JP2020061850A - 発電制御システム、発電制御方法及びプログラム - Google Patents

発電制御システム、発電制御方法及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2020061850A
JP2020061850A JP2018190971A JP2018190971A JP2020061850A JP 2020061850 A JP2020061850 A JP 2020061850A JP 2018190971 A JP2018190971 A JP 2018190971A JP 2018190971 A JP2018190971 A JP 2018190971A JP 2020061850 A JP2020061850 A JP 2020061850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
power generation
supply
amount
generated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018190971A
Other languages
English (en)
Inventor
徹 志賀
Toru Shiga
徹 志賀
鈴木 大介
Daisuke Suzuki
大介 鈴木
鈴木 浩司
Koji Suzuki
浩司 鈴木
上原 健太郎
Kentaro Uehara
健太郎 上原
義顕 臼井
Yoshiaki Usui
義顕 臼井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Denki Co Ltd
Ebarashoji Co Ltd
Vantec Corp
Original Assignee
Suzuki Denki Co Ltd
Ebarashoji Co Ltd
Vantec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Denki Co Ltd, Ebarashoji Co Ltd, Vantec Corp filed Critical Suzuki Denki Co Ltd
Priority to JP2018190971A priority Critical patent/JP2020061850A/ja
Publication of JP2020061850A publication Critical patent/JP2020061850A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/70Hybrid systems, e.g. uninterruptible or back-up power supplies integrating renewable energies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P80/00Climate change mitigation technologies for sector-wide applications
    • Y02P80/20Climate change mitigation technologies for sector-wide applications using renewable energy

Landscapes

  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

【課題】自家発電システムに系統連系された一般商用電力系統を確実に保護しつつ、発電システムの利用効率を向上させること。【解決手段】自家消費型太陽光発電システム1は、商用電力系統CPSからの買取電力量値を監視し、買取電力量値が所定の閾値以上に維持されるように発電ユニット30から受電装置10に供給する発電電力量を調整する。また、供給量の調整が追いつかず、所定時間以上逆潮が生じた場合や自家消費型太陽光発電システム1において地絡等の異常が発生した場合及び停電が発生した場合に発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列させる。【選択図】図1

Description

本発明は、発電制御システム、発電制御方法及びプログラムに関する。
近年、地震等の各種災害に備えるため、工場、病院、ビル、又は、その他の施設(以下、「需要施設」という。)に太陽光発電などの自家発電システム(以下「発電システム」という。)を設けることが増えている。
この種の発電システムにおいては、日射量等に応じて、時々刻々と発電電力量が変動するため、上記のような各需要施設内において消費される電力量よりも多くの電力が発電されて余剰電力が生じる可能性があり、この種の余剰電力を有効活用することが望まれている。
そこで、上記のような各需要施設に設置された発電システムの系統と、電力会社などの電力供給元から購入する際に用いる商用電力系統と、を系統連系させるとともに、発電システムにおいて発電された電力の余剰分(すなわち、余剰電力)を自家発電システムから商用電力系統に逆潮(逆潮流とも呼ばれる。)させて、当該余剰電力を電力会社に販売する(売電とも呼ばれる。)ことが一般に行われている。
一方、自家発電システムと商用電力系統を系統連系させた場合には、発電システム側において発生した地絡等の異常が、商用電力系統側に波及することを防止する必要性がある。
特に、商用電力系統側において停電が発生した状態で、発電システムからの逆潮が生じてしまうと、商用電力系統において保安員等が感電する可能性も生じる。
このため、最近では、発電システムにおいて発生した地絡等の異常や停電の発生を検知し、自動的に自家発電システムを商用電力系統から解列して、商用電力系統を保護する機能を有する発電システムが提案されている(例えば、特許文献1)。
他方、売電を行う需要施設も急増して商用電力系統の送電キャパシティが逼迫し始めており、商用電力系統の送電キャパシティを超えた電力が自家発電システム側から商用電力系統側に逆潮してしまうと、商用電力系統側において停電等の異常が発生する原因となる。
そして、電力会社は、自社の送電キャパシティに合わせて電力の買い取り量を制限する傾向にあり、今後は売電及び逆潮自体が全面的に認められなくなる事態も想定される。
このため、最近では、逆潮を認めない契約(「逆潮なしの契約」とも呼ばれる。)に基づき、商用電力系統に系統連系した発電システムを設置する需要施設に対しては、発電システムに逆電力継電器(リレー)の設置を義務付け、自家発電システムから商用電力系統への逆潮が発生した場合に、当該逆電力継電器により逆潮を検知して、自家発電システムを商用電力系統から解列し、逆潮を防止する措置を講ずることが義務付けられている(例えば、非特許文献1)。
特許3363354号公報
一般社団法人日本電気協会系統連系専門部会「系統連系規程 JEAC9701−2012(2013)」,日本電気技術規格委員会
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法であっては、自家発電システムにおいて発生した異常や停電時に逆潮が発生することを防止できるものの、需要施設における消費電力量や発電電力量は、常時変動するものであるため、これらのリアルタイムな変化に応じて逆潮を防止することが難しい。
また、非特許文献1に記載の方法であっては、逆電力継電器により逆潮が検知された場合に、発電システムを商用電力系統から解列してしまうので、自家発電システム自体が停止してしまう。
このため、非特許文献1に記載の方法であっては、停止している期間中、発電システムで発電された電力を需要施設内において利用できないだけでなく、発電システムを構成するパワーコンディショナ等の再復帰等にある程度の時間が必要となるため、発電システムの利用効率を向上させることが難しい。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、逆潮が生じた場合であっても、自家発電システムに系統連系された一般商用電力系統を確実に保護しつつ、発電システムの利用効率を向上させることが可能な発電システム及び発電制御装置を提供することにある。
(1)上述した課題を解決するため、本発明は、
電力供給元から電力が供給される供給電力系統に系統連系され、かつ、自家発電された発電電力の供給制御を行う発電制御システムであって、
前記システムの正常動作時に、前記供給電力系統から供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニットから供給される発電の双方を混在させて受電手段に受電させる受電制御手段と、
前記供給電力系統から前記受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出する第1電力量検出手段と、
前記発電ユニットから前記受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出する第2電力量検出手段と、
前記正常動作時に、前記検出された買取電力量に基づいて、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御し、一定量以上の前記買取電力量を前記受電手段に供給させる供給制御手段と、
前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、当該発電ユニットから前記供給電力系統への前記発電電力の逆潮を検知する逆潮検知手段と、
を備え、
前記供給制御手段が、
前記発電電力の逆潮が検知された場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件を具備した場合には、前記システムが異常動作であると判断し、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止する構成を有している。
この構成により、本発明は、システムの正常時に買取電力量が閾値以下とならないように発電電力量を調整することができるので、発電ユニットにおいて余剰電力が発生したとしても、逆潮など供給電力系統に消費電力量以上の発電電力が供給されることを防止することができる。
したがって、本発明は、システムの不具合を防止しつつ、逆潮などにより商用電力系統から発電システムを解列及び停止させることなく、発電電力の利用効率を向上させることができる。
また、本発明は、発電電力の供給量を制御したにも関わらず、発電電力の供給量の制御が追いつかず、逆潮が生じ、かつ、第1条件(例えば、逆潮の発生状態が所定時間以上継続するなどの条件)を満たした場合に、異常動作が発生したものと判断して、発電ユニットを商用電力系統などの供給電力系統から解列させることができるので、確実に逆潮を防止して、商用電力系統を保護することができる。
(2)また、本発明は、
前記供給制御手段が、
前記システムの正常動作時であって前記発電ユニットが発電中の場合には、前記発電電力の前記受電手段への供給を継続して実行する制御を行う、構成を有している。
この構成により、本発明は、逆潮などによる商用電力系統から発電システムを解列及び停止させることなく、発電電力の利用効率を向上させることができる。
(3)また、本発明は、
前記供給制御手段が、
前記異常動作時に所与の第2条件を具備した場合には、前記発電ユニットからの発電電力の供給を再開する、構成を有している。
この構成により、本発明は、発電ユニットの供給電力系統からの解列後、発電電力供給量の制御が追いついた時点において発電ユニットを自動的に再度供給電力系統に系統連系させることができるので、発電電力の利用効率を向上させることができる。
(4)また、本発明は、
前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、前記供給電力系統から供給の停止、又は、当該発電ユニットの異常を検出する異常検出手段を更に備え、
前記供給制御手段が、
前記供給電力系統から供給の停止、又は、当該発電ユニットの異常が検出された場合には、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止する、構成を有している。
この構成により、本発明の発電システムは、発電システムにおいて発生した地絡等の異常が商用電力系統などの供給電力系統に波及することを確実に防止することができるとともに、供給電力系統における停電の発生中に逆潮が生じることを防止することができる。
(5)また、本発明は、
前記発電ユニットが、
前記発電された発電電力を所定の周波数の交流に変換するインバータを有しており、
前記供給制御手段が、
前記インバータを制御することによって、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御する、構成を有している。
この構成により、本発明は、直接発電ユニットを制御することができるので、簡易な構成によって逆潮などの不具合を確実に防止することができる。
(6)また、本発明は、
前記発電ユニットが
複数の単位発電ユニットにより構成されるとともに、
前記供給制御手段が、
