%を参考例として挙げている。このような場合、周波数変化の緩和(単独運転検出閾値の緩和)としては、例えば±0.1%〜±1.0%などのように緩和する。
また。本実施の形態1ではステップS15にて、自立運転対応分散型電源3は、単独運転検出閾値を変更(緩和)するとともに、単独運転の検出に関わる系統連系リレーの整定値も変更(緩和)する。
ステップS16にて、自立運転対応分散型電源3(定格周波数変更部24)は、定格周波数を自立運転専用周波数に変更する。その後、ステップS17に進む。
ステップS16からステップS17に進んだ場合、連系制御部25は、定格周波数(自立運転専用周波数)で連系点を調整するようにインバータ27を制御する。これにより、自立運転対応分散型電源3で系統運転が開始する。この結果、自立運転対応主電源1及び自立運転対応分散型電源3は、自立運転専用周波数で自立運転系統を充放電することになる。その後、ステップS20に進む。
ステップS14からステップS18に進んだ場合、自立運転対応分散型電源3(自立運転専用周波数検出部22)は、自立運転対応主電源1で自立運転が開始していないと判断する。そして、自立運転対応分散型電源3(単独運転検出閾値変更部23)は、単独運転検出閾値を元の値に変更するとともに、単独運転の検出に関わる系統連系リレーの整定値も元の値に変更する。
ステップS19にて、自立運転対応分散型電源3(定格周波数変更部24)は、定格周波数を通常時の系統周波数に変更する。その後、ステップS17に進む。
ステップS19からステップS17に進んだ場合、連系制御部25は、定格周波数(通常時の系統周波数)で連系点を調整するようにインバータ27を制御する。これにより、自立運転対応分散型電源3は通常時の系統連系運転を再開する。その後、ステップS20に進む。
ステップS20にて、自立運転対応分散型電源3は、PT及びCT21の計測値を示す自端計測情報を取得する。
ステップS21にて、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、第2自端の連系点電気情報と単独運転検出閾値とに基づいて、単独運転が実施されているか否かを検出する。例えば、連系点電気情報が示す電気量が単独運転検出閾値を超えた場合には、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、自立運転停止または商用系統停電による単独運転が実施されていると検出する。
また、ステップS21にて、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、自立運転が停止したか否か、自装置異常が発生したか否か、系統異常が発生してか否かも検出する。単独運転の実施が検出されたこと、自立運転が停止したこと、自装置異常が発生したこと、系統異常が発生したことの少なくともいずれか1つが検出された場合にはステップS22に進み、そうでない場合にはステップS17に戻る。このため、ステップS17に戻った場合には、ステップS21にて上述の少なくともいずれか1つが検出されるまで、連系運転を継続することになる。
ステップS22にて、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、インバータ27の制御を停止する。
ステップS23にて、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、連系用開閉器26で切操作を行い、インバータ27を自立運転系統から切り離す。そして、図4に示す動作を終了する。
<効果>
以上のような本実施の形態1に係る自立運転対応分散型電源3及び自立運転システムによれば、通信回線を用いなくても、自立運転対応分散型電源3は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果に基づいて、単独運転検出閾値を変更することができる。したがって、系統規模の小さい自立系統においても、分散型電源による安定した発電の継続化を実現することができ、より弔意機関の自立運転継続が期待できる。
また、本実施の形態1によれば、自立運転対応主電源1は、自立運転の開始後も自立運転専用周波数で自立運転系統を充電し、連系制御部25は、自立運転が開始したと自立運転専用周波数検出部22が判断した場合に、自立運転専用周波数でインバータ27に連系点の調整を実施させる。これにより、需要家側の分散型電源での単独運転検出閾値の緩和の完了時間に個体差があっても、その差をあまり気にせずに自立運転を開始することができる。
また、本実施の形態1によれば、単独運転検出閾値を変更するとともに、単独運転の検出に関わる系統連系リレーの整定値も変更する。これにより、自立運転系統における系統擾乱時にも、分散型電源による安定した発電の継続化を実現することができる。
<実施の形態2>
実施の形態1では、自立運転対応主電源1及び自立運転対応分散型電源3は、通常時の系統周波数と異なる自立運転専用周波数で自立運転を行う。しかしながら、需要家側の負荷設備や分散型電源が、自立運転専用周波数の電力を受けると動作不能となる可能性がある。
そこで、本発明の実施の形態2では、以下で説明するように、自立運転専用周波数を、あくまで閾値変更のための通知信号として利用し、自立運転開始後には、通常時の系統周波数で自立運転を実施するように構成されている。
