JP2021136749A - 電力供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】大幅なコスト増大を抑制しつつ、規模の大きい施設に対して電力を安定供給する。【解決手段】配電箱(31)が、商用電源から供給された単相交流電力(SP0)を複数の第1の単相交流電力(SP1)に分岐して供給し、複数のPCS(10)が、太陽光パネル(21)で発電された第1の直流電力(DC1)を第2の単相交流電力(SP2)に変換し、配電箱(31)から供給された第1の単相交流電力(SP1)または第2の単相交流電力(SP2)のいずれかを第3の単相交流電力(SP3)として出力し、集電箱(32)が、複数のPCS(10)のそれぞれから出力された第3の単相交流電力(SP3)を集電し、得られた第4の単相交流電力(SP4)を負荷へ供給する。【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の電力供給源から供給された電力を負荷へ供給するための電力供給技術に関に関する。
近年、環境負荷の軽減や災害時への対策として、太陽光パネル、蓄電池、および商用電源と接続されて、これら電力供給源から出力された電力のいずれかを選択して負荷へ供給するパワーコンディショナ(Power Conditioning System:PCS)が、様々な施設に導入されつつある。
特許文献1には、PCSの一例として、太陽光パネルから出力された直流電力を蓄電池に蓄電しておき、太陽光パネルと蓄電池の出力状況に応じて、太陽光パネルまたは蓄電池から出力される直流電力のいずれかを単相交流電力に変換して施設に供給する構成が記載されている。また、特許文献1には、PCSを用いた電力供給システムの一例として、日中は太陽光パネルにより発電された直流電力を単相交流電力に変換して施設に供給するとともに、太陽光発電の余った電力や商用電源で蓄電池を充電し、夜間にその電力を単相交流電力に変換して施設に供給する構成が記載されている。
特開2019−205309号公報
このようなPCSを施設に導入する場合、施設によっては規模が大きくて多くの電流が必要となるため、大容量のPCSが必要となる。しかしながら、大容量のPCSを新たに構築するには、発熱への対策などの要因で規模が増大するため、コストが大幅に増大するという問題点があった。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、大幅なコスト増大を抑制しつつ、規模の大きい施設に対して電力を安定供給できる電力供給技術を提供することを目的としている。
このような目的を達成するために、本発明にかかる電力供給システムは、商用電源から供給された単相交流電力を複数の第1の単相交流電力に分岐して供給する配電箱と、太陽光パネルから供給される第1の直流電力を第2の単相交流電力に変換するとともに、前記配電箱から供給された前記第1の単相交流電力または前記第2の単相交流電力のいずれかを第3の単相交流電力として選択的に出力する複数のパワーコンディショナと、前記複数のパワーコンディショナのそれぞれから出力された前記第3の単相交流電力を集電し、得られた第4の単相交流電力を出力する集電箱とを備えている。
また、本発明にかかる上記電力供給システムの一構成例は、前記集電箱から出力された前記第4の単相交流電力を第5の単相交流電力に変換して出力するトランスと、前記複数のパワーコンディショナのそれぞれと前記トランスとの間に設けられ、前記トランスで発生する突入電流を低減する複数の突入電流低減回路とをさらに備えている。
また、本発明にかかる他の電力供給システムは、商用電源から供給された単相交流電力を複数の第1の単相交流電力に分岐して供給する配電箱と、太陽光パネルから供給される第1の直流電力を第2の単相交流電力に変換するとともに、前記配電箱から供給された前記第1の単相交流電力または前記第2の単相交流電力のいずれかを第3の単相交流電力として選択的に出力する複数のパワーコンディショナと、前記複数のパワーコンディショナのそれぞれに対応して設けられ、それぞれが前記複数のパワーコンディショナのそれぞれから出力された前記第3の単相交流電力を第4の単相交流電力に変換して出力する、複数のトランスと、前記複数のパワーコンディショナのそれぞれと前記複数のトランスのそれぞれとの間に設けられ、前記複数のトランスで発生する突入電流をそれぞれ低減する、複数の突入電流低減回路と、前記複数のトランスのそれぞれから出力された前記第4の単相交流電力を集電し、得られた第5の単相交流電力を出力する集電箱とを備えている。