前記受電手段に発電電力を供給する発電電力供給ラインと、各単位発電ユニットと、の間にそれぞれ設けられ、当該各単位発電ユニットからの発電電力の出力の有無をそれぞれ制御する複数の開閉器を有し、
各開閉器を制御することによって、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御する、構成を有している。
この構成により、本発明の発電システムは、特別な制御装置を利用することなく、簡易な構成によって逆潮などの不具合を確実に防止することができる。
(7)また、本発明は、
前記供給制御手段が、
前記受電手段に発電電力を供給する発電電力供給ラインと、前記発電ユニットから予め定められた一部の発電電力量をそれぞれ出力する複数の出力ラインと、の間にそれぞれ設けられ、当該各出力ラインからの一部の発電電力の出力の有無をそれぞれ制御する複数の開閉器を有し、
各開閉器を制御することによって、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御する、構成を有している。
この構成により、本発明の発電システムは、特別な制御装置を利用することなく、簡易な構成によって逆潮などの不具合を確実に防止することができる。
(8)また、本発明は、
前記供給制御手段が、
前記発電ユニットによって発電された電力を蓄電するとともに、蓄電された電力を前記受電手段に供給する蓄電手段を制御する、構成を有している。
この構成により、本発明の発電システムは、発電電力量が多い時にバッテリー等の蓄電手段に電力を充電して、発電電力量が少ない時に利用することができるので、発電システムの利用効率をさらに向上させることができる。
(9)また、本発明は、前記発電ユニットを更に備える、構成を有してもよく、発電ユニットまで含めたシステムを一括して管理することができる。
(10)また、上述した課題を解決するため、本発明は、本発明の発電制御装置は、
電力供給元から電力が供給される供給電力系統に系統連系され、かつ、自家発電された発電電力の供給制御を行う発電制御方法であって、
前記システムの正常動作時に、前記供給電力系統から供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニットから供給される発電の双方を混在させて受電手段に受電させる場合において、
前記供給電力系統から前記受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出するステップと、
前記発電ユニットから前記受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出するステップと、
前記正常動作時に、前記検出された買取電力量に基づいて、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御し、一定量以上の前記買取電力量を前記受電手段に供給させるステップと、
前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、当該発電ユニットから前記供給電力系統への前記発電電力の逆潮を検知するステップと、
前記発電電力の逆潮が検知された場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件を具備した場合には、前記システムが異常動作であると判断し、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止するステップと、
を含む、構成を有している。
この構成により、本発明は、システムの正常時に買取電力量が閾値以下とならないように発電電力量を調整することができるので、発電ユニットにおいて余剰電力が発生したとしても、逆潮など供給電力系統に消費電力量以上の発電電力が供給されることを防止することができる。
したがって、本発明は、システムの不具合を防止しつつ、逆潮などにより商用電力系統から発電システムを解列及び停止させることなく、発電電力の利用効率を向上させることができる。
また、本発明は、発電電力の供給量を制御したにも関わらず、発電電力の供給量の制御が追いつかず、逆潮が生じ、かつ、第1条件(例えば、逆潮の発生状態が所定時間以上継続するなどの条件)を満たした場合に異常動作が発生したものと判断して、発電ユニットを商用電力系統などの供給電力系統から解列させることができるので、確実に逆潮を防止して、商用電力系統を確実に保護することができる。
(11)また、上述した課題を解決するため、本発明は、
電力供給元から電力が供給される供給電力系統に系統連系され、かつ、自家発電された発電電力の供給制御を行うプログラムであって、
前記システムの正常動作時に、前記供給電力系統から供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニットから供給される発電の双方を混在させて受電手段に受電させる場合において、
前記供給電力系統から前記受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出する第1電力量検出手段、
前記発電ユニットから前記受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出する第2電力量検出手段、及び、
前記正常動作時に、前記検出された買取電力量に基づいて、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御し、一定量以上の前記買取電力量を前記受電手段に供給させる供給制御手段、
前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、当該発電ユニットから前記供給電力系統への前記発電電力の逆潮を検知する逆潮検知手段、
として発電制御システムを機能させ、
前記供給制御手段が、
前記発電電力の逆潮が検知された場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件を具備した場合には、前記システムが異常動作であると判断し、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止する、構成を有している。
この構成により、本発明は、システムの正常時に買取電力量が閾値以下とならないように発電電力量を調整することができるので、発電ユニットにおいて余剰電力が発生したとしても、逆潮など供給電力系統に消費電力量以上の発電電力が供給されることを防止することができる。
したがって、本発明は、システムの不具合を防止しつつ、逆潮などにより商用電力系統から発電システムを解列及び停止させることなく、発電電力の利用効率を向上させることができる。
また、本発明は、発電電力の供給量を制御したにも関わらず、発電電力の供給量の制御が追いつかず、逆潮が生じ、かつ、第1条件(例えば、逆潮の発生状態が所定時間以上継続するなどの条件)を満たした場合に、異常動作が発生したものと判断して、発電ユニットを商用電力系統などの供給電力系統から解列させることができるので、確実に逆潮を防止して、商用電力系統を保護することができる。
本発明の第1実施形態における自家消費太陽光発電システムの一構成例を示すブロック図である。 従来の太陽光発電システムにおける未調整発電電力量、調整済発電電力量、及び、買取電力量と、需要施設の消費電力量との関係を示すタイミングチャートである。 第1実施形態の自家消費型太陽光発電システムにおける未調整発電電力量、調整済発電電力量、及び、買取電力量と、需要施設の消費電力量と、の関係を示すタイミングチャートである。 第1実施形態の自家消費型発電太陽光発電システムにおいて地絡等の異常が検知された際の動作を示すタイミングチャートである。 第1実施形態の自家消費型発電太陽光発電システムにおいて商用電力系統における停電が検知された際の動作を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施形態における自家消費型太陽光発電システムの一構成例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態における自家消費型太陽光発電システムの一構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
なお、以下の実施形態は、供給電力系統である商用電力系統により供給される商用電力(以下、「供給電力」ともいう。)を利用する需要施設に設置され、当該需要施設内において消費される電力の一部を、太陽光を用いて発電する自家消費型太陽光発電システムに対して本発明の発電制御システムなどを適用した場合の実施形態である。
また、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の必須構成要素であるとは限らない。
[A]第1実施形態
[A.1]自家消費型太陽光発電システムの構成及び概要
まず、図1を用いて、本発明の第1実施形態における自家消費型太陽光発電システム1の構成及び概要について説明する。なお、図1は、第1実施形態の自家消費型太陽光発電システム1の一構成例を示すシステム構成図である。
(概要構成)
本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、複数のソーラーパネル(以下、「ソーラーパネル」という。)SPを有し、当該複数のソーラーパネルSPによって得られた電力を需要施設内に供給しつつ、商用電力系統CPSを介してその不足分を外部から買い取り、当該需要施設内に設置された各電気機器などの受電手段を可動させるシステムである。
特に、自家消費型太陽光発電システム1は、商用電力系統CPSより供給される三相交流の商用電力を利用(消費)しつつ、太陽光発電を行う需要施設に設置されている。
そして、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、
(1)需要施設内の消費電力量を監視し、日射量が増加した場合であってもソーラーパネルSPから供給される発電電力の供給量が常に消費電力量以下に維持されるように調整し、商用電力系統CPSに対する逆潮の発生を防止する機能(以下、「発電電力量調整機能」という。)、
(2)発電電力量調整機能によっても逆潮を防止できない場合に、ソーラーパネルSPから供給される発電を商用電力系統CPSから解列して商用電力系統CPSに対する逆潮を完全に遮断する機能(以下、「逆潮時解列機能」という。)、及び、
(3)地絡などの異常、及び、商用電力系統CPSにおいて発生した停電を検知した場合に、ソーラーパネルSPから供給される電力を商用電力系統CPSから解列することで逆潮を防止する機能(以下、「異常発生時解列機能」及び「停電時解列機能」という。)
を有している。
このような各機能を実行するため、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、商用電力系統CPSに接続され、需要施設内の各機器への商用電力の供給を制御する受電装置10と、太陽光発電を行う発電ユニット30と、発電電力供給ラインPSLを介して、発電ユニット30によって発電された発電電力を受電装置10に供給制御する交流集電制御装置20と、を有している。
受電装置10は、商用電力系統CPSに、気中負荷開閉器PASを介して接続させ、当該三相交流の商用電力(例えば、6.6kV)を所定の電圧(例えば、210V〜105V程度)に降圧させる構成を有している。
そして、受電装置10は、降圧させた商用電力を、需要施設内の電灯EL、及び、需要施設内の各所に設けられた複数の配線用差込接続器(以下、「電気コンセント」という。)PSSと、電気コンセントPSSに接続された図示せぬ電気機器(例えば、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の一般的な電気機器、コンピュータ断層撮像装置及びX線撮像装置など)と、を含む受電手段に供給する構成を有している。
交流集電制御装置20は、受電装置10に対し、発電電力供給ラインPSLを介して発電ユニット30において発電された発電電力の供給制御を実行する構成を有している。
そして、交流集電制御装置20は、発電ユニット30によって発電された発電電力の供給制御を実行し、正常動作時においては、発電ユニット30において発電された発電電力を、需要施設内の電気コンセントPSS、電灯EL、及び、各電気機器に供給する構成を有している。
発電ユニット30は、複数のソーラーパネルSP及び交流集電制御装置20の発電電力供給ラインPSLに接続され、各ソーラーパネルSPにより発電された直流の発電電力を例えば200V、50Hzの三相交流電力に変換し、発電電力供給ラインPSLに出力する構成を有している。
なお、本実施形態において需要施設内に設置される各種の電気機器は、電気コンセントPSSを介して接続されて給電されてもよいし、当該電気コンセントPSSを介さず、受電装置10の電力供給ラインに直接接続して、電力供給ラインから直接給電されてもよい。
また、以下においては、説明を明確化するため、発電電力量調整機能を作動させずに発電ユニット30により発電される発電量(すなわち、日射量に応じて変化する発電ユニット30の発電量)を「未調整発電量」、発電電力量調整機能により供給量を調整しつつ、受電装置10に供給される発電電力の電力量を「調整済発電電力量」と呼び、両者を区別することとする。