図6は、本実施の形態2に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。なお、本実施の形態2に係る自立運転システムにおいて、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、異なる部分について主に説明する。
図6の自立運転対応主電源1は、実施の形態1に係る自立運転対応主電源1のブロック構成(図1)と同じであるが、自立運転制御指令部12関連の処理などが実施の形態1と異なっている。図6の自立運転対応分散型電源3は、実施の形態1に係る自立運転対応主電源1のブロック構成(図1)から、定格周波数変更部24が除かれたブロック構成を有している。
<動作>
図7は、本実施の形態2に係る自立運転対応主電源1の全体動作(全体処理)を示すフローチャートであり、図8は、本実施の形態2に係る自立運転対応分散型電源3の全体動作(全体処理)を示すフローチャートである。
まず、図7を用いて自立運転対応主電源1の動作について説明する。なお、図7の動作は、図3のフローチャートにステップS31,S32,S33を加えた動作であることから、以下、ステップS31〜S33の動作を主に説明する。
ステップS2の動作が行われた後、ステップS31にて、自立運転対応主電源1は、自立運転を停止するか否かを判断する。自立運転を停止すると判断した場合にはステップS6に進み、自立運転を停止しないと判断した場合にはステップS32に進む。
ステップS32にて、自立運転対応主電源1は、ステップS2の動作を行ってから、自立運転管理システム30により設定された通知時間だけ時間が経過したか否かを判断する。時間が通知時間だけ経過したと判断した場合にはステップS33に進み、時間が通知時間だけ経過していないと判断した場合にはステップS2に戻る。
以上のような動作により、自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、通知時間だけ自立運転専用周波数をインバータ制御部14に設定することになり、通知時間だけ自立運転専用周波数でインバータ15が自立運転系統を充電する。
ステップS33に進んだ場合、自立運転対応主電源1(自立運転制御指令部12)は、自立運転管理システム30により設定された通常時の系統周波数及び電圧をインバータ制御部14に設定する。これにより、インバータ制御部14は、当該通常時の系統周波数及び電圧で自立運転系統を充電するようにインバータ15を制御する。その後、ステップS3に進み、実施の形態1と同様の動作が行われる。例えば、適宜ステップS5などを行うことにより、自立運転対応主電源1は、電力供給と余剰電力対応のための充放電とを行う。
以上の動作により、自立運転対応主電源1は、自立運転の開始後(当該開始から通知時間後)には通常時の系統周波数で自立運転系統を充電する。図9に、自立運転開始時及び自立運転開始直後の自立運転対応主電源1による周波数制御の一例を示す。
次に、図8を用いて自立運転対応分散型電源3の動作について説明する。なお、図8の動作は、図4のフローチャートにステップS41,S42,S43,S44,S45を加え、ステップS16,S19を除いた動作であることから、以下、ステップS41〜S45の動作を主に説明する。
上述のステップS14にて、自立運転専用周波数であると判断した場合にはステップS41に進み、自立運転専用周波数でないと判断した場合(例えば商用系統周波数であると判断した場合)にはステップS18を経てステップS17に進む。なお、自立運転専用周波数でないと判断した場合であっても、すぐにステップS18を経てステップS17に進むのではなく、何回か自立運転専用周波数でないと判断してからステップS18を経てステップS17に進んでもよい。
ステップS41にて、自立運転対応分散型電源3は、ステップS14の判断を最初に行ってから現在までの時間(以下「継続時間」と記す)が、通知時間だけ経過したか否かを判断する。継続時間が通知時間だけ経過したと判断した場合にはステップS15に進み、経過していないと判断した場合にはステップS42に進む。
ステップS42にて、自立運転対応分散型電源3は、継続時間を積算する。その後、ステップS14に戻る。
ステップS41からステップS15に進んだ場合、自立運転対応分散型電源3(単独運転検出閾値変更部23)は、単独運転検出閾値を緩和する。その後、定格周波数の変更は実施せずに、ステップS43に進む。これにより、本実施の形態2では、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、自立運転が開始したと自立運転専用周波数検出部22が判断した後に、通常時の系統周波数を維持したままインバータ27に連系点の調整を実施させる。
ステップS43にて、自立運転対応分散型電源3(自立運転専用周波数検出部22)は、自端計測情報を取得し、当該自端計測情報に含まれる第2自端の系統周波数が、通常時の系統周波数であるか否かを判断する。通常時の系統周波数であると判断した場合にはステップS17に進み、実施の形態1と同様にインバータ27の制御などの動作が行われる。一方、通常時の系統周波数でないと判断した場合にはステップS44に進む。