また、本発明にかかる上記電力供給システムの一構成例は、前記複数のパワーコンディショナは、それぞれ、前記第1の直流電力または蓄電池から供給される第2の直流電力のいずれかを前記第2の単相交流電力に変換するようにしたものである。
本発明によれば、複数のパワーコンディショナを合算した供給容量を持つ第4の単相交流電力が、集電箱から負荷へ供給されることになる。この際、各パワーコンディショナとして、既存のパワーコンディショナなど、比較的容量の小さいパワーコンディショナを利用することができる。したがって、大容量のパワーコンディショナを新たに構築する必要がなくなるため、大幅なコスト増大を抑制しつつ、規模の大きい施設に対して電力を安定供給することが可能となる。
第1の実施の形態にかかる電源供給システムの構成を示すブロック図である。 PCSの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる電力供給システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施の形態にかかる電力供給システムにおいて用いられるトランスを説明する図である。 第3の実施の形態にかかる電力供給システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施の形態にかかる電力供給システムにおいて用いられるトランスを説明する図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる電源供給システム1について説明する。図1は、第1の実施の形態にかかる電源供給システムの構成を示すブロック図である。
この電源供給システム1は、並列的に接続された複数のパワーコンディショナ(以下、PCS:Power Conditioning Systemという)10を備え、これらPCS10から出力される電力を集電して出力することにより、規模の大きい施設に対して電力を安定供給するシステムである。
[電源供給システムの構成]
電源供給システム1は、図1に示すように、主な構成として、配電箱31および集電箱32と、これら配電箱31および集電箱32に対して並列的に接続されたN(Nは2以上の整数)個のPCS10とを備えている。各PCS10には、太陽光パネル21および蓄電池22が接続されており、以下では、これらPCS10、太陽光パネル21、および蓄電池22のセットを発電系統と呼ぶ。したがって、電源供給システム1には、発電系統#1,#2,…,#NからなるN個の発電系統が並列的に接続されていることになる。
[配電箱]
配電箱(配電盤)31は、商用電源から供給された単相交流電力SP0をN個の第1の単相交流電力SP1に分岐して供給する回路装置である。配電箱31については電源タップで構成してもよい。
[集電箱]
集電箱(集電盤)32は、各PCS10から出力されたN個の第3の単相交流電力SP3を集電し、得られた第4の単相交流電力SP4を負荷へ供給する回路装置である。集電箱32には、発電系統#1,#2,…,#Nごとに、開閉器や遮断器が設けられており、PCS10の異常時や点検・修理時など、電力を出力できない発電系統を切り離すことができる。
[PCS]
PCS10は、太陽光パネル21、蓄電池22、および配電箱31から出力された電力のいずれかを選択し、第3の単相交流電力SP3として出力する回路装置である。図2は、PCSの構成を示すブロック図である。PCS10は、図2に示すように、主な回路構成として、電源回路11と制御回路12とを備えている。
[電源回路]
電源回路11は、太陽光パネル21から出力された発電電力である第1の直流電力DC1または蓄電池22から出力(放電)された蓄電電力である第2の直流電力DC2のいずれかを、第2の単相交流電力SP2に変換して制御回路12へ出力する機能と、第1の直流電力DC1または配電箱31から供給された第1の単相交流電力SP1に基づいて蓄電池22を充電する機能とを有している。以下では、第1の直流電力DC1または第2の直流電力DC2のいずれかを、第2の単相交流電力SP2に変換する場合を例として説明するが、蓄電池22を持たず、第1の直流電力DC1を第2の単相交流電力SP2に変換する構成であってもよい。
図2に示すように、電源回路11は、主な回路部として、発電コントローラ11A、DC/DCコンバータ11B、およびインバータ/コンバータ11Cを備えている。
[発電コントローラ]
発電コントローラ11Aは、例えば最大電力点追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)などの制御方式に基づいて、端子T1に接続された太陽光パネル21から出力される第1の直流電力DC1の電圧と電流を制御し、第3の直流電力DC3として出力する機能を有している。太陽光パネル21を複数接続する場合には、太陽光パネル21のそれぞれに対して発電コントローラ11Aを個別に設ければよい。