(発電電力量調整機能)
通常、商用電力系統CPSにおける送電キャパシティを超えた電力が発電ユニット30側から商用電力系統CPS側に逆潮した場合には、当該商用電力系統CPSにおいて停電等の異常が生じる場合がある。
基本的には、商用電力系統CPSに系統連系された発電システムは、発電電力が需要施設内における消費電力量よりも小さければ全ての発電電力が需要施設内にて消費される(すなわち、自家消費される)ため、逆潮が生じないのに対し、発電ユニット30から供給される発電電力の供給量が消費電力量を上回ると、その差分の余剰電力が商用電力系統側に逆潮することになる。
また、太陽光発電の場合には、発電電力量が日射量に依存するため、日射量が変動すると、発電される電力量が増加して余剰電力が生じ、逆潮が発生する。
このため、電力会社などの電力供給元(以下、本実施形態においては、「電力会社」を用いて説明する。)と逆潮なしの契約を行っている需要施設においては、余剰電力が商用電力系統CPSに逆潮しないように何らかの方策を講じることが必須となる。
一方、このように発生する逆潮を防止するため、当該逆潮が生じた際に発電ユニット30を受電装置10から解列して、発電ユニット30を完全に停止させることが可能である。
しかしながら、発電ユニット30を完全停止させてしまうと、当該発電ユニット30の利用効率を著しく低下させてしまうので、非常時以外はなるべく完全停止することを回避することが望ましい。
そこで、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、商用電力系統CPSから適切に供給電力が供給され、かつ、正常に発電ユニット30が可動している正常動作時において、検出した買取電力量に基づいて、発電ユニット30から電気機器などに供給される発電電力の供給量を制御し、一定量以上の買取電力量を当該電気機器に供給させるための制御を実行する構成を有している。
具体的には、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、
(1)システムの正常動作時に、商用電力系統CPSから供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニット30から供給される発電の双方を混在させて受電手段に受電させ、
(2)商用電力系統CPSから受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出し、
(3)発電ユニット30から受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出し、
(4)正常動作時に、検出された買取電力量に基づいて、発電ユニット30から受電手段に供給される発電電力の供給量を制御し、一定量以上の買取電力量を受電手段に供給させる、
構成を有している。
そして、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、システムの正常動作時であって発電ユニット30が発電中の場合には、発電電力の受電手段への供給を継続して実行する、構成を有している。
特に、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電ユニット30が、発電した発電電力を所定の周波数の交流に変換するインバータ(後述するパワーコンディショナ)を有しており、自家消費型太陽光発電システム1は、当該インバータを制御することによって、発電ユニット30から受電手段に供給される発電電力の供給量を制御する、構成を有している。
したがって、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、当該システムの正常動作時においては、発電ユニット30から供給される発電電力量を消費電力量以下にすることができるので、受電装置10において消費される消費電力量を超える発電ユニット30における発電電力(余剰電力)の発生を防止し、商用電力系統に対する逆潮の発生を未然に、かつ、確実に防止することができるようになっている。
なお、実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、逆潮を防止するために発電ユニット30を完全に停止させることなく、発電ユニット30を常時可動させ続けることが可能な構成を有し、発電ユニット30の利用効率を向上させることができるようになっている。
(逆潮時解列機能)
一方、上述の発電電力量調整機能によって発電電力量が消費電力量以下になるように調整を行った場合であっても、発電ユニット30における何らかの異常等により発電電力量が急増し、自家消費型太陽光発電システム1から商用電力系統CPSへの逆潮が生じる可能性がある。
すなわち、発電電力供給量調整機能に基づいて発電電力供給量を調整させたとしても、余剰電力が発生することを完全に防止することができない場合がある。
また、実際には、一般的な自家消費型の太陽光発電システムにおいては、余剰電力を検出するための検出時間(通常、0.1秒〜5秒)程度の時間(以下、「逆潮許容時間」という。)内であれば、逆潮が許容されている場合も多い。
そこで、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、逆潮許容時間内における逆潮を許容しつつ、発電電力量調整機能による供給量の調整では逆潮許容時間を超える逆潮を防止できない場合に、商用電力系統CPSに対する逆潮を完全に遮断する逆潮時解列機能を有し、商用電力系統CPSを確実に保護することが可能な構成を有している。
すなわち、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電電力量調整機能による発電電力の供給量調整が追いつかない事態が発生した場合においても、余剰電力が逆潮することを確実に防止することが可能な構成を有している。
具体的には、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電ユニット30から受電手段に発電電力の供給中に、当該発電ユニット30から商用電力系統CPSへの発電電力の逆潮を検知した場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件(例えば、逆潮を検出してから0.1秒〜5秒経過したこと)を具備した場合には、当該システムが動作異常であると判断し、発電ユニット30からの発電電力の供給を停止する、構成を有している。
他方、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電電力量調整機能による発電電力量調整が追いつかず、自家消費型太陽光発電システム1から商用電力系統CPSへの逆潮が生じた場合には、発電電力供給量の調整が追いついた時点で、逆潮が生じなくなるため、その後に発電ユニット30を商用電力系統CPSに再度系統連系させたとしても、商用電力系統CPSへの逆潮は生じない。
また、この場合には、発電電力量の調整が追いついた時点で、発電ユニット30を商用電力系統CPSに再度系統連系させることによって、発電電力を需要施設において利用可能に復帰させることが、発電ユニット30の利用効率を向上させる上で望ましい。
そこで、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電電力量の調整が追いつかずに逆潮が生じ、逆潮時解列機能により、発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列した場合には、所定時間経過後(例えば、1秒後)に自動的に発電ユニット30と商用電力系統CPSを再度系統連系させる構成を有している。
具体的には、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、異常動作時に、所与の第2条件を具備した場合(例えば、発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列してから1秒後)には、発電ユニットからの発電電力の供給を再開する、構成を有している。
(異常発生時解列機能及び停電時解列機能)
通常、自家消費型の太陽光発電システムに系統連系された商用電力系統CPSを確実に保護するためには、太陽光発電システムによって発生した地絡などの異常を商用電力系統CPS側に波及しないようにする必要性がある。
また、自家消費型の太陽光発電システムにおいては、地絡などの異常が発生している場合には、異常状態からの復旧に長時間を要する可能性が高い。
一方、商用電力系統CPSにおいて、停電が発生した場合には、商用電力系統CPSに対する逆潮を防止し、商用電力系統CPSにおける保安員等の安全性を確保することが重要となる。
また、商用電力系統CPSにおいて停電が発生した場合にも、停電が復旧するまで商用電力系統CPSに対する逆潮を防止することが必要になり、これらの期間は状況に応じて変化するので一概に設定できない。
そこで、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電ユニット30が商用電力系統CPSから解列された場合には、需要家のオペレータにより所定の操作がなされるまで、第1電磁接触器250の開放状態を維持して、オペレータが、所定の操作を行った時点で第1電磁接触器250を再接続し、発電ユニット30を商用電力系統CPSに再度系統連系させる構成を有している。
具体的には、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電ユニット30から受電手段に発電電力の供給中に、商用電力系統CPSから供給の停止、又は、当該発電ユニット30の異常を検出した場合には、発電ユニット30からの発電電力の供給を停止する、構成を有している。
そして、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、システム側において発生した異常が商用電力系統CPSに波及することを確実に防止することができるとともに、商用電力系統CPSを確実に保護すること、及び、停電中における保安員等の安全を確実に確保することができるようになっている。
なお、オペレータが行う操作の内容については、任意であり、例えば、交流集電制御装置20に第1電磁接触器250の再接続用の復旧ボタン(図示しない)を設け、当該復旧ボタンをオペレータが手動で操作することにより、第1電磁接触器250を再接続するようにしてもよい。
また、この場合には、オペレータが、異常や停電の復旧を各種の計器(例えば、電圧計や電流計)を用いて確認し、復旧の確認後に復旧ボタンを操作するようにすればよい。
[A.2]受電装置
次に、本実施形態の受電装置10について説明する。
本実施形態の受電装置10は、図1に示すように、商用電力系統CPS(具体的には、商用電力系統CPSに接続された気中負荷開閉器PAS)から供給される電力(以下、「供給電力」という。)の電力量の値(以下、「買取電力量値」という。)Xをリアルアイムに検出する買取電力量計110と、商用電力系統CPSに接続された供給電力を変圧及び変流し、買取電力量値を検出する際に用いる計器用変圧変流器VCTと、を備えている。
そして、受電装置10は、無負荷時に電圧の開閉をし、需要施設内の電気コンセントPSSなどの負荷側へ供給する電力(供給電力及び発電電力)を切り替える断路器DSと、異常時における上流の商用電力系統CPSへの影響を遮断し、かつ、下流に接続された需要施設内の電気コンセントPSSなどの負荷側を保護する真空遮断器VCBと、を備えている。
また、受電装置10は、真空遮断器VCBの二次側に接続され、供給電力における電流を小電流に変換する変流器CT10と、当該変換された小電流に対して電流が整定値を超えたときに継電器として動作する過電流継電器OCRと、当該過電流継電器OCRに接続され、需要施設内の電気コンセントPSSなどに供給される電力量(すなわち、買取電力量値X)を示す検査信号を交流集電制御装置20に供給する電力計120と、を備えている。
さらに、受電装置10は、断路器DSの二次側に接続され、供給電力に対して変圧を行う計器用変圧器VTと、計器用変圧器VTの出力及び過電流継電器OCRの出力に接続され、それぞれ出力された三相交流の電流を一括して小電流に変換する零相変流器ZCTと、計器用変圧器VTの出力及び過電流継電器OCRの出力に基づいて逆潮を検出して発電ユニット30を商用電力系統CPSからの解列を制御するために用いる逆電力継電器RPRと、を備えている。
特に、計器用変圧変流器VCTの一次側には、気中負荷開閉器PAS(例えば、7.2VA)を介して商用電力系統CPSが接続されるとともに、当該計器用変圧変流器VCTの二次側には、断路器DS(例えば、7.2kVA)の一次側が接続される。
また、断路器DSの二次側には、真空遮断器VCB(例えば、7.2kVA)の一次側及び計器用変圧器VTの一次側が並列に接続されている。
真空遮断器VCBの二次側には、変流器CT10の一次側が接続されるとともに、変流器CT10には、図示しない電流試験用端子を介して、過電流継電器OCRに接続されている。
また、計器用変圧器VTには、図示しない端子を介して、零相変流器ZCTが接続され、当該零相変流器ZCTには、逆電力継電器RPRが接続されるとともに、この逆電力継電器RPRと並列に電圧計及び電流計が接続されている。