ステップS44にて、自立運転対応分散型電源3は、ステップS43の判断を最初に行ってから現在までの時間(以下「待機時間」と記す)を積算する。
ステップS45にて、自立運転対応分散型電源3は、待機時間が予め定められた時間を超えたか否かを判断する。待機時間が予め定められた時間を超えていないと判断した場合にはステップS43に戻り、超えていると判断した場合には図8の動作を終了する。
<効果>
以上のような本実施の形態2に係る自立運転対応分散型電源3及び自立運転システムによれば、自立運転対応主電源1は、自立運転の開始後には通常時の系統周波数で自立運転系統を充電し、連系制御部25は、自立運転が開始したと自立運転専用周波数検出部22が判断した後に、通常時の系統周波数でインバータ27に連系点の調整を実施させる。これにより、需要家側の負荷設備や分散型電源が、自立運転専用周波数で動作不能となる可能性を抑制することができる。
<実施の形態3>
実施の形態1及び2では、自立運転対応分散型電源3は、自立運転周波数を検知した場合に、単独運転検出閾値及び系統連系リレーの整定値を緩和する。しかしながら、単独運転検出方式(単独運転検出機能)は、製造年代やメーカにより異なるため、個別に適正な閾値及び整定値の緩和を行うことは困難である。
そこで、本発明の実施の形態3では、以下で説明するように、自立運転周波数を検知した場合に、上述の単独運転防止機能、及び、単独運転の検出に関わる系統連系リレーを停止(ロック)し、単独運転防止機能を動作させないように構成されている。
図10は、本実施の形態3に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図である。なお、本実施の形態1に係る自立運転システムにおいて、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、異なる部分について主に説明する。
図10の自立運転対応主電源1は、実施の形態1に係る自立運転対応主電源1と同じである。図10の自立運転対応分散型電源3は、実施の形態1に係る自立運転対応分散型電源3のブロック構成(図1)において、単独運転検出閾値変更部23の代わりに、単独運転防止機能ロック部28を備えている。
機能ロック部である単独運転防止機能ロック部28は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果に基づいて、単独運転防止機能のロック(停止)を制御する。本実施の形態3ではその一例として、単独運転防止機能ロック部28は、自立運転専用周波数検出部22の判断結果に基づいて、単独運転の検出の実行及び停止を変更することにより、単独運転防止機能の起動(ロック解除)及び停止(ロック)を変更する。
<動作>
図11は、本実施の形態3に係る自立運転対応分散型電源3の全体動作(全体処理)を示すフローチャートである。なお、図11の動作は、図4のフローチャートのステップS15,S18,S21を、ステップSS51,S52,S53に代えた動作であることから、以下、ステップS51〜S53の動作を主に説明する。
ステップS51では、自立運転対応分散型電源3(自立運転専用周波数検出部22)は、自立運転対応主電源1で自立運転が開始したと判断する。そして、自立運転対応分散型電源3(単独運転防止機能ロック部28)は、単独運転の検出を停止することにより、単独運転防止機能を停止する。
ステップS52では、自立運転対応分散型電源3(自立運転専用周波数検出部22)は、自立運転対応主電源1で自立運転が開始していないと判断する。そして、自立運転対応分散型電源3(単独運転防止機能ロック部28)は、単独運転の検出を実行することにより、単独運転防止機能を起動する。
ステップS51を経てステップS53を行う場合には、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、単独運転が実施されているか否かを検出せずに、自立運転が停止したか否か、自装置異常が発生したか否か、系統異常が発生してか否かを検出する。自立運転が停止したこと、自装置異常が発生したこと、系統異常が発生したことの少なくともいずれか1つが検出された場合にはステップS22に進み、そうでない場合にはステップS17に戻る。
ステップS52を経てステップS53を行う場合には、ステップS21と同様に、自立運転対応分散型電源3(連系制御部25)は、単独運転が実施されているか否かを検出するとともに、自立運転が停止したか否か、自装置異常が発生したか否か、系統異常が発生してか否かを検出する。そして、ステップS21と同様にしてステップS17またはS22に進む。
なお、以上のような実施の形態3では、自立運転停止時には単独運転検出機能が停止しており、単独運転の検出による自立運転停止は不可能となる。このため、単独運転の検出に関わらない系統連系リレーによる系統異常判定(例えば過電流、不足電圧)により停止させる必要がある。したがって、全ての系統連系リレーを停止(ロック)するのではなく、一部の系統連系リレーを停止(ロック)する停止手段を設ける必要がある。
<効果>
以上のような本実施の形態3に係る自立運転対応分散型電源3及び自立運転システムによれば、単独運転検出閾値を変更する代わりに、単独運転防止機能のロックを制御する。これにより、単独運転検出方式が異なるか否かを気にせずに、単独運転防止機能を停止(ロック)することができる。また、単独運転検出閾値の設定等も不要となる。