[DC/DCコンバータ]
DC/DCコンバータ11Bは、双方向のDC/DCコンバータからなり、発電コントローラ11Aから出力される第3の直流電力DC3の電流レベルをDC/DC変換して、端子T2に接続された蓄電池22に出力することにより、蓄電電力である第2の直流電力DC2として充電する機能と、蓄電池22から出力(放電)された第2の直流電力DC2の電流レベルをDC/DC変換し、第3の直流電力DC3として出力する機能とを有している。
この際、DC/DCコンバータ11Bに、第2の直流電力DC2と第3の直流電力DC3を比較する機能を設ければ、制御モジュール12Bを介在させることなく蓄電池22の充放電をDC/DCコンバータ11Bで自動制御できる。例えば、第2の直流電力DC2の電圧レベルが第3の直流電力DC3より高い場合、蓄電池22の第2の直流電力DC2を第3の直流電力DC3として出力(放電)し、第2の直流電力DC2の電圧レベルが第3の直流電力DC3より低い場合、第3の直流電力DC3で蓄電池22を充電すればよい。なお、蓄電池22は必須の構成ではなく、アプリケーションによって不要な場合もある。このため、蓄電池22の要否に合わせてDC/DCコンバータ11Bの搭載有無を選択してもよい。
[インバータ/コンバータ]
インバータ/コンバータ11Cは、発電コントローラ11AまたはDC/DCコンバータ11Bから出力される第3の直流電力DC3をDC/DC変換により昇圧する機能(コンバータ機能)と、得られた直流電力を第2の単相交流電力SP2にDC/AC変換して出力する機能(インバータ機能)と、配電箱31から供給された第1の単相交流電力SP1を直流電力にAC/DC変換する機能(インバータ機能)と、得られた直流電力をDC/DC変換により降圧し、蓄電池22を充電するための第3の直流電力DC3として出力する機能(コンバータ機能)とを有している。
電源回路11における、発電コントローラ11AとDC/DCコンバータ11Bの接続方法の1つとして、発電コントローラ11AとDC/DCコンバータ11Bとの出力を、ダイオードを介してワイヤードOR接続する方法が考えられる。これにより、いずれか電圧レベルの高いほうの直流電力が第3の直流電力DC3としてインバータ/コンバータ11Cへ自動的に供給され、第2の単相交流電力SP2にDC/AC変換される。
[制御回路]
制御回路12は、配電箱31から供給された第1の単相交流電力SP1または電源回路11から出力された第2の単相交流電力SP2のいずれかを、電源回路11の出力状況に応じて選択し、第3の単相交流電力SP3として出力する機能とを有している。
図2に示すように、制御回路12は、主な回路部として、スイッチ12A、および制御モジュール12Bを備えている。
[スイッチ]
スイッチ12Aは、端子T3と端子T4との間に設けられて、配電箱31から端子T3を介して供給された第1の単相交流電力SP1を、端子T4を介して第3の交流単相電力SP3として出力するか否かを切り替える。
[制御モジュール]
制御モジュール12Bは、例えば、演算処理回路と記憶装置とを含み、電源回路11で生成される第3の直流電力DC3の出力状況と、電源回路11から出力される第2の交流単相電力SP2の電圧レベルおよび電流レベルとを検出して、得られた検出結果が示す第2の単相交流電力SP2の出力状況に応じて、スイッチ12Aをオンオフ制御することにより、第1の単相交流電力SP1または第2の単相交流電力SP2のいずれかを選択的に端子T4に供給するように構成されている。
この際、具体的には、第3の直流電力DC3の電圧レベルや第2の交流単相電力SP2の電圧レベルおよび電流レベルを検出して、予め設定されている基準値と比較すれば、電源回路11における第2の単相交流電力SP2の出力状況、すなわち、太陽光パネル21または蓄電池22から十分な電力が供給されているかどうかを確認できる。
これにより、制御モジュール12Bは、検出された第2の単相交流電力SP2の出力状況に基づいて、太陽光パネル21または蓄電池22から十分な電力が供給されていることが確認された場合、スイッチ12Aをオフにして配電箱31から供給されている第1の単相交流電力SP1を切り離し、電源回路11からの第3の直流電力DC3をインバータ/コンバータ11Cにより第2の単相交流電力SP2に変換し、第3の単相交流電力SP3として出力する。