電力計120は、一般的な電力計によって構成されていてもよいし、マルチメータによって構成されていてもよい。
逆電力継電器RPRは、零相変流器ZCTから供給される信号の逆電力要素を検知するとともに、逆電力要素の検知時には、交流集電制御装置20(具体的には、出力制御部210)に逆潮検知信号を出力する。
すなわち、逆電力継電器RPRは、発電電力量調整機能による発電電力の供給量調整が追いつかない事態が発生した場合において余剰電力が逆潮することを確実に防止し、発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列させるため、商用電力系統CPSに余剰電力が逆電力継電器RPRの逆潮検知時間以上逆潮した場合に、逆電力要素を検知し、交流集電制御装置20に当該検知した逆潮検知信号を出力する。
なお、例えば、本実施形態の電力計120は、本発明の「第1電力量検出手段」を構成し、逆電力継電器RPRは、例えば、本発明の「逆潮検知手段」を構成する。
一方、受電装置10は、商用電力系統CPSから供給される供給電力を、電気コンセントPSSや図示せぬ電気機器などに供給するための三相又は単相の交流電力(例えば、210V〜105V)に変換する複数の電力回路用変圧器(以下、「変圧器」という。)130と、各変圧器130の上流に設けられ、負荷側にて発生した異常が発生した場合に上流の回路との接続を遮断する複数の高圧負荷開閉器LBSと、を備えている。
そして、受電装置10は、変圧器130毎に、並列に接続された電圧計及び電流計と、並列に接続され、変圧器130から供給される電力を所定の電流値に変換する変流器CT20と、変流器CT20に対して直列に接続され、負荷側に異常な過電流が流れたときに商用電力系統CPSから供給される供給電力を遮断するブレーカ(配線用遮断器)Bと、各ブレーカBに接続された電灯EL及び複数の電気コンセントPSSと、を備えている。
また、受電装置10は、高圧負荷開閉器LBSにおける地絡を検出するコンデンサ形零相電圧検出装置ZPDと、当該コンデンサ形零相電圧検出装置ZPDにおける地絡電圧要素の検知状態に基づいて交流集電制御装置20を制御する地絡過電圧継電器OVGRと、を備えている。
さらに、受電装置10は、各電気コンセントPSS及び電灯ELと並列に設けられた漏電遮断器ELCBを備え、発電ユニット30によって発電された発電電力を、発電電力供給ラインPSLを介して、電灯EL及び複数の電気コンセントPSSに供給する構成を有している。
特に、コンデンサ形零相電圧検出装置ZPDは、真空遮断器VCBの二次側に高圧負荷開閉器LBSと並列に接続されている。
また、地絡過電圧継電器OVGRは、コンデンサ形零相電圧検出装置ZPDの二次側に接続されている。
そして、地絡過電圧継電器OVGRは、コンデンサ形零相電圧検出装置ZPDにより検出された零相の入力電圧が整定値を越えると動作時限タイマを起動し、所定時間(例えば、0.1〜5秒)経過後に、発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列させるための地絡検知信号を交流集電制御装置20(具体的には、出力制御部210)に出力する。
なお、例えば、本実施形態の地絡過電圧継電器OVGRは、本発明の異常検出手段を構成する。
[A.3]交流集電制御装置
[A.3.1]構成
次に、本実施形態の交流集電制御装置20について説明する。
本実施形態の交流集電制御装置20は、供給電力及び発電電力の出力制御を行う出力制御部210と、発電ユニット30の発電状況を監視する監視制御部220と、備えている。
また、交流集電制御装置20は、発電ユニット30から出力された発電電力の発電電力供給ラインPSLへの出力遮断を制御する配線用遮断器(以下、「第1配線用遮断器」という。)MCCB10と、ソーラーパネルSP毎に設けられ、各ソーラーパネルSPからの発電電力の発電電力供給ラインPSLへの出力遮断を制御する複数の配線用遮断器(以下、「第2配線用遮断器」という。)MCCB20と、発電電力供給ラインPSLに対して直列に設けられ、漏電遮断器ELCBに接続される配線用遮断器(以下、「第3配線用遮断器」という。)MCCB30と、出力制御部210及び監視制御部220に供給する電力の制御を行う各配線用遮断器(以下、「第4配線用遮断器」という。)MCCB40と、を備えている。
そして、交流集電制御装置20は、発電電力供給ラインPSLと各第4配線用遮断器との間に設けられた変流器CT30と、発電電力供給ラインPSL上であって最下流に設けられた発電電力量計230と、発電電力を降圧して適した電圧(例えば、105V−210V)を出力制御部210及び監視装置に供給するために用いる変圧器240と、発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列制御するために用いる第1電磁接触器250と、を備えている。
そして、交流集電制御装置20は、第1電磁接触器250がONの場合には、発電ユニット30において発電された発電電力が発電電力供給ラインPSL及び漏電遮断器ELCBを介して、需要施設内の電気コンセントPSS、電灯EL、及び、各電気機器に供給される構成を有している。
なお、第2配線用遮断器MCCB20は、発電ユニット30の各ソーラーパネルSPの出力(具体的には、後述する各パワーコンディショナPCSを含む。)において、漏電等が発生した際に発電電力供給ラインPSLへの出力を遮断するために用いられる。
また、本実施形態において、制御電源ラインCL1及び監視装置電源ラインCL2は、図示せぬ電源ラインを介して受電装置10から監視制御部220及び出力制御部210を駆動させるための駆動用電力を供給するために用いられる。
発電電力量計230は、変流器CT30の両端における電圧値及び電流値から発電ユニット30から受電装置10に供給される発電電力量をリアルタイムに検出する。
特に、発電電力量計230は、発電ユニット30によって発電電力が受電装置10に供給されている場合には、発電電力量調整機能によってより調整済発電電力量を検出し、発電ユニット30が本システムから解列された場合には、逆潮時解列機能等により、電力量「0kW」を検出する。
なお、本実施形態の発電電力量計230は、例えば、本発明の「第2電力量検出手段」を構成する。
出力制御部210は、受電装置10の逆電力継電器RPR及び地絡過電圧継電器OVGRに接続され、これらから供給された逆潮検知信号及び地絡検知信号に基づいて、第1電磁接触器250を制御し、逆潮時解列機能、異常時解列機能、及び、停電時解列機能を実現する。なお、第2配線用遮断機配線用遮断器MCCB20を電磁接触器により構成し、出力制御部210が、これらを制御して、逆潮時解列機能、異常時解列機能及び停電時解列機能を実現するようにしてもよいが、本実施形態においては、第2配線用遮断機MCCB20として、単純なブレーカを用い、出力制御部210が、第1電磁接触器250のみを制御し、発電ユニット30の解列制御を実行するものとして説明を行う。
また、出力制御部210は、少なくとも交流不足電圧継電器211と、各異常を知らせる複数のランプ212、213及び214と、を有している。
特に、交流不足電圧継電器211は、制御電源ラインCL1からの電力供給の有無に基づき、商用電力系統CPSにおいて発生した停電を検出する。
すなわち、交流不足電圧継電器211は、商用電力系統CPSにおいて停電が発生したことによって受電装置10から制御電源ラインCL1に対する電力供給が停止し、かつ、当該停止が所定時間(例えば、0.2〜2秒)経過した場合には、商用電力系統CPSおいて停電が発生したものと検知する。
また、出力制御部210は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によって構成されており、当該CPUによってアプリケーションプログラムを実行するなどによって各制御を実行する。
なお、本実施形態の出力制御部210の詳細については後述する。また、例えば、本実施形態の出力制御部210は、本発明の供給制御手段を構成し、特に、例えば、本実施形態の交流不足電圧継電器211は、地絡過電圧継電器OVGRとともに、本発明の「異常検出手段」を構成する。
監視制御部220は、例えば、RS485等の通信インターフェースにより、発電ユニット30(具体的には、各ソーラーパネルSPを駆動する各パワーコンディショナPCS)と通信接続される。
そして、監視制御部220は、需要施設における消費電力量に追随させて受電装置10に供給する発電電力量をリアルタイムに変化させるため、及び、逆潮の発生を防止しつつ、発電ユニット30の利用効率を向上させるため、電力計120から供給される検査信号に基づき、各ソーラーパネルSP(具体的には、各パワーコンディショナPCS)を制御することによって、発電ユニット30から受電装置10に供給される発電電力量を調整し、発電電力量調整機能を実現する。
なお、本実施形態における監視制御部220の詳細については、後述する。また、例えば、本実施形態の監視制御部220は、本発明の「制御手段」を構成する。さらに、本実施形態においては、監視制御部220を交流集電制御装置20内に設ける構成を採用することとしたが、監視制御部220は、交流集電制御装置20と別の装置として設けるようにしてもよい。
[A.3.2]制御装置
次に、本実施形態における出力制御部210について説明する。
出力制御部210は、
(1)受電装置10側から逆潮検知信号が供給された場合には、第1電磁接触器250を開放させることにより発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列して、上記逆潮時解列機能を実現し、
(2)受電装置10側から地絡検知信号が供給された場合には、第1電磁接触器250を開放させることにより発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列して、上記異常時解列機能を実現し、
(3)交流不足電圧継電器211により停電が検知された場合には、第1電磁接触器250を開放させることにより発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列して、上記停電時解列機能を実現する。
また、出力制御部210に設けられた各ランプ212、213及び214は、逆電力継電器RPR及び地絡過電圧継電器OVGRの各々により逆潮検知信号及び異常検知信号が供給された場合に点灯し、又は、交流不足電圧継電器211により停電が検知された場合に点灯し、オペレータに異常の発生を報知する。
なお、ランプの発光態様に関しては任意であり、例えば、本実施形態においては、通常運転中は、グリーンのランプ212、逆潮発生に伴う解列時及び地絡等の異常発生に伴う解列時は、オレンジのランプ213、停電発生に伴う解列時は、赤のランプ214を点灯させる。
一方、出力制御部210は、図示せぬ第1電磁接触器250の復帰ボタンを備えており、異常発生時及び停電発生時に、上記異常発生時解列機能及び停電時解列機能により、第1電磁接触器250が開放され、発電ユニット30が商用電力系統CPSから解列された場合には、対応するランプ213及び214を点灯させ、オペレータに報知する。
[A.3.3]監視装置
次に、本実施形態における監視制御部220について説明する。
監視制御部220は、買取電力量値Xを監視し、当該買取電力量値Xが所定の閾値αに基づく条件(例えば、X<α)を具備した場合に、発電電力量を絞り込む調整を実行するため、発電ユニット30(具体的には、各パワーコンディショナPCS)を制御する。
通常、発電電力の供給量が需要施設における消費電力量がよりも大きくなると、発電ユニット30から供給される発電電力の全てを需要施設内で消費しきれず、一部が余剰電力として商用電力系統CPSに逆潮するので、電力計120により検出される買取電力量値Xは、負の値をとることになる。
したがって、電力計120から供給される検査信号を監視制御部220により監視して、買取電力量値Xが0kw以下にならないように発電ユニット30を制御すれば、発電電力量を消費電力量以下に維持し、逆潮の発生を防止することができる。
一方、閾値αを0kWに設定し、例えば、買取電力量値Xが0kW以下になった時点で発電電力量調整機能により発電電力量を絞り込む調整を実行する場合には、制御の揺らぎや瞬時的な発電電力量の増加などに起因して、発電電力量調整機能による調整が追いつかず、逆潮が発生する可能性も高くなる。
そして、このような状況によって逆潮発生に起因して上記逆潮時解列機能が作動すると、発電ユニット30が商用電力系統CPSから解列され、発電ユニット30が停止することとなり、発電ユニット30の利用効率を向上させることが難しくなる。
そこで、本実施形態の監視制御部220は、発電電力量の調整の基準値である閾値αを0kWではなく、プラスの電力量(例えば10kW)を用いて発電電力量の調整に幅を持たせ、商用電力系統CPSへの逆潮を確実に防止することができるとともに、発電ユニット30の利用効率を向上させるができるようになっている。
なお、本実施形態においては、発電ユニット30の利用効率を考えなければ、閾値αは、0kW以上であってもよい。