<変形例1>
以上の説明では、実施の形態1に実施の形態3を適用した。しかしこれに限ったものではなく、以下で説明するように、実施の形態2に実施の形態3を適用してもよい。
図12は、本変形例1に係る自立運転システムの全体像を示すブロック図であり、図13は、本変形例1に係る自立運転対応分散型電源3の全体動作(全体処理)を示すフローチャートである。図12の構成は、実施の形態1の構成(図1)から実施の形態3の構成(図10)への変更を、実施の形態2の構成(図6)に対して適用したものである。図13の動作は、実施の形態1の動作(図4)から実施の形態3の動作(図11)への変更を、実施の形態2の動作(図8)に対して適用したものである。このように構成された本変形例1においても、実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
<変形例2>
以上の説明では、自立運転専用周波数検出部22で監視される電気量は、系統周波数であるものとして説明した。しかしこれに限ったものではなく、電気量は、系統周波数、系統電圧及び系統電圧の不平衡(電圧不平衡率)のいずれか1つであってもよいし、これらを組み合わせた指標であってもよい。そして、自立運転の開始の判断に用いられる自立運転専用電気量は、通常時の電気量と値が異なっていればよい。このように構成された本変形例2においても、以上の説明と同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1では、通常時の系統周波数と乖離した自立運転専用周波数を自立運転の開始の通知に用いるので、その値の整定に調整を要するが、実施の形態2及び3であれば、そのような調整は不要である。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態及び各変形例を自由に組み合わせたり、各実施の形態及び各変形例を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 自立運転対応主電源、3 自立運転対応分散型電源、22 自立運転専用周波数検出部、23 単独運転検出閾値変更部、25 連系制御部、27 インバータ、28 単独運転防止機能ロック部。

Claims (6)

  1. 自立運転の際に自立運転対応主電源と協働して、配電系統の一部である自立運転系統での電力を維持可能な自立運転対応分散型電源であって、前記自立運転対応主電源は、系統周波数、系統電圧及び系統電圧の不平衡の少なくともいずれか1つを含む電気量に関して、前記自立運転の開始時に、通常時の前記電気量と異なる自立運転専用電気量で前記自立運転系統を充電し、
    前記自立運転系統の自端と系統接続されている場合に、前記自端の電圧及び周波数の調整を実施するインバータと、
    前記自端の前記電気量を監視することにより、前記自立運転が開始したか否かを判断する検出部と、
    前記検出部の判断結果に基づいて、単独運転の検出に用いる閾値を変更する閾値変更部と
    を備え、
    前記閾値を用いて前記単独運転を検出した場合に前記インバータを前記自立運転系統から切り離す、自立運転対応分散型電源。
  2. 請求項1に記載の自立運転対応分散型電源であって、
    前記自立運転専用電気量は、前記通常時の電気量である前記系統周波数と異なる自立運転専用周波数を含み、
    前記自立運転対応主電源は、
    前記自立運転の開始後も前記自立運転専用周波数で前記自立運転系統を充電し、
    前記自立運転が開始したと前記検出部が判断した場合に、前記自立運転専用周波数で前記インバータに前記調整を実施させる連系制御部
    をさらに備える、自立運転対応分散型電源。
  3. 請求項1に記載の自立運転対応分散型電源であって、
    前記自立運転対応主電源は、
    前記自立運転の開始後には前記通常時の電気量である前記系統周波数で前記自立運転系統を充電し、
    前記自立運転が開始したと前記検出部が判断した後に、前記通常時の電気量である前記系統周波数で前記インバータに前記調整を実施させる連系制御部
    をさらに備える、自立運転対応分散型電源。
  4. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の自立運転対応分散型電源であって、
    前記閾値を変更するとともに、前記単独運転の検出に関わる系統連系リレーの整定値も変更する、自立運転対応分散型電源。
  5. 請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の自立運転対応分散型電源であって、
    前記閾値変更部の代わりに、前記検出部の判断結果に基づいて、前記単独運転を防止する防止機能のロックを制御する機能ロック部を備える、自立運転対応分散型電源。
  6. 請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の自立運転対応分散型電源と、
    前記自立運転対応主電源と
    を備える、自立運転システム。
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