また、制御モジュール12Bは、検出された第2の単相交流電力SP2の出力状況に基づいて、太陽光パネル21および蓄電池22から十分な電力が供給されていないことが確認された場合、スイッチ12Aをオンして、配電箱31から供給されている第1の単相交流電力SP1を、第3の交流電力SP3として出力する。これにより、太陽光パネル21および蓄電池22から十分な電力が供給されていない場合でも、負荷に対して電力を安定供給することができる。
なお、制御モジュール12Bにおける第3の直流電力DC3の出力状況の検出方法としては、前述したような、第3の直流電力DC3の電圧レベルを検出する方法があるが、これに限定されるものではない。例えば、第3の直流電力DC3に代えて、あるいは第3の直流電力DC3に加えて、第1の直流電力DC1および第2の直流電力DC2の電圧レベルを検出してもよい。
図2に示すように、制御モジュール12Bで第3の直流電力DC3の電圧レベルを検出しただけでは、第2の直流電力DC2と第3の直流電力DC3のいずれの電圧レベルが高いのかを把握することはできない。第1の直流電力DC1および第2の直流電力DC2の電圧レベルを検出すれば、いずれの電圧レベルが高いのか、すなわち、太陽光パネル21からの第1の直流電力DC1と蓄電池22からの第2の直流電力DC2のいずれが第3の直流電力DC3として出力されているかを、制御モジュール12Bで把握することができる。
これにより、制御モジュール12Bから発電コントローラ11AとDC/DCコンバータ11Bを制御して、蓄電池22における充電タイミングをきめ細かく調整できる。例えば、太陽光パネル21での発電量が少なく第1の直流電力DC1に余裕がない場合には、第1の直流電力DC1による蓄電池22の充電を停止し、太陽光パネル21での発電量が大きく第1の直流電力DC1に余裕がある場合には、第1の直流電力DC1による蓄電池22の充電を実施することができる。
[第1の実施の形態の動作]
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかる電源供給システム1の電力供給動作について説明する。
商用電源から供給される単相交流電力SP0は、配電箱31でN個に分岐され、各発電系統#1,#2,…,#NのPCS10に対して第1の単相交流電力SP1として、常時、供給されている。
各PCS10において、電源回路11は、太陽光パネル21で発電された第1の直流電力DC1または蓄電池22から放電された第2の直流電力DC2のいずれかを、第3の単相交流電力SP3の出力状況に応じて選択し、第2の単相交流電力SP2に変換して制御回路12へ出力する。
制御回路12は、配電箱31から供給された第1の単相交流電力SP1または電源回路11から出力された第2の単相交流電力SP2のいずれかを、第2の単相交流電力SP2の出力状況に応じて選択し、第3の単相交流電力SP3として集電箱32へ出力する。
これにより、各発電系統#1,#2,…,#NのPCS10から出力されたN個の第3の単相交流電力SP3は、集電箱32で集電されて、N個分のPCS10を合算した供給容量を持つ第4の単相交流電力SP4として、負荷へ供給されることになる。
例えば、商用電源の供給容量が202V・30Aとし、太陽光パネル21の発電容量が6KW、蓄電池22の蓄電容量が16KWh、PCS10の定格出力が16KWで200V・60Aであるものとし、PCS10を4個並列接続した場合、集電箱32からは負荷に対して200V・120A程度で単相交流電力SP4を供給することができる。
また、発電系統#1,#2,…,#NのPCS10から出力される、第2の単相交流電力SP2は、第3の直流電力DC3から生成されるため、PCS10間で第2の単相交流電力SP2の位相が一致していない場合が考えられる。しかし、これら第3の単相交流電力SP3を集電箱32で集電する場合、各第3の単相交流電力SP3の位相を一致させる必要がある。位相一致方法としては、集電箱32にインバータを設けて、一旦、第3の単相交流電力SP3を直流電力に変換してから再び単相交流電力に変換する方法があるが、PCS10間で第3の単相交流電力SP3の位相を一致させてもよい。
位相一致方法の1つとして、PCS10のうち、いずれか1つのPCS10をマスタとして、マスタ以外のPCS10である各スレーブが、自己の第2の単相交流信号SP2の位相をマスタの第2の単相交流信号SP2に一致させる方法が考えられる。この場合、マスタの制御モジュール12Bが、自己の第2の単相交流信号SP2から検出した位相を示す同期信号を、信号線を介して各スレーブへ送信し、各スレーブの制御モジュール12Bが、マスタから受信した同期信号に基づき位相調整信号を生成してインバータ/コンバータ11Cへ出力し、インバータ/コンバータ11Cが位相調整信号に基づき、第2の単相交流信号SP2の位相タイミングを調整すればよい。