具体的には、監視制御部220は、買取電力量値Xが10kW以下になると、RS485により通信接続されたパワーコンディショナPCSに制御信号を出力し、発電ユニット30から発電電力供給ラインPSLに出力される発電電力量を絞り込む制御を行う。
このとき、監視制御部220は、閾値αとなる10kWと検査信号により示される買取電力量値Xの差分(α−X)を算出し、当該算出された差分値分だけ、発電電力量が減少するようにパワーコンディショナPCSを制御して、買取電力量Xが閾値α以下とならないように維持させる。
例えば、消費電力量が50kWに維持されている状態において、時刻や天候の変化に応じた日射量変化に応じて、発電電力量が30kWから45kWに上昇すると、消費電力量と発電電力量の差分値が20kWから5kWに変化し、これに伴い、買取電力量値Xも20kWから5kWまで低下する。
そして、監視制御部220は、発電電力量が45kWとなった状態が、所定時間(例えば、1秒間)継続した時点で、発電電力の供給量を絞り込むための制御を実行する。
すなわち、検知信号により示される買取電力量値Xが20kWから5kWに変化するので、監視制御部220は、差分値が5kWになってから、所定時間経過すると、発電ユニット30における発電電力量である45kWから5kW分だけ供給量を減少させ、発電電力量が40kW程度、買取電力量Xが10kW程度となるように発電ユニット30(具体的には、パワーコンディショナPCS)を制御する。
例えば、監視制御部220は、パワーコンディショナPCSを制御し、発電電力供給量を40kWまで絞り込んだ後に、検知信号により示される買取電力量値Xが、10kWを上回った状態が所定時間(例えば1秒間)継続した場合には、当該パワーコンディショナPCSを制御し、受電装置10に供給する発電電力量を増加させる制御を行う。
この結果、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1においては、買取電力量値Xが常時10kWを超える値に維持され、逆潮の発生を確実に防止できるとともに、一時的に発電量が増加した場合であっても、買取電力量値Xが負の値にまで落ち込む可能性が低くなるので、逆潮の発生する可能性をさらに低減することができる。
この場合において、監視制御部220は、(閾値α−買取電力量値X)ではなく、その逆(X−α)の差分値を算出し、当該差分値分だけ、発電ユニット30から受電装置10に供給する発電電力量を増加させる。
[A.4]発電ユニット
次に、本実施形態の発電ユニット30について説明する。
本実施形態の発電ユニット30は、各第2配線用遮断器MCCB20を介して、発電電力供給ラインPSLに並列に接続されており、複数のソーラーパネルSPと、各ソーラーパネルSPにおける発電電力を発電電力供給ラインPSLに供給するために用いる複数のパワーコンディショナPCSと、を備えている。
ソーラーパネルSPは、シリコン(Si)の単結晶や多結晶を用いた結晶シリコンや薄膜構造の太陽電池を直列又は並列に接続して構成されるモジュールであり、太陽光を直流電力に変換して、直流電力をパワーコンディショナPCSに出力する。
パワーコンディショナPCSは、DC−DCコンバータ(変圧器)やインバータ(DC−AC変換器)を有し、ソーラーパネルSPにより発電された直流電力を、発電電力として、例えば、105V〜210Vであって50Hzの三相交流電力に変換する。
そして、パワーコンディショナPCSは、変換した発電電力を、第1配線用遮断器MCCB10及び第2配線用遮断器MCCB20を介して、発電電力供給ラインPSLに供給する。
特に、パワーコンディショナPCSは、監視制御部220からRS485の通信プロトコルに従って、制御信号を供給し、当該監視制御部220から供給される制御信号に基づき、発電電力供給ラインPSLに供給する発電電力量を制御する。
[A.3]自家消費型太陽光発電システムの動作
次に、図2〜図5を用いて、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1の動作について説明する。
[A.3.1]発電電力供給量調整機能における動作
まず、図2及び図3を用いて、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1において、発電供給量調整機能により発電ユニット30から受電装置10に供給する供給電力量を調整する際の動作について説明する。
なお、図2は、逆電力継電器により逆潮が検知された際に発電ユニットを解列する従来の手法によって逆潮を防止した場合における未調整発電電力量(以下、「発電電力量(制御無し)」ともいう。)、調整済発電電力量(以下、「発電電力量(制御有り)」ともいう。)、及び、買取電力量Xと、需要施設の消費電力量との関係を示すタイミングチャートである。
また、図3は、本実施形態の自家消費型太陽光発電システムにおける未調整発電電力量、調整済発電電力量、及び、買取電力量Xと、需要施設の消費電力量と、の関係を示すタイミングチャートである。
本動作においては、発電電力量調整機能により調整済発電電力量の絞り込みの基準となる買取電力量値Xの閾値αを10kWとしている。
また、本動作は、消費電力及び未調整発電電力量の変化に応じて買取電力量値X及び調整済発電電力量が変化する場合における動作である。
(t0〜t1の期間(ΔT1期間))
まず、従来の発電システムにおいて、t0〜t1の期間(ΔT1期間)中には、消費電力が50kWで、かつ、未調整発電電力量が30kWとなっているので、消費電力及び未調整発電電力量の差分値により示される買取電力量Xは、20kWとなり、逆電力継電器RPRにおける逆電力要素は、検知されない。
また、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1において、当該ΔT1の期間中、買取電力量値X(20kW)は、閾値α(10kW)より大きくなっているので(すなわち、α<Xとなっているので)、逆潮時解列機能は、作動せず、発電電力量調整機能による供給量の調整も行われない。したがって、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、未調整発電電力量30kWの全量が調整済発電電力量として受電装置10に供給された状態を維持する。
(t1〜t4+の期間)
次いで、従来の発電システムにおいては、タイミングt1が到来して日射量の変化により発電量が増加し、未調整発電電力量が、30kWから45kWに上昇すると、消費電力量と発電電力量の差分値である買取電力量値Xが、20kWから5kWに減少し、買取電力量Xが閾値α以下に低下する。
このとき、従来の発電システムは、逆電力要素を検知し、タイミングt1から所定時間経過後(例えば、0.1〜5秒後)のタイミングt1+(>タイミングt1)において、発電ユニット30は解列されて、その発電電力の供給を停止する。また、その結果、調整済発電電力量は、0kWに低下して、発電ユニット30は、完全に停止する。
この停止状態は、タイミングt4において未調整発電電力量が35kWになって逆電力要素が不検知となり、逆電力継電器RPRが自動復帰するタイミングt4+(すなわち、タイミングt4の到来から約1秒後の逆電力継電器RPRの自動復帰タイミング)まで維持され、この期間中は、需要施設内において一切発電電力を利用することができなくなる。
一方、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1においては、タイミングt1が到来して日射量の変化により発電量が増加し、調整無し発電量が、30kWから45kWに上昇すると、タイミングt1からt4まで買取電力量値X≦閾値αの状態が監視制御部220により検知され、当該t1〜t4の期間中、自家消費型太陽光発電システム1は、発電電力量調整機能により調整済発電電力量の絞り込みを実行する。
具体的には、監視制御部220は、タイミングt1から所定時間後(例えば、0.1〜5秒後)のタイミングt1+において、閾値αと買取電力量Xの差分値分(すなわち、5kW分)発電電力量を絞り込むようにパワーコンディショナPCSを制御し、調整済発電電力量を40kWに絞り込む。
そして、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1において、未調整発電量を5kW分絞り込んだ状態は、買取電力量値Xが閾値αを超えてから所定時間経過後(例えば、1秒後)のタイミングt4+まで維持される。
この結果、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、調整済発電電力量をタイミングt1+〜t4まで40kWに維持し、かつ、未調整発電電力量が35kWに落ち込むタイミングt4となった時点で、調整済発電電力量を30kW(すなわち、未調整発電量35kWから上記の5kWを絞り込んだ状態)に調整する。
なお、タイミングt2〜t3の間、未調整発電量が70kWまで上昇しているが、この期間中に関しても、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、買取電力量値Xが10kW以下にならないように調整済発電電力量を40kWの状態で維持する。
また、タイミングt4において、調整済発電電力量が30kWに調整されると、買取電力量値Xが20kW(=50kW−30kW)に増加し、買取電力量値Xが閾値αを超えた状態(α<X)に変化する。
このため、監視制御部220は、タイミングt4から所定時間数経過後(例えば、1秒以上経過後)のt4+において、買取電力量値X−閾値αとして、10kW(=20kW−10kW)を算出し、調整済発電電力量を40kW(=30kW+10kW)まで増加させる調整を行う。
なお、図3に示す例の場合には、タイミングt4〜t5のΔT5の期間における未調整発電電力量は、35kWになっているため、調整済発電電力量を40kWまで向上させることができない。このため、監視制御部220は、調整済発電電力量を供給可能な最大の電力値である35kWに増加させる。
(t4+以降の期間)
次いで、従来の発電システムにおいては、タイミングt4+の逆電力継電器RPRの自動復帰タイミングが到来すると、調整済み発電電力量が、35kWに復帰し、それと同時に、買取電力量値Xが15kWに低下する。
そして、従来の発電システムにおいては、タイミングt5からタイミングt6まで段階的に消費電力が低下すると、タイミングt5以降、買取電力量Xが閾値α以下に低下する。
このため、従来の発電システムは、タイミングt5において逆電力要素を検知し、タイミングt5から所定時間経過後(例えば、0.1〜5秒後)のタイミングt5+において、発電ユニット30が解列されて、その発電電力の供給を停止する。また、その結果、調整済発電電力量は、0kWに低下して、発電ユニット30は、再度、完全に停止する。
さらに、従来の発電システムにおいては、タイミングt7からタイミングt8まで段階的に消費電力が上昇し、タイミングt8において未調整発電電力との差(すなわち、買取電力量値X)が閾値αを超えると、逆電力要素が不検知となり、逆電力継電器RPRが自動復帰するタイミングt8+(すなわち、タイミングt8の到来から約1秒後のタイミング)に、調整済み発電電力量が、35kWに復帰する。
一方、発電電力量調整機能により、受電装置10に供給する発電電力量を調整した場合には、図3に示すように、未調整発電量が35kWの状態で、タイミングt5において消費電力量が40kWに減少すると、買取電力量値Xが5kWに減少して閾値α以下(すなわち、α≧X)になる。
この結果、監視制御部220は、タイミングt5から所定時間後(例えば、0.1〜5秒後)のタイミングt5+から、再度、発電電力量調整機能により、受電装置10に供給する発電電力量を5kW分(すなわち、閾値αである10kWと買取電力量値Xである5kWの差分値分)絞り込んだ状態に移行し、この5kWの絞り込み状態をタイミングt6+まで維持する。
特に、タイミングt5+〜t6+まで調整済発電電力量が30kW(=未調整発電量35kW−差分値5kW)に調整される。
また、タイミングt6において、未調整発電電力量が35kWに維持された状態のままで消費電力量が、15kWまで低下すると、発電電力の供給量を調整しなければ、余剰電力が20kW発生し、逆潮が生じてしまう。このため、本実施形態において監視制御部220は、買取電力量値Xを監視しつつ、発電電力量調整機能により、買取電力量値Xが閾値αである10kW以下にならないように、タイミングt6+から調整済発電電力量を5kW(すなわち、消費電力量15kW−閾値α10kW)まで絞り込む制御を行う。
なお、このときの調整済発電電力量を決定する方法については、任意であり、例えば、調整済発電電力量を1kWずつ変化させつつ、買取電力量値Xが10kWとなるような調整済発電電力量の値(すなわち、5kW)を特定して、調整済発電電力量を決定するようにしてもよい。
そして、タイミングt7において、消費電力量が40kWまで増加すると、買取電力量値Xが、35kWまで上昇し、買取電力量値Xが閾値αを超える(すなわち、α<X)。このとき、監視制御部220は、タイミングt7から所定時間経過後(例えば1秒後)のタイミングt7+aにて、発電電力量調整機能による発電電力量の絞り込みを停止し、調整済発電電力量を未調整発電量である35kWまで上昇させる制御を行う。
また、タイミングt7+aにおいて調整済発電電力量が35kWまで上昇すると、買取電力量値Xが5kWまで低下し、買取電力量値Xが再度、閾値α以下(すなわち、X≦α)となるので、監視制御部220は、タイミングt7+b(例えば、タイミングt7+aの0.1〜5秒後)から発電電力量調整機能により、調整済発電電力量を5kW(すなわち、閾値α10kW−買取電力量値X5kW)絞り込み、調整済発電電力量を30kW、買取電力量値Xを10kWに制御する。
次いで、タイミングt8において消費電力量が50kWに増加すると、買取電力量値Xが、20kW(すなわち、50kW−30kW)に増加するので、α<Xとなる。
この結果、監視制御部220は、タイミングt8から所定時間経過後(例えば、1秒後)のタイミングt8+において、調整済発電電力量を10W(すなわちX−α)増加させ、40kW(=30kW+10kW)まで増加させる調整を行う。
なお、タイミングt8〜t9のΔT9の期間における未調整発電電力量が35kWになっているため、調整済発電電力量を40kWまで向上させることができない。このため、監視制御部220は、調整済発電電力量を、タイミングt8+から供給可能な最大の電力値である35kWに増加させる。
その後、監視制御部220は、発電電力量調整機能により、上記と同様の調整を行い、常時買取電力量値Xが閾値α以下にならないように買取電力量値Xを監視しつつ、消費電力量に応じて、調整済発電電力量を調整し続ける。
[A.3.2]発電電力供給量調整機能における従来との発電ユニットの利用効率の比較
次に、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1において、発電供給量調整機能により発電ユニット30の利用効率について説明する。
まず、従来の発電システムのように逆電力継電器により逆電力要素検知し、逆潮の検知時に発電ユニットを商用電力系統CPSから解列する構成を採用した場合には、図2に示すように、タイミングt1+において発電ユニット30が解列されて調整済発電電力量が0kWに低下し、発電ユニットにおける発電電力の供給が停止する。
そして、タイミングt4+において自動的に発電ユニットの復帰がされると、発電電力量は、未調整発電電力量と同じ電力量の35kWまで増加する。
しかしながら、消費電力量が減少するタイミングt5において、再度、逆電力継電器により逆潮が検知され、タイミングt5+において発電電力量が再度0kWに低下して、発電ユニット30からの発電電力の供給が停止する。
すなわち、上記の停止期間中(すなわち、t1+〜t4+までの期間と、t5+〜t8+までの期間)は、図2に示すように、未調整発電電力量が、35〜70kWの間に維持され続けている状態であるにも関わらず、発電ユニット30により発電された電力は、需要施設内にて一切消費されず、無駄になる。
一方、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電電力量調整機能を利用した場合には、図3に示すように、発電ユニット30からの発電電力の供給が停止されることはなく、常時、発電ユニット30にて発電された電力が需要施設内において利用され続ける。
したがって、図3に示す斜線の領域の面積に対応する分の電力を無駄にすることなく、需要施設内において利用することができるので、発電ユニット30の利用効率を大幅に向上させることができるようになっている。
また、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1においては、発電電力量調整機能により発電ユニット30から受電装置10に供給する発電電力量の調整が追いつかず、商用電力系統CPSへの逆潮が逆潮許容時間を超えた場合に、初めて逆潮時解列機能が作動する。
すなわち、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、この場合に、第1電磁接触器250を開放させ、発電ユニット30を商用電力系統CPSから解列させるようになっている。
そして、自家消費型太陽光発電システム1は、解列後所定時間経過したタイミング(例えば、1秒後)にて、自動的に第1電磁接触器250を再接続させて、発電ユニット30を商用電力系統CPSに再度系統連系させるようになっている。なお、逆潮時解列機能による動作は、図2に示す従来の逆電力継電器RPRを用いた逆潮防止機能における動作と同様であるため、詳細は省略する。
[A.3.2]地絡検出時解列機能作動時の動作
次に、図4を用いて、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1における地絡検出時解列機能作動時の動作について説明する。
なお、図4は、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1において、地絡過電圧継電器OVGRによる地絡電圧要素の検知状態と、発電電力量と、の関係を示すタイミングチャートである。
本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、図3に示すように、例えばタイミングt1++において地絡が発生すると、地絡過電圧継電器OVGRによって地絡電圧要素を検出する。
そして、自家消費型太陽光発電システム1は、タイミングt1++から地絡過電圧継電器OVGRの地絡検出時間(0.1〜5秒後)が経過したタイミングt2++において、地絡過電圧継電器OVGRから出力制御部210に地絡検出信号を供給する。
このとき、出力制御部210は、点灯中のグリーンのランプ212を消灯させるとともに、オレンジのランプ213を点灯させた後に、第1電磁接触器250を開放させて発電ユニット30を自家消費型太陽光発電システム1から解列させる。
この結果、自家消費型太陽光発電システム1においては、発電ユニット30から受電装置10に供給される発電電力量が0kWになり、発電ユニット30が停止する。
その後、タイミングt3++において、地絡状態から復帰し、地絡過電圧継電器OVGRによる地絡電圧要素が不検知の状態になると、出力制御部210は、オレンジのランプ213を消灯させ、タイミングt3++においてオペレータにより復帰ボタンが操作されることを条件に、タイミングt4++において第1電磁接触器250を再接続させる。
そして、自家消費型太陽光発電システム1においては、発電ユニット30により発電された発電電力の全量を受電装置10に供給させて、通常運転状態に移行させる。なお、このとき、出力制御部210は、オレンジのランプ213を消灯させ、グリーンのランプ212を再点灯させる。
[A.3.2]停電検出時解列機能作動時の動作
次に、図5を用いて、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1における停電検出時解列機能作動時の動作について説明する。
本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1においては、図5に示すように、例えばタイミングt1+++において停電が発生すると、制御電源ラインに対する制御電源の供給が停止し、交流不足電圧継電器211において交流不足電圧要素が検知される。
そして、タイミングt1+++(すなわち、制御電源の供給停止のタイミング)から所定時間経過後(例えば、0.2〜2秒後)のタイミングt2+++において、交流不足電圧継電器211により出力制御部210に停電検知検号が供給される。
また、出力制御部210は、停電検知検号が供給されると、点灯中のグリーンのランプ212を消灯させ、赤のランプ214を点灯させた後に、第1電磁接触器250を開放させることによって、発電ユニット30を解列させる。
この結果、発電ユニット30から受電装置10に供給される発電電力量は、0kWになり、発電ユニット30における発電電力の供給が停止する。
一方、タイミングt3+++において、商用電力系統CPSが停電状態から復帰し、交流不足電圧継電器211による交流不足電圧要素が不検知の状態になると、出力制御部210は、赤のランプ214を消灯させる。
そして、オペレータにより復帰ボタンが操作されると(例えば、タイミングt3+++)、出力制御部210は、タイミングt4+++において第1電磁接触器250を再接続させ、発電ユニット30により発電された発電電力の全量を受電装置10に供給させて通常の運転状態に移行させる。
このとき、出力制御部210は、自家消費型太陽光発電システム1が通常運転状態にあることをオペレータに報知するため、赤のランプ214を消灯させるとともにグリーンのランプ212を点灯させる。
以上説明したように本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、発電電力量調整機能により買取電力量値Xが閾値α以下とならないように発電電力量を調整する構成を有しているので、需要施設側における消費電力量及に追随して、受電装置10に供給する発電電力量を調整することができるとともに、自家消費型太陽光発電システム1において余剰電力が発生することを防止し、発電ユニット30の発電電力が商用電力系統CPSに逆潮することを未然に防止することができる。
また、発電電力量調整機能による発電電力量の調整が追いつかず、逆潮許容時間以上の逆潮が生じると、逆潮時解列機能により発電ユニット30が解列されるので、自家消費型太陽光発電システム1において生じた余剰電力が商用電力系統CPSに逆潮し、商用電力系統CPSに影響を与えることを確実に防止することができる。
さらに、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、既設の高圧受変電盤に対してユニット化した機能(具体的には、逆電力継電器RPR、地絡過電圧継電器OVGR、零相変流器ZCT及びコンデンサ形零相電圧検出装置ZPD)を増設する改造を行うことで、受電装置10としての機能を実現できるので、15分〜1時間程度の簡易な取付工事で既設の設備に受電装置10としての機能を搭載させて当該既設の設備を有効活用できる他、受電装置10の点検性を向上させることが可能となる。例えば、通常工事業者は、受電装置10等の降圧受変電設備の設置に3時間程度を要するが、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1のように既存の設備にユニット化した機能を追加する改修を行う場合には、1時間程度で改修でき、実際に既存設備の改修を行ったところ、最短で実績15分で改修を完了することができた。
また、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1は、交流集電制御装置20の操作性を簡略化し、安全性・操作性ともに向上させることができる。
例えば、地絡過電圧継電器OVGRの地絡検知により発電ユニット30が解列した状態から、この地絡電圧要素が不検知の状態になると、通常は高圧受変電盤(すなわち、受電装置10)の納められた箱を開けて手動にてブレーカを操作することにより再接続させて復帰する必要があるが、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム1の場合には、受電装置10の納められた箱を開けずに、交流集電制御装置20内のボタン操作一つで第1電磁接触器250を再接続させ、簡単に復帰させることができる。
[B]第2実施形態
[B.1]概要
次に、図6を用いて本発明に係る自家消費型太陽光発電システムにおける第2実施形態について説明する。なお、図6は、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム2の構成を示すブロック図である。また、図6において、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付している。したがって、同一の符号が付された 部材は、特に明示しない限り、上記第1実施形態と同様の構成及び機能を有するので、その説明を省略する。
本実施形態の自家消費型太陽光発電システムは、第1実施形態の発電ユニットに無停電電源装置UPSが接続されている点に特徴があり、その他は第1実施形態と同様の構成を有している。
特に、本実施形態の自家消費型太陽光発電システムは、太陽光発電された電力の一部を蓄電し、発電電力の発電量が少ない時に補助の電源として利用可能にするためのシステムである。
[B.2]構成
まず、図6を用いて本実施形態の自家消費型太陽光発電システム2の構成について説明する。
本実施形態の自家消費型太陽光発電システム2は、商用電力系統CPSに接続され、需要施設内の各機器への商用電力の供給を制御する受電装置10と、太陽光発電を行う発電ユニット32と、発電電力供給ラインPSLを介して、発電ユニット32によって発電された発電電力を受電装置10に
供給制御する交流集電制御装置20と、を有している。
特に、本実施形態の発電ユニット32は、複数のソーラーパネルSPと、各ソーラーパネルSPにおける発電電力を発電電力供給ラインPSLに供給するために用いる複数のパワーコンディショナPCSと、発電電力供給ラインPSLに対して発電ユニット30のパワーコンディショナPCSと並列に接続された無停電電源装置UPSと、無停電電源装置UPSの電力供給制御を行う電磁接触器310と、を有している。