これにより、インバータなどの規模の大きな回路構成を集電箱32に実装しなくても、比較的簡素な構成で、発電系統#1,#2,…,#NのPCS10から出力されたN個の第3の単相交流電力SP3の位相を一致させることができる。
また、他の位相一致方法として、各PCS10の制御モジュール12Bが、配電箱31から供給された第1の単相交流電力SP1に、第2の単相交流信号SP2の位相を一致させる方法が考えられる。この場合、各PCS10の制御モジュール12Bが、例えば第1の単相交流電力SP1の交流波形電圧の極性が変化するゼロクロス点に基づき同期信号を抽出し、その同期信号に基づき位相調整信号を生成してインバータ/コンバータ11Cへ出力し、インバータ/コンバータ11Cが位相調整信号に基づき、第2の単相交流信号SP2の位相タイミングを調整すればよい。
これにより、PCS10間で同期信号をやり取りすることなく、比較的簡素な構成で、発電系統#1,#2,…,#NのPCS10から出力されたN個の第3の単相交流電力SP3の位相を一致させることができる。
[第1の実施の形態の効果]
このように、本実施の形態は、配電箱31が、商用電源から供給された単相交流電力SP0を複数の第1の単相交流電力SP1に分岐して供給し、複数のPCS10が、太陽光パネル21で発電された第1の直流電力DC1または蓄電池22から放電された第2の直流電力DC2のいずれかを第2の単相交流電力SP2に変換し、配電箱31から供給された第1の単相交流電力SP1または第2の単相交流電力SP2のいずれかを第3の単相交流電力SP3として出力し、集電箱32が、複数のPCS10のそれぞれから出力された第3の単相交流電力SP3を集電し、得られた第4の単相交流電力SP4を負荷へ供給するようにしたものである。
これにより、複数のPCS10を合算した供給容量を持つ第4の単相交流電力SP4が、集電箱32から負荷へ供給されることになる。この際、各PCS10として、既存のPCSなど、比較的容量の小さいPCSを利用することができる。したがって、大容量のPCSを新たに構築する必要がなくなるため、大幅なコスト増大を抑制しつつ、規模の大きい施設に対して電力を安定供給することが可能となる。
[第2の実施の形態]
次に、図3Aおよび図3Bを参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる電力供給システム1について説明する。図3Aは、第2の実施の形態にかかる電力供給システムの構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態では、電力供給システム1から負荷に対して2線(V0−V1)の単相交流電力を供給する場合を例として説明したが、本実施の形態では、負荷に対して3線(V0−N−V1)の単相交流電力を供給する場合について説明する。
図3Aに示すように、本実施の形態にかかる電力供給システム1には、図1と比較して、集電箱32の後段にトランス33が追加されている。
トランス33は、図3Bに示すように、集電箱32から出力された、例えば200Vの2線(V0−V1)の単相交流電力(第4の単相交流電力)SP4を入力として、中点Nを含む3線(V0−N−V1)の単相交流電力(第5の単相交流電力)SP5を出力して、これを負荷へ供給する単相トランスである。
また、発電系統#1,#2,…,#Nごとに、複数のPCS10のそれぞれとトランス33との間に突入電流低減回路23を設けてもよい。突入電流低減回路23は、負荷側で電源を投入したときにトランス33で発生する突入電流を低減する回路である。トランス33を追加した場合、負荷側の電源投入時にトランス33で突入電流が発生し、これがPCS10へ悪影響を及ぼすおそれがあるが、突入電流低減回路23を設けることによって、PCS10に流れる突入電流が低減されるので、突入電流によるPCS10への悪影響を抑制でき、ひいてはPCS10において突入電流への対策を講じるためのコストを減らすことができる。
[第3の実施の形態]
次に、図4Aおよび図4Bを参照して、本発明の第3の実施の形態にかかる電力供給システム1について説明する。図4Aは、第3の実施の形態にかかる電力供給システムの構成を示すブロック図である。
第2の実施の形態では、トランス33を集電箱32の後段に接続した例について説明したが、本実施の形態では、トランス33を発電系統#1,#2,…,#Nごとに設ける場合について説明する。
図4Aに示すように、本実施の形態にかかる電力供給システム1においては、発電系統#1,#2,…,#Nごとに、トランス24が追加されている。