無停電電源装置UPSは、リチウムイオンバッテリー、リチウムポリマーバッテリー、ニッケル水素バッテリーなどの蓄電池と、DC−DCコンバータ及びインバータなどの各種回路から構成されている。
また、無停電電源装置UPSは、主に、電磁接触器310によって発電電力供給ラインPSLから開放されている場合には、発電電力を蓄電池に充電するとともに、電磁接触器310を介して発電電力供給ラインPSLに接続された場合には、蓄電池に充電された電力を、例えば、200V50Hzの三相交流電力に変換しつつ、当該発電電力供給ラインPSLに供給する。
なお、無停電電源装置UPSは、本発明の蓄電手段を構成し、需要施設内の全ての負荷(すなわち、電灯EL及び電気コンセントPSSに接続された各種電気機器)に蓄電電力を供給可能な全負荷型の蓄電装置としてもよい。ただし、図6においては、無停電電源装置UPSとして、需要家が予め設定した特定負荷SLに対してのみ、蓄電電力を供給する特定負荷型の蓄電装置を利用した場合について例示している。
また、この場合に、特定負荷SLは、需要施設内の負荷から需要家が任意に設定可能な構成になっており、無停電電源装置UPSは、夜間や雨天時などの発電ユニット30による発電電力量が小さい場合に、及び、商用電力系統CPSにて停電が発生した場合に、需要施設内に設置された全負荷において特定負荷SLに対してのみ蓄電電力の供給を行う。
この構成により、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム2においては、発電ユニット30における発電電力量が多い昼間の時間帯に、蓄電池に充電しつつ、無停電電源装置UPSに充電された電力を夜間の時間帯に需要施設にて利用することができるようになっている。
なお、無停電電源装置UPSの充電放電制御は、出力制御部210により行うようにしてもよいし、無停電電源装置UPS内に充電放電制御用の回路を設け、発電電力量計230において検出された発電電力量を、当該回路にて監視して、発電電力量が所定の閾値以上の時に充電、閾値を下回った場合に、放電するようにしてもよい。
[C]第3実施形態
[C.1]概要
次に、図7を用いて本発明に係る自家消費型太陽光発電システムにおける第3実施形態について説明する。
本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3は、第1実施形態において監視制御部220によって発電ユニットにおける発電電力量を調整する点(具体的には、パワーコンディショナPCSを制御する点)に代えて、発電電力供給ラインPSLへの発電電力の出力ラインを数多く設け、当該出力ライン毎にオン及びオフを制御することによって発電電力量を調整する点に特徴があり、その他は第1実施形態と同様の構成を有している。
具体的には、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3は、受電装置10に発電電力を供給する発電電力供給ラインPSLと、発電ユニット30から予め定められた一部の発電電力量をそれぞれ出力する複数の出力ラインと、の間にそれぞれ設けられ、当該各出力ラインからの一部の発電電力の出力の有無をそれぞれ制御する複数の第2電磁接触器270を有し、当該各第2電磁接触器270のオンオフを制御することによって、発電ユニット30から受電装置10に供給される発電電力の供給量を制御する、構成を有している。
なお、本実施形態における以下の説明においては、第1実施形態と同一の部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
[C.2]構成
次に、図7を用いて本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3について説明する。なお、図7は、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3の構成を示すブロック図である。
本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3は、商用電力系統CPSに接続され、需要施設内の各機器への商用電力の供給を制御する受電装置10と、太陽光発電を行う発電ユニット30と、発電電力供給ラインPSLを介して、発電ユニット30によって発電された発電電力を受電装置10に供給制御する交流集電制御装置23と、を有している。
特に、交流集電制御装置23は、第1実施形態の構成に加えて、出力制御部210に警報設定機ASDを有している。
そして、警報設定機ASDは、発電電力供給ラインPSLに接続されるパワーコンディショナPCSの数を増減させ、発電電力の供給量を制御するために、買取電力量値Xを監視し、当該買取電力量値Xに基づいて、各パワーコンディショナPCSと発電電力供給ラインPSLの間に複数設けられた第2電磁接触器270のオン及びオフ制御を実行する。
具体的には、警報設定機ASDは、発電ユニット30全体で発電可能な最大発電量に対して0〜100%の間において、例えば、(1)0%、(2)20%、(3)40%、(4)60%、(5)80%及び(6)100%の計6段階で、発電電力供給ラインPSLに供給する電力量を調整可能な構成を有している。
例えば、発電ユニット30全体で最大100kWの電力を発電可能である場合には、発電電力供給ラインPSLに供給する電力量を(1)0kW、(2)20kW、(3)40kW、(4)60kW、(5)80kW及び(6)100kWの6段階から選択可能な構成になっている。
そして、警報設定機ASDは、電力計120から供給される検査信号により示される買取電力量値Xが10kW以下にならないように、この6段階の供給量の中から1の段階を順次選択し、買取電力量値Xの変化に合わせて、オン状態にする第2電磁接触器270の数を増減させて発電電力の供給量を調整する。
通常、各ソーラーパネルSPにより発電可能な最大電力量は、ソーラーパネルSPの容量に応じて予め定まっている。したがって、例えば、各々が10kWの電力を発電可能なソーラーパネルSPを10台設け、各ソーラーパネルSPにパワーコンディショナPCSを接続して、発電ユニット30全体の最大発電可能電力量を100kWにした構成の場合、第2電磁接触器270を1つオン又はオフする毎に10kWずつ供給量を増減させることができる。
そこで、本実施形態において出力制御部210は、次のような方法によりオン状態とする第2電磁接触器270の数を決定し、当該決定した数の第2電磁接触器270のみをオンにし、残りをオフにするようになっている。
この構成により、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3において、第1実施形態と同様に、発電電力量調整機能と同様の機能を実現する。
例えば、需要施設における消費電力量が75kWである場合に警報設定機ASDは、買取電力量値Xを10kW以上に維持するため、発電ユニット30から供給される電力量を65kW以下に維持する必要がある。この場合に警報設定機ASDは、供給量として60%(60kW)を選択し、10台のソーラーパネルSPの中で、6台のソーラーパネルSP及びパワーコンディショナPCSに対応する第2電磁接触器270のみをオン状態にし、残り4台のソーラーパネルSPに対応する第2電磁接触器270をオフにする制御を行う。
この結果、発電ユニット30から供給される発電電力量が60kWに維持されるので、買取電力量値Xは、15kWとなり、閾値以上に維持される。
そして、警報設定機ASDは、所定の時間間隔(例えば、数秒〜数分毎)に買取電力量値Xの増減量に応じて、オン(接続)又はオフ(開放)する第2電磁接触器270の数を増減させて、消費電力量に応じて、発電電力供給ラインPSLに供給する電力量を調整する。
例えば、買取電力量値Xが20kW増減した場合に、警報設定機ASDは、一段階設定を変化させ、発電電力供給ラインPSLに発電電力を供給するパワーコンディショナPCSの数を設定値に合わせつつ、2台増減させて、受電装置10に対する発電電力の供給量を調整する。
その後、警報設定機ASDは、同様の処理を繰り返して、消費電力量の変化に合わせて供給量をその都度選択し、順次、オン状態にする第2電磁接触器270の数を増減させ、買取電力量値Xが常に10kW以下にならないように消費電力に追随して発電電力量を調整し、維持させる。
なお、本実施形態の警報設定機ASDは、例えば、本発明の制御手段を構成するとともに、ソーラーパネルSP及びパワーコンディショナPCSの組み合わせは本発明の発電ユニット及び単位発電ユニットを構成する。
また、毎回同じ、第2電磁接触器270のみをオンオフするようにすると、一部の第2電磁接触器270及びパワーコンディショナPCSのみが早く劣化する可能性があるので、オンオフさせる第2電磁接触器270をローテーションさせるようにしてもよい。
この構成により、本実施形態の自家消費型太陽光発電システム3は、監視制御部220を用いることなく、警報設定機ASDにより各第2電磁接触器270のオンオフを制御するだけで、発電電力量調整機能を実現することができるので、装置を簡略化し、低コスト化を実現できるようになっている。
[D]変形例
[D.1]変形例1
上記各実施形態においては、交流集電制御装置20を1つの制御装置として構成する場合を例示したが、交流集電制御装置20において、第1配線用遮断器MCCB10から発電ユニット30に接続する部分の回路を別の制御装置として分離して構成するようにしてもよい。
この構成により、交流集電制御装置20の設置形態を多様化できるので、需要施設の大小を問わず、あらゆる需要施設に対応させることができるようになっておいる。
[D.2]変形例2
上記各実施形態及び変形例においては、出力制御部210及び監視制御部220をコンピュータによって構成してもよく、この場合には、内部に記憶されたプログラムによって上記の各処理を実行する。
[D.3]変形例3
上記各実施形態及び変形例においては、太陽光発電システムを例に説明を行ったが、地熱発電、風力発電などの各種発電システムに本発明の発電制御システムなどを適用するようにしてもよい。
1、2、3 … 自家消費型太陽光発電システム
10 … 受電装置
20、23 … 交流集電制御装置
30、32 … 発電ユニット
110 … 買取電力量計
120 … 電力計
130 … 変圧器
210 … 出力制御部
220 … 監視制御部
230 … 発電電力量計
240 … 変圧器
250 … 第1電磁接触器
270 … 第2電磁接触器
CPS … 商用電力系統
CT10、20、30 … 変流器
DS … 断路器
MCCB10、20、30 … 配線用遮断器
OCR … 過電流継電器
OVGR … 地絡過電圧継電器
PAS … 気中負荷開閉器
PCS … パワーコンディショナ
PSS … 電気コンセント
RPR … 逆電力継電器
SP … ソーラーパネル
UPS … 無停電電源装置
VCB … 真空遮断器
VCT … 計器用変圧変流器
VT … 計器用変圧器
VTT … 電圧試験用端子
ZCT … 零相変流器
ZPD … コンデンサ形零相電圧検出装置
UPS … 無停電電源装置

Claims (11)

  1. 電力供給元から電力が供給される供給電力系統に系統連系され、かつ、自家発電された発電電力の供給制御を行う発電制御システムであって、
    前記システムの正常動作時に、前記供給電力系統から供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニットから供給される発電電力の双方を混在させて受電手段に受電させる受電制御手段と、
    前記供給電力系統から前記受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出する第1電力量検出手段と、
    前記発電ユニットから前記受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出する第2電力量検出手段と、
    前記正常動作時に、前記検出された買取電力量に基づいて、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御し、一定量以上の前記買取電力量を前記受電手段に供給させる供給制御手段と、
    前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、当該発電ユニットから前記供給電力系統への前記発電電力の逆潮を検知する逆潮検知手段と、
    を備え、
    前記供給制御手段が、
    前記発電電力の逆潮が検知された場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件を具備した場合には、前記システムが異常動作であると判断し、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止することを特徴とする発電制御システム。
  2. 請求項1に記載の発電制御システムであって、
    前記供給制御手段が、
    前記システムの正常動作時であって前記発電ユニットが発電中の場合には、前記発電電力の前記受電手段への供給を継続して実行する制御を行う、発電制御システム。
  3. 請求項1又は2に記載の発電制御システムであって、
    前記供給制御手段が、