複数のトランス24のそれぞれは、図4Bに示すように、対応するPCS10から出力された2線(V0−V1)の単相交流電力(第3の単相交流電力)SP3を入力として、中点Nを含む3線(V0−N−V1)の単相交流電力(第4の単相交流電力)SP4を集電箱32へ出力する単相トランスである。集電箱32は、トランス24のそれぞれから出力された第4の単相交流電力SP4を集電し、得られた第5の単相交流電力SP5を負荷へ供給する機能を有している。これにより、負荷に対して3線(V0−N−V1)の単相交流電力SP5を供給することができる。
また、図3Aに示す構成と同様に、発電系統#1,#2,…,#Nごとに、PCS10とトランス24との間に突入電流低減回路23を設けてもよい。トランス24を追加した場合、負荷側の電源投入時にトランス24で突入電流が発生する。そこで、PCS10とトランス24との間に突入電流低減回路23を設けておくことにより、突入電流によるPCS10への悪影響を抑制でき、ひいてはPCS10において突入電流への対策を講じるためのコストを減らすことができる。
[実施の形態の拡張]
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をすることができる。また、各実施形態については、矛盾しない範囲で任意に組み合わせて実施することができる。
1…電力供給システム、10…PCS(パワーコンディショナ)、11…電源回路、11A…発電コントローラ、11B…DC/DCコンバータ、11C…インバータ/コンバータ、12…制御回路、12A…スイッチ、12B…制御モジュール、21…太陽光パネル、22…蓄電池、23…突入電流低減回路、24,33…トランス、31…配電箱、32…集電箱、DC1…第1の直流電力、DC2…第2の直流電力、DC3…第3の直流電力、SP1…第1の単相交流電力、SP2…第2の単相交流電力、SP3…第3の単相交流電力、SP4…第4の単相交流電力、SP5…第5の単相交流電力、T1,T2,T3,T4…端子。

Claims (4)

  1. 商用電源から供給された単相交流電力を複数の第1の単相交流電力に分岐して供給する配電箱と、
    太陽光パネルから供給される第1の直流電力を第2の単相交流電力に変換するとともに、前記配電箱から供給された前記第1の単相交流電力または前記第2の単相交流電力のいずれかを第3の単相交流電力として選択的に出力する複数のパワーコンディショナと、
    前記複数のパワーコンディショナのそれぞれから出力された前記第3の単相交流電力を集電し、得られた第4の単相交流電力を出力する集電箱と
    を備える電力供給システム。
  2. 請求項1に記載された電力供給システムにおいて、
    前記集電箱から出力された前記第4の単相交流電力を第5の単相交流電力に変換して出力するトランスと、
    前記複数のパワーコンディショナのそれぞれと前記トランスとの間に設けられ、前記トランスで発生する突入電流を低減する複数の突入電流低減回路と
    をさらに備えることを特徴とする電力供給システム。
  3. 商用電源から供給された単相交流電力を複数の第1の単相交流電力に分岐して供給する配電箱と、
    太陽光パネルから供給される第1の直流電力を第2の単相交流電力に変換するとともに、前記配電箱から供給された前記第1の単相交流電力または前記第2の単相交流電力のいずれかを第3の単相交流電力として選択的に出力する複数のパワーコンディショナと、
    前記複数のパワーコンディショナのそれぞれに対応して設けられ、それぞれが前記複数のパワーコンディショナのそれぞれから出力された第3の単相交流電力を第4の単相交流電力に変換して出力する、複数のトランスと、
    前記複数のパワーコンディショナのそれぞれと前記複数のトランスのそれぞれとの間に設けられ、前記複数のトランスで発生する突入電流をそれぞれ低減する、複数の突入電流低減回路と、
    前記複数のトランスのそれぞれから出力された前記第4の単相交流電力を集電し、得られた第5の単相交流電力を出力する集電箱と
    を備える電力供給システム。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載された電力供給システムにおいて、
    前記複数のパワーコンディショナは、それぞれ、前記第1の直流電力または蓄電池から供給される第2の直流電力のいずれかを前記第2の単相交流電力に変換することを特徴とする電力供給システム。
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