    前記異常動作時に所与の第2条件を具備した場合には、前記発電ユニットからの発電電力の供給を再開する、発電制御システム。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の発電制御システムであって、
    前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、前記供給電力系統から供給の停止、又は、当該発電ユニットの異常を検出する異常検出手段を更に備え、
    前記供給制御手段が、
    前記供給電力系統から供給の停止、又は、当該発電ユニットの異常が検出された場合には、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止する、発電制御システム。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の発電制御システムであって、
    前記発電ユニットが、
    前記発電された発電電力を所定の周波数の交流に変換するインバータを有しており、
    前記供給制御手段が、
    前記インバータを制御することによって、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御する、発電制御システム。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の発電制御システムであって、
    前記発電ユニットが
    複数の単位発電ユニットにより構成されるとともに、
    前記供給制御手段が、
    前記受電手段に発電電力を供給する発電電力供給ラインと、各単位発電ユニットと、の間にそれぞれ設けられ、当該各単位発電ユニットからの発電電力の出力の有無をそれぞれ制御する複数の開閉器を有し、
    各開閉器を制御することによって、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御する、発電制御システム。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の発電制御システムであって、
    前記供給制御手段が、
    前記受電手段に発電電力を供給する発電電力供給ラインと、前記発電ユニットから予め定められた一部の発電電力量をそれぞれ出力する複数の出力ラインと、の間にそれぞれ設けられ、当該各出力ラインからの一部の発電電力の出力の有無をそれぞれ制御する複数の開閉器を有し、
    各開閉器を制御することによって、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御する、発電制御システム。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の発電制御システムであって、
    前記供給制御手段が、
    前記発電ユニットによって発電された電力を蓄電するとともに、蓄電された電力を前記受電手段に供給する蓄電手段を制御する、発電制御システム。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の発電制御システムであって、
    前記発電ユニットを更に備える、発電制御システム。
  10. 電力供給元から電力が供給される供給電力系統に系統連系され、かつ、自家発電された発電電力の供給制御を行う発電制御方法であって、
    前記システムの正常動作時に、前記供給電力系統から供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニットから供給される発電の双方を混在させて受電手段に受電させる場合において、
    前記供給電力系統から前記受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出するステップと、
    前記発電ユニットから前記受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出するステップと、
    前記正常動作時に、前記検出された買取電力量に基づいて、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御し、一定量以上の前記買取電力量を前記受電手段に供給させるステップと、
    前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、当該発電ユニットから前記供給電力系統への前記発電電力の逆潮を検知するステップと、
    前記発電電力の逆潮が検知された場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件を具備した場合には、前記システムが異常動作であると判断し、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止するステップと、
    を含むことを特徴とする発電制御方法。
  11. 電力供給元から電力が供給される供給電力系統に系統連系され、かつ、自家発電された発電電力の供給制御を行うプログラムであって、
    前記システムの正常動作時に、前記供給電力系統から供給される供給電力及び電力を発電させる発電ユニットから供給される発電の双方を混在させて受電手段に受電させる場合において、
    前記供給電力系統から前記受電手段に供給中の供給電力の電力量を買取電力量として検出する第1電力量検出手段、
    前記発電ユニットから前記受電手段に供給中の発電電力の供給量を発電電力量として検出する第2電力量検出手段、
    前記正常動作時に、前記検出された買取電力量に基づいて、前記発電ユニットから前記受電手段に供給される前記発電電力の供給量を制御し、一定量以上の前記買取電力量を前記受電手段に供給させる供給制御手段、及び、
    前記発電ユニットから前記受電手段に対する前記発電電力の供給中に、当該発電ユニットから前記供給電力系統への前記発電電力の逆潮を検知する逆潮検知手段、
    として発電制御システムを機能させ、
    前記供給制御手段が、
    前記発電電力の逆潮が検知された場合又は当該逆潮が検知されて所与の第1条件を具備した場合には、前記システムが異常動作であると判断し、前記発電ユニットからの発電電力の供給を停止することを特徴とするプログラム。
JP2018190971A 2018-10-09 2018-10-09 発電制御システム、発電制御方法及びプログラム Pending JP2020061850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018190971A JP2020061850A (ja) 2018-10-09 2018-10-09 発電制御システム、発電制御方法及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018190971A JP2020061850A (ja) 2018-10-09 2018-10-09 発電制御システム、発電制御方法及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020061850A true JP2020061850A (ja) 2020-04-16

Family

ID=70219112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018190971A Pending JP2020061850A (ja) 2018-10-09 2018-10-09 発電制御システム、発電制御方法及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020061850A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102286563B1 (ko) * 2021-02-24 2021-08-06 (주)넥스트파워 태양광발전시스템의 3상 불평형 역전력 실시간 제어 시스템
JP2021136749A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 株式会社MR Japan 電力供給システム
KR102351621B1 (ko) * 2021-08-27 2022-01-18 (주)넥스트파워 태양광발전시스템의 역전력 및 역률 실시간 제어 시스템
JP7459893B2 (ja) 2022-05-16 2024-04-02 株式会社椿本チエイン 充放電装置、充放電制御方法、及びコンピュータプログラム
JP7532919B2 (ja) 2020-06-08 2024-08-14 オムロン株式会社 運転制御システム及び運転制御方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021136749A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 株式会社MR Japan 電力供給システム
JP7373194B2 (ja) 2020-02-26 2023-11-02 株式会社MR Japan 電力供給システム
JP7532919B2 (ja) 2020-06-08 2024-08-14 オムロン株式会社 運転制御システム及び運転制御方法
KR102286563B1 (ko) * 2021-02-24 2021-08-06 (주)넥스트파워 태양광발전시스템의 3상 불평형 역전력 실시간 제어 시스템
KR102351621B1 (ko) * 2021-08-27 2022-01-18 (주)넥스트파워 태양광발전시스템의 역전력 및 역률 실시간 제어 시스템
JP7459893B2 (ja) 2022-05-16 2024-04-02 株式会社椿本チエイン 充放電装置、充放電制御方法、及びコンピュータプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2020061850A (ja) 発電制御システム、発電制御方法及びプログラム
Alegria et al. CERTS microgrid demonstration with large-scale energy storage and renewable generation
US8766489B2 (en) Active transfer time delay for automatic transfer switch
US8716885B2 (en) Disconnect switch for distributed energy system
EP3087655B1 (en) Power supply system
KR101336042B1 (ko) 태양광발전 시스템을 갖는 비상 전원 시스템
US10938212B2 (en) Device for optimizing production, consumption, and storage of electric energy
JP2014155269A (ja) 保安電源システム、およびその制御方法
US20120235492A1 (en) Power supply system
US20190319450A1 (en) Pcs for ess and pcs operating method
US20230208187A1 (en) Photovoltaic disconnect device for storage integration
TW201351846A (zh) 在低電壓事件期間用於供電給儀器的系統、方法與設備
KR101314123B1 (ko) 계통연계형 분산전원용 피크제어 수배전반
JP3722901B2 (ja) 太陽光発電システム
JP2012253842A (ja) 電力供給システム
JP2013005707A (ja) 配電システム
Costinaş et al. Smart solutions for the auxiliary power supplies schemes in hydropower plants
JP2015220821A (ja) 電力供給システム及び電力供給制御装置
Mirhosseini et al. Interconnection of large-scale photovoltaic systems with the electrical grid: potential issues
Ospina et al. Impact of plant level voltage control of large-scale inverter based generators on long-term voltage stability
TWI805538B (zh) 智能優化電力監控關斷裝置、系統及其方法
WO2020170626A1 (ja) 広域参加型自律式ブラックアウト回避制御装置
JP7334760B2 (ja) パワーコンディショナ
JP5820970B2 (ja) 配電システム
JP7523736B2 (ja) 電源システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025